JP2005313566A - 綴じ具 - Google Patents

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裕 新井
Mitsunori Maeda
光則 前田
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Abstract

【課題】どのようなファイルに用いても、容易に書類を綴じたり外したりすることができる綴じ具を提供する。
【解決手段】この発明の綴じ具10は、基体18の両端に続いて綴じ片22が形成された綴じ部材14と、前記綴じ部材14との間に綴じ足76を保持するベース部材12とを備え、前記ベース部材12の開口部54より突き出て、綴じ部材14の長手方向に延びる綴じ足76を嵌めて、綴じ部材14を綴じ足76とともにベース部材12に固定するように構成されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、綴じ具に関し、特に、たとえば綴じ穴が形成された書類などをファイルに綴じるために用いられる綴じ具に関する。
ファイルに書類などを綴じるために、たとえば図22及び23に示すような綴じ具1が用いられる。綴じ具1は、長手方向を有する綴じ具本体2を含む。綴じ具本体2の長手方向の両側には、操作片3が取り付けられる。操作片3は、綴じ具本体2の長手方向に対して直立する位置と、綴じ具本体2の長手方向に沿った位置との間で、回動可能に取り付けられる。操作片3の近傍において、綴じ具本体2には開口部4が形成される。
綴じ具1は、ファイル5に書類などを綴じるために用いられる。ファイル5は表紙6aを含み、その中央部に形成された折り畳み部6bには、綴じ具1の2つの開口部4に対応した間隔で、綴じ足7が取り付けられる。この綴じ足7が、書類に形成された綴じ穴に挿通される。そして、書類の上に、綴じ具1が載置される。このとき、綴じ具本体2の開口部4に、綴じ足7が挿通される。そして、操作片3を綴じ具本体2の長手方向に沿うように倒すことにより、綴じ足7が綴じ具本体2の長手方向に倒れた状態で、綴じ具本体2と操作片3との間に挟まれる。この状態で、操作片3が綴じ具本体2に固定され、書類がファイル5に綴じられる。
このような綴じ具1において、操作片3が倒れた状態で固定されたとき、綴じ具本体2に対して直立する向きに力が働くような構造とすることが考えられている。このような綴じ具1では、操作片3が倒れた状態で固定されていないとき、常に綴じ具本体に対して起き上がるように力が働く。そのため、綴じ片3が起き上がって、開口部4が露出した状態が保たれる。したがって、開口部4が露出するように綴じ片3を指で支える必要がなく、綴じ足7を開口部4に挿通したり外したりする作業を容易に行うことができる(例えば、特許文献1参照)
このような綴じ具1は、書類の綴じ量を調整することができるファイル5にも用いることができる。このファイル5では、図22及び23に示すように、表紙6aに袋状に形成された被覆用表紙8aが被せられる。この被覆用表紙8aには、折り畳み部6bに対応して、鍔状部8bが形成される。この鍔状部8bには、2つの綴じ足7に対応した間隔で、貫通孔が形成される。
このファイル5では、表紙6aが袋状の被覆用表紙8aに嵌め込まれているため、表紙6aに対して被覆用表紙8aをスライドさせることにより、折り畳み部6bと鍔状部8bの間隔を調整することができる。これらの折り畳み部6bと鍔状部8bとの間に、書類が挟み込まれ、綴じ足7が書類の綴じ穴および鍔状部8bの貫通孔に挿通される。書類の反対側には、鍔状部8bに綴じ具10が取り付けられる。そして、綴じ具1の開口部4に綴じ足7を挿通し、操作片3を倒すことにより、書類をファイル5に綴じることができる。このように、表紙6aの折り畳み部6bと被覆用表紙8aの鍔状部8bとの間隔を調整することにより、これらの間に挟まれる書類の綴じ量を調整することができる。
特開2003−11565号公報
このように、この綴じ具1では、操作片3が起きた状態を保つことができ、書類を綴じたり外したりすることが容易であるが、綴じ足7が綴じ具本体2の長手方向に沿うように曲がった状態のままである場合、綴じ具1が綴じ足7に引っ掛かって取り外しにくい。
また、書類の綴じ量を調整できるファイル5では、表紙6aに対して被覆用表紙8aをスライドさせるときに、図22及び23に示すように、鍔状部8bが倒れやすく、この場合、綴じ足7が綴じ具1に対して斜めになる。そのため、綴じ足7が綴じ具1の開口部4に斜めに入った状態となり、綴じ足7が綴じ具1に引っ掛かった状態となって、表紙6aに対して被覆用表紙8aをスライドさせることができなくなる。したがって、表紙6aに対して被覆用表紙8aをスライドさせようとすれば、鍔状部8bを綴じ足7に対して直交する状態で持ち、被覆用表紙8aをスライドさせる必要があり、取り扱いが煩雑となる。
それゆえに、この発明の主たる目的は、どのようなファイルに用いても、容易に書類を綴じたり外したりすることができる綴じ具を提供することである。
この発明の請求項1にかかる綴じ具は、基体の両端に続いて綴じ片が形成された綴じ部材と、前記綴じ部材との間に綴じ足を保持するベース部材とを備え、前記ベース部材の開口部より突き出て、綴じ部材の長手方向に延びる綴じ足を嵌めて、綴じ部材を綴じ足とともにベース部材に固定するように構成された、綴じ具である。
この発明の請求項2にかかる綴じ具は、綴じ部材のベース部材と対向する側には、ベース部材の開口部より突き出て綴じ部材の長手方向に延びる綴じ足を嵌める嵌挿部が形成された、請求項1に記載の綴じ具である。
この発明の請求項3にかかる綴じ具は、綴じ部材は、基体と、該基体の長手方向の両側にヒンジ部を挟んで形成された綴じ片とを備え、該綴じ片は、綴じ足を嵌めるように形成された、請求項1または2に記載の綴じ具である。
この発明の請求項4にかかる綴じ具は、前記綴じ片は、ベース部材の開口部より突き出て綴じ部材の長手方向に延びる綴じ足を嵌める嵌挿部が、ベース部材と対向する側に形成され、該嵌挿部に綴じ足を嵌めて、綴じ足とともにベース部材に固定するように形成された、請求項3に記載の綴じ具である。
この発明の請求項5にかかる綴じ具は、前記綴じ部材の嵌挿部は、ベース部材の開口部の位置より、長手方向において外側に向けて延びる保持部と、該保持部の両縁部に続いてベース部材側に向けて突き出され綴じ部材の長手方向に延びる挟持部と、内側に向けてそれぞれが向き合うように、該挟持部より突き出された係止凸部とを備え、該保持部と該係止凸部との間に長手方向に延びた綴じ足を嵌め、ベース部材に綴じ足を固定するように構成された、請求項2ないし4に記載の綴じ具である。
この発明の請求項6にかかる綴じ具は、前記綴じ片は、回動してベース部材に固定し且つ起こしてベース部材より引き離すことができるように形成され、綴じ片が引き起こされるとき、綴じ足が綴じ片とともに引き起こされるように形成された、請求項3ないし5に記載の綴じ具である。
請求項1の発明によれば、綴じ足の形状に影響されることなく、たとえ綴じ足にある形状に湾曲する癖がついていても、綴じ足を綴じ部材の綴じ片に嵌めてベース部材に綴じ足とともに固定できるので、綴じ足の固定が容易であり、容易に書類を綴じたり外したりすることができる。
請求項2の発明によれば、綴じ足の形状に影響されることなく、たとえ綴じ足にある形状に湾曲する癖がついていても、綴じ足を綴じ部材の嵌挿部に嵌めてベース部材に綴じ足とともに固定できるので、綴じ足の固定が容易であり、容易に書類を綴じたり外したりすることができる。
請求項3および4の発明によれば、綴じ足の形状に影響されることなく、たとえ綴じ足にある形状に湾曲する癖がついていても、綴じ足を綴じ部材の綴じ片に嵌めてベース部材に綴じ足とともに固定できるので、綴じ足の固定が容易であり、容易に書類を綴じたり外したりすることができる。
請求項5の発明によれば、向き合う係止凸部の間より、綴じ足を挟持部間に嵌め込み、保持部とベース部材との間に綴じ足を嵌めて、ベース部材に綴じ足とともに固定できるので、綴じ足の固定が容易であり、容易に書類を綴じたり外したりすることができる。
請求項6の発明によれば、綴じ片は、回動してベース部材に固定し且つ起こしてベース部材より引き離すことができるように形成されることができ、且つ綴じ片が引き起こされるとき、綴じ足が綴じ片とともに引き起こされるように形成されたので、綴じ片からの綴じ足の引き抜きは容易で綴じられた書類を外すことが容易で、ベース部材に綴じ足とともに固定できるので、綴じ足の固定が容易であり、容易に書類を綴じたり外したりすることができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
この明細書において、裏面(側)とは、本綴じ具をファイルに固定するとき、ファイルに固定される面(側)を言い、表面(側)とは、ファイルに固定される面(側)と反対側の面(側)を言う。
図1はこの発明の綴じ具を開いた状態を示す斜視図であり、図2はこの発明の綴じ具を閉じた状態を示す斜視図であり、図3はこの発明の綴じ具の綴じ片を起立した状態を示す斜視図である。図4は、図1に示す綴じ具を一方面側からみた平面図であり、図5は、図1に示す綴じ具を他方面側からみた平面図である。
綴じ具10は、たとえば、書類の綴じ量を調整することができるファイルに取り付けられるもので、長手方向を有する略長尺帯状のベース部材12と、長手方向を有する略長尺帯状の綴じ部材14とを含む。
これらのベース部材12と綴じ部材14とは、薄肉状で折り曲げ可能な連結部材16によって連結される。連結部材16は、ベース部材12および綴じ部材14の長手方向の中央部において、ベース部材12および綴じ部材14の幅方向の一端側を連結するように形成され、連結部材16の長手方向において一端から他端に亘って連続する薄肉状の折り曲げ部16aを介して綴じ部材14と連結され、且つ連結部材16の長手方向において一端から他端に亘って連続する薄肉状の折り曲げ部16bを介してベース部材12と連結されている。
ベース部材12と綴じ部材14と連結部材16とは、軟質合成樹脂にて一体形成されてなる。
綴じ部材14は、長尺帯状の基体18を備え、その一方面側(裏面側)には綴じ部材14の長手方向に沿って凹部18aが形成され、他方面側(表面側)は平面状に形成される。凹部18aが形成されることによって、綴じ部材14の幅方向の両側に、2つの側壁部18b、18bが平行に形成される。基体18の長手方向の両側には、中間部20を介して、一対の綴じ片22が形成される。中間部20および綴じ片22は、綴じ部材14の2つの側壁部18bとほぼ同じ幅に形成される。
中間部20は、図6に示すように、綴じ部材14の一方面側(裏面側)の凹部18aから一段上がって形成され、さらに、中間部20の外側には、中間部20に続いて縦断面V字状に凹んで、折り曲げ可能な薄肉状のヒンジ部24が形成される。
ヒンジ部24は、薄肉部が綴じ部材14の幅方向に連続して形成され、両側壁部18b間及び中間部20と略同一の幅に形成されている。
また、綴じ部材14の基体18の長手方向の両端側において、綴じ部材14の長手方向の外側に向かって突出する凸部36が形成される。凸部36は、綴じ部材14の他方面側(表面側)において、綴じ部材14の幅方向に延びるように形成される。それにより、凸部36と中間部20との間に、溝状の凹部36aが形成される。
綴じ片22は、ベース部材12の開口部54に対向する部位より長手方向の外側に向かって延びる嵌挿部26が形成される。
嵌挿部26は、開口部54に挿通されて綴じ片22側に突き出て且つ湾曲して、綴じ片22の長手方向の外側に向かって延びる断面長方形で帯状の綴じ足76(後に詳述する)が嵌まり、ベース部材12側に向けて綴じ足76を押え込むように形成されている。
嵌挿部26は、湾曲した綴じ足76の上面を押さえる保持部28と、該保持部28の両縁部に続いて下方に突き出た綴じ足76の挟持部30と、該左右一対の挟持部30の下部より、その内側に向けてそれぞれが向き合うように突き出た左右一対の係止凸部32とを備える。
保持部28は、綴じ足76の幅より幅が広い横幅を備える。
また、挟持部30は、綴じ足76の厚さより高い高さと綴じ足76が延びる方向に延びる長さを備えて、綴じ足76を挟んで綴じ足76が綴じ片22の長手方向に直線状に伸びて所定の位置に固定されるように形成されている。
係止凸部32は、開口部54に対向する部位より長手方向の外側において一定の間隔をおいた位置に形成され、綴じ足76が延びる長手方向に延びる長さを備えて、綴じ足76を係止し保持し得るように形成されている。
綴じ片22の他方面側(表面側)において、ヒンジ部24に近い端部に、凸部38が形成される。凸部38は、綴じ片22の基体18側の端面に突出するようにして、綴じ片22と同一の幅であって、綴じ片22の幅方向全域に延びるように形成され、ヒンジ部24を構成するV字状斜面の表面とは直角に交差する方向に向けて突出されている。それにより、凸部38と綴じ片22との間に、溝状の凹部38aが形成される。
ヒンジ部24で折り曲げて綴じ片22を綴じ部材14の長手方向の中心側(基体18側)に起こし、綴じ片22を基体18部分と直交するように立てたとき、この凸部38は、綴じ部材14から突出する凸部36と中間部20との間に形成される凹部36aに嵌り込むとともに、この凹部38aには、凸部36が嵌り込むように形成される(図14参照)。
また、前記係止凸部32より長手方向の内側において、保持部28の内側部より前記挟持部30に続いて挟持部30と同じ高さの内壁部34が形成され、内壁部34に当接した綴じ足76が長手方向の外側の方向に向いて湾曲するように、下部(ベース部材12と対向する側面)から上部に向かうに従って被さるように外側に向かって傾斜する傾斜面により構成されている。
綴じ片22の先端側は、2叉状でその先端に向かうに従って広がる末広状の摘み部40が形成され、一対の摘み部40の中央には、切込部40aが形成される。
切込部40aは、綴じ片22の他方面側において、綴じ片22の先端側から内側に向かって徐々に幅が狭くなるように形成され、ある程度幅が狭くなったところで同一幅となるように形成される。
切込部40aが形成された部分の先端側において、綴じ片22の幅が大きくなる末広状の摘み部40が形成され、一対の摘み部40は、基体18よりその幅が広く、視覚的に指で摘む部位であることがわかり易く且つ指で持ちやすくなっており、一対の摘み部40は、内壁部34側に向けて湾曲させることができるように形成されている。
また、摘み部40の内側の近傍において、綴じ片22の幅方向の両側に突出する係止部42が形成される。係止部42は、係止を容易にするための斜面部42aと該斜面部42aに続く直角状の係合部42bとからなる。
さらに、連結部材16の両側において、綴じ部材14の幅方向の両側に突出するように4つの係止部44が形成される(図4および11参照)。さらに、綴じ部材14の長手方向の中央部において、連結部材16の反対側に、綴じ部材14の幅方向の外側に向かって突出する別の係止部46が形成される。係止部44および係止部46は、係止を容易にするための斜面部44a、46aと該斜面部44a、46aに続く直角状の係合部44b、46bとからなる。
ベース部材12は、長手方向を有する平面部50と、平面部50の幅方向の両側に形成される側壁部52とを含む。側壁部52は、平面部50の面に対して起立するように形成される。ただし、連結部材16が形成されている部分には、側壁部52は形成されていない(図12参照)。これらの側壁部52の間に、綴じ部材14が嵌め込まれて保持される。ベース部材12は、綴じ部材14の両端部に形成された摘み部40の間を保持する長さに形成される。
ベース部材12の平面部50には、綴じ部材14の嵌挿部26に対応する位置に、貫通孔たる開口部54が形成される(図10参照)。さらに、図4に示すように、ベース部材12の平面部50の長手方向において、開口部54の外側に、平面部50の他方面側に突出するクリップ部58が形成される。クリップ部58は、平面部50から突出する基部58aを含む。この基部58aからベース部材12の長手方向に向けて平面部50に沿って延びるように、押さえ板58bが形成される。そして、ベース部材12の平面部50とクリップ部58とでファイル70などを挟み込むことにより、ベース部材12がファイル70などに取り付けられる。
さらに、ベース部材12の長手方向における2つの開口部54の外側において、平面部50の一方面(綴じ部材14と対向する面)側に、鋸状の凹凸部60が形成される(図7参照)。この凹凸部60は、綴じ部材14の綴じ片22に形成された保持部28に対応する位置に形成される。また、綴じ部材14の係止部44に対応する位置において、ベース部材12の側壁部52に、係止部44を嵌め込むための凹部62が形成される(図11参照)。この凹部62に係止部44を嵌め込み、凹部62の下面に係合部44bを係合させることにより、綴じ部材14がベース部材12に固定される。また、綴じ部材14の係止部42に対応する位置において、ベース部材12の側壁部52に、係止部42を嵌め込み、係合部42bを係合させるための凹部64が形成される(図8参照)。この凹部64に係止部42を嵌め込み、係合部42bを凹部64の下面に係合させることにより、綴じ片22を倒した状態で保持することができる。
なお、凹凸部60の最頂点と綴じ部材14の綴じ片22の内側面との間隔は、綴じ足76の厚みと略同じか若干短く設定される。
さらに、ベース部材12の長手方向の中央部において、連結部材16の反対側の側壁部52に、凹部66が形成される(図12参照)。この凹部66は、ベース部材12と綴じ部材14とを組み合わせたときに、係止部46を嵌め込み、その下面に係合部46bを係合させるために用いられる。
この綴じ具10を用いるために、図2および図13に示すように、連結部材16が折り曲げ部16a及び折り曲げ部16bにおいて折り曲げられて、ベース部材12に綴じ部材14が嵌め込まれる。このとき、綴じ部材14の係止部44がベース部材12の凹部62に嵌め込まれて、ベース部材12に綴じ部材14が固定される。また、綴じ片22に形成された係止部42がベース部材12の凹部64に嵌め込まれて、綴じ片22が倒れた状態で保持される。さらに、綴じ部材14の中央部に形成された係止部46がベース部材12の凹部66に嵌め込まれ、連結部材16の反対側で固定される。
なお、ベース部材12の係止凸部32と対向する部位に、係止凸部32を収容する空隙部68が形成され、ベース部材12に綴じ部材14が嵌め込まれ、綴じ片22が閉じられるとき、綴じ片22の係止凸部32が空隙部68内に収まるように形成されている。
この綴じ具10は、たとえば、書類の綴じ量を調整することができるファイルに取り付けられる。ファイル70は、図15および16に示すように、表紙72と、被覆用表紙74とを含む。表紙72および被覆用表紙74は、たとえば厚紙や合成樹脂などで形成されたシート材などを用いて形成される。表紙72は、シート材を折り曲げて形成される。そして、表紙72は、2つの平面部72a,72bを含み、その略中央部において平面部72a,72bの面上に突出する折り畳み部72cが形成される。
また、被覆用表紙74は、シート材を袋状にすることにより形成される。袋状の被覆用表紙74の開口端部には、被覆用表紙74の面に対して突出する鍔状部74aが形成される。この被覆用表紙74には、表紙72の一方の平面部72aが挿入される。このとき、鍔状部74aが表紙72の折り畳み部72cと同じ向きに配置される。したがって、表紙72に対して被覆用表紙74をスライドさせることにより、鍔状部74aと折り畳み部72cとの間の間隔を調整することができる。
表紙72の折り畳み部72cには、2本の綴じ足76が鍔状部74aに向かって延びるように取り付けられる。綴じ足76は、たとえば1本の帯状物の両端側を折り畳み部72cに形成された孔に通すことにより形成される。これらの綴じ足76には、外面側にたとえば鋸状の凹凸部が形成される。
また、被覆用表紙74の鍔状部74aには、ベース部材12と綴じ部材14とを備えた綴じ具10が取り付けられる。この場合、図14に示すように、鍔状部74aには取り付け用孔80が形成され、この取り付け用孔80にベース部材12のクリップ部58が通される。このように、ベース部材12の平面部50とクリップ部58とで鍔状部74aを挟むことにより、綴じ具10が鍔状部74aに固定される。このとき、図14および15に示すように、鍔状部74aには、開口部54に連通するようにして貫通孔74bが形成される。なお、綴じ片22が倒れた状態においては、綴じ片22の係止部38がベース部材12の凹部64に嵌り込んで固定される。
このファイル70に書類を綴じるには、綴じ孔が形成された書類が、表紙72の折り畳み部72cと被覆用表紙74の鍔状部74aとの間に挟み込まれる。そして、折り畳み部72cから延びる綴じ足76が、書類の綴じ孔に挿通される。このとき、綴じ片22は、ベース部材12に対して直交する状態、つまりベース部材12に対して起きた状態になっている。
さらに、この綴じ足76は、鍔状部74aの貫通孔からベース部材12の開口部54を通して、綴じ部材14側に突き出される。そして、綴じ足76は、ベース部材12の長手方向の外側に向けて延び、延びた綴じ足76の上から起きた状態になっている綴じ片22がベース部材12側に向けてヒンジ部24を中心にして回動されて倒されると、綴じ足76は綴じ片22の嵌挿部26内に嵌まり込む。
すなわち、綴じ足76は、一対の係止凸部32の間の間隙内に入り込み、係止凸部32の弾力性により係止凸部32の間の間隙が拡がり、綴じ足76は嵌挿部26内に嵌まり込む。
この状態で、綴じ片22が倒され、係止部42がベース部材12の凹部64に嵌め込まれる。それによって、綴じ片22の保持部28の表面で綴じ足76を押圧するとともに綴じ足76の凹凸部がベース部材12の凹凸部60に嵌り込み、綴じ足76の引き抜きが防止される。このようにして、書類は綴じ込まれ、ファイル70に保持される。
また、綴じた書類を外したり、さらに書類を追加するときには、綴じ片22の摘み部40を両側から挟むことにより、係止部42をベース部材12の凹部64から外して、綴じ片22が起こされる。そして、表紙72に対して被覆用表紙74をスライドさせることにより、折り畳み部72cと鍔状部74aとが離れて、綴じ足76が綴じ片22から引き抜かれる。
綴じ片22が起きた状態のとき、図14に示すように、綴じ片22に形成された凸部38が、綴じ部材14の端部に形成された凸部36と中間部20との間に形成される凹部36aに嵌り込む。これらの凸部36,38などによってストッパが形成され、綴じ片22が起きた状態が保たれる。綴じ片22が起きた状態で保持されるため、綴じ足76を嵌挿部26より引き抜くことを容易に行うことができる。
このとき、綴じ足76は綴じ片22の嵌挿部26に嵌められているため、綴じ足76がベース部材12および綴じ部材14に対して斜交した状態が保持され、綴じ足76が綴じ具10に引っ掛かったりしない。そのため、綴じ足76をスムーズに綴じ片22から引き抜くことができる。また、表紙72に対して被覆用表紙74をスライドさせても、鍔状部74aが斜めに倒れたりせず、スムーズにスライドさせることができる。
このように、綴じ足76を折り曲げた状態で、ベース部材12と綴じ片22とを固定することにより、書類などが綴じ具10から外れるのを防止することができる。
このような綴じ具10では、綴じ部材14とほぼ同じ幅となるように綴じ片22およびヒンジ部24が形成されているため、綴じ部材14をベース部材12に嵌め込んだときに、ベース部材12の側壁部52がヒンジ部24の幅方向の両側に配置される。しかも、ベース部材12の側壁部52は、ヒンジ部24に近接して配置されるため、ヒンジ部24は綴じ片22が起きたり倒れたりする向きにのみ折り曲げ可能となり、他の向きへの動きは側壁部52で規制される。したがって、ヒンジ部24が破損する向きに力が働きにくい。
また、この綴じ具10では、ベース部材12と綴じ部材14とを組み合わせることにより、綴じ部材14の長手方向におけるヒンジ部24の間で、ベース部材12の側壁部52と綴じ部材14の側壁部18bとが重なり合う。それにより、これらの側壁部52,18b、綴じ部材14の基体18、ベース部材12の平面部50などによって、角筒状に形成される。このような構造とすることにより、綴じ具10の捩れ方向の力に対して強くなり、破損しにくい綴じ具10を得ることができる。
さらに、このような綴じ具10では、ベース部材12と綴じ部材14とが連結部材16で連結されているため、ファイル70に取り付けられた綴じ具10の綴じ部材14がベース部材12から外れてしまった場合でも、綴じ部材14を紛失することがない。また、ベース部材12と綴じ部材14と連結部材16とが一体的に形成されているため、合成樹脂などの材料を用いて射出成形することにより、容易に製造することができる。特に、ベース部材12と綴じ部材14とを組み合わせたときに、ヒンジ部24の幅方向の両側にベース部材12の側壁部52が配置されるため、ヒンジ部24が形成された綴じ部材14には、ヒンジ部24に近接する側壁部を形成する必要がなく、容易に成形を行うことができる。
また、ベース部材12と綴じ部材14とを連結部材16で連結し、連結部材16を折り曲げてベース部材12と綴じ部材14とを組み合わせる構造とすることにより、綴じ片22を動作させるためのヒンジ部24が破損しにくく、耐久性の高い綴じ具10を得ることができる。
このように、この実施の形態によれば、ベース部材と綴じ部材とを連結部材で連結し、連結部材を折り曲げてベース部材と綴じ部材とを組み合わせる構造とすることにより、綴じ部材に形成された綴じ片を動かすためのヒンジ部に近接してベース部材の側壁部を配置することができる。そのため、綴じ片が動作する向きにのみヒンジ部を屈曲させることができ、ヒンジ部の破損を防止することができる。
さらに、ベース部材と綴じ部材とを組み合わせることにより、角筒状の部分を形成することができ、綴じ具全体としての強度を高めることができる。
また、ベース部材と綴じ部材と連結部材とが一体的に形成されるため、合成樹脂などを用いて射出成形などによって容易に製造することができる。しかも、ベース部材と綴じ部材とを組み合わせることにより、ベース部材の側壁部が綴じ部材の綴じ片に近接して配置されるため、綴じ部材において、ヒンジ部に近接する側壁部を形成する必要がない。そのため、合成樹脂の射出成形などによって、容易にヒンジ部を保護する綴じ具を得ることができる。
なお、綴じ部材14に形成される綴じ片22としては、前記実施の形態に限定されることなく、単に、綴じ足76を嵌めてベース部材12の平面部50側に折り曲げるものであればよく、また、図18および19に示すように、綴じ片22の保持部28の内面、すなわちベース部材12の平面部50側に対向する面に凹凸部60に対応する鋸状の凹凸部28aを形成してもよい。
クリップ部58は、図18および19に示すように、押さえ板58bの先端部には、平面部50側に向かって跳ね上がる跳ね上がり部58cが形成され、クリップ部58の跳ね上がり部58cが、鍔状部74に形成された孔82に嵌め込まれるように形成してもよい。
また、綴じ足76に、図20および21に示すように、凹凸部60の凹凸に対応する凹凸部76aをその長手方向の全長に亘って形成してもよい。
この発明の綴じ具を開いた状態を示す斜視図である。 この発明の綴じ具を閉じた状態を示す斜視図である。 この発明の綴じ具の綴じ片を起立した状態を示す斜視図である。 図1に示す綴じ具を一方面側からみた平面図である。 図1に示す綴じ具を他方面側からみた平面図である。 図1に示す綴じ具の綴じ部材を示す図4図示のH−H断面図である。 図1に示す綴じ具のベース部材を示す図4図示のG−G断面図である。 図1に示す綴じ具の図4図示のA−A断面図であり、(a)はベース部材と綴じ部材とを組み合わせる前の図であり、(b)はベース部材と綴じ部材とを組み合わせた後の図である。 図1に示す綴じ具の図4図示のB−B断面図である。 図1に示す綴じ具の図4図示のC−C断面図である。 図1に示す綴じ具の図4図示のE−E断面図であり、(a)はベース部材と綴じ部材とを組み合わせる前の図であり、(b)はベース部材と綴じ部材とを組み合わせた後の図である。 図1に示す綴じ具の図4図示のF−F断面図であり、(a)はベース部材と綴じ部材とを組み合わせる前の図であり、(b)はベース部材と綴じ部材とを組み合わせた後の図である。 ベース部材と綴じ部材とを組み合わせるときの状態を示す図解図である。 本発明にかかる綴じ具のベース部材と綴じ部材とを組み合わせ、綴じ片を起立したときの状態を示す断面図解図である。 本発明にかかる綴じ具のベース部材と綴じ部材とを組み合わせ、綴じ片を倒した状態を示す断面図解図である。 図15に示す綴じ具をファイルに使用した状態を示す図解図である。 図15に示す綴じ具をファイルに使用した状態を示す図解図である。 本発明にかかる別の実施の形態である綴じ具のベース部材と綴じ部材とを組み合わせ、綴じ片を起立したときの状態を示す断面図解図である。 本発明にかかる別の実施の形態である綴じ具のベース部材と綴じ部材とを組み合わせ、綴じ片を倒した状態を示す断面図解図である。 本発明にかかる別の実施の形態である綴じ具のベース部材と綴じ部材とを組み合わせ、綴じ片を起立したときの状態を示す断面図解図である。 本発明にかかる別の実施の形態である綴じ具のベース部材と綴じ部材とを組み合わせ、綴じ片を倒した状態を示す断面図解図である。 従来の綴じ具の一例を示す図解図である。 従来の綴じ具の一例を示す図解図である。
符号の説明
1 綴じ具
2 綴じ具本体
3 操作片
4 開口部
5 ファイル
6a 表紙
6b 折り畳み部
7 綴じ足
8a 被覆用表紙
8b 鍔状部
10 綴じ具
12 ベース部材
14 綴じ部材
16 連結部材
16a,16b 折り曲げ部
18 基体
18a 凹部
18b 側壁部
20 中間部
22 綴じ片
24 ヒンジ部
26 嵌挿部
28 保持部
28a 鋸状の凹凸部
30 挟持部
32 係止凸部
34 内壁部
36 凸部
36a 凹部
38 凸部
38a 凹部
40 摘み部
40a 切込部
42 係止部
44 綴じ部材の係止部
46 係止部
42a,44a,46a 斜面部
42b,44b,46b 係合部
50 平面部
52 側壁部
54 開口部
58 クリップ部
58a 基部
58b 押さえ板
58c 跳ね上がり部
60 凹凸部
62 ベース部材の凹部
64 ベース部材の凹部
66 ベース部材の凹部
68 空隙部
70 ファイル
72 表紙
72a,72b 平面部
72c 折り畳み部
74 被覆用表紙
74a 鍔状部
74b 貫通孔
76 綴じ足
80 取り付け用孔
82 鍔状部の孔

Claims (6)

  1. 基体の両端に続いて綴じ片が形成された綴じ部材と、
    前記綴じ部材との間に綴じ足を保持するベース部材とを備え、
    前記ベース部材の開口部より突き出て、綴じ部材の長手方向に延びる綴じ足を嵌めて、
    綴じ部材を綴じ足とともにベース部材に固定するように構成された、
    綴じ具。
  2. 綴じ部材のベース部材と対向する側には、ベース部材の開口部より突き出て綴じ部材の長手方向に延びる綴じ足を嵌める嵌挿部が形成された、
    請求項1に記載の綴じ具。
  3. 綴じ部材は、基体と、該基体の長手方向の両側にヒンジ部を挟んで形成された綴じ片とを備え、
    該綴じ片は、綴じ足を嵌めるように形成された、
    請求項1または2に記載の綴じ具。
  4. 前記綴じ片は、ベース部材の開口部より突き出て綴じ部材の長手方向に延びる綴じ足を嵌める嵌挿部が、ベース部材と対向する側に形成され、
    該嵌挿部に綴じ足を嵌めて、綴じ足とともにベース部材に固定するように形成された、
    請求項3に記載の綴じ具。
  5. 前記綴じ部材の嵌挿部は、
    ベース部材の開口部の位置より、長手方向において外側に向けて延びる保持部と、
    該保持部の両縁部に続いてベース部材側に向けて突き出され綴じ部材の長手方向に延びる挟持部と、
    内側に向けてそれぞれが向き合うように、該挟持部より突き出された係止凸部とを備え、
    該保持部と該係止凸部との間に長手方向に延びた綴じ足を嵌め、ベース部材に綴じ足を固定するように構成された、
    請求項2ないし4に記載の綴じ具。
  6. 前記綴じ片は、回動してベース部材に固定し且つ起こしてベース部材より引き離すことができるように形成され、
    綴じ片が引き起こされるとき、綴じ足が綴じ片とともに引き起こされるように形成された、
    請求項3ないし5に記載の綴じ具。
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