JP2010221607A - 液体吐出装置、及び、液体吐出装置の制御方法 - Google Patents

液体吐出装置、及び、液体吐出装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液体の温度に拘わらず吐出特性を一定に揃えることが可能な液体吐出装置、及び、液体吐出装置の制御方法を提供する。
【解決手段】インクパック52からのインクを圧力発生室に導入し、圧力発生手段を駆動させることによりノズル47から着弾対象物(記録紙)に向けて液体を吐出可能な記録ヘッド3と、圧力発生手段を駆動する吐出駆動パルスを発生する駆動信号発生手段と、インク又は着弾対象物を加熱する加熱手段と、を有するプリンターにおいて、着弾対象物に対するインクの吐出動作の合間に、記録ヘッドのノズルから吐出されるインクの飛翔速度を測定するインク速度測定部7と、インク速度測定部により測定された飛翔速度の変化に基づいて吐出駆動パルスを補正する補正手段と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、インクジェット式プリンター等の液体吐出装置及びその制御方法に関するものであり、特に、液体の温度に拘わらず吐出特性を一定に揃えることが可能な液体吐出装置及びその制御方法に関するものである。
液体吐出装置は、液体を吐出可能な液体吐出ヘッドを備え、この液体吐出ヘッドから各種の液体を吐出する装置である。この液体吐出装置の代表的なものとして、例えば、液体吐出ヘッドとしてのインクジェット式記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドという)を備え、この記録ヘッドのノズルから液体状のインクを記録紙等の記録媒体(着弾対象物)に対して吐出・着弾させることで画像等の記録を行うインクジェット式プリンター(以下、単にプリンターという。)等の画像記録装置を挙げることができる。また、近年においては、この画像記録装置に限らず、液晶ディスプレー等のカラーフィルターの製造装置等、各種の製造装置にも液体吐出装置が応用されている。
上記プリンターは、例えば紫外線硬化型インク等、粘度が比較的高い液体(以下、高粘度液体ともいう。)を吐出する用途に使用される場合がある。このような高粘度液体を吐出する場合、ヒーター等の加熱手段によって加熱することで粘度を予め低下させてから吐出動作が行われている(例えば、特許文献1参照)。この高粘度液体に関し、温度変化が生じたときの粘度変化による吐出特性(吐出される液体の重量や飛翔速度)の変動が、従来の比較的低粘度の液体の場合と比べて大きいため、高粘度液体を扱うプリンターでは、温度管理の高い精度が求められる。このため、一般的には、記録ヘッドの近傍にサーミスター等の温度検出手段が設けられ、この温度検出手段によって検出された温度に応じて圧力発生手段を駆動するための駆動信号を補正することで吐出特性を一定に揃えるように構成されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2008−254312号公報 特開2000−153608号公報
ところが、上記の温度検出手段によって検出される温度と、記録ヘッドから吐出される液体の実際の温度との間で差異が生じてしまうことがある。即ち、例えば、記録紙等の着弾対象物に着弾した液体に光を照射して硬化を促進させるための光源や、記録紙等に着弾した液体の乾燥を促進させるための加熱機構等、プリンター内部に熱源が設けられている場合、これらの熱源によりノズル近傍のインクが加熱されてしまい、温度検出手段によって検出される温度と記録ヘッドから吐出される液体の実際の温度とが乖離する傾向にある。この場合、温度検出手段によって検出される温度に基づいて駆動信号等を補正しても、設計上目標とする吐出特性が得られない問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体の温度に拘わらず吐出特性を一定に揃えることが可能な液体吐出装置、及び、液体吐出装置の制御方法を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、液体貯留部材からの液体を圧力発生室に導入し、圧力発生手段を駆動させることによりノズルから着弾対象物に向けて液体を吐出可能な液体吐出ヘッドと、
前記圧力発生手段を駆動する吐出駆動パルスを発生する駆動信号発生手段と、
前記液体又は前記着弾対象物を加熱する加熱手段と、
を有する液体吐出装置であって、
前記着弾対象物に対する液体の吐出動作の合間に、液体吐出ヘッドのノズルから吐出される液体の飛翔速度を測定する飛翔速度測定手段と、
前記飛翔速度測定手段により測定された飛翔速度の変化に基づいて前記吐出駆動パルスを補正する補正手段と、
を備えることを特徴とする。
なお、「吐出動作の合間」とは、連続した一連の吐出動作が一旦途切れている状態(インターバル状態)を意味する。即ち、例えば、液体吐出ヘッドと着弾対象物とを相対移動させつつ液体の吐出を行う動作の実行単位であるパスが切り替わる間や、着弾対象物が切り替わる間を意味する。
本発明によれば、着弾対象物に対する液体の吐出動作の合間に、液体吐出ヘッドのノズルから吐出される液体の飛翔速度を測定し、測定された飛翔速度の変化に基づいて吐出駆動パルスを補正するので、吐出される液体の実際の温度変化に因らず吐出特性を一定に揃えることが可能となる。即ち、液体の温度変化による粘度の変化と液体の飛翔速度の変化との間には相関があり、この飛翔速度に応じて吐出駆動パルスを適切に補正することで、吐出特性を目標値に近づけることができる。また、液体の吐出動作の合間に飛翔速度の測定及び吐出駆動パルスの補正を行うので、液体吐出ヘッドの周囲、特にノズル周囲の温度が急激に変化した場合にも対応することができる。これにより、吐出特性の変動を可及的に抑えることが可能となる。
上記構成において、前記飛翔速度測定手段は、飛翔速度測定工程を実行する間隔を、吐出動作開始からの時間が経過するほど長くする構成を採用することが望ましい。
この構成によれば、加熱手段等の熱源による加熱により記録ヘッド周囲の温度が急激に上昇する傾向にある吐出動作を開始した直後では飛翔速度測定工程を実行する間隔をできるだけ短くすることで、この急激な温度変化に対応することができ、また、液体吐出ヘッド周囲の温度の変化が緩慢になった後には飛翔速度測定工程を実行する間隔をできるだけ長くすることで、不必要な処理の実行を低減することができる。
また、上記構成において、前前記飛翔速度測定手段により測定された液体の飛翔速度を記憶する飛翔速度記憶手段を設け、
前記飛翔速度測定手段は、前記飛翔速度記憶手段に記憶されている飛翔速度の遷移に応じて前記飛翔速度測定工程の実行間隔を変更する構成を採用することが望ましい。
この構成によれば、飛翔速度記憶手段に記憶されている飛翔速度の遷移に応じて飛翔速度測定工程の実行間隔を変更することにより、より適切なタイミングで飛翔速度測定工程を実行することができる。
また、前記飛翔速度記憶手段に記憶されている複数回分の飛翔速度の差が、予め定められた値よりも小さくなった場合に、前記飛翔速度測定工程の実行間隔を変更する構成を採用することが望ましい。
また、上記構成において、前記飛翔速度測定手段は、前記液体吐出ヘッドと前記着弾対象物とを相対移動させつつ液体の吐出を行う動作の実行単位であるパスが切り替わる間に液体の飛翔速度の測定工程を実行する構成を採用することができる。
さらに、上記構成において、前記飛翔速度測定手段は、着弾対象物が切り替わる間に液体の飛翔速度の測定工程を実行する構成を採用することも可能である。
また、本発明は、液体貯留部材からの液体を圧力発生室に導入し、圧力発生手段を駆動させることによりノズルから着弾対象物に向けて液体を吐出可能な液体吐出ヘッドと、前記圧力発生手段を駆動する吐出駆動パルスを発生する駆動信号発生手段と、前記液体又は前記着弾対象物を加熱する加熱手段と、を有する液体吐出装置の制御方法であって、
前記着弾対象物に対する液体の吐出動作の合間に、液体吐出ヘッドのノズルから吐出される液体の飛翔速度を測定する飛翔速度測定工程と、
前記飛翔速度測定工程において測定された飛翔速度の変化に基づいて前記吐出駆動パルスを補正する補正工程と、を含むことを特徴とする。
インクジェット式プリンターの構成を説明する平面図である。 記録ヘッドの構成を説明する断面図である。 記録ヘッドの構成を説明する要部断面図である。 インク速度測定処理を行う装置構成を説明する模式図である。 プリンターの電気的構成を説明するブロック図である。 吐出駆動パルスの構成を説明する図である。 記録動作時間に対するノズル近傍温度の関係を示すグラフである。 インク速度測定工程における各信号のタイミングチャートである。 吐出駆動パルス補正処理を説明するフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態を、添付図面を参照して説明する。なお、以下に述べる実施の形態では、本発明の好適な具体例として種々の限定がされているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、以下においては、本発明の液体吐出装置として、インクジェット式記録装置(以下、プリンター)を例に挙げて説明する。
図1のプリンター1は、サブタンク2及び記録ヘッド3(液体吐出ヘッドの一種)を搭載したキャリッジ4とプリンター本体5とから概略構成され、プリンター本体5には、キャリッジ4を往復移動させるキャリッジ移動機構65(図5参照)と、記録紙(図示せず)を搬送する紙送り機構66(図5参照)と、記録ヘッド3の増粘インクをノズルから吸引するクリーニング動作等に用いられるキャッピング機構と、記録ヘッド3に供給するインク(本発明における液体(高粘度液体)の一種)を貯留したインクカートリッジ6とが設けられている。また、プリンター1は、記録ヘッド3から吐出されるインクを検出可能なインク速度測定部7(図4,5参照)を備えている。このインク速度測定部7(本発明における飛翔速度測定手段に相当)は、記録ヘッド3のノズルから吐出されるインクの飛翔速度を測定するための装置である。このインク速度測定部7の詳細については、後述する。
キャリッジ移動機構65は、プリンター本体5の幅方向に架設されたガイド軸8と、パルスモーター9と、パルスモーター9の回転軸に接続されてこのパルスモーター9によって回転駆動される駆動プーリー10と、この駆動プーリー10とはプリンター本体5における反対側に設けられた遊転プーリー11と、駆動プーリー10と遊転プーリー11との間に掛け渡され、キャリッジ4に接続されたタイミングベルト12とから構成されている。そして、パルスモーター9を駆動することで、キャリッジ4がガイド軸8に沿って主走査方向に往復移動するように構成されている。また、紙送り機構は、紙送りモーターや、この紙送りモーターによって回転駆動される紙送りローラー(何れも図示せず)等から構成され、図示しない記録紙を記録動作に連動させてプラテン13の上に順次送り出す。プラテン13の下方にはプラテンヒーター15が設けられており、このプラテンヒーター15(加熱手段の一種)によってプラテン13上の記録紙が加熱され、インクの乾燥が促進されるようになっている。なお、プリンター1で紫外線硬化型インク(高粘度インクの一種)を使用する場合、図示しないが、記録紙上に着弾した紫外線硬化型インクを硬化させるための光を照射する光源も設けられる。この光源は、発光時に熱も発生するため、加熱手段の一種とも言える。
キャッピング機構は、キャップ部材14、図示しない吸引ポンプ等から構成されている。キャップ部材14は、ゴム等の弾性材をトレイ形状に成型した部材によって構成してあり、ホームポジションに配設されている。このホームポジションは、キャリッジ4の移動範囲内であって記録領域よりも外側の端部領域に設定され、電源オフ時や長時間に亘って記録が行われなかった場合にキャリッジ4が位置する。ホームポジションにキャリッジ4が位置すると、キャップ部材14が記録ヘッド3のノズル基板43(図3参照)の表面(即ち、ノズル面)に当接して封止する。この封止状態で吸引ポンプを作動させると、キャップ部材の内部(封止空部)が減圧されて、記録ヘッド3内のインクがノズルから排出される。また、このキャップ部材14は、記録ヘッド3による記録動作中において、増粘したインクや気泡等を排出すべく強制的にインク滴を吐出させるフラッシング動作時に吐出インク滴を受ける。
プリンター1の筐体内の一側には、インクカートリッジ6が着脱可能に配置される。インクカートリッジ6は、図4に示すように、中空箱形状に形成されたケース部材51と、可塑性材料によって形成されたインクパック52(液体貯留部材の一種)とから構成されており、ケース部材51内の収容室にインクパック52を収容している。このインクカートリッジ6は、インク供給チューブ34の一端部と連通している。本実施形態において、インクカートリッジ6の内部には図示しないエアポンプからの空気が供給され、この空気によってインクカートリッジ内部のインクパック52が加圧されるようになっている。これにより、インク供給チューブ34を通じて記録ヘッド3側にインクパック内のインクが供給(圧送)されるように構成されている。インク供給チューブ34の途中には、インクヒーター16が設けられている。このインクヒーター16によってインク供給チューブ34内を流れるインクが加熱されて粘度がある程度下げられた状態で記録ヘッド3に供給されるようになっている。
図2は、記録ヘッド3の構成を説明する断面図、図3は、記録ヘッド3の要部断面図である。本実施形態における記録ヘッド3は、導入針ユニット17、ヘッドケース18、流路ユニット19、及び、アクチュエーターユニット20を主な構成要素としている。導入針ユニット17の上面にはフィルター21を介在させた状態で2本のインク導入針22(液体導入針)が横並びで取り付けられている。これらのインク導入針22には、サブタンク2がそれぞれ装着される。また、導入針ユニット17の内部には、各インク導入針22に対応したインク導入路23が形成されている。このインク導入路23の上端はフィルター21を介してインク導入針22に連通し、下端はパッキン24を介してヘッドケース18内部に形成されたケース流路25と連通する。
サブタンク2には、インク室27となる凹部が形成され、この凹部の開口面に透明な弾性シート26を貼設してインク室27が区画されている。また、サブタンク2の下部にはインク導入針22が挿入される針接続部28が下方に向けて突設されている。サブタンク2におけるインク室27は、すり鉢形状をしており、その側面における上下中央よりも少し下の位置には、針接続部28との間を連通する接続流路29の上流側開口が臨んでおり、この上流側開口にはインクを濾過するタンク部フィルター30が取り付けられている。針接続部28の内部空間にはインク導入針22が液密に嵌入されるシール部材31が嵌め込まれている。このサブタンク2には、図4に示すように、インク室27に連通する連通溝部32′を有する延出部32が形成されており、この延出部32の上面にはインク流入口33が突設されている。インク流入口33には、インク供給チューブ34が接続される。従って、インク供給チューブ34を流れてきたインクは、このインク流入口33から連通溝部32′を通ってインク室27に流入する。上記の弾性シート26は、インク室27を収縮させる方向と膨張させる方向とに変形可能である。そして、この弾性シート26の変形によるダンパー機能によって、インクの圧力変動が吸収される。すなわち、弾性シート26の作用によってサブタンク2が圧力ダンパーとして機能する。従って、インクは、サブタンク2内で圧力変動が吸収された状態で記録ヘッド3側に供給される。
ヘッドケース18は、合成樹脂製の中空箱体状部材であり、下端面に流路ユニット19を接合し、内部に形成された収容空部37内にアクチュエーターユニット20を収容し、流路ユニット19側とは反対側の上端面にパッキン24を介在した状態で導入針ユニット17を取り付けるようになっている。このヘッドケース18の内部には、高さ方向を貫通してケース流路25が設けられている。このケース流路25の上端は、パッキン24を介して導入針ユニット17のインク導入路23と連通するようになっている。また、ケース流路25の下端は、流路ユニット19内のリザーバー(共通液体室)44に連通するようになっている。したがって、インク導入針22から導入されたインクは、インク導入路23及びケース流路25を通じてリザーバー44側に供給される。
ヘッドケース18の収容空部37内に収容されるアクチュエーターユニット20は、櫛歯状に列設された複数の圧電振動子38(圧力発生手段の一種)と、この圧電振動子38が接合される固定板39と、プリンター本体側からの駆動信号を圧電振動子38に供給する配線部材としてのフレキシブルケーブル40とから構成される。各圧電振動子38は、固定端部側が固定板39上に接合され、自由端部側が固定板39の先端面よりも外側に突出している。即ち、各圧電振動子38は、所謂片持ち梁の状態で固定板39上に取り付けられている。また、各圧電振動子38を支持する固定板39は、例えば厚さ1mm程度のステンレス鋼によって構成されている。そして、アクチュエーターユニット20は、固定板39の背面を、収容空部37を区画するケース内壁面に接着することで収容空部37内に収納・固定されている。
流路ユニット19は、振動板(封止板)41、流路基板42、及びノズル基板43からなる流路ユニット構成部材を積層した状態で接着剤によって接合して一体化することにより作製されており、リザーバー44(共通液体室)からインク供給口45及び圧力発生室46を通りノズル47に至るまでの一連のインク流路(液体流路)を形成する部材である。圧力発生室46は、ノズル47の列設方向(ノズル列方向)に対して直交する方向に細長い室として形成されている。また、リザーバー44は、ケース流路25と連通し、インク導入針22側からのインクが導入される室である。そして、このリザーバー44に導入されたインクは、インク供給口45を通じて各圧力発生室46に分配供給される。
流路ユニット19の底部に配置されるノズル基板43は、ドット形成密度に対応したピッチ(例えば180dpi)で複数のノズル47を列状に開設した金属製の板材である。本実施形態のノズル基板43には、ノズル列(ノズル群)が、各サブタンク2に対応して合計2列並設されている。そして、1つのノズル列は、例えば、180個のノズル47によって構成される。ノズル基板43と振動板41との間に配置される流路基板42は、インク流路となる流路部、具体的には、リザーバー44、インク供給口45、及び、圧力発生室46となる空部が区画形成された板状の部材である。振動板41は、ステンレス鋼等の金属製の支持板上に弾性フィルムをラミネート加工した二重構造の複合板材である。この振動板41の圧力発生室46に対応する部分には、エッチングなどによって支持板を環状に除去することで、圧電振動子38の先端面が接合される島部48が形成されており、この部分はダイヤフラム部として機能する。即ち、この振動板41は、圧電振動子38の作動に応じて島部48の周囲の弾性フィルムが弾性変形するように構成されている。また、振動板41は、流路基板42の一方の開口面を封止し、コンプライアンス部49としても機能する。このコンプライアンス部49に相当する部分についてはダイヤフラム部と同様にエッチングなどにより支持板を除去して弾性フィルムだけにしている。
そして、上記の記録ヘッド3において、フレキシブルケーブル40を通じて駆動信号が圧電振動子38に供給されると、この圧電振動子38が素子長手方向に伸縮し、これに伴い島部48が圧力発生室46に近接する方向或いは離隔する方向に移動する。これにより、圧力発生室46の容積が変化し、圧力発生室46内のインクに圧力変動が生じる。この圧力変動によってノズル47からインク滴が吐出される。
図5は、プリンター1の電気的な構成を示すブロック図である。本実施形態におけるプリンター1は、プリンターコントローラー55と、プリントエンジン56と、から概略構成されている。プリンターコントローラー55は、ホストコンピューター等の外部装置からの印刷データ等が入力される外部インターフェース(外部I/F)57と、各種データ等を記憶するRAM58と、各種制御のための制御プログラム等を記憶したROM59と、ROM59に記憶されている制御プログラムに従って各部の統括的な制御を行う制御部60と、クロック信号を発生する発振回路61と、記録ヘッド3へ供給する駆動信号を発生する駆動信号発生回路62(駆動信号発生手段の一種)と、印刷データをドット毎に展開することで得られた吐出データや駆動信号等を記録ヘッド3に出力するための内部インターフェース(内部I/F)63と、を備えている。
プリントエンジン56は、記録ヘッド3と、プラテンヒーター15と、インクヒーター16と、インク速度測定部7と、キャリッジ移動機構65と、紙送り機構66と、から構成されている。記録ヘッド3は、吐出データがセットされるシフトレジスター(SR)67と、シフトレジスター67にセットされた吐出データをラッチするラッチ回路68と、ラッチ回路68からの吐出データを翻訳してパルス選択データを生成するデコーダー69と、電圧増幅器として機能するレベルシフター70と、圧電振動子38に対する駆動信号の供給を制御するスイッチ回路71と、圧電振動子38とを備えている。
上記制御部60は、外部装置から送信された印刷データをドットパターンに対応した吐出データに展開して記録ヘッド3に送信する。記録ヘッド3では、受信した吐出データに基づき、インクの吐出が行われる。また、制御部60は、本発明における補正手段としても機能し、インク速度測定部7によって測定されたインク飛翔速度に応じて、駆動信号発生回路62が発生する吐出駆動パルスを補正する。この補正処理の詳細については後述する。
駆動信号発生回路62は、記録ヘッド3の圧電振動子38に供給する吐出駆動パルスの電圧値の変化量を示すデータと吐出駆動パルスの電圧を変化させるタイミングを規定するタイミング信号とが入力され、これらのデータ及びタイミング信号に基づいて例えば、図6に示すような吐出駆動パルスDPを含む駆動信号を発生する。図6に例示した吐出駆動パルスDPは、膨張要素p1と、膨張ホールド要素p2(膨張維持要素)と、収縮要素p3と、制振ホールド要素p4と、制振要素p5とからなる。膨張要素p1は、圧力発生室46の定常容積(膨張又は収縮の基準となる容積)に対応する中間電位VB(基準電位)から膨張電位VHまで一定勾配で電位を上昇させる波形要素であり、膨張ホールド要素p2は、膨張電位VHで一定な波形要素である。収縮要素p3は、膨張電位VHから収縮電位VLまで急勾配で電位を下降させる波形要素であり、制振ホールド要素p4は、収縮電位VLを所定期間維持する波形要素である。また、制振要素p5は収縮電位VLから中間電位VBまで一定勾配で電位を上昇させる波形要素である。
このように構成された吐出駆動パルスDPが圧電振動子38に供給されると、まず、膨張要素p1によって圧電振動子38が収縮することで島部48が圧力発生室46から離隔する方向に変位し、これにより圧力発生室46が中間電位VBに対応する定常容積から膨張電位VHに対応する膨張容積まで膨張する。この膨張により、メニスカスが圧力発生室46側に大きく引き込まれると共に、圧力発生室46内にはリザーバー44側からインク供給口33を通じてインクが供給される。そして、この圧力発生室46の膨張状態は、膨張ホールド要素p2の発生期間に亘って維持される。その後、収縮要素p3が印加されることで圧電振動子38が伸張して島部48が圧力発生室46側に変位する。これにより、圧力発生室46は膨張容積から収縮電位VLに対応する収縮容積まで急激に収縮される。この圧力発生室46の急激な収縮により圧力発生室46内のインクが加圧され、ノズル47から規定量(例えば、数ng〜十数ng)のインクが吐出される。詳しくは、収縮要素p3の終端近傍でインクが吐出される。圧力発生室46の収縮状態は、制振ホールド要素p4の供給期間に亘って維持され、この間に、インクの吐出によって減少した圧力発生室46内のインク圧力は、その固有振動によって再び上昇する。この上昇タイミングにあわせて制振要素p5が供給されるように調整されている。この制振要素p5の供給により、圧力発生室46が定常容積まで膨張復帰し、圧力発生室46内のインクの圧力変動(残留振動)が吸収される。そして、この吐出駆動パルスDPは、ノズル47から吐出されるインク滴の液量が設計液量に一致するような駆動電圧Vd(最高電位VHと最低電位VLとの電位差)に設定されている。なお、勿論、吐出駆動パルスDPは、例示した波形のものには限られず、種々の波形のものを用いることができる。
ところで、上記構成のプリンター1では、プラテンヒーター15等の熱源が設けられているため、これらの熱源が発生する熱によって記録ヘッド3の周囲の環境温度が上昇する傾向にある。図7は、記録動作を開始してからの経過時間に対する記録ヘッド3の近傍(ノズル47の近傍)の温度変化を示すグラフである。同図に示すように、本実施形態においては、記録紙に対する記録動作(インクの吐出動作)の開始の指示をプリンターコントローラー55側から受けてから記録ヘッド3がホームポジションからプラテン13の上方に移動するので、プラテンヒーター15からの熱によって記録ヘッド3のノズル近傍の温度が上昇する。このため、記録動作を開始してからある程度の時間が経過するまで(図7において時点Taまで)は、経過時間に対する温度変化の割合が大きく、その後(時点Ta以降)、温度の変化は比較的安定する。また、時点Taを経過した後でも、例えば、インクの流速が変動する場合等、場合によってはインクの温度が急激に変動することも考えられる。このような温度変化が生じると、これに伴ってインクの粘度が変化するため、その結果、吐出特性が変動する。即ち、特に高粘度インクを吐出する場合に、温度変化による粘度変動が大きい。記録ヘッド3に供給されるインクの温度は、例えば、サーミスターなどの温度検出手段によって検出されるが、本実施形態のようにプリンター内部に熱源が設けられている場合、温度検出手段によって検出される温度と記録ヘッド3から吐出されるインクの実際の温度とが乖離する傾向にある。この場合、温度検出手段によって検出される温度に基づいて吐出駆動パルスを補正しても、設計上目標とする吐出特性が得られない問題があった。また、サーミスターの検出温度からノズル近傍の温度を推定する構成も提案されているが、熱源による急激な温度変化には対応できない問題があった。
このため、本発明に係るプリンター1は、温度変化によるインク粘度の変化と、インク速度測定部7により測定されるインク飛翔速度との相関関係に基づいて、吐出駆動パルスを補正するように構成されている。以下、この点について説明する。
まず、インク速度測定部7について説明する。インク速度測定部7は、図4に示すように、ノズル47からのインクの飛翔領域Aと交差するような軌道Lに半導体レーザー74aから光を射出する発光部74と、インクの通過領域Aと交差した後の光をフォトダイオード75aで受光する受光部75と、受光部75での光の受光状態に基づいて通過領域Aを飛翔するインクの飛翔速度を導出する演算部76と、から構成される。本実施形態では、プリンターコントローラー55の制御部60が演算部76として機能する。発光部74と受光部75とは、インクの飛翔領域Aを間に挟んで互いに対向する状態で配置されている。また、発光部74とインクの飛翔領域Aとの間、及び、受光部75とインクの飛翔領域Aとの間に、それぞれ1以上のインクミスト遮蔽板77a,77bが配置されている。各インクミスト遮蔽板77a,77bには、光の軌道Lが通過可能な開口が設けられている。そして、発光部74の半導体レーザー74aから出射される光が、インクの飛翔領域Aと交差して、受光部75のフォトダイオード75aに受光されるようになっている。即ち、光の軌道L、インクの飛翔領域A及び受光部75の配置関係は、インクの飛翔領域Aをインクが通過している間に、受光部75による受光が中断されるように図示しない位置調整機構によって高精度に調整されている。また、記録ヘッド3のノズル面から光の軌道Lまでの距離Dも位置調整機構によって定められている。そして、受光部75は、フォトダイオード75aによる光電変換処理を介して、受光の中断期間に対応する幅を有する検出信号S(図8参照)を出力するようになっている。
演算部76は、ノズル47からインクが吐出されたタイミングと検出信号Sの立ち上がりタイミングと距離Dとに基づいて、ノズル47から吐出されるインクの飛翔速度を求める。具体的には、図8に示すように、吐出駆動パルスDPの収縮要素p3が終了するタイミング(即ち、収縮要素p3から制振ホールド要素p4に切り替わるタイミング)から受光部75の検出信号Sの立ち上がりタイミングまでの時間tと、ノズル47から光の軌道Lまでの距離Dと、に基づいて、D/tをインク速度Vmとして導出するようになっている。そして、
次に、図9のフローチャートに基づいてインク速度測定部7を用いた吐出駆動パルス補正処理について説明する。この吐出駆動パルス補正処理において、まず、インク速度測定部7は、記録動作開始直前にインク飛翔速度の測定を行い、初期インク飛翔速度Vmiを取得する(S1)。なお、インク飛翔速度測定工程の詳細については、ステップS3で説明する。
そして、記録動作が開始された後は、パスの切替時(パスとパスの間)にインク速度測定工程を行う。具体的には、制御部60は、1回のパスが終了する毎に、記録動作開始時からの実行パス数或いは前回補正時からの実行パス数が規定パス数になったか否かを判定する(S2)。この規定パス数は、記録動作が開始されてから一定時間が経過するまで(図7における時点Taまで)はノズル近傍の温度上昇が急激であるため、少なめ、例えば、数回〜十数回程度に設定される。そして、まだ規定パス数に達していないと判定された場合、規定パス数に達するまでパス終了毎にステップS2の工程が繰り返される。
一方、ステップS2において実行パス数が規定パス数に達したと判定された場合、インク速度測定部7によってインク飛翔速度測定工程が行われ、現在のインク飛翔速度Vmcが取得される(S3)。このインク飛翔速度測定工程では、記録ヘッド3のノズル面と光の軌道Lとが位置調整機構によって間隔Dに高精度に位置決めされる。位置決めされたならば、発光部74から、インクの飛翔領域Aを通る光が出射される。この光は、受光部75で継続的に受光される。この状態で、図8に示すように、ラッチ信号LATをトリガとして、駆動信号COMの吐出駆動パルスDPが圧電振動子38に印加される。これにより、圧電振動子38が駆動して圧力発生室46内のインクに圧力変動が生じ、この圧力変動によりノズル47からインクが吐出される。吐出されたインクは、インクの飛翔領域Aを通過する際に、軌道Lの光を遮断する。これにより、受光部75は遮断期間に対応する幅を有する検出信号Sを出力する。そして、演算部76として機能する制御部60は、吐出駆動パルスDPの収縮要素p3が終了するタイミングから検出信号Sの立ち上がりタイミングまでの時間tとノズル47から光の軌道Lまでの距離Dとに基づいて、インク飛翔速度Vmcを導出する(Vmc=D/t)。なお、インクの飛翔速度を測定する対象のノズル47については、任意に定めることができる。
現在のインク飛翔速度Vmcが得られたならば、次に、取得したインク飛翔速度Vmcと初期インク飛翔速度Vmiとの比較が行われる(S4)。即ち、制御部60は、VmcとVmiを比較し、VmcとVmiが一致する(Vmc=Vmi)と判定した場合(即ち、インクの飛翔速度が初期値から変わっていない場合)、吐出駆動パルスの補正の必要が無いため、ステップS2に戻る。一方、VmcとVmiが一致しない(Vmc≠Vmi)と判定した場合(即ち、インクの飛翔速度が初期値から変わった場合)、制御部60は、吐出駆動パルス補正工程に移る(S5)。この吐出駆動パルス補正工程において、制御部60は、補正手段として機能し、インク飛翔速度Vmcに基づいて飛翔速度の変化に基づいて吐出駆動パルスの駆動電圧Vdを補正する。具体的には、インク飛翔速度Vmcが初期インク飛翔速度Vmiよりも高い場合、吐出駆動パルスの駆動電圧Vdを初期値から低下させるように補正する。また、インク飛翔速度Vmcが初期インク飛翔速度Vmiよりも低い場合、吐出駆動パルスの駆動電圧Vdを初期値から上昇させるように補正する。この際の補正量については、駆動電圧Vdの変化に対するインク飛翔速度の変化の特性に応じて記録ヘッド毎に定められる。なお、吐出駆動パルスの補正については、駆動電圧Vdを変更する方法には限られず、その他の方法を採用することもできる。例えば、膨張要素p1や収縮要素p3の電位変化の傾き(単位時間当たりの電位変化量)を変える方法を採用することもできるし、或いは、膨張ホールド要素p2の時間幅を変える方法を採用することも可能である。
このようにして、記録動作の合間に、ノズル47から吐出されるインクの飛翔速度を測定し、測定された飛翔速度の変化に基づいて吐出駆動パルスを補正するので、吐出されるインクの実際の温度変化に因らず吐出特性、特に、温度変化によって変動し易いインク飛翔速度を一定に揃えることが可能となる。即ち、インクの温度変化による粘度の変化とインクの飛翔速度の変化との間には相関があり、この飛翔速度に応じて吐出駆動パルスを適切に補正することで、吐出特性を目標値に近づけることができる。また、インクの吐出動作の合間に飛翔速度の測定及び吐出駆動パルスの補正を行うので、記録ヘッド3の周囲、特にノズル周囲の温度が急激に変化した場合にも対応することができる。これにより、吐出特性の変動を可及的に抑えることが可能となる。
ここで、上記プリンター1では、インク飛翔速度測定工程(及び、これに応じて行われる補正工程)を実行する間隔が、記録動作開始からの時間が経過するほど長く設定される。即ち、記録動作開始からの時間が経過するほど規定パス数が多く設定される。これにより、記録ヘッド周囲の温度が急激に上昇する傾向にある記録動作開始直後ではインク飛翔速度測定工程を実行する間隔をできるだけ短くすることで、この急激な温度変化に対応することができ、また、記録ヘッド周囲の温度の変化が緩慢になった後にはインク飛翔速度測定工程を実行する間隔をできるだけ長くすることで、不必要な処理の実行を低減することができる。
規定パス数を変更するタイミングとしては、例えば、記録動作開始からの経過時間が予め定められた切替時間に達した時点とすることもできるが、本実施形態においては、インク速度測定部7により測定されたインク飛翔速度を、例えば、図示しない不揮発性記憶素子(飛翔速度記憶手段の一種)に記憶させておき、記憶されているインク飛翔速度の遷移に応じて規定パス数を変更する。即ち、インク飛翔速度測定工程の実行間隔を変更する。より具体的には、不揮発性記憶素子に記憶されている数回分のインク飛翔速度の差が、予め定められた閾値よりも小さくなった場合に、規定パス数を増加させる(例えば、数十回)。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、インク飛翔速度Vmを上記構成のインク速度測定部7によって測定する構成を例示したが、これには限らない。例えば、記録ヘッドのノズルから吐出されたインクが着弾可能なインク受部をノズル面に対して非接触状態で対向配置すると共にこれらのノズル面とインク受部との間に電界を付与し、ノズルからインク受部に向けてインクを吐出したときの静電誘導に基づく電圧変化を検出し、検出された信号の振幅に基づいてインク飛翔速度Vmを導出する構成を採用することもできる。要は、インク飛翔速度が取得可能であれば、種々の構成を採用することができる。
また、上記実施形態では、着弾対象物である記録紙に対して記録ヘッド3を相対的に移動させながら吐出を行う、所謂シリアルプリンターを例に挙げて説明したが、これには限られない。例えば、記録ヘッドのノズル列(ノズル群)の全長が、記録紙等の着弾対象物の最大記録幅に対応するように構成され、記録紙に対する記録ヘッドの主走査方向の相対移動を行わずに記録動作を行う所謂ライン型プリンターにも本発明を適用することができる。この構成の場合、記録ヘッドの下方のプラテンに開口を設け、この開口内部にインク受け部を配置し、ノズル面とインク受部との間に電界を付与し、ノズルからインク受部に向けてインクを吐出したときの静電誘導に基づく電圧変化に応じてインク飛翔速度を取得する構成を採用することができる。そして、飛翔速度測定手段は、記録紙が切り替わる間にインク飛翔速度の測定工程を実行する。
また、上記実施形態では、本発明における圧力発生手段として所謂縦振動モードの圧電振動子38を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、電界方向(圧電体と内部電極との積層方向)に振動可能な圧電振動子であってもよい。また、ノズル列毎にユニット化されているものに限らず、所謂撓み振動モードの圧電振動子のように、圧力発生室毎に設けられるものであってもよい。さらに、圧電振動子に限らず、発熱素子等の他の圧力発生手段を用いることもできる。
なお、本発明は、駆動信号(吐出駆動パルス)を用いて液体の吐出制御が可能な液体吐出装置であれば、プリンターに限らず、プロッター、ファクシミリ装置、コピー機等、各種のインクジェット式記録装置や、記録装置以外の液体吐出装置、例えば、ディスプレー製造装置、電極製造装置、チップ製造装置等にも適用することができる。
1…プリンター,3…記録ヘッド,6…インクカートリッジ,7…インク速度測定部,15…プラテンヒーター,16…インクヒーター,38…圧電振動子,43…ノズル基板,47…ノズル,52…インクパック,60…制御部,62…駆動信号発生回路,74…発光部,75…受光部,76…演算部

Claims (7)

  1. 液体貯留部材からの液体を圧力発生室に導入し、圧力発生手段を駆動させることによりノズルから着弾対象物に向けて液体を吐出可能な液体吐出ヘッドと、
    前記圧力発生手段を駆動する吐出駆動パルスを発生する駆動信号発生手段と、
    前記液体又は前記着弾対象物を加熱する加熱手段と、
    を有する液体吐出装置であって、
    前記着弾対象物に対する液体の吐出動作の合間に、液体吐出ヘッドのノズルから吐出される液体の飛翔速度を測定する飛翔速度測定手段と、
    前記飛翔速度測定手段により測定された飛翔速度の変化に基づいて前記吐出駆動パルスを補正する補正手段と、
    を備えることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記飛翔速度測定手段は、飛翔速度測定工程を実行する間隔を、吐出動作開始からの時間が経過するほど長くすることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記飛翔速度測定手段により測定された液体の飛翔速度を記憶する飛翔速度記憶手段を設け、
    前記飛翔速度測定手段は、前記飛翔速度記憶手段に記憶されている飛翔速度の遷移に応じて前記飛翔速度測定工程の実行間隔を変更することを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記飛翔速度記憶手段に記憶されている複数回分の飛翔速度の差が、予め定められた値よりも小さくなった場合に、前記飛翔速度測定工程の実行間隔を変更することを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記飛翔速度測定手段は、前記液体吐出ヘッドと前記着弾対象物とを相対移動させつつ液体の吐出を行う動作の実行単位であるパスが切り替わる間に液体の飛翔速度の測定工程を実行することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の液体吐出装置。
  6. 前記飛翔速度測定手段は、着弾対象物が切り替わる間に液体の飛翔速度の測定工程を実行することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の液体吐出装置。
  7. 液体貯留部材からの液体を圧力発生室に導入し、圧力発生手段を駆動させることによりノズルから着弾対象物に向けて液体を吐出可能な液体吐出ヘッドと、前記圧力発生手段を駆動する吐出駆動パルスを発生する駆動信号発生手段と、前記液体又は前記着弾対象物を加熱する加熱手段と、を有する液体吐出装置の制御方法であって、
    前記着弾対象物に対する液体の吐出動作の合間に、液体吐出ヘッドのノズルから吐出される液体の飛翔速度を測定する飛翔速度測定工程と、
    前記飛翔速度測定工程において測定された飛翔速度の変化に基づいて前記吐出駆動パルスを補正する補正工程と、を含むことを特徴とする液体吐出装置の制御方法。
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