JP4380128B2 - 記録ヘッドの記録ヘッド搭載部への支持構造及びプリンタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録ヘッド及びプリンタに関し、特に記録ヘッドのプリンタ本体への取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータやワードプロセッサ等の装置に対する出力装置として、インクジェットプリンタ、ドットインパクト方式のプリンタ、レーザービームを用いて感光体に書き込みを行う電子写真方式の装置(レーザービームプリンタ)等が用いられている。
【0003】
プリンタには、記録媒体に画像を形成する記録ヘッドが一つ又は複数搭載されて構成されるものがある。記録ヘッドは記録媒体に画像を形成するために記録媒体に対しインク、熱、光等の物理的作用を発する面(以下「ヘッド面」という。)を有する。記録ヘッドが適切な位置に固定されていないと、画像の位置ズレや画像ブレの原因となる。そのため、記録ヘッドをプリンタ本体の適切な位置に固定することが良好な画像形成を行う上で重要である。
【0004】
例えば、インクジェットプリンタにおいて、インクジェットヘッドのヘッド面にはインクを吐出するノズルが多数並設されている。この並設されているノズルの列をノズル列ということとする。インクジェットヘッドはノズル列方向と主走査方向とが直交するように配置されている。ピエゾ素子やヒータ等を用いて、ノズルからインクを微小な液滴として紙等の記録媒体に向けて吐出し、該記録媒体にインクを浸透若しくは定着させながら、インクジェットヘッドを記録媒体上で主走査方向に移動させることにより、該記録媒体に画像を形成する。
【0005】
従来、インクジェットヘッドを所望の位置に固定するために、次のように行った実施例がある。図8(a)は従来のインクジェットプリンタのインクジェットヘッドの正面図である。図8(b)は、図8(a)において矢印Nの向きから見たインクジェットヘッドの取付構造を示す平面図である。インクジェットヘッドは、図8(a)において下端部にヘッド面をもつ本体部50と、ヘッド面の周囲に突設された支点受け部55,56とからなる。図8(b)に示すように、ヘッド面にはノズル列60が形成されている。
【0006】
インクジェットプリンタには、インクジェットヘッドの位置決めを目的として、インクジェットヘッドを支持する支点部材51,52と各支点部材に対してインクジェットヘッドを押圧する位置にバネ53,54が設けられている。各支点部材51,52は、支点受け部55,56とともに、インクジェットヘッドの位置を調整する位置調整機構を構成する。支点受け部55は、ほぼV字谷型の溝部を有し、面57,58が形成されている。支点部材51は回転支点であり、インクジェットヘッドを回転可能に支持する。バネ53によりヘッド面の長手方向にインクジェットヘッドを押圧して、面57,58を支点部材51に当接(圧接)する。支点部材51はインクジェットヘッドをヘッド面の長手方向(図8において矢印J方向)に支持する。位置調整機構により、矢印J方向についてインクジェットヘッドの位置を調整する。支点受け部56には、ヘッド面の長手方向に対し垂直方向に位置する端部に面59が形成されている。支点部材52と面59とを当接し、バネ54によりインクジェットヘッドを押圧する。位置調整機構により、支点部材51を中心とした矢印K方向にインクジェットヘッドを回動させ、インクジェットヘッドのノズル列60の角度を調整する。
【0007】
支点受け部55は支点部材51に回転支持されるので、面57と面58が180度より小さい角度をなすように形成される。そのため、支点受け部55は長さL1を要した。支点受け部55は、ヘッド面の長手方向について本体部50の端部に突設されているので、支点受け部55を設けることによるヘッド面の長手方向についてのインクジェットヘッドの長さLhの増加が、支点受け部55の長さL1以上になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、プリンタの高速化に伴い、ノズル列のノズル数が増えると、インクジェットヘッドの長さがノズル列方向に長くなる。ヘッド面の長手方向の端部に支点受け部を設けた場合、インクジェットヘッドはヘッド面の長手方向にさらに長くなり、スペースを取っていた。特に複数のインクジェットヘッドを取り付ける場合には広いスペースを必要とし、装置を大きくする原因となっていた。
【0009】
本発明は以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、ヘッド面の長手方向について記録ヘッドの長さをできるだけ短縮し、プリンタ本体における記録ヘッドに必要なスペースをなるべく減らし、装置の小型化を図ることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するための請求項1記載の発明は、
ノズル列が設けられたヘッド面であって当該ノズル列の方向に沿って一方向に長いヘッド面を一端に有した本体部と、前記本体部に突設される突設部とを備える記録ヘッドの記録ヘッド搭載部への支持構造において、
前記記録ヘッドは、前記突設部として、
当該記録ヘッドを位置決めする時に前記記録ヘッド搭載部に設置された支点部材から前記一方向とほぼ同一方向の支持力を受けるための支点受け部を備え、
前記支点受け部が、前記一方向に垂直な方向であって、かつ前記ヘッド面の法線方向に垂直な方向を、法線方向とする前記本体部の端面に突設されて構成されることを特徴とする記録ヘッドの記録ヘッド搭載部への支持構造である。
【0011】
ここで、ヘッド面とは、記録媒体に画像を形成するために記録媒体に対しインク、熱、光等の物理的作用を発する面であり、例えば、インクジェットプリンタにあってはインクを吐出する吐出口が設けられた面が該当する。
したがって請求項1記載の発明によれば、支点受け部が、ヘッド面の長手方向に垂直な方向であって、かつヘッド面の法線方向に垂直な方向を、法線方向とする本体部の端面に突設されているので、支点受け部を設けることに起因したヘッド面の長手方向についての記録ヘッドの長さの増加を、少なくとも支点受け部全長よりも小さくすることができる。すなわち、支点受け部がヘッド面の長手方向を法線方向とする本体部の端面に突設される場合と比較して、ヘッド面の長手方向について記録ヘッドの長さを短くすることができる。その結果、装置を小型化することができる。
【0012】
請求項2記載の発明は、
前記支点受け部が前記支点部材によって回転可能に支持されることを特徴とする請求項1に記載の記録ヘッドの記録ヘッド搭載部への支持構造である。
【0013】
支点受け部が回転可能に支持されるための構造を持つ場合には、ヘッド面の長手方向について必要な長さが比較的長くなる場合があるが、本発明によれば、支点受け部が、ヘッド面の長手方向に垂直な方向であって、かつヘッド面の法線方向に垂直な方向を、法線方向とする本体部の端面に突設されているので、支点受け部を設けることに起因したヘッド面の長手方向についての記録ヘッドの長さの増加を、少なくとも支点受け部全長よりも小さくすることができる。したがって、ヘッド面の長手方向について記録ヘッドの長さを短くすることができる。
【0014】
請求項3記載の発明は、
前記記録ヘッドは、前記突設部として、
当該記録ヘッドを前記記録ヘッド搭載部に固定するための固定部を備え、
前記支点受け部と前記固定部とが前記本体部の同一端面に突設されて構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録ヘッドの記録ヘッド搭載部への支持構造である。
【0015】
ここで、固定部とは、記録ヘッドを固定するために記録ヘッド側に構成される部分であり、記録ヘッドをボルトやリベットなどの固定具により固定する場合には、それらの固定具を挿通する孔が穿設される部分が該当する。また、記録ヘッドの端部をクランプして固定する場合には、その端部が該当する。
したがって請求項3記載の発明によれば、支点受け部と固定部とが本体部の同一端面に突設されているので、支点受け部を設けることのみに起因してヘッド面の長手方向に垂直な方向であって、かつヘッド面の法線方向に垂直な方向についての記録ヘッドの幅が大きくなることを回避することができる。そのため、ヘッド面の長手方向に垂直な方向であって、かつヘッド面の法線方向に垂直な方向についての記録ヘッドの幅を短くすることができる。その結果、プリンタ本体において、記録ヘッドの占めるスペースを減らすことができる。
【0016】
請求項4記載の発明は、
前記記録ヘッドは、前記突設部として、
当該記録ヘッドを位置決めする時に前記記録ヘッド搭載部に設置されたバネから押圧力を受けるバネ受け部を備え、
前記バネ受け部が前記支点受け部に対して前記ヘッド面の長手方向に位置するように構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の記録ヘッドの記録ヘッド搭載部への支持構造である。
【0017】
したがって請求項4記載の発明によれば、バネ受け部が支点受け部に対してヘッド面の長手方向に位置するように構成されるので、バネにより支点受け部が支点部材に対してヘッド面の長手方向に押圧されることができる。そのため、記録ヘッドの位置決めが安定する。
【0018】
請求項5記載の発明は、
記録ヘッドと、前記記録ヘッドを搭載するプリンタ本体とを備えるプリンタにおいて、
前記記録ヘッドは、ノズル列が設けられたヘッド面であって当該ノズル列の方向に沿って一方向に長いヘッド面を一端に有した本体部と、前記本体部に突設される突設部とを備え、
前記プリンタ本体に、前記記録ヘッドを支持する支点部材が備えられ、
前記記録ヘッドは、前記突設部として、
当該記録ヘッドを位置決めする時に前記支点部材から前記一方向とほぼ同一方向の支持力を受けるための支点受け部を備え、
前記支点受け部が、前記一方向に垂直な方向であって、かつ前記ヘッド面の法線方向に垂直な方向を、法線方向とする前記本体部の端面に突設されて構成されることを特徴とするプリンタである。
【0019】
したがって請求項5記載の発明によれば、支点受け部が、ヘッド面の長手方向に垂直な方向であって、かつヘッド面の法線方向に垂直な方向を、法線方向とする本体部の端面に突設されているので、支点受け部を設けることに起因したヘッド面の長手方向についての記録ヘッドの長さの増加を、少なくとも支点受け部全長よりも小さくすることができる。すなわち、支点受け部がヘッド面の長手方向を法線方向とする本体部の端面に突設される場合と比較して、ヘッド面の長手方向について記録ヘッドの長さを短くすることができる。その結果、装置を小型化することができる。
【0020】
請求項6記載の発明は、
前記支点受け部が前記支点部材によって回転可能に支持されることを特徴とする請求項5に記載のプリンタである。
【0021】
支点受け部が回転可能に支持されるための構造を持つ場合には、ヘッド面の長手方向について必要な長さが比較的長くなる場合があるが、本発明によれば、支点受け部が、ヘッド面の長手方向に垂直な方向であって、かつヘッド面の法線方向に垂直な方向を、法線方向とする本体部の端面に突設されているので、支点受け部を設けることに起因したヘッド面の長手方向についての記録ヘッドの長さの増加を、少なくとも支点受け部全長よりも小さくすることができる。したがって、ヘッド面の長手方向について記録ヘッドの長さを短くすることができる。
【0022】
請求項7記載の発明は、
前記記録ヘッドは、前記突設部として、
当該記録ヘッドを前記プリンタ本体に固定するための固定部を備え、
前記支点受け部と前記固定部とが前記本体部の同一端面に突設されて構成されることを特徴とする請求項5又は6に記載のプリンタである。
【0023】
したがって請求項7記載の発明によれば、支点受け部と固定部とが本体部の同一端面に突設されているので、支点受け部を設けることのみに起因してヘッド面の長手方向に垂直な方向であって、かつヘッド面の法線方向に垂直な方向についての記録ヘッドの幅が大きくなることを回避することができる。そのため、ヘッド面の長手方向に垂直な方向であって、かつヘッド面の法線方向に垂直な方向についての記録ヘッドの幅を短くすることができる。その結果、プリンタ本体において、記録ヘッドの占めるスペースを減らすことができる。
【0024】
請求項8記載の発明は、
前記記録ヘッドを位置決めする時に前記支点部材へ前記記録ヘッドを押圧する位置にバネを備え、
前記記録ヘッドは、前記突設部として、
前記バネから押圧力を受けるバネ受け部を備え、
前記バネ受け部が前記支点受け部に対して前記ヘッド面の長手方向に位置するように構成されることを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載のプリンタである。
【0025】
したがって請求項8記載の発明によれば、バネ受け部が支点受け部に対してヘッド面の長手方向に位置するように構成されるので、バネにより支点受け部が支点部材に対してヘッド面の長手方向に押圧されることができる。そのため、記録ヘッドの位置決めが安定する。
【0026】
請求項9記載の発明は、
隣接する2つの記録ヘッドのうち、
一方の記録ヘッドの突設部が設けられたことにより生じるデッドスペースに、他方の記録ヘッドの突設部が位置するように配置されることを特徴とする請求項5〜8のいずれか一項に記載のプリンタである。
【0027】
したがって請求項9記載の発明によれば、隣接する2つの記録ヘッドのうち、一方の記録ヘッドの突設部が設けられたことにより生じるデッドスペースに、他方の記録ヘッドの突設部が位置するように配置されるので、記録ヘッドの突設部により生じるデッドスペースを有効に使うことができる。そのため、プリンタ本体において、記録ヘッドの占めるスペースを減らすことができる。その結果、装置を小型化することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施形態につき図面を参照して説明する。以下は本発明の一実施形態であって本発明を限定するものではない。
【0029】
まず図1を参照して、本発明一実施形態のインクジェットプリンタの全体構成について説明する。図1は本発明一実施形態のインクジェットプリンタの全体構成図である。
【0030】
図1に示すように本実施形態のインクジェットプリンタ1は、インクジェットヘッド2と、キャリッジ3と、キャリッジレール4と、保湿ユニット5と、メンテナンスユニット7と、インクタンク25と、インク供給管26と、制御手段(非図示)とを備えて構成される。
【0031】
インクジェットプリンタ1により画像が形成される記録媒体13は、図1における記録領域Cを通過するようにして、図1における主走査方向Aと直交した副走査方向に搬送される。記録媒体13の搬送は図示しない搬送手段によって行われる。
【0032】
キャリッジ3はインクジェットヘッド2,2,…を搭載し、キャリッジレール4に沿ってホームポジション領域Bからメンテナンス領域Dにかけて矢印A方向に移動する。記録領域Cにおいては、キャリッジ3の動作により、記録媒体13上の主走査が行われる。
【0033】
この主走査中にインクジェットヘッド2が、記録媒体13に向けてインクを吐出することで記録媒体13に画像を形成する。ノズル吐出方向が垂直下向きとなるようにインクジェットヘッド2を垂直置きする場合や、ノズル吐出方向が水平方向となるようにインクジェットヘッド2を水平置きする場合があるが、その他の方向でも実施可能である。いずれの場合でも、インクジェットヘッド2は、インクを吐出するためのノズルの吐出口が配列されたノズル面15bが記録媒体13と対向するように設置される。
本実施形態に係るインクジェットプリンタ1では、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4色のインクを吐出できるよう、合計で4個のインクジェットヘッド2,2,…がキャリッジ3に設置される。中央に図示されるインクジェットヘッド2の奥側にもう1つのインクジェットヘッド2が配置されている。
なお、カラー表現するためにはインクジェットヘッドを通常4個以上用いる。インクジェットヘッドの数を4〜8個とするカラープリンタが実用されている。
【0034】
インクタンク25はインクジェットヘッド2に供給するためのインクを貯留する。インクタンク25は1個のインクジェットヘッド2に対して1個が設置される。インク供給管26はインクジェットヘッド2とインクタンク25とを連通する形態で設置され、インクタンク25からインクジェットヘッド2にインクを導く。
【0035】
メンテナンスユニット7はメンテナンス領域Dに配置され、吸引キャップ8と、清掃ブレード11と、インク受器12と、吸引ポンプ9と、廃インクタンク10等を有して構成される。メンテナンスユニット7は一連のメンテナンス動作により、インクジェットヘッド2内の異物を除去してインクジェットヘッド2のインク吐出状態を良好な状態に回復させる。
【0036】
吸引キャップ8は吸引ポンプ9を介して廃インクタンク10と連通しており、メンテナンス動作時には上昇してインクジェットヘッド2のノズル面15bを覆う。吸引キャップ8は4個が備えられる。吸引キャップ8,8,…は、上述の様に上昇した時に全てのインクジェットヘッド2,2,…のノズル面15b,15b,…を覆うことができるよう、インクジェットヘッド2,2,…のキャリッジ3での配列に対応して配列される。
吸引ポンプ9はシリンダーポンプやチューブポンプを有して構成される。吸引ポンプ9は吸引キャップ8がノズル面15bを覆った状態で作動することにより、吐出口からインクジェットヘッド2内部のインクを異物とともに吸引するための吸引力を発生する。
【0037】
清掃ブレード11はインクジェットヘッド2のインク吸引後、ノズル面15bに付着しているインクを除去する。その後、インク受器12はインクジェットヘッド2が予備吐出したインクを受ける。廃インクタンク10は吸引ポンプ9の動作によりインクジェットヘッド2から吸引されたインクや、インクジェットヘッド2から予備吐出されたインクを貯留する。
【0038】
保湿ユニット5はホームポジション領域Bに配置され、保湿キャップ6,6,…を有して構成される。保湿キャップ6は、インクジェットヘッド2が待機状態にある時、ノズル面15bを覆うことでインクジェットヘッド2,2,…のインクを保湿する。保湿キャップ6,6,…は4個が備えられる。これら4個の保湿キャップ6,6,…は、4個のインクジェットヘッド2,2,…のノズル面15b,15b,…を同時に覆うことができるよう、インクジェットヘッド2,2,…の配列に対応して配列される。
【0039】
制御手段は、CPU(中央演算装置)と、メモリとを有して構成され、インクジェットプリンタ1の各構成要素を制御する。メモリは、記録媒体13に形成する画像のデータや、インクジェットプリンタ1の各構成要素を制御するためのプログラムが記憶される。CPUは、メモリに格納された画像のデータやプログラムに基づいて演算を行ない、この演算結果に基づいて各構成要素に制御信号を送信する。
【0040】
次に、図2及び図3を参照して本発明に係るインクジェットヘッド2について説明する。
図2及び図3は本実施形態のインクジェットヘッド2の分解斜視図である。図2と図3は互いに異なる方向(ほぼ180度異なる)から見て描いたものである。
本実施形態のインクジェットヘッド2は、筐体フレーム14と、インクジェットヘッドチップ(以下単に「ヘッドチップ」という。)15と、2つのマニホールド16a,16bと、キャップ受け板17と、2つのフレキシブル配線基板18a,18bと、2つの駆動回路基板19a,19bと、外部コネクタ21と、配線支持板22と、フレキシブル配線基板23と、カバー24とを備えて構成される。
【0041】
ヘッドチップ15の端部15aには多数のノズルが矢印E方向に連続して設けられている。具体的には、ノズル形状の孔を加工した金属や樹脂等からなるプレート(ノズルプレート)を端部15aの加圧室出口が設けられた端面に貼付することによりヘッドチップ15の所定位置にノズルを設ける。その結果、ノズル出口がノズル面15bに配置される。この矢印E方向にノズルが連続して設けられ、ノズル列が形成される。インクジェットヘッド2はノズル列が2列構成されたものである。これらのノズルの出口がインク吐出口となる。ヘッドチップ15は矢印E方向に長尺な外形を有する。インクジェットヘッド2は矢印E方向と図1に図示された主走査方向Aとが直交するようにキャリッジ3に搭載される。
【0042】
ヘッドチップ15はその内部に形成されたインク流路(加圧室)に充填されたインクをノズルから吐出する装置である。ヘッドチップ15の端部15aのノズル入口前にはそのノズルからインクを吐出するための圧力(吐出力)を発生する圧電素子が付設されたインク流路(加圧室)が各ノズル毎に対応して形成されている。ヒータ素子等他の手段によって吐出力を発生させても良い。一方のノズル列の各ノズルへ吐出力を与える圧電素子を駆動回路基板19aに実装された駆動回路により駆動し、他方のノズル列の各ノズルへ吐出力を与える圧電素子を駆動回路基板19bに実装された駆動回路により駆動する。そのために、駆動回路基板19a,19bはそれぞれフレキシブル配線基板18a,18bを介してヘッドチップ15の両側面に接続される。
【0043】
駆動回路基板19a,19bと外部との電気的接続は外部コネクタ21、フレキシブル配線基板23、内部コネクタ20a,20bにより行われる。内部コネクタ20a,20bは駆動回路基板19a,19bにそれぞれ実装されている。フレキシブル配線基板23の外部電極は外部コネクタ21に接続されており、この外部電極を含むフレキシブル配線基板23の一端部は配線支持板22上に貼付されて支持されている。フレキシブル配線基板23の他端部は二股に分かれるように配線支持板22から延設され、その先端にそれぞれ内部電極が形成されている。これらの内部電極が各内部コネクタ20a,20bに接続される。インクジェットヘッド2の実装時には、外部コネクタ21はキャリッジ3に設置されたコネクタに接続される。
【0044】
ヘッドチップ15の両側面にはそれぞれマニホールド16a,16bが取り付けられる。マニホールド16a,16bのヘッドチップ15の側面側にはフィルタ設置部a1,a2が設けられている。フィルタ設置部a1に対してフィルタa3が取り付けられ、フィルタ設置部a2に対してフィルタa4が取り付けられる。なお、各フィルタa3,a4は、各々対応するフィルタ設置部a1,a2に熱圧着若しくは接着により取り付けられるのが好ましい。また、フィルタ設置部a1を図3に示し、フィルタ設置部a2を図2に示している。
キャップ受け板17はマニホールド16a,16bに取り付けられる。このとき、キャップ受け板17に設けられた開口部17aを介してノズル面15bが露出する。
筐体フレーム14に形成された流路コネクタ14pに図1に示したインク供給管26からインクが供給される。流路コネクタ14p及び流路形成部14n内に連続してインク流路が形成されており、このインク流路が各マニホールド16a,16bに形成されたインク流路に接続する。マニホールド16a,16bに到達するインクはフィルタa3,a4を通過して、さらにヘッドチップ15に形成されたインク流路(加圧室)に導入される。
キャップ受け板17は吸引キャップ8や保湿キャップ6を受けて、これらと密着するものである。
【0045】
筐体フレーム14は、ヘッドチップ15、マニホールド16a,16b及びキャップ受け板17を収納する基端フレーム部14aと、基端フレーム部14aの長手方向の両端からそれぞれ立設された側壁部14g,14hと、両側壁部14g,14hに架け渡すように形成された放熱板14k及びコネクタ支持部14mと、両側壁部14g,14hの内側にそれぞれ形成されたヘッドチップ保持部14i,14jとを備える。
ヘッドチップ15の両端部がヘッドチップ保持部14i,14jにそれぞれ保持される。ヘッドチップ15、2つのマニホールド16a,16b、キャップ受け板17及び基端フレーム部14aは互いに接着剤により固定される。
駆動回路基板19a,19bは放熱板14kに接合される。コネクタ支持部14mは外部コネクタ21を支持する。
筐体フレーム14にカバー24が取り付けられ、ヘッド筐体の4側面と上端面(=ノズル面15bと反対側の面)が構成される。ヘッド筐体の上端面を構成するカバー24の端面には、コネクタ保持開口24aが形成されている。筐体フレーム14にカバー24が取り付けられると、外部コネクタ21及び配線支持板22はコネクタ保持開口24aによって保持される。
また、基端フレーム部14aの外周には2つの支点受け部14b,14cと、バネ受け部14dと、4つのボルト挿通部(固定部)14e,14f,14v,14zとが突設されている。支点受け部14b,14cと、バネ受け部14dはキャリッジ3へインクジェットヘッド2を位置決めする際に、キャリッジ3側の3支点に当接して支持される部分である。位置決め後、インクジェットヘッド2をキャリッジ3に固定するためのボルトがボルト挿通部14e,14f,14v,14zに穿設されたボルト挿通孔に挿通される。
【0046】
次に、図4、図5及び図6を参照し、インクジェットヘッド2の取付構造についてさらに詳細に説明する。図4は本実施形態のインクジェットヘッド2とキャリッジ3の一部の斜視図である。図5は図4を矢印Fの向きから見た平面図、すなわちノズル面15bを有するヘッド面側から見た平面図である。ヘッド面には、ノズル列27,28が形成されている。図6(a)、(b)、(c)はそれぞれ図5のX−X線、Y−Y線、Z−Z線における断面図である。
【0047】
図4、図5に示すように、インクジェットヘッド2は、インクジェットヘッド2の位置決めを目的として、2つの支点受け部14b,14cと、バネ受け部14dと、4つのボルト挿通部14e,14f,14v,14zとを備える。これらは、図5に示すように平面視して、インクジェットヘッド2の本体部80の周囲に突設されている突設部である。キャリッジ3は、インクジェットヘッド2の位置決めを目的として、可動支点部材30,34と、ネジ支軸31,35と、コイルバネ32,36と、板バネ38とを備える。以上の要素によりインクジェットヘッド2の位置調整機構が構成される。
【0048】
次に、インクジェットヘッド2の位置調整機構の原理について説明する。まず、図5において、矢印G方向についてのインクジェットヘッド2の位置調整機構について説明する。図4及び図6(a)に示すように、ネジ支軸31は周囲にネジが切られており、回転可能に支持されている。可動支点部材30は雌ネジ孔を有し、ネジ支軸31と螺合している。可動支点部材30の外周は球面状に形成されている。可動支点部材30は、コイルバネ32によって回転不能でネジ支軸31の軸方向に移動可能に支持されている。したがって、ネジ支軸31を回転させることにより可動支点部材30の位置はネジのピッチに従って上下に移動する。
【0049】
支点受け部14bは、図4、図5及び図6(a)によって示すように、ほぼV字谷型の溝部を有し、傾斜面14t1,14t2が形成されている。傾斜面14t1,14t2は、図6(a)において下部ほどネジ支軸31に近づくように傾斜している。傾斜面14t1,14t2と可動支点部材30とが当接する。この2点において傾斜面14t1,14t2は、可動支点部材30から面に対して垂直な力を受ける。これにより、支点受け部14bは可動支点部材30により回転可能に支持され、インクジェットヘッド2が矢印G方向に支持される。
【0050】
ネジ支軸31を回転させて可動支点部材30を図6(a)において下に移動させると、可動支点部材30と傾斜面14t1,14t2との当接位置がより下部に移動し、インクジェットヘッド2は図5において矢印G方向に移動する。逆に、ネジ支軸31を回転させて可動支点部材30を図6(a)において上に移動させると、可動支点部材30と傾斜面14t1,14t2との当接位置がより上部に移動し、インクジェットヘッド2は図5において矢印Gと逆方向に移動する。これにより矢印G方向についてのインクジェットヘッド2の位置を調整することができる。
【0051】
次に、図5において、矢印H方向についてのインクジェットヘッド2の位置調整機構について説明する。図4及び図6(b)に示すように、ネジ支軸35は周囲にネジが切られており、回転可能に支持されている。可動支点部材34は雌ネジ孔を有し、ネジ支軸35と螺合している。可動支点部材34の外周は球面状に形成されている。可動支点部材34は、コイルバネ36によって回転不能でネジ支軸35の軸方向に移動可能に支持されている。したがって、ネジ支軸35を回転させることにより可動支点部材34の位置はネジのピッチに従って上下に移動する。
【0052】
図6(b)に示すように、支点受け部14cには傾斜面14uが形成されている。傾斜面14uは、図6(b)において下部ほどネジ支軸35に近づくように傾斜している。傾斜面14uと可動支点部材34とが当接する。図5に示すように、可動支点部材34は、ネジ支軸31を軸とした矢印H方向に、インクジェットヘッド2を回動させて、ノズル列27,28の角度を調整するものである。
【0053】
ネジ支軸35を回転させて可動支点部材34を図6(b)において下に移動させると、可動支点部材34と傾斜面14uとの当接位置がより下部に移動し、インクジェットヘッド2は、ネジ支軸31を軸として、図5において左回りに回動する。逆に、ネジ支軸35を回転させて可動支点部材34を図6(b)において上に移動させると、可動支点部材34と傾斜面14uとの当接位置がより上部に移動し、インクジェットヘッド2は、ネジ支軸31を軸として、図5において右回りに回動する。これによりネジ支軸31を軸とした矢印H方向についてのノズル列27,28の角度を調整することができる。
【0054】
インクジェットヘッド2をキャリッジ3に取り付ける際には、まず、図5、図6(a)、(b)に示すように、支点受け部14bの傾斜面14t1,14t2と可動支点部材30とを当接させ、支点受け部14cの傾斜面14uと可動支点部材34とを当接させる。それとともに、図5、図6(c)に示すように、板バネ38によりバネ受け部14dの側面14wを垂直に押圧させる。このように、可動支点部材30,34と板バネ38によりインクジェットヘッド2を支持させる。
【0055】
その後、上述のように可動支点部材30,34の位置をそれぞれ移動させて、インクジェットヘッド2の位置を調整する。インクジェットヘッド2の位置が決まったら、図4に示すように、ボルト挿通部14e,14f,14v,14zに穿設されたボルト挿通孔14r,14s,14x,14yにワッシャー40a,41a,42a,43aを通したボルト40,41,42,43を挿通し、キャリッジ3に穿設されたネジ穴44,45,46,47にボルト40,41,42,43を締め込み、インクジェットヘッド2を固定する。
【0056】
図5において、ヘッド面の長手方向について、インクジェットヘッド2の長さをLh、支点受け部14bの長さをL1、インクジェットヘッド2から支点受け部14bを除いた部分の長さをL2とする。ヘッド面の長手方向と垂直でヘッド面に平行な方向について、インクジェットヘッド2の幅をWh、支点受け部14bの幅をW1、インクジェットヘッド2から支点受け部14bを除いた部分の幅をW2とする。
【0057】
支点受け部14bをヘッド面の長手方向を法線方向とする本体部80の端面に設けた場合、インクジェットヘッド2の長さLhは、L1+L2の長さとなる。しかし、本実施形態によれば、支点受け部14bをヘッド面の長手方向に垂直な方向であって、かつヘッド面の法線方向に垂直な方向を、法線方向とする本体部80の端面に設けることによって、支点受け部14bの長さL1の一部又は全部を、インクジェットヘッド2から支点受け部14bを除いた部分の長さL2の範囲に含ませることができる。そのため、支点受け部14bを設けることに起因したヘッド面の長手方向についてのインクジェットヘッド2の長さLhの増加を、支点受け部14bの長さL1よりも小さくすることができる。したがって、支点受け部14bがヘッド面の長手方向を法線方向とする本体部80の端面に突設される場合と比較して、ヘッド面の長手方向についてインクジェットヘッド2の長さを短くすることができる。
【0058】
また、支点受け部14bがボルト挿通部14e,14zと同一端面に突設されることによって、支点受け部14bの幅W1の一部又は全部を、ボルト挿通部14e,14zの幅の範囲に含ませることができるので、インクジェットヘッド2の幅Whをインクジェットヘッド2から支点受け部14bを除いた部分の幅W2と一致させることができる。したがって、支点受け部14bを設けることのみに起因してヘッド面の長手方向に垂直でヘッド面に平行な方向についてのインクジェットヘッド2の幅Whが大きくなることを回避することができる。そのため、ヘッド面の長手方向に垂直でヘッド面に平行な方向についての記録ヘッドの幅を短くすることができる。
【0059】
また、バネ受け部14dが支点受け部14bに対してヘッド面の長手方向に位置するように構成されるので、板バネ38により支点受け部14bを可動支点部材30に対してヘッド面の長手方向に押圧させることができる。そのため、記録ヘッドの位置決めが安定する。
【0060】
図7は図1において矢印Mの向きから見たキャリッジ3における4つのインクジェットヘッド2a,2b,2c,2dの配置を示す平面図である。中央に2つのインクジェットヘッド2b,2cがヘッド面の長手方向に並べられ、それと垂直な方向の両側にインクジェットヘッド2a,2dが配置される。図7において、一番上に位置するインクジェットヘッド2aのボルト挿通部63とボルト挿通部64の間のデッドスペースに、隣接するインクジェットヘッド2bのボルト挿通部68と、隣接する別のインクジェットヘッド2cを支持する可動支点部材69と、インクジェットヘッド2cのボルト挿通部70が配置される。また、インクジェットヘッド2bのボルト挿通部67とボルト挿通部68の間のデッドスペースに、インクジェットヘッド2aを支持する板バネ61と、インクジェットヘッド2aのバネ受け部62とボルト挿通部63が配置される。インクジェットヘッド2cのボルト挿通部70とボルト挿通部71の間のデッドスペースに、インクジェットヘッド2aのボルト挿通部64と支点受け部65と、インクジェットヘッド2aを支持する可動支点部材66が配置される。他も同様に、隣接する2つのインクジェットヘッドのうち、一方のインクジェットヘッドの突設部により生じるデッドスペースに、他方のインクジェットヘッドの突設部が配置されている。
【0061】
したがって、本実施形態によれば、各インクジェットヘッド2a,2b,2c,2dについて、一つのインクジェットヘッドの突設部により生じるデッドスペースに、他のインクジェットヘッドの突設部が位置するように配置されているので、デッドスペースを有効に使うことができ、複数のインクジェットヘッドを小さなスペースに実装することができる。そのため、プリンタを小型化することができる。
【0062】
【発明の効果】
上述したように本発明によれば、支点受け部が、ヘッド面の長手方向に垂直な方向であって、かつヘッド面の法線方向に垂直な方向を、法線方向とする本体部の端面に突設されているので、支点受け部を設けることに起因したヘッド面の長手方向についての記録ヘッドの長さの増加を、少なくとも支点受け部全長よりも小さくすることができる。すなわち、支点受け部がヘッド面の長手方向を法線方向とする本体部の端面に突設される場合と比較して、ヘッド面の長手方向について記録ヘッドの長さを短くすることができるという効果がある。
また、本発明によれば、支点受け部と固定部とが本体部の同一端面に突設されているので、支点受け部を設けることのみに起因してヘッド面の長手方向に垂直な方向であって、かつヘッド面の法線方向に垂直な方向についての記録ヘッドの幅が大きくなることを回避することができる。そのため、ヘッド面の長手方向に垂直な方向であって、かつヘッド面の法線方向に垂直な方向についての記録ヘッドの幅を短くすることができるという効果がある。
隣接する2つの記録ヘッドのうち、一方の記録ヘッドの突設部が設けられたことにより生じるデッドスペースに、他方の記録ヘッドの突設部が位置するように配置されるので、記録ヘッドの突設部により生じるデッドスペースを有効に使うことができるという効果がある。
以上の理由により、プリンタ本体において記録ヘッドの占めるスペースを減らすことができ、プリンタを小型化することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のインクジェットプリンタ1の全体構成図である。
【図2】本発明の一実施形態のインクジェットヘッド2の分解斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態のインクジェットヘッド2を図2に対してほぼ180度異なる方向から描図した分解斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態のインクジェットヘッド2とキャリッジ3の一部の斜視図である。
【図5】図4を矢印Fの向きから見た平面図である。
【図6】(a)は図5のX−X線における断面図である。
(b)は図5のY−Y線における断面図である。
(c)は図5のZ−Z線における断面図である。
【図7】図1において矢印Mの向きから見たキャリッジ3における4つのインクジェットヘッド2a,2b,2c,2dの配置を示す平面図である。
【図8】(a)は従来のインクジェットプリンタのインクジェットヘッドの正面図である。
(b)は、図8(a)において矢印Nの向きから見たインクジェットヘッドの取付構造を示す平面図である。
【符号の説明】
1…インクジェットプリンタ 2…インクジェットヘッド 3…キャリッジ 4…キャリッジレール 5…保湿ユニット 6…保湿キャップ 7…メンテナンスユニット 8…吸引キャップ 9…吸引ポンプ 10…廃インクタンク 11…清掃ブレード 12…インク受器 13…記録媒体 14…筐体フレーム 14a…基端フレーム部 14b,14c…支点受け部 14d…バネ受け部 14e,14f…ボルト挿通部(固定部) 14g,14h…側壁部 14i,14j…ヘッドチップ保持部 14k…放熱板 14m…コネクタ支持部 14n…流路形成部 14p…流路コネクタ 14r,14s…ボルト挿通孔 14t1,14t2…傾斜面 14u…傾斜面 14v…ボルト挿通部(固定部) 14w…側面14x,14y…ボルト挿通孔 14z…ボルト挿通部(固定部) 15…ヘッドチップ 15a…端部 15b…ノズル面 16a,16b…マニホールド 17…キャップ受け板 17a…開口部 18a,18b…フレキシブル配線基板19a,19b…駆動回路基板 20a,20b…内部コネクタ 21…外部コネクタ 22…配線支持板 23…フレキシブル配線基板 24…カバー 24a…コネクタ保持開口 25…インクタンク 26…インク供給管 27,28…ノズル列 30…可動支点部材 31…ネジ支軸 32…コイルバネ 34…可動支点部材 35…ネジ支軸 36…コイルバネ 38…板バネ 40,41,42,43…ボルト 44,45,46,47…ネジ穴 80…本体部 A…主走査方向 B…ホームポジション領域 C…記録領域 D…メンテナンス領域
Claims (9)
- ノズル列が設けられたヘッド面であって当該ノズル列の方向に沿って一方向に長いヘッド面を一端に有した本体部と、前記本体部に突設される突設部とを備える記録ヘッドの記録ヘッド搭載部への支持構造において、
前記記録ヘッドは、前記突設部として、
当該記録ヘッドを位置決めする時に前記記録ヘッド搭載部に設置された支点部材から前記一方向とほぼ同一方向の支持力を受けるための支点受け部を備え、
前記支点受け部が、前記一方向に垂直な方向であって、かつ前記ヘッド面の法線方向に垂直な方向を、法線方向とする前記本体部の端面に突設されて構成されることを特徴とする記録ヘッドの記録ヘッド搭載部への支持構造。 - 前記支点受け部が前記支点部材によって回転可能に支持されることを特徴とする請求項1に記載の記録ヘッドの記録ヘッド搭載部への支持構造。
- 前記記録ヘッドは、前記突設部として、
当該記録ヘッドを前記記録ヘッド搭載部に固定するための固定部を備え、
前記支点受け部と前記固定部とが前記本体部の同一端面に突設されて構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録ヘッドの記録ヘッド搭載部への支持構造。 - 前記記録ヘッドは、前記突設部として、
当該記録ヘッドを位置決めする時に前記記録ヘッド搭載部に設置されたバネから押圧力を受けるバネ受け部を備え、
前記バネ受け部が前記支点受け部に対して前記ヘッド面の長手方向に位置するように構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の記録ヘッドの記録ヘッド搭載部への支持構造。 - 記録ヘッドと、前記記録ヘッドを搭載するプリンタ本体とを備えるプリンタにおいて、
前記記録ヘッドは、ノズル列が設けられたヘッド面であって当該ノズル列の方向に沿って一方向に長いヘッド面を一端に有した本体部と、前記本体部に突設される突設部とを備え、
前記プリンタ本体に、前記記録ヘッドを支持する支点部材が備えられ、
前記記録ヘッドは、前記突設部として、
当該記録ヘッドを位置決めする時に前記支点部材から前記一方向とほぼ同一方向の支持力を受けるための支点受け部を備え、
前記支点受け部が、前記一方向に垂直な方向であって、かつ前記ヘッド面の法線方向に垂直な方向を、法線方向とする前記本体部の端面に突設されて構成されることを特徴とするプリンタ。 - 前記支点受け部が前記支点部材によって回転可能に支持されることを特徴とする請求項5に記載のプリンタ。
- 前記記録ヘッドは、前記突設部として、
当該記録ヘッドを前記プリンタ本体に固定するための固定部を備え、
前記支点受け部と前記固定部とが前記本体部の同一端面に突設されて構成されることを特徴とする請求項5又は6に記載のプリンタ。 - 前記記録ヘッドを位置決めする時に前記支点部材へ前記記録ヘッドを押圧する位置にバネを備え、
前記記録ヘッドは、前記突設部として、
前記バネから押圧力を受けるバネ受け部を備え、
前記バネ受け部が前記支点受け部に対して前記ヘッド面の長手方向に位置するように構成されることを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載のプリンタ。 - 隣接する2つの記録ヘッドのうち、
一方の記録ヘッドの突設部が設けられたことにより生じるデッドスペースに、
他方の記録ヘッドの突設部が位置するように配置されることを特徴とする請求項5〜8のいずれか一項に記載のプリンタ。
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