JP2008223390A - 鋼管矢板の腹起こし材、腹起こし、腹起こしを用いた鋼管矢板及びその施工方法 - Google Patents
鋼管矢板の腹起こし材、腹起こし、腹起こしを用いた鋼管矢板及びその施工方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008223390A JP2008223390A JP2007065574A JP2007065574A JP2008223390A JP 2008223390 A JP2008223390 A JP 2008223390A JP 2007065574 A JP2007065574 A JP 2007065574A JP 2007065574 A JP2007065574 A JP 2007065574A JP 2008223390 A JP2008223390 A JP 2008223390A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel pipe
- pipe sheet
- sheet pile
- tie
- upset
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Revetment (AREA)
Abstract
【解決手段】本発明に係る腹起こし材10は、平面状に形成されると共に、隣接する鋼管矢板12間の谷部内へ張り出した張出部101aと、この張出部101aの両側から鋼管矢板12の外周とほぼ同じ曲率で湾曲された湾曲部101bとを備える当接板101と、鋼管矢板12側の辺が当接板101の水平断面形状と同一形状に形成され、この辺において当接板101の上下縁部に溶接等により接合され、定着部18を収容するような張り出し幅を有するリブ板102とからなる。
【選択図】図2
Description
図5は、護岸施工に用いられるタイ材式の鋼管矢板壁の一例を示す断面図である。
また、溝形鋼54と鋼管矢板12との間には、溝形鋼54から鋼管矢板12へ伝達される応力を分散させるために増し打ち材56が充填されることもある。
隣接する前記鋼管矢板の間の谷部へ入り込むように張り出す張出部を有し、この張出部に前記引張補強材が定着されるように構成されていることを特徴とする(第1の発明)。
本発明による鋼管矢板の腹起こし材によれば、タイ材から鋼管矢板へ応力が面的に分散して伝達することができるので、局所的に大きな応力が鋼管矢板にかかることはない。これにより、鋼管矢板の変形を抑えつつ、鋼管矢板に十分に応力を伝達させることができる。また、鋼管矢板へ応力が分散して伝達することができるために、増し打ち材等を充填する必要もなく、施工コストを削減できる。
本発明による鋼管矢板の腹起こし材によれば、保護部材により外部物体から定着部を防護して、定着部の突出部の破損や損傷を防止することができる。
本発明による鋼管矢板の腹起こし材によれば、リブ板により外部物体から定着部を防護するとともに、タイ材から腹起こし材の定着部にかかる反力に効果的に抵抗できる。
本発明による鋼管矢板の腹起こしによれば、タイ材と鋼管矢板間の応力を均等かつ分散させて伝達することができる。これにより、鋼管矢板の変形を回避するとともに、タイ材が十分に鋼管矢板を支持することができる。
本発明による鋼管矢板の腹起こしによれば、腹起こし材が2本の鋼管矢板毎に設けられることで、腹起こし材が連続して設置される鋼管矢板の夫々の外周側面に必ず接触できる配置となり、全ての鋼管矢板に応力を均等かつ分散させて伝達することができる。
下記に示す説明において、図5又は図6と同様の構成を用いたものと対応する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図1に示すように、本実施形態における腹起こし材10は、タイ材14bの張力を鋼管矢板12に伝達させるために、鋼管矢板12の水平表面に沿って水平方向に伸びるように設けられ、互いに連結されることで腹起こし11を構成している。
図2に示すように、腹起こし11は、当接板101とリブ板102からなる腹起こし材10が接続プレート30により水平方向に連結されて構成されている。なお、腹起こし11を構成する腹起こし材10の連結方向の長さは、例えば、連続する鋼管矢板12の外径の2本分程度の長さとなっている。
図3及び図4に示すように、鋼管矢板12間は、例えば、二港湾(L−T)型などの継手20によって連結されているため、先ず、この継手20にタイ材14bを挿通するための挿通孔22を穿孔する。上記のように、タイ材14bの端部が挿通孔22と腹起こし材10の貫通穴16を通じて定着されるので、継手20の部位うち、腹起こし材10の貫通穴16が配置される位置にこの挿通孔22を形成していく。また、挿通孔22の形状は、タイ材14bの挿入に支障のないようにタイ材14bの直径及び傾きを考慮して穿孔する。なお、水中においての穿孔作業となる場合には、例えば、水中ガス切断法を用いる。
12 鋼管矢板 14a、14b タイ材
16 貫通穴 18、19 定着部
20 継手 22 挿通孔
24 支圧板固定プレート 26 支圧板
28 ナット 30 接続プレート
32 連結穴 60 鋼管矢板壁
101 当接板 101a 張出部
101b 湾曲部 102 リブ板
Claims (8)
- 引張補強材の一端部が定着され、連続して設置された複数の鋼管矢板を支持するための腹起こし材であって、
隣接する前記鋼管矢板の間の谷部へ入り込むように張り出す張出部を有し、この張出部に前記引張補強材が定着されるように構成されていることを特徴とする鋼管矢板の腹起こし材。 - 前記張出部の両側に前記鋼管矢板の外周と当接する湾曲部を備えることを特徴とする請求項1に記載の鋼管矢板の腹起こし材。
- 前記引張補強材の一端部が定着される定着部を保護する保護部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の鋼管矢板の腹起こし材。
- 前記保護部材は、前記腹起こし材の上縁及び下縁の少なくともいずれかに設けられ、前記引張補強材の前記一端側へ、前記定着部の突起長よりも大きく突出するリブ板であることを特徴とする請求項3に記載の鋼管矢板の腹起こし材。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の腹起こし材が複数の前記鋼管矢板間に設けられ、隣接する腹起こし材が互いに連結されてなることを特徴とする鋼管矢板の腹起こし。
- 前記腹起こし材が2本の前記鋼管矢板毎に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の鋼管矢板の腹起こし。
- 請求項5又は6に記載の腹起こしを用いて支持されたことを特徴とする鋼管矢板。
- 鋼管矢板の施工方法であって、
複数の鋼管矢板を連続して打設すると共に、隣接する鋼管矢板を継手により連結し、
前記継手に挿通孔を形成し、
他端が控え工に連結された引張補強材の一端部を前記挿通孔に挿通し、
請求項1〜4の何れかに記載の腹起こし材を、隣接する前記鋼管矢板の間の谷部に前記張出部が入り込むように設置すると共に、前記挿通孔に挿通した引張補強材の一端部を前記張出部に定着し、
隣接する前記腹起こし材を連結することを特徴とする方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007065574A JP4893391B2 (ja) | 2007-03-14 | 2007-03-14 | 鋼管矢板の腹起こし材、腹起こし、腹起こしを用いた鋼管矢板及びその施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007065574A JP4893391B2 (ja) | 2007-03-14 | 2007-03-14 | 鋼管矢板の腹起こし材、腹起こし、腹起こしを用いた鋼管矢板及びその施工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008223390A true JP2008223390A (ja) | 2008-09-25 |
JP4893391B2 JP4893391B2 (ja) | 2012-03-07 |
Family
ID=39842317
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007065574A Expired - Fee Related JP4893391B2 (ja) | 2007-03-14 | 2007-03-14 | 鋼管矢板の腹起こし材、腹起こし、腹起こしを用いた鋼管矢板及びその施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4893391B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012097415A (ja) * | 2010-10-29 | 2012-05-24 | Jfe Steel Corp | 鋼管矢板式係船岸 |
CN105113522A (zh) * | 2015-09-22 | 2015-12-02 | 河南万泰建安开发有限公司 | 一种空间复合支护结构 |
JP2016180223A (ja) * | 2015-03-23 | 2016-10-13 | 大成建設株式会社 | 山留架構およびその構築方法 |
JP2018184770A (ja) * | 2017-04-26 | 2018-11-22 | 日本タイロッド工業株式会社 | 開き防止金具 |
CN109555108A (zh) * | 2018-12-25 | 2019-04-02 | 中铁十七局集团有限公司 | 一种钢板桩围护施工结构 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110984172B (zh) * | 2019-11-26 | 2021-07-02 | 秦皇岛兴龙建设工程有限公司 | 一种基坑支护用水平钢支撑机构及其使用方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0995943A (ja) * | 1995-09-29 | 1997-04-08 | Kubota Corp | 鋼管柱列土留壁におけるア−スアンカの施工方法 |
JPH09296427A (ja) * | 1996-04-30 | 1997-11-18 | Kawasaki Steel Corp | 水域構造物及びその構築方法 |
JP2005113446A (ja) * | 2003-10-06 | 2005-04-28 | Ps Mitsubishi Construction Co Ltd | 落石防護機能を備えた擁壁及び道路形成方法 |
-
2007
- 2007-03-14 JP JP2007065574A patent/JP4893391B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0995943A (ja) * | 1995-09-29 | 1997-04-08 | Kubota Corp | 鋼管柱列土留壁におけるア−スアンカの施工方法 |
JPH09296427A (ja) * | 1996-04-30 | 1997-11-18 | Kawasaki Steel Corp | 水域構造物及びその構築方法 |
JP2005113446A (ja) * | 2003-10-06 | 2005-04-28 | Ps Mitsubishi Construction Co Ltd | 落石防護機能を備えた擁壁及び道路形成方法 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012097415A (ja) * | 2010-10-29 | 2012-05-24 | Jfe Steel Corp | 鋼管矢板式係船岸 |
JP2016180223A (ja) * | 2015-03-23 | 2016-10-13 | 大成建設株式会社 | 山留架構およびその構築方法 |
CN105113522A (zh) * | 2015-09-22 | 2015-12-02 | 河南万泰建安开发有限公司 | 一种空间复合支护结构 |
JP2018184770A (ja) * | 2017-04-26 | 2018-11-22 | 日本タイロッド工業株式会社 | 開き防止金具 |
CN109555108A (zh) * | 2018-12-25 | 2019-04-02 | 中铁十七局集团有限公司 | 一种钢板桩围护施工结构 |
CN109555108B (zh) * | 2018-12-25 | 2023-09-29 | 中铁十七局集团有限公司 | 一种钢板桩围护施工结构 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4893391B2 (ja) | 2012-03-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4942759B2 (ja) | 腹起こし固定具 | |
JP5495706B2 (ja) | 既設港湾岸壁の補強構造 | |
JP4599384B2 (ja) | 盛土構造物およびその構築方法 | |
JP4893391B2 (ja) | 鋼管矢板の腹起こし材、腹起こし、腹起こしを用いた鋼管矢板及びその施工方法 | |
KR101973565B1 (ko) | 종방향 플레이트가 부착된 phc 말뚝에 차수용 플레이트를 용접으로 접합하여 흙막이 벽체와 차수벽을 동시에 조성하는 흙막이 공법 | |
JP7017541B2 (ja) | 既存矢板式岸壁の改良構造及び改良方法 | |
KR102184900B1 (ko) | 원형강관을 이용한 가설 흙막이 벽체 구조물 및 그 시공방법 | |
JP6477565B2 (ja) | 既設鋼矢板壁の補強構造及び補強方法 | |
JP5777435B2 (ja) | 小規模建築物用基礎の補強工法 | |
JP4876991B2 (ja) | 既設岸壁の改修補強方法および改修補強構造 | |
JP5028781B2 (ja) | 既設岸壁の改修補強方法およびその改修補強構造 | |
KR100808977B1 (ko) | 흙막이 가시설 공사의 코너 버팀보의 연결장치 | |
JP4958064B2 (ja) | 岸壁の耐震補強構造 | |
KR20190049284A (ko) | 활동파괴 저항성능이 향상된 콘크리트 케이슨 및 그 시공방법 | |
JP4798203B2 (ja) | 既設基礎の補強構造および補強方法 | |
JP2007107233A (ja) | 土留構造物の構築方法 | |
JP6292028B2 (ja) | 盛土補強構造 | |
JP2017197910A (ja) | 土留壁構造の構築方法および土留壁構造 | |
JP4529631B2 (ja) | 地下構造及び地下構造の構築方法 | |
JP5551943B2 (ja) | 地盤改良体を用いた基礎構造 | |
JP5480745B2 (ja) | 構造物用既設基礎の補強方法 | |
JP6022729B1 (ja) | 切梁受け具及びそれを用いた橋脚補強工法 | |
JP4662484B2 (ja) | 土留め擁壁構造の選定方法、土留め擁壁の構築方法、及び土留め擁壁 | |
KR100657654B1 (ko) | 복수개의 앵커삽입홀이 형성된 에이치형 파일 | |
JP4519802B2 (ja) | オープンケーソン工法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100219 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110602 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110614 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110801 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111122 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111205 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150106 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |