JP2009001027A - インクジェットヘッド - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外部コネクタ(ヘッド側コネクタ)21を、配線支持板(コネクタ取付基板)22を介して筐体フレーム14に取り付ける。配線支持板22は、ヘッド側ガイド22a、22aをコネクタ支持部14mに係合させることで取り付けられる。配線支持板22は外部コネクタ21が本体側コネクタ31bと嵌合する方向に略直交する方向に移動可能であるとともに、本体側コネクタ31bと嵌合する方向に固定されている。
【選択図】図5
Description
本発明の課題はヘッド側コネクタを本体側コネクタに容易に嵌合できるインクジェットヘッドを安価に提供できるようにすることである。
前記コネクタ取付基板を前記外部機器側コネクタと嵌合する方向に固定する筐体と、を備え、
前記ヘッド側コネクタは前記外部機器側コネクタとの嵌合方向が前記コネクタ取付基板の厚み方向に対して垂直になるように固定され、
前記筐体は、前記ヘッド側接続ユニットを支持するコネクタ支持部を有し、
前記コネクタ取付基板は、そのコネクタ取付基板の両側縁部に設けた溝で前記コネクタ支持部の縁部と係合することを特徴とする。
本実施形態に係るインクジェットプリンタ1では、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4色のインクを吐出できるよう、合計で4個のインクジェットヘッド2,2,…がキャリッジ3に設置される。中央に図示されるインクジェットヘッド2の奥側にもう1つのインクジェットヘッド2が配置されている。
なお、カラー表現するためにはインクジェットヘッドを通常4個以上用いる。インクジェットヘッドの数を4〜8個とするカラープリンタが実用されている。
吸引ポンプ9はシリンダーポンプやチューブポンプを有して構成される。吸引ポンプ9は吸引キャップ8がノズル面15bを覆った状態で作動することにより、吐出口からインクジェットヘッド2内部のインクを異物とともに吸引するための吸引力を発生する。
本実施形態のインクジェットヘッド2は、筐体フレーム14と、インクジェットヘッドチップ(以下単に「ヘッドチップ」という。)15と、2つのマニホールド16a,16bと、キャップ受け板17と、2つのフレキシブル配線基板18a,18bと、2つの駆動回路基板19a,19bと、外部コネクタ21と、配線支持板22と、フレキシブル配線基板23と、カバー24とを備えて構成される。
ヘッドチップ15の端部15aには多数のノズルが矢印E方向に連続して設けられている。具体的には、ノズル形状の孔を加工した金属や樹脂等からなるプレート(ノズルプレート)を端部15aの加圧室出口が設けられた端面に貼付することによりヘッドチップ15の所定位置にノズルを設ける。その結果、ノズル出口がノズル面15bに配置される。この矢印E方向に連続して設けられたノズルの列をノズル列ということとする。インクジェットヘッド2はノズル列が2列構成されたものである。これらのノズルの出口がインク吐出口となる。ヘッドチップ15は矢印E方向に長尺な外形を有する。インクジェットヘッド2は矢印E方向と図1に図示された主走査方向Aとが直交するようにキャリッジ3に搭載される。
駆動回路基板19a,19bと外部との電気的接続は外部コネクタ21、フレキシブル配線基板23、内部コネクタ20a,20bにより行われる。内部コネクタ20a,20bは駆動回路基板19a,19bにそれぞれ実装されている。フレキシブル配線基板23の外部電極は外部コネクタ21に接続されており、この外部電極を含むフレキシブル配線基板23の一端部は配線支持板22上に貼付されて支持されている。フレキシブル配線基板23の他端部は二股に分かれるように配線支持板22から延設され、その先端にそれぞれ内部電極が形成されている。これらの内部電極が各内部コネクタ20a,20bに接続される。インクジェットヘッド2の実装時には、外部コネクタ21はキャリッジ3に設置されたコネクタに接続される。
キャップ受け板17はマニホールド16a,16bに取り付けられる。このとき、キャップ受け板17に設けられた開口部17aを介してノズル面15bが露出する。
筐体フレーム14に形成された流路コネクタ14pに図1に示したインク供給管26からインクが供給される。流路コネクタ14p及び流路形成部14n内に連続してインク流路が形成されており、このインク流路が各マニホールド16a,16bに形成されたインク流路に接続する。マニホールド16a,16bに到達するインクはフィルタa3,a4を通過して、さらにヘッドチップ15に形成されたインク流路(加圧室)に導入される。
キャップ受け板17は吸引キャップ8や保湿キャップ6を受けて、これらと密着するものである。
ヘッドチップ15の両端部がヘッドチップ保持部14i,14jにそれぞれ保持される。ヘッドチップ15、2つのマニホールド16a,16b、キャップ受け板17及び基端フレーム部14aは互いに接着剤により固定される。
駆動回路基板19a,19bは放熱板14kに接合される。コネクタ支持部14mは外部コネクタ21を支持する。
筐体フレーム14にカバー24が取り付けられ、ヘッド筐体の4側面と上端面(=ノズル面15bと反対側の面)が構成される。ヘッド筐体の上端面を構成するカバー24の端面には、コネクタ保持開口24aが形成されている。筐体フレーム14にカバー24が取り付けられると、外部コネクタ21及び配線支持板22はコネクタ保持開口24aによって保持される。
また、基端フレーム部14aの外周には3つの支点当接部14b,14c,14dと、2つのボルト挿通部14e,14fとが付設されている。3つの支点当接部14b,14c,14dはキャリッジ3へインクジェットヘッド2を位置決めする際に、キャリッジ3側の3支点に当接して支持される部分である。位置決め後、インクジェットヘッド2をキャリッジ3に固定するためのボルトがボルト挿通部14e,14fに穿設されたボルト挿通孔に挿通される。
筐体フレーム14はカバー24とともにインクジェットヘッド2の筐体をなす構成要素であり、基端フレーム部14a、コネクタ支持部14mを備えて構成される。
基端フレーム部14aはインクジェットヘッド2をキャリッジ3に固定するための構成要素であり、さらに、ヘッドチップ15、マニホールド16a,16b及びキャップ受け板17を収納する形態に形成されている。
コネクタ支持部14mは側壁部14g、14hを架け渡す形態を有し、且つ外部コネクタ21が後述する本体側コネクタ31bと嵌合する方向に略直交する形態で設けられる。コネクタ支持部14mは後述するヘッド側ガイド22a、22aが係合した状態で、外部コネクタ21を嵌合方向に固定する。
コネクタ支持部14mには図4(b)に示すように略矩形の切欠部(コネクタ支持切欠)14rが形成されており、配線支持板22を支持できるようになっている。切欠部14rの互いに対向する2ヶ所の縁部14q、14qは、ヘッド側ガイド22a、22aが係合した状態で、配線支持板22が嵌合方向に対して略直交する方向に移動可能な形態に形成される。
図5に示すように配線支持板22は略矩形状の形状を有し、上縁部に外部コネクタ21が固定される。配線支持板22の両側縁部にはコネクタ支持部14mの縁部14q、14qと係合する溝を有したヘッド側ガイド22a、22aが設けられている。ヘッド側ガイド22a、22aは、ヘッド側コネクタ21の嵌合方向への移動を規制するとともに、ヘッド側コネクタ21が嵌合方向に対して略直交する方向に移動するときにヘッド側コネクタ21をガイドする。
ヘッド側ガイド22a、22aの形状は、縁部14q、14qと係合した状態で、外部コネクタ21がコネクタ支持部14mに対してほぼ平行に移動できるとともに、外部コネクタ21が嵌合方向に固定されるように設定される。
具体的には、ヘッド側ガイド22a、22aの溝の底部の間隔(図5(a)におけるw2)は、縁部14q、14qの間隔(図4におけるw3)よりも狭く設定される。このことで、切欠部14rの形状は、ヘッド側接続ユニット27の切欠部14rにおける断面よりも大きく形成される。なお、w2とw3の差は、具体的には配線支持板22が外部コネクタ21と本体側コネクタ31bと嵌合軸のずれの範囲内で自身の幅方向(図5(b)における左右方向)に移動できる様、実際に生じ得る嵌合軸のずれの大きさに対応して設定される。こうして、切欠部14rは、ヘッド側接続ユニット27の切欠部14rにおける断面よりも大きな形状を有する。
また、ヘッド側ガイド22a、22aの先端の間隔(図5(a)におけるw’1)は縁部14q、14qの間隔よりも広く設定される。このことで、外部コネクタ21は、筐体フレーム14によって嵌合方向に固定される。
また、ヘッド側ガイド22a、22aは、外部コネクタ21と本体側コネクタ31bの嵌合を阻害しないよう、外部コネクタ21が本体側コネクタ31bと嵌合する嵌合方向に対して、外部コネクタ21より後ろ側か若しくは外部コネクタ21とほぼ同位置に設置される。
インクジェットヘッド2が組み上げられた状態では、図7に示すように外部コネクタ21は本体側コネクタ31bと嵌合可能な形態でコネクタ保持開口24aから露出する。このとき、ヘッド側コネクタ27は、図6に示すように、配線支持板22がコネクタ保持開口24aの長辺(図6における下側の辺)側に位置するようにして配置される。
なお、w4、w5、h4、h5の具体的な値は、外部コネクタ21が、本体側コネクタ31bとの嵌合軸のずれの範囲内で嵌合方向と略直交する方向に移動できる様、実際に生じ得る嵌合軸のずれの大きさに対応して設定される。
キャリッジ3はインクジェットヘッド2、2、…を保持し、インクジェットヘッド2、2、…を走査するための構成要素である。キャリッジ3は、ヘッド保持部(非図示)と、ヘッド接続基板31を備えて構成される。
ヘッド保持部はキャリッジ3の底部に設けられており、基端フレーム部14aを挟持することでインクジェットヘッド2を保持する構成を有する。
ヘッド接続基板31はインクジェットヘッド2を制御手段と接続するための構成要素であり、キャリッジ3の記録媒体13と対向する面に設けられる。ヘッド接続基板31は、図8に示すように、基板本体31a、本体側コネクタ31b、本体側ガイド31c、側壁挟持部31dを備えて構成される。これらの構成要素の数と配置は、インクジェットヘッド2、2、…の数と配置に応じて設定される。
本体側ガイド31cの内法のうち、長辺の長さは配線支持板22の外部コネクタ21側端部の幅に応じて設定される。また、短辺の長さは外部コネクタ21の厚さと配線支持板22の厚さの和に応じて設定される。
まず、インクジェットヘッド2を、外部コネクタ21と本体側コネクタ31bが対向する様にしてキャリッジ3のヘッド保持部に挿入する。挿入に引き続いて、インクジェットヘッド2を本体側コネクタ31bに向けて移動させ、外部コネクタ21と本体側コネクタ31bとを嵌合させる。この時、外部コネクタ21及び配線支持板22は本体側ガイド31cに設けられた傾斜面に当接することで、本体側コネクタ31bに近づくにつれて外部コネクタ21と本体側コネクタ31bの嵌合軸が一致するようにして案内される。こうして外部コネクタ21は本体側コネクタ31bと嵌合可能な位置まで案内される。
こうして外部コネクタ21は本体側コネクタ31bと嵌合可能な位置までガイドされ、本体側コネクタ31bと嵌合する。
また、配線支持板22は外部コネクタ21を筐体フレーム14に設置する機能と、外部コネクタ21を嵌合軸に略直交する方向にガイドする機能とを有するので、インクジェットヘッド2の部品点数を少なくすることができる。これらのことにより、ヘッド側コネクタのコネクタ位置調節が可能なインクジェットヘッド2を安価に作製できる。
例えば、外部コネクタ21はコネクタ支持部14mに係合する部位を有して形成されてもよい。このとき、外部コネクタ21は、配線支持板22を介さずに、嵌合方向に略直交する方向に移動自在な形態でインクジェットヘッドに取り付けられる。
また、コネクタ支持部14mには切欠部14rでなく開口部(コネクタ支持開口)が設けられることとしてもよい。開口部を縁部にヘッド側ガイド22a、22aが係合する形態とするとともに、開口部のヘッド側接続ユニット27の開口部における断面よりも大きくすることで、外部ユニット21を嵌合方向に略直交する方向に移動自在な形態で取り付けることができる。
2 インクジェットヘッド
3 キャリッジ
14 筐体フレーム
14a 基端フレーム部
14g、14h 側壁部
14m コネクタ支持部
14q 縁部
14r 切欠部(コネクタ支持切欠)
21 外部コネクタ(ヘッド側コネクタ)
22 配線支持板(コネクタ取付基板)
22a ヘッド側ガイド
24 カバー
24a コネクタ保持開口(コネクタ露出開口)
27 ヘッド側接続ユニット
31 ヘッド接続基板
31a 基板本体
31b 本体側コネクタ(外部機器側コネクタ)
31c 本体側ガイド
Claims (4)
- インクを吐出するインクジェットヘッドであって、
外部機器側コネクタと嵌合するヘッド側コネクタと、前記ヘッド側コネクタが固定され、前記ヘッド側コネクタが前記外部機器側コネクタと嵌合する方向に対して略直交する方向に移動可能なコネクタ取付基板と、を有するヘッド側接続ユニットと、
前記コネクタ取付基板を前記外部機器側コネクタと嵌合する方向に固定する筐体と、を備え、
前記ヘッド側コネクタは前記外部機器側コネクタとの嵌合方向が前記コネクタ取付基板の厚み方向に対して垂直になるように固定され、
前記筐体は、前記ヘッド側接続ユニットを支持するコネクタ支持部を有し、
前記コネクタ取付基板は、そのコネクタ取付基板の両側縁部に設けた溝で前記コネクタ支持部の縁部と係合することを特徴とするインクジェットヘッド。 - 前記ヘッド側コネクタに電気的に接続されるフレキシブル配線基板の一端部はコネクタ取付基板に貼付されて支持されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。
- 前記ヘッド側コネクタが固定されている前記コネクタ取付基板の面に、前記フレキシブル配線基板が貼付され支持されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェットヘッド。
- 前記筐体は、前記ヘッド側コネクタが前記外部機器側コネクタと嵌合する方向に略直交し、前記ヘッド側コネクタを前記外部機器側コネクタと嵌合可能に露出するコネクタ露出開口を有し、
前記コネクタ露出開口の形状は、前記ヘッド側接続ユニットの断面よりも大きいことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェットヘッド。
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