JP4933895B2 - 水性接着剤分散液 - Google Patents

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Description

本発明は、ポリウレタンに基づく水性ポリマー分散液、該水性ポリマー分散液の製造方法及び該水性ポリマー分散液の使用に関する。
ポリウレタンに基づく接着剤としては、2つの被接着支持体(substrate)に塗布された後で乾燥処理に付される溶剤含有型接着剤が大勢を占めている。次いで、2つの支持体を室温での加圧下又は熱活性化後の加圧下で接合させると、該接合操作直後に高い初期強度を有する接着層が得られる。
生態学的な理由から、対応する水性接着剤配合物へ加工できる適当な水性接着剤分散液に対する要請が高まってきているが、この種の系は次のような欠点を有している。即ち、水の蒸発後におこなわれる接合操作直後の初期耐熱性が、乾燥接着剤膜を予め熱活性化させたとしても、溶剤含有接着剤の場合に比べて著しく低くなる。
シリカ製品を種々の用途に使用することは従来から知られている。固体状のSiO製品はレオロジー特性を調整するための充填剤又は吸着剤として広範囲に使用されており、又、シリカソルは種々の無機材料のバインダー、半導体用艶出剤若しくはコロイド化学の反応における凝集成分として主に使用されている。例えば、ヨーロッパ特許公報EP−A0332928には、防火要素の製造における含浸層としてのシリカゾルの存在下でポリクロロプレンラテックスを使用することが開示されている。耐燃性発泡体の表面処理剤の製造又はビチューメンの改良のために、熱分解法シリカをポリクロロプレンラテックスと併用することが仏国特許公報FR−A2341537及びFR−A2210699に開示されており、又、日本国特許公報特開平6−256738には、該シリカをクロロプレン/アクリル酸コポリマーと併用することが開示されている。
本発明が解決しようとする課題は、水性接着剤組成物であって、被接着支持体に塗布後に該支持体を接合させた後において(特に、熱活性化後において)高い初期耐熱性を発揮する水性接着剤組成物を提供することである。
驚くべきことには、接合後に高い初期耐熱性を示す接着剤が、ポリウレタンの分散液と二酸化珪素の水性分散液を適当に組み合わせることによって調製できることが判明した。
即ち、本発明は、下記の成分(a)及び(b)を含有する水性ポリマー分散液に関する:
(a)60〜350nm(好ましくは、20〜80nm)の平均粒径を有する少なくとも1種のポリウレタンの分散液、及び
(b)20〜400nm(好ましくは、30〜100nm、特に好ましくは、40〜80nm)の粒径を有するSiO粒子を含有する少なくとも1種の二酸化珪素の水性分散液。
本発明において使用するポリウレタンの分散液(a)は、下記の成分(A1)〜(A3)と共に、(A4)及び/又は(A5)から選択される少なくとも1種の化合物を反応させて得られるポリウレタン(A)を含有する:
(A1)ポリイソシアネート、
(A2)400〜8000の平均分子量を有するポリマー性ポリオール及び/又はポリアミン、
(A3)所望による分子量が400までのモノアルコール、ポリアルコール、モノアミン、ポリアミン又はアミノアルコール、
(A4)少なくとも1個のイオン性基又は潜在的イオン性基を有する化合物、
(A5)非イオン性の親水化化合物。
本発明において、潜在的イオン性基とは、イオン性基を生成することができる基である。
ポリウレタン(A)は下記の配合処方によって調製するのが好ましい[この場合、成分(A4)と(A5)の合計量は0.1〜27重量%であり、又、反応成分の総量は100重量%にする]:
(A1)7〜45重量%、
(A2)50〜91重量%、
(A3)随意に0〜30重量%、
(A4)[イオン性又は潜在的にイオン性の化合物]0〜12重量%、及び
(A5)0〜15重量%。
ポリウレタン(A)は下記の配合処方によって調製するのが特に好ましい[この場合、成分(A4)と(A5)の合計量は0.1〜19重量%であり、又、反応成分の総量は100重量%にする]:
(A1)10〜30重量%、
(A2)65〜90重量%、
(A3)随意に0〜10重量%、
(A4)[イオン性又は潜在的にイオン性の化合物]3〜9重量%、及び
(A5)0〜10重量%。
ポリウレタン(A)は下記の配合処方によって調製するのが特に非常に好ましい[この場合、成分(A4)と(A5)の合計量は0.1〜16重量%であり、又、反応成分の総量は100重量%にする]:
(A1)8〜27重量%、
(A2)65〜85重量%、
(A3)随意に0〜8重量%、
(A4)[イオン性又は潜在的にイオン性の化合物]3〜8重量%、及び
(A5)0〜8重量%。
適当なポリイソシアネートは芳香族、芳香族−脂肪族、脂肪族又は脂環式のポリイソシアネートである。この種のポリイソシアネートの混合物を使用してもよい。適当なポリイソシアネートの具体例を以下に示す:ブチレン−ジイソシアネート、ヘキサメチレン−ジイソシアネート(HDI)、イソホロン−ジイソシアネート(IPDI)、2,2,4−及び/又は2,4,4−トリメチルヘキサメチレン−ジイソシアネート、ビス(4,4’−イソシアナトシクロヘキシル)メタンの異性体又は所望の混合割合のこれらの異性体の混合物、イソシアナトメチル−1,8−オクタン−ジイソシアネート、1,4−シクロヘキシレン−ジイソシアネート、1,4−フェニレン−ジイソシアネート、2,4−及び/又は2,6−トルイレン−ジイソシアネート、1,5−ナフタレン−ジイソシアネート、2,4’−又は4,4’−ジフェニルメタン−ジイソシアネート、トリフェニルメタン−4,4’,4”−トリイソシアネート又はウレタン、イソシアヌレート、アロファネート、ビウレット、ウレットジオン若しくはイミノオキサジアジンジオン構造を有するこれらの誘導体、並びにこれらの化合物の任意の混合物。ヘキサメチレン−ジイソシアネート、イソホロン−ジイソシアネート並びにビス(4,4’−イソシアナトシクロヘキシル)メタンの異性体及びその混合物が好ましい。
好ましくは、ポリイソシアネートは、脂肪族結合及び/又は脂環式結合のみによって結合したイソシアネート基を有するタイプの前記ポリイソシアネート又はこれらの混合物である。特に非常に好ましい出発化合物(A1)はHDI,IPDI及び/又は4,4’−ジイソシアナトジシクロヘキシルメタンに基づくポリイソシアネートまたはこれらの混合物である。
ポリイソシアネート(A1)として別の適当なポリイソシアネートはウレットジオン、イソシアヌレート、ウレタン、アロファネート、ビウレット、イミノオキサジアジンジオン及び/又はオキサジアジントリオン構造を有すると共に少なくとも2種のジイソシアネートから構成されるいずれかの所望のポリイソシアネートであって、簡単な脂肪族、脂環式、芳香族−脂肪族及び/又は芳香族ジイソシアネートの変性によって調製されるポリイソシアネートであり、この種のポリイソシアネートとしては、例えば、次の文献に記載されているものが例示される:J. Prakt. Chem. 、第336巻、1994年、第185頁〜第200頁。
適当なポリマー性ポリオール又はポリアミド(A2)は少なくとも1.5〜4のOH官能価を有する。この種の化合物としては、ポリアクリレート、ポリエステル、ポリラクトン、ポリエーテル、ポリカーボネート、ポリエステル−カーボネート、ポリアセタール、ポリオレフィン及びポリシロキサン等が例示される。600〜2500の分子量及び2〜3のOH官能価を有するポリオールが好ましい。
ヒドロキシル基を有する使用可能なポリカーボネートは、炭酸誘導体(例えば、ジフェニルカーボネート、ジメチルカーボネート又はホスゲン等)をジオールと反応させることによって得られる。この場合、使用可能なジオールとしては次の化合物が例示だれる:エチレングリコール、1,2−及び1,3−プロパンジオール、1,3−及び1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ビスヒドロキシメチルシクロヘキサン、2−メチル−1,3−プロパンジオール、2,2,4−トリメチルペンタン−1,3−ジオール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ジブチレングリコール、ポリブチレングリコール、ビスフェノールA,テトラブロモビスフェノールA,並びにラクトン変性ジオール。ジオール成分としては、ヘキサンジオール、好ましくは、1,6−ヘキサンジオール及び/又はヘキサンジオール誘導体を40〜100重量%含有するものが好ましい。この場合、ヘキサンジオール誘導体としては、末端OH基のほかにエーテル基又はエステル基を有するものが好ましい。この種の誘導体としては、ヘキサンジオール1モルに対してカプロラクトンを少なくとも1モル(好ましくは、1〜2モル)反応させて得られる生成物(独国特許公報DE−A1770245参照)、及びヘキサンジオールの自己エーテル化によってジヘキシレングリコール又はトリヘキシレングリコールを形成する反応によって得られる生成物が例示される。このような誘導体の調製法は、例えば、独国特許公報DE−A1570540にも記載されている。又、DE−A3717060に記載されているポリエーテル−ポリカーボネートも使用することができる。
ヒドロキシル−ポリカーボネートは、好ましくは、線状にすべきである。しかしながら、この種の化合物は、所望により、多官能性成分(特に、低分子量ポリオール)を組み入れることによって分枝状構造を幾分有していてもよい。このような目的のためには、次に例示する化合物が適当である:グリセロール、トリメチロールプロパン、ヘキサン−1,2,6−トリオール、ブタン−1,2,4−トリオール、ペンタエリトリトール、キニトール、マンニトール、ソルビトール、メチルグリコシド、及び1,3,4,6−ジアンヒドロヘキシトール。
適当なポリエーテル−ポリオールは、ポリウレタン化学の分野において自体既知のポリテトラメチレングリコールポリエーテルであり、該化合物は、例えば、カチオン開環によるテトラヒドロフランの重合によって調製することができる。
さらに別の適当なポリエーテル−ポリオールはポリエーテル類、例えば、スターター(starter)分子を使用してスチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド又はエピクロロヒドリン(特に、プロピレンオキシド)から調製されるポリオール類である。
適当なポリエステルポリオールとしては、多価アルコール(好ましくは、2価アルコール及び所望による付加的な3価アルコール)を多塩基性カルボン酸(好ましくは、2塩基性カルボン酸)と反応させて得られる生成物が例示される。遊離のポリカルボン酸の代わりに、ポリエステル調製用の対応するカルボン酸無水物又は対応する低級アルコールとのポリカルボン酸エステル若しくはその混合物を使用することも可能である。ポリカルボン酸は脂肪族、脂環式、芳香族及び/又は複素環式のポリカルボン酸であってもよく、このようなカルボン酸は所望により、例えば、ハロゲン原子等によって置換されたカルボン酸、及び/又は不飽和カルボン酸であってもよい。
成分(A3)は、ポリウレタンプレポリマーの停止反応のために適当な成分である。この成分としては、単官能性アルコール及びモノアミンが適当である。好ましいモノアルコールは、炭素原子数が1〜18の脂肪族モノアルコールであり、このようなアルコールとしては、エタノール、n−ブタノール、エチレングリコールモノブチルエーテル、2−エチルヘキサノール、1−オクタノール、1−ドデカノール及び1−ヘキサデカノール等が例示される。好ましいモノアミンは脂肪族モノアミンであり、このようなアミンとしては、ジエチルアミン、ジブチルアミン、エタノールアミン、N−メチルエタノールアミン、N,N−ジエタノールアミン、「ジェファミン(Jeffamin)」(登録商標)のMシリーズのアミン[フンツマン・コーポレーション・ユオロープ社(ベルギー)の製品]、並びにアミノ官能性のポリエチレンオキシド及びポリプロピレンオキシド等が例示される。
適当な文献に多数の例が記載されている分子量が400未満のポリオール、アミノポリオール又はポリアミンも成分(A3)としては適当なものである。
好ましい成分(A3)としては、下記の化合物が具体的に例示される:
i)アルカンジオール及びアルカントリオール、例えば、エタンジオール、1,2−及び1,3−プロパンジオール、1,4−及び2,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,3−ジメチルプロパンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−エチル−2−ブチルプロパンジオール、トリメチルペンタンジオール、ジエチルオクタンジオール位置異性体、1,2−及び1,4−シクロヘキサンジオール、水素化ビスフェノールA[2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−プロパン]、2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピオン酸2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピルエステル、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、並びにグリセロール。
ii)エーテル−ジオール、例えば、ジエチレンジグリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、及びヒドロキノンジヒドロキシエチルエーテル。
iii)下記の一般式(I)及び(II)で表されるエステル−ジオール、例えば、δ−ヒドロキシブチル−ε−ヒドロキシ−カプロン酸エステル、ω−ヒドロキシヘキシル−γ−ヒドロキシ酪酸エステル、アジピン酸β−ヒドロキシエチルエステル、及びテレフタル酸ビス(β−ヒドロキシエチル)エステル等:
HO−(CH)−CO−O−(CH)−OH (I)
HO−(CH)−O−CO−R−CO−O−(CH)−OH (II)
(式中、Rは炭素原子数が1〜10、好ましくは2〜6のアルキレン基又はアリーレン基を示し、xは2〜6の数を示し、yは3〜5の数を示す)
iv)ジアミン及びポリアミン、例えば、1,2−ジアミノエタン、1,3−ジアミノプロパン、1,6−ジアミノヘキサン、1,3−及び1,4−フェニレンジアミン、4,4’−ジフェニルメタンジアミン、イソホロンジアミン、2,2,4−及び2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミンの異性体混合物、2−メチルペンタメチレンジアミン、ジエチレントリアミン、1,3−及び1,4−キシリレンジアミン、α,α,α’,α’−テトラメチル−1,3−及び−1,4−キシリレンジアミン、4,4−ジアミノジシクロヘキシルメタン、アミノ官能性のポリエチレンオキシド又はポリプロピレンオキシド[「ジェファミン」(登録商標)のDシリーズの製品(フンツマン・コーポレーション・ユオロープ社(ベルギー)の製品)として入手可能]、ジエチレントリアミン並びにトリエチレンテトラミン。本発明において使用するのに適当なジアミンは、ヒドラジン、ヒドラジン水和物及び置換ヒドラジン、例えば、N−メチルヒドラジン、N,N'−ジメチルヒドラジン及びその同族体、酸性ジヒドラジド、アジピン酸、β−メチルアジピン酸、セバシン酸、ヒドロアクリル酸、テレフタル酸、セミカルバジド−アルキレンヒドラジド、例えば、β−セミカルバジドプロピオン酸ヒドラジド(例えば、DE−A1770591参照)、セミカルバジドアルキレン−カルバジンエステル、例えば、2−セミカルバジドエチルカルバジンエステル(例えば、DE−A1918504参照)、アミノセミカルバジド化合物、例えば、β−アミノエチルセミカルバジド−カーボネート(例えば、DE−A1902931参照)。
成分(A4)は、イオン性基を有しており、該イオン性基はカチオン性であってもよく、あるいはアニオン性であってもよい。カチオン性又はアニオン性分散作用を示す化合物は、例えば、スルホニウム基、アンモニウム基、ホスホニウム基、カルボキシレート基、スルホネート基若しくはホスホネート基、又は造塩(salt formation)によって上記の基へ変換可能な基(潜在的イオン性基)を有する化合物であって、該化合物中に存在するイソシアネート−反応性基によってポリマー中へ組み込むことができる化合物である。適当で好ましいイソシアネート−反応性基はヒドロキシル基及びアミノ基である。
適当なイオン性又は潜在的にイオン性の化合物(A4)を以下に例示する。
モノ−及びジヒドロキシカルボン酸、モノ−及びジアミノカルボン酸、モノ−及びジヒドロキシスルホン酸、モノ−及びジアミノスルホン酸、モノ−及びジヒドロキシホスホン酸、モノ−及びジアミノホスホン酸並びにこれらの塩類、例えば、ジメチロールプロピオン酸、ジメチロール酪酸、ヒドロキシピバリン酸、N−(2−アミノエチル)−β−アラニン、2−(2−アミノ−エチルアミノ)−エタンスルホン酸、1,2−又は1,3−プロピレンジアミン−β−エチルスルホン酸、エチレンジアミン−プロピル−若しくは−ブチルスルホン酸、リンゴ酸、クエン酸、グリコール酸、乳酸、グリシン、アラニン、タウリン、リシン、3,5−ジアミノ安息香酸、及びIPDIとアクリル酸との付加物(EP−A0916647の実施例1参照)並びにこれらのアルカリ金属塩及び/又はアンモニウム塩;亜硫酸水素ナトリウムと2−ブテン−1,4−ジオールとの付加物、ポリエーテル−スルホネート、2−ブテンジオールとNaHSO3とのプロポキシル化付加物(例えば、DE−A2446440、第5頁〜第9頁、式I〜III参照)、カチオン性基へ変換可能なユニットを有する化合物、例えば、親水性ビルダー成分としてのN−メチル−ジエタノールアミン。
好ましいイオン性又は潜在的イオン性の化合物は、カルボキシル基若しくはカルボキシレート基及び/又はスルホネート基及び/又はアンモニウム基を有する化合物である。特に好ましいイオン性化合物は、イオン性基若しくは潜在的イオン性基としてカルボキシル基及び/又はスルホネート基を有する化合物、例えば、N−(2−アミノエチル)−β−アラニンの塩、2−(2−アミノ−エチルアミノ)−エタンスルホン酸の塩、IPDIとアクリル酸との付加物の塩(EP−A0916647、実施例1参照)、及びジメチロールプロピオン酸の塩等である。
非イオン性の親水化作用を示す適当な化合物(A5)としては、少なくとも1個のヒドロキシル基又はアミノ基を有するポリオキシアルキレンエーテル等が例示される。この種のポリエーテル類は、エチレンオキシドから誘導されるユニットを30〜100重量%含有する。使用可能なポリエーテル類は線状構造を有すると共に、1〜3の官能価を有するポリエーテル類であり、又、下記の一般式(III)で表される化合物も使用可能である:
Figure 0004933895
一般式(III)において、R及びRは相互に独立して炭素原子数が1〜18の2価の脂肪族基、脂環式基又は芳香族基を示し(これらの基には酸素原子及び/又は窒素原子が介在していてもよい)、Rはアルコキシ末端基を有するポリエチレンオキシド基を示す。
非イオン性の親水化作用を示す化合物としては、1分子あたりのエチレンオキシドユニットの統計的平均値が5〜70(好ましくは、7〜55)である単官能性のポリアルキレンオキシドポリエーテルアルコール等が例示され、この種の化合物は、例えば、自体既知の方法により、適当なスターター分子のアルコキシル化によって得られる[例えば、ウルマンズ・エンシクロペディ−・デア・テヒニッシェン・ヘミー(第4版)、第19巻、フェアラーク・ヘミー(バインハイム)、第31頁〜第38頁参照]。
適当なスターター分子としては次の化合物が例示される:
飽和モノアルコール、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、sec−ブタノール、ペンタノール異性体、ヘキサノール異性体、オクタノール異性体、ノナノール異性体、n−デカノール、n−ドデカノール、n−テトラデカノール、n−ヘキサデカノール、n−オクタデカノール、シクロヘキサノール、メチルシクロヘキサノール異性体、ヒドロキシメチルシクロヘキサン異性体、3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン及びテトラヒドロフルフリルアルコール等、ジエチレングリコールモノアルキルエーテル、例えば、ジエチレングリコールモノブチルエーテル等、不飽和アルコール、例えば、アリルアルコール、1,1−ジメチルアリルアルコール及びオレイルアルコール等、芳香族アルコール、例えば、フェノール、クレゾール異性体及びメトキシフェノール異性体等、芳香族−脂肪族アルコール、例えば、ベンジルアルコール、アニシルアルコール及び桂皮アルコール等、第2モノアミン、例えば、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、ジブチルアミン、ビス−(2−エチルヘキシル)−アミン、N−メチル−及びN−エチルシクロヘキシルアミン及びジシクロヘキシルアミン等、複素環式第2アミン、例えば、モルホリン、ピロリジン、ピペリジン及び1H−ピラゾール等。好ましいスターター分子は飽和モノアルコールである。スターター分子としてジエチレングリコールモノブチルエーテルを使用することは特に好ましい。
アルコキシル化反応に適したアルキレンオキシドは、特にエチレンオキシドとプロピレンオキシドであり、これらの化合物は、アルコキシル化反応においては所望の順序で使用してもよく、あるいは混合物として使用してもよい。
ポリアルキレンオキシドポリエーテルアルコールは純粋なポリエチレンオキシドポリエーテルであってもよく、あるいは混合ポリアルキレンオキシドポリエーテルであってもよい(この場合、アルキレンオキシドユニット中のエチレンオキシドユニットの含有量は少なくとも30モル%、好ましくは少なくとも40モル%である)。好ましい非イオン性化合物は、少なくとも40モル%のエチレンオキシドユニットと60モル%未満のプロピレンオキシドユニットから成る単官能性の混合ポリアルキレンオキシドポリエーテルである。
ポリウレタン(A)を調製するためには、非イオン性親水化剤(A4)とイオン性親水化剤(A5)の併用が好ましく、特に、非イオン性親水化剤とアニオン性親水化剤の併用が好ましい。
水性ポリウレタン(A)の調製は、均質相中で一段階又は多段階でおこなってもよく、又、多段階反応の場合には、一部の段階は分散相中でおこなってもよい。重付加反応が完全又は部分的におこなわれた後、分散過程、乳化過程又は溶解化過程がおこなわれる。適当な場合には、分散相中においてさらなる重付加又は変性がおこなわれる。
ポリウレタン(A)を調製するためには、従来から知られている全ての操作法、例えば、乳化機−剪断力法、アセトン法、プレポリマー−混合法、溶融−乳化法、ケチミン法及び固体自然分散法並びにこれらの派生法等を使用することができる。これらの方法の要約は、次の文献に記載されている:「メトーデン・デア・オーガニッシェンヘミー(有機化学の方法)」[フーベン−ベイル、第4版の増補と続巻、E20巻、H.バートル及びJ.ファルベ、第1671頁〜第1682頁(スツッツガルト、ニューヨーク、チーメ、1987年)]。溶融−乳化法、プレポリマー−混合法及びアセトン法が好ましく、特にアセトン法が好ましい。
一般的には、ポリウレタンプレポリマーを調製するためには、最初に、第1アミノ基又は第2アミノ基を含まない成分(A2)〜(A5)及びポリイソシアネート(A1)の全量又は部分量を反応容器内へ導入し(適当な場合には、該混合物を、イソシアネート基に対して不活性な水混和性溶剤で希釈してもよいが、好ましくは、溶剤は使用しない)、該混合物を比較的高い温度(好ましくは、50℃〜120℃)まで加熱する。
適当な溶剤としては、アセトン、ブタノン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセトニトリル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル及び1−メチル−2−ピロリドン等が例示される。この種の溶剤は、プレポリマーの調製開始時に添加するだけでなく、所望により、一部はその後で添加してもよい。上記の溶剤の中でも、アセトンとブタノンが好ましい。上記の反応は、常圧下又は加圧下(例えば、常圧よりも高い圧力下)において、溶剤(例えば、アセトン等)の沸点でおこなうことができる。
さらに、イソシアネート付加反応の促進用触媒として知られている触媒、例えば、トリエチルアミン、1,4−ジアザビシクロ−[2,2,2]−オクタン、ジブチル錫オキシド、ジオクタン酸錫、ジブチル錫ジラウレート、錫ビス−(2−エチルヘキサノエート)又はその他の有機金属化合物等を最初に導入してもよく、あるいはその後で添加してもよい。触媒としては、ジブチル錫ジラウレートが好ましい。
次いで、適当な場合には、反応の開始時に添加しなかった成分であって、第1アミノ基又は第2アミノ基を含まない成分(A4)及び/又は(A5)並びに(A1)、(A2)及び所望による(A3)を計量して添加する。ポリウレタンプレポリマーの調製においては、イソシアネートと反応性がある基に対するイソシアネート基の実質的な量比は0.90〜3,好ましくは0.95〜2.5,特に好ましくは1.05〜2.0である。成分(A1)〜(A5)の反応は、第1アミノ基又は第2アミノ基を含まない成分(A2)〜(A5)の一部に含まれるイソシアネート−反応性基の全量に関して部分的又は完全におこなわれるが、好ましくは、該反応は完全におこなわれる。転化率は、通常は、反応混合物中のNCO含有量を追跡することによって確認される。このためには、分光学的測定(例えば、赤外スペクトル分析及び近赤外スペクトル等)、屈折率の測定及び化学的分析(例えば、採取試料の滴定等)等を実施する。遊離のイソシアネート基を有するポリウレタンプレポリマーは生成物又はその溶液として得られる。
出発分子中において、アニオン性又はカチオン性分散作用を示す基の部分的又は完全な造塩がおこなわれていないときには、成分(A1)及び(A2)〜(A5)からのポリウレタンプレポリマーの調製後又は調製中において、該部分的又は完全な造塩がおこなわれる。アニオン性基の場合には、塩基、例えば、アンモニア、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジメチルエタノールアミン、ジエチルエタノールアミン、トオリエタノールアミン、水酸化カリウム又は炭酸ナトリウム等がこの目的のために使用される。塩基としては、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン及びジイソプロピレンエチルアミンが好ましい。塩基の量は、アニオン性基の量に対して50〜100%、好ましくは60〜90%である。カチオン性基の場合には、ジメチルスルフェート又はコハク酸が使用される。エーテル基を有する非イオン性の親水化化合物(A5)のみを使用する場合には、中和段階は省略される。中和は、中和剤を既に含有する分散水を用いる分散処理と同時におこなうこともできる。
使用可能なアミン成分は、適当な場合には、残存するイソシアネート基と反応可能な化合物(A2)〜(A4)である。この鎖長延長は、分散前若しくは分散中に溶剤中でおこなってもよく、又は分散後に水中でおこなってもよい。アミン成分を(A4)として使用する場合には、鎖長延長は分散前におこなうのが好ましい。
アミン成分(A2)、(A3)又は(A4)は、有機溶剤及び/又は水で希釈した状態で反応混合物中へ添加することができる。好ましくは、70〜95重量%の有機溶剤及び/又は水が使用される。数種のアミン成分を使用する場合には、反応は所望の順序で連続的におこなってもよく、あるいは混合物として添加することによって同時におこなってもよい。
ポリウレタン分散液(A)を調製するためには、ポリウレタンプレポリマーを分散水中へ導入してもよく、あるいは分散水を撹拌下でプレポリマー中へ導入してもよい。この場合、所望により、激しい撹拌等による強剪断力を使用してもよく、あるいは噴射流ディスパーサー(disperser)を使用してもよい。分子量増大が均質相中で達成されない場合には、存在するイソシアネート基に成分(A2)と(A3)を反応させることによって分子量を増大させることができる。ポリアミン(A2)と(A3)の使用量は、残存する未反応イソシアネート基によって左右される。好ましくは、該イソシアネート基の50〜100%(特に好ましくは、75〜95%)をポリアミン(A2)及び(A3)と反応させる。
適当な場合には、有機溶剤は留去させることができる。分散液中の固形分含量は10〜70重量%(好ましくは、25〜65重量%、特に好ましくは、30〜60重量%)である。
本発明によるポリウレタン分散液は単独で使用してもよく、あるいは既知のバインダー、助剤及び添加剤と併用してもよい。この種の添加剤等としては、特に次のものが例示される:光安定剤、例えば、UV吸収剤及び立体障害アミン(HALS)、酸化防止剤、フィラー、コーティング助剤、例えば、沈降防止剤、脱泡剤及び/又は湿潤剤、流動助剤(flow agent)、反応性希釈剤、可塑剤、触媒、補助溶剤及び/又は増粘剤並びにその他の添加剤、例えば、分散液、顔料、染料又は艶消剤。特に、ポリウレタン分散液又はポリアクリレート分散液との併用も問題なく可能である(所望により、これらの分散液もヒドロキシ官能性分散液であってもよい)。これらの添加剤は、加工前の本発明によるPU分散液中へ直接添加することができる。しかしながら、添加剤の少なくとも一部は、バインダー又はバインダー/架橋剤混合物の添加前若しくは添加中に添加することも可能である。個々の成分及び/又は全混合物へ添加することができるこの種の物質の選択と添加量は当業者には既知の事項である。
二酸化珪素の水性分散液は古くから知られており、これらは調製法に応じて種々の形態で存在する。本発明において用いるのに適当な二酸化珪素分散液(b)はシリカゾル、シリカゲル、熱分解法シリカ、沈降シリカ又はこれらの混合物から得ることができる。
シリカゾルは、無定形二酸化珪素の水性コロイド溶液であり、該溶液は二酸化珪素ゾルとも呼ばれるが、通常はシリカゾルと略称される。この場合、二酸化珪素は、表面がヒドロキシル化されたほぼ球状の粒子形態で存在する。コロイド粒子の粒径は、通常1〜200nmである。この場合、粒径と関連づけられる比BET表面積は15〜2000m/gである。この比BET表面積は、次の文献に記載された方法によって測定した値である:G.N.シアーズ、アナリティカル・ケミストリー(Analytical Chemistry)、第28巻、No.12、第1981頁〜第1983頁、1956年12月。SiO粒子の表面は、コロイド溶液の安定化をもたらす対応する対イオンによって補償される荷電を有する。アルカリ性成分によって安定化されたシリカゾルは7〜11.5のpH値を有しており、又、アルカリ化剤として、例えば、少量のNaO、KO、LiO、アンモニア、有機窒素含有塩基、テトラアルキルアンモニウムヒドロキシド又はアルカリ金属若しくはアンモニウムアルミネートを含有する。シリカゾルは準安定なコロイド溶液として弱酸性の状態で存在することもできる。さらに、表面をAl(OH)Clで被覆することによってカチオン性に調整されたシリカゾルを調製することも可能である。シリカゾルの固形分濃度は5〜60重量%(SiO)である。
シリカゾルの製造プロセスは、実質的には次の製造過程を経ておこなわれる:イオン交換による水ガラスの脱アルカリ化、SiO粒子を所望の粒径(粒度分布)にするための調整と安定化、所望のSiO濃度への調整、および所望によるSiO粒子の、例えばAl(OH)Clを用いる表面改質。これらのいずれかの過程においても、SiO粒子がコロイド溶解状態から離脱することはない。これによって、特に高いバインダー効率を有する離散(discrete)一次粒子の存在が説明される。
シリカゲルは、コロイド状態に形成されるか、または形成されないシリカであって、弾性〜硬質性の稠度および弛緩状〜緻密状の細孔構造を有するシリカを意味する。このシリカは、高縮合状ポリシリカの形態で存在する。表面上にはシロキサン及び/又はシラノール基が存在する。シリカゲルの調製は、水ガラスと鉱酸との反応によっておこなわれる。
さらに、熱分解法シリカと沈降シリカは区別される。沈降法の場合には、先ず水を反応容器内へ導入し、次いで水ガラスと酸(例えばHSO)を同時に添加する。この場合、コロイド状の一次粒子が生成し、該一次粒子はさらなる反応に伴って凝集し、次いで凝集塊へ合体する。これらの固体状シリカの一次粒子は強固に架橋して二次凝集塊を形成する。
熱分解法シリカは火炎加水分解法又はアーク放電法によって調製することができる。熱分解法シリカの主要な合成法は、酸水素炎中でテトラクロロシランが分解される火炎加水分解法である。この方法で生成するシリカはX線回折分析によれば無定形である。熱分解法シリカは、沈降シリカに比べて、ほとんど細孔がない表面上に、非常にわずかのOH基を有するに過ぎない。火炎加水分解法によって調製される熱分解法シリカは、50〜600m/g(DIN 66131)の比表面積と5〜50nmの一次粒子径を有し、また、アーク放電法によって調製されるシリカは、25〜300m/g(DIN 66131)の比表面積と5〜500nmの一次粒子径を有する。
固体状態のシリカの合成と特性に関するその他の情報は、例えば、次の文献に記載されている:K.H.ブュヒェル、H.H.モレット、P.ボディッチュ、「インドゥストリエレ・アンオルガニッシェンヘミー(工業無機化学)」、ウィリーVCHフェアラーク、1999年、5.8章。
本発明によるポリマー分散液に対して、単離された固体として存在するSiO原料(例えば、熱分解法シリカまたは沈降シリカ)を用いるときには、該原料は、水に分散させることによって水性SiO分散液に変換される。
二酸化珪素分散液を調製するためには、当該技術分野の分散機が使用される。好ましい分散機は、高剪断速度を発生させるのに適したもの、例えば、ウルトラトゥラックス(Ultraturrax)またはディスク式溶解機等である。
SiO粒子が20〜400nm(好ましくは30〜100nm、特に好ましくは40〜80nm)の一次粒子径を有する二酸化珪素の水性分散を使用するのが好ましい。沈降シリカを使用する場合には、粒径を小さくするために、該シリカは粉砕処理に付される。
本発明による好ましいポリマー分散液は、該分散液中に、二酸化珪素分散液(b)のSiO粒子が離散状の非架橋一次粒子として存在するものである。
SiO粒子は、その粒子表面上にヒドロキシル基を有していることも好ましい。
二酸化珪素の水性分散液としては、水性シリカゾルを使用するのが特に好ましい。
本発明によるポリマー分散液を調製するための各成分の量比は、得られる分散液が30〜60重量%の分散ポリマーを含有するように選定される。この場合、ポリウレタン分散液(a)の含有量は55〜99重量%であり、二酸化珪素分散液(b)の含有量は1〜45重量%である。これらの百分率の値は不揮発性成分の重量に基づく値であり、添加量は100重量%までである。
本発明によるポリマー分散液は、70〜98重量%のポリウレタン分散液(a)と2〜30重量%のシリカゾル分散液(b)を含有するのが好ましく、特に好ましくは、該ポリマー分散液は、80〜93重量%の分散液(a)と20〜7重量%の分散液(b)との混合物を含有する。これらの百分率の値は、不揮発性成分の重量に基づく値であり、添加量は100重量%までである。
ポリウレタン分散液は、所望により、他の分散液、例えば、ポリアクリレート、ポリ塩化ビニリデン、ポリブタジエン、ポリ酢酸ビニル、ポリクロロプレン又はスチレン/ブタジエンポリマーの分散液を30重量%まで含有することができる。
本発明によるポリマー分散液は、所望により、別の接着剤用助剤及び添加剤を含有していてもよい。例えば、石英粉末、石英砂、重晶石、炭酸カルシウム、チョーク、ドロマイト又はタルクのようなフィラー並びに所望により、湿潤剤、例えば、ヘキサメタリン酸ナトリウムのようなポリホスフェート、ナフタレンスルホン酸又はポリアクリル酸のアンモニウム塩若しくはナトリウム塩等を添加することができる。フィラーの添加量は10〜60重量%(好ましくは、20〜50重量%)であり、湿潤剤の添加量は0.2〜0.6重量%である。これらの添加量の値は不揮発性成分の重量に基づくものである。
適当な助剤として、例えば、不揮発性成分に基づいて0.01〜1重量%の有機増粘剤(例えば、セルロース誘導体、アルギネート、デンプン、デンプン誘導体、ポリウレタン増粘剤またはポリアクリル酸等)、又は不揮発性成分に基づいて0.05〜5重量%の無機増粘剤(例えば、ベントナイト等)を用いてもよい。
保存のために、殺真菌剤を本発明による接着剤組成物に添加することも可能である。殺真菌剤は、不揮発性成分に基づいて0.02〜1重量%の量で使用される。適当な殺真菌剤としては、フェノール誘導体、クレゾール誘導体および有機錫化合物が例示される。
所望により、粘着性付与樹脂、例えば、未変性若しくは変性天然樹脂(例えば、ロジンエステル、炭化水素樹脂)又は合成樹脂(例えば、フタレート樹脂)を分散形態で本発明によるポリマー分散液に添加することもできる。これらに関しては、例えば、次の文献を参照されたい:「クレープハルツェ(粘着樹脂)」、R.ジョーダン、R.ヒンターバルドナー、第75頁〜第115頁、ヒンターバルドナー・フェアラーク、ミュンヘン、1994年。好ましい粘着性付与樹脂の分散液は、70℃よりも高い軟化点(特に好ましくは110℃よりも高い軟化点)を有するアルキル−フェノール樹脂及びテルペンフェノール樹脂の分散液である。
又、有機溶剤(例えば、トルエン、アセトン、キシレン、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、酢酸エチル、ジオキサン又はこれらの任意の混合物)または可塑剤(例えば、アジペート、フタレートまたはホスフェートに基づく可塑剤)を、不揮発性成分に基づいて0.5〜10重量部の量比で使用することも可能である。
本発明は、本発明によるポリマー分散液の製造方法であって、ポリウレタン分散液(a)を二酸化珪素分散液(b)と混合し、さらに所望により、該混合物に常套の接着剤用助剤及び添加剤を添加することを含む該製造方法も提供する。
本発明によるポリマー分散液の1つの好ましい製造方法は、最初にポリウレタン分散液(a)を常套の接着剤用助剤および添加剤と混合し、次いでシリカゾル(b)をこの混合過程中もしくはこの混合過程後に添加することを特徴とする該製造方法である。
接着剤組成物は既知の方法、例えば、刷毛塗、流し込み、ナイフ塗布、噴霧、ロール塗又は浸漬等によって塗布することができる。接着剤膜は室温又は220℃までの高温下で乾燥させることができる。
接着剤組成物は1成分系として使用してもよく、又は既知の方法によって架橋剤と併用してもよい。
本発明によるポリマー分散液は、例えば、次に例示するような同種もしくは異種のいずれかの支持体を接着させるための接着剤として使用することができる:木材、紙、プラスチック、織物、革、ゴム及び無機材料(例えば、セラミック、石器、ガラスファイバー、セメント等)。
1.1 使用した原料
使用したポリウレタン分散液、二酸化珪素及び架橋剤をそれぞれ以下の表1,表2及び表3に示す。
Figure 0004933895


Figure 0004933895
Figure 0004933895
1.2 測定方法
1.2.1 衝撃活性化後の軟質PVC上での剥離強さの測定
この試験は、EN1392に従っておこなった。軟質PVC[ジオクチルフタレート(DOP)30%含有]製の2枚の試験体(100mm×30mm)の表面を研磨紙[グレイン(grain):80]で粗面化させ、上記試験体の両方の粗面上に上記の分散液を刷毛塗りした後、これらの試験体を室温で60分間乾燥させ、次いで、衝撃活性化処理に付した。接着性表面を、ファンク社製IRランプ「ショック・アクチベーター(Shock Activator)2000」を用いる照射処理に10秒間付した。この照射処理中において、接着性試験体の表面温度は90℃+/−2℃に達した。接着剤を塗布した試験体を熱活性化処理に付した後、直ちにこれらの試験体の活性化接着剤層を相互に接着させ、該接着体をゲージ圧4barの条件下で60秒間加圧した。得られた接着体の引裂試験を、市販の引張試験機を使用して室温でおこなった。剥離強さは接着直後と三日間経過後に測定した。試験体は温度が23℃で、相対湿度が50%の条件下で貯蔵した。
1.2.2 ブナ材/硬質PVCの初期耐熱性(IHR)の測定
材料
ブナ材試験体(50×150×4mm)
PVCフィルム[「レノリット(Renolit)32052096ストラクトン」;レノリット・ボルムス社(独国)製]
デスモデュール(Desmodur)(登録商標)DN
接着剤の塗布
一成分系接着剤の塗布は、ドクターナイフを使用しておこなった(塗布厚:200μm)。
空気蒸発時間
接着剤を塗布した後、室温で少なくとも3時間放置した。
加圧条件
接合温度77℃において、4barの圧力を10秒間印加した。
乾燥室内での試験条件
試験は、2.5kgの負荷を印加する条件下で80℃の空気を循環させる乾燥室内でおこなった。
試験手順
接着剤は1成分系として、ドクターナイフを使用して木材試験体に塗布した(塗布厚:200μm)。フィルムは、エッジを3回折り重ねた後で全長が12cmになるように切断した。接着剤を塗布してから3時間経過後、木材試験体を膜プレス上において、4barの有効圧を10秒間印加させることによってフィルムに接合させた(接合温度:77℃)。
この後、複合体を直ちに熱安定性乾燥室内において無荷重状態で3分間放置した後、2.5kgの荷重を5分間印加した。この処理のために、木材試験体を乾燥室内に懸垂させると共に、荷重を有する締付装置を、強度を高めるために3回折り重ねたフィルム上へ締付けた。所定時間が経過した後、荷重を直ちに取り除いて複合体を開放させた。剥離領域を測定し、測定値は「mm/分」の単位で表示した。
1.3 接着剤組成物の調製
配合物を調製するために、ポリウレタン分散液をガラス製ビーカー内へ最初に導入し、次いで、二酸化珪素を撹拌下で添加した。2成分接着剤を調製するために、分散液100重量部を、乳化可能な架橋性イソシアネート3重量部と少なくとも2分間均一に混合させた。この混合物は約2時間にわたって使用可能であった。種々の配合物の配合処方を以下の表4に示す。
Figure 0004933895


1.4 結果
1.4.1 軟質PVC上での剥離強さの測定
該剥離強さの測定値を以下の表5に示す。
Figure 0004933895

表5から明らかなように、ディスパーコル(Dispercoll)(登録商標)S5005を添加することによって、非配合PU分散液の場合と同等レベルの剥離強さをもたらすという効果が得られる。ディスパーコルS3030を添加した配合物は、軟質PVC上での剥離強さに著しい低下をもたらす。
1.4.2 ブナ材/硬質PVCにおける初期耐熱性(IHR)の測定
3種類の配合物のIHRの測定値を以下の表6に示す。
Figure 0004933895
表6から明らかなように、ディスパーコルS5005を添加することによって、非配合PU分散液の場合に比べて、著しく改善された初期耐熱性がもたらされるという効果が得られる。ディスパーコルS3030を添加した配合物は、試験体の完全な剥離をもたらす。


Claims (9)

  1. 下記の成分(a)及び(b)を、不揮発性成分の重量に基づいて、それぞれ55〜99重量%及び1〜45重量%含有する水性接着剤組成物:
    (a)60〜350nmの平均粒径を有するポリウレタンの分散液、及び
    (b)20〜400nmの粒径を有するSiO粒子を含有する二酸化珪素の水性分散液。
  2. SiO粒子が30〜100nmの粒径を有する請求項1記載の水性接着剤組成物。
  3. SiO粒子が40〜80nmの粒径を有する請求項1記載の水性接着剤組成物。
  4. SiO粒子が離散した未架橋一次粒子の形態にある請求項1から3いずれかに記載の
    水性接着剤組成物。
  5. SiO粒子が、該粒子の表面上にヒドロキシル基を有する請求項1から4いずれかに
    記載の水性接着剤組成物。
  6. 二酸化珪素の水性分散液(b)が水性シリカゾルである請求項1から5いずれかに記載
    の水性接着剤組成物。
  7. 請求項1から6いずれかに記載の水性接着剤組成物の製造方法であって、ポリウレタン
    の分散液(a)を二酸化珪素の水性分散液(b)と混合し、次いで、所望により、得られる混合物に常套の接着剤用の助剤及び添加剤を添加することを含む該水性接着剤組成物の製造方法。
  8. 請求項1から6いずれかに記載の水性接着剤組成物によって接着された支持体。
  9. 支持体が靴の構造部材又は靴である請求項8記載の支持体。
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