JPH0765303B2 - 着底式海洋構造物の洗掘防護工法 - Google Patents

着底式海洋構造物の洗掘防護工法

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JPH0765303B2
JPH0765303B2 JP62169675A JP16967587A JPH0765303B2 JP H0765303 B2 JPH0765303 B2 JP H0765303B2 JP 62169675 A JP62169675 A JP 62169675A JP 16967587 A JP16967587 A JP 16967587A JP H0765303 B2 JPH0765303 B2 JP H0765303B2
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直樹 増井
真 小林
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Obayashi Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この発明は、防波堤,シーバース,海底石油掘削・生産
・貯蔵用のプラットホーム,海中橋梁基礎構造物等の着
底式海洋構造物の洗掘防護工法に関するものである。
《従来の技術》 周知のように、着底式海洋構造物を海底地盤上に設置す
ると、海流や波の作用により構造物の着底面周縁が洗掘
され、構造物の長期安定性などに影響を及ぼす。
このため、従来から各種の洗掘防護工法が施工されてお
り、この種の防護工法の代表的ななものを例示すると、
構造物の周縁に捨石を施す方法、コンクリートブロック
やアスファルトマットなどを設置する方法、構造物の着
底面外周にスカート(コンクリートもしくは鋼製の壁状
突起構造物)を設置し、スカートをバラスト重量等によ
り海底地盤に貫入する方法などがある。
しかしながら、これらの洗掘防護工法にはいずれも以下
に説明する問題があった。
《発明が解決しようとする問題点》 すなわち、捨石やブロックを海洋構造物の周縁に設置す
る方法では、海上からこれらを投入するので、捨石やブ
ロックが構造物に衝突して損傷を与える恐れがあるだけ
でなく、これらの設置状態をダイバーが確認しなければ
ならないが、大水深域でのこの作業は極めて危険なもの
となり、場合によっては確認作業ができないこともあ
る。
また、スカートを設置する方法では、スカートにより構
造物の浮遊時の吃水が増加し曳航海域の水深により吃水
制限をうける場合が生じる以外に、曳航時の流水抵抗が
増加し、より大きな曳航力を必要とするという問題もあ
る。
さらに、スカートを地盤中に貫入する方法では、海底地
盤の不均一性によりスカート貫入抵抗に差異が生じ、そ
の結果、構造物に傾斜を生じさせる外、海上作業が長期
間に渡る等の問題があった。
この発明はこのような従来の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、浮遊時,曳航時
に対する影響が少なく、かつ、簡単に施工できる海中構
造物の洗掘防護工法を提供することにある。
《問題点を解決するための手段》 上記目的を達成するために、この発明は、沈設現場まで
曳航されて海底地盤上に沈設設置される着底式海洋構造
物の周囲の海底地盤を、洗掘から防護するための着底式
海洋構造物の洗掘防護工法において、前記構造物の曳航
を行う前に、前記構造物の下部周面に、一端が前記構造
物の下部周縁に回動可能に取り付けられるとともに他端
には重錘を備えた複数の回動フレームからなるフレーム
材と、このフレーム材を骨部材として前記構造物の周囲
に展開可能に配設されるシートとからなる洗掘防護部材
を予め取り付け、該洗掘防護部材の前記回動フレームを
前記構造物の周囲に立設状態で固定して、前記シートを
前記構造物の下部側面に沿ってほぼ立設状態になるよう
に支持した状態で前記構造物を沈設現場まで曳航し、前
記構造物を海底地盤上に着底させた後に前記回動フレー
ムの立設状態を解除し、前記回動フレームを前記構造物
の周縁外方に回動させて前記回動フレームに配設した前
記シートを前記構造物の周囲の海底地盤上に展開設置す
ることを特徴とする。
《作用》 上記構成の着底式海洋構造物の洗掘防護工法によれば、
洗掘防護部材のシートは、構造物の側面に沿って立設状
態で支持されているので、構造物を浮遊,曳航して沈設
現場まで移動する際に構造物の吃水深や曳航抵抗に及ぼ
す影響が少ない。
また、洗掘防護部材の設置は、回動フレームの立設状態
を解除すれば、フレーム材の外周縁に固設されている重
錘が、下方に降下し、これによりシートは構造物の周縁
外方に回動して、自動的に海底地盤上に展開設置され
る。
《実施例》 以下、この発明の好適な実施例について添付図面を参照
にして詳細に説明する。
第1図から第4図は、この発明にかかる海洋構造物の洗
掘防護工法の一実施例を示している。
まず、同図に示す洗掘防護工法で使用される洗掘防護部
材10について説明する。
第1図は洗掘防護部材10を示しており、防護部材10は、
構造物12の基部14外周に固設される環状に組み立てられ
た内フレーム16と、この内フレーム16の外周に所定の間
隔を置いて配置された外フレーム18と、これらの内外フ
レーム16,18間を連結する回動フレームとしての連結フ
レームと、連結フレーム20を骨部材として前記内外フレ
ーム16,18間に張設された環状のシート22と、このシー
ト22の外周縁部にあって、前記外フレーム18と連結フレ
ーム20との結合部上に固設された多数の重錘24とから構
成されている。
そして、構造物12の基部14が角形断面の場合、上記外フ
レーム18は、隅角部で分断されていて、シート22はこの
部分で折り畳み可能となっている。なお、基部14が円形
断面の場合にも同様の手法が適用できる。
また、上記内フレーム16と連結フレーム20との結合部
は、内フレーム16の外周に連結フレーム20を嵌合した二
重管構造となっていて、連結フレーム20は、内フレーム
16を中心として垂直面内で回動自在に構成されている。
以上の如く構成された洗掘防護部材10は、第2図に示す
ように、ドライドックなどで内フレーム16を構造物12の
基部14の下端外周に固設した後、第1図の状態から連結
フレーム20を基部14に回動させて、構造物12の基部14の
側部に沿ってこれを囲繞するように立設し、構造物12の
上部に配置されたウインチ26に捲回されたワイヤ28を外
フレーム18の適宜箇所に固着して、立設状態に支持す
る。
そして、基部14の上方に構造物12の残りの部分を構築し
た後、洗掘防護部材10は第2図に示す様に、構造物12に
立設固結した状態で海上に浮上し、構造物12はタグボー
トなどで沈設現場まで曳航される。
この場合、洗掘防護部材10は、フレーム16,18,20とシー
ト22および重錘24から構成されており、これらの全体重
量は構造物12よりも遥かに軽く、しかも、立設状態にウ
インチ26で支持されているので、構造物12の吃水深およ
び曳航抵抗に与える影響が極めて小さい。
構造物12が沈設現場まで曳航された後、バラスト等を構
造物内に設置することにより海底地盤30上に着底させ
る。
しかるのち、ウインチ26を操作してワイヤ28を緩め洗掘
防護部材10の支持を解除すると、重錘24を固設した外フ
レーム18が海底地盤30に向けて下降し、連結フレーム20
と内フレーム16とは回動可能であることから洗掘防護部
材10が構造物12の外方に回動して、シート22は海底地盤
30上に自動的に展開設置される。
シート22が展開設置されると、その外周縁には重錘24が
固設されているので、これがアンカーとなって、シート
22は展開状態を維持し構造物12の周辺の洗掘を効果的に
防止する。
なお、シート22を展開させる場合、海流や波浪によって
これが構造物12側に押し付けられ、展開が困難なときに
は、ワイヤ28をタグボートなどにより引っ張って展開す
ることも可能である。
《発明の効果》 以上実施例で説明したように、この発明にかかる海洋構
造物の洗掘防護工法によれば、プレハブ製作された洗掘
防護部材を予め構造物に設置しておくので、確実な防護
体が形成できるとともに、構造物の沈設現場での洋上作
業が少なくなる。
また、洗掘防護部材は、構造物の浮上曳航時にはその側
面に沿って立設状態に支持されているので、構造物の浮
遊時の吃水深の増加や、曳航時の流水抵抗の増加は極め
て僅かになる。
さらに、洗掘防護部材は、その支持状態を解除するだけ
で自動的に展開設置できるので、ダイバーによる確認も
不要となり施工が簡単に行えるとともに、構造物に損傷
を与えることもなく、しかも、重錘のアンカー作用によ
りシートは展開状態を常に安定して維持される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明工法で使用する洗掘防護部材の一例を示
す平面図、第2図は同洗掘防護部材の構造物への取付け
状態の説明図、第3図は構造物の曳航状態の説明図、第
4図は構造物の沈設状態の説明図である。 10……洗掘防護部材 12……構造物 14……基部 16……内フレーム 18……外フレーム 20……連結フレーム 22……シート 24……重錘 30……海底地盤

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】沈設現場まで曳航されて海底地盤上に沈設
    設置される着底式海洋構造物の周囲の海底地盤を、洗掘
    から防護するための着底式海洋構造物の洗掘防護工法に
    おいて、前記構造物の曳航を行う前に、前記構造物の下
    部周面に、一端が前記構造物の下部周縁に回動可能に取
    り付けられるとともに他端には重錘を備えた複数の回動
    フレームからなるフレーム材と、このフレーム材を骨部
    材として前記構造物の周囲に展開可能に配設されるシー
    トとからなる洗掘防護部材を予め取り付け、該洗掘防護
    部材の前記回動フレームを前記構造物の周囲に立設状態
    で固定して、前記シートを前記構造物の下部側面に沿っ
    てほぼ立設状態になるように支持した状態で前記構造物
    を沈設現場まで曳航し、前記構造物を海底地盤上に着底
    させた後に前記回動フレームの立設状態を解除し、前記
    回動フレームを前記構造物の周縁外方に回動させて前記
    回動フレームに配設した前記シートを前記構造物の周囲
    の海底地盤上に展開設置することを特徴とする着底式海
    洋構造物の洗掘防護工法。
JP62169675A 1987-07-09 1987-07-09 着底式海洋構造物の洗掘防護工法 Expired - Lifetime JPH0765303B2 (ja)

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