JP4917766B2 - ケーソン構造体 - Google Patents

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この発明はケーソン構造体に関し、特に海面に構築される最終処分場等において周囲の護岸をコンクリート等の函状構造物(以下「ケーソン」と称する)を並べて構築する護岸構造において、隣接するケーソンの目地部に充填する不透水性遮水材がケーソン基盤部から漏出するのを防止するために用いるケーソン構造体に関するものである。
図8は従来の海域に建設される廃棄物処分場護岸のケーソン目地部の一般的な構造を示した図である。図においては、隣接するケーソンの一部を示したものであるが、実際には護岸を構築するのに必要な数量のケーソンが連続的に配置されることになる。
図を参照して、ケーソン16aとケーソン16bとの間には目地部20となる隙間が生じることになるが、廃棄物処分場等の護岸目的の場合には有害な埋立材や内部の有害な液体等が外洋に漏出しないように目地部20を密閉する必要がある。このため、目地部20には目地材31a,目地材31bをケーソン16aの側面に上下方向に設置し、目地材31a,目地材31bの間に不透水性遮水材33を充填して目地部20を密閉する構造が用いられている。
一方、ケーソン16a,ケーソン16bを設置するマウンド17は石材を積み重ねた構造であり、マウンド17の間隙から不透水性遮水材33が漏出するのを防止するために、漏水防止マット36が目地部20のマウンド表面に敷設される。
図9は従来使用されている漏出防止マットの外観形状と一部破断による内部構造を示した概略斜視図である。
図を参照して、漏水防止マット36は主にアスファルト38をマット状に固めたものであり、内部には運搬や敷設のためのワイヤロープ等の索材39が複数本埋設されている。漏水防止マット36を構成するアスファルト38は、常温以下の温度下では硬く、長期加重によって変形し復元しない塑性材料である。このため、ケーソン16の重量に対して必要厚みを確保するために初期厚みが通常5〜10cmとなっている。
上記のような従来の漏出防止マットにあっては、上述のように石積みされたマウンド上にケーソンを据え付けるため、その間に設置したマットはケーソンの重量により押し潰されることから所望の厚さと強度とが必要とされる。そのため、マット重量が非常に重くなることで作業性も悪く、又、その材料の塑性特性から設置のやり直しが困難となる課題がある。
更に、海域の水深は一定でないため、水深の変化する場所ではマウンドの高さが異なるため、隣接するケーソン底部の位置に段差が生じる。そのため厚みが大きく且つ塑性特性から従来の漏出防止マットでは対応が困難となる。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、厚みが小さく且つマウンドの段差にも容易に対応できる漏出防止マットを用いたケーソン構造体を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項記載の発明は、段部を有するマウンドの下方側に設置され、上方側に隣接されるケーソンとの目地部に不透水性遮水材を充填するケーソン構造体であって、ケーソンと、ケーソンの目地部側の側壁にその一部が取り付けられ、その下方側の端部が段部の上面に対応する位置に伸びるように折り曲げられた、可撓性且つ形態保持性を有する漏出防止マットとを備え、上方側に隣接されるケーソンは、漏出防止マットの一部を跨ぐように段部の上面に設置されるものである。
このように構成すると、ケーソンの設置と同時に漏出防止マットも設置される。又、ケーソンを段部の下方側に設置すると、マットの端部側は段部の上方側に所望の形状で位置する。又、隣接されるケーソンとの間の目地部の下面は漏出防止マットによって塞がれる。
以上説明したように、請求項記載の発明は、隣接のケーソンをマットの端部の上に設置するだけで目地部下面の遮水構造が完成するため作業効率が向上する。又、ケーソンの設置時には漏出防止マットは所望の形状で設置されるため、ケーソンの設置工事がより効率化する。又、隣接されるケーソンとの間の目地部の下面は漏出防止マットによって塞がれるので、漏出防止効果が確実に発揮される。
図1はこの発明の第1の実施の形態による漏出防止マットの外観形状及び一部破断による内部構造を示した概略斜視図である。
図を参照して、漏出防止マット19は遮水性を確保するためにゴム材料よりなる遮水性シート材13を使用し、且つケーソン重量に対する強度を確保するために遮水性シート材13内部に金網等の可撓性且つ形態保持性を有する金属材料を補強材14として埋設している。このような構造の漏出防止マット19とすることにより、必要とされる強度と遮水性とを有することが可能となり、薄くて軽量な漏出防止マット19となる。又、柔軟性を有しているため、マウンドの段差部への適応が容易であり、施工性にも優れたものとなる。
この実施の形態にあっては、遮水性シート材13はゴム材料を用いた事例を示しているが、合成樹脂等による遮水性を有する材料も使用可能である。
図2は図1で示した漏出防止マットをマウンドの平坦部に敷設した正面図であり、図3はマウンドの段差部に敷設した正面図である。
図2を参照して、ケーソン16a,ケーソン16bを設置する海域の水深が変わらない場合は、漏出防止マット19を目地部20のマウンド17表面に水平に敷設し、その上にケーソン16a,ケーソン16bを設置すれば良い。
一方、図3を参照して、水深が変化しマウンド17の高さが変わることでマウンド17に段部22が生じる場所では、段部22に沿って漏出防止マット19を敷設する。このような段部22が生じる場所においても、厚みが薄く柔軟性を有する漏出防止マット19では、容易に段部22に沿わせることが可能となるので施工が容易となる。漏出防止マット19は、一般的にケーソン16a,ケーソン16bをマウンド17上に据え付ける前に目地部20となる位置に敷設が行われているが、従来例として示した厚みの大きい漏出防止マットにあっては、このような段部22での施工手順が困難となる。
図4は図1で示した漏出防止マットをケーソンを接続する際に予めケーソン底部に固定して製作した場合を示した概略斜視図である。
図を参照して、ケーソン16は通常下部から順番にコンクリートを打設して製作されるが、最初のコンクリートを打設する際に漏出防止マット19をそのコンクリート底面に固定する。この時、従来の漏出防止マットでは海域にケーソンを設置するまでにケーソンの重量で押し潰されてしまう可能性があるが、本願発明の漏出防止マット19であればその危険性も解消される。
図5は、図4に示したようにケーソンに予め取り付けられた漏出防止マットの外方側を折り曲げてケーソン側壁に仮固定した状態を示す概略斜視図である。
図を参照して、このような状態でケーソン16を海域に設置し仮止具23を外すことで所定の位置に漏出防止マット19を敷設することが可能となる。即ち、従来のようにケーソンとは別に漏出防止マットを単体で敷設する必要がなくなり、設置作業が効率化する。
更に、マウンドの段差部へ適応する場合には、隣接するマウンドの石材を所定の高さまでケーソン側面に沿って積み上げる。その後に漏出防止マット19を仮固定している仮止具23を外すことで、図3に示したような段部22における漏出防止マット19の敷設が可能となる。
図6は図1で示した漏出防止マットを長手方向に沿ってその一部を折り曲げた状態を示す概略斜視図である。
図を参照して、漏出防止マット19には金網等の形状保持が可能な補強材が埋設されているため、長手方向に沿ってL字形状に折り曲げて癖付けを行うことが可能になる。又、折り曲げられた垂直面部26には複数の固定用孔27が形成されている。これによって、ケーソンの側壁にボルト等の固定具を用いて固定用孔27を介して漏出防止マット19を前もってケーソンに固定することが可能となる。
図7は図6で示した漏出防止マットの使用状態を示した正面図である。
図を参照して、水深が異なることによりマウンド17には段部22が生じている。図にあっては段部22の左側の部分が水深が深くなっており、段部22の右側は水深が浅くなっている。この状態で深い水深に設置されるケーソン16aの目地部20側の側壁に、図6に示したような変形状態の漏出防止マット19が固定用孔27を介してボルト等の固定具29によって固定される。この時、図6に示す漏出防止マット19の平面部25の下面がケーソン16aの設置時に水深が浅い側のマウンド17の上面に位置するように、漏出防止マット19が位置決めされる。
設置時にあっては、ケーソン16aを段部22に沿って水深の深い側のマウンド17に設置する。これによって上述のように漏出防止マット19の平面部25は水深の浅い側のマウンド17の上面に沿うことになる。この状態で水深の浅い側に設置されるケーソン16bを、漏出防止マット19の一部を跨ぐようにマウンド17の上面に設置する。これによってケーソン16a,ケーソン16bの間の目地部20の下面は漏出防止マット19によって塞がれることになり、漏出防止効果が確実に発揮される。
尚、図7にあっては、漏出防止マット19を前もってケーソン16aに取り付けているが、ケーソン16aをマウンド17上に設置した後漏出防止マット19をケーソン16aに取り付けるようにしても良い。いずれにしてもこの方法によれば漏出防止マット19をケーソン16aの底面に敷設する必要がないため、効率的な設置作業となる。
又、上記の実施の形態では、ケーソンは直方体形状を有しているが、他の形状のケーソンであっても同様に適用でき、同様の効果を奏する。
更に、上記の実施の形態では、マウンドの段部はほぼ垂直に形成されているが、傾斜した段部であっても同様の効果を奏する。
この発明の第1の実施の形態による漏出防止マットの概略形状を示すための一部破断の斜視図である。 図1で示した漏出防止マットをマウンドの平坦部に敷設した正面図である。 図1で示した漏出防止マットをマウンドの段差部に敷設した正面図である。 図1で示した漏出防止マットをケーソンを製作する際に予めケーソン底部に固定した状態を示した概略斜視図である。 図4で示した漏出防止マットの外方側を折り曲げてケーソン側面に仮固定した状態を示した概略斜視図である。 図1で示した漏出防止マットを長手方向に沿ってその一部を折り曲げた状態を示す概略斜視図である。 図6で示した漏出防止マットの使用状態を示した正面図である。 従来の廃棄物処分場護岸のケーソン目地部の一般的な構造を示した概略斜視図である。 図8で示した従来の漏水防止マットの概略構造を示した斜視図である。
符号の説明
13…遮水性シート材
14…補強材
16…ケーソン
17…マウンド
19…漏出防止マット
20…目地部
22…段部
23…仮止具
25…平面部
26…垂直面部
27…固定用孔
29…固定具
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

  1. 段部を有するマウンドの下方側に設置され、上方側に隣接されるケーソンとの目地部に不透水性遮水材を充填するケーソン構造体であって、
    ケーソンと、
    前記ケーソンの目地部側の側壁にその一部が取り付けられ、その下方側の端部が前記段部の上面に対応する位置に伸びるように折り曲げられた、可撓性且つ形態保持性を有する漏出防止マットとを備え
    前記上方側に隣接されるケーソンは、前記漏出防止マットの一部を跨ぐように前記段部の上面に設置される、ケーソン構造体。
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