JP2001253066A - ドット位置補正システム - Google Patents
ドット位置補正システムInfo
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
けられたベース構成材の熱伸縮による相対着弾位置誤差
を打ち消して安定した画質の印字、印刷を提供するこ
と。 【解決手段】 複数のインクジェットヘッドユニット
(1)と、その各々のインクジェットヘッドユニットが
組付けられるベース構成材(2)と、インク吐出の駆動
信号を与える駆動回路(3)と、各駆動回路に各インク
ジェットヘッドユニット間の離隔距離に応じた起動信号
を与えるタイミング調整回路(4)と、ベース構成材の
環境温度を検出する温度検出器(5)と、ベース構成材
の各環境温度におけるタイミング補正値を記録したメモ
リ(6)とを備え、環境温度の影響でベース構成材が伸
縮することから生じる複数のインクジェットヘッドユニ
ット間の離隔距離の変動に対して、吐出タイミングを補
正して良好な相対着弾位置精度を維持するように構成す
る。
Description
ンタのドット位置補正システムに関する。
上の複数のインクジェットヘッドユニットを一定の離隔
距離をもってベース構成材に組付けて多色印刷を実現し
ている。例えば3個のヘッドユニットをベース構成材に
装着し、1個のヘッドユニットにYellow(以下“Y”と
略記)インク、別のヘッドユニットにMagenta(以下
“M”と略記)インク、最後のヘッドユニットにCyan
(以下“C”と略記)インクを導入し、7色の印刷を実
現している。すなわち各ヘッドの吐出インク単独のY、
M、C単色のほか、YとMのインクドットを重ねて赤(Re
d),MとCのインクドットを重ねて青(Blue)、CとYの
インクドットを重ねて緑(Green)、YMC3色のインク
ドットを重ねて黒(Black)の色を紙等の印刷メデイア上に
実現している。
1b、Cヘッド1bの順にベース構成材2に組付けられ
ており、このベース構成材2が図の左右方向に一定速度
で移動し、そのときにインク吐出を行わせる。これを主
走査という。主走査と紙など印刷メデイアの行送り動
作、これを副走査という、を組み合わせて所望の印刷結
果を得るようにしている。この例の場合、ベース構成材
2は図示されない主走査機構の一部を構成し、通常キャ
リッジと呼ばれる。各ヘッドの各ノズルの吐出制御は図
8のタイミング調整回路4によってなされ、その出力信
号7a、7b、7cはインク吐出の信号波形を生成する
駆動回路3a、3b、3cの起動タイミング信号になっ
ている。
リッジを直接ヘッドユニットに搭載、接続する方式やチ
ューブを介してカートリッジ/インクボトルとヘッドユ
ニットを接続する方式が採用されている。
ットヘッドの吐出インク滴の重ねについて説明する。図
8のヘッド配置の場合で左から右方向にベース構成材
2、キャリッジ、を移動させている時、先行しているの
はYヘッド1cであるから紙面上にはYインクドットが
先行して置かれる。その後、所定時間後にMヘッド1b
の該当ノズルからMインクドットが吐出され、紙面上の
先行したYインクドットの上に置かれる。このことによ
りYとMが混色して赤ドットが実現される。
差の管理、補正が行われる。Yヘッド1cとMヘッド1
bの組付けが理想とする距離、例えば500ドット分
(400dpi印字ならば25.4mm/400dpi×500=31.75mm)の
距離を置いて配置されているならば、Yヘッド1cの吐
出タイミングから500ドット分のキャリッジ移動後、
あるいは吐出動作中は主走査速度が一定であることから
距離相当の時間後にMヘッド1bの吐出を行わせれば良い
ことになる。
距離は組付け上の誤差を伴っており、吐出タイミング差
については調整が必要である。ヘッド組付け時や交換時
には専用のテストパターンを印字させて、補正値を得
て、Yヘッド1cとMヘッド1b間の離隔距離が理想よ
りも短い場合にはMヘッド1bの基本タイミングよりも
時間的に先行したタイミングで吐出させる。逆に離隔距
離が長い場合には遅らせて時間的に遅いタイミングで吐
出させて、YとMのドットが重なるように吐出タイミン
グの調整を行う。
補正値として記録され、あらためて調整が行われて値が
更新されない限り、実印字時には固定的にタイミング補
正が行われる。このタイミング補正が適正に行われない
と紙面上のY、M各ドットの中心位置がずれて色相が異
なってしまったり、画像がボケたものになってしまう。
たタイミング補正だけでは対応できない状況が発生して
いる。すなわち、ヘッドを組付けるベース材の熱収縮に
よるヘッド間離隔距離の変動が無視できなくなっている
のである。ひとつには解像度の著しい向上によりドット
径が極めて小さくなってきており、より高いドット重ね
精度が要求されるようになったことが挙げられる。
チは略70umであり、紙面上で求められるドット径はその
150%程度、すなわち100um程度である。これは紙送り等
の機械的位置決め誤差によって副走査方向に発生するド
ット間距離のバラツキによって、紙面上に横方向の白す
じが目立つことがあるが、ドット径を大きくすることに
よってこの機械的位置決め誤差の吸収をはかるためであ
る。
ノズル面に対して必ずしも垂直ではなく紙面に対する着
弾位置に誤差を生じ、白スジなど前記と同様の不良画像
となる。上記2つの位置誤差の吸収のために大き目のド
ット径が設定される。
のドットの中心位置ずれは最大1/2ドット径とするの
が一般的である。前記の場合には50um(ドット径100um
の1/2)以下にズレを押え込めばよいことになる。同
様の計算により720dpiでの許容ずれ量は略25um、1440dp
iでは略13umとなる。
術の広範な産業分野への適用により、広い温度範囲での
印刷動作が求められるようになったことが挙げられる。
三つ目の理由としては、インクジェット技術の向上によ
り1ヘッド当りのノズル数が増大したり、吐出周波数が
向上した結果として発熱量が増加している状況が挙げら
れる。
組付けられるベース構成材にアルミニウムが使用されて
いる場合を検討してみる。環境温度の上昇やヘッドの発
熱がベース構成材であるアルミニウムに伝わり、アルミ
ニウムは膨張する。アルミニウムの線膨張率は略29×
10-6/℃であることから、例えば長さ30mmのものが2
5℃の温度上昇した場合、30mm×29×10-6 × 2
5℃ ≒ 22um の伸びが生じる。
常温25℃で30mmであったものが、50℃では22um離
れてしまうことになる。前述したように解像度が720dpi
以上の場合には何らかの補正を施さなければ画質に問題
を生じる。昨今は色表現の拡大を狙って6色やそれ以上
の色数のインクを使うことが珍しくない。こうなると6
個以上のヘッドユニットがベース構成材の上に平行に組
付けられることになり、ベース材も大きく、あるいは長
くなる。
距離は200mm以上になることもあり、両端のヘッドユニ
ットから吐出されるインクドットの重ねを前述の25℃
上昇の例で考えると、略147umのアルミニウムの伸びが
生じており、全く重ならない。ベース構成材にプラスチ
ックを使用する例も少なくないが、一般的にプラスチッ
ク材の線膨張率はアルミニウムの10~30倍程度であ
り、問題の発生はより著しいものになる。従来の補正で
はこうした現象に対しては何ら対処し得ない。
構成材の熱伸縮によらない安定した画質の印字、印刷を
提供することを課題とするものである。
明の第1の態様は複数のインクジェットヘッドユニット
と、その各々の吐出ノズル列が互いに平行で、かつ吐出
ノズル面が紙等の印刷メデイア面に対して互いに同一の
姿勢になるように組付けられるベース構成材と、前記各
インクジェットヘッドユニット毎にインク吐出の駆動信
号を与える駆動回路と、各駆動回路に各インクジェット
ヘッドユニット間の離隔距離に応じた起動信号を与える
タイミング調整回路と、ベース構成材の環境温度を検出
する温度検出器と、ベース構成材の各環境温度における
タイミング補正値を記録したメモリからなるドット位置
補正システムであって、環境温度の影響でベース構成材
が伸縮することから生じる複数のインクジェットヘッド
ユニット間の離隔距離の変動に対して、各インクジェッ
トヘッドユニットの吐出タイミングを補正して良好な相
対着弾位置精度を維持することを特徴とするドット位置
補正システムである。
であり、各ヘッドの発熱が無い、あるいはその影響が無
視できる場合において、広範な環境温度範囲において画
質の維持が期待できる。ベース構成材に対してインクジ
ェットヘッドユニットが組付けられる時には、ヘッドユ
ニット間の離隔距離には狙いの寸法に対して誤差がある
が、公知の技術によって各インクジェットヘッドユニッ
トの狙いの吐出タイミングに進み、遅れの時間補正を加
えて、その誤差の影響を打ち消して異なるヘッドのイン
ク滴の良好な相対着弾位置精度が得られる。このときの
環境温度(以下、調整時温度と呼ぶ)とタイミング補正
値(以下、調整時補正値と呼ぶ)を記憶しておく。その
後の印刷動作時には常に環境温度を測定し調整時温度と
比較し、異なっている場合には、その環境温度に対する
補正値をメモリから読み出して、各インクジェットヘッ
ドユニットの吐出タイミングに更なる進み、遅れの時間
補正を加えることによって、環境温度の変化に追従して
良好なインク滴重なり精度、相対位置精度を維持するこ
とができるのである。
おいて、温度検出器がベース構成材の温度を直接測るよ
うに構成され、環境温度およびインクジェットヘッドの
発熱の影響でベース構成材が伸縮することから生じる複
数のインクジェットヘッドユニット間の離隔距離の変動
に対して、各インクジェットヘッドユニットの吐出タイ
ミングを補正して良好な相対着弾位置精度を維持するこ
とを特徴とするドット位置補正システムである。
の図面を参照しつつ以下に説明する。
のブロック図である。本実施例は3個のインクジェット
ヘッドユニット1a、1b、1cで構成され、ひとつの
ヘッドに1色のインクが導入される3色インク印刷シス
テムである。
b、1cはベース構成材2に組付けられている。ベース
構成材2は図示されない駆動機構によって図の左右方向
に往復動作を行い、その一定速度区間内にインクジェッ
トヘッドユニット1a、1b、1cからのインク滴吐出
動作が行われ、それらの吐出面から通常1mm程度の一定
距離をもって配置された、図示されない紙などの被印刷
物に着弾するようにされる。この動作を主走査という。
一回の主走査の後、図示されない機構により紙などの被
印刷物を図の上下方向に一定の距離だけ搬送、停止され
る。この動作を副走査という。主走査と副走査が繰り返
されて印刷が実現される。このような機構であるために
ベース構成材2は通常キャリッジと呼ばれることが多
い。
b、1cのインク滴吐出動作は駆動回路3a、3b、3
cの出力信号によって独立に行われる。この駆動回路3
a、3b、3cはインク吐出の原理に応じてPZTを電
気・歪変換させるための駆動信号を発生させるものであ
ったり、抵抗発熱体に通電しエアバブルを発生させるた
めの駆動信号を発生させるものであったりする。これら
の原理やその駆動信号は公知の技術であるから詳細は省
略する。
整回路4の出力信号によって起動される。簡単のため2
つのヘッドユニット間の調整について図2、図3を用い
て説明する。インクジェットヘッドユニット1a、1b
は離隔距離Dをもってベース構成材2に組み立てられて
いる。ここで主走査が紙面の右から左に向かって行われ
ているとすると、吐出が先行するインクジェットヘッド
ユニット1aが紙面上に吐出、着弾したインクドット1
0aに対して、ベース構成材2が離隔距離Dに等しい距
離を走査した後に、インクジェットヘッドユニット1b
がインク吐出することによってその着弾インクドット1
0bが重なることになる。
+d(d>0)である時、図3のような結果になる。当然
d< 0 であれば図3とは逆の位置関係、すなわち、イン
クドット10bが10aの左に位置することになる。こ
うした現象はインクジェットユニット1a、1bが保守
などの目的でベース構成材2とは着脱自在に組付けされ
ていることから、設計上予測される一定範囲の誤差dを
持つことにより必然的に発生する。このままでは満足な
印刷結果が得られないので、図3の結果の場合にはイン
クジェットヘッドユニット1bの吐出タイミングを1a
の吐出タイミングに対して距離誤差dに相当する時間分
遅らせることによって補正している。その時間はベース
構成材2(キャリッジ)の走査速度から換算される。
はインクジェットユニット1bの吐出タイミングがその
遅延時間T(d)分遅くなるように駆動回路3bに起動信号を
与える。この補正を調整時補正、補正値を調整時補正
値、その補正を行った時の環境温度を調整時温度と呼ぶ
ことにする。
正値は調整時補正値に固定されていた。従って、本発明
が課題とするベース構成材2の環境温度による伸縮によ
る影響は全く無視されており、環境温度の上下によって
発生する相対的着弾位置ズレに対しては対処できなかっ
た。すなわち、調整時補正を施すことによって初期的に
は相対的着弾位置ズレの無い印字が実現されていても、
環境温度の上昇時にはベース構成材2が熱膨張し、調整
時にはインクジェットユニット1a、1b間の離隔距離
がD+dであったものが、D+ d + Δとなる。逆に、
環境温度が低下した場合には、同様に D + d −Δ と
なる。Δは熱膨張、収縮した長さ。
度を測定し、タイミング調整回路4にその出力信号が入
力されるようにする。さらに、環境温度と補正値の関係
を記憶したメモリ6を設けることによりタイミング調整
回路4はベース構成材2が置かれている環境温度情報を
得て、その伸縮を打ち消すように駆動回路3a、3b、
3cへの起動信号のタイミングを補正する。
境温度におけるベース構成材2の伸縮、すなわち補正値
を“0”とする環境温度−補正値の関係を記憶させてお
く。この様子を図5に示す。
調整時補正値で十分な補正がなされるので、追加的な補
正は行わない。1℃の環境温度変化に対してベース構成
材2がΔtの長さ変化すると、環境温度変化に応じて補
正を加えるのである。すなわち、通常使用環境温度範囲
では伸縮量は温度変化に対して線形の変化とみなすこと
ができるのでΔt/℃のタイミング補正をすることにな
る。この補正値は図4に示したT(d)に等しい。ベース構
成材2、あるいはキャリッジ、の主走査速度がVである
とき、時間T(d)のタイミング補正によって着弾位置がd
=V×T(d)で表わされる量だけ主走査方向で移動するこ
とになる。つまり環境温度1℃変化に対するベース構成
材2の伸縮量がΔdであるとき、Δdの距離分の着弾位置
ずれを補正するタイミングずらし量がΔtである。
の相対的時間関係を補正することによって、相対的着弾
位置関係をΔdの距離単位で補正できるのである。よっ
て環境温度と調整時温度に差がある場合には、メモリ6
に記憶された図5の補正値を調整時補正値に加えて新た
な補正値として起動信号7a、7b、7cのタイミング
関係を調整すればよい。
成材2の伸縮量を測定し、それを補正できるタイミング
補正値として求められたものである。従って、記憶され
る補正値が環境温度変化に対して必ずしも線形であるこ
とを必要としない。図5は説明のため単純な場合として
記載したものである。
ユニット1a、1b、1cの発熱がベース構成材2の熱
伸縮挙動に与える影響が無視できる程度の場合において
有効であった。昨今の半導体技術、実装技術の進展によ
り駆動回路3a、3b、3cがインクジェットヘッドユ
ニット1a、1b、1cに一体化することが多くなって
きており、物理的構成の実態としては図1でいうところ
のインクジェットヘッドユニット1aと駆動回路3aが
一体としてインクジェットヘッドユニット1aとなって
きている。さらに1ヘッド当りノズル数が増加している
こともあいまって、ヘッドユニットとしての発熱量が増
加している。
ベース構成材2への影響が無視できなくなってきた。こ
うした状況に対しては温度検出器5がベース構成材2の
温度を直接検出できるようにすればよい。ベース構成材
2は環境温度の変化とインクジェットヘッドユニット1
a、1b、1cの発熱の両方から影響を受けるが、その
時々のベース構成材2の温度がわかれば、調整時温度と
の差に応じてタイミング補正して相対的着弾位置関係の
補正が可能になる。
2、キャリッジ、に取り付けら主走査動作に従動するの
で、ベース構成材2に埋め込んだり、蓋のある装着をす
るような形で取りつけるなど、空気流に直接触れない様
にして、温度測定値が低めに出力されないようにするの
が望ましい。
は主走査に機械的動作を伴わず、ベース構成材2は固定
されており、図示されない被印刷紙が、一方向に一定速
度で搬送される。一般にラインプリンタと呼ばれる構成
である。第1の実施の形態と同じく、環境温度やインク
ジェットヘッドユニット1a、1b、1cの発熱の影響
を受けて相対的着弾位置のずれを生じるので、第1の実
施の形態に述べた本発明にかかる補正手段が同様に有効
である。
か固定式であるかを問わない。また、複数のインクジェ
ットヘッドユニット1a、1b、1cは被印刷紙に対し
て多色表現することを目的として説明したが、解像度を
向上させるために用いることもできる。図7に示すよう
に1ヘッドのノズルピッチの間を他方のヘッドのノズル
が補完するように配置することによって2倍の解像度を
得ることができる。3個のヘッドユニットを使えば3
倍、4個で4倍のになるのは当然である。第1の実施の
形態に対しても解像度向上のために複数のインクジェッ
トヘッドユニットを用いたり、また多色表現と解像度向
上の両方を目的とすることが可能である。
置補正システムは、環境温度やインクジェットヘッドユ
ニットの発熱の影響でベース構成材が伸縮することから
生じる複数のインクジェットヘッドユニット間の離隔距
離の変動に対して、各インクジェットヘッドユニットの
吐出タイミングを補正して良好な相対着弾位置精度を維
持することを特徴とし、環境温度やインクジェットヘッ
ドユニットの発熱の影響に左右されることなく常に安定
した良好な印字品質を得るものである。
ある。
離を示す図である。
されたインクドットの紙面上の位置関係を示す図であ
る。
よる起動信号の時間ズレを表わす図である。
る。
て実現することを示す図である。
7)
1b、Cヘッド1aの順にベース構成材2に組付けられ
ており、このベース構成材2が図の左右方向に一定速度
で移動し、そのときにインク吐出を行わせる。これを主
走査という。主走査と紙など印刷メデイアの行送り動
作、これを副走査という、を組み合わせて所望の印刷結
果を得るようにしている。この例の場合、ベース構成材
2は図示されない主走査機構の一部を構成し、通常キャ
リッジと呼ばれる。各ヘッドの各ノズルの吐出制御は図
8のタイミング調整回路4によってなされ、その出力信
号7a、7b、7cはインク吐出の信号波形を生成する
駆動回路3a、3b、3cの起動タイミング信号になっ
ている。
ットヘッドの吐出インク滴の重ねについて説明する。図
8のヘッド配置の場合で左から右方向にベース構成材
2、キャリッジ、を移動させている時、先行しているの
はYヘッド1cであるから紙面上にはYインクドットが
先行して置かれる。その後、所定時間後にMヘッド1b
の該当ノズルからMインクドットが吐出され、紙面上の
先行したYインクドットの上に置かれる。このことによ
りYとMが重なって赤ドットが実現される。
チは略70umであり、紙面上で求められるドット径はその
150%程度、すなわち100um程度である。これは紙送り等
の機械的位置決め誤差によって副走査方向に発生するド
ット間距離のバラツキによって、紙面上に横方向のすじ
が目立つことがあるが、ドット径を大きくすることによ
ってこの機械的位置決め誤差の吸収をはかるためであ
る。
ノズル面に対して必ずしも垂直ではなく紙面に対する着
弾位置に誤差を生じ、スジなど前記と同様の不良画像と
なる。上記2つの位置誤差の吸収のために大き目のドッ
ト径が設定される。
距離は200mm以上になることもあり、両端のヘッドユニ
ットから吐出されるインクドットの重ねを前述の25℃
上昇の例で考えると、略147umのアルミニウムの伸びが
生じており、全く重ならない。ベース構成材にプラスチ
ックを使用する例も少なくないが、一般的にプラスチッ
ク材の線膨張率はアルミニウムの数倍程度以上であり、
問題の発生はより著しいものになる。従来の補正ではこ
うした現象に対しては何ら対処し得ない。
2、キャリッジ、に取り付けられて主走査動作に従動す
るので、ベース構成材2に埋め込んだり、蓋のある装着
をするような形で取りつけるなど、空気流に直接触れな
い様にして、温度測定値が低めに出力されないようにす
るのが望ましい。
か固定式であるかを問わない。また、複数のインクジェ
ットヘッドユニット1a、1b、1cは被印刷紙に対し
て多色表現することを目的として説明したが、解像度を
向上させるために用いることもできる。図7に示すよう
に1ヘッドのノズルピッチの間を他方のヘッドのノズル
が補完するように配置することによって2倍の解像度を
得ることができる。3個のヘッドユニットを使えば3
倍、4個で4倍になるのは当然である。第1の実施の形
態に対しても解像度向上のために複数のインクジェット
ヘッドユニットを用いたり、また多色表現と解像度向上
の両方を目的とすることが可能である。
Claims (2)
- 【請求項1】 複数のインクジェットヘッドユニット
と、その各々のインクジェットヘッドユニットの吐出ノ
ズル列が互いに平行で、かつ該吐出ノズル面が被印刷物
の面に対して互いに同一の姿勢になるように組付けられ
るベース構成材と、前記各インクジェットヘッドユニッ
ト毎にインク吐出の駆動信号を与える駆動回路と、該駆
動回路に前記インクジェットヘッドユニット間の離隔距
離に応じた起動信号を与えるタイミング調整回路と、前
記ベース構成材の環境温度を検出する温度検出器と、前
記ベース構成材の各環境温度におけるタイミング補正値
を記録したメモリと、からなるドット位置補正システム
であって、 環境温度の影響で前記ベース構成材が伸縮することから
生じる複数の前記インクジェットヘッドユニット間の離
隔距離の変動に対して、前記インクジェットヘッドユニ
ットの吐出タイミングを補正して良好な相対着弾位置精
度を維持することを特徴とするドット位置補正システ
ム。 - 【請求項2】 複数のインクジェットヘッドユニット
と、その各々のインクジェットヘッドユニットの吐出ノ
ズル列が互いに平行で、かつ該吐出ノズル面が被印刷物
の面に対して互いに同一の姿勢になるように組付けられ
るベース構成材と、前記各インクジェットヘッドユニッ
ト毎にインク吐出の駆動信号を与える駆動回路と、該駆
動回路に前記インクジェットヘッドユニット間の離隔距
離に応じた起動信号を与えるタイミング調整回路と、前
記ベース構成材の環境温度と前記インクジェットヘッド
ユニットの温度とを検出する温度検出器と、前記ベース
構成材の各環境温度と前記インクジェットヘッドユニッ
トの温度におけるタイミング補正値を記録したメモリ
と、からなるドット位置補正システムであって、 前記温度検出器が前記ベース構成材の温度を直接検出す
るように構成され、環境温度およびインクジェットヘッ
ドユニットの発熱の影響で前記ベース構成材が伸縮する
ことから生じる複数の前記インクジェットヘッドユニッ
ト間の離隔距離の変動に対して、前記インクジェットヘ
ッドユニットの吐出タイミングを補正して良好な相対着
弾位置精度を維持することを特徴とするドット位置補正
システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000065302A JP2001253066A (ja) | 2000-03-09 | 2000-03-09 | ドット位置補正システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000065302A JP2001253066A (ja) | 2000-03-09 | 2000-03-09 | ドット位置補正システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001253066A true JP2001253066A (ja) | 2001-09-18 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000065302A Pending JP2001253066A (ja) | 2000-03-09 | 2000-03-09 | ドット位置補正システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001253066A (ja) |
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