JP2002331652A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

Info

Publication number
JP2002331652A
JP2002331652A JP2001140160A JP2001140160A JP2002331652A JP 2002331652 A JP2002331652 A JP 2002331652A JP 2001140160 A JP2001140160 A JP 2001140160A JP 2001140160 A JP2001140160 A JP 2001140160A JP 2002331652 A JP2002331652 A JP 2002331652A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
temperature
ink jet
heads
printing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001140160A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Kubota
敦 久保田
Hidehiro Watanabe
英博 渡邉
Megumi Shimizu
恵 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba TEC Corp filed Critical Toshiba TEC Corp
Priority to JP2001140160A priority Critical patent/JP2002331652A/ja
Publication of JP2002331652A publication Critical patent/JP2002331652A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のインクジェットヘッドで印字を行うと
きに、その繋ぎ目部分における出力画像の画像品質の低
下を防止する。 【解決手段】 複数のインクジェットヘッド2a,2b
のそれぞれにインクの温度が検出できるように温度セン
サ3a,3bを設け、この温度おける前記温度センサの
温度信号と、予め記憶部116に記憶されたインクの温
度とインク吐出速度に関する特性の設定に基づいて所定
のインク滴着弾位置に吐出するように、駆動制御部11
3の駆動波形を出力するタイミングをタイミング制御部
114により補正することにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のインクジェ
ットヘッドによって印字を行うときに印字位置の補正を
行うインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】紙などの記録媒体(以下、「記録紙」と
呼称する。)に記録を行う記録装置は数々の記録方式に
よる記録ヘッドを搭載した形態で提案されている。この
記録ヘッドは、ワイヤードット方式、感熱方式、熱転写
方式、インクジェット方式によるものを用いたものが知
られている。この各種方式による記録ヘッドの中でイン
クジェット方式を用いたインクジェット記録装置は、記
録紙に直接インクを噴射する記録装置であるため、ラン
ニングコストが安く、また、印字動作による騒音が少な
いため特に注目されている。
【0003】インクジェット記録装置においては、印刷
物の高解像度化及び印刷速度の高速化の要求からインク
滴を吐出させるインク吐出ノズルの数は増加していく傾
向にある。このため、非常に多くのインク吐出ノズルを
有する長尺型のインクジェットヘッドが開発されてい
る。ところが、インク吐出ノズルの数が多いため歩留ま
りが悪くなり、結果として、製品のコスト高につながる
という問題を有していた。
【0004】このような問題の改善策として、少ないイ
ンク吐出ノズル数のインクジェットヘッドを複数個用い
てインク吐出ノズルの数を全体として増やす方法が用い
られている。これにより、歩留まりが悪くなることを抑
え、製品のコストを低下させることができる。また、少
ないインク吐出ノズル数のインクジェットヘッドを複数
個組み合わせることにより高解像度で印刷し、高速で印
刷領域を印刷することが可能になっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、1個の
長尺型のインクジェットヘッドに比べて複数個のインク
ジェットヘッドを使用するために、その繋ぎ目部分にお
いて相対的な位置関係のずれや相対的な印字タイミング
のずれが発生しやすくなる。このようなずれが発生する
と印刷物の画像品質の低下を招くという問題がある。
【0006】また、印字を行う画像印字率が増大するに
従ってインクジェットヘッドは温度上昇し、このインク
ジエットヘッドの温度上昇とともにインク温度も上昇す
る。そして、インク温度が上昇するとインクの粘度が低
下してインク吐出ノズルから吐出されるインクの吐出速
度が変動するという問題が生じる。また、隣接するイン
クジエットヘッド間の其々の温度上昇に差異が生ずる
と、それぞれのインクジエットヘッドによるインクの吐
出速度に差が生じてしまい、其々の印字位置にずれが生
じ、新たな誤差要因が加算されるという問題がある。こ
の結果、出力画像の繋ぎ目部分に線欠陥等が生じて画像
品質を低下させるという問題があった。
【0007】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので
あって、その目的は、複数のインクジェットヘッドで印
字を行うときに複数のインクジェットヘッド間の相対的
なインク滴の着弾位置のズレによる画像品質の低下を防
止するインクジエット記録装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
所定位置にインクの温度を検出する温度センサが設けら
れ、複数のインク吐出ノズルが設けられた複数のインク
ジェットヘッドが、インク吐出ノズルが相互に所定の配
置関係となるように配置されたインクジエットヘッドユ
ニットと、各インクジエットヘッドの複数のインク吐出
ノズルから吐出するインク滴の着弾位置を制御するイン
ク滴駆動タイミング制御手段とを設けて、インク滴駆動
タイミング制御手段は、各インクジェットヘッドにおけ
る温度センサの温度信号と、予め設定されたインク温度
とインク吐出速度に関する特性に基づいて所定のインク
滴着弾位置に吐出するように吐出制御を補正するように
したインクジエット記録装置である。
【0009】請求項2記載の発明は、所定位置にインク
の温度を検出する温度センサが設けられ、複数のインク
吐出ノズルが設けられた複数のインクジェットヘッド
が、インク吐出ノズルが相互に所定の配置関係となるよ
うに配置されたインクジエットヘッドユニットと、各イ
ンクジェットヘッドの取り付け誤差を含んで、各インク
ジェットヘッドの複数のインク吐出ノズルから吐出する
インク滴の着弾位置を制御するインク滴駆動タイミング
制御手段とを設けて、インク滴駆動タイミング手段は、
各インクジェットヘッドにおける温度センサの温度信号
と、予め設定されたインク温度とインク吐出速度に関す
る特性に基づいて所定のインク滴着弾位置に吐出するよ
うに吐出制御を補正するようにしたインクジエット記録
装置である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図1はインクジェットヘ
ッドユニットの斜視図、図2はインクジェットヘッドユ
ニットの平面図を示している。インクジェットユニット
5は、ヘッド基板1を設け、このヘッド基板1の一方の
側面にインクジェットヘッド2aを取り付け、他方の側
面に別のインクジェットヘッド2bを取り付けている。
【0011】前記各インクジェットヘッド2a、2bに
は、そのインク吐出ノズルから吐出されるインクの温度
が間接的に検出できるように、例えば、負特性サーミス
タを用いた温度センサ3a、3bが側面中央に取り付け
られている。この温度センサ3a,3bは図3に示すよ
うに温度上昇と共に抵抗値が低下する特性を有するもの
である。また、インクジェットヘッド2a、2bには、
ヘッド内にインクを供給するためのインクタンク4a、
4bが設けられている。
【0012】前記各インクジェットヘッド2a、2bは
互いに端部の一部が重なり合うようにして配置されてい
る。そして、前記インクジェットヘッドユニット5は、
記録紙6に対して図中矢印で示すように往復移動動作を
行って印字を行うようになっている。
【0013】図4は前記各インクジェットヘッド2a、
2bに設けたインク吐出ノズルnの配置関係を示す部分
拡大図で、インクジェットヘッド2a,2bのインク吐
出ノズルnは一定の間隔Pで配置されている。また、前
記各インクジェットヘッド2a、2bは互いに重なり合
う繋ぎ目部分におけるヘッド2aの端のインク吐出ノズ
ルnとヘッド2bの端のインク吐出ノズルnとの間隔が
Pになるように配置されている。
【0014】図5は、前記インクジェットヘッドユニッ
ト5を使用した印字装置の制御ブロック図で、11は印
字装置の制御部を示している。この制御部11には、イ
ンクジェットヘッドユニット5と記録紙6とを相対的に
移動させる等の機構部の制御を行う機構制御部111、
印字装置外部から、例えばパーソナル・コンピュータか
ら送られてくる画像データを展開して実際に印字する画
像データを生成する画像データ生成部112、前記イン
クジェットヘッド2a,2bを駆動するための駆動波形
を発生させる駆動制御部113、前記インクジェットヘ
ッド2a,2bの印字タイミングを取るように前記駆動
制御部113の駆動波形を発生させるタイミングを制御
するタイミング制御部114、前記温度センサ3a,3
bからの信号により実際の温度を検出する温度検出部1
15、各種データやデータテーブル等を記憶する記憶部
116が設けられている。
【0015】インクは温度変化によりインクの粘性が変
化してインクが吐出速度は変化する。すなわち、インク
は、図9に示すように、温度が上昇すると粘度が低下し
てインク吐出速度が速くなる。このインクの温度とイン
クの吐出速度との特性をテーブルとして前記記憶部11
6に記憶しておく。
【0016】図6はインクジェットヘッド2a,2bの
駆動波形を示す図である。この駆動波形はインクジェッ
トヘッド2a,2bのそれぞれのインク吐出ノズルから
吐出されるインクの印字位置がずれないようにヘッド基
板1の厚みを考慮して吐出するタイミングに差を生じさ
せている。図6(a)は、インクジェットヘッド2a,
2bを記録紙6に対してこの記録紙の搬送方向の右側か
ら左側に移動させて印字するときのそれぞれの駆動波形
W1,W2である。この駆動波形W1,W2はインクジ
ェットヘッド2bとインクジェットヘッド2aとでは印
字タイミングがtrだけ差があることを示している。ま
た、図6(b)は、インクジェットヘッド2a,2bを
記録紙6に対してこの記録紙の搬送方向の左側から右側
に移動させて印字するときのそれぞれの駆動波形W3,
W4である。この駆動波形W3,W4はインクジェット
ヘッド2aとインクジェットヘッド2bとでは印字タイ
ミングがtlだけ差があることを示している。
【0017】ここで、インクジェットヘッド2a,2b
の駆動周波数を5KHz(200μsec周期)、解像度
を300dpi、25℃におけるインクと吐出速度を10m
/secに設定すると、このとき600dpiの画像を形成す
るときのインクジェットヘッド2a,2bと記録紙6の
走査速度は約423mm/secとなる。また、前記インク
吐出ノズル間隔Pを10mm、インクジェットヘッド2
a,2bと記録紙6との間隔を2mmとする。この条件
下で実際に印字パターンの印字を行うとtl、trはそ
れぞれ23.6msとなる。この条件で印字することがで
きれば、tr、rlをそのまま用いることで着弾位置ず
れが無く印字を行うことができる。
【0018】しかし、例えば、インクの吐出速度が10
%変化したとすると、着弾までの時間が(2mm)/(10m
/sec)=200μsecが(2mm)/(9m/sec)=222μs
ecとなり、約10μm着弾位置がずれてしまうことにな
る。この約10μmという距離のずれは記録紙へ出力す
る画像のドットピッチの約1/4にあたる。
【0019】図7は、インクジェットヘッド2aで印字
するライン12とインクジェットヘッド2bで印字する
ライン13が一致するように印字のタイミングをt0だ
けずらして記録紙6に印字したときの状態を拡大して示
している。このように実際には各ラインにずれが生じ
る。そこでこのずれが目標値以内になるようにtrとt
lを調整することになる。目標値としては、例えば、1
/4ドットに設定する。
【0020】例えば、印字方向が右側から左側の場合に
インクジェットヘッド2aで印字したラインがインクジ
ェットヘッド2bで印字したラインよりも左側にずれて
いる場合には、trを長くする必要がある。また、印字
方向が左側から右側の場合にインクジェットヘッド2a
で印字したラインがインクジェットヘッド2bで印字し
たラインよりも左側にずれている場合には、tlを短く
する必要がある。
【0021】このようにして、インクジェットヘッド2
aと2bのインク吐出動作タイミングの差tr,tlを
求め、この設定値を記憶部116に記憶する。
【0022】次に、タイミング制御回路114がインク
ジェットヘッドを駆動させる駆動波形を出力するタイミ
ングを理論式で説明する。図8はインクジェットヘッド
ユニット5をこのユニット5の移動方向と直交する側面
から見た図である。この図は、それぞれインクジェット
ヘッド2a,2bをヘッド基板1に所定の位置に取り付
けたときのノズル間の距離L、インクジェットヘッド2
a,2bから記録紙6まの距離であるギャップGa,G
b、インクジェットヘッド2a,2bのインクの吐出速
度Via,Vib、印字速度Vpを示している。この
L,Ga,Gb,Via,Vib,Vpは、それぞれの
装置での取り付け誤差、ヘッドのばらつきなどで異なる
装置固有のものである。
【0023】前記tr,tlは、前記L,Ga,Gb,
Via,Vib,Vpに基づいて以下の関係式で表すこ
とができる。
【0024】 tr=L/Vp―(Ga/Via−Gb/Vib) …(1) tl=L/Vp−(Gb/Vib−Ga/Via) …(2) ここで、Ga/Via,Gb/Vibはそれぞれのイン
クジェットヘッド2a,2bに設けられたインク吐出ノ
ズルから吐出されたインクが記録紙6に着弾するまでの
インク着弾時間とする。この(1)式と(2)式とか
ら、 t=(tr+tl)/2=L/Vp …(3) となる。この式(3)より、インクジェットヘッド2
a,2bのそれぞれのインク着弾時間Ga/Via、G
b/Vibに依存しないで一定時間tであることが示さ
れる。従って、 t=tr=tl …(4) であればインク着弾時間Ga/Via,Gb/Vibは
等しいことになり、インク着弾時間の差は無いことにな
る。さらに、 tr > tl …(5) であれば、Gb/VibがGa/Viaより小さいこと
となる。またその逆に、 tr < tl …(6) であれば、Ga/ViaがGb/Vibより小さいこと
となる。このようにしてインクジェットヘッド2a,2
bのインク着弾時間Ga/Via,Gb/Vibの大小
を検出する。
【0025】そして、tl、trと前記tとを比較する
ことでインク着弾時間の差を計算することができる。こ
のインク着弾時間の差により前記タイミング制御部11
4のタイミングの設定を行える。
【0026】図9はインクの温度と吐出速度の関係を示
すグラフである。実線部は平均値Vavで破線部はイン
クジェットヘッドのばらつきにより発生する吐出速度の
下限値Vminと上限値Vmaxとを示している。理論
的なギャップをGとするとインク着弾時間の理論値は、
G/(Vmax)とG/(Vmin)との範囲Tに収まること
になる。しかし、|t−tr|、|t−tl|が範囲T
外にある場合は、それぞれのギャップGa,Gbが大き
いことになり、取り付け誤差があることになる。
【0027】このように構成されたインクジェットヘッ
ドユニット5を用いた印字装置で、例えば、黒べた印字
を行う場合、インクが吐出されるインク吐出ノズル数が
急激に増加、つまり、印字率が増加し、インクジェット
ヘッドに印加される投入負荷が増大する。これにより、
インクジェットヘッド自体の温度とともにインク温度も
上昇する。そのインク温度上昇によりインクの吐出速度
が速くなる。
【0028】図10は、印字率が極端に変わる記録紙6
への印字例を示した図である。この図は記録紙6に黒べ
た印字を行う領域61と印字しない白紙62の領域が示
されている。このような印字を行うときに、インクジェ
ットヘッド2aが黒べた印字61の領域を印字する場合
は印字率が高く、インクジェットヘッド2bが印字を行
わない白紙62の領域では印字率がゼロとなる。例え
ば、インクジェットヘッド2a,2bの繋ぎ目部分を境
にインクジェットヘッドユニット5の移動方向と平行な
線を印字する場合にはこのような印字例となる。
【0029】そこで、このときの印字動作について説明
する。インクジェットヘッド2aは黒べた印字となるた
め、温度が上昇して温度Ta、インクジェットヘッド2
bは印字を行わないので温度上昇は無く温度Tbとする
と、インクジェットヘッド2aのインク着弾時間Ga/
Viaは短くなる。従って、インクジェットヘッドユニ
ット5が右側から左側に移動して印字を行うときにはt
rを短くする必要がある。また、左側から右側に移動す
るときにはtlを長くする必要がある。
【0030】このとき、タイミング制御部114のタイ
ミングの補正量は、以下のように求める。|t−tr
|、|t−tl|が範囲T内にある場合は、ギャップG
a,Gbはそれぞれ理論値と同じと判断し、G/(Vi
b−Via)だけ補正することで、インク着弾時間を調
整する。この場合、 tr´=tr−G/(Vib−Via) …(7) となる。同様に tl´=tl−G/(Vib−Via) …(8) となる。
【0031】また、|t−tr|、|t−tl|が範囲
T外にある場合は、ギャップGa,Gbが大きく、取り
付け誤差があると考えられるので、Ga,Gbも補正す
る必要がある。このとき,Ga/Via>Gb/Vib
の関係があることから、ギャップはそれぞれ基準値に対
して、GaはΔGだけ大きく、GbはΔGだけ小さい。
【0032】したがって、温度上昇したインクジェット
ヘッド2aのギャップGaを考慮する必要がある。ギャ
ップGa,Gbの補正量ΔGは(1)及びG/Vを理論
値より求めると、 tr−t=L/Vp−((G+ΔG)/V−(G−ΔG)/V) …(9) となり、この結果からΔGを求めると、 ΔG=(tr−t−L/Vp)V/2 …(10) となる。
【0033】従って、(1)式及び(2)式は、 tr=L/Vp―((G+ΔG)/V−(G−ΔG)/V) …(11) tl=L/Vp−((G−ΔG)/V−(G+ΔG)/V) …(12) とすることができる。この結果、温度上昇分の(Ta-
Tb)を考慮して、|t−tr|、|t−tl|が範囲
T内にある場合と同様に補正することができる。
【0034】図11は、制御部11の行う補正制御の流
れを示す図である。制御部11は印字中温度センサ3
a,3bからの信号を監視し、ステップST1にて、温
度センサ3a,3bからの信号によりインク温度の上昇
を検出すると、ステップST2にて、tr、tlが範囲
T内かを判断する。この判断で範囲T内でないと判断さ
れると、ステップST3にて、tr、tlの値の誤差が
1/4以内となるようにタイミング制御部114のタイ
ミングの補正を行う。この補正を行った後、及びステッ
プST2にて、tr、tlが規定値の範囲内であると判
断された場合は、ステップST4にて、インク温度と記
憶部116に記憶されている温度特性テーブルからイン
クの吐出速度を選択して、その吐出速度に対応するよう
にタイミング制御部114のタイミング補正を行う。な
お、ステップST1にて、温度上昇がないと判断された
ときには、前記ステップST2からステップST4の処
理は行わない。
【0035】このように、本実施の形態においては、イ
ンクジェットヘッド2a,2bのインク吐出ノズルから
インクが吐出されるときに、温度センサ3a,3bでイ
ンクの温度検出を行い、予めインクジェットヘッド2
a,2bに対応した温度とインク吐出速度の関係を測定
した温度特性データを求めておき、温度センサ3a,3
bからの温度信号と温度特性データとに基づいて、イン
クの吐出速度を制御することにより、インク温度が変動
しても所定の印字位置にインク滴を着弾させることがで
きる。
【0036】また、インクジェットヘッド2a,2bの
ヘッド基板1への取り付け誤差が大きいときは、その誤
差も考慮して所定の印字位置へインク滴を着弾させるこ
とができる。
【0037】さらに、同一のインクジェットヘッドを複
数使用してインク吐出ノズル数の異なるインクジェット
ヘッドユニットを用いて、そのそれぞれの繋ぎ目部分で
異なる温度で印字を行うときでも、それぞれのインクの
温度に最適で、また、構造的な取り付け誤差を含んで補
正した吐出速度で印字を行うことができるので、同一の
インクジェットヘッド大量に製造することによりバリエ
ーションにとんだインクジェットヘッドを造ることがで
きるのでコストを低減できる。
【0038】なお、本実施の形態では、インクジエット
ヘッド2a,2bをヘッド基板1に所定の位置に固着し
たインクジェットヘッドユニット5を用いた場合につい
て説明したが、図12(a)に示すように、ヘッド基板
1の両側に所定の配置でインクジェットヘッド2c,2
dが取り付けられ、インクジェットヘッド2c,2dそ
れぞれに温度センサ3c,3dを設けたインクジェット
ヘッドユニットについても本発明を適用することができ
る。
【0039】このインクジェットヘッドのインク吐出ノ
ズルの位置関係は、図12(b)で示すように、それぞ
れインク吐出ノズルが間隔Pとなっていて、このインク
ジェットヘッド2cとインクジェットヘッド2dはイン
ク吐出ノズルの間隔が1/2Pとなるようにヘッド基板
1に固着されている。
【0040】したがって、このようなインクジェットヘ
ッドユニットを使用すると、前述した効果に加え、さら
に、解像度の異なるバリエーションにとんだインクジェ
ットヘッドユニットを低コストで作ることができる。
【0041】なお、この実施の形態では、単色の印字装
置について述べたが、図13に示すように、C,M,
Y,Bの4色のインクをそれぞれ吐出させるインクジェ
ットヘッドユニット5a〜5dのインクジェットヘッド
にそれぞれ温度センサを設けたカラーのインクジェット
記録装置にも同様に適用することができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように各請求項記載の発明
によれば、複数のインクジェットヘッドで印字を行うと
きにインクジェットヘッド毎にインクの温度を検出し、
その検出した温度に適したインクの吐出を行うことによ
り、複数のインクジェットヘッド間の相対的なインク滴
の着弾位置のズレによる画像品質の低下を防止するイン
クジェットヘッド記録装置を提供できる。
【0043】また、請求項2記載の発明によれば、さら
に、インクジェットヘッドのヘッド基板への取り付け誤
差も考慮してインクの吐出を行うインクジェット記録装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるインクジェットヘ
ッドユニットの斜視図。
【図2】同実施の形態におけるインクジェットヘッドユ
ニットの平面図。
【図3】同実施の形態における温度センサの温度−抵抗
特性を示すグラフ。
【図4】同実施の形態におけるインクジェットヘッドの
インク吐出ノズルの配置関係を示す図。
【図5】同実施の形態における印字装置の制御ブロック
図。
【図6】同実施の形態における駆動波形を示す図。
【図7】同実施の形態において各インクジェットヘッド
で印字したときのヘッド繋ぎ目におけるラインのずれ調
整を説明するための拡大図。
【図8】同実施の形態におけるインクジェットヘッドと
記録紙とのギャップ、インクの吐出速度、印字速度の関
係を説明するための図。
【図9】同実施の形態におけるインク温度とインク吐出
速度との関係を示すグラフ。
【図10】同実施の形態における印字率が極端に変わる
印字例を示す図。
【図11】同実施の形態における補正制御を示す流れ
図。
【図12】本発明の他の実施の形態におけるインクジェ
ットヘッドユニットを示す図。
【図13】本発明の他の実施の形態におけるカラーのイ
ンクジェットヘッドユニットを示す図。
【符号の説明】
2a,2b,2c,2d…インクジェットヘッド 3a,3b,3c,3d…温度センサ 5…インクジェットヘッドユニット 113…温度検出部 114…タイミング制御部 115…駆動制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 恵 静岡県三島市南町6番78号 東芝テック株 式会社三島事業所内 Fターム(参考) 2C056 EA07 EB07 EB30 EB59 EC07 EC37 FA13 HA07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定位置にインクの温度を検出する温度
    センサが設けられ、複数のインク吐出ノズルが設けられ
    た複数のインクジェットヘッドが、前記インク吐出ノズ
    ルが相互に所定の配置関係となるように配置されたイン
    クジエットヘッドユニットと、前記各インクジエットヘ
    ッドの前記複数のインク吐出ノズルから吐出するインク
    滴の着弾位置を制御するインク滴駆動タイミング制御手
    段とを設け、 前記インク滴駆動タイミング制御手段は、前記各インク
    ジェットヘッドにおける前記温度センサの温度信号と、
    予め設定されたインク温度とインク吐出速度に関する特
    性に基づいて所定のインク滴着弾位置に吐出するように
    吐出制御を補正することを特徴とするインクジエット記
    録装置。
  2. 【請求項2】 所定位置にインクの温度を検出する温度
    センサが設けられ、複数のインク吐出ノズルが設けられ
    た複数のインクジェットヘッドが、前記インク吐出ノズ
    ルが相互に所定の配置関係となるように配置されたイン
    クジエットヘッドユニットと、前記各インクジェットヘ
    ッドの取り付け誤差を含んで、前記各インクジェットヘ
    ッドの複数のインク吐出ノズルから吐出するインク滴の
    着弾位置を制御するインク滴駆動タイミング制御手段と
    を設け、 前記インク滴駆動タイミング手段は、前記各インクジェ
    ットヘッドにおける前記温度センサの温度信号と、予め
    設定されたインク温度とインク吐出速度に関する特性に
    基づいて所定のインク滴着弾位置に吐出するように吐出
    制御を補正することを特徴とするインクジエット記録装
    置。
JP2001140160A 2001-05-10 2001-05-10 インクジェット記録装置 Pending JP2002331652A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001140160A JP2002331652A (ja) 2001-05-10 2001-05-10 インクジェット記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001140160A JP2002331652A (ja) 2001-05-10 2001-05-10 インクジェット記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002331652A true JP2002331652A (ja) 2002-11-19

Family

ID=18986809

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001140160A Pending JP2002331652A (ja) 2001-05-10 2001-05-10 インクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002331652A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010221607A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Seiko Epson Corp 液体吐出装置、及び、液体吐出装置の制御方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010221607A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Seiko Epson Corp 液体吐出装置、及び、液体吐出装置の制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4074414B2 (ja) モノクロ印刷とカラー印刷で補正値を変える双方向印刷時の記録位置ズレの調整
US8517490B2 (en) Printing apparatus and printing method for determining a driving order in accordance with a displacement of print nozzles
JP5230399B2 (ja) 記録装置及び記録方法
JP2007069428A (ja) インクジェット記録装置
JP2000094718A (ja) 記録装置およびレジずれ検出方法
JP6021872B2 (ja) 記録装置および記録位置調整方法
JP2010280080A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
US20130106934A1 (en) Ink-jet recording device and ink-jet recording control method
JP5176846B2 (ja) 印刷装置および印刷方法
JP5901239B2 (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP2001232775A (ja) インクジェット画像形成装置
JP4539182B2 (ja) 印刷装置、コンピュータプログラム、印刷システム、及び、印刷方法
US9873247B2 (en) Ink jet printing apparatus and ink jet printing method
JP2001310456A (ja) インクジェット記録装置のレジストレーション調整方法
JPH10217444A (ja) インクジェット式記録装置
US8651606B2 (en) Printing apparatus and printing method
JPH02145358A (ja) レジストレーション補正装置
JP2002331652A (ja) インクジェット記録装置
JPH11170501A (ja) 画像形成装置およびそのレジストレーション調整方法並びにレジストレーション調整制御プログラムを記録した記録媒体
JPH1177991A (ja) インクジェット記録装置
JP3040455B2 (ja) 画像形成装置
JP2011104776A (ja) インクジェット記録装置および該装置用のドット形成位置調整方法
JP2009061755A (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の制御方法
US6322184B1 (en) Method and apparatus for improved swath-to-swath alignment in an inkjet print engine device
JP2004291651A (ja) 基準補正値と相対補正値とを用いた双方向印刷時の記録位置ズレの調整