JP2014231897A - 引張ブレース制振システム - Google Patents

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後閑 章吉
Shokichi Gokan
章吉 後閑
潤 野村
Jun Nomura
潤 野村
内海 良和
Yoshikazu Uchiumi
良和 内海
剛志 佐野
Tsuyoshi Sano
剛志 佐野
寛 平田
Hiroshi Hirata
寛 平田
正一 宮川
Shoichi Miyagawa
正一 宮川
俊和 堀田
Toshikazu Hotta
俊和 堀田
慎也 蛭川
Shinya Hirukawa
慎也 蛭川
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Abstract

【課題】施工上および意匠上の制約を受けにくく且つ優れた制振効果が得られる引張ブレース制振システムを提供する。
【解決手段】引張材4によって支持されて架構フレーム3の中央部に設けられた振動減衰装置5を有する。振動減衰装置5は、架構フレーム3が振動により変形する際、引張材4の引張力により変形する変形枠材7と、変形枠材7に接続され、変形枠材7の変形に応じて直動方向に作動して架構フレーム3の振動を減衰させる摩擦ダンパ6と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、建築土木分野における地震対策用の制振技術に関し、より詳細には、建物の架構フレームに制振機能を持たせる引張ブレース制振システム及び当該システムを構成する振動減衰装置に関するものである。
この種の制震構造として、架構フレーム内に座屈拘束ブレースを設置したもの(特許文献1、2)や、架構内に引張ブレースを設置したもの(特許文献3)がある。
特開平10−317711号 特開2012−158911号 特開2011−6903号
しかし、特許文献1、2に示される制震構造は、座屈拘束ブレースとして高剛性かつ大断面のものを使用する必要がある。そのようなブレースを架構フレーム内に設置するためにはかなりの設置スペースを必要とし、施工上および意匠上の制約を受けることが多い。
また、特許文献3に示される制震構造は、引張ブレースとして棒鋼やワイヤなど小断面のものを使用することが可能であるので、座屈拘束ブレースを使用する構造と比較して設置上の制約は少ないものの、引張ブレースのみでは十分な制振効果を期待することはできない。
本発明が解決しようとする課題は、施工上および意匠上の制約を受けにくく且つ優れた制振効果が得られる引張ブレース制振システム及び振動減衰装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の引張ブレース制振システムは、
引張材によって支持されて架構フレームに設けられた振動減衰装置を有し、
前記振動減衰装置は、
前記架構フレームが振動により変形する際、前記引張材の引張力により変形する変形枠材と、
前記変形枠材に接続され、前記変形枠材の変形に応じて直動方向に作動して前記振動を減衰させるダンパと、
を有することを特徴とする。
上記のように構成された引張ブレース制振システムは、架構フレームが振動により変形する際、その変形に伴う力を引張材を介してダンパに作用させることにより架構フレームの振動を減衰させる。その際、引張材の引張力により変形枠材が変形し、当該変形枠材の変形に応じてダンパが直動方向に作動する。ダンパが直動方向に作動することにより、ダンパの持つ振動減衰性能を常に最も効率良く発揮させて優れた制振効果を得ることができる。また、この制振構造は、引張ブレースとして棒材やワイヤなど小断面のものを使用することが可能であるので、座屈拘束ブレースを使用する構造と比較して施工上および意匠上の制約を受けにくい。
本発明の引張ブレース制振システムにおいて、前記引張材は、前記架構フレームの対角線上に張設されていることが望ましい。
また、前記変形枠材は、
一対の相対移動部材と、
両相対移動部材を互いに平行に相対移動可能に連結している一対の連結部材と、を有し、
両相対移動部材は、前記架構フレームの変形に伴う力を前記引張材を介して受けることにより相対移動し、
前記ダンパは、両相対移動部材の相対移動に対し抵抗するように構成されていることが望ましい。
また、前記一対の相対移動部材と前記一対の連結部材とにより平行リンクすなわち、互いに対向するリンクの長さが等長である四節リンクが構成されていることが望ましい。そして、当該平行リンクは、前記架構フレームと機構上略相似であることが望ましい。
前記ダンパとして、摩擦ダンパ、降伏ダンパ、粘弾性ダンパ、粘性ダンパ、又はこれらのうち2つ乃至4つの種類のダンパを組み合わせてなる複合ダンパを使用することができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の振動減衰装置は、
引張材によって支持されて架構フレームに設けられる振動減衰装置であって、
前記架構フレームが振動により変形する際、前記引張材の引張力により変形する変形枠材と、
前記変形枠材に接続され、前記変形枠材の変形に応じて直動方向に作動して前記振動を減衰させるダンパと、を有することを特徴とする。
本発明の引張ブレース制振システムは、架構フレーム内に座屈拘束ブレースを設置する構造と比較して施工上および意匠上の制約を受けにくい構造でありながら、引張材を介してダンパに力が作用したときに、ダンパの減衰させる力の方向が直動方向に保持される構造になっているため、ダンパの持つ振動減衰性能を常に最も効率良く発揮させて優れた制振効果を発揮する。
本発明の振動減衰装置によれば、これを引張材によって支持して架構フレームの中央部に設けることにより、本発明の引張ブレース制振システムを実現することができる。
本発明の引張ブレース制振システムの第1の実施形態を示す正面図 図1に示される振動減衰装置の定常状態における拡大図 図1に示される振動減衰装置の非定常状態における拡大図 図2のA−A線に沿った断面図 図1に示される振動減衰装置の分解斜視図 (a):架構フレームと変形枠材の定常状態における形状を示す概念図 (b):架構フレームと変形枠材の非定常状態における形状を示す概念図 (a):本発明の引張ブレース制振システムの第2の実施形態を示す正面図 (b):(a)のB−B線に沿った断面図 (a):本発明の引張ブレース制振システムの第3の実施形態を示す正面図 (b):(a)のC−C線に沿った断面図 (a):本発明の引張ブレース制振システムの第4の実施形態を示す正面図 (b):(a)のD−D線に沿った断面図 (a):第1の実施形態の模式図 (b)乃至(e):第1の実施形態の変形実施例の模式図 (a):第1の実施形態の模式図 (b)第3の実施形態の模式図 (c):第4の実施形態の模式図 (a):第1の実施形態の変形実施例の模式図 (b)第3の実施形態の変形実施例の模式図 (c):第4の実施形態の変形実施例の模式図 (d):第4の実施形態の変形実施例の模式図
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
[第1の実施形態]
図1には本発明の引張ブレース制振システムの第1の実施形態が示されている。図2は振動減衰装置5の定常状態における拡大図である。図3は振動減衰装置5の変形状態(非定常状態)における拡大図である。図4は図2のA−A線に沿った断面図である。図5は振動減衰装置5の分解斜視図である。
この引張ブレース制振システムは、建物の柱1と梁2とからなる架構フレーム3の対角線上にX字形状に張設された引張材4と、引張材4によって支持されて架構フレーム3の中央部に設けられた振動減衰装置5とを有している。
振動減衰装置5は、架構フレーム3が振動により変形する際、引張材4の引張力により変形する変形枠材7と、変形枠材7に接続され、変形枠材7の変形に応じて直動方向に作動して架構フレーム3の振動を減衰させるダンパと、を有する。
変形枠材7は、互いに相対移動する第1及び第2の相対移動部材(一対の相対移動部材)8、9と、相対移動部材8、9同士を連結している第1及び第2の連結部材(一対の連結部材)10、11と、を有している。
第1の相対移動部材8は、前後一対の同形・同寸の板状の部材8A、8Bで構成されている。第2の相対移動部材9は、板状の1つの部材である。以下、第1の相対移動部材8を構成する部材8A、8Bを下板材8A、8Bと記し、第2の相対移動部材9を上板材9と記す。
下板材8A、8Bは、上端中央部に凸状部8aを有している。下板材8A、8Bの凸状部8aには、複数(この例では3つ)のボルト挿通孔8bが設けられている。下板材8A、8Bのボルト挿通孔8bは、上板材9との相対移動方向に並んでいる。下板材8A、8Bの下端両端部には連結孔8cが設けられている。
上板材9は、その輪郭が下板材8A、8Bと同形・同寸の板材であり、下端中央部に凸状部9aを有している。上板材9の凸状部9aには、長孔状のボルト挿通孔9bが設けられている。上板材9のボルト挿通孔9bは、下板材8A、8Bとの相対移動方向に伸びている。上板材9の上端両端部には連結孔9cが設けられている。
上板材9は、互いの突状部8a、9aを重ね合わせるようにして前後の下板材8A、8Bの間に設けられている。
第1及び第2の連結部材10、11は、それぞれ前後一対の2つの部材10A、10B及び11A、11Bで構成されている。以下、第1の連結部材10を構成する部材10A、10Bを左部材10A、10Bと記し、第2の連結部材11を構成する部材11A、11Bを右部材11A、11Bと記す。
左部材10A、10B及び右部材11A、11Bは互いに同型同寸の縦長の板状の部材である。左部材10A、10Bは、上板材9及び下板材8A、8Bの左端部を挟んで前後に設けられている。右部材11A、11Bは、上板材9及び下板材8A、8Bの右端部を挟んで前後に設けられている。左部材10A、10B及び右部材11A、11Bの上下両端部には連結孔10a、11aが設けられている。
左部材10A、10B及び右部材11A、11Bの上端部は、それぞれ連結ボルト12により上板材9の上端両端部に連結されている。すなわち、左部材10A、10B及び右部材11A、11Bの上側の連結孔10a、11a及び上板材9の左右の連結孔9cには、それぞれ連結ボルト12が挿通されている。
また、左部材10A、10B及び右部材11A、11Bの下端部は、それぞれ連結ボルト12により下板材8A、8Bの下端両端部に連結されている。すなわち、左部材10A、10B及び右部材11A、11Bの下側の連結孔10a、11a及び下板材8A、8Bの左右の連結孔8cには、それぞれ連結ボルト12が挿通されている。
連結ボルト12は、先端部に螺子部12aを有するボルトである。連結ボルト12の頭部12bと手前側の左部材10A及び右部材11Aとの間には、座金14が設けられている。連結ボルト12の螺子部12aには座金15を介してナット16が締着されている。
変形枠材7は、引張材4を介して架構フレーム3に連結されている。そして、引張材4により架構フレーム3の対角線方向に引っ張られることにより、架構フレーム3の中央部に支持されている。
引張材4には、棒鋼が使用される。引張材4の中間部には、張力を調節することができるように所謂ターンバックル4Bが設けられている。引張材4は、ターンバックル4Bによって張力を調節することにより緩みなく張られている。引張材4の一方の端部は、架構フレーム3の四隅に設けられたブラケット20にボルト21等を介して連結されており、もう一方の端部が減衰力直動保持機構7の四隅に配置された連結ボルト12に連結されている。各引張材4と連結ボルト12との連結は、変形枠材7を組み立てる際、引張材4の先端部に形成された偏平部4a又は二股部4bの連結孔4cに連結ボルト12を挿通することによりなされる。
以上の構成により、変形枠材7は、機構上一つの平行リンクとして機能する。すなわち、左部材10A、10B及び右部材11A、11Bが4つの連結ボルト12を関節軸として上板材9及び下板材8A、8Bに対して回動することにより、上板材9と下板材8A、8Bとが互いに平行な姿勢を保ったまま相対移動するように構成されている。当該平行リンクは、制振対象である架構フレーム3と機構上略相似になるように設計されている。
図6は変形枠材7の概念図である。図6(a)は定常状態すなわち、架構フレーム3が変形していない状態における変形枠材7の形状を示している。定常状態では、変形枠材7の関節軸をなす4つの連結ボルト12に対し、引張材4を介して架構フレーム3の対角線方向に均等に引張力が作用しているため、変形枠材7の形状は、架構フレーム3の形状と相似形をなす長方形に保持されている。図6(b)は非定常状態すなわち、架構フレーム3が水平荷重により変形した状態における変形枠材7の形状を示している。架構フレーム3が水平荷重を受けて変形すると、架構フレーム3の2本の対角線のうち一方の対角線上に張られた引張材4(4A、4B)の張力が他方の対角線上に張られた引張材4(4C、4D)の張力よりも大きくなるため、変形枠材7も架構フレーム3に追従して変形する。変形した状態においても、変形枠材7の形状は、架構フレーム3の形状と相似形をなす平行四辺形に保持される。変形枠材7が変形することにより、上板材9と下板材8A、8Bとが互いに平行な姿勢を保ったまま相対移動するため、摩擦ダンパ6の減衰させる力の方向が直動方向に保持される。
図1乃至図6に示すように、摩擦ダンパ6は、上板材9と両下板材8A、8Bとを互いに圧接させて連結することにより形成されている。この例では、上板材9と両下板材8A、8Bとの間に摩擦板19Aと滑動板19Bとを挟み込んだ状態で、上板材9と両下板材8A、8Bとを圧接させることにより摩擦ダンパ6が構成されている。摩擦板19Aは、両下板材8A、8Bの凸状部8aの対向面に取り付けられている。滑動板19Bは、上板材9の凸状部9aの両面に取り付けられている。摩擦板19Aと滑動板19Bとが互いに圧接しつつ摺動することにより摩擦力を発生させる。摩擦板19A及び滑動板19Bには、下板材8A、8Bのボルト挿通孔8bと連通する複数(この例では3つ)のボルト挿通孔19aが設けられている。そして、下板材8A、8B、上板材9、摩擦板19A及び滑動板19Bを重ねた状態で、ボルト挿通孔8b、9b、19aにボルト23を挿通し、各ボルト23の先端部にナット24を取り付けて締め付けることにより、摩擦板19A及び滑動板19Bを介して上板材9と両下板材8A、8Bとを圧接させている。各ボルト23の頭部と下板材8Aとの間及び各ナット24と下板材8Aとの間には、それぞれ座金41が設けられている。摩擦ダンパ6の最大振幅すなわち、上板材9と両下板材8A、8Bとが相対移動し得る範囲は、上板材9のボルト挿通孔9aの長さにより制限されている。すなわち、ボルト挿通孔9a内においてボルト23が最大限移動し得る範囲が摩擦ダンパ6の最大振幅である。
上記のように構成された引張ブレース制振システムは、架構フレーム3が振動により変形する際、その変形に伴う力を引張材4を介して振動減衰装置5の摩擦ダンパ6に作用させることにより架構フレーム3の振動を減衰させる。その際、引張材4の引張力により変形枠材7が変形し、当該変形枠材7の変形に応じて摩擦ダンパ6が直動方向すなわち、一対の相対移動部材8、9の相対移動に対して平行な方向に作動する。摩擦ダンパ6が常に直動方向に作動することにより、摩擦ダンパ6の持つ振動減衰性能を常に最も効率良く発揮させて優れた制振効果を得ることができる。また、この引張ブレース制振システムは、引張材4として棒材を使用することが可能であるので、座屈拘束ブレースを使用する構造と比較して施工上および意匠上の制約を受けにくい。
また、変形枠材7が制振対象である架構フレーム3と機構上略相似になるように設計され、架構フレーム3の対角線上に緩みなく張られた引張材4により架構フレーム3の中心部に保持されていることにより、架構フレーム3が振動により変形する際、架構フレーム3の動きと完全に同期させるかたちで変形枠材7を変形させて、その変形に伴う力を摩擦ダンパ6に作用させることができるので、地震などによる振動発生時における摩擦ダンパ6への力の伝達効率及び応答性を最大限に高めることができる。
[第2の実施形態]
以下、第1の実施形態と同一又は対応する構成要素については図中に同一符号を付し、その説明を適宜省略する。
図7には本発明の引張ブレース制振システムの第2の実施形態が示されている。この引張ブレース制振システムにおける振動減衰装置25は、粘弾性ダンパ26を備えている。粘弾性ダンパ26は、上板材9と両下板材8A、8Bとの間に板状の一対の粘弾性体27を挟み込んだ状態で、上板材9と両下板材8A、8Bとを圧接させることにより構成されている。粘弾性体27には、高い減衰性能を持ったゴム等が使用される。粘弾性体27は、上板材9の凸状部9aと両下板材8A、8Bの凸状部8aとの間に設けられている。
第2の実施形態の引張ブレース制振システムは、架構フレーム3が振動により変形する際、その変形に伴う力を引張材4を介して振動減衰装置25の粘弾性ダンパ26に作用させることにより架構フレーム3の振動を減衰させる。その際、引張材4の引張力により変形枠材7が変形し、当該変形枠材7の変形に応じて粘弾性ダンパ26が直動方向に作動する。粘弾性ダンパ26が常に直動方向に作動することにより、粘弾性ダンパ26を構成する粘弾性体27のエネルギ吸収性能を常に最も効率良く発揮させて優れた制振効果を得ることができる。また、この引張ブレース制振システムにおいても、引張材4として棒材を使用することが可能であるので、座屈拘束ブレースを使用する構造と比較して施工上および意匠上の制約を受けにくい。また、架構フレーム3が振動により変形する際、架構フレーム3の動きと完全に同期させるかたちで変形枠材7を変形させて、その変形に伴う力を粘弾性ダンパ26に作用させることができるので、地震などによる振動発生時における粘弾性ダンパ26への力の伝達効率及び応答性を最大限に高めることができる。
[第3の実施形態]
図8には本発明の引張ブレース制振システムの第3の実施形態が示されている。この引張ブレース制振システムにおける振動減衰装置28は、降伏ダンパ29を備えている。降伏ダンパ29は、鋼材など降伏点を持つ板状の部材(以下、降伏材と記す。)30を下部材31と上部材32との間に掛け渡した状態で支持してなる。
下部材31及び上部材32は、それぞれ、前後一対の横長の板状の部材31A、31B及び32A、32Bで構成されている。降伏材30の上端部は、上部材32を構成する前後の部材32A、32B間に挟まれた状態で強固に保持されている。降伏材30の下端部は、下部材31を構成する前後の部材 31A、31B間に挟まれた状態で強固に保持されている。部材31A、31B間及び部材32A、32B間は、これらの複数箇所に取り付けたボルト33 とナット34により締着され圧接している。下部材31及び上部材32には、長手方向に沿って補強リブ31a、32aが設けられている。降伏材30には、縦方向及び横方向に延びる補強リブ30aが設けられている。
第3の実施形態の引張ブレース制振システムは、架構フレーム3が振動により変形する際、その変形に伴う力を引張材4を介して振動減衰装置28の降伏ダンパ29に作用させることにより架構フレーム3の振動を減衰させる。その際、引張材4の引張力により変形枠材7が変形し、当該変形枠材7の変形に応じて降伏ダンパ29が直動方向に作動する。降伏ダンパ29が常に直動方向に作動することにより、降伏ダンパ29を構成する降伏材30のエネルギ吸収性能を常に最も効率良く発揮させて優れた制振効果を得ることができる。また、この引張ブレース制振システムにおいても、引張材4として棒材を使用することが可能であるので、座屈拘束ブレースを使用する構造と比較して施工上および意匠上の制約を受けにくい。また、架構フレーム3が振動により変形する際、架構フレーム3の動きと完全に同期させるかたちで変形枠材7を変形させて、その変形に伴う力を降伏ダンパ29に作用させることができるので、地震などによる振動発生時における降伏ダンパ29への力の伝達効率及び応答性を最大限に高めることができる。
[第4の実施形態]
図9には本発明の引張ブレース制振システムの第4の実施形態が示されている。この引張ブレース制振システムにおける振動減衰装置35は、粘性ダンパ36を備えている。粘性ダンパ36は、シリンダ部37Aとピストン軸37Bとを有する直動式のオイルダンパ37を下部材38と上部材39との間に設けてなる。
下部材38と上部材39は、横長の板状の部材である。下部材38の上縁部及び上部材39の下縁部には、それぞれ補強用のフランジ38b、39bが設けられている。下部材38の上端部の右端近傍には、上方に突出させてダンパ保持部38aが設けられている。上部材39の下端部の左端近傍には、下方に突出させてダンパ保持部39aが設けられている。オイルダンパ37は、上部材39のダンパ保持部39aにシリンダ部37Aが、下部材38のダンパ保持部38aにピストン軸37Bがそれぞれ連結されることにより、下部材38と上部材39とに対して平行に設けられている。
第4の実施形態の引張ブレース制振システムは、架構フレーム3が振動により変形する際、その変形に伴う力を引張材4を介して振動減衰装置35の粘性ダンパ36に作用させることにより架構フレーム3の振動を減衰させる。その際、引張材4の引張力により変形枠材7が変形し、当該変形枠材7の変形に応じて粘性ダンパ36が直動方向に作動する。粘性ダンパ36が常に直動方向に作動することにより、粘性ダンパ36を構成するオイルダンパ37の減衰性能を常に最も効率良く発揮させて優れた制振効果を得ることができる。また、この引張ブレース制振システムにおいても、引張材4として棒材を使用することが可能であるので、座屈拘束ブレースを使用する構造と比較して施工上および意匠上の制約を受けにくい。また、架構フレーム3が振動により変形する際、架構フレーム3の動きと完全に同期させるかたちで変形枠材7を変形させて、その変形に伴う力を粘性ダンパ36に作用させることができる。このことにより、地震などによる振動発生時における粘性ダンパ36への力の伝達効率及び応答性を最大限に高めることができる。
[その他の実施形態]
本発明の構成は上記実施形態の構成に限定されるものではない。
たとえば、第1及び第2の実施形態では、下板材8A、8Bと上板材9とがそれぞれ凸状部8a、9aを有し、互いの突状部8a、9aを重ね合わせて配置されているが、下板材8A、8B及び上板材9を凸状部8a、9aを有さない矩形状の部材とし、下部材8Aの上端部と上板材8Aの下端部とを重ね合わせて配置してもよい。
また、第1の実施形態では、摩擦ダンパ6が摩擦板19Aと滑動板19Bとを有しているが、滑動板19Bは省略可能である。滑動板19Bを省略した場合、上板材9の凸状部9aの両面が滑動面となる。
また、上記実施形態では、引張材4が架構フレーム3の対角線上に張設されているが、架構フレーム3の水平方向中間部又は上下方向中間部に引張材4をX字形状に張設してもよい。この場合、架構フレーム3による引張材4の4つの支持点(4点)を結ぶ平行四辺形と、振動減衰装置5、25、28、35の4つの連結ボルト12の中心点(4点)を結ぶ平行四辺形とが互いに相似形状になっていることが望ましい。
また、上記実施形態では、振動減衰装置5、25、28、35を架構フレーム3の中央部に設けているが、当該中央部から水平方向又は上下方向にずらした位置に振動減衰装置5、25、28、35を設けることも可能である。その具体的な例について、図10を用いて説明する。例えば、上記第1の実施形態で説明した引張ブレース制振システムでは、図10(a)に模式的に示すように、架構フレーム3の中央部に振動減衰装置5を配置しているが、図10(b)に示すように振動減衰装置5を架構フレーム3の上方に寄せて配置することもできるし、逆に下方に寄せて配置することもできる。また、図10(c)に示すように、振動減衰装置5を架構フレーム3の左方に寄せて配置することもできるし、逆に右方に寄せて配置することもできる。
さらに、図10(d)に示すように、振動減衰装置5の上辺(第2の相対移動部材9)と架構フレーム3の上梁(梁2)とを一体化させることもできるし、逆に振動減衰装置5の下辺(第1の相対移動部材8)と架構フレーム3の下梁とを一体化させることもできる。あるいは、図10(e)に示すように、振動減衰装置5の左辺(第1の連結部材10)と架構フレーム3の左柱(柱1)とを一体化させることもできるし、逆に振動減衰装置5の右辺(第2の連結部材11)と架構フレーム3の右柱(柱1)とを一体化させることもできる。
図10に例示した振動減衰装置5の設置形態は、第2乃至第4の実施形態の振動減衰装置25、28、35についても適用可能である。
また、第1の実施形態に係る振動減衰装置5においては、図11(a)に模式的に示すように、上板材9と下板材8A、8Bとを圧接させることにより摩擦ダンパ6が構成されている。これに対して、変形枠材7を90度回転させ、図12(a)に示すように、上板材9と下板材8A、8Bとに相当する左板材41と右板材42A、42Bとを圧接させることにより摩擦ダンパ6を構成することも可能である。
また、第3の実施形態に係る振動減衰装置28においては、図11(b)に模式的に示すように、下部材31と上部材32とによって降伏材30を保持することにより降伏ダンパ29が構成されている。これに対して、変形枠材7を90度回転させ、図12(b)に示すように、下部材31と上部材32とに相当する左部材51と右部材52とによって降伏材30を保持することにより降伏ダンパ29を構成することもできる。
また、第4の実施形態に係る振動減衰装置35においては、図11(c)に模式的に示すように、直動式のオイルダンパ37を下部材38と上部材39との間に設けて粘性ダンパ36が構成されている。これに対して、変形枠材7を90度回転させ、図12(c)に示すように、下部材38と上部材39とに相当する左部材61と右部材62との間に直動式のオイルダンパ37を設けて粘性ダンパ36を構成することもできる。
また、図12(d)に示すように、直動式のオイルダンパ37を下部材72と上部材73、および左部材74と右部材75とによって構成されるリンク機構76に斜めに掛け渡すこともできる。この場合、シリンダ部37Aは上部材73と左部材74との連結部に接続され、ピストン軸37Bは下部材71と右部材75との連結部に接続される。
また、上記実施形態では、引張材4として棒鋼を使用しているが、棒鋼に代えてワイヤを使用することも可能である。
また、上記実施形態に示した4種類のダンパすなわち、摩擦ダンパ6、粘弾性ダンパ26、降伏ダンパ29、及び粘性ダンパ36のうち2乃至4種類のダンパを組み合わせてなる複合ダンパを使用することも可能である。
1 柱
2 梁
3 架構フレーム
4 引張材
4B ターンバックル(張力調節機構)
5 振動減衰装置
6 摩擦ダンパ
7 変形枠材
8 第1の相対移動部材
8A、8B 下板材
9 第2の相対移動部材(上板材)
10 第1の連結部材
11 第2の連結部材
25 振動減衰装置
26 粘弾性ダンパ
27 粘弾性体
28 振動減衰装置
29 降伏ダンパ
30 降伏材
31 下部材
32 上部材
35 振動減衰装置
36 粘性ダンパ
37 オイルダンパ
38 下部材
39 上部材

Claims (11)

  1. 引張材によって支持されて架構フレームに設けられた振動減衰装置を有し、
    前記振動減衰装置は、
    前記架構フレームが振動により変形する際、前記引張材の引張力により変形する変形枠材と、
    前記変形枠材に接続され、前記変形枠材の変形に応じて直動方向に作動して前記振動を減衰させるダンパと、
    を有する引張ブレース制振システム。
  2. 前記引張材は、前記架構フレームの対角線上に張設されている、請求項1記載の引張ブレース制振システム。
  3. 前記変形枠材は、
    一対の相対移動部材と、
    両相対移動部材を互いに平行に相対移動可能に連結している一対の連結部材と、を有し、
    両相対移動部材は、前記架構フレームの変形に伴う力を前記引張材を介して受けることにより相対移動し、
    前記ダンパは、両相対移動部材の相対移動に対し抵抗するように構成されている、請求項1又は2記載の引張ブレース制振システム。
  4. 前記一対の相対移動部材と前記一対の連結部材とにより平行リンクが構成されている、請求項3記載の引張ブレース制振システム。
  5. 前記平行リンクは、前記架構フレームと機構上略相似である、請求項4記載の引張ブレース制振システム。
  6. 前記ダンパは、摩擦ダンパである、請求項1乃至5のいずれか一項記載の引張ブレース制振システム。
  7. 前記ダンパは、粘弾性ダンパである、請求項1乃至5のいずれか一項記載の引張ブレース制振システム。
  8. 前記ダンパは、降伏ダンパである、請求項1乃至5のいずれか一項記載の引張ブレース制振システム。
  9. 前記ダンパは、粘性ダンパである、請求項1乃至5のいずれか一項記載の引張ブレース制振システム。
  10. 前記ダンパは、摩擦ダンパ、粘弾性ダンパ、降伏ダンパ及び粘性ダンパのうち2つ乃至4つの種類のダンパを組み合わせてなる複合ダンパである、請求項1乃至5のいずれか一項記載の引張ブレース制振システム。
  11. 引張材によって支持されて架構フレームに設けられる振動減衰装置であって、
    前記架構フレームが振動により変形する際、前記引張材の引張力により変形する変形枠材と、
    前記変形枠材に接続され、前記変形枠材の変形に応じて直動方向に作動して前記振動を減衰させるダンパと、
    を有する振動減衰装置。
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