JP5587806B2 - バネ部材 - Google Patents
バネ部材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5587806B2 JP5587806B2 JP2011022631A JP2011022631A JP5587806B2 JP 5587806 B2 JP5587806 B2 JP 5587806B2 JP 2011022631 A JP2011022631 A JP 2011022631A JP 2011022631 A JP2011022631 A JP 2011022631A JP 5587806 B2 JP5587806 B2 JP 5587806B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spring
- cylinder
- rod
- spring member
- rod element
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 claims description 5
- 238000003780 insertion Methods 0.000 claims description 4
- 230000037431 insertion Effects 0.000 claims description 4
- 238000013016 damping Methods 0.000 description 7
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 3
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 239000000463 material Substances 0.000 description 3
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000004308 accommodation Effects 0.000 description 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 1
- 239000011229 interlayer Substances 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 1
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Springs (AREA)
Description
特に、特許文献1に示されるように複数の皿バネを直列あるいは並列に組み合わせて用いることで変形性能や耐荷重を増すことができることから、コイルバネよりコンパクトでローコストに所定の性能が得られるメリットがある。
このバネ部材では、ピストン2に連結したロッド4とシリンダー1の一端に設けたクレビス5との間に生じる圧縮力に対しては、一方(図示例ではピストン2の右側)の皿バネ群3A全体をピストン2により一方向(図示例では右方)に押圧して弾性的に圧縮することで対応し、引張力に対しては他方(同、左側)の皿バネ群3A全体をピストン2により逆方向(同、左方)に押圧して弾性的に圧縮させることで対応することができる。
勿論、皿バネ単体としてのバネ剛性やそれらの枚数を調整することで任意の変形性能や耐力に幅広く対応できるから、様々な用途のバネ部材として広く適用可能であり、特に構造物を対象とする制振機構の構成要素としてのバネ部材として用いて好適である。
本実施形態のバネ部材10は、シリンダー要素1(以下では単にシリンダー1と略す)と、シリンダー1に対して軸方向に相対変位可能に挿入されたロッド要素4(以下では単にロッド4と略す)と、ロッド4の先端部に組み付けられてシリンダー1内に収容されたバネ要素11により構成されている。
また、ロッド4は各皿バネ3の変形や変位をガイドする部材として機能するので、そのロッド4の硬度はHRC55以上とし、皿バネ3と接触する周面は平滑な円筒面とすることが好ましい。
そして、上記の二部材の間に相対変位ないし相対振動が生じた際には、上記のバネ要素11の全体が両方向に弾性的に圧縮されることにより、このバネ部材10全体が所定のバネ剛性をもって軸方向両側に弾性的に伸縮するようになっている。
逆に、二部材どうしが接近する方向に相対変位を生じて図2(b)に示すようにバネ部材10の両端に対して圧縮力が作用した際には、ロッド4がシリンダー1に対して押し込まれる方向に変位してバネ部材10全体が縮退するが、その際、手前側(図示左側)のストッパー13bによって手前側(同)の押板12bがシリンダー1内に押し込まれて皿バネ群3Aの全体がその押板12bにより逆方向(図示右方向)に変位するとともに、奥側(図示右側)の押板12aが奥側(同)の蓋体14aに対して押圧され、これによりバネ要素11全体が弾性的に圧縮される。
そのためには、皿バネ3単体の形状および寸法(図3に示す大径寸法D、小径寸法d、全高H、ライズh、板厚t)を、その素材である鋼材の弾性特性に応じて任意に設定すれば良い。
また、皿バネ3の枚数や配列パターンは、皿バネ群3A全体として所望のバネ剛性が得られるように、たとえば図4に示すような様々なパターンで任意に設計すれば良い。
その場合、皿バネ3を同じ向きに重ねる並列配列とすれば耐力(荷重)を増大させることができ、逆向きに重ねる直列配列とすれば変形性能を増大させることができるから、バネ部材10全体として所定の荷重に必要な枚数を並列とし、所定の変形に必要な枚数を直列にすれば良い。
δ≦0.75h とすると良い。
また、皿バネ単体の耐力pは変形がδのときの反力とすると良く、それにより荷重F−変形(たわみ)δの関係がほぼ線形となる。具体的には、バネ部材10全体の変形量x、負担力Fとして、直列枚数≧x/δ、並列枚数≧F/p となるようにすると良い。
そして、そのためには各構成部品の各部の寸法や厚みを予め厳密に加工しておけば良いが、必要に応じてそれらの間に適宜厚さのスペーサを介装して微調整すれば良い。
また、後述するように、押板12の蓋体14やストッパー13との接触部にゴムシート16(図7参照)をつけ、音を軽減するようにしても良い。
すなわち、バネ要素11に対して上記のような隙間δ0を確保しておけばその特性は図5(b)に示すようなスリップ型となり、また、バネ要素11に予圧縮力F0を付与しておけばその特性は図5(c)に示すような特性となるから、バネ部材10の用途や使用目的に応じて最適な特性となるような設計とすれば良い。
その場合、図6に示すようにシリンダー1の断面形状を角形に変更してその一面にフランジ部を設けることにより、これをベースプレート1aとして対象部材に対して直接的にボルト締結することが考えられる。
シリンダー要素およびロッド要素の形状を変更した場合の実施形態を図7に示す。図7に示す実施形態では図1に示した実施形態とは左右を反転させているが、両者に共通する要素には同一符号を付している。
本実施形態では、上記実施形態では単なるシリンダーとしていたシリンダー要素1を両側の蓋体14を連結材15によって連結した構成とし、単なるロッドとしていたロッド要素4をやや大径かつ段付きの形態とし、また押板12を皿バネ群3Aの両側に座金の形態で装着し、それら押板12の外表面にゴムシート16を装着して蓋体14およびストッパー13との当接時の騒音発生を防止するようにしているが、その他は上記実施形態と同様に構成されており同様に機能するものである。
これは、建物における柱20と梁21(21a、21b)により構成される架構フレーム内に設置されて層間変形を制御するためのもので、上階の梁21aに対して固定したV型ブレース22の下端部を接合治具23を介して下階の梁21bに対して面内相対変位可能に支持し、その接合治具23と下階の梁21bとの間に慣性質量ダンパー24と本発明のバネ部材10とを直列に接続し、さらに接合治具23と下階の梁21bに固定したダンパー取り付け治具25との間にオイルダンパー26を接続したもので、それら慣性質量ダンパー24と本発明のバネ部材10とオイルダンパー26とによって同調型制振機構を構成したものである。
この場合、バネ部材10として図6に示したようにシリンダー1を角形としたものを用いて、そのベースプレート1aを下階の梁21bに対して直接接続すれば、納まりおよび施工性に優れる。
1a ベースプレート
3 皿バネ
3A 皿バネ群
4 ロッド(ロッド要素)
5 クレビス
10 バネ部材
11 バネ要素
12(12a、12b) 押板
13(13a、13b) ストッパー
14(14a,14b) 蓋体
15 連結材
16 ゴムシート
20 柱
21(21a、21b) 梁
22 V型ブレース
23 接合治具
24 慣性質量ダンパー
25 ダンパー取り付け治具
26 オイルダンパー
Claims (1)
- 互いに離接する方向に相対変位可能な二部材間に介装されて、前記二部材間に生じる相対変位によって弾性的に伸縮するバネ部材であって、
シリンダー要素と、該シリンダー要素に対して軸方向に相対変位可能に挿入されたロッド要素と、該ロッド要素の先端部に組み付けられて前記シリンダー要素内に収容されたバネ要素により構成されて、前記ロッド要素の基端部および前記シリンダー要素に対して前記二部材がそれぞれ連結可能とされ、
前記バネ要素は複数枚の皿バネを直列および/または並列に重ねてなる1組の皿バネ群の両端側に平板状の押板がそれぞれ配設され、前記複数枚の皿バネおよび前記押板の軸中心には貫通孔が形成され、
前記ロッド要素は前記バネ要素の全体に対して軸方向に相対変位可能に前記貫通孔に挿通せしめられているとともに、該ロッド要素には前記各押板の外側の位置に該押板の軸方向の移動を規制するストッパーが設けられていて、該ストッパーの間において前記バネ要素の全体が前記ロッド要素の軸方向両側に弾性的に変位可能な状態で組み付けられ、
前記シリンダー要素の軸方向両端部には、前記ロッド要素が延出可能な挿通孔が形成された蓋体が配設され、
前記ロッド要素の基端部が前記シリンダー要素から外方に前記挿通孔を介して延出せしめられた状態で該ロッド要素の先端部が前記シリンダー要素内に挿入されて、前記各押板がそれぞれ前記シリンダー要素の両端部に設けられた前記蓋体の内面に対して押圧可能な状態で前記バネ要素の全体が前記シリンダー要素内に収容されてなり、
前記ロッド要素が前記シリンダー要素に対して軸方向両側に相対変位した際に、いずれか一方の押板が前記蓋体に対して押圧されるとともに他方の押板が前記ストッパーにより前記シリンダー要素の内側に向かって押圧されて前記バネ要素の全体が弾性的に圧縮可能に構成されてなることを特徴とするバネ部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011022631A JP5587806B2 (ja) | 2011-02-04 | 2011-02-04 | バネ部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011022631A JP5587806B2 (ja) | 2011-02-04 | 2011-02-04 | バネ部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012163134A JP2012163134A (ja) | 2012-08-30 |
JP5587806B2 true JP5587806B2 (ja) | 2014-09-10 |
Family
ID=46842715
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011022631A Active JP5587806B2 (ja) | 2011-02-04 | 2011-02-04 | バネ部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5587806B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106763407A (zh) * | 2016-11-22 | 2017-05-31 | 常州大学 | 一种准零频振动减震器 |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014080997A (ja) * | 2012-10-15 | 2014-05-08 | Seiko Seisakusho:Kk | 制振ダンパー |
CN105987116B (zh) * | 2015-02-05 | 2018-11-02 | 沈阳工业大学 | 一种舰艇设备用新型冲击隔离器 |
JP6529884B2 (ja) * | 2015-10-19 | 2019-06-12 | 株式会社免制震ディバイス | ばね機構、及びばね機構を備えた振動抑制装置 |
CN107630970B (zh) * | 2017-10-17 | 2024-02-20 | 株洲时代新材料科技股份有限公司 | 用于齿轮箱液压支撑装置的液体复合弹簧 |
JP7458390B2 (ja) * | 2018-07-06 | 2024-03-29 | エーユーティー ベンチャーズ リミテッド | 構造コネクタ |
JP7091190B2 (ja) * | 2018-08-23 | 2022-06-27 | 三菱長崎機工株式会社 | 複合型制震装置 |
JP7231999B2 (ja) * | 2018-08-23 | 2023-03-02 | 三菱長崎機工株式会社 | 動的荷重対応型防振装置 |
JP6715398B1 (ja) * | 2018-10-02 | 2020-07-01 | 日本発條株式会社 | 皿ばね、皿ばね装置、および皿ばねの製造方法 |
JP7401722B2 (ja) * | 2020-01-15 | 2023-12-20 | 株式会社竹中工務店 | ばね装置 |
JP7333545B2 (ja) * | 2020-03-19 | 2023-08-25 | 株式会社竹中工務店 | ばね装置 |
CN111689409A (zh) * | 2020-06-22 | 2020-09-22 | 三一汽车起重机械有限公司 | 拉板组件、超起装置及起重机 |
CN113319874B (zh) * | 2021-06-10 | 2024-06-11 | 潍坊新松机器人自动化有限公司 | 一种智能机器人锁定型端拾器 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5357185U (ja) * | 1976-10-18 | 1978-05-16 |
-
2011
- 2011-02-04 JP JP2011022631A patent/JP5587806B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106763407A (zh) * | 2016-11-22 | 2017-05-31 | 常州大学 | 一种准零频振动减震器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012163134A (ja) | 2012-08-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5587806B2 (ja) | バネ部材 | |
JP5787142B2 (ja) | バネ部材 | |
JP5831734B2 (ja) | 慣性質量ダンパー | |
JP5275230B2 (ja) | ダンパ装置 | |
JP5819165B2 (ja) | ばね装置 | |
EP1735542B1 (de) | Schnittstelle mit schubableitung zum dämpfen mechanischer schwingungen | |
JP6529884B2 (ja) | ばね機構、及びばね機構を備えた振動抑制装置 | |
JP2007247278A (ja) | 制震ダンパー | |
JP2018096513A (ja) | 防振機構 | |
JP4842594B2 (ja) | 構造物減衰装置 | |
JP6785497B2 (ja) | 防振装置 | |
JP2008144860A (ja) | 免震装置、及び免震構造物 | |
JP7222219B2 (ja) | 上下振動減衰装置、及び、上下振動減衰構造 | |
JP6178111B2 (ja) | 摩擦ダンパー | |
JP6013766B2 (ja) | 防振装置 | |
JP2009085315A (ja) | 筒型防振装置 | |
JP6317865B2 (ja) | 摩擦ダンパー | |
KR102526527B1 (ko) | 케이스를 갖는 구조물용 다중 마찰댐퍼 | |
JP7401722B2 (ja) | ばね装置 | |
JP5418389B2 (ja) | 防振部材 | |
JP7231999B2 (ja) | 動的荷重対応型防振装置 | |
JP7333545B2 (ja) | ばね装置 | |
JP5795905B2 (ja) | 橋梁支承構造 | |
KR20160099234A (ko) | 대변위용 일방향 엠이알-스프링(MER-spring)을 적용한 면진장치 | |
JP6427446B2 (ja) | アクチュエータ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130822 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140205 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140304 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140507 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140701 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140724 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5587806 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |