JP4937730B2 - 綴込具及びファイリング用具 - Google Patents

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本発明は、綴込具及び該綴込具を用いたファイリング用具に関する。
従来、書類等の被綴込物を綴じ込む装置として、台板に設けられた綴じ紐部を、被綴込物及び蓋板の挿通孔に通して、蓋板に設けられた押止部材で押止する綴込装置(特許文献1及び特許文献2を参照)がある。さらに、同様の綴込装置において余った綴じ紐部を溝の間に係止する綴込装置がある(特許文献3を参照)。
また、表紙をヒンジ部品で連結した収納具として、折曲部の被綴込物の厚みに相当する幅の部分を、可撓性を有するプラスチック材料等で形成したことを特徴とする収納具がある(特許文献4を参照)。
実開昭50−72315号公報 実開平3−45184号公報 実開平5−476号公報 実開昭48−65312号公報 実開昭61−183687号公報 実開平6−75779号公報 登録実用新案第3054090号公報 米国特許第5720565号明細書
従来、綴じ紐を通す孔が2つ設けられた綴込基部と表紙部とを布テープ等で連結した、いわゆる綴込表紙に、綴じ紐を用いて書類等の被綴込物を綴じ込み、綴じ紐を結んで固定する綴込方法がある。しかし、綴じ紐を用いた方法には、綴込時に綴じ紐が緩まないように綴じ込むことが難しいという問題や、被綴込物の重量等が原因となり、時間の経過とともに綴じ紐が緩んでしまうという問題がある。
また、同様の綴込方法として、樹脂製の綴じ紐部を用いて書類等の被綴込物を綴じ込み、押止部材で押止する綴込方法があるが、これについても同様に、綴込時に綴じ紐部が緩まないように綴じ込むことが難しいという問題や、時間の経過とともに綴じ紐部が緩んでしまうという問題がある。
本発明は、上記した問題に鑑み、綴じ紐部による締めが緩んでいる場合に、再締め込みを行うことで緩みを解消することが可能な綴込具を提供することを課題とする。
本発明は、上記した課題を解決するために、綴じ紐部を押さえつけと噛み合わせとで固定し、綴じ紐部を押さえつけた状態の噛み合わせの解除を可能とすることで、綴じ紐部による締めが緩んでいる場合に、再締め込みを行うことで緩みを解消することを可能にした。
詳細には、本発明は、表面と裏面とを繋ぐ開通部を有する第一基部と、前記第一基部に対応する第二基部と、凹凸からなる被噛合部を有する紐状の綴じ紐部と、前記綴じ紐部の有する被噛合部に対応する凹凸からなる噛合部を有する押さえ部と、前記第二基部に固定された前記綴じ紐部が、該綴じ紐部の前記第二基部に固定されていない一端から被綴込物
及び前記第一基部の開通部に順に通った状態で、前記第一基部と前記第二基部との間に被綴込物を保持する被綴込物保持手段と、前記被綴込物保持手段によって被綴込物が保持された状態で、該綴じ紐部の前記第一基部の有する開通部から出ている部分のうち少なくとも一部を前記押さえ部で前記第一基部上に押さえつけるとともに、前記噛合部と前記被噛合部とを噛み合わせて噛合状態とすることで前記綴じ紐部を固定する綴じ紐部固定手段と、前記綴じ紐部固定手段によって前記綴じ紐部が押さえつけられた状態で、前記綴じ紐部に該綴じ紐部を移動させようとする力が加えられると、前記噛合部が弾性的に変形することで前記噛合状態を解除する噛合状態解除手段と、を備える綴込具である。
綴じ紐部は、押さえつけ及び噛み合わせによって固定される。このとき、綴じ紐部に該綴じ紐部を移動させようとする力が加えられると、押さえつけ状態は維持されたまま、噛合部が弾性的に変形して噛合状態が解除される。即ち、綴じ紐部は押さえつけられた状態でスライドすることが可能となる。ここで、綴じ紐部を移動させようとする力を加えることを中止すると、弾性的に変形していた噛合部は変形から復帰し、再び噛み合わせが行われる。即ち、押さえつけ及び噛み合わせによる固定が行われている状態に復帰し、綴じ紐部は再び固定され、再締め込みが完了する。
また、前記押さえ部は、前記噛合部の周囲に、該噛合部を弾性的に可動とするための切り欠きを有し、前記噛合状態解除手段は、前記綴じ紐部固定手段によって前記綴じ紐部が押さえつけられた状態で、前記綴じ紐部に該綴じ紐部を移動させようとする力が加えられると、前記噛合部が前記切り欠きによって該噛合部の周囲から独立して弾性的に変形することで前記噛合状態を解除し、前記綴じ紐部による再締め込みを可能としてもよい。
また、前記押さえ部は、前記噛合部の周囲に、該噛合部を弾性的に可動とするための薄肉部を有し、前記噛合状態解除手段は、前記綴じ紐部固定手段によって前記綴じ紐部が押さえつけられた状態で、前記綴じ紐部に該綴じ紐部を移動させようとする力が加えられると、前記噛合部が前記薄肉部によって該噛合部の周囲から独立して弾性的に変形することで前記噛合状態を解除し、前記綴じ紐部による再締め込みを可能としてもよい。
噛合部の周囲に切り欠き又は薄肉部を設けることで、噛合部が弾性変形しようとする際に周囲から受ける力が小さくなり、噛合部の弾性変形を可能としている。噛合部が弾性変形することにより噛合状態が解除され、再締め込みが可能となる。
また、前記開通部は、更に前記第一基部の側面を繋ぎ、前記綴じ紐部を側面方向から該開通部に挿入することで該綴じ紐部を該開通部に通すことを可能としてもよい。
開通部が第一基部の表面と裏面とに加えて更に側面を繋ぐことで、綴じ紐部を開通部に通す方法として、綴じ紐部を開通部に先端から挿入する方法の他に、綴じ紐部を開通部に側面方向から挿入する方法を採用することが可能となる。綴じ紐部が側面から挿入可能であることで、先端から通して第一基部を長い距離移動させる必要がなく、簡易に綴じ紐部を開通部に通すことが可能となる。
また、前記第一基部は、前記開通部に挿入された前記綴じ紐部が側面方向へ抜けることを防止する凸部を更に有してもよい。
第一基部が抜け防止の凸部を有することで、綴じ紐部の側面からの挿入を可能とするために開通部の側面が開口している場合でも、挿入された綴じ紐部が容易に側面方向へ抜けてしまうことを防止することが可能となる。
また、本発明に係る綴込具は、前記押さえ部と前記第一基部を連結する連結部を更に備
え、前記連結部は、該連結部の表面と裏面とを繋ぐ開通部又は該連結部のうち周辺よりも厚さの薄い薄肉部を有してもよい。
押さえ部と第一基部を連結部で連結する場合、ここに開通部又は薄肉部を設けることで、連結部を中心に折り曲げを行う際の、折り曲げ易さを調節することが可能となる。
また、前記第一基部は、前記綴じ紐部の先端側を収納する溝を有し、前記溝は、該溝の内側側面に収納された綴じ紐部に接触する突起を有してもよい。
綴じ紐部固定手段によって綴じ紐部が固定されている状態で、綴じ紐部の余った部分が邪魔になることがある。このとき、綴じ紐部の余った部分を溝に収納し、突起を用いて係止することで、全体の見た目をすっきりとさせることが可能となり、綴じ紐部の余り部分が邪魔になることもない。
また、本発明は、先述の綴込具と、前記綴込具の有する前記第一基部に設けられる表表紙と、前記綴込具の有する前記第二基部に設けられる裏表紙と、を備えるファイリング用具である。
ファイリング用具に先述の綴込具を備えることで、綴じ紐部による締めが緩んでいる場合に、再締め込みを行うことで緩みを解消することが可能なファイリング用具を提供することが可能となる。
また、本発明に係るファイリング用具は、ヒンジ部を更に有し、前記表表紙は、前記綴込具の有する前記第一基部と前記ヒンジ部を介して連結され、前記裏表紙は、前記綴込具の有する前記第二基部と前記ヒンジ部を介して連結されてもよい。
ヒンジ部を介して基部と表紙を連結することで、従来からある、綴じ紐を通す孔が2つ設けられた綴込基部と表紙部とを布テープ等で連結した、いわゆる綴込表紙と同等の使用感を出すことが可能となる。
また、前記表表紙は、前記第一基部に接着又は溶着されることによって、前記第一基部に設けられ、前記裏表紙は、前記第二基部と一体成型であることで、前記第二基部に設けられてもよい。
溶着、接着、一体成型等の手段によって第一基部及び第二基部に表紙を設けることで、簡易に再締め込み可能なファイリング用具を製造し、提供することが可能となる。
また、前記表表紙または前記裏表紙は前記ファイリング用具の背面方向に開口した袋状であり、前記ファイリング用具の背面に設けられる背表紙であって、該背表紙の一部が前記袋状の表表紙または裏表紙に挿入され、挿入される部分の長さを変更することで前記ファイリング用具の背幅を変更可能な背表紙を更に備えてもよい。
なお、ファイリング用具をこのような構成とする場合、背幅を調節する際に、第一基部に挿入された綴じ紐部が側面方向へ抜けてしまわないように、開通部を側面方向に開口させないか、側面方向に開口させた上で、前記抜け防止の凸部を設けることが好ましい。
本発明によって、綴じ紐部による締めが緩んでいる場合に、再締め込みを行うことで緩みを解消することが可能な綴込具を提供することが可能となる。
本発明に係る綴込具を備えたファイリング用具の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
<第一の実施形態>
1.構成
図1は、本実施形態におけるファイリング用具90の概要を示す図である。ファイリング用具90は、第一基部10、表表紙60、第一基部10と表表紙60とを連結するヒンジ部40、第二基部20、裏表紙70、第二基部20と裏表紙70とを連結するヒンジ部40、押さえ部30、第一基部10と押さえ部30とを連結する連結部80(連結部80については図2を参照)及び綴じ紐部50を有する。ファイリング用具90は、第一基部10と第二基部20との間に紙等の被綴込物91(被綴込物91については図9を参照)を保持し、ヒンジ部40を用いて表表紙60及び裏表紙70を開閉することで被綴込物91を閲覧可能とする収納具である。また、本実施形態において、第一基部10、押さえ部30、連結部80及び綴じ紐部50は樹脂製の部材である。
次に、図2から図6を用いて、ファイリング用具90を構成する各部の詳細を説明する。図2は、本実施形態における第一基部10、押さえ部30及び連結部80を示す図である。第一基部10は、後述する綴じ紐部50が通される開通部11、綴じ紐部50が収納される綴じ紐部収納溝12、収納した綴じ紐部50を係止する綴じ紐部係止突起13、折り返し部14、折り返し部14を折り返すための折曲部17、折曲部17の曲げ易さを調整する強度調整孔18、折り返し部14を開通部11側に折り返して固定する際の位置決めを行うための嵌合孔15、嵌合孔15に対応する嵌合突起16及び押さえ部30を開通部11側に折り返して固定するための縁部19を有する。連結部80は、第一基部10と押さえ部30とを連結し、連結部80の曲げ易さを調整する強度調整孔81を有する。
押さえ部30は、噛合部31、切り欠き32及び押さえ部30を開通部11側に折り返して固定するための爪部33を有する。ここで、図3は、本実施形態における噛合部31周辺(図2のA部)を示す拡大図である。噛合部31は連続する凹凸からなる。なお、本実施形態では、後述する固定時の固定力と、再締め込みのし易さを考慮して、凸部の鋭角が外向きとなっているが(図3のA−A断面を参照)、必ずしも鋭角である必要はなく、鋭角が本実施形態と同じ向きである必要もない。噛合部31は、後述する被噛合部51と噛み合う形状を有していれば足り、噛合部31及び被噛合部51の材質、大きさ等によって適宜最適な凹凸が形成されることが好ましい。
噛合部31の両脇には、切り欠き32が設けられている(図3のB−B断面を参照)。これは、後述する再締め込みにおいて、噛合部31が周辺の押さえ部30から独立して弾性的に変形できるようにするためのものである。なお、本実施形態では、噛合部31が弾性変形するための手段として切り欠き32を採用しているが、噛合部31の周囲を他の部分よりも厚みの薄い薄肉部とする構成や、噛合部31の周囲に他の部分よりも柔軟な材料を用いる構成等、実施の形態によって適宜噛合部31の弾性変形を可能とする構成が採用されることが好ましい。
図4は、本実施形態における第二基部20を示す図である。第二基部20は、第一基部10の開通部11に対応する開通孔21を有する。開通孔21は、後述する綴じ紐部50が通る大きさに形成されている。
図5は、本実施形態における綴じ紐部50を示す図である。綴じ紐部50は、被噛合部51及び係止片52を有する。被噛合部51は、噛合部31に対応する連続する凹凸からなる。なお、本実施形態では、後述する固定時の固定力と、再締め込みのし易さを考慮し
て、凸部の鋭角が内向きとなっているが、必ずしも鋭角である必要はなく、鋭角が本実施形態と同じ向きである必要もない。これは、先述した噛合部31と同様である。係止片52は、第二基部20の開通孔21に通らない大きさを有し、綴じ紐部50を開通孔21に通したときに、綴じ紐を開通孔21の縁に係止する役割を果たす。
図6は、本実施形態におけるヒンジ部40を示す図である。ヒンジ部40は、押し出し成型によって製造され、材料が柔軟性を有することにより変形する可動部43、第一基部10又は第二基部20を挟んで保持する基部挟持部41と、表表紙60又は裏表紙70を挟んで保持する表紙挟持部42と、を有する。
2.組立手順
次に、図7及び図8を用いて、ファイリング用具90の組立手順を説明する。組立者は、第一基部10の折り返し部14を、折曲部17を中心に曲げることで開通部11側に折り返す(図7を参照)。ここで、折曲部17は強度調整孔18を有するため、組立者は折曲部17を用いて容易に折り返し部14を折り返すことが出来る。折り返し部14を折り返すと、嵌合突起16(図2を参照)が嵌合孔15(図2を参照)に嵌り、折り返し部14を開通部11側に固定する際の位置が決定される。なお、本実施形態では、折り返し部14を開通部11側に固定する手段として接着又は溶着が採用されるが、接着、溶着以外の手段を採用してもよい。第一基部10を生成する材質等に基づいて適宜最適な固定手段が採用されることが好ましい。
さらに、組立者は、連結部80を中心に折り曲げることで、押さえ部30の噛合部31を有する面を第一基部10に対して開いた状態とする。これは、後述する綴込手順において綴じ紐部50が開通部11を通るように、押さえ部30を持ち上げておくためである。なお、連結部80は強度調整孔81を有するため、組立者は連結部80を用いて容易に押さえ部30を折り曲げることが出来る。
第一基部10の組立後、組立者は、ヒンジ部40を用いて第一基部10と表表紙60とを連結する(図8を参照)。基部挟持部41は、第一基部10の厚みよりも狭い間隔を有し、かつ弾性を有する素材からなることで、基部挟持部41に押し込まれた第一基部10を挟んで保持する。同様に、表紙挟持部42は、表表紙60の厚みよりも狭い間隔を有し、かつ弾性を有する素材からなることで、表紙挟持部42に押し込まれた表表紙60を挟んで保持する。また、本実施形態では、第一基部10は基部挟持部41に保持された状態で基部挟持部41に接着又は溶着され、同様に表表紙60は表紙挟持部42に保持された状態で表紙挟持部42に接着又は溶着される。但し、先述した折り返し部14の固定手段と同様、接着、溶着以外の固定手段を採用してもよいし、接着又は溶着を行わず、挟んで保持するのみとしてもよい。
さらに、組立者は、他のヒンジ部40を用いて第二基部20と裏表紙70とを連結する(図示は省略する)。連結方法は、先述した第一基部10と表表紙60とを連結する方法と同様である。第一基部10と表表紙60との連結、及び第二基部20と裏表紙70との連結に、材料が柔軟性を有することにより変形する可動部43を有するヒンジ部40を用いるすることで、従来からある、綴じ紐を通す孔が2つ設けられた綴込基部と表紙部とを布テープ等で連結した、いわゆる綴込表紙と同等の使用感を出すことが可能となる。以上の組立手順で、ファイリング用具90の組立は完了する。
3.綴込手順
続いて、図9及び図10を用いて、ファイリング用具90を用いた被綴込物91の綴込手順を説明する。ユーザは、綴じ紐部50を、2本の綴じ紐部50の噛合部31が互いに向かい合う状態で第二基部20の開通孔21に挿入し、係止片52が開通孔21の縁に係
る位置まで奥に通す。これによって、綴じ紐部50は、第二基部20に固定される。次に、パンチ(穴あけ器)で綴じ孔を空けられた紙等の被綴込物91と第一基部10とを重ね、被綴込物91の綴じ孔と第一基部10の開通部11との位置を合わせ、綴じ紐部50を先端から被綴込物91の綴じ孔及び開通部11に順に通す(図9を参照)。ここで、開通部11は第一基部10の側面方向にも開口しているため、綴じ紐部50を先端から開通部11に挿入するのではなく、綴じ紐部50を開通部11の側面方向に開口した部分から横向きに挿入することにより、容易に綴じ紐部50を開通部11に通すことが出来る。
次に、ユーザは、第一基部10と第二基部20との間に被綴込物91を挟んだ状態で綴じ紐部50を引く。こうすることで、第一基部10と第二基部20との間に被綴込物91が挟まれ、保持される。ユーザは、第一基部10側に出た綴じ紐部50を、綴じ紐部50が開通部11と接触する箇所で外側に折り曲げ(図10を参照)、押さえ部30を開通部11側に倒して綴じ紐部50を押さえつけ、被噛合部51と噛合部31を噛み合わせる(図1を参照)。押さえ部30による押さえつけは、爪部33が開通部11側の縁部19に係ることで維持される。押さえつけと噛み合わせが行われることで、綴じ紐部50は第一基部10と押さえ部30との間に固定され、綴込が完了する。
また、綴じ紐部50の先端側は、綴じ紐部収納溝12に収納される(図1を参照)。このとき、綴じ紐部50が綴じ紐部収納溝12の内側側面に設けられた綴じ紐部係止突起13と接触することで、綴じ紐部50は綴じ紐部収納溝12内に係止される。綴じ紐部50の余った部分を綴じ紐部収納溝12に収納し、綴じ紐部係止突起13を用いて係止することで、全体の見た目をすっきりとさせることが可能となり、綴じ紐部の余り部分が邪魔になることもない。
4.再締め込み手順
次に、図11を用いて、ファイリング用具90に被綴込物91を綴じ込んだ状態での再締め込み手順を説明する。図11の(a)は、被噛合部51が噛合部31によって押さえつけられ、噛み合わされた状態の概略を示す図である。ユーザは、綴じ紐部収納溝12に綴じ紐部50が収納されている場合は、綴じ紐部50を綴じ紐部収納溝12より取り出す。この状態で、綴じ紐部50を保持して綴じ紐部50を第一基部10の中心と反対方向、即ち、綴じ紐部50を先端方向(図11では右方向)に引くと、綴じ紐部50からの力を受けて、噛合部31が噛み合いを解除する方向へ弾性変形する。
図11の(b)は、噛合部31が、綴じ紐部50からの力を受けて弾性変形している状態の概略を示す図である。噛合部31が弾性変形し、噛み合いが解除されることで、綴じ紐部50は押さえつけられた状態のまま移動可能となる。その後、綴じ紐部50を引くことを中止すると、弾性変形した噛合部31は図11の(a)に示す状態に復帰し、再び綴じ紐部は押さえ付けと噛み合わせによって固定される。
本実施形態に拠れば、綴じ紐部50が緩んでいる場合に、再締め込みを行うことで緩みを解消することが可能なファイリング用具90を提供することが可能となる。加えて、再締め込み時に、噛合部31が噛み合いを解除する方向へ弾性変形することから、再締め込み時の噛合部31及び被噛合部51の磨耗を防止することが可能である。
<第二の実施形態>
図12は、第二の実施形態におけるファイリング用具90Bの概要を示す図である。ファイリング用具90Bは、第一基部10、表表紙60B、第二基部20B、裏表紙70B、押さえ部30、第一基部10と押さえ部30とを連結する連結部80及び綴じ紐部50を有する。ヒンジ部を介して表表紙60及び裏表紙70が設けられていた第一の実施形態と異なり、本実施形態では、表表紙60Bは第一基部10に直接溶着又は接着され、裏表
紙70Bは第二基部20Bと一体成型されている。このような構成とすることで、簡易に再締め込み可能なファイリング用具を製造し、提供することが可能となる。
<第三の実施形態>
図13は、第三の実施形態におけるファイリング用具90Cの概要を示す図である。ファイリング用具90Cは、第一基部10、袋状の表表紙60C、この袋状の表表紙60Cの内部に挿入される背表紙71、第二基部20C、裏表紙70C、押さえ部30、第一基部10と押さえ部30とを連結する連結部80及び綴じ紐部50を有する。即ち、袋状の表表紙60C内で背表紙71をスライドさせることで、簡易に背幅を調整することが可能である。また、背表紙71は第一基部10に固定されている。例えば、第一基部の裏面にフック98を設け、表表紙60Cに穴を設けて、この穴とフック98とを係止させることで、背表紙71を第一基部10に固定することとしてもよい(図14を参照)。このような構成とすることで、簡易に背幅を調整可能なファイリング用具を製造し、提供することが可能となる。
図15は、第三の実施形態における第一基部10、押さえ部30及び連結部80を示す図である。第一基部10は、先述の第一または第二の実施形態における第一基部10の構成に加え、更に凸部99を有する。凸部99は、開通部11に挿入された綴じ紐部50が、側面方向へ容易に抜けてしまうことを防止する。即ち、開通部11が第一基部10の側面方向にも開口した上で凸部99を有することで、容易に綴じ紐部50を開通部11に通すことが可能となり、更に、袋状の表表紙60C内で背表紙71をスライドさせて背幅を調整する際に、綴じ紐部50が凸部99に係ることで、誤って綴じ紐部50が側面方向に抜けてしまうことを防止することが可能となる。なお、上述の他の実施形態と異なり、本実施形態における第一基部10、押さえ部30及び連結部80では、折り返し部14等が省略され、全体として細く形成されている。このような構成とすることで、ファイリング用具の組立時に、折り返し部14を開通部11側に折り返す手順(図7を参照)が不要となり、より簡易に再締め込み可能なファイリング用具を製造し、提供することが可能となる。
なお、綴じ紐部50は、挿入された状態で第一基部10の中心から見て外側へ倒される(図13を参照)。このため、凸部99は、開通部11の内側面のうち、第一基部10の中心から見て外側寄りの内側面に設けられることが好ましい(図15を参照)。このような構成とすることで、ユーザが、外側に倒された綴じ紐部50を内側に起こす操作を行わなければ、綴じ紐部50が側面方向へ抜けないようにすることが可能である。
実施形態におけるファイリング用具の概要を示す図である。 実施形態における第一基部、押さえ部及び連結部を示す図である。 実施形態における噛合部周辺を示す拡大図である。 実施形態における第二基部を示す図である。 実施形態における綴じ紐部を示す図である。 実施形態におけるヒンジ部を示す図である。 実施形態におけるファイリング用具の組立手順を示す図である。 実施形態におけるファイリング用具の組立手順を示す図である。 実施形態におけるファイリング用具を用いた被綴込物の綴込手順を示す図である。 実施形態におけるファイリング用具を用いた被綴込物の綴込手順を示す図である。 実施形態におけるファイリング用具に被綴込物を綴じ込んだ状態での再締め込み手順を示す図である。 実施形態におけるファイリング用具の概要を示す図である。 実施形態におけるファイリング用具の概要を示す図である。 実施形態における第一基部、押さえ部及び連結部を裏面から見た状態を示す図である。 実施形態における第一基部、押さえ部及び連結部を示す図である。
符号の説明
10 第一基部
11 開通部
12 綴じ紐部収納溝
13 綴じ紐部係止突起
14 折り返し部
15 嵌合孔
16 嵌合突起
17 折曲部
18 強度調整孔
20 第二基部
21 開通孔
30 押さえ部
31 噛合部
32 切り欠き
40 ヒンジ部
41 基部挟持部
42 表紙挟持部
43 可動部
50 綴じ紐部
51 被噛合部
52 係止片
60 表表紙
70 裏表紙
80 連結部
81 強度調整孔
90 ファイリング用具
91 被綴込物
98 フック
99 凸部

Claims (6)

  1. 表面と裏面とを繋ぐ開通部を有する第一基部と、
    前記第一基部に対応する第二基部と、
    凹凸からなる被噛合部を有する紐状の綴じ紐部と、
    前記綴じ紐部の有する被噛合部に対応する凹凸からなる噛合部を有する押さえ部と、
    前記第二基部に固定された前記綴じ紐部が、該綴じ紐部の前記第二基部に固定されていない一端から被綴込物及び前記第一基部の開通部に順に通った状態で、前記第一基部と前記第二基部との間に被綴込物を保持する被綴込物保持手段と、
    前記被綴込物保持手段によって被綴込物が保持された状態で、該綴じ紐部の前記第一基部の有する開通部から出ている部分のうち少なくとも一部を前記押さえ部で前記第一基部上に押さえつけるとともに、前記噛合部と前記被噛合部とを噛み合わせて噛合状態とすることで前記綴じ紐部を固定する綴じ紐部固定手段と、
    前記綴じ紐部固定手段によって前記綴じ紐部が押さえつけられた状態で、前記綴じ紐部に該綴じ紐部を移動させようとする力が加えられると、前記噛合部が該噛合部の周囲から独立して弾性的に変形することで前記噛合状態を解除する噛合状態解除手段と、
    を備える綴込具。
  2. 前記押さえ部は、前記噛合部の周囲に、該噛合部を弾性的に可動とするための切り欠きを有し、
    前記噛合状態解除手段は、前記綴じ紐部固定手段によって前記綴じ紐部が押さえつけられた状態で、前記綴じ紐部に該綴じ紐部を移動させようとする力が加えられると、前記噛合部が前記切り欠きによって該噛合部の周囲から独立して弾性的に変形することで前記噛合状態を解除し、前記綴じ紐部による再締め込みを可能とする請求項1に記載の綴込具。
  3. 前記押さえ部は、前記噛合部の周囲に、該噛合部を弾性的に可動とするための薄肉部を有し、
    前記噛合状態解除手段は、前記綴じ紐部固定手段によって前記綴じ紐部が押さえつけられた状態で、前記綴じ紐部に該綴じ紐部を移動させようとする力が加えられると、前記噛合部が前記薄肉部によって該噛合部の周囲から独立して弾性的に変形することで前記噛合状態を解除し、前記綴じ紐部による再締め込みを可能とする請求項1に記載の綴込具。
  4. 前記押さえ部と前記第一基部を連結する連結部を更に備え、
    前記連結部は、該連結部の表面と裏面とを繋ぐ開通部又は該連結部のうち周辺よりも厚さの薄い薄肉部を有する請求項1から請求項3の何れか一項に記載の綴込具。
  5. 前記第一基部は、前記綴じ紐部の先端側を収納する溝を有し、
    前記溝は、該溝の内側側面に収納された綴じ紐部に接触する突起を有する請求項1から請求項4の何れか一項に記載の綴込具。
  6. 請求項1から請求項5の何れか一項に記載の綴込具と、
    前記綴込具の有する前記第一基部に設けられる表表紙と、
    前記綴込具の有する前記第二基部に設けられる裏表紙と、
    を備えるファイリング用具。
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