JP5977604B2 - 遮水護岸の構築方法 - Google Patents
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Description
さらに、溝部の底面や側壁面と遮水膜との密着面積を広く確保することができるため、地震の震動等を受けた場合に、遮水膜の基礎捨て石層を覆う位置がずれて漏水が発生する危険性を少なくすることができる。
また、地震発生時等において、亀裂等が入って漏水を生じる可能性が大きい溝部の隅を遮水膜で覆うようにしているため、護岸内側から溝部内への汚染水の浸入をより確実に防ぐことができる。
図2に示すように、不透水性に改良された部分の海底地盤3を掘削して、護岸法線方向を長手方向とした所定の深さと幅の溝部4を形成する。なお、溝部4の掘削を容易にするために、前記地盤改良工事を行う際に、海底地盤3の溝部4を形成する部分については地盤改良せずに残しておく。また、海底地盤3が元来不透水性である場合には、前述した地盤改良工事は行わずに直接溝部4を形成することができる。
次に、図3及び図4に示すように、溝部4の底部に捨て石を投入してその上面5Aと周面5Bを整え、上面5Aが平坦で、周面5Bが捨て石の安息角に従って傾斜した平面視略矩形状の基礎捨て石層5を形成する。基礎捨て石層5は、各々のケーソン2の設置位置の下方に対応するように、溝部4の長手方向に複数並べて形成する。
次に、基礎捨て石層5の表面全体(上面5Aと周面5B)を、図5に示すように、周縁部6Aが溝部4の底面4Bまで達する一体に繋がった遮水膜6で覆って、基礎捨て石層5内への浸水を遮断する遮水処理を行う。なお、本実施形態においては、遮水膜6に矩形シート状のアスファルトマットを用いている。
次に、図6に示すように、基礎捨て石層5の遮水処理を完了した後、ケーソン2を遮水膜6で覆われた、各々の基礎捨て石層5の上面に設置して、溝部4の長手方向(護岸法線方向)に配列する。
次いで、図示は省略するが、隣接するケーソン2どうしの間を、遮水処理を施した連結部を介して相互に連結する。なお、前記連結部の遮水構造については、例えば、前述した特許文献1に記載されているような、従来周知の鉛直遮水工を採用することができる。
次いで、図7及び図8に示すように、溝部4の両側の側壁面4Aと、ケーソン2の下部の両側の側面との間にそれぞれ形成される隙間と、両側の側壁面4Aと隣合うケーソン2間の連結部2Aの下部の両側の側面との間にそれぞれ形成される隙間を、溝部4の長手方向に連続するように遮水材7を充填して埋めることによって、遮水処理を行う。
以下、図12に示す遮水護岸1’の構築手順を説明する。
先ず、図13に示すように、海底地盤3’上に、護岸法線方向に並行する2列の横断面矩形状の型枠ブロック8を設置して、両側の型枠ブロック8の列の対向する側壁面8Aの間を、護岸法線方向を長手方向とした、所定の深さと幅の溝部4’として形成する。
次に、先に図3及び図4に基づいて説明した実施形態における、溝部4の底部に基礎捨て石層5を形成する第2の工程と同様な手順で、前述した2列の型枠ブロック8によって形成した溝部4’の底部に基礎捨て石層5を形成する。
前工程で形成した基礎捨て石層5の上面5Aと周面5Bを、少なくとも周縁部6Aが溝部4’の底面4’Bまで達する一体に繋がった遮水膜6で覆って、基礎捨て石層5内への周囲からの浸水を遮断する遮水処理を行う。
なお、本工程は、先に図5に基づいて説明した実施形態における第3の工程と、溝部4を溝部4’に置き換えた以外は同様であるため、詳細な説明は省略する。
複数のケーソン2をそれぞれ、遮水膜6で覆われた基礎捨て石層5の上面に設置して、溝部4’の長手方向に配列する。この工程においても、先に図6において説明した実施形態における第4の工程と、溝部4を溝部4’に置き換えた以外は同様であるため、詳細な説明は省略する。
それぞれの護岸構造体間を、遮水処理を施した連結部を介して相互に連結する。本工程も、先に説明した実施形態における第5の工程と同様であるため、詳細な説明は省略する。
図12に示す溝部4’の幅方向両側の側壁面4’A(型枠ブロック側壁面8’A)と、ケーソン2ならびに連結部のそれぞれの下部両側面との間に形成される隙間を遮水材7で埋めて遮水処理を行う。この工程においても、先に図7乃至図9に基づいて説明した工程と、溝部4を溝部4’に置き換えた以外は同様であるため、詳細な説明は省略する。
2 ケーソン(護岸構造体)
2A 連結部
3、3’ 海底地盤
4、4’ 溝部
4A、4’A 側壁面
4B、4’B 底面
5 基礎捨て石層
5A 上面
5B 周面
6、6’ 遮水膜
6A、6’A 周縁部
7 遮水材
8 型枠ブロック
8A 側壁面
Claims (3)
- 廃棄物海面処分場等の遮水護岸を構築する方法であって、
不透水性地盤もしくは不透水性改良地盤に、護岸法線方向を長手方向とした溝部を形成する第1の工程と、
前記溝部の底部に、基礎捨て石層を形成する第2の工程と、
前記基礎捨て石層の表面全体を遮水膜で覆って、基礎捨て石層内への周囲からの浸水を遮断する遮水処理を行う第3の工程と、
複数の護岸構造体を、遮水膜で覆われた基礎捨て石層の上面に設置して、溝部長手方向に配列する第4の工程と、
前記それぞれの護岸構造体間を、遮水処理を施した連結部を介して相互に連結する第5の工程と、
前記溝部の幅方向両側の側壁面と、護岸構造体ならびに連結部のそれぞれの下部両側面との間に形成される隙間を遮水材で埋めて遮水処理を行う第6の工程を含み、
第3の工程は、溝部の幅方向両側の周縁部に立ち上げ片を有する遮水膜を用いて、これらの立ち上げ片を溝部の底面から両側壁面のそれぞれに沿って上方に折り曲げ、両側壁面の表面を下端から所定の高さまで覆う工程を含むとともに、第6の工程は、これらの立ち上げ片を各側壁面表面に密着させた状態で遮水材の中に埋没させる工程を含むことを特徴とする遮水護岸の構築方法。 - 廃棄物海面処分場等の遮水護岸を構築する方法であって、
不透水性地盤もしくは不透水性改良地盤上に、護岸法線方向に並行する2列の連続した型枠ブロックを設置して、これらの型枠ブロックの列の対向する側壁面の間を前記護岸法線方向を長手方向とした溝部として形成する第1の工程と、
前記溝部の底部に基礎捨て石層を形成する第2の工程と、
前記基礎捨て石層の表面全体を遮水膜で覆って、基礎捨て石層内への周囲からの浸水を遮断する遮水処理を行う第3の工程と、
複数の護岸構造体をそれぞれ、遮水膜で覆われた基礎捨て石層の上面に設置して、溝部長手方向に配列する第4の工程と、
前記それぞれの護岸構造体間を、遮水処理を施した連結部を介して相互に連結する第5の工程と、
前記溝部の幅方向両側の側壁面と、護岸構造体ならびに連結部のそれぞれの下部両側面との間に形成される隙間を遮水材で埋めて遮水処理を行う第6の工程を含み、
第3の工程は、溝部の幅方向両側の周縁部に立ち上げ片を有する遮水膜を用いて、これらの立ち上げ片を溝部の底面から両側壁面のそれぞれに沿って上方に折り曲げ、両側壁面の表面を下端から所定の高さまで覆う工程を含むとともに、第6の工程は、これらの立ち上げ片を各側壁面表面に密着させた状態で遮水材の中に埋没させる工程を含むことを特徴とする遮水護岸の構築方法。 - 第2の工程は、基礎捨て石層を、溝部の長手方向に複数並べて形成するとともに、第6の工程は、遮水膜で覆われた隣合う基礎捨て石層の間に形成される溝部内側の隙間を遮水材で埋めて遮水処理を行う工程を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の遮水護岸の構築方法。
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