JP4912222B2 - インクジェットヘッドアッセンブリおよびインクジェットヘッドの製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッドアッセンブリおよびインクジェットヘッドの製造方法 Download PDF

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本発明は、インクジェットヘッドを備えたインクジェットヘッドアッセンブリおよびインクジェットヘッドの製造方法に関する。
近年、インクジェットプリンタやインクジェットプロッタなどの、インクジェット記録方式を利用したプリンタ装置が、一般消費者向けの小型プリンタだけでなく、例えば電子回路の形成や液晶ディスプレイ用のカラーフィルタの製造、有機ELディスプレイの製造といった工業用途にも、広く利用されている。
その中で、インクジェット式プリンタ装置には、印字速度の高速化が求められている。そこで、インクジェットヘッドを主走査方向に移動させながら記録を行なうのではなく、ノズル孔が記録媒体の全幅にわたって複数配列されたインクジェットヘッドを用い、主走査方向に対して同時に印字するラインタイプのインクジェット式プリンタ装置が用いられている。
しかしながら、ラインタイプのインクジェットプリンタ装置では、ライン全体に対応するインクジェットヘッドを一括で作製することは製造コストが高くなるため、分割して作製されている。具体的には、複数のインクジェットヘッドを準備し、フレーム上に位置合わせをした後、組み立てられている。ここで、インクジェットヘッドの位置合わせが正確でないと、インクジェットヘッド間でインク吐出の位置や方向が変化して、例えば、印字物にスジが発生するなどの不具合が生じることがあった。そこで、フレームに複数のインクジェットヘッドを組み込む際に、ガラスからなるアライメントプレートにクロムスパッタによりノズル孔の位置を示すマーカーを形成し、ガラスのアライメントプレート上のノズル孔の位置を示すマーカーとそれに相対するノズル孔とを画像上であわせることにより、高精度な位置合わせを実現する方法が提案されている(例えば、特許文献1。)。
特開2004−322606号公報
しかしながら、このようなアライメント方法で搭載されたインクジェットプリンタ装置は、インクジェットヘッドの交換に時間がかかるという問題があった。すなわち、インクジェットヘッドを交換している間、印刷設備を稼動させることができず、印刷の効率が低くなっていた。
また、印刷を行なう際に、インクジェットヘッドは、使用するインクの粘度を低くするために加温されたり、インクジェットヘッドの周囲に置かれるドライバICの発熱の影響を受けたりして温度が高くなる。このとき、熱により寸法の変化したインクジェットヘッドは、前記インクジェットヘッドの組み付けられたフレームと間に寸法差が生じるため、インクジェットヘッドが歪むため、印刷精度が劣化するという問題があった。
そこで、本発明は、短時間で位置精度の高い組み付けが可能であるとともに、環境温度の変化に対して生じる印刷精度の劣化を抑制できるインクジェットヘッドアッセンブリおよびインクジェットヘッドの製造方法を提供することを目的とする。
本発明のインクジェットヘッドアッセンブリは、インクが吐出される複数のノズル孔が長方形のノズル形成領域に形成されたノズル面を備えたインクジェットヘッドを平板状のフレームに、前記ノズル面を前記フレームの主面に平行となるように固定して構成されたインクジェットヘッドアッセンブリであって、前記インクジェットヘッドは、前記フレームに設けられており、前記フレームの主面に垂直であり、前記ノズル形成領域の短辺より外側の両側にそれぞれ位置している2つの位置決めピンに当接しており、一方の前記位置決めピンは、前記フレームの主面と平行な面内で前記インクジェットヘッドが回転する中心を定め、他方の前記位置決めピンは、前記インクジェットヘッドの回転を止めるものであり、前記インクジェットヘッドは、前記ノズル形成領域の短辺の外側の両側の、前記位置決めピンとの当接部と当該位置決めピン側の前記ノズル形成領域の短辺との間で、それぞれ前記フレームにネジ止めされていることを特徴とする。
また、前記2つの位置決めピンの当接部は、それぞれ前記フレームの主面に垂直な方向から見て、外側に凸の曲面からなり、一方の前記位置決めピンは長さ方向においてインクジェットヘッドの2つの面とそれぞれ線接触しており、他方の前記位置決めピンは長さ方向において前記インクジェットヘッドの1つの面と線接触していることが好ましい。
また、前記インクジェットヘッドはインクジェットヘッド本体に2つのアライメントプレートをネジ止めして構成され、一方の前記アライメントプレートは一方の前記位置決めピンに当接しているとともに、他方の前記アライメントプレートは他方の前記位置決めピンに当接していることが好ましい。
また、前記インクジェットヘッドの一方の前記位置決めピンと当接する部位はV字状の切り欠き形状であるとともに、前記インクジェットヘッドの他方の前記位置決めピンと当接する部位は、前記インクジェットヘッドの回転方向に対して略垂直に他方の前記位置決めピンに当接する平面を有することが好ましい。
本発明のインクジェットヘッドアッセンブリは、インクが吐出される複数のノズル孔が長方形のノズル形成領域に形成されたノズル面を備えたインクジェットヘッドを平板状のフレームに、前記ノズル面を前記フレームの主面に平行となるように固定して構成されたインクジェットヘッドアッセンブリであって、前記フレームは、前記インクジェットヘッドに設けられており、前記ノズル面に対して垂直であり、前記ノズル形成領域の短辺より外側の両側にそれぞれ位置している2つの位置決めピンに当接しており、一方の前記位置決めピンは、前記ノズル面と平行な面内で前記フレームが回転する中心を定め、他方の前記位置決めピンは、前記フレームの回転を止めるものであり、前記インクジェットヘッドは、前記ノズル形成領域の短辺の外側の両側の、前記位置決めピンとの当接部と当該位置決めピン側の前記ノズル形成領域の短辺との間で、それぞれ前記フレームにネジ止めされていることを特徴とする。
また、前記2つの位置決めピンの当接部は、それぞれ前記フレームの主面に垂直な方向から見て、外側に凸の曲面からなり、一方の前記位置決めピンは長さ方向において前記フレームの2つの面とそれぞれ線接触しており、他方の前記位置決めピンは長さ方向において前記フレームの1つの面と線接触していることが好ましい。
また、ネジ止め位置が、前記フレームの主面に垂直な方向から見て、前記ノズル形成領域の長辺の中央に引いた短辺に平行な仮想の中央線に対して線対称であることが好ましい。
また、前記フレームの主面に垂直な方向から見て、前記ネジ止め位置および2つの前記位置決めピンがノズル形成領域の短辺の中央に引いた長辺に平行な仮想の中央線上にあることが好ましい。
本発明のインクジェットヘッドの製造方法は、インクが吐出される複数のノズル孔を備えたインクジェットヘッド本体を準備する工程と、平板状で主面に垂直な2つの基準ピンを備えた位置決め用治具を準備する工程と、前記治具の前記基準ピンに対して前記ノズル孔が所定の位置に位置するように前記インクジェットヘッド本体を移動させる位置決め工程と、前記基準ピンと当接させる2つの面を備えた第1のアライメントプレートを準備する工程と、前記第1のアライメントプレートを前記治具の一方の前記基準ピンに2箇所で
当接させる工程と、当接させた第1のアライメントプレートを位置決め工程後の前記インクジェットヘッド本体に固定する工程と、前記基準ピンと当接する一つの面を備えた第2のアライメントプレートを準備する工程と、前記第2のアライメントプレートを前記治具の他方の前記基準ピンに1箇所で当接させる工程と、当接させた第2のアライメントプレートを位置決め工程後の前記インクジェットヘッド本体に固定する工程と、前記治具から前記第1のアライメントプレートおよび前記第2のアライメントプレートの固定されたインクジェットヘッド本体を取り外す工程を含むことを特徴とする。
また、本発明のインクジェットヘッドの製造方法は、インクが吐出される複数のノズル孔を備えたインクジェットヘッド本体を準備する工程と、平板状で主面に垂直な2つの基準ピンを備えた位置決め用治具を準備する工程と、前記治具の前記基準ピンに対して前記ノズル孔が所定の位置に位置するように前記インクジェットヘッド本体を移動させる位置決め工程と、前記基準ピンと当接させる2つの面を備えた第1のアライメント部および前記基準ピンと当接する一つの面を備えた第2のアライメント部を有するアライメントプレートを準備する工程と、前記第1のアライメント部を前記治具の一方の前記基準ピンに2箇所で当接させるとともに、前記第2のアライメント部を前記治具の他方の前記基準ピンに1箇所で当接させる工程と、前記第1および第2のアライメント部を当接させた前記アライメントプレートを位置決め工程後の前記インクジェットヘッド本体に固定する工程と、前記治具から前記アライメントプレートの固定されたインクジェットヘッド本体を取り外す工程を含むことを特徴とする。
本発明インクジェットヘッドアッセンブリは、インクが吐出される複数のノズル孔が長方形のノズル形成領域に形成されたノズル面を備えたインクジェットヘッドを平板状のフレームに、前記ノズル面を前記フレームの主面に平行となるように固定して構成されたインクジェットヘッドアッセンブリであって、前記インクジェットヘッドは、前記フレームに設けられており、前記フレームの主面に垂直であり、前記ノズル形成領域の短辺より外側の両側にそれぞれ位置している2つの位置決めピンに当接しており、一方の前記位置決めピンは、前記フレームの主面と平行な面内で前記インクジェットヘッドが回転する中心を定め、他方の前記位置決めピンは、前記インクジェットヘッドの回転を止めるものであり、前記インクジェットヘッドは、前記ノズル形成領域の短辺の外側の両側の、前記位置決めピンとの当接部と当該位置決めピン側の前記ノズル形成領域の短辺との間で、それぞれ前記フレームにネジ止めされている。まず、一方の前記位置決めピンは、前記フレームの主面と平行な面内で前記インクジェットヘッドが回転する中心を定め、他方の前記位置決めピンは、前記インクジェットヘッドの回転を規制するものであることにより前記位置決めピンに対する前記ノズル孔の位置が遊びなく定まり、前記インクジェットヘッドを高精度に組み付けることができる。
そして、この組み付けは、前記インクジェットヘッドを前記フレームに押し当ててネジ止めするだけであるから、非常に短時間で行なうことができる。
さらに、ネジ止めを前記ノズル形成領域の両短辺の外側それぞれで、前記ノズル形成領域の短辺の外側と前記位置決めピンとの当接部との間でしてあることにより、前記インクジェットヘッドを前記フレームに組み付ける時の温度と、前記インクジェットヘッドからインクを吐出させる時の温度とが異なっていても、前記インクジェットヘッドが歪んで変形することが抑制されるため、印刷精度の劣化が抑制できる。
また、前記2つの位置決めピンの当接部は、それぞれ前記フレームの主面に垂直な方向から見て、外側に凸の曲面からなり、一方の前記位置決めピンは長さ方向においてインクジェットヘッドの2つの面とそれぞれ線接触しており、他方の前記位置決めピンは長さ方向において前記インクジェットヘッドの1つの面と線接触している場合、当接部が直線状であるので、例えば点状の部分で当接している場合と比べて前記フレームと前記インクジェットヘッドの着脱を繰り返しても当接部の変形が少なく、前記インクジェットヘッドを組み付けた際の前記位置決めピンに対する前記ノズル孔の位置の変動をより抑制できる。
また、前記インクジェットヘッドはインクジェットヘッド本体に2つのアライメントプレートをネジ止めして構成され、一方の前記アライメントプレートは一方の前記位置決めピンに当接しているとともに、他方の前記アライメントプレートは他方の前記位置決めピンに当接している場合は、前記インクジェットヘッドを作製において、前記インクジェットヘッド本体と前記アライメントプレートを取り付ける際の精度が高くなるため、前記位置決めピンに対する前記ノズル孔の位置精度がより高くなる。これは、例えば、アライメントプレートが1つである場合は、アライメントプレートが組み付け後に位置ズレしないようにするためには、2つの位置決めピンのそれぞれの近くでアライメントプレートをネジで固定する必要があり、一方のネジを締めた際、締めたネジと離れた方のアライメントプレートがわずかに動くことで、位置決めピンに対する前記インク孔の精度が劣化することがからである。
また、前記インクジェットヘッドの一方の前記位置決めピンと当接する部位はV字状の切り欠き形状であるとともに、前記インクジェットヘッドの他方の前記位置決めピンと当接する部位は、前記インクジェットヘッドの回転方向に対して略垂直に他方の前記位置決めピンに当接する平面を有する場合、他方の位置決めピンが、回転する角度を定める際に、一方の前記位置決めピンの回転の軸がズレ難いため、位置決めピンに対するノズル孔の位置精度がさらに向上する。
本発明インクジェットヘッドアッセンブリは、インクが吐出される複数のノズル孔が長方形のノズル形成領域に形成されたノズル面を備えたインクジェットヘッドを平板状のフ
レームに、前記ノズル面を前記フレームの主面に平行となるように固定して構成されたインクジェットヘッドアッセンブリであって、前記フレームは、前記インクジェットヘッドに設けられており、前記ノズル面に対して垂直であり、前記ノズル形成領域の短辺より外側の両側にそれぞれ位置している2つの位置決めピンに当接しており、一方の前記位置決めピンは、前記ノズル面と平行な面内で前記フレームが回転する中心を定め、他方の前記位置決めピンは、前記フレームの回転を止めるものであり、前記インクジェットヘッドは、前記ノズル形成領域の短辺の外側の両側の、前記位置決めピンとの当接部と当該位置決めピン側の前記ノズル形成領域の短辺との間で、それぞれ前記フレームにネジ止めされている。まず、一方の前記位置決めピンは、前記フレームの主面と平行な面内で前記インクジェットヘッドが回転する中心を定め、他方の前記位置決めピンは、前記インクジェットヘッドの回転を規制するものであることにより前記位置決めピンに対する前記ノズル孔の位置が遊びなく定まり、前記インクジェットヘッドを高精度に組み付けることができる。
そして、この組み付けは、前記インクジェットヘッドを前記フレームに押し当ててネジ止めするだけであるから、非常に短時間で行なうことができる。
さらに、ネジ止めを前記ノズル形成領域の両短辺の外側それぞれで、前記ノズル形成領域の短辺の外側と前記位置決めピンとの当接部との間でしてあることにより、前記インクジェットヘッドを前記フレームに組み付ける時の温度と、前記インクジェットヘッドからインクを吐出させる時の温度とが異なっていても、前記インクジェットヘッドが歪んで変形することが抑制されるため、印刷精度の劣化が抑制できる。
また、前記2つの位置決めピンの当接部は、それぞれ前記フレームの主面に垂直な方向から見て、外側に凸の曲面からなり、一方の前記位置決めピンは長さ方向において前記フレームの2つの面とそれぞれ線接触しており、他方の前記位置決めピンは長さ方向において前記フレームの1つの面と線接触している場合、当接部が直線状であるので、例えば点状の部分で当接している場合と比べて前記フレームと前記インクジェットヘッドの着脱を繰り返しても当接部の変形が少なく、前記インクジェットヘッドを組み付けた際の前記位置決めピンに対する前記ノズル孔の位置の変動をより抑制できる。
また、ネジ止め位置が、前記フレームの主面に垂直な方向から見て、前記ノズル形成領域の長辺の中央に引いた短辺に平行な仮想の中央線に対して線対称である場合、前記インクジェットヘッドを前記フレームに組み付ける時の温度と、前記インクジェットヘッドからインクを吐出させる時の温度とが異なっている際の、前記インクジェットヘッドの変形が前記インク孔形成領域に対して対称に変形するため、変形による印刷精度の劣化をより少なくできる。
また、記フレームの主面に垂直な方向から見て、前記ネジ止め位置および2つの前記位置決めピンがノズル形成領域の短辺の中央に引いた長辺に平行な仮想の中央線上にあることを特徴とする場合には、フレームとインクジェットヘッドとの間に温度差が生じてもインクジェットヘッドに加わる応力は、単純な圧縮あるいは伸び応力になるため、インクジェットヘッドが歪んで変形してノズル孔の位置が変動することがより抑制できる。
本発明のインクジェットヘッドの製造方法は、インクが吐出される複数のノズル孔を備えたインクジェットヘッド本体を準備する工程と、平板状で主面に垂直な2つの基準ピンを備えた位置決め用治具を準備する工程と、前記治具の前記基準ピンに対して前記ノズル孔が所定の位置に位置するように前記インクジェットヘッド本体を移動させる位置決め工程と、前記基準ピンと当接させる2つの面を備えた第1のアライメントプレートを準備する工程と、前記第1のアライメントプレートを前記治具の一方の前記基準ピンに2箇所で当接させる工程と、当接させた第1のアライメントプレートを位置決め工程後の前記インクジェットヘッド本体に固定する工程と、前記基準ピンと当接する一つの面を備えた第2のアライメントプレートを準備する工程と、前記第2のアライメントプレートを前記治具の他方の前記基準ピンに1箇所で当接させる工程と、当接させた第2のアライメントプレートを位置決め工程後の前記インクジェットヘッド本体に固定する工程と、前記治具から前記第1のアライメントプレートおよび前記第2のアライメントプレートの固定されたインクジェットヘッド本体を取り外す工程を含むことにより、前記インクジェットヘッドは、前記基準ピンと同じ所定で同じ距離離れた2つの位置決めピン設けられた前記フレームに組み込んだ際に、前記フレーム上の位置決めピンに対するノズル孔の位置が高精度になる。
また、本発明のインクジェットヘッドの製造方法は、インクが吐出される複数のノズル孔を備えたインクジェットヘッド本体を準備する工程と、平板状で主面に垂直な2つの基準ピンを備えた位置決め用治具を準備する工程と、前記治具の前記基準ピンに対して前記ノズル孔が所定の位置に位置するように前記インクジェットヘッド本体を移動させる位置決め工程と、前記基準ピンと当接させる2つの面を備えた第1のアライメント部および前記基準ピンと当接する一つの面を備えた第2のアライメント部を有するアライメントプレートを準備する工程と、前記第1のアライメント部を前記治具の一方の前記基準ピンに2箇所で当接させるとともに、前記第2のアライメント部を前記治具の他方の前記基準ピンに1箇所で当接させる工程と、前記第1および第2のアライメント部を当接させた前記アライメントプレートを位置決め工程後の前記インクジェットヘッド本体に固定する工程と、前記治具から前記アライメントプレートの固定されたインクジェットヘッド本体を取り外す工程を含むことにより、前述と同様の効果がある。
以下、本発明の印刷ヘッドの一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるインクジェットアッセンブリを備えたインクジェットプリンタの概略構成図である。図2(a)は図1に示したインクジェットプリンタを構成するインクジェットヘッドアッセンブリの一部の概略斜視図で、フレームの一部にインクジェットヘッドが組み込まれる状態を示している。図2(b)は図1に示したインクジェットプリンタを構成するインクジェットヘッドアッセンブリの一部の概略斜視図で、フレームの一部にインクジェットヘッドが分離した状態を示している。図2(c)は、インクジェットヘッドとフレームの位置決めピンとが当接している状態を示した図2(b)の部分上面図である。図2(d)は、インクジェットヘッドとフレームの位置決めピンとが当接している状態を示した図2(b)の部分下面図である。
本発明のインクジェットヘッドアッセンブリ4は、平板上のフレーム3にインクが吐出される複数のノズル孔20aを備えたインクジェットヘッド2が固定されている。インクジェットプリンタ1(以下、プリンタ1とする)には、インクジェットヘッドアッセンブリ4が組み付けられるとともに、プリンタ1にはローラ12が備わり、ローラ12を回転させ、印刷ロール紙などの記録媒体11を搬送する。つまり、インクジェットヘッドアッセンブリ4に対して記録媒体11を相対的に移動させながら、インクジェットヘッド2のノズル孔20aからインクを吐出させることにより、記録媒体11に画像や文字などを記録させることができる。
図1に示したインクジェットヘッドアッセンブリ4には8個のインクジェットヘッド2が固定されており、記録媒体11の搬送方向(移動方向)に4列のインクジェットヘッド2が並べられており、記録媒体11の搬送方向と垂直な方向に2列のインクジェットヘッド2が並べられている。搬送方向の4列のインクジェットヘッド2は、異なる色のインク、例えば、それぞれ、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、シアン(C)およびブラック(K)のインクを吐出させることにより、記録媒体11にカラーで絵や文字などを記録させることができる。あるいは、各列のインクジェットヘッド2から吐出されるインクの位置をずらすことにより、1つのインクジェットヘッド2から吐出され記録媒体11に着弾するインクのピッチよりも短いピッチでインクを着弾させることができ、より細緻な画像を記録できる。
また、搬送方向と垂直な方向に2列並べること、すなわち、長さの長いインクジェットヘッド2を1つ作製するよりも、短いインクジェットヘッド2を2つ作製することにより、インクジェットヘッド2のコストを安価にすることができる。なお、インクジェットヘッドアッセンブリ4に組み込むインクジェットヘッド2の個数はこの例に限られない。例えば、記録媒体11の搬送方向のインクジェットヘッド2の列を増やして、インクの色数を増やしたり、搬送方向と垂直な方向の列を増やして、より大きい記録媒体11に対して広い面積で記録したりできる。
このようなインクジェットヘッドアッセンブリ4では、インクジェットヘッド2を、高い位置精度でフレーム3に組み込む必要がある。搬送方向に並んだインクジェットヘッド2の位置精度が悪いと、多色印刷の各色の位置が合わないため、印刷される絵や文字などの色が合わなくなったり、インクの着弾位置がずれるため、スジが発生したりするからであり、搬送方向に垂直に並んだインクジェットヘッド2の位置精度が悪いと、隣接するインクジェットヘッド2の間に印刷されない部分、あるいは、重複して印刷される部分が生じ、スジが発生したりするからである。
なお、上述の実施形態では、紙にインクを吐出するものを例示したが、吐出する液体は、インク以外のもの、
例えば、導電性ペーストなどでもよく、記録媒体は、紙以外のもの、例えば、樹脂のシートや、布などでもかまわない。
この実施形態で示した、インクジェットヘッド2には、インクジェットヘッドアッセンブリ4に、記録媒体11の移動方向と垂直方向に2本に、また移動方向に4列に並べて、インクジェットヘッド2に形成されてノズル形成領域20bの長辺方向を移動方向と垂直な方向として組み付けられている。なお、インクジェットヘッドアッセンブリ4に組み込まれるインクジェットヘッド2は1本でもかまわないし、もっと多くてもよい。
インクジェットヘッド2には、インクを吐出する複数のノズル孔20aが長方形のノズル形成領域20bに形成されたノズル面20を備えており、ノズル面20がフレーム3の主面に平行となるようにインクジェットヘッドアッセンブリ4に組み込まれている。インクジェットヘッド2は、ノズル形成領域20bの短辺より外側に、それぞれフレーム3の主面から垂直に設けられた2つの位置決めピン21a、21bに当接しており、一方の位置決めピン21aは、フレーム3の主面と平行な面内でインクジェットヘッド2が回転する中心を定め、他方の位置決めピン21bは、インクジェットヘッド2の回転を規制するものである。そして、インクジェットヘッド2は、ノズル形成領域20bの位置決めピン21a側の短辺の外側と位置決めピン21aとの当接部との間でフレーム3にネジ25aでネジ止めされており、ノズル形成領域20bの位置決めピン21b側の短辺の外側と位置決めピン21bとの当接部との間でフレーム3にネジ25bでネジ止めされている。
これにより、位置決めピン21a、21bに対して、インクジェットヘッド2の位置が遊びなく定まる。すなわち、位置決めピン21a、21bに対するインクジェットヘッド2に形成されたノズル孔20aの位置が遊びなく定まり、フレーム3に対してノズル孔20aの位置を高精度に組み付けることができる。
そして、この組み付けは、インクジェットヘッド2をフレーム3に押し当てて固定するだけであるから、非常に短時間で行なうことができる。これにより、インクジェットヘッド2を交換するために、プリンタ1の稼動を止める時間が少なくなり、プリンタ1の稼働率が高くなる。また、組み付ける際に、インクジェットヘッド2の位置測定などは必要なく、インクジェットヘッドアッセンブリ4をプリンタ1に取り付けたままで、インクジェットヘッド2だけを交換することも可能である。
インクジェットヘッド2とフレーム3の固定は、ネジ25a、25bを、それぞれ貫通孔23a、24aを通し、フレーム3のネジ孔24a、24bに取り付けることで行っている。固定は、24a、24bの部分に貫通孔を形成しボルトとナットで行ってもよい。ネジあるいはボルトで行なうことで、容易に取り外すことができ、再固定できる。
位置決めピン21a、21bのうちインクジェットヘッド2に当接している部分は、それぞれフレーム3の主面に垂直な方向から見て、外側に凸の曲面からなる形状であり、一方の位置決めピン21aは長さ方向においてフレーム3の2つの面とそれぞれ線接触しているとともに、他方の位置決めピン21bは長さ方向においてフレーム3の1つの面と線接触していることが好ましい。このようにすると、点接触の場合と比較して当接する行為が繰り返されても、精度の劣化が少ない。また、各面は平面とするのがより好ましい。面の加工精度を高くしやすいからである。
さらに位置決めピン21a、21bの形状としては、いずれも円柱状であることがより好ましい。これにより、当接する部分が滑らかな曲線になっているため、当接する行為が繰り返されても、精度の劣化が少ない。また、寸法精度の高いものが作製しやすい。なお、明らかに当接しない部位を取り除いた横断面が半円のものや円周の1/4を直線にした柱状のものなどでもよい。
ここでノズル形成領域20bについて詳述する。ノズル形成領域20bとは、ノズル孔20aが形成されている領域を示すもので、ノズル形成領域20bと貫通孔23a、23bの位置、位置決めピン21a、21bの位置関係を所定のものにすることにより、インクジェットヘッド2をより高精度にフレーム3に組み付けることができる。ノズル形成領域20bは、ノズル孔20aの分布がわかるように、全てのノズル孔20aを含む長方形の中で面積が最小のものことを指す。図2(d)のインクインクジェットヘッド2のように、ノズル孔20aが長方形状に分布しているものはノズル形成領域20bのようになる。
図3(a)〜(c)は、本発明の他の実施形態のインクジェットヘッドアッセンブリに用いられるインクジェットヘッドの下面図である。図示しないが、いずれのインクジェットヘッドの、図2(a)および図2(b)に示したようにフレーム3に組み込こみ、インクジェットヘッドアッセンブリにすることにより、図1のようなプリンタに用いることができる。
図3(a)では、ノズル面50に、台形状の分布したノズル孔50aが、4つ千鳥状に配置されている。ノズル形成領域は、全体として長方形のノズル形成領域50bのようになる。
図3(b)では、ノズル面60にノズル孔60aが直線上に配置されている。ノズル形成領域は、全体として長方形のノズル形成領域60bのようになる。
図3(c)では、ノズル面70にノズル孔70aが平行四辺形状に配置されている。ノズル形成領域は、全体として長方形のノズル形成領域70bのようになる。
なお、ノズル形成領域20bが正方形になる場合は、以下の説明の長辺および短辺には、正方形の直行する辺をいずれかをそれぞれに当てはめればよい。
インクジェットヘッド2では、ノズル形成領域20bの位置決めピン21a側の短辺の外側と位置決めピン21aとの当接部との間でフレーム3にネジ25aでネジ止めされており、ノズル形成領域20bの位置決めピン21b側の短辺の外側と位置決めピン21bとの当接部との間でフレーム3にネジ25bでネジ止めされていることが重要である。これにより、インクジェットヘッド2の温度が、インクジェットヘッド2をフレーム3に組み付けた時の温度から変化した場合に、インクジェットヘッド2が歪んで、ノズル孔20aの位置が変動することを抑制できる。すなわち、インクジェットヘッド2が伸び縮みしようとすると、中心を定める位置決めピン21aと回転を規制する位置決めピン21bとではインクジェットヘッド2に対する当接の仕方が異なるため、位置決めピン21a、21bに対してインクジェットヘッド2の変形が非対称になるおそれがあるが、位置決めピン21a、21bとノズル形成領域21bの短辺の間でネジ止めされていることにより、この非対称な変形が抑制できる。
インクジェットヘッド2の温度が、インクジェットヘッド2をフレーム3に組み付けた時の温度から変化した場合とは、例えば、インクジェットヘッド2の付近に置かれたインクジェットヘッド2駆動するドライバICの発熱が伝わったり、使用するインクの粘度を下げるために加温することなどにより、インクジェットヘッド2の温度が高くなり、フレーム3よりもインクジェットヘッド2の方が高温になった場合が挙げられる。この場合、インクジェットヘッドの寸法の方が長くなる。
また、上述のような原因で温度が上がった場合であって、インクジェットヘッド2とフレーム3の温度がほぼ同じ場合でも、インクジェットヘッド2の熱膨張係数とフレーム3の熱膨張係数とに差がある場合は寸法差が生じる。この場合、インクジェットヘッド2の方の熱膨張係数が大きければ、インクジェットヘッド2の方の寸法が長くなり、インクジェットヘッド2の方の熱膨張係数が小さければ、インクジェットヘッド2の方の寸法が短くなる。また、プリンタ1に冷却機構が備えられている場合など、それにより温度変動も起こる。
また、ネジ25a、25bの固定位置は、フレーム3の主面に垂直な方向から見て、ノズル形成領域20bの長辺の中央に引いた短辺に平行な仮想の中央線Aに対して線対称であることが好ましい。これにより、インクジェットヘッド2をフレーム3に組み付けた時の温度から変化した場合に、インクジェットヘッド2の変形がインク孔形成領域20bに対して対称に変形するため、変形による印刷精度の劣化をより少なくできる。
また、フレーム3の主面に垂直な方向から見て、ネジ25a、25bの固定位置および位置決めピン21a、21bが、ノズル形成領域20bの短辺の中央に引いた長辺に平行な仮想の中央線B上にあることが好ましい。フレーム3とインクジェットヘッド2との間に温度差が生じてもインクジェットヘッド2に加わる応力は、単純な圧縮あるいは伸び応力になるため、インクジェットヘッド2が歪んで変形してノズル孔20aの位置が変動することがより抑制できる。
ここでインクジェットヘッド2とフレーム3との固定位置と、インクジェットヘッド2とフレーム3とに寸法差が生じた場合のノズル形成領域20bの変形について説明する。
図6(a)は本発明の範囲外のインクジェットヘッドアッセンブリの部分上面図あり、1つのインクジェットヘッド202と、フレーム(図示せず)に設けられインクジェットヘッド202に当接されている位置決めピン221a、221bを示している。インクジェットヘッド202はネジ225a、225bによりフレームに固定されている。インクジェットヘッド202には複数のインクが吐出されるノズル孔が設けられたノズル面220にノズル形成領域220b(下面にあるものを透過して示している)が設けられている。
インクジェットヘッド202がフレームに組み付けられた後、温度の影響によりインクジェットヘッド202とフレームとの間に寸法差が生じた場合、ノズル形成領域220bの歪みは、図6(a)に示したように点線で示した状態から実線で示した状態に歪み、記録媒体に記録される画像などが歪んだり、スジが発生したりする。ネジによる固定位置が、ノズル形成領域の前記ノズル形成領域の短辺の中央に引いた長辺に平行な仮想の中央線B対して線対称でないため、インクジェットヘッドの長手方向が伸び縮みするだけでなく、短手方向に変形するため、変形が大きくなっている。
図6(b)は本発明の範囲外のインクジェットヘッドアッセンブリの部分上面図あり、1つのインクジェットヘッド302と、フレーム(図示せず)に設けられインクジェットヘッド302に当接されている位置決めピン321a、321bを示している。インクジェットヘッド302はネジ325a〜325dによりフレームに固定されている。インクジェットヘッド302には複数のインクが吐出されるノズル孔が設けられたノズル面320にノズル形成領域320b(下面にあるものを透過して示している)が設けられている。
インクジェットヘッド302がフレームに組み付けられた後、温度の影響によりインクジェットヘッド302とフレームとの間に寸法差が生じた場合、ノズル形成領域320bの歪みは、図6(b)に示したように点線で示した状態から実線で示した状態に歪み、記録媒体に記録される画像などが歪んだり、スジが発生したりする。
図6(a)および図6(b)で示したインクジェットヘッドに生じたようなノズル形成領域の歪みを抑制するには、ノズル形成面20bの短辺の長さを変えず、長辺の長さを伸ばした部分に、インクジェットヘッド2をフレーム3に固定する固定位置を設けるのが好ましい。
図7(a)は本発明の範囲外のインクジェットヘッドアッセンブリの部分上面図あり、1つのインクジェットヘッド402と、フレーム(図示せず)に設けられインクジェットヘッド402に当接されている位置決めピン421a、421bを示している。インクジェットヘッド402はネジ425a、425bによりフレームに固定されている。インクジェットヘッド402には複数のインクが吐出されるノズル孔が設けられたノズル面420にノズル形成領域420b(下面にあるものを透過して示している)が設けられている。
インクジェットヘッド402がフレームに組み付けられた後、温度の影響によりインクジェットヘッド402とフレームとの間に寸法差が生じた場合、ノズル形成領域420bの歪みは、図7(a)に示したように点線で示した状態から実線で示した状態に歪み、記録媒体に記録される画像などが歪んだり、スジが発生したりする。固定位置であるネジ45a、425bの位置がそれぞれ、ノズル形成領域420bに対して、位置決めピン421a、421bより遠い位置にあるため、インクジェットヘッドが長くなるときのノズル面の伸びは位置決めピン421a、421bに対して非対称になっている。
図7(b)は本発明の範囲外のインクジェットヘッドアッセンブリの部分上面図あり、1つのインクジェットヘッド502と、フレーム(図示せず)に設けられインクジェットヘッド502に当接されている位置決めピン521a、521bを示している。インクジェットヘッド502はネジ525a、525bによりフレームに固定されている。インクジェットヘッド502には複数のインクが吐出されるノズル孔が設けられたノズル面520にノズル形成領域520b(下面にあるものを透過して示している)が設けられている。
インクジェットヘッド502がフレームに組み付けられた後、温度の影響によりインクジェットヘッド502とフレームとの間に寸法差が生じた場合、ノズル形成領域520bの歪みは、図7(b)に示したように点線で示した状態から実線で示した状態に歪み、記録媒体に記録される画像などが歪んだり、スジが発生したりする。固定位置であるネジ55a、525bの位置がそれぞれ、ノズル形成領域520bに対して、位置決めピン521a、521bより遠い位置にあるため、インクジェットヘッドが短くなるときのノズル面の縮みは位置決めピン521a、521bに対して非対称になっている。
図7(a)および図7(b)で示したインクジェットヘッドに生じたようなノズル形成領域の非対称な変形を抑制するには、インクジェットヘッド2をフレーム3に固定する固定位置を、ノズル形成面20bの短辺のそれぞれの外側で各短辺と位置決めピンの間に設けるのが好ましい。すなわち、固定位置は、位置決めピン21a側の短辺と位置決めピン21aの間および位置決めピン21b側の短辺と位置決めピン21bの間に設けるのが好ましい。さらに非対称な変形を抑制するには、固定位置をノズル形成領域20bの長辺の中央に引いた短辺に平行な仮想の中央線Aに対して線対称な位置に設けるのが好ましい。
フレーム3に組み込まれるインクジェットヘッド2の位置(ノズル孔20aの位置)は、インクジェットヘッド2が一つの場合でも記録媒体11との位置を定めるため重要であるが、インクジェットヘッド2が複数の場合はより重要である。フレーム3にインクジェットヘッド2が複数組み込まれる場合、それらの相対位置の精度が低いと、異なるインクジェットヘッド2から吐出されたインク滴の着弾位置が、所定の位置よりずれるため、記録された画像にスジが発生してしまう。このため、複数のインクジェットヘッド2を高精度の相対位置で組み込むことができるため本発明のインクジェットヘッドアッセンブリ4は、複数のインクジェットヘッド2を組み込むのに好適である。
また、インクジェットヘッド2と一方の位置決めピン21aとは、インクジェットヘッド2に設けられた一方の位置決めピン21aの側面と平行な2つの平面のそれぞれと一方の位置決めピン21aの側面とで直線状の部位で当接し、インクジェットヘッド2と他方の位置決めピン21bとは、インクジェットヘッド2に設けられた他方の位置決めピン21bの側面と平行な1つの平面と他方の位置決めピン21bの側面とで直線状の部位で当接しているのが好ましい。このことにより、フレーム3とインクジェットヘッド2の着脱を繰り返しても、インクジェットヘッドを組み付けた際の位置決めピン21a、21bに対するノズル孔20aの位置の変動がより抑制できる。
また、インクジェットヘッド2は、2つのアライメントプレート22a、22bを備え、インクジェットヘッド2と一方の位置決めピン21aとはアライメントプレート22aの一部で当接するとともに、インクジェットヘッド2と他方の位置決めピン21bとはアライメントプレート22bの一部で当接させている。このことにより、インクジェットヘッド2を組み立てる際に、位置決めピン21a、21bとノズル孔20aの位置を高精度に合わせるのが容易となるため、インクジェットヘッドアッセンブリ4にインクジェットヘッド2を組み込む際に、位置決めピン21a、21bとノズル孔20aの位置をより高精度にできる。また、位置決めピンの径のバラツキは極力小さい方が望ましいことは言うまでもない。
また、前記固定を行なう貫通孔23a、23b、24a、24bおよび位置決めピン21a、21bがインクジェットへド2の長手方向およびノズル面20と平行でインクジェットヘッド2の中央を通る線B上にあることが好ましい。このことにより、フレーム3とインクジェットヘッド2との間に温度差が生じてもインクジェットヘッド2に加わる応力は、単純な圧縮あるいは伸び応力になるため、インクジェットヘッド2が歪んで変形してノズル孔20aの位置が変動することがより抑制できる。
また、インクジェットヘッド2と一方の位置決めピン21aとが当接する部位はV字状の切り欠き形状であることにより、インクジェットヘッド2をフレーム3に組み込む際に、インクジェットヘッド2のV字状の切り欠きを一方の位置決めピン21aに当接させることで、簡単にインクジェットヘッド2とフレーム3とが回転する軸を定めることができ、さらに、インクジェットヘッド2の他方の位置決めピン21bと当接する部位は、インクジェットヘッド2の回転方向に対して略垂直に他方の位置決めピン21bに当接する平面を有することにより、回転する角度を定める際に、一方の位置決めピン21aの回転の軸がズレ難いため、位置決めピン21a、21bに対するノズル孔20aの位置精度がさらに向上する。
インクジェットヘッド2の他方の位置決めピン21bと当接する部位の、インクジェットヘッド2の回転方向に対する角度が略垂直でないと、インクジェットヘッド2の位置が悪くなる可能性がある。角度が、位置決めピン21bを当接させた際に回転を続けると、インクジェットヘッド2が位置決めピン21aとは離れる方向の場合、当接させたときにインクジェットヘッド2が位置決めピン21aから離れる方向に移動するため好ましくない。角度が、位置決めピン21bを当接させた際に回転を続けると、インクジェットヘッド2が位置決めピン21aに近づく方向の場合、当接させたとき、インクジェットヘッド2が位置決めピン21aに近づくため、逆の角度になっている場合より好ましい。しかし、当接する際の力のバラツキにより、インクジェットヘッド2が位置決めピン21aに押し付けられる力が変わるため、インクジェットヘッド2の組み付け位置のバラツキが生じる。したがって、インクジェットヘッド2の回転方向に対する角度は80〜90°が好ましく、特に90°が好ましい。
ここでアライメントプレート22a、22bは、図4(c)に示すように、V字状の切欠部を設けたアライメントプレート22aと、直線部を有する凹部を設けたアライメントプレート22bであることが好ましい。ここでは2つに分離したアライメントプレートを用いたが、一枚のアライメントプレートにV形状の切欠部と直線部を有する凹部を形成したものを用いても良い。このアライメントプレート22a、22bは基準ピン21a、21bに当接したままで、ネジで固定される。
固定は各アライメントプレート22a、22bにおいて複数の場所で行なうことが好ましい。その場合、複数の場所は直線Bに対して対称な位置であることが好ましい。そして、いずれのネジもネジを回転させるとアライメントプレート22a、22bの当接部が基準ピン31a、31bに押し当てられる方向になっていることが好ましい。これにより、後述のインクジェットヘッドの製造において、ネジを固定する際にアライメントプレート22a、22bと基準ピン31a、31bが離れることが抑制され、ネジを締めることにより発生する位置ずれがより抑制できる。さらに、略V字型の切り欠きのあるアライメントプレート22aを固定するネジは、回転方向が反対のものを偶数個組み合わせて使用することが好ましい。これにより、ネジを締めることにより発生する位置ずれが、反対回転のネジを使いことにより相殺されるため、組み付け時の位置ズレを小さくできる。
以上、フレーム側に位置決めピンのあるインクジェットヘッドアッセンブリについて詳述してきたが、位置決めピンはインクジェットヘッド側に設けてもよい。図(5)は、本発明の別のインクジェットヘッドアッセンブリの一部の概略斜視図である。
インクジェットヘッド102には、インクを吐出する複数のノズル孔(不図示)が長方形のノズル形成領域(不図示)に形成されたノズル面120を備えており、ノズル面120がフレーム103の主面に平行となるようにインクジェットヘッドアッセンブリ(不図示)に組み込まれている。インクジェットへ102が組み込まれたインクジェットヘッドアッセンブリは図1に示したようなプリンタに用いることができる。
フレーム103は、ノズル形成領域(不図示)の短辺より外側に、それぞれノズル面120に対して垂直に設けられた2つの位置決めピン121a、121bに当接しており、一方の位置決めピン121aは、ノズル面120と平行な面内でフレーム103が回転する中心を定め、他方の位置決めピン121bは、フレームの回転を規制するものである。そして、インクジェットヘッド102は、ノズル形成領域の位置決めピン121a側の短辺の外側と位置決めピン121aとの当接部との間でフレーム103にネジ(不図示)でネジ止めされ、ノズル形成領域の位置決めピン121b側の短辺の外側と位置決めピン121bとの当接部との間でフレーム103にネジ(不図示)でネジ止めされる。このことにより、フレームに位置決めピンを備えたインクジェットヘッドアッセンブリと同様に、短時間でインクジェットヘッド102をフレーム103に高精度に組み込むことができる。
続いて、本発明のインクジェットヘッドの組み立て方を説明する。まず、インクが吐出される複数のノズル孔20aを備えたインクジェットヘッド本体2を準備する。この時にはアライメントプレート22a、22bはインクジェット本体2に取り付けられていないか、取り付けられていても、移動可能な状態となっている。
次に、平板状で主面に垂直な2つの基準ピン31a、32bを備えた位置決め用治具30を準備する。基準ピンは円柱であることが好ましい。高い寸法精度で製造可能であり、当接する部分が滑らかな曲面であることにより、当接をさせる行為を繰り返しても変形が少ないからである。
次に、位置決め用治具30にインクジェットヘッド本体2を置く。そして、あらかじめ基準ピン31a、31bに対して所定の位置に固定されたカメラ40を用いて、インクジェトヘッド本体2の所定のノズル孔20aがカメラ40の中心にくるようにインクジェット本体2を移動させる。これにより、インクジェットヘッド本体2のノズル孔20aは、位置決めピン31a、31bに対して所定の位置にある状態となる。この時に位置合わせに使うノズル孔20aは少なくとも2ヶ所必要である。そして、その2ヶ所はノズル形成領域20bの長辺方向に離れたものであることが好ましい。なお、位置決め精度を高くするためには、インクジェットヘッド本体2を位置決め用治具30に対して固定することが好ましい。固定は、吸引や電磁気的に行なうことができる。
次に、基準ピン31a、31bと当接される2つの平面を備えた第1のアライメントプレート22aを準備し、第1のアライメントプレート22aを位置決め用治具30の一方の基準ピン31aに2箇所で当接させ、当接させた第1のアライメントプレート22aをインクジェットヘッド本体2に固定する。固定は、位置を再調整可能なようにネジなどの機械的な方法に行なうことが好ましい。
次に、基準ピン31bと当接される一つの平面を備えた第2のアライメントプレート22bを準備し、第2のアライメントプレート22bを位置決め用治具30の他方の基準ピン31bに1箇所で当接させ、当接させた第2のアライメントプレート22bをインクジェットヘッド本体2に固定する。この際、固定は、位置を再調整可能なようにネジなどの機械的な方法に行なうことが好ましい。
この後、インクジェットヘッド本体2を位置決め用治具30に対して固定してある場合、この固定をはずす。そして、位置決め用治具30から組み立て終わったインクジェットヘッド2取り外す。このようにして、インクジェットヘッド本体2に第1のアライメントプレート22aと第2のアライメントプレート22bが取り付けられたインクジェットヘッド2が製造できる。
以上のように製造された、インクジェットヘッド2を、基準ピン31a、31bと同じ寸法、同じ距離離れた位置決めピンを21a、21bを備えたフレーム3に組み込むことにより、フレーム3上の位置決めピン21a、21bに対するノズル孔20aの位置が高精度になる。
なお、アライメント用の基準ピン31a、31bは、好ましくはフレーム3に備えられる位置決めピン21a、21bよりも寸法公差の高いものを用いるか、多数の位置決めピン21a、21bの寸法を測定し、設計値に近い寸法のものを選別して用いる。公差2μm以下のものを選別して用いることによって高精度の位置決めが可能である。
本発明のインクジェットヘッドアッセンブリ4では、V形状の切欠部へ当接させることにより、インクジェットヘッド2の回転軸が定まり、直線部を有する凹部でθが定まることからインクジェットヘッド2とフレームの位置が遊びなく定まる。本発明のインクジェットヘッドにおいては、ヘッドモジュール自体にアライメント機構を持たせているので、高精度に位置決め固定が可能である。また、インクジェットヘッド2の交換作業が短時間で簡易にできることから、プリンタ1の停止期間もきわめて短くできる。
このようにして作製した本発明のインクジェットヘッドアッセンブリ4には、多数のノズル孔20aを、インクジェットヘッドアッセンブリ4に形成された位置決めピン21a、21bに対して、すなわち、インクジェットヘッドアッセンブリ4に対して、高精度に組みつけられている。これにより、記録媒体11に、インクを高精度に着弾させることができる。
特に、インクジェットヘッドアッセンブリ4に複数のインクジェットヘッド2が組み込まれる場合、複数のインクジェットヘッド2が備えたノズル孔20aの相対位置が高精度になっている。1つのインクジェットヘッド2に設けられたノズル孔20aからは、同じ色のインクが吐出されるようになっている。各インクジェットヘッド2から吐出されるインクの色は、それぞれ、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、シアン(C)およびブラック(K)とすることができ、各色のインクジェットヘッド2は、ノズル面20と記録媒体11の間にわずかな隙間をおいて配置されている。記録媒体11が、インクジェットヘッド下部を通過する際に、記録媒体11の上面に向けてインクが吐出されことによって、記録媒体11の上面には、図示しない制御部から送られた画像データに基づいて細緻なカラー画像が記録できる。
本発明のインクジェットヘッドアッセンブリを用いたプリンタの概略模式図である。 (a)(b)本発明のインクジェットヘッドアッセンブリの構造を示した部分斜視図である。(c)は(b)の部分上面図である。(d)は(b)の部分下面図である。 (a)〜(c)本発明の他のインクジェットヘッドアッセンブリに用いられるインクジェットヘッドの構造を示した部分か面図である。 (a)(b)本発明のインクジェットヘッドを製造する工程の概略斜視図。(c)本発明のインクジェットヘッドを製造する工程の概略上面図。 (a)本発明の他の実施形態のインクジェットヘッドアッセンブリの構造を示した部分斜視図である。 (a)および(b)本発明の範囲外のインクジェットプリンタヘッドが熱により寸法変化した状態を示した上面図である。 (a)および(b)本発明の範囲外のインクジェットプリンタヘッドが熱により寸法変化した状態を示した上面図である。
符号の説明
1・・・インクジェットプリンタ
2・・・インクジェットヘッド(インクジェットヘッド本体)
3・・・フレーム
4・・・インクジェットヘッドアッセンブリ
11・・・記録媒体
12・・・ローラ
20・・・ノズル面
20a・・・ノズル孔
20b・・・ノズル形成領域
21a、21b、121a、121b・・・位置決めピン
22a、22b、122a、122b・・・アライメントプレート
23a、23b、123a、123b・・・貫通孔
24a、24b、124a、124b・・・ネジ孔
25a、25b・・・ネジ
30・・・位置決め用治具
31a、31b・・・基準ピン
40・・・カメラ
A・・・ノズル形成領域の長辺の中央に引いた短辺に平行な仮想の中央線
B・・・ノズル形成領域の短辺の中央に引いた長辺に平行な仮想の中央線

Claims (10)

  1. インクが吐出される複数のノズル孔が長方形のノズル形成領域に形成されたノズル面を備えたインクジェットヘッドを平板状のフレームに、前記ノズル面を前記フレームの主面に平行となるように固定して構成されたインクジェットヘッドアッセンブリであって、前記インクジェットヘッドは、前記フレームに設けられており、前記フレームの主面に垂直であり、前記ノズル形成領域の短辺より外側の両側にそれぞれ位置している2つの位置決めピンに当接しており、一方の前記位置決めピンは、前記フレームの主面と平行な面内で前記インクジェットヘッドが回転する中心を定め、他方の前記位置決めピンは、前記インクジェットヘッドの回転を止めるものであり、前記インクジェットヘッドは、前記ノズル形成領域の短辺の外側の両側の、前記位置決めピンとの当接部と当該位置決めピン側の前記ノズル形成領域の短辺との間で、それぞれ前記フレームにネジ止めされていることを特徴とするインクジェットヘッドアッセンブリ。
  2. 前記2つの位置決めピンの当接部は、それぞれ前記フレームの主面に垂直な方向から見て、外側に凸の曲面からなり、一方の前記位置決めピンは長さ方向においてインクジェットヘッドの2つの面とそれぞれ線接触しており、他方の前記位置決めピンは長さ方向において前記インクジェットヘッドの1つの面と線接触していることを特徴とする請求項1記載のインクジェットヘッドアッセンブリ。
  3. 前記インクジェットヘッドはインクジェットヘッド本体に2つのアライメントプレートをネジ止めして構成され、一方の前記アライメントプレートは一方の前記位置決めピンに当接しているとともに、他方の前記アライメントプレートは他方の前記位置決めピンに当接していることを特徴とする請求項1または2記載のインクジェットヘッドアッセンブリ。
  4. 前記インクジェットヘッドの一方の前記位置決めピンと当接する部位はV字状の切り欠き形状であるとともに、前記インクジェットヘッドの他方の前記位置決めピンと当接する部位は、前記インクジェットヘッドの回転方向に対して略垂直に他方の前記位置決めピンに当接する平面を有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のインクジェットヘッドアッセンブリ。
  5. インクが吐出される複数のノズル孔が長方形のノズル形成領域に形成されたノズル面を
    備えたインクジェットヘッドを平板状のフレームに、前記ノズル面を前記フレームの主面に平行となるように固定して構成されたインクジェットヘッドアッセンブリであって、前記フレームは、前記インクジェットヘッドに設けられており、前記ノズル面に対して垂直でおり、前記ノズル形成領域の短辺より外側の両側にそれぞれ位置している2つの位置決めピンに当接しており、一方の前記位置決めピンは、前記ノズル面と平行な面内で前記フレームが回転する中心を定め、他方の前記位置決めピンは、前記フレームの回転を止めるものであり、前記インクジェットヘッドは、前記ノズル形成領域の短辺の外側の両側の、前記位置決めピンとの当接部と当該位置決めピン側の前記ノズル形成領域の短辺との間で、それぞれ前記フレームにネジ止めされていることを特徴とするインクジェットヘッドアッセンブリ。
  6. 前記2つの位置決めピンの当接部は、それぞれ前記フレームの主面に垂直な方向から見て、外側に凸の曲面からなり、一方の前記位置決めピンは長さ方向において前記フレームの2つの面とそれぞれ線接触しており、他方の前記位置決めピンは長さ方向において前記フレームの1つの面と線接触していることを特徴とする請求項5記載のインクジェットヘッドアッセンブリ。
  7. ネジ止め位置が、前記フレームの主面に垂直な方向から見て、前記ノズル形成領域の長辺の中央に引いた短辺に平行な仮想の中央線に対して線対称であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のインクジェットヘッドアッセンブリ。
  8. 前記フレームの主面に垂直な方向から見て、前記ネジ止め位置および2つの前記位置決めピンがノズル形成領域の短辺の中央に引いた長辺に平行な仮想の中央線上にあることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のインクジェットヘッドアッセンブリ。
  9. インクが吐出される複数のノズル孔を備えたインクジェットヘッド本体を準備する工程と、平板状で主面に垂直な2つの基準ピンを備えた位置決め用治具を準備する工程と、前記治具の前記基準ピンに対して前記ノズル孔が所定の位置に位置するように前記インクジェットヘッド本体を移動させる位置決め工程と、前記基準ピンと当接させる2つの面を備えた第1のアライメントプレートを準備する工程と、前記第1のアライメントプレートを前記治具の一方の前記基準ピンに2箇所で当接させる工程と、当接させた第1のアライメントプレートを位置決め工程後の前記インクジェットヘッド本体に固定する工程と、前記基準ピンと当接する一つの面を備えた第2のアライメントプレートを準備する工程と、前記第2のアライメントプレートを前記治具の他方の前記基準ピンに1箇所で当接させる工程と、当接させた第2のアライメントプレートを位置決め工程後の前記インクジェットヘッド本体に固定する工程と、前記治具から前記第1のアライメントプレートおよび前記第2のアライメントプレートの固定されたインクジェットヘッド本体を取り外す工程を含むことを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
  10. インクが吐出される複数のノズル孔を備えたインクジェットヘッド本体を準備する工程と、平板状で主面に垂直な2つの基準ピンを備えた位置決め用治具を準備する工程と、前記治具の前記基準ピンに対して前記ノズル孔が所定の位置に位置するように前記インクジェットヘッド本体を移動させる位置決め工程と、前記基準ピンと当接させる2つの面を備えた第1のアライメント部および前記基準ピンと当接する一つの面を備えた第2のアライメント部を有するアライメントプレートを準備する工程と、前記第1のアライメント部を前記治具の一方の前記基準ピンに2箇所で当接させるとともに、前記第2のアライメント部を前記治具の他方の前記基準ピンに1箇所で当接させる工程と、前記第1および第2のアライメント部を当接させた前記アライメントプレートを位置決め工程後の前記インクジェットヘッド本体に固定する工程と、前記治具から前記アライメントプレートの固定されたインクジェットヘッド本体を取り外す工程を含むことを特徴とするインクジェットヘッ
    ドの製造方法。
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