JP2005143731A - 遊技機 - Google Patents

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Hiroyuki Nakamura
博之 中村
Akio Harada
章生 原田
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Abstract

【課題】 遊技者が操作スイッチの操作に不安を感じることを解消できる遊技機を提供すること。
【解決手段】 パチンコ球が始動口に入賞したことを条件に変動パターンが設定され、変動パターンの設定結果に基いて特別図柄遊技用の演出パターンが設定される。この演出パターンが特定のものであるときには特別図柄遊技中に操作スイッチが設定期間だけ有効化され、操作スイッチが有効期間内に操作されたときには有効期間の経過直後に設定されていた操作終了演出(V3)が操作スイッチの操作直後に前倒して行われる。このため、操作スイッチの有効操作に連動して視覚的な変化が生成され、遊技者に操作スイッチが正しく機能していることが確実に伝わるようになるので、遊技者が操作スイッチの有効操作に安心感を感じるようになる。
【選択図】 図19

Description

本発明は、パチンコ球が始動口に入賞したことを条件に識別図柄を可変状態および可変停止状態で順に表示し、識別図柄の可変停止状態での態様に応じて大当りおよび外れの判定結果を遊技者に報知する図柄遊技を行う構成の遊技機に関する。
上記遊技機には、図柄遊技中に光センサを設定期間だけ有効化する構成のものがある。この構成の場合、光センサが有効期間内に非接触で操作されたときには有効期間の経過後に光センサの操作内容に応じたリーチ演出を発生させている。
特開2003−225409号公報
上記従来構成の場合、光センサが有効操作されたときには有効操作時の映像を有効期間が経過するまで継続的に表示している。このため、光センサが正しく機能していることが遊技者に伝わらないので、遊技者が光センサの操作に不安を抱く虞れがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技者が操作手段の操作に安心感を感じることができる遊技機を提供することにある。
<請求項1に係る発明の説明>
請求項1に係る発明は操作手段が有効期間内に操作されたときには以後の演出を時間的に前倒して発生させるものであり、用語の意義は次の通りである。
1)操作手段:遊技者が前方から操作することが可能な接触形のスイッチおよび非接触形のスイッチを称する。このスイッチは設定条件を満足する特定の図柄遊技中に設定期間だけ有効化されるものであり、図柄遊技とは識別図柄を可変状態および可変停止状態で順に表示し識別図柄の可変停止状態での態様に基いて大当りおよび外れの判定結果を遊技者に報知する内容の遊技を称する。この図柄遊技はパチンコ球が始動口に入賞したことを条件に実行されるものであり、特定の図柄遊技はパチンコ球が始動口に入賞したことを条件に乱数値を利用した無作為的な抽選処理で決めても良く、予め設定された規則に従って作為的に決めても良い。
2)遊技データ設定手段:パチンコ球が始動口に入賞したことを条件に遊技データを設定するものである。この遊技データとは演出パターンを設定するパラメータとして機能するものであり、パチンコ球が始動口に入賞したことを条件に乱数値を利用した無作為的な抽選処理で設定することが好ましい。
3)演出制御手段:遊技データの設定結果に基いて演出パターンを設定し、図柄遊技中に設定結果に応じた内容の演出を発生させるものである。演出内容とは図柄遊技を組成する組成要素の駆動内容を称するものであり、例えば表示器の表示内容・鳴動器の鳴動内容・光源の発光内容・可動物の動作内容等が演出内容に該当する。演出パターンは遊技データの設定結果に応じた演出内容および演出時間で設定されるものであり、遊技パターン設定手段および演出制御手段は実質的に共通の遊技情報として遊技データおよび演出パターンを保有することになる。
4)入力受付演出部:演出制御手段が保有する特徴的な機能であり、具体的には操作手段が有効化されていることを遊技者に報知する内容の入力受付演出を行う機能を称する。この入力受付演出とは操作手段の操作を遊技者に促す映像および遊技音等を称するものであり、入力受付演出としては視覚的に同一態様の映像および聴覚的に同一態様の遊技音等を循環的または継続的に発生させることが好ましい。
5)前倒し制御部:演出制御手段が保有する特徴的な機能である。この前倒し機能は演出の発生タイミングを演出パターンの設定結果より早めるものであり、操作手段が特定の図柄遊技中に有効期間内で操作されたことを条件に起動する。この操作手段の有効操作は演出内容を遊技者が選択する等の遊技目的で行われるものであり、操作手段が有効操作されたときには入力受付演出以後に設定されている演出のうち操作手段の有効な操作タイミングに時間的に最接近する演出が操作手段の有効な操作後に設定タイミングより早く発生する。例えば演出パターンとして演出1・演出2・演出3・演出4の発生が当該順序で設定されているとする。この状態で演出2の発生と演出3の発生との間で操作手段が有効操作されたときには演出3が設定タイミングより早く発生する。
<請求項2に係る発明の説明>
請求項2に係る発明は操作手段が有効操作されたときには操作手段の操作タイミング以後の演出内容を変更することに基いて予め設定された演出時間と実際の演出時間との整合性を図るものである。
<請求項3に係る発明の説明>
請求項3に係る発明は演出時間の整合目的で演出内容を変更するときの態様を言及したものである。具体的には特定の図柄遊技が行われるときにはループ演出を操作手段の有効期間の経過後に発生させる演出パターンを設定し、操作手段が有効期間内に操作されたときにはループ演出の所要時間を「基本時間+操作手段の残り有効期間」に延長するものである。このループ演出とは同一態様の演出を循環的または継続的に行う内容のものであり、例えば識別図柄の可変表示がループ演出に相当する。
<請求項4に係る発明の説明>
請求項4に係る発明は演出時間の整合目的で演出内容を変更するときの態様を言及したものであり、具体的には演出パターンの最後に設定された演出の次に新たな演出を追加するものである。この新たな演出とは演出パターンの当初設定結果に存在しない演出を称するものであり、新たな演出の追加期間は操作手段の残り有効期間に応じた期間である。
請求項1〜4に係る発明によれば、操作手段が特定の図柄遊技中に有効期間内で操作されたときには操作手段の操作タイミング以後の演出が設定タイミングより早く発生するので、操作手段の有効操作に連動して視覚または聴覚で感じることができる変化が生成される。このため、遊技者に操作手段が正しく機能していることが確実に伝わるので、遊技者が操作手段の有効操作に安心感を感じるようになる。しかも、操作手段の操作タイミングに時間的に最接近する以後の演出が早めに発生するので、演出の発生順序を変更する複雑な処理を行う必要がなくなり、処理内容が簡単になる。
請求項2に係る発明によれば、操作手段が特定の図柄遊技中に有効期間内で操作されたときには操作手段の操作タイミング以後の演出内容を変更することに基いて予め設定された演出時間と実際の演出時間との整合性が図られる。このため、遊技データ設定手段から演出制御手段に新たな遊技データが送信されたときには前回の図柄遊技が確実に終了しているので、演出制御手段が新たな遊技データに基いて新たな図柄遊技を支障なく開始することができる。
請求項3に係る発明によれば、ループ演出の所要時間を調整することに基いて予め設定された演出時間と実際の演出時間との整合性が図られる。このため、演出の前倒し処理を行う影響で図柄遊技の雰囲気が変わることがなくなる。
請求項4に係る発明によれば、演出パターンの最後に設定された演出の次に新たな演出を追加することに基いて予め設定された演出時間と実際の演出時間との整合性が図られる。このため、演出の前倒し処理を行う影響で識別図柄の可変停止時間が長くなる等、図柄遊技の趣向性が損なわれることがなくなる。
パチンコ球が始動口に入賞したことを条件に変動パターンを設定し、変動パターンの設定結果に基いて図柄遊技の演出パターンを設定する。この演出パターンが特定のスイッチ遊技用のものであるときには図柄遊技中に操作スイッチを設定期間だけ有効化し、操作スイッチが有効期間内に操作されたときには有効期間の経過直後に設定されていた演出を操作スイッチの操作直後に前倒して発生させ、演出の前倒し後に操作スイッチの操作内容に応じた演出を発生させる。以下、当該形態の実施例を図面に基いて説明する。
1.遊技機の機械的構成および電気的構成について
パチンコホールの台島には、図3に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1の前端面には前枠2が左側辺部の垂直な軸を中心に回動可能に装着されている。この前枠2の前面には、図2に示すように、下端部に位置して横長な長方形状の下皿板3が固定されており、下皿板3の前面には上面が開口する下皿4が固定されている。また、前枠2の前面には下皿板3の上方に位置して上皿板5が装着されており、上皿板5の前面には上面が開口する上皿6が固定されている。この上皿板5の後面には右端部に位置してスピーカ7が固定されており、スピーカ7の駆動時にはスピーカ7から前方の遊技者に遊技音が出力される。尚、スピーカ7は鳴動器および演出器に相当するものである。
下皿板3の前面には右端部に位置してハンドル台8が固定されており、ハンドル台8には発射ハンドル9が前後方向へ延びる水平な軸を中心に回動可能に装着されている。この発射ハンドル9の後方には、図3に示すように、発射モータ10が固定されており、発射モータ10の回転軸には、図2に示すように、打球槌11が連結されている。この発射モータ10は打球槌11の駆動源に相当するものであり、発射ハンドル9が図2の時計回り方向へ回動操作されたときには発射モータ10に駆動電源が与えられ、打球槌11が駆動することに基づいて上皿6内のパチンコ球を上皿6内から弾き出す。
前枠2の前面には、図2に示すように、矩形状の窓枠12が左側辺部の垂直な軸を中心に回動可能に装着されており、窓枠12の内周面には透明なガラス窓13が固定されている。また、前枠2の後面には額縁状の機構盤が固定されている。この機構盤には正方形状の遊技盤14(図1参照)が着脱可能に装着されており、遊技盤14は窓枠12のガラス窓13により前方から覆われている。
遊技盤14の前面には、図1に示すように、外レール15および内レール16が固定されている。これら外レール15および内レール16間には左側部に位置して発射通路17が形成されており、打球槌11が弾いたパチンコ球は発射通路17内を通って上昇する。また、遊技盤14には遊技領域18が形成されており、遊技領域18内には複数の障害釘19が打込まれている。この遊技領域18は外レール15および内レール16によって囲まれた円形領域(発射通路17の残余領域)を称するものであり、発射通路17内を上昇するパチンコ球は発射通路17の出口20から遊技領域18内に放出され、障害釘19に当りながら遊技領域18内を落下する。即ち、遊技領域18は発射通路17の出口20から放出されたパチンコ球が転動可能な最大範囲である転動領域に相当する。
窓枠12には、図2に示すように、ガラス窓13の外周部に位置して複数のランプカバー21が固定されており、各ランプカバー21の後方には複数のLED22が配置されている。これら各LED22は遊技盤14に固定されたものであり、各ランプカバー21は後方のLED22が発光することに基いて照明される。尚、LED22は発光器および演出器に相当するものである。
遊技盤14の前面には、図1に示すように、遊技領域18内に位置して表示台板23が固定されている。この表示台板23は横長な長方形状の開口部24を有するものであり、表示台板23の後面には表示器および演出器に相当する図柄表示器25が固定されている。この図柄表示器25は横長な長方形状のカラー液晶画面を有するものであり、図柄表示器25の液晶画面は開口部24を通して前方から視覚的に認識可能にされている。
図柄表示器25の液晶画面には特別図柄領域TEが形成されており、特別図柄領域TE内には特別図柄および装飾図柄が表示される。特別図柄は左列・中列・右列の3列の数字図柄からなるものであり、3列の数字図柄の組合せに応じて遊技者に大当りおよび外れを報知する識別図柄として機能する。装飾図柄は3列の数字図柄の組合せが決まる様子を映像的に演出するアニメーション画面の構成要素として機能するものであり、遊技者にはアニメーション画面のストーリー展開に応じて大当りおよび外れの判定結果が感覚的に報知される。
図柄表示器25の液晶画面には保留球領域HEが形成されている。この保留球領域HEは特別図柄領域TEの残余の隅領域を称するものであり、保留球領域HE内には保留球数が数値で表示される。この保留球数とは特別図柄の変動表示を即座に開始することができないタイミングでパチンコ球が始動口33内に入賞することに基いて加算されるものであり、特別図柄遊技の待機回数を示している。
図柄表示器25の後面には図柄基板ケースが固定されており、図柄基板ケース内には図柄制御基板が収納されている。この図柄制御基板には、図4に示すように、図柄制御装置26および駆動回路27が搭載されており、図柄表示器25は駆動回路27を介して図柄制御装置26に電気的に接続されている。この図柄制御装置26は図柄表示器25の表示内容を制御する図柄制御手段およびサブ制御手段に相当するものであり、CPU28・VDP29・ROM30・RAM31・I/O32を有している。
遊技盤14の遊技領域18内には、図1に示すように、表示台枠23の下方に位置して上面が開口するポケット状の始動口33が固定されている。この始動口33内には近接スイッチからなる始動口センサ34(図4参照)が固定されており、始動口センサ34は始動口33内にパチンコ球が入賞したことを検出して始動信号を出力する。
遊技盤14の遊技領域18内には、図1に示すように、始動口33の下方に位置して入賞口台板35が固定されており、入賞口台板35には前面が開口する四角筒状の大入賞口36が固定されている。また、入賞口台板35には扉37が下端部の水平な軸38を中心に回動可能に装着されており、扉37は大入賞口ソレノイド39(図4参照)のプランジャに機械的に連結されている。この大入賞口ソレノイド39は入賞口台板35の後面に固定されたものであり、扉37を垂直状態に回動操作することに基づいて大入賞口36の前面を閉鎖し、扉37を前方へ倒れた水平状態に回動操作することに基づいて大入賞口36の前面を開放する。この大入賞口36内には近接スイッチからなるカウントセンサ40(図4参照)が固定されており、カウントセンサ40は大入賞口36内にパチンコ球が入賞したことを検出してカウント信号を出力する。
遊技盤14の後面には、図3に示すように、表示台枠23の後方に位置してセンタカバー41が着脱可能に装着されている。このセンタカバー41は前面が開口する容器状をなすものであり、図柄表示器25および図柄基板ケースは後方からセンタカバー41によって覆われている。
遊技盤14の後面にはセンタカバー41内に位置して音光基板ケースが固定されており、音光基板ケース内には音光制御基板が収納されている。この音光制御基板には、図4に示すように、音制御装置42および駆動回路43が搭載されており、スピーカ7は駆動回路43を介して音制御装置42に電気的に接続されている。この音制御装置42はCPU44・ROM45・RAM46・I/O47を有するものであり、駆動回路43を通してスピーカ7を鳴動制御する。尚、音制御装置42は音制御手段およびサブ制御手段に相当するものである。
音光制御基板には光制御装置48および駆動回路49が搭載されており、複数のLED22は駆動回路49を介して光制御装置48に電気的に接続されている。この光制御装置48はCPU50・ROM51・RAM52・I/O53を有するものであり、駆動回路49を通して複数のLED22を発光制御する。尚、光制御装置48は光制御手段およびサブ制御手段に相当するものである。
前枠2の後面には、図3に示すように、メインセット54が着脱可能に装着されている。このメインセット54はセンタカバー41を囲う矩形枠状をなすものであり、センタカバー41はメインセット54の内周部に収納されている。このメインセット54の後面には上端部に位置して球タンク55が固定されており、球タンク55内にはパチンコ球が貯溜されている。また、メインセット54の後面にはタンクレール56が固定されている。このタンクレール56は傾斜樋状をなすものであり、タンクレール56の右端部は球タンク55内に接続されている。
メインセット54の左側部には賞球払出装置57が着脱可能に装着されている。この賞球払出装置57は払出モータ58(図4参照)を駆動源とするものであり、パチンコ球が始動口33内および大入賞口36内に入賞することに基づいてパチンコ球を賞品球として放出する。
メインセット54には下皿通路が設けられている。この下皿通路の上端部は賞球払出装置57に接続されており、賞球払出装置57から放出されたパチンコ球は下皿通路内を落下する。また、下皿通路の途中部分には上皿通路が設けられている。この上皿通路は上皿6内に接続されており、賞球払出装置57から放出されたパチンコ球は下皿通路内から上皿通路内に転がり込み、上皿通路内を通して上皿6内に払出される。また、下皿通路の下端部は下皿4に接続されており、パチンコ球が上皿6内から溢れて上皿通路内に充満した状態では下皿通路の下端部を通して下皿4内に払出される。
メインセット54の後面には、図3に示すように、センタカバー41の下方に位置してメイン基板ケース59が固定されている。このメイン基板ケース59内にはメイン制御基板が収納されており、メイン制御基板には、図4に示すように、遊技データ設定手段・メイン制御手段・大当り判定手段・変動パターン設定手段・変動表示時間設定手段に相当するメイン制御装置60が搭載されている。このメイン制御装置60はCPU61・ROM62・RAM63・I/O64を有するものであり、メイン制御装置60には始動口センサ34およびカウントセンサ40が電気的に接続されている。また、メイン制御装置60には駆動回路65を介して大入賞口ソレノイド39が電気的に接続されている。この駆動回路65はメイン制御基板に搭載されたものであり、メイン制御装置60は大入賞口ソレノイド39を駆動回路65を通して駆動制御し、大入賞口36の扉37を開閉操作する。
メインセット54の後面には、図3に示すように、メイン基板ケース59の前方に位置して払出基板ケース66が固定されており、払出基板ケース66内には払出制御基板が収納されている。この払出制御基板には、図4に示すように、払出制御装置67が搭載されており、払出制御装置67はメイン制御装置60に電気的に接続されている。この払出制御装置67はCPU68・ROM69・RAM70・I/O71を有するものであり、メイン制御装置60は始動口センサ34からの始動信号およびカウントセンサ40からのカウント信号を検出することに基いて払出制御装置67に賞球コマンドおよび賞球データを送信する。
払出制御装置67には駆動回路72を介して払出モータ58が電気的に接続されている。この駆動回路72は払出制御基板に搭載されたものであり、払出制御装置67は駆動回路72を通して払出モータ58を駆動制御する。この払出モータ58の駆動量は払出制御装置67がメイン制御装置60からの賞球コマンドを検出することに基いて賞球データに応じて設定するものであり、払出制御装置67は払出モータ58を駆動制御することに基づいて賞球払出装置57から上皿6内に賞球データに応じた個数のパチンコ球を賞品球として払出す。
メイン制御装置60には演出制御装置73が電気的に接続されている。この演出制御装置73はCPU74・ROM75・RAM76・I/O77を有するものであり、メイン制御装置60は始動口センサ34からの始動信号を検出したことを条件に遊技データを設定し、演出制御装置73に送信する。この演出制御装置73には図柄制御装置26・音制御装置42・光制御装置48が電気的に接続されており、演出制御装置73はメイン制御装置60からの遊技データに基いて演出パターンを設定し、図柄制御装置26・音制御装置42・光制御装置48に送信する。この演出パターンは演出器の駆動内容を時系列で示すシーケンスデータからなるものであり、図柄制御装置26・音制御装置42・光制御装置48は演出制御装置73からの演出パターンに基いて演出器を駆動制御することで特別図柄遊技を映像・音・光で組成する。尚、演出制御装置73は演出パターン設定手段・演出制御手段・サブ統合制御手段・演出制御部・前倒し制御部に相当するものである。
演出制御装置73には操作手段に相当する操作スイッチ78が電気的に接続されている。この操作スイッチ78は、図2に示すように、上皿6に前方から操作可能に固定された自己復帰形のプッシュスイッチからなるものであり、操作スイッチ78の操作時には操作スイッチ78から演出制御装置73に操作信号が出力される。
2.遊技機の遊技機能について
2−1.特別図柄遊技機能
遊技者が上皿6内にパチンコ球を投入して発射ハンドル9を時計回り方向へ回動操作すると、遊技盤14内にパチンコ球が発射され、障害釘19に当りながら落下する。このパチンコ球が始動口33内に入賞すると、賞球払出装置57から設定個数のパチンコ球が上皿6内に賞品球として払出され、しかも、図柄遊技に相当する特別図柄遊技が開始される。この特別図柄遊技は図柄表示器25の特別図柄領域TE内にアニメーション画面を表示し、スピーカ7からアニメーション画面の表示内容に連動して遊技音を出力し、LED22をアニメーション画面の表示内容に連動して発光させることで組成されるものであり、特別図柄遊技の詳細は次の通りである。
図柄表示器25には左列の特別図柄・中列の特別図柄・右列の特別図柄として「1,2,3,4,5,6,7,8」のいずれかの数字図柄が静止状態で表示されており、各列の特別図柄はパチンコ球が始動口33内に入賞したことを条件に変動開始する。この変動とは各列の特別図柄が移動しながら変化することを称するものであり、各列の特別図柄の移動方向は上から下に設定され、各列の特別図柄の変化順序は「1」……「7」→「8」→「1」→…のループ状に設定されている。
3列の特別図柄は原則的に(1)左列・(2)右列・(3)中列の順序で変動停止するものであり、遊技者には3列の変動停止状態での組合せによって大当りおよび外れの判定結果が報知される。これら大当りおよび外れはパチンコ球が始動口33内に入賞したことを条件にメイン制御装置60が無作為に判定するものであり、3列の変動開始から変動停止に至る所要時間を変動表示時間(可変表示時間)と称する。
大当り図柄とは遊技者に大当りを報知する3列の組合せ図柄を称するものであり、大当り図柄には下記の8種類が設定されている。
<大当り図柄>
「1 1 1」,「2 2 2」,「3 3 3」,「4 4 4」,「5 5 5」,「6 6 6」,「7 7 7」,「8 8 8」
外れリーチ図柄とはリーチは発生するものの大当りとならない3列の組合せ図柄を称するものであり、具体的には左列および右列が同一で中列が相違するものである。また、完全外れ図柄とはリーチすら発生しない3列の組合せ図柄を称するものであり、具体的には左列および右列が相違する3列の組合せ図柄を称する。
リーチとは左列および右列が大当りとなる視覚的な可能性が存在する組合せで変動停止した途中状態を称するものであり、リーチ状態では図柄表示器25にリーチアクション画面が表示され、最終の中列が左列および右列と同一の目的図柄・左列および右列と相違する反目的図柄のいずれで変動停止するかがリーチアクション画面の結末を用いて感覚的に報知される。このリーチ図柄には下記の8種類が設定されており、「↓」は中列が変動中であることを示している。
<リーチ図柄>
「1 ↓ 1」,「2 ↓ 2」,「3 ↓ 3」,「4 ↓ 4」,「5 ↓ 5」,「6 ↓ 6」,「7 ↓ 7」,「8 ↓ 8」
2−2.大当り遊技機能について
図柄表示器25に大当り図柄が停止表示されたときには大当り遊技が開始される。この大当り遊技は大入賞口36の扉37を開放し、大入賞口36内にパチンコ球が入賞すること許容する遊技者に有利な状態を発生させるものであり、大入賞口36は上限個のパチンコ球が入賞する個数条件または開放時間が上限値に達する時間条件が満足されるまで開放状態に保持される。
大入賞口36の個数条件および時間条件を基準とする開放動作は大当りラウンドと称されるものであり、個数条件および時間条件のいずれかが満足されたときには大当りラウンドが再開される。この大当りラウンドの繰返し回数には上限値が設定されており、大当りラウンドの繰返し回数が上限値に達したときには大当り遊技が無条件に終了する。
大当りラウンド中には図柄表示器25に大当りラウンド表示が行われる。この大当りラウンド表示は現在の大当りラウンド数に応じたアニメーション画面を表示するものであり、大当りラウンド表示時にはスピーカ7からアニメーション画面の表示内容に連動して遊技音が出力され、LED22がアニメーション画面の表示内容に連動して発光する。これら1回目の大当りラウンド表示〜最終回の大当りラウンド表示を大当り表示と称する。
2−3.保留機能について
特別図柄遊技を即座に開始できない特別図柄遊技中および大当り遊技中にパチンコ球が始動口33内に入賞したときには特別図柄遊技が保留される。図柄表示器25の保留球領域HEは特別図柄遊技の保留回数を数値で表示するための領域であり、パチンコ球が始動口33内に入賞したときには保留球領域HE内の数値が加算表示されることに基いて保留回数の増加が報知され、特別図柄遊技が開始されたときには保留球領域HE内の数値が減算表示されることに基いて保留回数の減少が報知される。
2−4.確率変動機能について
確率変動モードは大当りを確率変動モードの無効状態に比べて高い一定確率で判定する高確率モードであり、奇数図柄の大当りが判定されることに基いて直後の特別図柄遊技から有効化され、偶数図柄の大当りが判定されることに基いて直後の特別図柄遊技から無効化される。
2−5.スイッチ遊技機能について
特別図柄遊技が開始されると、図19の(a)に示すように、銀色に塗りつぶされた円形状の信頼度エリアと同時にメッセージ「ボタン操作で信頼度が分ります」が静止表示され、メッセージ「ボタン操作で信頼度が分ります」に換えて「PUSH!!」が継続的に表示される。このメッセージ「PUSH!!」は操作スイッチ78の操作を受付けることを遊技者に報知する入力受付演出に相当するものであり、操作スイッチ78が有効期間内に操作されなかったときにはメッセージ「PUSH!!」に換えて「終了!!」が表示されることに基いて遊技者に有効期間の終了が報知される。そして、大当りの信頼度が有効期間の経過タイミングに基いて無作為的に抽選され、信頼度エリア内に信頼度の抽選結果が表示される。また、操作スイッチ78が有効期間内に操作されたときにはメッセージ「PUSH!!」に換えて「終了!!」が表示されることに基いて遊技者に有効期間の終了が報知される。そして、大当りの信頼度が操作スイッチ78の操作タイミングに応じて無作為的に抽選され、信頼度エリア内に信頼度の抽選結果が表示される。これら信頼度の表示後には左列・中列・右列の特別図柄が同時に変動開始し、左列・右列・中列の順序で変動停止する。この信頼度とは今回の特別図柄遊技で大当り図柄が表示される確率を称するものであり、大当りの発生に対する期待感を高める演出上の架空値である。
2−6.演出前倒し機能について
操作スイッチ78が有効期間内に操作されなかったときには、図19の(b)の下段に示すように、有効期間の終了を報知する操作終了演出(V3)の発生から設定期間Tdが経過した時点で信頼度を表示する信頼度演出(V4)が発生し、信頼度演出(V4)の発生から設定期間Teが経過した時点で3列の特別図柄が変動する全図柄変動演出(V5)が発生する。この全図柄変動演出(V5)の発生から設定期間Tfが経過した時点で左列の特別図柄が変動停止する第1図柄停止演出(V6)が発生し、第1図柄停止演出(V6)の発生から設定期間Tgが経過した時点で右列の特別図柄が変動停止する第2図柄停止演出(V7)が発生し、第2図柄停止演出(V7)の発生から設定期間Thが経過した時点で中列の特別図柄が変動停止する第3図柄停止演出(V8)が発生する。この演出内容は演出パターンとして設定されるものであり、操作スイッチ78が有効期間内に操作されたときには、図19の(b)の上段に示すように、有効期間Toの残り期間ΔTが演算され、操作終了演出(V3)と信頼度演出(V4)と全図柄変動演出(V5)と第1図柄停止演出(V6)が残り有効期間ΔTだけ前倒して行われる。この前倒し時間ΔTは第1図柄停止演出(V6)から第2図柄停止演出(V7)に至る所要時間を「Tg+ΔT」に増やすことで相殺されるものであり、第2図柄停止演出(V7)および第3図柄停止演出(V8)は操作スイッチ78が有効期間内に操作されなかった場合と同一タイミングで発生し、操作スイッチ78が有効期間内に操作されなかった場合と同一タイミングで特別図柄遊技が終了する。即ち、操作スイッチ78が有効期間内で操作されたときには左列の特別図柄の変動停止状態で中列の特別図柄および右列の特別図柄が変動する視覚的に同一態様の変動演出が循環的に行われる。この変動演出はループ演出に相当するものであり、変動表示時間は変動演出の所要時間を操作スイッチ78の有効な操作タイミングに基いて調整することで予め設定した値と同一にされる。
3.メイン制御装置60の内部処理について
メイン制御装置60のCPU61は主電源が投入されると、図5のステップS1でランダムカウンタR1〜R5の計測値,タイマT1の計測値,遊技フラグの設定結果,大当りの判定結果,外れリーチの判定結果,特別図柄の設定結果,変動パターンの設定結果,変動表示時間の設定結果等のRAM63の全データおよびI/O64を初期設定する。そして、ステップS2へ移行し、ステップS2〜S8をループ状に繰返す。
CPU61はステップS2へ移行すると、ランダムカウンタR5の現在の計測値に「1」を加算する。このランダムカウンタR5は左列の特別図柄,中列の特別図柄,右列の特別図柄を「1〜8」の特別図柄群の中から選択するものであり、完全外れおよび外れリーチの判定時にのみ活用される。このランダムカウンタR5は3桁のカウンタからなるものであり、1桁目は、図10に示すように、「0」から「7」に加算された後に「0」に戻して循環的に加算されれる。この1桁目の加算処理はメインプログラムの1ループ毎に「1」ずつ行われるものであり、2桁目は1桁目が「7」から「0」に加算される桁上げ毎に「1」ずつ加算され、3桁目は2桁目が「7」から「0」に加算される桁上げ毎に「1」ずつ加算される。
CPU61は図5のステップS2でランダムカウンタR5を更新すると、ステップS3でランダムカウンタR5の1桁目と3桁目とを比較する。ここで両者が相違していることを検出すると、ステップS4でランダムカウンタR5の加算結果をRAM63の完全外れ図柄エリアに格納する。即ち、完全外れ図柄エリアは左列および右列が相違する完全外れ図柄の基礎データが格納されるものであり、完全外れ図柄エリアの格納データはメインプログラムがループすることに基いて更新される。
CPU61はステップS3でランダムカウンタR5の1桁目と3桁目とが同一であることを検出すると、ステップS5でランダムカウンタR5の1桁目と2桁目とを比較する。ここで両者が相違していることを検出すると、ステップS6でランダムカウンタR5の加算結果をRAM63の外れリーチ図柄エリアに格納する。即ち、外れリーチ図柄エリアは左列および右列が同一で中列が相違する外れリーチ図柄の基礎データが格納されるものであり、外れリーチ図柄エリアの格納データはメインプログラムがループすることに基いて更新される。
CPU61はステップS7へ移行すると、INT信号の有無を判断する。このINT信号はメイン制御装置60のタイマ回路から4msec毎に出力されるものであり、CPU61はステップS7でタイマ回路からのINT信号を検出したときにはステップS8へ移行する。ここでタイマ割込みプログラムを起動し、タイマ割込みプログラムに従って処理動作を実行する。以下、タイマ割込みプログラムについて説明する。
CPU61は図6のステップS11へ移行すると、ランダムカウンタR1〜R4の現在の計測値を更新する。ランダムカウンタR1は、図9の(a)に示すように、遊技データに相当する変動パターンを選択するものであり、特別図柄遊技中には図柄表示器25に変動パターンの設定結果に応じた演出内容のアニメーション画面が表示される。このアニメーション画面の表示状態ではスピーカ7から変動パターンの選択結果に応じた内容の遊技音が出力され、LED22が変動パターンの選択結果に応じた内容で発光し、アニメーション画面が音および光の双方を用いて演出される。このランダムカウンタR1はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、上限値「100」に加算されたときには「0」に戻して循環的に加算される。
ランダムカウンタR2は外れの判定時に判定結果を完全外れおよび外れリーチに振分けるものである。このランダムカウンタR2はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、初期値「0」から上限値「222」に加算された後に「0」に戻して循環的に加算される。ランダムカウンタR3は大当りの発生の有無を抽選するものである。このランダムカウンタR3はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、初期値「0」から上限値「359」に加算された後に「0」に戻して循環的に加算される。ランダムカウンタR4は大当り図柄を大当り図柄群「1〜8」の中から選択するものである。このランダムカウンタR4はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、初期値「0」から上限値「7」に加算された後に「0」に戻して循環的に加算される。
CPU61は図6のステップS12へ移行すると、始動口センサ34からの始動信号の有無を判断する。ここで始動信号を検出したときにはステップS13でランダムカウンタR1〜R5の現在の計測値を取得し、ステップS14で確率変動モードの設定状態を判断する。この判断処理は確率変動フラグの設定状態に基づいて行われるものであり、CPU61は確率変動フラグがオフ状態にセットされていることを検出したときには確率変動モードが無効化されていると判断してステップS15へ移行し、確率変動フラグがオン状態にセットされていることを検出したときには確率変動モードが有効化されていると判断してステップS16へ移行する。
CPU61はステップS15へ移行すると、ステップS13で取得した大当り判定用のランダムカウンタR3を1個の大当り値「7」と比較する。ここでランダムカウンタR3の取得結果が1個の大当り値と相違していることを検出したときには外れと判定し、ランダムカウンタR3の取得結果が1個の大当り値と同一であることを検出したときには大当りと判定する。即ち、確率変動モードの無効状態では大当りが「1/360」の相対的な低確率で判定される。
CPU61はステップS16へ移行すると、ステップS13で取得した大当り判定用のランダムカウンタR3を4個の大当り値「3・5・7・11」と比較する。ここでランダムカウンタR3の取得結果が4個の大当り値のいずれとも同一でないことを検出したときには外れと判定し、ランダムカウンタR3の取得結果が4個の大当り値のいずれかと同一であることを検出したときには大当りと判定する。即ち、確率変動モードの有効状態では大当りが「4/360」の相対的な高確率で判定される。
CPU61は大当りおよび外れを判定すると、ステップS17で大当りおよび外れの判定結果を検出する。ここで大当りを検出したときにはステップS18へ移行し、ランダムカウンタR4の取得結果に基いて大当り図柄を設定する。この大当り図柄は左列・中列・右列が同一の揃い数字からなるものであり、CPU61は各列の数字を「R4+1」に設定する。例えばランダムカウンタR4の取得結果が「6」であるときには数字図柄「7」が設定され、大当り図柄が「777」に設定される。
メイン制御装置60のROM62には、図11の(a)に示すように、大当り用の変動パターンテーブルが記録されている。この変動パターンテーブルはランダムカウンタR1と変動パターンと変動表示時間との関係を示すものであり、大当り用の変動パターンテーブルには変動パターンとしてスペシャルリーチ用の「SP1」〜「SP6」が設定されている。変動パターン「SP1」は上述のスイッチ遊技を発生させるためのものであり、変動パターン「SP1」の選択時には操作スイッチ78が有効化され、信頼度演出(V4)等が発生する。変動パターン「SP2」〜「SP6」は物語調のリーチアクション画面を表示するためのものであり、変動パターン「SP2」〜「SP6」の選択時にはリーチアクション画面の結末として遊技者に大当りを連想させるものが設定される。
メイン制御装置60のCPU61は図6のステップS18で大当り図柄を設定すると、ステップS19で図11の(a)の変動パターンテーブルからランダムカウンタR1の取得結果に応じた変動パターンを選択的に設定し、図6のステップS20で変動パターンの選択結果に応じた変動表示時間を選択的に設定する。例えばランダムカウンタR1の取得結果が「70」であるときには変動パターンとして「SP4」が選択され、変動表示時間として「T4」が選択される。この変動表示時間は遊技データに相当するものであり、特別図柄遊技の演出は変動表示時間の設定結果の範囲内で終了するように行われる。
CPU61は図6のステップS20で変動表時間を設定すると、ステップS21で確率変動モードの獲得状態を判断する。この確率変動モードの獲得状態は大当り図柄の設定結果に応じて判断されるものであり、CPU61は大当り図柄の設定結果が奇数であることを検出したときには確率変動モードの獲得と判定し、ステップS22で確率変動フラグをオン状態にセットすることに基いて確率変動モードを有効化する。また、大当り図柄の設定結果が偶数であることを検出したときには確率変動モードの非獲得と判定し、ステップS23で確率変動フラグをオフ状態にセットすることに基いて確率変動モードを無効化する。即ち、確率変動モードの獲得の有無は大当りの発生を条件に「1/2」の確率で振分けられる。
CPU61はステップS17で外れを検出したときにはステップS24へ移行し、外れリーチ判定用のランダムカウンタR2の取得結果を25個の外れリーチ値「0〜24」と比較する。例えばランダムカウンタR2の取得結果が25個の外れリーチ値のいずれかと同一であることを検出したときには外れリーチと判定し、ランダムカウンタR2の取得結果が25個の外れリーチ値のいずれとも同一でないことを検出したときには完全外れと判定する。
CPU61はステップS24で外れリーチおよび完全外れを判定すると、ステップS25で外れリーチおよび完全外れの判定結果を検出する。ここで外れリーチを検出したときにはステップS26へ移行し、RAM63の外れリーチ図柄エリアからランダムカウンタR5の格納結果を検出する。そして、ランダムカウンタR5の1桁目〜3桁目の各数字に「1」を加算し、外れリーチ図柄を設定する。例えばランダムカウンタR5の格納結果が「676」であるときには各列の数字に「1」が加算され、外れリーチ図柄が「787」に設定される。
メイン制御装置60のROM62には、図11の(b)に示すように、外れリーチ用の変動パターンテーブルが記録されている。この変動パターンテーブルはランダムカウンタR1と変動パターンと変動表示時間との関係を示すものであり、外れリーチ用の変動パターンテーブルには変動パターンとしてノーマルリーチ用の「NP1」およびスペシャルリーチ用の「SP1‘」〜「SP5’」が設定されている。ノーマルリーチ用の変動パターン「NP1」はリーチ状態で最終の中列を低速変動させるものであり、変動パターン「NP1」の選択時には物語調のリーチアクション画面が表示されない。変動パターン「SP1‘」は上述のスイッチ遊技を発生させるためのものであり、変動パターン「SP1’」の選択時には大当り用の変動パターン「SP1」と同一展開で信頼度演出(V4)等が発生する。変動パターン「SP2‘」〜「SP5’」は大当り用の変動パターン「SP2」〜「SP5」と同一展開の物語調のリーチアクション画面を表示するものであり、リーチアクション画面の結末として遊技者に外れを連想させるものが設定される点で大当り用の変動パターン「SP2」〜「SP5」と相違する。
メイン制御装置60のCPU61は図6のステップS26で外れリーチ図柄を設定すると、ステップS27で図11の(b)の変動パターンテーブルからランダムカウンタR1の取得結果に応じた変動パターンを選択的に設定し、図6のステップS28で変動パターンの選択結果に応じた変動表示時間を選択的に設定する。例えばランダムカウンタR1の取得結果が「70」であるときには変動パターンとして「SP2‘」が選択され、変動表示時間として「T2」が選択される。
CPU61は図6のステップS25で完全外れを検出すると、ステップS29へ移行する。ここでRAM63の完全外れ図柄エリアからランダムカウンタR5の格納結果を検出し、ランダムカウンタR5の1桁目〜3桁目の各数字に「1」を加算することに基いて完全外れ図柄を設定する。例えばランダムカウンタR5の格納結果が「662」であるときには各列の数字に「1」が加算され、完全外れ図柄が「773」に設定される。
CPU61はステップS29で完全外れ図柄を設定すると、ステップS30で変動パターンを完全外れ用の「P」に設定し、ステップS31で変動表示時間を「T0」に設定する。即ち、完全外れの判定時にはランダムカウンタR1の取得結果に応じた変動パターンの無作為的な設定処理が行われず、変動パターンが特定値に一義的に設定される。
メイン制御装置60のRAM63には、図12に示すように、複数の保留データエリアが設けられている。これら保留データエリアには使用順序が割付けられており、メイン制御装置60のCPU61は図7のステップS32へ移行すると、未使用の保留データエリアのうち使用順序が最小のエリアに保留データを格納する。この保留データとは大当り・外れリーチ・完全外れの判定結果,特別図柄の設定結果,変動パターンの設定結果,変動表示時間の設定結果を総称するものであり、図12に示すように、例えば使用順序「1」〜「4」の保留データエリアに保留データが格納されているときには使用順序が最小の空欄の保留データエリア「5」に保留データが格納される。
CPU61は図7のステップS32で保留データを格納すると、ステップS33で演出制御装置73に保留コマンドおよび保留データを送信する。この保留データとはステップS32で格納した直前の保留データ(大当り等の判定結果・特別図柄の設定結果・変動パターンの設定結果・変動表示時間の設定結果)を称するものであり、CPU61はステップS33で保留データ等を送信すると、ステップS34で遊技フラグの設定状態を判断する。この遊技フラグは大当り遊技の実行中に大当り遊技にセットされ、特別図柄遊技の実行中に特別図柄遊技にセットされるものであり、CPU61はステップS34で遊技フラグがオフされていることを検出したときには大当り遊技中ではないと判断してステップS35へ移行し、ステップS35で特別図柄遊技中ではないと判断してステップS36へ移行する。
CPU61はステップS36へ移行すると、RAM63の保留データエリア「1」の格納状態を判断する。ここで保留データエリア「1」に保留データが格納されていることを検出したときにはステップS37へ移行し、保留データエリア「1」から保留データとして変動表示時間を検出する。そして、ステップS38でタイマT1に変動表示時間の検出結果をセットし、ステップS39で演出制御装置73に変動開始コマンドを送信する。この変動開始コマンドは演出制御装置73に特別図柄遊技の開始を指令する遊技開始コマンドに相当するものであり、演出制御装置73はメイン制御装置60からの変動開始コマンドを検出することに基いて演出パターンを設定し、図柄制御装置26・音制御装置42・光制御装置48に演出パターンの設定結果および演出開始コマンドを送信することに基いて特別図柄遊技を開始する。即ち、新たな特別図柄遊技は特別図柄遊技および大当り遊技の双方が停止していることを条件に開始されるものである。
メイン制御装置60のCPU61は図7のステップS39で変動開始コマンドを送信すると、ステップS40で遊技フラグに特別図柄遊技をセットすることに基いて特別図柄遊技中であることを記録する。そして、ステップS41でタイマT1の設定結果から設定値を減算することに基いて特別図柄遊技の残り時間を更新し、ステップS42でタイマT1の減算結果を「0」と比較する。ここでタイマT1の減算結果が「0」であることを検出したときには変動表示時間が経過したと判断し、ステップS43で演出制御装置73に変動停止コマンドを送信する。この変動停止コマンドは演出制御装置73に特別図柄遊技の終了を指令する遊技終了コマンドに相当するものであり、演出制御装置73は変動停止コマンドを検出することに基いて図柄制御装置26・音制御装置42・光制御装置48に演出終了コマンドを送信し、特別図柄遊技を終える。
メイン制御装置60のCPU61は図7のステップS43で変動停止コマンドを送信すると、図8のステップS44で保留データエリア「1」から大当り・外れリーチ・完全外れの判定結果を検出する。ここで外れリーチまたは完全外れを検出したときにはステップS45へ移行し、保留データエリアの保留データを整理する。この処理は保留データエリア「1」の格納データを消去し、保留データエリア「2」を含んだ以後に保留データが格納されているときには保留データを使用順序が1個前の保留データエリアに移動するものであり、例えば保留データエリア「1」〜「3」に保留データが格納されているときには保留データエリア「1」の保留データが消去され、保留データエリア「2」の保留データおよび保留データエリア「3」の保留データが1個前の保留データエリア「1」および保留データエリア「2」に移動される。
CPU61は図8のステップS44で大当りを検出すると、ステップS46で保留データエリアの格納データを整理する。この処理は、上述したように、保留データエリア「1」の格納データを消去し、保留データエリア「2」を含んだ以後に保留データが格納されているときには保留データを1個前の保留データエリアに移動するものであり、CPU61はステップS46で保留データエリアを整理すると、ステップS47で演出制御装置73に大当り開始コマンドを送信する。この大当り開始コマンドは大当り遊技の演出開始を指令するものであり、演出制御装置73は大当り開始コマンドを検出することに基いて大当り遊技用の演出パターンを設定し、図柄制御装置26・音制御装置42・光制御装置48に演出パターンの設定結果および演出開始コマンドを送信することに基いて大当り遊技の演出を開始する。
メイン制御装置60のCPU61はステップS47で大当り開始コマンドを送信すると、ステップS48で遊技フラグに大当り遊技をセットすることに基いて大当り遊技中であることを記録する。そして、ステップS49へ移行し、大当りラウンドを実行する。この大当りラウンドは、上述したように、大入賞口36を開放することに基いて大入賞口36内にパチンコ球が入賞することを許容する行為であり、大入賞口36に対するパチンコ球の入賞個数が上限値に到達する個数条件および大入賞口36の開放時間が上限値に到達する時間条件のいずれかが満足されることに基いて終了する。
大当りラウンドは予め設定された複数値を上限に繰返されるものであり、CPU61はステップS50で最終回の大当りラウンドが終了したことを検出したときには大当り遊技が終了したと判断し、ステップS51で演出制御装置73に大当り終了コマンドを送信し、ステップS52で遊技フラグをオフ状態にリセットする。この大当り終了コマンドは大当り遊技の演出停止を指令するものであり、演出制御装置73は大当り終了コマンドを検出することに基いて図柄制御装置26・音制御装置42・光制御装置48に演出終了コマンドを送信し、大当り遊技の演出を終える。
4.演出制御装置73の内部処理について
演出制御装置73のCPU74は主電源が投入されると、図13のステップS101でランダムカウンタR11とカウンタN11とタイマT11を「0」にリセットし、スイッチ遊技フラグおよびスイッチ操作フラグをオフ状態にリセットし、保留データの受信結果をクリアする。そして、ステップS102へ移行し、ステップS102〜S104をループ状に繰返す。
CPU74はステップS102へ移行すると、ランダムカウンタR11の現在の計測値に「1」を加算する。このランダムカウンタR11はスイッチ遊技で信頼度を無作為的に抽選するためのものであり、下限値「0」から上限値「99」に加算された後に「0」に戻して循環的に加算される。
CPU74はステップS102でランダムカウンタR11を更新すると、ステップS103でINT信号の有無を判断する。このINT信号は演出制御装置73のタイマ回路から4msec毎に出力されるものであり、CPU74はステップS103でタイマ回路からのINT信号を検出したときにはステップS104へ移行する。ここでタイマ割込みプログラムを起動し、タイマ割込みプログラムに従って処理動作を実行する。以下、タイマ割込みプログラムについて説明する。
CPU74は図14のステップS111へ移行すると、メイン制御装置60からの保留コマンドおよび保留データの有無を判断する。ここで保留コマンドおよび保留データを検出したときにはステップS112へ移行し、カウンタN11の現在の計測値に「1」を加算することに基いて保留球数を計測する。この演出制御装置73のRAM76には、図17に示すように、複数の保留データエリアが形成されている。これら保留データエリアには保留球数が割付けられており、演出制御装置73のCPU74は図14のステップS112で保留球数N11を加算すると、ステップS113でメイン制御装置60からの保留データ(大当り等の判定結果・特別図柄の設定結果・変動パターンの設定結果・変動表示時間の設定結果)をカウンタN11の加算結果に応じた保留データエリアに格納する。即ち、パチンコ球が始動口33内に入賞した時点でメイン制御装置60から演出制御装置73に保留データが送信され、メイン制御装置60のRAM63および演出制御装置73のRAM76に同一の保留データが遊技情報として格納される。
演出制御装置73のCPU74は図14のステップS113で保留データを格納すると、ステップS114で図柄制御装置26に加算コマンドおよびカウンタN11の加算結果を送信する。この加算コマンドは図柄制御装置26に保留球数の表示値を変更することを指令するものであり、図柄制御装置26のCPU28は演出制御装置73からの加算コマンドを検出することに基いて保留球数の表示値をカウンタN11の加算結果に変更する。即ち、パチンコ球が始動口33内に入賞した時点でメイン制御装置60から演出制御装置73を介して図柄制御装置26にコマンドが送信され、図柄表示器25の保留球領域HE内の表示値が更新される。この保留球数の表示値は特別図柄遊技の待機回数を遊技者に報知するものであり、特別図柄遊技は保留球数の表示回数だけ行われる。
演出制御装置73のCPU74はステップS115へ移行すると、変動開始コマンドの有無を判断する。この変動開始コマンドはメイン制御装置60が特別図柄遊技の開始時に送信するものであり、演出制御装置73のCPU74はステップS115で変動開始コマンドを検出したときにはステップS116でカウンタN11の現在の計測値から「1」を減算することに基いて保留球数を更新し、ステップS117で図柄制御装置26に減算コマンドおよびカウンタN11の減算結果を送信する。この減算コマンドは図柄制御装置26に保留球数の表示値を変更することを指令するものであり、図柄制御装置26のCPU28は演出制御装置73からの減算コマンドを検出することに基いて保留球数の表示値をカウンタN11の減算結果に変更する。即ち、特別図柄遊技の開始時点でメイン制御装置60から演出制御装置73を介して図柄制御装置26にコマンドが送信され、保留球数の表示値が減算される。
演出制御装置73のCPU74はステップS117で減算コマンド等を送信すると、ステップS118でRAM76の保留データエリア「1」から保留データとして変動パターンの設定結果を検出し、変動パターンの検出結果に応じた演出パターンを設定する。この演出パターンは演出器の駆動内容を時系列で指示するシーケンスデータからなるものであり、図柄演出データと音演出データと光演出データとから構成されている。図柄演出データは図柄表示器25の駆動内容を図柄制御装置26に指示するものであり、図柄制御装置26のCPU28は図柄表示器25の表示内容を図柄演出データに基いて制御することで特別図柄遊技の映像部分を組成する。音演出データおよび光演出データはスピーカ7の駆動内容およびLED22の駆動内容を音制御装置42および光制御装置48に指示するものであり、音制御装置42のCPU44および光制御装置48のCPU50はスピーカ7およびLED22を音演出データおよび光演出データに基いて駆動制御することで特別図柄遊技の音部分および光部分を組成する。
演出制御装置73のCPU74はステップS118で演出パターンを設定すると、ステップS119で図柄制御装置26に図柄演出データの設定結果を送信し、音制御装置42および光制御装置48に音演出データの設定結果および光演出データの設定結果を送信する。そして、ステップS120へ移行し、図柄制御装置26と音制御装置42と光制御装置48に演出開始コマンドを送信する。この演出開始コマンドは演出パターンの開始を指令するものであり、図柄制御装置26は図柄演出データを検出することに基いてRAM31に格納し、演出開始コマンドを検出することに基いて図柄表示器25の図柄演出データに応じた制御を開始する。また、音制御装置42および光制御装置48は音演出データおよび光演出データを検出することに基いてRAM46およびRAM52に格納し、演出開始コマンドを検出することに基いてスピーカ7およびLED22の音演出データおよび光演出データに応じた制御を開始する。
演出制御装置73のCPU74はステップS120で演出開始コマンドを送信すると、ステップS121でRAM76の保留データエリア「1」から変動パターンの設定結果を検出し、スイッチ遊技用の「SP1」および「SP1‘」と比較する。ここで変動パターンが「SP1」および「SP1‘」のいずれかであることを検出したときにはステップS122で保留データエリア「1」から変動表示時間「T1」を検出し、タイマT11にセットする。そして、ステップS123へ移行し、スイッチ遊技フラグをオン状態にセットすることに基いてスイッチ遊技用の特別図柄遊技の実行を事前に記録する。
図20はスイッチ遊技用の変動パターン「SP1」および「SP1‘」に基いて設定される特別図柄遊技用のシーケンスデータ(演出パターン)を示すものであり、変動パターン「SP1」および「SP1‘」の設定時には、下記に示すように、図柄制御装置26と音制御装置42と光制御装置48が図20のシーケンスデータに基いて演出器を制御することでスイッチ遊技を含む特別図柄遊技を実行する。
4−1.図柄制御装置26の制御内容
図柄制御装置26のCPU28は演出制御装置73からの演出開始コマンドを検出すると、説明演出(V1)を発生させる。この説明演出(V1)は、図19の(a)に示すように、メッセージ「ボタン操作で信頼度が分ります」と共に円形状の信頼度エリアを静止表示するものであり、CPU28は、図20に示すように、説明演出(V1)の発生後に操作開始演出(V2)を発生させる。この操作開始演出(V2)は、図19の(a)に示すように、メッセージ「ボタン操作で信頼度が分ります」に換えて「PUSH!!」を表示するものであり、操作開始演出(V2)の発生タイミングは、図19の(b)に示すように、説明演出(V1)の発生から設定時間Tb後に設定される。
CPU28は操作開始演出(V2)を発生させると、図20に示すように、操作終了演出(V3)を発生させる。この操作終了演出(V3)は、図19の(a)に示すように、メッセージ「PUSH!!」に換えて「終了!!」を静止表示するものであり、操作終了演出(V3)の発生タイミングは、図19の(b)に示すように、操作開始演出(V2)の発生から設定時間To後に設定される。
CPU28は操作終了演出(V3)を発生させると、図20に示すように、信頼度演出(V4)を発生させる。この信頼度演出(V4)は、図19の(a)に示すように、信頼度エリア内に信頼度を数値で表示するものであり、信頼度の表示値は「50%」に仮設定され、信頼度演出(V4)の発生タイミングは、図19の(b)に示すように、操作終了演出(V3)の発生から設定期間Td後に設定される。
CPU28は信頼度演出(V4)を発生させると、図20に示すように、全図柄変動演出(V5)を発生させる。この全図柄変動演出(V5)は、図19の(a)に示すように、左列の特別図柄・中列の特別図柄・右列の特別図柄を同時に変動開始するものであり、全図柄変動演出(V5)の発生タイミングは、図19の(b)に示すように、信頼度演出(V4)の発生から設定期間Te後に設定される。
CPU28は全図柄変動演出(V5)を発生させると、図20に示すように、第1図柄停止演出(V6)を発生させる。この第1図柄停止演出(V6)は、図19の(a)に示すように、左列の特別図柄を演出制御装置73の保留データエリア「1」に格納されているメイン制御装置60からの左列の設定結果で変動停止させるものであり、第1図柄停止演出(V6)の発生タイミングは、図19の(b)に示すように、全図柄変動演出(V5)の発生から設定期間Tf後に設定される。
CPU28は第1図柄停止演出(V6)を発生させると、図20に示すように、第2図柄停止演出(V7)を発生させる。この第2図柄停止演出(V7)は、図19の(a)に示すように、右列の特別図柄を演出制御装置73の保留データエリア「1」に格納されているメイン制御装置60からの右列の設定結果で変動停止させるものであり、第2図柄停止演出(V7)の発生タイミングは、図19の(b)に示すように、第1図柄停止演出(V6)の発生から設定期間Tg後に設定される。この演出パターンは大当りまたは外れリーチの判定時に設定されるものであり、左列および右列の変動停止状態では左列および右列に同一数字が並ぶリーチが発生する。
CPU28は第2図柄停止演出(V7)を発生させると、図20に示すように、第3図柄停止演出(V8)を発生させる。この第3図柄停止演出(V8)は、図19の(a)に示すように、最終の中列の特別図柄を演出制御装置73の保留データエリア「1」に格納されているメイン制御装置60からの中列の設定結果で変動停止させるものであり、第3図柄停止演出(V8)の発生タイミングは、図19の(b)に示すように、第2図柄停止演出(V7)の発生から設定期間Th後に設定される。この演出パターンは大当りまたは外れリーチの判定時に設定されるものであり、左列・中列・右列の変動停止状態では3列が大当りの組合せまたは外れリーチの組合せになることに基いて遊技者に大当りまたは外れが報知される。
4−2.音制御装置42の制御内容
音制御装置42のCPU44は演出制御装置73からの演出開始コマンドを検出すると、図20に示すように、停止音「ドン」を出力する。この停止音の出力は第2図柄停止演出(V7)の発生と同一タイミングで行われるものであり、CPU44は停止音を出力すると、楽曲の出力を開始し、第3図柄停止演出(V8)の発生と同一タイミングで楽曲の出力を停止する。
4−3.光制御装置48の制御内容
光制御装置48のCPU50は演出制御装置73からの演出開始コマンドを検出すると、図20に示すように、LED22の点滅開始および点滅停止を行う。このLED22の点滅開始および点滅停止は第2図柄停止演出(V7)の発生および第3図柄停止演出(V8)の発生と同一タイミングで行われるものであり、リーチ状態ではLED22の点滅が継続的に行われる。
スペシャルリーチ用の変動パターン「SP2」〜「SP6」および「SP2‘」〜「SP5’」は装飾絵柄を出現させ、アニメーション画面を装飾絵柄の挙動によって物語調に進行させるものである。これら変動パターン「SP2」〜「SP6」および「SP2‘」〜「SP5’」は大当りおよび外れの判定結果を物語の結末によって遊技者に連想させるものであり、スイッチ遊技が行われない。変動パターン「NP1」はリーチの発生に基いて中列の変動速度を低速度に切換え、中列を低速度変動状態で停止させるものであり、物語調のアニメーション画面が表示されず、スイッチ遊技も行われない。変動パターン「P」は左列・右列・中列を当該順序で変動停止させるものであり、物語調のアニメーション画面が表示されないのは勿論のこと、中列の低速変動も行われず、スイッチ遊技も行われない。
演出制御装置73のCPU74は図15のステップS124へ移行すると、変動停止コマンドの有無を判断する。この変動停止コマンドはメイン制御装置60が変動パターンに応じた変動表示時間の経過時点で送信するものであり、演出制御装置73のCPU74はステップS124で変動停止コマンドが無いことを検出したときにはステップS125へ移行し、スイッチ遊技フラグの設定状態を判断する。このスイッチ遊技フラグはCPU74がスイッチ遊技用の変動パターン「SP1」または「SP1‘」に応じた演出を開始したことを条件にオンするものであり、現在進行中の特別図柄遊技がスイッチ遊技を含んだものであるか否かを示している。
CPU74は図15のステップS125でスイッチ遊技フラグがオン状態にセットされていることを検出すると、現在進行中の特別図柄遊技がスイッチ遊技を含んだ「SP1」または「SP1‘」であると判断してステップS126へ移行する。ここでタイマT11から設定値を減算し、ステップS127へ移行する。
CPU74はステップS127へ移行すると、タイマT11の減算結果をROM75に予め記録された判定値TSおよびTEと比較する。これら判定値TSおよびTEは操作スイッチ78の有効期間を確定するものであり、図19の(b)に示すように、操作開始演出(V2)の発生タイミングおよび操作終了演出(V3)の発生タイミングと同一タイミングに設定されている。
CPU74は図15のステップS127でタイマT11の減算結果が判定値TSおよびTEの範囲内にあることを検出したときにはステップS128へ移行し、操作スイッチ78からの操作信号の有無を判断する。即ち、操作スイッチ78は操作開始演出(V2)の発生から操作終了演出(V3)の発生に至る間だけに限定して有効化されるものであり、CPU74はステップS128で操作スイッチ78からの操作信号を検出したときにはステップS129へ移行する。ここでスイッチ操作フラグをオン状態にセットすることに基いて操作スイッチ78が有効に操作されたことを記録し、ステップS131へ移行する。
CPU28はステップS127でタイマT11の減算結果が判定値TSおよびTEの範囲内にないことを検出したときにはステップS130へ移行し、タイマT11の減算結果を判定値TEと比較する。ここでタイマT11の減算結果が判定値TEを下回ることを検出したときにはステップS129でスイッチ操作フラグをオンせず、ステップS131へ移行する。即ち、操作スイッチ78は有効期間内に操作されなかったときには有効期間の経過時点で無効化されるものであり、演出制御装置73は操作スイッチ78をソフトウェア的に有効状態および無効状態に切換える切換制御手段として機能する。
CPU74はステップS131へ移行すると、演出パターンの設定内容を変更する。この変更処理はスイッチ遊技用の演出パターン「SP1」または「SP1‘」の演出内容を変更するものであり、演出内容の変更処理は操作スイッチ78の有効な操作タイミングに応じて行われる。以下、演出パターンの変更処理について詳述する。
演出制御装置73のROM75には、図18の(a)および(b)に示すように、大当り用の信頼度テーブルおよび外れリーチ用の信頼度テーブルが記録されている。これら信頼度テーブルはランダムカウンタR11と信頼度との関係を示すものであり、演出制御装置73のCPU74は図16のステップS201へ移行すると、ランダムカウンタR11の現在の計測値を取得し、ステップS202で保留データエリア「1」から保留データを検出する。そして、保留データとして大当りが格納されているときには図18の(a)の大当り用の信頼度テーブルからランダムカウンタR11の取得結果に応じた信頼度を選択し、演出パターンの信頼度演出(V4)の仮設定値「50%」を信頼度の選択結果に変更する。また、保留データエリア「1」に保留データとして外れリーチが格納されているときには図18の(b)の外れリーチ用の信頼度テーブルからランダムカウンタR11の取得結果に応じた信頼度を選択し、演出パターンの信頼度演出(V4)の仮設定値「50%」を信頼度の選択結果に変更する。即ち、操作スイッチ78が有効期間内に操作されたときには操作スイッチ78の操作タイミングに基いて信頼度が無作為的に設定され、操作スイッチ78が有効期間内に操作されなかったときには有効期間の消滅タイミングに基いて信頼度が無作為的に設定される。
CPU74はステップS202で演出パターンに信頼度を設定すると、ステップS203でスイッチ操作フラグの設定状態を判断する。例えばスイッチ操作フラグのオフを検出したときには演出パターンの変更処理を終え、図15のステップS132へ移行する。即ち、操作スイッチ78が有効期間内に操作されなかったときには演出パターンの演出内容が実質的に変更されない(信頼度を除く)。
CPU74は図16のステップS203でスイッチ操作フラグがオン状態にセットされていることを検出すると、ステップS204で前倒し時間ΔTを検出する。この前倒し時間ΔTとは操作開始演出(V2)の後の操作終了演出(V3)・信頼度演出(V4)・全図柄変動演出(V5)・第1図柄停止演出(V6)を予め設定された発生タイミングに比べてどれだけ早く発生させるかを示す値であり、「Ta+Tb+To(T1−T11)」を演算することで検出される。ここで「Ta(図19のb参照)」は特別図柄遊技の開始から説明演出(V1)の発生に至る設定時間を示し、「Tb(図19のb参照)」は説明演出(V1)の発生から操作開始演出(V2)の発生に至る設定時間を示し、「To(図19のb参照)」は操作スイッチ78の有効期間を示している。また、「T11」はタイマの減算結果(特別図柄遊技の残り時間)を示し、「T1」は特別図柄遊技の所要時間を示している。
CPU74は図16のステップS204で前倒し時間ΔTを検出すると、ステップS205で操作終了演出(V3)の発生タイミングを変更する。この変更処理は、図19の(b)に示すように、操作スイッチ78の有効な操作タイミングに設定時間Tcを加算することで行われるものであり、CPU74は図16のステップS205で操作終了演出(V3)の発生タイミングを前倒しすると、ステップS206へ移行する。
CPU74はステップS206へ移行すると、信頼度演出(V4)の発生タイミングを変更する。この変更処理は、図19の(b)に示すように、操作終了演出(V3)の新たな発生タイミングに設定時間Tdを加算することで行われるものであり、CPU74は図16のステップS206で信頼度演出(V4)の発生タイミングを前倒しすると、ステップS207へ移行する。
CPU74はステップS207へ移行すると、全図柄変動演出(V5)の発生タイミングを変更する。この変更処理は、図19の(b)に示すように、信頼度演出(V4)の新たな発生タイミングに設定時間Teを加算することで行われるものであり、CPU74は図16のステップS207で全柄変動演出(V5)の発生タイミングを前倒しすると、ステップS208へ移行する。
CPU74はステップS208へ移行すると、第1図柄停止演出(V6)の発生タイミングを変更する。この変更処理は、図19の(b)に示すように、全図柄変動演出(V5)の新たな発生タイミングに設定時間Tfを加算することで行われるものであり、CPU74は図16のステップS208で第1図柄停止演出(V6)の発生タイミングを前倒しすると、ステップS209でスイッチ操作フラグをオフ状態にリセットし、演出パターンの変更処理を終える。
即ち、操作スイッチ78が有効期間内に操作されたときには操作開始演出(V2)の後の操作終了演出(V3)・信頼度演出(V4)・全図柄変動演出(V5)・第1図柄停止演出(V6)が予め設定されたタイミングより早く発生し、第2図柄停止演出(V7)・第3図柄停止演出(V8)が予め設定されたタイミングで発生するので、第1図柄停止演出(V6)の発生から第2図柄停止演出(V7)の発生に至る所要時間のみが前倒し時間ΔTだけ延長される。尚、図21は前倒し処理後の演出パターンを示している。
CPU74は演出パターンの変更処理を終えると、図15のステップS132で図柄制御装置26に演出パターンの変更結果を送信する。すると、図柄制御装置26のCPU28は演出パターンの変更結果を検出することに基いて初期設定結果を変更結果に書換え、図柄表示器25の表示内容を演出パターンの変更結果に基いて制御する。この演出パターンの変更結果とは図16の変更処理が終了した時点での演出パターンを総称するものであり、演出パターンは図16の変更処理で実際に変更されたか否かとは無関係に図15のステップS132で図柄制御装置26に送信され、初期設定結果から書換えられる。
CPU74は図15のステップS132で図柄制御装置26に演出パターンを再送信すると、ステップS133でスイッチ遊技フラグをオフ状態にリセットする。この状態ではステップS125でスイッチ遊技フラグのオフが検出され、ステップS128の操作信号検出処理が行われない。即ち、操作スイッチ78が有効期間内に操作されたとき・操作スイッチ78が有効期間を経過しても操作されなかったときにはスイッチ遊技フラグがオフされ、操作スイッチ78からの操作信号の有無が判断されないので、操作スイッチ78が無効化される。
CPU74はステップS124でメイン制御装置60からの変動停止コマンドを検出すると、ステップS134で図柄制御装置26と音制御装置42と光制御装置48に演出終了コマンドを送信する。この変動停止コマンドはメイン制御装置60が変動パターンの設定結果に応じた変動表示時間の経過時点で送信するものであり、図柄制御装置26のCPU28は演出制御装置73からの演出終了コマンドを検出することに基いて図柄演出データに基く図柄表示器25の制御を終え、音制御装置42のCPU44および光制御装置48のCPU50は音演出データに基くスピーカ7の制御および光演出データに基づくLED22の制御を終える。
演出制御装置73のCPU74はステップS134で演出終了コマンドを送信すると、ステップS135で保留データエリアの保留データを整理する。この処理は、メイン制御装置60の整理内容と同様、保留データエリア「1」の保留データを消去し、保留データエリア「2」を含んだ以後に保留データが格納されているときには保留データを1個前の保留データエリアに移動するものである。
CPU74はステップS136へ移行すると、大当り開始コマンドの有無を判断する。この大当り開始コマンドはメイン制御装置60が大当り遊技の開始時に送信するものであり、CPU74はステップS136で大当り開始コマンドを検出したときにはステップS137へ移行し、大当り遊技用の演出パターンを設定する。この演出パターンは演出器の駆動内容を時系列で指示するシーケンスデータからなるものであり、図柄表示器25の表示内容を図柄制御装置26に指示する図柄演出データとスピーカ7の鳴動内容を音制御装置42に指示する音演出データとLED22の発光内容を光制御装置48に指示する光演出データとから構成されている。
演出制御装置73のCPU74はステップS137で演出パターンを設定すると、ステップS138で図柄制御装置26・音制御装置42・光制御装置48に図柄演出データ・音演出データ・光演出データを送信し、ステップS139で演出開始コマンドを送信する。すると、図柄制御装置26のCPU28・音制御装置42のCPU44・光制御装置48のCPU50は演出制御装置73からの図柄演出データ・音演出データ・光演出データをRAM31・RAM46・RAM52に格納し、図柄表示器25・スピーカ7・LED22を図柄演出データ・音演出データ・光演出データに基いて駆動制御することで大当り遊技を映像・音・光で演出する。
演出制御装置73のCPU74はステップS140へ移行すると、大当り終了コマンドの有無を判断する。この大当り終了コマンドはメイン制御装置60が大当り遊技の終了時に送信するものであり、CPU74はステップS140で大当り終了コマンドを検出したときにはステップS141へ移行し、図柄制御装置26と音制御装置42と光制御装置48に大当り遊技用の演出終了コマンドを送信する。すると、図柄制御装置26のCPU28は図柄演出データに基く図柄表示器25の制御を終え、音制御装置42のCPU44および光制御装置48のCPU50は音演出データに基くスピーカ7の制御および光演出データに基づくLED22の制御を終える。
上記第1実施例によれば、操作スイッチ78がスイッチ遊技用の特別図柄遊技中に有効期間内で操作されたときには操作スイッチ78の有効な操作タイミング以後の操作終了演出(V3)を設定タイミングより早く発生させたので、操作スイッチ78の有効操作に連動して視覚的な変化が生成される。このため、遊技者に操作スイッチ78が正しく機能していることが確実に伝わるようになるので、遊技者が操作スイッチ78の有効操作に安心感を感じるようになる。しかも、操作スイッチ78の操作タイミングに時間的に最接近する以後の操作終了演出(V3)を早めに発生させた。このため、以後の演出(V3)〜(V8)の発生順序を変更する複雑な処理を行う必要がなくなるので、演出制御装置73の処理内容が簡単になる。
操作スイッチ78がスイッチ遊技用の特別図柄遊技中に有効期間内で操作されたときには操作スイッチ78の操作タイミング以後の演出内容を変更することに基いて演出制御装置73が予め設定した変動表示時間と演出制御装置73が実行する実際の演出時間との整合性を図った。このため、メイン制御装置60から演出制御装置73に新たな変動パターンおよび変動表示時間等の保留データが送信されたときには前回の特別図柄遊技が確実に終了しているので、演出制御装置73が新たな保留データに基いて新たな特別図柄遊技を支障なく開始することができる。
操作スイッチ78がスイッチ遊技用の特別図柄遊技中に有効期間内で操作されたときには第1図柄停止演出(V6)から第2図柄停止演出(V7)に至る変動表示演出の所要時間を延長することに基いて演出制御装置73が予め設定した変動表示時間と演出制御装置73が実行する実際の演出時間との整合性を図った。このため、演出の前倒し処理を行う影響で特別図柄遊技の雰囲気が変わることがなくなる。
演出制御装置73のCPU74は操作スイッチ78が有効期間内で操作されたことを検出すると、図22の演出パターン変更処理へ移行する。そして、ステップS202で信頼度を設定し、ステップS204で前倒し時間ΔTを検出する。
CPU74はステップS204で前倒し時間ΔTを検出すると、ステップS205およびS206で操作終了演出(V3)の発生タイミングおよび信頼度演出(V4)の発生タイミングを前倒し時間ΔTだけ早め、ステップS207およびS208で全図柄変動演出(V5)の発生タイミングおよび第1図柄停止演出(V6)の発生タイミングを前倒し時間ΔTだけ早め、ステップS210へ移行する。
CPU74はステップS210へ移行すると、第2図柄停止演出(V7)の発生タイミングを変更する。この変更処理は、図23の(b)の上段に示すように、第1図柄停止演出(V6)の新たな発生タイミングに設定時間Tgを加算することで行われるものであり、CPU74は図22のステップS210で第2図柄停止演出(V7)の発生タイミングを前倒しすると、ステップS211へ移行する。
CPU74はステップS211へ移行すると、第3図柄停止演出(V8)の発生タイミングを変更する。この変更処理は、図23の(b)の上段に示すように、第2図柄停止演出(V7)の新たな発生タイミングに設定時間Thを加算することで行われるものであり、CPU74は図22のステップS211で第3図柄停止演出(V8)の発生タイミングを前倒しすると、ステップS212へ移行する。
CPU74はステップS212へ移行すると、演出パターンに新たな演出として再変動演出(V9)を加入する。この再変動演出(V9)は、図23の(a)に示すように、一旦停止した左列・中列・右列の特別図柄を同時に再変動させるものであり、再変動演出(V9)の発生タイミングは、図23の(b)の上段に示すように、第3図柄停止演出(V8)の新たな発生タイミングに設定時間Tiを加算することで設定される。
CPU74は図22のステップS212で再変動演出(V9)を加入すると、ステップS213で演出パターンに新たな演出として全図柄停止演出(V10)を加入する。この全図柄停止演出(V10)は、図23の(a)に示すように、左列・中列・右列の特別図柄を演出制御装置73の保留データエリア「1」に格納されているメイン制御装置60からの3列の設定結果で同時に変動停止させるものであり、全図柄停止演出(V10)の発生タイミングは、図23の(b)の上段に示すように、再変動演出(V9)の発生タイミングに設定時間Tjを加算することで設定される。
即ち、操作スイッチ78が有効期間内に操作されたときには操作開始演出(V2)の後の全ての演出(V3)〜(V8)の発生タイミングが予め設定されたタイミングより前倒し時間ΔTだけ早めらられる。そして、最終の第3図柄停止演出(V8)の後に新たな再変動演出(V9)および全図柄停止演出(V10)が操作スイッチ78の残り有効期間に応じた期間だけ加入され、演出パターンが変動表示時間T1の範囲内で終了するように変更される。尚、図24は前倒し処理後の演出パターンを示している。
上記第2実施例によれば、操作スイッチ78がスイッチ遊技用の特別図柄遊技中に有効期間内で操作されたときには演出パターンの最後に設定された第3図柄停止演出(V8)の次に新たな再変動演出(V9)および全図柄停止演出(V10)を追加することに基いて演出制御装置73が予め設定した変動表示時間と演出制御装置73が実行する実際の演出時間との整合性を図った。このため、演出の前倒し処理を行う影響で特別図柄の変動停止時間が長くなる等、特別図柄遊技の趣向性が損なわれることがなくなる。
上記第1〜第2実施例においては、操作スイッチ78がスイッチ遊技用の特別図柄遊技中に有効期間内で操作されたときには操作スイッチ78の操作タイミングに時間的に最接近する以後の操作終了演出(V3)を設定タイミングより早く発生させる制御を行ったが、これに限定されるものではなく、例えば操作終了演出(V4)を発生させずに次の信頼度演出(V4)を設定タイミングより早く発生させる制御を行っても良い。
上記第1〜第2実施例においては、操作スイッチ78の操作内容に応じて信頼度を無作為的に抽選する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば有効期間が経過した後のリーチアクションの演出内容を無作為的に抽選する構成としても良い。
上記第1〜第2実施例においては、演出制御装置73が演出パターンの設定処理および変更処理を行う構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば演出制御装置73を廃止し、図柄制御装置26・音制御装置42・光制御装置48のいずれかが演出パターンの設定処理および変更処理を行う構成としても良い。
上記第1〜第2実施例においては、操作スイッチ78の有効化を遊技者に報知する入力受付演出として操作開始演出(V2)を継続的に表示する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば操作開始演出(V2)を操作開始演出(V2)→装飾演出→操作開始演出(V2)・・等の順序で循環的に繰返し表示しても良い。
本発明の第1実施例を示す図(遊技盤を示す前面図) 全体構成を示す前面図 全体構成を示す後面図 電気的構成を示すブロック図 メイン制御装置のメインプログラムを示すフローチャート メイン制御装置のタイマ割込みプログラムを示すフローチャート メイン制御装置のタイマ割込みプログラムを示すフローチャート メイン制御装置のタイマ割込みプログラムを示すフローチャート (a)はランダムカウンタの一覧を示す図、(b)はノーマルカウンタの一覧を示す図、(c)はタイマの一覧を示す図 ランダムカウンタの加算内容を説明するための図 ランダムカウンタと変動パターンと変動表示時間との関係を示す図(aは大当り用の変動パターンテーブルを示す図、bは外れリーチ用の変動パターンテーブルを示す図) メイン制御装置の保留データエリアを示す図 演出制御装置のメインプログラムを示すフローチャート 演出制御装置のタイマ割込みプログラムを示すフローチャート 演出制御装置のタイマ割込みプログラムを示すフローチャート 演出制御装置のタイマ割込みプログラムを示すフローチャート(演出パターン変更処理を示すフローチャート) 演出制御装置の保留データエリアを示す図 ランダムカウンタと信頼度との関係を示す図(aは大当り用の信頼度テーブルを示す図、bは外れリーチ用の信頼度テーブルを示す図) (a)は図柄表示器の表示内容を示すフローチャート、(b)は演出の発生タイミングを示す図 スイッチ遊技用の演出パターンを示す図(初期設定状態を示す図) スイッチ遊技用の演出パターンを示す図(変更状態を示す図) 本発明の実施例2を示す図16相当図 図19相当図 図21相当図
符号の説明
33は始動口、60はメイン制御装置(遊技データ設定手段)、73は演出制御装置(演出制御手段,演出制御部,前倒し制御部)、78は操作スイッチ(操作手段)を示している。

Claims (4)

  1. 識別図柄を可変状態および可変停止状態で順に表示し、識別図柄の可変停止状態での態様に基いて大当りおよび外れの判定結果を遊技者に報知する図柄遊技をパチンコ球が始動口に入賞したことを条件に行う構成の遊技機において、
    パチンコ球が前記始動口に入賞したことを条件に遊技データを設定する遊技データ設定手段と、
    前記遊技データ設定手段の設定結果に応じた演出内容および演出時間で演出パターンを設定し、演出パターンの設定結果に基いて図柄遊技を演出する演出制御手段と、
    前方から操作可能に設けられ、設定条件を満足する特定の図柄遊技中に設定期間だけ有効化される操作手段とを備え、
    前記演出制御手段は、
    前記操作手段が有効化されているときには前記操作手段の操作を受付けることを遊技者に報知する内容の入力受付演出を行う演出制御部と、
    前記操作手段が有効期間内で操作されたときには前記入力受付演出以後に設定されている演出のうち前記操作手段の操作タイミングに時間的に最接近する演出を前記操作手段の操作後に設定タイミングより早く発生させる前倒し制御部と
    を有していることを特徴とする遊技機。
  2. 前記演出制御手段は、
    前記操作手段が有効期間内で操作されたときには前記操作手段の操作タイミング以後の演出内容を変更することに基いて予め設定した演出時間と同一の時間で全ての演出を終了させる制御を行うことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記演出制御手段は、
    特定の図柄遊技が行われるときには同一態様の演出を循環的または継続的に行うループ演出を前記操作手段の有効期間の経過後に発生させる演出パターンを設定し、
    前記操作手段が有効期間内に操作されたときには前記ループ演出の所要時間を予め設定された基本時間に前記操作手段の残り有効期間を加算した値に延長することで演出時間を調整する制御を行うことを特徴とする請求項2記載の遊技機。
  4. 前記演出制御手段は、
    前記操作手段が有効期間内に操作されたときには最後に設定された演出の次に新たな内容の演出を前記操作手段の残り有効期間に応じた期間だけ追加することで演出時間を調整する制御を行うことを特徴とする請求項2記載の遊技機。

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