JP4379477B2 - 液体噴射装置のフラッシング方法 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット式プリンタ等の液体噴射装置におけるフラッシング方法に関するものである。
液体噴射装置は、液体を液滴として噴射可能な液体噴射ヘッドを備え、この液体噴射ヘッドから各種の液体を噴射する装置である。
液体噴射装置の代表的なものとして、例えば、液体噴射ヘッドとしてのインクジェット式記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドという)を備え、この記録ヘッドのノズル(開口)から液体状のインクをインク滴として記録紙等の吐出対象物に向けて吐出・着弾させてドットを形成することで記録を行うインクジェット式プリンタ等の画像記録装置を挙げることができる。
また、近年においては、この画像記録装置に限らず、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造装置等、各種の製造装置にも液体噴射装置が応用されている。
このような画像記録装置では、例えば、インクタンクやインクカートリッジ等の液体貯留部に貯留されたインクを記録ヘッドの圧力室内に導入し、例えば圧電振動子等の圧力発生源に駆動信号を印加してこれを駆動することにより、圧力室内のインクに圧力変動を生じさせ、この圧力変動を制御することでノズルからインク滴を吐出するようになっている。
記録ヘッドは、圧力発生源に供給する駆動信号の駆動電圧(最低電圧から最高電圧までの電位差)や、その波形に応じて、ノズルから吐出されるインク滴の液量(重量・体積)が増減するようになっている。
そして、液体噴射装置では、記録ヘッドの各ノズルの状態を好適に保ち、常に所望の液量のインク滴が吐出されてドット抜けが発生しないように、記録(印刷)の開始前、途中又は終了後等に、各ノズルからインクを吐出することでノズル内で増粘したインク等を吐出する、いわゆるフラッシング処理が行われている。
特開2006−123499号公報
従来の技術においては、記録開始前のフラッシング処理の吐出回数等は、インクの増粘に関して最も悪い条件(例えば、3,4ヶ月経過後)を想定して規定されている。つまり、インクが最も増粘した場合であってもノズル詰まりが発生しないように、最大の吐出回数(例えば、全ノズルから5000回程度)で、インク滴を吐出している。
このため、インクが殆ど増粘していない場合であっても、大量のインク滴が吐出されてしまい、インクの無駄が多いという問題がある。その一方で、インクが想定以上に増粘している場合には、フラッシング処理を行ってもノズル詰まりを解消することができないという問題もある。
特に、高い表現力をもつインクとして注目されている顔料インクの場合には、揮発性の高いインク溶媒に顔料を分散させて形成されているため、増粘しやすくノズル詰まりを起こしやすい。このため、フラッシング処理を頻繁に行う必要があるが、高価なインクであるため、フラッシング処理において吐出されるインク量の抑制が求められている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、フラッシング処理時における液体噴射ヘッドからの液体噴射量を最小限に抑えることができる液体噴射装置のフラッシング方法を提供することを目的とする。
本発明に係る液体噴射装置のフラッシング方法では、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
発明は、液体噴射ヘッドのノズル開口面に対して非接触状態で対向配置された液体受部に向けて前記液体噴射ヘッドのノズルから液体を噴射して前記ノズルの目詰まりを防止する液体噴射装置のフラッシング方法において、前記ノズル開口面と前記液体受部との間に電界を付与する第一工程と、前記ノズルから前記液体受部に向けて液体を一滴噴射する第二工程と、前記液体受部に向けて液体を噴射したときの静電誘導に基づく電圧変化を検出する第三工程と、前記電圧変化の検出結果に基づいて前記ノズル内の液体の増粘状態を求め、前記ノズル内の液体の増粘状態が所定増粘状態以下か否かに応じて液体の噴射を続行するか終了するかを決定する第四工程と、を有し、前記第二工程から前記第四工程を繰り返して前記ノズル内の液体の増粘状態が所定増粘状態以下となるまで前記第二工程の液体の噴射を続行し、前記第二工程から前記第四工程を前記ノズルの全てについて各々行い、前記ノズルの全てにおいて順次に液体を噴射し、前記液体の増粘状態が所定増粘状態以下となったノズルから液体噴射を終了することを特徴とする。
この発明によれば、フラッシング処理時に、ノズルから噴射される液体の状態に応じて、液体の噴射を続行するか終了するかを決定するので、必要以上に液体を噴射することがなくなる。このため、ノズル内の液体が想定される最も悪い状態であることを前提として大量の液体を噴射する方法に比べて、フラッシング処理により排出されてしまう液体の量を最小限に抑えることができる。したがって、液体貯留部に収容された限られた液体を無駄なく使用することができ、ランニングコストを抑えることができる。
その一方で、液体の状態が想定以上に悪化している場合であっても、その状態に応じて液体の噴射を続行できるので、確実にノズル詰まりを解消することができる。つまり、液体の噴射回数を予め一定数に設定しておく方法では解消することができなかったノズル詰まりで場合であっても、噴射回数を適宜増やすことで、これを解消することができる。
また、ノズル内の液体の増粘状態が求められるので、フラッシング処理における液体噴射の量や回数を最適化することができ、確実にノズル詰まりを防止することが可能となる。
また、前記第二工程から前記第四工程を繰り返して前記ノズル内の液体の増粘状態が所定増粘状態以下となるまで前記第二工程の液体の噴射を続行するので、ノズル内の液体を所定増粘状態以下にすることができ、ノズルから噴射される液体量を所望量に保つことができる。したがって、液体量のばらつきのない液体噴射処理を行うことが可能となる。
また、前記第二工程から前記第四工程を、前記ノズルの全てについて各々行うことを特徴とする。
これにより、液体噴射ヘッドの全てのノズルにおいてフラッシング処理により排出されてしまう液体の量を最小限に抑えることができる。また、液体噴射ヘッドの全てのノズルにおいてノズル詰まりが防止できるので、その後の液体噴射を高品質に行うことができる。
また、前記ノズルの全てにおいて順次液体を噴射し、前記液体の増粘状態が所定増粘状態以下となったノズルから液体噴射を終了することを特徴とする。
これにより、ノズル数が多い等の理由によりフラッシング処理が長時間化してしまう場合であっても、ノズル内の液体の再増粘を防止できる。すなわち、フラッシング処理が完了したノズルであっても、残りのノズルのフラッシング処理の完了を待つ待機時間が長くなると、ノズル内の液体の再増粘が生じる可能性があるが、全てのノズルから順次液体を噴射することを繰り返しているので、待機時間が短くなる。したがって、確実に、ノズル内の液体の再増粘が防止される。
また、前記第一工程から前記第四工程は、前記液体噴射ヘッドから液体噴射対象に対する液体噴射処理の開始前に先立つ噴射開始前フラッシング処理において行われることを特徴とする。
これにより、噴射開始前フラッシング(いわゆる印字開始前フラッシング処理)において、液体の噴射回数・噴射量の最適化を図ることができる。噴射開始前フラッシングは、他のフラッシング処理に比べて液体の噴射回数・噴射量の多いので、液体の有効利用を効果的に図ることができる。
また、前記第一工程から前記第四工程は、前記液体噴射ヘッドから液体噴射対象に対する液体噴射処理中の定期フラッシング処理において行われることを特徴とする。
これにより、いわゆる定期フラッシング処理において、液体の噴射回数・噴射量の最適化を図ることができる。したがって、定期フラッシング処理が短時間化されるので、液体噴射対象に対する液体噴射処理の効率化が図られる。
以下、本発明に係る液体噴射装置のフラッシング方法、及び液体噴射装置の第一実施形態について、図を参照して説明する。本実施形態では、本発明に係る液体噴射装置として、インクジェット式プリンタ(以下、プリンタ1という)を例示する。
図1は、本発明の実施形態に係るプリンタ1の概略構成を示す一部分解図である。
プリンタ1は、サブタンク2及び記録ヘッド3を搭載したキャリッジ4と、プリンタ本体5とから概略構成される。
プリンタ本体5には、キャリッジ4を往復移動させるキャリッジ移動機構65(図5参照)と、不図示の記録紙(液体噴射対象)を搬送する紙送り機構66(図5参照)と、記録ヘッド3の各ノズルから増粘したインクLを吸引するクリーニング動作等に用いられるキャッピング機構14と、記録ヘッド3に供給するインクLを貯留したインクカートリッジ6とが設けられている。
また、プリンタ1は、記録ヘッド3から吐出されるインク滴Dを検出可能なインク滴センサ7(図4,5参照)を備えている。このインク滴センサ7は、記録ヘッド3から吐出されるインク滴Dを帯電させ、この帯電したインク滴Dが飛翔する際の静電誘導に基づく電圧変化を検出信号として出力するように構成されたものである。
このインク滴センサ7の詳細については、後述する。
キャリッジ移動機構65は、プリンタ本体5の幅方向に架設されたガイド軸8と、パルスモータ9と、パルスモータ9の回転軸に接続されてこのパルスモータ9によって回転駆動される駆動プーリー10と、駆動プーリー10とはプリンタ本体5の幅方向の反対側に設けられた遊転プーリー11と、駆動プーリー10と遊転プーリー11との間に掛け渡されてキャリッジ4に接続されたタイミングベルト12と、から構成されている。
そして、パルスモータ9を駆動することで、キャリッジ4がガイド軸8に沿って主走査方向に往復移動するように構成されている。
また、紙送り機構66は、紙送りモータやこの紙送りモータによって回転駆動される紙送りローラ(いずれ不図示)等から構成され、記録紙を記録(印字・印刷)動作に連動させてプラテン13の上に順次送り出す。
キャッピング機構14は、キャップ部材15、吸引ポンプ16等から構成されている。キャップ部材15は、ゴム等の弾性材をトレー形状に成型した部材によって構成してあり、ホームポジションに配設されている。このホームポジションは、キャリッジ4の移動範囲内であって記録領域よりも外側の端部領域に設定され、電源オフ時や長時間に亘って記録(液体噴射処理)が行われなかった場合にキャリッジ4が位置する場所である。
ホームポジションにキャリッジ4が位置する場合には、キャップ部材15が記録ヘッド3のノズル基板43(図3参照)の表面(即ち、ノズル開口面43a)に当接して封止する。この封止状態で吸引ポンプを作動させると、キャップ部材15の内部(封止空部)が減圧されて、記録ヘッド3内のインクLがノズル47から強制的に排出される。
また、キャップ部材15は、記録ヘッド3による記録動作前や記録動作中等において、増粘したインクLや気泡等を排出するためにインク滴Dを吐出するフラッシング処理においてインク滴Dを受ける。
図2は記録ヘッド3の構成を説明する断面図、図3は記録ヘッド3の要部断面図である。図4は、記録ヘッド3、インクカートリッジ6及びインク滴センサ7の構成を説明する模式図である。
本実施形態における記録ヘッド3は、導入針ユニット17、ヘッドケース18、流路ユニット19及びアクチュエータユニット20を主な構成要素としている。
導入針ユニット17の上面にはフィルタ21を介在させた状態で2本のインク導入針22が横並びで取り付けられている。これらのインク導入針22には、サブタンク2がそれぞれ装着される。また、導入針ユニット17の内部には、各インク導入針22に対応したインク導入路23が形成されている。
このインク導入路23の上端はフィルタ21を介してインク導入針22に連通し、下端はパッキン24を介してヘッドケース18内部に形成されたケース流路25と連通する。
なお、本実施形態は、2種類のインクを使用する構成であるため、サブタンク2を2つ配設しているが、本発明は3種類以上のインクを使用する構成にも当然に適用されるものである。
サブタンク2は、ポリプロピレン等の樹脂製材料によって成型されている。このサブタンク2には、インク室27となる凹部が形成され、この凹部の開口面に透明な弾性シート26を貼設してインク室27が区画されている。
また、サブタンク2の下部にはインク導入針22が挿入される針接続部28が下方に向けて突設されている。サブタンク2におけるインク室27は、底の浅いすり鉢形状をしており、その側面における上下中央よりも少し下の位置には、針接続部28との間を連通する接続流路29の上流側開口が臨んでおり、この上流側開口にはインクLを濾過するタンク部フィルタ30が取り付けられている。
針接続部28の内部空間にはインク導入針22が液密に嵌入されるシール部材31が嵌め込まれている。このサブタンク2には、図4に示すように、インク室27に連通する連通溝部32′を有する延出部32が形成されており、この延出部32の上面にはインク流入口33が突設されている。
インク流入口33には、インクカートリッジ6に貯留されたインクLを供給するインク供給チューブ34が接続される。従って、インク供給チューブ34を通ってきたインクLは、このインク流入口33から連通溝部32′を通ってインク室27に流入する。
上記の弾性シート26は、インク室27を収縮させる方向と膨張させる方向とに変形可能である。そして、この弾性シート26の変形によるダンパー機能によって、インクLの圧力変動が吸収される。すなわち、弾性シート26の作用によってサブタンク2が圧力ダンパとして機能する。従って、インクLは、サブタンク2内で圧力変動が吸収された状態で記録ヘッド3側に供給される。
ヘッドケース18は、合成樹脂製の中空箱体状部材であり、下端面に流路ユニット19を接合し、内部に形成された収容空部37内にアクチュエータユニット20を収容し、流路ユニット19側とは反対側の上端面にパッキン24を介在した状態で導入針ユニット17を取り付けるようになっている。
このヘッドケース18の内部には、高さ方向を貫通してケース流路25が設けられている。このケース流路25の上端は、パッキン24を介して導入針ユニット17のインク導入路23と連通するようになっている。
また、ケース流路25の下端は、流路ユニット19内の共通インク室44に連通するようになっている。したがって、インク導入針22から導入されたインクLは、インク導入路23及びケース流路25を通じて共通インク室44側に供給される。
ヘッドケース18の収容空部37内に収容されるアクチュエータユニット20は、櫛歯状に列設された複数の圧電振動子38と、この圧電振動子38が接合される固定板39と、プリンタ本体側からの駆動信号を圧電振動子38に供給する配線部材としてのフレキシブルケーブル40とから構成される。各圧電振動子38は、固定端部側が固定板39上に接合され、自由端部側が固定板39の先端面よりも外側に突出している。即ち、各圧電振動子38は、所謂片持ち梁の状態で固定板39上に取り付けられている。
また、各圧電振動子38を支持する固定板39は、例えば厚さ1mm程度のステンレス鋼によって構成されている。そして、アクチュエータユニット20は、固定板39の背面を、収容空部37を区画するケース内壁面に接着することで収容空部37内に収納・固定されている。
流路ユニット19は、振動板(封止板)41、流路基板42及びノズル基板43からなる流路ユニット構成部材を積層した状態で接着剤で接合して一体化することにより作製されており、共通インク室44からインク供給口45及び圧力室46を通りノズル47に至るまでの一連のインク流路(液体流路)を形成する部材である。圧力室46は、ノズル47の列設方向(ノズル列方向)に対して直交する方向に細長い室として形成されている。また、共通インク室44は、ケース流路25と連通し、インク導入針22側からのインクLが導入される室である。
そして、この共通インク室44に導入されたインクLは、インク供給口45を通じて各圧力室46に分配供給される。
流路ユニット19の底部に配置されるノズル基板43は、ドット形成密度に対応したピッチ(例えば180dpi)で複数のノズル47を列状に開設した金属製の薄い板材である。本実施形態のノズル基板43は、ステンレス鋼の板材によって作製され、本実施形態においてはノズル47の列(即ち、ノズル列)が、各サブタンク2に対応して合計22列並設されている。そして、1つのノズル列は、例えば、180個のノズル47によって構成される。
ノズル基板43と振動板41との間に配置される流路基板42は、インク流路となる流路部、具体的には、共通インク室44、インク供給口45及び圧力室46となる空部が区画形成された板状の部材である。
本実施形態において、流路基板42は、結晶性を有する基材であるシリコンウェハーを異方性エッチング処理することによって作製されている。振動板41は、ステンレス鋼等の金属製の支持板上に弾性フィルムをラミネート加工した二重構造の複合板材である。この振動板41の圧力室46に対応する部分には、エッチングなどによって支持板を環状に除去することで、圧電振動子38の先端面が接合される島部48が形成されており、この部分はダイヤフラム部として機能する。即ち、この振動板41は、圧電振動子38の作動に応じて島部48の周囲の弾性フィルムが弾性変形するように構成されている。また、振動板41は、流路基板42の一方の開口面を封止し、コンプライアンス部49としても機能する。このコンプライアンス部49に相当する部分についてはダイヤフラム部と同様にエッチングなどにより支持板を除去して弾性フィルムだけにしている。
そして、上記の記録ヘッド3において、フレキシブルケーブル40を通じて駆動信号が圧電振動子38に供給されると、この圧電振動子38が素子長手方向に伸縮し、これに伴い島部48が圧力室46に近接する方向或いは離隔する方向に移動する。これにより、圧力室46の容積が変化し、圧力室46内のインクLに圧力変動が生じる。この圧力変動によってノズル47からインク滴Dが吐出される。
インクカートリッジ6は、図4に示すように、中空箱形状に形成されたケース部材51と、可塑性材料によって形成されたインクパック52とから構成されており、ケース部材51内の収容室にインクパック52を収容している。
このインクカートリッジ6は、インク供給チューブ34の一端部と連通しており、記録ヘッド3のノズル開口面43aとの水頭差によってインクパック52内のインクLを記録ヘッド3側に供給するように構成されている。具体的には、インクカートリッジ6と記録ヘッド3との重量方向の相対的な位置関係がノズル47のメニスカスに対して極く僅かに負圧がかかるような状態に設定されている。
そして、圧電振動子38を駆動することによる圧力変化によって、圧力室46へのインクLの供給と、この圧力室46内のインクLの吐出を行う。
インク滴センサ7は、図4に示すように、ホームポジションに配置された液滴受部としてのキャップ部材15と、このキャップ部材15の内部に設けられた検査領域74と、この検査領域74と記録ヘッド3のノズル基板43との間に電圧を印加する電圧印加回路75と、検査領域74の電圧を検出する電圧検出回路76とから構成される。
キャップ部材15は、上面が開放されたトレイ状の部材であり、エラストマー等の弾性部材により作製されている。このキャップ部材15の内部にはインク吸収体77が配設されている。インク吸収体77は、インクLの保持力が高いものであり、例えば、フェルトなどの不織布によって作製されている。
そして、インク吸収体77の上面には、メッシュ状の電極部材78が配設されている。この電極部材78の表面が検査領域74に相当する。電極部材78は、ステンレス鋼等の金属からなる格子状のメッシュとして形成されている。このため、電極部材78上に着弾したインク滴Dは、格子状の電極部材78の隙間を通って下側に配置された吸収体77に吸収・保持されるようになっている。
電圧印加回路75は、電極部材78が正極となり、記録ヘッド3のノズル基板43が負極となるように直流電源(例えば400V)と抵抗素子(例えば1MΩ)とを介して両者を電気的に接続している。
電圧検出回路76は、電極部材78の電圧信号を増幅して出力する増幅回路81と、この増幅回路81から出力された信号をA/D変換してプリンタコントローラ55側へ出力するA/D変換回路82とを備えている。増幅回路81は、所定の増幅率で電極部材78の電圧信号を増幅して出力するものである。A/D変換回路82は、増幅回路81から出力されたアナログ信号をディジタル信号に変換して、検出信号としてプリンタコントローラ55側に出力するようになっている。
図5はプリンタ1の電気的な構成を示すブロック図、図6は吐出パルスの構成を説明する図である。
本実施形態におけるプリンタ1は、プリンタコントローラ55と、プリントエンジン56と、インク滴センサ7とで概略構成されている。
プリンタコントローラ55は、ホストコンピュータ等の外部装置からの印刷データ等が入力される外部インタフェース(外部I/F)57と、各種データ等を記憶するRAM58と、各種制御のための制御プログラム等を記憶したROM59と、ROM59に記憶されている制御プログラムに従って各部の統括的な制御を行う制御部60と、クロック信号を発生する発振回路61と、記録ヘッド3へ供給する駆動信号を発生する駆動信号発生回路62と、印刷データをドット毎に展開することで得られた吐出データや駆動信号等を記録ヘッド3に出力するための内部インタフェース(内部I/F)63とを備えている。
プリントエンジン56は、記録ヘッド3と、キャリッジ移動機構65と、紙送り機構66とから構成されている。
記録ヘッド3は、吐出データがセットされるシフトレジスタ67と、シフトレジスタ67にセットされた吐出データをラッチするラッチ回路68と、ラッチ回路68からの吐出データを翻訳してパルス選択データを生成するデコーダ69と、電圧増幅器として機能するレベルシフタ70と、圧電振動子38に対する駆動信号の供給を制御するスイッチ回路71と、圧電振動子38とを備えている。
制御部60は、外部装置から送信された印刷データをドットパターンに対応した吐出データに展開して記録ヘッド3に送信する。そして、記録ヘッド3では、受信した吐出データに基づき、インク滴Dの吐出が行われるようになっている。
また、制御部60は、ROM59に記憶されたフラッシング条件に基づいてフラッシング処理を実施させるフラッシング処理部としても機能する。フラッシング処理は、記録ヘッド3の各ノズル47内から増粘したインクLや気泡を排出することでノズル詰まりを防止する処理であって、各ノズル47からキャップ部材15に向けて所定回数のインク滴Dの吐出を行う。
フラッシング処理としては、プリンタ1に電源が投入されて記録ヘッド3による記録動作を開始する前に行われる、いわゆる印字開始前フラッシングがある。印字開始前フラッシングにおいては、例えば、全てのノズル47から3000〜5000回のインク滴Dの吐出を行うように設定されている。なお、フラッシング条件は、ROM59に記憶される。
印字開始前フラッシングにおける吐出回数としては、プリンタ1への電源投入が数ヶ月間行われなかった場合を想定し、その場合であっても全てのノズル47から増粘したインクLを排出することでノズル詰まりを解消できる程度の吐出回数が設定されている。
なお、上述した吐出回数(フラッシング条件)は、プリンタ1に電源が投入された際に設定される初期値であって、実際にフラッシング処理が行われる際には、最適な吐出回数となるよう変更されるようになっている。
また、印字開始前フラッシングの他には、記録ヘッド3による記録動作中に行われる、いわゆる定期フラッシングがある。更に、記録ヘッド3に向けて記録紙を供給する際に行われる給紙時フラッシング及び記録紙を排出した直後に行われる排紙時フラッシングがある。
定期フラッシング、給紙時フラッシング及び排紙時フラッシングにおいては、吐出回数(フラッシング条件)の初期値は、例えば、数十回〜数百回程度に設定されている。
駆動信号発生回路62は、記録ヘッド3の圧電振動子38に供給する吐出パルスの電圧値の変化量を示すデータと吐出パルスの電圧を変化させるタイミングを規定するタイミング信号とが入力され、これらのデータ及びタイミング信号に基づいて、例えば、図6に示すような吐出パルスDPを含む駆動信号を発生する。
吐出パルスDPは、基準電位VMから最高電位VHまで比較的穏やかな勾配で電位を上昇させる第1充電要素PE1と、最高電位VHを一定の時間維持する第1ホールド要素PE2と、最高電位VHから最低電位VLまで急峻な勾配で電位を降下させる放電要素PE3と、最低電位VLを短い時間維持する第2ホールド要素PE4と、最低電位VLから基準電位VMまで電位を復帰させる第2充電要素PE5とにより構成されている。
そして、この吐出パルスDPは、ノズル47から吐出されるインク滴Dの液量が設計液量に一致するような駆動電圧VD(最高電位VHと最低電位VLとの電位差)に設定されている。なお、勿論、吐出パルスDPは、例示した波形のものには限られず、種々の波形のものを用いることができる。
上記吐出パルスDPを圧電振動子38に印加すると、次のようにしてインク滴Dが吐出される。即ち、第1充電要素PE1が供給されると、圧電振動子38が収縮して圧力室46が膨張する。この圧力室46の膨張状態が極く短い間維持された後、放電要素PE3が印加されて圧電振動子38が急激に伸長する。これに伴って、圧力室46の容積が基準容積(圧電振動子38に基準電位VMを印加したときの圧力室46の容積)以下に収縮し、ノズル47に露出したメニスカスが外側に向けて急激に加圧される。これにより、所定の液量のインク滴Dがノズル47から吐出される。その後、第2ホールド要素PE4及び第2充電要素PE5が圧電振動子38に順次供給され、インク滴Dの吐出に伴うメニスカスの振動を短時間で収束させるべく、圧力室46が基準容積に復帰する。
以上の構成を備えるプリンタ1は、フラッシング処理の際に、インク滴センサ7の検出信号に基づいて、フラッシング処理を続行したり終了したりする(すなわち、フラッシング条件をインク滴センサ7の検出信号に基づいて変更する)ことで、フラッシング処理時におけるインクLの吐出量を最小限に抑えるように制御される。
以下、印字開始前フラッシングを行う場合について説明する。
図7は、インク滴センサ7を用いたフラッシング処理を説明するフローチャートである。
図8は、静電誘導によって誘導電圧が生じる原理を説明する模式図であり、(a)はインク滴Dが吐出された直後の状態を示す図、(b)はインク滴Dがキャップ部材15の検査領域74に着弾した状態を示す図である。
図9は、インク滴センサ7から出力される検出信号(インク1滴分)の波形の一例を示す図である。
図10は、インク滴Dの吐出順序を説明する模式図である。
プリンタ1に電源が投入される前(電源断時)には、キャリッジ4はホームポジションに位置し、記録ヘッド3のノズル基板43の表面にキャップ部材15が当接して封止されている。これは、記録ヘッド3の各ノズル47内のインクLが空気に触れて乾燥しないようにするためである。しかし、プリンタ1の電源断の状態が長時間に亘ると、インクLは徐々に乾燥して増粘してしまう。
このため、プリンタ1に電源が投入された際には、必ず印字開始前フラッシングが実施される(ステップS0)。
印字開始前フラッシングでは、まず、不図示の昇降機構によってキャップ部材15が下降して、記録ヘッド3がキャップ部材15の上方に位置付けられ、記録ヘッド3のノズル開口面43aと検査領域74(電極部材78)とが非接触状態で対向する(ステップS1)。
そして、電圧印加回路75によって、ノズル基板43と電極部材78との間に電圧が印加される(ステップS2)。
次いで、ノズル基板43と電極部材78との間に電圧が印加した状態で、吐出パルスDPを用いて圧電振動子38を駆動させて、任意の一つノズル47からインク滴Dを吐出する(ステップS3)。
この際、ノズル基板43は負極となっているため、図8(a)に示すように、ノズル基板43の一部の負電荷がインク滴Dに移動し、吐出されたインク滴Dは負に帯電する。そして、このインク滴Dがキャップ部材15の検査領域74に対して近づくに連れ、静電誘導によって検査領域74(電極部材78の表面)では正電荷が増加する。
これにより、ノズル基板43と電極部材78との間の電圧は、静電誘導によって生じる誘導電圧により、インク滴Dを吐出しない状態における当初の電圧値よりも高くなる。
その後、図8(b)に示すように、インク滴Dが電極部材78に着弾すると、インク滴Dの負電荷により電極部材78の正電荷が中和される。このため、ノズル基板43と電極部材78との間の電圧は当初の電圧値を下回る。
そして、その後に、ノズル基板43と電極部材78との間の電圧は当初の電圧値に戻る。
したがって、図9に示すように、インク滴センサ7から出力される検出波形は、一旦電圧が上昇した後に、当初の電圧値を下回るまで下降し、その後当初の電圧値に戻る波形となる。
このようにして、インク滴センサ7により各ノズル47からインク滴Dを吐出した際の電圧変化が検出される(ステップS4)。
ところが、インク滴Dが増粘している場合には、同一の吐出パルスDPを用いたとしても、吐出量(液量)が正常時に比べて減少する。このため、図9において、実線で示すように、インク滴センサ7から出力される検出信号(検出波形Z)の振幅Aは、正常時の検出信号(理想波形Z0:図9の破線)の振幅A0に比べて小さくなる(振幅差ΔA)。また、吐出パルスDPを印加してからインク滴Dがノズル基板43から離間するまでの時間も、正常時に比べて遅くなる(電圧上昇するタイミングが時間差ΔTだけずれる。)。
したがって、インク滴センサ7から出力される検出波形Zの振幅Aや電圧上昇のタイミングを理想波形Z0のそれらと比較(ΔA,ΔTを検出)することで、記録ヘッド3の各ノズル47内におけるインクLの増粘状態を求めることができる(ステップS5)。
上述したように、印字開始前フラッシングにおけるインク滴Dの吐出回数(フラッシング条件)は、ノズル47内におけるインクLの増粘状態が最も悪い場合を想定して、規定されている。
しかし、実際のインクLの増粘状態は、最悪の状態に至っていない場合が殆どである。このため、実際のインクLの増粘状態を検出(推定)し、検出した増粘状態に応じて吐出回数(フラッシング条件)を変更することで、フラッシング処理により捨てられてしまうインクLの量を最小限に抑える。
具体的には、フラッシング処理の際に、任意の一つのノズル47に関して、このノズル47から吐出されるインク滴Dにより得られるインク滴センサ7の検出信号(検出波形Z)が所定の状態(基準値以内)であるか否かを判定する(ステップS6)。そして、所定の状態に達していない場合にはこのノズル47からのインク滴Dの吐出を続行し、検出信号が所定の状態となったらフラッシング処理を終了(完了)する(ステップS7)。
つまり、図10に示すように、任意の一つのノズル47に関して、インク滴Dの吐出を連続的に続け、インク滴センサ7の検出信号(検出波形Z)に基づいてインク滴Dの増粘状態を検出して、増粘状態が所定状態を満たしたらフラッシング処理を終了(完了)する。インク滴Dの吐出間隔は、一つのインク滴D毎にインク滴センサ7から検出波形Zが取得できる程度の間隔(例えば、2〜5μs間隔)である。
なお、ノズル47からのインク滴Dの吐出を続行する際(ステップS6でNOと判断された場合)には、インクLの粘度状態(インク滴センサ7の検出信号)に基づいて、フラッシング条件を変更する(設定されている吐出回数を減らす)ようにしてもよい。
検出信号が所定の状態(基準値以内)、つまり所定の増粘状態であるか否かは、以下のように、インク滴センサ7の検出信号(検出波形Z)の振幅A及びタイミングの少なくとも一方により判断する。
すなわち、検出波形Zの振幅Aの基準値(閾値)を、理想波形Z0における振幅A0の、例えば80%に設定する。言い換えると、振幅差ΔAは、検出波形Zにおける振幅A0の20%以下に設定する(ΔA≦0.2×A0〔V〕)。
または、検出波形Zが発生するタイミング(時間差)の基準値(閾値)を、理想波形Z0の発生時から、例えば0.5μs後に設定する(ΔT≦0.5〔μs〕)。
これにより、印字開始前フラッシング処理では、インク滴センサ7の検出波形Zの振幅Aが理想波形Z0の振幅A0の80%となるまで、または、検出波形Zの発生のタイミングが理想波形Z0の発生時から0.5μs以内となるまで、インク滴Dを繰り返し吐出するようなフラッシング条件に変更される。
そして、上述したステップS3からステップS6の処理は、記録ヘッド3の全てのノズル47の各々について実施される(ステップS7)。つまり、記録ヘッド3の全てのノズル47(22列×180個)について、一つ一つ順々に、ステップS3からステップS6の処理を実施する。
これにより、全てのノズル47内のインクLの粘度状態を最適な状態にすることができる。また、各ノズル47について、最低限必要な回数だけインク滴Dの吐出が行われるようになる。
したがって、従来は、印字開始前フラッシングの際には、全てのノズル47においてインク滴Dを、例えば、3000回吐出していたが、あるノズル47では1000回程度のインク滴Dの吐出で済み、他のノズル47では100回程度或いは数回程度のインク滴Dの吐出で済むようになる。したがって、フラッシング処理により捨てられてしまうインクLの量は、必要最小限となる。
このようにして、制御部60は、記録ヘッド3の全てのノズル47の各々について、印字開始前フラッシングを実施する。
そして、印字開始前フラッシングが完了すると、紙送り機構66により記録紙が搬送(給紙)され、記録ヘッド3の各ノズル47から記録紙に向けてインク滴Dを吐出する記録(印字・印刷)処理に移行する(ステップS7)。
以上のように、プリンタ1では、印字開始前フラッシングの際にインク滴センサ7から検出信号(検出波形Z)を取得し、その検出信号に基づいてインク滴Dの吐出を続行するか終了するかを決定するので、必要以上にインク滴Dを吐出することがない。
また、インク滴センサ7から検出波形Zの振幅やタイミングによりノズル47内のインクLの粘度状態を求めるので、より確実にインクLの増粘によるノズル詰まりを防止できる。
また、ノズル47内のインクLの増粘状態が、所定増粘状態以下となるまでフラッシング処理を続行するので、確実にノズル詰まりを防止できると共に、無断なインクLの吐出のないフラッシング処理を実現することができる。
また、記録ヘッド3の全てのノズル47について上述した処理を行うので、フラッシング処理の際に捨てられるインクLの量を必要最低限に抑えることができる。
なお、予想(想定される増粘状態、最悪の状態)以上にインクLが増粘したノズル47があると、そのノズル47では、インク滴Dを、例えば5000回以上吐出してしまう場合もある。このノズル47に限っては、捨てられるインクLの量を必要最低限に抑えることはできないが、ノズル詰まりは確実に解消できる。このため、従来では、フラッシング処理によってもノズル詰まりが解消できない場合には、面倒なクリーニング処理を実施せざるを得なかったが、本実施形態によれば、わざわざクリーニング処理を実施をしなくてもよいという利点がある。
なお、上記実施形態では、本発明の好適な具体例として種々の限定がされているが、本発明はこれに限定されるものではない。特許請求の範囲の記載に基づいて種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態においては、印字開始前フラッシングの場合について説明したが、これに限らず、他のフラッシング処理であってもよい。
記録(印字・印刷)処理時に定期的に行われる定期フラッシング、給紙時や排紙時に行われる給紙時フラッシング処理、排紙時フラッシング処理においても、本発明を適用することができる。
本発明を定期フラッシング処理に適用した場合には、インク滴Dの吐出回数が最適化されて各ノズル47から数回程度の吐出で済むようになるので、定期フラッシングが短時間化される。したがって、記録処理が定期フラッシングにより中断される時間が僅かとなって、効率化される。
給紙時フラッシング処理や排紙時フラッシング処理に適用した場合も同様である。
なお、インク滴Dの吐出回数(インクLの液量)は、印字開始前フラッシング処理が最も多いので、印字開始前フラッシング処理に本発明を適用した場合が最も効果的である。
また、上記実施形態においては、記録ヘッド3の全てのノズル47(22列×180個=3960個)について、一つ一つ順々にフラッシング処理(ステップS3からステップS6)を実施する場合ついて説明したが、これに限らない。
図11は、インク滴Dの吐出順序の他の例を説明する模式図である。
例えば、図11に示すように、3960個のノズル47について、まずは、順々に一適ずつインク滴Dを吐出して、全てのノズル47におけるインクLの増粘状態が検出される。再度、順々に一適ずつインク滴Dを吐出することを繰り返しながら、全てのノズル47におけるインクLの増粘状態を監視し続ける。そして、インクLの増粘状態が所定状態となったノズル47から、インク滴Dの吐出を終了するようにする。したがって、インクLの増粘が小さいノズル47からフラッシング処理が完了し、インクLの増粘が大きいノズル47が最後までフラッシング処理を続行するようになる。
一つ一つ順々にフラッシング処理を実施する場合には、最初にフラッシング処理が完了したノズル47は、最後のノズル47のフラッシング処理の完了まで、インク滴Dを吐出することなく待機しなければならない。この待機時間が長くなると、インクLが徐々に増粘してしまう可能性がある。しかし、各ノズル47が順々に一適ずつインク滴Dを吐出することを繰り返す方法によれば、最初にフラッシング処理が完了したノズル47における待機時間は、当然に短くなる。したがって、インクLが徐々に増粘してしまう可能性は低くなるという利点がある。
なお、インク滴Dを一適ずつ吐出する場合に限らない。二,三滴ずつ、五,六滴ずつ或いは十滴程度ずつ等であってもよい。
また、上記実施形態においては、フラッシング処理の最初から最後までインク滴センサ7の検出波形Zを監視する場合について説明したが、これに限らない。
例えば、インク滴Dを十回程度吐出する毎にインク滴センサ7の検出波形Zを取得・監視するようにしてもよい。
また、最初に得られたインク滴センサ7の検出波形Zに基づいて、その後に最低限必要なインク滴Dの吐出回数を設定してもよい。例えば、増粘状態をランク付けし、そのランクごとに吐出回数を規定しておく。これにより、インク滴センサ7の検出波形Zは、各ノズル47について一回ずつで済むようになる。なお、確認のため、最後のインク滴Dの吐出のみ、インク滴センサ7で検出するようにしてもよい。
また、定期フラッシング、給紙フラッシング、排紙フラッシングは、もともとインク滴Dの吐出回数が少ない(例えば、300回程度)ので、最もインクLが増粘しているノズル47に合わせて吐出回数を設定してもよい。
まずは、順々に一適ずつインク滴Dを吐出して、全てのノズル47におけるインクLの増粘状態(検出波形Z)を検出し、最もインクLが増粘しているノズル47を選択する。そして、このノズル47において最低限必要なインク滴Dの吐出回数(例えば50回)を決定する。次いで、全てのノズル47からインク滴Dを50回吐出する。
この場合には、少なくとも従来のフラッシング処理に比べて、吐出するインク滴Dの量を少なくすることができる。しかも、全てのノズル47からインク滴Dを同時に吐出するので、フラッシング処理の時間が短くなる(上述した実施形態では、一適ずつインク滴Dを吐出するので、従来のフラッシング処理に比べて、処理時間は長くなっている)。
このように、インク滴センサ7の検出信号(検出波形Z)を取得する必要のないときは、全て或いは複数のノズル47からインク滴Dを同時に吐出するようにすることが望ましい。
また、上記実施形態では、フラッシング処理時の吐出パルスDPと、記録(印字・印刷)処理時の吐出パルスDPとが同一の場合について説明したが、これに限らない。
インク滴センサ7の検出信号に応じて、フラッシング処理時の吐出パルスDPを変更してもよい。例えば、インクLの増粘が大きいノズル47では駆動電圧VDを大きくし、インクLの増粘が小さいノズル47では駆動電圧VDを小さくしてもよい。
つまり、フラッシング条件を変更する際には、インク滴Lの吐出回数の他に、吐出パルスDPを変更するようにしてもよい。これにより、フラッシング処理の時間を短縮することも可能となる。
また、上記実施形態では、本発明における液滴受部として、キャッピング機構14のキャップ部材15を用いる構成を例示したが、これには限らず、吐出検査専用に独立した液滴受部を設けるようにしても良い。
また、上記実施形態では、電極部材78が正極、記録ヘッド3のノズル基板43が負極となるように両者を電気的に接続した例を示したが、両者の正負を逆転させる構成とすることも可能である。
また、上記実施形態では、本発明における圧力発生源として所謂縦振動モードの圧電振動子38を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、電界方向(圧電体と内部電極との積層方向)に振動可能な圧電振動子であってもよい。また、ノズル列毎にユニット化されているものに限らず、所謂撓み振動モードの圧電振動子のように、圧力室46毎に設けられるものであってもよい。さらに、圧電振動子に限らず、発熱素子等の他の圧力発生素子を用いることもできる。
上記実施形態では、液体噴射装置として、インクジェット式プリンタ(記録装置)に具体化したが、この限りではなく、インク以外の他の液体(機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような流状体)を噴射したり吐出したりする流体噴射装置に具体化することもできる。
例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射する液状体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。
さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置、ジェルを噴射する流状体噴射装置であってもよい。
そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置において、噴射される液体(液状体、流状体)が、乾燥等により増粘する可能性があれば、本発明を適用することができる。
プリンタの構成を説明する斜視図である。 記録ヘッドの構成を説明する断面図である。 記録ヘッドの構成を説明する要部断面図である。 記録ヘッド、インクカートリッジ、インク滴センサの構成を説明する模式図である。 プリンタの電気的構成を説明するブロック図である。 吐出パルスの構成を説明する図である。 インク滴センサを用いたフラッシング処理を説明するフローチャートである。 静電誘導によって誘導電圧が生じる原理を説明する模式図であり、(a)はインク滴が吐出された直後の状態を示す図、(b)はインク滴がキャップ部材の検査領域に着弾した状態を示す図である。 インク滴センサから出力される検出信号の波形の一例を示す図である。 インク滴の吐出順序を説明する模式図である。 インク滴の吐出順序の他の例を説明する模式図である。
符号の説明
1…プリンタ(液体噴射装置)、 3…記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、 7…インク滴センサ(液体検出部)、 14…キャッピング機構、 15…キャップ部材(液体受部)、 43…ノズル基板、 43a…ノズル開口面、 47…ノズル、 55…プリンタコントローラ、 60…制御部(フラッシング処理部)、 L…インク(液体)、 D…インク滴(液体)、 Z…検出波形(電圧変化)、 A…振幅、 ΔA…振幅差、 ΔT…時間差(タイミング)

Claims (1)

  1. 液体噴射ヘッドのノズル開口面に対して非接触状態で対向配置された液体受部に向けて前記液体噴射ヘッドのノズルから液体を噴射して前記ノズルの目詰まりを防止する液体噴射装置のフラッシング方法において、
    前記ノズル開口面と前記液体受部との間に電界を付与する第一工程と、
    前記ノズルから前記液体受部に向けて液体を一滴噴射する第二工程と、
    前記液体受部に向けて液体を噴射したときの静電誘導に基づく電圧変化を検出する第三工程と、
    前記電圧変化の検出結果に基づいて前記ノズル内の液体の増粘状態を求め、前記ノズル内の液体の増粘状態が所定増粘状態以下か否かに応じて液体の噴射を続行するか終了するかを決定する第四工程と、
    を有し、
    前記第二工程から前記第四工程を繰り返して前記ノズル内の液体の増粘状態が所定増粘状態以下となるまで前記第二工程の液体の噴射を続行し、前記第二工程から前記第四工程を前記ノズルの全てについて各々行い、前記ノズルの全てにおいて順次に液体を噴射し、前記液体の増粘状態が所定増粘状態以下となったノズルから液体噴射を終了する
    ことを特徴とする液体噴射装置のフラッシング方法。
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