JP4930944B2 - 履歴型ダンパーの取付構造 - Google Patents

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本発明は、例えば免震用の鉛ダンパーや鋼材ダンパー等の履歴型ダンパーを建物や基礎等の構造体に取付ける際の履歴型ダンパーの取付構造に関する。
従来たとえば地震発生時に建物等に伝達される振動エネルギーを減衰もしくは吸収して建物等を保護する免震装置として、下記特許文献1および特許文献2のように建物等の上部構造体と基礎等の下部構造体との間に、ゴムと金属板とを交互に積層してなるアイソレータと共にダンパーを介在させることが提案されている。そのダンパーとしては、柱状のいわゆる鉛ダンパーや、鋼材ダンパー等の履歴型ダンパーが多く用いられている。
図7および図8は上記のような履歴型ダンパー1、特に鉛ダンパーの取付構造の従来例を示すもので、柱状の鉛よりなるダンパー本体2の上下部に取付板等のダンパーフランジ3をホモゲン溶着等で一体的に取付け、その各ダンパーフランジ3に形成したボルト挿通孔3aに取付ボルト4を挿通して、建物等の上部構造体F1と、基礎等の下部構造体F2に取付ける構成である。その各構造体F1,F2のダンパー1との当接部には図7に示すように通常ベースプレート5が一体的に設けられ、そのベースプレート5に例えば図8のように溶接等で取付けたナット6に上記取付ボルト4をねじ込んで取付けるか、或いは図には省略したが上記ベースプレート5に形成した雌ねじ孔に上記取付ボルト4をねじ込んで取付けるものである。図中、7はワッシャである。
特開昭62−45836号公報 特開2003−27766号公報
ところが、従来は上記取付ボルト4により各ダンパーフランジ3とベースプレート5とを強固に密着させた状態で互いにスライド移動不能に取付けるものであるから、強い地震はもとより、極く弱い地震や、建物が風などで揺れた場合にも、それらの振動が上記ベースプレート5やダンパーフランジ3を介してダンパー本体2に伝達される。そのため、上記の振動、特に微振動であっても、それがダンパー本体に繰り返し伝達されて、長期間振動に晒されると、次第に疲労損傷し、地震発生時にはダンパーとしての機能を有効に発揮できなくなる等のおそれがある。
本発明は上記の問題点に鑑みて提案されたもので、ダンパー本体への微振動等の伝達を阻止して疲労損傷等を防止し、かつ地震発生時にはダンパーとしての機能を良好に発揮することのできる履歴型ダンパーの取付構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明による履歴型ダンパーの取付構造は、以下の構成としたものである。すなわち、ダンパー本体の上下両端部にダンパーフランジを一体的に設けた履歴型ダンパーを、上記ダンパーフランジに形成したボルト挿通孔に取付ボルトを挿通して、建物や基礎等の構造体側に設けたベースプレートに取付けるようにした履歴型ダンパーの取付構造において、少なくとも一方のダンパーフランジのボルト挿通孔と取付ボルトの軸部との間に所定間隔の隙間を設けて、その隙間の範囲内で上記ダンパーフランジとベースプレートとを、それらの面方向に相対移動可能に構成すると共に、上記ダンパーフランジとベースプレートとの間にスライド部材を介在させ、上記取付ボルトの頭部とダンパーフランジとの間にもスライド部材を介在させてなることを特徴とする。
なお、上記スライド部材としては、例えばテフロン(登録商標)シート等の滑り材や板状ゴム等の低弾性体を用いることができる。さらに上記所定間隔の隙間を設けるために、上記ボルト挿通孔の直径と、取付ボルトの軸部の直径との差は1〜60mmの範囲、より好ましくは3〜30mmの範囲内とするのが望ましい。
本発明による履歴型ダンパーの取付構造は、上記のように少なくとも一方のダンパーフランジのボルト挿通孔と取付ボルトの軸部との間に所定間隔の隙間を設けて、その隙間の範囲内で上記ダンパーフランジとベースプレートとを、それらの面方向に相対移動可能に構成すると共に、上記ダンパーフランジとベースプレートとの間にスライド部材を介在させたことによって、例えば風や地震等で上下の構造体が上記の隙間の範囲内で振動(微振動)しても上記スライド部材によって上記の振動がダンパー本体に伝達されるのを防止することが可能となる。また地震等で上記の隙間よりも大きな振動が作用した場合には、上記ベースプレートから取付ボルトおよびダンパーフランジを介してダンパー本体に伝達され、該ダンパー本体が塑性変形して振動エネルギーを減衰もしくは吸収することができるものである。
以下、本発明を図に示す実施形態に基づいて具体的に説明する。図1は本発明による履歴型ダンパーの取付構造の一実施形態を示す一部切り欠き正面図、図2は図1の一部の拡大図、図3は図1におけるA−A断面図、図4は上記ダンパーの斜視図であり、前記従来例と同様の機能を有する部材には同一の符号を付して説明する。
本実施形態の履歴型ダンパー1の取付構造は、前記従来例と同様に鉛よりなるダンパー本体2の上下部に板状のダンパーフランジ3をホモゲン溶着等で一体的に取付け、その各ダンパーフランジ3に形成したボルト挿通孔3aに取付ボルト4を挿通して、建物等の上部構造体F1と基礎等の下部構造体F2とにそれぞれ一体的に設けたベースプレート5に取付けたもので、特に図の場合はベースプレート5に溶接等で取付けたナット6に取付ボルト4をねじ込んで取付けた構成である。なお、前述のようにベースプレート5に雌ねじ孔を形成して、その雌ねじ孔に上記取付ボルト4をねじ込むようにしてもよい。
そして本発明は上記2つのダンパーフランジ3,3のうち少なくとも上下一方のダンパーフランジ3のボルト挿通孔3aと取付ボルト4の軸部4bとの間に所定間隔の隙間Sを設け、その隙間Sの範囲内で上記少なくとも一方のダンパーフランジ3と、それを取付けるベースプレート5とを、それらの面方向に相対移動可能に構成すると共に、上記少なくとも一方のダンパーフランジ3とベースプレート5との間にスライド部材8を介在させたもので、図の場合は上下両方のダンパーフランジ3,3と、それを取付ける両方のベースプレート5に適用したものである。
上記の隙間Sは、上記ボルト挿通孔3aの直径と、取付ボルト4の軸部4bの直径との差(以下、直径差という)によって特定され、通常のボルト挿通孔3aと取付ボルト4とが片寄りなく同心状に位置している場合の上記隙間Sの間隔寸法は、上記直径差の半分であり、また片寄りの有る無しに拘わらず上記隙間Sの平均値も上記直径差の約半分となる。さらに片寄った場合の上記隙間Sの最大寸法は上記直径差と同等である。上記直径差の寸法は適宜であるが、好ましくは1〜60mm、より好ましくは3〜30mmの範囲内にするのが望ましい。なお、上記取付ボルト4の軸部4bの直径は、いわゆる呼び径でもよいが、より厳密には例えば上記取付ボルト4でダンパーを取付けた状態において上記ボルト挿通孔3aの内方に取付ボルト4の雄ねじ部とそれ以外の軸部とが存在する場合には、そのいずれか大きい方の外径(直径)を言い、上記ボルト挿通孔3aの内方に雄ねじ部が存在しない場合には軸部4bの外径(直径)を言うものとする。
前記のスライド部材8としては、例えば前記のように建物が風や地震等で振動、特に微振動した場合にもダンパーフランジ3とベースプレート5との円滑な相対移動を許容することができるものであれば材質等は適宜であが、本実施形態においてはテフロン樹脂(ポリテトラフルオロエチレン(PTFE))をシート状に成形してなるテフロンシートが用いられている。特に図の場合は、図1〜図4に示すように短冊状に形成したテフロンシートを、隣り合う取付ボルト4・4(ボルト挿通孔3a・3a)間においてダンパーフランジ3とベースプレート5との間に介在させたものである。なお、上記のテフロンシートよりなるスライド部材の平面形状や配置位置等は適宜であり、例えば扁平リング状に形成してボルト挿通孔3aの周囲に配置する、或いは上記ボルト挿通孔3aを除く上記ダンパーフランジ3とベースプレート5との間のほぼ全面に介在させるようにしてもよい。
また上記のようなテフロンシート等のシート状のスライド部材8にあっては、ダンパーフランジ3とベースプレート5との間に複数枚重ねて配置するようにしてもよく、そのようにすると、ダンパーフランジ3とベースプレート5とを、より円滑にスライド移動させることが可能となる。また上記スライド部材8は上記ダンパーフランジ3とベースプレート5との間に単に挟んだだけでもよく、或いはダンパーフランジ3またはベースプレート5のいずれか一方または両方に接着材等で一体的に固着するようにしてもよい。
さらに必要に応じて上記スライド部材8と同様のスライド部材9を、前記取付ボルト4の頭部4aとダンパーフランジ3との間に介在させてもよい。本実施形態は前記スライド部材8と同様のテフロンシートよりなるスライド部材9を扁平リング状に形成して、前記各取付ボルト4の頭部4aとダンパーフランジ3との間に介在させたもので、特に図の場合は上記頭部4aとダンパーフランジ3との間にワッシャ7を介在させ、そのワッシャ7とダンパーフランジ3との間に上記スライド部材9を介在させたものである。そのスライド部材9の材質や形状等は前記スライド部材8と同様に適宜変更可能であり、また上記スライド部材9を介在させなくてもダンパーフランジ3とベースプレート5とが相対移動可能な場合には上記スライド部材9は必ずしも設けなくてもよい。なお、上記取付ボルト4の締付けトルクは、ダンパーフランジ3とベースプレート5との前記の相対移動を阻害することなく、しかも振動等でボルトが緩まない程度に設定すればよい。
上記のように本発明は、ダンパーフランジ3のボルト挿通孔3aと取付ボルト4の軸部4bとの間に設けた隙間Sの範囲内で上記ダンパーフランジ3とベースプレート5とを相対移動可能に構成して該ダンパーフランジ3とベースプレート5との間にスライド部材8を介在させ、また必要に応じて取付ボルト4の頭部4aとダンパーフランジ3との間にスライド部材9を介在させたから、例えば風や地震等で上下の構造体F1,F2が上記隙間Sの範囲内で振動(微振動)しても上記スライド部材8および必要に応じてスライド部材9によって上記の振動がダンパー本体2に伝達されるのを防止することが可能となり、上記ダンパー本体2が前記従来のように疲労損傷するのを防ぐことができる。
また、地震等で上記所定間隔の隙間Sよりも大きな振動が上記構造体F1,F2に作用した場合には、その振動が上記各構造体F1,F2のベースプレート5から取付ボルト4およびダンパーフランジ3を介してダンパー本体に伝達され、該ダンパー本体が塑性変形して振動エネルギーを減衰もしくは吸収することができる。その結果、ダンパーとしての機能を損ねることなく耐久性のよい履歴型ダンパーの取付構造を提供することが可能となるものである。
なお、上記実施形態は、スライド部材8,9としてテフロンシートを用いたが、例えばテフロン樹脂等を塗布して設けるようにしもよい。具体的には、例えばダンパーフランジ3とベースプレート5との当接面のいずれか一方または両方、また必要に応じて取付ボルト4の頭部4aとダンパーフランジ3との当接面のいずれか一方または両方にテフロン樹脂等を塗布すればよい。また上記のようなテフロンシートやテフロン樹脂等の滑り材に限らず、例えば板状のゴム等の弾性体を、上記ダンパーフランジ3とベースプレート5との間、および必要に応じて取付ボルト4の頭部4aとダンパーフランジ3との間に介在させてもよい。このような板状のゴム等の弾性体を用いることによって、その弾性体の弾性変形で上記ダンパーフランジ3とベースプレート5および取付ボルト4の頭部4aとダンパーフランジ3とを円滑にスライド移動させることが可能となる。
また上記実施形態は、本発明の構成を上下のダンパーフランジ3およびベースプレート5の両方に適用したが、上下いずれか一方にのみ適用してもよく、そのようにしても上記とほぼ同様の作用効果が得られる。
さらに本発明は、既設のダンパーにも適用可能であり、例えば前記図7のように建物等の上記構造体F1と、基礎等の下部構造体F2との間に既に付設したダンパー1にも適用することができる。その場合、上記ダンパーフランジ3とベースプレート5との間に上記テフロンシート等のスライド部材8を介在させる場合には、予め取付ボルト4を緩め若しくは取外した後、上記スライド部材8の厚さと同等もしくはそれよりも僅かに大きい高さに上記構造体F1をジャッキアップ等で押し上げて上記部材3,5間に上記スライド部材8を挿入して配置すればよい。
また、ダンパーフランジ3のボルト挿通孔3aと取付ボルト4の軸部4bとの間に所定間隔の隙間Sを設けるには、上記ボルト挿通孔3aの径を拡張する加工を行えばよいが、ダンパー本体を含めてダンパーフランジ3を施工位置に設置したままで上記のような拡張加工を施すのは非常に困難で、またダンパー本体を含めてダンパーフランジ3を施工位置から移動して加工を施すのは更に困難である。そのような場合には、前記図8のような既存の取付ボルト4よりも少なくとも軸部の径が小さいボルトを用いればよい。
図5および図6はその一例を示すもので、図5は前記図8のような既存の取付ボルト4に代えて、そのボルト4の軸部4bよりも径の細い軸部41bをボルト頭部41aと雄ねじ部41cとの間に設けた取付ボルト41を用いることによって、上記軸部41bとボルト挿通孔3aとの間に隙間Sを設けたものである。なお、上記雄ねじ部41cは、既存の取付ボルト4の雄ねじ部と同径同ピッチに形成され、前記ベースプレート5に設けたナット6にねじ込まれている。
図6は前記図8のような既存の取付ボルト4に代えて、それよりも呼び径や軸部の径の小さい取付ボルト42と、内外周面に雌ねじ孔10aと雄ねじ10bとを有する筒状のボルト10とを用いたものである。前記ベースプレート5に設けたナット6内に、上記筒状のボルト10をねじ込み、その筒状のボルト10の雌ねじ孔10aに上記取付ボルト42をねじ込むことによって、その取付ボルト42の軸部42bとボルト挿通孔3aとの間に隙間Sを設けたものである。
上記図5および図6のように取付ボルト4に代えて、それぞれ取付ボルト41,42を用いたものにあっても、そのボルト頭部41a,42aとダンパーフランジ3との間に、必要に応じて前記のようなスライド部材9を介在させてもよく、その場合には上記各取付ボルト41,42をナット6にねじ込む際に、その各ボルト頭部41a,42aとダンパーフランジ3との間に上記スライド部材9を介在させればよい。また図5および図6のように各ボルト頭部41a,42aとダンパーフランジ3との間にワッシャ7を介在させる場合には、そのワッシャ7とダンパーフランジ3との間にスライド部材9を介在させればよい。なお、上記ワッシャ7が不要な場合には、ボルト頭部41a,42aとダンパーフランジ3との間にスライド部材9を介在させればよい。前記図2の場合も同様である。上記図5および図6のように構成することによって、既設のダンパーにあっても前記図1〜図4の実施形態と同様の作用効果が得られる。
なお、上記各実施形態は免震用の柱状の鉛ダンパーを取付ける場合を例にして説明したが、鉛ダンパーに限らず、例えば錫等で柱状に形成したダンパーでもよく、或いは鋼板等の硬質板とゴム等の弾性体とを上下に交互に複数積層してなる積層体(アイソレータ)中に鉛や錫等よりなる柱状のダンパー(プラグ)を設けた、いわゆるアイソレータ付きダンパーを取付ける場合にも適用可能であり、又いわゆる鋼材ダンパーや、その他、免震用に限らず各種の履歴型ダンパーを取付ける場合にも適用することができる。
以上のように本発明によれば、鉛ダンパーや鋼材ダンパー等の履歴型ダンパーに風や地震等による振動で所定振幅以上の振動、特に微振動が繰り返し作用しても、それらの振動がダンパー本体2に伝達されるのが防止され、それによってダンパー本体2が疲労損傷するのを防止することができると共に、地震等で所定振幅以上の振動が作用した場合には、ダンパー本体が塑性変形して振動エネルギーを減衰もしくは吸収することができる。その結果、ダンパーとしての機能を損ねることなく耐久性のよい履歴型ダンパーの取付構造を提供することが可能となるもので、産業上も有効に利用できるものである。
本発明による履歴型ダンパーの取付構造の一実施形態を示す正面図。 図1の一部の拡大図。 図1におけるA−A断面図。 上記履歴型ダンパーの斜視図。 既設の履歴型ダンパーへの適用例を示す一部の拡大図。 既設の履歴型ダンパーへの他の適用例を示す一部の拡大図。 従来の履歴型ダンパーの取付構造の一例を示す正面図。 図7の一部の拡大図。
符号の説明
1 履歴型ダンパー
2 ダンパー本体
3 ダンパーフランジ
3a ボルト挿通孔
4 取付ボルト
4a 頭部
4b 軸部
5 ベースプレート
6 ナット
7 ワッシャ
8、9 スライド部材
F1 上部構造体
F2 下部構造体

Claims (3)

  1. ダンパー本体の上下両端部にダンパーフランジを一体的に設けた履歴型ダンパーを上記ダンパーフランジに形成したボルト挿通孔に取付ボルトを挿通して、建物や基礎等の構造体側に設けたベースプレートに取付けるようにした履歴型ダンパーの取付構造において、
    少なくとも上下一方のダンパーフランジのボルト挿通孔と取付ボルトの軸部との間に所定間隔の隙間を設け、その隙間の範囲内で上記ダンパーフランジとベースプレートとを、それらの面方向に相対移動可能に構成すると共に、上記ダンパーフランジとベースプレートとの間にスライド部材を介在させ、
    上記取付ボルトの頭部とダンパーフランジとの間にもスライド部材を介在させてなることを特徴とする履歴型ダンパーの取付構造。
  2. 上記スライド部材としてテフロンシート等の滑り材や板状ゴム等の低弾性体を用いることを特徴とする請求項1に記載の履歴型ダンパーの取付構造。
  3. 上記所定間隔の隙間を設けるために、上記ボルト挿通孔の直径と、取付ボルトの軸部の直径との差を1〜60mmの範囲内に設定してなる請求項1または2に記載の履歴型ダンパーの取付構造。
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