JP2003031204A - バッテリーターミナル - Google Patents
バッテリーターミナルInfo
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- JP2003031204A JP2003031204A JP2001217943A JP2001217943A JP2003031204A JP 2003031204 A JP2003031204 A JP 2003031204A JP 2001217943 A JP2001217943 A JP 2001217943A JP 2001217943 A JP2001217943 A JP 2001217943A JP 2003031204 A JP2003031204 A JP 2003031204A
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- battery
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- leg pieces
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ボルト等の締め付け作業を必要とせず、上方
からの操作で接続が可能なバッテリーターミナル10を
提供する。 【解決手段】 端子金具12とカバー13とからなるバ
ッテリーターミナル10において、カバー13の閉じ動
作の過程で、端子金具12の脚片15に設けられたカム
ピン17がカバー13側に設けられたカム溝18内を移
動することによって、脚片15に引っ張り力Cを作用さ
せ、これによって端子金具12のポスト収容部14の内
周面をバッテリーポスト11の外周面に食い込ませてバ
ッテリーターミナル10の接続を図る。
からの操作で接続が可能なバッテリーターミナル10を
提供する。 【解決手段】 端子金具12とカバー13とからなるバ
ッテリーターミナル10において、カバー13の閉じ動
作の過程で、端子金具12の脚片15に設けられたカム
ピン17がカバー13側に設けられたカム溝18内を移
動することによって、脚片15に引っ張り力Cを作用さ
せ、これによって端子金具12のポスト収容部14の内
周面をバッテリーポスト11の外周面に食い込ませてバ
ッテリーターミナル10の接続を図る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等のバッテ
リーのバッテリーポストに電線を接続するのに用いるバ
ッテリーターミナルに関する。
リーのバッテリーポストに電線を接続するのに用いるバ
ッテリーターミナルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等のバッテリー1に接続さ
れるバッテリーターミナル2として特開平8−3158
89号公報に掲載されたものが知られている。これは、
図11に示すように金属帯材を環状に回曲してポスト収
容部3が形成されるとともに、その両端から一対の脚片
4が対向するように延出して形成され、この脚片4には
ボルト孔5が貫通して形成されている。このポスト収容
部3をバッテリー2に突設されたバッテリーポスト6に
嵌合させたのち、ボルト孔5に通されたボルト7にナッ
ト8を螺合して締め付けると両脚片4が互いに引き寄せ
られポスト収容部3の径が小さくなるように変形しよう
とする。これにより、ポスト収容部3がバッテリーポス
ト6の外周面9に押しつけられてポスト収容部3とバッ
テリーポスト6との接続が図られる。
れるバッテリーターミナル2として特開平8−3158
89号公報に掲載されたものが知られている。これは、
図11に示すように金属帯材を環状に回曲してポスト収
容部3が形成されるとともに、その両端から一対の脚片
4が対向するように延出して形成され、この脚片4には
ボルト孔5が貫通して形成されている。このポスト収容
部3をバッテリー2に突設されたバッテリーポスト6に
嵌合させたのち、ボルト孔5に通されたボルト7にナッ
ト8を螺合して締め付けると両脚片4が互いに引き寄せ
られポスト収容部3の径が小さくなるように変形しよう
とする。これにより、ポスト収容部3がバッテリーポス
ト6の外周面9に押しつけられてポスト収容部3とバッ
テリーポスト6との接続が図られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したような構成の
バッテリーターミナルでは、ボルト及びナットはバッテ
リーポストに対して横向きに配されているため、ボルト
等を締める際、トルクレンチをバッテリーターミナルの
側方から近づけてボルト又はナットに嵌合させたのち前
記トルクレンチを操作して締め付けを行なっていた。
バッテリーターミナルでは、ボルト及びナットはバッテ
リーポストに対して横向きに配されているため、ボルト
等を締める際、トルクレンチをバッテリーターミナルの
側方から近づけてボルト又はナットに嵌合させたのち前
記トルクレンチを操作して締め付けを行なっていた。
【0004】しかしながら、前記バッテリーターミナル
をバッテリーポストに接続するために一々ナットの締め
付けを行なわなければならず作業者にとって煩わしい作
業であった。また、車両によってはバッテリーが配され
ている周囲に他の装置類が接近して配されているものが
あり、バッテリーターミナルの側方からトルクレンチを
近づけることが困難であり、且つ締め付け作業もやり辛
い場合があった。
をバッテリーポストに接続するために一々ナットの締め
付けを行なわなければならず作業者にとって煩わしい作
業であった。また、車両によってはバッテリーが配され
ている周囲に他の装置類が接近して配されているものが
あり、バッテリーターミナルの側方からトルクレンチを
近づけることが困難であり、且つ締め付け作業もやり辛
い場合があった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的はボルト等の締め付け作業を必要とせ
ず、且つバッテリーの上方からの操作で接続が可能なバ
ッテリーターミナルを提供することである。
あり、その目的はボルト等の締め付け作業を必要とせ
ず、且つバッテリーの上方からの操作で接続が可能なバ
ッテリーターミナルを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、金属製帯材をC字
状に回曲して形成されバッテリーポストに嵌合可能なポ
スト収容部とこのポスト収容部の両自由端から相互に対
向するようにして径方向外方へ延出する一対の脚片とか
らなる端子金具と、この端子金具に対し同端子金具を露
出させる開放位置と端子金具を覆う被覆位置との間で変
位可能であって、且つ前記開放位置が前記被覆位置に対
して上方となるように設定されたカバーとからなるバッ
テリーターミナルであって、前記カバーの内面と前記両
脚片との対向部分には、前記カバーが前記被覆位置へ変
位操作をするときに前記両脚片に対してその延出方向へ
引っ張り力を作用させることで、前記ポスト収容部の内
面を前記バッテリーポストの外周面に食い込ませる絞り
変形を行わせる操作力伝達部が設けられているところに
特徴を有する。
めの手段として、請求項1の発明は、金属製帯材をC字
状に回曲して形成されバッテリーポストに嵌合可能なポ
スト収容部とこのポスト収容部の両自由端から相互に対
向するようにして径方向外方へ延出する一対の脚片とか
らなる端子金具と、この端子金具に対し同端子金具を露
出させる開放位置と端子金具を覆う被覆位置との間で変
位可能であって、且つ前記開放位置が前記被覆位置に対
して上方となるように設定されたカバーとからなるバッ
テリーターミナルであって、前記カバーの内面と前記両
脚片との対向部分には、前記カバーが前記被覆位置へ変
位操作をするときに前記両脚片に対してその延出方向へ
引っ張り力を作用させることで、前記ポスト収容部の内
面を前記バッテリーポストの外周面に食い込ませる絞り
変形を行わせる操作力伝達部が設けられているところに
特徴を有する。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載のもの
において前記操作力伝達部は、前記脚片の外側面及び前
記カバーの内壁のうち一方に設けられたカムピンと、他
方に設けられたカバーが開放位置から被覆位置へ変位す
る過程で前記両脚片がその延出方向へ引っ張られるよう
前記カムピンを誘導するカム溝とからなっているところ
に特徴を有する。
において前記操作力伝達部は、前記脚片の外側面及び前
記カバーの内壁のうち一方に設けられたカムピンと、他
方に設けられたカバーが開放位置から被覆位置へ変位す
る過程で前記両脚片がその延出方向へ引っ張られるよう
前記カムピンを誘導するカム溝とからなっているところ
に特徴を有する。
【0008】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載のものにおいて前記カバーには前記被覆位置への
変位に伴って前記両脚片の間に押し入って前記両脚片の
間隔を保持するスペーサ部が設けられているところに特
徴を有する。
に記載のものにおいて前記カバーには前記被覆位置への
変位に伴って前記両脚片の間に押し入って前記両脚片の
間隔を保持するスペーサ部が設けられているところに特
徴を有する。
【0009】
【発明の作用及び効果】請求項1の発明によれば、カバ
ーを開放位置から被覆位置に変位させる動作が行なわれ
る過程で、操作力伝達部によって両脚片に、その延出方
向に引っ張り力が作用する。これにより、ポスト収容部
の内面がバッテリーポストの外周面に食いこむように絞
り変形する。カバーの押し下げ操作のみによってバッテ
リーターミナルがバッテリーポストに固定されるので、
ボルトを締め付けるような煩わしさがない。また、上方
からの操作でバッテリーターミナルを接続することがで
きるので、バッテリーの側方周りの作業スペースに制約
がある場合に有益である。
ーを開放位置から被覆位置に変位させる動作が行なわれ
る過程で、操作力伝達部によって両脚片に、その延出方
向に引っ張り力が作用する。これにより、ポスト収容部
の内面がバッテリーポストの外周面に食いこむように絞
り変形する。カバーの押し下げ操作のみによってバッテ
リーターミナルがバッテリーポストに固定されるので、
ボルトを締め付けるような煩わしさがない。また、上方
からの操作でバッテリーターミナルを接続することがで
きるので、バッテリーの側方周りの作業スペースに制約
がある場合に有益である。
【0010】請求項2の発明によれば、カバーが開放位
置から被覆位置まで変位する過程でカムピンはカム溝に
沿って案内され、それに伴って両脚片に対してその延出
方向に引っ張り力が作用し、ポスト収容部の内面がバッ
テリーポストの外周面に食い込む。
置から被覆位置まで変位する過程でカムピンはカム溝に
沿って案内され、それに伴って両脚片に対してその延出
方向に引っ張り力が作用し、ポスト収容部の内面がバッ
テリーポストの外周面に食い込む。
【0011】請求項3の発明によれば、前記カバーが前
記被覆位置に変位する過程において前記脚片が内側に撓
もうとしても前記スペーサ部が両脚片の間に介在するこ
とで撓みが規制される。これにより、カバー内面と両脚
片との対向面間が一定の距離に維持されるため、操作力
伝達部が有する引っ張り力の伝達機能に支障が生ずるこ
とを防止できる。
記被覆位置に変位する過程において前記脚片が内側に撓
もうとしても前記スペーサ部が両脚片の間に介在するこ
とで撓みが規制される。これにより、カバー内面と両脚
片との対向面間が一定の距離に維持されるため、操作力
伝達部が有する引っ張り力の伝達機能に支障が生ずるこ
とを防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。
面に基づいて説明する。
【0013】本実施形態のバッテリーターミナル10は
バッテリーポスト11に組み付けられる端子金具12に
カバー13を一体に備えてなる。
バッテリーポスト11に組み付けられる端子金具12に
カバー13を一体に備えてなる。
【0014】上記端子金具12は導電性金属帯材をC字
状に回曲して形成された略円筒形状のポスト収容部14
が設けられており、略円筒形状のバッテリーポスト11
(鉛電極)に嵌合が可能となっている。また、ポスト収容
部14の両自由端からは、ポスト収容部14と同じ高さ
を有する一対の板状の脚片15が相互に対向するように
径方向外方に向かって延出している。ポスト収容部14
にはカバー13の取り付けのための舌片が設けられてい
る。その舌片はポスト収容部14の底縁において、周方
向中央から径方向外方に向かって延びており、その先端
は上方へU字状に折り返されてカバー13側との軸受部
16がポスト収容部14に連なる壁面を切り起こすこと
によって形成されている。一方、両脚片15の外側面の
中央付近には、一対のカムピン17がバーリング加工に
よって突設されていて、後述するカバー13のカム溝1
8に嵌合可能となっている。またカバー13を被覆位置
に保持するために、両脚片15の自由端側のうち上端縁
には左右一対の板状の掛止突部19が外へ向けて張り出
している。
状に回曲して形成された略円筒形状のポスト収容部14
が設けられており、略円筒形状のバッテリーポスト11
(鉛電極)に嵌合が可能となっている。また、ポスト収容
部14の両自由端からは、ポスト収容部14と同じ高さ
を有する一対の板状の脚片15が相互に対向するように
径方向外方に向かって延出している。ポスト収容部14
にはカバー13の取り付けのための舌片が設けられてい
る。その舌片はポスト収容部14の底縁において、周方
向中央から径方向外方に向かって延びており、その先端
は上方へU字状に折り返されてカバー13側との軸受部
16がポスト収容部14に連なる壁面を切り起こすこと
によって形成されている。一方、両脚片15の外側面の
中央付近には、一対のカムピン17がバーリング加工に
よって突設されていて、後述するカバー13のカム溝1
8に嵌合可能となっている。またカバー13を被覆位置
に保持するために、両脚片15の自由端側のうち上端縁
には左右一対の板状の掛止突部19が外へ向けて張り出
している。
【0015】次にカバー13の構成について説明する
と、カバー13は合成樹脂材にて一体成形されたカバー
本体21とカム溝18を有する金属製のホルダ22とか
らなっている。
と、カバー13は合成樹脂材にて一体成形されたカバー
本体21とカム溝18を有する金属製のホルダ22とか
らなっている。
【0016】カバー本体21は端子金具12を覆うこと
ができるように形成されていて、その前端部(図4の左
側)には左右の下端から一対の支持部23が前方に向か
って突出しており、それらの支持部23間に掛け渡すよ
うにして連結軸24が設けられている。この連結軸24
が端子金具12に設けられた軸受部16と連結し、そこ
を回転軸としてカバー13が、端子金具12を覆う被覆
位置と端子金具12を露出させる開放位置との間で回動
可能となっている。また、カバー本体21の後側の開口
縁25には先端に爪部26を有した左右一対の掛止片2
7が設けられており、この掛止片27はカバー本体21
の天井部28から垂下するように形成されている。開放
位置から被覆位置へと回動したカバー13は、掛止片2
7が端子金具12の掛止突部19に掛止することによっ
て被覆位置に保持されるようになっている。さらに、カ
バー本体21のうち左右の内壁には、ホルダ22をカバ
ー本体21内に保持させるための一対の厚肉のホルダ保
持壁29が設けられており、ホルダ22の全長に亘って
張り出すように形成されている。そのホルダ保持壁29
は後述するホルダ22のカム溝形成片30の外面と密着
すると伴に、カバー13を被覆位置まで操作する過程で
カム溝形成片30が拡開するのを防ぐことができるよう
な強度に設定されている。カバー本体21のうち天井部
28の内壁から突条のような形態の撓み規制部31が下
方に向けて突設されており、それはカバー本体21の長
さ方向に配されていて、後述するホルダ22のスペーサ
部32に嵌入するようになっている。
ができるように形成されていて、その前端部(図4の左
側)には左右の下端から一対の支持部23が前方に向か
って突出しており、それらの支持部23間に掛け渡すよ
うにして連結軸24が設けられている。この連結軸24
が端子金具12に設けられた軸受部16と連結し、そこ
を回転軸としてカバー13が、端子金具12を覆う被覆
位置と端子金具12を露出させる開放位置との間で回動
可能となっている。また、カバー本体21の後側の開口
縁25には先端に爪部26を有した左右一対の掛止片2
7が設けられており、この掛止片27はカバー本体21
の天井部28から垂下するように形成されている。開放
位置から被覆位置へと回動したカバー13は、掛止片2
7が端子金具12の掛止突部19に掛止することによっ
て被覆位置に保持されるようになっている。さらに、カ
バー本体21のうち左右の内壁には、ホルダ22をカバ
ー本体21内に保持させるための一対の厚肉のホルダ保
持壁29が設けられており、ホルダ22の全長に亘って
張り出すように形成されている。そのホルダ保持壁29
は後述するホルダ22のカム溝形成片30の外面と密着
すると伴に、カバー13を被覆位置まで操作する過程で
カム溝形成片30が拡開するのを防ぐことができるよう
な強度に設定されている。カバー本体21のうち天井部
28の内壁から突条のような形態の撓み規制部31が下
方に向けて突設されており、それはカバー本体21の長
さ方向に配されていて、後述するホルダ22のスペーサ
部32に嵌入するようになっている。
【0017】ホルダ22は、銅製の板材を曲げて形成さ
れており、それは、U字状の断面を中央部に有し、その
両自由端側から下方に向かって折り返されて形成されて
おり、全体として断面M字状となっている。このホルダ
22は二つの役割を有しており、その役割を担っている
部分の1つとしてスペーサ部32がある。これはホルダ
22中央部の断面U字状の部分であって、カバー13を
被覆位置まで操作する過程で端子金具12の両脚片15
間に進入して、その両脚片15間の間隔を保持するため
に形成されたものである。
れており、それは、U字状の断面を中央部に有し、その
両自由端側から下方に向かって折り返されて形成されて
おり、全体として断面M字状となっている。このホルダ
22は二つの役割を有しており、その役割を担っている
部分の1つとしてスペーサ部32がある。これはホルダ
22中央部の断面U字状の部分であって、カバー13を
被覆位置まで操作する過程で端子金具12の両脚片15
間に進入して、その両脚片15間の間隔を保持するため
に形成されたものである。
【0018】もう1つはスペーサ部32から両側に垂下
している一対のカム溝形成片30である。このカム溝形
成片30の内面にはカムピン17に嵌合可能なカム溝1
8がそれぞれ凹設されている。このカム溝18はカム溝
形成片30の底縁に開口始端33を有し、その開口始端
33はカバー13の閉じ動作のときにカムピン17を受
け入れ可能な位置に配されている。カバー13の閉じ動
作のとき、カム溝18のうち外周側の縁Aはカムピン1
7に当接して、そのカムピン17に水平方向の引っ張り
力Cを作用させ続けることができる。逆に、カバー13
の開き動作のとき、カム溝18のうちの内周側の縁B
は、カムピン17に当接して、そのカムピン17に押し
戻す方向の力を作用させることができる。
している一対のカム溝形成片30である。このカム溝形
成片30の内面にはカムピン17に嵌合可能なカム溝1
8がそれぞれ凹設されている。このカム溝18はカム溝
形成片30の底縁に開口始端33を有し、その開口始端
33はカバー13の閉じ動作のときにカムピン17を受
け入れ可能な位置に配されている。カバー13の閉じ動
作のとき、カム溝18のうち外周側の縁Aはカムピン1
7に当接して、そのカムピン17に水平方向の引っ張り
力Cを作用させ続けることができる。逆に、カバー13
の開き動作のとき、カム溝18のうちの内周側の縁B
は、カムピン17に当接して、そのカムピン17に押し
戻す方向の力を作用させることができる。
【0019】カバー本体21の撓み規制部31の先端が
スペーサ部32内に嵌入することによりホルダ22が内
側に撓むことが規制され、且つカム溝形成片30はホル
ダ保持壁29に常に当っているので拡開することが規制
されているため、ホルダ22はカバー本体21内におい
て常に正規の姿勢に矯正されている。また、端子金具1
2の両脚片15間にスペーサ部32が介在することによ
り、脚片15が内側へ撓んでしまうことを規制している
ので、カム溝形成片30と両脚片15との対向面間の距
離は一定であり、カムピン17がカム溝18から外れて
しまうことがない。
スペーサ部32内に嵌入することによりホルダ22が内
側に撓むことが規制され、且つカム溝形成片30はホル
ダ保持壁29に常に当っているので拡開することが規制
されているため、ホルダ22はカバー本体21内におい
て常に正規の姿勢に矯正されている。また、端子金具1
2の両脚片15間にスペーサ部32が介在することによ
り、脚片15が内側へ撓んでしまうことを規制している
ので、カム溝形成片30と両脚片15との対向面間の距
離は一定であり、カムピン17がカム溝18から外れて
しまうことがない。
【0020】本実施形態は以上の構成であり、続いてそ
の作用について説明する。自動車等のバッテリーにバッ
テリーターミナル10を接続するときは、最初に端子金
具12の軸受部16にカバー13の連結軸24を連結さ
せたうえで、カバー13が開放位置にある状態でバッテ
リーポスト11にポスト収容部14を嵌合させる。次
に、その軸受部16を回転軸としてカバー13を端子金
具12の方に向けて回動させていく。すると、カムピン
17がカム溝18の開口始端33に適合し、そこから更
にカバー13を回動させていくとカムピン17がカム溝
18内を進行していく。この初期の段階でスペーサ部3
2が端子金具12の両脚片15間に侵入していく。
の作用について説明する。自動車等のバッテリーにバッ
テリーターミナル10を接続するときは、最初に端子金
具12の軸受部16にカバー13の連結軸24を連結さ
せたうえで、カバー13が開放位置にある状態でバッテ
リーポスト11にポスト収容部14を嵌合させる。次
に、その軸受部16を回転軸としてカバー13を端子金
具12の方に向けて回動させていく。すると、カムピン
17がカム溝18の開口始端33に適合し、そこから更
にカバー13を回動させていくとカムピン17がカム溝
18内を進行していく。この初期の段階でスペーサ部3
2が端子金具12の両脚片15間に侵入していく。
【0021】カム溝18内にカムピン17が嵌合して、
そのカムピン17がカバー13の回動と伴にカム溝18
の外周側の縁Aによって脚片15の延出方向に引っ張ら
れる。それによりポスト収容部14の内壁のうち、その
前側がバッテリーポスト11の外壁に押し付けられて食
い込んでいき、ポスト収容部14は図9に示すような楕
円形状に変形してバッテリーポスト11に固着する。最
終的に被覆位置までカバー13が回動されたときに掛止
突部19に掛止片27が掛止することでカバー13が被
覆位置に保持される。逆に、バッテリーターミナル10
を外すときは、接続動作のときと逆向きにカバー13を
回動させるとカム溝18の内周側の縁Bがカムピン17
に当接して押し戻し方向の力が作用する。これによりポ
スト収容部14のバッテリーポスト11への食い込みが
解除され、バッテリーターミナル10が抜き取り可能と
なる。
そのカムピン17がカバー13の回動と伴にカム溝18
の外周側の縁Aによって脚片15の延出方向に引っ張ら
れる。それによりポスト収容部14の内壁のうち、その
前側がバッテリーポスト11の外壁に押し付けられて食
い込んでいき、ポスト収容部14は図9に示すような楕
円形状に変形してバッテリーポスト11に固着する。最
終的に被覆位置までカバー13が回動されたときに掛止
突部19に掛止片27が掛止することでカバー13が被
覆位置に保持される。逆に、バッテリーターミナル10
を外すときは、接続動作のときと逆向きにカバー13を
回動させるとカム溝18の内周側の縁Bがカムピン17
に当接して押し戻し方向の力が作用する。これによりポ
スト収容部14のバッテリーポスト11への食い込みが
解除され、バッテリーターミナル10が抜き取り可能と
なる。
【0022】ところで、ホルダ22がカバー本体21に
装着されているとき、カバー本体21の撓み規制部31
がホルダ22のスペーサ部32内に介在しているので、
ホルダ22は正規の姿勢を維持したままであり、カム溝
形成片30は真っ直ぐ下に伸びた状態となっている。ま
た、カムピン17がカム溝18内を移動する過程で、カ
ム溝形成片30が拡開しようとしても、常にホルダ保持
壁29がカム溝形成片30の外側面に当って撓みを規制
している。これらによってカム溝形成片30と脚片15
との対向面間の距離は常に一定であり、カム溝18から
カムピン17が外れることがないため、安定して引っ張
り力Cが脚片15に伝達される。
装着されているとき、カバー本体21の撓み規制部31
がホルダ22のスペーサ部32内に介在しているので、
ホルダ22は正規の姿勢を維持したままであり、カム溝
形成片30は真っ直ぐ下に伸びた状態となっている。ま
た、カムピン17がカム溝18内を移動する過程で、カ
ム溝形成片30が拡開しようとしても、常にホルダ保持
壁29がカム溝形成片30の外側面に当って撓みを規制
している。これらによってカム溝形成片30と脚片15
との対向面間の距離は常に一定であり、カム溝18から
カムピン17が外れることがないため、安定して引っ張
り力Cが脚片15に伝達される。
【0023】以上のように本実施形態によれば、カバー
13を開放位置から被覆位置に変位させるだけで、操作
力伝達部としてのカムピン17及びカム溝18の作用に
より両脚片15に引っ張り力Cが生ずる。それによって
ポスト収容部14がバッテリーポスト11に固着するの
で、一々ボルト等を使用してバッテリーポスト11に端
子金具12を締め付けるといった煩わしい作業を要しな
い。しかもカバー13の開放位置は被覆位置に対して上
側に位置しているので、バッテリーの上方からカバー1
3を変位操作することができる。これによりバッテリー
の側方周りに他の装置類が接近して配されていてもバッ
テリーターミナル10の接続が可能である。
13を開放位置から被覆位置に変位させるだけで、操作
力伝達部としてのカムピン17及びカム溝18の作用に
より両脚片15に引っ張り力Cが生ずる。それによって
ポスト収容部14がバッテリーポスト11に固着するの
で、一々ボルト等を使用してバッテリーポスト11に端
子金具12を締め付けるといった煩わしい作業を要しな
い。しかもカバー13の開放位置は被覆位置に対して上
側に位置しているので、バッテリーの上方からカバー1
3を変位操作することができる。これによりバッテリー
の側方周りに他の装置類が接近して配されていてもバッ
テリーターミナル10の接続が可能である。
【0024】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。
【0025】(1)上記実施形態ではカムピン17を端
子金具12側に設け、カム溝18をカバー13側に設け
たが、カムピン17をカバー13側に、カム溝18を端
子金具12側に設ける構成としてもよい。
子金具12側に設け、カム溝18をカバー13側に設け
たが、カムピン17をカバー13側に、カム溝18を端
子金具12側に設ける構成としてもよい。
【0026】(2)上記実施形態では操作力伝達部とし
てカムピン17とそれと嵌合するカム溝18とを設けた
が、カム溝18の外周縁に沿うような突条部を設けて、
その突条部のうちの側面部分でカムピン17を案内して
端子金具12の脚片15の延出方向に引っ張り力Cを作
用させてもよい。
てカムピン17とそれと嵌合するカム溝18とを設けた
が、カム溝18の外周縁に沿うような突条部を設けて、
その突条部のうちの側面部分でカムピン17を案内して
端子金具12の脚片15の延出方向に引っ張り力Cを作
用させてもよい。
【図1】本発明の一実施形態のバッテリーターミナルを
示す分解斜視図
示す分解斜視図
【図2】同開放位置におけるカバーの側断面図及び端子
金具の側面図
金具の側面図
【図3】同端子金具の平面図
【図4】同カバーの側断面図
【図5】同4図におけるカバーを示すX−X線断面図
【図6】同被覆位置におけるカバーの側断面図及び端子
金具の側面図
金具の側面図
【図7】同被覆位置におけるバッテリーターミナルの背
面図
面図
【図8】同被覆位置におけるバッテリーターミナルの正
面図
面図
【図9】同バッテリーポストへの接続時における端子金
具の平面図
具の平面図
【図10】同図6におけるバッテリーターミナルを示す
Y−Y線断面図
Y−Y線断面図
【図11】従来のバッテリーターミナルを示す斜視図
10…バッテリーターミナル
11…バッテリーポスト
12…端子金具
13…カバー
14…ポスト収容部
15…脚片
17…カムピン(操作力伝達部)
18…カム溝(操作力伝達部)
32…スペーサ部
Claims (3)
- 【請求項1】 金属製帯材をC字状に回曲して形成され
バッテリーポストに嵌合可能なポスト収容部とこのポス
ト収容部の両自由端から相互に対向するようにして径方
向外方へ延出する一対の脚片とからなる端子金具と、こ
の端子金具に対し同端子金具を露出させる開放位置と端
子金具を覆う被覆位置との間で変位可能であって、且つ
前記開放位置が前記被覆位置に対して上方となるように
設定されたカバーとからなるバッテリターミナルであっ
て、 前記カバーの内面と前記両脚片との対向部分には、前記
カバーが前記被覆位置へ変位操作をするときに前記両脚
片に対してその延出方向へ引っ張り力を作用させること
で、前記ポスト収容部の内面を前記バッテリーポストの
外周面に食い込ませる絞り変形を行わせる操作力伝達部
が設けられていることを特徴とするバッテリーターミナ
ル。 - 【請求項2】 前記操作力伝達部は、前記脚片の外側面
及び前記カバーの内壁のうち一方に設けられたカムピン
と、他方に設けられたカバーが開放位置から被覆位置へ
変位する過程で前記両脚片がその延出方向へ引っ張られ
るよう前記カムピンを誘導するカム溝とからなっている
ことを特徴とする請求項1記載のバッテリーターミナ
ル。 - 【請求項3】 前記カバーには前記被覆位置への変位に
伴って前記両脚片の間に押し入って前記両脚片の間隔を
保持するスペーサ部が設けられていることを特徴とする
請求項1又は請求項2記載のバッテリターミナル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001217943A JP2003031204A (ja) | 2001-07-18 | 2001-07-18 | バッテリーターミナル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001217943A JP2003031204A (ja) | 2001-07-18 | 2001-07-18 | バッテリーターミナル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003031204A true JP2003031204A (ja) | 2003-01-31 |
Family
ID=19052189
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001217943A Pending JP2003031204A (ja) | 2001-07-18 | 2001-07-18 | バッテリーターミナル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003031204A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100767084B1 (ko) * | 2006-02-28 | 2007-10-17 | 경신공업 주식회사 | 자동차 배터리용 연결장치 |
JP2010055819A (ja) * | 2008-08-26 | 2010-03-11 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | バッテリ端子ユニット及びバッテリ端子の取付構造 |
JP2016091753A (ja) * | 2014-11-04 | 2016-05-23 | 住友電装株式会社 | バッテリーターミナル |
JP2020035648A (ja) * | 2018-08-30 | 2020-03-05 | 矢崎総業株式会社 | バッテリカバー |
-
2001
- 2001-07-18 JP JP2001217943A patent/JP2003031204A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100767084B1 (ko) * | 2006-02-28 | 2007-10-17 | 경신공업 주식회사 | 자동차 배터리용 연결장치 |
JP2010055819A (ja) * | 2008-08-26 | 2010-03-11 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | バッテリ端子ユニット及びバッテリ端子の取付構造 |
JP2016091753A (ja) * | 2014-11-04 | 2016-05-23 | 住友電装株式会社 | バッテリーターミナル |
JP2020035648A (ja) * | 2018-08-30 | 2020-03-05 | 矢崎総業株式会社 | バッテリカバー |
JP7093700B2 (ja) | 2018-08-30 | 2022-06-30 | 矢崎総業株式会社 | バッテリカバー |
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