JP4112909B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は遊技機に関し、より詳細には、遊技の進行と共に種々の演出が実施される遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技の進行と共に種々の演出が実施される遊技機の代表例として弾球遊技機、所謂「パチンコ遊技機」が知られている。
【0003】
この種の遊技機は、通常、遊技盤の中央に画像表示装置(液晶ディスプレイ)を備え、例えば、回胴をモチーフとした複数種の図柄を、同画像表示装置上における有効ライン上にて多彩な演出を交えながら変動表示及び停止表示させることで、現在の遊技状態を遊技者に報知している。
【0004】
また、遊技機正面に設けられる遊技盤には始動入賞口(スタートチャッカー)が設けられ、この始動入賞口にパチンコ球が入賞したことを受け、特別遊技状態に当選したか否かの判定にあたる乱数抽選が実施される。なお、ここで特別遊技状態とは、所謂「大当たり状態」、「確率変動付き大当たり状態」などといった遊技者が有利にゲームを展開可能な遊技状態(遊技期間)に相当する。
【0005】
また、この抽選結果に応じて先の画像表示装置にて報知すべき報知内容すなわち「アタリ」、「ハズレ」が決定され、次いで、この報知内容に係る演出を選択すべく演出パターン決定用の乱数抽選が実施される。そして、この乱数抽選にて決定された演出パターンに従い各種図柄が背景画像と共に有効ライン上にて変動表示され、例えば、「7−7−7」といった一定の規則性を持つ図柄の組み合わせで停止した場合を「アタリ」として、特別遊技状態に移行する。
【0006】
このように遊技者は、ある一定の規則性を持つ図柄が有効ライン上に揃うことで、特別遊技状態に至ったことを認識する。また、言い換えれば、この特別遊技状態に至るかの如く演出を適度に表示することで遊技者の期待感を高めることができ、遊技に係る更なるおもしろみを提供できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の遊技機では、遊技機側の一方的な処理にて演出が決定されるため、数多く遊技を重ねるに連れてそのおもしろみも低下してくる。つまり、本来ならばおもしろみに富む演出であるべきところ、度重なる遊技によってありきたりの演出に感じられることがある。このため遊技場では、集客率との兼ね合いもあり、その都度、時期を見計らって新機種を導入せざる得ないといった問題もある。
【0008】
一方、遊技機メーカにしてみれば、おもしろみに富む演出を長期に亘り提供し得る遊技機の開発によって、遊技者の満足が得られ、また、遊技場での採用率も高くなる。つまり、おもしろみに富む演出をいかに継続させるかといった点は、遊技機を開発する上で重要なポイントになる。
【0009】
本発明は、上記した技術的背景を考慮しなされたもので、おもしろみに富む演出を長期に亘り提供できる遊技機を提供することを課題とする。また、その演出に係る制御技術を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記した技術的課題を解決するため、本発明では以下の構成とした。
すなわち、始動条件の成立を受け、その始動条件に基づく演出が開始される遊技機であって、
前記始動条件の成立を受けて開始される演出を、その演出期間中に、操作に基づいて、他の演出に途中変更することが可能な演出変更手段と、
この演出変更手段の操作に基づく演出の変更タイミングを調整し、その調整されたタイミングに従い、実際の演出を途中変更可能な変更タイミング制御手段と、
演出パターンの異なる複数種の演出を、各々特別遊技状態への移行確率たる信頼度に関連づけて記録する画像データ記録領域と、
前記演出変更手段の操作による途中変更後の演出において、前記画像データ記録領域から変更前の信頼度と異なる高信頼度の演出又は変更前の信頼度と異なる低信頼度の演出を選択して表示する演出選択手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
このように構成された遊技機では、演出変更手段を操作することで、既に開始されている演出の途中変更を可能にしている。また、操作受付手段では、演出変更手段の操作に基づく演出の変更処理を、実際の演出に反映させるか否かの決定につき所定判定条件に照らし合わせて決定している。また、操作受付手段にて受け付けられた演出の変更処理時には、変更タイミング制御手段にて、その操作に基づく演出の変更タイミングを調整し、既に開始されている実際の演出をその調整された変更タイミングに従い途中変更可能とした。
【0012】
つまり、演出変更手段の操作時には、既に開始されている演出が途中変更されることもあり、また、その変更タイミングも変更タイミング制御手段にて調整されるため、演出が複雑・多岐化し、おもしろみに富む演出を長期に亘り提供できる。また、遊技者自らの判断で演出を変更できるといった新たな遊技動作も生まれ、この点においても遊技者の興味を引きつけることができる。
【0013】
また、前記所定判定条件として所定の受付時間が設定されるとき、前記操作受付手段は、その受付時間内での操作を一条件として前記演出の途中変更を許可する構成としてもよい。つまり、この構成では、操作受付手段の一制御として、所定受付時間での操作を一肯定条件とし、演出の途中変更を許可する。
【0014】
また、前記演出は、種々の図柄を所定領域内に変動表示および停止表示させる図柄表示手段を用いて実施される演出であって、
前記所定判定条件として図柄の変動表示期間が設定されるとき、前記操作受付手段は、その変動表示期間内での操作を一条件として前記演出の途中変更を許可する構成としてもよい。
【0015】
この構成では、図柄表示手段を用いて演出を実施し、さらに、操作受付手段は、演出たる図柄の変動表示期間内での操作を一肯定条件として演出の途中変更を許可する。
【0017】
また、演出パターンの異なる複数種の演出を、各々特別遊技状態(例えば、大当たり状態)への移行確率たる信頼度に関連づけて記録する画像データ記録領域を備えている。演出変更手段の操作に伴う演出の途中変更後には、その画像データ記録領域に記録される演出のうち、変更前の信頼度と異なる高信頼度の演出又は変更前の信頼度と異なる低信頼度の演出を選択して表示する。つまり、ある一定の要件を満たして演出変更手段が操作されたときには、規定の信頼度と異なる信頼度の演出が実施される。
【0018】
また、始動条件の成立に基づき特別遊技状態に移行させるか否かを抽選にて決定する抽選手段を備え、
前記出現率変更手段は、前記抽選手段の抽選結果に応じて、高信頼度の演出又は低信頼度の演出に係る出現率を変更してもよい。
【0019】
この構成では、特別遊技状態に係る抽選結果に応じて、途中変更後における演出の信頼度が変更される。なお、一例を説明すると、演出変更手段の操作実行時において特別遊技状態に当選していれば、高信頼度の演出に係る出現率を高くするなどといった制御形態が考えられる。
【0022】
また、前記演出変更手段の操作にて演出の途中変更が行われる場合、通常時において出現しにくい演出を優先的に出現させるようにも構成できる。なお、ここで出現し易い、出現しにくいとは、当業者等の経験側を以て設定するのが望ましい。
【0023】
また、前記演出変更手段の操作が有効であるか否かにつき、予告演出を行う予告演出手段を備え、
前記予告演出手段は、前記操作受付手段にて演出の途中変更を許可すべき状況において、前記演出変更手段の操作が実施されたときにその予告演出を実施する構成としてもよい。
【0024】
この構成では、演出変更手段の操作による演出の途中変更が有効であるか否かの予告演出を、演出の途中変更が行われる前に前記演出変更手段の操作により分からせることができるため、遊技性又は操作性のバリエーションを多彩にでき、また、演出の途中変更を実施すべき状態時における前記演出変更手段の操作の期待感や信頼度を増加させることができるようになる。また、遊技者に対し演出変更機能を認識させることができる。
【0025】
また、前記出現率変更手段は、前記抽選結果に基づく出現率の変更の設定に対し、前記予告演出手段での予告演出を受けての前記演出変更手段の操作に基づく演出の途中変更可能時には、先に設定された出現率を基準に再度出現率を変更するようにしてもよい。この構成では、先の予告演出が実施されるか否かによっても、後の演出における信頼度が変化する。
【0026】
また、遊技の進行に係る制御信号を出力する主制御装置に基づいて出力された制御信号により遊技機の少なくとも一部を制御する副制御装置を備え、
前記演出変更手段の操作に伴う演出の変更処理は、前記副制御装置内にて処理する構成としてもよい。
【0027】
また、遊技の進行に係る制御信号を出力する主制御装置に基づいて出力された制御信号により遊技機の少なくとも一部を制御する副制御装置を備え、
前記演出変更手段の操作に伴う演出の変更処理は、前記主制御装置内にて処理する構成としてもよい。
【0028】
また、前記演出変更手段の操作後に実施されるべき演出を、途中変更前の演出と共に制御上前もって進行しておき、前記演出変更手段の操作後には、その前もって進行していた演出に切り換え、実施されている演出を変更する構成としてもよい。
【0029】
また、本発明は、始動入賞口に遊技球が入賞したことを受け、特別遊技状態に当選したか否かの判定にあたる乱数抽選を行い、この抽選結果に基づき、図柄表示装置にて報知すべき報知内容に係る演出パターンを決定する遊技機を、
前記始動入賞口に遊技球が入賞したことを受けて開始される演出を、その演出期間中において他の演出に途中変更可能な演出変更手段が操作されたとき、
前記演出変更手段の操作に基づく演出の変更タイミングを調整し、その調整されたタイミングに従い、実際の演出を途中変更可能な変更タイミング制御手段と、
演出パターンの異なる複数種の演出を、各々特別遊技状態への移行確率たる信頼度に関連づけて記録する記録テーブルを有し、前記演出変更手段の操作による途中変更後の演出において、前記記録テーブルから、変更前の信頼度と異なる高信頼度の演出又は変更前の信頼度と異なる低信頼度の演出を選択して表示する演出選択手段と、として機能させるための遊技機用プログラムでもある。
【0030】
この場合、本発明遊技プログラムは、遊技機のみならず、業務用又は家庭用のテレビゲーム機、インターネットに接続可能なモニタ付コンピュータ等に組み込まれることにより、それらを遊技機として機能させることができる。
【0031】
また、本発明は、始動入賞口に遊技球が入賞したことを受け、特別遊技状態に当選したか否かの判定にあたる乱数抽選を行い、この抽選結果に基づき、図柄表示装置にて報知すべき報知内容に係る演出パターンを決定する遊技機を、
前記始動入賞口に遊技球が入賞したことを受けて開始される演出を、その演出期間中において他の演出に途中変更可能な演出変更手段が操作されたとき、
前記演出変更手段の操作に基づく演出の変更タイミングを調整し、その調整されたタイミングに従い、実際の演出を途中変更可能な変更タイミング制御手段と、
演出パターンの異なる複数種の演出を、各々特別遊技状態への移行確率たる信頼度に関連づけて記録する記録テーブルを有し、前記演出変更手段の操作による途中変更後の演出において、前記記録テーブルから、変更前の信頼度と異なる高信頼度の演出又は変更前の信頼度と異なる低信頼度の演出を選択して表示する演出選択手段と、として機能させるための遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体でもある。
【0032】
なお、上述した遊技プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体として、例えばROM(read-only memory)、MO(magneto-optical)、CD(Compact Disc)、磁気記録媒体等をその一例として挙げることができる。また、本発明には、当該プログラムにより実行されうる制御手順も含まれる。
【0033】
また、上記した本発明に係る一連の内容は、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲に於いて可能な限り組み合わせることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明に係る遊技機の好適な実施形態について説明する。
なお、本実施形態では、本発明に係る遊技機1として弾球遊技機、所謂「パチンコ遊技機」を例に説明する。より詳しくは、風適法(風俗営業等の規則及び業務の適正化等に関する法律)の内規上「第1種」に区分される遊技機を例に実施形態を説明する。
【0035】
<第1の実施の形態>
本実施形態に示す遊技機1は、設置場所たる遊技店の所謂「島」に固定される外枠3と、この外枠3に一側を保持され且つ外枠3に対して開閉自在に設けられた表枠4と、表枠4の前面上部に開閉自在に設けられた窓枠5と、を備え、表枠4に遊技機1を構成する主要構成部品の略全てが集約して設けられている。
【0036】
表枠4に設けられる主要構成部品としては、盤面が遊技領域とされる遊技盤6、遊技機1に供給すべき遊技球及び遊技機1より払い出される賞球を一時貯留する受皿2、遊技球を遊技盤6上部に打ち出すための発射装置7、この発射装置7を操作するための操作ハンドル8、必要に応じて所定個数の賞球を受皿2内に排出する払出装置、上記各装置に対応して設けられた副制御装置(サブ基板)、及び遊技に係る各種制御を制御する主制御装置(メイン基板)などが挙げられる。
【0037】
また、本実施の形態では、遊技機1の側方にCRユニット(図示略)を付設している。このCRユニットは、遊技者に遊技球を貸し出すための装置であり、その内部には、遊技に先立ち購入したプリペードカードを読み込むためのカードリーダ等が内蔵されている。なお、本実施形態では、遊技者に遊技球を貸し出すための装置としてCRユニットを例示したが、これに換えて紙幣・硬貨等で遊技球を貸し出す装置構成としてもよい。
【0038】
以下、各構成について詳細に説明していく。
【0039】
まず、表枠4に対して開閉自在に設けられる窓枠5は、その枠内に先の遊技盤6を覗き見ることができる透視窓9を備え、この透視窓9にはガラスが嵌め込まれている。さらに、透視窓9の外周には、装飾LED10、装飾ランプ11、スピーカ12等が設けられている。これら装飾LED10、及び装飾ランプ11は、後述のランプ制御装置62に接続され、例えば、遊技状態に応じて点灯または点滅される。また、スピーカ12は、後述の音声制御装置に接続されている。
【0040】
表枠4に設けられる受皿2は、複数の合成樹脂製部材を組合せて形成されており先の窓枠5の下方に設けられている。また、受皿2の内部には螺旋状のスロープが形成されており、その最上流部には、CRユニットに通じる遊技球借入口2aが設けられている。また、その下流には賞球払出し用の賞球払出口2bが設けられ、最下流部には、受皿2内の遊技球を一列に整列して遊技機1内に導く貯留球整列路2cが形成されている。また、その末端には、先の発射装置7に通じる遊技球供給口2dが設けられている。
【0041】
また、受皿2の正面側には、2つの球抜きボタン2e,2fが設けられている。このうち、一方の球抜きボタン2eの操作時には、遊技球借入口2aから賞球払出口2bにかけての余剰球が受皿2背後の球抜き通路を通じて、別途用意した容器内に排出される。また、他方の球抜きボタン2fの操作時には、賞球払出口2bから遊技球供給口2dに懸けての遊技球が先の余剰球と共に容器へと排出される。なお、前記遊技球借入口2a、賞球払出口2b、玉抜きボタン2e、2fの設置場所は、遊技機の仕様(機種)によって任意に好適な場所へ配置されるものとする。
【0042】
また、受皿2の左下には灰皿28が設けられ、また、受皿2の右下には、操作ハンドル8が設けられている。操作ハンドル8は、発射装置7を可動させるメインスイッチ、及びタッチアンテナを内蔵しており、この操作ハンドル8の操作具合で、遊技盤6に打ち出される遊技球の勢いを任意に調節できる。
【0043】
なお、操作ハンドル8の操作対象たる発射装置7は、表枠4の裏面側に設けられ、その装置内には、遊技球を打ち出す打出杆、及び打出杆を連続的に作動させる電動モータ(共に図示せず)などが内蔵されている。また、発射装置7は、発射装置7を制御する発射制御装置65に接続されている。
【0044】
また、賞球の払出装置たる払出装置66(図3参照)は表枠4の裏面側に設けられ、賞球たるパチンコ球を貯留するタンクと、賞球として排出される弾球の数を数える賞球計数装置と、遊技機1の背面に設けられた弾球タンク(図示せず)内の弾球を賞球計数装置に送る賞球整列レールと、を備え、入賞時などには、その入賞に応じた個数の賞球を賞球計数装置にて計量し先の受皿2に払い出す。また、払出装置66は、払出装置66を制御する払出制御装置64に接続されている。
【0045】
遊技盤6は、略正方形状をなす合板からなり、表枠4の裏面側に形成された遊技盤収納枠(図示せず)に収納固定されている。また、その前面には、円形うず巻き状に形成された誘導レール13が設けられ、その誘導レール13によって囲まれた領域にて遊技領域が構成されている。
【0046】
また、遊技領域には、遊技盤6上に打ち出された遊技球の落下方向を変化させる釘23や風車24などの障害物14と、遊技球が入ることにより入賞となる各種入賞装置15と、遊技機1の最下方に設けられ入賞装置15に入らなかった遊技球が収容されるアウト口16とが設けられている。また、遊技領域の略中央には、種々の図柄を演出を交えて変動表示および停止表示させる図柄表示装置17が設けられている。
【0047】
また、釘23や風車24などの障害物14は、遊技盤6上に打ち出された遊技球の落下方向を変化させ遊技に面白みを持たせる機能と、各種入賞装置15内、又は各種入賞装置15外へ遊技球を誘導する機能とを兼ね備えている。
【0048】
また、遊技盤6上に設けられた入賞装置15には、遊技球が入ることにより、払出装置66から所定個数の賞球(遊技球)が払い出される一般入賞口25と、遊技球が入ることにより乱数抽選の契機をなしたり、図柄表示装置17に表示すべき図柄を変化させる契機をなす始動入賞口26(スタートチャッカー)と、特別遊技状態(大当たり状態)への移行時に開放されて多数の遊技球を獲得する大入賞装置27(アタッカー)とがある。
【0049】
なお、始動入賞口26は、遊技の進行状況に応じて可動する一対の可動片19を有する電動チューリップと称される電動役物である場合が多い。また、この始動入賞口26の可動片19を可動させるべき抽選結果を表示する普通図柄表示装置18が図柄表示装置17の上方に設けられている。因みに、可動片19を可動させるべき抽選結果は、数字や図柄(○又は×等)にて表示されることが多い。
【0050】
加えて、遊技盤6上には、図2に示されるように一般入賞口25又は始動入賞口26へ遊技球をガイドする通過ゲート49(通過口:49a、49b、49c)が設けられている。また、先の始動入賞口26は、図柄表示装置17の下方に設けられ、この始動入賞口26の下方に、先の大入賞装置27が設けられている。
【0051】
大入賞装置27は、遊技球を取り込む開口部29と、この開口部29を開閉する開閉部材30とを有している。そして、大入賞装置27は大当たり時のみ、上述した始動入賞口26と同様に、遊技盤6裏面に設けられたソレノイド(図示せず)の作用により開閉部材30を遊技機前面側に対する方向へ開閉部材30を倒して開口部29を開放する。この開口部29を開放することにより、大当たり時には大量の遊技球を獲得することができる。
【0052】
図柄表示装置17は、遊技領域の略中央に設けられた液晶ディスプレイ等から構成されている。この図柄表示装置17は、例えば、回胴をモチーフとした複数種の図柄(識別情報)を同図柄表示装置17上おける有効ライン上にて変動表示および停止表示させ、現在の遊技状態を遊技者に報知している。
【0053】
また、図柄の背後には、演出の一部である背景及びキャラクター等の画像が変動表示され、これら図柄及び背景画像の変動表示によって、遊技者におもしろみを提供している。また、本実施の形態では、これら図柄(識別情報)及び背景の画像など図柄表示装置17を介して変動表示される画像データ(アニメーションデータ)を総称して、単に「演出」と称することもある。また、上記で「有効ライン」とは、プログラム上定められるラインであり、このライン上にて種々の図柄を変動表示および停止・仮停止表示させることで遊技状態の報知がなされる。
【0054】
また、本実施の形態で「変動表示」とは、あたかも図柄が回転しているかの如く表示される表示態様であり、「停止」とは、一遊技の終了を受けて図柄が完全に停止した表示態様である。また、「仮停止」とは、一遊技期間中においてあたかも図柄が一旦停止するかの如く表示態様である。
【0055】
また、本実施の形態では、図柄表示装置17として液晶ディスプレイを採用しているが、この液晶ディスプレイに換え、例えば、CRTディスプレイ、周囲に図柄が付された回転ドラム、ドットマトリクス表示器、EL表示器等を採用してもよい。
【0056】
そして、先の始動入賞口26に遊技球が入賞したことを受け、特別遊技状態に当選したか否かの判定にあたる乱数抽選が実施される。なお、ここで特別遊技状態とは、所謂「通常大当たり状態」、「確率変動付き大当たり状態」といった遊技者が有利にゲーム展開可能な遊技状態(遊技期間)に相当する。
【0057】
また、この抽選結果に基づき、図柄表示装置17にて報知すべき報知内容すなわち「アタリ」、「ハズレ」が決定され、次いで、この報知内容に係る演出パターン(例えば、図柄の変動パターン)を選択すべく演出パターン決定用の乱数抽選が実施される。そして、この乱数抽選にて決定された演出パターンに従い各種図柄が有効ライン上にて変動表示され、例えば、「7−7−7」といった一定の規則性を持つ図柄の組み合わせで停止した場合を「アタリ」とし、特別遊技状態に移行する。
【0058】
なお、本実施の形態では、上述の「7−7−7」に示されるように、図柄表示装置17上に3つの変動領域17a、17b、17cを確保し(図2参照)、その変動領域内にて報知に係る図柄を変動表示および停止表示させている。また、本実施の形態では、図柄表示装置17の図中左方から順に第1変動領域17a、第2変動領域17b、第3変動領域17cと称する。
【0059】
このように遊技者は、ある一定の規則性を持つ図柄が有効ライン上に揃うことで、特別遊技状態に至ったことを認識する。また、言い換えれば、この特別遊技状態に至るかの如く演出を適度に表示することで遊技者の期待感を高めることができ、遊技に係る、より一層のおもしろみを提供できる。
【0060】
続いて、主制御装置60および副制御装置(図柄制御装置61、ランプ制御装置62、音声制御装置63、払出制御装置64、発射制御装置65など)について説明する。
まず、図3のブロック図を参照して主制御装置(主基板)60の装置概要について説明する。なお、本発明特許請求の範囲に係る各種手段は、以下に説明する主制御装置60、及び副制御装置(61〜65)、並びにそれらに記録される種々の制御プログラム等で構成することができる。
【0061】
主制御装置60は、遊技機1を統括して制御する主たる装置であり、基本処理装置であるCPU(Central Processing Unit)60aと、CPU60aの処理事項を一時記憶するRAM(Random Access Memory)60bと、主制御装置60で行う各種プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)60cとを備え、このROM60c内には、遊技の進行に要する抽選(乱数抽選)を行うプログラム等が格納されている。
【0062】
さらに、主制御装置60は、各副制御装置(本実施形態では、図柄制御装置61、音声制御装置63、ランプ制御装置62、払出制御装置64、発射制御装置65等)と接続している。そして、主制御装置60は、大当たり判定プログラム(乱数抽選)で引き当てた大当たりの有無や、賞球の有無等を示す8ビットのデータを、各副制御装置へ2バイト伝送方式で送信する。
【0063】
因みに、図柄制御装置61は、図柄制御装置61全体の制御を行うCPU61aと、図柄制御装置61にて実行される各種プログラムを格納するROM61bと、CPU61aでの処理事項を一時記憶するRAM61cとを備えている。
【0064】
また、ランプ制御装置62は、主制御装置60の指示に基づき、電飾品による演出処理を行う副制御装置であり、遊技機1前面に設けられた装飾LED10や装飾ランプ11等の枠ランプの発光制御を行う。また、このランプ制御装置62には、装飾ランプ11等の発光制御を行うためのプログラムを実行処理するCPU62aと、CPU62aの処理事項を一時記憶するRAM62cと、演出パターンや装飾LED10や装飾ランプ11の発光制御を行うためのプログラム等を記憶するROM62b等が設けられている。
【0065】
音声制御装置63は、主制御装置60の指示に基づき音声による演出処理を行う副制御装置であり、図1に示す遊技機1前面に設けられ遊技の進行状況に応じた様々な音声を出力するスピーカ12の出力制御を行う。
【0066】
また、この音声制御装置63にも、スピーカ12の出力制御を行うためのプログラムを実行処理するCPU63aと、CPU63aの処理事項を一時記憶するRAM63cと、音声による演出情報等を記憶するROM63b等が設けられている。
【0067】
払出制御装置64は、主制御装置60の指示に基づき賞球振り分け装置(図示せず)を含む払出機構を制御し遊技球の払出処理を行う副制御装置であり、遊技機1裏面側に設けられた払出装置66の出力制御等を行う。
【0068】
また、払出制御装置64にも、払出装置66の制御を行うCPU64aと、CPU64aの処理事項を一時記憶するRAM64cと、払出処理情報等を記憶するROM64b等が設けられている。
【0069】
発射制御装置65は、操作ハンドル8の操作により遊技球を遊技盤6上に発射させる発射装置7の制御を行う副制御装置である。尚、この発射制御装置65にも、発射装置7の制御を行う為のプログラムを記憶するCPUと、CPUの処理事項を一時的に記憶するRAMと、制御情報等を記憶するROM等を設けるような構成としても良い。
以上が、本実施形態に示す遊技機1の制御系における概略構成である。
【0070】
次に、上述の主制御装置60において「電源投入時処理」を行う際に実行する主制御プログラムの制御工程について図4に示すフローチャートを参照して説明する。なお、この「電源投入時処理」は、遊技機1の電源投入後において最初に実行される処理であり、主制御装置60のCPU60aの動作設定等の初期設定を行った後、繰り返し実行するループ処理を構成する。
【0071】
まず、電源が投入されると、CPU60aはCPU60aに内蔵のRAM60cへのアクセス許可等、CPU60aの動作に関する初期設定処理を行う(S100)。
【0072】
この初期設定処理にて、CPU60aは電源断チェック処理を行い、この電源断チェック処理では、電源断発生後の電源投入か否か、(電源復帰からの起動か、又は通常状態からの起動か)の振り分けを行う。
【0073】
また、この振り分け条件は三項目あり、(1)RAMクリアスイッチの状態、(2)電源断発生時にセットするフラグの値、(3)電源断発生時の全RAM領域の内容と電源投入時の全RAM領域の内容、である。
【0074】
そして、所定データの実行や副制御装置(図柄制御装置61、ランプ制御装置62、音声制御装置63、払出制御装置64、発射制御装置65)への起動時のコマンドの送信、又はエラー状態の場合に電源断前の状態に復帰させてエラー解除、等をした後、メインルーチン移行への許可をする処理を行う。
【0075】
次に、図4に示すステップ101からステップ103までのメインルーチンとなるシステムタイマ割込処理が行われる。このシステムタイマ割込処理は、定期的(例えば3ms(1ms=1000分の1秒))に実行する処理で、タイマの更新や大当たり判定用乱数の更新等も行う。即ち、主制御装置60に内蔵されたクロックからのリセット信号毎に、同じく主制御装置60に内蔵されたCPU60a、ROM60b、RAM60cの処理にて繰り返し行われるマシンサイクルである。
【0076】
続いて、ステップ100で行われた初期設定処理の後、遊技目的(大当たり判定、演出選択、表示図柄選択、可変当たり選択・・・等複数)に応じて対応させた乱数値範囲を適宜に設定し、乱数値範囲内における乱数更新を電子的な手段により定期的に行い更新させ続ける処理を行う(S101)。
【0077】
次に、CPU60aは、入力管理処理の一環として入力情報に係るポート読み込みを行う。このポート読み込みにおいて、CPU60aは図3に示す始動入賞球検知センサ47や大入賞球検知センサ48等のスイッチ入力関連の読み込み、及びエッジ検出を行う。
【0078】
続いて、CPU60aは入力管理として図1に示す遊技盤6上に設けられた全ての入賞装置15、又は入賞領域により入賞と検知された情報の管理処理、及び他の処理工程を行う上で使用できる信号に整える制御処理を行う(S102)。
【0079】
次に、CPU60aは、補給球切れエラーや受皿満タンエラー等の異常監視処理を行い(S103)、その後に普通図柄制御処理を行う(S104)。この普通図柄制御処理において、CPU60aは普通図柄と定めた図柄による変動開始から停止までの動作管理及び普通図柄電動役物制御処理(S108)へのコマンド送信準備を行う。
【0080】
この場合、図1に示す通過ゲート49近傍に設けられた始動入賞球検知センサ47(図3参照)の検知を起因として普通図柄の変動に基づく当たり判定(抽選)、変動時間の決定(抽選)を行い、その判定結果に係る処理等を行う送信準備をする。
【0081】
次に、CPU60aは、特別図柄制御処理を行う(S105)。このときCPU60aは、ステップ102で行われる入力管理処理による所定入賞検知に基づく変動開始時に、この変動により行われる大当たり判定の結果(以下、特別遊技状態に係る抽選の結果と称する)に対応して実行させる演出パターンの選択・決定の為に抽出する乱数値の判定処理を行う。
【0082】
また、CPU60aは、大当たりの場合に大当たりラウンド数、大入賞装置27の開閉チェック等の管理を行う。
【0083】
次に、CPU60aは出力管理処理を行う(S106)。この出力管理処理は、各副制御装置側(図柄制御装置61、音声制御装置63、ランプ制御装置62、払出制御装置64、発射制御装置65等)へ送信させるコマンドのデータを出力編集して送信制御する管理処理や、外部(ホールや試験機関等)の集中管理コンピュータへ所定の情報を送信する為の管理処理などを行う処理である。
【0084】
次に、CPU60aは可変図柄表示制御処理を行う(S107)。この可変図柄表示制御処理は、普通図柄制御処理(S104)、又は特別図柄制御処理(S105)により得られた情報に基づいて行われる。尚、これらの処理は図柄表示装置17や普通図柄表示装置18による図柄の変動パターン(演出)の制御を行う処理である。
【0085】
さらに、CPU60aは普通図柄電動役物制御処理を行う(S108)。この普通図柄電動役物制御処理は、ステップ104で行われた普通図柄制御処理等で得られる情報に基づき普通図柄電動役物(通過ゲート(スルーチャッカー)49a、49b、49c等)を制御する処理である。
【0086】
次に、CPU60aは大入賞領域制御処理を行う(S109)。この大入賞領域制御処理は、特別図柄制御処理(S105)等で得られる情報に基づき、一度に多くの利益が得られる大入賞領域近傍に備えられた変動装置、例えば大入賞装置(アタッカー)27を開閉する可動板の開始から終了までの変動動作の制御を行う処理である。
【0087】
そして、CPU60aは払出制御処理を行う(S110)。この払出制御処理は、ステップ102で行われた入力管理処理、又はステップ105で行われた特別図柄制御処理等により得られた情報に基づく遊技状態の進行状況に応じた遊技利益(所定数の遊技媒体等)の払い出しを行う為の払出制御を行う処理である。
【0088】
次に、CPU60aはランプ・LED制御処理を行う(S111)。このランプ・LED制御処理は、遊技の進行状況に応じた光の演出を行う為に遊技機1前面に設けられたランプ・LED等を制御する処理である。
【0089】
そして、CPU60aは音声出力制御処理を行う(S112)。この音声出力制御処理は、遊技の進行状況に応じた音の演出を行う為のスピーカー等の音声出力装置12に対する音声に関する制御をおこなう処理である。
【0090】
そして最後に、CPU60aは、電源が切られているか否かを判断(S113)する。ここで、電源が切られていると判断された場合(S113:YES)は処理を終了する。
【0091】
一方、ステップ114で電源が切られていないと判断された場合(S113:NO)はステップ102からメインルーチン処理を繰り返す。
これが主制御装置60による主制御プログラムの制御内容である。
【0092】
ところで、上述の如く遊技機1にて実施される演出は、遊技機側の一方的な処理にてその演出が決定されるため、数多く遊技を重ねるに連れてそのおもしろみは低下してくる。このため遊技場では集客率との兼ね合いもあり、その都度、時期を見計らって新機種を導入せざる得ないといった問題を抱えている。よって、おもしろみに富む演出をいかに継続させるかといった点は、遊技機を開発する上で重要なポイントになり、おもしろに富む演出を長期に渡り提供できる遊技機の開発によって、遊技場での採用率が高まり、また、遊技者の満足も得られる。
【0093】
このため本実施の形態に示す遊技機1では、遊技機1に図柄停止ボタンを設け、この図柄停止ボタンを操作することで、既に開始された正規の演出を遊技者自らの判断で途中変更可能とし、演出上での面白みや従来に無い新たな遊技動作を提供している。つまり、図柄停止ボタンを操作することで、既に開始された演出(例えば、図柄の変動態様、背景画像など)を途中変更可能としている。
【0094】
なお、本実施の形態に示す遊技機では、図1及び図2に示されるように、受皿2の左方に図柄停止ボタン40を設け、この図柄停止ボタン40を押下げることで、演出の途中変更を可能としている。
【0095】
以下、この図柄停止ボタン40の操作に係る演出プログラムについて図5以降を参照して説明する。また、本実施の形態では、この図柄停止ボタン40、及び本演出プログラムにて本発明に係る演出変更手段等の各種手段を構成している。また、本実施の形態では、この演出プログラムを図柄制御装置61のROM61bに記録し、図柄制御装置61内にて本演出プログラムを実行・処理している。
【0096】
[演出プログラム]
まず、本演出プログラムの詳細なプログラム構造に先立ち、その概略について図5のタイムチャートを参照しながら説明する。
【0097】
まず、図5の例では、図柄停止ボタン40の操作を受け付ける受付時間を設定し、その受付時間内での操作のみを演出の途中変更に反映させている。
【0098】
より詳しくは、(1)図柄の変動表示開始直後からリーチ変動表示に至る間に設定された第1受付時間、並びに第1受付時間とは別に図柄停止ボタン40の操作を受け付けない非受付時間、(2)リーチ変動表示開始直後から確定表示(停止表示)に至る間に設定された第2受付時間、並びに第2受付時間とは別に図柄停止ボタン40の操作を受け付けない非受付時間、を各々受付時間→非受付時間の順に設定しておき、第1受付時間および第2受付時間での操作(図柄停止ボタン40の押下げ)のみを演出の途中変更に反映させるようにしている。
【0099】
なお、上記で「リーチ変動表示」とは、リーチ状態すなわち3つある図柄のうち、その2つが同一図柄で仮停止し、且つ残る図柄が未だ変動表示している期間に相当する。また、リーチ変動表示の後に、所定条件が満たされていればリーチ発展・演出に移る。リーチ発展・演出は、あたかも大当たり状態に移行するかの如く変動態様で所定の図柄が変動表示される期間に相当する。
【0100】
続いて、図柄停止ボタン40の操作対象たる演出について説明する。
まず、第1受付時間での操作は、第1受付時間経過後に開始される予告演出の実行が操作(入力)対象となる。なお、「予告演出」とは、後の演出の途中変更可能となるリーチ発展・演出に係る図柄停止ボタン40の操作を促すための演出である。つまり、リーチ変動表示の開始に伴う第2受付時間への移行を遊技者に報知又は示唆し、図柄停止ボタン40の操作を促している。
【0101】
また、図5に示されるように、第1受付時間において図柄停止ボタン40が操作されなかったとき、または、図柄停止ボタン40の操作時に於いて先の特別遊技状態に係る抽選結果又は所定の判定手段の判定結果(例えば、小当たりの抽選)が「ハズレ」のときには、当該操作に対応して選択されたアニメーション選択テーブルAの中から予告演出に係る演出パターンが決定される。なお、ここで「アニメーション選択テーブル」とは、図柄表示装置17にて表示すべき演出の演出パターン(例えば、図柄の変動態様、背景画像、及びその変動態様等)といった演出に係る画像データを記録する領域である。
【0102】
また、図柄停止ボタン40の操作時に於いて特別遊技状態に係る抽選結果又は所定の判定手段の判定結果が「アタリ」のときには、当該操作に対応して選択されたアニメーション選択テーブルBの中から予告演出に係る演出パターンが決定される。
【0103】
一方、第2受付時間での操作は、リーチ変動表示が開始された場合における第2受付時間経過後に開始される演出の途中変更となるリーチ発展・演出が操作(入力)対象となる。また、図5に示されるように、第2受付時間において図柄停止ボタン40が操作されなかったとき、または図柄停止ボタン40の操作時に於いて先の特別遊技状態に係る抽選結果又は所定の判定手段の判定結果が「ハズレ」のときには、当該操作に対応して選択されたアニメーション選択テーブルCからリーチ発展・演出に係る演出パターンが決定される。また、図柄停止ボタン40の操作時に於いて特別遊技状態に係る抽選結果又は所定の判定手段の判定結果が「アタリ」のときには、当該操作に対応して選択されたアニメーション選択テーブルDからリーチ発展・演出に係る演出パターンが決定される。
【0104】
また、各アニメーション選択テーブルに記録される個々の演出には、固有の信頼度(特別遊技状態に至る移行確率)が関連づけされており、図柄停止ボタン40の操作に伴い演出が途中変更されるときには、操作対象たる演出において、高信頼度の演出又は低信頼度の演出が適宜選択される。
【0105】
なお、一例を説明すれば、先の特別図柄制御処理(ステップ105)にて信頼度40%の演出が選択された場合、図柄停止ボタン40の操作反映時且つ先の抽選にて「アタリ」が成立しているときには、41%〜99%の高信頼度演出が優先的に選択され、また、図柄停止ボタン40の非操作反映時および先の抽選にて「ハズレ」を引き当てたときには、0%〜39%といった低信頼度演出が優先的に選択されるテーブル構成としてもよい。
【0106】
なお、ここで例示した数値等はあくまでも一例に過ぎず、その数値は当業者等の経験則などに応じて適宜変更可能である。また、本実施の形態では、これら演出の変更につき、あえて演出を変更しないといった選択をも可能としている。なお、この場合には、特別図柄制御処理(ステップ105)にて選択された演出パターンが信頼度100%の場合、また、信頼度0%の場合には、あえて演出を変更しないようにするなどの態様が考えられる。また、演出に係る信頼度は、各アニメーション選択テーブルに対する演出パターンの記録態様によって、その演出に係る信頼度が相対的に付与されている。
【0107】
続いて、この演出プログラムの詳細なプログラム構造に関し、図6〜図15に示すフローチャートを参照して説明する。
【0108】
先ず、図6に示されるように、図柄表示装置17に対応して設けられる図柄制御装置61では、電源投入後、図7に示す主制御装置割込処理に従い電源投入時初期設定を処理する(S601)。続いて、図8に示すタイマ更新処理(S602)、図9に示す受信信号チェック処理(S603)、図10に示す入力信号チェック処理(S604)、図11に示すアニメーション管理制御(S605)、図15に示すVDPデータ生成処理(Vブランク割込処理:ステップ606)、乱数更新処理(S607)、描画終了フラグチェック(S608)を処理する。また、上記各種制御の処理後、描画表示の終了を受け(S609)、再度、ステップ602からの処理を繰り返す。また、ステップ609で未だ描画が表示されていないときには、ステップ607以降の処理を再度処理する。
【0109】
[主制御装置割込制御]
続いて、先の割込処理について図7を参照して説明する。
主制御装置割込処理では、まず、主制御装置60から通信コマンドを受信する(S611)。また、受信した通信コマンドをRAM61cに格納して(S612)、本処理を一旦抜ける。尚、最後尾に図示した「RET」(S613)とは、リターンの意味である。
【0110】
[タイマ更新処理]
続いて、タイマ更新処理(S602)について図8を参照して説明する。
タイマ更新処理では、図柄制御装置61内に設けられた各タイマを更新して(S621)、本処理を一旦抜ける。
【0111】
[受信信号チェック処理]
続いて、受信信号チェック処理(S603)について図9を参照して説明する。受信信号チェック処理では、まず、RAM61cから受信データを読み込み(S631)、CPU61aにて受信データを解析する(S632)。次いで、解析結果を基に表示すべきアニメーションデータを設定し(S633)、本処理ルーチンを一旦抜ける。
【0112】
[入力信号チェック処理]
入力信号チェック処理(S604)について図10を参照して説明する。
入力信号チェック処理では、まず、図柄停止ボタン40の操作(入力)にて成立する停止ボタン管理フラグ(図柄停止ボタン管理フラグ)が成立しているか否かを確認した後(S641)、続く、ステップ642に進む。なお、以下の説明では、図柄停止ボタンを略して「停止ボタン」と称することもある。また、本ルーチンは所定時間毎に繰り返されるルーチンであるため、ステップ641にてその都度、停止ボタン管理フラグの成立を確認している。
【0113】
続いて、停止ボタン管理フラグの非成立時には(NO:S641)、現時点で先の第1受付時間或いは第2の受付時間であるかが判定され(S642)、第1受付時間又は第2の受付時間に達していれば、図柄停止ボタン40の操作状況(入力状態)を読み込み(S643)、ステップ644で実際に図柄停止ボタン40が押されたか否かを判断する。そして、ステップ644にて図柄停止ボタン40の操作が確認されたならば、停止ボタン管理フラグを成立させ(S645)、本処理ルーチンを所定時間後に再度繰り返す。
【0114】
[アニメーション管理処理]
続いて、上記したアニメーション管理処理(S605)について図11を参照して説明する。
まず、本処理では、演出(アニメーション)の切り換え時期か否かを判定し、演出の変更タイミングの調整を図る(S651)。なお、ここでアニメーションの切替時とは、数パターンの組み合わせからなる演出が、他の演出パターンに違和感なく移行可能な時期に相当する。
【0115】
次いで、アニメーションデータの切替時には、図12に示す停止ボタン管理フラグチェック処理を参照した後(S652)、予告演出を実施すべき状況にあるか否かを判定する(S653)。なお、ここでの判定条件としては、特別図柄制御処理にて選択された演出パターンにリーチ発展・演出の実施が含まれ、さらに図柄停止ボタン40の操作に伴い停止ボタン管理フラグが成立しているきに予告演出を実施すべき条件の一つと見なしている。
【0116】
続いて、予告演出を実施すべき状況(時期)にあるとの判定では(YES:S653)、予告演出を開始すべく図13に示す予告演出開始時処理に移る(S700)。また、ステップ653において、予告演出の実施条件が成立してない場合には、続くリーチ発展・演出を実施すべき状況にあるか否かを判定し(S654)、リーチ発展・演出を実施すべき状況にあるとの判定では、リーチ発展・演出を開始すべく図14のリーチ発展・演出開始時処理に移る(S800)。
【0117】
また、ステップ654で、未だリーチ発展・演出を実施すべき状況(時期)にないと判定した場合には、特別図柄制御処理(S105)時に記録されて、始動条件に基づいて開始されるアニメーションデータ(演出データ)の継続を選択する(S655)。そして、次処理であるVDPデータ生成処理(S606)へと移行させる。
【0118】
続いて、上記アニメーション管理処理に関連した図12の停止ボタン管理フラグチェック処理、及び図13の予告演出開始時処理、図14のリーチ発展演出開始時処理について説明する。
【0119】
[停止ボタン管理フラグチェック処理]
続いて、上記停止ボタン管理フラグチェック処理(S652)について図12を参照して説明する。
停止ボタン管理フラグチェック処理では、先ず図柄等を含む演出の変動表示(アニメーション等)が開始されたか否かを判定する(S6521)。また、変動表示が開始されている場合には、一旦、停止ボタン管理フラグをリセットする(S6523)。
【0120】
また、S6521にて、未だ変動表示が開始されていない状況では、さらに、リーチ変動表示が開始されているか否かを判定し(S6522)、リーチ変動表示も開始されていないときには、主制御装置割込処理が行われるまで待機する。また、リーチ変動表示が開始されている場合には、停止ボタン管理フラグをリセットした後(S6523)、主制御装置割込処理が行われるまで待機し、当該処理が行われた後、本処理ルーチンを再度繰り返す。
【0121】
[予告演出開始時処理]
続いて、第1受付時間内に図柄停止ボタン40を操作した場合における、上記予告演出開始時処理(S700)について図13を参照して説明する。
予告演出開始時処理では、まず、先の停止ボタン管理フラグチェック処理(S652)を参照して、停止ボタン管理フラグが成立しているか否かを判定する(S701)。また、停止ボタン管理フラグ成立時には、続くステップ702に移り、特別遊技状態に係る抽選において「アタリ」に当選しているか否かを確認する。そして、「アタリ」に当選しているときには、アニメーション選択テーブルBを選択する(S703)。
【0122】
一方、ステップ701およびステップ702で否定判定のとき、すなわち、図柄停止ボタン40の非操作時、又は特別遊技状態に係る抽選にて「ハズレ」を引き当てたときには、アニメーション選択テーブルAを選択する(S704)。そして、本予告演出開始時処理では、参照すべきアニメーション選択テーブルの決定後、その選択したアニメーション選択テーブルに基づいて演出決定用乱数抽選を実施し、図柄表示装置17にて表示すべき演出すなわち予告演出を決定する(S705)。
【0123】
[リーチ発展・演出開始時処理]
続いて、第2受付時間内に図柄停止ボタン40を操作した場合における上記リーチ発展・演出開始時処理(S800)について図14を参照して説明する。
リーチ発展・演出開始時処理では、まず、先の停止ボタン管理フラグチェック処理(S652)を参照して、停止ボタン管理フラグが成立しているか否かを判定する(S801)。また、停止ボタン管理フラグ成立時には、続くステップ802に移り、特別遊技状態に係る抽選において「アタリ」に当選しているか否かを確認する。そして、「アタリ」に当選しているときには、アニメーション選択テーブルDを選択する(S803)。
【0124】
一方、ステップ801およびステップ802で否定判定のとき、すなわち、図柄停止ボタン40の非操作時、若しくは特別遊技状態に係る抽選にて「ハズレ」を引いているときには、アニメーション選択テーブルCを選択する(S804)。そして、本リーチ発展・演出開始時処理では、参照すべきアニメーション選択テーブルの決定後、その選択したアニメーション選択テーブルに基づいて演出決定用乱数抽選を実施し、図柄表示装置17にて表示すべき途中変更演出すなわちリーチ発展・演出を決定する(S805)。
【0125】
このように本演出プログラムでは図柄停止ボタン40の入力操作(押下げ)によって種々の制御が実施され、遊技者自らの意志によっても演出の途中変更が可能になる場合もある。また、演出の決定後には、図15に示す先のVDPデータ生成処理が実施され(S606)、図柄表示装置17にて表示すべき画像データ(アニメーション)を形成して図柄表示装置17に送信する(S661)。
【0126】
なお、以下には上記した種々の制御を踏まえ、図柄停止ボタン40の操作が実際の演出にどのように反映されるかについて説明する。
【0127】
まず、先に説明したように、遊技機前面に設けられた図柄停止ボタン40の入力操作にて演出の途中変更が可能になる。また、フローチャートとの兼ね合いでは、例えば、先の入力信号チェック処理(S604)等に図柄停止ボタン40の入力操作が反映される。
【0128】
また、図柄停止ボタン40の入力操作を、実際の演出に反映させるか否かが、例えば、上記フローチャートにおけるアニメーション管理処理(S605)、停止ボタン管理フラグチェック処理(S652)等に反映されている。
【0129】
なお、アニメーション管理処理(S605)では、停止ボタン管理フラグの成立時期が、先に説明した第1受付時間内(S653)にあるか、また、第2受付時間内(S654)にあるかなどが判定されている。そして、それら第1受付時間、及び第2受付時間内での停止ボタン管理フラグの成立を受け、予告演出および途中変更すべきリーチ発展・演出が所定のタイミングで開始される。なお、ここで所定のタイミングとは、予告演出を実施すべき状況(例えば、第1受付時間の経過後)、或いは途中変更すべきリーチ発展・演出を実施すべき状況(例えば、第2受付時間の経過後)であり、本演出プログラムでの、この各状況の成立時に合わせて調整し、予告演出或いは途中変更すべきリーチ発展・演出を開始させている。なお、開始タイミングの把握は、例えば、図11に示すアニメーション管理処理(S605)等で把握されている。
【0130】
また、演出の途中変更が行われる条件の一つとして、特別遊技状態に係る抽選結果が参照され、その抽選結果は途中変更後の演出にも反映される。なお、フローチャートとの兼ね合いでは、図13に示す予告演出開始時処理(S700)、及び図14に示すリーチ発展・演出開始時処理(S800)等にて、特別遊技状態の抽選結果が参照されている。
【0131】
<第2の実施の形態>
続いて、本発明第2の実施形態について説明する。
上記第1の実施形態では、図柄停止ボタン40の受付時間を設定し、その受付時間内での操作(入力)のみを演出の途中変更に反映させたが、本発明第2の実施形態では、常時、図柄停止ボタン40の入力操作を受け付け、その操作タイミングに基づき、演出の変更態様を変化させている。
【0132】
より詳しくは、図16に示されるように、(1)リーチ発展・演出開始前に図柄停止ボタン40が入力操作された場合、また、(2)リーチ発展・演出開始以降に図柄停止ボタン40が入力操作された場合で、演出の変更タイミングを監視制御しつつ演出の途中変更を可能にしている。また、上記第1の実施形態同様にして、参照すべきアニメーション選択テーブルを図柄停止ボタン40の操作状況(時期)に応じて選択し、選択したアニメーション選択テーブルから、変更後の演出を決定している。
【0133】
また、図柄停止ボタン40の入力操作に基づく変更対象たる演出(アニメーション)について説明すると、まず、リーチ発展・演出開始(演出変更の実行)前の操作では、リーチ発展・演出開始(演出変更の実行)当初からのリーチ発展・演出がその変更対象となる。また、その操作は、先に説明した予告演出の有無を決定する要素ともなる。また、リーチ発展・演出開始(演出変更の実行)以降の操作では、その操作後からのリーチ発展・演出が途中変更される。
【0134】
また、第2の実施形態も第1の実施形態同様にして、特別遊技状態に係る抽選結果と図柄停止ボタン40との入力操作が関連しており、図柄停止ボタン40が入力操作されなかったとき、または図柄停止ボタン40の入力操作時に於いて先の特別遊技状態に係る抽選結果が「ハズレ」のときには、低信頼度の演出(変動パターン)が記録されたアニメーション選択テーブルCが選択され、その中から変更すべきリーチ発展・演出が決定される。
【0135】
また、図柄停止ボタン40の入力操作時に於いて特別遊技状態に係る抽選結果が「アタリ」の時には、アニメーション選択テーブルCに較べて高信頼度の演出(変動パターン)が含まれるアニメーション選択テーブルDが選択され、そのアニメーション選択テーブルDの中から変更すべきリーチ発展・演出が決定される。
【0136】
以下、この演出プログラムの詳細なプログラム構造に関し、図17〜図20に示すフローチャートを参照して説明する。なお、その処理内容は、先の処理内容(第1の実施形態)に一部準ずるため、以下では、相違する部分についてのみ説明する。
【0137】
まず、第1の実施形態と第2の実施形態との演出プログラム上における相違点は、図6におけるステップ604の入力信号チェック処理、および同図6におけるステップ605のアニメーション管理処理である。
【0138】
[入力信号チェック処理]
以下、第2の実施形態に係る入力信号チェック処理について図17を参照して説明する。
入力信号チェック処理では、まず、図柄停止ボタン40の入力操作にて成立する停止ボタン管理フラグが既に成立しているか否かを確認し(S1101)、停止ボタン管理フラグの非成立を受けて、図柄停止ボタン40の操作を受け入れるべき状況と判断する(S1102)。続いて、実際に図柄停止ボタン40の入力操作(押下げ)が実施されたか否かを判定し(S1103)、図柄停止ボタン40の操作が確認されたならば、停止ボタン管理フラグを成立させる(S1104)。なお、ステップ1101の肯定判定時、並びにステップ1103の否定判定時には、停止ボタン管理フラグを成立させること無く、再度ステップ1101に戻る。
【0139】
[アニメーション管理処理]
続いて、入力信号チェック処理後に実施されるアニメーション管理制御について図18を参照して説明する。
まず、本処理では、演出(アニメーション)の切り換え時期か否かを判定し、演出の変更タイミングの調整を図る(S1201)。次いで、アニメーションデータの切り換え時には、図19に示す停止ボタン管理フラグチェック処理を参照した後(S1202)、先の特別図柄制御処理にて選択された演出パターン(アニメーションデータ)に従い図柄表示装置17に表示すべき図柄を選択する(S1203)。
【0140】
一方、ステップ1201にてアニメーションデータの切替時に該当しないと判定されたときには、既にリーチ発展・演出が開始されているか否かを判定し(S1204)、リーチ発展・演出が開始されているときには、図20に示すアニメ演出切替処理を処理する(S1205)。また、先のステップ1204にてリーチ発展・演出が開始されていないときには、アニメ演出切替処理(S1205)を経ることなく本処理ルーチンを繰り返す。
【0141】
続いて、上記アニメーション管理処理に関連する図19の停止ボタン管理フラグチェック処理(S1202)、及び、図20のアニメ演出切替処理(S1205)について説明する。
【0142】
[停止ボタン管理フラグチェック処理]
停止ボタン管理フラグチェック処理(S1202)について図19を参照して説明する。
停止ボタン管理フラグチェック処理では、まず、図柄等を含む演出の変動表示が開始されているか否かを判定する(S1221)。また、変動表示が開始されている場合には、一旦、停止ボタン管理フラグをリセットする(S1222)。また、ステップ1221にて、変動表示が未だ開始されていないと判定されたときには、停止ボタン管理フラグをリセットすることなく本処理ルーチンを再度繰り返す。
【0143】
[アニメ演出切替処理]
アニメ演出切替処理(S1205)について図20を参照して説明する。
アニメ演出切替処理では、まず、先の入力信号チェック処理を参照して、停止ボタン管理フラグが成立しているか否かを判定する(S1251)。そして、停止ボタン管理フラグ成立時には、続くステップ1252に移り、特別遊技状態に係る抽選において「アタリ」に当選しているか否かを確認する。そして、「アタリ」に当選しているときには、アニメーション選択テーブルDを選択する(S1253)。
【0144】
一方、ステップ1251、及びステップ1252で否定判定のとき、すなわち、図柄停止ボタン40の非操作時、若しくは特別遊技状態に係る抽選にて「ハズレ」が成立している場合には、アニメーション選択テーブルCを選択する(S1254)。そして、本アニメ演出切替処理では、参照すべきアニメーション選択テーブルの決定後、その選択したアニメーション選択テーブルに基づいて演出決定用乱数抽選を実施し、図柄表示装置17にて表示すべき演出(アニメーション)すなわち途中変更すべきリーチ発展・演出を決定する(S1255)。
【0145】
そして、決定された演出が、先の特別図柄制御処理に従い実施されている演出と異なるか否かを判定し(S1256)、異なる場合にはステップ1255にて選択された演出を、演出の途中変更後において適用すべきアニメーション(変動パターン)として設定する(S1257)
【0146】
このように本発明第2の実施形態では、図柄停止ボタン40の操作を、常時受け付け、且つ図柄停止ボタン40の入力操作タイミングに基づき、演出の途中変更の態様を変化させている。
【0147】
なお、以下には上記した種々の制御を踏まえ、図柄停止ボタン40の入力操作が実際の演出にどのように反映されるかについて説明する。
【0148】
まず、本発明第2の実施形態では、図柄停止ボタン40の入力操作を実際の演出に反映させるか否かにつき、図17に示す入力信号チェック処理、図18に示すアニメーション管理処理等にて処理される。
【0149】
なお、本発明第2の実施形態では、図柄停止ボタン40の操作を常時受け付けるため、入力信号チェック処理および停止ボタン管理フラグチェック処理では、始動条件に基づく演出の開始から終了までの期間内において操作入力の有無が確認される。
【0150】
また、図18に示すアニメーション管理処理では、図柄停止ボタン40の入力操作タイミングが把握され、その操作タイミングに従い演出の変更タイミングを調整している。
【0151】
また、演出の途中変更時には、特別遊技状態の抽選結果等が参照されて、途中変更後の演出に反映される。なお、フローチャートとの兼ね合いでは、図20に示すアニメ演出切替処理のステップ1252にて、特別遊技状態の抽選結果が参照されている。
【0152】
このように本実施の形態に示す遊技機1及び遊技プログラムでは、図柄停止ボタン40を入力操作することで、既に開始された演出の態様をリーチ発展・演出へと途中変更可能にしている。また、遊技プログラム上において、その操作を実施の演出に反映させるか否かを例えば、受付時間等の所定判定条件又は、所定判定手段による判定結果に照らし合わせて決定している。また、図柄停止ボタン40の入力操作が受け付けられたときには、演出の変更タイミングを調整し、既に開始されている演出の態様をその調整した変更タイミングに従い変更している。
【0153】
したがって、図柄停止ボタン40の入力操作の有無に応じて演出が複雑化し、おもしろみに富む演出を長期に亘り提供できる。また、図柄停止ボタン40の操作の有無は、遊技者自らの判断に委ねられるため図柄停止ボタン40を入力操作するといった新たな遊技動作も生まれ、この点においても遊技者の興味を引きつけることができる。
【0154】
なお、上記した各実施形態のプログラム構成は、あくまでも一例であり、図柄停止ボタン40の入力操作をきっかけとして、既に開始されている演出を所定のタイミングで途中変更可能なプログラム構成であれば、勿論、上記に限定されるものではない。
【0155】
例えば、上記では特別図柄制御処理にて選択された演出の信頼度を基準に、高信頼度の演出と低信頼度の演出とに振り分け、図柄停止ボタン40の入力操作タイミング又は、所定の抽選結果に応じて途中変更後の演出に係る信頼度を変化させているが、図柄停止ボタン40の入力操作によって、通常では選択されにくい、極高信頼度の演出、又は極低信頼度の演出を優先的に選択するようにも構成できる。
【0156】
なお、一例を上げて説明すれば、通常時の始動条件に基づく演出が行われる場合の信頼度を20%〜79%の範囲で設定し、図柄停止ボタン40の操作反映時には、80%〜90%の極高信頼度の演出、及び0%〜19%の極低信頼度の演出等、通常時おいて出現しにくい演出が実施される。なお、ここで例示した数値等はあくまでも一実施例に過ぎず、その数値は所望に応じて変更可能である。
【0157】
また、上記第1の実施形態では、アニメーション選択テーブルとしてアニメーション選択テーブルC、又はアニメーション選択テーブルDを準備し、特別遊技状態に係る抽選結果に応じてその何れかを選択していたが、先の予告演出を実施する場合には、その予告演出に適用された演出の信頼度を基準に振り分けられた、高信頼度の演出を記録するアニメーション選択テーブルと、低信頼度の演出を記録するアニメーション選択テーブルとを用意し、そのアニメーション選択テーブルの中から予告演出、また同様に変更すべきリーチ発展・演出に係る演出を選択・決定するようにしてもよい。
【0158】
なお、この例では、予告演出にて高信頼度の演出が適用された場合、先の図柄停止ボタン40の入力操作にて、通常では選択されにくい極高信頼度の演出(例えば、プレミアムリーチ)などが演出され、遊技者にさらなるおもしろみを提供できる。
【0159】
また、参照すべきアニメーション選択テーブルの選択にあたり、第1の実施の形態、及び第2の実施の形態では、特別遊技状態に係る抽選結果に応じて、高信頼度の演出または低信頼度の演出を振り分けているが必ずしもその必要はなく、例えば、所定遊技区間(期間)内の遊技履歴(例えば、遊技利益の獲得度合い、大当たり発生とならない図柄変動(入賞)回数の持続性等)に基づいて参照すべきアニメーション選択テーブルを選択してもよい。
【0160】
また、上記遊技プログラムは、図柄制御装置61のみならず、主制御装置60で処理してもよい。また、図21に示されるように図柄停止ボタン40の操作後に適用されるべき変更用演出(変動パターン1bコマ〜6bコマ)を、特別図柄制御処理にて選択した演出(変動パターン1aコマ〜6aコマ)と共に制御上前もって進行しておき、図柄停止ボタン40の操作反映後には、その前もって進行していた変更用演出に切り換えて演出を変更するようにも構成できる。すなわち、本遊技プログラムは、シングルタスクのみならずマルチタスクによっても処理可能である。
【0161】
また、本実施の形態では、演出として図柄表示装置17に表示されるアニメーションデータ(図柄、背景、キャラクター等)の変動表示を例に説明したが、本発明で「演出」とは、上記図柄を利用した演出に限られず、例えば、光、音、振動等を利用した演出をも含むものである。なお、上記実施形態に例示した遊技機1を例に説明すれば、装飾ランプ類、音声発生装置等を用いた演出においても本発明は有用である。すなわち、本遊技プログラムのプログラム構成は、図柄表示装置17を用いた演出に限定されるものではない。
【0162】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、演出変更手段の操作によって、変更前の信頼度と異なる高信頼度の演出又は変更前の信頼度と異なる低信頼度の演出が選択されるので、演出の幅(態様)や意外性が広がるため、おもしろみに富む演出を長期に亘り遊技者に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る遊技機を正面側から見た斜視図。
【図2】本実施の形態に係る遊技機の正面図。
【図3】本実施の形態に係る遊技機の制御装置類を示すブロック図。
【図4】本実施の形態に係る主制御装置の電源投入時における処理内容を説明したフローチャート。
【図5】本発明第1の実施形態に係る遊技プログラムの概略を説明したタイムチャート。
【図6】本実施の形態に係る副制御装置の電源投入時における処理内容を説明したフローチャート。
【図7】本実施の形態に係る副制御装置に対する主制御装置の割込処理を説明したフローチャート。
【図8】本実施の形態に係る副制御装置でのタイマ更新処理を説明したフローチャート。
【図9】本実施の形態に係る副制御装置での受信信号チェック処理を説明したフローチャート。
【図10】本発明第1の実施形態に係る副制御装置での入力信号チェック処理を説明したフローチャート。
【図11】本発明第1の実施形態に係る副制御装置でのアニメーション管理処理を説明したフローチャート。
【図12】本発明第1の実施形態に係る副制御装置での停止ボタン管理フラグチェック処理を説明したフローチャート。
【図13】本発明第1の実施形態に係る副制御装置での予告演出開始時処理を説明したフローチャート。
【図14】本発明第1の実施形態に係る副制御装置でのリーチ発展・演出開始時処理を説明したフローチャート。
【図15】本実施の形態に係る副制御装置でのVDPデータ生成処理(Vブランク割込処理)を説明したフローチャート。
【図16】本発明第2の実施形態に係る遊技プログラムの概略を説明したタイムチャート。
【図17】本発明第2の実施形態に係る副制御装置での入力信号チェック処理を説明したフローチャート。
【図18】本発明第2の実施形態に係る副制御装置でのアニメーション管理処理を説明したフローチャート。
【図19】本発明第2の実施形態に係る副制御装置での停止ボタン管理フラグチェック処理を説明したフローチャート。
【図20】本発明第2の実施形態に係る副制御装置でのアニメ演出切換処理を説明したフローチャート。
【図21】本実施の形態に係る遊技プログラムをマルチタスク処理にて処理した場合の概略説明図。
【符号の説明】
1 遊技機
2 受皿
2a 遊技球借入口
2b 賞球払出口
2c 貯留球整列路
2d 遊技球供給口
2e ボタン
3 外枠
4 表枠
5 窓枠
6 遊技盤
7 発射装置
8 操作ハンドル
9 透視窓
10 装飾LED
11 装飾ランプ
12 スピーカ
13 誘導レール
14 障害物
15 入賞装置
16 アウト口
17 図柄表示装置
17a 変動領域(第1変動領域)
17b 変動領域(第2変動領域)
17c 変動領域(第3変動領域)
18 普通図柄表示装置
19 可動片
23 障害釘
24 風車
25 一般入賞口
26 始動入賞口
27 大入賞装置
28 灰皿
29 開口部
30 開閉部材
47 始動入賞球検知センサ
48 大入賞球検知センサ
49 通過口(通過ゲート)
60 主制御装置(主基板)
61 図柄制御装置
62 ランプ制御装置
63 音声制御装置
64 払出制御装置
65 発射制御装置
66 払出装置

Claims (5)

  1. 始動条件の成立を受け、その始動条件に基づく演出が開始される遊技機であって、
    前記始動条件の成立を受けて開始される演出を、その演出期間中において、操作に基づいて他の演出に途中変更することが可能な演出変更手段と、
    この演出変更手段の操作に基づく演出の変更タイミングを調整し、その調整されたタイミングに従い、実際の演出を途中変更可能な変更タイミング制御手段と、
    演出パターンの異なる複数種の演出を、各々特別遊技状態への移行確率たる信頼度に関連づけて記録する画像データ記録領域と、
    前記演出変更手段の操作による途中変更後の演出において、前記画像データ記録領域から変更前の信頼度と異なる高信頼度の演出又は変更前の信頼度と異なる低信頼度の演出を選択して表示する演出選択手段と、を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 始動条件の成立に基づき特別遊技状態に移行させるか否かを抽選にて決定する抽選手段を備え、
    前記演出選択手段は、前記抽選手段の抽選結果がアタリの場合は演出変更手段の操作前よりも高信頼度の演出を優先的に選択し、一方、抽選結果がハズレの場合は演出変更手段の操作前よりも低信頼度の演出を優先的に選択することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 図柄の変動表示開始直後からリーチ変動表示に至る間に設定された第1受付時間内に演出変更手段が操作されたときは、前記抽選結果に基づいて演出パターンを決定して、リーチ変動表示開始までの演出を変更することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. リーチ変動表示開始直後から確定表示に至る間に設定された第2受付時間内に演出変更
    手段が操作されたときは、前記抽選結果に基づいて演出パターンを決定して、その後の演出を変更することを特徴とする請求項2又は3に記載の遊技機。
  5. 前記演出変更手段の操作後に実施されるべき演出を、途中変更前の演出と共に制御上前もって進行しておき、前記演出変更手段の操作後には、その前もって進行していた演出に切り換え、実施されている演出を変更することを特徴とする請求項1から4の何れかに遊技機。
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