JPH09119122A - アスファルト組成物 - Google Patents

アスファルト組成物

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JPH09119122A
JPH09119122A JP29897095A JP29897095A JPH09119122A JP H09119122 A JPH09119122 A JP H09119122A JP 29897095 A JP29897095 A JP 29897095A JP 29897095 A JP29897095 A JP 29897095A JP H09119122 A JPH09119122 A JP H09119122A
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Japan
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asphalt
mat
fiber
layer
mixed
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JP29897095A
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English (en)
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Takatsu Wagi
多克 和木
Mitsuru Nonoda
充 野々田
Mitsuhiro Sato
光洋 佐藤
Katsuo Matsuzaki
勝夫 松崎
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TAISEI ROTETSUKU KK
Nippon Road Co Ltd
Japan Sea Works Co Ltd
World Engineering Co
Original Assignee
TAISEI ROTETSUKU KK
Nippon Road Co Ltd
Japan Sea Works Co Ltd
World Engineering Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アスファルトマットやアスファルトマスチッ
ク等を構成するアスファルト組成物を、繊維混合アスフ
ァルトにより構成してその強度を大きくし、海洋構造物
の支持部材として用いる際の信頼性を向上させ得るよう
にする。 【解決手段】 ケーソン等の海洋構造物の支持に用いる
アスファルトマット1は、通常のアスファルト混合物に
より形成した第1層2と、繊維部材を混入したマスチッ
クにより構成する第2層3とを、補強部材5やワイヤ6
を介在させて一体に成形して構成する。前記第2層3を
構成する繊維混合アスファルトには、チョップドストラ
ンドや単繊維等を任意の比率で使用し、アスファルトを
混練する際に繊維部材を混入して繊維混合アスファルト
を構成することや、第2層の層を構築する際に、繊維部
材を散布しながら混入することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海洋構造物の摩擦
増大部材、または、護岸の止水や海底構造物の保護に用
いるアスファルト組成物に関し、特に、アスファルトマ
スチックに繊維状の部材を混入して、強度を増大させた
アスファルト組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】港湾の護岸や岸壁等の海洋構造物を構築
する際には、前記構造物の下面にアスファルトマットを
一体に設けておき、構造物が設置される捨石基礎との間
での摩擦係数を大きく設定し、波浪等の影響によっても
構造物が移動したりしないような手段が用いられてい
る。例えば、特開平4−176913号公報等に示され
る例においては、海洋構造物としてのケーソンの底面に
アスファルトマットを一体に取り付けることが示されて
いる。そして、前記従来例に示されるように、ケーソン
等の底面にアスファルトマットを一体に設けることによ
り、ケーソン等が波浪の影響により捨石基礎の上で滑り
等を生じないようにして、安定した状態で設置できるも
のとされる。したがって、ケーソン等の底面にアスファ
ルトマットを敷き込むことにより、ケーソンを比較的軽
量に構成した場合でも、波浪に対する安定性を向上させ
ることができ、港湾の構築のコスト等を引き下げ得ると
ともに、海洋構造物の耐久性を向上させることができ
る。
【0003】潮流の速度が速い海域で、捨石基礎を保護
するためには、例えば、特公平7−42701号公報等
に示されるように、アスファルトマスチックを捨石基礎
の斜面部に打設することが知られている。前述したよう
にして、捨石基礎の斜面部にアスファルトマスチックに
よる被覆を形成することにより、潮流の速い場所で、捨
石基礎を構成する石が潮流により流されたりすることを
防止でき、構造物の支持作用を良好に発揮できるものと
される。また、海底にアスファルトマスチックの層を形
成することは、捨石基礎を不透水層として構成するため
にも行われているもので、例えば、廃棄物を埋め立てる
ための管理型護岸等においても、止水のためにアスファ
ルトマットやゴムシートを敷き込むことに代えて、アス
ファルトマスチックを所定の厚さの層として打設するこ
とが行われている。そして、アスファルトマスチックを
捨石基礎の表面等に直接打設する工法を用いる場合に
は、シート状の止水材料を用いる場合に比較して、止水
層構築作業を容易に行うことができるとともに、止水層
の安定性を向上させることができる。
【0004】なお、本発明において対象とするアスファ
ルトマスチック、および、アスファルトマットは、スト
レートアスファルト等に対して、フィラー、細骨材等を
混合して形成するもので、一般の道路舗装等に用いるア
スファルト混合物よりも流動性の大きい混合物として構
成される。また、本発明において説明するアスファルト
マスチックは、前記アスファルト混合物を直接現場に打
設するものを対象としており、前記アスファルトマスチ
ックを薄い板状に成型したものをアスファルトマットと
称するが、以下の説明では、アスファルトマスチックと
アスファルトマットの用語を使用する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ケーソン等のような重
量物を捨石基礎の上に構築する際には、クレーン船等を
用いて、吊り下げて設置することが必要であり、船が波
浪により揺れたりすると、ケーソンの底の角の部分が基
礎に衝突したりする等の不都合な状態が発生しやすい。
そして、ケーソンの底の角部分に取り付けているアスフ
ァルトマットが、捨石基礎等と衝突した部分が、大きな
ケーソンの重量と揺動の際の慣性により変形したり、欠
けたりする等の問題が発生し、ケーソン等の安定性に影
響が生じたりするという問題がある。さらに、鋼製のケ
ーソン等の場合には、底部分を覆っているマットが欠損
したりすると、鋼板が直接海水に接触するために、腐食
しやすいという問題が発生し、ケーソンの耐久性にも問
題が発生する恐れがある。
【0006】また、アスファルトマスチックを捨石基礎
の防水層として用いる場合に、廃棄物を投下した際に、
大きな石等が防水層に衝突すると、防水層を破損する等
の問題も発生しやすい。前述したような問題は、アスフ
ァルトマスチックが非常に弾性の大きいものであって
も、予期できない状態で発生するものであり、そのよう
な問題を解決するためには、アスファルトマットを厚く
形成することや、捨石基礎の表面等に直接打設するアス
ファルトマスチックを厚く施工して、その強度を向上さ
せることにより解決するしかないと考えられる。しかし
ながら、アスファルトマット等の部材を海底地盤上に敷
設することは、そのマット自体の価格と、施工経費が高
いものであり、アスファルトの使用量が多くなるほど、
構造物の施工経費が上昇するという問題はさけられな
い。
【0007】本発明は、前述したような従来のアスファ
ルトマスチックやマットの問題を解消するもので、アス
ファルトスチックに繊維部材を混合させて強度の大きな
ものとして構成し、マット等の施工部材の信頼性と強度
を向上させ得るアスファルト組成物を提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、繊維部材をア
スファルト混合物に混合し、前記繊維混合アスファルト
を地盤の保護部材として用いることに関する。本発明に
おいては、繊維部材をアスファルト混合物に混合し、前
記繊維混合アスファルトを用いてアスファルトマットを
構成することができる。また、本発明においては、厚さ
方向の中間部に補強用の織物やワイヤを配置し、上下の
2つの層を構成するアスファルトマスチックを一体に構
成したアスファルトマットにおいて、上下のアスファル
トマスチック層のうちの衝撃を受ける層を、繊維部材を
混入したアスファルトマスチックにより構成することも
可能である。さらに、本発明において、前記繊維混合ア
スファルトの表面部分に対してさらに多くの繊維部材を
配置した強化層を一体に形成し、衝撃を受ける表面部分
の強度を大きくする処理を施すこともできる。前記構成
に加えて、本発明においては、アスファルトマットを底
面に一体に設けた海洋構造物に対して、前記海洋構造物
の底面の周囲部分に、繊維状の部材を混入して補強した
アスファルトマットを配置し、前記海洋構造物の底面の
他の部分には、繊維で補強しないアスファルトマスチッ
クにより構成したマット部材を配置することも可能であ
る。
【0009】そして、前述したように構成した繊維混合
アスファルトを用いることにり、繊維混合アスファルト
の強度を向上させることが可能であり、例えば、繊維混
合アスファルトを層状に施工した場合でも、その繊維混
合アスファルトによる層の強度を大きくして、落下物の
衝撃等に対する抵抗力を大きく維持させることができ
る。また、アスファルトマットを繊維混合アスファルト
により一体に構成する場合や、アスファルトマットの衝
撃や集中荷重を受ける部分を繊維混合アスファルトによ
り構成した場合等には、アスファルトマットを薄く形成
しても強度を大きく設定することができるとともに、押
圧作用を受けた際の変形を少なくし、耐久性を向上させ
ることが可能になる。さらに、マット部材の強度を大き
く設定することができるために、マットを薄く形成して
も、十分な強度と耐久性を確保することが可能であり、
マット部材の取扱い性能を向上させるとともに、マット
の製造コストを引き下げることもできる。
【0010】
【発明の実施の形態】図示される例にしたがって、本発
明のアスファルト組成物を説明する。図1に示す例は、
従来より一般に、ケーソン等の海洋構造物の底面に一体
に設けて、摩擦増大部材として使用しているアスファル
トマットと同様なアスファルト組成物の構造を示すもの
であるが、本発明においては、アスファルトマット1を
構成する層に繊維部材を混入した強化アスファルトを用
いている。前記アスファルトマット1をケーソン等の海
洋構造物に取り付けて使用する場合には、従来のアスフ
ァルトマットと同様に、陸上のマット製造現場でアスフ
ァルト混合物を層状に打設して、中間部にガラスクロス
等の補強部材5と、吊上用のワイヤ6を配置して構成す
る。前記図1に示すアスファルトマット1では、第1層
2としてアスファルト混合物を所定の厚さで施工し、そ
の表面部分に所定の間隔でワイヤ6……を配置してか
ら、補強部材5を敷き込み、その上面に第2層3を施工
する。前記ワイヤ6は、脱脂等の処理をあらかじめ行っ
たものを使用し、補強部材5は、アスファルト成分を含
浸させる等の処理をあらかじめ行ったものを使用し、第
1層と第2層のアスファルトとの結合性を良好にしたも
のを用いるので、前記アスファルトマット1において
は、製造後にワイヤをクレーン等により吊り下げて荷役
を行う際に、ワイヤがマットから抜け出したり、ワイヤ
がマットを切断したりすることがないようにされる。
【0011】アスファルトマット1において、第1層2
は従来のアスファルトマットと同様に、アスファルトに
骨材やフィラー等を混合したものを用いることができ
る。これに対して、第2層3を構成するアスファルトに
は、骨材やフィラー等の混合成分に加えて、繊維部材を
分散させることにより、アスファルトの強度を大きくし
たものを用いている。前記繊維部材としては、例えば、
炭素繊維、ガラス繊維等の他に、プラスチック材料とし
ての、アラミド繊維、ビニロン繊維、および、スチール
繊維等を用いることができる。そして、前記繊維を単体
のままのもの、綿状のもの、または、組みひも状に編み
上げたもの(以下単繊維と呼ぶ)として、あるいは数十
ないし数百本の繊維を束にして、10〜数10mmの長さ
に切断したもの(以下チョップドストランドと呼ぶ)を
用いることができる。また、前記各種の繊維は、アスフ
ァルトとの付着性を改善するために、アスファルトや樹
脂を含浸処理したり、コーティングしたり、表面形状を
凹凸に加工することもある。なお、前記繊維部材をアス
ファルトに混合して使用する場合に、アスファルトの加
熱温度が200℃程度となるものであることから、合成
繊維としては、耐熱性を有するものを使用することが必
要であり、アスファルトの加熱温度で軟化するような、
熱可塑性のプラスチック材料で作成した繊維を使用する
ことはできない。また、前記炭素繊維、ガラス繊維等の
他に、プラスチック材料で構成する繊維は、繊維を製造
する際に、任意の太さのものを作成できるものであり、
その他に、多数本のファイバーを撚り合わせた状態のも
のを、マット製造現場で所定の長さに切断して単繊維と
して形成し、アスファルトに混合して第2層等を作成す
ることもできる。
【0012】また、前記繊維部材をアスファルト混合物
の内部に混入するためには、アスファルト混合物をアス
ファルトクッカー等の装置で混練する際に、前記繊維部
材の単繊維の所定の長さのもの、または、チョップドス
トランドを任意の比率(容積比率)で混合物中に混入す
ることが可能である。例えば、アスファルト混合物の内
部に繊維部材を均一に分散させる状態で混合する場合に
は、アスファルト混合物に対する繊維部材の混合比率を
0.1〜10容積%とすることができる。そして、アス
ファルトマット等に要求される強度に対応させて、アス
ファルト混合物に混入する繊維部材の量を加減すること
によって、繊維混合アスファルトの強度を任意に設定す
ることが可能になる。さらに、前記繊維部材をアスファ
ルトに混合する場合に、アスファルトクッカーの内部で
繊維部材が塊にならないように分散させることができれ
ば、繊維部材がアスファルト混合物の内部で偏った状態
になることは避けられ、各繊維の表面をアスファルト成
分により被覆する状態で、アスファルト混合物と繊維部
材とを一体化したマットを形成できる。
【0013】前述したようにして製造する繊維混合アス
ファルトは、前記図1に示されるアスファルトマット1
に使用することができる。前記図1に示されるアスファ
ルトマット1においては、補強部材を挟んで2つの層に
打設するアスファルト混合物の層に対して、第1層2は
通常のアスファルトマスチックにより構成し、第2層3
の繊維混合アスファルトを所定の厚さに打設することに
より形成している。そして、第2層3を繊維混合アスフ
ァルトにより構成することにより、アスファルト混合物
の強度を向上させることができるもので、特に、アスフ
ァルトマットの弾力性には影響しないが、衝撃や局部的
に加えられる大きな荷重に対しては、大きい抵抗力を発
揮できる。特に、アスファルトマットに局部的な大きな
荷重が付与された際には、アスファルト混合物の弾力性
によって次第に大きく変形するが、繊維混合アスファル
トを用いる場合には、繊維部材が変形に対する抵抗部材
として働くために、マットが局部的に大きく変形するこ
とを防止できる。
【0014】図2に示すアスファルトマット1aは、補
強部材5を挟む状態で第1層2と第2層3とを打設して
形成し、さらに、第2層3の表面部に繊維部材を多く混
入して強化層4を構成している。前記アスファルトマッ
ト1aを作成する場合には、第1層2を打設してから補
強部材5とワイヤ6とを配置し、その上部にアスファル
トマット1の場合と同様にして、繊維混合アスファルト
による第2層3を所定の厚さで施工するが、第2層3の
層を複数層に分けて施工し、最上部の層を施工する際
に、繊維部材を分散させながら繊維混合アスファルトを
施工することができる。また、図3に示すアスファルト
マット1bでは、第1層2aと第2層3aとを繊維混合
アスファルトにより形成し、その2つの層の間に補強部
材5等を配置して一体化してアスファルトマットを構成
し、前記第2層3aの表面部分に強化層4を一体に設け
て、強化されたアスファルトマットを構成している。
【0015】また、前記図2、3に示されるように、第
2層3、3aの上面に強化層4を施工する場合には、第
2層3、3aを所定の厚さで施工し、そのアスファルト
が流動性を保っている状態で、層の上に繊維部材を散布
して、アスファルトの表面を叩く等の作業を行い、繊維
部材をアスファルトの内部に沈殿させることにより、強
化層4を形成することもできる。なお、アスファルトク
ッカー等の混合装置を用いて繊維部材とアスファルト混
合物を混合して、繊維混合アスファルトを作成する場合
には、繊維部材としては、任意の単繊維状の繊維部材、
またはチョップドストランドを用いることが可能であ
る。そして、アスファルトの層の表面部分にのみ多量の
繊維部材を混合して強化層4を形成する場合には、スチ
ール繊維等のように、比較的比重の大きいものを用いる
と、アスファルトの内部に繊維部材を沈降させる作業を
容易に行うことができる。
【0016】さらに、前記強化層を形成する際には、任
意の材料で任意の長さに形成したチョップドストランド
を用いることも可能であるが、繊維部材の長いものを第
2層3の上に均一に散布してから、アスファルトの成分
の中に、長い繊維部材を侵入させるようにして強化層4
を形成することもできる。そして、前述したようにし
て、長い繊維部材を用いて強化層を形成する場合には、
マットの表面にガラス繊維を構成したシートを配置する
場合と同様に、マットを引き裂くような力が付与された
際にも、局部的な外力に対して、大きな抵抗力を発揮で
きるが、シートをマットの表面に取り付ける場合より
も、マット作成の労力と費用が少なくてすむという利点
がある。
【0017】また、前記強化層4をマットの表面部分に
形成する場合には、前述したような製造法の他に、第2
層3のアスファルトマスチックを施工してから、繊維部
材を所定量散布し、ローラやその他の均し装置を作動さ
せてアスファルト合材を均す作業と同時に、繊維部材を
内部に混合する作業を同時に行うことも可能である。そ
の他に、第2層3を施工してからその表面に繊維部材を
散布し、その上にアスファルト乳液やアスファルト混合
物を薄く散布して繊維部材を第2層の上面に一体化する
作業を、任意の回数繰り返して行うことによっても、繊
維部材が多量に含まれる強化層4を第2層3に一体化し
て形成することもできる。なお、図示はしないが、従来
のアスファルトマスチックを用いて作成したアスファル
トマットおいて、第1層と第2層をアスファルト混合物
より形成した場合にも、第2層の表面部に強化層4を一
体に形成して、強化アスファルトマットを構成すること
も可能である。そして、従来の一般的な形状のアスファ
ルトマットに対しても、局部的な荷重を受ける表面等を
強化層により強化することにより、マットの信頼性と耐
久性を向上させることが可能になる。
【0018】
【実施例】前述したようにして、繊維混合アスファルト
により構成したアスファルトマットは、図4に示すよう
に、ケーソン等の海洋構造物の底面に一体に取り付け
て、捨石基礎等の海底の支持部材の上面との間で、摩擦
増大部材として利用することができる。前記図4に示す
例は、ケーソンの底面を示しているもので、ケーソン1
0の底面の中央部には、従来のアスファルト混合物によ
り構成したアスファルトマット11が取り付けられる。
また、前記ケーソンの底面の周囲部分には、所定の幅で
繊維混合アスファルトにより構成した強化アスファルト
マット12を配置して、ケーソン底面の周囲部分の保護
を強化している。したがって、前記図4に示すように、
底面の周囲部分に強度の大きなアスファルトマット12
を配置することにより、ケーソンを運搬している途中
で、ケーソンの底の角部分が他のものに衝突した場合
や、ケーソンが傾いた状態で捨石基礎等の支持地盤に当
接し、アスファルトマットに対して局部的に大きな衝撃
が加えられた時でも、アスファルトマットに変形や破損
が生じたりすることを防止でき、ケーソンの底面の保護
作用を良好に行うことが可能である。
【0019】また、前記ケーソンの下面に一体にアスフ
ァルトマットを配置する場合には、ケーソンの下面の周
囲の部分全体に、本発明の強化アスファルトマットを配
置することもできるが、特に問題が生じやすいケーソン
の角の部分にのみ強化アスファルトマットを配置するこ
ともできる。さらに、従来型のアスファルトマットに代
えて、ケーソンの下面に配置するアスファルトマットの
全部を図1〜3に示すような強化アスファルトマットで
構成することもできる。そして、ケーソン下面の全体、
周囲の一部または全周部を強化アスファルトマットによ
り構成することにより、後述するように、アスファルト
マットの厚さを減少させるとともに、アスファルトマッ
トの信頼性を向上させ、ケーソン等の海洋構造物の支持
作用を安定した状態で行わせ得るようにする。
【0020】なお、ケーソン等の下面に本発明の強化ア
スファルトマットを取り付ける際には、従来のアスファ
ルトマットを一体に取り付ける方法を適宜使用すること
が可能であり、例えば、アスファルトマットから突出さ
せた針金をコンクリートケーソンの鉄筋に接続する方
法、アスファルトマットに基部を埋め込んだボルト部材
をコンクリートケーソンの内部に埋め込む方法、鉄ケー
ソンの底面にボルトや針金を固定する方法等の任意の手
段を適用することが可能である。さらに、2種類のアス
ファルトマットをケーソンの下面に配置する場合にも、
あらかじめアスファルトマットの製造現場でアスファル
トマットを接続する方法を用いることや、ケーソン製造
現場でアスファルト接着剤を用いてマット同士を接続す
る等の手段を用いることも可能である。
【0021】一般に、ケーソン等の底面にアスファルト
マットを一体に設けたものを、捨石基礎の上に設置して
海洋構造物を作成する場合には、図5に示されるよう
に、捨石基礎15の表面16を均一に均した状態で、そ
の捨石基礎の表面16上にケーソン10を配置する。な
お、前記図1〜3に示されるように構成されたアスファ
ルトマットを、図5に示すようにケーソンの下面に一体
に取り付ける場合には、第2層を下面に向けて配置し、
第1層の表面をケーソンの下面に取り付けるようにする
と、第2層の繊維混合アスファルトが捨石基礎の上面に
接する状態となるので、捨石基礎の表面の凹凸に対し
て、第2層の変形量を小さく設定することができる。つ
まり、前記図5に示される例において、アスファルトマ
ットの全体の厚さをDとし、アスファルトマット11が
捨石基礎15の表面16の凹凸により変形する厚さの部
分をD2とすると、実際にケーソンを支持する作用を行
うマットの厚さの部分はD1となる。そして、前記有効
な厚さD1をケーソンの支持のために十分な厚さとする
ことによって、海洋構造物の支持作用を良好な状態で行
い得ることになる。
【0022】前述したような目的を達成するために、従
来のアスファルトマットの厚さを設定する場合に、マッ
トの残存厚さを30mm、マットの歪みを20mm、捨石基
礎への食い込み量を25mm、マット製作上の誤差を5mm
にして、マット全体の厚さを80mm以上としている。そ
して、捨石基礎の表面の凹凸に対応して、アスファルト
マットが変形することにより、捨石基礎表面の凹凸に対
応して変形したマットを介してケーソンが載る状態とな
ることにより、ケーソンを安定した状態で支持し、ケー
ソン底面の摩擦係数を大きく設定し、ケーソンを安定し
て保持できるようにする。
【0023】これに対して、本発明の図1〜3に示され
るように、繊維混合アスファルトを用いて作成したアス
ファルトマットは、マット自体の強度を大きくして、捨
石の突部が当接すること等による局部的な圧密に対し
て、マット下面の変形の度合いを小さく設定することが
できる。例えば、マットが捨石基礎に食い込む量を、従
来の設計値に対して半分にすることにより、マット全体
の厚さを70mm以下にすることが可能であり、また、マ
ットの歪みの予想厚さを半分にできる場合には、さら
に、10mmの厚さを減少させることが可能である。した
がって、アスファルト混合物に繊維部材を混入すること
により、アスファルトマットの製造単価が20%上昇し
たとしても、アスファルト混合物の使用量を20%以上
減少させることが可能であれば、マットの製造コストを
従来のアスファルト混合物のみを用いて作成したマット
に比較して、安価に作成できることになる。
【0024】また、前述したように、アスファルトマッ
トが薄くなることにより、マットを軽量化することがで
き、マット自体の取扱いも容易に行うことができる。そ
して、マットをクレーン等により吊り下げて荷役する場
合にも、ワイヤが負担する重量を少なくすることがで
き、マットの取扱いを容易に行うことが可能になる。な
お、マットを軽量化できる場合には、ワイヤの配置間隔
を広く設定しても、マットの取扱いを容易に行うことが
可能になり、繊維部材の混入量が多い繊維混合アスファ
ルトでは、補強部材を配置しなくても、マットの強度を
確保できることにもなる。したがって、ケーソン等のよ
うな構造物に取り付けるための接続部材の取り付け部材
の数を少なくできることから、ケーソンの製造コストを
低下させることが可能である。さらに、アスファルトマ
ットに使用するアスファルトマスチックの使用量を少な
くできることから、海洋構造物全体の重量を軽減でき、
構造物の施工作業を容易に行うことができる。
【0025】前述したように、本発明のアスファルトマ
ットにおいては、繊維混合アスファルトにより構成する
第2層を下部に向けてケーソンに配置し、第1層をケー
ソン底部に接続して使用することができる。前記図2、
3に示すように、第2層の表面に強化層を形成したアス
ファルトマットにおいても、強化層を捨石基礎に対応さ
せる状態で、ケーソンの底面に取り付けることができ
る。なお、前記図2、3に示すようなアスファルトマッ
トの強化層(第1層)を、下に向けてケーソンに用いる
場合には、補強部材5に対して、ワイヤ6が第2層側に
配置される状態でマットの製造を行い、マット1a、ま
たは、1bをワイヤにより吊り下げて搬送する作業に対
処させるようにする。
【0026】前述したようなマットの使用形態を用いる
場合には、前記図2、3に示すような順序でアスファル
トマットを製造する際に、補強部材5の上にワイヤ6を
配置して、強化層としての第2層を施工することにより
マットを完成させ、マットを製造した後で、マットを反
転させるようにしてケーソンの下面に敷き込むこともで
きる。しかしながら、一般のアスファルトマットにおい
ては、補強部材の下部にワイヤを配置することにより、
マットを吊り上げた際に、ワイヤがアスファルト層を破
損しないようにして支持する作用を行うのである。そこ
で、前記図2、3に示す例のようなマットを製造する場
合には、その使用形態に対応させて、図示される例と天
地を逆にした状態で製造し、補強部材5の下部にワイヤ
6を位置させるようにして製造することで対応が可能で
ある。そして、前述したような構造のアスファルトマッ
トを取り付けたケーソン等においては、捨石基礎の表面
の凹凸に対して、マット下面が追従することにより発生
する凹みを小さくすることが可能である。したがって、
アスファルトマットの実質的な厚さの変形量を少なくす
ることができ、実質的なアスファルトマットの構造物支
持厚さを確保できるとともに、薄いアスファルトマット
を用いても、捨石基礎の上で海洋構造物を確実に支持す
る作用を行うことができる。
【0027】なお、前記本発明の実施例は、ケーソンの
ような海洋構造物の下面に一体に配置する場合を例にと
って説明したが、本発明の強化アスファルトマットは、
ケーソン等と一体に設けずに、海底の捨石基礎の上面に
アスファルトマットを敷き込んだ状態で、その基礎の上
にケーソン等を設置する場合にも使用が可能である。ま
た、ケーソン等の他に、消波ブロック等を海岸に設置す
る場合に、あらかじめアスファルトマットを敷いてお
き、そのアスファルトマットの上に消波ブロックを積み
重ねる際等にも、本発明の強化アスファルトマットを用
いることにより、消波構造物の安定性を向上させること
ができる。そして、本発明の強化アスファルトマットを
用いることにより、アスファルトマットの上に消波ブロ
ックを積み重ねる際の衝撃等を受けても破損したりする
ことがなく、消波ブロックの角の部分がマットに集中荷
重として作用した場合の耐久性を向上させ、消波構造物
を安定して保持できるようにすることが可能になる。
【0028】
【実施例2】前述したようなアスファルトマットを海洋
構造物の支持に用いることの他に、本発明のアスファル
トマットを構成する繊維混合アスファルトは、捨石基礎
の防水のために用いて、ケーソンによる仕切りととも
に、基礎の止水のためのアスファルトマスチックを構成
することが可能である。例えば、廃棄物埋め立て地の仕
切り護岸は、図6に示されるように構成されるもので、
捨石基礎15の表面16に、アスファルトマット11を
介してケーソン10を設置しており、前記ケーソン10
の陸側には所定の幅でアスファルトマスチックの被覆層
21を構成する。また、捨石基礎15のマスチックの層
21の端部から陸側の斜面部を覆うようにして、アスフ
ァルトマスチックの層を配置して、捨石基礎の陸側の防
水層20を構成している。前記防水層に対しては、捨石
基礎の上に基礎砕石層18を所定の厚さで施工して表面
の凹凸をなくし、さらに、アスファルトマスチックによ
る防水層20の上には、被覆砕石層19を所定の厚さで
施工し、防水層が潮の干満の潮位の変化にともなう防波
堤の内外の潮位差による水圧で、浮いたりしないような
処理が施される。そして、前記ケーソン10のブロック
の間を水密に施工し、捨石基礎に対する防水の処理を行
うことにより、有害廃棄物を埋め立てた場合でも、外海
に有害物質が流出しないように閉じ込めることが可能で
ある。
【0029】ところが、前記図6に示すような護岸にお
いて、捨石基礎の表面に施工するアスファルトマスチッ
クは、従来のアスファルトマットを構成するマスチック
と同様に、アスファルト成分にフィラー、細骨材等を混
入したものを用いているために、その強度が比較的小さ
いという問題がある。例えば、被覆砕石層を構築する際
に、大きな石等を投下すると、その石の衝撃等によって
破損したり、薄くなって止水性能が良好に維持できない
等の問題があった。また、被覆砕石層を施工する代わり
に、コンクリート屑等のような廃棄物を防水層の上に直
接投棄して、被覆砕石層を形成する場合もあり、そのよ
うな建設廃棄物をマスチック層の上に投棄するような場
合には、特に、コンクリートの塊から鉄筋等が突出した
もの等があり、防水層を破損する度合いが大きいもので
あった。
【0030】前述したように、基礎の表面を被覆する防
水層に対して、アスファルトマスチックの層を施工する
場合に、本発明の繊維混合アスファルトを用いることに
より、防水層の強度を大きくして、捨石や建設廃棄物の
投棄による防水層の破損を防ぐことができる。そこで、
本発明においては、図7に示すように、捨石基礎15の
斜面部17と、表面16に施工するアスファルトマスチ
ックを、繊維部材を混入した強化アスファルトを流下さ
せることにより構成し、防水層20、21をそれぞれ構
築する。前記防水層を施工する場合には、陸上または船
でアスファルト混合物を処理する際に、繊維部材を所定
の割合で混入し、バケット等を用いて捨石基礎の表面に
施工することが可能であり、また、パイプを用いて繊維
混合アスファルトを捨石基礎の表面に施工して、防水層
20、21を構築することかできる。そして、前述した
ようにして、繊維混合アスファルトを防水層として施工
する場合には、廃棄物の塊25が船等から投棄されて防
水層に落下した場合に、その塊の角の部分が防水層に衝
突しても、破損部20a等が形成されることはなくな
り、防水層としての性能を良好な状態で維持できるもの
となる。
【0031】前記防水層を構築する場合に、繊維混合ア
スファルトをアスファルトクッカー等の装置で作成する
ことの他に、通常のアスファルト混合物を防水層として
施工し、そのアスファルト成分が高温を維持している状
態で、潜水作業員が防水層の表面に繊維部材を散布し
て、表面を叩いたりすることにより、繊維部材をアスフ
ァルト成分の表面部分に混入させて、強化アスファルト
マスチックの防水層を構築することも可能である。な
お、捨石基礎の表面に防水層を形成する際に、基礎砕石
層の表面には大きな隙間が形成されることが多くある
が、繊維混合アスファルトは繊維が混入されているため
に、比較的流動性が小さいものとなっている。したがっ
て、基礎の表面に直接アスファルトマスチックを流した
場合にも、基礎砕石層の隙間から内部に向けて流れ込む
アスファルトマスチックの量を少なくし、マスチックの
大部分が防水層を形成することにもなるので、施工する
アスファルトマスチックを有効に防水のために使用する
ことが可能になる。
【0032】
【実施例3】前記各実施例とは別に、図1〜3に示す強
化アスファルトマットは、図8に示すような海底埋設物
の保護のための部材としても利用が可能である。図8に
示す例は、海底ケーブルや海底に敷設するパイプライン
の保護を行う場合を示しているもので、それ等の海底埋
設物30は、海底地盤31から溝32を掘り下げた底部
分に配置している。また、前記溝32には、埋設物30
を敷設した後で、埋め戻し土33等を施工し、その上面
にアスファルトマット35を敷いて、埋め戻し土33が
海流により洗掘されたりすることがないように保護され
る。さらに、埋設物を敷設する溝の上にアスファルトマ
ット35を配置することは、船等からアンカー34が投
下された場合に、その衝撃が埋設物に直接加えられない
ようにするためでもあり、特に、大型船のアンカーが引
き摺られたりした場合に、埋設物に影響が発生しないよ
うにするためにも、アスファルトマットは保護作用を有
効に発揮することができる。
【0033】前述したような海底埋設物の保護に用いる
アスファルトマットを、図1〜3に示したような強化ア
スファルトマットにより構成することができるもので、
特に、繊維混合アスファルトで構成した部分を上に向け
てアスファルトマットを配置すると、アンカー等の衝撃
に対する抵抗力を大きく設定することができる。また、
前記アスファルトマット35は、陸上で所定のサイズの
ものとして作成し、埋設物を埋設する溝の上に敷き並べ
るものであるから、そのアスファルトマットを強度の大
きいものとして構成する場合には、クレーン船を用いて
マットを敷き並べる作業を容易に行うことが可能であ
り、作業能率を向上させることができる。さらに、前記
アスファルトマット35の表面部分を構成する繊維混合
アスファルトは、スチール繊維等を多量に混合したもの
を用いることが可能であり、特に、マットを製造する最
後の工程で、スチール繊維等を表面に多量に散布してア
スファルト成分の中に埋めこみ、マットの表面部分に対
して多くの鉄成分が存在するような処理を行って作成す
ることができる。
【0034】そして、アンカー等のような鉄製の部材に
対して、表面の滑り作用を良好に発揮することが可能に
なり、アンカーがマットの上に落下しても、その落下位
置に停止せずに、溝から外れた位置の海底に係止される
ような案内を行うことが可能になり、海底埋設物に対す
る保護作用を良好に行わせることが可能になる。その他
に、繊維混合アスファルトにより構成したマットの表面
に、海草等が付着しやすいような他の成分を付加するこ
とができ、そのような処理の作業は、マットを製作する
際に、マットの表面に対して容易に施工することが可能
である。また、前述したように、海底埋設物の保護のた
めのアスファルトマットを、繊維混合アスファルトによ
り構成する場合には、そのマットの表面に繊維部材が露
出したり、鉄成分がマットの表面部分に多量に存在する
状態となるので、海草等がマットの表面に成育する環境
を作り出すことができる。したがって、砂地等に海底埋
設物を施工した際に、砂地に特有な生物に加えて、海草
等を成育させることができるために、生物の生息環境を
新たに作り出して、埋設物を施工したことによる悪影響
が発生することを防止し、生物の生息に対する新たな環
境を海底に形成することも可能になる。
【0035】
【発明の効果】本発明の強化アスファルトマットは、前
述したようにして構成するものであるから、繊維混合ア
スファルトの強度を向上させることが可能であり、例え
ば、繊維混合アスファルトを層状に施工した場合でも、
その繊維混合アスファルトによる層の強度を大きくし
て、落下物の衝撃等に対する抵抗力を大きく維持させる
ことができる。また、アスファルトマットを繊維混合ア
スファルトにより一体に構成する場合や、アスファルト
マットの衝撃や集中荷重を受ける部分を繊維混合アスフ
ァルトにより構成した場合等には、アスファルトマット
を薄く形成しても強度を大きく設定することができると
ともに、押圧作用を受けた際の変形を少なくし、耐久性
を向上させることが可能になる。さらに、マット部材の
強度を大きく設定することができるために、マットを薄
く形成しても、十分な強度と耐久性を確保することが可
能であり、マット部材の取扱い性能を向上させるととも
に、マットの製造コストを引き下げることもできる。
【0036】また、本発明においては、アスファルトマ
ットが薄くなることにより、マットを軽量化することが
でき、マット自体の取扱いも容易に行うことができ、マ
ットをクレーン等により吊り下げて荷役する場合にも、
ワイヤが負担する重量を少なくすることができ、マット
の取扱いを容易に行うことが可能になる。なお、マット
を軽量化できることにより、マット内に配置するワイヤ
の配置間隔を広く設定しても、マットの取扱いを容易に
行うことが可能になり、繊維部材の混入量が多い繊維混
合アスファルトでは、補強部材を配置しなくても、マッ
トの強度を確保できることにもなる。したがって、ケー
ソン等のような構造物に取り付けるための接続部材の取
り付け部材の数を少なくできることから、ケーソンの製
造コストを低下させることが可能である。さらに、アス
ファルトマットに使用するアスファルトマスチックの使
用量を少なくできることから、海洋構造物全体の重量を
軽減でき、構造物の施工作業を容易に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1層を繊維混合アスファルトにより
構成したアスファルトマットの構成を示す断面図であ
る。
【図2】 本発明のアスファルトマットの第2の実施例
の説明図である。
【図3】 本発明のアスファルトマットの第3の実施例
の説明図である。
【図4】 本発明のアスファルトマットをケーソンの下
面に施工する際の説明図である。
【図5】 図4に示すアスファルトマットの設置状態を
示す説明図である。
【図6】 一般的な護岸の構成を示す説明図である。
【図7】 護岸の防水層の施工状態を示す説明図であ
る。
【図8】 海底埋設物の保護にアスファルトマットを用
いる場合の説明図である。
【符号の説明】
1 アスファルトマット、 2 第1層、 3
第2層、4 強化層、 5 補強部材、 6 ワ
イヤ、 10 ケーソン、11 アスファルトマッ
ト、 15 捨石基礎、 20 防水層、30
海底埋設物、 32 溝、 35 アスファルトマ
ット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和木 多克 神奈川県横浜市旭区鶴ヶ峰1−29−4 ワ ールドエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 野々田 充 東京都大田区多摩川2丁目11番20号 日本 道路株式会社内 (72)発明者 佐藤 光洋 東京都中央区京橋3丁目13番1号 有楽ビ ル内 大成ロテック株式会社内 (72)発明者 松崎 勝夫 東京都港区赤坂2丁目10番9号 日本海上 工事株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維部材をアスファルト混合物に混合し
    て繊維混合アスファルトを構成し、前記繊維混合アスフ
    ァルトを地盤の保護部材として用いることを特徴とする
    アスファルト組成物。
  2. 【請求項2】 繊維部材をアスファルト混合物に混合し
    て繊維混合アスファルトを構成し、前記繊維混合アスフ
    ァルトを用いてアスファルトマットを構成することを特
    徴とするアスファルト組成物。
  3. 【請求項3】 厚さ方向の中間部に補強用の織物やワイ
    ヤを配置し、上下の2つの層を構成するアスファルトマ
    スチックを一体に構成したアスファルトマットにおい
    て、 上下のアスファルトマスチック層のうちの衝撃を受ける
    層を、繊維部材を混入したアスファルトマスチックによ
    り構成することを特徴とするアスファルト組成物。
  4. 【請求項4】 前記繊維混合アスファルトの表面部分に
    対してさらに多くの繊維部材を配置した強化層を一体に
    形成し、 衝撃を受ける表面部分の強度を大きくする処理を施した
    ことを特徴とする請求項3に記載のアスファルト組成
    物。
  5. 【請求項5】 アスファルトマットを底面に一体に設け
    た海洋構造物において、 前記海洋構造物の底面の周囲部分に、繊維状の部材を混
    入して補強したアスファルトマットを配置し、 前記海洋構造物の底面の他の部分には、繊維で補強しな
    いアスファルトマスチックにより構成したマット部材を
    配置して、前記海洋構造物の底面全体を保護することを
    特徴とするアスファルト組成物。
JP29897095A 1995-10-24 1995-10-24 アスファルト組成物 Pending JPH09119122A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007009408A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Shibata Ind Co Ltd 漏出防止マット及びケーソン構造体
JP2023110892A (ja) * 2022-01-28 2023-08-09 鹿島建設株式会社 洗掘防止構造および洗掘防止構造の施工方法

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JP2007009408A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Shibata Ind Co Ltd 漏出防止マット及びケーソン構造体
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