JP7467972B2 - 液体吐出装置及び制御プログラム - Google Patents

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本発明は、液体吐出装置及び制御プログラムに関する。
特許文献1には、液体噴射装置の電源投入後にキャッピング手段を液体噴射ヘッドから離隔させるのに先立ち、弁手段を開弁させた大気開放状態の下で吸引手段を吸引動作させる制御手段を備える液体噴射装置が開示されている。当該制御手段は、当該吸引手段を吸引動作させることにより、液体噴射ヘッドとキャッピング手段との間の空間に吸引力を付与する空吸引を行う。
制御手段は、キャッピング手段に液体が溜まることになる処理動作の実施に先立ち、またはキャッピング手段に液体が溜まった状態になったと判断したときに、フラグを立てると共に、空吸引の実施後にフラグを降ろすフラグ制御を行う。また、制御手段は、液体噴射装置の電源再投入後にフラグが立っていれば、空吸引を行う。
特開2008-100397号公報
特許文献1に開示されている液体噴射装置では、空吸引やキャッピング手段に液体が溜まることになる処理動作の最中に電源が切られた場合にはフラグが立っている状態となる。しかし、空吸引やキャッピング手段に液体が溜まることになる処理動作が行われていないときに電源が切られた場合にはフラグが立っていない状態となる。しかし、本出願の発明者は、フラグが立っていない状態においても、キャッピング手段に液体が溜まる場合があることを知見した。この場合には、液体噴射装置の電源再投入時に空吸引が行われず、キャッピング手段から、キャッピング手段内の液体がこぼれることがある。
本発明の一態様は、液体吐出装置が停止状態から作動可能状態に復帰した際にキャップ部を用いる処理が開始された場合において、キャップ部から液体がこぼれることを防ぐことを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る液体吐出装置は、液体を吐出する少なくとも1つのノズルを有するヘッドユニットと、前記ヘッドユニットの前記ノズルを封止するためのものであって、リップを有するキャップ部と、前記キャップ部の前記リップを前記ヘッドユニットに当接、及び離隔させるよう前記キャップ部を変位させるキャップ変位部と、前記キャップ部の内部に配置され、前記ノズルから吐出された液体が着弾しうる電極と、前記電極に電気的に接続され、前記ノズルから前記電極に向けて液体が吐出されたことを検知する検知部と、前記キャップ部の内部の液体を排出する吸引部と、前記吸引部により前記キャップ部の内部から排出された液体を貯留する廃液貯留部と、前記キャップ変位部と前記吸引部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、装置本体が停止状態となった後に前記キャップ部の前記リップの少なくとも一部が前記ヘッドユニットから離隔している状態の場合は、前記リップのすべてが前記ヘッドユニットに当接する状態となるように前記キャップ変位部を制御し、前記装置本体が前記停止状態から作動可能状態に復帰した際に、前記検知部により、前記キャップ部の内部の液体が所定量よりも多いか否かを、前記電極の電位が基準値よりも大きいか否かによって判定し、前記キャップ部の内部の液体が前記所定量よりも多いと判定した場合、前記キャップ変位部を駆動することによって、前記キャップ部を、前記リップの少なくとも一部が前記ヘッドユニットから離隔する所定姿勢に位置付け、前記キャップ部が前記所定姿勢に位置付けられた状態で、前記キャップ部の内部の液体を排出するように、前記吸引部を駆動させる。
本発明の一態様によれば、液体吐出装置が停止状態から作動可能状態に復帰した際にキャップ部を用いる処理が開始された場合において、キャップ部から液体がこぼれることを防ぐことができる。
本発明の実施形態に係る液体吐出装置の構成を示す概略図である。 図1に示す液体吐出装置が備えるキャップ部付近の接続関係を示す概略図である。 図1に示す液体吐出装置の電気的構成を示すブロック図である。 図1に示す液体吐出装置が実行する傾斜接触動作を示す図である。 図1に示す液体吐出装置について、電源がOFFしたときの処理を示すフローチャートである。 図1に示す液体吐出装置について、電源がONしたときの処理を示すフローチャートである。 図6に示す処理の続きを示すフローチャートである。
<液体吐出装置1の構成>
図1は、本発明の実施形態に係る液体吐出装置1の構成を示す概略図である。図1に示すように、液体吐出装置1は、キャリッジ2と、サブタンク3と、インクジェットヘッド4と、プラテン5と、搬送ローラ6,7と、メンテナンスユニット8と、ガイドレール9,10と、カートリッジホルダ11と、インクカートリッジ12と、を備えている。
ここで、キャリッジ2から後述する廃液貯留部63に向かう方向をX方向とし、搬送ローラ6から搬送ローラ7に向かう方向をY方向とし、プラテン5からキャリッジ2に向かう方向をZ方向とする。また、Z方向を上方向とし、Z方向とは反対方向を下方向とする。Y方向は、用紙Pの搬送方向である。
キャリッジ2は、走査方向に延びた2本のガイドレール9,10に支持されている。走査方向は、X方向である。また、走査方向は、用紙Pの搬送方向に直交し、かつ、後述するノズル面4Bに平行な方向である。キャリッジ2は、図示しないベルト等を介して後述するキャリッジモータ31に接続されている。後述する制御装置23によってキャリッジモータ31が駆動されると、キャリッジ2は、ガイドレール9,10に沿って走査方向に移動する。これにより、インクジェットヘッド4は、キャップ部61と対向するメンテナンス位置と、キャップ部61と対向しない非メンテナンス位置と、の間を移動する。
サブタンク3は、キャリッジ2に搭載されている。ここで、液体吐出装置1には、カートリッジホルダ11が設けられており、カートリッジホルダ11に4つのインクカートリッジ12が取り外し可能に装着されている。4つのインクカートリッジ12には、それぞれ、液体の一例としてのブラック、イエロー、シアン及びマゼンタのインクが貯留されている。サブタンク3は、4本のチューブ13を介して4つのインクカートリッジ12と接続されている。これにより、4つのインクカートリッジ12からサブタンク3に4色のインクが供給される。
インクジェットヘッド4は、キャリッジ2に搭載されている。インクジェットヘッド4は、ヘッドユニットの一例である。インクジェットヘッド4には、サブタンク3から4色のインクが供給される。インクジェットヘッド4は、インクを吐出する複数のノズル4Aを有する。ノズル4Aは、インクジェットヘッド4の下面であるノズル面4Bに形成されている。なお、本発明は、複数のノズル4Aを有するインクジェットヘッド4を備える液体吐出装置1に適用範囲が限定されるものではなく、1つのノズルを有するインクジェットヘッドを備える液体吐出装置にも適用されるものである。また、インクジェットヘッド4が吐出するインクの色は4色よりも多くてもよい。
プラテン5は、インクジェットヘッド4の下方に配置され、ノズル4A及びノズル面4Bと対向している。プラテン5は、走査方向に用紙Pの全長に亘って延び、用紙Pを下方から支持する。搬送ローラ6は、インクジェットヘッド4及びプラテン5よりも搬送方向の上流側に配置されている。搬送ローラ7は、インクジェットヘッド4及びプラテン5よりも搬送方向の下流側に配置されている。搬送ローラ6,7は、図示しないギヤ等を介して後述する搬送モータ32に接続されている。制御装置23によって搬送モータ32が駆動されると、搬送ローラ6,7が回転し、用紙Pが搬送方向に搬送される。
<メンテナンスユニット8の構成>
メンテナンスユニット8は、ノズル4Aの吐出状態を回復させるメンテナンスを行う。メンテナンスユニット8は、キャップ部61と、吸引部62と、廃液貯留部63と、第1電極E1と、第2電極E2と、を有している。キャップ部61は、プラテン5に対して走査方向にずれて配置されている。キャリッジ2が、プラテン5に対して走査方向に移動することにより上記メンテナンス位置に配置されると、ノズル4A及びノズル面4Bがキャップ部61と対向する。
図2は、図1に示す液体吐出装置1が備えるキャップ部61付近の接続関係を示す概略図である。図2に示すように、インクジェットヘッド4は、第1ノズル41N及び第2ノズル42Nの少なくとも2つのノズルを有する。つまり、インクジェットヘッド4は、少なくとも1つの第1ノズル41Nと、少なくとも1つの第2ノズル42Nと、を有する。
第1ノズル41Nは、カラーのインクとしてのイエロー、シアン及びマゼンタのインクを吐出する。第2ノズル42Nは、ブラックのインクを吐出する。つまり、ノズル4Aは、第1ノズル41Nと第2ノズル42Nとに分けられる。なお、本発明は、カラーのインク及びブラックのインクを吐出する液体吐出装置1に適用範囲が限定されるものではなく、1色のインクを吐出する液体吐出装置にも適用されるものである。
キャップ部61は、第1キャップ部61Aと、第2キャップ部61Bと、を有している。キャップ部61は、インクジェットヘッド4に対向した位置に配置され、インクジェットヘッド4のノズル4Aを覆うことにより、ノズル4Aを封止するためのものである。
第1キャップ部61Aは、インクジェットヘッド4の第1ノズル41Nを覆うことにより、第1ノズル41Nを封止するためのものであり、第1リップ61Dを有する。第1リップ61Dは、キャップ部61の底部61Cから上方に突出しており、第1電極E1を囲んでいる。
第2キャップ部61Bは、第1キャップ部61Aの第1リップ61Dの一部を共有して隣り合い、インクジェットヘッド4の第2ノズル42Nを覆うことにより、第2ノズル42Nを封止するためのものであり、第2リップ61Eを有する。第1リップ61D及び第2リップ61Eは、第1キャップ部61Aと第2キャップ部61Bとの境界部分を共有している。第2リップ61Eは、キャップ部61の底部61Cから上方に突出しており、第2電極E2を囲んでいる。
キャップ部61は、制御装置23により駆動される、後述するキャップ変位部33によって変位可能となっている。キャップ変位部33は、図示しない駆動モータを有し、当該駆動モータが回転することにより、キャップ部61が上下方向に変位する。また、上記駆動モータが回転することにより、キャップ部61は、第1リップ61D及び第2リップ61Eの一部がインクジェットヘッド4から離隔する所定姿勢に位置付けられることが可能となる。
つまり、第1リップ61D及び第2リップ61Eの一部がインクジェットヘッド4に当接し、第1リップ61D及び第2リップ61Eの別の一部がインクジェットヘッド4から離隔することが可能となる。換言すると、第1キャップ部61A及び第2キャップ部61Bは、上記所定姿勢に位置付けられることが可能となる。
なお、キャップ変位部33は、上記のような駆動モータを有する構造でなくてもよい。この場合、キャップ変位部33は、キャリッジ2が図1に示すメンテナンスユニット8側の壁W1に当接することにより、キャップ部61が上方向に移動する構造となる。
キャリッジ2が上記メンテナンス位置に配置され、ノズル4Aとキャップ部61とが対向した状態で、キャップ変位部33によりキャップ部61が上昇させられると、キャップ部61の第1リップ61D及び第2リップ61Eがノズル面4Bに密着する。これにより、ノズル4Aがキャップ部61に覆われる。つまり、第1ノズル41Nが第1キャップ部61Aに覆われ、第2ノズル42Nが第2キャップ部61Bに覆われる。
なお、キャップ部61はノズル面4Bに密着することでノズル4Aを覆うものには限られない。キャップ部61は、インクジェットヘッド4のノズル面4Bの周囲に配置される図示しないフレーム等に密着することで、ノズル4Aを覆うものであってもよい。
吸引部62は、吸引ポンプ62Pと、切替部62Vと、を有している。吸引ポンプ62Pは、チューブポンプ等であり、ギアにより図示しないモータに接続されている。切替部62V、吸引ポンプ62P及び廃液貯留部63は、チューブ64を介して接続されている。切替部62Vは、チューブ64を介して第1キャップ部61A及び第2キャップ部61Bに切替可能に接続されている。切替部62Vは、ゴム製のバルブであり、ギアにより図示しないモータに接続されている。
切替部62Vは、第1キャップ部61Aから吸引ポンプ62Pへの流路と、第2キャップ部61Bから吸引ポンプ62Pへの流路と、をモータの駆動により切り替える。吸引部62は、切替部62Vによって第1キャップ部61A及び第2キャップ部61Bの内部のインクを選択的に排出する。つまり、吸引部62は、キャップ部61の内部のインクを排出する。
メンテナンスユニット8では、制御装置23によって吸引ポンプ62Pが駆動されると、第1キャップ部61Aの内部のインク及び第2キャップ部61Bの内部のインクは、廃液貯留部63に排出される。廃液貯留部63は、吸引部62によりキャップ部61の内部から排出されたインクを貯留する。換言すると、廃液貯留部63は、吸引部62により第1キャップ部61A及び第2キャップ部61Bの内部から排出されたインクを貯留する。
第1電極E1は、第1キャップ部61Aの内部に配置され、第1電極E1には、第1ノズル41Nから吐出されたインクが着弾しうる。第2電極E2は、第2キャップ部61Bの内部に配置され、第2電極E2には、第2ノズル42Nから吐出されたインクが着弾しうる。キャリッジ2が上記メンテナンス位置に配置されると、第1電極E1は、第1ノズル41Nと対向し、第2電極E2は、第2ノズル42Nと対向する。第1電極E1及び第2電極E2は、キャップ部61の内部に配置され、底部61Cに設けられる。
液体吐出装置1は、図2に示す、高電圧回路21と、検知部22と、制御装置23と、をさらに備えている。第1電極E1及び第2電極E2は、矩形の平面形状を有し、導電性材料から構成されており、高電圧回路21に接続されている。第1電極E1及び第2電極E2には、高電圧回路21により所定の正の電位が印加される。一方、インクジェットヘッド4は、グランドGNDに接続されている。これにより、インクジェットヘッド4と、第1電極E1及び第2電極E2と、の間に所定の電位差が生じる。高電圧回路21は、グランドGNDに接続されている。
検知部22は、第1検知部22Aと、第2検知部22Bと、を有する。第1検知部22Aは、第1電極E1に電気的に接続され、第1ノズル41Nから第1電極E1に向けてインクが吐出されたことを検知する。第2検知部22Bは、第2電極E2に電気的に接続され、第2ノズル42Nから第2電極E2に向けてインクが吐出されたことを検知する。検知部22によるインクの検知において、第1電極E1にインクが着弾する場合について以下に詳細に説明する。第2電極E2にインクが着弾する場合は、第1電極E1にインクが着弾する場合と同様であるため、説明を省略する。
インクジェットヘッド4はグランドGNDに接続されており、インクジェットヘッド4の電位は、限りなく0Vに近い状態が維持される。第1電極E1には、高電圧回路21より600Vの電位が与えられる。これにより、インクジェットヘッド4と第1電極E1との間には600Vの電位差が生じる。
キャリッジ2が上記メンテナンス位置に配置された状態で、インクジェットヘッド4が第1ノズル41Nから第1電極E1に向けてインクを吐出させると、負の電荷を帯びたインクが第1電極E1に近づく。第1電極E1にインクが着弾すると、第1電極E1に負の電荷が受け渡され、第1電極E1の電圧値は降下する。より簡単に説明すれば、吐出されたインクを介して、第1電極E1からインクジェットヘッド4に電流が流れることと同様の現象が発生する。
このような原理を用いて、検知部22は、ノズル4Aから電極にインクが吐出されたか否かを判定する。また、上記に説明したインクの検知においては、吐出の有無だけではなく、ノズル4Aの様々な状態を把握することができる。例えば、検知部22が検知した電圧波形の大小や、制御装置23による吐出信号の出力からインクの着弾までの時間の大小に応じて、インクジェットヘッド4から吐出されたインクが正常な大きさであるか否かを確認することができる。当該吐出信号は、インクジェットヘッド4にインクの吐出を指示する信号である。
さらに、検知部22による検知結果によって、ノズル4Aの閉塞状況、インクの粘度上昇、しぶきの有無、インクの曲がりやインクへの気泡の混入状態などを確認することができる。これらのノズル4Aの状態確認は、本実施形態とは直接の関係がないため、ここでの詳細な説明は省略する。
一方、第1ノズル41Nからインクが吐出されない場合、第1電極E1の電圧値は、ほとんど変化しない。なお、ここでは、高電圧回路21により、第1電極E1及び第2電極E2に正の電位が印加されているが、高電圧回路21により、第1電極E1及び第2電極E2に負の電位が印加されていてもよい。
また、ここでは、キャップ部61が、第1キャップ部61A及び第2キャップ部61Bを有する場合について説明したが、これに限られない。キャップ部61が、全てのノズル4Aをまとめて覆い、吸引部62によりキャップ部61の内部のインクを排出させるものであってもよい。この場合、吸引部62は、切替部62Vを有さず、吸引ポンプ62Pのみを有する。また、キャップ部61の内部には、少なくとも1つの電極が配置され、検知部22は、当該少なくとも1つの電極と接続される。
<液体吐出装置1の電気的構成>
図3は、図1に示す液体吐出装置1の電気的構成を示すブロック図である。図3に示すように、液体吐出装置1は、キャリッジモータ31と、搬送モータ32と、キャップ変位部33と、を備えている。液体吐出装置1の動作は、制御装置23によって制御される。
制御装置23は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)41と、CPU(Central Processing Unit)42と、ROM(Read Only Memory)43と、RAM(Random Access Memory)44と、フラッシュメモリ45と、を有している。ASIC41及びCPU42は、制御部の一例であり、ROM43、RAM44及びフラッシュメモリ45は、記憶部の一例である。
制御装置23は、キャリッジモータ31、搬送モータ32、キャップ変位部33、吸引ポンプ62P、切替部62V、高電圧回路21及び検知部22の動作を制御する。制御装置23は、キャップ変位部33と吸引部62を制御することによってキャップ部61の内部に残るインクを排出する排出処理を実行させる。当該排出処理は、後述する傾斜接触動作及び空吸引動作に該当する。
また、液体吐出装置1は、ディスプレイ等の図示しない表示部と、スイッチ及びタッチパネル等を含む図示しない操作部と、をさらに備えていてもよい。制御装置23は、当該表示部の制御も行い、当該操作部は、ユーザによる操作に応じた信号を制御装置23に送信する。
キャリッジモータ31は、キャリッジ2をガイドレール9,10に沿って走査方向に移動させる。搬送モータ32は、搬送ローラ6,7を回転させることにより、用紙Pを搬送方向に搬送する。キャップ変位部33は、第1リップ61D及び第2リップ61Eをインクジェットヘッド4に当接、及び離隔させるよう第1キャップ部61A及び第2キャップ部61Bを変位させる。換言すると、キャップ変位部33は、キャップ部61のリップをインクジェットヘッド4に当接、及び離隔させるようキャップ部61を変位させる。
<液体吐出装置1の処理>
液体吐出装置1の処理について、図4から図7に基づいて説明する。図4は、図1に示す液体吐出装置1が実行する傾斜接触動作を示す図である。図5は、図1に示す液体吐出装置1について、電源がOFFしたときの処理を示すフローチャートである。図6は、図1に示す液体吐出装置1について、電源がONしたときの処理を示すフローチャートである。図7は、図6に示す処理の続きを示すフローチャートである。
図5に示すように、まず、電源がOFFした、つまり、装置本体が停止状態となった場合を考える(S1)。当該装置本体は、液体吐出装置1である。当該停止状態は、以下の2つのいずれかの状態である。
1つ目は、液体吐出装置1の外部に設けられた外部供給源から、液体吐出装置1への電源供給が止まる状態である。2つ目は、上記操作部に含まれる電源スイッチが押下されることによって、ユーザが上記操作部により操作することができない状態、つまり、液体吐出装置1の図示しない電源回路から、上記操作部及び上記表示部への電源供給が止まる状態である。上記外部供給源は商用電源であり、当該商用電源と液体吐出装置1とはコンセントで接続される。
液体吐出装置1が停止状態になった後、制御装置23は、第1リップ61D及び第2リップ61Eの少なくとも一部がインクジェットヘッド4から離隔している状態であるか否かを判定する(S2)。この判定方法としては、以下の2つ挙げられる。
1つ目の方法は、制御装置23が図示しない少なくとも1つの位置センサから位置情報を取得することにより、キャップ部61の少なくとも一部がインクジェットヘッド4から離隔している状態であるか否かを判定する方法である。当該位置センサは、キャップ部61に設けられている。
2つ目の方法は、制御装置23がキャリッジ2及びキャップ部61の状態を確認する確認処理を実行することによって、キャップ部61の少なくとも一部がインクジェットヘッド4から離隔している状態であるか否かを判定する方法である。制御装置23は、キャリッジモータ31の回転数と、キャップ変位部33が有する上記駆動モータの回転数と、を参照することにより、当該確認処理を実行することができる。
ステップS1において、上記外部供給源から液体吐出装置1への電源供給が止まっている場合、ステップS2及びS3の処理は、液体吐出装置1の内部に設けられた、図示しないバッテリーの電力を用いて行われる。また、ステップS1において、上記電源回路から上記操作部及び上記表示部への電源供給が止まっている場合、ステップS2及びS3の処理は、上記電源回路から制御装置23へ供給される電力を用いて行われる。
第1リップ61D及び第2リップ61Eの少なくとも一部がインクジェットヘッド4から離隔している状態である場合(S2にてYES)を考える。この場合、制御装置23は、第1リップ61D及び第2リップ61Eのすべてがインクジェットヘッド4に当接する状態となるようにキャップ変位部33を制御する(S3)。そして、電源がOFFしたときの処理が終了する。
ステップS2において、第1リップ61D及び第2リップ61Eのすべてがインクジェットヘッド4に当接している状態である場合(S2にてNO)、電源がOFFしたときの処理が終了する。
なお、制御装置23は、キャリッジ2を上下方向に変位させる、図示しないキャリッジ変位部を制御することにより、第1リップ61D及び第2リップ61Eのすべてがインクジェットヘッド4に当接する状態としてもよい。
また、ステップS2に係る第1リップ61D及び第2リップ61Eの位置の確認は、省略されてもよい。つまり、第1リップ61D及び第2リップ61Eがインクジェットヘッド4に当接しているか否かにかかわらず、制御装置23は、第1リップ61D及び第2リップ61Eがインクジェットヘッド4に当接するようキャップ変位部33を制御してもよい。
次に、図6に示すように、液体吐出装置1の電源がONした場合を考える。具体的には、上記外部供給源から、液体吐出装置1への電源供給が行われている状態で、上記操作部に含まれる電源スイッチが押下されることによって、液体吐出装置1の図示しない電源回路から、制御装置23への電源供給が開始する。
また、この場合、液体吐出装置1が上記停止状態から作動可能状態に復帰したことになる。当該作動可能状態は、上記外部供給源から液体吐出装置1への電源供給が行われていると共に、ユーザが上記操作部により操作することができる状態、つまり、上記電源回路から上記操作部及び上記表示部への電源供給が行われている状態である。
液体吐出装置1の電源がONすると(S11)、制御装置23は、ステップS2と同様に、第1リップ61D及び第2リップ61Eの少なくとも一部がインクジェットヘッド4から離隔している状態であるか否かを判定する(S12)。ステップS12の処理が行われる理由は、キャップ部61の内部にインクがある状態で、ステップS1にて液体吐出装置1の電源が急にOFFした場合、ステップS3の処理が十分に完了されないことがあるためである。なお、ステップS12及びS13の処理は、省略されてもよい。
第1リップ61D及び第2リップ61Eの少なくとも一部がインクジェットヘッド4から離隔している状態である場合(S12にてYES)を考える。この場合、制御装置23は、ステップS3と同様に、第1リップ61D及び第2リップ61Eのすべてがインクジェットヘッド4に当接する状態となるようにキャップ変位部33を制御する(S13)。
ステップS12にてYESの場合は、液体吐出装置1が上記停止状態となった後にキャップ部61の第1リップ61D及び第2リップ61Eの少なくとも一部がインクジェットヘッド4から離隔している状態の場合を示している。第1リップ61D及び第2リップ61Eのすべてがインクジェットヘッド4に当接している状態である場合(S12にてNO)、ステップS14の処理に進む。
ステップS13において、制御装置23は、キャップ変位部33を制御した後、キャップ部61の内部のインクが所定量よりも多いか否かを、電極の電位が基準値よりも大きいか否かによって判定する(S14)。
具体的には、制御装置23は、第1検知部22Aにより、第1キャップ部61Aの内部のインクが第1所定量よりも多いか否かを、第1電極E1の電位が第1基準値よりも大きいか否かによって判定する。具体的に以下に説明する。第1電極E1に電圧600Vを印加し、その電圧が維持されているか否かによって判定する。より詳細に言えば、第1電極E1に電圧600Vを印加した際、第1キャップ部61Aの内部にインクが多く、インクジェットヘッド4と第1電極E1とが液柱によってつながった場合を考える。
この場合、グランドGNDに接続されたインクジェットヘッド4に、液柱を介して第1電極E1から電流が流れ、第1電極E1の電位は、第1基準値よりも降下する。逆に、第1キャップ部61Aの内部にインクが少なく、インクジェットヘッド4と第1電極E1との間に液柱が形成されない場合、第1電極E1の電位は、第1基準値よりも降下することはない。第2キャップ部61Bの内部のインクも同様の原理にて判定される。
制御装置23は、第1電極E1の電位が第1基準値以下である場合、第1キャップ部61Aの内部のインクが第1所定量よりも多いと判定する。制御装置23は、第1電極E1の電位が第1基準値よりも大きい場合、第1キャップ部61Aの内部のインクが第1所定量以下であると判定する。第2キャップ部61Bの内部のインクの量についても同様である。
第1電極E1の電位が第1基準値以下である場合を考える。つまり、制御装置23が、第1キャップ部61Aの内部のインクが第1所定量よりも多いと判定した場合を考える(S14にてYES)。
この場合、制御装置23は、キャップ変位部33を駆動することによって、キャップ部61を、第1リップ61D及び第2リップ61Eの少なくとも一部がインクジェットヘッド4から離隔する所定姿勢に位置付ける(S15)。具体的に以下に説明する。制御装置23は、キャップ変位部33を駆動する。
これによって、制御装置23は、キャップ部61を、第1リップ61D及び第2リップ61Eの一部がインクジェットヘッド4に当接し、第1リップ61D及び第2リップ61Eの別の一部がインクジェットヘッド4から離隔する所定姿勢に位置付ける。換言すると、制御装置23は、第1キャップ部61A及び第2キャップ部61Bを当該所定姿勢に位置付ける傾斜接触動作を実行する。当該傾斜接触動作が実行されると、キャップ部61は、図4に示す所定姿勢に位置付けられる。
制御装置23は、キャップ部61を上記所定姿勢に位置付けた後、切替部62Vに、第1キャップ部61Aから吸引ポンプ62Pへの流路を選択させるように切替部62Vを駆動させる。制御装置23は、切替部62Vを駆動させた後、吸引部62の吸引ポンプ62Pを基準時間の間駆動させる空吸引動作を実行する(S16)。つまり、制御装置23は、キャップ部61が上記所定姿勢に位置付けられた状態で、キャップ部61の内部のインクを排出するように、吸引部62を駆動させる空吸引動作を実行する。
上記構成によれば、液体吐出装置1が上記停止状態から上記作動可能状態に復帰した際に、キャップ部61の内部のインクが所定量よりも多い場合、キャップ部61の内部のインクが排出される。このため、液体吐出装置1が上記停止状態から上記作動可能状態に復帰した際にキャップ部61を用いる処理が開始された場合において、キャップ部61からインクがこぼれることを防ぐことができる。
次に、制御装置23は、キャップ変位部33を駆動することによって、キャップ部61を水平状態にすると共に、キャップ部61をインクジェットヘッド4から完全に離隔させる。つまり、第1リップ61D及び第2リップ61Eのすべてがインクジェットヘッド4から離隔する。制御装置23は、キャップ部61をインクジェットヘッド4から完全に離隔させた後、吸引部62の吸引ポンプ62Pを駆動させる空吸引動作を再度実行する。
ステップS14において、第2電極E2の電位も第2基準値以下である場合を考える。つまり、制御装置23が、第2キャップ部61Bの内部のインクも第2所定量よりも多いと判定した場合を考える。この場合、制御装置23は、切替部62Vに、第2キャップ部61Bから吸引ポンプ62Pへの流路を選択させるように切替部62Vを駆動させる。
制御装置23は、切替部62Vを駆動させた後、吸引部62の吸引ポンプ62Pを、上記基準時間の間駆動させる空吸引動作を実行する。そして、制御装置23は、上述した、第1キャップ部61Aの内部のインクを吸引する処理と同様に、第2キャップ部61Bの内部のインクを吸引する処理を実行する。
なお、キャップ変位部33が、上記駆動モータを有する構造ではなく、キャリッジ2が図1に示すメンテナンスユニット8側の壁W1に当接することにより、キャップ部61が上方向に移動する構造である場合を考える。
この場合、制御装置23は、ステップS15において、キャリッジ2の移動によりキャップ変位部33を駆動することによって、キャップ部61を、第1リップ61D及び第2リップ61Eの一部がインクジェットヘッド4から離隔する所定姿勢に位置付ける。また、制御装置23は、上記傾斜接触動作を実行せず、切替部62Vを駆動させた後、吸引部62の吸引ポンプ62Pを駆動させる空吸引動作を実行してもよい。ステップS16の処理の後、制御装置23は、初期化動作を実行する(S17)。初期化動作については後述する。
第1電極E1の電位が第1基準値よりも大きく、かつ、第2電極E2の電位が第2基準値よりも大きい場合を考える。つまり、制御装置23が、第1キャップ部61Aの内部のインクが第1所定量以下であり、かつ、第2キャップ部61Bの内部のインクが第2所定量以下であると判定した場合を考える(S14にてNO)。この場合、F1を介して、図7に示すステップS18の処理に進む。
なお、ステップS14にてNOの場合、図6に示す点線の通り、ステップS18ではなくステップS17の処理に進んでもよい。よって、制御装置23は、第1キャップ部61Aの内部のインクが第1所定量以下であり、かつ、第2キャップ部61Bの内部のインクが第2所定量以下であると判定した場合、吸引部62の吸引ポンプ62Pを駆動させない。上記構成によれば、上記の場合、吸引部62が駆動されない。このため、第1キャップ部61A及び第2キャップ部61Bの少なくとも一方からインクがこぼれることを防ぐと共に、液体吐出装置1の動作時間を短縮することができる。
ステップS18において、制御装置23は、フラッシュメモリ45に記憶された動作情報に基づき第1キャップ部61A及び第2キャップ部61Bの少なくとも一方の内部にインクがあるかないかを判定する(S18)。
当該動作情報は、液体吐出装置1が上記停止状態となる直前に実行されていた動作、または、実行される予定であった動作を示す情報である。また、上記動作情報は、キャリッジモータ31、搬送モータ32、キャップ変位部33、吸引ポンプ62P、切替部62V、高電圧回路21及び検知部22の動作のうち、少なくとも1つの動作が実行されていたことを示す情報である。制御装置23は、ステップS1からS3のいずれかにおいて、液体吐出装置1が上記停止状態となる直前に、上記動作情報をフラッシュメモリ45に記憶させる。
上記構成によれば、液体吐出装置1の停止前の上記動作情報に基づき第1キャップ部61A及び第2キャップ部61Bの少なくとも一方の内部にインクがあるかないかを再度確認できる。これにより、キャップ部61の内部のインクを吸引する動作の信頼性をさらに向上させることができる。
上記動作情報が、吸引部62の吸引ポンプ62Pが駆動されていること、または、駆動される予定であったことを示す情報である場合を考える。この場合、制御装置23は、第1キャップ部61A及び第2キャップ部61Bの少なくとも一方の内部にインクがあると判定する(S18にてYES)。この場合、制御装置23は、ステップS15と同様に、キャップ変位部33を駆動することによって、キャップ部61を、第1リップ61D及び第2リップ61Eの少なくとも一部がインクジェットヘッド4から離隔する所定姿勢に位置付ける(S19)。
そして、制御装置23は、キャップ部61が上記所定姿勢に位置付けられた状態で、第1キャップ部61A及び第2キャップ部61Bの少なくとも一方の内部のインクを排出するように、吸引部62の吸引ポンプ62Pを上記基準時間よりも短い所定時間の間駆動させる(S20)。
上記構成によれば、第1キャップ部61Aの内部のインクが第1所定量以下であり、かつ、第2キャップ部61Bの内部のインクが第2所定量以下である場合、上記基準時間よりも短い所定時間の間、吸引部62が駆動される。このため、第1キャップ部61A及び第2キャップ部61Bの少なくとも一方からインクがこぼれることを確実に防ぐと共に、液体吐出装置1の動作時間を短縮することができる。
ステップS20において、制御装置23は、吸引部62の吸引ポンプ62Pを上記所定時間の間駆動させる空吸引動作を実行する。また、ステップS16での吸引ポンプ62Pの回転速度は、ステップS20での吸引ポンプ62Pの回転速度と同一である。このため、ステップS16での吸引ポンプ62Pの回転数を第1回転数としたとき、ステップS20での吸引ポンプ62Pの回転数は、当該第1回転数よりも少ない第2回転数となる。
制御装置23は、上記動作情報が、吸引部62の吸引ポンプ62Pが駆動されていること、または、駆動される予定であったことを示す情報ではない場合、第1キャップ部61A及び第2キャップ部61Bの内部にインクがないと判定する(S18にてNO)。この場合、F2を介して、ステップS17の処理に進む。
<液体吐出装置1の初期化動作>
ステップS17の初期化動作について以下に説明する。まず、制御装置23は、キャリッジ原点検出処理を実行する。キャリッジ原点検出処理では、制御装置23は、キャリッジ2の原点検出をするために、キャリッジモータ31を駆動することにより、キャリッジ2をメンテナンスユニット8側の壁W1に向かって移動させる。
次に、制御装置23は、キャリッジ2が停止したか否かをエンコーダの信号により判定する。キャリッジ2が停止していない間はキャリッジ2の移動が継続され、キャリッジ2が図1に示す壁W1に当接した状態、つまりエンコーダの信号が入力されない状態になった場合、制御装置23は、キャリッジ2の停止位置をキャリッジ2の原点位置として検出する。
制御装置23は、キャリッジ2の原点位置を検出した後、用紙Pを搬送する搬送ローラ6,7を駆動する搬送モータ32の回転数を初期値にクリアする。この後、制御装置23は、キャップ変位部33が有する上記駆動モータによって回転させられることにより、キャップ部61を上下方向に変位させるカムの回転数をカウントするカウント値を0にクリアする。
制御装置23は、上記カウント値を0にした後、インクジェットヘッド4に対してキャップ部61をキャッピングできるように、キャリッジモータ31を駆動することにより、キャリッジ2を上記メンテナンス位置へ移動させる。制御装置23は、キャリッジ2を上記メンテナンス位置へ移動させた後、キャップ変位部33を駆動することによって、インクジェットヘッド4をキャップ部61でキャッピングする。
〔ソフトウェアによる実現例〕
液体吐出装置1の制御ブロック(特に制御装置23)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、液体吐出装置1は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU42を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM43等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM44などをさらに備える。また、上記プログラムは、当該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、実施形態に開示された複数の技術的手段を適宜組み合わせて得られる構成についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 液体吐出装置 4 インクジェットヘッド(ヘッドユニット)
4A ノズル 22 検知部
23 制御装置 33 キャップ変位部
41N 第1ノズル 42N 第2ノズル
45 フラッシュメモリ(記憶部) 61 キャップ部
61D 第1リップ 61E 第2リップ
62 吸引部 63 廃液貯留部
E1 第1電極 E2 第2電極

Claims (3)

  1. 液体を吐出する少なくとも1つのノズルを有するヘッドユニットと、
    前記ヘッドユニットの前記ノズルを封止するためのものであって、リップを有するキャップ部と、
    前記キャップ部の前記リップを前記ヘッドユニットに当接、及び離隔させるよう前記キャップ部を変位させるキャップ変位部と、
    前記キャップ部の内部に配置され、前記ノズルから吐出された液体が着弾しうる電極と、
    前記電極に電気的に接続され、前記ノズルから前記電極に向けて液体が吐出されたことを検知する検知部と、
    前記キャップ部の内部の液体を排出する吸引部と、
    前記吸引部により前記キャップ部の内部から排出された液体を貯留する廃液貯留部と、
    前記キャップ変位部と前記吸引部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    装置本体が停止状態となった後に前記キャップ部の前記リップの少なくとも一部が前記ヘッドユニットから離隔している状態の場合は、前記リップのすべてが前記ヘッドユニットに当接する状態となるように前記キャップ変位部を制御し、
    前記装置本体が前記停止状態から作動可能状態に復帰した際に、前記検知部により、前記キャップ部の内部の液体が所定量よりも多いか否かを、前記電極の電位が基準値よりも大きいか否かによって判定し、
    前記キャップ部の内部の液体が前記所定量よりも多いと判定した場合、前記キャップ変位部を駆動することによって、前記キャップ部を、前記リップの少なくとも一部が前記ヘッドユニットから離隔する所定姿勢に位置付け、
    前記キャップ部が前記所定姿勢に位置付けられた状態で、前記キャップ部の内部の液体を排出するように、前記吸引部を基準時間の間駆動させ
    前記キャップ部の内部の液体が前記所定量以下であると判定した場合、前記キャップ部が前記所定姿勢に位置付けられた状態で、前記キャップ部の内部の液体を排出するように、前記吸引部を前記基準時間よりも短い所定時間の間駆動させることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 液体を吐出する少なくとも1つのノズルを有するヘッドユニットと、
    前記ヘッドユニットの前記ノズルを封止するためのものであって、リップを有するキャップ部と、
    前記キャップ部の前記リップを前記ヘッドユニットに当接、及び離隔させるよう前記キャップ部を変位させるキャップ変位部と、
    前記キャップ部の内部に配置され、前記ノズルから吐出された液体が着弾しうる電極と、
    前記電極に電気的に接続され、前記ノズルから前記電極に向けて液体が吐出されたことを検知する検知部と、
    前記キャップ部の内部の液体を排出する吸引部と、
    前記吸引部により前記キャップ部の内部から排出された液体を貯留する廃液貯留部と、
    前記キャップ変位部と前記吸引部を制御する制御部と、
    装置本体が停止状態となる直前に実行されていた動作情報を記憶する記憶部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記装置本体が前記停止状態となった後に前記キャップ部の前記リップの少なくとも一部が前記ヘッドユニットから離隔している状態の場合は、前記リップのすべてが前記ヘッドユニットに当接する状態となるように前記キャップ変位部を制御し、
    前記装置本体が前記停止状態から作動可能状態に復帰した際に、前記検知部により、前記キャップ部の内部の液体が所定量よりも多いか否かを、前記電極の電位が基準値よりも大きいか否かによって判定し、
    前記キャップ部の内部の液体が前記所定量よりも多いと判定した場合、前記キャップ変位部を駆動することによって、前記キャップ部を、前記リップの少なくとも一部が前記ヘッドユニットから離隔する所定姿勢に位置付け、
    前記キャップ部が前記所定姿勢に位置付けられた状態で、前記キャップ部の内部の液体を排出するように、前記吸引部を基準時間の間駆動させ
    前記キャップ部の内部の液体が前記所定量以下であると判定した場合において、前記記憶部に記憶された前記動作情報に基づき前記キャップ部の内部に液体があるかないかを判定し、
    液体が前記キャップ部の内部にあると判定した場合には、前記キャップ変位部を駆動することによって、前記キャップ部を、前記所定姿勢に位置付け、
    前記キャップ部が前記所定姿勢に位置付けられた状態で、前記キャップ部の内部の液体を排出するように、前記吸引部を前記基準時間よりも短い所定時間の間駆動させることを特徴とする液体吐出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の液体吐出装置としてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、前記制御部としてコンピュータを機能させるための制御プログラム。
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