JP5127812B2 - パチンコ機 - Google Patents

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Description

この発明は、遊技球が始動口に入賞すると図柄表示装置が複数の図柄を変動表示し、大当り図柄が停止すると、入賞装置が大入賞口を開閉するパチンコ機に関する。
従来、この種のパチンコ機として、図柄表示装置が表示するリーチパターンを選択するために遊技者が操作する選択スイッチを備えたものが知られている。そして、このパチンコ機に備えられた図柄表示装置は、図柄の変動途中で一定時間変動を中断し、その一定時間内に遊技者が上記の選択スイッチを操作して選択したリーチパターンを上記一定時間が経過したときに表示する。
ここで、リーチとは、図柄表示装置における複数の表示領域のうち1箇所の表示領域だけが図柄の変動表示を行っており、その1箇所以外の表示領域では大当り図柄が停止した表示状態のことである。そして、リーチパターンとは、リーチを経て全表示領域で図柄が停止する図柄の変動パターンのことである。
特開2004−180704号公報(第47〜50段落、図1)。
しかし、上述した従来のパチンコ機は、リーチパターンを選択するための一定時間が経過しなければ、遊技者が選択したリーチパターンを表示することができない。これは、図柄表示装置が表示する図柄の変動パターンの変動時間(図柄の変動開始から全表示領域で停止図柄が表示されるまでに要する時間)は、図柄表示装置が表示を開始したときに決定されており、リーチパターンを選択するための一定時間もその変動時間に組み込まれているからである。
したがって、早いタイミングで選択スイッチを操作した遊技者は、自分が選択したリーチパターンが始まるまで上記一定時間の経過を待たなければならないため、その待っている間に遊技のテンポが崩れてしまうし、イライラ感が増してしまう。
そこでこの発明は、上述の諸問題を解決するためになされたものであり、図柄の変動が中断したときに遊技者がリーチパターンを選択することができるパチンコ機において、そのリーチパターンを選択するための一定時間が設定されていることが原因で起こる遊技のテンポの崩壊および遊技者のイライラ感が発生するおそれのないパチンコ機を実現することを目的とする。
上記の目的を達成するため、この発明の第1の特徴は、遊技領域が形成された遊技盤(5)と、前記遊技領域に設けられた始動口(15)と、遊技球を前記遊技領域へ発射する発射装置(44)と、前記発射装置により発射され、前記始動口を通過した遊技球を検出する検出スイッチ(15a)と、前記検出スイッチがオンしたときに大当りかハズレかを判定する判定機能(S9)と、前記判定機能による判定結果が大当りであった場合は複数の図柄を変動表示した後に大当り図柄を停止表示し、かつ、前記判定機能による判定結果がハズレであった場合は複数の図柄を変動表示した後にハズレ図柄を停止表示する図柄表示装置(50)と、前記図柄表示装置が前記大当り図柄を停止表示した場合に大入賞口(18)を開閉する入賞装置(17)と、を備えたパチンコ機において、
前記図柄表示装置(50)における複数の表示領域のうち1箇所の表示領域だけが図柄の変動表示を行っており、その1箇所以外の表示領域では大当り図柄が停止した状態をリーチ、図柄の変動開始タイミングから前記リーチになるタイミングまでの期間を第1期間(te1)、前記第1期間(te1)における図柄の変動パターンを第1変動パターン、前記第1変動パターンの終了タイミングから所定期間を第2期間(tb1)、前記第2期間(tb1)が経過したタイミングから所定期間を第3期間(te2)、前記リーチの状態で前記第3期間(te2)表示する図柄の変動パターンを第2変動パターン、前記第2変動パターンの終了タイミングから所定期間を第4期間(tb2)、前記第4期間(tb2)が経過したタイミングから前記大当り図柄またはハズレ図柄が停止表示されるタイミングまでの期間を第5期間(te3)、前記リーチの状態で前記第5期間(te3)表示する図柄の変動パターンを第3変動パターン、前記第2変動パターンの選択方法を遊技者に説明するための画像を第1説明画像(50b,50c)、前記第3変動パターンの選択方法を遊技者に説明するための画像を第2説明画像(50b,50c)とそれぞれ定義した場合に、
遊技者が複数の前記第2変動パターンの中から所望の第2変動パターンを選択し、かつ、複数の前記第3変動パターンの中から所望の第3変動パターンを選択するために操作する選択スイッチ(A〜C)と、
前記第1期間(te1)に前記第1変動パターンを前記図柄表示装置(50)に表示する第1表示手段(S51)と、
前記第2期間(tb1)に前記第1説明画像(50b,50c)を前記図柄表示装置(50)に表示する第2表示手段(S53)と、
遊技者が前記第2期間(tb1)内に前記選択スイッチ(A〜C)を操作して選択したときに、その操作により選択した第2変動パターンを前記第3期間(te2)と同じ期間前記図柄表示装置(50)に表示する第3表示手段(S62)と、
前記第2変動パターンの表示が終了したときに、前記第2説明画像(50b,50c)を前記第4期間(tb2)と同じ期間前記図柄表示装置(50)に表示する第4表示手段(S64)と、
遊技者が前記第2説明画像(50b,50c)が表示されている期間内に前記選択スイッチ(A〜C)を操作したときに、その操作により選択した第3変動パターンを前記第5期間(te3)と同じ期間前記図柄表示装置(50)に表示する第5表示手段(S77)と、
前記選択スイッチ(A〜C)が前記第2期間(tb1)内に操作されたときに、その操作タイミングから前記第2期間(tb1)の終了タイミングまでの第1残余時間(td1)を演算する第1演算手段(S58)と、
前記選択スイッチ(A〜C)が前記第2説明画像(50b,50c)が表示されている期間内に操作されたときに、その操作タイミングから前記第2説明画像(50b,50c)の表示が終了するタイミングまでの第2残余時間(td2)を演算する第2演算手段(S69)と、
前記第1演算手段(S58)により演算された第1残余時間(td1)と、前記第2演算手段(S69)により演算された第2残余時間(td2)とを加算した合計残余時間(td)を演算する第3演算手段(S72)と、
前記第5期間(te3)が経過したタイミングから、前記第3演算手段(S72)により演算された合計残余時間(td)と同じ時間、所定の画像を前記図柄表示装置(50)に表示する第6表示手段(S80)と、
を備えたパチンコ機としたことにある。
この発明の第2の特徴は、前述した第1の特徴において、前記第6表示手段(S80)は、前記第5期間(te3)において、前記第3演算手段(S72)により演算された合計残余時間(td)と同じ時間、所定の画像を前記図柄表示装置(50)に表示することにある。
この発明の第3の特徴は、前述した第1の特徴において、前記第6表示手段(S80)は、前記第5期間(te3)において大当り図柄が表示された場合は、大当りの発生を演出する画像を前記所定の画像として前記図柄表示装置(50)に表示することにある。
この発明の第4の特徴は、前述した第2の特徴において、前記第6表示手段(S80)は、前記第5期間(te3)において大当り図柄が表示される予定である場合は、大当りの発生を予告する画像を前記所定の画像として前記図柄表示装置(50)に表示することにある。
この発明の第5の特徴は、前述した第1ないし第4の特徴のいずれか1つにおいて、前記第3変動パターンの図柄の変動速度は、前記第2変動パターンよりも遅く、かつ、遊技者が図柄を認識可能な変動速度であることにある。
なお、上記の各括弧内の符号は、後述する発明の実施形態との対応関係を示すものである。
前述の第1ないし第4の特徴によれば、遊技者は、第1変動パターンの途中に設定された第1期間内に選択スイッチを操作することにより、好きな第3変動パターンを選択することができ、その選択した第3変動パターンを第1期間の終了を待つことなく図柄表示装置に表示させることができる。
したがって、上記第1期間が終了しないと第3変動パターンを図柄表示装置に表示させることができない従来のパチンコ機のように、遊技のテンポの崩壊および遊技者のイライラ感が発生するおそれがない。
また、第1の特徴における第3表示手段によれば、遊技者が第2期間内に選択スイッチを操作して第2変動パターン(リーチの状態の変動パターン)を選択したときに、その選択した第2変動パターンを第2期間の経過を待たないで図柄表示装置に表示することができる。
また、第5表示手段によれば、遊技者が第2説明画像が表示されている期間内に選択スイッチを操作して第3変動パターン(リーチの状態の変動パターン)を選択したときに、その選択した第3変動パターンを、第2説明画像の表示が終了するのを待たないで図柄表示装置に表示することができる。
つまり、図柄の変動開始から大当り図柄またはハズレ図柄が停止表示されるまでを1回の変動とした場合に、1回の変動中に遊技者が所望の変動パターン(リーチの状態の変動パターン)を選択する機会が2回存在するため、遊技者が遊技に参加する機会が増えるので、1回しか参加できない従来のパチンコ機よりも面白い遊技を楽しむことができる。
また、1回目の選択では希望する変動パターンを選択できなかった場合でも、2回目で希望する変動パターンを選択できる可能性があるため、1回目で落胆した遊技者を救済できる可能性が出る。
さらに、第1の特徴における第6表示手段によれば、遊技者が第2期間内に選択スイッチを操作したときの第1残余時間と、第4期間内に選択スイッチを操作したときの第2残余時間とを合計した合計残余時間と同じ時間、所定の画像を、大当り図柄またはハズレ図柄が停止表示された後に上図柄表示装置に表示することができる。
したがって、第2期間および第4期間の少なくとも一方の期間内に選択スイッチを操作して所望の変動パターンを選択することにより、大当り図柄またはハズレ図柄が停止表示された後に上記の所定の画像を見る楽しみが増える。
前述の第2の特徴によれば、第4期間が経過したタイミングから大当り図柄またはハズレ図柄が停止表示されるタイミングまでの期間において、所定の画像を合計残余時間と同じ時間、図柄表示装置に表示することができる。
したがって、第2期間および第4期間の少なくとも一方の期間内に選択スイッチを操作して所望の変動パターンを選択することにより、大当り図柄またはハズレ図柄が停止表示される前に上記の所定の画像を見る楽しみが増える。
前述の第3の特徴によれば、大当り図柄が表示された後に、大当りの発生を演出する画像を、合計残余時間と同じ時間、図柄表示装置に表示することができる。
ところで、図柄の変動開始から大当り図柄またはハズレ図柄が停止表示されるまでに要する時間を変動時間とすると、通常、パチンコ機では、その変動時間が経過してから大当り発生の演出画像を表示する。つまり、変動時間が経過しなければ大当り発生の演出画像は表示されない。
しかし、上記の合計残余時間は、上記の変動時間に含まれる時間であるため、第3の特徴によれば、大当りの発生を演出する画像を変動時間内に表示することができる。
したがって、変動時間内に表示される画像の表示が終了すると、本来、変動時間経過後に表示される予定であった演出画像が表示されることになるため、合計残余時間分、演出画像の表示時間を長くすることができるため、演出効果を高めることができる。
前述の第4の特徴によれば、大当り図柄が表示される予定である場合は、大当りの発生を予告する画像を大当り図柄が表示される前に表示することができる。
したがって、大当り発生に対する遊技者の期待感を一気に高めることができる。
前述の第5の特徴によれば、第3変動パターンの図柄の変動速度は、第2変動パターンよりも遅く、かつ、遊技者が図柄を認識可能な変動速度であるため、第2変動パターンが表示されているときよりも、第3変動パターンが表示されているときの方が、大当り図柄停止に対する遊技者の期待感が高い。
したがって、遊技者は、第2期間内に第2変動パターンを選択するときよりも、第4期間内に第3変動パターンを選択するときの方が、大当り発生に対する期待感が高まるため、第3変動パターンを選択するときにスリルを味わうことができる。
この発明の実施形態に係るパチンコ機を正面から見た説明図である。 度数表示パネル80およびその周辺の構造を示す説明図である。 遊技盤5の主要構成を示す正面図である。 図柄表示装置が特別図柄を変動表示する様子の一例を示す説明図である。 図柄表示装置が表示する説明画像の説明図であり、(a)は、遊技者がリーチパターンを選択できる期間が開始されたことを示す説明画像の説明図、(b)は、リーチパターンの選択方法を示す説明画像の説明図である。 変動パターンのタイムチャートである。 第1ないし第3変動パターンのタイムチャートである。 第1残余時間td1および第2残余時間td2の説明図である。 合計残余時間の説明図である。 パチンコ機1の主な電気的構成をブロックで示す説明図である。 (a)は通常用変動時間テーブルの説明図であり、(b)はリーチ用変動時間テーブルの説明図である。 (a),(b)は保留テーブルの説明図である。 演出制御ROM23の主な記憶内容を示す説明図である。 第1変動パターンテーブル23iの構成を示す説明図である。 第2変動パターンテーブル23jの構成を示す説明図である。 大当り第3変動パターンテーブル23kの構成を示す説明図である。 ハズレ第3変動パターンテーブル23mの構成を示す説明図である。 (a)は大当り用演出画像テーブル23nの構成を示す説明図であり、(b)はハズレ用演出画像テーブル23pの構成を示す説明図である。 主制御CPU12が実行する始動口処理の流れを示すフローチャートである。 図19の続きを示すフローチャートである。 演出制御CPU22が実行する変動パターン抽選処理の流れを示すフローチャートである。 図柄制御1の流れを示すフローチャートである。 図22の続きを示すフローチャートである。 (a)は図柄制御2の流れを示すフローチャートであり、(b)は図柄制御3の流れを示すフローチャートであり、(c)は図柄制御4の流れを示すフローチャートである。
〈第1実施形態〉
[主要構成]
この実施形態に係るパチンコ機の主要構成について図を参照して説明する。図1は、この実施形態に係るパチンコ機を正面から見た説明図である。
パチンコ機1には、前枠2が開閉可能に備えられており、その前枠2には、ガラス枠4が開閉可能に取付けられている。前枠2の右側には、ガラス枠4開閉用の鍵を差し込む鍵穴3が設けられている。ガラス枠4の内部には、遊技盤5が設けられており、前枠2の右側下方には、遊技球を遊技盤5へ発射する発射装置(図10において符号44で示す)を操作して発射強度を調節するための発射ハンドル60が回動可能に取付けられている。ガラス枠4の下方には、賞球や貸球が供給される賞球・貸球供給口6aが形成されており、この賞球・貸球供給口6aの供給側には、その賞球・貸球供給口6aから供給された賞球や貸球を貯留しておくための上受け皿6が取付けられている。
上受け皿6の前面には、度数表示パネル80が取付けられている。上受け皿6の下方には、上受け皿6の収容可能数を超えて流下した賞球や上受け皿球抜きレバー6bの操作により上受け皿6から排出された遊技球などを排出する排出口7aが形成されている。排出口7aの排出側には、その排出口7aから排出された遊技球を収容しておくための下受け皿7が設けられている。また、遊技盤5の上方には、枠ランプ9が設けられており、下受け皿7の左側には、灰皿7bが設けられている。
前枠2の左端には、プリペイドカードユニット90が取付けられている。プリペイドカードユニット90は、挿入されたプリペイドカードに記録されている残り度数を読取る機能と、貸球として払出された遊技球の数に応じて残り度数を減算して書き換える機能とを有する。
図2は、度数表示パネル80およびその周辺の構造を示す説明図である。度数表示パネル80には、遊技球の貸出しを行う場合に押す貸出ボタン81と、プリペイドカードユニット90に挿入されているプリペイドカードを返却させるために押す返却ボタン82と、遊技球を貸出し可能な状態であることを示す貸出ボタンランプ83と、プリペイドカードユニット90により読取られたプリペイドカードの残り度数(残高)を表示する度数表示部84とが備えられている。度数表示部84は、たとえば7セグメントのLEDにより数字を表示する部分の3桁分により構成されており、100円単位で表示し、たとえば、500円分が残っている場合には、005と表示する。
度数表示パネル80の下部には、リーチパターンを選択するために遊技者が押圧操作する選択スイッチA,B,Cが設けられている。なお、選択スイッチA〜Cは、遊技者の指が触れたときにONするタッチセンサでも良い。この選択スイッチA〜Cを使うときの詳しい遊技状態については後述する。
[遊技盤の主要構成]
次に、遊技盤5の主要構成について図を参照して説明する。図3は、遊技盤5の主要構成を示す正面図である。
遊技盤5の盤面には、図柄表示装置50が設けられている。この実施形態では、図柄表示装置50は、液晶表示装置を利用している。なお、複数のLEDにより構成されたドットマトリクスを図柄表示装置50として利用することもできる。図柄表示装置50の周囲には、発射装置によって発射された遊技球が流下する遊技領域が形成されている。遊技盤5の左側には、発射装置によって発射された遊技球を遊技領域へ案内するためのレールセット37が設けられている。
図柄表示装置50の直下には、始動口15が設けられており、その始動口15の直下には、普通電動役物16が設けられている。普通電動役物16の直下には、入賞装置17が設けられている。図柄表示装置50の左側には、遊技球が通過可能なゲート26が開口形成されている。ゲート26の下方には、入賞口28,29が設けられており、入賞装置17の両側にも入賞口35,36が設けられている。また、遊技盤5には、遊技球の流下経路に変化を与えるための風車27が回転自在に設けられている。遊技盤5自身の下部には、どこにも入賞などしなかった遊技球を回収するためのアウト口19が開口形成されている。
[主な遊技の流れ]
次に、パチンコ機1における主な遊技の流れについて説明する。図4は、図柄表示装置50が特別図柄を変動表示する様子の一例を示す説明図である。図5は、図柄表示装置が表示する説明画像の説明図であり、(a)は、遊技者がリーチパターンを選択できる期間が開始されたことを示す説明画像の説明図、(b)は、リーチパターンの選択方法を示す説明画像の説明図である。図6は、変動パターンのタイムチャートである。
(特別図柄の変動)
発射装置によって発射された遊技球が始動口15に入賞すると、図柄表示装置50が特別図柄の変動表示を開始する。この実施形態では、図柄表示装置50は、図4に示すように、その画面50aの横方向に設定された3つの表示領域において複数の特別図柄を変動表示する。この実施形態では、複数の特別図柄を配列して成る図柄列を各表示領域において変動表示(スクロール表示ともいう)する。
この実施形態では、図柄列は、0〜9の数字を表した計10個の特別図柄を数字の大きさ順に配列して構成されている。図柄表示装置50が行う特別図柄の変動表示とは、図柄列を数字の小さい順(昇順)に画面50aの上から下(図中矢印Fで示す方向)へ移動させることによって、特別図柄が画面上を上から下へ移動する表示態様のことである。なお、特別図柄が画面上を左から右へ、または、右から左へ移動する表示態様となるように設計変更することもできる。また、特別図柄が表す数字は、漢数字でも良いし、特別図柄はアルファベットを表す図柄でも良い。
(変動パターンの種類)
特別図柄の変動パターンには、大きく分けて、前述したリーチパターンと、リーチパターン以外の通常パターンとがある。リーチパターンには、特別図柄の変動時間が短いものから長いものまで複数種類が表示可能に用意されている。また、図柄表示装置50は、リーチの状態になると、リーチを演出する動画(以下、リーチ演出動画という)を特別図柄の背景に表示する。リーチ演出動画は、大当り図柄が停止するか否か、遊技者をハラハラドキドキさせる内容の動画であり、リーチパターンの種類毎に複数種類が表示可能に用意されている。
また、特に、リーチになっている時間が長いリーチパターンの中には、表示される確率の低いリーチパターンが表示可能に用意されており、そのリーチパターンは、たとえば、スペシャルリーチとからプレミアムリーチなどと呼ばれている。そのような表示される確率の低いリーチパターンは、ハズレのときにも表示されることがあるが、大当りが発生するときに表示される確率が高くなるように設定されているため、そのリーチパターンが表示されると、遊技者の大当り発生に対する期待感が一気に高まる。
(変動パターンの表示順序)
ここで、本発明の特徴の一つである変動パターンの表示順序について説明する。
遊技者によってリーチパターンの好みが異なることが多いため、この実施形態のパチンコ機1では、特別図柄の変動途中にリーチパターンを選択可能な期間を2回設け、遊技者が前述した選択スイッチA〜Cを操作して選択した所望のリーチパターンを表示できるようにしている。また、リーチパターンを選択する機会は、リーチパターンにのみ設けられている。
最初に、遊技者が、リーチパターンを選択可能な2つの期間においてリーチパターンを選択しなかった場合の図柄の変動表示について説明する。
図6のタイムチャートに示すように、時間t1で特別図柄の変動が開始されると、時間t2になったときに特別図柄の変動が中断する。特別図柄の変動開始タイミング(t1)から変動の中断タイミング(t2)までの期間を第1期間te1と称する。この第1期間te1においては、特別図柄の変動パターンは、通常変動パターンと同じである。第1期間te1において表示される変動パターンを第1変動パターンと称する。
そして、時間t2になると、図5(a)に示すように、図柄表示装置50の画面50aに「リーチ選択チャンス」という第1回目の説明画像50bが表示され、所望のリーチパターンを選択可能であることを遊技者に報知する。なお、説明画像50bは、リーチパターンを選択する期間が始まったことを報知できれば、図示以外のどのような内容の画像でもよい。
そして、説明画像50bの次に、図5(b)に示すように、リーチパターンの選択方法を説明する第1回目の説明画像50cが表示され、選択スイッチA〜Cを使ったリーチパターンの選択方法を遊技者に報知する。なお、説明画像50cは、リーチパターンの選択方法が分かる内容であれば、図示以外のどのような内容の画像でもよい。また、図5(b)に示す例では、「あと残り2秒」という、リーチパターンを選択できる期間の残り時間が表示されているため、遊技者は、選択できる期間の終了タイミングを知ることができる。なお、図示のように、説明画像50bまたは50cが表示されている期間は、特別図柄の表示領域は、縮小表示領域50dとなって表示される。
遊技者が選択スイッチA〜Cを操作して所望のリーチパターンを選択できる期間は、時間t2から時間t4までの期間であり、その期間を第2期間tb1称する。この第2期間tb1において遊技者が選択可能なリーチパターンは、大当り図柄またはハズレ図柄が停止表示される前の所定期間に表示される、いわば前半のリーチパターンである。第2期間tb1において遊技者がいずれの選択スイッチも操作しなかった場合は、演出制御CPU22(図9において符号22で示す)がリーチパターンを抽選で決定する。この抽選で決定されたリーチパターンは、時間t4〜t5の期間表示される。その期間を第3期間te2と称する。
そして、第3期間te2が経過して時間t5になると、遊技者がリーチパターンを選択することができる2回目の期間が始まる。この期間を第4期間tb2と称する。この第4期間tb2では、図柄表示装置50に第2回目の説明画像50b(図5(a))が表示され、続いて、第2回目の説明画像50c(図5(b))が表示される。この第4期間において遊技者が選択可能な第2回目のリーチパターンは、第2期間tb1において遊技者が選択した第1回目のリーチパターン、または、遊技者がリーチパターンを選択することなく第3期間te2において表示された第1回目のリーチパターンに関連のあるリーチパターンであり、特別図柄の変動速度は、第1回目のリーチパターンにおける図柄の変動速度よりも低速で、遊技者が変動する特別図柄の数字を認識可能な速度に設定されている。たとえば、両リーチパターンは、大当り図柄が停止表示されるか否か、ハラハラドキドキ感が次第に増加する、つまり、リーチの演出が次第に盛り上がる関係となるように設定されている。
第5期間te3が経過すると(t8)、図柄表示装置50が大当り図柄またはハズレ図柄を停止表示する。大当り図柄が停止表示された場合は、その停止表示されたタイミングから大当り発生を祝福する大当り演出画像が図柄表示装置50に表示され、入賞装置17が作動し、大入賞口18が開口し、大当り遊技がスタートする。
次に、遊技者が、リーチパターンを選択可能な2つの期間においてリーチパターンを選択した場合の図柄の変動表示について図を参照して説明する。図7は、第1ないし第3変動パターンのタイムチャートである。図8は、第1残余時間td1および第2残余時間td2の説明図である。図9は、合計残余時間の説明図である。
図8に示すように、遊技者が、第2期間tb1において選択スイッチA〜Cのいずれかを操作して所望の第1回目のリーチパターンを選択すると、その操作した選択スイッチがONしたタイミングt3から第2期間tb1が終了するタイミングt4までの残余時間が演算される。この残余時間を第1残余時間td1と称する。第2期間tb1の開始タイミングt2から選択スイッチがONしたタイミングt3までに要した時間をtc1とすると、第1残余時間td1は、第2期間tb1から時間tc1を減算することにより求められる。たとえば、第2期間tb1を5秒とし、第2期間tb1が1秒経過したタイミングで選択スイッチがONしたとすると、第1残余時間td1は、4秒(=5秒−1秒)になる。
そして、遊技者が、第2期間tb1において選択した第1回目のリーチパターンは、第2期間tb1において第1回目のリーチパターンを選択しなかった場合に演出制御CPU22が抽選で選択するリーチパターンの表示時間である第3期間te2と同じ表示時間を有するリーチパターンの中から抽選で決定される。遊技者が第2期間tb1において選択する第1回目のリーチパターンを第2変動パターンと称する。
次に、第2変動パターンの表示が終了し(t5)、図8に示すように、遊技者が、第4期間tb2において選択スイッチA〜Cのいずれかを操作して所望の第2回目のリーチパターンを選択すると、その操作した選択スイッチがONしたタイミングt6から第4期間tb2が終了するタイミングt7までの残余時間が演算される。この残余時間を第2残余時間td2と称する。第4期間tb2の開始タイミングt5から選択スイッチがONしたタイミングt6までに要した時間をtc2とすると、第2残余時間td2は、第4期間tb2から時間tc2を減算することにより求められる。たとえば、第4期間tb2を5秒とし、第4期間tb2が2秒経過したタイミングで選択スイッチがONしたとすると、第2残余時間td2は、3秒(=5秒−2秒)になる。
そして、遊技者が、第4期間tb2において選択した第2回目のリーチパターンは、第4期間tb2において第2回目のリーチパターンを選択しなかった場合に演出制御CPU22が抽選で選択するリーチパターンの表示時間である第5期間te3と同じ表示時間を有するリーチパターンの中から抽選で決定される。遊技者が第4期間tb2において選択する第2回目のリーチパターンを第3変動パターンと称する。
そして、第3変動パターンの表示が終了すると(t8)、演出画像が表示される。当該変動パターンに係る大当り判定の結果が大当りであった場合は、大当りの発生を演出する大当り演出画像が表示され、大当り判定の結果がハズレであった場合は、ハズレであったことを演出するハズレ演出画像が表示される。前述した第1残余時間td1および第2残余時間td2を加算した時間を合計残余時間tdとすると、上記の演出画像は、合計残余時間tdと同じ時間表示される(図9)。また、大当り図柄が停止表示された場合は、大当りの演出画像が合計残余時間表示された後、大当り発生を祝福する本来の大当り演出画像(リーチパターンを選択したか否かに関係なく表示される大当り演出画像)が図柄表示装置50に表示され、入賞装置17が作動し、大入賞口18が開口し、大当り遊技がスタートする。
演出画像は、大当り図柄またはハズレ図柄が停止表示された後で表示されるが、合計残余時間tdは、図柄の変動開始から大当り図柄またはハズレ図柄が停止表示されるまでに要する時間である変動時間taに含められている。これにより、特別図柄の変動途中で遊技者がリーチパターンを選択したか否かによって、変動時間taが変化することがない。
また、遊技者がリーチパターンを選択しなかった場合は、合計残余時間分だけリーチパターンを早いタイミングで表示することになるため、何も手当しない場合は、合計残余時間分だけリーチパターンの表示が早く終了することになる。つまり、リーチパターンを選択した場合は、選択したタイミングが早い程、リーチパターンの終了タイミングが早くなり、大当り遊技が早く開始される。
このように、遊技者が選択スイッチを操作するタイミングによって大当り遊技の開始タイミングが異なることは、公平さに欠け、好ましくない。
そこで、前述したように合計残余時間tdを変動時間taに含めることにより、遊技者がリーチパターンを選択したか否かによって、大当り遊技の開始タイミングが変化しないようにすることができる。
上述したように、リーチパターンを選択可能な期間内にリーチパターンを選択すると、直ぐにその選択したリーチパターンの表示が開始されるため、遊技のテンポの崩壊およびイライラ感が発生するおそれがない。
しかも、遊技者がリーチパターンを選択したか否かによって全体の変動時間taが変化しないように制御することにより、遊技者がリーチパターンを選択したか否かによって大当り遊技の開始タイミングが異なるという事態をなくすことができるため、公平を保つことができる。
(大当り遊技)
図柄表示装置50の各表示領域において特別図柄の変動が停止し、各表示領域において停止表示された停止図柄の組合せが大当り図柄(たとえば、777などの同一数字の組合せ)であった場合は、大当りが発生し、図柄表示装置50が大当り発生を祝福する演出画像(以下、大当り発生演出画像という)を表示する。また、入賞装置17に設けられた開閉部材が開動作し、大入賞口18が開口する。これにより、多くの遊技球が大入賞口18に入賞可能となり、遊技者は多くの賞球を獲得可能になる。
大入賞口18は、その開口タイミングから一定時間(たとえば、約30秒)経過すると、あるいは、大入賞口18への入賞数が一定個数(たとえば、10個)に達すると閉口する。大入賞口18が開口してから閉口するまでの期間を1ラウンドとすると、複数ラウンド(たとえば、13ラウンド)が連続して実行される。第1ラウンドから最終ラウンドまでに行われる遊技を大当り遊技という。
(普通図柄)
また、遊技球がゲート26を通過すると、図柄表示装置50が普通図柄を変動表示する。この実施形態では、普通図柄は当り図柄として○を表した図柄およびハズレ図柄として×を表した図柄から成り、○および×を交互に表示する。そして、普通図柄が当り図柄○で停止すると、普通電動役物16が一対の開閉翼片(チューリップ)を開放し、入賞口が開口される。この開口された入賞口は、始動口15と同じ役割をするもので、遊技球が入賞すると、図柄表示装置50が特別図柄の変動表示を開始する。特別図柄および普通図柄の両方が変動表示されることもあるため、普図図柄は、特別図柄の妨げとならない表示領域において小さく表示される。
(保留)
図柄表示装置50が特別図柄を変動表示している途中で遊技球が始動口15または普通電動役物16に入賞すると、その入賞に基づく特別図柄の変動表示は一旦保留され、現在行われている特別図柄の変動表示が終了してから実行される。この実施形態では、上記の保留の数(以下、保留数という)の上限として4個が設定されており、その保留数は、遊技盤5に設けられた保留数表示装置47によって表示される。この実施形態では、保留数表示装置47は、4個のLED照明装置によって構成されており、そのLED照明装置の点灯数によって保留数を表示する。
また、図柄表示装置50が普通図柄を変動表示している途中で遊技球がゲート26を通過すると、その通過に基づく普通図柄の変動表示は一旦保留され、現在行われている普通図柄の変動表示が終了してから実行される。この実施形態では、普通図柄の変動表示の保留数の上限として4個が設定されており、その保留数は図柄表示装置50の画面50aに数字で表示される。
(確変)
また、図柄表示装置50に停止表示された大当り図柄が確変図柄であった場合は、確変大当りが発生する。ここで、確変とは、大当り遊技が終了した以降における遊技状態が、大当りが発生する確率の高い遊技状態に変化することをいう。また、確変図柄とは、大当り図柄のうち、確変が発生することとなる特定の大当り図柄(たとえば、777、999などの同一の奇数の組合せ)のことをいう。また、遊技状態が確変になると、図柄表示装置50による特別図柄および普通図柄の変動時間がそれぞれ短縮される。
このように変動時間の短縮された遊技状態を時短という。特別図柄の変動開始から変動終了までを1回の変動とした場合に、特別図柄の変動時間が短縮されると、単位時間当りの特別図柄の変動回数が増えるため、大当り発生の確率が高くなる。また、普通図柄の変動時間が短縮されると、単位時間当りの普通図柄の変動回数が増えるため、普通図柄が当り図柄で停止する確率が高くなるので、普通電動役物16が開閉翼片を開放する確率が高くなる。
また、確変になると、普通電動役物16が開閉翼片を開放している時間が確変ではない通常時よりも延長される。つまり、確変になると、普通電動役物16の開閉翼片が単位時間当りに開放する回数が増加するとともに開閉翼片が開放している時間が長くなるため、単位時間当りの特別図柄の変動回数が増加するため、大当り発生の確率が高くなる。
[主な電気的構成]
次に、パチンコ機1の主な電気的構成についてそれをブロックで示す図10を参照して説明する。
(主制御基板)
パチンコ機1には、主制御基板10が設けられており、その主制御基板10には、演出制御基板20および払出制御基板30が電気的に接続されている。主制御基板10には、主制御MPU11が搭載されている。主制御MPU11は、主制御CPU12と、主制御ROM13と、主制御RAM14とを備える。主制御CPU12は、入賞の検出、大当りかハズレかの判定(以下、大当り判定という)、入賞装置17の制御(大当り遊技の制御)、変動時間の抽選、変動時間の計測、賞球の払出命令、払出された賞球数の計測など、遊技が進行する上で主な処理を実行する。
主制御CPU12は、遊技球が始動口15または普通電動役物16に入賞したときに大当り判定を行う。大当り判定には、通常大当りか否かの判定と、確変大当りか否かの判定とがある。確変大当りとは、大当り遊技終了後の遊技状態が確変に変化することが約束された大当りのことであり、通常大当りとは確変大当りではない大当りのことである。
主制御ROM13には、主制御CPU12が上記の各処理を実行するためのコンピュータプログラム、各制御基板へ送信する制御コマンド、通常遊技状態のときに大当り判定を行う際に参照する大当り値が設定された通常大当り用大当り値テーブル、確変のときに大当り判定を行う際に参照する大当り値が設定された確変大当り用大当り値テーブル、通常遊技のときに選択する複数種類の変動時間が設定された通常遊技用変動時間テーブル、確変遊技のときに選択する複数種類の変動時間が設定された確変遊技用変動時間テーブルなどが読出し可能に記憶されている。主制御RAM14は、主制御CPU12が上記のコンピュータプログラムを実行することにより発生する処理結果および判定結果などを読出しおよび書換え可能に記憶する。また、主制御RAM14は、保留の発生順位と大当り判定の結果と抽選された変動時間とを対応付けて書換え可能に記憶する保留テーブル(図12において符号13cで示す)が記憶される。
(払出制御基板)
払出制御基板30には、遊技球の払出しを制御する払出制御MPU31が搭載されており、その払出制御MPU31は、払出制御CPU32と、払出制御ROM33と、払出制御RAM34とを備える。払出制御基板30には、遊技球を払出す部材を駆動するための払出モータ39と、この払出モータ39によって払出された遊技球を検出するための払出センサ41とが接続されている。
主制御CPU12は、入賞を検出すると、賞球の払出しを指示する賞球払出コマンドを払出制御基板30へ送信する。そして、払出制御CPU32は、賞球払出コマンドを受信すると、払出モータ39を駆動し、賞球払出コマンドに含まれる賞球数データに対応する賞球数を払出させる。また、払出制御CPU32は、払出センサ41からの検出信号に基づき、払出された賞球を計数する。
払出制御ROM33には、払出制御CPU32が払出モータ39を制御するための制御プログラムや賞球を計数するためのコンピュータプログラムなどが読出し可能に記憶されている。払出制御RAM34は、払出制御CPU32が上記のコンピュータプログラムを実行することにより発生する処理結果および判定結果などを読出しおよび書換え可能に記憶する。
また、払出制御基板30には、払出す遊技球がなくなった状態を検出するための球切れスイッチ(球切れSW)43と、下皿7が遊技球で満杯になった状態を検出するための下皿満杯スイッチ(下皿満杯SW)40と、ガラス枠4が開放された状態を検出するための扉開放スイッチ(扉開放SW)42と、遊技球を発射する駆動源であるロータリソレノイドおよびそれを駆動するための駆動回路などから成る発射装置44とが電気的に接続されている。発射装置44には、発射ハンドル60の回動量に応じて発射装置の発射強度を調節するための発射ボリューム45と、遊技者が発射ハンドル60に触れたことを検出して発射装置44を駆動させるためのタッチセンサ46とが電気的に接続されている。
(盤面中継端子板)
主制御基板10には、盤面中継端子板61が電気的に接続されており、その盤面中継端子板61には、入賞装置17の大入賞口18を開閉させるための大入賞口ソレノイド17bと、普通電動役物16の開閉翼片を開閉動作させるための普通電動役物ソレノイド16aと、大入賞口18に入賞した遊技球を検出するための大入賞口スイッチ(大入賞口SW)17aと、始動口15に入賞した遊技球を検出するための始動口スイッチ(始動口SW)15aと、ゲート26を通過した遊技球を検出するためのゲートスイッチ(ゲートSW)26aと、入賞口28に入賞した遊技球を検出するための入賞口スイッチ(入賞口SW)28aと、入賞口29に入賞した遊技球を検出するための入賞口スイッチ(入賞口SW)29aと、入賞口35に入賞した遊技球を検出するための入賞口スイッチ(入賞口SW)35aと、入賞口36に入賞した遊技球を検出するための入賞口スイッチ(入賞口SW)36aとが電気的に接続されている。始動口スイッチ15aは、始動口15に入賞した遊技球の他、普通電動役物16に入賞した遊技球も検出する。
(演出制御基板)
演出制御基板20には、図柄表示装置50と、ランプ制御基板48と、音声制御基板49とが電気的に接続されている。演出制御基板20には、演出制御MPU21が搭載されており、その演出制御MPU21は、演出制御CPU22と、演出制御ROM23と、演出制御RAM24とを備える。演出制御CPU22は、主制御CPU12から送信される制御コマンドに従い、図柄表示装置50に特別図柄の変動や各種動画などの表示を指示する。また、演出制御CPU22は、主制御CPU12から送信される制御コマンドに従い、ランプ制御基板48に接続されている各種のLEDの点灯、消灯および点滅を制御する。
さらに、演出制御CPU22は、主制御CPU12から送信される制御コマンドに従い、音声制御基板49に接続されているスピーカから各種の効果音などを出力させる。演出制御ROM23には、演出制御CPU22が上記の各種制御および処理を実行するためのコンピュータプログラムや参照するテーブルなどが読出し可能に記憶されている。その記憶内容については、後で詳述する。
(図柄表示装置)
図柄表示装置50は、画像制御CPU51と、画像制御ROM52と、画像制御RAM53と、画像データROM54とを備える。画像データROM54には、画面50aに各種の画像を表示するための画像データが読出し可能に記憶されている。記憶内容については後で詳述する。画像制御CPU51は、演出制御CPU22から送信される画像制御コマンドに従い、画像データROM54から画像データを読出し、特別図柄、普通図柄および各種の演出画像を図柄表示装置50の画面50aに表示する。
画像制御ROM52には、画像制御CPU51が画像制御などを実行するためのコンピュータプログラムが読出し可能に記憶されている。画像制御RAM53は、画像制御CPU51の処理結果および演算結果などを読出しおよび書換え可能に記憶する。
(ランプ制御基板)
ランプ制御基板48には、保留数表示装置47や遊技盤5に設けられた装飾用のLEDなどが電気的に接続されている。また、ランプ制御基板48には、ランプ制御CPUと、ランプ制御ROMと、ランプ制御RAMとを備える。ランプ制御ROMには、LEDの複数種類の点滅パターンが読出し可能に記憶されている。
ランプ制御CPUは、演出制御CPU22から送信されるランプ制御コマンドに従ってランプ制御ROMから所定の点滅パターンを読出し、その点滅パターンに従って点滅パターンに対応するLEDを点滅させる。たとえば、ランプ制御CPUは、遊技球が入賞したときにその入賞口の周囲に設けられたLEDを点灯または点滅させたり、大当りが発生したときに各所に配置されたLEDを点灯または点滅させ、大当り発生の演出を行う。
(音声制御基板)
音声制御基板49には、デジタルアンプなどの音声信号増幅回路(図示せず)が電気的に接続されており、その音声信号増幅回路には、スピーカ(図示せず)が電気的に接続されている。また、音声制御基板49には、音声制御CPUと、音声制御ROMと、音源ROMと、音声制御RAMとを備える。音源ROMには、スピーカから効果音などを発生するためのデジタル音源が読出し可能に記憶されている。音声制御ROMには、効果音などの複数種類の出力パターンが読出し可能に記憶されている。
音声制御CPUは、演出制御CPU22から送信される音声制御コマンドに従って音声制御ROMから所定の出力パターンを読出し、その読出した出力パターンに対応するデジタル音源を音源ROMから読出して音声信号増幅回路へ出力する。そして、音声信号増幅回路は、増幅信号をスピーカへ出力し、スピーカが音声を出力する。
[変動時間テーブル]
次に、主制御基板10の主制御ROM13に記憶された変動時間テーブルについて図を参照して説明する。図11(a)は通常用変動時間テーブルの説明図であり、(b)はリーチ用変動時間テーブルの説明図である。
図11(a)に示す通常用変動時間テーブル13aは、主制御CPU12が、変動パターンの種類を抽選で決定するときに、通常変動パターンに決定したときに特別図柄の変動時間taを決定するために参照するテーブルである。通常用変動時間テーブル13aは、カウント値と変動時間taとを対応付けて構成されている。カウント値は、変動時間taを抽選により決定するための変動時間抽選カウンタのカウント値である。変動時間抽選カウンタは、通常用変動時間テーブル13aに設定されている変動時間taの数と同じ数のカウント値をカウントする。
図示の例では、カウント値0〜5と、変動時間ta(秒)10,12,14,16,18,20とを対応付けて構成されている。主制御CPU12は、変動パターンの抽選において通常変動パターンに決定すると、変動時間抽選カウンタから取得したカウント値と対応付けられている変動時間taを通常用変動時間テーブル13aから読出す。たとえば、変動時間抽選カウンタから取得したカウント値が1であった場合は、カウント値1と対応付けられている変動時間12秒を読出す。
図11(b)に示すリーチ用変動時間テーブル13bは、主制御CPU12が、変動パターンの種類を抽選で決定するときに、リーチパターンに決定したときに特別図柄の変動時間taを決定するために参照するテーブルである。リーチ用変動時間テーブル13bは、カウント値と変動時間taとを対応付けて構成されている。カウント値は、前述の変動時間抽選カウンタのカウント値である。
図示の例では、カウント値0〜5と、変動時間ta(秒)30,40,50,60,90,120とを対応付けて構成されている。主制御CPU12は、変動パターンの抽選においてリーチパターンに決定すると、変動時間抽選カウンタから取得したカウント値と対応付けられている変動時間taをリーチ用変動時間テーブル13bから読出す。たとえば、変動時間抽選カウンタから取得したカウント値が5であった場合は、カウント値5と対応付けられている変動時間120秒を読出す。なお、図示しないが、主制御ROM13には、確変のときの変動時間を抽選で決定するための変動時間テーブルが別個に記憶されている。
[保留テーブル]
次に、主制御基板10の主制御RAM14に記憶される保留テーブルについて図を参照して説明する。図12(a),(b)は保留テーブルの説明図である。
保留テーブル13cは、保留順位と、判定結果と、変動時間とを対応付けて構成されている。保留順位は、図柄表示装置50が特別図柄を変動表示中に始動口スイッチ15aがオンしたときに発生する保留の発生順序を示す。この実施形態では、保留数の上限が4個に設定されているため、保留順位は第1位から第4位までが設定されている。判定結果は、主制御CPU12が行った大当り判定の結果であり、大当りまたはハズレを示すデータが書換え可能に記憶される。
たとえば、大当りの判定結果の場合は「1」が記憶され、ハズレの判定結果の場合は「0」が記憶される。変動時間は、主制御CPU12が前述した変動時間テーブルから抽選で選択した変動時間であり、その変動時間を示すデータが記憶される。図12(a)に示す例では、保留テーブル13cの保留順位1番には、判定結果としてハズレが記憶されており、変動時間として60秒が記憶されている。また、保留順位2番には、判定結果としてハズレが記憶されており、変動時間として30秒が記憶されている。
また、保留順位3番には、判定結果として大当りが記憶されており、変動時間として120秒が記憶されている。さらに、保留順位4番には、判定結果としてハズレが記憶されており、変動時間として90秒が記憶されている。また、保留数Uは上限の4個になっている。そして、保留順位1番の判定結果および変動時間に基づく特別図柄の変動表示が終了すると、図12(b)に示すように、保留順位2番から4番までの各データが1番ずつ繰り上がり、保留数Uは、1個減少して3個になっている。以降、特別図柄の変動表示が1回終了する毎に各データが1番ずつ繰り上がり、保留数Uが1個ずつ減少する。
[演出制御ROMの記憶内容]
次に、演出制御基板20に設けられた演出制御ROM23の記憶内容について図を参照して説明する。図13は、演出制御ROM23の主な記憶内容を示す説明図である。
演出制御ROM23には、大当り図柄抽選カウンタ23a、ハズレ図柄抽選カウンタ23b、第1変動パターン抽選カウンタ23c、第2変動パターン抽選カウンタ23d、大当り第3変動パターン抽選カウンタ23e、ハズレ第3変動パターン抽選カウンタ23fなどのカウンタが読出し可能に記憶されている。さらに、演出制御ROM23には、大当り図柄テーブル23g、ハズレ図柄テーブル23h、第1変動パターンテーブル23i、第2変動パターンテーブル23j、大当り第3変動パターンテーブル23k、ハズレ第3変動パターンテーブル23m、大当り用演出画像テーブル23n、ハズレ用演出画像テーブル23p、ランプ点滅パターンテーブル23r、効果音出力パターンテーブル23sなどのテーブルが参照および読出し可能に記憶されている。
(大当り図柄抽選カウンタ)
大当り図柄抽選カウンタ23aは、大当り図柄を抽選によって決定するためのカウンタであり、大当り図柄の種類の数と同じ数をカウントする。この実施形態では、大当り図柄は、000、111、・・・、777、888、999の計10種類であり、大当り図柄抽選カウンタ52aは0〜9の計10個の数値を大きさ順にカウントするリングカウンタである。ハズレ図柄抽選カウンタ23bは、ハズレ図柄を抽選によって決定するためのカウンタであり、特別図柄の種類の数と同じ数をカウントする。この実施形態では、特別図柄は、0、1、・・・、7、8、9の計10種類であり、ハズレ図柄抽選カウンタ52bは0〜9の計10個の数値を大きさ順にカウントするリングカウンタである。
(大当り図柄テーブル)
大当り図柄テーブル23gは、大当り図柄抽選カウンタ23aのカウント値と大当り図柄とを対応付けて構成される。この実施形態では、大当り図柄テーブル23gは、大当り図柄抽選カウンタ23aの0〜9のカウント値と0〜999の大当り図柄とを対応付けて構成されている。たとえば、演出制御CPU22が大当り図柄抽選カウンタ23aから取得したカウント値が7であった場合は、そのカウント値7と対応付けられている大当り図柄777が大当り図柄テーブル23gから読出される。なお、大当り図柄テーブル23gにおける大当り図柄とは、図柄表示装置50の画像データROM54において大当り図柄の画像データが記憶されている記憶領域を指定するアドレスである。
(ハズレ図柄テーブル)
ハズレ図柄テーブル23hは、ハズレ図柄抽選カウンタ23bのカウント値と特別図柄とを対応付けて構成される。この実施形態では、ハズレ図柄テーブル23hは、0〜9のカウント値と0〜9の特別図柄とを対応付けて構成されている。たとえば、演出制御CPU22がハズレ図柄抽選カウンタ23bから取得したカウント値が2であった場合は、そのカウント値2と対応付けられている特別図柄2がハズレ図柄テーブル23hから読出される。
この実施形態では、ハズレ図柄抽選カウンタ23bのカウント値と対応する特別図柄をハズレ図柄テーブル23hから読出す処理を3回繰返し、3つの特別図柄から成るハズレ図柄を決定する。また、3つのハズレ図柄が大当り図柄と同一となった場合は、大当り図柄と異なる図柄が選択されるまで、最初からハズレ図柄の抽選をやり直す。なお、ハズレ図柄テーブル23hにおける特別図柄とは、図柄表示装置50の画像データROM54において特別図柄の画像データが記憶されている記憶領域を指定するアドレスである。
(第1変動パターン抽選カウンタ)
第1変動パターン抽選カウンタ23cは、第1期間te1(図6)に表示する第1変動パターンを抽選によって決定するためのカウンタであり、第1変動パターンの種類の数と同じ数をカウントする。
(第1変動パターンテーブル)
図14は、第1変動パターンテーブル23iの構成を示す説明図である。第1変動パターンテーブル23iは、第1変動パターン抽選カウンタ23cのカウント値と、第1変動パターンとを対応付けて構成されている。この実施形態では、第1期間te1は、5秒に固定されている。
(第2変動パターン抽選カウンタ)
第2変動パターン抽選カウンタ23dは、第3期間te2と同じ期間表示する第2変動パターンを抽選によって決定するためのカウンタであり、第2変動パターンの種類の数と同じ数をカウントする。
(第2変動パターンテーブル)
図15は、第2変動パターンテーブル23jの構成を示す説明図である。第2変動パターンテーブル23jは、第2変動パターン抽選カウンタ23dのカウント値と、第2変動パターンとを対応付けて構成されている。また、第2変動パターンテーブル23jは、第3期間te2毎に設けられており、それらの第2変動パターンテーブル23jは、選択スイッチA〜C毎に設けられている。第2変動パターンテーブル23jは、大当り判定の結果が大当りの場合およびハズレの場合の両方で共通に用いられる。
第2変動パターンは、第3期間te2と同じ期間表示されるが、その期間は、リーチ用変動時間テーブル13bから選択された変動時間taから第1変動パターンの第1期間te1を減算した時間を抽選で分割して決定される。図示の第2変動パターンテーブル23jは、第3期間te2の30秒に対して設けられているものである。
選択スイッチAに対応して設けられた第2変動パターンテーブル23j1は、第2変動パターン抽選カウンタ23dのカウント値0〜9と、第2変動パターンE0〜E9とを対応付けて構成されている。たとえば、選択スイッチAがONしたときに第2変動パターン抽選カウンタ23dから取得したカウント値が1であった場合は、そのカウント値と対応付けられた第2変動パターンE1が第2変動パターンテーブル23j1から選択される。
選択スイッチBに対応して設けられた第2変動パターンテーブル23j2は、第2変動パターン抽選カウンタ23dのカウント値0〜9と、第2変動パターンE10〜E19とを対応付けて構成されている。たとえば、選択スイッチBがONしたときに第2変動パターン抽選カウンタ23dから取得したカウント値が0であった場合は、そのカウント値と対応付けられた第2変動パターンE10が第2変動パターンテーブル23j2から選択される。
選択スイッチCに対応して設けられた第2変動パターンテーブル23j3は、第2変動パターン抽選カウンタ23dのカウント値0〜9と、第2変動パターンE20〜E29とを対応付けて構成されている。たとえば、選択スイッチCがONしたときに第2変動パターン抽選カウンタ23dから取得したカウント値が9であった場合は、そのカウント値と対応付けられた第2変動パターンE29が第2変動パターンテーブル23j3から選択される。
(大当り第3変動パターン抽選カウンタ)
大当り第3変動パターン抽選カウンタ23eは、大当り判定の結果が大当りであった場合に、第5期間te3と同じ期間表示する第3変動パターンを抽選によって決定するためのカウンタであり、大当り第3変動パターンの種類の数と同じ数をカウントする。
(大当り第3変動パターンテーブル)
図16は、大当り第3変動パターンテーブル23kの構成を示す説明図である。大当り第3変動パターンテーブル23kは、大当り第3変動パターン抽選カウンタ23eのカウント値と、大当り第3変動パターンとを対応付けて構成されている。また、大当り第3変動パターンテーブル23kは、第5期間te3毎に設けられており、それらの大当り第3変動パターンテーブル23kは、選択スイッチA〜C毎に設けられている。
大当り第3変動パターンは、第5期間te3と同じ期間表示されるが、その期間は、リーチ用変動時間テーブル13bから選択された変動時間taから第1変動パターンの第1期間te1および第2変動パターンの第3期間te2を減算した時間である。図示の大当り第3変動パターンテーブル23kは、第5期間te3の60秒に対して設けられているものである。
選択スイッチAに対応して設けられた大当り第3変動パターンテーブル23k1は、大当り第3変動パターン抽選カウンタ23eのカウント値0〜9と、大当り第3変動パターンF0〜F9とを対応付けて構成されている。たとえば、選択スイッチAがONしたときに大当り第3変動パターン抽選カウンタ23eから取得したカウント値が1であった場合は、そのカウント値と対応付けられた大当り第3変動パターンF1が大当り第3変動パターンテーブル23k1から選択される。
選択スイッチBに対応して設けられた大当り第3変動パターンテーブル23k2は、大当り第3変動パターン抽選カウンタ23eのカウント値0〜9と、大当り第3変動パターンF10〜F19とを対応付けて構成されている。たとえば、選択スイッチBがONしたときに大当り第3変動パターン抽選カウンタ23eから取得したカウント値が0であった場合は、そのカウント値と対応付けられた大当り第3変動パターンF10が大当り第3変動パターンテーブル23k2から選択される。
選択スイッチCに対応して設けられた大当り第3変動パターンテーブル23k3は、大当り第3変動パターン抽選カウンタ23eのカウント値0〜9と、大当り第3変動パターンF20〜F29とを対応付けて構成されている。たとえば、選択スイッチCがONしたときに大当り第3変動パターン抽選カウンタ23eから取得したカウント値が9であった場合は、そのカウント値と対応付けられた大当り第3変動パターンF29が大当り第3変動パターンテーブル23k3から選択される。
(ハズレ第3変動パターン抽選カウンタ)
ハズレ第3変動パターン抽選カウンタ23fは、大当り判定の結果がハズレであった場合に、第5期間te3と同じ期間表示する第3変動パターンを抽選によって決定するためのカウンタであり、ハズレ第3変動パターンの種類の数と同じ数をカウントする。
(ハズレ第3変動パターンテーブル)
図17は、ハズレ第3変動パターンテーブル23mの構成を示す説明図である。ハズレ第3変動パターンテーブル23mは、ハズレ第3変動パターン抽選カウンタ23fのカウント値と、ハズレ第3変動パターンとを対応付けて構成されている。また、ハズレ第3変動パターンテーブル23mは、第5期間te3毎に設けられており、それらのハズレ第3変動パターンテーブル23mは、選択スイッチA〜C毎に設けられている。
ハズレ第3変動パターンは、第5期間te3と同じ期間表示されるが、その期間は、リーチ用変動時間テーブル13bから選択された変動時間taから第1変動パターンの第1期間te1および第2変動パターンの第3期間te2を減算した時間である。図示のハズレ第3変動パターンテーブル23mは、第5期間te3の60秒に対して設けられているものである。
選択スイッチAに対応して設けられたハズレ第3変動パターンテーブル23m1は、ハズレ第3変動パターン抽選カウンタ23fのカウント値0〜9と、ハズレ第3変動パターンG0〜G9とを対応付けて構成されている。たとえば、選択スイッチAがONしたときにハズレ第3変動パターン抽選カウンタ23fから取得したカウント値が1であった場合は、そのカウント値と対応付けられたハズレ第3変動パターンG1がハズレ第3変動パターンテーブル23m1から選択される。
選択スイッチBに対応して設けられたハズレ第3変動パターンテーブル23m2は、ハズレ第3変動パターン抽選カウンタ23fのカウント値0〜9と、ハズレ第3変動パターンG10〜G19とを対応付けて構成されている。たとえば、選択スイッチBがONしたときにハズレ第3変動パターン抽選カウンタ23fから取得したカウント値が0であった場合は、そのカウント値と対応付けられたハズレ第3変動パターンG10がハズレ第3変動パターンテーブル23m2から選択される。
選択スイッチCに対応して設けられたハズレ第3変動パターンテーブル23m3は、ハズレ第3変動パターン抽選カウンタ23fのカウント値0〜9と、ハズレ第3変動パターンG20〜G29とを対応付けて構成されている。たとえば、選択スイッチCがONしたときにハズレ第3変動パターン抽選カウンタ23fから取得したカウント値が9であった場合は、そのカウント値と対応付けられたハズレ第3変動パターンG29がハズレ第3変動パターンテーブル23m3から選択される。
(大当り用演出画像テーブル)
図18(a)に示す大当り用演出画像テーブル23nは、大当り判定の結果が大当りであった場合、つまり、大当り図柄が停止表示された後に、合計残余時間tdを利用して図柄表示装置50に表示する画像であり、大当りの発生を祝福するような演出画像である。大当り用演出画像テーブル23nは、合計残余時間tdと演出画像とを対応付けて構成されている。図示の例では、合計残余時間tdの0.5〜9.0と、演出画像H0〜H17とを対応付けて構成されている。
図示の例では、合計残余時間tdは、0.5秒刻みに設定されているが、0.1秒刻みなど、更に間隔を短くすることもできるし、1秒刻みなど、更に間隔を長くすることもできる。たとえば、合計残余時間tdが3.0秒であった場合は、その3.0秒に対応付けられている演出画像H5が大当り用演出画像テーブル23nから選択され、図柄表示装置50において3.0秒間表示される。
図18(b)に示すハズレ用演出画像テーブル23pは、大当り判定の結果がハズレであった場合、つまり、ハズレ図柄が停止表示された後に、合計残余時間tdを利用して図柄表示装置50に表示する画像であり、ハズレであったことを慰めるような演出画像である。ハズレ用演出画像テーブル23pは、合計残余時間tdと演出画像とを対応付けて構成されている。図示の例では、合計残余時間tdの0.5〜9.0と、演出画像J0〜J17とを対応付けて構成されている。
図示の例では、合計残余時間tdは、0.5秒刻みに設定されているが、0.1秒刻みなど、更に間隔を短くすることもできるし、1秒刻みなど、更に間隔を長くすることもできる。たとえば、合計残余時間tdが2.0秒であった場合は、その2.0秒に対応付けられている演出画像J3がハズレ用演出画像テーブル23pから選択され、図柄表示装置50において2.0秒間表示される。
[画像制御の流れ]
次に、パチンコ機1における主な画像制御の流れについて図を参照して説明する。
(始動口処理)
主制御CPU12が実行する始動口処理の流れについて図を参照して説明する。図19は、主制御CPU12が実行する始動口処理の流れを示すフローチャートであり、図20は図19の続きを示すフローチャートである。
主制御CPU12は、始動口スイッチ15a(図10)がオンしたか否か、つまり遊技球が始動口15または普通電動役物16に入賞したか否かを判定する(ステップ(以下、Sと略す)1)。ここで、肯定判定すると(S1:Yes)、主制御RAM14に格納されている保留数Uを参照し(S2)、保留数Uが上限の4個未満であるか否かを判定する(S3)。
ここで、肯定判定すると(S3:Yes)、保留数Uに1を加算し(S4)、このとき大当り抽選カウンタがカウントした大当り抽選カウント値を取得する(S5)。
ここで、大当り抽選カウンタとは、連続した複数の異なる数値をカウントするカウンタであり、この実施形態では、0〜499の計500の数値を順にカウントするリングカウンタである。
続いて、主制御CPU12は、現在の遊技状態が確変に変化している確変遊技状態であるか否かを判定する(S6)。この判定では、たとえば、遊技状態が確変遊技状態に変化してからの特別図柄の変動回数が予め設定された変動回数に達していないときに確変遊技状態であると判定し、達しているときに確変遊技状態ではないと判定する。ここで、確変遊技状態であると判定すると(S6:Yes)、確変遊技用大当り値テーブル(図示省略)を参照し(S7)、確変遊技状態ではないと判定した場合は(S6:No)、通常遊技用大当り値テーブル(図示省略)を参照する(S8)。確変遊技用大当り値テーブルには、通常遊技用大当り値テーブルよりも多くの大当り値が設定されている。
この実施形態では、確変遊技用大当り値テーブルには、7,89,137,197,257,307,359,409の計8個の大当り値が設定されており、通常遊技用大当り値テーブルには、7,257の計2個の大当り値が設定されている。つまり、大当りが発生する確率は、通常遊技時が、2/500=1/250であり、確変遊技時が、8/500=4/250であり、確変遊技時に大当りが発生する確率は、通常遊技時よりも4倍に高くなっている。また、大当り値7が確変大当り値に設定されている。
続いて、主制御CPU12は、大当り判定を行う(S9)。この大当り判定は、先のS5において大当り抽選カウンタから取得した大当り抽選カウント値と同じ数字の大当り値が確変遊技用大当り値テーブルまたは通常遊技用大当り値テーブルに記憶されているか否かに基づいて行う。ここで、肯定判定すると(S9:Yes)、通常大当りか否かを判定する(S10)。
ここでは、先のS4において大当り抽選カウンタから取得した大当り抽選カウント値が、確変大当り値以外の大当り値であった場合は、通常大当りと判定し(S10:Yes)、通常大当りと判定したことを示す通常大当りフラグをオンする(S11)。また、先のS4において大当り抽選カウンタから取得した大当り抽選カウント値が、確変大当り値であった場合は、通常大当りではない、つまり確変大当りと判定し(S10:No)、確変大当りと判定したことを示す確変大当りフラグをオンする(S12)。
続いて、主制御CPU12は、現在の遊技状態が確変遊技状態であるか否かを判定し(図20のS13)、肯定判定すると(S13:Yes)、確変遊技用変動時間を抽選により決定する(S14)。ここで、確変遊技用変動時間とは、前述した時短を実行するために通常遊技状態のときよりも短く設定された変動時間である。確変遊技用変動時間は、確変遊技用変動時間抽選カウンタおよび確変遊技用変動時間テーブル(図示省略)を用いて抽選する。
確変遊技用変動時間テーブルは、異なる複数の確変遊技用変動時間と、確変遊技用変動時間抽選カウンタがカウントするカウント値とを対応付けて構成されている。そして、主制御CPU12は、S14を実行するタイミングになったときに確変遊技用変動時間抽選カウンタからカウント値を1つ取得し、その取得したカウント値と対応付けられている確変遊技用変動時間を確変遊技用変動時間テーブルから読出す。
たとえば、確変遊技用変動時間テーブルが、5秒、6秒、7秒、8秒、9秒、10秒の計6個の確変遊技用変動時間と、0、1、2、3、4、5の計6個のカウント値とを対応付けて構成されている場合に、確変遊技用変動時間抽選カウンタから取得したカウント値が2であった場合は、そのカウント値3と対応付けられている確変遊技用変動時間7秒を読出す。
また、S13において、現在の遊技状態が確変遊技状態ではないと判定した場合は(S13:No)、特別図柄の変動パターンとして通常変動パターンおよびリーチパターンのどちらを選択するか、抽選で決定する(S15)。この抽選は、変動パターン抽選カウンタを用いて行うことができる。変動パターン抽選カウンタは、複数の連続した数値をカウントするリングカウンタであり、S15を実行するタイミングになったときに変動パターン抽選カウンタから取得したカウント値が所定範囲であった場合は、リーチパターンと決定し、その所定範囲外であった場合は、通常変動パターンと決定する。
そして、通常変動パターンに決定されたか否かを判定し(S16)、通常変動パターンに決定されたと判定すると(S16:Yes)、通常用変動時間テーブル13a(図11(a))を参照して通常用変動時間を抽選する(S17)。また、S16において、通常変動パターンではない、つまり、リーチパターンに決定されたと判定した場合は(S16:No)、リーチ用変動時間テーブル13b(図11(b))を参照してリーチ用変動時間を抽選する(S18)。また、その抽選されたリーチ用変動時間から第1変動パターンの変動時間である第1期間te1を減算し、その減算した変動時間を抽選で2分割し、第3期間te2および第5期間te3を決定する(S18)。
たとえば、リーチ用変動時間が120秒であり、第1期間te1が5秒であった場合は、120秒から5秒を減算した115秒を55秒と60秒に分割する。リーチ用変動時間の分割は、変動時間抽選カウンタおよび変動時間テーブル(図示省略)を用いて行うことができる。変動時間テーブルは、変動時間抽選カウンタのカウント値と変動時間とを対応付けて構成される。たとえば、変動時間テーブルには、10秒、15秒、20秒・・の複数の変動時間と、0、1、2・・のカウント値とが対応付けて構成されており、変動時間抽選カウンタから取得したカウント値と対応付けられている変動時間を変動時間テーブルから選択し、その選択した変動時間を第3期間te2とし、リーチ用変動時間から第1期間te1および第3期間te2を減算した変動時間を第5期間te3とする。
また、抽選された第3期間te2と、リーチ用変動時間から第1期間te1を減算した変動時間との差が所定時間(たとえば、10秒)以上である場合は、その差が所定時間未満となるまで第3期間te2の抽選を繰り返す。また、第3期間te2および第5期間te3の分配比率を固定しておき、リーチ変動時間から第1期間te1を減算した変動時間をその分配比率に従って分配しても良い。さらに、第3期間te2および第5期間te3の一方を固定しても良い。
そして、主制御CPU12は、S14またはS17またはS18を実行して変動時間を決定すると、その決定した変動時間を示すデータ、先のS4において得た保留数Uを示すデータ、先のS9,S10において得た大当り判定の結果を示すデータなどを含むコマンドを演出制御基板20へ送信する(S19)。
(変動パターン抽選処理)
次に、演出制御CPU22が実行する変動パターン抽選処理の流れについて、それを示す図21のフローチャートを参照して説明する。
演出制御CPU22は、主制御CPU12が始動口処理のS19(図20)において送信したコマンドを受信する(S30)。続いて、その受信したコマンドを解析し、保留数U、変動時間および大当り判定の結果などを抽出する(S31)。続いて、その抽出された保留数Uを表示させるコマンドをランプ制御基板48へ送信し、保留数表示装置47(図3)によって保留数Uを表示させる(S32)。
続いて、先のS31において抽出した大当り判定結果が通常大当りであるか否かを判定し(S33)、通常大当りであると判定した場合は(S33:Yes)、通常大当り図柄を抽選する(S34)。また、S33において、通常大当りではないと判定した場合は(S33:No)、確変大当りであるか否かを判定し(S35)、確変大当りであると判定した場合は(S35:Yes)、確変大当り図柄を抽選する(S36)。また、確変大当りではないと判定した場合は(S35:No)、ハズレ図柄を抽選する(S37)。
そして、S34において通常大当り図柄を抽選し、あるいは、S36において確変大当り図柄を抽選し、あるいは、S37においてハズレ図柄を抽選すると、先のS16における判定結果が通常変動パターンであったか否かを判定する(S38)。ここで、通常変動パターンであると判定した場合は(S38:Yes)、通常変動パターンを抽選し(S39)、図柄制御2へ移行する(S40)。また、S38において、通常変動パターンではないと判定した場合は(S38:No)、第1変動パターンテーブル23i(図14)を参照して第1変動パターンを抽選し(S41)、図柄制御1へ移行する(S42)。
(図柄制御1)
次に、演出制御CPU22が実行する図柄制御1の流れについて図を参照して説明する。図22は、図柄制御1の流れを示すフローチャートであり、図23は、図22の続きを示すフローチャートである。
演出制御CPU22は、特別図柄が変動中であるか否かを判定し(S50)、変動中ではないと判定した場合は(S50:No)、先の変動パターン抽選処理のS41(図21)における抽選で得た第1変動パターンを図柄表示装置50に表示する(S51)。つまり、演出制御CPU22が、第1変動パターンを示すコマンドを図柄表示装置50へ送信すると、図柄表示装置50の画像制御CPU51が、受信したコマンドに対応する第1変動パターンを表示するための画像データを画像データROM54から読出して画面50aに表示する。
続いて、演出制御CPU22は、第1変動パターンの表示期間である第1期間te1が経過したか否かを判定し(S52)、経過したと判定すると(S52:Yes)、第1回目の説明画像50b,50c(図5)を図柄表示装置50に表示する(S53)。続いて、遊技者が選択スイッチA〜Cを操作して所望のリーチパターンを選択することのできる第1回目の期間、つまり第2期間tb1の計測を開始する(S54)。
続いて、いずれかの選択スイッチがONしたか否かを判定し(S55)、ONしたと判定した場合は(S55:Yes)、そのONした時間、つまり、選択スイッチが操作された時間tを検出し、それを演出制御RAM24に記憶する(S56)。たとえば、第2期間tb1の開始から2秒経過したときに選択スイッチがONした場合は、選択スイッチの操作時間として2秒を記憶する。
続いて、第2期間tb1の計測を停止する(S57)。続いて、第1残余時間td1を演算する(S58)。前述したように、第2期間tb1が5秒に設定されており、第2期間tb1の開始から2秒経過したときに選択スイッチがONした場合の第1残余時間td1は、3秒(=5秒−2秒)と算出される。
続いて、ONした選択スイッチに対応する第2変動パターンのうち、先のS18(図20)において決定した第3期間te2と同じ変動時間の第2変動パターンを、第2変動パターンテーブル23j(図15)を参照して選択する(S61)。そして、その選択した第2変動パターンを図柄表示装置50に表示する(S62)。
続いて、演出制御CPU22は、第2変動パターンの表示期間である第3期間te2が経過したか否かを判定し(S63)、経過したと判定すると(S63:Yes)、第2回目の説明画像50b,50c(図5)を図柄表示装置50に表示する(S64)。続いて、遊技者が選択スイッチA〜Cを操作して所望のリーチパターンを選択することのできる第2回目の期間、つまり第4期間tb2の計測を開始する(S65)。
続いて、いずれかの選択スイッチがONしたか否かを判定し(S66)、ONしたと判定した場合は(S66:Yes)、そのONした時間、つまり、選択スイッチが操作された時間tを検出し、それを演出制御RAM24に記憶する(S67)。たとえば、第4期間tb2の開始から1秒経過したときに選択スイッチがONした場合は、選択スイッチの操作時間として1秒を記憶する。
続いて、第4期間tb2の計測を停止する(S68)。続いて、第2残余時間td2を演算する(S69)。前述したように、第4期間tb2が5秒に設定されており、第4期間tb2の開始から1秒経過したときに選択スイッチがONした場合の第2残余時間td2は、4秒(=5秒−1秒)と算出される。
また、先のS55において、いずれの選択スイッチもONしなかったと判定した場合は(S55:No)、第2期間tb1がタイムアップしたか否か、つまり、第2期間tb1が経過する前に遊技者がリーチパターンを選択したか否かを判定する(S59)。ここで、第2期間tb1がタイムアップしたと判定すると(S59:Yes)、図柄制御3を実行する(S59)。
また、先のS66において、いずれの選択スイッチもONしなかったと判定した場合は(S66:No)、第4期間tb2がタイムアップしたか否か、つまり、第4期間tb2が経過する前に遊技者がリーチパターンを選択したか否かを判定する(S70)。ここで、第4期間tb2がタイムアップしたと判定すると(S70:Yes)、図柄制御4を実行する(S71)。
そして、演出制御CPU22は、先のS58において演算した第1残余時間td1と、S69において演算した第2残余時間td2とを加算して合計残余時間tdを演算する(図23のS72)。続いて、大当り判定の結果が大当りであったか否かを判定し(S73)、大当りであったと判定した場合は(S73:Yes)、大当り用演出画像テーブル23n(図18(a))を参照して大当り用演出画像を選択し、演出制御RAM24に記憶する(S74)。また、大当りではなかったと判定した場合は(S73:No)、ハズレ用演出画像テーブル23p(図18(b))を参照してハズレ用演出画像を選択し、演出制御RAM24に記憶する(S75)。
続いて、S73における判定結果が大当りの場合は、大当り第3変動パターンテーブル23k(図16)のうち、先のS18(図20)において決定された第5期間te3に対応して設定されている大当り第3変動パターンであって、かつ、ONした選択スイッチに対応する大当り第3変動パターンテーブルを参照し、その中から抽選で大当り第3変動パターンを1つ選択し(S76)、その選択した大当り第3変動パターンを図柄表示装置50に第5期間te3と同じ期間表示する(S77)。また、S73における判定結果がハズレの場合は、ハズレ第3変動パターンテーブル(図17)のうち、先のS18(図20)において決定された第5期間te3に対応して設定されている大当り第3変動パターンであって、かつ、ONした選択スイッチに対応するハズレ第3変動パターンテーブルを参照し、その中から抽選でハズレ第3変動パターンを1つ選択し(S76)、その選択したハズレ第3変動パターンを図柄表示装置50に第5期間te3と同じ期間表示する(S77)。
続いて、第5期間te3と同じ期間が経過したか否かを判定し(S78)、経過したと判定した場合は(S78:Yes)、大当り判定の結果に応じて大当り図柄またはハズレ図柄を図柄表示装置50に表示する(S79)。そして、大当り判定の結果が大当りであった場合はS、先のS74において記憶した大当り用演出画像を図柄表示装置50に合計残余時間tdの期間表示し、大当り判定の結果がハズレであった場合は、先のS75において記憶したハズレ用演出画像を図柄表示装置50に合計残余時間tdの期間表示する(S80)。そして、合計残余時間tdが経過し、演出画像の表示が終了すると、本来の演出画像(リーチパターンを選択したか否かに関係なく表示される演出画像)が表示され、S79において大当り図柄が停止表示されていた場合は、大当り遊技がスタートする。
(図柄制御2)
次に、演出制御CPU22が実行する図柄制御2の流れについて、それを示す図24(a)のフローチャートを参照して説明する。
演出制御CPU22は、図柄表示装置50に通常変動パターンを表示し(S81)、停止図柄を表示するタイミングになったか否か、つまり、変動時間taがタイムアップしたか否かを判定する(S82)。ここで、タイムアップしたと判定すると(S82:Yes)、大当り判定の結果に対応する停止図柄を表示する(S83)。
(図柄制御3)
次に、演出制御CPU22が実行する図柄制御3の流れについて、それを示す図24(b)のフローチャートを参照して説明する。
演出制御CPU22は、変動時間が第3期間te2の第2変動パターンを抽選で決定し(S84)、それを図柄表示装置50に表示する(S85)。そして、第2変動パターンの表示期間である第3期間te2が経過したと判定すると(S86:Yes)、先のS64(図22)以降の処理を実行する。
(図柄制御4)
次に、演出制御CPU22が実行する図柄制御4の流れについて、それを示す図24(c)のフローチャートを参照して説明する。
演出制御CPU22は、変動時間が第5期間te3の第3変動パターンを抽選で決定し(S87)、それを図柄表示装置50に表示する(S88)。そして、第3変動パターンの表示期間である第5期間te3が経過したと判定すると(S89:Yes)、先のS79(図23)以降の処理を実行する。
[実施形態の効果]
(1)上述した第1実施形態のパチンコ機1を用いれば、第2期間tb1または第4期間tb2(リーチパターン選択期間)において所望のリーチパターンを選択すると、直ぐにその選択したリーチパターンの表示が開始されるため、遊技のテンポの崩壊およびイライラ感が発生するおそれがない。
(2)しかも、遊技者が第2期間tb1または第4期間tb2においてリーチパターンを選択したか否かに関係なく、特別図柄の変動表示終了タイミングが変わらないようにすることができるため、遊技者がリーチパターンを選択したか否かによって大当り遊技の開始タイミングが異なるという事態をなくすことができるため、公平を保つことができる。
(3)また、選択スイッチの操作タイミングによって異なる演出画像が、停止図柄が表示された後に表示されるため、選択スイッチを操作する楽しみが増える。
(4)さらに、1回の変動中に遊技者が所望のリーチパターンを選択する機会が2回存在するため、遊技者が遊技に参加する機会が増えるので、1回しか参加できない従来のパチンコ機よりも面白い遊技を楽しむことができる。
(5)さらに、1回目の選択では希望する変動パターンを選択できなかった場合でも、2回目で希望する変動パターンを選択できる可能性があるため、1回目で落胆した遊技者を救済できる可能性が出る。
(6)さらに、合計残余時間に表示される演出画像の表示が終了すると、本来、変動時間経過後に表示される予定であった演出画像が表示されることになるため、合計残余時間分、演出画像の表示時間を長くすることができるため、演出効果を高めることができる。
(7)さらに、第3変動パターンの図柄の変動速度は、第2変動パターンよりも遅く、かつ、遊技者が図柄を認識可能な変動速度であるため、第2変動パターンが表示されているときよりも、第3変動パターンが表示されているときの方が、大当り図柄停止に対する遊技者の期待感が高い。
したがって、遊技者は、第2期間tb1内に第2変動パターンを選択するときよりも、第4期間tb2内に第3変動パターンを選択するときの方が、大当り発生に対する期待感が高まるため、第3変動パターンを選択するときにスリルを味わうことができる。
〈他の実施形態〉
(1)合計残余時間を第3変動パターンの表示中に移動し、その合計残余時間において演出画像を表示するように構成することもできる。特に、大当り判定の結果が大当りであった場合は、大当りの発生を予告する画像を大当り図柄が表示される前に表示することができる。
したがって、大当り発生に対する遊技者の期待感を一気に高めることができる。
(2)第2変動パターンテーブル23jに設定されている第2変動パターンと、大当り第3変動パターンテーブル23kおよびハズレ第3変動パターンテーブル23mとを、変動表示内容が相互に関連するように対応付け、第2変動パターンテーブル23jから選択した第2変動パターンと対応付けられた大当り第3変動パターンテーブル23kまたはハズレ第3変動パターンテーブル23mから第3変動パターンを選択するように構成することもできる。この構成を用いれば、第2変動パターンおよび第3変動パターン間で変動表示内容に違和感を覚えるおそれがない。
1・・パチンコ機、12・・主制御CPU、15・・始動口、17・・入賞装置、
18・・大入賞口、22・・演出制御CPU、23・・演出制御ROM、
50・・図柄表示装置、54・・画像データROM、A,B,C・・選択スイッチ。

Claims (5)

  1. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域に設けられた始動口と、
    遊技球を前記遊技領域へ発射する発射装置と、
    前記発射装置により発射され、前記始動口を通過した遊技球を検出する検出スイッチと、
    前記検出スイッチがオンしたときに大当りかハズレかを判定する判定機能と、
    前記判定機能による判定結果が大当りであった場合は複数の図柄を変動表示した後に大当り図柄を停止表示し、かつ、前記判定機能による判定結果がハズレであった場合は複数の図柄を変動表示した後にハズレ図柄を停止表示する図柄表示装置と、
    前記図柄表示装置が前記大当り図柄を停止表示した場合に大入賞口を開閉する入賞装置と、を備えたパチンコ機において、
    前記図柄表示装置における複数の表示領域のうち1箇所の表示領域だけが図柄の変動表示を行っており、その1箇所以外の表示領域では大当り図柄が停止した状態をリーチ、図柄の変動開始タイミングから前記リーチになるタイミングまでの期間を第1期間、前記第1期間における図柄の変動パターンを第1変動パターン、前記第1変動パターンの終了タイミングから所定期間を第2期間、前記第2期間が経過したタイミングから所定期間を第3期間、前記リーチの状態で前記第3期間表示する図柄の変動パターンを第2変動パターン、前記第2変動パターンの終了タイミングから所定期間を第4期間、前記第4期間が経過したタイミングから前記大当り図柄またはハズレ図柄が停止表示されるタイミングまでの期間を第5期間、前記リーチの状態で前記第5期間表示する図柄の変動パターンを第3変動パターン、前記第2変動パターンの選択方法を遊技者に説明するための画像を第1説明画像、前記第3変動パターンの選択方法を遊技者に説明するための画像を第2説明画像とそれぞれ定義した場合に、
    遊技者が複数の前記第2変動パターンの中から所望の第2変動パターンを選択し、かつ、複数の前記第3変動パターンの中から所望の第3変動パターンを選択するために操作する選択スイッチと、
    前記第1期間に前記第1変動パターンを前記図柄表示装置に表示する第1表示手段と、
    前記第2期間に前記第1説明画像を前記図柄表示装置に表示する第2表示手段と、
    遊技者が前記第2期間内に前記選択スイッチを操作したときに、その操作により選択した第2変動パターンを前記第3期間と同じ期間前記図柄表示装置に表示する第3表示手段と、
    前記第2変動パターンの表示が終了したときに、前記第2説明画像を前記第4期間と同じ期間前記図柄表示装置に表示する第4表示手段と、
    遊技者が前記第2説明画像が表示されている期間内に前記選択スイッチを操作したときに、その操作により選択した第3変動パターンを前記第5期間と同じ期間前記図柄表示装置に表示する第5表示手段と、
    前記選択スイッチが前記第2期間内に操作されたときに、その操作タイミングから前記第2期間の終了タイミングまでの第1残余時間を演算する第1演算手段と、
    前記選択スイッチが前記第2説明画像が表示されている期間内に操作されたときに、その操作タイミングから前記第2説明画像の表示が終了するタイミングまでの第2残余時間を演算する第2演算手段と、
    前記第1演算手段により演算された第1残余時間と、前記第2演算手段により演算された第2残余時間とを加算した合計残余時間を演算する第3演算手段と、
    前記第5期間が経過したタイミングから、前記第3演算手段により演算された合計残余時間と同じ時間、所定の画像を前記図柄表示装置に表示する第6表示手段と、
    を備えたことを特徴とするパチンコ機。
  2. 前記第6表示手段は、
    前記第5期間において、前記第3演算手段により演算された合計残余時間と同じ時間、所定の画像を前記図柄表示装置に表示することを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
  3. 前記第6表示手段は、
    前記第5期間において大当り図柄が表示された場合は、大当りの発生を演出する画像を前記所定の画像として前記図柄表示装置に表示することを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
  4. 前記第6表示手段は、
    前記第5期間において大当り図柄が表示される予定である場合は、大当りの発生を予告する画像を前記所定の画像として前記図柄表示装置に表示することを特徴とする請求項2に記載のパチンコ機。
  5. 前記第3変動パターンの図柄の変動速度は、前記第2変動パターンよりも遅く、かつ、遊技者が図柄を認識可能な変動速度であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載のパチンコ機。
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