JP2005306103A - 車両用ロールバー構造 - Google Patents

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Kenjiro Miki
建次郎 三木
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Abstract

【課題】車体の側面を構成するサイドパネルよりも車幅方向内側の車体に固定され、車体の上下方向に延設されたロールバー部材を備えた車両用ロールバー構造において、サイドパネル9から延びて、ロールバー部材15に連結する連結部材17の車幅方向内側への変位を規制して、連結部材17からロールバー部材15への荷重伝達が途絶えるのを防止する。
【解決手段】ロールバー部材15の下側に延びる延設部16にサイドパネル9から車幅方向内側に延びる連結部材17を連結するための固定ブラケット19を設ける。固定ブラケット19における連結部材17の車幅方向内端部よりも車幅方向内側に、連結部材17の車幅方向内側への変位を規制する規制手段として突出部22を設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用ロールバー構造に関するものである。
従来より、オープンカーでは、その転倒時に乗員の頭部を保護するために車体の上下方向に延びるロールバー部材が設けられている。かかるロールバー部材の強度を向上させるために、ロールバー部材を車幅方向に延びる補強部材(連結部材)と結合させることが知られている。
例えば、特許文献1には、サイドパネルに固定された幌支持用ブラケットに車幅方向に延びる連結部材を固定し、該連結部材に対し、ロールバー部材を板状の固定ブラケットで挟み込み、連結部材によってロールバー部材とサイドパネルとを連結したものが知られている。
このようにロールバー部材をサイドパネルに連結することにより、側面衝突時などにロールバー部材によって側突荷重を受け止めて乗員を保護するようになっている。
特開平11−321334号公報
しかしながら、上記特許文献1の車両用ロールバー構造では、ロールバー部材を板状の固定ブラケットで挟み込んでサイドパネルに連結しているため、比較的大きな側突荷重がサイドパネル側から加わると、固定ブラケットがロールバー部材から外れたり、変形したりして側突荷重がロールバー部材へ十分に伝達されないという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、固定ブラケットの構成に工夫を加えることにより、連結部材の車幅方向内側への変位を規制して、連結部材からロールバー部材への荷重伝達が途絶えるのを防止することにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、固定ブラケットの連結部材の車幅方向内端部よりも車幅方向内側に規制手段を設けた。
具体的には、第1の発明では、車体の側面を構成するサイドパネルよりも車幅方向内側の車体に固定され、車体の上下方向に延設されたロールバー部材を備えた車両用ロールバー構造を対象とする。
そして、上記ロールバー部材の下側の延設部には、上記サイドパネルから車幅方向内側に延びる連結部材を連結するための固定ブラケットが設けられ、該固定ブラケットには、上記連結部材の車幅方向内端部よりも車幅方向内側に、連結部材の車幅方向内側への変位を規制する規制手段が設けられている構成とする。
上記の構成によると、サイドパネルに過大な側突荷重がかかって、連結部材と固定ブラケットとを分離させる方向に力が加わっても、固定ブラケットに設けた規制手段により連結部材の変位が規制されるので、連結部材から固定ブラケット、すなわちロールバー部材への荷重伝達が途絶えることはない。
第2の発明では、上記規制手段は、固定ブラケットの車体前方側に突出する突出部からなるものとする。この構成によると、簡単な構成の規制手段が得られる。
第3の発明は、上記突出部は、固定ブラケットに一体に形成されており、上記固定ブラケットの突出部よりも車体外側には、連結部材の車幅方向内端部を突出部に引っ掛け易くするように、周りの部分よりも変形し易い脆弱部が形成されている構成とする。
上記の構成によると、突出部が固定ブラケットに一体に形成されているので、部品点数が減る。また、側突荷重がかかったときに真っ先に脆弱部が変形することにより、連結部材の車幅方向内端部が突出部に引っ掛かり易くなり、連結部材の変位が確実に該突出部によって規制される。
第4の発明は、上記規制手段は、ロールバー部材の延設部よりも車幅方向内側の車体に連結された支持部材よりなり、該支持部材は、固定ブラケットにも固定されている構成とする。
上記の構成によると、車体と固定ブラケットとの両者に連結した支持部材によって、規制手段を構成することにより、剛性の高い規制手段が得られ、連結部材を規制する効果がさらに向上される。
第5の発明は、上記支持部材は、車載機器を取り付ける取付ブラケットとする。この構成によると、支持部材を車載機器の取付ブラケットと兼用することで、部品点数を減らすことができる。
第6の発明では、上記ロールバー部材の延設部の下端部は、サイドパネルをつなぐクロスメンバに固定されているものとする。この構成によると、連結部材に伝達された側突荷重が剛性部材であるクロスメンバにも伝達されるので、さらに側突荷重に耐えうる車両用ロールバー構造が得られる。
第7の発明では、上記連結部材とサイドパネルとは、略車幅方向に延びるサイドパネル側締結部材によって連結され、上記固定ブラケットには、被締結部材が固定されていると共に、その少なくとも一部がロールバー部材に設けた孔部内に位置し、上記連結部材と固定ブラケットとは、連結部材に設けた貫通孔を通って略車体前後方向に延びるブラケット側締結部材を上記固定ブラケットの被締結部材に締結することで連結されており、上記貫通孔は、ブラケット側締結部材の外周よりも大きく形成されている構成とする。
上記の構成によると、連結部材の貫通孔内周とブラケット側締結部材外周との隙間によって、連結部材と固定ブラケットとの間の車幅方向の組付誤差が吸収される。また、固定ブラケットの被締結部材の少なくとも一部がロールバー部材に設けた孔部内に位置しているので、連結部材に側突荷重が加わっても、被締結部材が孔部に当接して、その側突荷重をロールバー部材に伝達することができる。さらに、ブラケット側締結部材が切断されるなどにより、連結部材が車幅方向内側へ変位しようとしても、突出部によってその変位は阻止される。
以上説明したように、上記第1の車両用ロールバー構造の発明によれば、サイドパネルに過大な側突荷重がかかったときでも、固定ブラケットに設けた規制手段により連結部材の変位を規制している。このため、連結部材からロールバー部材への荷重伝達が途絶えるのを防いで、側突荷重の吸収性能を確保することができる。
上記第2の発明によれば、固定ブラケットの車体前方側に突出した突出部により、簡単な構成の規制手段が得られる。
上記第3の発明によれば、固定ブラケットに一体に形成した突出部により、部品点数を増やすことなく連結部材の変位を規制できると共に、脆弱部の変形により、連結部材を確実に突出部に引っ掛けて、その変位を規制することができる。
上記第4の発明によれば、規制手段を剛性の高い車体に連結した支持部材としたことにより、連結部材を規制する効果をさらに向上させることができる。
上記第5の発明によれば、支持部材を車載機器の取付ブラケットと兼用したことにより、部品点数の少ない最適な車両用ロールバー構造が得られる。
上記第6の発明では、上記ロールバー部材の延設部の下端部をサイドパネルをつなぐクロスメンバに固定して、連結部材に伝達された側突荷重をクロスメンバにも伝達するようにしている。このため、さらに側突荷重に耐えうる車両用ロールバー構造が得られる。
上記第7の発明によると、ブラケット側締結部材の外周と連結部材の貫通孔内周との間の隙間によって、連結部材と固定ブラケットとの間の車幅方向の組付誤差を吸収するようにしている。このため、組付が容易な車両用ロールバー構造が得られる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
図1は、オープンカーにおける車体1のシート4(図1に2点鎖線で示す)後側部分を示す。車体1は、フロントフロア部3と、該フロントフロア部3から車体後方側へ傾斜するように延びるキックアップ部5と、その後方のリアフロア部7と、左右のサイドパネル9とを備えている。また、キックアップ部5の上端部とリアフロア部7との境界には、左右のサイドパネル9をつなぐクロスメンバ6が設けられている。なお、図1では、車幅方向左側のサイドパネル9は省略している。
図2に拡大して示すように、上記左右のサイドパネル9には、該左右のサイドパネル9をつなぐように、本実施形態にかかる車両用ロールバー構造11が設けられている。この車両用ロールバー構造11は、オープンカーのベルトライン12下方に設けられ、左右のサイドパネル9をつなぐクロスバー部材13と、このクロスバー部材13から上方に向かって略逆U字状に突設された2つのロールバー部材15とを備えている。
上記クロスバー部材13は、シート4の後方において車幅方向に延び、その両端部が左右のサイドドア後方のサイドパネル9にそれぞれ設けた平面視略L字状のリンクブラケット14に取り付けられている。このリンクブラケット14は、オープンカーの幌(図示せず)を回動自在に支持するものである。
上記各ロールバー部材15は、鋼製の丸パイプを略逆U字状に折り曲げて略左右対称に形成したものであり、そのサイドパネル9側の下端部は上記クロスバー部材13を貫通して他方の下端部よりも下側に延びた延設部16を形成している。上記クロスバー部材13の上壁部及び下壁部には、それぞれ上記ロールバー部材15の外径よりも若干大きいロールバー挿通孔13bが設けられ、サイドパネル9側のロールバー挿通孔13bに対応する前壁部には、それぞれ2つのボルト挿通孔(図示せず)が設けられている。すなわち、ロールバー部材15のサイドパネル9側は、上記クロスバー部材13のロールバー挿通孔13bに挿通された状態で上記ボルト挿通孔に通したボルト50によってクロスバー部材13に締結固定されていると共に、ロールバー挿通孔13bにおいてクロスバー部材13と溶接されている。一方、ロールバー部材15の車幅方向内側の下端部は、上記クロスバー部材13の上壁部側のロールバー挿通孔13bにのみ挿通され、該ロールバー挿通孔13bにおいてクロスバー部材13と溶接されている。
上記各ロールバー部材15の延設部16の下端部には、略三角形状の取付ブラケット15aが溶着されている。この取付ブラケット15aは、上記シート4後方のクロスメンバ6に3本のボルト50で締結固定されている。
上記各ロールバー部材15とサイドパネル9との間には、車幅方向に向かって延びる連結部材17が設けられ、この連結部材17によってサイドパネル9とロールバー部材15の延設部16とが連結されている。
上記連結部材17は、一本のパイプからなり、その両端部17a,17bをそれぞれプレスして平坦な形状としたものである。車幅方向内側の平坦な端部17aは、ロールバー部材15の延設部16に設けた固定ブラケット19にブラケット側締結部材53によって締結されている。一方、サイドパネル9側の平坦な端部17bは、サイドパネル9に略平行に車体前方側へ折り曲げられ、略車幅方向に延びるサイドパネル側締結部材51によって締結されている。
図3及び図4に示すように、上記ロールバー部材15の延設部16の前側には、略円形の孔部16aが形成されている。この孔部16aを跨ぐように規制手段を備えた固定ブラケット19が延設部16に固定されている。
そして、本発明の特徴として、上記固定ブラケット19は、鋼板をプレス加工したものよりなり、連結部材17の端部17aが取り付けられる平坦な取付部20と、この取付部20の上下方向両端部の左右両端からそれぞれ延設部16に向かって延びる4つのフランジ部21とを備えている。4つのフランジ部21は、取付部20が跨いでいる延設部16の軸線に対し略垂直に延び、それぞれその先端部が延設部16の円周方向の外径に沿うように形成され、これら先端部が延設部16に溶接されることで固定ブラケット19が延設部16に固定されている。
上記固定ブラケット19の取付部20には、上記延設部16の孔部16aと同心に、その中央部にボルト挿通孔20aが開口されている。このボルト挿通孔20aに対応するように、その裏面には、被締結部材としてのウェルドナット52が溶接により固定されている。そして、このウェルドナット52の少なくとも一部が上記延設部16の孔部16aに位置している。この孔部16aは、ウェルドナット52の外周よりも大きな内径を有し、ウェルドナット52の外周と孔部16aとの間には、若干隙間が設けられている。
一方、連結部材17の端部17aの中央部には、上記ブラケット側締結部材53よりも内径が大きな貫通孔17cが形成されている。
そして、上記連結部材17の貫通孔17cを上記固定ブラケット19のボルト挿通孔20aに合わせた状態で、車体前後方向に延びるブラケット側締結部材53をこれら貫通孔17c及びボルト挿通孔20aに車体前側から挿通し、取付部20裏面のウェルドナット52に締結することで連結部材17が固定ブラケット19に連結されている。
上記取付部20には、さらに前方側へ湾曲しながら車幅方向内側へ延びた規制手段としての突出部22が一体に形成されている。図4に示すように、この突出部22は平面視で連結部材17の端部17aの延長線上に位置している。そして、取付部20の車幅方向内側の突出部22との境界には、車体の上下方向に延びる長孔20bが開口され、この長孔20bが開口することで、その周辺に脆弱部23が形成されている。この脆弱部23は、連結部材17の車幅方向内端部を突出部22に引っ掛け易くするように、周りの部分よりも変形し易いものとなっている。
−作用−
次に本実施形態にかかる車両用ロールバー構造11の作用について説明する。まず、車体1に側突荷重が掛かると、サイドパネル9が変形し、そのサイドパネル9に連結された連結部材17も車幅方向内側へ変位する。
次に、連結部材17の車幅方向内側の端部17aに設けた貫通孔17cの内面がブラケット側締結部材53に当接し、そのブラケット側締結部材53に螺合するウェルドナット52がロールバー部材15の延設部16の孔部16a内面に当接し、側突荷重がロールバー部材15に伝達される。
それでも、連結部材17の変位が止まらず、ブラケット側締結部材53が切断されると、固定ブラケット19は脆弱部23を境に変形し、突出部22が車体前側へ変形する。
そして、連結部材17の先端が前方へ突出した突出部22に当接し、連結部材17の変位が規制され、側突荷重がロールバー部材15に伝達される。
−実施形態1の効果−
したがって、本実施形態にかかる車両用ロールバー構造11によると、サイドパネル9に過大な側突荷重がかかったときでも、固定ブラケット19に設けた突出部22により連結部材17の変位を規制している。このため、連結部材17からロールバー部材15への荷重伝達が途絶えるのを防いで、側突荷重の吸収性能を確保することができる。
また、固定ブラケット19に一体に形成した突出部22により、簡単な構成で、部品点数を増やすことなく連結部材17の変位を規制できると共に、脆弱部23を変形させることにより、連結部材17を確実に突出部22に引っ掛けて、その変位を確実に規制することができる。
また、上記ロールバー部材15の延設部16をクロスメンバ6に固定して、連結部材17に伝達された側突荷重をクロスメンバ6にも伝達するようにしている。このため、車両用ロールバー構造11をさらに側突荷重に耐えうるものとすることができる。
また、ブラケット側締結部材53の外周と連結部材17の貫通孔17c内周との間の隙間によって、連結部材17と固定ブラケット19との間の車幅方向の組付誤差を吸収するようにしている。このため、組付が容易な車両用ロールバー構造11が得られる。
−実施形態1の変形例−
上記実施形態1では、固定ブラケット19の取付部20に前方側へ湾曲しながら車幅方向内側へ延びる突出部22を一体に形成して規制手段を構成したが、図5に示すように、まっすぐに延長した取付部20を前方から見てコ字状にスリット状に切り欠いて、残った略句形状の部分を手前側に折り曲げて突出部122を構成してもよい。
また、図6に示すように、固定ブラケット19の取付部20を車幅方向内側に延長し、その延長した部分にネジ孔(図示せず)を設け、このネジ孔に立方体状のブロックをボルト50で締結して突出部222としてもよい。
さらに、上記実施形態では、固定ブラケット19に脆弱部23を形成したが、必ずしも設けなくてもよい。
また、ロールバー部材15は必ずしもクロスバー部材13に固定しなくてもよい。その場合には、ロールバー部材15の車幅方向内側の下端部もクロスメンバ6に固定すればよい。
(実施形態2)
図7及び図8は本発明の実施形態2を示し、固定ブラケット19の構成が異なる点で上記実施形態1と異なる。なお、図1〜図4と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
図7に示すように、クロスバー部材13におけるロールバー部材15の延設部16よりも車幅方向内側には、2つのネジ孔(図示せず)が設けられており、このネジ孔には、支持部材としての略矩形板状のアンプ取付ブラケット25がボルト50によって締め付けられている。このアンプ取付ブラケット25の裏面には、車載機器としてのアンプ26が取り付けられている。
上記アンプ取付ブラケット25の車幅方向外側下端部は、固定ブラケット19の車幅方向内端部にもボルト50によって締め付け固定されている。図8に示すように、アンプ取付ブラケット25の車幅方向外側には、車体前方へ折り曲げられた折曲部27が設けられており、この折曲部27が規制手段の役割を果たしている。
−作用−
次に本実施形態にかかる車両用ロールバー構造11の作用について説明する。上記実施形態1と同様に、車体1に側突荷重が掛かると、サイドパネル9が変形し、そのサイドパネル9に連結された連結部材17も車幅方向内側へ変位する。
次に、連結部材17の車幅方向内側の端部17aに設けた貫通孔17cの内面がブラケット側締結部材53に当接し、そのブラケット側締結部材53に螺合するウェルドナット52がロールバー部材15の延設部16の孔部16a内面に当接する。
それでも、連結部材17の変位が止まらず、ブラケット側締結部材53が切断されると、連結部材17の先端がアンプ取付ブラケット25の折曲部27に当接する。
このアンプ取付ブラケット25は、クロスバー部材13にも堅固に固定されているため、連結部材17の変位が効果的に規制される。
仮に連結部材17が上記折曲部27よりも車幅方向内側へ変位しようとしても、車幅方向内側の、取付ブラケット25を固定ブラケット19に締め付けるボルト50によってその変位は阻止され、側突荷重は、クロスバー部材13に伝達される。
−実施形態2の効果−
したがって、本実施形態にかかる車両用ロールバー構造11によると、ロールバー部材15の延設部16よりも車幅方向内側のクロスバー部材13に連結したアンプ取付ブラケット25の折曲部27を連結部材17の変位を規制する規制手段とすることにより、剛性の高い規制手段で連結部材17を効果的に規制することができる。
また、支持部材をアンプ26の取付ブラケット25と兼用することで、部品点数を減らすことができる。
−実施形態2の変形例−
上記実施形態2では、アンプ取付ブラケット25の車幅方向外側に折曲部27を設けている。一方、本変形例では、図9及び10に示すように、連結部材17の車幅方向内端部がさらに車幅方向内側へ延設され、その先端に長孔状に切り欠かれた切欠部28が設けられている。さらに、この連結部材17の車幅方向内端部は、車体前方側へ若干折り曲げられている。そして、固定ブラケット19の取付部20と連結部材17の車幅方向内端部の裏面との隙間に、アンプ取付ブラケット25の車幅方向外側下端部を挿入して、ボルト50が車体後側から固定ブラケット19、アンプ取付ブラケット25及び連結部材17の順に挿入して、ナット54に締め付けられている。なお、図9では、ナット54は省略されている。
以上のように、長孔状の切欠部28を設けることで、連結部材17の車幅方向の取付誤差を吸収することができる。また、連結部材17の車幅方向内側への変位がボルト50によって阻止され、側突荷重は、クロスバー部材13にも伝達される。
また、上記変形例のように、連結部材17の車幅方向内端部を車体前方側へ若干折り曲げなくてもよく、図11に示すように、まっすぐに延びた端部17aを設け、ボルト50を固定ブラケット19、連結部材17及びアンプ取付ブラケット25の順に挿入して、ナット54に締め付けてもよい。
(その他の実施形態)
本発明は、上記各実施形態について、以下のような構成としてもよい。
すなわち、上記各実施形態では、ロールバー部材15のサイドパネル9側のみを下方へ延設し、延設部としているが、車幅方向内側のみを延設部としてもよい。この場合には、連結部材17をさらに車幅方向内側へ延ばせばよい。
また、上記各実施形態では、連結部材17を延設部16の前方側へ設けているが、延設部16の後方側へ設けてもよい。この場合には、延設部16の後方側に孔部16a、ウェルドナット52、固定ブラケット19などを設ければよい。
さらに、上記各実施形態では、延設部16の下端部をクロスメンバ6に固定しているが、さらに下方まで延ばしてフロントフロア部に固定してもよい。
また、上記各実施形態では、オープンカーを対象としているが、オープンカーに限定されない。要は、車体の側面を構成するサイドパネルよりも車幅方向内側の車体に固定され、車体の上下方向に延設されたロールバー部材を備えた車両であればよい。この場合には、ロールバー部材の延設部をフロントフロア部に固定すればよい。
以上説明したように、本発明は、車体の側面を構成するサイドパネルよりも車幅方向内側の車体に固定され、車体の上下方向に延設されたロールバー部材を備えたオープンカーのような車両に用いるロールバー構造について有用である。
オープンカーにおける車体のシート後側部分を示す斜視図である。 本実施形態にかかる車両用ロールバー構造の要部を示す拡大斜視図である。 ロールバー部材の固定ブラケット周辺の拡大斜視図である。 図3のIV−IV線断面図である。 実施形態1の変形例にかかる車両用ロールバー構造の固定ブラケットの斜視図である。 実施形態1の他の変形例にかかる車両用ロールバー構造の固定ブラケットの斜視図である。 実施形態2にかかる車両用ロールバー構造を示す斜視図である。 図7のVIII方向矢視図である。 実施形態2の変形例にかかる車両用ロールバー構造の固定ブラケットの斜視図である。 図9のX−X線断面図である。 実施形態2の他の変形例にかかる車両用ロールバー構造の図10相当図である。
符号の説明
1 車体
6 クロスメンバ
9 サイドパネル
11 車両用ロールバー構造
15 ロールバー部材
15a 取付ブラケット
16 延設部
16a 孔部
17 連結部材
17c 貫通孔
18 サイドパネル側締結部材
19 固定ブラケット
22 突出部(規制手段)
23 脆弱部
25 アンプ取付ブラケット
27 折曲部(規制手段)
51 サイドパネル側締結部材
52 ウェルドナット(被締結部材)
53 ブラケット側締結部材
122 突出部(規制手段)
222 突出部(規制手段)

Claims (7)

  1. 車体の側面を構成するサイドパネルよりも車幅方向内側の車体に固定され、車体の上下方向に延設されたロールバー部材を備えた車両用ロールバー構造であって、
    上記ロールバー部材の下側の延設部には、上記サイドパネルから車幅方向内側に延びる連結部材を連結するための固定ブラケットが設けられ、
    上記固定ブラケットには、上記連結部材の車幅方向内端部よりも車幅方向内側に、連結部材の車幅方向内側への変位を規制する規制手段が設けられていることを特徴とする車両用ロールバー構造。
  2. 請求項1に記載の車両用ロールバー構造において、
    上記規制手段は、固定ブラケットの車体前方側に突出する突出部からなることを特徴とする車両用ロールバー構造。
  3. 請求項2に記載の車両用ロールバー構造において、
    上記突出部は、固定ブラケットに一体に形成されており、
    上記固定ブラケットの突出部よりも車体外側には、連結部材の車幅方向内端部を突出部に引っ掛け易くするように、周りの部分よりも変形し易い脆弱部が形成されていることを特徴とする車両用ロールバー構造。
  4. 請求項1に記載の車両用ロールバー構造において、
    上記規制手段は、ロールバー部材の延設部よりも車幅方向内側の車体に連結された支持部材よりなり、該支持部材は、固定ブラケットにも固定されていることを特徴とする車両用ロールバー構造。
  5. 請求項4に記載の車両用ロールバー構造において、
    上記支持部材は、車載機器を取り付ける取付ブラケットであることを特徴とする車両用ロールバー構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の車両用ロールバー構造において、
    上記ロールバー部材の延設部の下端部は、サイドパネルをつなぐクロスメンバに固定されていることを特徴とする車両用ロールバー構造。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載の車両用ロールバー構造において、
    上記連結部材とサイドパネルとは、略車幅方向に延びるサイドパネル側締結部材によって連結され、
    上記固定ブラケットには、被締結部材が固定されていると共に、その少なくとも一部がロールバー部材に設けた孔部内に位置し、
    上記連結部材と固定ブラケットとは、連結部材に設けた貫通孔を通って略車体前後方向に延びるブラケット側締結部材を上記固定ブラケットの被締結部材に締結することで連結されており、
    上記貫通孔は、ブラケット側締結部材の外周よりも大きく形成されていることを特徴とする車両用ロールバー構造。
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