JP4195986B2 - ラインヘッドの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はラインヘッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット式記録装置においては、印字速度の高速化の要請から、ノズルヘッドを主走査方向に移動させながら記録を行うのではなく、ノズル孔が記録媒体の全幅にわたって複数配列されたヘッドユニットを用い、従来の主走査方向に対してはほぼ1行分を同時に印字する形式のものが知られている。
【0003】
このようなインクジェット式記録装置において、記録媒体の全幅をカバーできるラインヘッドが必要になる。そして、このような長尺のラインヘッドを一体で作成することは困難なために、比較的小面積のノズルヘッドを組み合わせて配置することでラインヘッドが構成されている。
【0004】
なお、特許第3302785号公報にはこのようなラインヘッドにおいてノズル孔を集約する技術が開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特許第3302785号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、複数のノズルヘッドを高精度でアライメントすることは非常に困難であり、アライメントが上手くいかないと、ノズルヘッド間でインク吐出の位置や方向が変化して印字物にスジが発生してしまう。
【0007】
そこで、本発明は、複数のノズルヘッドを高精度でアライメントすることのできるラインヘッドの製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本発明のラインヘッドの製造方法は、インクが吐出される複数のノズル孔が形成された複数のノズルヘッドを保持用フレームに並べて固定することでラインヘッドを製造するラインヘッドの製造方法であって、アライメントマークが形成された透明なプレートを用意し、プレートと保持用フレームとの位置関係を固定した状態でプレートとノズルヘッドとを対向させ、プレート上のアライメントマークを基準にしてノズルヘッドのアライメントを行うようにしたものである。
【0009】
これにより、複数のノズルヘッドを高精度でアライメントすることが可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、インクが吐出される複数のノズル孔が形成された複数のノズルヘッドを保持用フレームに並べて固定することでラインヘッドを製造するラインヘッドの製造方法であって、アライメントマークが形成された透明なプレートを用意し、プレートと保持用フレームとの位置関係を固定した状態でプレートとノズルヘッドとを対向させ、プレート上のアライメントマークを基準にしてノズルヘッドのアライメントを行うラインヘッドの製造方法であり、複数のノズルヘッドを高精度でアライメントすることが可能になるという作用を有する。
【0011】
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、プレートはガラスであるラインヘッドの製造方法であり、ガラスは温度に対する膨張係数が小さいので、高精度なアライメントを安定的に行うことができるという作用を有する。
【0012】
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、アライメントマークはクロムのスパッタリングにより形成されているラインヘッドの製造方法であり、大量のアライメントマークを容易且つ高精度形成することができるという作用を有する。
【0013】
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明において、アライメントマークはプレートのノズルヘッドと対向する面に形成されているラインヘッドの製造方法であり、アライメントマークとノズルヘッドの両方をプレートを通して見ることになるので、プレートの屈折率の影響が小さく、またアライメントマークとノズルヘッドとの距離が短くなることから、アライメント精度を向上させることができるという作用を有する。
【0014】
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明において、アライメントマークは1つのノズルヘッドに対して複数形成されているラインヘッドの製造方法であり、複数のアライメントマークでアライメントを行うことにより、容易に高精度な位置合わせを行うことが可能になるという作用を有する。
【0015】
本発明の請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の発明において、ノズルヘッドのノズル孔とアライメントマークとを位置合わせするラインヘッドの製造方法であり、たとえノズルヘッドに形成されたノズル孔が本来の位置からずれていたとしても、正しいノズル位置にアライメントを行うことが可能になるという作用を有する。
【0016】
本発明の請求項7に記載の発明は、請求項5または6記載の発明において、複数のアライメントマークの中心でノズルヘッドとの位置合わせを行うラインヘッドの製造方法であり、アライメントマークとノズル孔とのズレが2方に分散されるので、印字したときの着弾のズレが目立ちにくくなるという作用を有する。
【0017】
本発明の請求項8に記載の発明は、請求項5〜7の何れか一項に記載の発明において、ノズルヘッドの両端部に存在するノズル孔でアライメントマークと位置合わせするラインヘッドの製造方法であり、アライメントマーク間が離れているのでアライメント精度がよくなり、端ピン部のアライメント精度がよくなって隣接するノズルヘッド間のスジが目立ちにくくなるという作用を有する。
【0018】
本発明の請求項9に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の発明において、ノズル孔を形成する工程と同じ工程でノズルヘッドに形成されたノズルマークとアライメントマークとを位置合わせするラインヘッドの製造方法であり、ノズルマークの形状精度や位置精度はノズル孔と同じであるために、高精度のアライメントを行うことができる。また、ノズルマークはインクで濡れていないので鮮明に見え、アライメントが行いやすくなるという作用を有する。
【0019】
本発明の請求項10に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の発明において、ノズルヘッドの両端部に存在する2つのノズル孔を結ぶ線上に形成されたノズルマークとアライメントマークとを位置合わせするラインヘッドの製造方法であり、最端部のノズル孔間で位置合わせを行った場合と同程度以上の精度でアライメントを行うことが可能になるという作用を有する。
【0020】
本発明の請求項11に記載の発明は、請求項1〜10の何れか一項に記載の発明において、保持用フレームとノズルヘッドとの間には、複数のノズルヘッドのノズル面を相互に同一平面上に保持するスペーサが配置されているラインヘッドの製造方法であり、複数のノズルヘッドのノズル面を容易に同一の平面上に保持することができるという作用を有する。
【0021】
本発明の請求項12に記載の発明は、請求項11記載の発明において、プレートにノズルヘッドを密着させて複数のノズルヘッドのノズル面を相互に同一平面上に揃えるラインヘッドの製造方法であり、複数のノズルヘッドのノズル面を容易に相互に同一平面上に揃えることができるという作用を有する。
【0024】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図13を用いて説明する。なお、これらの図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。
【0025】
図1は本発明の一実施の形態であるインクジェット式記録装置を示す概略図、図2は図1のインクジェット式記録装置に装着されるラインヘッドにおけるアライメント工程の一部を示す斜視図、図3は図2の断面図、図4は図2のラインヘッドのアライメントにおけるノズルヘッドに形成されたノズルマークとプレートに形成されたアライメントマークの一例を示す説明図、図5はノズルヘッドのアライメント方法の一例を示す説明図、図6はノズルヘッドのアライメント方法の他の一例を示す説明図、図7はノズルヘッドのアライメント方法のさらに他の一例を示す説明図、図8はノズルヘッドのアライメント方法のさらに他の一例を示す説明図、図9はノズルヘッドのアライメント方法のさらに他の一例を示す説明図、図10はノズルヘッドのアライメント方法のさらに他の一例を示す説明図、図11はノズルヘッドのアライメント方法のさらに他の一例を示す説明図、図12はノズルヘッドのアライメント方法のさらに他の一例を示す説明図、図13はノズルヘッドのアライメント方法のさらに他の一例を示す説明図である。
【0026】
図1に示すインクジェット式記録装置40は、誘電体薄膜素子の圧電効果や気泡の膨張力を利用して記録を行う本発明のインクジェットヘッド41を備え、このインクジェットヘッド41から吐出したインク滴を紙等の記録媒体42に着弾させて、記録媒体42に記録を行うものである。
【0027】
カラー印字の可能な本実施の形態のインクジェット式記録装置40では、インクジェットヘッド41には、イエローのインクが吐出されるインクヘッド、マゼンタのインクが吐出されるインクヘッド、シアンのインクが吐出されるインクヘッドおよびブラックのインクが吐出されるインクヘッドを有するラインヘッド43が搭載されており、これらのインクヘッドのノズル孔が記録媒体42の全幅にわたってそれぞれ複数配列されている。
【0028】
インクジェット式記録装置40は、記録媒体42をインクジェットヘッド41の幅方向と略垂直方向の方向である搬送方向に移動させる複数個のローラ(移動手段)45を備えている。
【0029】
なお、本実施の形態ではカラー用のインクジェット式記録装置40が示されているが、本発明は1色のみ印字可能なモノクロ用のインクジェット式記録装置に適用することもできる。
【0030】
図2に示すように、ラインヘッド43は、保持用フレーム46と、この保持用フレーム46に並べて固定された複数のノズルヘッド47とを備えている。各ノズルヘッド47にはインクが吐出される複数のノズル孔(図示せず)が形成されており、このようなノズルヘッドが保持用フレーム46に複数並べられることにより、記録媒体42の全幅にわたってノズル孔が配列されることになる。
【0031】
そして、本実施の形態では次のようにして複数のノズルヘッド47を高精度でアライメントして保持用フレーム46に固定することにより、ノズルヘッド47間でのインク吐出方向を揃えて高画質印字を可能にしている。
【0032】
すなわち、図2および図3において、保持用フレーム46はその両側でフレーム保持手段48に保持されて両者の位置関係が固定されている。このフレーム保持手段48には、アライメントマーク50aが形成された透明なプレート50が保持用フレーム46に沿って保持されている。
【0033】
多数のノズル孔47aが形成されたノズルヘッド47はこのノズルヘッド47を水平方向および垂直方向に移動可能なヘッド保持手段49に保持されている。そして、プレート50とノズルヘッド47とを対向させて撮像手段51により透明なプレート50を通してノズルヘッド47を観測し、プレート50のアライメントマーク50aを基準にしてこれをノズルヘッド47の所定位置(たとえばノズル孔47aやアライメント用に形成されたノズルマーク47b)と位置合わせしてノズルヘッド47のアライメントを行う。アライメントされたならば、ノズルヘッド47を保持用フレーム46に固定する。
【0034】
なお、図2において、ノズルヘッド47は保持用フレーム46に対して傾斜して固定されているが、平行に固定してもよい。
【0035】
ここで、マークの一例として、ノズルヘッド47のノズルマークおよびプレート50のアライメントマーク50aの形状を図4に示す。このようにノズルマークとアライメントマーク50aとが相互に重なり合うようにする。なお、図示する形状は一例であり、本発明がこの形状に限定されるものではない。図4ではプレート50のマークの方が大きくなっているが、両者は同じ大きさでも、あるいはノズルヘッド47のマークの方が大きくてもよい。
【0036】
このようなアライメントを順次行っていくことにより、複数のノズルヘッド47を簡単且つ高精度にアライメントすることが可能になる。
【0037】
なお、プレート50は、プラスチック等の樹脂ではなくガラスであることが望ましい。すなわち、プレート50として用いられる材料はゲージとして使用できるもの、つまり温度に対する膨張係数が小さいものでなければならなく、ガラスはこの条件を満たすからである。また、高平滑度のガラス自体は特別なものものではなく安価なことから、コストアップにつながることもない。
【0038】
ここで、透明なプレート50上には多数のアライメントマーク50aが必要になる場合がある。そして、プレート50に何らかの加工をしてアライメントマーク50aを形成しても良いが、自由且つ複数(大量)のマークを形成するには精度や工数等の面で難しい。このような場合、アライメントマーク50aをクロム(Cr)のスパッタリングにより形成すれば、通常のフォトマスクとして使われている工法そのままで作成できるので、大量のアライメントマーク50aを容易に形成することができる。また、フォトマスクの精度は、例えば500mm角の大面積のガラス上のマークの位置精度が±2μm程度と非常に高精度なために、低コストで精度よくアライメントマーク50aを形成することができる。
【0039】
また、図3に示すように、アライメントマーク50aはプレート50のノズルヘッド47と対向する面に形成されているのが望ましい。これは、プレート50の屈折率が1ではないために、ノズルヘッド47の対向面と反対側にアライメントマーク50aがあった場合には、アライメントマーク50aはプレート50を通さずに見て、ノズルヘッド47はプレート50を通して見ることになるため、ズレが生じる。これに対し、ノズルヘッド47の対向面にアライメントマーク50aがあれば、アライメントマーク50aもノズルヘッド47もプレート50を通して見ることになるので、プレート50の屈折率の影響が小さく、またアライメントマーク50aとノズルヘッド47との距離が短くなり、アライメント精度を向上させることができるからである。
【0040】
ここで、アライメントマーク50aは1つのノズルヘッド47に対して最低でも2つ、すなわち複数形成されているのがよい。これは、1つのアライメントマーク50aのみで位置合わせを行うと、回転ズレが発生する恐れがあるが、複数のアライメントマーク50aでアライメントを行えば、図5に示すように、容易に高精度な位置合わせを行うことができるからである。
【0041】
また、位置合わせはノズルヘッド47のノズル孔47aとアライメントマーク50aとで行うのがよい。ノズルヘッド47自体に形成されるマークとしては、ノズルヘッド47にあらかじめ何らかの加工をしたマークでもよいが、その加工部分とノズル孔47aとの位置関係は必ずしも精度が保証されていない。また、ノズルヘッド47のエッジ部などで合わせることも考えられるが、エッジ部とノズル孔47aとの位置関係もまた、必ずしも精度が保証されていない。これに対し、ノズル孔47aとアライメントマーク50aとでアライメントを行えば、図6に示すように、たとえノズルヘッド47に形成されたノズル孔47aが本来の位置からずれていたとしても、正しいノズル位置にアライメントを行うことができ、インク滴を正しい位置に着弾させることが可能なる。
【0042】
ここで、複数のアライメントマーク50aの中心でノズルヘッド47との位置合わせを行うのがよい。ノズル孔47aは複雑なテーパ形状が必要な場合が多いので、ノズル孔47aを加工する際の位置精度は、高精度のアライメントマーク50aに対しては、不可避的に劣ってしまう。これにより、本来完全に一致しないものを同士を位置合わせするという作業が必要になる。また、一方のアライメントマーク50aの位置とノズル孔47aとのみを一致させるのでは、他方のアライメントマーク50aと次のノズルヘッド47とのズレが発生しやすくなる。これに対し、複数のアライメントマーク50aの中心でノズルヘッド47との位置合わせを行えば、図7に示すように、アライメントマーク50aとノズル孔47aとのズレが2方に分散されるので、印字したときの着弾のズレが目立ちにくくなる。
【0043】
なお、位置合わせは、ノズルヘッド47の両端部に存在するノズル孔47aでアライメントマーク50aと行うのが望ましい。接近した複数のノズル孔47aでアライメントを行うと、アライメントマーク50aのズレ量が同じでも全体のズレ量が大きくなるが、このようにすれば、図8に示すように、アライメントマーク50a間が離れているのでアライメント精度がよくなるからである。また、端ピン部のアライメント精度がよくなることから、隣接するノズルヘッド47間のスジが目立ちにくくなる。
【0044】
また、位置合わせは、ノズル孔47aと同工程でノズルヘッド47に形成されたノズルマーク47bとアライメントマーク50aとで行うようにしてもよい。すなわち、アライメント工程に先立って、ノズルヘッド47単体でインク液の充填検査や吐出検査などが行われた場合、アライメントの際にはノズル孔47aの先端がインクで濡れて、ノズルエッジがぼやける可能性がある。このような場合、インク吐出に使用されるノズル孔47aではなく、図9に示すように、ノズル孔47aと同工程で加工されたダミーのノズル孔つまりノズルマーク47bでアライメントを行う。これによれば、ノズルマーク47bはノズル孔47aと同じプロセスで形成されることから、形状精度や位置精度はノズル孔47aと同じであるために、高精度のアライメントを行うことができる。加えて、ノズルマーク47bはインクで濡れていないのでエッジが鮮明に見え、アライメントが行いやすくなる。なお、もしノズルマーク47bが濡れていても、インク吐出には用いられない部分なので、インクを拭き取って濡れを解消することができる。
【0045】
さらに、位置合わせは、ノズルヘッド47の両端部に存在する2つのノズル孔47aを結ぶ線上に形成されたノズルマーク47bとアライメントマーク50aとで行うようにしてもよい。これによれば、最端部のノズル孔47a間で位置合わせを行った場合と同程度の精度で、あるいは最端部のノズル孔47a間よりも距離が離れている場合にはそれ以上の精度で、アライメントを行うことが可能になる。なお、このような位置合わせはノズルヘッド47を保持用フレーム46に対して傾斜して配置するときに特に有効である。ここで、ノズルヘッド47の両端部に存在する2つのノズル孔47aとは、図10に示すように、1つのノズル列の両端に存在する2つのノズル孔47aでもよく、図11に示すように、隣接あるいはもっとも離れた2つのノズル列の相互に異なる端部に存在する2つのノズル孔47aでもよい。
【0046】
さて、以上のようにしてアライメントを行ったとしても、たとえばノズルヘッド47の加工精度が悪かったりノズル板接着時の接着剤の厚さにばらつきがあったりなどの原因で複数のノズルヘッド47のノズル面が相互に異なる平面上になってしまうと、つまりZ軸方向にズレを生じると、ノズル面と記録媒体42との距離が個々のノズルヘッド47で区々になったり、Z軸方向に傾きを持ってしまい、インク滴の着弾位置が異なって高画質印字ができなくなる。このような場合、図12に示すように、保持用フレーム46とノズルヘッド47との間にスペーサ52を配置して複数のノズルヘッド47のノズル面を相互に同一平面上に保持するのがよい。これによれば、複数のノズルヘッド47のノズル面の面精度を容易に確保することができる。
【0047】
そして、このように複数のノズルヘッド47のノズル面が相互に同一平面上となるように調整するには、図13に示すように、プレート50にノズルヘッド47を密着させることにより、これを容易に行うことができる。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、アライメントマークが形成された透明なプレートと保持用フレームとの位置関係を固定した状態でプレートとノズルヘッドとを対向させ、プレート上のアライメントマークを基準にしてノズルヘッドのアライメントを行うようにしているので、複数のノズルヘッドを高精度でアライメントすることが可能になるという有効な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるインクジェット式記録装置を示す概略図
【図2】図1のインクジェット式記録装置に装着されるラインヘッドにおけるアライメント工程の一部を示す斜視図
【図3】図2の断面図
【図4】図2のラインヘッドのアライメントにおけるノズルヘッドに形成されたノズルマークとプレートに形成されたアライメントマークの一例を示す説明図
【図5】ノズルヘッドのアライメント方法の一例を示す説明図
【図6】ノズルヘッドのアライメント方法の他の一例を示す説明図
【図7】ノズルヘッドのアライメント方法のさらに他の一例を示す説明図
【図8】ノズルヘッドのアライメント方法のさらに他の一例を示す説明図
【図9】ノズルヘッドのアライメント方法のさらに他の一例を示す説明図
【図10】ノズルヘッドのアライメント方法のさらに他の一例を示す説明図
【図11】ノズルヘッドのアライメント方法のさらに他の一例を示す説明図
【図12】ノズルヘッドのアライメント方法のさらに他の一例を示す説明図
【図13】ノズルヘッドのアライメント方法のさらに他の一例を示す説明図
【符号の説明】
40 インクジェット式記録装置
42 記録媒体
43 ラインヘッド
46 保持用フレーム
47 ノズルヘッド
47a ノズル孔
47b ノズルマーク
48 フレーム保持手段
50 プレート
50a アライメントマーク

Claims (12)

  1. インクが吐出される複数のノズル孔が形成された複数のノズルヘッドを保持用フレームに並べて固定することでラインヘッドを製造するラインヘッドの製造方法であって、アライメントマークが形成された透明なプレートを用意し、前記プレートと前記保持用フレームとの位置関係を固定した状態で前記プレートと前記ノズルヘッドとを対向させ、前記プレート上の前記アライメントマークを基準にして前記ノズルヘッドのアライメントを行うことを特徴とするラインヘッドの製造方法。
  2. 前記プレートはガラスであることを特徴とする請求項1記載のラインヘッドの製造方法。
  3. 前記アライメントマークはクロムのスパッタリングにより形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のラインヘッドの製造方法。
  4. 前記アライメントマークは前記プレートの前記ノズルヘッドと対向する面に形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のラインヘッドの製造方法。
  5. 前記アライメントマークは1つの前記ノズルヘッドに対して複数形成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のラインヘッドの製造方法。
  6. 前記ノズルヘッドのノズル孔と前記アライメントマークとを位置合わせすることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のラインヘッドの製造方法。
  7. 複数の前記アライメントマークの中心で前記ノズルヘッドとの位置合わせを行うことを特徴とする請求項5または6記載のラインヘッドの製造方法。
  8. 前記ノズルヘッドの両端部に存在する前記ノズル孔で前記アライメントマークと位置合わせすることを特徴とする請求項5〜7の何れか一項に記載のラインヘッドの製造方法。
  9. 前記ノズル孔を形成する工程と同じ工程で前記ノズルヘッドに形成されたノズルマークと前記アライメントマークとを位置合わせすることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のラインヘッドの製造方法。
  10. 前記ノズルヘッドの両端部に存在する2つの前記ノズル孔を結ぶ線上に形成されたノズルマークと前記アライメントマークとを位置合わせすることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のラインヘッドの製造方法。
  11. 前記保持用フレームと前記ノズルヘッドとの間には、複数の前記ノズルヘッドのノズル面を相互に同一平面上に保持するスペーサが配置されていることを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載のラインヘッドの製造方法。
  12. 前記プレートに前記ノズルヘッドを密着させて複数の前記ノズルヘッドのノズル面を相互に同一平面上に揃えることを特徴とする請求項11記載のラインヘッドの製造方法。
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