JP2009166272A - 液体噴射装置の製造方法、液体噴射装置および液体噴射装置製造プログラム - Google Patents
液体噴射装置の製造方法、液体噴射装置および液体噴射装置製造プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】複数のノズル毎に設けられた圧電素子を駆動させることにより各ノズルから液体を噴射可能な液体噴射装置の製造方法であって、ノズル毎の補正情報であって、各ノズルと上記液体の噴射対象となる媒体との距離の違いに応じた補正情報を取得する補正情報取得工程と、上記取得されたノズル毎の補正情報に応じた駆動条件で、各ノズルが対応する圧電素子を駆動させる圧電素子駆動工程とを備えるとした。
【選択図】図9
Description
また、このような印刷用紙の姿勢に起因する画像上のムラの発生は、上記文献1のようにインク滴の速度と重量を一定にしたとしても、解決できるものではない。
このように本発明によれば、液体噴射装置の製造過程において、ノズル毎の圧電素子を、ノズルと上記媒体との距離の違いに応じた補正情報に基づいた駆動条件にて駆動させることにより、強制的に各圧電素子の液体噴射特性に変化を与える。その結果、液体噴射装置の各ノズルから液体をそれぞれ噴射したときの液体の上記媒体における着弾位置のずれが補正され、媒体上での濃淡ムラの発生が防止される。補正情報に応じた駆動条件とは、例えば、補正情報に応じた駆動回数、補正情報に応じた駆動電圧、補正情報に応じた駆動波形、などが該当する。
(1)印刷ヘッド調整システムの概略構成
(2)第1のエージング処理
(3)第2のエージング処理
(4)まとめ
図1は、印刷ヘッドユニット10と印刷ヘッド調整装置30とからなる印刷ヘッド調整システム40を、ブロック図により簡略的に示している。
印刷ヘッドユニット10は、複数のインク色(例えば、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロ(Y)、ブラック(K)など。)に対応した複数の印刷ヘッド11の集合体である。ただし図1では印刷ヘッド11を一つだけ示し、図示を簡略化している。印刷ヘッドユニット10または印刷ヘッド11は本発明にかかる液体噴射装置の一例に該当する。
本実施形態では、印刷ヘッドユニット10の製造工程において、組み立てられた印刷ヘッドユニット10に印刷ヘッド調整装置30を接続し、後述するような調整処理を行なう。そして、調整を終えた後の印刷ヘッドユニット10を、上記所定機種のプリンタの本体に搭載する。従って、後述の調整処理は、印刷ヘッドユニット10の製造工程の一部を構成していると言える。
次に、印刷ヘッド調整システム40を用いた調整処理について説明する。
本実施形態では、調整処理としてノズル毎のピエゾ素子に対するエージング処理を実行する。エージング処理とは、ピエゾ素子をある回数、強制的に駆動させることにより、そのピエゾ素子によるインク吐出特性をある状態に変化させることを言う。
具体的には、印刷ヘッド調整装置30では、制御部31が所定のプログラム(液体噴射装置製造プログラムの一種)に従って、駆動信号生成部32を制御し、駆動信号生成部32に上記N1回分のパルス波形を有する駆動信号DRVを生成させる。そして、制御部31は、駆動信号生成部32に、当該駆動信号DRVを印刷ヘッドユニット10の全ピエゾ素子に対して出力することを命令する。上記N1としては、例えば1億といった数値が考えられる。N1の数値データは、HD33に予め記憶されていても良いし、作業者が印刷ヘッド調整装置30に対して入力装置等で外部から入力するとしてもよい。
なお、第1のエージング処理および、後述の第2のエージング処理が実行される際には、印刷ヘッドユニット10にインクは供給されておらず、各ピエゾ素子が伸張を繰り返すだけ、すなわちノズルの空打ちが行なわれるものとする。
印刷ヘッド調整システム40を用いた調整処理では、上記第1のエージング処理の後、第2のエージング処理を行なう。
図5は、印刷ヘッドユニット10を構成する印刷ヘッド11と、印刷ヘッドユニット10が搭載される上記所定機種のプリンタのプラテン50との位置関係を簡略的に示している。また、図6は、印刷ヘッド11の下面11aを示している。
下面11aにおいては、複数のノズルが、所定の間隔で印刷ヘッドユニット10の副走査方向(紙送り方向)に沿って1つの列を形成している。図5,6では、1列が360個のノズル♯1〜♯360からなる例を示している。むろんノズルの数は限られない。下面11aにおけるノズルの列は、1列であってもよいし、図6に示すように複数列(2列)であってもよい。また、ノズルは千鳥状に配列していてもよい。ノズルの番号♯1,♯2…は、紙送り方向における位置が異なるノズルに対して、紙送り方向の下流側から上流側に向けて1から順に番号を付すようにしている。ノズル番号の付け方は、図5,6に示した印刷ヘッド11以外の印刷ヘッドにおいても同様である。
紙姿勢変化量は、プラテン50上における理想的な平坦状印刷用紙Pの位置(設計上の印刷用紙位置。ここで、「平坦状」とは、ノズルから吐出されたドットの位置が十分な精度となる程度の平坦さを持っていることである。)を基準とした印刷ヘッド11側への距離を示す。例えば、ノズル番号♯nに対応する紙姿勢変化量が「0.1mm」であれば、当該ノズル番号♯nに対応する印刷用紙P上の部分は上記設計上の印刷用紙位置よりも0.1mmだけ印刷ヘッド11に近い位置にあることを意味する。
ステップS(以下、ステップの記載は省略する。)100では、制御部31は、HD33に保存された紙姿勢規定テーブル60およびエージング量規定テーブル70を参照して、各ノズル番号♯1,♯2…にそれぞれ対応する変形回数N2を取得する。つまり、一つのノズル番号に対応する紙姿勢変化量を紙姿勢変化量テーブル60から読み出すとともに、当該読み出した紙姿勢変化量に対応する変形回数N2をエージング量規定テーブル70から(必要に応じて、適宜補間演算を行ない)取得する処理を、全ノズル番号分繰り返す。
なお上記では、印刷ヘッド調整装置30は、紙姿勢規定テーブル60とエージング量規定テーブル70とを別のテーブルとしてHD33に保存するとした。ただし印刷ヘッド調整装置30は、当該2つのテーブルを合成して、各ノズル番号♯1〜♯360と変形回数N2との一義的な対応関係を規定したテーブルを1つ生成し、当該1つのテーブルをHD33に保存して上記S100の処理に用いるとしてもよい。
S120では、制御部31は、駆動信号生成部32に、ノズル番号毎の各駆動信号DRVn(nは1〜360)を、対応するノズル番号のピエゾ素子に対してそれぞれ出力することを命令する。
このように本実施形態によれば、ノズル毎のピエゾ素子に対し、ノズルの位置(ノズル番号)に応じて決まる紙姿勢変化量に対応する変形回数N2の空打ちを実行させるとした。その結果、各ノズルから吐出されるドットの速度は、その変形回数N2に対応する速度差ΔVだけ補正されて、各ノズルから吐出されるドットの印刷用紙P上での着弾位置のずれが補正される。従って、かかる調整処理後の印刷ヘッドユニット10を搭載したプリンタによって、紙姿勢が波打っている印刷用紙Pに印刷を行なった場合、従来発生していた色相や粒状感のムラが発生しなくなり、高画質な印刷結果を得ることができる。
Claims (5)
- 複数のノズル毎に設けられた圧電素子を駆動させることにより各ノズルから液体を噴射可能な液体噴射装置の製造方法であって、
ノズル毎の補正情報であって、各ノズルと上記液体の噴射対象となる媒体との距離の違いに応じた補正情報を取得する補正情報取得工程と、
上記取得されたノズル毎の補正情報に応じた駆動条件で、各ノズルが対応する圧電素子を駆動させる圧電素子駆動工程と、
を備えることを特徴とする液体噴射装置の製造方法。 - 上記補正情報取得工程は、各ノズルから噴射される液体の速度に各ノズルと上記媒体との距離に応じた変化を生じさせる圧電素子の駆動回数を示す情報を、上記補正情報として取得することを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置の製造方法。
- 上記圧電素子駆動工程は、一回の駆動による圧電素子の変形量につていの変化率が所定の変異点を過ぎる回数分、各ノズルが対応する圧電素子を夫々駆動させた上で、上記ノズル毎の補正情報に応じた駆動条件での駆動を各ノズルが対応する圧電素子にさせることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の液体噴射装置の製造方法。
- 複数のノズル毎に設けられた圧電素子を駆動させることにより各ノズルから液体を噴射可能な液体噴射装置であって、
ノズル毎の補正情報であって各ノズルと上記液体の噴射対象となる媒体との距離の違いに応じた補正情報に応じた駆動条件で、各ノズルが対応する圧電素子を駆動させたことを特徴とする液体噴射装置。 - 複数のノズル毎に設けられた圧電素子を駆動させることにより各ノズルから液体を噴射可能な液体噴射装置に対する所定の処理をコンピュータに実行させる液体噴射装置製造プログラムであって、
ノズル毎の補正情報であって、各ノズルと上記液体の噴射対象となる媒体との距離の違いに応じた補正情報を取得する補正情報取得機能と、
上記取得されたノズル毎の補正情報に応じた駆動条件で、各ノズルが対応する圧電素子を駆動させる圧電素子駆動機能と、
を実行させることを特徴とする液体噴射装置製造プログラム。
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