JP2008105464A - ワイヤハーネス用クランプ - Google Patents

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雅之 土井
Toshiji Morii
敏次 森井
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Abstract

【課題】車両の解体時におけるワイヤハーネスW/Hの取り外しを容易にする。
【解決手段】車体に穿設された係止穴に係止してワイヤハーネスを車体に取り付けるクランプ10であって、ワイヤハーネスに締め付けるワイヤハーネス取付部11と、皿形状部12と、皿形状部の中央から左右方向に間隔を空け前後方向にずらせて点対称に突設した一対のステム14と、ステムの先端の左右対向部を連結して空洞部18を形成する先端渡り部14と、先端渡り部より厚肉として、先端渡り部の左右両側に段差状に突出させた厚肉平坦部17と、厚肉平坦部の先端より夫々折り返し状に突設した羽根部16と、各羽根部の先端に設けた車体係止用段部16aを備え、該係止穴の対向する周縁に前記車体係止用段部を係止した状態で、ワイヤハーネスを車体から取り出し方向に引っ張ると先端渡り部が空洞部内へと撓んで車体係止用段部による係止を解除する構成としている。
【選択図】図1

Description

本発明は、本発明は、ワイヤハーネス用クランプに関し、詳しくは、車体に配索するワイヤハーネスの交換時や車体解体時に、車体からワイヤハーネスを容易に取り外し可能とするものである。
従来、この種のワイヤハーネス用クランプとして、ワイヤハーネスにテープ巻き固定する基板型クランプと、ワイヤハーネスをバンド締めして固定するバンド型クランプとが提供されている。
前記基板型クランプは、図15に示すようにワイヤハーネスW/Hの外周にテープTで取り付けられる基板部2と、車体4の係止穴4aに差込係止されるクランプ部3を合成樹脂にて一体成形しており、クランプ部3の羽根部3aを係止穴4aに挿入し、車体4の裏面側で係止穴の周縁に羽根部3aの先端の係止段部3bを係止して、車体4にワイヤハーネスW/Hを固定している。バンド型クランプの場合も同様で、バンド締結部から突設したクランプ部の羽根部の係止段部を車体の係止穴に係止してワイヤハーネスW/Hを車体に固定している。
前記クランプでは、羽根部3aの係止段部3bを係止穴4aに一端係止すると、容易に抜けない構造としてワイヤハーネスの車体への係止力を高めている。
しかし、自動車の製造時において、ワイヤハーネスを車体に配索する際に、一旦、配索したワイヤハーネスを付け替える場合があると共に、使用後においてもワイヤハーネスに不具合が発生するとワイヤハーネスを交換する場合がある。さらに、廃車として解体する場合において、自動車部品においても材料の分別廃棄やリサイクルの必要性が高まっている。
前記種々の理由により、通常は、車体へのクランプの係止力を高めてワイヤハーネスを車体に確実に取り付けておく必要があるが、必要時にはクランプを車体から容易に離脱できることが要望されている。
このため、従来より種々の易離脱性のクランプが提供されており、例えば、特開平11−234869号公報(特許文献1)には、図16に示すクランプが提案されている。
前記クランプでは、ワイヤハーネスW/Hに取り付けられる基板部80と、基板部80から突設する軸部に先端に開口する凹部81と、該凹部81の両側より突設させた羽根部82を備えており、凹部81の両側部には引っ張り紐84を連結している。ワイヤハーネスW/Hを車体85から取り外す作業では、引っ張り紐84を取り外し方向に引くことで、凹部81の両側部が近接する方向に撓み、連結する羽根部82を内方に撓ませて係止段部86による車体係止穴への係止を解いている。
特開平11−234869号公報
しかし、特許文献1のクランプでは、あらかじめワイヤハーネス用クランプに引っ張り紐を取り付けなくてはならず部品点数が多くなると共に、凹部にのみ引っ張り力を加えているのでクランプの係止を解除するために大きな引っ張り力を必要とし、車体解体作業が困難なものとなっており、改善の余地がある。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたもので、車体からワイヤハーネスを取り外す引っ張り力を軽減できるワイヤハーネス用クランプを提供することを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、自動車に配索されるワイヤハーネスに取り付けられ、車体に穿設された係止穴に係止してワイヤハーネスを車体に取り付ける樹脂成形品からなるクランプであって、
ワイヤハーネスに締め付けるバンド部を一端から延在すると共に、該バンド部の他端を挿通して係止するバンド締付部からなるワイヤハーネス取付部と、
前記バンド締付部から突設する皿形状部と、
前記皿形状部の中央から左右方向に間隔を空けると共に前後方向にずらせて点対称に突設した一対のステムと、
前記一対のステムの先端の左右対向部を連結して、空洞部を形成する先端渡り部と、
前記先端渡り部の左右両端および各ステムの先端と連続して離反方向に突出すると共に、前記先端渡り部より厚肉として、該先端渡り部の左右両側に段差状に突出させた厚肉平坦部と、
前記厚肉平坦部の先端より夫々折り返し状に突設した羽根部と、
前記各羽根部の先端に設けた車体係止用段部を備え、
前記ステムおよび羽根部を前記車体の係止穴に挿入して、該係止穴の対向する周縁に前記車体係止用段部を係止した状態で、前記ワイヤハーネスを車体から取り外し方向に引っ張ると前記先端渡り部が前記空洞部内へと撓ませながら捻じれさせて前記羽根部の車体係止用段部による係止を解除する構成としていることを特徴とするワイヤハーネス用クランプを提供している。
前記構成によれば、一対のステムと先端渡り部で空洞部を形成し、かつ、左右のステムと左右の羽根部とを連結する先端部の肉厚を中央の渡り部では薄くし、両側は肉厚を大とした厚肉平坦部とし、肉厚をコントロールすることで撓みを発生させ易くしている。
よって、ワイヤハーネスを車体から取り外し方向に引っ張ると、その負荷は先端の薄肉の渡り部とステムに集中し、空洞部内にステムと先端渡り部を撓ませることができ、ステムの先端と厚肉平坦部を介して連結した左右の羽根部を係止が外れる方向に傾斜させることができる。特に、厚肉平坦部を先端渡り部より厚肉として先端渡り部の左右両側に段差状に突出させているので、薄肉の先端渡り部は段差を支点として空洞部に撓みやすくなる。
さらに、一対のステムは前後方向にずらせて点対称に突設されているため、ワイヤハーネスを車体から取り外し方向に引っ張ると、ステムの先端と連続した厚肉平坦部と羽根部を点対称の中心点を支点として捻じれ回転させることができる。左右の羽根部が回転すると、各羽根部の先端の係止段部が係止穴の周縁から外れる方向に移動され、クランプの車体に対する係止を確実に解くことができる。この状態で更にワイヤハーネスを介してクランプを引っ張ることにより、クランプの羽根部を係止穴から取り出すことができる。
このように、ワイヤハーネスを車体より取り外す方向に引っ張るだけで、一対のステムと先端渡り部をワイヤハーネスの取り外し方向へ撓ませるだけでなく、羽根部を捻じれ方向へ撓ませることができるため、羽根部の車体係止用段部と車体の係止穴との係止を解くための引っ張り力(抜去力)を軽減できる。
なお、羽根部の捻じれ方向への撓みが進むと、先端渡り部は破断する場合もある。この場合、一対のステム間に渡り部の支持がなくなるため、さらにステムを撓みやすくすることができ、ワイヤハーネス用クランプを車体から取り外す引っ張り力を低減することができる。
前記のように先端渡り部を破断してクランプを車体から取り外しても良いが、クランプの羽根部が大きく捻じれて、係止段部による係止穴への係止が解除された段階で、先端渡り部が破断しない状態でクランプの羽根部を係止穴から取り出すことが可能であり、この場合、クランプの再利用が可能となる。
前記左右のステムは前記先端渡り部の同一の薄肉として可撓性を付与し、前記左右のステム、先端渡り部および前記皿形状部で囲む空洞部に、前記先端渡り部をV形状に撓みやすくしていることが好ましい。
該構成とすると、左右の羽根部をより撓ませやすくなり、低い抜去力で車体へのクランプの係止を解いて、ワイヤハーネスを車体より取り外し易くすることができる。
一方、ワイヤハーネスを車体に係止している通常状態では、ステムは従来よりも細くしているが2本設けているため、羽根部の支持強度を所要の強度に保持できる。また、一対のステムの間に先端渡り部を設けているため、係止状態では先端渡り部によってステムを撓みにくくしている。さらに、係止後においても、羽根部に多段の車体係止用段部を設けているため、所要の段部で係止穴の周縁に確実に係止でき、ワイヤハーネスを車両振動等でぐらつくことなく、安定して固定できる。
第2の発明として、自動車に配索されるワイヤハーネスに取り付けられ、車体に穿設された係止穴に係止してワイヤハーネスを車体に取り付ける樹脂成形品からなるクランプであって、
ワイヤハーネスに締め付けるバンド部を一端から延在すると共に、該バンド部の他端を挿通して係止するバンド締付部からなるワイヤハーネス取付部と、
前記バンド締付部から突設する皿形状部と、
前記皿形状部の中央から左右方向に間隔を空けると共に前後方向にずらせて点対称に突設した一対のステムと、
前記一対のステムの先端の左右対向部を連結すると共に離反方向に突出し、かつ、中央部あるいは左右両側位置に捻じれ支点用溝を設けた先端連結部と、
前記先端連結部の両端より夫々折り返し状に突設した羽根部と、
前記各羽根部の先端に設けた車体係止用段部を備え、
前記ステムおよび羽根部を前記車体の係止穴に挿入して、該係止穴の対向する周縁に前記車体係止用段部を係止した状態で、前記ワイヤハーネスを車体から取り外し方向に引っ張ると前記先端連結部の捻じれ支点用溝を支点として羽根部が捻じれ回転して前記羽根部の車体係止用段部による係止を解除する構成としていることを特徴とするワイヤハーネス用クランプを提供している。
前記第1の発明では先端渡り部を薄肉とし、その両側と左右羽根部との間に厚肉平坦部を設けて、肉厚をコントロールして、薄肉な先端渡り部を撓み・捻じれ支点としているが、第2の発明では、ステム間の渡り部と、該渡り部の両端から延長して左右の羽根部と連続する部分を同一肉厚した先端連結部として形成し、その中央位置あるいは左右両側位置に捻じれ支点用溝を設け、該捻じれ支点用溝を撓み・捻じれ支点としている。
即ち、第2の発明では、左右一対のステムの先端と左右一対の羽根部とを連結する先端連結部に捻じれ支点用溝を設けているため、ワイヤハーネスを車体から取り外し方向に引っ張ると、捻じれ支点用溝に応力が集中して、一対のステムを互いに近接する内部側へ撓ませることができる。同時に、一対のステムは前後方向にずらせて点対称に突設しているため、前記捻じれ支点用溝を支点としてステムの羽根部を捻じれ回転させることができる。左右の羽根部が回転すると、各羽根部の先端の係止段部が係止穴の周縁から外れる方向に移動され、クランプの車体に対する係止を解くことができる。この状態で更にワイヤハーネスを介してクランプを引っ張ることにより、クランプの羽根部を係止穴から取り出すことができる。
先端連結部に設けた捻じれ支点用溝の深さは先端渡り部の肉厚の1/2としていることが好ましい。
これは、捻じれ支点用溝の深さを1/2以上とすると強度不足となり破断しやすくなる一方、1/2より浅くすると撓み・捻じれを発生させにくくなることによる。
この捻じれ支点用溝は皿形状部と対向する内側面、あるいは外側面のいずれに設けてもよい。
前記左右のステムの対向面と反対面に台座部を設け、これら台座部の外面と前記左右の羽根部の内面とを近接させて対向させていてもよい。
左右のステムに台座部を設けて補強材とすることで、ワイヤハーネス用クランプが車体の係止穴に挿入される場合またはワイヤハーネス用クランプを取り外す場合に、ワイヤハーネス用クランプ自体の回転を防止することができる。
前述したように、本発明のワイヤハーネス用クランプによれば、一対のステムと先端渡り部との間に空洞部を形成し、先端渡り部を渡り部の左右両側の厚肉平坦部より厚肉としており、また、一対のステムは前後方向にずらせて点対称に突設されているため、ワイヤハーネスを車体から取り外し方向に引っ張ると、先端渡り部が空洞部内へと撓み、一対のステムを互いに近接する内部側へ撓ませることができると共に、ステムの先端と連続した厚肉平坦部と羽根部を捻じれ回転させることができ、羽根部の車体係止用段部と車体の係止穴との係止を解くための引っ張り力を軽減できる。
また、第2の発明も同様に、先端連結部に設けた捻じれ支点用溝を支点として、撓み及び捻じれを発生させて、羽根部の車体係止用段部と車体の係止穴との係止を解くことができる。
このように、本発明のクランプでは、車体からの係止を解いてワイヤハーネスを車体より取り外す際、ワイヤハーネスと共に外方へ引っ張るだけで、クランプのステムおよび羽根部を内側へ撓ませながら捩り回転させることができ、低い抜去力でワイヤハーネスを車体から取り外すことができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図7に本発明の第1実施形態を示す。
ワイヤハーネスW/H用クランプ10(以下、クランプ10と称す)は、樹脂成形品からなり、自動車に配索されるワイヤハーネスW/Hに取り付けられ、車体30に穿設された係止穴30aに係止してワイヤハーネスW/Hを車体30に取り付けるものである。第1実施形態のクランプ10はバンドタイプとしている。
クランプ10は、ワイヤハーネスW/Hにバンド締めで固定するワイヤハーネス取付部11と、ワイヤハーネス取付部11のバンド締付部11aから突設する皿形状部12と、皿形状部12の中央部から突設する左右一対の2本のステム15A,15Bと、これら2本のステム15の先端の左右方向の対向部を連結した薄肉の先端渡り部14と、前記先端渡り部14の左右両端および各ステム15の先端と連続して離反方向に突出させた厚肉平坦部17と、前記厚肉平坦部17の先端より夫々折り返し状に突設した左右一対の羽根部16(16A、16B)と、前記左右のステム15の対向面と反対面に設けた台座部13を備えている。
前記バンドタイプのワイヤハーネス取付部11はボックス形状のバンド締付部11aと、該バンド締付部11aから延在させたバンド部11bとからなり、該バンド部11bをワイヤハーネスW/Hに巻き付けた後にバンド締付部11aの貫通穴に挿通し、貫通穴内に突設した係止片をバンド部11bの所要の爪と係止するようにしている。
前記各羽根部16の先端には3段の車体係止用段部16aを設け、車体30の係止穴30aの大きさに応じて所要の車体係止用段部16aを係止穴30aの周縁に係止してワイヤハーネスW/Hを車体30に固定するようにしている。
前記2本のステム15A,15Bは所要の空間を空けて前後方向にずらせ、クランプ10の中心点Aを中心とした点対称としており、中心点Aは皿形状部12の中心点である。
これら2本のステム15は、従来のステムと比較して薄肉とし、かつ、前記先端渡り部14の肉厚と同一とし、これらの肉厚は可撓性を有する薄肉としている。
前記左右のステム15、先端渡り部14および前記皿形状部12で囲まれた空間を空洞部18としている。
厚肉平坦部17は前記先端渡り部14より厚肉として、該先端渡り部14の左右両側に段差状に突出させている。
また、左右の羽根部16の内面と台座部13の外面とを近接させて対向させている。
本発明のクランプ10は、ワイヤハーネスW/Hの外周面にバンド部11bを巻き付けて、その先端をバンド締め部11aに挿通させて係止している。
ワイヤハーネスW/Hを車両に配索する際に、クランプ10のステム15、厚肉平坦部17および羽根部16を車体30の係止穴30aに挿入し、左右の羽根部16をステム15側へ撓わせながら係止穴30aに押し込む。完全に押し込まれた時点で左右の羽根部16が弾性復帰して、左右の車体係止用段部16aが係止穴30aの周縁に車体30の裏面側で係止する。これにより、図5(A)、図6(A)に示すように、ワイヤハーネスW/Hがクランプ10を介して車体30に固定される。
製造工程においてワイヤハーネスW/Hの配索をやり直す必要がある場合、使用時においてワイヤハーネスW/Hの交換が必要となった場合、さらには、廃車で車両を解体する場合等、クランプ10による係止を解いてワイヤハーネスW/Hを車体30より取り外す必要がある。図5乃至図7はクランプ10の係止を解く場合の説明図である。
まず、ワイヤハーネスW/Hを車体30から取り外す方向に強い力で引っ張ると、この引っ張り力で、図5(B),図6(B)に示すように、ステム15と先端渡り部14が空洞部18内へと撓む。厚肉平坦部17と先端渡り部14が段差状となっているので、先端渡り部14は空洞部18に撓みやすくなっている。
即ち、図7(A)に示すワイヤハーネスW/Hを車体30から取り出す方向R1にワイヤハーネスW/Hを引っ張ると、羽根部16はR1に対してワイヤハーネスW/Hの長さ方向に垂直の断面上で45度傾いたR2の方向に撓むことになる。
さらに、ワイヤハーネスW/Hを引っ張ると、左右のステム15A、15Bと,各ステム15A、15Bに夫々連結した左右の厚肉平坦部17および左右の羽根部16A、16Bは中心点Aに対して前後方向にずらせて点対称としているので、左側のステム15Aと厚肉平坦部17Aと羽根部16Aが一体となり、右側のステム15Bと厚肉平坦部17Bと羽根部16Bとが一体となり、中心点Aを中心として捻じれ回転が誘導される。
即ち、すなわち、図7(B)に示すように、左右の羽根部16A、16BはR1に対してワイヤハーネスW/Hの長さ方向の断面上で45度傾いたR3の方向に引っ張り力を受けることになり、図6(C)に示すように、羽根部16Bは羽根部16Aの後ろに回りこむ方向に捻じれる。
さらにまた、ワイヤハーネスW/Hを車体30から取り外す方向R1に強い力で引っ張ることで、図5(D)、図6(D)に示すように、先端渡り部14とステム15がワイヤハーネスW/Hを車体30から取り外す方向に撓むと共に、左右の厚肉平坦部17および左右の羽根部16A、16Bの捻じれが進行し、前記車体係止用段部16aによる係止を解除し、ワイヤハーネスW/Hを車体30から取り外すことができる。
前記構成によれば、ワイヤハーネスW/Hを車体30から取り外す際、ワイヤハーネスW/Hを車体30からの取り外し方向に引っ張るだけで、先端渡り部14と左右のステム15A、15Bが空洞内に向けて、取り外し方向に撓むだけでなく、左右の厚肉平坦部17および羽根部16A、16Bは捻じれ回転しながら撓むことができ、引っ張り力を軽減することができる。
一方、通常の車体係止時においては、左右の羽根部16A、16Bは多段の車体係止用段部16aを供え、係止穴30aの径に適応した車体係止用段部16aで係止し、かつ、皿形状部12で車体30の表面側に圧接させるため、クランプ10は車体30に対して安定して固定できる。
図8に本発明の第1実施形態の変形例を示す。
クランプ10は基板型とし、ワイヤハーネスW/Hにテープで巻きつける長方形状のワイヤハーネス取付部11を備えている。
なお、他の構成および作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
図9および図10に本発明の第2実施形態を示す。
一対のステム15の先端の左右対向部を連結すると共に離反方向に突出し、かつ、中央部に捻じれ支点用溝20aを設けた先端連結部20を備えると共に、羽根部16は先端部20の両端より夫々折り返し状に突設している。即ち、第2実施形態では、第1実施形態の厚肉平坦部17と薄肉の先端渡り部14は設けずに、同一肉厚の先端連結部20を設け、該先端連結部の中央に捻じれ支点用溝20aを設け、該捻じれ支点用溝20aをクランプ10の中心点Aと同一線上に位置させている。
先端連結部20に設けた捻じれ支点用溝20aはV形状とし、先端連結部20が皿形状部12と対向する内側面の中央部に設けており、捻じれ支点用溝20aの深さは先端部20の肉厚の1/2としている。
前記構成が第1実施形態と相違し、他の構成は第1実施形態と同様であり、同一符号を付して説明を省略する。
なお、前記捻じれ支点用溝20aは先端連結部20が大きく捻じれると破断する場合もあり、この場合にはクランプ10の再利用は不可能となるが、車体から簡単にクランプ10の係止を解くことができる。
第2実施形態では、図10(A)に示すようにワイヤハーネスW/Hがクランプ10によって車体30に固定されている状態から、ワイヤハーネスW/Hを車体30より取り外すときには、まず、ワイヤハーネスW/Hを取り外す方向へ強く引っ張る。この引っ張り力で、図10(B)に示すようにV形状の捻じれ支点用溝20aに応力が集中し、該捻じれ支点用溝20aを捻じれ回転支点Pとして、左右のステム15A、15Bおよび羽根部16A、16Bが空洞内に向けて撓む。
さらに、一対のステム15A、15Bはクランプ10の中心点Aに対して点対称なので、ステム15Aと羽根部16Aとが一体となり、同様にステム15Bと羽根部16Bとが一体となって、捻じれ回転支点Pを中心として、捻じれ回転が誘導される。
捻じれ回転がさらに進むと、係止穴30aの左右両側周縁に係止されていた羽根部16の車体係止用段部16aが係止穴30aの周縁から外れて係止が解除される。
さらに、ワイヤハーネスW/Hを引っ張ると、図10(C)に示すように、左右の羽根
部16A、16Bがさらに傾斜して、係止穴30aから引き出される。このため、係止穴30aからクランプ10を完全に引き出すことができ、ワイヤハーネスW/Hを車体30から取り外すことができる。
なお、第2実施形態において、クランプ10を基板型としてもよい。
図11に第2実施形態の変形例を示す。
第2実施形態とは、先端連結部20に備えた捻じれ支点用溝20aが、先端連結部20の皿形状部12と対向する内側面とは反対面の中央部に設けている点を相違させている。
前記構成であっても、ワイヤハーネスW/Hがクランプ10によって車体30に固定されている状態から、ワイヤハーネスW/Hを車体30より取り外すときには、V形状の捻じれ支点用溝20aに応力が集中し、左右の羽根部16A、16Bは傾斜して車体係止用段部16aによる係止を解除することができ、ワイヤハーネスW/Hを車体30から取り外すことができる。
なお、他の構成は第2実施形態と同様であり、同一符号を付して説明を省略する。
図12および図13に第3実施形態を示す。
先端連結部20の中央部に捻じれ支点用溝20aを設けているのではなく、左右のステム15の先端に相当する位置に夫々捻じれ支点用溝20a、20bを設けている。
前記点で第2実施形態と相違させ、他の構成は同様としている。
前記構成であっても、図13(A)に示すように、ワイヤハーネスW/Hがクランプ10によって車体30に固定されている状態から、ワイヤハーネスW/Hを車体30より取り外すときには、図13(B)に示すように、V形状の捻じれ支点用溝20a、20bのに応力が集中し、捻じれ支点用溝20a、20bを捻じれ回転支点Pとして、左右の羽根部16は傾斜して撓むと共に捻じれ回転が誘導される。さらに取り外し方向にワイヤハーネスW/Hを引っ張ると、図13(C)に示すように、車体係止用段部16aによる係止を解除することができ、ワイヤハーネスW/Hを車体30から取り外すことができる。
また、ワイヤハーネスW/Hをクランプ10を介して車体30に係止する際には、該破断用溝20a、20bをステム15A、15Bの先端に設けたことで、左右の羽根部16もステム15に近接する方向に撓みやすくなり、係止時における挿入力を低減でき、作業員の負担を軽減できる。
なお、他の構成は第2実施形態と同様であり、同一符号を付して説明を省略する。
図14は第3実施形態の変形例である。
破断用溝20a、20bを、先端部20が皿形状部12と対向する内側面であって、左右のステム15の離反方向側にそれぞれ設けている点が第3実施形態とは異なっている。
なお、他の構成および効果は第3実施形態と同様であり、同一符号を付して説明を省略する。
本発明の第1実施形態であるワイヤハーネス用クランプを示す斜視図である。 ワイヤハーネス用クランプの正面図である。 ワイヤハーネス用クランプの平面図である。 ワイヤハーネス用クランプの右側面図である。 ワイヤハーネス用クランプの取り外しを説明する正面図である。 ワイヤハーネス用クランプの取り外しを説明する平面図である。 羽根部の撓み方向を示す図である。 第1実施形態の変形例を示す斜視図である。 第2実施形態のワイヤハーネス用クランプ示す斜視図である。 ワイヤハーネス用クランプの取り外しを説明する図である。 第2実施形態の変形例を示す斜視図である。 第3実施形態のワイヤハーネス用クランプ示す斜視図である。 ワイヤハーネス用クランプの取り外しを説明する図である。 第3実施形態の変形例を示す斜視図である。 従来例を示す図である。 他の従来例を示す図である。
符号の説明
10 ワイヤハーネス用クランプ
11 ワイヤハーネス取付部
12 皿形状部
13 台座部
14 先端渡り部
15(15A、15B) ステム
16(16A、16B) 羽根部
16a 車体係止用段部
17 厚肉平坦部
18 空洞部
20 先端連結部
20a 捻じれ支点用溝
30 車体
30a 係止穴
A 中心点
P 捻じれ回転支点
W/H ワイヤハーネス

Claims (4)

  1. 自動車に配索されるワイヤハーネスに取り付けられ、車体に穿設された係止穴に係止してワイヤハーネスを車体に取り付ける樹脂成形品からなるクランプであって、
    ワイヤハーネスに締め付けるバンド部を一端から延在すると共に、該バンド部の他端を挿通して係止するバンド締付部からなるワイヤハーネス取付部と、
    前記バンド締付部から突設する皿形状部と、
    前記皿形状部の中央から左右方向に間隔を空けると共に前後方向にずらせて点対称に突設した一対のステムと、
    前記一対のステムの先端の左右対向部を連結して、空洞部を形成する先端渡り部と、
    前記先端渡り部の左右両端および各ステムの先端と連続して離反方向に突出すると共に、前記先端渡り部より厚肉として、該先端渡り部の左右両側に段差状に突出させた厚肉平坦部と、
    前記厚肉平坦部の先端より夫々折り返し状に突設した羽根部と、
    前記各羽根部の先端に設けた車体係止用段部を備え、
    前記ステムおよび羽根部を前記車体の係止穴に挿入して、該係止穴の対向する周縁に前記車体係止用段部を係止した状態で、前記ワイヤハーネスを車体から取り外し方向に引っ張ると前記先端渡り部が前記空洞部内へと撓ませながら捻じれさせて前記羽根部の車体係止用段部による係止を解除する構成としていることを特徴とするワイヤハーネス用クランプ。
  2. 前記左右のステムは前記先端渡り部の同一の薄肉として可撓性を付与し、前記左右のステム、先端渡り部および前記皿形状部で囲む空洞部に、前記先端渡り部をV形状に撓みやすくしている請求項1に記載のワイヤハーネス用クランプ。
  3. 自動車に配索されるワイヤハーネスに取り付けられ、車体に穿設された係止穴に係止してワイヤハーネスを車体に取り付ける樹脂成形品からなるクランプであって、
    ワイヤハーネスに締め付けるバンド部を一端から延在すると共に、該バンド部の他端を挿通して係止するバンド締付部からなるワイヤハーネス取付部と、
    前記バンド締付部から突設する皿形状部と、
    前記皿形状部の中央から左右方向に間隔を空けると共に前後方向にずらせて点対称に突設した一対のステムと、
    前記一対のステムの先端の左右対向部を連結すると共に離反方向に突出し、かつ、中央部あるいは左右両側位置に捻じれ支点用溝を設けた先端連結部と、
    前記先端連結部の両端より夫々折り返し状に突設した羽根部と、
    前記各羽根部の先端に設けた車体係止用段部を備え、
    前記ステムおよび羽根部を前記車体の係止穴に挿入して、該係止穴の対向する周縁に前記車体係止用段部を係止した状態で、前記ワイヤハーネスを車体から取り外し方向に引っ張ると前記先端連結部の捻じれ支点用溝を支点として羽根部が捻じれて前記羽根部の車体係止用段部による係止を解除する構成としていることを特徴とするワイヤハーネス用クランプ。
  4. 前記左右のステムの対向面と反対面に台座部を設け、これら台座部の外面と前記左右の羽根部の内面とを近接させて対向させている請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネス用クランプ。
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