JPS62211469A - 建造物の振動制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は建造物の地震時における振動制御装置に係るも
のである。

（縦来の技術） 地震時における建造物の振動が過大にならないように制
御するために、建造物に入力した振動のエネルギを大き
く消費するダンパを建造物の構格に配設することが提案
されている。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら従来のこの種の振動制御装置は構成が複雑
で、コストが嵩むという問題点があった。

（問題点を解決するための手段） 本発明はこのような問題点を解決するために提案された
ものであって、一双の対角線に沿って各一双の筋違材を
対設し、相隣る同各筋違材の自由端部の表裏両面間に亘
って、ピンを介して連結材を連結して表裏一双の四角形
枠を構成するとともに、同両四角形枠の中間に前記ピン
を介して孔明き板を挟着してなることを特徴とする建造
物の振動制御装置に係るものである。

（作用） 本発明は前記したように構成されているので、地震等に
よって建造物が振動した際、架構の上下層間に水平方向
相対変位が生起し、前記両対角線のうちの一方の対角線
に沿う筋違材を引張ることとなる。

このように引張力を受けた筋違材は、前記両対角線に沿
う４本の筋違材の自由端部間に連結材をピンを介して連
結して構成した表裏各四角形枠を対角線方向に引張シ、
この結果、同四角形枠に前記ピンを介して連結された孔
明き板が引張側の筋違材の方向に引張力を受けると同時
に、他方の筋違材の方向に圧縮力を受け、従って同他方
の筋違材には圧縮力が作用しない。

而して前記筋１へ材及び連結材を十分に剛強に構成して
おくことによって、筋違材に非常に大きな力が生起した
場合、前記孔明き板の一部が曲げ降伏して塑性変形を生
起する。

架構の激しい振動時には、前記した孔明き板の塑性変形
が繰返して生起することくなるが、との孔明き板の曲げ
降伏による塑性変形の履歴特性は安定した紡錘形となり
、塑性変形により消費されるエネルギは非常に大きいも
のとなる。

（発明の効果） このように本発明によれば、地震等によって建造物に入
力された振動エネルギの相等部分が、前記孔明き板の曲
げ降伏による塑性変形によって消費されるので、激賞時
でも建造物の他の部分に対する摺傷が少なくなシ、また
損傷後の修復も非常に簡単に々る。

更にまた本発明によれば前記したように、筋違い材には
圧縮力が作用せず、筋違材は引張力にのみ抵抗すればよ
いので、筋違材の構成が簡単になる。

また本発明に係る振動制御装置は地震時に建造物に加わ
る水平材に対して衆も強く抵抗する部材である筋違部分
に配設されているので、地震水平力に対して抵抗力が大
きく、消費エネルギの大きい振動制御装置を取付けるこ
とができる。

また建造物には通常、筋違材を配置できる構面が数多く
あり、従って多数の振動制御装置を取付けることができ
る。しかも筋違部分は建造物の柱、９、等の架構の中で
は最も補修工事の容易な部分であり、地震を受けて前記
振動制御装置が塑性変形しても、簡単に修理できる。

（実施例） 以下本発明を図示の実施例について説明する。

（Ａｌは柱、串）ｌｌ−ｉ梁で同各柱梁によって構成さ
れた架構における一双の対角線に沿って、夫々一双の筋
違材（１）　（１１、（ｌｆｆｉ（ｌｆｆｉが対設され
ている。

なお前記各筋違材の基端ねじ部は、柱（Ａ）梁（Ｂ）よ
シ突設された取付枠（２）に嵌装され且つナツト（３）
によって固定された取付座（４）に貫挿され、ナツト（
５）（６）で緊締されている。なお取付座（４）側のナ
ツト（６）には、同取付座（４）に対する半円筒部（６
ａ）が設けられている。（第５図及び第６図参照）相隣
る前記各筋違材（Ｌ）（１）、＜１′＞　＜ｓ’＞の筋
違い交叉部側自由端部の表裏両面に亘って連結材（７）
がピン（８）を介して連結され、同各連結材（７）によ
って表裏一双の四角形枠が構成されている。更に同両四
角形枠の中間に孔明き板（９）が挟着されるとともに、
同孔明き板（９）が連結材（７）とともに前記ピン（８
）を介して筋違材ｍ（ｒ９に結合される。

図示の実施例は前記したように構成されているので、地
震等によって建造物が振動した際、架橋の上下層に水平
方向の相対変位が生じ、筋違材（１）（１）に同筋違材
の配設された対角線方向に引張力Ｐが働く。

このように引張力Ｐを受ける筋違材（１）（１）は２ｇ
３図に示すように、四角形枠を構成する連結材（７）を
筋違材（１）（１）の配設された対角線方向に引張り、
その結果、同各連結材（７）にピン（８）を介して連結
されている孔明き板（９）は前記筋違材（ＩＮの方向に
引張力を受け、四ＦＩＳＫ連結材（力の作用によって他
方の筋違材（１’）（１’）の方向に圧縮力を受ける。

この結果、同筋違材（１’ｌ（１’ｌには圧縮力が作用
しない。

この際、前記各筋違材（１）（１’ｌ及び連結材（３）
の断面積を十分大きくとっておけば、筋違材に非常に大
きな引張力が生じ麺場合、孔明き板の一部が曲げ降伏し
、塑性変形を生起する。

架構の激しい振動時にはこのような塑性変形が繰返して
生起することに々るが、前記孔明き板（９）の曲げ降伏
による塑性変形の履歴特性は第７図に示すように安定し
た紡錘型とな、す、塑性変形によって消費されるエネル
ギは非常に大きなものとなる。

このように前記実施例によれば地１ｉ等によって建造物
に入力された振動エネルギの相当部分が消費されるので
、激震時でも建造物の他の部分に対する損傷が少なくな
り、また損傷彼の修理も非常に簡単になる。

また前記筋違材（１）（１’）には圧縮力が作用せず、
同筋違材は引張力にのみ抵抗すればよいので、筋違拐（
１）（＋’ｌの構成が簡単になる。

以上本発明を実施例について説明したが、本発明は勿論
このよう々実施例にだけ局限されるものではなく、本発
明の稍神を逸脱しない範囲内で種々の設計の改変を施し
つるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る建造物の振動制御装置の一実施例
を示す右半部縦断正面図で、第２図の矢視１−１図、第
２図はその横断平面図で第１図の矢視ｕ　−１１図、第
３図はその作動状態を示す縦断面図、第４図は本発明の
装置を具えた正面図、第５図は筋違材取付部の正面図、
第６図は第５図の矢視■−■図、第７図は孔明き板の塑
性変形の履歴特性曲線を示すものである。 （１）（１’ｌ・・・筋違材　　　　（７）・・・連結
材（８）・・・ピン　　　　　　　（９）・・・孔明き
板第４図 第６図 第７図 手続補正書 昭和６２年４月　１日 特許庁長官　　黒　１）明　雄　　殿 １、事件の表示 昭和６１年特　許　願第２１１３９号 ２°Ｑ明ｏ名称　、遺物の振動制御装置３、補正をする
者 事件との関係　　特　　　　　許出願人住　　所 ■　　花　　井　　正　　実 ４、代理人 ７、　補正の内容 明細書中 （１１第１頁第１５行の「縦来の技術」を「従来の技術
」と補正します。 （２）第４頁第７行の「水平材」を「水平力」と補正し
ます。 図面中 第３図及び第４図を別紙の如く補正します。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 一双の対角線に沿って各一双の筋違材を対設し、相隣る
   同各筋違材の自由端部の表裏両面間に亘って、ピンを介
   して連結材を連結して表裏一双の四角形枠を構成すると
   ともに、同両四角形枠の中間に前記ピンを介して孔明き
   板を挟着してなることを特徴とする建造物の振動制御装
   置。