JP4907761B2 - プリテンショナ - Google Patents

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    • B60R2022/4642Reels with means to tension the belt in an emergency by forced winding up characterised by fluid actuators, e.g. pyrotechnic gas generators the gas directly propelling a flexible driving means, e.g. a plurality of successive masses, in a tubular chamber

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗員を車両等のシートに拘束するシートベルト装置に組み込まれて、シートベルトの巻取軸を緊急に巻き取り方向に回転させるプリテンショナに関する。特には、より安定的に作動するよう改良を加えたプリテンショナに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
自動車等の車両に装備されるシートベルト装置は、近年、プリテンショナを備えるものが増えている。このプリテンショナは、車両の衝突時に、シートベルトを巻回するスプール(巻取軸)を瞬時に巻き取り方向に回転させ、ベルトの巻きだるみを取るとともにベルトに張力を与えるものである。一般的なプリテンショナは、車両の衝突時に発信される信号に基づき火薬に点火し、これにより発生したガス圧によってスプール回転機構を駆動する。
【0003】
このようなプリテンショナを備えるシートベルト巻取り装置の一例として、次のようなものがある。
図7は、プリテンショナを有するシートベルト巻取り装置の一例を示す分解斜視図である。
図8は、図7のプリテンショナの作動状態(リングギア及びピニオンの噛み合い時)における横断面図である。
図9は、同プリテンショナの作動状態における一部拡大正面図である。
なお、これらの図に示すプリテンショナは、現在開発中のものであり、公知のものではない。また、構成部品のうち本発明の説明に不要と思われるものは図示を省略してある。
【0004】
まず、図7を参照してシートベルト巻取り装置の基本構成について説明する。
図7において符号101はベースフレームである。このベースフレーム101の中には、スプール102が回転自在に収納されている。このスプール102には、シートベルトSが巻き付けられている。同スプール102の回転により、シートベルトSの巻取り・巻戻しが行われる。このスプール102の軸心には、トーションバー103が取り付けられている。
【0005】
このトーションバー103の一端(図の右端)103aは、2つのロック機構104、105を介してリテーナ106に支持されている。トーションバー103の他端(図の左端)103bは、スプール102内側に固定されている。スプール102の左端面には、スプール軸107及びスプールギア119が一体に形成されている。スプール軸107は、プリテンショナ100内部を貫通してリターンスプリングカバー108内のギア108aに係合される。このリターンスプリングカバー108内のリターンスプリングにより、スプール102はシートベルトSを巻き取る方向に付勢されている。
【0006】
このような基本構造を有するシートベルト巻取り装置に、プリテンショナ100が設けられている。以下、このプリテンショナ100の構成を説明する。
図7に示すように、プリテンショナ100はパイプ111を備えている。このパイプ111は、プリテンショナカバー109とプリテンショナプレート110間に配置されている。パイプ111の基端には、ガス発生器112が取り付けられている。同パイプ111の内部には、ガス発生器112側から順に、ストッパスプリング113、ピストン114及び複数のボール115(図7では15個)が配置されている。このパイプ111の他端(基端の逆側)には、ガイドブロック116が嵌め込まれている。パイプ111の他端寄りの内側側面には、切欠き部111aが形成されている。
【0007】
プリテンショナカバー109には、2つのピン117が植設されている。これらピン117間には、リングギア118が嵌め込まれて保持されている。リングギア118は、外周面に複数の外歯118aを備えるとともに、内周にわたって複数の内歯118bを備えている。リングギア118の外歯118aの一部は、図8に示すように、パイプ111の切欠き部111a内に入り込んでいる。このリングギア118の外歯118aには、ボール115のうち最先端のボール115−1が当たっている。なお、この図9の状態は、プリテンショナ100の作動開始直後を示す。
【0008】
リングギア118の内側には、図8に示すように、スプール102のスプールギア119に外嵌したピニオン120が位置している。このピニオン120は、外周にわたって複数の外歯120aが形成されている。リングギア118の内歯118bとピニオン120の外歯120aは噛み合い可能である。通常時(プリテンショナ作動前)には、図9における先頭の2個のボール115は存在せず、リングギア118は図よりも左の位置にあって、リングギア118の内歯118bとピニオン120の外歯120a間には、所定のクリアランスが確保されている(図1参照)。
【0009】
このプリテンショナ100の動作は、次の通りである。
プリテンショナ100の作動前において、リングギア118はピン117により保持されており、この状態ではリングギア118とピニオン120は係合していない。したがって、スプール102は自由に回転できる。しかし、ガス発生器112が作動してガスが発生すると、このガス圧によりピストン114を介して複数のボール115が押される。このときのボール115の押す力によりピン117が折れてリングギア118がフリーとなり、図8及び図9に示すように、リングギア18の内歯118bとピニオン120の外歯120aが噛み合う。さらにボール115によってリングギア118が押されて回転すると、リングギア118と噛み合ったピニオン120を介してスプール102が回転する。このようにして、シートベルトにプリテンションがかけられる。
【0010】
ところで、上述したプリテンショナ100において、パイプ111出側におけるボール115の通路の幅(図8における符号B)は、次の(a)〜(c)の兼ね合いで決定されている;(a)パイプ111の内径、(b)リングギア118の外周谷径及び外歯118a、(c)ピニオン120と一体になったスプール102の位置。これをより詳しく述べると、図8に示すように、スプール102を、プリテンショナプレート110の孔110aの端縁(図8の左端)に当たる位置で位置決めする。そして、このスプール102を手回ししたとき、ボール115がスムースに通り抜ける位置関係でパイプ111及びリングギア118を配置する。このときの幅Bがボール115の通路となる。
【0011】
ところが、このような位置関係でボール115の通路の幅Bを決定した場合、各部の寸法公差や変形の関係によっては、ボール115とリングギア118間のクリアランスが生じて、図9に示すように、プリテンショナ作動中にボール115が矢印α方向に逃げる可能性があるとともに、リングギア118が矢印β方向にずれる可能性がある。このようにボール115の逃げやリングギア118のずれが生じると、リングギア118の内歯118bとピニオン120の外歯120aとの噛み合い不良が起こる場合があり、プリテンショナの作動が安定しにくいという問題があった。
【0012】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、より安定的に作動するよう改良を加えたプリテンショナを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明のベースとなるプリテンショナは、緊急時にシートベルトの巻取軸を巻き取り方向に回転させてベルトにプリテンションを与えるプリテンショナであって; ガスジェネレータと、 該ガスジェネレータの発生するガスによって加速される一連の複数のボールと、 該ボールを案内する通路と、 該ボールが当たって回転駆動力を与える複数の駆動点を有する上記巻取軸に連結される回転部材と、 を備え、 上記回転部材の駆動点は、上記通路内に一部入り込んでおり、 上記通路と上記駆動点により規定される上記ボールの通過する空間が、上記ボールの寸法より狭いことを特徴とする。
【0014】
プリテンショナの作動時には、ガスジェネレータが作動してボールが加速され、先頭のボールが回転部材の駆動点を押す。駆動点が押されると回転部材が回転駆動力を与えられて巻取軸に連結され、シートベルトが巻き取られる。ここで、ボールが駆動点を押しつつ通路内を通過する際には、ボール自身の寸法よりも狭い空間を通過するので、ボールの逃げや回転部材のずれが生じない。したがって、プリテンショナの作動がより安定する。
【0015】
本発明においては、上記ボールの表面が低摩擦コーティングされていることが好ましい。
この場合、ボール表面の摩擦抵抗を低減できるので、プリテンショナのパワーロスを低減できる。なお、コーティング材としては、MoS2系固体潤滑材(例えばSTT INC.製のゾルベスト「ドライコート」(登録商標))等を用いることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施例に係るプリテンショナの作動前の状態を示す正面断面図である。
図2は、同プリテンショナの作動直後の状態を示す正面断面図である。
図3は、同プリテンショナの作動状態(リングギア及びピニオンの噛み合い時)における横断面図である。
図4は、同プリテンショナの作動状態における一部拡大正面図であり、ボール通過時のラップ寸法を明示する図である。
図5は、同プリテンショナの作動状態における一部拡大正面図であり、ボールが通過する空間のクリアランスを明示する図である。
これらの図に示すプリテンショナは、上述したようなシートベルト巻取り装置(図7参照)に組み込まれている。シートベルト巻取り装置全体の基本構成は、図7と同様である。
【0017】
以下、図1〜図4及び図7を参照しつつ、プリテンショナ10について説明する。
プリテンショナ10は、パイプ11を備えている。このパイプ11は、プリテンショナカバー109とプリテンショナプレート110(図7参照)間に挟まれた状態で、ベースフレーム101(図7参照)の側壁外側に取り付けられる。パイプ11は、鋼管を曲げ加工したもの(一例)である。パイプ11は、図1及び図2に示すように、図の下側の基端部11Aから右上に約90°湾曲して直線部11Bへとつながり、さらに図の上部の半円部11Cへとつながっている。半円部11Cの先は、図の下方に向う直線部11Dがつながっている。この最後の直線部11Dの内側側面には、切欠き部11aが形成されている。この切欠き部11a内には、後述するリングギア18の外歯18aが入り込んでいる。直線部11D内面には、低摩擦コーティングが施されている(このコーティングは、省略することがあり得る)。このコーティング材としては、MoS2系固体潤滑材(例えばSTT INC.製のゾルベスト「ドライコート」(登録商標))を用いることができる。
【0018】
パイプ11の湾曲内側スペースには、リングギア18が配置されている。このリングギア18は、プリテンショナカバー109の2つのピン117(図7参照)により、パイプ11内側の定位置に保持されている。さらに、このリングギア18の内側には、ピニオン20が配置されている。ピニオン20は、外周に外歯20aが形成されているとともに、内周に内歯20bが形成されている。このピニオン20は、図3に分かり易く示すように、スプール102のスプールギア119(図7参照)に外嵌固定されている。
【0019】
リングギア18の内周面には、ピニオン20の外歯20aと噛合可能な内歯18bが形成されている。リングギア18の内周径は、ピニオン20の外周径より大きく形成されているので、図1の状態において、リングギア18の内歯18bとピニオン20の外歯20aとの間にはクリアランスが確保されており、両者は噛み合っていない。そのため、スプール102(図7参照)は、プリテンショナ10の存在にも拘らず自由に回転可能である。
【0020】
リングギア18の外周面には、外方に向けて張り出した突起状の外歯18aが複数(図では7個)形成されている。各外歯はリングギア18の周方向に沿って等間隔で並んでいるが、符号18a´で示す外歯のみはオフセットしている。このオフセットした外歯18a´は、パイプ11の直線部11Dの切欠き部11a内に入り込んでおり、パイプ11内の先頭のボール15−1(後述)と接触している。
【0021】
パイプ11の基端部11Aには、パイプ11よりもやや太いガスジェネレータ収容部11Eが形成されている。同収容部11E内には、ガスジェネレータ12が収納されている。このガスジェネレータ12は、車両の衝突時等に図示せぬ衝突検知手段から発信される信号に応じて火薬に点火し、ガス圧をパイプ11内に供給する。同ガスジェネレータ12は、ガスジェネレータ収容部11E内に収められた後に、フランジ部11eを外側からかしめることにより固定されている。
【0022】
パイプ11内部には、ガスジェネレータ12側から順に、コイルスプリング13、ピストン14及び複数個(図では15個)のボール15が収められている。
ボール15は、鋼等の金属製の球状体である。各ボール15の表面には、低摩擦コーティングが施されている。このコーティング材は、パイプ11の直線部11D内面に施されたコーティング材と同様に、MoS2系固体潤滑材(例えばSTT INC.製のゾルベスト「ドライコート」(登録商標))を用いることができる。これらボール15の外径は、パイプ11の内径より若干小さくなっており、パイプ11内部では比較的スムースに駆動することができる。そして、先頭のボール15−1は、リングギア18の外歯18a´に接触している。
【0023】
ピストン14は、シリコーンゴム等の樹脂製である。このピストン14は、ガスの放出後に変形して拡がることによりパイプ11内面に密接し、ガスを先頭側に漏らさないシールの役割も果たす。
コイルスプリング13は、ガスジェネレータ12とピストン14間に配置されており、ピストン14を先端方向に付勢している。このコイルスプリング13の付勢力により、先頭のボール15−1がリングギア18の外歯18a´に当っている。
【0024】
パイプ11の直線部11D端部には、ビス22によりガイドブロック16が取り付けられている。ガイドブロック16は、先端が斜めにカットされた円柱状であり、その斜面がガイド面となっている。このガイド面は、第1のガイド面16aと第2のガイド面16bとからなる。第1のガイド面16aは、ガイドブロック16の上端部においてリングギア18とほぼ同心の円弧状に形成されており、プリテンショナ作動時に、パイプ11から射出されたボール15が衝突する。一方、第2のガイド面16bは平面状であって、リングギア18からは徐々に遠ざかるようになっている。
なお、ビス22は、パイプ11をプリテンショナプレート110(図3及び図7参照)に固定する役割も果たしている。
【0025】
ガイドブロック16の側面には、ガイド面の幅方向に沿って貫通する貫通穴16cが形成されている。この貫通穴16cは、ほぼ第2のガイド面16bの下側においてくり貫かれている。この貫通穴16cにより、第2のガイド面16bの大半は薄い板状となっており、同ガイド面16bは剛性が低くなっている。一方、第1のガイド面16aは、ガイドブロック16自身の側壁部がバックアップする形となって剛性が高い。
【0026】
図1及び図2において、符号117A、117Bは、プリテンショナカバー117(図7参照)の一部断面である。上部117Aはパイプ11を拘束し、下部117Bはボール受け部25を形成している。このボール受け部25において、パイプ11から射出されたボール15が一か所に集められる。
【0027】
一方、図3に示すように、スプール102とプリテンショナプレート110の孔110a間には、スプールベアリング30が介装されている。このスプールベアリング30は、表面に低摩擦コーティングが施されている。コーティング材としては、上記と同様にゾルベスト「ドライコート」(登録商標)を用いることができる。このスプールベアリング30により、スプール102が直接軸受けとして荷重を受けることを防ぐことができる。
【0028】
ここで、図3〜図5を参照して、上述したプリテンショナ10のパイプ11出側におけるボール15のクリアランスについて説明する。
図3及び図5に示すように、クリアランスHは、パイプ11の直線部11D内面とリングギア18外周面(谷)間の寸法である。このクリアランスHは、(a)パイプ11の内径、(b)リングギア18の外周谷径及び外歯18a、(c)ピニオン20と一体になったスプール102の位置、の兼ね合いで決定される。リングギア18の外歯18aは、上記したようにパイプ11の切欠き部11aから内側に入り込んでいる。ボール15が通路内を通過する空間は、パイプ11の直線部11Dの内面と、ボール15とリングギア18の外歯18aとの接触点と、により規制され、この空間がボール15の寸法よりも狭くなるように、クリアランスHが設定されている。
【0029】
具体的には、図4に示すように、ボール15が通路内を通過する際の、ボール15とパイプ11の直線部11D内面とのラップ寸法tが、約0.8mmとなるように、上記(a)〜(c)の各部材が設置されている。なお、この場合のボール15の外径は10.6mm、パイプ内径は11.0mm、パイプ肉厚は1.8mmである。
上記ラップ寸法tは、ボール15が通路内を通過する際のパイプ11やプレート110及びリングギア18の弾性変形域に対応して規定されており、ボール15が支障なく通過できる範囲となっている。
なお、このラップ寸法tとプリテンショナ出力(ショルダーベルト荷重)との関係は、後に図6を参照しつつ詳述する。
【0030】
次に、上記の構成を有するプリテンショナ10の作用について説明する。
プリテンショナの非作動時(通常時)においては、リングギア18は、プリテンショナカバー109の2つのピン117(図7参照)によりパイプ11内側の定位置に保持されており、図1に示すようにリングギア18とピニオン20は噛み合っていない。したがって、スプール102はプリテンショナ10と関係なく自由に回転する。
【0031】
この後、車両の衝突状態が検知されると、ガスジェネレータ12に信号が送信される。この信号により、図2に示すように、ガスジェネレータ12が発火してパイプ11内にガス圧を供給する。このガス圧により、先ず最もガスジェネレータ12寄りのピストン14が押され、次いでこのピストン14の押圧力により順次複数のボール15が押される。そして、この押圧力は、最も先頭のボール15−1(リングギア18の外歯18a´に接触しているボール)に伝達される。なお、このときピストン14はガス圧によって変形して拡がるので、パイプ11内面との間でシール機能が生じ、ガスは先頭側には漏れない。
【0032】
ボール15の押圧力によりリングギア18に押圧力がかかり、ピン117(図7参照)が剪断される。このため、リングギア18がフリーとなってピニオン20側に移動し、リングギア18の内歯18bとピニオン20の外歯20aが噛み合う。リングギア18は、ボール15が外歯18aを押す力によって同軸芯周りに回転する。リングギア18が動き始める前の時点で、先頭のボール15−1がリングギア18の外歯18aに回転力を与える姿勢で接触しているため、リングギア18は確実に回転し始める。
【0033】
さらに、ガス圧を受けてボール15が順次押し出されると、各ボール15はリングギア18の外歯18a間の谷に順次係合する。この場合、リングギア18の1つの谷に対してボール15が2個ずつ係合する。これらボール15が順次係合することにより、リングギア18は図2の反時計方向まわりに回転する。ピニオン外歯20aとリングギア内歯18bは噛み合っているので、リングギア18の回転はピニオン20に伝達され、双方が連動して回転する。ピニオン20は、スプール102のスプールギア119に外嵌しているので、スプール102はピニオン20とともに回転して、シートベルトS(図7参照)が瞬時にある長さだけ巻き取り方向へ巻き取られる。パイプ11の先端開口21bから射出されたボール15は、ボール受け部25内に集められる。
【0034】
ここで、ボール15がリングギア外歯18aを押しつつパイプ11出側の通路内を通過する際には、図4に示すラップ寸法tが設定されているので、ボール15は自身よりも狭い空間を通過する。この通過の際には、パイプ11の直線部11D及びリングギア18が、ボール15に押されて弾性変形することによりラップ寸法tが解消されるため、ボール15の通過が妨げられてロックすることはない。このラップ寸法tを設定したことにより、ボール15が通過する空間内に余分なスペースが存在しない。このため、ボール15の逃げやリングギア18のずれが生じず、リングギア内歯18bとピニオン外歯20aの噛み合いが確実に行われる。したがって、プリテンショナ10の作動がより安定する。
【0035】
なお、ラップ寸法tはパイプ11及びリングギア18の弾性変形域に基づき規定されているので、ボール15の通過によりパイプ11及びリンギア18が破壊することはない。さらに、ボール15の表面及びパイプ11の直線部11D内面は低摩擦コーティングされているので、ボール15通過時の摩擦抵抗が低減され、プリテンショナのパワーロスが抑えられる。
【0036】
なお、プリテンショナ10の出力は、次の(1)〜(3)の要因に応じて変化する;
(1)ラップ寸法t(クリアランスH)
(2)リングギア18の外歯18aとボール15の接触角(図5の符号X参照)
(3)リングギア18の内歯18bとピニオン20の外歯20aの噛み合い代(図5の符号Y参照)
以下、(2)の接触角と(3)の噛み合い代を既定値に設定したときの、(1)のラップ寸法の変化に伴うプリテンショナ出力(ベルト引き込み性能)の関係について述べる。
【0037】
図6は、ラップ寸法(横軸)とショルダーベルト荷重(プリテンショナによるベルト引き込み力、縦軸)との関係を表すグラフである。
図6において、横軸の基準値0は、クリアランスH=11.3mm、ラップ寸法t=0.8mmを示す。基準値0.8はラップ寸法t=0mm(クリアランスH=10.5mm)を意味し、基準値―0.8はラップ寸法t=1.6mm(クリアランスH=12.1mm)を意味する。横線pは、望ましいショルダー荷重の値(目標値)である。
【0038】
本実施例で説明したラップ寸法の範囲は、グラフにおいてrで示されている。この範囲r内では、ショルダー荷重は確実に横線p以上(目標値以上)の値が得られている。したがって、ラップ寸法を設定してボール15の通過する空間を狭くしても、プリテンショナの出力低下にはほとんど影響がないといえる。
【0039】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、より安定的に作動するプリテンショナを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るプリテンショナの作動前の状態を示す正面断面図である。
【図2】同プリテンショナの作動直後の状態を示す正面断面図である。
【図3】同プリテンショナの作動状態(リングギア及びピニオンの噛み合い時)における横断面図である。
【図4】同プリテンショナの作動状態における一部拡大正面図であり、ボール通過時のラップ寸法を明示する図である。
【図5】同プリテンショナの作動状態における一部拡大正面図であり、ボールが通過する空間のクリアランスを明示する図である。
【図6】ラップ寸法(横軸)とショルダーベルト荷重(プリテンショナによるベルト引き込み力、縦軸)との関係を表すグラフである。
【図7】プリテンショナを有するシートベルト巻取り装置の一例を示す分解斜視図である。
【図8】図7のプリテンショナの作動状態(リングギア及びピニオンの噛み合い時)における横断面図である。
【図9】同プリテンショナの作動状態における一部拡大正面図である。
【符号の説明】
10 プリテンショナ
11 パイプ
11A 基端部 11B 直線部
11C 半円部 11D 直線部
11E ガスジェネレータ収容部 11e フランジ部
11a 切欠き部
12 ガスジェネレータ 13 コイルスプリング
14 ピストン 15 ボール
16 ガイドブロック
18 リングギア
18a、18a´ 外歯 18b 内歯
20 ピニオン
20a 外歯 20b 内歯
22 ビス 25 ボール受け部
30 スプールベアリング
H クリアランス t ラップ寸法
S シートベルト 101 ベースフレーム
102 スプール 103 トーションバー
104、105 ロック機構 107 スプール軸
108 リターンスプリングカバー 119 スプールギア

Claims (5)

  1. 緊急時にシートベルトの巻取軸を巻き取り方向に回転させてベルトにプリテンションを与えるプリテンショナであって;
    ガスジェネレータと、
    該ガスジェネレータの発生するガスによって加速される一連の複数のボールと、
    該ボールを案内する通路と、
    該ボールが当たって回転駆動力を与える複数の駆動点を有する上記巻取軸に連結される回転部材と、
    を備え、
    上記回転部材の駆動点は、上記通路内に一部入り込んでおり、
    上記通路と上記駆動点により規定される上記ボールの通過する空間が、上記通路及び上記回転部材の破壊することのない弾性変形域に基づき規定されている寸法だけ、かつ、上記ボールが上記駆動点を押しつつ上記通路内を通過する際に、上記ボールの逃げ若しくは上記回転部材のずれ、又は、上記ボールの逃げ及び上記回転部材のずれが防止され、所定値以上のベルト引き込み力が得られる程度に、上記ボールの寸法より狭く、
    上記通路としてのパイプを備え、該パイプには切欠き部が形成されており、該切欠き部に、上記回転部材の上記駆動点としてのリングギアの外歯が入り込んでおり、
    上記リングギアの内側には、上記巻取軸としてのスプールに固定されたピニオンが配置されており、
    該ピニオンは、外周に外歯が形成されているとともに、内周に内歯が形成されており、
    上記リングギアの内周面には、上記ピニオンの外歯と噛合可能な内歯が形成されており、
    上記リングギアの内周径は、上記ピニオンの外周径より大きく形成されており、上記プリテンショナ不作動の通常状態においては、上記リングギアの上記内歯と上記ピニオンの上記外歯との間にはクリアランスが確保されていて両者は噛み合っておらず、
    車両の衝突状態が検知されて上記ガスジェネレータが発火して上記パイプ内にガス圧を供給すると、このガス圧による押圧力は、上記リングギアの外歯に接触している最も先頭の上記ボールに伝達されて上記リングギアに押圧力がかかり、該リングギアが上記ピニオン側に移動して該リングギアの上記内歯と上記ピニオンの上記外歯が噛み合うことを特徴とするプリテンショナ。
  2. 上記ボールの通過する空間が、上記パイプの上記切欠き部に位置する直線部の内面と、上記ボールと上記リングギアの上記外歯との接触点と、により規制されることを特徴とする請求項記載のプリテンショナ。
  3. 上記パイプの上記直線部の先端部には、上記リングギアとほぼ同心の円弧状に形成された上記ボールのガイド面を有するガイドブロックが固定されていることを特徴とする請求項記載のプリテンショナ。
  4. 上記ボール若しくは上記パイプの表面、又は、上記ボール及び上記パイプの表面が低摩擦コーティングされていることを特徴とする請求項1〜いずれか1項記載のプリテンショナ。
  5. 請求項1〜記載のプリテンショナを具備することを特徴とするシートベルト装置。
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