JP4942994B2 - 中間スタンプを用いたパターン複製装置 - Google Patents

中間スタンプを用いたパターン複製装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4942994B2
JP4942994B2 JP2005365443A JP2005365443A JP4942994B2 JP 4942994 B2 JP4942994 B2 JP 4942994B2 JP 2005365443 A JP2005365443 A JP 2005365443A JP 2005365443 A JP2005365443 A JP 2005365443A JP 4942994 B2 JP4942994 B2 JP 4942994B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
imprint
template
substrate
polymer
disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005365443A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007165812A (ja
Inventor
ババク、ハイダリ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obducat AB
Original Assignee
Obducat AB
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obducat AB filed Critical Obducat AB
Priority to TW095106609A priority Critical patent/TWI392592B/zh
Priority to KR1020060040670A priority patent/KR101270082B1/ko
Publication of JP2007165812A publication Critical patent/JP2007165812A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4942994B2 publication Critical patent/JP4942994B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B44DECORATIVE ARTS
    • B44BMACHINES, APPARATUS OR TOOLS FOR ARTISTIC WORK, e.g. FOR SCULPTURING, GUILLOCHING, CARVING, BRANDING, INLAYING
    • B44B5/00Machines or apparatus for embossing decorations or marks, e.g. embossing coins
    • B44B5/009Machines or apparatus for embossing decorations or marks, e.g. embossing coins by multi-step processes

Landscapes

  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Color Printing (AREA)

Description

本発明は構造化された表面を有するテンプレートから基板の目標表面にパターンを転送するための処理を含むインプリント・リソグラフィのためのパターン転送処理に適する装置に関する。さらに詳細には本発明は二工程処理を実行するのに互いに同期して動作する二重インプリントユニットを備えた装置に関する。第一インプリントユニットではテンプレートパターンのレプリカがインプリントにより好ましくは可塑性のポリマーフォイルである中間ディスク内又は上に形成されて中間スタンプを得る。中間スタンプは第一インプリントユニットから第二インプリントユニットに送られ、そこで、中間スタンプは第二の工程に用いられて基板の目標表面のモールド可能な層内にパターンをインプリントする。
ナノ構造、即ち、100nm又はこれ以下のオーダの構造を形成する最も強力な技術の一つはナノ・インプリント・リソグラフィ(NIL)である。ナノ・インプリント・リソグラフィではテンプレートの表面パターンの反転コピー、屡々スタンプと呼ばれるが、基板を備える対象物に転送され、そして、例えばポリマー材料の、屡々レジストと呼ばれるモールド可能な層の膜が施される。対象物がポリマー膜のガラス転移温度を超えて加熱された後、スタンプが膜に対し圧縮され、その後冷却され、そして、所望深さにパターンが膜に転送された後、スタンプが、屡々デモールドと呼ばれるが、除去される。これとは別に、紫外線(UV)照射により交差結合するように光照射に敏感に反応するポリマー又は光照射により硬化されてポリマー化するプレポリマー等のフォトレジスト材料により基板が覆われる。これには基板又はスタンプのいずれかが光照射を通過させる必要がある。インプリントが終了すると、これに続いて、基板及びパターンが形成されたポリマー膜を備える対象物が例えばインプリントされた領域内で基板をエッチングする後処理を受け、パターンが基板の目標表面に転送される。
上記のインプリント処理にはいくつかの問題点があり、これらはテンプレートから基板を覆うモールド可能な層内にパターンを完全に転送するために考慮されなければならない。
もしテンプレートと基板とが同じ材料で作られていないと、通常、これらは異なるが、異なる熱膨張係数を有する。これはテンプレート及び基板の加熱及び冷却の間の膨張及び収縮の程度が異なることを意味する。寸法変化が小さくてもインプリント処理では問題であり、何故なら、転送されるパターンの要素はマイクロメータ、さらにはナノメータのオーダであるからである。従って、複製忠実性が低減する結果となる。
非可塑性スタンプ又は基板材料が非常に良く用いられるが、これによりスタンプが基板に圧縮されたときスタンプとモールド可能な層との間に空気が混入し、これもまたレプリカの忠実性が低減する結果となる。さらには、インプリント処理中にスタンプとモールド可能な層との間に微粒子が混入し、特にスタンプ又は基板のいずれも可塑性材料で形成されていない場合は、スタンプ又は基板のいずれかが大きなダメージを被る。スタンプ又は基板、又は、両者の物理的ダメージは非可塑性基板から非可塑性スタンプへのデモールド時にも起こることがあり、インプリント処理後の高アスペクト比の基板及びスタンプのデモールドが困難となる。一度ダメージを受けたスタンプは通常再利用できない。
本発明の目的は複製忠実性が高く、産業利用が簡単で好適な改良されたインプリントシステムのための方策を提供することである。
本発明の実施形態は上記目的を達成するような態様とされ、テンプレートの構造化された表面のパターンを基板の目標表面に転送するための装置であって、第一中間スペースを有して互いに対向するように配された第一組の協働主部と、前記第一中間スペースを調整し、第一インプリント工程で、前記テンプレートの前記パターンをディスクの受け取り面に転送するように動作可能な第一プレス装置とを含む第一インプリントユニットと、第二中間スペースを有して互いに対向するように配された第二組の協働主部と、前記第二中間スペースを調整して、前記ディスクに転送された前記パターンを、第二インプリント工程で、前記基板の前記目標表面にインプリントするよう動作可能な第二プレス装置とを含む第二インプリントユニットと、前記第一中間スペースから前記第二中間スペースへ前記パターンが転送された前記ディスクを移動するよう動作可能な供給装置とを備えた装置に関する。
好ましい実施形態では、前記供給装置はインプリントされたディスクを掴み、それを前記第二スペースへ移動させ、そして、中間スタンプのインプリントされた表面が基板の目標表面上のモールド可能層と対向するように、そのディスクを基板と接触するようにリリースし、載置する。その後、第二インプリント工程で、前記第二インプリントユニットが前記ディスクの転送されたパターンを前記目標表面にインプリンするように動作可能となる。
そこで、本発明は自動化されたインプリント装置を提供し、マスタテンプレートからパターンを基板に転送する処理が二つの動作可能に接続されたインプリントユニットで二インプリント工程で実行される。ポリマーフォイルがディスクに用いられて中間スタンプを形成すると好ましい。このようにして、テンプレートがポリマーフォイルの比較的柔らかい材料でインプリントのみに用いられ、比較的硬い半導体基板上での直接インプリントに比べて、摩耗並びにダメージのリスクが少なくなる。
添付図面を参照して、本発明の実施形態がさらに詳細に説明される。
本発明は「二工程インプリント処理」と称されるものに関する。この用語は第一工程でナノメータ及び又はマイクロメータサイズにパターンニングされた表面を有するテンプレートの一つ以上のレプリカがインプリント処理により一つ以上の可塑性のポリマーフォイルに形成される処理として理解されるものである。インプリントされたポリマーフォイルは第二工程でポリマースタンプとして用いられてもよい。これとは別に、インプリントされたポリマーフォイルは他のポリマーフォイル上に他のインプリントを施すのに用いられてもよく、これが続いて第二工程で用いられる。このようにして、処理の第一工程で、パターンが元のテンプレートが反転されたネガティブなポリマーのレプリカと、パターンが元のテンプレートに似ている可塑性のポジティブなポリマーのレプリカとの両方が形成できる。第二工程では、そのように形成されたレプリカが、サーマルインプリント、UVインプリント、又は、両方を用い、後で実行されるインプリント処理でパターンを対象物表面に復元する可塑性ポリマースタンプとして用いられてもよい。
ここで用いられている用語「ナノインプリント処理」又は「インプリント処理」はテンプレート又はスタンプのナノ及び又はマイクロサイズとされた表面パターンの反転コピーを形成する処理のことであり、反転コピーはスタンプをポリマー又はプレポリマー等のモールド可能な層に圧縮してこの層を変形させることにより形成される。この層はベース又は基板上に別に被覆された膜でもよく、ベースとこの層とは異なる材料でもよい。これとは別に、この層は単に単一の材料体の一部でもよく、この層は材料体の表面から材料体のバルクのある深さまで延在する部分として定義される。このモールド可能な層はそのガラス転移温度Tを超えて加熱され、その後、インプリント(例えばホットエンボス)処理中にそのガラス転移温度未満に冷却され、及び又は、インプリント処理中又は後にUV光照射によりポリマーが硬化又は交差結合されるようないずれの処理でもよい。テンプレートのパターンニングされた表面及びインプリントされた層のパターンニングされた表面は深さと幅の両方でマイクロメータ又はナノメータスケールとなりうる。
用語「可塑性ポリマーフォイル」は、多くの場合可塑性があり延性がある、サーモプラスティックポリマー、サーモセッティングポリマー、及び又は、露光後交差結合するポリマーを備える透明なフォイルを意味する。ポリマーフォイルの好ましい実施形態はポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート(PMMA)及びチクロオレフィンコーポリマー(COC)を含む。
用語「複製忠実性」はスタンプ構造の反転コピーの形成を意味し、スタンプ表面の反転トポグラフィが完全に復元される。
本発明によれば二工程インプリント処理が提供され、二工程処理の第一工程で中間ディスクでのインプリントによりパターンニングされた表面を有するテンプレートのレプリカが形成される。以下に示される実施形態のほとんどにおいてディスクは可塑性ポリマーフォイルである。これとは別の方法は、これはさらに説明しないが、一側がポリマー又はプレポリマー等のモールド可能な層により被覆された金属又は半導体材料の薄いシートのような他の材料により中間ディスクを提供する。そのような実施形態ではテンプレートによりインプリントされるのはシートの被覆された側であり、これは第二工程でスタンプ表面として用いられる。ポリマーフォイルを用いると低コスト、自由度が高い等様々な利点があり、ポリマー材料は通常テンプレート及び基板の材料より柔らかい。そこで、以下では、中間ディスクが議論されたときに可塑性ポリマーフォイルに言及する。
第二工程ではレプリカがスタンプ、好ましくは、可塑性ポリマースタンプとして用いられて後続のインプリント処理を介して対象物表面にパターンを復元する。少なくとも第二工程では光照射によるインプリントが一定に制御された温度で行われて熱膨張効果を最小限に押さえると好ましい。
このようにして、金属、石英、シリコン又は他の実質的に非可塑性の材料で作られた耐久性があり比較的非可塑性のテンプレートがそのパターンを可塑性ポリマーフォイルにインプリントしてポリマースタンプを形成するのに効果的に用いられ、そして、ポリマースタンプが基板の目標表面上にモールド可能な層をインプリントするのに効果的に用いることができる。本発明によれば、比較的可塑性の柔らかいポリマースタンプが例えばシリコンである比較的固く非可塑性の基板上のモールド可能な層へのインプリントに用いられた後、比較的固く非可塑性のテンプレートが比較的柔らかくより可塑性のテンプレートポリマーフォイルにインプリントしてポリマースタンプを形成するのに用いられる。金属及びシリコン又は石英、シリコン及びシリコンという二つの実質的に硬く非可塑性の材料間でのインプリント工程が効果的に排除され、テンプレートの損傷が少なく、基板のダメージも少なくなる。
さらに、感光性のモールド可能な層を交差結合又は他の方法で硬化させるのに適するレンジの波長を通過させるポリマーフォイルを中間ディスク又はスタンプに用いることにより、光照射によるインプリントがポリマースタンプ形成とこのポリマースタンプを基板上のインプリントの両方に選択的に用いられ、一方で、使用可能な波長レンジの光照射を通過させない材料にテンプレート及び基板の両者が設けられてもよい。
テンプレートは製造するには比較的高価な要素で、上記のように、通常、一度ダメージを受けると修理又は再利用が不可能である。ところが、ポリマースタンプは本発明の方法により比較的安価な材料で簡単に製造でき、好ましくは、数回又は一回の使用でも処分される。ポリマースタンプはデモールドされ又は基板から除去され、そして、捨てられ、又は、基板の目標表面に固定されている状態で、ポリマースタンプを溶解させ、しかし、基板や基板の目標表面上で硬化されたモールド可能層は溶解させないように選ばれた適切な溶液の漕内で溶解されてもよい。
形成されたポリマースタンプは基板の目標表面上でのインプリントの二次的テンプレートとして用いられるので、基板は通常ポリマー材料ではなく、ポリマースタンプと基板の熱膨張係数は一般的に異なる。そのようなシナリオから生じる上記問題を解消するために、ポリマースタンプが基板上のモールド可能層に圧縮される副インプリント工程が光照射及び熱が組み合わされたインプリント処理により行われる。この処理によれば、感光性材料が基板上のモールド可能層として用いられ、そして、ポリマースタンプ及び基板を共に圧縮し、モールド可能層を十分光照射し、そして、この層をポストベークする工程と、さらに、好ましくは、基板から圧力を解除し、基板からポリマースタンプをデモールドする工程とが、温度制御装置により一定に維持された高温で行われる。温度制御装置は通常加熱装置と、所定温度を得て維持するために熱をバランスよく供給する制御回路と、場合によっては冷却装置とを含む。
二工程処理の第一即ち主工程がここで図面の図1a乃至1fを参照して説明される。二つの異なる実施形態による主工程の処理が図1に概略的に示されている。図1a乃至1fの処理がサーマルインプリントを用いた中間ポリマースタンプの形成について説明している。しかし、以下に示すように他にもポリマースタンプを形成可能な技術がある。
図1aは例えばシリコン、ニッケル又はアルミニウム、石英等の他の金属、さらにはポリマー材料等により成るテンプレート1を示している。テンプレート1はマイクロメータ又はナノメータのオーダの高さ及び幅を有するリブ、溝、凸部又は凹部を備えたパターンニングされた表面2を有する。テンプレート1は、サーモプラスティックポリマー、サーモセッティングポリマー及び又は露光により交差結合するポリマーにより成る可塑性ポリマーフォイルの表面4と表面2が向かい合い接触するように置かれる。ポリマーフォイルのさらに適切な材料はポリカーボネート、COC及び、PMMAを含む。好ましい実施形態では、テンプレート表面2及びポリマーフォイル3の表面4が、それらの材料成分又はテンプレート表面2及び又はポリマーフォイル3の表面4上に設けられた非接着層の特性により互いに非接着特性を示す。
図1bに示されている適切なインプリント処理により、テンプレート表面2のパターンが反転されてポリマーフォイル3の表面4の表面層上に形成される。テンプレート表面2がポリマーフォイル3の表面4と接触するように置かれると、フォイルの表面層の使用されたポリマーのガラス温度Tgを超える温度に加熱される。ポリマーフォイルはマッシブ即ちポリマーフォイル全体でほぼ同じ成分を有してもよく、又は、インプリントに適用される他の成分の表面4上に適用された表面層を有する当のポリマーフォイルの基礎成分を有してもよい。表面層がそのガラス転移温度に達すると、表面2のパターンがポリマーフォイル3の表面層4にインプリントされるように圧力が加えられてテンプレート1及びポリマーフォイル3を共に圧縮する。圧縮は、本発明の副工程についてさらに詳細に説明されるように、膜により供給される液体又は気体を用いたソフトな圧縮技術で達成されてもよい。これとは異なり、より従来のハードな圧縮技術が採用されてもよい。副工程で形成されるポリマースタンプは最終製品ではないので、副工程同様に主工程でもパラレリズムは重要な要件ではない。
上述の如く、説明した実施形態ではサーマルインプリントを採用するので、ポリマーフォイル3は表面層をソフトにするために圧力を加える前に熱せられる。上述のサーマル主工程の幾つかの例が以下に示される。代案である数種の方法は代替え又は追加的にポリマーフォイルの選択された部位の露光を含む。ポリマーフォイルの材料が露光により公差結合する場合はテンプレート1の材料又はポリマーフォイル3の材料のいずれかが光照射を通過させなければならない。別の実施形態ではポリマーフォイル3の表面4の表面層に熱的に又はUVにより硬化するプレポリマー成分を含む。そのようなある一実施形態ではガラス転移温度を超えた加熱の必要はない。
UV−NIL処理の一例では、UV硬化プレポリマーがテンプレート1の表面2上の適当な位置で施され、その後、図1のフォイル3に相当するポリカーボネート又はPMMAシートより覆われる。このシートは第二インプリントでUVを通過させる基板として機能する。UV照射を非常に良く通過させるシートによりキャリアベースがもたらされるので、プレポリマー層によりもたらされる当の表面層の厚みは数ナノメータの最小レベルとすることができる。これは特に、Toyo Gosei、JapanのPAK01等の硬化後にUV吸収特性を失わないプレポリマー材料を用いた時に有用である。他の有用なUV硬化プレポリマーはAsahi Glass Corporation JapanのNIF−1であるが、他にも同様又はよりよく機能するUV硬化プレポリマーがある。良いUVポリマーは、第二インプリント段階でUV伝送を高めるために硬化後にUV吸収特性を失う。ただし、ポリマー及びプレポリマーの組み合わせシートではプレポリマーによるシートの化学的分解を避けるため、しかし、それらの高付着性を維持するためにそれらが十分良く反応するようなものを選ぶべきである。気泡を含むプレポリマー小滴が施された上に基板フォイルが置かれた後、ポリマーシート上にUVを通過させるポリマー膜が置かれる。この膜は気体又は液体の圧力により1乃至20barの比較的低圧で反対側から圧縮され、適当な光照射量によるUV照射量によりポリマーシート及びポリマー膜を介してプレポリマーを硬化させ、これをプレポリマーフォイルに付着させる。圧力が除かれ、その後、インプリント膜が除去され、形成されたポリマースタンプがテンプレートからデモールドされる。
サーマルNIL処理において、テンプレート即ちマスターがTicona,USAのTopasやZeon Corp、JapanのZeonorのような適切なポリマーシートにより覆われる。ポリマーシート上にインプリント膜が置かれた後、このサンドイッチ構造が真空吸引され、そして、加熱される。インプリント温度に達すると2−乃至80barに膜が圧縮される。ポリマー膜へのパターン転送の後、このサンドイッチ構造がガラス転移温度未満に冷却され、インプリント膜が除去され、そして、マスターからIPSスタンプがデモールドされる。良いサーモプラスティックシートはインプリント温度及びリリース温度に関してプロセスウインドウが狭く、さらに、形成されたナノメータ構造が後の処理でモ−ルドとして機能するために機械的強度が高くなければならない。UV照射を高度に通過させると非常に有効である。
熱と光照射の組み合わせによる一例では、図1の3に相当し、それにテンプレートパターンが転送されるポリマーフォイルはUVを通過させる必要がある。UVにより交差結合するポリマー、例えばMicroChem USAのSU8等のネガティブフォトレジストがポリマーフォイル上にスピンコーティングされる。テンプレート1とコートされたポリマーフォイルとが共に、ポリマーフォイル上でインプリント膜により覆われる。インプリント温度に達すると温度がインプリント処理の後段階全体で一定に維持され、熱膨張効果が起きないようにされる。サンドイッチ構造がここで圧縮され、通常のフロー時間、例えば30秒後に、UV照射によりポリマー交差結合し、その後、例えば30秒光照射後のベークが行われる。冷却の必要はなく、ここで、圧力が除去され、それに続いてインプリント膜が除去されデーモルドが行われる。ここでも、良いネガティブフォトレジストは光照射後にUV吸収特性を失う。
採用される特定処理、即ち、熱的、UV、又は、一定温度での熱、UV組み合わせ処理に応じて、選択された材料及びその特性に応じてインプリント処理後にポリマーフォイルが冷却され、又は、冷却されずに、テンプレート1とポリマーフォイル3が分離されてもよい。ポリマー表面4からテンプレート1除去後、図1cに示される元のテンプレート1のパターンの反転又はネガティブである表面4のパターンを有するインプリントされたポリマーフォイル3が、レプリカとも呼ばれるが、可塑性ポリマースタンプ5として用いることができる。
本発明によれば、ポリマースタンプ5は表面4のパターンを目標基板に転送する副工程で用いられるか、又は、上記同様な処理において、図1d乃至1fにより、他の可塑性ポリマーフォイル6に第二の反転レプリカ9を形成するさらなる主工程に用いられる。さらなる主工程を採用することの裏にある目的は目標基板に形成される最終パターンが確かにテンプレート表面パターンが反転したものであるとすることである。そのような実施形態ではポリマーフォイル6が用いられ、これはポリマーから成り、そのガラス転移温度及びインプリント温度は可塑性ポリマースタンプ5より低い。さらには、可塑性ポリマースタンプ5及び可塑性ポリマースタンプ5の係合表面4及び7が互いに非付着特性を示す。この非付着特性は、用いたポリマーフォイルの化学特性により当初からあり、且つ又は、フォイル表面の一つ又は両者に適切な除去剤を備える非付着性層の堆積により備えることもできる。さらには、ポリマーフォイル6が露光後に交差結合すべきものである場合は、ポリマーフォイル5及び6の少なくとも一つが光照射を通過させるものでなければならず、又は、これとは別に、フォイル6の表面層又はフォイル6がマッシブであればフォイル6全体が交差結合するように十分に光照射を伝送させるものでなければならない。
パターンに関してポリマースタンプ5が反転したものであり、従って、テンプレート1と実質的に同一である新ポリマースタンプ8の形成では、ポリマースタンプ5のパターンを有する表面4を第二ポリマーフォイル6の表面7と対向させ接触させることが含まれる。以前のように、第二ポリマーフォイル6はマッシブでもよく、又は、表面7に表面層が施されるキャリアシートを有してもよい。フォイル6の表面層の表面4にパターンをインプリントすることができるように、サーマルインプリント処理の場合には、フォイル6がその表面層のガラス転移温度を超えて加熱される。図1eに示されるように、圧力が加えられてポリマーフォイル6の表面層に第一ポリマースタンプ5が圧縮される。インプリント実行後、可塑性ポリマースタンプ5が機械的に、即ち、多くの場合ポリマーフォイル9冷却後に除去され、又は、これとは異なり、適切な処理において一つ以上の適切な溶剤によりスタンプ5全体が又はその一部が化学的に分解されてもよい。これにより、元のテンプレート1のパターンに相当するパターンを有する表面7を有する新ポリマースタンプ8が得られる。
このように形成された、各々、元のテンプレートのパターンの反転パターン又は同一パターンを有するレプリカ5又は8は、左側、右側の各々の図1g乃至1iに示されているように、本発明による副インプリントに工程において可塑性ポリマーテンプレートとして用いられる。ここで、可塑性ポリマースタンプ5又は8のいずれかの表面4又は7が、露光により交差結合可能なプレポリマー又はポリマー等の感光性材料の薄いモールド可能な表面層14に覆われた目標表面17を有する基板13を備えた対象物12の表面16と接触するように置かれる。可塑性ポリマースタンプ5又は8の表面4又は7は、その構成成分により、モールド可能表面層14の表面16に対し非接着特性を示す。可塑性ポリマースタンプ5又は8のいずれかと対象物12とに加えられた圧力と、ポリマー膜14の選択された部位の露光とにより、図1hに示されるように、モールド可能層14内にポリマースタンプ表面のパターンの反転パターンが形成される。可塑性ポリマースタンプ5又は8は、露光により表面層14の材料が硬化又は交差結合するのに十分な量の光照射を伝送させるために、光照射を通過させる又は吸収性が弱い。図1hに示されるインプリント及びポストベーキング実行後、可塑性ポリマースタンプ5又は8が基板13から機械的に除去されてもよく、又は、可塑性ポリマースタンプ5又は8の全体又は一部が適切な処理により一つ以上の溶液により化学的に分解されてもよい。
図1iは可塑性ポリマースタンプ5又は8除去後のインプリントされた対象物12を示す。基板に転送パターンを永久に固定させるために、さらなる処理工程が用いられて残存膜14の最も薄い部分を除去して基板の目標表面17を露出させ、そして、目標表面をエッチングするか又は他の材料でめっきする。尚、このさらなる処理の実際の詳細は本発明を理解するのには重要ではない。
図1は本発明による処理を比較的簡単に示している。点線より上に示された主工程は、マッシブポリマーフォイルへの直接的なサーマルインプリント、ポリマーフォイル上のプレポリマー表面を用いたUVによるインプリント、又は、ポリマーフォイル上のUVにより交差結合するポリマー表面を用いた温度上昇が制御された同時UV照射により行われてもよい。工程1a乃至1cでサーマルインプリントが採用された場合、ニッケル等でもよいテンプレート1とポリマーフォイル3とで、通常、熱膨張が異なる。しかし、パターン構造の高さより十分大きな厚みを有するポリマーフォイル3の弾力性及び可塑性により、フォイル表面4のパターン特性にダメージを与えることなく、テンプレート1上にもたらされた熱膨張によりポリマーフォイルが確実に膨張、収縮する。以下に例として示されるように、ポリマーフォイルの厚みは、通常、50乃至500μmで、パターン構造の高さ又は深さは5nm乃至20μmの範囲である。他のサイズでも可能である。
一方で、図1の点線より下に示された第二工程は熱及び光照射の組み合わせで行われるのが好ましい。この理由は、基板上にインプリントが施される時、基板の目標表面上の残存又は余剰表面層が、通常、非常に薄く、数ナノメータのオーダであるからである。熱膨張が異なるスタンプとポリマーとのサンドイッチペアを加熱、冷却するのは、従って、多くの場合、微小構造にとっては破壊的であり、それらが完全に剥がれることが多い。ところが、本発明による処理では、処理工程、光照射、そして、ポストベーキングがすべて一定に制御された温度下で行われ、熱膨張効果が排除される。
図5乃至7は本発明による実施形態の副工程における当のパターン転送工程、即ち、インプリント工程の基礎処理工程を概略的に示す。これらの図は図1g乃至1hの左側又は右側いずれかの例に相当するが、より詳細である。
図5にはポリマースタンプ10が示され、これは従って、図1のポリマースタンプ5又は8のいずれかに相当するものでよい。ポリマースタンプ10は、表面4又は7に相当し、転送すべき特定パターンを有するように処理された表面11を有し、そこには、1nm乃至1μmの範囲の特定サイズの高さ及び幅を有する三次元の凸部、凸部が形成され、これらは共により小さくもなり、大きくもなる可能性がある。ポリマースタンプ10の厚みは、通常、10乃至1000μmの間である。基板12は目標表面17を有し、これはポリマースタンプ表面11とほぼ平行になるように配され、図5の初期段階で両表面間の中間にスペースが設けられる。基板12は基板基部13を備え、これにポリマースタンプ表面11のパターンが転送される。図示されていないが、基板12は、さらに、基板基部13下部に支持層を含んでもよい。ポリマースタンプ10のパターンが、ポリマー材料でのインプリントを直接介して、基板12に転送される処理では、この材料が目標表面17の直上の表面層14として適用されてもよい。点線で示される別の実施形態では、例えば、第二ポリマー材料の転送層15も適用されてもよい。このような転送層の例、並びに、それらがどのようにしてインプリントされたパターンを基板基部13に転送する後続処理で用いられるかは米国特許6,334,960に記載されている。転送層15を含む実施形態では、目標表面17が転送層15の上部又は外部表面を意味し、これは基板基部表面18に設けられる。
基板12が加熱装置20上に置かれる。加熱装置20はアルミニウム等の金属のヒータ本体21を備えると好ましい。ヒータ要素22がヒータ本体21に接続され又は含まれ、熱エネルギをヒータ本体21に伝える。一実施形態では、ヒータ要素22はヒータ本体21内のソケット内に挿入された電気的浸漬ヒーターである。他の実施形態では、電気的加熱コイルがヒータ本体21内部に設けられ、又は、ヒータ本体21の底部表面に固定される。さらに他の実施形態では、ヒータ要素22はヒータ本体21内にチャネルとして形成され、加熱液がチャネル内を通過する。ヒータ要素22は、さらに、(図示されない)外部エネルギ源に接続される接続部23を備える。電気的加熱の場合には、接続部23が電流源に接続されるガルバニックコンタクトであると好ましい。加熱液を通過させるチャネルが形成されている実施形態では、接続部23は加熱液源に固定される導管であると好ましい。加熱液は例えば水又は油である。さらに他の選択肢としては、IR放射ヒータをヒータ要素22として用い、ヒータ本体21に赤外線を照射するような態様とする。さらには、加熱装置20内に、ヒータ要素22を選択した温度に加熱し、その温度をある温度許容範囲に維持する手段を備えた(図示されない)制御部が含まれる。当該技術分野で異なるタイプの温度制御部がよく知られているので、そのさらなる詳細については記載しない。
ヒータ本体21はアルミニウム、ステンレススチールや他の金属等の鋳物であると好ましい。さらには、加熱装置20の上部側で均一な熱分散を達成し、基板12を介して本体21から加熱層14に熱を伝えるために基板12にその上部側が接続されるような、ある大きさと厚みを本体21が有すると好ましい。2.5“基板をインプリントするのに採用されるインプリント処理では少なくとも直径2.5“、好ましくは3“以上で、厚みが少なくとも1cm、好ましくは少なくとも2又は3cmのヒータ本体21が用いられる。6“基板をインプリントするのに採用されるインプリント処理では少なくとも直径6“、好ましくは7“以上で、厚みが少なくとも2cm、好ましくは少なくとも3又は4cmのヒータ本体21が用いられる。加熱装置20は、多くの処理において低温度で十分であるが、200乃至300℃の温度にヒータ本体21を加熱できると好ましい。
層14の冷却を制御するために、加熱装置20は、さらに、ヒータ本体21からの熱エネルギを伝えるための、ヒータ本体21に接続され又は含まれる冷却要素24を備えてもよい。ある好ましい実施形態では冷却要素24はヒータ本体21内にチャネル又は複数チャネルを備え、該チャネル又は複数チャネルを介して冷却液を通過させる。冷却要素24にはさらに(図示されない)外部冷却源への接続のための接続部25が備えられる。接続部25は冷却液源への固定のための導管であると好ましい。冷却液は好ましくは水であるが絶縁油等の油でもよい。
本発明の好ましい実施形態では層14に光照射により交差結合するサーモプラスティックポリマー液剤を用い、これはスピンコーティングできると好ましい。これらポリマー液剤は光化学増幅型でもよい。そのような材料の一例はMicro Resist Technologyのmr−L6000.1であり、これはUVにより交差結合する。そのような光照射により交差結合する材料の他の例としてはShipley ma−N 1400,SC100,そして、MicroChem SU−8等のネガティブフォトレジストがある。スピンコーティングできる材料は効果的であり、これは基板全体を完全且つ確実にコーティングできるからである。
他の実施形態では層14に液状又は液状に近いプレポリマー材料を用い、これは光照射によりポリマーとなる。層14のためのポリマー化する材料の入手可能で有用な例としてはZEN PHotonics、 Moonji−Dong、Yusong−Gu,Daejeon 305−308,South KoreaのNIP−K17,NIP−K22及びNIP−K28がある。NIP−K17は主成分がアクリレートで25℃での粘性が約9.63cpsである。NIP−K22は主成分がアクリレートで25℃での粘性が約5.85cpsである。これらの物質は12mW/cmの紫外線を2分間照射すると硬化するように調整される。層14のためのポリマー化する材料の入手可能で有用な他例にはMicro Resist Technology GmbH、Koepenicker Strasse 325、Haus 211、D−12555 Berlin、GermaryのOrmocoreがある。この物質は1乃至3%の光重合開始剤により不飽和状態である無機・有機ハイブリッドポリマー組成である。25℃での粘性が3乃至8mPasというのはかなり高く、液体は波長365nmで500mJ/cmの露光で硬化される。他の有用な材料が米国特許6,334,960に記載されている。
すべてのこれらの材料並びに本発明を実行するのに有用な他の材料に共通する点は、これらはモールド可能であり、光照射、特に、UV照射を受けると、例えば、ポリマー液剤の交差結合又はプレポリマーの硬化により凝固することである。
基板上に堆積された層14の厚みは、適用される領域により、通常、10nm乃至10μmである。硬化し又は交差結合する材料が、好ましくは、スピンコーティング又は別の選択肢としてローラコーティング、ディップコーティング又は同様の方法により、基板上に液状に施されると好ましい。従来のステップ・アンド・フラッシュ法と比較して本発明の有利な点は、通常、交差結合する材料を用いた場合、ポリマー材料が基板船体にスピンコーティングされてもよく、これは効果的であり、均一性の高い層を形成する高速処理である。それら述べた交差結合する材料は、通常、通常の室温で固体であり、そして、ある上昇した温度でコーティングが施された基板は、従って、従来のように用いられてもよい。一方、ステップ・アンド・フラッシュ法は、表面部位で繰り返し行わなければならず、これは、この方法では一工程で大きな表面を処理することができないからである。これがステップ・アンド・フラッシュ処理並びにそのような処理を実行する機械を複雑にし、サイクルタイムに関して時間のロスであり、さらに、制御も難しい。
図5の矢印はポリマースタンプ表面11がモールド可能な材料層14の表面16にプレスされている状態を示している。この工程では層14の材料に適切な流動性を持たせるために層14の温度を制御するのに加熱装置20が好ましくも用いられている。層14の交差結合可能材料のために、従って、層14のガラス転移温度Tを超えた温度Tに層14を加熱するよう加熱装置20が制御される。このコンテキストでは、温度Tは処理温度又はインプリント温度を示し、インプリント、露光、そして、ポストベーキングの処理工程に共通な一つの温度レベルを示している。一定温度Tのレベルは、当然、層14に選ばれた材料の種類に依存し、交差結合可能材料の場合には、一定温度Tはガラス転移温度Tを超えるものでなければならないし、この層の光照射により硬化した材料がポストベーキングに適するものでなければならないからである。光照射により交差結合可能な材料に対し、Tは通常20乃至250℃の範囲であり、さらには、屡々、50乃至250℃となる。mr−L6000.1XPの例では100乃至120℃のある一定温度でインプリント、露光、そして、ポストベーキングにおいてテスト結果が良かった。光照射により硬化するプレポリマー材料を用いた実施形態では、そのような材料は、通常、室温で液体又は液体に近く、従って、インプリントのために十分柔らかくなるために加熱される必要がほとんど又は全くない。しかし、これらの材料も、ポリマースタンプから分離される前に、通常、露光後の完全硬化のためにポストベーキングが施されなければならない。処理温度Tは、従って、図5の工程の始めのインプリント工程で既に適切なポストベーキング温度レベルに設定される。
図6は如何にポリマースタンプ表面11の構造が材料層14にインプリントを形成したかを示しており、ポリマースタンプ表面11は液状又は少なくとも柔らかい態様とされ、液体がポリマースタンプ表面11の凹部を満たしているものである。図に示された実施形態では、ポリマースタンプ表面11の最も高い凸部は基板表面17までは達していない。これは基板表面17を保護する上で有益で、特に、基板表面17をダメージから保護する上で有益である。ところが、別の実施形態の転送層を含むものでは、インプリントは基板表面17に達するように行われてもよい。図5乃至7に示された実施形態では、所定波長又は波長レンジの光照射19を通過させる材料からポリマースタンプが作られ、これは選択されたモールド可能な材料を凝固させるのに有効である。そのような材料は、例えば、ポリカーボネート、COC又はPMMAでもよい。上記のように光照射により形成されたポリマースタンプにとっては、パターンが形成された感光性表面層の残存層も、さらに、好ましくは、UV照射を通過させ、又は、これとは異なり、十分な照射量を通過させるほどにUV吸収率が低い。通常、ポリマースタンプ10と基板12との間に適切な配置が施されて、ポリマースタンプ10が層14にプレスされた時に光照射19が施される。光照射19に露光されると、ポリマースタンプ10により規定された形状をとる固形物14‘への凝固のために、モールド可能材料の凝固が始まる。層14を光照射19に露光させる工程の間、温度制御器により加熱装置20が制御されて、層14の温度を温度Tに維持する。
光照射への露光後、ポストベーキング工程が行われ、層14‘の材料を完全に硬化させる。この工程では、ポリマースタンプ10と基板12との分離の前に層14‘を硬化体にベークするために層14‘に熱を加えるために加熱装置20が用いられる。さらに、上述の温度Tを維持するためにポストベーキング工程が行われる。このようにして、光照射への露光による材料14の凝固の開始から最終ポストベーキングまで、そして、任意ではあるが、ポリマースタンプ10と基板12との分離をも通じて、ポリマースタンプ10と材料層14,14’とが同じ温度を維持する。このようにして、基板12及びポリマースタンプの如何なる材料熱膨張率の違いによる精度の限界が除外される。
図7に示されるように、剥離及び引っ張り処理により、又は、ポリマースタンプ10の材料は分解するが基板又は材料層14は分解しない溶液の漕内でポリマースタンプを分解することによりポリマースタンプが除去される。形成され且つ凝固したポリマー層14‘が基板12上に残る。基板及びその14‘のさらなる処理の様々な方法はここでは全く詳細には取りあげず、というのは、上記のような本発明は、そのようなさらなる処理には無関係であり、又は、如何にそのようなさらなる処理が達成されるかには依存しないからである。一般的に言えば、ポリマースタンプ10のパターンを基板基部13に転送するさらなる処理は、例えば、エッチングやめっきであり、これにリフトオフ工程が続く場合もある。
図8は本発明による装置内に設けられたインプリントユニットの好ましい実施形態の概略を示している。二つ以上のインプリントユニットを備える装置は、異なる種類のインプリントユニット又は同一のインプリントユニットを備え、同一であっても異なる条件で効果的に運転されてもよい。一つには、ポリマーフォイルが熱処理で第一インプリントユニット内でインプリントされると、このユニット内のインプリント温度はポリマーフォイルのガラス転移温度より高くなる。第二インプリントユニット内では、それに持ち込まれたインプリントされたポリマーフォイルが中間スタンプとして機能し、インプリント温度がポリマーフォイルのガラス転移温度より低くなるように制御される。しかし、図8乃至10の図面は第一インプリント工程用の態様とされた第一インプリントユニット又は第二インプリント工程用の第二インプリントユニット、さらには、図1d乃至1fの処理を実行する中間インプリントユニットを表してもよい。図8の図面は異なる要素を明確にするために非常に概略的であることに留意すべきである。特に、異なる要素の寸法は同一スケールではない。
インプリントユニット100は第一主部101と第二主部102とを備える。図示された好ましい実施形態では、これら主部は、調整可能スペース103を有して第一主部101が第二主部102上に載置されるように配置されている。図5乃至7に示された処理により表面インプリントを行う場合は、通常、X−Y平面と呼ばれる横方向にテンプレート及び基板が適切に配置されることが重要である。これは、特に、基板内の既に存在するパターン上又は近傍にインプリントが行われる場合は重要である。ところが、配置に関する特有の問題並びにこれらを解決する様々な方法はここでは取り扱われず、しかし、必要であれば当然本発明に組み込まれる。
第一の、上部、主部101は下方表面104を有し、そして、第二の、下部、主部102は上方表面105を有する。上方表面105はほぼ平坦な部分であり又はそのような部分を有し、これは、図9及び10を参照してさらに詳細に説明されるインプリント処理に用いられるテンプレート又は基板のための支持構造として機能するプレート106の一部分上に置かれ又はそのような部分を形成する。ヒータ本体21がプレート106と接触するように置かれ又はプレート106の一部を成す。ヒータ本体21は加熱装置20の一部を成し、そして、図5乃至7に見られるように、ヒータ要素22そして好ましくは冷却要素24を含む。ヒータ要素22は、接続部23を介して、例えば、電流制御手段を有する電源であるエネルギ源26に接続される。さらに、冷却要素24は、接続部25を介して、例えば、冷却液の流れ及び温度を制御する制御手段を有する冷却液貯蔵タンク及びポンプである冷却源27に接続される。
スペース103を調整する手段が、図示されている実施形態では、外側端部がプレート106に固定されているピストン部材107により設けられている。第一主部101に対し、好ましくは、固定的に保持されているシリンダ部材108にピストン部材107が移動可能に連結されている。好ましい実施形態では、表面104及び105が共にインプリント処理に晒される時に両者間の平行度を自動的に保つために、シリンダ部材108でピストン部材107が懸垂された状態である程度旋回してもよい。図面に矢印で示されているように、スペース103を調整する手段が、ほぼ平坦な表面105に対してほぼ垂直、即ち、Z方向の移動により、第二主部102を第一主部101に近づけさせ又は第一主部101から離すように第二主部102を移動させるような態様とされている。この移動は手動で行えるが、好ましくは、流体圧又は気体圧手段による補助により行われる。図示された実施形態はこの点に関して様々に変更されてよく、例えば、固定ピストン部材に対して、プレート106をシリンダ部材に固定してもよい。第二主部102の移動は主にテンプレート及び基板をインプリントユニット100にロードそしてアンロードするために行われ、そして、初期動作位置にインプリントユニットをセットするために行われる。第二主部102の移動は、しかし、好ましくは、記載されるように図示された実施形態のように、当のインプリント処理には含まれない。
第一主部101は表面104を囲む周辺シール部材108を備える。周辺シール部材108は、好ましくは、Oリングのようなエンドレスシールであるが、これとは異なり、一連のシール108を形成する幾つかの互いに接続されたシール部材で成っていてもよい。シール部材108は凹部109内に表面104の外側に向かって収納され、そして、この凹部から除去可能であるとよい。インプリントユニットは、さらに、任意ではあるが、光照射源110を備えてもよく、図示された実施形態では、表面104の裏側の第一主部101内に収納される。光照射源110は光照射源駆動部111に接続可能で、これは、好ましくは、(図示されない)電源を備え又は電源に接続される。光照射源駆動部111はインプリントユニット100内に含まれてもよく、又は、外部接続可能部材であってもよい。光照射源110近傍に設けられた表面104の表面部分112が、好ましくはUV照射である光照射源110のある波長又は波長レンジの照射を通過される材料内に形成される。このようにして、光照射源110からの光照射が、表面部分112を介して、第一主部101と第二主部102との間のスペース103に向かって伝送される。ウインドウとして機能する表面部分112は溶融シリカ、石英又はサファイアで形成されてもよい。
インプリントユニット100の一実施形態は、さらに、基板とスタンプ(図示されない)とを共にクランプする機械的クランプ手段を備える。これは、特に、パターン転送の前に基板及びスタンプを配置させる外部配置システムを有し、基板及びスタンプを備える配置されたスタックがインプリントユニット内に転送されなければならない実施形態において好ましい。一実施形態ではテンプレートを表面105に固定するためのテンプレート保持装置(図示されない)が含まれる。これは、テンプレート又はテンプレートキャリアを表面105に確実に保持するチャック又は一組のフック等の機械的テンプレート保持部材でもよい。さらに、テンプレート保持装置は、追加的に又は任意に、真空供給源と、この真空供給源と表面105内のオリフィスとの間に接続された導管と、そして、オリフィス周囲に設けられたシールとを備えてもよい。テンプレートがシールを覆いそして真空状態になるようにテンプレートが表面105に置かれると、テンプレートが吸引され保持される。通常、機械的保持部及び真空保持部の両方が含まれ、インプリントされたポリマースタンプを除去又はデモールドする処理において機械的保持部がテンプレートを保持し、当のインプリント処理の間にテンプレートを確実に位置決めするのに真空保持部が用いられる。
動作において、インプリントユニット100には、さらに、可塑性膜113が設けられ、これはほぼ平坦でシール部材108と係合する。一実施形態では、シール部材113はシール部材108から分離されており、後で説明されるように、プレート106の表面105からの対抗圧力が加えられた時のみシール部材108と係合する。ところが、別の実施形態では、例えば、セメントを用い、又は、シール部材108の一部とすることで、膜113がシール部材108に固定される。そのような実施形態では、そのためにインプリントユニットが構成され、これにより用いられるテンプレートを完全に覆うように十分に幅広い中央部が剛体プレートをそれに固定することにより剛体となる。さらにそのような別の実施形態では、膜113が堅固に主部101に固定され、一方、シール108が膜113の外側に向かって設けられる。図示されている実施形態では、膜113も光照射源110の所定波長又は波長レンジの光照射を通過させる材料で形成される。このようにして、光照射源110からの光照射が、キャビティ115とその周囲の壁部104及び113を介してスペース103内に伝送される。図7乃至9の実施形態において、膜113に有用な材料の例としてはポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン、PDMS、そして、PEEKを含む。膜113の厚みは通常10乃至500μmでもよい。記載されたサーマルインプリント処理では、ポリマーフォイルのガラス転移温度を超えるインプリント温度が膜のガラス転移温度を超えないように膜材料とポリマーフォイル材料とが選ばれるべきである。
インプリントユニット100は、さらに、好ましくは、UV照射により層を硬化させる前にサンドイッチ構造のスタックのモールド可能層から含有空気を排除するためにスタンプと基板との間を真空にする手段を備える。これが図8で例では真空ポンプ117であり、導管118により表面105と膜113との間のスペースに伝送可能に接続されている。
第一主部101内に導管114が形成され、表面104,シール部材108、そして、膜113により決められるスペースに液体又はジェルのいずれかである流体媒体を通過させ、このスペースが流体媒体に対しキャビティ115として機能する。インプリントユニット100の外部又は内部に形成されてもよいポンプ等の圧力源116に導管114が接続可能になっている。キャビティ115内に収容された流体媒体に対し調整可能な圧力、特に過度の圧力を加えるように圧力源116が構成されている。図示されているような実施形態はガス状圧力媒体を用いるのに適している。この媒体は空気、窒素そしてアルゴンを含むグループから選ばれると好ましい。油圧オイル等のジェル又は流体媒体が用いられる場合は膜がシール部材108に固定されると好ましい。
図9は二つのインプリントされる対象物がロードされている図8の態様のインプリントユニットを示している。図9のインプリントユニット100が、ここで、第二インプリントユニット、即ち、インプリントされた中間ディスクが続いて基板の目標表面でのインプリントのためのスタンプとして用いられるインプリントユニットとして記載される。基板12とポリマースタンプ10とが協働部材を成す主部101と主部102との間のスペース103内に置かれる。この図のより良い理解のために図5乃至7をも参照する。スペース103を開けるために主部102が主部101から下方に向かって移動されている。図9に示された実施形態は基板12上方に透明なポリマースタンプ10がロードされているインプリントユニットを示している。基板12はその裏側が第二主部102上部又は内部に設けられたヒータ本体21の表面105の上になるように置かれる。そこで、基板12は例えばUVにより交差結合可能なポリマー化する層14を有する目標表面17が上を向くことになる。簡略化のために、図5乃至7に見られる加熱装置20のすべての要素は図9に示されていない。ポリマースタンプ10が基板12上又は近傍に置かれ、構造化された基板11が基板12と対向している。ポリマースタンプ10を基板12と共に配置する手段が設けられてもよいが、この概略図面には示されていない。膜113がポリマースタンプ10上方に置かれている。膜113が第一主部に固定される実施形態では当の膜113をポリマースタンプ10上方に載置する工程が当然省かれる。さらに別の実施形態ではポリマースタンプ113が膜として機能してもよい。そのような実施形態では分離された膜113は用いられず、代わりに、シール108が直接ポリマーフォイルに接触するように置かれる。そのような実施形態では、ポリマーフォイルが導管118のオリフィスを超えて延在し、そして、機械的圧力が基板12上のシール108に加わらないようにポリマーフォイル10がシール108と基板12との間に押し込まれるように、ポリマーフォイルは直径が基板12より十分大きいと好ましい。図9では明瞭化のためだけにポリマースタンプ10、基板12,そして、膜113が完全に分離されて示されているが、実際は、これらは表面105上にスタックされている。
図10は、図9と関連して記載される第二インプリントユニット100の動作位置を示している。膜113がシール部材108と表面105との間にクランプされた位置まで第二主部102が上昇している。実際には、ポリマースタンプ10並びに基板12は非常に薄くミリメータほどで、図示されている膜113の曲がりは実際には微小である。それでも、任意ではあるが、ポリマースタンプ10及び基板12両者の厚みを補うように、膜113を介してシール部材108と接触する点で隆起した周辺部を有するように表面105が形成されてもよい。
主部101及び102が膜113をクランプすると、キャビティ115がシールされる。真空ポンプ117からの吸引により基板12の表面層から含有空気が除去されて真空とされる。キャビティ115内の液体やジェル等でもよい流体媒体に過度の圧力を加えるように圧力源116が構成されている。キャビティ115内の圧力が膜113によりポリマースタンプ10に伝えられ、ポリマースタンプ10が基板12に向かってプレスされてポリマースタンプパターンを層14にインプリントする(図6参照)。交差結合可能ポリマー溶液は、通常、約60℃であるそのガラス転移温度Tを超えて事前に加熱される。そのようなポリマーの例には前述のmr−L6000.XPがある。そのようなポリマーを用いる場合には光照射及び加熱の両方が可能なインプリントユニット100が特に有用である。しかし、これらの種類の材料に対しては、通常、ポストベーキング工程により、光照射により凝固した層14‘を硬化させる必要がある。既に述べたように本発明の一アスペクトは、交差結合可能材料の場合にはTより高く、露光された材料のポストベーキングに適切な温度Tを層14の材料に適用するものである。加熱装置20がヒータ本体21により基板12を介してTになるまで層14を加熱するように駆動される。Tの実際の値は、当然、層14のために選ばれた材料によって異なる。mr−L6000.XPの例では、温度Tは材料内の分子量分布に応じて50乃至150℃の範囲内でもよい。キャビティ115内の媒体の圧力が5乃至500bar、効果的には5乃至200bar、好ましくは、20乃至100barに上げられる。そこで、ポリマースタンプ10及び基板12が共にそのような圧力でプレスされる。可塑性膜113により、基板とポリマースタンプとの間の接触表面全体に完全に均一に力が分配される。これにより、基板とポリマースタンプとが互いに完全に平行に配置され、基板又はポリマースタンプの表面の如何なる凹凸の影響も除外される。
加えられた流体媒体圧力によりポリマースタンプ10と基板12とが合わせられると、光照射源が駆動されて光照射19を放出する。この光照射は、ウインドウとして機能する表面部位112を介して、キャビティ115、膜113、そして、ポリマースタンプ10へと伝送される。光照射は部分的に又は完全に層14に吸収され、そのため、圧力及び膜に助長された圧縮により完全に平行に配されたポリマースタンプ10と基板12との間で層14の材料が交差結合又は硬化により凝固される。層14の材料の種類及び量、材料の種類に応じた照射波長、そして、照射電力により露光時間が異なる。そのようなポリマー化する材料の凝固の特性はよく知られており、前述のパラメータの相当な組み合わせも同様に当業者により知られている。一旦、流体が凝固して層14‘を形成すると、さらなる露光は特に影響を与えない。しかし、露光後、層14’をポストベークする必要がとにかくある場合は、例えば1乃至10分程度の時間ある一定温度Tpで層14’をポストベーク又はハードベークすることができる。mr−L6000.XPの例では、100乃至120℃の通常の処理温度Tpで、通常、1乃至10分、好ましくは約3分、ポストベーキングが行われる。SU8では、露光時間が1から10秒の間で3乃至5秒がテストにより良好な結果を出しており、ポストベーキングが約70℃のTpで30乃至60秒行われる。
本発明のインプリントユニット100では、インプリントマシン100内でポストベーキングが行われてもよく、これは、基板をインプリントユニットから出し、別の炉に入れる必要がないことを意味する。これにより処理工程が一つ無くなり、インプリント処理において時間とコストの両方が節約できる。ポリマースタンプ10が一定温度Tpに保たれている間にポストベーキング工程を行うことにより、そして、さらに、基板10へ加えられる所定圧力により、層14に形成されたパターンが高精度にもなりえ、より微小な構造を形成することができる。圧縮、露光、そして、ポストベーキングに続いて、キャビティ115内の圧力が低下され、そして、二つの主部101と102とが互いに分離される。この後、基板がポリマースタンプから分離され、インプリント・リソグラフィにおいて既知のさらなる処理が行われる。
本発明の第一の形態は厚みが1μmのNIP−K17の層14で基板12を覆うことを含む。膜113により5乃至100barの圧力で約30秒間の圧縮の後、光照射源110がオンされる。光照射源110は、通常、少なくとも400nm未満の紫外線領域で放射するような態様とされる。好ましい実施形態では、放射スペクトラムが200乃至1000nmの範囲の空気冷却されたキセノンランプが光照射源110として用いられる。好ましいキセノン型光照射源110は1乃至10W/cmの放射を行い、パルスレートが1秒毎に1乃至5パルスの1乃至5μsパルスを発するような態様とされる。光照射を通過させるための石英のウインドウ112が表面104に形成される。流体層14を個体層14‘にポリマー化させるのに好ましい露光時間は1乃至30秒であるが、最大2分まででもよい。
mr−L6000.XPによるテストが約1.8W/cm、200乃至1000nmで、露光時間1分で行われた。このコンテキストでは、層14に適用されたポリマーが凝固する波長範囲に使用される光照射が限定されるものではなく、この波長範囲以外で光照射が使用される光照射源から放射されてもよいことに留意すべきである。露光及びこれに続く一定処理温度でのポストベーキングの後、第二主部102が図9に近い位置に下げられ、続いて、にテンプレート10及び基板12が、分離並びにさらなる基板処理のために、インプリントユニットから除去される。
用語、一定温度は大凡一定であることを意味し、温度制御器がある温度を維持するように設定されていても実際の温度はある程度変動することを意味する。一定温度の安定性は主に温度制御器の精度並びに全体的なセットアップの状態に依る。さらに、本発明の方法は非常に微小な構造をほんのナノメータまでにインプリントするのに有用ではあるが、温度があまり高くない限り多少の温度変化は大きな影響を与えないことが理解されるものである。テンプレートの周辺構造の幅がxであり、妥当な空間許容範囲がその幅の分数、例えば、y=x/10であるとすると、yは温度許容範囲を設定するパラメータとなる。事実、テンプレート及び基板の材料の個々の熱膨張係数、テンプレートの寸法、通常、半径、そして、空間許容範囲パラメータyを適用すると熱膨張における影響の違いが簡単に計算できる。そのような計算により、温度制御器の適切な温度許容範囲が計算でき、処理を実行するマシンに適用できる。
既に記載され、図1に示された「二工程」インプリント処理において可塑性のポリマーフォイルを適用することの効果は次の事項を含む。
用いるポリマーフォイルの可塑特性が、インプリント処理に用いられるスタンプ及び基板材料の熱膨張係数に違いによるパターン転送の複雑さを和らげる。従って、この技術は異なる熱膨張係数の材料表面間へパターンを転送することを可能にする。尚、ここでの応用で用いられる多くのポリマーは、通常、熱膨張係数が60から70x10−6−1で非常に近く、製造に関し、図1eに示された二つの異なるポリマーフォイル間でのインプリントをさらに簡単にする。
用いるポリマーフォイルの可塑及び延性特性が、パターンニングされた又はされていないポリマーフォイルと、ポリマー膜に覆われた基板又はシリコン、ニッケル、石英又はポリマー材料を備えるテンプレート等の他の対象物との間のインプリント中に空気が混入するのを防ぐ。フォイルが図1b、1e,1hに示されたそれら対象物の一つに向かってプレスされると、ポリマーフォイルは膜のように機能して、空気をインプリントされた領域の中央部からその端部に押しやり、インプリントされた領域から除去する。
ポリマーフォイルと、これがプレスされるテンプレート又は対象物との間の用いられたポリマーフォイル粒子の軟性と、テンプレート又は対象物の顕著な表面荒さとにより、図1b、1e、そして、1hに示されたインプリント処理中のポリマーフォイル又はこれに伴う対象物一つの歴然としたダメージを防ぐことができる。
UV照射等に対する用いるポリマーフォイルの高透明性により、非透明なテンプレート及び基板が用いられても、UV硬化ポリマーを上記インプリント処理に用いることができる。
適用されるポリマーフォイルの多くは表面エネルギが非常に低いので他の材料に対して非接着特性が歴然としており、これらをインプリント処理に用いるのが理想的となる。低表面エネルギポリマー上にさらなる非接着層を堆積するのは、多くの場合、上記処理を必ずしも簡単且つ産業上適切なものにはしない。ポリマーレプリカスタンプを非接着材料で形成できることが明言できる。
上述の、そして、図1に示された処理は、この処理に適用される、様々な材料の材料特性、例えば、ガラス転移温度、光学的透明度、そして、露光後の硬化性等が互いに適合すれば、ポジティブ(元のテンプレートに近いパターン)とネガティブ(元のテンプレートの反転パターン)との両方を形成するのに大変有効である。
いられる可塑性ポリマースタンプの対経年及び摩耗性により、可塑性ポリマースタンプをインプリント処理の副工程で幾度も用いることが可能となる。別の方法では、ポリマースタンプは一回のみ使用され、廃棄される。いずれの場合でも、元のテンプレートが決して硬質で非可塑性の材料に対するインプリントには用いられず、元のテンプレートの寿命を延ばす。
用いるポリマーフォイルの可塑及び延性特性が、可塑性フォイルからの非可塑性スタンプ又は基板のデモールドを和らげ、スタンプ又は基板の物理的なダメージを少なくする。
インプリント後の基板からのポリマーフォイルを機械的にデモールドする代わりに、ポリマーフォイルを適切な溶液により化学的に分解することもできる。この処理は、高アスケクト比、即ち、パターン構造の深さがその幅よりかなり大きく、機械的デモールドが基板又はスタンプにダメージを与えかねない、パターン転送の場合に好ましいと思われる。
元のテンプレートの表面上のパターンのみならず、元のテンプレートの物理的寸法が簡単にポリマーフォイル転送できる。幾つかの応用では、最終基板上でのパターン配置が重要である。例えば、ハードディスクでは、パターンは複製されディスク中央に配されるべきである。ここでは、マスタスタンプが中央に孔を有して形成されてもよい。インプリント後、中央孔のレリーフが可塑性ポリマーフォイル内に形成され、これが、フォイル上のパターンを最終的に複製されたディスク上に配するのに用いられてもよい。
ポリマーシートに形成されたレプリカにより、ニッケル・ニッケルめっきによる通常方法では行えない、新規なファミリー開発処理へのアクセスを可能にする。ここでは、例えば、UVインプリント処理により、インプリントされたポリマーシートが最初に硬質基板に結合される。その後、種層によりシートが金属化され、電気メッキにより元のニッケルのコピーを受ける。記載された発明により多くの他の変換処理が可能である。
本発明の装置の実施形態が、ここで、図11乃至16を参照して説明される。装置400は第一インプリントユニット200並びに第二インプリントユニット300を含む。第一及び第二インプリントユニット200及び300のいずれか又は両方とも図5乃至10を参照して記載されたように構成されてもよい。先行図面を参照して記載された要素は同一参照番号が付与されるが、ユニット200では最初の数字が1の代わりに2が、そして、ユニット300では最初の数字が1の代わりに3が用いられる。簡略化のため、各図にすべての要素が表示されるわけではない。
第一インプリントユニット200は協働支持部材の第一の組と、主部201と、そして、主部202とを備え、互いに調整可能な中間第一スペース203を持って配されている。第一スペース203を調整するための第一プレス装置が含まれ、主部202が主部201に対して移動可能になるように主部202のサスペンションを含んでいる。これら主部を実施に互いにプレスするために主部202純粋に機械的に移動させてもよいが、図8乃至10を参照して説明されたように、流体圧力及び膜により実際のインプリント圧力がもたらされるのが好ましい。
同様に、第二インプリントユニット300は協働支持部材の第二の組と、主部301と、そして、主部302とを備え、互いに調整可能な中間第一スペース303を持って配されている。第一スペース303を調整するための第二プレス装置が含まれ、主部302が主部301に対して移動可能になるように主部302のサスペンションを含んでいる。ここでも、これら主部を互いにプレスするためのインプリント圧力が移動により達成されてもよいが、図8乃至10を参照して説明されたように、流体圧力及び膜により実際のインプリント圧力がもたらされるのが好ましい。当のインプリント処理は図11乃至15を参照して説明されないが、これらの処理はサーマルインプリント、光照射インプリント、又は、熱及び光照射インプリントを含んでもよい。
主部201及び202の協働動作は第一支持フレーム219内に限られ、そして、主部301及び302の協働動作は第二支持フレーム319内に限られる。支持フレーム219及び319は、一組のボルト等の固定部材、又は、互いに直接取り付けられ、又は、共通キャリア401に両方が取り付けられることにより、互いに相手に対し固定されていると好ましい。別の実施形態では、支持フレームが一つのみ備えられ、第一及び第二協働主部が共に収納される。
第一ユニットでインプリントされたディスクが第一スペース203から第二スペース303へ移動され、基板の目標表面上でのインプリントのためにスタンプとして第二インプリントユニットで用いられるように供給装置410が動作可能である。図11乃至16に示される一実施形態では、供給装置410が、第一スペース203内にあるディスクと係合し、掴み、それを第二スペース303に移動させ、そして、それを第二スペース303で放つよう動作可能なディスク掴み部材411を備える。好ましくは、図で例示されたように、供給装置410は、回転可能に且つできれば伸縮自在に第一及び第二スペース203及び303間に渡って移動可能な一つ以上のアーム412を備える。図では、供給装置410は垂直インプリント方向に直角な軸を旋回するように描かれているが、別の実施形態では、インプリント方向に平行な軸を旋回する動きを含んでもよい。これらの図は、従って、この実施形態による供給装置の一般的概念を示すものであり、供給装置は第一及び第二スペース203及び303間で動作する。好ましくは、図で例示されたように、供給装置410は支持フレーム219又は319の一つ、又は、共通キャリア401に接続される。図示された実施形態では、供給装置410は413で回転可能に共通キャリア401に取り付けられ、供給装置と第一及び第二スペース203及び303との間に固定関係がある。
第一インプリントユニットでのインプリントの後、図1bに見られるように、インプリントされたディスク5が通常、多かれ少なかれ、テンプレートにしっかりと固定される。この明細書例で参照されたポリマーフォイルの形態のディスク5では、インプリントされたディスクが真空力によりテンプレートに保持されるが、さらに接着されないことが望ましい。この非接着効果は、テンプレート及びディスクの材料を注意深く選択することにより、又は、テンプレート表面2又はディスク表面4のいずれか又は両方に非接着促進剤を加えることにより得られる。第一インプリントユニット200内でテンプレートからインプリントされたディスクを分離するために、一実施形態では、供給装置410はさらに分離ユニットを備える。分離ユニットはディスク掴み部材411とテンプレートからインプリントされたディスクを分離するように動作可能なディスク引っ張り部材とを含む。分離ユニットのさらに詳細な実施形態が図17乃至19を参照して説明される。
インプリント装置の好ましい動作態様では、第一インプリントユニット200で中間スタンプ10,即ち、スタンプ5又は8を形成するために一つの同じテンプレート1を何度も継続して使用し、各中間スタンプ10は第二インプリントユニット300での各一枚の基板12上でのインプリントに一回だけ使用される。しかし、場合によっては、テンプレート1を交換するのもよい。この目的のために、テンプレート収納機構が、例えば、テンプレート1FOUP(Front Opening Universal Pod)のようにスタック421に配された選択可能なテンプレートの組と第一スペース203との間を移動するよう動作可能である。テンプレート収納機構は、テンプレート又は一枚のテンプレートが保持されているテンプレートキャリアのいずれかと係合し、掴むテンプレート掴み部材422と、レバー機構423とを備えると好ましい。テンプレート収納機構は図12乃至16では簡略化のため用いらず示されていない。
ディスク収納機構がディスクFOUPのように好ましくはスタック431に配されたディスクの組と第一スペース203との間を移動するよう動作可能である。ディスク収納機構は、スタック431からディスクと係合し、掴むディスク掴み部材432と、レバー機構433とを備える。ディスク掴み部材432はスタック431内の新しいディスクの上部表面と係合するような態様とされた真空吸引部材を備えてもよい。
基板収納機構が基板FOUPのように好ましくはスタック441に配されたインプリントされる基板の組と第二スペース303との間を移動するよう動作可能である。基板収納機構は、スタック441から基板と係合し、掴むよう構成された基板掴み部材442と、レバー機構443とを備える。基板掴み部材442はさらにスタック431内の新しいディスクの上部表面と係合するような態様とされた真空吸引部材を備えてもよい。これとは別に、基板の下部とのみ係合してスタック431から基板を収集するためのトレイ部材が基板掴み部材442に採用されてもよい。
基板抽出機構が第二スペース203とインプリントされた基板のポート451との間を移動するよう動作可能である。ポート451は第二基板FOUPであってもよい。他の実施形態ではポート451はデモールド装置であり、中間スタンプからインプリントされた基板を取り除くよう動作可能である。デモールド装置はインプリントされた基板から中間スタンプを引っ張り剥がすような構成とされた機械的分離器でもよい。別の実施形態ではデモールド装置は中間スタンプを分解するが基板には影響を与えない液状溶液の漕を備えてもよい。基板抽出機構は、第二スペース303内のインプリントされた基板又はさらに好ましくは上部中間スタンプのいずれか又は両方と係合し掴み、そして、レバー機構453により、使用された中間スタンプ及びインプリントされた基板の両方をポート451へと除去するような態様とされた掴み部材452を備える。これとは別に、掴み部材452は第二スペース303内の基板から中間スタンプを離し、デモールドされたスタンプ及び中間スタンプを除去するよう動作可能なデモールド装置を備える。掴み部材452は中間スタンプの上部表面、即ち、パターンが形成されていない表面と係合するような態様とされた真空吸引部材を備えてもよい。これとは異なり、サンドイッチ状態の基板及び中間スタンプを基板下部からの収集するためにトレイ部材が採用されてもよい。
図17はテンプレート1と中間ディスク10,好ましくは、第一インプリントユニット200内でテンプレートによりインプリントされたポリマーフォイルとのサンドイッチ構造を示している。供給装置410のための分離ユニットがディスク掴み部材411及びディスク引っ張り部材414を含む。この実施形態では、導管416からディスク掴み部材411と、そして、導管417からディスク引っ張り部材414へと真空供給源415が選択的に真空を供給する。真空が供給されると、吸引により掴み力が生じ、そして、真空が解除されて大気圧又は大気圧より高くなると、掴み力が解除される。制御された状態でディスク10をリフトし移動させるために、ディスク掴み部材411がディスク10の中央位置に又は近くに配置されると好ましい。しかし、ディスク引っ張り部材414は図示されているようにディスク10の周辺部分に配置される。これは機械的であり、又は、任意であるが制御されてもよい。ディスク引っ張り部材414に真空が供給されると図に矢印で示されているようにリフトする力が生じる。リフトする力は係合ディスク表面に垂直でもよいが、除去を簡単にするために、ディスクの周辺部分から内側へ少し向かうと好ましい。一旦、ディスクが係合周辺部分近傍の端部で若干除去されると、テンプレート1及びディスク10を保持していた真空状態が壊れ、多かれ少なかれ、完全に除去される。下向き矢印も図示されており、テンプレート1からディスク20を除去するようディスク引っ張り部材414が動作した時、テンプレートが下になるようにテンプレート保持装置が動作する。
図18は、ディスク掴み部材411及びディスク引っ張り部材部材460を含み、テンプレート1と共に挟まれたディスク10に作用する、供給装置410のための分離ユニットの他の実施形態を概略的に示している。ディスク掴み部材411は図17のものと似ているので再度説明しない。この実施形態では、しかし、ディスク引っ張り部材460がディスク10の端部周辺を掴むよう動作する機械的ピンチング部材461を備える。これにはディスク10がテンプレート1の端部まで延在する必要がある。図示された例では、ディスク10は長方形の可塑性ポリマーフォイルであり、これはテンプレート1より大きい。ピンチング部材461はディスク10の端部周辺を掴みよう動作可能で、続いて、リフトする力が上方矢印で示されたように加えられる。これを達成する一つの方法は、図示されているように、ディスク掴み部材411に接続されたレバー機構462によりピンチング部材461を上方へ回転させることである。
好ましい実施形態ではディスク10はポリマーフォイルである。そのような実施形態ではフォイル表面上に生じる静電気が別の問題となる。このために、蒸気又はイオン化空気等の脱イオン化ガスのカーテンにポリマーフォイルを晒すためにノズル500が設けられる。ノズル500は導管501を介して脱イオン化ガス源(図示されない)に接続されている。ノズル500は供給装置410のディスク掴み部材411に設けられてもよく、又は、支持フレーム219との関係で別に設けられてもよい。一実施形態では、ポリマーフォイルを第一スペース203内に載置する前と、さらに、第二スペース303内に載置する前とで、ポリマーフォイル上に脱イオン化ガスを通過させるようにノズル500又は脱イオン化ガスを供給する他のノズルが動作可能である。
図19は表面を掴み保持するのに有用な装置470の実施形態を示している。ほぼ平坦な支持表面471が支持凹部内にOリングのような周辺シール472を有している。シール472内部には導管のオリフィスが形成され、この導管は選択的に真空とされる。装置470はディスク掴み部材411及びディスク引っ張り部材414、又は、テンプレート、ディスク、そして、基板を掴みリフトするよう動作可能なインプリント装置の他の如何なる装置に用いられてもよい。
図12乃至16は図11の装置を概略的に示し、さらに、インプリント装置の動作の一態様のための様々な処理工程を示している。インプリント装置の動作には多くの変形例が存在し、二つのインプリントユニット間の実際の同期は例えば二ユニット200及び300でのインプリント処理時間により異なることに留意すべきである。
図12では、第一インプリントユニット200が、現在、テンプレート1の表面パターンを中間ディスク10Bの対向する受け取り表面にインプリントしている。さらに、第二インプリントユニット300が、現在、中間ディスク10Aの受け取り表面の表面パターンを基板12Aの対向する目標表面にインプリントしている。ディスク収納機構及び基板収納機構の両方が新しい対象物を収集しロードするためのスタンバイ状態であり、供給装置410が待ち位置にある。
図13では両インプリントユニット共インプリント圧力が解放されており、各協働部材が中間スペース203及び303を開けるように分離されている。ユニット200の協働部材が分離されると、供給装置410が駆動されてスペース203に入り込み、今インプリントされた中間ディスク10Bを掴む。基板抽出機構もユニット300の協働主部材が分離されると駆動され、挟まれた中間ディスク10A及び今インプリントされた基板12Aを掴む。
図14では基板抽出機構がサンドイッチ状態のディスク10A及び基板12Aをポート451に移動させており、続いて、基板収納機構がスタック441から新基板12Bを掴み、中間スペース303に移動させている。好ましくは、基板収納機構は第二インプリントユニット300の低主部の支持表面に新基板12Bを適切に位置決めし載置する。第一インプリントユニットでは、インプリントされたディスク10Bがテンプレート1から分離され供給装置410によりリフトされている。
図15では供給装置410がインプリントされたディスク10Bを第一スペース203から第二スペース303に移動させており、そこで、新基板12Bの目標表面に対し、ディスク10Bはインプリントされた表面が下になるように載置されている。ディスク10Bが第一スペース203から除去されると、ディスク収納機構が動作して第一スペース内のテンプレート1上に新基板10Cを載置し、ここで新基板10は図1aのフォイルに相当する。基板収納機構は基板スタック441でスタンバイ状態であるとする。
図16ではディスク収納機構もディスクスタック431でスタンバイ状態であるとし、供給装置410もスタンバイ状態であるとする。処理は今図12に示された状態に続く。
図20乃至23は本発明の実施形態による膜供給装置を示している。膜供給装置は、新しい膜をインプリントユニットの二主部間の中間スペースに継続的且つ段階的に供給するように構成されている。図11乃至16を参照して記載された二重インプリントユニット装置を参照すると、そのような型の膜供給装置は二インプリントユニット200及び300のいずれに採用されてもよい。それは、しかし、特に第一インプリントユニットに有用である。従って、膜供給装置は二重インプリント装置での使用に限定されない。図20乃至23の要素等、対応する要素は図8と同じ参照番号が付与されるが、図8の要素と対応するもので参照番号が付与されずに参照されるものもある。インプリント処理の実行に必要のない幾つかの要素は、簡略化のため、図20乃至23から除外されている。図示された実施形態では、膜供給装置は一組のローラ2001及び2002を備え、膜リボン2003が、第一ローラ2001から第一中間スペース103のある位置、続いて、第二ローラ2002へと巻き取られるような態様とされている。スペース103内で膜リボンの一部がインプリント処理に用いられた場合、電気モータ等の供給装置(図示されない)が第二ローラ2002を回転するよう駆動させ、膜の使用済み部分をスペース103から取り出し、膜リボン2003の新しい部分をスペース103内に位置決めする。これが図20にも示されている。
スペース103内でテンプレート1が下部支持表面105上に載置される。インプリントされるディスク3,好ましくは、可塑性ポリマーフォイルが、その受け取り表面がテンプレート1の構造化表面と向かい合うように載置され、図1a同様であるが逆さまになっている。
図21は膜移動部材が如何にして動作して、インプリントユニットのプレス装置の配置方向に平行、即ち、図の例では、サンドイッチ状態の組1及び3、この例ではディスク3の上部部材に向かって垂直な方向に、中間スペース内に存在する膜部分を移動させるかを示している。図の例では膜移動部材は一組のガイドローラ2004及び2006を備え、各々はシリンダ2005及び2007により支持され、膜がディスク3の近傍表面と係合するまでスペース103内に存在する膜部分を下方ヘプレスするよう駆動される。
後続の工程で、主部101及び102が合わされ、シール108が膜2003と係合し支持表面105方向にプレスすると、真空源117から導管118を介して空気を除去して真空とされる。ところが膜2003がディスク3上部に載置されると、それらの間に空気が入り込むことがあり、これはディスク3周囲の圧力が高まりにつれ捕獲される。好ましい実施形態では、ディスク3はそのガラス転移温度以上に加熱してインプリントされる可塑性ポリマーフォイルであるので、フォイル3及び膜2003間に存在する如何なる粒子や気泡もフォイル裏側に追いやられる。フォイル裏側は用いられないので小さな歪みは問題にならない。ところが、空気又は他のガスの気泡はポリマーフォイルを突き抜け、テンプレート1からフォイル3の受け取り表面に転送されたパターンにダメージを与えかねない。このリスクを最小限に抑えるために、図21に示されるように、プレスローラ2008が膜2003側を回転し、サンドイッチ状態から逃げるように制御される。プレスローラ2008は、好ましくは、ラバー又はシリコンの柔らかいエンベロープ表面を有し、そして、好ましくは、バイアスされたスプリング2009に支持されて所定の力を下方に加える。図21のロ−ラに代えて、レーキ端部を膜上で移動させてもよい。
図22はインプリント・シーケンスを示しており、主部101及び102が合わされており、キャビティ115内の気体又は液体に源116から圧力が加えられ、この圧力は膜によりサンドイッチ状態部分へ送られインプリントを実行する。既に指摘されたように、光照射によりインプリントが行われてもよく、この場合、光照射源110が含まれ、膜115及びディスク3を介して、テンプレート1に係合されたディスク3の感光インプリント層に光照射する。
インプリント処理後、ポストベーキングを含んでもよいが、図23に示されるように、主部101及び102が分離され、膜203がリフトされる。インプリントされたディスク3、今やスタンプ10であるが、除去され、これは図11乃至16を参照して説明されたように、直接、第二インプリントユニットへ移動される場合もあるが、そして、インプリントされる新しいディスク3‘がスペース103内でテンプレート1上に載置される。膜供給システムがスペース103から使用済み膜部分を取り出し、膜リボン2003の新しい部分を、ディスク3‘インプリント時に用いられるように、スペース103内に位置決めする。これもまた、インプリントされるディスク3‘が可塑性ポリマーフォイルの場合に特に有用である。インプリント中にインプリント温度がポリマーフォイルのガラス転移温度を超えるが、膜材料のガラス転移温度は超えない。しかし、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン、PDMS、PEEK等のインプリントされるポリマーフォイルの材料に応じて選ばれる適切な膜材料はインプリント処理で機械的変形を受けることもある。そのような変形は通常テンプレート端部、そして、若しくはポリマーフォイル端部により周辺部分で起こるが、周囲内部で起こることもある。インプリント処理のシーケンスにおいて、如何なる膜の変形もインプリントされるポリマーフォイルに転送され、ポリマーフォイルの裏側は使用せずとも、上記のように変形はフォイルの受け取り面に突き抜けることもある。用いられる新しい膜を一貫して供給することによりこの問題は最小限に抑えられる。
図24乃至27は本発明のインプリント装置の他の実施形態を示している。この実施形態では、二協働インプリントユニットの第一スペースから第二スペースへインプリントされたディスクを移動できる供給装置が異なる態様を有し、ポリマーフォイルリボン及びリボン供給装置を備える。供給装置とは別に、第一及び第二インプリントユニットは実質的に図8乃至11を参照して記載されたような態様とされてもよい。従って、それら図面を参照する前に存在した要素は図24乃至27に示されたのと同じ参照番号は用いられ、又は用いられず参照される。図24乃至27の実施形態は、特に、インプリントされた基板のパターンニングされた表面層が基板上に残り、そして、続いて、例えば、メモリ装置を製造するために金属化されてもよいパターンニングされた基板を形成するのに有用である。
図24は、各々、分離されて中間スペース203及び303を開ける一組の協働主部を有する第一及び第二インプリントユニット200及び300を示している。第一インプリントユニット200は図20乃至23を参照して記載された膜供給装置を有してもよい。しかし、図に示されている実施形態では、第一インプリントユニット200は固定膜213を有している。好ましくは、固定膜213は、そのために第一インプリントユニット200が構成されるテンプレート寸法に対応するよう選択された実質的に剛体の中央部241を有する。剛体の中央部241はその周囲で膜213に接続されてもよい。別の態様では、膜213がテンプレート全体を覆い、一方、剛体の中央部241はその上部又は下部で膜213に被着されるプレートである。この実施形態では、シール208が膜213の下部に位置する。テンプレート1が下部支持部材の支持表面205上に載置され、それは、好ましくは、機械的に、そして、真空供給源117に導管242を介して接続された真空吸引により保持される。第二インプリントユニットは基本的に図8を参照して記載されたように構成され、下主部302上にインプリントされ、載置される新しい基板12を有する。第二インプリントユニット200について記載された態様に対応して、真空供給源117又は他の源が、好ましくは、導管342を介して下主部の支持表面にも接続される。一つの違いは、中間スタンプとして機能するポリマーフォイルリボンが膜としても機能することである。一実施形態では、第二インプリントユニット300は、さらに、プレポリマー源244から熱又はUV硬化プレポリマーを第二スペース303へ適用するよう動作する材料ディスペンサ243を含む。ディスペンスはプレポリマー上での回転により行えるが、好ましい実施形態では、低主部302の支持表面がスピナ245を備え、ディスペンサ243からの中央でのディスペンス及びスピナ245による回転により基板12の上部目標表面上にプレポリマーのスピンコーティングが行われる。別の実施形態では、第二インプリントユニット300近傍にスピンコーティング・ステーションが設けられ、基板収納部がコーティングされた基板をピックアップし、続いて、それらを第二スペース内に移動させる。
この実施形態では、インプリントされたディスクを第一インプリントユニットから第二インプリントユニットへ移動させる供給装置に基板収納部の機能が組み込まれる。図示された実施形態では、供給装置は一組のローラを備え、新しいブランク・ポリマーフォイル・リボン252を有する第一ローラ250が第一インプリントユニットの前に設けられ、第一ローラからリボンが第一スペース203、第二スペース303を介して第二ローラ251にガイドされる。第二インプリントユニット300の後方でインプリントされたポリマーフォイルリボン252を巻き取る代わりに、各使用済み中間スタンプが、次の中間スタンプの分離及び分解のために、第二インプリントユニットでそれがインプリントされた基板に続くように、リボン252が切断、分離されてもよい。
図24では、基板12上のポリマーフォイルリボン252が前工程において第一インプリントユニット200でテンプレート1によりインプリントされており、ローラ251が位置する側部からリボン252を引っ張る電気モータ(図示されない)のような手段によりリボンが引き出されている。テンプレート1上にポリマーフォイルの新しい部分がある。
図25では、対応主部201及び202、そして、301及び302が組み合わされている。第一インプリントユニット200では、剛体部分241を有し、フォイル252をテンプレート1方向にプレスする膜313の後方のキャビティ215に存在する気体又は液体に圧力源216から供給される圧力により、新しいポリマーフォイル部分が構造化されたテンプレート表面にインプリントされる。前述のようにインプリント処理は熱的又は光照射によるものでもよい。第二インプリントユニット300では、インプリント済みポリマーフォイル部分が、ここで、中間スタンプ及び膜として機能し、上主部301のシール308により係契される。リボン252の中間スタンプ部分の後方のキャビティ215に存在する気体又は液体に圧力源216から供給される圧力により、中間スタンプが基板12の目標表面をインプリントする。好ましくは、1乃至20barの比較的低圧でこの処理が行われ、源310からの適切なドーズ量のUV照射によりポリマーフォイル252を介してプレポリマーを露出並びに硬化させる。
図26では、インプリント・シーケンス並びに場合によってはポストベーキングが行われた後に、ここでも、二インプリントユニットの協働主部が分離されている。図17又は図18を参照して記載された方法の一つ等、ある態様の分離装置(図示されない)がこの工程で採用されるべきである。これは、特に、テンプレートが底部支持表面にて保持される第一インプリントユニット200に関わる。第二インプリントユニットにおいても、内蔵分離装置が含まれてもよい。しかし、図示されている実施形態では、インプリントされた基板が用いられた中間スタンプと接触されたままとされる。
図27で、最後に、テンプレート1により最後にインプリントされた部分が今第二スペース303内に載置されるように、一工程でポリマーフォイルリボン252を供給するよう供給装置が動作する。そこで、最後にインプリントされた基板12がスペース303から引き出され、そして、同処理内でフォイル252から分離されてもよい。しかし、フォイルから分離はスペース303からの分離後に別に行われると好ましい。新しい基板12‘が基板収納器により第二インプリントユニット300の底部支持表面に載置される。
図24乃至27を参照して記載された実施形態は、さらに、図20乃至23を参照して記載され態様の基に、ガイドローラ252を下方にプレスするために移動手段と、空気を追い出すプレスローラとを含んでもよい。
本発明の別の実施形態が図28に示されている。この実施形態では図に示されている第一インプリントユニット200は注入モールドユニットである。図28の注入モールドユニットは、大方、図8の実施形態に似ており、従って、ある要素については同じ参照番号が用いられている。一つの違いは、膜が無く、圧力を加える気体又は液体が存在しない。テンプレート1が底部支持表面105に載置されているものとして図示されており、このテンプレートは、例えば、50乃至90℃の適切な処理温度を維持するような態様とされている。低主部202がスペース調整装置107,108により移動可能で上主部201と低主部202とのスペース203を調整する。好ましくは、上主部の下方対向表面104がテンプレート表面に対し、約0.1乃至1mm接近するように上主部が調整される。この点で、上主部201の導管281を介して、溶融ポリマーがポリマー源280より適用される。溶融ポリマーは、好ましくは、源280からの押圧力を用いて適用され、又は、機械的にスペース203内にねじ込まれる。一度、溶融ポリマーが適用されると、スペース調整装置107,108を用いて圧力が作用し、確実に、溶融ポリマー材料をテンプレートのパターンに導入する。別の方法では、主部201、202は互いに所定距離に保持されて、溶融ポリマー材料のために作用圧力が圧力のみを作用させる。溶融ポリマー材料は通常200乃至250℃を維持し、そこで、比較的低温度のテンプレート1により急速に冷却される。さらに、形成されるポリマースタンプの厚みを規定するスペース203が非常に小さく、通常、1mm未満であるので、冷却は速く、通常、10秒を超えない。その度、スペース調整装置107,108が動作してスペース203を開け、その後、供給装置により、形成されたポリマースタンプがデモールドされ、第一スペース203から第二工程インプリント装置のスペースに移動されてもよい。供給装置及び第二インプリント装置は、図5乃至23を参照して記載されたように如何なる形態であってもよい。

用いることができる幾つかのポリマーフォイルは:
Ticona GMBH,GermanyのTopas8007:ガラス転移温度が80℃のサーモプラスティック・ランダム・コーポリマー。Topasは300nmを超える波長の光に対し透明で、表面エネルギが低いという特徴がある。このフォイルは50乃至500μmの厚みで有用である。ここでは、130乃至140μmの厚みのフォイルが用いられている。この材料は、さらに、第一インプリント工程で注入モールドに用いられてもよい。
Zenon Chemicals,JapanのZenor ZF14:ガラス温度が136℃で、300nmを超える波長に対する光透過率が92%。用いられたフォイルの厚みは188μmであるが、50乃至500μmの範囲で他の厚みでもよい。この材料は、さらに、第一インプリント工程で注入モールドに用いられてもよい。
Zenon Chemicals,JapanのZenor E48R:ガラス温度が139℃で、350nmを超える波長に対する光透過率が92%。用いられたフォイルの厚みは75μmである。この材料は、さらに、第一インプリント工程で注入モールドに用いられてもよい。
Bayer AG,Germanyのポリカーボネート(ビスフェノール−Aポリカーボネート):ガラス温度が150℃で350nmを超える波長に対する光透過率が91%のサーモプラスティックポリマー。用いられたフォイルの厚みは300μmであるが、1mmまでの多くの厚みでもよい。この材料は、さらに、第一インプリント工程で注入モールドに用いられてもよい。
用いられたレジスト材料はMicroChem Corp.USAのSU8であり、350乃至400nmの波長を有する光に照射後硬化される。SU8膜とシリコン基板との間の付着促進剤としてMicroChem Corp.USAの薄いLOR0.7が用いられている。
以下に、本発明のインプリント装置が適用できる二工程インプリント処理の例を示す。 例1
表面が線幅80nm、そして、高さ90nmの線パターンを呈するニッケルのテンプレートが、150℃、50barで3分間、ZenorZF14にインプリントされている。いずれの表面も、例えば、非付着層のように、さらなる被覆処理を受けていない。リリース温度は135℃で、この温度でZenorフォイルは、テンプレート、レプリカのいずれのパターンにもダメージを与えずに、ニッケル表面から機械的に剥がすことができた。Zenorフォイルは新テンプレートとして用いられており、これは100nm厚みのSU8膜にインプリントされている。SU8膜が、シリコン基板上にスピンコートされる前に、20nm厚みのLOR膜にスピンコートされた。ここでも、また、いずれの表面も、SU8膜とZenorフォイルとの間の非付着性を高めるためのさらなる被覆処理を受けていない。70℃、50barで3分間インプリントが行われた。SU8膜が光学的に透明なZenorフォイルを介してUV光に4秒間露光され、そして、さらに2分間ベークされた。全インプリントシーケンスの間、温度並びに圧力が各々70℃、50barに維持された。リリース温度は70℃で、この温度でZenorフォイルは、テンプレート、レプリカのいずれのパターンにもダメージを与えずに、ニッケル表面から機械的に剥がすことができた。シリコンウエハ上に堆積されたSU8膜にインプリントされたAFM像が図2に示されている。
例2
AMFにより調べた結果、表面が高さ100nm、そして、幅150nmのBluRayパターンを呈するニッケルのテンプレートが、例1で既に記載されたのと同処理且つ同パラメータで、ZenorZF14にインプリントされている。Zenorフォイルは新テンプレートとして用いられており、これは100nm厚みのSU8膜にインプリントされている。ここでも、例1で既に記載されたのと同処理且つ同パラメータが用いられている。シリコンウエハ上に堆積されたSU8膜にインプリントされたAFM像が図3に示されている。
例3
表面が1乃至28の高アスペクト比のマイクロメートル・パターンを含むニッケルのテンプレートが用いられている。形状は高さ17μmで600nm乃至12μmである。表面がインプリント前にリン酸塩ベースの非付着性膜により被覆されている。ニッケルのテンプレートが、190℃、50barで3分間、ポリカーボネートフォイルにインプリントされている。ポリカーボネートフォイルの表面は、Niテンプレートとポリカーボネートフォイル膜との間の非付着性を高めるためのさらなる被覆処理を受けていない。リリース温度は130℃で、この温度でポリカーボネートフォイルは、テンプレート、レプリカのいずれのパターンにもダメージを与えずに、ニッケル表面から機械的に剥がすことができた。ポリカーボネートフォイルはTopasフォイルへのインプリントのための新テンプレートとして用いられている。120℃、50barで3分間インプリントが行われた。いずれの表面も、ポリカーボネートとTopasフォイルとの間の非付着性を高めるためのさらなる被覆処理を受けていない。リリース温度は70℃で、この温度でTopasは、テンプレートフォイル、レプリカフォイルのいずれのパターンにもダメージを与えずに、ポリカーボネートフォイルから機械的に剥がすことができた。Topasフォイルは新テンプレートとして用いられており、これはシリコン基板にスピンコートされた6000nm厚みのSU8膜にインプリントされている。ここでも、また、いずれの表面も、SU膜とTopasフォイルとの間の非付着性を高めるためのさらなる被覆処理を受けていない。70℃、50barで3分間インプリントが行われた。全処理の間、温度70℃又は圧力50barを変えずに、SU8膜が光学的に透明なTopasフォイルを介してUV光に4秒間露光され、そして、さらに2分間ベークされた。リリース温度は70℃であった。その後、60℃で1時間、Topasフォイルがp−キシレンに完全に溶解された。その結果のAFM像が図4に示されている。好ましい実施形態では、この処理を実行する装置は連続的に配された三つのインプリントユニットを備え、第一インプリントユニットで、この例ではポリカーボネートの、第一中間スタンプを提供するためにマスタテンプレートが用いられる。第二インプリントユニットで第二中間スタンプを形成するための、この例ではTopasである、第二フォイル上でのインプリントに第一中間スタンプが用いられる。第三インプリントユニットでは、第二中間スタンプが、そのパターンをインプリントにより目標基板に転送するために用いられる。一つ且つ同じ供給装置がインプリントユニット間でのインプリントされた中間スタンプの移動に用いられてもよく、これとは別に、一つの供給装置が第一及び第二インプリントユニット間に設けられ、そして、第二供給装置が第二及び第三インプリントユニット間に設けられてもよい。
実験
上記の各例のインプリント処理が、異なる処理パラメータを用い、ある場合には燐ベースの非付着性膜で覆われ、異なってパターンニングされたNiスタンプを用いて行われた。各基板(2乃至6インチシリコンウエハ)が、LOR及びSU8膜をスピンする直前に、イソプロパノール及びアセトンを用いてリンスされた。適用されたスタンプのサイズは2乃至6インチである。UVモジュールが備えられたObducat−6−inch−NIL装置を用いてインプリントが行われた。
Digital InstrumentsのNanoScopeIIIa顕微鏡を用いてタッピングモードで原子間力顕微鏡観察(AFF)を行い、スタンプの状態と行われたインプリントについて調べた。
25kVでObducat CamScan MX2600顕微鏡を用いて走査型電子顕微鏡(SEM)観察が行われた。
本発明の実施形態によるテンプレートから対象物の表面にレプリカを形成する二工程処理を概略的に示す図である。 本発明の実施形態による方法によりSU8にインプリントされた線パターンのAFMタッピングモードイメージを示す図である。 本発明による実施形態によりSU8にインプリントされたBluRay光学ディスクパターンのAFMタッピングモードイメージを示す図である。 本発明による実施形態によるインプリントによりもたらされた高アスペクト比のマイクロメータサイズのピラーパターンのSEMイメージを示す図である。 本発明による実施形態の処理工程を示す図である。 本発明による実施形態の処理工程を示す図である。 本発明による実施形態の処理工程を示す図である。 図1乃至3又は図5乃至7に一般的に示された処理を実行するための、本発明によるインプリントユニットの一実施形態を概略的に示す図である。 処理の初期工程においてポリマースタンプ及び基板が載置されている図8のインプリントユニットを概略的に示す図である。 一つの対象物表面から他の対象物表面にパターンを転送する能動処理工程における図8及び9のインプリントユニットを概略的に示す図である。 二つのインプリントユニットと二ユニット間にディスクを移動させるフィーダ装置とを備えた本発明によるインプリント装置の一実施形態を概略的に示す図である。 二工程インプリント処理において図11の装置を用いた処理工程を概略的に示す図である。 二工程インプリント処理において図11の装置を用いた処理工程を概略的に示す図である。 二工程インプリント処理において図11の装置を用いた処理工程を概略的に示す図である。 二工程インプリント処理において図11の装置を用いた処理工程を概略的に示す図である。 二工程インプリント処理において図11の装置を用いた処理工程を概略的に示す図である。 インプリント処理によりサンドイッチ構造とされた二要素を掴みそして分離させる手法を概略的に示す図である。 インプリント処理によりサンドイッチ構造とされた二要素を掴みそして分離させる手法を概略的に示す図である。 インプリント処理によりサンドイッチ構造とされた二要素を掴みそして分離させる手法を概略的に示す図である。 膜が順に送り込まれたインプリントユニットの一実施形態の処理工程を概略的に示す図である。 膜が順に送り込まれたインプリントユニットの一実施形態の処理工程を概略的に示す図である。 膜が順に送り込まれたインプリントユニットの一実施形態の処理工程を概略的に示す図である。 膜が順に送り込まれたインプリントユニットの一実施形態の処理工程を概略的に示す図である。 二工程インプリント処理において本発明によるインプリント装置の他の実施形態を用いた処理工程を概略的に示す図である。 二工程インプリント処理において本発明によるインプリント装置の他の実施形態を用いた処理工程を概略的に示す図である。 二工程インプリント処理において本発明によるインプリント装置の他の実施形態を用いた処理工程を概略的に示す図である。 二工程インプリント処理において本発明によるインプリント装置の他の実施形態を用いた処理工程を概略的に示す図である。 インジェクションモールディングユニットの形態の第一のインプリントユニットであって、第二のインプリントユニットで用いられるポリマースタンプを形成するインプリントユニットの一実施形態を概略的に示す図である。

Claims (32)

  1. テンプレートの構造化された表面のパターンを基板の目標表面に転送するための装置であって、
    第一中間スペースを有して互いに対向するように配された第一組の協働主部と、前記第一中間スペースを調整し、第一インプリント工程で、前記テンプレートの前記パターンを中間ディスクの受け取り面に転送するように動作可能な第一プレス装置とを含む第一インプリントユニットと、
    第二中間スペースを有して互いに対向するように配された第二組の協働主部と、前記第二中間スペースを調整して、前記中間ディスクに転送された前記パターンを、第二インプリント工程で、前記基板の前記目標表面にインプリントするよう動作可能な第二プレス装置とを含む第二インプリントユニットと、
    前記第一中間スペースから前記第二中間スペースへ前記パターンが転送された前記中間ディスクを移動し、前記基板の前記目標表面上にインプリントするための前記第二インプリントにおいてスタンプとして使用される供給装置とを備え、
    第一支持フレームが前記第一組の協働主部を支持し、第二支持フレームが前記第二組の協働主部を支持し、固定部材が前記第一及び第二支持フレームを互いに固定関係に保持する、装置。
  2. 前記第一組の協働主部の一つは媒体のためのキャビティと該キャビティ内の前記媒体の圧力を調整するための圧力供給システムとを備え、前記キャビティの壁が可塑性膜を備え、該膜の一側が前記第一組の協働主部の他の一つと対向する支持表面を形成している請求項1に記載の装置。
  3. 前記第二組の協働主部の一つは媒体のためのキャビティと該キャビティ内の前記媒体の圧力を調整するための圧力供給システムとを備え、前記キャビティの壁が可塑性膜を備え、該膜の一側が前記第二組の協働主部の他の一つと対向する支持表面を形成している請求項1に記載の装置。
  4. 前記第一組の協働主部の一つはテンプレート保持装置を有するテンプレート保持表面を備えた請求項1に記載の装置。
  5. 前記テンプレート保持装置は機械的テンプレート保持部材を備えた請求項4に記載の装置。
  6. 前記テンプレート保持装置は、真空供給装置と、該真空供給装置と前記支持表面内のオリフィスとの間に接続された導管と、前記オリフィスの周りに設けられたシールとを備えた請求項4に記載の装置。
  7. 前記第一組の協働主部は加熱装置を有するテンプレート保持表面を備えた請求項1に記載の装置。
  8. 前記加熱装置に接続された温度制御ユニットを備えた請求項7に記載の装置。
  9. 前記第一組の協働主部の一つは前記第一中間スペースに向かって光照射するよう動作可能な光照射装置を備えた請求項1に記載の装置。
  10. 前記第二組の協働主部の一つは前記第二中間スペースに向かって光照射するよう動作可能な光照射装置を備えた請求項1に記載の装置。
  11. 前記供給装置は前記第一スペース内に存在するインプリントされたディスクと係合し掴むよう動作可能なディスク掴み部材と、前記テンプレートから前記ディスクを分離するよう動作可能なディスク牽引部材とを含む分離ユニットを備えた請求項4に記載の装置。
  12. 前記ディスク牽引部材はオフセンタ位置でインプリントされたディスクと係合するように構成された請求項4に記載の装置。
  13. 前記ディスク牽引部材は前記テンプレートから離れ前記ディスクのセンタに向かう引っ張り力を前記ディスクに加えるように構成された請求項12に記載の装置。
  14. 前記ディスク掴み部材は前記ディスクの側端部を掴むよう動作可能な機械的掴み部材を備えた請求項11に記載の装置。
  15. 真空供給装置と、該真空供給装置と前記ディスク掴み部材におけるオリフィスとの間に接続された導管と、前記オリフィスの周りに設けられたシールとを備えた請求項11に記載の装置。
  16. 前記膜は前記主部から分離されており、そして、前記主部の一部の周りに設けられたガスケットと係合して前記キャビティを形成するように配される態様とされた請求項2に記載の装置。
  17. 前記第一プレス装置と同期して、前記第一インプリント工程の各サイクルで連続して新しい膜を前記第一中間スペースに供給する膜供給装置を備えた請求項16に記載の装置。
  18. 前記膜供給装置は、一組のローラと、第一ローラから前記第一中間スペースの所定位置へ、そして、続いて、第二ローラへ巻き取られる様な態様とされた膜リボンとを含む請求項17に記載の装置。
  19. 前記膜供給装置は、前記第一中間スペース内に存在する前記膜部分を前記第一プレス装置の配置方向と平行な方向に移動させるような態様とされた膜移動部材を備えた請求項17に記載の装置。
  20. 前記テンプレートと前記ディスクとが前記第一中間スペース内でサンドイッチ配置とされ、前記膜が前記サンドイッチ配置上部に載置され、前記サンドイッチ配置から背けられた前記膜の反対の表面と接触して配されるように制御される膜プレス部材と、該プレス部材を前記膜の周辺に向かって前記反対の表面上部を通過させるように制御されるプレス移動ユニットとを備えた請求項2に記載の装置。
  21. 前記プレス部材は前記反対の表面上を回転するように制御されるプレスローラを備えた請求項20に記載の装置。
  22. ディスクのスタックからディスクをピックピックアップし、そして、前記ディスクを前記第一中間スペース内に載置するディスク挿入装置を備えた請求項1に記載の装置。
  23. 前記ディスクはポリマーフォイルである請求項1に記載の装置。
  24. 前記ポリマーフォイルはポリカーボネート、COC、又は、PMMAから作られた請求項23に記載の装置。
  25. 前記膜はポリマー材料から作られた請求項2に記載の装置。
  26. 前記膜はポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン、PDMS、又は、PEEKから作られた請求項2に記載の装置。
  27. ディスクのスタックからディスクをピックピックアップし、そして、前記ディスクを前記第二スペース内に載置するディスク挿入装置を備えた請求項1に記載の装置。
  28. 脱イオン化ガス源と、該源に接続され、脱イオン化ガスを前記ディスクに向けて通過させるように向けられたノズルとを備えた請求項1に記載の装置。
  29. 前記ディスクは、前記第二組の協働主部の前記一つの一部の周りに設けられたガスケットと係合して前記キャビティを形成するように配される前記膜として機能するポリマーフォイルである請求項3に記載の装置。
  30. 前記供給装置は、連続部分が前記ディスクとして用いられるフォイルリボンと、前記第一インプリント工程のために前記リボンを前記第一中間スペース内のある位置に供給し、そして、前記第二インプリント工程のために前記第二中間スペース内に、そして、続いて、前記第二中間スペースから取り出す供給モータとを備えた請求項1に記載の装置。
  31. 前記フォイルリボンが巻かれ、そして、前記リボンが巻き取られ、そして、前記第一及び第二中間スペース内に引き込まれるローラを備えた請求項30に記載の装置。
  32. テンプレートの構造化された表面のパターンを基板の目標表面に転送するための装置であって、
    第一中間スペースを有して互いに対向するように配された第一組の協働主部と、第一スペース調整装置と、前記第一中間スペース内で前記テンプレートの前記構造化された表面上に溶融ポリマー材料を供給して、前記テンプレートのパターンのレプリカを有する受け取り表面を有する中間スタンプを形成するポリマー供給装置とを含むモールドユニットと、
    第二中間スペースを有して互いに対向するように配された第二組の協働主部と、プレス器を含む第二スペース調整装置とを含むインプリントユニットと、
    前記モールドユニットで形成されたスタンプを前記第一中間スペースから前記中間第二スペースへ移動し、前記基板の前記目標表面上にインプリントするための前記第二インプリントにおいてスタンプとして使用される供給装置とを備え、
    前記第二スペース調整装置は、前記テンプレートのパターンの前記レプリカが前記基板の前記目標表面にインプリントされるように、前記モールドユニットで形成された前記中間スタンプと前記基板の前記目標表面との間の前記第二中間スペースを調整するよう動作可能であり、
    第一支持フレームが前記第一組の協働主部を支持し、第二支持フレームが前記第二組の協働主部を支持し、固定部材が前記第一及び第二支持フレームを互いに固定関係に保持する、装置。
JP2005365443A 2005-12-09 2005-12-19 中間スタンプを用いたパターン複製装置 Active JP4942994B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
TW095106609A TWI392592B (zh) 2005-12-09 2006-02-27 以中間印模進行圖案複製之裝置
KR1020060040670A KR101270082B1 (ko) 2005-12-09 2006-05-04 인터미디어트 스탬프를 갖는 패턴 복제를 위한 장치

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP05111920A EP1795497B1 (en) 2005-12-09 2005-12-09 Apparatus and method for transferring a pattern with intermediate stamp
EP05111920.4 2005-12-09

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007165812A JP2007165812A (ja) 2007-06-28
JP4942994B2 true JP4942994B2 (ja) 2012-05-30

Family

ID=36609520

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005365443A Active JP4942994B2 (ja) 2005-12-09 2005-12-19 中間スタンプを用いたパターン複製装置

Country Status (9)

Country Link
US (1) US7670127B2 (ja)
EP (1) EP1795497B1 (ja)
JP (1) JP4942994B2 (ja)
CN (1) CN1979336B (ja)
AT (1) ATE549294T1 (ja)
HK (1) HK1107804A1 (ja)
MY (1) MY149332A (ja)
SG (1) SG133485A1 (ja)
TW (1) TWI392592B (ja)

Families Citing this family (67)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7686606B2 (en) * 2004-01-20 2010-03-30 Wd Media, Inc. Imprint embossing alignment system
FR2894515B1 (fr) * 2005-12-08 2008-02-15 Essilor Int Procede de transfert d'un motif micronique sur un article optique et article optique ainsi obtenu
KR101324549B1 (ko) * 2005-12-08 2013-11-01 몰레큘러 임프린츠 인코퍼레이티드 기판의 양면 패턴화를 위한 방법 및 시스템
US7500431B2 (en) * 2006-01-12 2009-03-10 Tsai-Wei Wu System, method, and apparatus for membrane, pad, and stamper architecture for uniform base layer and nanoimprinting pressure
US7998651B2 (en) 2006-05-15 2011-08-16 Asml Netherlands B.V. Imprint lithography
US8262381B2 (en) * 2006-06-22 2012-09-11 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Mastering tools and systems and methods for forming a cell on the mastering tools
US7807938B2 (en) * 2006-06-22 2010-10-05 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Mastering tools and systems and methods for forming a plurality of cells on the mastering tools
KR101319325B1 (ko) * 2006-12-29 2013-10-16 엘지디스플레이 주식회사 패턴의 형성 방법
JP5408848B2 (ja) * 2007-07-11 2014-02-05 株式会社ジャパンディスプレイ 半導体装置の製造方法
US20090056575A1 (en) * 2007-08-31 2009-03-05 Bartman Jon A Pattern transfer apparatus
TWI481496B (zh) * 2007-12-19 2015-04-21 Heptagon Micro Optics Pte Ltd 製造光學元件的方法
JP2009176352A (ja) * 2008-01-23 2009-08-06 Showa Denko Kk 磁気記録媒体の製造方法、および磁気記録再生装置
EP2256788A4 (en) * 2008-03-07 2011-03-30 Showa Denko Kk UV NANO-PRINTING LITHOGRAPHY METHOD, RESIN FOAM MOLD AND METHOD FOR PRODUCING THE SAME, MAGNETIC MEDIUM AND METHOD FOR PRODUCING THE SAME, AND MAGNETIC RECORDING / READING APPARATUS
JP5004027B2 (ja) * 2008-04-22 2012-08-22 富士電機株式会社 インプリント方法およびその装置
EP2286980A4 (en) 2008-06-05 2011-07-13 Asahi Glass Co Ltd NANO-PRINTING MOLD, METHOD FOR MANUFACTURING THE SAME, AND PROCESSES FOR PRODUCING A MOLDED RESIN HAVING A FINE ROUGH STRUCTURE ON A SURFACE AND FOR PRODUCING A METAL GRID POLARIZER
EP2138896B1 (en) * 2008-06-25 2014-08-13 Obducat AB Nano imprinting method and apparatus
US7927976B2 (en) * 2008-07-23 2011-04-19 Semprius, Inc. Reinforced composite stamp for dry transfer printing of semiconductor elements
JP2010080680A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Bridgestone Corp 凹凸パターンの形成方法及び凹凸パターンの製造装置
SG162633A1 (en) * 2008-12-22 2010-07-29 Helios Applied Systems Pte Ltd Integrated system for manufacture of sub-micron 3d structures using 2-d photon lithography and nanoimprinting and process thereof
JP5052534B2 (ja) 2009-01-08 2012-10-17 株式会社ブリヂストン 光硬化性転写シート、及びこれを用いた凹凸パターンの形成方法
US8382466B2 (en) * 2009-03-12 2013-02-26 Applied Materials, Inc. Large area dissolvable template lithography
JP2010207902A (ja) * 2009-03-12 2010-09-24 Kitagawa Elaborate Mach Co Ltd 真空プレス装置及び真空プレス方法
JP5173944B2 (ja) * 2009-06-16 2013-04-03 キヤノン株式会社 インプリント装置及び物品の製造方法
JP5060517B2 (ja) * 2009-06-24 2012-10-31 東京エレクトロン株式会社 インプリントシステム
JP2011009362A (ja) * 2009-06-24 2011-01-13 Tokyo Electron Ltd インプリントシステム、インプリント方法、プログラム及びコンピュータ記憶媒体
JP2011066100A (ja) 2009-09-16 2011-03-31 Bridgestone Corp 光硬化性転写シート、及びこれを用いた凹凸パターンの形成方法
US9330685B1 (en) 2009-11-06 2016-05-03 WD Media, LLC Press system for nano-imprinting of recording media with a two step pressing method
US8496466B1 (en) 2009-11-06 2013-07-30 WD Media, LLC Press system with interleaved embossing foil holders for nano-imprinting of recording media
US8402638B1 (en) 2009-11-06 2013-03-26 Wd Media, Inc. Press system with embossing foil free to expand for nano-imprinting of recording media
JP5593092B2 (ja) 2010-02-26 2014-09-17 東芝機械株式会社 転写システムおよび転写方法
JP5603621B2 (ja) 2010-03-08 2014-10-08 東芝機械株式会社 シート状モールド位置検出装置、転写装置および転写方法
JP2013110135A (ja) * 2010-03-12 2013-06-06 Bridgestone Corp 光硬化性転写シートを用いた凹凸パターンの形成方法、及びその方法に用いる装置
JP5520642B2 (ja) 2010-03-15 2014-06-11 東芝機械株式会社 転写装置
JP5597420B2 (ja) 2010-03-16 2014-10-01 東芝機械株式会社 シート状モールド移送位置決め装置
JP2011216808A (ja) * 2010-04-02 2011-10-27 Toshiba Mach Co Ltd 転写装置、転写システム及び転写方法
JP5860453B2 (ja) 2010-04-28 2016-02-16 キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド 表面にナノ構造体を含む複合マイクロニードルアレイ
WO2011141996A1 (ja) * 2010-05-11 2011-11-17 パイオニア株式会社 転写装置及び方法、並びにコンピュータプログラム
JP2011240643A (ja) * 2010-05-20 2011-12-01 Bridgestone Corp 樹脂製フィルムを用いた凹凸パターンの形成方法、その方法に使用する装置
JP5395757B2 (ja) * 2010-07-08 2014-01-22 株式会社東芝 パターン形成方法
CN102442143B (zh) * 2010-10-11 2015-03-18 晟铭电子科技股份有限公司 均压成型方法及其系统
JP5871627B2 (ja) * 2011-03-04 2016-03-01 キヤノン株式会社 インプリントシステム、およびインプリント方法
JP2012190986A (ja) * 2011-03-10 2012-10-04 Fujifilm Corp ナノインプリント用のモールド
PL3542851T3 (pl) 2011-10-27 2022-04-25 Sorrento Therapeutics, Inc. Wszczepialne urządzenia do dostarczania środków biologicznie czynnych
TW201330053A (zh) * 2011-11-14 2013-07-16 Orthogonal Inc 於薄膜元件中壓印圖案化材料的製程
JP2013131629A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Towa Corp Ledチップの樹脂封止方法及び装置
EP2815868B1 (en) * 2012-02-14 2017-03-29 Scivax Corporation Imprint device and imprint method
JP6000656B2 (ja) * 2012-05-30 2016-10-05 株式会社日立ハイテクノロジーズ 樹脂スタンパ製造装置及び樹脂スタンパの製造方法
US10343312B2 (en) 2012-08-27 2019-07-09 Scivax Corporation Imprint device and imprint method
JP5940940B2 (ja) * 2012-08-31 2016-06-29 東芝機械株式会社 転写装置および転写方法
CN102866582B (zh) * 2012-09-29 2014-09-10 兰红波 一种用于高亮度led图形化的纳米压印装置和方法
JP6092561B2 (ja) * 2012-10-01 2017-03-08 東芝機械株式会社 被成形体組立体、被成形体組立体の製造装置および被成形体組立体の製造方法
CN102929100B (zh) * 2012-11-22 2014-11-19 南昌欧菲光纳米科技有限公司 一种可对准卷对卷uv成型的装置及方法
KR102056902B1 (ko) 2013-05-29 2019-12-18 삼성전자주식회사 와이어 그리드 편광판 및 이를 구비하는 액정 표시패널 및 액정 표시장치
KR102089661B1 (ko) 2013-08-27 2020-03-17 삼성전자주식회사 와이어 그리드 편광판 및 이를 구비하는 액정 표시패널 및 액정 표시장치
WO2016033434A1 (en) * 2014-08-29 2016-03-03 Bio-Rad Laboratories, Inc. Epoxy mold making and micromilling for microfluidics
ES2659208T3 (es) 2014-12-22 2018-03-14 Obducat Ab Dispositivo de desmoldado y montaje
EP3162535B1 (en) 2015-10-30 2019-09-11 DingZing Advanced Materials Inc. Method for surface treatment of a thermoplastic polyurethane texture with laminated deep and shallow impressions
KR102215539B1 (ko) * 2015-11-20 2021-02-16 에이에스엠엘 네델란즈 비.브이. 리소그래피 장치 및 리소그래피 장치를 작동시키는 방법
JP2017118054A (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 キヤノン株式会社 インプリント装置、インプリント方法、および物品の製造方法
CN105911815B (zh) * 2016-05-24 2019-07-05 京东方科技集团股份有限公司 纳米压印模板的制作系统及方法
KR102681074B1 (ko) * 2016-10-18 2024-07-02 몰레큘러 임프린츠 인코퍼레이티드 구조물들의 마이크로리소그래픽 제작
CN111844736A (zh) * 2019-04-25 2020-10-30 苏州苏大维格科技集团股份有限公司 三维打印系统及其使用的方法
WO2021182532A1 (ja) * 2020-03-11 2021-09-16 Scivax株式会社 インプリント装置
CN113524644A (zh) * 2020-04-14 2021-10-22 苏州光越微纳科技有限公司 一种软膜限定机构
EP4057066A1 (en) 2021-03-11 2022-09-14 Obducat AB Apparatus and method for surface treatment of an imprint stamp
CN113189840A (zh) * 2021-04-16 2021-07-30 深圳先进技术研究院 微纳结构制作方法及微纳结构制作装置
NL1044355B1 (nl) * 2022-06-13 2023-12-20 Eric Kreuning Holding Bv Lenticulair-stempelmechaniek voor vloeibare polymeren met een gestuurde LED Ultra Violet lichtbron voor het aanbrengen van een gedoseerde hoeveelheid polymeer op een substraat en deze in een vorm te dwingen van een lenticulaire lens en de polymeer uit te harden door middel van een Ultra Violet lichtbron.

Family Cites Families (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4211617A (en) 1975-02-24 1980-07-08 Mca Disco-Vision, Inc. Process for producing a stamper for videodisc purposes
DE2603888B2 (de) * 1975-02-24 1977-12-15 MCA Disco-Vision, Znc, Universal City, Calif. (V-StA.) Verfahren zum herstellen einer nachbildungsmatrize fuer informationstraeger und matrize zur bildung von videoplattenreproduktionen
JPS6262450A (ja) * 1985-09-13 1987-03-19 Fujitsu Ltd スタンパの製法
JP2970147B2 (ja) * 1991-12-09 1999-11-02 凸版印刷株式会社 フレネルレンズ電鋳用母型及びこれを用いた金型の製造方法
JPH0963130A (ja) * 1995-08-25 1997-03-07 Dainippon Printing Co Ltd 光学的記録担体作製用スタンパ及びその製造方法
JP3490279B2 (ja) * 1998-01-16 2004-01-26 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置
US6679864B2 (en) * 1998-04-17 2004-01-20 Becton Dickinson And Company Safety shield system for prefilled syringes
US6334960B1 (en) 1999-03-11 2002-01-01 Board Of Regents, The University Of Texas System Step and flash imprint lithography
DE19920941A1 (de) 1999-05-07 2000-11-16 Krauss Maffei Kunststofftech Verfahren zum Herstellen von Kunststoffteilen mit aufgeprägter Struktur und Vorrichtung zur Durchführung des Verfahrens
SE515607C2 (sv) * 1999-12-10 2001-09-10 Obducat Ab Anordning och metod vid tillverkning av strukturer
JP4192414B2 (ja) * 2000-09-14 2008-12-10 凸版印刷株式会社 レンズシートの製造方法
KR101031528B1 (ko) * 2000-10-12 2011-04-27 더 보드 오브 리전츠 오브 더 유니버시티 오브 텍사스 시스템 실온 저압 마이크로- 및 나노- 임프린트 리소그래피용템플릿
US6705853B1 (en) * 2000-10-20 2004-03-16 Durakon Industries, Inc. Six station rotary thermoforming machine
US20030071016A1 (en) * 2001-10-11 2003-04-17 Wu-Sheng Shih Patterned structure reproduction using nonsticking mold
JP4667684B2 (ja) * 2001-10-23 2011-04-13 リンテック株式会社 光ディスクの製造方法
EP1353229A1 (en) * 2002-04-09 2003-10-15 ASML Netherlands B.V. Lithographic apparatus, device manufacturing method and device manufactured thereby
EP1513689A1 (en) * 2002-06-20 2005-03-16 Obducat AB Method and device for transferring a pattern
JP2004186469A (ja) * 2002-12-04 2004-07-02 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 帯状連続基材およびそれを用いた半導体装置ならびに製造方法
DE10311855B4 (de) * 2003-03-17 2005-04-28 Infineon Technologies Ag Anordnung zum Übertragen von Informationen/Strukturen auf Wafer unter Verwendung eines Stempels
US20050191419A1 (en) 2003-04-11 2005-09-01 Helt James M. Fabrication of nanostructures
TW568349U (en) * 2003-05-02 2003-12-21 Ind Tech Res Inst Parallelism adjusting device for nano-transferring
GB0325748D0 (en) * 2003-11-05 2003-12-10 Koninkl Philips Electronics Nv A method of forming a patterned layer on a substrate
EP1538482B1 (en) * 2003-12-05 2016-02-17 Obducat AB Device and method for large area lithography
JP2005243690A (ja) * 2004-02-24 2005-09-08 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置
JP2006156735A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> パターン形成方法及びモールド
WO2006131153A1 (en) * 2005-06-10 2006-12-14 Obducat Ab Pattern replication with intermediate stamp
KR101366505B1 (ko) * 2005-06-10 2014-02-24 오브듀캇 아베 고리형 올레핀 공중합체를 포함하는 임프린트 스탬프
JP2007042213A (ja) * 2005-08-03 2007-02-15 Canon Inc 光記録媒体の製造方法及びそれを用いて製造された光記録媒体
JP2007073696A (ja) * 2005-09-06 2007-03-22 Meisho Kiko Kk パターン形成方法、パターン形成装置およびパターン形成ずみフィルム
US7878791B2 (en) * 2005-11-04 2011-02-01 Asml Netherlands B.V. Imprint lithography

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007165812A (ja) 2007-06-28
US7670127B2 (en) 2010-03-02
SG133485A1 (en) 2007-07-30
HK1107804A1 (en) 2008-04-18
CN1979336A (zh) 2007-06-13
MY149332A (en) 2013-08-30
EP1795497A1 (en) 2007-06-13
TWI392592B (zh) 2013-04-11
EP1795497B1 (en) 2012-03-14
TW200722288A (en) 2007-06-16
ATE549294T1 (de) 2012-03-15
CN1979336B (zh) 2012-08-29
US20070134362A1 (en) 2007-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4942994B2 (ja) 中間スタンプを用いたパターン複製装置
JP5276436B2 (ja) 中間スタンプによるパターン複製
EP1594001B1 (en) Device and method for imprint lithography
JP2008542081A5 (ja)
EP1538482B1 (en) Device and method for large area lithography
JP5646692B2 (ja) インプリント製法に使用される重合体スタンプの製造方法
JP4879511B2 (ja) リソグラフィのための装置および方法
JP2007055235A (ja) 環状オレフィン共重合体を含んでなるインプリントスタンプ
US20080018024A1 (en) Method and apparatus for imprinting energy ray-setting resin, and discs and semiconductor devices with imprinted resin layer
KR101270082B1 (ko) 인터미디어트 스탬프를 갖는 패턴 복제를 위한 장치
WO2014013563A1 (ja) インプリント装置
JP2012213889A (ja) インプリント装置及び離型方法
JP2011000885A (ja) インプリントまたはロール−プリントリソグラフィ用スタンプの製造装置および製造方法
CN117063120A (zh) 在图案转印时有助于脱模的方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080901

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100129

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100427

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100506

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100903

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110502

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110624

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111024

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20111205

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20111227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120131

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120229

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4942994

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150309

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250