JP5905806B2 - 液体吐出ヘッドの駆動方法および画像形成装置 - Google Patents

液体吐出ヘッドの駆動方法および画像形成装置 Download PDF

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本発明は液体吐出ヘッドの駆動方法および画像形成装置に係り、特に液体吐出ヘッドの同一のノズルから一印刷周期内に複数の液滴を吐出し、該複数の液滴が記録媒体に着弾する前に該液滴を合一させて1つのドットを形成すること(マルチドロップ吐出)が可能な液体吐出ヘッドの駆動方法および画像形成装置に関する。
特許文献1には、アクチュエータに、3つの台形波状パルス(第1〜第3パルスP1〜P3)を含む駆動信号を印加し、第1〜第3パルスP1〜P3によって吐出された第1〜第3インク滴を飛翔中に合体させることが可能なインクジェット式記録装置が開示されている。特許文献1では、第1〜第3パルスP1〜P3のパルス間隔s〜sがヘルムホルツ周期(基準共振周期)tに徐々に近づくように設定されている。また、第1パルスP1のパルス間隔t、第2パルスP2のパルス間隔t、および第3パルスP3のパルス間隔tは、ヘッドの基準共振周期tに対して、t<t<t、かつ、t>tに設定されている。
特許文献2には、ノズルから液体を噴射するために圧力室内の圧力変動を生じさせる際に、圧力室を緩やかに変形させることにより、負圧によるキャビテーションの発生を抑制して、キャビテーションの発生に伴う液体流路内の気泡を低減させることが可能な液体噴射装置が開示されている。
特許文献3には、インクの溶存気体量を低減して、インクジェットヘッドからの吐出時のキャビテーションを防止することが可能なインクジェット記録装置が開示されている。
特開2003−175601号公報 特開2011−126220号公報 特開2006−289955号公報
特許文献1に記載のインクジェット式記録装置は、基準共振周期の半周期t/2に近い間隔でパルスを連続して印加することにより、3つのインク滴を飛翔中に合体させるものである。しかしながら、t/2に近い間隔でパルスを連続して印加すると、圧力室内のインクの圧力がパルス数とともに急激に減少するため、キャビテーションが発生する。このため、インクの不吐出、インクの吐出方向のずれ(曲がり)が発生しやすいという問題があった。
特許文献2に記載の液体噴射装置は、圧力室を緩やかに変形させることにより、キャビテーションの発生を抑制するものである。しかしながら、特許文献2には、1つのプリントジョブの中で液滴のサイズを変更する方法が開示されておらず、特許文献2に記載の液体噴射装置では、マルチドロップ吐出に対応することができなかった。
特許文献3に記載のインクジェット記録装置は、インクに脱気処理を施すことによりキャビテーションを抑制するものであるが、脱気処理を実施するための装置を設けるコストがかかるという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、液体吐出ヘッドの同一のノズルから一印刷周期内に複数の液滴を吐出し、該複数の液滴が記録媒体に着弾する前に該液滴を合一させて1つのドットを形成する場合に、キャビテーションの発生を抑制することが可能な液体吐出ヘッドの駆動方法および画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る液体吐出ヘッドの駆動方法は、N(≧2)個の噴射パルスを含む駆動信号を液体吐出ヘッドに印加してN個の液滴を形成し、該N個の液滴が記録媒体に着弾する前に合一させる場合に、N(≧2)の噴射パルスのうちの少なくとも2つの噴射パルスP(i−1)と噴射パルスP(i)について(i≧2かつi≦N)、印加間隔Xを1.75Tc≦X≦2.25Tc(Tcは、液体吐出ヘッドの基準共振周期)とし、噴射パルスP(i)の駆動電圧を噴射パルスP(i−1)の駆動電圧よりも高くすることにより、噴射パルスP(i)により吐出される液滴の滴下速度を噴射パルスP(i−1)により吐出される液滴の滴下速度よりも速くして、N個の液滴を記録媒体に着弾する前に合一させるように構成されている。
第1の態様によれば、N(≧2)の噴射パルスのうちの噴射パルスP(i−1)と噴射パルスP(i)の印加間隔を調整することにより、液体吐出ヘッドの圧力室内の液体の圧力が印加パルス数の増加に伴って急激に減少することを防止することができる。これにより、キャビテーションの発生を抑制することができ、液体の不吐出、液体の吐出方向のずれ(曲がり)の発生を抑制することができるので、高品位の画像形成を実現することが可能になる。
本発明の第2の態様に係る液体吐出ヘッドの駆動方法は、第1の態様において、噴射パルスP(i)より後に液体吐出ヘッドに印加される噴射パルスの駆動電圧を噴射パルスP(i−1)の駆動電圧よりも高くするようにしたものである。
第2の態様によれば、噴射パルスP(i)より後に液体吐出ヘッドに印加される噴射パルスにより吐出される液滴をより確実に合一させることができる。
本発明の第3の態様に係る液体吐出ヘッドの駆動方法は、第1の態様において、液体吐出ヘッドと記録媒体との距離に応じて、噴射パルスP(i)の駆動電圧と噴射パルスP(i−1)の駆動電圧との差を調整するようにしたものである。
本発明の第4の態様に係る液体吐出ヘッドの駆動方法は、第3の態様において、液体吐出ヘッドと記録媒体との距離が短いほど、噴射パルスP(i)の駆動電圧と噴射パルスP(i−1)の駆動電圧との差を大きくするようにしたものである。
第3および第4の態様によれば、液体吐出ヘッドのノズル面と記録媒体との距離に応じて、液滴が合一する位置を調整することができる。
本発明の第5の態様に係る画像形成装置は、液体が収容される圧力室と、駆動信号に応じて圧力室の容積を変化させて圧力室内の液体に圧力を付与する圧電アクチュエータとを備える液体吐出ヘッドと、圧電アクチュエータに駆動信号を印加して、液滴の吐出を制御する制御手段であって、N(≧2)個の噴射パルスを含む駆動信号を液体吐出ヘッドに印加してN個の液滴を形成し、該N個の液滴が記録媒体に着弾する前に合一させる場合に、N(≧2)の噴射パルスのうちの少なくとも2つの噴射パルスP(i−1)と噴射パルスP(i)について(i≧2かつi≦N)、印加間隔Xを1.75Tc≦X≦2.25Tc(Tcは、液体吐出ヘッドの基準共振周期)とし、噴射パルスP(i)の駆動電圧を噴射パルスP(i−1)の駆動電圧よりも高くすることにより、噴射パルスP(i)により吐出される液滴の滴下速度を噴射パルスP(i−1)により吐出される液滴の滴下速度よりも速くして、N個の液滴を記録媒体に着弾する前に合一させる制御手段とを備える。
本発明の第6の態様に係る画像形成装置は、上記第5の態様において、制御手段が、噴射パルスP(i)より後に液体吐出ヘッドに印加される噴射パルスの駆動電圧を噴射パルスP(i−1)の駆動電圧よりも高くするようにしたものである。
本発明の第7の態様に係る画像形成装置は、第5の態様において、制御手段が、液体吐出ヘッドと記録媒体との距離に応じて、噴射パルスP(i)の駆動電圧と噴射パルスP(i−1)の駆動電圧との差を調整するようにしたものである。
本発明の第8の態様に係る画像形成装置は、第7の態様において、制御手段が、液体吐出ヘッドと記録媒体との距離が短いほど、噴射パルスP(i)の駆動電圧と噴射パルスP(i−1)の駆動電圧との差を大きくするようにしたものである。
本発明によれば、液体吐出ヘッドの圧力室内の液体の圧力が印加パルス数の増加に伴って急激に減少することを防止することができる。これにより、キャビテーションの発生を抑制することができ、液滴の不吐出、液滴の吐出方向のずれ(曲がり)の発生を抑制することができるので、高品位の画像形成を実現することが可能になる。
本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置を模式的に示す図 本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の印字部の周辺を示す平面図 本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の制御系を示すブロック図 本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッドを示す断面図 マルチドロップ吐出時に液体吐出ヘッドに印加される駆動信号の波形(基本波形)の第1の実施例を示す図 第1の実施例において小滴、中滴および大滴を形成するときの駆動信号の波形を示す図 マルチドロップ吐出時に液体吐出ヘッドに印加される駆動信号の波形(基本波形)の第2の実施例を示す図 第2の実施例において小滴、中滴および大滴を形成するときの駆動信号の波形を示す図 比較例の駆動信号の波形を示す図 連続吐出を行ったときにおける不良ノズルの数を示すグラフ 図5において第2噴射パルスと第3噴射パルスの間の間隔を変化させて連続吐出を行った場合と、図7において第1噴射パルスと第2噴射パルスの間の間隔を変化させて連続吐出を行った場合における不良ノズルの数を示すグラフ 第1の実施例の基本波形により液滴を吐出したときの液滴の合一状態を示す図
以下、添付図面に従って本発明に係る液体吐出ヘッドの駆動方法および画像形成装置の好ましい実施の形態について説明する。
[画像形成装置の構成]
まず、本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッドおよび画像形成装置(インクジェット記録装置)の構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置を模式的に示す図であり、図2は、インクジェット記録装置の印字部の周辺を示す平面図である。
図1に示すように、本実施形態に係るインクジェット記録装置1は、それぞれ黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の4色のインクを吐出する液体吐出ヘッド12K、12C、12M、12Yを有する印字部10を備えている。本実施形態に係るインクジェット記録装置1は、ホストコンピュータ(図3の符号60)から入力された画像データに基づいて、印字部10から記録紙16の印字面に4色のインクを吐出してカラー画像を形成する。
図2に示すように、印字部10は、記録紙16の最大紙幅に対応する長さを有するライン型の液体吐出ヘッド12K、12C、12M、12Yが紙の搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に配置された、いわゆるフルライン型のヘッドである。
インク貯蔵/装填部14は、KCMYの4色のインクを貯蔵する。インク貯蔵/装填部14に貯蔵されたインクは、インク供給路を介して液体吐出ヘッド12に供給される。
なお、インク色や色数については上記のKCMYの標準色(4色)には限定されない。例えば、淡インク、濃インクを吐出する液体吐出ヘッドを更に備えていてもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタ等のライト系インクを吐出する液体吐出ヘッドを更に備えていてもよい。
給紙部18は、印字部10に記録媒体(記録紙)16を供給する。給紙部18は、例えば、ロール紙(連続用紙)のマガジンを備えている。なお、紙幅や紙質等が異なるマガジンを複数備えていてもよい。また、ロール紙のマガジンに代えて、カット紙が装填されたカセットを備えていてもよい。
デカール処理部20は、給紙部18から送り出された記録紙16を加熱ドラム22により加熱して記録紙16の巻き癖(カール)を除去する。なお、デカール処理時には、加熱温度を制御して、印字面がやや外側にカールするようにすることが好ましい。
カッター24は、記録紙16の印字面の裏面側に配置された固定刃24Aと、印字面側に配置された丸刃24Bとを備えている。給紙部18から送り出された記録紙16は、カッター24によって所望のサイズにカットされる。デカール処理部20によってデカール処理が施され、カットされた記録紙16は、吸着ベルト搬送部26へと送られる。
吸着ベルト搬送部26は、2つのローラー28および30と、ローラー28と30との間に巻き掛けられた無端状のベルト32とを備えている。ローラー28、30の少なくとも一方にはモータの動力が伝達され、ベルト32が図1の時計回り方向に駆動される。これにより、ベルト32の表面に保持された記録紙16が図1の左から右へと搬送される。
ローラー28、30およびベルト32は、印字部10の各液体吐出ヘッド12K、12C、12M、12Yのノズル面および印字検出部34のセンサ面に対向する部分が平面になるように配置されている。
ベルト32の幅は、記録紙16の幅よりも広くなっている(図2参照)。ベルト32の表面には多数の吸引孔(不図示)が形成されている。ベルト32の内側の印字部10のノズル面および印字検出部34のセンサ面に対向する位置には吸着チャンバー36が設けられている。吸着チャンバー36は、ファン38によって負圧にされる。これにより、記録紙16がベルト32の表面に吸着されて保持される。
加熱部40は、インクが記録紙16に着弾してから乾燥するまでの時間を短縮するために、印字前に記録紙16を加熱する。加熱部40としては、例えば、記録紙16に加熱空気を吹きつけて加熱する加熱ファンが用いられる。
印字検出部34は、印字部10によるインクの打滴結果を撮像するためのイメージセンサを含んでいる。図2に示すように、印字検出部34は、各液体吐出ヘッド12K、12C、12M、12Yによるインク吐出幅(画像記録幅)よりも幅の広い受光素子列を有するラインセンサにより構成される。なお、印字検出部34としては、例えば、エリアセンサを用いてもよい。
後乾燥部42は、記録紙16の印字面を乾燥させる装置である。後乾燥部42としては、例えば、加熱ファンが用いられる。
ベルト清掃部44は、ベルト32に付着したインクを除去する。ベルト32を清掃する方式としては、例えば、ブラシ・ロール、吸水ロール等をニップする方式、清浄エアーを吹き掛けるエアーブロー方式を適用することが可能である。
加熱・加圧部46は、記録紙16に印字された画像の表面の光沢度を制御するための装置である。加熱・加圧部46は、後乾燥部42の後段に配置されており、印字面を加熱しながら所定の表面凹凸形状を有する加圧ローラー48で加圧し、画像面に凹凸形状を転写する。
上記のようにして画像が印字された記録紙16(プリント物)は、排紙部52から排出される。本実施形態に係るインクジェット記録装置1は、印字対象の画像が印字されたプリント物と、印字結果検出用のテストパターンが印字されたプリント物とを選別してそれぞれの排紙部52A、52Bに送るために排紙経路を切り換える選別手段(不図示)を備えている。
なお、記録紙16に本画像とテスト印字とを同時に並列に形成する場合は、カッター50によってテスト印字の部分を切り離す。カッター50は、上記カッター24と同様、固定刃50Aと丸刃50Bとを含んでいる。
図3は、本実施形態に係るインクジェット記録装置の制御系を示すブロック図である。
システムコントローラ64は、インクジェット記録装置1の各部を制御する制御部である。システムコントローラ64は、中央演算処理装置(CPU)およびその周辺回路を含んでいる。システムコントローラ64は、ホストコンピュータ60との間の通信制御、メモリ68の読み書き制御等を行うとともに、モータ72およびヒータ76を制御する制御信号を生成する。
プログラム格納部66は、各種制御プログラムが格納される記憶領域である。プログラム格納部66としては、例えば、ROM(Read-Only Memory)やEEPROM(登録商標、Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の半導体メモリ、ハードディスク等の磁気媒体を用いることができる。
メモリ68は、各種のデータの記憶領域、およびシステムコントローラ64が演算を行うときの作業領域を含む記憶装置である。メモリ68としては、例えば、RAM(Random Access Memory)等の半導体メモリ、ハードディスク等の磁気媒体を用いることができる。
通信インターフェース62は、ホストコンピュータ60との間で通信接続を行うためのインターフェースである。通信インターフェース62としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394等のシリアルインターフェース、セントロニクス等のパラレルインターフェース、無線ネットワーク、イーサネット(登録商標)を適用することができる。通信インターフェース62を介して入力された画像データは、メモリ68に一時記憶される。
プリント制御部78は、システムコントローラ64から入力される制御信号に従って、メモリ68に一時記憶された画像データに対して所定の信号処理を施し、印字制御信号(ドットデータ)を生成する。プリント制御部78は、上記印字制御信号に基づいてヘッドドライバ82を制御して、印字部10の各液体吐出ヘッド12K、12C、12M、12Yから吐出されるインクの吐出量や吐出タイミングの制御を行う。また、プリント制御部78は、印字検出部34から得られるインクの打滴結果に基づいて、印字制御信号を補正する。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
バッファメモリ80は、プリント制御部78が画像データを処理するときの作業領域を含む記憶装置である。
ヘッドドライバ82は、プリント制御部78から入力されるドットデータに基づいて、印字部10(各液体吐出ヘッド12K、12C、12M、12Y)を駆動するための駆動信号を生成し、各液体吐出ヘッド12K、12C、12M、12Yに供給する。
モータドライバ70は、システムコントローラ64から入力される制御信号に従ってモータ72を駆動して、吸着ベルト搬送部26のローラー28、30に動力を伝達し、記録紙16の搬送制御を行う。
ヒータドライバ74は、システムコントローラ64から入力される制御信号に従ってヒータ76(デカール処理部20、加熱部40、後乾燥部42および加熱・加圧部46等に含まれる各種の加熱手段)の加熱制御を行う。
[液体吐出ヘッドの構成]
図4は、本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッドを示す断面図である。
図4に示すように、液体吐出ヘッド12は、ノズル112が形成されたノズルプレート110と、圧力室114や共通流路118等の流路が形成された流路板106を含んでいる。ノズルプレート110と流路板106は積層接合されている。
ノズルプレート110は、液体吐出ヘッド12のノズル面(インク吐出面)を構成する。液体吐出ヘッド12のノズル面には、各圧力室114にそれぞれ連通する複数のノズル112が2次元的に形成されている。
流路板106は、圧力室114の側壁部を構成する。流路板106は、共通流路118から圧力室114にインクを導く個別供給路の供給口116を形成する。
流路板106の材料としては、例えば、シリコン(Si)、酸化シリコン(SiO)、窒化シリコン(SiN)、石英ガラス等のシリコン系材料、またはステンレス等の金属系材料を用いることができる。また、ノズルプレート110の材料としては、例えば、ポリイミド等の樹脂系材料、ステンレス等の金属系材料またはシリコンを用いることができる。
共通流路118は、インクタンク(不図示)と連通している。インクタンクから供給されるインクは共通流路118を介して各圧力室114に供給される。
圧力室114の一部の面を構成する振動板108には、下部電極(共通電極)104と、上部電極(個別電極)100を備えたピエゾアクチュエータ(圧電素子)102が順に接合されている。ピエゾアクチュエータ102は、圧力室114に対応して設けられた圧電体(例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT;Pb(Zr,Ti)O)またはチタン酸バリウム(BaTiO))の層である。
個別電極100に駆動電圧が印加されると、ピエゾアクチュエータ102が変形して圧力室114の容積が変化(減少)し、圧力室114内の圧力が変化して、ノズル112からインクが吐出される。インク吐出後、ピエゾアクチュエータ102が元の形状に戻るときに、共通流路118から供給口116を通って新しいインクが圧力室114に再充填される。
[液体吐出ヘッドの制御方法]
次に、本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッドの制御方法について説明する。
本実施形態に係るインクジェット記録装置1は、液体吐出ヘッドの同一のノズルから一印刷周期内に複数の液滴を吐出し、該複数の液滴が記録媒体に着弾する前に該液滴を合一させて1つのドットを形成すること(マルチドロップ吐出)が可能であり、マルチドロップ吐出を行うときに、キャビテーションの発生を抑制するように液体吐出ヘッド12を駆動制御する。
本実施形態に係る液体吐出ヘッド12によりマルチドロップ吐出を行うときの駆動信号の波形の条件は下記の通りである。
(1)マルチドロップ吐出を行うときの駆動信号が少なくとも2つの噴射パルスを含む。
(2)上記噴射パルスのうち少なくとも1つの噴射パルスについて、次の噴射パルスとの間隔を約2Tcとする。
(3)直前の噴射パルスに対して約2Tc間隔が空いている噴射パルスの駆動電圧を直前の噴射パルスの駆動電圧より大きくする。
ここで、Tcは、液体吐出ヘッド12のヘルムホルツ周期(基準共振周期)である。液体吐出ヘッド12のヘルムホルツ周期(基準共振周期)とは、インク(音響要素)、アクチュエータ等を含むヘッドの振動系全体の固有周期をいう。
また、液滴の挙動条件は下記の通りである。
(A)上記噴射パルスのうちの最後の噴射パルスであって、直前の噴射パルスに対して約2Tc間隔が空いている噴射パルスによって吐出される液滴の速度が、ほかの液滴の滴下速度よりも早く、記録媒体(記録紙)に着弾する前に全ての液滴が合一する。
本実施形態では、マルチドロップ吐出を行うときの駆動信号に含まれる噴射パルスのうち少なくとも1つの噴射パルスについて、直前の噴射パルスとの間隔を2Tcと広くして、上記直前の噴射パルスによる液滴の吐出によって低下した圧力室114内のインク圧力の回復のための時間を確保する。これにより、噴射パルスが繰り返し印加されることにより、圧力室114内のインク圧力が急激に低下することを防止できる。
なお、間隔Tcで液滴を吐出する場合には、直前の噴射パルスの電圧と後の噴射パルスの電圧が同じ場合であっても、振動板108のメニスカス振動により、後の噴射パルスにより吐出される液滴の滴下速度を直前の噴射パルスにより吐出される液滴の滴下速度より十分に速くする制御が可能である。これにより、後の噴射パルスにより吐出される液滴と直前の噴射パルスにより吐出される液滴を合一させることができる。
しかしながら、本実施形態のように、2つの噴射パルスの間に約2Tcの間隔を空けた場合、後の噴射パルスの駆動電圧が直前の噴射パルスの駆動電圧と同じ場合、後の噴射パルスにより吐出される液滴と直前の噴射パルスにより吐出される液滴との間隔が大きくなる。また、噴射パルス間に約2Tcの間隔を空けた場合、後の噴射パルスにより液滴を吐出するときには、メニスカス振動が比較的収束しているため、液滴の滴下速度を上げることが困難になる。このため、後の噴射パルスの駆動電圧が直前の噴射パルスの駆動電圧と同じ場合、後の噴射パルスにより吐出される液滴が直前の噴射パルスにより吐出される液滴に追いつくことなく、記録媒体に着弾してしまう。この結果、記録媒体上にドットが2点形成されてしまう。本実施形態では、記録媒体への着弾前に空中で液滴を合一させるため、直前の噴射パルスと2Tcの間隔が空いている噴射パルスについては、直前の噴射パルスよりも駆動電圧を高くする。
[第1の実施例]
図5は、マルチドロップ吐出時に液体吐出ヘッドに印加される駆動信号の波形(基本波形)の第1の実施例を示す図である。
図5に示すように、第1噴射パルスP1と第2噴射パルスP2の間隔(第1噴射パルスP1と第2噴射パルスP2の立ち上がり時点(印加開始時刻)の間隔)はTc(10μsec)であり、第2噴射パルスP2と第3噴射パルスP3の間隔(第2噴射パルスP2と第3噴射パルスP3の立ち上がり時点(印加開始時刻)の間隔)はX=2Tc(20μsec)である。第1噴射パルスの駆動電圧V1および第2噴射パルスの駆動電圧V2は、V1=V2=80Vである。第3噴射パルスの駆動電圧V3は、V3=85Vである。また、吐出周波数は2kHzである。なお、本実施例では、V1=V2としたが、V1≠V2としてもよい。
図6(a)から図6(c)は、第1の実施例においてそれぞれ小滴、中滴および大滴を形成するときの駆動信号の波形を示す図である。
図6(a)は、1回の吐出により、最小径のドットを記録媒体上に形成するときの駆動信号の波形を示している。図6(a)に示す例では、図5の基本波形のうち、第3噴射パルスP3を印加することにより、液滴の吐出を1回行う。
図6(b)は、2回の吐出による液滴を合一して中滴を形成し、上記図6(a)の場合よりも径が大きい中径のドットを記録媒体上に形成するときの駆動信号の波形を示している。図6(b)に示す例では、図5の基本波形のうち、第2噴射パルスP2と第3噴射パルスP3を印加することにより、液滴の吐出を2回行う。上述のように、第2噴射パルスP2と第3噴射パルスP3の印加間隔は2Tcである。図6(b)に示す例では、V3>V2とすることにより、第2噴射パルスP2により吐出される液滴と第3噴射パルスP3により吐出される液滴が記録媒体に着弾する前に合一するようにしている。
図6(c)は、3回の吐出による液滴を合一して大滴を形成し、上記図6(b)の場合よりも径が大きい大径のドットを記録媒体上に形成するときの駆動信号の波形を示している。図6(c)は、図5の基本波形と同じである。
[第2の実施例]
図7は、マルチドロップ吐出時に液体吐出ヘッドに印加される駆動信号の波形(基本波形)の第2の実施例を示す図である。
図7に示すように、第1噴射パルスP1と第2噴射パルスP2の間隔はX=2Tc(20μsec)であり、第2噴射パルスP2と第3噴射パルスP3の間隔はTc(10μsec)である。第1噴射パルスの駆動電圧V1は、V1=80Vである。第2噴射パルスの駆動電圧V2および第3噴射パルスの駆動電圧V3は、V2=V3=85Vである。また、吐出周波数は2kHzである。
なお、本実施例では、V2=V3としたが、V2≠V3としてもよい。また、V2以降の液滴の吐出において、メニスカス振動に起因して液滴の滴下速度が大きくなる場合には、V2>V3(例えば、V3=V1)としてもよい。
図8(a)から図8(c)は、第2の実施例においてそれぞれ小滴、中滴および大滴を形成するときの駆動信号の波形を示す図である。
図8(a)は、1回の吐出により、最小径のドットを記録媒体上に形成するときの駆動信号の波形を示している。図8(a)に示す例では、図7の基本波形のうち、第1噴射パルスP1を印加することにより、液滴の吐出を1回行う。
図8(b)は、2回の吐出による液滴を合一して中滴を形成し、上記図8(a)の場合よりも径が大きい中径のドットを記録媒体上に形成するときの駆動信号の波形を示している。図8(b)に示す例では、図7の基本波形のうち、第1噴射パルスP1と第2噴射パルスP2を印加することにより、液滴の吐出を2回行う。上述のように、第1噴射パルスP1と第2噴射パルスP2の印加間隔は2Tcである。図8(b)に示す例では、V2>V1としてもよい。これにより、第1噴射パルスP1により吐出される液滴と第2噴射パルスP2により吐出される液滴が記録媒体に着弾する前に合一するようにしている。
図8(c)は、3回の吐出による液滴を合一して大滴を形成し、上記図8(b)の場合よりも径が大きい大径のドットを記録媒体上に形成するときの駆動信号の波形を示している。図8(c)は、図7の基本波形と同じである。
[比較例]
図9は、比較例の駆動信号の波形を示す図である。
比較例は、第1噴射パルスP10、第2噴射パルスP20および第3噴射パルスP30により、吐出を3回行うものである。図9に示すように、第1噴射パルスP10と第2噴射パルスP20の間隔はTc(10μsec)であり、第2噴射パルスP20と第3噴射パルスP30の間隔はXである。また、第1噴射パルスP10、第2噴射パルスP20および第3噴射パルスP30の駆動電圧は、V10=V20=V30=Vである。
[第1および第2の実施例と比較例の対比]
図10は、連続吐出を行ったときにおける不良ノズルの数を示すグラフである。なお、不良ノズルは、連続吐出を行ったときにインクの不吐出および吐出方向のずれ(曲がり)が発生したノズルである。曲がりについては、記録媒体上で吐出方向のずれが15μm以上生じた場合に、当該ノズルを曲がりと判定した。
図10に示す例では、第1の実施例の基本波形(図5)、第2の実施例の基本波形(図7)および比較例の波形(図9)を印加して、それぞれ30分間連続吐出を行った。吐出周波数は18kHz、液体吐出ヘッド12のノズル数は256ノズル、吐出DUTYは50%である。なお、図10に示す例では、インクに対して脱気処理は行っていない。
また、比較例1ではX=Tc、V=80V、比較例2ではX=1.5Tc、V=82V、比較例3ではX=2.5Tc、V=87Vである。
図10に示すように、第1の実施例では、30分間の連続吐出の間、不吐出または曲がりと判定されたノズルの数はゼロであった。第2の実施例では、不吐出または曲がりと判定されたノズルの数は1以下であった。これに対して、比較例1から3では、30分間の連続吐出を行った後に不吐出または曲がりと判定されたノズルの数は6以上であった。
図11は、図5において第2噴射パルスと第3噴射パルスの間の間隔を変化させて連続吐出を行った場合と、図7において第1噴射パルスと第2噴射パルスの間の間隔を変化させて連続吐出を行った場合における不良ノズルの数を示すグラフである。すなわち、図11において、図5および図7の波形のX=2μsec(脱気なし)の場合が上記第1および第2の実施例にそれぞれ対応している。
図11の例において、連続吐出時間はそれぞれ30分間である。また、図10の例と同様、吐出周波数は18kHz、液体吐出ヘッド12のノズル数は256ノズル、吐出DUTYは50%である。
なお、図11には、図5の波形と図7の波形のそれぞれについて、インクに対して脱気処理を施した場合と、脱気処理を施さなかった場合の両方の結果を示した。インクの脱気処理は、試験前にインクを50kPaの環境下に1時間放置することにより行った。脱気処理終了後には、空気に触れないようにすぐにパッキングを行った。
液体吐出ヘッドでは、実用上、30分間の連続吐出後に不良ノズルの数が2以下であることが好ましい。図11に示す例では、脱気処理の有無に関わらず図5の波形と図7の波形のいずれの場合も、1.75Tc≦X≦2.25Tcの範囲で不良ノズルの数が2以下であった。
図12は、第1の実施例の基本波形により液滴を吐出したときの液滴の合一状態を示す図である。
図12では、液滴の合一状態の時系列の変化が図中右方向に並んで図示されている。図12において、Z軸は、液滴の滴下方向を示している。図12に示すように、3つの液滴はノズル112が配置されたノズル面からZ方向に約1mm離れた位置(図中の破線)で合一している。
なお、第1の実施例では、駆動電圧V1=V2=80V、V3=85V、第2の実施例では、駆動電圧V1=80V、V2=V3=85Vとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ノズル112と記録媒体の間隔が1mm以下の場合には、第1の実施例におけるV1(=V2)とV3、第2の実施例におけるV1とV2(=V3)の差をより大きくすることで、液滴が合一する位置をノズル112から1mm未満の位置にすることができる。また、V1,V2およびV3を相互に異ならせてもよい。
本実施例では、3つの噴射パルスP1からP3を含む駆動信号によりマルチドロップ吐出を行う際に、3つの噴射パルスP1からP3のうちの1つの噴射パルスP(i−1)とその直後の噴射パルスP(i)との間の間隔Xを1.75Tc≦X≦2.25Tcの範囲とした(i=2,3)。これにより、圧力室114内のインクの圧力が印加パルス数の増加に伴って急激に減少することを防止することができ、キャビテーションの発生を抑制することができ、インクの不吐出、インクの吐出方向のずれ(曲がり)の発生を抑制することができる。さらに、本実施例では、噴射パルスP(i−1)と噴射パルスP(i)の間隔を広げたことに伴い、噴射パルスP(i)の駆動電圧を噴射パルスP(i−1)の駆動電圧よりも高くした。これにより、噴射パルスP(i−1)と噴射パルスP(i)により吐出される液滴を、記録媒体に着弾する前に確実に合一させることができる。
なお、本実施例では、噴射パルスを3つとしたが、噴射パルスの数はこれに限定されるものではない。例えば、N(≧3)の噴射パルスを含む駆動信号によりマルチドロップ吐出を行う場合には、そのうちの少なくとも一組(2つ)の噴射パルスP(i−1)と噴射パルスP(i)について(i≧2かつi≦N)、印加間隔Xを1.75Tc≦X≦2.25Tcとし、噴射パルスP(i)の駆動電圧を噴射パルスP(i−1)の駆動電圧よりも高くすればよい。これにより、より径が大きい液滴を形成することができる。この場合、噴射パルスP(i)以降のすべての噴射パルスP(i+1),…の駆動電圧を、噴射パルスP(i−1)の駆動電圧より高くしてもよい。また、噴射パルスP(i)以降の噴射パルスP(i+1),…が複数ある場合等、振動板108のメニスカス振動の影響により滴下速度が大きくなる場合には、噴射パルスP(i+1),…のうちの一部または全部の駆動電圧を、噴射パルスP(i−1)の駆動電圧と同じかまたは低くしてもよい。
なお、本実施形態では、噴射パルスの印加により圧力室114の容積が減少し、噴射パルスの印加終了により、圧力室114の容積が復元される駆動信号について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、圧力室114の容積が膨張させる第1のパルスと、圧力室114の容積を減少させるための第1のパルスとは逆符号の第2のパルスからなる噴射パルスを用いる場合にも、本発明を適用可能である。この場合、第1および第2のパルスからなる噴射パルスを1個とする。そして、各噴射パルスの第1のパルスの印加開始時点の間隔を、噴射パルスの間隔とする。
1…インクジェット記録装置、10…印字部、12…液体吐出ヘッド、14…インク貯蔵/装填部、16…記録紙、18…給紙部、20…デカール処理部、22…加熱ドラム、24…カッター、26…吸着ベルト搬送部、28、30…ローラー、32…ベルト、34…印字検出部、36…吸着チャンバー、38…ファン、40…加熱部、42…後乾燥部、44…ベルト清掃部、46…加熱・加圧部、48…加圧ローラー、50…カッター、52…排紙部、60…ホストコンピュータ、62…通信インターフェース、64…システムコントローラ、66…プログラム格納部、68…メモリ、70…モータドライバ、72…モータ、74…ヒータドライバ、76…ヒータ、78…プリント制御部、80…バッファメモリ、82…ヘッドドライバ、100…上部電極(個別電極)、102…ピエゾアクチュエータ(圧電素子)、104…下部電極(共通電極)、106…流路板、108…振動板、110…ノズルプレート、112…ノズル、114…圧力室、116…個別供給路の供給口、118…共通流路

Claims (4)

  1. N(≧2)個の噴射パルスを含む駆動信号を液体吐出ヘッドに印加してN個の液滴を形成し、該N個の液滴が記録媒体に着弾する前に合一させる場合に、前記N(≧2)の噴射パルスのうちの少なくとも2つの噴射パルスP(i−1)と噴射パルスP(i)について(i≧2かつi≦N)、印加間隔Xを1.75Tc≦X≦2.25Tc(Tcは、前記液体吐出ヘッドの基準共振周期)とし、
    噴射パルスP(i)の駆動電圧を噴射パルスP(i−1)の駆動電圧よりも高くすることにより、噴射パルスP(i)により吐出される液滴の滴下速度を噴射パルスP(i−1)により吐出される液滴の滴下速度よりも速くして、前記N個の液滴を前記記録媒体に着弾する前に合一させる液体吐出ヘッドの駆動方法であって、
    前記液体吐出ヘッドと前記記録媒体との距離が短いほど、前記噴射パルスP(i)の駆動電圧と前記噴射パルスP(i−1)の駆動電圧との差を大きくする、液体吐出ヘッドの駆動方法。
  2. 前記噴射パルスP(i)より後に前記液体吐出ヘッドに印加される噴射パルスの駆動電圧を噴射パルスP(i−1)の駆動電圧よりも高くする、請求項1記載の液体吐出ヘッドの駆動方法。
  3. 液体が収容される圧力室と、駆動信号に応じて前記圧力室の容積を変化させて圧力室内の液体に圧力を付与する圧電アクチュエータとを備える液体吐出ヘッドと、
    前記圧電アクチュエータに駆動信号を印加して、液滴の吐出を制御する制御手段であって、N(≧2)個の噴射パルスを含む駆動信号を液体吐出ヘッドに印加してN個の液滴を形成し、該N個の液滴が記録媒体に着弾する前に合一させる場合に、前記N(≧2)の噴射パルスのうちの少なくとも2つの噴射パルスP(i−1)と噴射パルスP(i)について(i≧2かつi≦N)、印加間隔Xを1.75Tc≦X≦2.25Tc(Tcは、前記液体吐出ヘッドの基準共振周期)とし、噴射パルスP(i)の駆動電圧を噴射パルスP(i−1)の駆動電圧よりも高くすることにより、噴射パルスP(i)により吐出される液滴の滴下速度を噴射パルスP(i−1)により吐出される液滴の滴下速度よりも速くして、前記N個の液滴を前記記録媒体に着弾する前に合一させる制御手段とを備え、
    前記制御手段が、前記液体吐出ヘッドと前記記録媒体との距離が短いほど、前記噴射パルスP(i)の駆動電圧と前記噴射パルスP(i−1)の駆動電圧との差を大きくする、画像形成装置。
  4. 前記制御手段が、前記噴射パルスP(i)より後に前記液体吐出ヘッドに印加される噴射パルスの駆動電圧を噴射パルスP(i−1)の駆動電圧よりも高くする、請求項記載の画像形成装置。
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