JP2006032324A - 回転コネクタおよび回転コネクタ用仮固定ピン - Google Patents
回転コネクタおよび回転コネクタ用仮固定ピン Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】回動自在に連結された回転ケース42と固定ケース41とを相互に仮固定する仮固定ピン31を、本体に相当する第1の部分32と、第1の部分32に対して略直角に横方向に延設された直線状の延設部33a、斜め上方向に延設された直線状の延設部33b、第1の部分32とは反対側に湾曲する部分環状をなす曲線状の指掛部33cを備えた第2の部分33と、第1の部分32および第2の部分33の間に設けられる薄肉部34とを備えたものとする。そして、仮固定解除時には、仮固定ピン31が薄肉部34で破断して第2の部分33が除去される際に第1の部分32が固定ケース41に係止された状態が維持される。
【選択図】図2
Description
どを伝送するのに用いる回転コネクタおよびその相対的な回転状態を仮固定する回転コネ
クタ用仮固定ピンに関する。
からなり、固定ケースは車両のステアリングコラムに固定され、回転ケースはハンドルに
固定される。回転ケースは、ハンドルの回転にともなって、固定ケースに対して相対的に
回転する。そして、回転ケースと固定ケースとの間の環状空間にフラットケーブルを渦巻
き状に巻いて収容するとともに、前記フラットケーブルの一端を回転ケース側に、他端を
固定ケース側に接続して、相対的に回転する回転ケース側と固定ケース側とを電気的ない
し光学的に接続する。
ースに対する相対的位置を中立位置という。
回転コネクタを車両に組付ける際には、回転ケースの中立位置と車両の直進時に相当す
るハンドル位置とを一致させる。そのために、回転コネクタを車両に組付けるまでは、回
転ケースを固定ケースに対して中立位置に仮固定することが求められる。
この仮固定は、仮固定ピンでおこない、仮固定ピンを折ることにより、回転ケースを回
動自由な状態にする。仮固定ピンは折られると、部分的に固定ケースに残存するが、この
残存する部分は、回転ケースが組付け前に仮固定されていたことを示す証拠になる。
タと回転コネクタ用仮固定ピンの斜視図であり、図5は、仮固定ピンで仮固定した回転コ
ネクタの要部断面図である。
回転コネクタ用仮固定ピン4は、図4に示すように、水平方向に延びる腕部4aと、腕
部4aの一端側に連続するリング状の指掛部4bと、腕部4aの他端側に設けられた薄肉
部4dと、薄肉部4dに連続して腕部4aから略直交して下方向に延びる固定残部4cと
を一体に形成したもので、薄肉部4dは、腕部4aと固定残部4cとの境界部位に設けた
切り欠きにより形成されている。
回転ケース2が固定ケース1に対して中立位置に仮固定されている状態では、図5に示
すように、仮固定ピン4の固定残部4cは、固定ケース1の外筒部5に設けられたスロッ
トからなる係止部6に保持され、腕部4aは、その係合孔12に回転ケース2の天面8に
設けられた突起8aが係合されている。
また、回転ケース2の仮固定の状態を解除するには、指などで指掛部4bを引っ張り(
図5の矢印Aの方向)、腕部4aを薄肉部4dを支点として回転させ、薄肉部4dで破断
させて、腕部4aを分離して、回転ケース2と固定ケース1から除去し、固定残部4cを
固定ケース1に残しておく(例えば、特許文献1参照。)。
なお、図中、符号3はフラットケーブル、符号7、9はコネクタ部である。
8上を中心の内筒部11方向に延びて装着されている。そのため、回転コネクタ10をス
テアリング装置(図示されず)に組付ける際に、指掛部4bが組付け作業の邪魔になるの
で、仮固定状態の解除を組付けの直前に行う必要があった。そうすると、回転ケース2が
組付け作業中に中立位置からずれる恐れがあった。
ピン21は、薄肉部22aを有する柱状のピン本体部22の上端に、環状の指掛部23を
一体に設けたものである。この指掛部23は、ピン本体部22の上端から、ピン本体部2
2に平行に上方に延び、またピン本体部22に略直角に横方向に延び、ピン本体部22に
対して斜め上方向に向いた略トラック状の環状形状をしている。
この仮固定ピン21は、指掛部23が回転ケースの天面上に傾斜して立ち上がるように
回転コネクタに装着され、装着された状態で、指掛部23は回転ケースの天面上の中心方
向への張り出しが前記仮固定ピン4の場合に比して小さくなる。したがって、回転コネク
タをステアリング装置に組付ける際に、指掛部23が組付け作業の邪魔になることはなく
、仮固定の状態のままで組付けを行うことができる。
クタに装着された指掛部23を斜め上方(図6の矢印Bの方向)に引っ張り、薄肉部22
aで破断しようとすると、環状の指掛部23の上側部分を介してピン本体部22に上方へ
の力Fが作用し、破断する前に、固定ケースに係止されたピン本体部22が固定ケースか
ら抜けることがあった。そのため、回転コネクタが組付けられる前に回転ケースが固定ケ
ースに対して中立位置に仮固定されていたことを、確認できなくなるという問題があった
。
そこで、本発明は、回転コネクタを中立位置に仮固定した状態でステアリング装置に組
付けをすることができ、かつ、仮固定を解除した後に、組付け時に仮固定状態であったこ
とを確認することができる回転コネクタおよび回転コネクタ用仮固定ピンを提供することを目的とする。
図1は、本発明にかかる回転コネクタ用仮固定ピンの一実施形態を示す正面図、図2は
図1に例示される回転コネクタ用仮固定ピンが装着された本発明にかかる回転コネクタの一実施形態を示す斜視図である。
ス41の係止部41aに係止させ、第2の部分33を回転ケース42の天面42a上に設けられた一対の凸状部42b間に係止させて、回転ケース42と固定ケース41とを相互に仮固定する。
仮固定を解除するには、第2の部分33の部分環状をなす曲線状の指掛部33c内に指を引っかけて、斜め上方向(矢印Cの方向)に引っ張り、第1の部分32を薄肉部34で破断させて、第2の部分33を回転ケース42の天面42aから除去する。
このような指掛部33cに指を掛けて、図3に示すように、第2の部分33を斜め上方向(矢印Cの方向)に引っ張ると、端部が自由である指掛部33cが開くように変形し、第1の部分32に対して横方向の引っ張り力(破断させる力)が作用し、第1の部分32の上方向の引っ張り力(引き抜き力)は、図6に示した従来例に比して減少する。
したがって、第2の部分33の指掛部33c内に指を引っかけて、斜め上方向(矢印Cの方向)に引っ張り、仮固定ピン31を薄肉部34で破断する際に、固定ケース41に係止された第1の部分32は、固定ケース41から外れることがなく、仮固定ピン31の破断後に薄肉部34より下部である第1の部分32が固定ケース41に係止されて残存する。
また、第2の部分33は、第1の部分32に対して斜め上方向に延設されている部分を有するので、回転コネクタ40に装着された状態で、第2の部分33は回転ケース42の内筒部43の中心まで張り出すことがないので、仮固定ピン31を回転コネクタ40に装着し、回転ケース42を中立位置に仮固定した状態で、回転コネクタ40をステアリング装置に組付けることができる。
定するものではない。例えば、図4および図5に示された仮固定ピン4の指掛部4bの形状を、図1に例示する第2の部分33と同様の形状とすることにより、本発明の実施形態と同様の効果を得ることができるなど、種々の変形が可能である。
32 第1の部分
33 第2の部分
33a、33b 延設部
33c 指掛部
34 薄肉部
40 回転コネクタ
41 固定ケース
41a 係止部
42 回転ケース
42a 天面
42b 凸状部
43 内筒部
Claims (3)
- 回動自在に連結された回転ケースと固定ケースとを有し、前記回転ケースと前記固定ケースとを相互に仮固定する仮固定ピンをさらに有する回転コネクタであって、
前記仮固定ピンは、前記固定ケースに係止される第1の部分と、前記第1の部分に対して直角または斜め方向に延設される延設部およびこの延設部の延設方向とは反対側に曲がる部分環状をなす指掛部を有する第2の部分とを有し、さらに前記第1の部分と前記第2の部分との間に設けられる薄肉部を備え、
前記回転コネクタの仮固定時には、前記第1の部分が前記固定ケースに係止されるとともに前記第2の部分が前記回転ケースに係止され、
前記回転コネクタの仮固定解除時には、前記薄肉部で前記仮固定ピンが破断して前記第2の部分が除去され、前記第1の部分が前記固定ケースに係止された状態を保つことを特徴とする回転コネクタ。 - 前記回転ケースは、前記仮固定ピンの第2の部分を係止する凸状の構造物を有することを特徴とする、請求項1記載の回転コネクタ。
- 回動自在に連結された回転ケースと固定ケースとを有する回転コネクタに用いられ、前記回転ケースと前記固定ケースとを相互に仮固定する回転コネクタ用仮固定ピンであって、
前記固定ケースに係止される第1の部分と、前記第1の部分に対して直角または斜め方向に延設される延設部およびこの延設部の延設方向とは反対側に曲がる部分環状をなす指掛部を有する第2の部分とを有し、さらに前記第1の部分と前記第2の部分との間に設けられる薄肉部を備えていることを特徴とする回転コネクタ用仮固定ピン。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2005173459A JP4615378B2 (ja) | 2004-06-18 | 2005-06-14 | 回転コネクタおよび回転コネクタ用仮固定ピン |
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JP2005173459A JP4615378B2 (ja) | 2004-06-18 | 2005-06-14 | 回転コネクタおよび回転コネクタ用仮固定ピン |
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JP4615378B2 JP4615378B2 (ja) | 2011-01-19 |
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Family Applications (1)
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JP2005173459A Active JP4615378B2 (ja) | 2004-06-18 | 2005-06-14 | 回転コネクタおよび回転コネクタ用仮固定ピン |
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JP (1) | JP4615378B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7462050B2 (en) | 2006-06-01 | 2008-12-09 | The Furukawa Electric Co., Ltd. | Rotary connector |
EP2208894A1 (fr) | 2009-01-16 | 2010-07-21 | Peugeot Citroen Automobiles SA | Élément de blocage réutilisable d'une pièce mobile d'un organe, notamment lors de la mise en place de celui-ci et organe muni d'un tel élément |
US11444422B2 (en) | 2018-06-11 | 2022-09-13 | Furukawa Electric Co., Ltd. | Rotary connector device and fixed body of rotary connector device |
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JPH11339917A (ja) * | 1998-05-29 | 1999-12-10 | Tokai Rika Co Ltd | ロールコネクタ |
-
2005
- 2005-06-14 JP JP2005173459A patent/JP4615378B2/ja active Active
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US11444422B2 (en) | 2018-06-11 | 2022-09-13 | Furukawa Electric Co., Ltd. | Rotary connector device and fixed body of rotary connector device |
EP3817159B1 (en) * | 2018-06-11 | 2023-03-08 | Furukawa Electric Co., Ltd. | Rotary connector device, and fixed body of rotary connector device |
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