JP4896704B2 - ハーネスクリップ構造 - Google Patents

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Description

本発明は、主に、自動車等、車両に用いられるワイヤハーネス部材を車体に固定する為に用いられるハーネスクリップ構造で、特に、解体容易性を向上させたハーネスクリップ構造に関するものである。
従来、図6乃至図8に示すようなハーネスクリップ構造が知られている(例えば、特許文献1等参照)。
まず、構成から説明すると、この従来のハーネスクリップ構造では、車両の運転席前方に装着されるインストルメントパネルの内部に、車幅方向に沿って延設されるステアリングメンバ部材1が設けられている。
また、このインストルメントパネルの内部には、前記ステアリングメンバ部材1の長手方向に沿って、ワイヤハーネス部材2が延在されている。
そして、このワイヤハーネス部材2は、複数のハーネスクリップ部材3…が用いられて、車体側パネル部材4、若しくは前記ステアリングメンバ部材1に開口形成された車体側固定孔5…に、複数カ所で、固定されて装着されるように構成されている。
このハーネスクリップ部材3は、主に、前記ワイヤハーネス部材2に巻き付けられて、結束する長尺状のバンド部3a,3aと、車体側固定孔5に挿通されて、抜出不能に固定されることにより、前記ワイヤハーネス部材2を車体側に装着するステム部3bと、このステム部3bの先端から弾性変形可能に一対突設される係止羽根部3f,3fとを有して構成されている。
また、このハーネスクリップ部材3のステム部3bには、板状の取付板体3cが、一体に形成されていて、前記バンド部3a,3aが用いられて、前記ワイヤハーネス部材2の主幹部2aに結束されている。
次に、この従来のハーネスクリップ構造の作用について説明する。
このように構成された従来のハーネスクリップ構造では、車両組み立て時、前記バンド部3a,3aが用いられて、前記ワイヤハーネス部材2の主幹部2aに結束されたステム部3bが、前記車体側固定孔5に、挿入固定されることにより、前記ワイヤハーネス部材2が、車体側に装着される。
また、車両解体時には、前記ワイヤハーネス部材2の主幹部2a等の一部を、フック部材等で引っ掛けて、図8中、二点鎖線で示すように、前記車体側パネル部材4等から離反させる。
前記ステム部3bが、破断若しくは、前記係止羽根部3f,3fが破壊されて、前記ワイヤハーネス部材2が、車体側パネル部材4等から分離される。
図9は、従来の他のハーネスクリップ構造を示すものである(例えば、特許文献2等参照)。
このハーネスクリップ構造では、ステム部3bの上部に、嵌合孔3dが開口形成されると共に、前記バンド部3aと一体に、この嵌合孔3dに嵌合される係合突起3eが形成されている。
そして、このように構成された従来の他のハーネスクリップ構造では、車両解体時に、前記嵌合孔3dから、前記係合突起3eが外れて、容易に、前記ワイヤハーネス部材2を、車体側パネル部材4等から分離させることができる。
更に、図10は、従来のその他のハーネスクリップ構造を示すものである(例えば、特許文献3等参照)。
このハーネスクリップ構造では、ステム部3bの上部に形成された取付板体3cを、バンド部3gに形成された切り込み溝3hの奥部3i周縁に係止させることにより、バンド部3gと、このステム部3bの先端から弾性変形可能に一対突設される係止羽根部3f,3fとが、一体となって、前記バンド部3gに結束されるワイヤハーネス部材2を、車体側パネル部材4に固定している。
そして、このように構成された従来のその他のハーネスクリップ構造では、車両解体時に、前記切り込み溝3hから、前記ステム部3bが外れて、前記取付板体3cによる係止が解除されることにより、容易に、前記ワイヤハーネス部材2が、車体側パネル部材4等から分離される。
特開2001−84843号公報(0010段落乃至0018段落、図3) 特開平11−215667号公報(0010段落乃至0017段落、図2) 特開平11−205967号公報(0010段落乃至0016段落、図1)
しかしながら、このように構成された従来のハーネスクリップ構造では、車両解体時、図8中二点鎖線で示すように、前記車体側固定孔5…の大きさと、前記ステム部3b及び係止羽根部3f,3fの強度との兼ね合いで、前記ステム部3bが、破断されるか、若しくは、前記係止羽根部3f,3fが破壊されて、前記ワイヤハーネス部材2が、車体側パネル部材4等から分離される。
このため、ステム部3bで破断された前記取付板体3cは、前記ワイヤハーネス部材2と共に、車体側パネル部材4から分離されてしまい、このワイヤハーネス部材2のみを回収することが出来なかった。
また、前記図9に示す他の従来のハーネスクリップ構造では、車両解体時に、前記嵌合孔3dから、前記係合突起3eを外す方向が、垂直ではなく斜めとなる場合、引き抜き力が有効に作用せず、容易に、分離されない虞があった。
そして、ハーネスクリップが、前記バンド部3aと、ステム部3bとの二部材によって構成されているので、製造コストが増大してしまうといった問題もあった。
更に、前記図10に示すその他の従来のハーネスクリップ構造では、前記切り込み溝3hの開放方向と、反対側方向に位置する奥部3i方向とでは、ステム部3bが、この切り込み溝3hから外れる為に必要とされる力が大きく相違してしまう。
このため、所望の分解性能を得ることが困難であるといった問題があった。
しかも、前記取付板体3cが、前記バンド部3gによって、ワイヤハーネス部材2を、拘束した状態で、これらのワイヤハーネス部材2に接触してしまう。
従って、ワイヤハーネス部材2を前記バンド部3gで拘束する作業中に、前記ステム部3bが脱落してしまう虞があった。
また、ワイヤハーネス部材2の容量や、ワイヤハーネス部材2による拘束力の相違で、ワイヤハーネス部材2の保持力が、バラついてしまうといった問題もあった。
そこで、この発明は、ハーネスクリップの基本機能であるハーネス保持機能を安定させて、発揮させることが出来、固定機能を損なうことなく、解体容易性を向上させることを簡便な構成で達成出来るハーネスクリップ構造を提供することを課題としている。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、ワイヤハーネス部材に巻き付けられて、結束する長尺可撓性のバンド本体を有するバンド部と、車体側固定孔に挿通されて、該車体側に装着されるステム部とを有するハーネスクリップ構造であって、前記バンド部と、前記ステム部との間に位置して、該バンド部とステム部とを一体とする基部を有し、該基部には、前記バンド本体の基端部を連結するバンド引き出し部と、該バンド本体の先端部を挿通して、係止するバンドロック部とを設け、前記バンド本体の前記バンド引き出し部の近傍で、バンド本体が前記バンドロック部によって係止された時に、バンド引き出し部と、バンドロック部により係止されている部分との間に位置する部分には、解体の際にバンド破断の基点となってバンド本体を断裂させることにより、ワイヤハーネス部材を前記ステム部から離脱させ、ワイヤハーネス部材のみを回収できるようにした解体ノッチを設けているハーネスクリップ構造を特徴としている。
また、請求項2に記載されたものは、前記解体ノッチは、前記バンド本体の一側縁に切り欠き形状を呈して形成されている請求項1記載のハーネスクリップ構造を特徴としている。
更に、請求項3に記載されたものは、前記基部の中心線から、前記バンド引き出し部の中心線が、前記バンド本体の幅方向にオフセットされていると共に、前記解体ノッチを該バンド本体のうち、基部の中心線側の一側縁に形成する請求項1又は2記載のハーネスクリップ構造を特徴としている。
そして、請求項4に記載されたものは、前記基部の中心線から、前記バンドロック部の中心線が、前記バンド本体の幅方向にオフセットされていると共に、該バンドロック部の中心線のオフセット方向は、前記基部の中心線を挟んで、前記バンド引き出し部の中心線と反対側に向けられて設定される請求項3記載のハーネスクリップ構造を特徴としている。
また、請求項5に記載されたものは、前記ステム部には、前記車体側固定孔に対して、回動を防止する回動防止手段が設けられている請求項1乃至4のうち、何れか一項記載のハーネスクリップ構造を特徴としている。
そして、請求項6に記載されたものは、前記回動防止手段は、前記ステム部の軸方向に直交する断面形状を、前記車体側固定孔の長円形状に適合させて、長円形状として構成されている請求項5記載のハーネスクリップ構造を特徴としている。
このように構成された請求項1記載の発明は、前記バンド本体のバンド引き出し部の近傍で、バンド本体がバンドロック部によって係止された時に、バンド引き出し部と、バンドロック部により係止されている部分との間に位置する部分に設けられた解体ノッチが、解体の際にバンド破断の基点となって、バンド本体を断裂させる。このため、容易に、前記ステム部から、前記ワイヤハーネス部材を離脱させ、ワイヤハーネス部材のみを回収できるようにすることができる。
また、請求項2記載の発明は、前記解体ノッチが、バンド本体の一側縁に切り欠き形状を呈して形成されている。
このため、前記ステム部の軸方向に沿って、前記車体側固定孔から引き抜く様な前記ワイヤハーネス部材を前記ステム部から垂直に引き上げる方向に、応力が作用する場合には、前記解体ノッチに断裂に必要とされる応力が係りにくく、ハーネスクリップの基本機能であるハーネス保持機能を安定させて、発揮させることが出来る。
また、解体時の様に、前記ステム部に対して、ワイヤハーネス部材を引き上げる際に、捻り上げられる応力が作用する場合には、前記解体ノッチに、開裂方向の応力を作用させることができる。
このため、ワイヤハーネス部材の一部を引き上げて、捻り方向の応力を、作用させる場合には、容易に前記バンド本体を断裂させて、ワイヤハーネス部材を容易に前記ステム部から離脱させることができる。
更に、請求項3記載の発明では、前記基部の中心線から、前記バンド本体の幅方向にオフセットされている中心線を有する前記バンド引き出し部に、前記ステム部の軸方向に沿って、前記車体側固定孔から引き抜く様な応力を作用させても、前記解体ノッチが、該バンド本体のうち、基部の中心線側の一側縁に形成されていれば、応力が、該解体ノッチに係りにくく、更に、ハーネス保持機能を安定させて、発揮させることが出来る。
また、請求項4記載の発明では、前記バンドロック部の中心線が、前記バンド本体の幅方向に、前記基部の中心線を挟んで、前記バンド引き出し部の中心線と反対側に向けられて、オフセットされている。
このため、更に、安定してハーネス保持機能を発揮させることが出来ると共に、前記ワイヤハーネス部材の一部を引き上げる解体時には、捻り方向の応力を、前記解体ノッチに、開裂方向の応力として作用させて、容易に断裂及び解体を行うことが出来る。
更に、請求項5に記載されたものは、前記ステム部に設けられている回動防止手段が、前記車体側固定孔に対して、前記ステム部の回動を防止する。
このため、前記回動防止手段によって、捻り方向の応力を、前記解体ノッチに有効に伝達出来、更に、解体を容易に行うことができる。
また、請求項6に記載されたものは、前記回動防止手段としての前記ステム部の軸方向に直交する断面形状である長円形状が、前記車体側固定孔の長円形状に適合されているので、前記車体側固定孔に対して、前記ステム部の回動が防止される。
次に、図面に基づいて、この発明を実施するための最良の実施の形態のハーネスクリップ構造について説明する。
なお、前記従来例と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
図1乃至図5は、この発明の最良の実施の形態のハーネスクリップ構造を示すものである。
まず、全体の構成について説明すると、この実施の形態のハーネスクリップ構造では、車両の運転席前方に装着される図示省略のインストルメントパネルの内部に、車幅方向に沿って、図5に示すようなステアリングメンバ部材9が、延設されている。
また、このインストルメントパネルの内部には、このステアリングメンバ部材9の長手方向に沿って、ワイヤハーネス部材2が延在されている。
そして、このワイヤハーネス部材2は、複数のハーネスクリップ部材10…が用いられて、車体側パネル部材4、若しくは前記ステアリングメンバ部材9等に開口形成された車体側固定孔5…に、複数カ所で、固定されて装着されるように構成されている。
この実施の形態のハーネスクリップ部材10は、主に、前記ワイヤハーネス部材2に巻き付けられて、結束する長尺可撓性のバンド本体12を有するバンド部11と、この車体側部材である前記車体側パネル部材4、若しくは前記ステアリングメンバ部材9等に開口形成された長円状の前記車体側固定孔5に挿通されて、先端に弾性変形可能に設けられた係止羽根部3f,3fをこの車体側固定孔5周縁に係止させて、装着されるステム部13とを有して主に構成されている。
また、これらのバンド部11とステム部13との間には、基部14及び、ガタ付き防止フランジ部15が軸方向に連設されていて、これらのバンド部11とステム部13とを一体とするように固着させている。
このうち、前記基部14は、上面視略方形の箱形形状を呈していて、前記バンド本体12の基端部12aが連結されるバンド引き出し部16と、このバンド本体12の先端部12bが挿通されて、係止されるバンドロック部17とが設けられている。
更に、この実施の形態では、図1に示すように、この基部14の上面側には、一対のハーネス支持鞍部18,18が、上方に向けて突設されて一体に形成されている。
また、前記バンド本体12の一部には、解体の際にバンド破断の基点となる解体ノッチ19が設けられている。
この解体ノッチ19は、前記基部14から、延出される前記バンド本体12のうち、基部14に連結されたバンド引き出し部16の近傍で、このバンド本体12の中心線側一側縁12cに、断裂基点19aを頂点とする略V字状の切り欠き形状を呈して形成されている。
この実施の形態のハーネスクリップ構造では、図2に示すように、前記基部14の中心線Sから、前記バンド引き出し部16の中心線C1が、前記バンド本体12の幅方向に、幅方向寸法W1、オフセットされている。
そして、前記解体ノッチ19が、このバンド本体12のうち、基部14の中心線S側の側縁である中心線側の一側縁12cに形成されていて、この実施の形態の解体ノッチ19は、前記基部14の中心線Sから、前記バンドロック部17の中心線C2が、前記バンド本体12の幅方向にオフセットされている状態で、前記中心線Sと、一部重複するように構成されている。
また、前記バンドロック部17の中心線C2のオフセット方向は、前記基部14の基部中心線Sを挟んで、前記バンド引き出し部16の中心線Sと、反対側に向けられて設定されることにより、バンドロック部17の中心線C2が、前記バンド本体12の幅方向に、幅方向寸法W1、前記基部14の中心線Sからオフセットされている。
更に、この実施の形態では、前記幅方向寸法W1と、W2とを同一寸法とすることにより、前記基部14の中心線Sを挟んで、前記バンド引き出し部16の中心線C1と、前記バンドロック部17の中心線C2とが、対称位置となるように構成されている。
しかも、前記バンド引き出し部16のバンド本体12と、前記バンドロック部17のバンド本体12とが、図2に示すように、上面視で前記基部14内に収まるように、各位置でのバンド本体12が、前記基部14の中心線Sに一部重複するように構成されている。
また、前記ステム部13は、前記車体側固定孔5に対して、回動を防止するように、回動防止手段としての機能を有している。
すなわち、前記ステム部13の軸方向に直交する断面形状を、前記車体側固定孔5の長円形状に適合させて、長円形状を呈するように構成されている。
次に、この実施の形態のハーネスクリップ構造の作用効果について説明する。
このように構成された実施の形態のハーネスクリップ構造では、前記バンド本体12の少なくとも一部に設けられた解体ノッチ19が、解体の際にバンド破断の基点となって、このバンド本体12を断裂させる。
このため、容易に、前記ステム部13から、前記ワイヤハーネス部材2を離脱させることができる。
また、前記解体ノッチ19が、前記基部14から、延出される前記バンド本体12のうち、この基部14に連結されたバンド引き出し部16の近傍で、このバンド本体12の中心線側一側縁12cに切り欠き形状を呈して形成されている。
このため、前記ステム部13の軸方向に沿って、前記車体側固定孔5から引き抜く様な前記ワイヤハーネス部材2を前記ステム部13から垂直に引き上げる方向に、応力が作用する場合、すなわち、図3中紙面前後方向に引き抜き力が作用する場合には、図4中矢印で示すように、応力Aが、前記解体ノッチ19が形成されている中心線側一側縁12cに主に作用して、前記解体ノッチ19に断裂に必要とされる応力が係りにくい。
このため、ハーネスクリップ部材10の基本機能であるハーネス保持機能を安定させて、発揮させることが出来る。
従って、車両走行時に、振動等が加わっても、前記ワイヤハーネス部材2が、複数の前記ハーネスクリップ部材10によって、車体側部材であるステアリングメンバ部材9等に固定されて装着されている状態で保持される。
また、図5中、解体時の様に、環状係止具20に、図示省略のフックを係止させて、ワイヤハーネス部材2の主幹部2aの一部を引き上げる際に、二点鎖線で示すように、前記ステム部13に対して、捻り上げられる応力が作用する。
この場合には、図4中矢印に示すように、前記解体ノッチ19に、開裂方向の応力Bを、集中させて作用させることができる。
特に、この実施の形態では、前記解体ノッチ19が、断裂基点19aを頂点とする略V字状の切り欠き形状を呈して形成されているので、開裂方向の応力B1が加わって、更に、断裂基点19aに集中させて作用させることができる。
このため、ワイヤハーネス部材2の一部を引き上げて、捻り方向の応力を、作用させるだけで、容易に前記バンド本体12を断裂させて、ワイヤハーネス部材2を容易に前記ステム部13から離脱させることができる。
更に、この実施の形態では、車両走行時の振動等では、図2に示すように、前記基部14の中心線Sから、前記バンド本体12の幅方向に、寸法W1、オフセットされている中心線C1を有する前記バンド引き出し部16に、前記ステム部13の軸方向に沿って、前記車体側固定孔5から引き抜く様な応力が作用する。
このような垂直方向の応力は、前記解体ノッチ19が、バンド本体12のうち、基部14の中心線S側の中心線側一側縁12cに形成されていれば、図4中応力Aで示すように、この解体ノッチ19に係りにくく、更に、ハーネス保持機能を安定させて、発揮させることが出来る。
また、前記バンドロック部17の中心線C2が、前記バンド本体12の幅方向に、前記基部14の中心線を挟んで、前記バンド引き出し部16の中心線C1と反対側に向けられて、寸法W2、オフセットされている。
このため、更に、安定してハーネス保持機能を発揮させることが出来ると共に、前記ワイヤハーネス部材2の一部である主幹部2aを引き上げる解体時には、捻り方向の応力を、左,右に分散配置された各ハーネスクリップ部材10…の前記解体ノッチ19…に対して、開裂方向の応力として作用させて、容易に断裂及び解体を行うことが出来る。
更に、前記ステム部13が、軸方向に直交する断面形状である長円形状を呈しているので、前記長円形状の車体側固定孔5に対して、適合して、この車体側固定孔5に挿入嵌着されることにより、前記ステム部13の係止羽根部3f,3fが、この車体側固定孔5の裏面側周縁に係止されると共に、係止状態では、前記ガタ付き防止フランジ部15が、前記車体側固定孔5の表面側周縁に添着されて、ステム部13の回動が、防止される。
このため、前記ステム部13の軸方向に沿った移動が抑制されることが無いと共に、前記ステム部13が、加えられた応力によって回動することが無いので、捻り方向の応力が、前記解体ノッチ19に有効に伝達出来、更に、解体を容易に行うことができる。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
即ち、前記実施の形態では、ステム部13に、一体となるように係止羽根部3f,3fが、左,右一対設けられているが、特にこれに限らず、例えば、ステム部13の軸方向に沿って、複数段の係止羽根部3f,3f…を一体に形成する等、ステム部13及び係止羽根部3f,3f…の形状、数量及び材質が、特に限定されるものではない。
この発明の最良の実施の形態のハーネスクリップ構造で、ハーネスクリップ部材の構成を説明する斜視図である。 実施の形態のハーネスクリップ構造で、基部の上面図である。 実施の形態のハーネスクリップ構造で、ワイヤハーネス部材に装着されたハーネスクリップ部材の上面図である。 実施の形態のハーネスクリップ構造で、バンド本体の要部の応力分布を説明する模式図である。 実施の形態のハーネスクリップ構造で、車両に搭載されるコクピットモジュールの内部の構成を説明する斜視図である。 従来例のハーネスクリップ構造で、ハーネスクリップを、ワイヤハーネス部材に装着した全体の構成を説明する斜視図である。 従来例のハーネスクリップ構造で、ワイヤハーネス部材をハーネスクリップ部材を用いて車体パネル部材に装着された状態を示す図6中B−B線に沿った位置での断面図である。 従来例のハーネスクリップ構造で、ワイヤハーネス部材を車体パネル部材に装着された状態から、解体される様子を示す図6中B−B線に沿った位置での断面図である。 他の従来例のハーネスクリップ構造で、構成を説明する分解斜視図である。 その他の従来例のハーネスクリップ構造で、構成を説明する分解斜視図である。
符号の説明
2 ワイヤハーネス部材
4 車体側パネル部材
5 車体側固定孔
10 ハーネスクリップ部材
11 バンド部
12 バンド本体
12a 基端部
12b 先端部
12c (中心線側)一側縁
13 ステム部
14 基部
16 バンド引き出し部
17 バンドロック部
19 解体ノッチ

Claims (6)

  1. ワイヤハーネス部材に巻き付けられて、結束する長尺可撓性のバンド本体を有するバンド部と、車体側固定孔に挿通されて、該車体側に装着されるステム部とを有するハーネスクリップ構造であって、
    前記バンド部と、前記ステム部との間に位置して、該バンド部とステム部とを一体とする基部を有し、該基部には、前記バンド本体の基端部を連結するバンド引き出し部と、該バンド本体の先端部を挿通して、係止するバンドロック部とを設け、
    前記バンド本体の前記バンド引き出し部の近傍で、バンド本体が前記バンドロック部によって係止された時に、バンド引き出し部と、バンドロック部により係止されている部分との間に位置する部分には、解体の際にバンド破断の基点となってバンド本体を断裂させることにより、ワイヤハーネス部材を前記ステム部から離脱させ、ワイヤハーネス部材のみを回収できるようにした解体ノッチを設けていることを特徴とするハーネスクリップ構造。
  2. 前記解体ノッチは、前記バンド本体の一側縁に切り欠き形状を呈して形成されていることを特徴とする請求項1記載のハーネスクリップ構造。
  3. 前記基部の中心線から、前記バンド引き出し部の中心線が、前記バンド本体の幅方向にオフセットされていると共に、前記解体ノッチを該バンド本体のうち、基部の中心線側の一側縁に形成することを特徴とする請求項1又は2記載のハーネスクリップ構造。
  4. 前記基部の中心線から、前記バンドロック部の中心線が、前記バンド本体の幅方向にオフセットされていると共に、該バンドロック部の中心線のオフセット方向は、前記基部の中心線を挟んで、前記バンド引き出し部の中心線と反対側に向けられて設定されることを特徴とする請求項3記載のハーネスクリップ構造。
  5. 前記ステム部には、前記車体側固定孔に対して、回動を防止する回動防止手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のうち、何れか一項記載のハーネスクリップ構造。
  6. 前記回動防止手段は、前記ステム部の軸方向に直交する断面形状を、前記車体側固定孔の長円形状に適合させて、長円形状として構成されていることを特徴とする請求項5記載のハーネスクリップ構造。
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