JP4937730B2 - 綴込具及びファイリング用具 - Google Patents
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及び前記第一基部の開通部に順に通った状態で、前記第一基部と前記第二基部との間に被綴込物を保持する被綴込物保持手段と、前記被綴込物保持手段によって被綴込物が保持された状態で、該綴じ紐部の前記第一基部の有する開通部から出ている部分のうち少なくとも一部を前記押さえ部で前記第一基部上に押さえつけるとともに、前記噛合部と前記被噛合部とを噛み合わせて噛合状態とすることで前記綴じ紐部を固定する綴じ紐部固定手段と、前記綴じ紐部固定手段によって前記綴じ紐部が押さえつけられた状態で、前記綴じ紐部に該綴じ紐部を移動させようとする力が加えられると、前記噛合部が弾性的に変形することで前記噛合状態を解除する噛合状態解除手段と、を備える綴込具である。
え、前記連結部は、該連結部の表面と裏面とを繋ぐ開通部又は該連結部のうち周辺よりも厚さの薄い薄肉部を有してもよい。
1.構成
図1は、本実施形態におけるファイリング用具90の概要を示す図である。ファイリング用具90は、第一基部10、表表紙60、第一基部10と表表紙60とを連結するヒンジ部40、第二基部20、裏表紙70、第二基部20と裏表紙70とを連結するヒンジ部40、押さえ部30、第一基部10と押さえ部30とを連結する連結部80(連結部80については図2を参照)及び綴じ紐部50を有する。ファイリング用具90は、第一基部10と第二基部20との間に紙等の被綴込物91(被綴込物91については図9を参照)を保持し、ヒンジ部40を用いて表表紙60及び裏表紙70を開閉することで被綴込物91を閲覧可能とする収納具である。また、本実施形態において、第一基部10、押さえ部30、連結部80及び綴じ紐部50は樹脂製の部材である。
て、凸部の鋭角が内向きとなっているが、必ずしも鋭角である必要はなく、鋭角が本実施形態と同じ向きである必要もない。これは、先述した噛合部31と同様である。係止片52は、第二基部20の開通孔21に通らない大きさを有し、綴じ紐部50を開通孔21に通したときに、綴じ紐を開通孔21の縁に係止する役割を果たす。
次に、図7及び図8を用いて、ファイリング用具90の組立手順を説明する。組立者は、第一基部10の折り返し部14を、折曲部17を中心に曲げることで開通部11側に折り返す(図7を参照)。ここで、折曲部17は強度調整孔18を有するため、組立者は折曲部17を用いて容易に折り返し部14を折り返すことが出来る。折り返し部14を折り返すと、嵌合突起16(図2を参照)が嵌合孔15(図2を参照)に嵌り、折り返し部14を開通部11側に固定する際の位置が決定される。なお、本実施形態では、折り返し部14を開通部11側に固定する手段として接着又は溶着が採用されるが、接着、溶着以外の手段を採用してもよい。第一基部10を生成する材質等に基づいて適宜最適な固定手段が採用されることが好ましい。
続いて、図9及び図10を用いて、ファイリング用具90を用いた被綴込物91の綴込手順を説明する。ユーザは、綴じ紐部50を、2本の綴じ紐部50の噛合部31が互いに向かい合う状態で第二基部20の開通孔21に挿入し、係止片52が開通孔21の縁に係
る位置まで奥に通す。これによって、綴じ紐部50は、第二基部20に固定される。次に、パンチ(穴あけ器)で綴じ孔を空けられた紙等の被綴込物91と第一基部10とを重ね、被綴込物91の綴じ孔と第一基部10の開通部11との位置を合わせ、綴じ紐部50を先端から被綴込物91の綴じ孔及び開通部11に順に通す(図9を参照)。ここで、開通部11は第一基部10の側面方向にも開口しているため、綴じ紐部50を先端から開通部11に挿入するのではなく、綴じ紐部50を開通部11の側面方向に開口した部分から横向きに挿入することにより、容易に綴じ紐部50を開通部11に通すことが出来る。
次に、図11を用いて、ファイリング用具90に被綴込物91を綴じ込んだ状態での再締め込み手順を説明する。図11の(a)は、被噛合部51が噛合部31によって押さえつけられ、噛み合わされた状態の概略を示す図である。ユーザは、綴じ紐部収納溝12に綴じ紐部50が収納されている場合は、綴じ紐部50を綴じ紐部収納溝12より取り出す。この状態で、綴じ紐部50を保持して綴じ紐部50を第一基部10の中心と反対方向、即ち、綴じ紐部50を先端方向(図11では右方向)に引くと、綴じ紐部50からの力を受けて、噛合部31が噛み合いを解除する方向へ弾性変形する。
図12は、第二の実施形態におけるファイリング用具90Bの概要を示す図である。ファイリング用具90Bは、第一基部10、表表紙60B、第二基部20B、裏表紙70B、押さえ部30、第一基部10と押さえ部30とを連結する連結部80及び綴じ紐部50を有する。ヒンジ部を介して表表紙60及び裏表紙70が設けられていた第一の実施形態と異なり、本実施形態では、表表紙60Bは第一基部10に直接溶着又は接着され、裏表
紙70Bは第二基部20Bと一体成型されている。このような構成とすることで、簡易に再締め込み可能なファイリング用具を製造し、提供することが可能となる。
図13は、第三の実施形態におけるファイリング用具90Cの概要を示す図である。ファイリング用具90Cは、第一基部10、袋状の表表紙60C、この袋状の表表紙60Cの内部に挿入される背表紙71、第二基部20C、裏表紙70C、押さえ部30、第一基部10と押さえ部30とを連結する連結部80及び綴じ紐部50を有する。即ち、袋状の表表紙60C内で背表紙71をスライドさせることで、簡易に背幅を調整することが可能である。また、背表紙71は第一基部10に固定されている。例えば、第一基部の裏面にフック98を設け、表表紙60Cに穴を設けて、この穴とフック98とを係止させることで、背表紙71を第一基部10に固定することとしてもよい(図14を参照)。このような構成とすることで、簡易に背幅を調整可能なファイリング用具を製造し、提供することが可能となる。
11 開通部
12 綴じ紐部収納溝
13 綴じ紐部係止突起
14 折り返し部
15 嵌合孔
16 嵌合突起
17 折曲部
18 強度調整孔
20 第二基部
21 開通孔
30 押さえ部
31 噛合部
32 切り欠き
40 ヒンジ部
41 基部挟持部
42 表紙挟持部
43 可動部
50 綴じ紐部
51 被噛合部
52 係止片
60 表表紙
70 裏表紙
80 連結部
81 強度調整孔
90 ファイリング用具
91 被綴込物
98 フック
99 凸部
Claims (6)
- 表面と裏面とを繋ぐ開通部を有する第一基部と、
前記第一基部に対応する第二基部と、
凹凸からなる被噛合部を有する紐状の綴じ紐部と、
前記綴じ紐部の有する被噛合部に対応する凹凸からなる噛合部を有する押さえ部と、
前記第二基部に固定された前記綴じ紐部が、該綴じ紐部の前記第二基部に固定されていない一端から被綴込物及び前記第一基部の開通部に順に通った状態で、前記第一基部と前記第二基部との間に被綴込物を保持する被綴込物保持手段と、
前記被綴込物保持手段によって被綴込物が保持された状態で、該綴じ紐部の前記第一基部の有する開通部から出ている部分のうち少なくとも一部を前記押さえ部で前記第一基部上に押さえつけるとともに、前記噛合部と前記被噛合部とを噛み合わせて噛合状態とすることで前記綴じ紐部を固定する綴じ紐部固定手段と、
前記綴じ紐部固定手段によって前記綴じ紐部が押さえつけられた状態で、前記綴じ紐部に該綴じ紐部を移動させようとする力が加えられると、前記噛合部が該噛合部の周囲から独立して弾性的に変形することで前記噛合状態を解除する噛合状態解除手段と、
を備える綴込具。 - 前記押さえ部は、前記噛合部の周囲に、該噛合部を弾性的に可動とするための切り欠きを有し、
前記噛合状態解除手段は、前記綴じ紐部固定手段によって前記綴じ紐部が押さえつけられた状態で、前記綴じ紐部に該綴じ紐部を移動させようとする力が加えられると、前記噛合部が前記切り欠きによって該噛合部の周囲から独立して弾性的に変形することで前記噛合状態を解除し、前記綴じ紐部による再締め込みを可能とする請求項1に記載の綴込具。 - 前記押さえ部は、前記噛合部の周囲に、該噛合部を弾性的に可動とするための薄肉部を有し、
前記噛合状態解除手段は、前記綴じ紐部固定手段によって前記綴じ紐部が押さえつけられた状態で、前記綴じ紐部に該綴じ紐部を移動させようとする力が加えられると、前記噛合部が前記薄肉部によって該噛合部の周囲から独立して弾性的に変形することで前記噛合状態を解除し、前記綴じ紐部による再締め込みを可能とする請求項1に記載の綴込具。 - 前記押さえ部と前記第一基部を連結する連結部を更に備え、
前記連結部は、該連結部の表面と裏面とを繋ぐ開通部又は該連結部のうち周辺よりも厚さの薄い薄肉部を有する請求項1から請求項3の何れか一項に記載の綴込具。 - 前記第一基部は、前記綴じ紐部の先端側を収納する溝を有し、
前記溝は、該溝の内側側面に収納された綴じ紐部に接触する突起を有する請求項1から請求項4の何れか一項に記載の綴込具。 - 請求項1から請求項5の何れか一項に記載の綴込具と、
前記綴込具の有する前記第一基部に設けられる表表紙と、
前記綴込具の有する前記第二基部に設けられる裏表紙と、
を備えるファイリング用具。
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