JP4911720B2 - 身体表面保護用組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、身体の表面(皮膚、毛髪等)の障害を防止または軽減する用途に使用される組成物、すなわち、身体表面保護用組成物、に関する。
特に、本発明は、皮膚および毛髪のバリア機能の回復促進および機能低下防止効果に優れる身体表面保護用組成物に関する。
皮膚バリア機能とは、皮膚の外から体内への異物の侵入を防ぐ機能と、体内の水分が外へ逃げるのを防ぐ機能である。この皮膚バリア機能が低下すると、外界からの刺激により肌荒れやかぶれのような皮膚炎を起こしたり、また皮膚からの水分の蒸散量が増加することによりカサカサした乾燥肌となり、かゆみを引き起こしたり皮膚トラブルを生じやすくなる。
また、毛髪バリア機能とは、主として水分および水溶性成分が外へ逃げるのを防ぐ機能である。この毛髪バリア機能が低下すると、毛髪の引張り強度や粘弾特性が低下し、手触りの低下、ヘアスタイリングの困難、つやなどの外見の低下などを招くのみでなく、ひいては枝毛や切れ毛などの障害の原因となる。
従来、このような皮膚および毛髪の乾燥状態を改善・予防する目的で保湿剤を化粧料に配合することが行われている。例えば、特許文献1では、保湿剤としてグリセリン、エチレングリコール等のポリオール、尿素、ヒアルロン酸、アミノ酸等の保湿剤を配合した皮膚化粧料が開示されている。しかしながら、この化粧料ではその効果は一時的であり上記問題の解決には不十分である。また、この化粧料は、身体の表面の障害を防止または軽減する用途に使用されるものではなく、皮膚バリア機能の改善促進および機能低下防止効果に関しては何ら記載されていない。しかも、近年の皮膚科学の研究によれば、単なる保湿剤を皮膚表面に塗布することは、短時間は皮膚の水分を向上するが、実際には皮膚が本来有する皮膚内に水分を保持する働きを阻害する場合が有り、却って皮膚の状態を損ねることが知られている。
また、たとえば特許文献2では、2鎖2親水基含有陰イオン界面活性剤を含有せる組成物が開示されており、保湿効果のある化粧料として用いられることが示されている。しかし、この組成物も、身体の表面の障害を防止または軽減する用途に使用されるものではなく、皮膚バリア機能の改善促進および機能低下防止効果に関しては何ら記載されておらず、そのような働きを有する化合物も開示されていない。
さらに、特許文献3にあっては、多価アルコールに特定の2鎖型のアミド化合物を併用することによってべたつきのない保湿性のある組成物が開示されている。しかし、これについても保湿性の本質は多価アルコールであり、特許文献1と同様、身体の表面の障害を防止または軽減する用途に使用されるものではなく、皮膚バリア機能の改善促進および機能低下防止効果に関しては何ら記載されておらず、2鎖型のアミド化合物は組成物適用時のべたつきを低減する働きのみ開示されている。
特許文献4には、アシル基2長鎖2極性基含有陰イオン界面活性剤を含有する低刺激性の組成物が開示されているが、低刺激性であることが開示されているのみで、身体の表面の障害を防止または軽減する用途に使用されるものではなく、積極的に皮膚バリア機能の改善促進および機能低下防止する効果については何ら記載されていない。
特許文献5には、ジェミニ(双子)型界面活性剤を用いた皮膚障害や代謝障害の改善剤が開示されているが、この文献の開示するジェミニ型界面活性剤は、生理活性物質を皮膚または粘膜を経由して浸透させるための担体に過ぎず、それ自体には皮膚バリア機能の改善促進および機能低下防止効果は認められていない。
一方で、皮膚バリア性を改善する物質として天然および合成によって得られたスフィンゴ脂質の一種、たとえばセラミド類が良く知られており、たとえば特許文献6においては各種セラミドを用いた液晶組成物が、特許文献7においてはセラミドまたはセラミド類似構造物を用いた皮膚外用剤が、特許文献8においてはセラミド類を用いたスキンケア用剤が開示され、皮膚のターンオーバーを改善することや肌荒れを改善する効果や浸透性と保湿性が優れた組成物が示されている。しかし、これらの発明に用いられる何れのセラミドも水に対する溶解性が低く、組成物を作成する上で困難を伴うのみならず、皮膚や毛髪の内部に浸透させるには工夫が必要であり、配合の自由度に制約を与えるものであった。
このように、身体表面すなわち皮膚および毛髪のバリア機能の回復促進効果が高く、水溶性の良い原料が望まれてきた。
他方、本発明者らは、特許文献9において、分子内にヒドロキシル基、アミノ基、チオール基から選ばれるから選ばれる1種以上のm個の官能基を有する化合物から選ばれる1種以上の化合物とN−長鎖アシル酸性アミノ酸無水物とを反応させてなる、N−長鎖アシル酸性アミノ酸誘導体を含むアシル基含有組成物からなる界面活性剤とその製造方法を開示している。この公報においては、得られた界面活性剤が、低濃度で界面活性能を示すこと、刺激性が低いこと等が確認されている。
特開2000−191499号公報 特開平10−218754号公報 特開平10−203956号公報 特開平10−219278号公報 WO2005/39642号公報 特開平9−124432号公報 特開平5−213731号公報 特開2001−39859号公報 特開2002−167313号公報
本発明の目的は皮膚トラブル等により生じる皮膚および毛髪バリア機能の回復促進効果に優れる身体表面保護用組成物の提供を目的とするものである。
本発明者らが鋭意検討した結果、分子内に疎水基と親水基とを2個以上づつ有する化合物である多鎖多親水基型化合物が、皮膚トラブル等により生じる皮膚および毛髪のバリア機能の改善効果に優れることが判明した。
前述のとおり、この多鎖多親水基型化合物は界面活性剤として知られているが、皮膚および毛髪のバリア機能の改善効果については全く知られていない。
また、多鎖多親水基型化合物と基本構成単位がほぼ同じである1鎖1親水基型化合物は、皮膚バリア機能の回復促進効果を得ることができないばかりか、逆にバリア機能を低下させる。
したがって、多鎖多親水基型化合物が皮膚および毛髪のバリア機能の改善効果を有することは、実に驚くべきことである。
また、本発明者らは、本発明の皮膚および毛髪のバリア機能の改善効果は、多鎖多親水基型化合物が液晶を形成するものであると向上すること、そして、液晶の形成は、多鎖多親水基型化合物を油性成分と組み合わせることにより容易となることを見出した。
すなわち、本発明は、成分(A)として、疎水基と親水基とを分子内に2個以上づつ有する多鎖多親水基型化合物の少なくとも1種を含有する身体表面保護用組成物である。
そして、成分(A)の多鎖多親水基型化合物は、その疎水基のうちの少なくとも1個がアシル基であり、その親水基のうちの少なくとも1個がカルボキシル基、スルホン酸基、硫酸エステル基、リン酸エステル基、または、それらの塩であることが好ましく、さらに、前記多鎖多親水基型化合物は、分子内にアミノ酸残基を有するものであることが好ましい。
さらに、成分(A)の多鎖多親水基型化合物は、下記一般式(1)で示される化合物であることが好ましい。
Figure 0004911720
(一般式(1)において、Xは、分子量100万以下のスペーサーであり、互いに同一でも異なっていてもよいm個の官能基残基を有し、それ以外の置換基を有していてもよい。Qは、下記一般式(2)で示される置換基であり、それぞれ互いに同一でも異なっていてもよい。
Figure 0004911720
一般式(2)において、Zは、Xの有する官能基残基との結合部であり、R1は炭素原子数2〜20の飽和または不飽和の置換基で置換されていてもよい炭化水素基を示し、R2は水素、または、置換基で置換されていてもよい炭素原子数1〜3の低級アルキル基を示し、Yはカルボキシル基、スルホン酸基、硫酸エステル基、リン酸エステル基またはそれらの塩のいずれかを示す。j、kはそれぞれ独立に0,1,2のいずれかであり、かつj、kは同時に0となることはない。nは2〜20の整数を示す。また、mはm≧nである整数を示す。)
特に、成分(A)の前記多鎖多親水基型化合物は、下記一般式(3)で示される化合物であることが好ましい。
Figure 0004911720
(一般式(3)において、R11、R12はそれぞれ独立に炭素原子数8〜20の飽和または不飽和の置換基で置換されていてもよい炭化水素基を示し、R21、R22はそれぞれ独立に水素、または、置換基で置換されていてもよい炭素原子数1〜3の低級アルキル基を示し、Y’はそれぞれ独立にカルボキシル基またはその塩を示し、Wはそれぞれ独立に−O−、−S−、−NR’−(R’は水素、または、置換基で置換されていてもよい炭素原子数1〜10の炭化水素基)を示し、Tは炭素原子数が1〜20のスペーサーを示す。j1、j2、k1、k2はそれぞれ独立に0,1,2のいずれかであり、かつj1とk1、k2とj2が同時に0となることはない。)
また、成分(A)の多鎖多親水基型化合物は液晶を形成することが好ましく、そのために、身体表面保護用組成物は、さらに成分(B)として、油性成分を含むことが好ましい。
なお、本発明において、多鎖多親水基型化合物とは、疎水基と親水基とを分子内に2個以上づつ有する化合物をいうものをいい、疎水基は必ずしも鎖式化合物には限られない。
本発明の組成物は、皮膚トラブル等により生じる皮膚および毛髪バリア機能の回復促進効果に優れる。
さらに、本発明の組成物は、特に、ダメージを受けた毛髪の毛先部分の損傷に対する改善効果に優れる。
以下、本発明を、特にその実施様態を中心に、詳細に説明する。
本発明の身体表面保護用組成物に用いられる成分(A)は、分子内に疎水基と親水基とを2個以上づつ有する多鎖多親水基型化合物であり、この構造であれば、これまで公知になっている如何なる化合物でもよい。
また、2個以上の疎水基、親水基は、互いに同一でも異なっていてもよい。
成分(A)の多鎖多親水型化合物の親水基としては、カルボキシル基、スルホン酸基、硫酸残基、リン酸残基、それらの塩、オキシアルキレン基、ポリエチレングリコール基、アミノ基、4級アンモニウム基、ピリジニウム基、スルホニウム基またはそれらの塩等をが挙げられる。
成分(A)の多鎖多親水基型化合物の疎水基としては、炭素数2〜20個の飽和または不飽和の直鎖、分枝鎖、環状鎖からなるものが挙げられる。
成分(A)の多鎖多親水基型化合物の疎水基としては、具体的には、n−アセチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−トリデシル、n−テトラデシル、n−ペンタデシル、n−ヘキサデシル、n−ヘプタデシル、n−オクタデシル、n−ノナデシル、n−エイコシル等の各残基や、これらの分枝鎖異性体、並びにこれらに対応した、1カ所、2カ所または3カ所に不飽和部分を有する不飽和残基等が挙げられる。これらの中では、炭素数8〜20の長鎖疎水基が好ましい。
また、成分(A)の多鎖多親水基型化合物の疎水基としては、飽和または不飽和の脂肪酸から誘導されるアシル基が挙げられる。これらの中では、炭素原子数2〜20、より好ましくは炭素原子数8〜20の飽和または不飽和の脂肪酸から誘導されるものが好ましく、その形状は直鎖、分枝鎖、環状いずれでもよい。
このようなアシル基としては、例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、アラキン酸のような直鎖脂肪酸;
2−ブチル−5−メチルペンタン酸、2−イソブチル−5−メチルペンタン酸、ジメチルオクタン酸、ジメチルノナン酸、2−ブチル−5−メチルヘキサン酸、メチルウンデカン酸、ジメチルデカン酸、2−エチル−3−メチルノナン酸、2,2−ジメチル−4−エチルオクタン酸、メチルドコサン酸、2−プロピル−3−メチルノナン酸、メチルトリデカン酸、ジメチルドデカン酸、2−ブチル−3−メチルノナン酸、メチルテトラデカン酸、エチルトリデカン酸、プロピルドデカン酸、ブチルウンデカン酸、ペンチルデカン酸、ヘキシルノナン酸、2−(3−メチルブチル)−3−メチルノナン酸、2−(2−メチルブチル)−3−メチルノナン酸、ブチルエチルノナン酸、メチルペンタデカン酸、エチルテトラデカン酸、プロピルトリデカン酸、ブチルドデカン酸、ペンチルウンデカン酸、ヘキシルデカン酸、ヘプチルノナン酸、ジメチルテトラデカン酸、ブチルペンチルヘプタン酸、トリメチルトリデカン酸、メチルヘキサデカン酸、エチルペンタデカン酸、プロピルテトラデカン酸、ブチルトリデカン酸、ペンチルドデカン酸、ヘキシルウンデカン酸、ヘプチルデカン酸、メチルヘプチルノナン酸、ジペンチルヘプタン酸、メチルヘプタデカン酸、エチルヘキサデカン酸、エチルヘキサデカン酸、プロピルペンタデカン酸、ブチルテトラデカン酸、ペンチルトリデカン酸、ヘキシルドデカン酸、ヘプチルウンデカン酸、オクチルデカン酸、ジメチルヘキサデカン酸、メチルオクチルノナン酸、メチルオクタデカン酸、エチルヘプタデカン酸、ジメチルヘプタデカン酸、メチルオクチルデカン酸、メチルノナデカン酸、メチルノナデカン酸、ジメチルオクタデカン酸、ブチルヘプチルノナン酸のような分岐脂肪酸;
オクテン酸、ノネン酸、デセン酸、カプロレイン酸、ウンデシレン酸、リンデル酸、トウハク酸、ラウロレイン酸、トリデセン酸、ツズ酸、ミリストレイン酸、ペンタデセン酸、ヘキサデセン酸、パルミトレイン酸、ヘプタデセン酸、オクタデセン酸、オレイン酸、ノナデセン酸、ゴンドイン酸のような直鎖モノエン酸;
メチルヘプテン酸、メチルノネン酸、メチルウンデセン酸、ジメチルデセン酸、メチルドデセン酸、メチルトリデセン酸、ジメチルドデセン酸、ジメチルトリデセン酸、メチルオクタデセン酸、ジメチルヘプタデセン酸、エチルオクタデセン酸のような分岐モノエン酸;
リノール酸、リノエライジン酸、エレオステアリン酸、リノレン酸、リノレンエライジン酸、プソイドエレオステアリン酸、パリナリン酸、アラキドン酸のようなジまたはトリエン酸;
オクチン酸、ノニン酸、デシン酸、ウンデシン酸、ドデシン酸、トリデシン酸、テトラデシン酸、ペンタデシン酸、ヘプタデシン酸、オクタデシン酸、ノナデシン酸、ジメチルオクタデシン酸のようなアセチレン酸;
メチレンオクタデセン酸、メチレンオクタデカン酸、アレプロール酸、アレプレスチン酸、アレプリル酸、アレプリン酸、ヒドノカルピン酸、ショールムーグリン酸、ゴルリン酸、α−シクロペンチル酸、α−シクロヘキシル酸、α−シクロペンチルエチル酸のような環状酸;
から誘導されるアシル基が挙げられる。
また、天然油脂から得られる脂肪酸由来のアシル基も好ましく用いられ、炭素原子数2〜20の飽和または不飽和脂肪酸を80%以上含む天然油脂から得られる混合脂肪酸由来のアシル基が好ましい。
このような天然油脂から得られる脂肪酸由来のアシル基としては、例えば、ヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸、アマニ油脂肪酸、ヒマワリ油脂肪酸、大豆油脂肪酸、ゴマ油脂肪酸、ヒマシ油脂肪酸、オリーブ油脂肪酸、ツバキ油脂肪酸、菜種油脂肪酸、パーム核油脂肪酸等から誘導されるアシル基等が挙げられる。
これらのアシル基は、2種以上組み合わせて用いてもよい。
成分(A)の多鎖多親水基型化合物を塩とする場合には、例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、多価金属塩、アンモニウム塩、有機アミン塩、塩基性アミノ酸塩等とすることができる。これは、具体的には、ナトリウム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属、アルミニウム、亜鉛、鉄、コバルト、チタン、ジルコニウム等の金属、アンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン等の有機アミン、アルギニン、リジン等の塩基性アミノ酸等から任意に選ばれる1種または2種以上との塩である。これらの中でも、ナトリウム塩、カリウム塩、有機アミン塩、塩基性アミノ酸塩が特に好ましい。
本発明においては、成分(A)の多鎖多親水基型化合物の少なくとも1種が、一般式(1)で示される化合物であることが好ましい。
Figure 0004911720
ここで、一般式(1)で示される化合物には、光学異性体、例えば、D−体、L−体、ラセミ体が存在するが、いずれであってもよい。
一般式(1)において、Xは、分子量100万以下のスペーサーであり、互いに同一でも異なっていてもよいm個の官能基残基を有し、それ以外の置換基を有していてもよく、直鎖、分枝鎖、環状鎖(芳香族炭化水素鎖)いずれでもよい。ここで、スペーサーとは、化合物中で複数の原子団を連結する部分をいう。
前記官能基残基としては、ヒドロキシル基、アミノ基、チオール基の残基、すなわち、−O−、−NR’−(ここで、R’は水素または置換基で置換されていてもよい炭素原子数1〜10の炭化水素基)、−S−、が挙げられる。
Xの具体例としては、例えば、セリン、トレオニン、システイン、シスチン、シスチンジスルホキシド、シスタチオニン、メチオニン、アルギニン、リジン、チロシン、ヒスチジン、トリプトファン、オキシプロリン等のアミノ酸類;
アミノエタノール、アミノプロパノール、アミノブタノール、アミノペンタノール、アミノヘキサノール、アミノプロパンジオール、アミノエチルエタノールアミン、アミノエチルアミノエタノール、アミノクレゾール、アミノナフトール、アミノナフトールスルホン酸、アミノヒドロキシ安息香酸、アミノヒドロキシブタン酸、アミノフェノール、アミノフェネチルアルコール、グルコサミン等の分子内にアミノ基とヒドロキシル基を有する化合物類;
メルカプトエタノール、メルカプトフェノール、メルカプトプロパンジオール、グルコチオース等の分子内にチオール基とヒドロキシル基を有する化合物類;
アミノチオフェノール、アミノトリアゾールチオール等の分子内にチオール基とアミノ基を有する化合物類;
の残基が挙げられる。
また、Xは、タンパク質やペプチド等、またはそれらを加水分解したものの残基でもよい。
また、Xの具体例としては、例えば、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、シクロヘキサンジオール、ジメチロールシクロヘキサン、ネオペンチルグリコール、1,8−オクタンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、イソプレングリコール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ソルバイト、カテコール、レゾルシン、ヒドロキノン、ビスフェノールA、ビスフェノールF、水添ビスフェノールA、水添ビスフェノールF、ダイマージオール、ジメチロールプロピオン酸、ジメチロールブタン酸、酒石酸、ジヒドロキシ酒石酸、メバロン酸、3,4−ジヒドロキシけい皮酸、3,4−ジヒドロキシヒドロけい皮酸、ヒドロキシ安息香酸、ジヒドロキシステアリン酸、ジヒドロキシフェニルアラニン等およびこれらの各異性体等の2価ヒドロキシル化合物;
グリセリン、トリオキシイソブタン、1,2,3−ブタントリオール、1,2,3−ペンタントリオール、2−メチル−1,2,3−プロパントリオール、2−メチル−2,3,4−ブタントリオール、2−エチル−1,2,3−ブタントリオール、2,3,4−ペンタントリオール、2,3,4−ヘキサントリオール、4−プロピル−3,4,5−ヘプタントリオール、2,4−ジメチル−2,3,4−ペンタントリオール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,4−ペンタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリヒドロキシステアリン酸等の3価ポリヒドロキシル化合物;
ペンタエリスリトール、エリスリトール、1,2,3,4−ペンタンテトロール、2,3,4,5−ヘキサンテトロール、1,2,4,5−ペンタンテトロール、1,3,4,5−ヘキサンテトロール、ジグリセリン、ソルビタン等の4価ポリヒドロキシル化合物;
アドニトール、アラビトール、キシリトール、トリグリセリン等の5価ポリヒドロキシル化合物;
ジペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトール、イジトール、イノシトール、ダルシトール、タロース、アロース等の6価ポリヒドロキシル化合物;
またはこれらの脱水縮合物、ポリグリセリン等が挙げられる。
また、糖類、例えば、エリスロース、スレオース、エリスルロース等のテトロース;
リボース、アラビノース、キシロース、リクソース、キシルロース、リブロース等のペントース;アロース、アルトロース、グルコース、マンノース、ギューロース、イドース、ガラクトース、タロース、フラクトース、ソルボース、プシコース、タガトース等のヘキソース等の単糖類;
マルトース、イソマルトース、セロビオース、ゲンチオビオース、メリビオース、ラクトース、ツラノース、トレハロース、サッカロース、マンニトリオース、セロトリオース、ゲンチアノース、ラフィノース、メレチトース、セロテトロース、スタキオース等のオリゴ糖類;
等のポリヒドロキシル化合物の残基が挙げられる。
また、Xは、その他の糖類、例えば、ヘプトース、デオキシ糖、アミノ糖、チオ糖、セレノ糖、アルドン酸、ウロン酸、糖酸、ケトアルドン酸、アンヒドロ糖、不飽和糖、糖エステル、糖エーテル、グリコシド等の残基でもよく、デンプン、グリコーゲン、セルロース、キチン、キトサン等の多糖類またはそれらを加水分解したものの残基でもよい。
また、Xの具体例としては、例えば、N,N’−ジメチルヒドラジン、エチレンジアミン、N,N’−ジメチルエチレンジアミン、ジアミノプロパン、ジアミノブタン、ジアミノペンタン、ジアミノヘキサン、ジアミノヘプタン、ジアミノオクタン、ジアミノノナン、ジアミノデカン、ジアミノドデカン、ジアミノアジピン酸、ジアミノプロパン酸、ジアミノブタン酸およびこれらの各異性体等の脂肪族ジアミン類;
ジエチレントリアミン、トリアミノヘキサン、トリアミノドデカン、1,8−ジアミノ−4−アミノメチル−オクタン、2,6−ジアミノカプリン酸−2−アミノエチルエステル、1,3,6−トリアミノヘキサン、1,6,11−トリアミノウンデカン、ジ(アミノエチル)アミンおよびこれらの各異性体等の脂肪族トリアミン類;
ジアミノシクロブタン、ジアミノシクロヘキサン、3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミン、トリアミノシクロヘキサン等の脂環族ポリアミン類;
ジアミノベンゼン、ジアミノトルエン、ジアミノ安息香酸、ジアミノアントラキノン、ジアミノベンゼンスルホン酸、ジアミノ安息香酸、およびこれらの各異性体等の芳香族ポリアミン類;
ジアミノキシレン、ジ(アミノメチル)ベンゼン、ジ(アミノメチル)ピリジン、ジ(アミノメチル)ナフタレン、およびこれらの各異性体等の芳香脂肪族ポリアミン類;
ジアミノヒドロキシプロパンおよびこれらの各異性体等のヒドロキシル基が置換したポリアミン類;
等のポリアミノ化合物の残基が挙げられる。
さらにXの具体例としては、例えば、ジチオエチレングリコール、ジチオエリトリトール、ジチオトレイトール等のジチオール化合物の残基が挙げられる。
Xは、炭素数1〜40であることが好ましく、炭素数1〜20であることがさらに好ましい。
また、Xは天然に存在する型であることが、生分解性に優れるという点で好ましい。
Xが、アミノ酸残基であると、一般式(1)で示される化合物の皮膚および毛髪に対する親和性が高くなって、一般式(1)で示される化合物が皮膚および毛髪に浸透しやすくなるため、バリア機能の改善効果がさらに高くなる。
一般式(1)において、Qは、一般式(2)で示される置換基であり、それぞれ互いに異なっても同一でもよい。
Figure 0004911720
一般式(2)中、R1は、炭素原子数2〜20の飽和または不飽和の置換基で置換されていてもよい炭化水素基を示し、直鎖、分枝鎖、環状いずれでもよい。好ましくは炭素原子数8〜20の飽和または不飽和の炭化水素基である。
一般式(2)中、R2は、水素、またはヒドロキシル基またはカルボキシル基、スルホン酸基、硫酸エステル基、リン酸エステル基、それらの塩等で置換されていてもよい炭素原子数1〜3の低級アルキル基を示す。
例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシ(イソ)プロピル基、ジヒドロキシ(イソ)プロピル基、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、カルボキシプロピル基、スルホエチル基等が挙げられる。
一般式(2)中、Yは、カルボキシル基、スルホン酸基、硫酸エステル基、リン酸エステル基、またはその塩である。
カルボン酸基、スルホン酸基、硫酸エステル基、リン酸エステル基の塩としては、例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、多価金属塩、アンモニウム塩、有機アミン塩、塩基性アミノ酸塩等が挙げられ、具体的には、ナトリウム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属;カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属;アルミニウム、亜鉛、鉄、コバルト、チタン、ジルコニウム等の金属;アンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン等の有機アミン;アルギニン、リジン等の塩基性アミノ酸等との塩が挙げられる。
一般式(2)中、Zは、Xの有する官能基残基との結合部である。
一般式(2)で示される置換基Qは、いわゆる酸性アミノ酸がN−アシル化された化合物の残基であると、皮膚および毛髪のバリア改善効果がさらに高くなることから好ましい。
ここで、酸性アミノ酸とは、分子中に存在するカルボキシル基とアミノ基の数がそれぞれ2個と1個のモノアミノジカルボン酸であり、アミノ基はN−メチル基またはN−エチル基でもかまわない。
また一般式(2)で示される置換基Qの光学異性体構造は、D−体、L−体、ラセミ体のいずれでもよいが、QがL−酸性アミノ酸化合物の残基であると、生分解性に優れることから好ましい。
酸性アミノ酸としては、例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸、ランチオニン、β−メチルランチオニン、シスタチオニン、ジエンコール酸、フェリニン、アミノマロン酸、β−オキシアスパラギン酸、α−アミノ−α−メチルコハク酸、β−オキシグルタミン酸、γ−オキシグルタミン酸、γ−メチルグルタミン酸、γ−メチレングルタミン酸、γ−メチル−γ−オキシグルタミン酸、α−アミノアジピン酸、α−アミノ−γ−オキシアジピン酸、α−アミノピメリン酸、α−アミノ−γ−オキシピメリン酸、β−アミノピメリン酸、α−アミノスベリン酸、α−アミノセバシン酸、パントテン酸等が挙げられる。
ヒトの皮膚や毛髪の最表面は角層と呼ばれる層をなし、この角層は角化した細胞(角化細胞)と、その間隙を満たす「細胞間脂質」によって構成されている。皮膚のバリア機能は、主に「細胞間脂質」に依存すると考えられており、この「細胞間脂質」は、主として、セラミドからなり、平面状に整列し、その間に水分を保持する「ラメラ構造」をとる。そして、皮膚や毛髪のバリア機能の低下は、何らかの原因により角層からセラミドが失われ、細胞間脂質のラメラ構造が乱れることにより生じると考えられる。
ここで、一般式(1)で示される多鎖多親水型化合物は、その疎水基と親水基の嵩バランスや位置関係のため平面状に並びやすく、細胞間脂質のラメラ構造が乱れた皮膚の角層内に浸透すると、残存するセラミドと共にラメラ構造を作り易いと推測される。また、界面活性能が高く、浸透性が高いので、皮膚表面に塗布したときに、角層内に浸透しやすい。
このため、一般式(1)で示される多鎖多親水型化合物は、皮膚表面に塗布された場合、角層内に浸透し、失われたセラミドに代ってセラミドと同様の働きを奏し、皮膚バリア機能を回復させる思われる。
一般式(1)で示される化合物としては、特に、以下の一般式(3)で示される化合物が好ましい。
Figure 0004911720
(一般式(3)において、R11、R12はそれぞれ独立に炭素原子数8〜20の飽和または不飽和の置換基で置換されていてもよい炭化水素基を示し、R21、R22はそれぞれ独立に水素、または、置換基で置換されていてもよい炭素原子数1〜3の低級アルキル基を示し、Y’はそれぞれ独立にカルボキシル基、またはその塩を示し、Wはそれぞれ独立に−O−、−S−、−NR’−(R’は水素、または、置換基で置換されていてもよい炭素原子数1〜10の炭化水素基)を示し、Tは炭素原子数が1〜20のスペーサーを示す。j1、j2、k1、k2はそれぞれ独立に0,1,2のいずれかであり、かつjと11、k2とj2が同時に0となることはない。)
この場合には、成分(A)は、3つのカルボキシル基またはその塩を親水基として有することになるが、従来知られた2鎖2親水基型両親媒性物質や、Xが水酸基を親水基として有する場合と比較して水溶性が向上するので皮膚および毛髪に対する浸透性が改善されて好ましい。
以下に、一般式(1)で示される化合物の具体例を例示する。
Figure 0004911720
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Figure 0004911720
Figure 0004911720
一般式(1)で示される化合物は、例えば、下記一般式(4)で示されるN−アシル酸性アミノ酸無水物と、ポリヒドロキシル化合物、ポリアミノ化合物、ポリチオール化合物、または分子内にヒドロキシル基、アミノ基、チオール基等の官能基をm個有する化合物とを、水、水と有機溶媒との混合溶媒、または、テトラヒドロフラン、ベンゼン、トルエン、キシレン、四塩化炭素、クロロホルム、アセトン等の不活性溶媒中で反応させることによって、あるいは無溶媒で−5℃〜200℃でいずれかの融点以上の温度で混合して反応させることによって製造することができる。
Figure 0004911720
また、一般式(1)で示される化合物は、例えば、N−アシル酸性アミノ酸モノ低級エステル等(例えば、メチルエステル、エチルエステル)とポリヒドロキシル化合物、ポリアミノ化合物、ポリチオール化合物、または分子内にヒドロキシル基、アミノ基、チオール基等の官能基をm個有する化合物とを、ジメチルホルムアミド等の適当な溶媒中に溶解し、炭酸カリウム等の触媒を加え、減圧下に−5℃〜250℃で加熱反応させた後反応溶媒を除去するか、または、無溶媒で加熱溶融し、水酸化ナトリウム等の触媒を加えて室温〜250℃でエステル交換反応させることによって製造することができる。
本発明の身体表面保護用組成物の配合割合には特に制限はないが、成分(A)の多鎖多親水基型化合物含量が0.001〜20質量%であることが好ましく、より好ましくは0.01〜10質量%であり、さらに好ましくは0.01〜5質量%である。
多鎖多親水基型化合物含量が上記範囲未満であると、皮膚バリア機能の低下予防・改善効果が十分に得られない場合がある。
本発明の身体表面保護用組成物の実施態様において配合される成分(B)の油性成分としては、セラミド1、セラミド2、セラミド3、セラミド4、セラミド5、セラミド6、セラミド7、フィトセラミド、N−オレオイルスフィンゴシン、N−(12−ヒドロキシオクタデカノイル)スフィンゴシン、N−(16−ヒドロキシヘキサデカノイル)スフィンゴシン、グリコスフィンゴリピッド、(N−アシル)フィトスフィンゴシン、動物の脳抽出物等の天然セラミド類;
光学活性セラミド2、光学活性セラミド3等の合成セラミド類;
O−アシルセラミド、ステアロイルジヒドロスフィンゴシン、ステアロイルフィトスフィンゴシン等の擬似セラミド類;
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、ウンデシレン酸、ラノリン脂肪酸、硬質ラノリン脂肪酸、軟質ラノリン脂肪酸、リノール酸、リノレン酸、エイコサペンタエン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の高級脂肪酸類;
パルミチン酸コレステロール、イソステアリン酸コレステロール、アシルグルタミン酸ジ(コレステロール、2−オクチルドデシル)、ラノリン脂肪酸コレステロール、ヒドロキシステアリン酸コレステロール等のコレステロールエステル類;
コレステロール、フィトステロール等の動物または植物ステロール類またはその誘導体;
スフィンゴミエリン等のシフィンゴリン脂質類;
レシチン誘導体などのリン脂質類;
アボガド油、タートル油、トウモロコシ油、アーモンド油、オリーブ油、カカオ油、ゴマ油、サフラワー油、大豆油、ツバキ油、パーシック油、ひまし油、ぶどう種子油、マカデミアナッツ油、ミンク油、綿実油、モクロウ、ヤシ油、卵黄油、パーム油、パーム核油、トリイソオクタン酸グリセリン、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリルコレステロール脂肪酸エステル、小麦胚芽油、サザンカ油、アマニ油、月見草油、エノ油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギル油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、馬油、硬化やし油、牛脂、牛脚脂、羊脂、硬化牛脂、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、モクロウ、硬化ひまし油等の油脂;
流動パラフィン、ワセリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、イソパラフィン、オゾケライト、スクワレン、プリスタン、スクワラン等の炭化水素;
ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナバロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カボックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、ポリオキシエチレンラノリンアルコールエーテル、ポリオキシエチレンラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリエチレングルコール、ポリオキシエチレン水素添加ラノリンアルコールエーテルおよびその誘導体等のロウ;
ラウリルアルコール、セタノール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、ラノリンアルコール、水添ラノリンアルコール、へキシルデカノール、オクチルドデカノール等の高級アルコール;
ミリスチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアレン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキシル酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ペンタエリスリトール、トリ−2−エチルヘキシル酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル−2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オイル、セトステアリルアルコール、アセトグリセライド、パルミチン酸−2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソプロピル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セパチン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸−2−ヘキシルデシル、パルミチン酸−2−ヘキシルデシル、アジピン酸−2−ヘキシルデシル、セバチル酸ジイソプロピル、コハク酸−2−エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル等のエステル油;
金属石鹸、ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、メチルフェニルポリシロキサン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、揮発性シリコーン等のシリコーン類;
等の揮発性および不揮発性の油分、等が挙げられる。
これらは、単独で用いてもよいし、2種類以上組み合わせて用いてもよい。
2種類以上を組み合わせて用いる場合は、予め混合したプレミックスを用いることができる。
成分(B)が、成分(A)の液晶形成を促進する働きに優れたもの(液晶形成助剤)であることが好ましい。
成分(A)の液晶形成を促進する働きに優れた油性成分としては、天然、合成または擬似セラミド類、コレステロールエステル類、ステロール類とその誘導体、スフィンゴリン脂質、リン脂質、高級脂肪酸類、高級アルコール類等が挙げられる。
具体的には、パルミチン酸コレステロール、イソステアリン酸コレステロール、アシルグルタミン酸ジ(コレステロール、2−オクチルドデシル)、ラノリン脂肪酸コレステロール、ヒドロキシステアリン酸コレステロール等のコレステロールエステル類;
コレステロール、フィトステロール等の動物または植物ステロール類またはその誘導体;
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、ウンデシレン酸、ラノリン脂肪酸、硬質ラノリン脂肪酸、軟質ラノリン脂肪酸、リノール酸、リノレン酸、エイコサペンタエン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の高級脂肪酸類;
等を挙げることができる。
これらの中でも、コレステロール、シトステロール、ラノステロール、フィトステロール、ジヒドロコレステロール、ジヒドロラノステロール、デヒドロコレステロールおよびそれらのエステルから選ばれるステロール類の1種以上と、炭素数6以上22以下の高級脂肪酸またはその塩が好ましい。
これらの中で、コレステロール、シトステロール、ラノステロール、フィトステロール、ジヒドロコレステロール、ジヒドロラノステロール、デヒドロコレステロールおよびそれらのエステルが特に好ましい。
成分(B)の配合量は、本発明の効果を阻害しない範囲で設定することができるが、成分(A)の液晶形成を促進する効果の観点からは、成分(A)に対してモル比(成分(B)の配合量:成分(A)の配合量)で1:10以上10:1以下であることが好ましく、成分(A)に対してモル比で1:5以上5:1以下であることがより好ましい。
本発明の身体表面保護用組成物の好ましい実施態様において配合される成分(C)角層細胞間成分とは、角層細胞間に存在する成分のうち成分(B)以外の水溶性の成分であり、例えば、アミノ酸類、乳酸、尿素、クエン酸塩などのNMF(天然保湿因子)などを挙げることができる。
本発明の身体表面保護用組成物の好ましい実施態様において配合される成分(D)水溶性保湿剤とは、保湿力を有する水溶性成分のうち成分(C)以外の、自然な状態で角層細胞間に実質的に存在しない成分であり、例えば、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、1,3−ブタンジオール、プロパンジオール、ポリエチレングリコールなどのポリオール類;
N−メチルグリシン、N,N−ジメチルグリシン、N,N,N−トリメチルグリシン、N−エチルグリシン等のアルキルグリシン類;
ソルビトール、ラフィノース、ピロリドンカルボン酸塩類、乳酸塩類、ヒアルロン酸塩類、セラミド類、トレハロース、キシロビオース、マルトース、ショ糖、ブドウ糖、植物性粘質多糖等の(多)糖類およびその誘導体;
水溶性キチン、キトサン、ペクチン、コンドロイチン硫酸およびその塩等のグリコサミノグリカンおよびその塩、グリシン、セリン、スレオニン、アラニン、アスパラギン酸、チロシン、バリン、ロイシン、アルギニン、グルタミン、プロリン酸等のアミノ酸およびその塩等、アミノカルボニル反応物等の糖アミノ酸化合物、アロエ、マロニエ等の植物抽出液、尿素、尿酸、アンモニア、グルコサミン、クレアチニン、DNA、RNA等の核酸関連物質等の水溶性保湿性物質、等が挙げられる。
これらは、単独で用いてもよいし、2種類以上組み合わせて用いてもよい。
2種類以上を組み合わせて用いる場合は、予め混合したプレミックスを用いることができる。
本発明の身体表面保護用組成物は、液体状、固体状、ゲル状、ペースト、クリーム、スラリー、エマルション、サスペンジョン、ミスト状、液晶、粉体、エアゾール等の目的に応じて種々の形態で用いることができる。ただしし、この形態に限定されることはない。
本発明の身体表面保護用組成物は、その用途、目的に応じ塩基性物質により中和しても、未中和でもいずれでもよい。
多鎖多親水基型化合物は塩基性物質により中和することで水溶性が向上するので、本発明の身体表面保護用組成物を水性組成物とする場合には、中和すると取り扱い上好ましい。
この場合、塩基性物質により中和度を調整することにより、水性組成物のpHを3〜12とすることが好ましく、より好ましくはpH4.5〜11、さらに好ましくは、pH5〜8である。
本発明の身体表面保護用組成物は、身体表面保護剤として使用することができ、また、香粧品または医薬品等の人に接触する組成物等に幅広く適用することができる。
本発明において、身体表面保護剤とは、身体の表面(皮膚、毛髪等)に外用して身体表面の障害を防止または軽減するものをいう。
本発明において、香粧品とは、薬事法にいう医薬部外品および化粧品の総称であり、具体的には、医薬部外品としては、口中清涼剤、腋臭防止剤、てんか粉類、養毛剤、除毛剤、染毛剤、パーマネントウェーブ用剤、浴用剤、薬用化粧品、薬用歯磨き類などが挙げられ、
化粧品としては、化粧石鹸、洗顔料(クリーム・ペースト状、液・ジェル状、顆粒・粉末状、エアゾール使用など)、シャンプー、リンスなどの清浄用化粧品;
染毛料、ヘアトリートメント剤(クリーム状、ミスト状、オイル状、ジェル状その他の形態の物および枝毛コート剤を含む)、ヘアセット剤(髪油、セットローション、カーラーローション、ポマード、チック、びんつけ油、ヘアスプレー、ヘアミスト、ヘアリキッド、ヘアフォーム、ヘアジェル、ウォーターグリース)などの頭髪用化粧品;
一般クリーム、乳液(クレンジングクリーム、コールドクリーム、バニシングクリーム、ハンドクリームなど)、ひげ剃り用クリーム(アフターシェービングクリーム、シェービングクリームなど)、化粧水(ハンドローション、一般化粧水など)、オーデコロン、ひげ剃り用ローション(アフターシェービングローション、シェービングローションなど)、化粧油、パックなどの基礎化粧品;
おしろい(クリームおしろい、固形おしろい、粉おしろい、タルカムパウダー、練りおしろい、ベビーパウダー、ボディパウダー、水おしろいなど)、パウダー、ファンデーション(クリーム状、液状、固形など)、ほお紅、まゆずみ、アイクリーム、アイシャドウマスカラなどのメークアップ化粧品;
一般香水、練り香水、粉末香水などの香水類;ゲルタイプ、液体タイプ、陶器タイプ等の芳香剤、消臭剤、脱臭剤;
日焼け・日焼け止めクリーム、日焼け・日焼け止めローション、日焼け・日焼け止めオイルなどの日焼け・日焼け止め化粧品;
爪クリーム、エナメル、エナメル除去液などの爪化粧品;
アイライナー化粧品;
口紅、リップクリームなどの口唇化粧品;
歯磨きなどの口腔化粧品;
バスソルト、バスオイル、バブルバスなどの浴用化粧品;
などを挙げることができる。
また、本発明の身体表面保護用組成物には、本発明の目的が損なわれない限り、用途、目的に応じ、通常、香粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる各種の基材を添加することができる。
具体的には、アラビアゴム、トラガントゴム等の天然ゴム類、サポニン等のグルコシド類、メチルセルロース、カルボキシセルロース、ヒドロキシメチルセルロース等のセルロース誘導体、リグニンスルホン酸塩、セラック等の天然高分子、ポリアクリル酸塩、スチレン−アクリル酸共重合物の塩、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合物の塩、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩、リン酸塩などの陰イオン性高分子やポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール等のノニオン性高分子等の分散剤;
高級脂肪酸塩(石鹸);
疎水基部の炭素数8〜20の高級脂肪酸の塩;
N−アシルアミノ酸型アニオン界面活性剤(アシル基としては、炭素数8〜20のもので前記したようなものが挙げられ、構成アミノ酸としては、グルタミン酸やアスパラギン酸等の前記した酸性アミノ酸類、またはグリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、メチオニン、システイン、トリプトファン、チロシン、フェニルアラニン、アスパラギン、グルタミン、セリン、トレオニン、オキシプロリン、β−アミノプロピオン酸、γ−アミノ酪酸、アントラニル酸、m−アミノ安息香酸、p−アミノ安息香酸、等のアミノ酸等が挙げられる);
アルキルエーテルカルボン酸塩、アミドエーテルカルボン酸塩、アルキル硫酸エステル塩(AS)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩(AES)、アルキルエーテル硫酸塩、高級脂肪酸エステルの硫酸塩、高級脂肪酸アルキロールアミドの硫酸塩、硫酸化油脂、ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル硫酸塩、アルファ−オレフィンスルホン酸塩(AOS)、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩(SAS)、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルファースルホン化脂肪酸塩、アルカンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルのスルホン酸塩、アルファースルホン化脂肪酸塩、高級脂肪酸アミドのスルホン酸塩、N−アシル−N−アルキルタウリン塩、N−アシル−N−メチルタウリン塩、アルキルリン酸塩、アルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸塩、ナフタリンスルフォン酸塩ホルマリン縮合物などのアニオン性界面活性剤;
アルキルベタイン類、アルキルアミドベタイン類、アルキルスルホベタイン類、イミダゾリニウムベタイン類、レシチン類などの両性界面活性剤;
ポリオキシエチレンアルキルエーテル(AE)、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシアルキレンアルキルグルコシド、ポリオキシアルキレン硬化ひまし油、ポリオキシアルキレンアルキルアミン、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、等の酸化エチレン縮合型ノニオン界面活性剤;
多価アルコール脂肪酸部分エステル、ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸部分エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、(ポリ)グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレンアルキルアミン、トリエタノールアミン脂肪酸部分エステル、アルキルポリグルコシド、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ等脂肪酸エステル等の多価アルコールエステル型ノニオン界面活性剤;
脂肪酸アルカノールアミド、糖アミンアシル化物、トリエタノールアミン脂肪酸部分エステル、脂肪酸アルキロールアミド、アルキルアミンオキサイド、などのノニオン性界面活性剤;
第1〜第3級脂肪アミン塩、塩化アルキルアンモニウム塩、テトラアルキルアンモニウム塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、アルキルヒドロキシエチルイミダゾリニウム塩、ジアルキルモルフォリニウム塩、アルキルイソキノリウム塩、ベンゼトニウム塩、ベンザルコニウム塩などのカチオン性界面活性剤;
アルギン酸ナトリウム、デンプン誘導体、トラガントゴムなどの高分子界面活性剤;
リン脂質、レシチン、ラノリン、コレステロール、サポニンなどの天然界面活性剤;
ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドエーテル、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、可溶性デンプン、カルボキシメチルデンプン、メチルデンプン、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸塩、グアーガム、ローカストビンガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、カードラン、ヒアルロン酸、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体、両性メタクリル酸エステル共重合体、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム、ポリアクリル酸エステル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ニトロセルロース、シリコーンレジン等の水溶性および油溶性高分子;
カチオン化セルロース誘導体、カチオン性澱粉、カチオン化グアーガム誘導体、ジアリル第4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合体、4級化ポリビニルピロリドン誘導体、4級化ビニルピロリドン/ビニルイミダゾールポリマー、ポリグリコール/アミン縮合物、4級化コラーゲンポリペプチド、ポリエチレンイミン、カチオン性シリコーンポリマー、アジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピルジエチレントリアミンコポリマー、ポリアミノポリアミド、カチオン性キチン誘導体、4級化ポリマー等のカチオン性高分子;
ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルメチルグリコシド、テトラデセンスルホン酸塩等の増粘、増泡成分;
エチレンジアミン四酢酸およびその塩類、ヒドロキシエチレンジアミン3酢酸およびその塩類、リン酸、アスコルビン酸、コハク酸、グルコン酸、ポリリン酸塩類、メタリン酸塩、ヒノキチール類などの金属イオン封鎖剤;
パラオキシ安息香酸エステル類、安息香酸およびその塩類、フェノキシエタノール、ヒノキチール、サリチル酸およびその塩類、ソルビン酸およびその塩、デヒドロ酢酸およびその塩、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、ホウ酸、レゾルシン、トリブロムサラン、オルトフェニルフェノール、チラム、感光素201号、ハロカルバン、トリクロロカルバニド、酢酸トコフェロール、ジンクピリチオン、フェノール、イソプロピルメチルフェノール、2,4,4−トリクロロ−2−ヒドロキシフェノール、ヘキサクロロフェン、クロルヘキシジン、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化デカリニウム、塩化ステアリルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化メチルベンゼトニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウロイルコラミノホルミルメチルピリジニウム、トリクロサン、ビオゾール等の防腐・抗菌剤;
クエン酸、リンゴ酸、アジピン酸、グルタミン酸、アスパラギン酸等のpH調整剤;
その他トリクロロルカルバニリド、サリチル酸、ジンクピリチオン、イソプロピルメチルフェノールなどのふけ・かゆみ防止剤;
ベンゾフェノン誘導体、パラアミノ安息香酸誘導体、パラメトキシ桂皮酸誘導体、サリチル酸誘導体その他の紫外線吸収剤;
アスコルビン酸およびその塩(ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩のようなアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩の他、アンモニウム塩、アミノ酸塩等)、アスコルビン酸誘導体(L−アスコルビン酸アルキルエステル、L−アスコルビン酸リン酸エステル及びその塩、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステル及びその塩、L−アスコルビン酸グルコシド等)、アルコキシサリチル酸及びその塩(アルコキシ基としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基等)、ハイドロキノン配糖体及びその誘導体(アルブチン等)、コウジ酸及びその誘導体、エラグ酸、カミツレエキス、アルテアエキス、カンゾウエキス、ソウハクヒエキス、ラズベリーエキス、リンゴフラボノイド、フスマエキス、ビタミンEおよびその誘導体、ヒノキチオール、プラセンタエキス、ルシノール、カモミラET、グルタチオン、チョウジエキス、茶抽出物、アスタキサンチン、牛胎盤エキス、トラネキサム酸およびその誘導体、レゾルシンの誘導体、アズレン、γ−ヒドロキシ酪酸などの美白剤;
センブリエキス、セファランチン、ビタミンEおよびその誘導体、ガンマーオリザノールなどの血行促進剤;
トウガラシチンキ、ショオウキョウチンキ、カンタリスチンキ、ニコチン酸ベンジルエステルなどの局所刺激剤;
各種ビタミンやアミノ酸などの栄養剤;
女性ホルモン剤;
毛根賦活剤;
グリチルレチン酸、グリチルリチン酸誘導体、アラントイン、アズレン、アミノカプロン酸、ヒドロコルチゾンなどの抗炎症剤;
酸化亜鉛、硫酸亜鉛、アラントインヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、スルホ石炭酸亜鉛、タンニン酸、クエン酸、乳酸などの収斂剤;
メントール、カンフルなどの清涼剤;
塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、グリチルリチン酸誘導体などの抗ヒスタミン剤;
高分子シリコーン、環状シリコーン等のシリコーン系物質;
トコフェロール類、BHA、BHT、没食子酸、NDGAなどの酸化防止剤;
エストラジオール、エストロン、エチニルエストラジオールなどの皮脂抑制剤;
イオウ、サリチル酸、レゾルシンなどの角質剥離・溶解剤;
グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸等のα−ヒドロキシ酸;
タルク、カオリン、セリサイト、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化クロム、水酸化クロム、タール系色素等、マイカ、(合成)セリサイト、炭化ケイ素、窒化硼素、二酸化チタン、黒酸化チタン、コンジョウ、赤酸化鉄、黒酸化鉄、黄酸化鉄、群青、チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、ベンガラ、粘結顔料、グンジョウピンク、グンジョウバイオレット、水酸化クロム、雲母チタン、酸化クロム、酸化アルミニウムコバルト、カーボンブラック、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、ベントナイト、(合成)マイカ、酸化ジルコニウム、(メタ)ケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸カルシウム、ポリエチレン粉末、ナイロン粉末、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレンテレフタレート−ポリメチルメタクリレート積層末、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合粉末、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重合粉末、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶セルロース、N−アシルリジン、ポリメチルシルセスキオキサン粉末、植物の実や皮を粉末状にしたもの、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化鉄コーティング雲母、酸化鉄雲母チタン、有機顔料処理雲母チタン、アルミニウムパウダー、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、カルミン、β−カロチン、クロロフィル、サンセットエローFCF、ポンソーSX、エオシンYS、テトラブロモフルオレセイン、ローダミンB、キノリンエローSS、キノリンエローWS、アリザニンシアニングリーン、キニザリングリーン、リソールビンB、リソールビンBCA、パーマトンレッド、ヘリンドンピンクCN、フタロシアニンブルー、β−アポ−8−カロチナール、カプサンチン、リロピン、ビキシン、クロシン、カンタキサンチン、シソニン、ラファニン、ニノシアニン、カルサミン、サフロールイエロー、ルチン、クエルセチン、カカオ色素、リポフラビン、ラッカイン酸、カルミン酸、ケルメス酸、アリザニン、シコニン、アルカニン、ニキノクローム、血色素、クルクミン、ベタニン、等の化粧品用色材;
精製水、その他、カキョクエキス、N−メチル−L−セリン、ホエイ、ニコチン酸アミド、ジイソプロピルアミンジクロロ酢酸、メバロン酸、γ−アミノ酪酸(γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸を含む)、アルテアエキス、アロエエキス、アンズ核エキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、海水乾燥物、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カロットエキス、キューカンバエキス、ゲンチアナエキス、酵母エキス、米胚芽油、コンフリーエキス、サボンソウエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シラカバエキス、セイヨウハッカエキス、センブリエキス、ビサボロール、プロポリス、ヘチマエキス、ボダイジュエキス、ホップエキス、マロニエエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス、海草、米ヌカ、カンゾウ、チンピ、トウキ、モモノハの粉砕物、スフィンゴ脂質、グアイアズレン、ビタミンC等;
を含むことができる。
上記の各種基材のうち、特に、脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンジオレイン酸メチルグルコシド、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、テトラデセンスルホン酸塩、ミリスチン酸塩類、ミリスチルジメチルアミンは粘度、起泡力を増加させる点で洗浄用途に有用であり、また、各両イオン性界面活性剤は刺激性を一層低減させるという点においてきわめて有用である。
以下で本発明を実施例等を用いて本発明をさらに詳細に説明する。
本発明の実施例・比較例において各試料の評価は以下のようにして行った。
1.皮膚バリア機能回復率
皮膚バリア機能回復率は、経皮水分蒸散量(TEWL(g/Hr・m2))を用いて以下のように定義し、以下の基準に従って評価した。なお、TEWLは、COURAGE+KHAZAKA electronic GMBH社製のCutometer MPA580を用いて測定した。
(皮膚バリア機能回復率の定義)
TEWL回復率(%)=[((TEWLSDS)−(経時TEWL))/((TEWLSDS)−(TEWL0))]×100
ここで、TEWL0、TEWLSDS、経時TEWLは以下のとおりである。
TEWL0:健常男子5人のパネラーの前腕部のTEWLを測定した。この時の各パネラーのTEWLの値の平均値をTEWL0とした。
TEWLSDS:前記各パネラーの前腕部に5質量%濃度のラウリル硫酸ナトリウム(SDS)処理を行い、皮膚バリア機能の低下した荒れ肌状態を誘起し、TEWLの値を測定した。この時の各パネラーのTEWLの値の平均値を、TEWLSDSとした。なお、本SDS処理においては、健常時のTEWLが平均7g/m2・Hrであったものが、荒れ肌状態において14〜17g/m2・Hrとなるように荒れ肌状態を誘起した。
経時TEWL:適宜濃度の試料を、前記荒れ肌に対し、1日2回、2μL/cm2の量を開放塗布し、経時的に4日間TEWLの値を測定した。この時の各パネラーのTEWLの値の平均値を、経時TEWLとした。
(皮膚バリア機能回復率の評価基準)
皮膚バリア機能回復率が60%以上の場合 ; ◎
皮膚バリア機能回復率が40%以上、60%未満の場合 ; ○
皮膚バリア機能回復率が20%以上、40%未満の場合 ; △
皮膚バリア機能回復率が20%未満の場合 ; ×
2.角層状態
皮膚バリア機能回復率の評価の場合と同様にして、健常男子5人の前腕部に荒れ肌状態を誘起した後、試料を開放塗布し、4日後の角層状態を、マイクロスコープ(商標、USB Microscope M2−S;スカラー社製)により倍率50倍で観察した。
このようにして観察した角層状態を、以下の基準に従い評価し、パネラー5人の平均点が、1点未満の場合;○、1点以上2点未満の場合;△、2点以上の場合;×、とした。
角層細胞と皮丘、皮溝の配列がはっきり整っている : 0点
角層細胞と皮丘、皮溝の配列が整っている : 1点
角層細胞と皮丘、皮溝はやや不規則 : 2点
角層細胞と皮丘、皮溝は認められるが不規則 : 3点
角層細胞と皮丘、皮溝は不鮮明でかなり不規則 : 4点
3.ヒトパッチ結果
試料0.1gを1cm2のろ紙に含浸させ、これを健常男子5人のパネラーの前腕部の健常皮膚に24時間閉塞貼付した。24時間後、各パネラーのTEWLを測定し、ヒストパッチ結果を以下の基準に従い評価した。TEWL増加率が多いほど、バリア機能を破壊し肌荒れを起こす作用が大きいと考えられる。
○ : TEWL平均増加率が10%未満の場合
△ : TEWL平均増加率が10%以上30%未満の場合
× : TEWL平均増加率が30%以上の場合
4.毛髪の均一性・なめらかさ・まとまり
下記の方法で調製したダメージ毛髪束に試料を満遍なく塗布した後、くしけずりながらドライヤー乾燥した。これを、パネラー10名により、「毛髪の根元から毛先までの均一性」、「毛髪のなめらかさ」、「毛髪のまとまり感」の観点から官能的に評価した。
「毛髪の根元から毛先までの均一性」、「毛髪のなめらかさ」、「毛髪のまとまり感」に対する評価基準は次のとおりとした。
良いと答えた人数が7人以上の場合 : ○
良いと答えた人数が4〜6人の場合 : △
良いと答えた人数が3人以下の場合 : ×
(ダメージ毛髪の調製方法)
健康毛髪束(15cm、1g)に対し、パーマ処理→100回ブラッシング→ブリーチ処理→100回ブラッシング処理を4回繰り返し行いダメージ毛髪束を調製した。
5.毛髪ダメージ回復率
前述のダメージ毛髪を試料に1分間浸漬し風乾したものをダメージ回復毛髪として用い、毛髪ダメージ回復率を次の式で定義した。
毛髪ダメージ回復率(%)=ダメージ回復毛髪の引張り強さ/健常毛髪の引張り強さ×100
ここで、引張り強さとは、単位断面積あたりの破断強度であり、破断強度、毛髪の断面積は、それぞれ、以下のように測定した。
(a)破断強度
以下の条件で、単糸用のテンシロン引張り試験機を用いて、破断強度を求めた。
・引張速度・・・20mm/min
・試験毛長・・・40mm
・チャートスピード・・・100mm/min
・N数=5
(b)毛髪の断面積
破断強度測定後の毛髪を端から約20mmの位置で剃刀を用いて切断し、顕微鏡像から計測して面積を求めた。
6.液晶状態
試料を加熱分散した後、偏光顕微鏡(オリンパス社製CX31−P)を直交ニコルとし、倍率40で観察し、液晶の形成を以下の基準に従って評価した。
全ての視野で30以上のマルテーゼクロス像が観察される場合 ;◎
◎には該当しないが全ての視野でマルテーゼクロス像が観察される場合;○
視野によってはマルテーゼクロス像が観察される場合 ;△
いずれの視野でもマルテーゼクロス像が観察されない場合 ;×
[アシル化合物の製造例1]
L−リジン塩酸塩9.1g(0.05mol)を水57gと混合した。この液を25%水酸化ナトリウム水溶液でpH範囲を10〜11に調整しながら、また反応温度を5℃に維持しながら、攪拌下にN−ラウロイル−L−グルタミン酸無水物31.1g(0.1mol)を2時間を要して添加し、反応を実施した。さらに2時間攪拌を続けた後、ターシャリーブタノールを液中濃度20質量%となるように添加した後、75%硫酸を滴下して液のpH値を2に、また液の温度を65℃に調整した。滴下終了後、攪拌を停止し、20分間65℃で静置すると有機層と水層とに分層し、これから有機層を分離した。分離した有機層にターシャリーブタノールおよび水を添加して、温度を65℃にして20分攪拌した。攪拌停止後、静置すると有機層と水層とに分層した。得られた有機層に対して、同じ水洗操作をくり返した後、得られた有機層から溶媒を除去し、水酸化ナトリウムで固形分30質量%、pH6.7(25℃)の水溶液に中和調整した後、これを乾燥して、下記式(5)で示される化合物(混合物)を得た。
Figure 0004911720
(式(5)において、Xは、各々独立にHまたはNaを示す。)
[アシル化合物の製造例2]
製造例1において、N−ラウロイル−L−グルタミン酸無水物31.1gをN−ステアロイル−L−グルタミン酸無水物39.5g(0.1mol)とし、また水酸化ナトリウムで固形分30質量%、pH6.7(25℃)の水溶液に中和調製したところを、固形分20質量%、pH7(60℃)で中和調整とした以外は、製造例1の方法と同じ条件で実施し、下記式(6)で示される化合物(混合物)を得た。
Figure 0004911720
(式(6)において、Xは、各々独立にHまたはNaを示す。)
[アシル化合物の製造例3]
製造例1において、N−ラウロイル−L−グルタミン酸無水物31.1gをN−ココイル−L−グルタミン酸無水物31.1g(0.1mol)とし、また水酸化ナトリウムで固形分30質量%、pH6.7(25℃)の水溶液に中和調整したところを、水酸化カリウムで中和調整した以外は、製造例1の方法と同じ条件で実施し、下記式(7)で示される化合物(混合物)を得た。
Figure 0004911720
(式(7)において、Xは、各々独立にHまたはNaを示し、m、nは、それぞれ独立に6〜16の整数を示す。)
[実施例1〜9、比較例1〜6]
表1に示す各成分を、表1に示す配合量(質量部)で配合し(全量を100質量部とする。残部は精製水)、実施例1〜9、比較例1〜6の身体表面保護用組成物を調製した。各身体表面保護用組成物について、皮膚バリア機能回復率、各層状態を評価した。結果を表1に示す。
Figure 0004911720
[実施例10〜12、比較例7〜9]
表2に示す成分を、表2に示す配合量(質量部)で配合し、身体表面保護用組成物を作成した。各身体表面保護用組成物について、ヒトパッチ試験を行い、バリア機能に対する影響を確認した。結果を表2に示す。
Figure 0004911720
製造例1〜3の多鎖多親水基型化合物を含む組成物は、バリア機能への悪影響が確認されなかった。一方、製造例1、3の多鎖多親水基化合物とほぼ同じ基本構造単位を有する単鎖型化合物であるラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸ナトリウムおよびリジン、および、ココイルグリシンカリウムを含む組成物は、バリア機能を低下させることが確認された。
以上より、多鎖多親水基型化合物は、その全体構造に基づき皮膚および毛髪のバリア機能の改善効果を奏することが確認された。
[実施例13]
下記のようなクリームを作成した。このクリームの安定性、皮膚刺激性、角層状態の改善効果はいずれも良好であった。
(組成) (質量部)
(1)ステアリン酸 6
(2)セチルアルコール 4
(3)ステアリン酸ブチル 6
(4)プロピレングリコール 5
(5)モノステアリン酸グリセリン 2
(6)水酸化カリウム 0.3
(7)製造例1のアシル化合物 1
(8)香料 適量
(10)防腐剤・酸化防止剤 適量
(11)精製水 75.7
[実施例14]
下記のようなクリームを作成した。このクリームの安定性、皮膚刺激性、角層状態の改善効果はいずれも良好であった。
(組成) (質量部)
(1)ステアリン酸 2
(2)ステアリルアルコール 5
(3)水添ラノリン 4
(4)スクワラン 10
(5)オクチルドデカノール 9
(6)1,3−ブチレングリコール 6
(7)ポリエチレングリコール(mw1500) 5
(8)製造例2のアシル化合物 0.5
(9)香料 適量
(10)防腐剤・酸化防止剤 適量
(11)精製水 53
[実施例15]
下記のようなローションを作成した。このローションの安定性、皮膚刺激性、角層状態の改善効果はいずれも良好であった。
(組成) (質量部)
(1)ステアリン酸 2
(2)セチルアルコール 1.5
(3)ワセリン 4
(4)スクワラン 4
(5)グリセロールトリ−2−エチルヘキサン酸エステル 3
(6)ジプロピレングリコール 5
(7)ポリエチレングリコール(mw1500) 3
(8)製造例3のアシル化合物 1
(9)トリエタノールアミン 1
(10)香料 適量
(11)防腐剤・酸化防止剤 適量
(12)精製水 75.5
[実施例16]
下記のような乳液を作成した。この乳液の安定性、皮膚刺激性、角層状態の改善効果はいずれも良好であった。
(組成) (質量部)
(1)セチルアルコール 1
(2)ミツロウ 0.5
(3)ワセリン 2
(4)スクワラン 5
(5)シメチルポリシロキサン 3
(6)エタノール 5
(7)グリセリン 5
(8)製造例1のアシル化合物 1
(9)1,3ブチレングリコール 3
(10)カルボキシビニルポリマー 0.2
(11)香料 適量
(12)防腐剤・酸化防止剤 適量
(13)精製水 74.3
[実施例17]
下記のようなジェルを作成した。このジェルの安定性、皮膚刺激性、角層状態の改善効果はいずれも良好であった。
(組成) (質量部)
(1)ポリエチレングリコール(mw1500) 9
(2)ジプロピレングリコール 7
(3)メチルセルロース 0.2
(4)カルボキシビニルポリマー 0.4
(5)製造例3のアシル化合物 1
(6)水酸化カリウム 0.1
(7)香料 適量
(8)防腐剤・酸化防止剤 適量
(9)キレート剤 適量
(10)精製水 82.3
[実施例18]
下記のようなパックを作成した。このパックの安定性、皮膚刺激性、角層状態の改善効果はいずれも良好であった。
(組成) (質量部)
(1)1,3ブチレングリコール 5
(2)ポリビニルアルコール 15
(3)カルボキシメチルセルロース 5
(4)エタノール 12
(5)製造例1のアシル化合物 1
(6)防腐剤 適量
(7)香料 適量
(8)精製水 全量を100とする量
[実施例19]
下記のようなローションを作成した。このローションの安定性、皮膚刺激性、角層状態の改善効果はいずれも良好であった。
(組成) (質量部)
(1)エタノール 55
(2)ジプロピレングリコール 2.5
(3)製造例2のアシル化合物 1
(4)殺菌剤 適量
(5)香料 適量
(6)精製水 全量を100とする量
[実施例20〜24、比較例10、11]
(実施例20、比較例10の身体表面保護用組成物の調製)
表3に示す各成分を、表3に示す配合量(質量部)で配合し、実施例20の身体表面保護用組成物を調製した。比較例10として、精製水のみを用意した。
(実施例21〜23、比較例11の身体表面保護用組成物の調製)
表3に示す各成分と下記の基本乳液Aを、表3に示す配合量(質量部)で配合し、実施例21〜23の身体表面保護用組成物を調製した。比較例11として、基本乳液Aのみを用意した。
(基本乳液A)
流動パラフィン 10質量部
SEF−320A(日本エマルジョン製) 3質量部
1,3−ブチレングリコール 5質量部
セチルアルコール 2質量部
水 残部
(実施例24の身体表面保護用組成物の調製)
表3に示す各成分と下記の基本乳液Bを、表3に示す配合量(質量部)で配合し、実施例24の身体表面保護用組成物を調製した。
(基本乳液B)
スクワラン 10質量部
1,3−ブチレングリコール 5質量部
セチルアルコール 2質量部
水 残部
(評価)
実施例20〜24、比較例10、11の組成物に対して、皮膚バリア機能回復率、毛髪の均一性・なめらかさ・まとまり、液晶状態を評価した。
結果を表3に示す。
Figure 0004911720
実施例20〜22、24では液晶の形成が確認され、特に実施例21、22、24では、明確に球晶が確認された。
以上より、本発明の多鎖多親水基型化合物(A)を含有する身体表面保護用組成物は液晶を形成し、さらに油性成分(B)を併用することにより液晶を形成し易くなるすることが確認された。
また、液晶を形成する場合に、皮膚バリア回復促進能とともに、ダメージを受けた毛髪の改善効果、特に毛先部分に対する改善効果が向上することが確認された。
[実施例25]
表4に示す各成分を、表4に示す配合量(質量部)で配合し、身体表面保護用組成物を作成した。これらの組成物の液晶状態を評価した。
結果を表4に示す。
Figure 0004911720
製造例(1)の多鎖多親水基型化合物(分子量835)に対して、コレステロール(分子量387)およびラウリン酸(分子量200)を、モル比1/50〜50/1の範囲で添加した組成物において、液晶の形成が確認され、特に1/10〜10/1の範囲で液晶の明らかな形成が確認され、中でも1/5〜5/1の範囲で液晶の極めて顕著な形成が確認された。
以上より、本発明の多鎖多親水基型化合物(A)を含有する組成物は、油性成分(B)を特定の割合で併用することにより、液晶組成物を形成し易くなることが確認された。
[実施例26〜28、比較例12]
表5に示す各成分を、表5に示す配合量(質量部)で配合し、身体表面保護用組成物を調製した。比較例12として、精製水のみを用意した。
各組成物について、毛髪のダメージ回復率を測定した。
結果を表5に示す。
Figure 0004911720
以上より、本発明の多鎖多親水基型化合物(A)を含有する組成物は、ダメージを受けた毛髪の改善効果に優れ、また、油性成分(B)を併用すると、その効果が向上することが確認された。
本発明の身体表面保護用組成物は、皮膚トラブル等により生じる皮膚および毛髪のバリア機能の回復促進やバリア機能低下防止のために、香粧品組成物、医薬品組成物、身体表面保護剤等に添加して用いることができる。

Claims (16)

  1. 成分(A)として、疎水基と親水基とを分子内に2個以上づつ有する多鎖多親水基型化合物であって、下記一般式(5)〜(7)からなる群から選択される多鎖多親水基型化合物組成物の少なくとも1を含有することを特徴とする毛髪保護用組成物。
    Figure 0004911720
    (式(5)において、Xは、各々独立にHまたはNaを示す。)
    Figure 0004911720
    (式(6)において、Xは、各々独立にHまたはNaを示す。)
    Figure 0004911720
    (式(7)において、Xは、各々独立にHまたはNaを示し、m、nは、それぞれ独立に6〜16の整数を示す。)
  2. 毛髪バリア機能の回復促進効果に優れた請求項1に記載の毛髪保護用組成物。
  3. 前記成分(A)が、液晶を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の毛髪保護用組成物。
  4. 成分(B)として、油性成分の少なくとも1種をさらに含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の毛髪保護用組成物。
  5. 前記油性成分が、液晶形成助剤であることを特徴とする請求項4に記載の毛髪保護用組成物。
  6. 前記液晶形成助剤が、ステロール類の少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項5に記載の毛髪保護用組成物。
  7. 前記ステロール類が、コレステロール、シトステロール、ラノステロール、フィトステロール、ジヒドロコレステロール、ジヒドロラノステロール、デヒドロコレステロールおよびそれらのエステルからなる群の中から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項6に記載の毛髪保護用組成物。
  8. 前記液晶形成助剤が、脂肪酸およびその塩類からなる群の中から選ばれる少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項5に記載の毛髪保護用組成物。
  9. 前記脂肪酸が、炭素数6以上22以下の脂肪酸であることを特徴とする請求項8に記載の毛髪保護用組成物。
  10. 前記脂肪酸が、炭素数8以上16以下の脂肪酸であることを特徴とする請求項9に記載の毛髪保護用組成物。
  11. 前記液晶形成助剤の成分(A)に対するモル比(液晶形成助剤の含有量:成分(A)の含有量)が、1:10以上10:1以下であることを特徴とする請求項4〜10のいずれかに記載の毛髪保護用組成物。
  12. 前記液晶形成助剤の成分(A)に対するモル比(液晶形成助剤の含有量:成分(A)の含有量)が、1:5以上5:1以下であることを特徴とする請求項4〜11のいずれかに記載の毛髪保護用組成物。
  13. 成分(C)角層細胞間成分および/または成分(D)水溶性保湿剤をさらに含有することを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の毛髪保護用組成物。
  14. 請求項1〜13のいずれかに記載の毛髪保護用組成物を含有してなる毛髪保護剤。
  15. 請求項1〜13のいずれかに記載の毛髪保護用組成物の香粧品としての使用。
  16. 請求項1〜13のいずれかに記載の毛髪保護用組成物の毛髪保護剤を製造するための使用。
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