JP4929987B2 - ワイヤハーネス用クリップ - Google Patents
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Description
前記基板型クリップは、図6にワイヤハーネスW/Hの外周にテープTで取り付けられる基板部2と、車体パネル4の係止孔4aに差込係止されるクリップ部3を合成樹脂にて一体成形しており、クリップ部3の羽根部3aを係止孔4aに挿入し、車体パネルの裏面側で係止孔の周縁に係止段部3aを係止して、車体パネル4にワイヤハーネスW/Hを固定している。バンド型クリップの場合も同様で、バンド締結部から突設したクリップ部の羽根部の係止段部を車体パネルの係止孔に係止してワイヤハーネスW/Hを車体パネルに固定している。
前記クリップでは、クリップ部3は係止孔4aに一端係止すると容易に抜けない構造としてワイヤハーネスの車体への係止力を高めている。
前記種々の理由により、通常は、車体へのクリップの係止力を高めてワイヤハーネスを車体に確実に取り付けておく必要があるが、必要時にはクリップを車体から容易に離脱できることが要望されている。
前記クリップでは、ワイヤハーネスW/Hに取り付けられる基板部80から延出した腕部84の表面にクリップ部81を設け、クリップ部81は筒部81aの両側に広がり状に突設する係止羽根81bを備え、係止羽根81bの基端部を筒部81aの内部に向けて延出して操作片81cを形成している。腕部84には棒状の外し治具82を挿通するための操作口83を形成している。
ワイヤハーネスW/Hを車体パネル85から取り外す作業では、外し治具82を操作口83に挿通して操作片81cを押し上げ、係止羽根81bを閉じることで、クリップ部81を車体パネル85から引き抜いている。
ワイヤハーネスへ締め付けるバンド或いはワイヤハーネスへテープ巻きする基板からなるワイヤハーネス取付部と、該ワイヤハーネス取付部から突設する皿状部と、該皿状部の中央部から平行に突設する左右一対の2本の軸部と、これら2本の軸部の先端に連結すると共に該連結部の両端から折り返し状に突出する左右一対の羽根部と、前記各羽根部の先端に設けた多段の係止段部とを備え、
前記2本の軸部のうち、一方の軸部の中間部に薄肉としたノッチを設ける一方、他の軸部にはノッチを設けず、
前記軸部および羽根部を車体の係止孔に挿入し、前記係止段部を前記係止孔の周縁に係止して車体に固定した状態から、前記ワイヤハーネス取付部を反車体側へ引っ張ると前記ノッチが破断した状態で、他方の軸部と連結した前記羽根部を前記係止孔より取り出して、ワイヤハーネスを車体から取り外せる構成としていることを特徴とするワイヤハーネス用クリップを提供している。
よって、ワイヤハーネスを車体パネルから取り外す際、ワイヤハーネスを車体パネルより離す方向に強い力で引っ張ると、薄肉としたノッチに応力が集中して破断が発生する。 このように、一方の軸部が破断することで、ワイヤハーネスを車体パネルから取り外すことができる。
一方、ワイヤハーネスを車体に係止している状態では、軸部は従来よりも細くしているが2本設けているため、羽根部の支持強度を所要の強度に保持できる。かつ、ワイヤハーネスをクリップを介して車体に取り付ける際も、2本の軸部により羽根部を従来より撓ませ易くできるため、挿入係止力を低減することができる。さらに、係止後においても、羽根部に多段の係止段部を設けているため、所要の段部で係止孔の周縁に確実に係止でき、ワイヤハーネスを車両振動等でぐらつくことなく、安定して固定できる。
前記構成によれば、一方の軸部がノッチで破断すると、他方の破断されない軸部のみが引っ張られて羽根部が傾き、係止段部が係止孔の周縁から外れて係止が解かれる。
これにより、さらにワイヤハーネスを引っ張って破断されていない軸部を介して、羽根部を撓ませながら係止孔より引っ張り出し、車体パネルの裏面側に分断された羽根部を残存させることなく取り出すことができる。よって、ワイヤハーネスの交換の為にクリップによる係止を解く場合には、残存した羽根部が車体内部で振動時に異音発生の原因となることを防止できる。
図1および図2に本発明の参考実施形態を示す。
ワイヤハーネス用クリップ10(以下、クリップ10と称す)は、樹脂成形品からなり、自動車に配索するワイヤハーネスW/Hを車体パネル30に係止するもので、バンド型としている。
クリップ10は、ワイヤハーネスW/Hにバンド締めで固定するワイヤハーネス取付部11と、該ワイヤハーネス取付部11から突設する皿状部12と、該皿状部12の中央部から平行に突設する左右一対の2本の軸部13A、13Bと、これら2本の軸部13の先端に連結すると共に該連結部の両端から折り返し状に突出する左右一対の羽根部14とを備えている。
前記各羽根部14の先端には3段の係止段部14aを設け、係止段部14aを車体パネル30の係止孔30aの大きさに応じて所要の係止段部を係止孔30aの周縁に係止してワイヤハーネスW/Hを車体パネル30に固定するようにしている。
これら2本の軸部13A、13Bには、それぞれ対向する中間部に長さ方向に位置をずらせた一対のV字溝からなるノッチ13x、13yを設け、他の部位と比較して破断しやすい薄肉としている。
ワイヤハーネスW/Hを車両に配索する際に、クリップ10の軸部13A、13Bおよび羽根部14を車体パネル30の係止孔30aに挿入し、左右の羽根部14を軸部13A、13B側へ撓ませながら係止孔30aに押し込む。完全に押し込まれた時点で左右の羽根部14が弾性復帰して、左右の係止段部14aが係止孔30aの周縁に車体パネル30の裏面側で係止する。これにより、図2(A)に示すように、ワイヤハーネスW/Hがクリップ10を介して車体パネル30に固定される。
このような場合、ワイヤハーネスW/Hを車体パネル30より引き離す方向に強い力で引っ張ると、その負荷は左右の軸部13A、13Bの夫々ノッチ13x、13yで挟まれ最も薄い部分Pに集中し、ノッチ13x、13yの切り込み端を起点として亀裂が入り、前記した部分Pで破断が生じる。その結果、図2(B)に示すように車体パネル30に係止された羽根部14と連結した軸部13dと、皿状部と連結した軸部13cとが完全に分離し、ワイヤハーネスW/Hはワイヤハーネス取付部11、皿状部12および皿状部側軸部13cと共に車体パネル30から取り外される。
さらに、ワイヤハーネスW/Hをクリップ10を介して車体パネル30に係止する際には、軸部13A、13Bが従来の1本の太い軸部と比較して撓みやすいため、これら軸部13A、13Bに連結した左右の羽根部14も撓みやすくなり、係止時における挿入力を低減でき、作業員の負担を軽減できる。さらにまた、羽根部14は多段の係止段部14aを供え、係止孔30aの径に適応した係止段部14aで係止し、かつ、皿状部12で車体パネル30の表面側に圧接させるため、クリップ10は車体パネル30に対して安定して固定できる。
実施形態のクリップは基板タイプのクリップとし、ワイヤハーネス取付部として、両側をワイヤハーネスW/HにテープTで巻き付ける長方形状のワイヤハーネス取付部11を備えている。また、2本の軸部13A、13Bのうち一方の軸部13Aにノッチ13x、13yを設けているが、他方の軸部13Bにはノッチを設けていない。
前記構成が前記参考実施形態と相違し、他の構成は参考実施形態と同様であり、同一符号を付して説明を省略する。
11 ワイヤハーネス取付部
12 皿状部
13A、13B 軸部
13x、13y ノッチ
14 羽根部
14a 係止段部
15 基部
16 係止部
30 車体パネル
30a 係止孔
W/H ワイヤハーネス
T テープ
Claims (1)
- 自動車に配索するワイヤハーネスを車体に係止する樹脂成形品からなるバンド締め型あるいは基板型のクリップであって、
ワイヤハーネスへ締め付けるバンド或いはワイヤハーネスへテープ巻きする基板からなるワイヤハーネス取付部と、該ワイヤハーネス取付部から突設する皿状部と、該皿状部の中央部から平行に突設する左右一対の2本の軸部と、これら2本の軸部の先端に連結すると共に該連結部の両端から折り返し状に突出する左右一対の羽根部と、前記各羽根部の先端に設けた多段の係止段部とを備え、
前記2本の軸部のうち、一方の軸部の中間部に薄肉としたノッチを設ける一方、他の軸部にはノッチを設けず、
前記軸部および羽根部を車体の係止孔に挿入し、前記係止段部を前記係止孔の周縁に係止して車体に固定した状態から、前記ワイヤハーネス取付部を反車体側へ引っ張ると前記ノッチが破断した状態で、他方の軸部と連結した前記羽根部を前記係止孔より取り出して、ワイヤハーネスを車体から取り外せる構成としていることを特徴とするワイヤハーネス用クリップ。
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