JP2009137125A - 液体噴射装置のメンテナンス方法、及び液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射装置のメンテナンス方法、及び液体噴射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009137125A
JP2009137125A JP2007315020A JP2007315020A JP2009137125A JP 2009137125 A JP2009137125 A JP 2009137125A JP 2007315020 A JP2007315020 A JP 2007315020A JP 2007315020 A JP2007315020 A JP 2007315020A JP 2009137125 A JP2009137125 A JP 2009137125A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
ink
nozzle
fluid
negative pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007315020A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Tojo
誠司 東上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2007315020A priority Critical patent/JP2009137125A/ja
Publication of JP2009137125A publication Critical patent/JP2009137125A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】吸引処理の後にキャップ部材で覆われた空間が負圧状態から大気圧に戻ったことを検出して、メンテナンス処理時間の短縮を図ることができる液体噴射装置のメンテナンス方法、及び液体噴射装置を提供する。
【解決手段】液体噴射ヘッドのノズル開口面に対して液体受部を接触状態で覆い被せると共にノズル開口面と液体受部との間に電界を付与する第一工程と、ノズル形成面と液体受部との間に形成される空間を負圧状態にして液体噴射ヘッドの各ノズルから流体を液体受部に向けて強制排出させる第二工程と、液体受部に向けて強制液体を排出したときの静電誘導に基づく電圧変化を検出する第三工程と、電圧変化の検出結果に基づいて空間の負圧状態を検出する第四工程と、空間の負圧状態が解消されると液体受部を流体噴射ヘッドから離間させる第五工程と、を有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、インクジェット式プリンタ等の液体噴射装置におけるメンテナンス方法、及び液体噴射装置に関する
ものである。
液体噴射装置は、液体を液滴として噴射可能な液体噴射ヘッドを備え、この液体噴射ヘッドから各種の液体を噴射する装置である。
液体噴射装置の代表的なものとして、例えば、液体噴射ヘッドとしてのインクジェット式記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドという)を備え、この記録ヘッドのノズル(開口)から液体状のインクをインク滴として記録紙等の吐出対象物に向けて吐出・着弾させてドットを形成することで記録を行うインクジェット式プリンタ等の画像記録装置を挙げることができる。
また、近年においては、この画像記録装置に限らず、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタの製造装置等、各種の製造装置にも液体噴射装置が応用されている。
このような画像記録装置では、例えば、インクタンクやインクカートリッジ等の液体貯留部に貯留されたインクを記録ヘッドの圧力室内に導入し、例えば圧電振動子等の圧力発生源に駆動信号を印加してこれを駆動することにより、圧力室内のインクに圧力変動を生じさせ、この圧力変動を制御することでノズルからインク滴を吐出するようになっている。
記録ヘッドは、圧力発生源に供給する駆動信号の駆動電圧(最低電圧から最高電圧までの電位差)や、その波形に応じて、ノズルから吐出されるインク滴の液量(重量・体積)が増減するようになっている。
そして、液体噴射装置では、記録ヘッドの各ノズルの状態を好適に保ち、常に所望の液量のインク滴が吐出されてドット抜けが発生しないように、非吐出動作中にキャップ部材をノズル形成面に密着させ、キャップ部材で覆われた空間を吸引ポンプにより吸引して、ノズルから増粘(目詰まり)したインクを強制排出させる吸引処理が行われている。
キャップ部材は、大気開放用のバルブを有しており、キャップ部材内の空間を負圧状態から大気圧状態に回復させるようになっている。ところが、キャップ部材で覆われた空間が大気圧に戻りきらない状態でキャップ部材をノズル形成面から離した場合には、その空間に急激な空気の流れが発生して、ノズル内のインクのメニスカスが破壊されて、気泡がヘッド内へ気泡が混入したりしてしまう。このような現象が起こると、記録ヘッドはインク滴の吐出漏れ(いわゆるドット抜け)が発生し、印刷(記録)不良となる。
このため、大気開放用バルブを開放してキャップ部材で覆われた空間を大気圧に戻した後に、キャップ部材をノズル形成面から離間させるようにしている。
特開2006−75998号公報
従来技術では、キャップ部材で覆われた空間の圧力を計測する手段を有しないため、吸引ポンプを停止してからキャップ部材で覆われた空間の圧力が大気圧に戻るまでの時間を予め計測しておき、この時間を経過した後にキャップ部材をノズル形成面から離間させるようにしている。
しかしながら、ノズル径の個体差やインク粘度の変化により、大気圧に戻るまでの時間は必ずしも一定でなくばらついてしまう。このため、最悪の条件下においてもキャップ部材で覆われた空間の圧力が大気圧に戻ると推測される時間を設定しなければならず、適時に記録(印刷)処理に移行することができないという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、記録ヘッドのノズルからインクを強制排出させる吸引処理の後に、キャップ部材で覆われた空間が負圧状態から大気圧に戻ったことを検出して、適時に記録ヘッドとキャップ部材とを離間させることでメンテナンス処理時間の短縮を図ることができる液体噴射装置のメンテナンス方法、及び液体噴射装置を提供することを目的とする。
本発明に係る液体噴射装置のメンテナンス方法、及び液体噴射装置では、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
第1の発明は、液体噴射ヘッドのノズル開口面に対して液体受部を接触状態で覆い被せると共に前記ノズル開口面と前記液体受部との間に電界を付与する第一工程と、前記ノズル形成面と前記液体受部との間に形成される空間を負圧状態にして前記液体噴射ヘッドの各ノズルから流体を前記液体受部に向けて強制排出させる第二工程と、前記液体受部に向けて強制液体を排出したときの静電誘導に基づく電圧変化を検出する第三工程と、前記電圧変化の検出結果に基づいて前記空間の負圧状態を検出する第四工程と、前記空間の負圧状態が解消されると前記液体受部を前記流体噴射ヘッドから離間させる第五工程と、を有することを特徴とする。
これにより、液体噴射ヘッドのノズル詰まりの防止と回復を行う吸引処理のために、流体噴射ヘッドのノズル開口面に密着させていた液体受部を、適時に流体噴射ヘッドから離間させることができるので、メンテナンス(クリーニング)処理時間を短縮することができる。
また、液体受部で覆われた空間が負圧から大気圧に完全に戻るので、液体受部を離間させた際に、ノズルに形成されたインクのメニスカスが破壊されることなく維持される。したがって、メニスカスの破壊に伴う流体噴射不良を確実に防止することができる。
また、前記空間の負圧状態の解消は、前記電圧変化の定常状態への復元に基づいて検出されることを特徴とする。
また、第四工程の後に、前記ノズル開口面に付着した流体を吹き払うワイピング処理と前記流体噴射ヘッドから流体を所定滴数連続噴射するフラッシング処理とを行う第五工程と、を有することを特徴とする。
第2の発明は、液体噴射ヘッドのノズル開口面に対して接触状態で被覆可能な液体受部と、前記液体受部に接続されると共に前記ノズル形成面と前記液体受部との間に形成される空間を負圧状態にして前記液体噴射ヘッドの各ノズルから流体を前記液体受部に向けて強制排出させる吸引ポンプと、前記ノズル開口面と前記液体受部の液体受面との間に電界を付与すると共に前記流体噴射ヘッドから流体受部に向けて流体が強制排出されたときの静電誘導に基づく電圧変化を検出する流体検出部と、前記電圧変化の検出結果に基づいて前記空間の負圧状態を検出すると共に前記空間の負圧状態が解消されると前記液体受部を前記流体噴射ヘッドから離間させるメンテナンス処理部と、を備えることを特徴とする。
これにより、液体噴射ヘッドのノズル詰まりの防止と回復を行う吸引処理のために、流体噴射ヘッドのノズル開口面に密着させていた液体受部を、適時に流体噴射ヘッドから離間させることができるので、メンテナンス(クリーニング)処理時間を短縮することができる。
また、液体受部で覆われた空間が負圧から大気圧に完全に戻るので、液体受部を離間させた際に、ノズルに形成されたインクのメニスカスが破壊されることなく維持される。したがって、メニスカスの破壊に伴う流体噴射不良を確実に防止することができる。
また、前記空間の負圧状態の解消は、前記電圧変化の定常状態への復元に基づいて検出されることを特徴とする。
以下、本発明に係る液体噴射装置のメンテナンス方法、及び液体噴射装置の第一実施形態について、図を参照して説明する。本実施形態では、本発明に係る液体噴射装置として、インクジェット式プリンタ(以下、プリンタ1という)を例示する。
図1は、本発明の実施形態に係るプリンタ1の概略構成を示す一部分解図である。
プリンタ1は、サブタンク2及び記録ヘッド3を搭載したキャリッジ4と、プリンタ本体5とから概略構成される。
プリンタ本体5には、キャリッジ4を往復移動させるキャリッジ移動機構65(図6参照)と、不図示の記録紙(液体噴射対象)を搬送する紙送り機構66(図6参照)と、記録ヘッド3の各ノズルから増粘したインクLを吸引するクリーニング動作等に用いられるキャッピング機構14と、記録ヘッド3に供給するインクLを貯留したインクカートリッジ6とが設けられている。
また、プリンタ1は、記録ヘッド3から吐出されるインク滴Dを検出可能なインク滴センサ7(図4,6参照)を備えている。このインク滴センサ7は、記録ヘッド3から吐出されるインク滴Dを帯電させ、この帯電したインク滴Dが飛翔する際の静電誘導に基づく電圧変化を検出信号として出力するように構成されたものである。
このインク滴センサ7の詳細については、後述する。
キャリッジ移動機構65は、プリンタ本体5の幅方向に架設されたガイド軸8と、パルスモータ9と、パルスモータ9の回転軸に接続されてこのパルスモータ9によって回転駆動される駆動プーリー10と、駆動プーリー10とはプリンタ本体5の幅方向の反対側に設けられた遊転プーリー11と、駆動プーリー10と遊転プーリー11との間に掛け渡されてキャリッジ4に接続されたタイミングベルト12と、から構成されている。
そして、パルスモータ9を駆動することで、キャリッジ4がガイド軸8に沿って主走査方向に往復移動するように構成されている。
また、紙送り機構66は、紙送りモータMやこの紙送りモータMによって回転駆動される紙送りローラ(いずれ不図示)等から構成され、記録紙を記録(印字・印刷)動作に連動させてプラテン13の上に順次送り出す。
キャッピング機構14は、キャップ部材15、吸引ポンプ16等から構成されている。キャップ部材15は、ゴム等の弾性材をトレイ形状に成型した部材によって構成してあり、ホームポジションに配設されている。このホームポジションは、キャリッジ4の移動範囲内であって記録領域よりも外側の端部領域に設定され、電源オフ時や長時間に亘って記録(液体噴射処理)が行われなかった場合にキャリッジ4が位置する場所である。
ホームポジションにキャリッジ4が位置する場合には、キャップ部材15が記録ヘッド3のノズル基板43(図3参照)の表面(即ち、ノズル開口面43a)に当接して封止する。この封止状態で吸引ポンプ16を作動させると、キャップ部材15の内部(封止空部)が減圧されて、記録ヘッド3内のインクLがノズル47から強制的に排出される。
また、キャップ部材15は、記録ヘッド3による記録動作前や記録動作中等において、増粘したインクLや気泡等を排出するためにインク滴Dを吐出するフラッシング処理においてインク滴Dを受ける。
図2は記録ヘッド3の構成を説明する断面図、図3は記録ヘッド3の要部断面図である。図4は、記録ヘッド3、インクカートリッジ6及びインク滴センサ7の構成を説明する模式図である。
本実施形態における記録ヘッド3は、導入針ユニット17、ヘッドケース18、流路ユニット19及びアクチュエータユニット20を主な構成要素としている。
導入針ユニット17の上面にはフィルタ21を介在させた状態で2本のインク導入針22が横並びで取り付けられている。これらのインク導入針22には、サブタンク2がそれぞれ装着される。また、導入針ユニット17の内部には、各インク導入針22に対応したインク導入路23が形成されている。
このインク導入路23の上端はフィルタ21を介してインク導入針22に連通し、下端はパッキン24を介してヘッドケース18内部に形成されたケース流路25と連通する。
なお、本実施形態は、2種類のインクを使用する構成であるため、サブタンク2を2つ配設しているが、本実施形態は3種類以上のインクを使用する構成にも当然に適用されるものである。
サブタンク2は、ポリプロピレン等の樹脂製材料によって成型されている。このサブタンク2には、インク室27となる凹部が形成され、この凹部の開口面に透明な弾性シート26を貼設してインク室27が区画されている。
また、サブタンク2の下部にはインク導入針22が挿入される針接続部28が下方に向けて突設されている。サブタンク2におけるインク室27は、底の浅いすり鉢形状をしており、その側面における上下中央よりも少し下の位置には、針接続部28との間を連通する接続流路29の上流側開口が臨んでおり、この上流側開口にはインクLを濾過するタンク部フィルタ30が取り付けられている。
針接続部28の内部空間にはインク導入針22が液密に嵌入されるシール部材31が嵌め込まれている。このサブタンク2には、図4に示すように、インク室27に連通する連通溝部32′を有する延出部32が形成されており、この延出部32の上面にはインク流入口33が突設されている。
インク流入口33には、インクカートリッジ6に貯留されたインクLを供給するインク供給チューブ34が接続される。従って、インク供給チューブ34を通ってきたインクLは、このインク流入口33から連通溝部32′を通ってインク室27に流入する。
上記の弾性シート26は、インク室27を収縮させる方向と膨張させる方向とに変形可能である。そして、この弾性シート26の変形によるダンパ機能によって、インクLの圧力変動が吸収される。すなわち、弾性シート26の作用によってサブタンク2が圧力ダンパとして機能する。従って、インクLは、サブタンク2内で圧力変動が吸収された状態で記録ヘッド3側に供給される。
ヘッドケース18は、合成樹脂製の中空箱体状部材であり、下端面に流路ユニット19を接合し、内部に形成された収容空部37内にアクチュエータユニット20を収容し、流路ユニット19側とは反対側の上端面にパッキン24を介在した状態で導入針ユニット17を取り付けるようになっている。
このヘッドケース18の内部には、高さ方向を貫通してケース流路25が設けられている。このケース流路25の上端は、パッキン24を介して導入針ユニット17のインク導入路23と連通するようになっている。
また、ケース流路25の下端は、流路ユニット19内の共通インク室44に連通するようになっている。したがって、インク導入針22から導入されたインクLは、インク導入路23及びケース流路25を通じて共通インク室44側に供給される。
ヘッドケース18の収容空部37内に収容されるアクチュエータユニット20は、櫛歯状に列設された複数の圧電振動子38と、この圧電振動子38が接合される固定板39と、プリンタ本体側からの駆動信号を圧電振動子38に供給する配線部材としてのフレキシブルケーブル40とから構成される。各圧電振動子38は、固定端部側が固定板39上に接合され、自由端部側が固定板39の先端面よりも外側に突出している。即ち、各圧電振動子38は、所謂片持ち梁の状態で固定板39上に取り付けられている。
また、各圧電振動子38を支持する固定板39は、例えば厚さ1mm程度のステンレス鋼によって構成されている。そして、アクチュエータユニット20は、固定板39の背面を、収容空部37を区画するケース内壁面に接着することで収容空部37内に収納・固定されている。
流路ユニット19は、振動板(封止板)41、流路基板42及びノズル基板43からなる流路ユニット構成部材を積層した状態で接着剤で接合して一体化することにより作製されており、共通インク室44からインク供給口45及び圧力室46を通りノズル47に至るまでの一連のインク流路(液体流路)を形成する部材である。圧力室46は、ノズル47の列設方向(ノズル列方向)に対して直交する方向に細長い室として形成されている。また、共通インク室44は、ケース流路25と連通し、インク導入針22側からのインクLが導入される室である。
そして、この共通インク室44に導入されたインクLは、インク供給口45を通じて各圧力室46に分配供給される。
流路ユニット19の底部に配置されるノズル基板43は、ドット形成密度に対応したピッチ(例えば180dpi)で複数のノズル47を列状に開設した金属製の薄い板材である。本実施形態のノズル基板43は、ステンレス鋼の板材によって作製され、本実施形態においてはノズル47の列(即ち、ノズル列)が、各サブタンク2に対応して合計22列並設されている。そして、1つのノズル列は、例えば、180個のノズル47によって構成される。
ノズル基板43と振動板41との間に配置される流路基板42は、インク流路となる流路部、具体的には、共通インク室44、インク供給口45及び圧力室46となる空部が区画形成された板状の部材である。
本実施形態において、流路基板42は、結晶性を有する基材であるシリコンウェハーを異方性エッチング処理することによって作製されている。振動板41は、ステンレス鋼等の金属製の支持板上に弾性フィルムをラミネート加工した二重構造の複合板材である。この振動板41の圧力室46に対応する部分には、エッチングなどによって支持板を環状に除去することで、圧電振動子38の先端面が接合される島部48が形成されており、この部分はダイヤフラム部として機能する。即ち、この振動板41は、圧電振動子38の作動に応じて島部48の周囲の弾性フィルムが弾性変形するように構成されている。また、振動板41は、流路基板42の一方の開口面を封止し、コンプライアンス部49としても機能する。このコンプライアンス部49に相当する部分についてはダイヤフラム部と同様にエッチングなどにより支持板を除去して弾性フィルムだけにしている。
そして、上記の記録ヘッド3において、フレキシブルケーブル40を通じて駆動信号が圧電振動子38に供給されると、この圧電振動子38が素子長手方向に伸縮し、これに伴い島部48が圧力室46に近接する方向或いは離隔する方向に移動する。これにより、圧力室46の容積が変化し、圧力室46内のインクLに圧力変動が生じる。この圧力変動によってノズル47からインク滴Dが吐出される。
インクカートリッジ6は、図4に示すように、中空箱形状に形成されたケース部材51と、可塑性材料によって形成されたインクパック52とから構成されており、ケース部材51内の収容室にインクパック52を収容している。
このインクカートリッジ6は、インク供給チューブ34の一端部と連通しており、記録ヘッド3のノズル開口面43aとの水頭差によってインクパック52内のインクLを記録ヘッド3側に供給するように構成されている。具体的には、インクカートリッジ6と記録ヘッド3との重量方向の相対的な位置関係がノズル47のメニスカスに対して極く僅かに負圧がかかるような状態に設定されている。
そして、圧電振動子38を駆動することによる圧力変化によって、圧力室46へのインクLの供給と、この圧力室46内のインクLの吐出を行う。
インク滴センサ7は、図4に示すように、ホームポジションに配置された液滴受部としてのキャップ部材15と、このキャップ部材15の内部に設けられた検査領域74と、この検査領域74と記録ヘッド3のノズル基板43との間に電圧を印加する電圧印加回路75と、検査領域74の電圧を検出する電圧検出回路76とから構成される。
キャップ部材15は、上面が開放されたトレイ状の部材であり、エラストマー等の弾性部材により作製されている。このキャップ部材15の内部にはインク吸収体77が配設されている。インク吸収体77は、インクLの保持力が高いものであり、例えば、フェルトなどの不織布によって作製されている。
そして、インク吸収体77の上面には、メッシュ状の電極部材78が配設されている。この電極部材78の表面が検査領域74に相当する。電極部材78は、ステンレス鋼等の金属からなる格子状のメッシュとして形成されている。このため、電極部材78上に着弾したインク滴Dは、格子状の電極部材78の隙間を通って下側に配置された吸収体77に吸収・保持されるようになっている。
なお、キャップ部材15の上面に配置された弾性部材は絶縁体であり、後述するようにキャップ部材15を記録ヘッド3のノズル開口面43aに密着したとしても、電極部材78と記録ヘッド3とが導通しないようになっている。
電圧印加回路75は、電極部材78が正極となり、記録ヘッド3のノズル基板43が負極となるように直流電源(例えば400V)と抵抗素子(例えば1MΩ)とを介して両者を電気的に接続している。
電圧検出回路76は、電極部材78の電圧信号を増幅して出力する増幅回路81と、この増幅回路81から出力された信号をA/D変換してプリンタコントローラ55側へ出力するA/D変換回路82とを備えている。増幅回路81は、所定の増幅率で電極部材78の電圧信号を増幅して出力するものである。A/D変換回路82は、増幅回路81から出力されたアナログ信号をディジタル信号に変換して、検出信号としてプリンタコントローラ55側に出力するようになっている。
図5は、キャップ部材15に連結された吸引ポンプ16の構成を示す図である。
キャップ部材15の底壁には、キャップ部材15内に溜まったインクLを排出する排出部126が下方に向かって突設されており、その内部には排出通路126aが形成されている。
排出部126には、可撓性材料等からなる排出チューブ127の一端部が接続されており、排出チューブ127の他端部は、廃インクタンク128内に挿入されている。
なお、廃インクタンク128内には、多孔質部材からなる廃インク吸収材129が収容されており、この廃インク吸収材129により回収されたインクLが吸収されるようになっている。なお、この廃インクタンク128は、プラテン13の下方に配設されている。
キャップ部材15と廃インクタンク128との間には、チューブポンプ式吸引ポンプ16が配設されている。吸引ポンプ16は、円筒状のケース130を有しており、このケース130内には平面視で円形状をなすポンプホイル132がケース130の軸心に設けられたホイル軸131を中心に回動可能に収容されている。そして、このケース130内に、排出チューブ127の中間部127aがケース130の内周壁130aに沿うようにして収容されている。
ポンプホイル132には、一対の外側に膨らむ円弧状をなすローラ案内溝133,134がホイル軸131を挟んで対向するように形成されている。各ローラ案内溝133,134は、一端がポンプホイル132の外周側に位置しており、他端がポンプホイル132の内周側に位置している。すなわち、両ローラ案内溝133,134は、それらの一端から他端に向かうほど、徐々にポンプホイル132の外周部から遠ざかるように延びている。
両ローラ案内溝133,134内には、押圧手段としての一対のローラ135,136が、それぞれ回動軸135a,136aを介して挿通支持されている。なお、両回動軸135a,136aは、それぞれ両ローラ案内溝133,134内を摺動自在になっている。
そして、ポンプホイル132を、正方向(矢印方向)に回動させると、両ローラ135,136が両ローラ案内溝133,134の一端側(ポンプホイル132の外周側)に移動し、排出チューブ127の中間部127aを上流側から下流側へ順次押し潰しながら(押圧しながら)回動するようになっている。この回動により、チューブポンプ123より上流側の排出チューブ127の内部が減圧されるようになっている。
これにより、キャップ部材15内に溜まったインクLは、ポンプホイル132の正方向の回動動作により、徐々に廃インクタンク128方向へ排出されるようになっている。
また、ポンプホイル132を逆方向(矢印方向とは反対方向)に回動させると、両ローラ135,136が両ローラ案内溝133,134の他端側(ポンプホイル132の内周側)に移動するようになっている。この移動により、両ローラ135,136がそれぞれ排出チューブ127の中間部127aに軽く接した状態となり、排出チューブ127の内部の減圧状態が解消されるようになっている。
なお、ポンプホイル132は、紙送り機構66の紙送りモータMによって回転駆動されるようになっている。
図6はプリンタ1の電気的な構成を示すブロック図である。
本実施形態におけるプリンタ1は、プリンタコントローラ55と、プリントエンジン56と、インク滴センサ7とで概略構成されている。
プリンタコントローラ55は、ホストコンピュータ等の外部装置からの印刷データ等が入力される外部インタフェース(外部I/F)57と、各種データ等を記憶するRAM58と、各種制御のための制御プログラム等を記憶したROM59と、ROM59に記憶されている制御プログラムに従って各部の統括的な制御を行う制御部60と、クロック信号を発生する発振回路61と、記録ヘッド3へ供給する駆動信号を発生する駆動信号発生回路62と、印刷データをドット毎に展開することで得られた吐出データや駆動信号等を記録ヘッド3に出力するための内部インタフェース(内部I/F)63と、を備えている。
プリントエンジン56は、記録ヘッド3と、キャリッジ移動機構65と、紙送り機構66とから構成されている。
記録ヘッド3は、吐出データがセットされるシフトレジスタ67と、シフトレジスタ67にセットされた吐出データをラッチするラッチ回路68と、ラッチ回路68からの吐出データを翻訳してパルス選択データを生成するデコーダ69と、電圧増幅器として機能するレベルシフタ70と、圧電振動子38に対する駆動信号の供給を制御するスイッチ回路71と、圧電振動子38とを備えている。
制御部60は、外部装置から送信された印刷データをドットパターンに対応した吐出データに展開して記録ヘッド3に送信する。そして、記録ヘッド3では、受信した吐出データに基づき、インク滴Dの吐出が行われるようになっている。
また、制御部60は、記録ヘッド3のノズル開口面43aのクリーニング(メンテナンス)処理を実施するクリーニング処理部としても機能する。
クリーニング処理は、記録ヘッド3の全ノズル47からインクLを強制排出させる吸引処理と、ノズル開口面43aに付着したインクLを拭き払うワイピング処理と、記録ヘッド3の全ノズル47からインク滴Dを連続吐出させるフラッシング処理とからなっている。
吸引処理は、記録ヘッド3のノズル開口面43aにキャップ部材15を密着し、ノズル開口面43aをキャップ部材15で覆い被せた状態で吸引ポンプ16を駆動して、キャップ部材15で覆われた空間(以下、キャップ内空間Sという)を負圧状態にすることで、各ノズル47から強制的にインクLをキャップ部材15に向けて排出されるものである。この吸引処理により、ノズル47内の増粘インクや気泡を強制排出させる。
吸引処理は、ノズル47内の増粘インクや気泡を協力に排出させることができる一方で、ワイピング処理やフラッシング処理に比べて時間を要するので、長時間に亘って記録処理が行われなかった等の印刷(記録)不良が発生する虞が高い場合や、印刷不良が発生して使用者からの要求があった場合等に行われるようになっている。
なお、制御部60は、吸引処理の際に、記録ヘッド3に対してキャップ部材15を密着させたり離間させたりすると共に、吸引ポンプ16を所定時間駆動する。
ワイピング処理は、ノズル開口面43aに付着したインクLを拭き払うことで、ノズル開口面43aにおけるインクLの混色や、インク滴Dの飛行曲がりを防止する。
フラッシング処理は、記録ヘッド3の各ノズル47内から増粘したインクLや気泡を排出することでノズル詰まりを防止する処理であって、各ノズル47からキャップ部材15に向けてインク滴Dを、例えば、数十〜数百回程度、吐出する。
ワイピング処理やフラッシング処理は、印刷開始の前後や、印刷処理中に定期的に行われるようになっている。
駆動信号発生回路62は、記録ヘッド3の圧電振動子38に供給する吐出パルスの電圧値の変化量を示すデータと吐出パルスの電圧を変化させるタイミングを規定するタイミング信号とが入力され、これらのデータ及びタイミング信号に基づいて、駆動信号(吐出パルス)を発生する。
上記吐出パルスを圧電振動子38に印加すると、次のようにしてインク滴Dが吐出される。即ち、吐出パルスが供給されると、まず、圧電振動子38が収縮して圧力室46が膨張する。この圧力室46の膨張状態が極く短い間維持された後、圧電振動子38が急激に伸長する。これに伴って、圧力室46の容積が基準容積以下に収縮し、ノズル47に露出したメニスカスが外側に向けて急激に加圧される。これにより、所定の液量のインク滴Dがノズル47から吐出される。その後、インク滴Dの吐出に伴うメニスカスの振動を短時間で収束させるべく、圧力室46が基準容積に復帰する。
以上の構成を備えるプリンタ1は、電源投入後や、長時間に亘ってインク吐出が行われなかった後、あるいは使用者からの要求があったとき等、所定の条件を満たした場合に、インク滴センサ7を用いたメンテナンス(クリーニング)処理を行って、インク吐出不良(いわゆるドット抜け)を防止・解消するように制御される。
図7は、インク滴センサ7を用いたメンテナンス処理を説明するフローチャートである。
図8は、静電誘導によって誘導電圧が生じる原理を説明する模式図であり、(a)はインクLが強制排出された直後の状態を示す図、(b)は強制排出されたインクLがキャップ部材15の検査領域74に着弾した状態を示す図、(c)は強制排出されたインクLが途切れはじめた状態を示す図である。
図9は、インク滴センサ7から出力される検出信号の波形例とキャップ内空間Sの圧力変動との対応関係を示す図である。
まず、メンテナンス(クリーニング)処理の開始指令があると、制御部60は、キャリッジ4を駆動して、記録ヘッド3をホームポジションに移動させて、キャップ部材15の上方に位置づける。そして、不図示の昇降機構によってキャップ部材15を上昇させて、記録ヘッド3のノズル開口面43aとキャップ部材15の上端を密着させる。これにより、ノズル開口面43aとキャップ部材15の検査領域74(電極部材78)とは、非接触状態で近接対向する(ステップS1)。
なお、電源投入直後等では、すでに記録ヘッド3のノズル開口面43aとキャップ部材15が(保湿のため)密着状態で維持されているので、そのままステップS2に移行する。
次に、電圧印加回路75によって、ノズル基板43と電極部材78との間に電圧が印加される(ステップS2)。
次いで、ノズル基板43と電極部材78との間に電圧が印加した状態で、吸引ポンプ16を予め設定された時間だけ駆動して、ノズル開口面43aとキャップ部材15の間の空間(キャップ内空間S)を負圧状態にする(ステップS3)。例えば、吸引ポンプ16を10秒程度駆動して停止する。
すると、図9(b)に示すように、キャップ内空間Sは、約−80kPa程度に減圧された状態(負圧状態)となる。
キャップ内空間Sが負圧状態となると、記録ヘッド3の各ノズル47からインクLがキャップ内空間S側に吸引されて、強制的に排出されるようになる。これにより、ノズル47内で増粘したインクLや、記録ヘッド3内の気泡がキャップ部材15に向けて排出される。
この際、インク滴センサ7により、ノズル47からインクLが強制排出された際の電圧変化(検出波形Z)を検出する(ステップS4)。
具体的には、ノズル基板43は負極となっているため、図8(a)に示すように、ノズル基板43の一部の負電荷がインクLに移動し、強制排出されたインクLは負に帯電する。そして、このインクLがキャップ部材15の検査領域74に対して近づくに連れ、静電誘導によって検査領域74(電極部材78の表面)では正電荷が増加する。これにより、ノズル基板43と電極部材78との間の電圧(検出波形Z)は、静電誘導によって生じる誘導電圧により、インクLを排出しない状態における当初(定常状態)の電圧値よりも高くなる(図9(a)参照)。
その後、図8(b)に示すように、インクLが電極部材78に着弾すると、インクLの負電荷により電極部材78の正電荷が中和される。このため、ノズル基板43と電極部材78との間の電圧は、当初の電圧値を下回る。
負に帯電したインクLは、全てのノズル47から強制的に途切れることなく排出されるので、ノズル基板43と電極部材78との間の電圧は当初の電圧値を大きく下回る。そして、略導通状態になってその状態が維持される。
このようにして、インク滴センサ7により、キャップ内空間Sの負圧状態を間接的に検出する。
上述したように、吸引ポンプ16を停止すると、図9(b)に示すように、キャップ内空間Sの圧力は徐々に上昇し始める。そして、キャップ内空間Sの圧力が大気圧に近づくと、ノズル47から排出されたインクLが徐々に途切れるようになって、最終的にキャップ内空間Sが大気圧と等しくなると、完全にインクLの排出が途絶える。このため、ノズル基板43と電極部材78との間の電圧は、当初の電圧値に戻る。
つまり、図9(a)に示すように、インク滴センサ7から出力される検出波形Zは、一旦電圧が上昇した後に、当初の電圧値を大きく下回るまで下降し、その後キャップ内空間Sが大気圧と等しくなると、当初の電圧値に戻る波形となる。つまり、キャップ内空間Sが大気圧と等しくなっていることが間接的に検出される。
なお、図9(a)には、参考として、記録ヘッド3からインク滴Dを一滴だけ吐出した場合に、インク滴センサ7により得られる検出波形Z0(破線)を示している。
このようにして、インク滴センサ7により検出される電圧(ノズル基板43と電極部材78との間の電圧)が吸引ポンプ16を駆動する前の電圧値に戻ったか否か、言い換えれば、キャップ内空間Sが大気圧と等しくなっているか否かを検出し(ステップS5)、キャップ内空間Sが大気圧と等しくなっていると判断された場合には、即時に記録ヘッド3のノズル開口面43aからキャップ部材15を離間させる(ステップS6)。
そして、その後に、ノズル開口面43aに付着したインクLを拭き払うワイピング処理と、記録ヘッド3の全ノズル47からインク滴Dを連続吐出させるフラッシング処理とを行うことで、ノズル開口面43a及びノズル47のインクLのメニスカスを良好な状態に仕上げる(ステップS7)。
こうして、一連のメンテナンス(クリーニング)処理が完了する。
したがって、上述した実施形態によれば、メンテナンス処理のうち吸引処理を短時間に終了させることができるので、メンテナンス時間が短縮されて、即時に記録(印刷)処理に移行できる。
しかも、吸引処理の完了時に、キャップ内空間Sが大気圧と等しくなってからキャップ部材15を記録ヘッド3のノズル開口面43aから離間させるので、ノズル47のインクLのメニスカスを破壊してしまうことがない。したがって、インクLのメニスカスの破壊に伴う吐出不良が防止され、再度メンテナンス処理(吸引処理)が回避できる。よって、効率的な記録(印刷)処理が実現できる。
なお、上記実施形態では、本発明の好適な具体例として種々の限定がされているが、本発明はこれに限定されるものではない。特許請求の範囲の記載に基づいて種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、電極部材78が正極、記録ヘッド3のノズル基板43が負極となるように両者を電気的に接続した例を示したが、両者の正負を逆転させる構成とすることも可能である。
また、上記実施形態では、吸引ポンプ16(ポンプホイル132)が紙送り機構66の紙送りモータMによって回転駆動される場合について説明したが、これに限らず、吸引ポンプ16を駆動するモータと紙送りモータMとが別個の場合であってもよい。
また、吸引ポンプ16は、チューブポンプ式の場合に限らず、他の方式のポンプを用いてもよい。
また、上記実施形態では、本発明における圧力発生源として所謂縦振動モードの圧電振動子38を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、電界方向(圧電体と内部電極との積層方向)に振動可能な圧電振動子であってもよい。また、ノズル列毎にユニット化されているものに限らず、所謂撓み振動モードの圧電振動子のように、圧力室46毎に設けられるものであってもよい。さらに、圧電振動子に限らず、発熱素子等の他の圧力発生素子を用いることもできる。
上記実施形態では、液体噴射装置として、インクジェット式プリンタ(記録装置)に具体化したが、この限りではなく、インク以外の他の液体(機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような流状体)を噴射したり吐出したりする流体噴射装置に具体化することもできる。
例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射する液状体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。
さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置、ジェルを噴射する流状体噴射装置であってもよい。
そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置において、噴射される液体(液状体、流状体)が、乾燥等により増粘する可能性があれば、本発明を適用することができる。
プリンタの構成を説明する斜視図である。 記録ヘッドの構成を説明する断面図である。 記録ヘッドの構成を説明する要部断面図である。 記録ヘッド、インクカートリッジ、インク滴センサの構成を説明する模式図である。 キャップ部材に連結された吸引ポンプの構成を示す図である。 プリンタの電気的構成を説明するブロック図である。 インク滴センサを用いたメンテナンス処理を説明するフローチャートである。 静電誘導によって誘導電圧が生じる原理を説明する模式図である。 インク滴センサから出力される検出信号の波形例を示す図である。
符号の説明
1…プリンタ(液体噴射装置)、 3…記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、 7…インク滴センサ(液体検出部)、 14…キャッピング機構、 15…キャップ部材(液体受部)、 16…吸引ポンプ、 43…ノズル基板、 43a…ノズル開口面、 47…ノズル、 55…プリンタコントローラ、 60…制御部(メンテンナンス処理部)、 L…インク(液体)、 D…インク滴(液体)、S・・・キャップ内空間(空間)、 Z…検出波形(電圧変化)

Claims (5)

  1. 液体噴射ヘッドのノズル開口面に対して液体受部を接触状態で覆い被せると共に前記ノズル開口面と前記液体受部との間に電界を付与する第一工程と、
    前記ノズル形成面と前記液体受部との間に形成される空間を負圧状態にして前記液体噴射ヘッドの各ノズルから流体を前記液体受部に向けて強制排出させる第二工程と、
    前記液体受部に向けて強制液体を排出したときの静電誘導に基づく電圧変化を検出する第三工程と、
    前記電圧変化の検出結果に基づいて前記空間の負圧状態を検出する第四工程と、
    前記空間の負圧状態が解消されると前記液体受部を前記流体噴射ヘッドから離間させる第五工程と、
    を有することを特徴とする液体噴射装置のメンテナンス方法。
  2. 前記空間の負圧状態の解消は、前記電圧変化の定常状態への復元に基づいて検出されることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置のメンテナンス方法。
  3. 第四工程の後に、前記ノズル開口面に付着した流体を吹き払うワイピング処理と前記流体噴射ヘッドから流体を所定滴数連続噴射するフラッシング処理とを行う第五工程と、
    を有することを特徴とする液体噴射装置のメンテナンス方法。
  4. 液体噴射ヘッドのノズル開口面に対して接触状態で被覆可能な液体受部と、
    前記液体受部に接続されると共に前記ノズル形成面と前記液体受部との間に形成される空間を負圧状態にして前記液体噴射ヘッドの各ノズルから流体を前記液体受部に向けて強制排出させる吸引ポンプと、
    前記ノズル開口面と前記液体受部の液体受面との間に電界を付与すると共に前記流体噴射ヘッドから流体受部に向けて流体が強制排出されたときの静電誘導に基づく電圧変化を検出する流体検出部と、
    前記電圧変化の検出結果に基づいて前記空間の負圧状態を検出すると共に前記空間の負圧状態が解消されると前記液体受部を前記流体噴射ヘッドから離間させるメンテナンス処理部と、
    を備えることを特徴とする液体噴射装置。
  5. 前記空間の負圧状態の解消は、前記電圧変化の定常状態への復元に基づいて検出されることを特徴とする請求項4に記載の液体噴射装置。
JP2007315020A 2007-12-05 2007-12-05 液体噴射装置のメンテナンス方法、及び液体噴射装置 Withdrawn JP2009137125A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007315020A JP2009137125A (ja) 2007-12-05 2007-12-05 液体噴射装置のメンテナンス方法、及び液体噴射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007315020A JP2009137125A (ja) 2007-12-05 2007-12-05 液体噴射装置のメンテナンス方法、及び液体噴射装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009137125A true JP2009137125A (ja) 2009-06-25

Family

ID=40868279

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007315020A Withdrawn JP2009137125A (ja) 2007-12-05 2007-12-05 液体噴射装置のメンテナンス方法、及び液体噴射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009137125A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7467972B2 (ja) 2020-02-17 2024-04-16 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置及び制御プログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7467972B2 (ja) 2020-02-17 2024-04-16 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置及び制御プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5516106B2 (ja) 液体噴射装置
JP4241841B2 (ja) 液体噴射装置のメンテナンス方法、及び液体噴射装置
JP2008168565A (ja) 流体噴射装置
JP2011073390A (ja) 液体噴射装置
JP4241838B2 (ja) 液体噴射装置のフラッシング方法、及び液体噴射装置
JP4379477B2 (ja) 液体噴射装置のフラッシング方法
US8356876B2 (en) Maintenance method for liquid ejecting apparatus
JP2009190262A (ja) 流体噴射装置のメンテナンス方法
US8322815B2 (en) Method of cleaning fluid ejecting apparatus and fluid ejecting apparatus
JP2009073018A (ja) キャップ部材及び流体噴射装置
JP2011183764A (ja) 液体噴射装置
US7938502B2 (en) Flushing method for fluid ejecting device and fluid ejecting device
JP2007160671A (ja) 液体噴射装置、及び、その制御方法
JP2009012374A (ja) 流体噴射装置及び流体噴射装置のメンテナンス方法
JP2009137125A (ja) 液体噴射装置のメンテナンス方法、及び液体噴射装置
JP2009090630A (ja) 流体噴射装置のフラッシング方法、及び流体噴射装置
JP5703583B2 (ja) 流体噴射装置
JP2009178892A (ja) 流体噴射装置
JP2010036517A (ja) 液体噴射装置のクリーニング方法、及び液体噴射装置
JP2009160916A (ja) 流体噴射装置のクリーニング方法、及び流体噴射装置
JP2009012385A (ja) 流体噴射装置
JP2009279765A (ja) 液体噴射装置
JP2009178868A (ja) 流体噴射装置及び流体噴射装置のクリーニング方法
JP2009226720A (ja) 流体噴射装置
US20090237444A1 (en) Liquid ejecting apparatus and method of cleaning liquid ejecting head

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20100917

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100928

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100927

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20111212