JPH10217444A - インクジェット式記録装置 - Google Patents
インクジェット式記録装置Info
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- JPH10217444A JPH10217444A JP3437997A JP3437997A JPH10217444A JP H10217444 A JPH10217444 A JP H10217444A JP 3437997 A JP3437997 A JP 3437997A JP 3437997 A JP3437997 A JP 3437997A JP H10217444 A JPH10217444 A JP H10217444A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 記録媒体の凹凸や浮き上がりに関わりなく、
インク滴を規定の位置に着弾させて印字品質を確保する
こと。 【解決手段】 少なくとも印刷方向前方の記録媒体Ｐの
印刷面とインクジェット式記録ヘッド３との相対距離Ｌ
を測定する距離測定手段６と、相対距離Ｌに基づいて記
録ヘッド３に供給する駆動信号のレベルを調整する駆動
信号発生手段５とを備え、記録ヘッド３のノズル開口面
と記録媒体Ｐとの相対距離に対応して駆動信号のレベル
を調整してインク滴の飛行速度を調整し、インク滴のキ
ャリッジ移動方向の飛行距離を修正する。
インク滴を規定の位置に着弾させて印字品質を確保する
こと。 【解決手段】 少なくとも印刷方向前方の記録媒体Ｐの
印刷面とインクジェット式記録ヘッド３との相対距離Ｌ
を測定する距離測定手段６と、相対距離Ｌに基づいて記
録ヘッド３に供給する駆動信号のレベルを調整する駆動
信号発生手段５とを備え、記録ヘッド３のノズル開口面
と記録媒体Ｐとの相対距離に対応して駆動信号のレベル
を調整してインク滴の飛行速度を調整し、インク滴のキ
ャリッジ移動方向の飛行距離を修正する。
Description
【０００１】
【発明が属する技術分野】本発明は、印刷データに対応
させてノズル開口からインク滴を吐出させ、記録媒体に
ドットを形成するインクジェット式記録装置に関する。
させてノズル開口からインク滴を吐出させ、記録媒体に
ドットを形成するインクジェット式記録装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】インクジェット式記録装置は、ノズル開
口に連通する圧力発生室毎に加圧手段を備え、印刷デー
タに対応させて圧力発生手段を作動させてノズル開口か
らインク滴を吐出させる記録ヘッドと、記録ヘッドを紙
幅方向に一定速度で走査するキャリッジと、記録媒体を
記録ヘッドのノズル開口に対して一定のギャップで支持
する部材とを備えている。そして記録ヘッドを一定速度
で紙幅方向に移動させながら所定のタイミングでインク
滴を吐出させ、インク滴をノズル開口と記録媒体との空
間を飛翔させて記録媒体に着弾させてドットを形成する
ように構成されている。
口に連通する圧力発生室毎に加圧手段を備え、印刷デー
タに対応させて圧力発生手段を作動させてノズル開口か
らインク滴を吐出させる記録ヘッドと、記録ヘッドを紙
幅方向に一定速度で走査するキャリッジと、記録媒体を
記録ヘッドのノズル開口に対して一定のギャップで支持
する部材とを備えている。そして記録ヘッドを一定速度
で紙幅方向に移動させながら所定のタイミングでインク
滴を吐出させ、インク滴をノズル開口と記録媒体との空
間を飛翔させて記録媒体に着弾させてドットを形成する
ように構成されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このように記録ヘッド
は、一定速度Ｖで移動しながらインク滴を吐出する関係
上、図８に示したようにインク滴Ｄは記録媒体に垂直な
方向に対して或角度θをもってインク滴の吐出速度ＶN
と記録ヘッドの速度Ｖとの合成速度Ｖgで飛行するた
め、記録媒体Ｐに図中点線で示したような浮き上がりや
反り等により記録ヘッドのノズル開口面と記録媒体との
距離Ｌが変動すると、飛翔時間がばらつくためにインク
滴の着弾位置が相対的にΔＬだけずれて印字品質が低下
するという問題がある。本発明はこのような問題に鑑み
てなされたものであって、その目的とすることろは記録
媒体の浮き上がりや反りにかかわりなく、着弾位置を規
定の位置に制御することができるインクジェット式記録
装置を提供することである。
は、一定速度Ｖで移動しながらインク滴を吐出する関係
上、図８に示したようにインク滴Ｄは記録媒体に垂直な
方向に対して或角度θをもってインク滴の吐出速度ＶN
と記録ヘッドの速度Ｖとの合成速度Ｖgで飛行するた
め、記録媒体Ｐに図中点線で示したような浮き上がりや
反り等により記録ヘッドのノズル開口面と記録媒体との
距離Ｌが変動すると、飛翔時間がばらつくためにインク
滴の着弾位置が相対的にΔＬだけずれて印字品質が低下
するという問題がある。本発明はこのような問題に鑑み
てなされたものであって、その目的とすることろは記録
媒体の浮き上がりや反りにかかわりなく、着弾位置を規
定の位置に制御することができるインクジェット式記録
装置を提供することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】このような問題を解消す
るために本発明においては、駆動信号に基づいてインク
滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドと、該インク
ジェット式記録ヘッドを紙幅方向に一定速度で往復移動
させるキャリッジと、前記インクジェット式記録ヘッド
との間隙を一定に保持するように記録媒体を支持する部
材と、外部からの印刷データに基づいて駆動信号を前記
記録ヘッドに出力する駆動手段とを備えたインクジェッ
ト式記録装置において、少なくとも印刷方向前方の前記
記録媒体の表面と前記インクジェット式記録ヘッドとの
相対距離を測定する距離測定手段と、前記相対距離に基
づいて記録ヘッドからのインク滴が前記記録媒体に着弾
するまでの時間を、印刷タイミングに対して相対的に変
化させる駆動信号発生手段とを備えるようにした。
るために本発明においては、駆動信号に基づいてインク
滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドと、該インク
ジェット式記録ヘッドを紙幅方向に一定速度で往復移動
させるキャリッジと、前記インクジェット式記録ヘッド
との間隙を一定に保持するように記録媒体を支持する部
材と、外部からの印刷データに基づいて駆動信号を前記
記録ヘッドに出力する駆動手段とを備えたインクジェッ
ト式記録装置において、少なくとも印刷方向前方の前記
記録媒体の表面と前記インクジェット式記録ヘッドとの
相対距離を測定する距離測定手段と、前記相対距離に基
づいて記録ヘッドからのインク滴が前記記録媒体に着弾
するまでの時間を、印刷タイミングに対して相対的に変
化させる駆動信号発生手段とを備えるようにした。
【０００５】
【作用】記録ヘッドのノズル開口面と記録媒体との相対
距離を測定し、この相対距離に対応して印字タイミング
からインク滴が着弾するまでの時間を調整して記録媒体
の反りや浮き上がり等に関わりなく規定値に着弾させ
る。
距離を測定し、この相対距離に対応して印字タイミング
からインク滴が着弾するまでの時間を調整して記録媒体
の反りや浮き上がり等に関わりなく規定値に着弾させ
る。
【０００６】
【発明の実施の形態】そこで以下に本発明の詳細を図示
した実施例に基づいて説明する。図１は本発明の一実施
例を示すものであって、図中符号１はキャリッジで、印
刷時には図しないモータにより部材２の軸に平行に一定
の速度Ｖ，Ｖ’で往復動され、部材２と対向する面には
インクジェット式記録ヘッド３が設けられている。
した実施例に基づいて説明する。図１は本発明の一実施
例を示すものであって、図中符号１はキャリッジで、印
刷時には図しないモータにより部材２の軸に平行に一定
の速度Ｖ，Ｖ’で往復動され、部材２と対向する面には
インクジェット式記録ヘッド３が設けられている。
【０００７】インクジェット式記録ヘッド３は、図２に
示したように圧力発生室１０を形成する流路形成基板１
１と、流路形成基板１１の一方の開口を封止する弾性板
１２と、弾性板１２の表面に圧力発生室１０に対応して
形成された圧電振動子１３と、リザーバ１４を形成する
リザーバ形成基板１５と、、連通孔１６、１７を介して
圧力発生室１０に連通するノズル開口１８が形成されて
リザーバ形成基板１５の他面を封止しするノズルプレー
ト１９とを積層して構成されている。なお、図中符号２
０はリザーバ１４のインクをインク滴の形成に適した流
体抵抗で圧力発生室１０に供給するインク供給口を示
す。
示したように圧力発生室１０を形成する流路形成基板１
１と、流路形成基板１１の一方の開口を封止する弾性板
１２と、弾性板１２の表面に圧力発生室１０に対応して
形成された圧電振動子１３と、リザーバ１４を形成する
リザーバ形成基板１５と、、連通孔１６、１７を介して
圧力発生室１０に連通するノズル開口１８が形成されて
リザーバ形成基板１５の他面を封止しするノズルプレー
ト１９とを積層して構成されている。なお、図中符号２
０はリザーバ１４のインクをインク滴の形成に適した流
体抵抗で圧力発生室１０に供給するインク供給口を示
す。
【０００８】このような構成により、圧電振動子１３に
印加する駆動信号のレベルを調整すると、弾性板１２の
たわみ変位量や変位速度が変化するから、ノズル開口１
８から吐出するインク滴の速度が変化する。したがって
圧電振動子１３に印加する駆動信号の大きさを調整する
ことによりインク滴の飛行速度を制御するすることがで
きる。
印加する駆動信号のレベルを調整すると、弾性板１２の
たわみ変位量や変位速度が変化するから、ノズル開口１
８から吐出するインク滴の速度が変化する。したがって
圧電振動子１３に印加する駆動信号の大きさを調整する
ことによりインク滴の飛行速度を制御するすることがで
きる。
【０００９】再び、図１に戻って、４、４’は、記録ヘ
ッド３の近傍に設けられた距離検出素子で、光学式や超
音波式等のように記録媒体を変形させることなく、基準
位置、この実施例では記録ヘッド３と記録媒体Ｐの印刷
面までの距離Ｌに一致した信号を出力するものである。
ッド３の近傍に設けられた距離検出素子で、光学式や超
音波式等のように記録媒体を変形させることなく、基準
位置、この実施例では記録ヘッド３と記録媒体Ｐの印刷
面までの距離Ｌに一致した信号を出力するものである。
【００１０】５は、駆動信号発生手段で、ホスト装置か
らの印刷データに基づいて駆動信号を発生するととも
に、後述する距離測定手段６からの距離Ｌに対応して駆
動信号のレベルを調整するものである。
らの印刷データに基づいて駆動信号を発生するととも
に、後述する距離測定手段６からの距離Ｌに対応して駆
動信号のレベルを調整するものである。
【００１１】６は、前述の距離測定手段で、距離検出器
３、３の内、キャリッジ１の移動方向の前方となる側に
配置されている距離検出器４、４’からの信号に基づい
てこれから印刷しようとする領域の記録媒体Ｐまでの距
離Ｌを算出するものである。なお、図中符号７はキャリ
ッジ案内手段を、また符号８は警報手段をそれぞれ示
す。
３、３の内、キャリッジ１の移動方向の前方となる側に
配置されている距離検出器４、４’からの信号に基づい
てこれから印刷しようとする領域の記録媒体Ｐまでの距
離Ｌを算出するものである。なお、図中符号７はキャリ
ッジ案内手段を、また符号８は警報手段をそれぞれ示
す。
【００１２】この実施例において、印字信号が入力する
と、キャリッジ１によりインクジェット式記録ヘッド３
が主走査方向に速度Ｖで移動する。距離測定手段６は、
移動方向側に配置されている距離検出器４からの信号に
基づいて記録媒体Ｐまでの距離Ｌを測定する。
と、キャリッジ１によりインクジェット式記録ヘッド３
が主走査方向に速度Ｖで移動する。距離測定手段６は、
移動方向側に配置されている距離検出器４からの信号に
基づいて記録媒体Ｐまでの距離Ｌを測定する。
【００１３】一方、駆動信号発生手段５は、ホストから
出力された印刷データに基づいて駆動信号を生成すると
ともに、距離測定手段６からの距離Ｌに対応して駆動信
号のレベルを調整してノズル開口１８からのインク滴Ｄ
の吐出速度を調整する。すなわち、記録媒体Ｐに浮き上
がりや反りが無く、記録ヘッド３と記録媒体Ｐとの距離
Ｌが規定値に保たれている場合には、図３（II）に示し
たように規定レベルの駆動信号Ｓ１を記録ヘッド３に印
加して、図４（イ）に示したようにインク滴を規定速度
ＶLで吐出させる。これにより記録ヘッド３の移動速度
Ｖとインク滴の飛行速度ＶLとの合成速度Ｖg1でインク
滴Ｄが飛行して吐出された時点のノズルの記録媒体の投
影点から規定の距離Ｇの位置に着弾する。
出力された印刷データに基づいて駆動信号を生成すると
ともに、距離測定手段６からの距離Ｌに対応して駆動信
号のレベルを調整してノズル開口１８からのインク滴Ｄ
の吐出速度を調整する。すなわち、記録媒体Ｐに浮き上
がりや反りが無く、記録ヘッド３と記録媒体Ｐとの距離
Ｌが規定値に保たれている場合には、図３（II）に示し
たように規定レベルの駆動信号Ｓ１を記録ヘッド３に印
加して、図４（イ）に示したようにインク滴を規定速度
ＶLで吐出させる。これにより記録ヘッド３の移動速度
Ｖとインク滴の飛行速度ＶLとの合成速度Ｖg1でインク
滴Ｄが飛行して吐出された時点のノズルの記録媒体の投
影点から規定の距離Ｇの位置に着弾する。
【００１４】一方、記録媒体Ｐの反りや浮き上がりによ
り記録ヘッド３までの距離Ｌが小さくなった場合には、
駆動信号発生手段５は、距離測定手段６からの信号に対
応して図３（II）に示したようにレベルを下げた駆動信
号Ｓ２を記録ヘッド３に印加して、図４（ロ）に示した
ようにインク滴Ｄの飛行速度を正規の速度ＶLよりも下
げた速度ＶLで飛行させる。これによりインク滴Ｄは記
録ヘッド３の移動速度Ｖとインク滴の飛行速度ＶLとの
合成速度Ｖg2で飛行する。
り記録ヘッド３までの距離Ｌが小さくなった場合には、
駆動信号発生手段５は、距離測定手段６からの信号に対
応して図３（II）に示したようにレベルを下げた駆動信
号Ｓ２を記録ヘッド３に印加して、図４（ロ）に示した
ようにインク滴Ｄの飛行速度を正規の速度ＶLよりも下
げた速度ＶLで飛行させる。これによりインク滴Ｄは記
録ヘッド３の移動速度Ｖとインク滴の飛行速度ＶLとの
合成速度Ｖg2で飛行する。
【００１５】もとよりこの合成速度Ｖg2は、記録媒体Ｐ
に反りや浮き上がりが無い場合の合成速度よりも小さく
なるから、ノズル開口１８を離れてから記録媒体Ｐに着
弾するまでの時間が長くなり、反りや浮き上がりが存在
しない領域の着弾位置と同等の距離Ｇだけキャリッジ１
の移動方向に飛翔してから記録媒体Ｐに着弾する。これ
により、インク滴Ｄは、記録媒体Ｐの反りや浮き上がり
等に関りなく、基準位置に着弾して印字品質を維持す
る。
に反りや浮き上がりが無い場合の合成速度よりも小さく
なるから、ノズル開口１８を離れてから記録媒体Ｐに着
弾するまでの時間が長くなり、反りや浮き上がりが存在
しない領域の着弾位置と同等の距離Ｇだけキャリッジ１
の移動方向に飛翔してから記録媒体Ｐに着弾する。これ
により、インク滴Ｄは、記録媒体Ｐの反りや浮き上がり
等に関りなく、基準位置に着弾して印字品質を維持す
る。
【００１６】ところで、記録ヘッドＰに大きな反りや浮
き上がり等が発生していたり、異物が付着していると、
距離測定手段６により検出された距離が、印刷に適した
ギャップ長の範囲を逸脱するので、このような場合には
警報手段８により警報を発して、ユーザに点検を促し、
無駄な印刷を早期に中止させてインクの浪費を防止す
る。
き上がり等が発生していたり、異物が付着していると、
距離測定手段６により検出された距離が、印刷に適した
ギャップ長の範囲を逸脱するので、このような場合には
警報手段８により警報を発して、ユーザに点検を促し、
無駄な印刷を早期に中止させてインクの浪費を防止す
る。
【００１７】なお、上述の実施例においては、記録ヘッ
ド３のインクを加圧する力を変化させてインク滴の飛行
速度を変化さ、もって記録媒体Ｐに着弾するまでの時間
を調整しているが、駆動信号のレベルを一定に維持する
一方、図３（III）に示したようにタイミング信号（I）
と駆動信号の出力時点との時間差ΔＴを距離測定手段６
からの距離Ｌに対応させて調整しても同様の作用を奏す
る。
ド３のインクを加圧する力を変化させてインク滴の飛行
速度を変化さ、もって記録媒体Ｐに着弾するまでの時間
を調整しているが、駆動信号のレベルを一定に維持する
一方、図３（III）に示したようにタイミング信号（I）
と駆動信号の出力時点との時間差ΔＴを距離測定手段６
からの距離Ｌに対応させて調整しても同様の作用を奏す
る。
【００１８】図５は本発明の他の実施例を示すものであ
って、図中符号２２は、距離データ記憶手段で、少なく
とも記録媒体Ｐの幅分の距離データを格納できる記憶容
量を備え、距離測定時には距離測定手段６からの距離デ
ータを、記録ヘッド３の位置に対応させて格納し、また
印刷時には記録ヘッド３の位置に対応した距離データを
出力するように構成されている。
って、図中符号２２は、距離データ記憶手段で、少なく
とも記録媒体Ｐの幅分の距離データを格納できる記憶容
量を備え、距離測定時には距離測定手段６からの距離デ
ータを、記録ヘッド３の位置に対応させて格納し、また
印刷時には記録ヘッド３の位置に対応した距離データを
出力するように構成されている。
【００１９】この実施例において、記録媒体Ｐの装填が
終了した段階で、記録ヘッド３からインク滴を吐出させ
るを記録媒体の幅方向に移動させて記録媒体Ｐの表面ま
での相対距離Ｌを検出しつつ、このデータを記録ヘッド
３の位置に対応させて距離データ記憶手段２２に格納す
る。
終了した段階で、記録ヘッド３からインク滴を吐出させ
るを記録媒体の幅方向に移動させて記録媒体Ｐの表面ま
での相対距離Ｌを検出しつつ、このデータを記録ヘッド
３の位置に対応させて距離データ記憶手段２２に格納す
る。
【００２０】距離データの格納が終了して印字信号が入
力すると、駆動信号発生手段５は、現在の記録ヘッド３
の位置に対応する距離データを記憶手段２２から読出
し、距離データＬに対応させて前述のように駆動信号の
レベル、もしくはタイミング信号に対する時間ΔＴを変
化させて記録ヘッド３に駆動信号を出力する。このよう
にして１行の印刷が終了した段階で紙送りを実行して、
当該行を記憶手段２２に格納されている距離データに基
づいて印刷を実行するという工程を、１頁分全体につい
て繰返したり、また反りや浮き上がりなどが多い場合に
は複数行を印刷した段階で、記録ヘッド３を記録媒体の
幅方向に移動させて記録媒体Ｐの表面までの相対距離Ｌ
を検出して記憶手段２２の距離データを更新し、更新後
の距離データに基づいて印刷するという動作を１頁分に
ついて繰返す。
力すると、駆動信号発生手段５は、現在の記録ヘッド３
の位置に対応する距離データを記憶手段２２から読出
し、距離データＬに対応させて前述のように駆動信号の
レベル、もしくはタイミング信号に対する時間ΔＴを変
化させて記録ヘッド３に駆動信号を出力する。このよう
にして１行の印刷が終了した段階で紙送りを実行して、
当該行を記憶手段２２に格納されている距離データに基
づいて印刷を実行するという工程を、１頁分全体につい
て繰返したり、また反りや浮き上がりなどが多い場合に
は複数行を印刷した段階で、記録ヘッド３を記録媒体の
幅方向に移動させて記録媒体Ｐの表面までの相対距離Ｌ
を検出して記憶手段２２の距離データを更新し、更新後
の距離データに基づいて印刷するという動作を１頁分に
ついて繰返す。
【００２１】この実施例によれば印刷タイミング毎の測
距演算が不要となるため、印刷速度の向上を図ることが
できる。
距演算が不要となるため、印刷速度の向上を図ることが
できる。
【００２２】ところで、通常、インクジェット式記録ヘ
ッドは、図６に示したように１つの記録ヘッド２３を複
数、例えば２列のノズル開口列Ｂ１、Ｂ２を備えたもの
として構成してドット形成密度の向上を図ったり、また
カラー印刷用の記録装置にあっては少なくともシアン、
マゼンタ、イエロのインク滴を吐出するための３列のノ
ズル開口列Ｃ，Ｍ，Ｙを備えた第２の記録ヘッド２４が
同一のキャリッジ１に搭載されている。
ッドは、図６に示したように１つの記録ヘッド２３を複
数、例えば２列のノズル開口列Ｂ１、Ｂ２を備えたもの
として構成してドット形成密度の向上を図ったり、また
カラー印刷用の記録装置にあっては少なくともシアン、
マゼンタ、イエロのインク滴を吐出するための３列のノ
ズル開口列Ｃ，Ｍ，Ｙを備えた第２の記録ヘッド２４が
同一のキャリッジ１に搭載されている。
【００２３】このような場合には、キャリッジ１の移動
方向の先頭に位置するノズル開口列、例えばノズル開口
列Ｂ１と、他のノズル開口列Ｂ２、Ｃ，Ｍ，Ｙとの間に
距離ΔＸ１、ΔＸ２、ΔＸ３、ΔＸ４があるため、測定
時点でのギャップ長が各ノズル開口列Ｂ１、Ｂ２、Ｃ、
Ｍ，Ｙ間で微妙に異なる。
方向の先頭に位置するノズル開口列、例えばノズル開口
列Ｂ１と、他のノズル開口列Ｂ２、Ｃ，Ｍ，Ｙとの間に
距離ΔＸ１、ΔＸ２、ΔＸ３、ΔＸ４があるため、測定
時点でのギャップ長が各ノズル開口列Ｂ１、Ｂ２、Ｃ、
Ｍ，Ｙ間で微妙に異なる。
【００２４】図７、８はこのような問題に対処するため
の実施例を示すものであって、図中符号２５、２６は、
それぞれ列間距離補正手段で、距離測定手段６から直
接、駆動信号発生手段５に入力したり、また距離データ
記憶手段２２から読出された距離データを、第２番目以
降のノズル開口列Ｂ２、Ｃ、Ｍ，Ｙの基準位置からの距
離ΔＸ１、ΔＸ２、ΔＸ３、ΔＸ４と、キャリッジ１の
印刷時の移動速度Ｖとの比、つまり列間の移動時間ΔＸ
１／Ｖ、ΔＸ２／Ｖ、ΔＸ３／Ｖ、ΔＸ４／Ｖ分だけ、
距離データを遅延させるものでる。
の実施例を示すものであって、図中符号２５、２６は、
それぞれ列間距離補正手段で、距離測定手段６から直
接、駆動信号発生手段５に入力したり、また距離データ
記憶手段２２から読出された距離データを、第２番目以
降のノズル開口列Ｂ２、Ｃ、Ｍ，Ｙの基準位置からの距
離ΔＸ１、ΔＸ２、ΔＸ３、ΔＸ４と、キャリッジ１の
印刷時の移動速度Ｖとの比、つまり列間の移動時間ΔＸ
１／Ｖ、ΔＸ２／Ｖ、ΔＸ３／Ｖ、ΔＸ４／Ｖ分だけ、
距離データを遅延させるものでる。
【００２５】この実施例によれば、第２番目以降の各ノ
ズル開口列Ｂ２、Ｃ、Ｍ，Ｙからのインク滴の着弾タイ
ミングを、基準となるノズル開口列Ｂ１の距離データに
基づいて駆動信号のレベル、または印加タイミングを調
整することにより、反りや浮き上がりに関わりなく全て
のノズル開口からのインク滴を記録媒体の基準位置に着
弾させることができる。
ズル開口列Ｂ２、Ｃ、Ｍ，Ｙからのインク滴の着弾タイ
ミングを、基準となるノズル開口列Ｂ１の距離データに
基づいて駆動信号のレベル、または印加タイミングを調
整することにより、反りや浮き上がりに関わりなく全て
のノズル開口からのインク滴を記録媒体の基準位置に着
弾させることができる。
【００２６】なお、上述の実施例においては外部からの
機械的変位により圧力発生室を膨張収縮させる記録ヘッ
ドに例を採って説明したが、圧力発生室にジュール熱発
生素子を収容して熱によりインクを気化させ、この時の
圧力によりインクを吐出させるバブルジェット式記録ヘ
ッドにあっても、ジュール熱発生素子に印加する信号の
レベルにより圧力を調整したり、信号を印加するタイミ
ングを調整することができるから、バブルジェット式記
録ヘッドを用いた記録装置に適用しても同様の作用を奏
することは明らかである。
機械的変位により圧力発生室を膨張収縮させる記録ヘッ
ドに例を採って説明したが、圧力発生室にジュール熱発
生素子を収容して熱によりインクを気化させ、この時の
圧力によりインクを吐出させるバブルジェット式記録ヘ
ッドにあっても、ジュール熱発生素子に印加する信号の
レベルにより圧力を調整したり、信号を印加するタイミ
ングを調整することができるから、バブルジェット式記
録ヘッドを用いた記録装置に適用しても同様の作用を奏
することは明らかである。
【００２７】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
少なくとも印刷方向前方の記録媒体の表面とインクジェ
ット式記録ヘッドとの相対距離を測定する距離測定手段
と、この相対距離に基づいて記録ヘッドからのインク滴
が記録媒体に着弾するまでの時間を、印刷タイミングに
対して相対的に変化させる駆動信号発生手段とを備えた
ので、記録ヘッドのノズル開口面と記録媒体との相対距
離を測定し、この相対距離に対応して印字タイミングか
らインク滴が着弾するまでの時間を調整して反りや浮き
上がり等に関わりなく規定値に着弾させることができ、
反りや浮き上がりに関り無く高い印字品質を維持するこ
とができる。
少なくとも印刷方向前方の記録媒体の表面とインクジェ
ット式記録ヘッドとの相対距離を測定する距離測定手段
と、この相対距離に基づいて記録ヘッドからのインク滴
が記録媒体に着弾するまでの時間を、印刷タイミングに
対して相対的に変化させる駆動信号発生手段とを備えた
ので、記録ヘッドのノズル開口面と記録媒体との相対距
離を測定し、この相対距離に対応して印字タイミングか
らインク滴が着弾するまでの時間を調整して反りや浮き
上がり等に関わりなく規定値に着弾させることができ、
反りや浮き上がりに関り無く高い印字品質を維持するこ
とができる。
【図１】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図２】同上装置に使用する記録ヘッドの一実施例を、
１つの圧力発生室の近傍を拡大して示す図である。
１つの圧力発生室の近傍を拡大して示す図である。
【図３】図（I）乃至（III）は、それぞれ同上装置の動
作を示す波形図である。
作を示す波形図である。
【図４】図（イ）、（ロ）はそれぞれ記録媒体に浮き上
がりや反りのない場合、及び浮き上がりや反りが存在す
る場合における同上装置によるインク滴の飛行形態を示
す説明図である。
がりや反りのない場合、及び浮き上がりや反りが存在す
る場合における同上装置によるインク滴の飛行形態を示
す説明図である。
【図５】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図６】ノズル開口列を複数備えた記録ヘッドの一実施
例を示す図である。
例を示す図である。
【図７】同上記録ヘッドに対応するための実施例を示す
構成図である。
構成図である。
【図８】同上記録ヘッドに対応するための他の実施例を
示す構成図である。
示す構成図である。
【図９】記録媒体の浮き上がりや凹凸に起因して発生す
るインク滴の着弾位置のズレを説明する図である。
るインク滴の着弾位置のズレを説明する図である。
１ キャリッジ ２ 部材 ３ インクジェット式記録ヘッド ４、４’ 距離検出器 Ｐ 記録媒体
Claims (7)
- 【請求項１】 駆動信号に基づいてインク滴を吐出する
インクジェット式記録ヘッドと、該インクジェット式記
録ヘッドを紙幅方向に一定速度で往復移動させるキャリ
ッジと、前記インクジェット式記録ヘッドとの間隙を一
定に保持するように記録媒体を支持する部材と、外部か
らの印刷データに基づいて駆動信号を前記記録ヘッドに
出力する駆動手段とを備えたインクジェット式記録装置
において、 少なくとも印刷方向前方の前記記録媒体の表面と前記イ
ンクジェット式記録ヘッドとの相対距離を測定する距離
測定手段と、 前記相対距離に基づいて記録ヘッドからのインク滴が前
記記録媒体に着弾するまでの時間を、印刷タイミングに
対して相対的に変化させる駆動信号発生手段と、 を備えてなるインクジェット式記録装置。 - 【請求項２】 前記駆動信号発生手段が、前記記録ヘッ
ドに印加する駆動信号のレベルを調整する請求項１に記
載のインクジェット式記録装置。 - 【請求項３】 前記駆動信号発生手段が、前記記録ヘッ
ドに印加する駆動信号の印加時刻を調整する請求項１に
記載のインクジェット式記録装置。 - 【請求項４】 前記距離測定手段により検出された前記
相対距離を少なくとも印刷領域分格納する記憶手段を備
え、印刷開始前に前記記録媒体の幅方向の前記相対距離
を格納し、前記駆動信号発生手段が印刷期間中前記記憶
手段に格納されている前記相対距離に基づいて前記時間
を調整する請求項１に記載のインクジェット式記録装
置。 - 【請求項５】 前記距離測定手段により検出された前記
相対距離を少なくとも印刷領域分格納する記憶手段を備
え、所定印刷行数毎に、前記記録媒体の幅方向の前記相
対距離を更新し、前記駆動信号発生手段が前記記憶手段
に格納されている前記相対距離に基づいて前記時間を調
整する請求項１に記載のインクジェット式記録装置。 - 【請求項６】 前記キャリッジに配置された複数のノズ
ル開口列の列間距離に基づいて、各列の前記時間を補正
する請求項１に記載のインクジェット式記録装置。 - 【請求項７】 前記距離測定手段により検出された前記
相対距離が基準範囲を逸脱した場合に警報を発する手段
を備えた請求項１に記載のインクジェット式記録装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3437997A JPH10217444A (ja) | 1997-02-03 | 1997-02-03 | インクジェット式記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3437997A JPH10217444A (ja) | 1997-02-03 | 1997-02-03 | インクジェット式記録装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10217444A true JPH10217444A (ja) | 1998-08-18 |
Family
ID=12412545
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3437997A Pending JPH10217444A (ja) | 1997-02-03 | 1997-02-03 | インクジェット式記録装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10217444A (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1997
- 1997-02-03 JP JP3437997A patent/JPH10217444A/ja active Pending
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