JP4905131B2 - 光学素子形成用成形型並びにその製造方法及び再生方法 - Google Patents

光学素子形成用成形型並びにその製造方法及び再生方法 Download PDF

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Description

本発明は、光学素子を成形するための光学素子形成用成形型に関し、成形型の最表面に付着物や傷が生じ、成形型として使用できなくなった場合に、再研磨を施すことなく型面を再生することができる成形型、並びに、この成形型の製造方法及び再生方法に関する。
従来、再加工や再研磨工程を必要としないガラスモールド用成形型の再生方法として、2つの方法が知られている。
第1の方法においては、下地の基板と型面を構成する表面層との間にクロムを主成分とした中間層を設けた成形型を用いる。成形型が繰り返し使用されて型面が劣化した場合、型面をクロム溶解性処理液により処理し、中間層や表面層を溶解、剥離させた後、下地の基板上に新たな中間層及び表面層を形成する(特許文献1参照)。
また、第2の方法においては、基板上に形成されて型面を構成する皮膜にイオンビームを照射してこの皮膜をエッチング除去する。その後、基板上に新たな皮膜を形成することによって、型面を再生することができる(特許文献2参照)。
第1の方法においては、通常表面層が処理液に溶解されない材料からなり、クロム溶解性処理液が表面の傷などから侵入して中間層を溶解するので、表面層は溶解または剥離される。しかしながら、通常の成形工程においてそのような大きな傷がつくことは考えにくく、表面層の剥離が行われないか、仮に剥離できても、中間層のエッチング時間すなわち剥離時間が非常に長くなるという欠点がある。
一方、第2の方法においては、イオンビームのエッチングによって型の皮膜を剥離するとあるが、この場合、成形型の型面の表面粗さが再生によって劣化することを防ぐことはできない。また、イオンビームエッチングは、エッチングスピードが遅く、皮膜の剥離に要する時間が非常に長くなるという欠点もある。
特開平1−192733号公報 特開平5−32424号公報
そこで、本発明は、再生のための処理時間が短く、再生においても基材への損傷も生じない光学素子形成用成形型を提供することを目的とする。また、本発明は、上記のような光学素子形成用成形型の製造方法及び再生方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための、本発明の一つの態様は、光学面を形成するための下地用型面を有する基盤領域と前記基盤領域の周辺部分であるフランジ部とを含む基板部材と、前記基板部材の前記基盤領域の前記下地用型面前記フランジ部の平坦な上面とを覆うように形成されるとともに、所定の処理液によって溶解する第1層と、前記第1層のうち前記 フランジ部の上面に相当する平坦な領域の少なくとも一部を残して、前記第1層の前記基盤領域の前記下地用型面に相当する領域を覆う第2層とを備える光学素子形成用成形型にある。
第1実施形態に係る光学素子用成形型を用いたレンズ成形装置の構造を説明する正面図である。 (a)は、下型の断面構造を概念的に説明する図である。(b)は、下型の平面構造を概念的に説明する図である。 再生時に際して基板部材上に溶解層と保護層とを形成するための成膜装置の構造を説明するブロック図である。 下型の変形例を説明する断面図である。 下型の別の変形例を説明する断面図である。 図1に示すレンズ成形装置の変形例を示す断面図である。
上記課題を解決するため、本発明に係る光学素子形成用成形型は、(a)光学面を形成するための下地用型面を有する基盤領域と前記基盤領域の周辺部分であるフランジ部とを含む基板部材と、(b)前記基板部材の前記基盤領域の前記下地用型面前記フランジ部 の平坦な上面とを覆うように形成されるとともに、所定の処理液によって溶解する第1層と、(c)前記第1層のうち前記フランジ部の上面に相当する平坦な領域の少なくとも一部を残して、前記第1層の前記基盤領域の前記下地用型面に相当する領域を覆う第2層とを備える。
上記光学素子形成用成形型では、第1層を介して下地用型面上を覆う第2層が、第1領 域に形成された第1層を当該第1層が延びる面に沿って露出させる第2領域に形成されているので、光学素子形成用成形型を再生するべく所定の処理液で処理する場合、第1層が所定の処理液に露出する面積が大きくなって、第1層の溶解の進行が特に初期段階で早くなるとともに全体としても溶解の進行が連鎖的に加速される。これにより、第1層上の第2層の剥離も迅速に進行し、基板部材の下地用型面にダメージを与えることなくこれを迅速に露出させることができるので、光学素子形成用成形型の迅速で高精度の再生が可能になる。
本発明の具体的態様では、上記光学素子形成用成形型において、第2層を形成する第2領域は、第1領域の内側に設けられ、かつ、下地用型面を完全に覆う。この場合、第1層を第1領域の周囲において完全に露出させることができ、第2層によって下地用型面を十分に保護することができる。
また、本発明の別の具体的態様では、基板部材が、炭化珪素、窒化珪素、酸化珪素、超硬ステンレス鋼、及びサーメットの少なくとも一種からなる。この場合、硬度、耐熱性等の観点で優れた基板部材とすることができ、成形型の寿命を長く保持することができる。
また、本発明の別の具体的態様では、第1層が、酸、若しくはアルカリに対して可溶性がある膜である。この場合、第1層を入手や取扱いが比較的簡単な酸やアルカリである所定の処理液によって簡単に溶解することができる。
また、本発明の別の具体的態様では、第2層が、Au、Ag、Ir、Re、Os、Pd、Rh、Ru、及びPtの一種類以上を主成分として含む貴金属膜である。この場合、型面の劣化が少なく、良好な型押し及び離型を達成することができる。
また、本発明の別の具体的態様では、第1層が、0. 05μm〜20μmの厚さを有する。この場合、第2層の支持が確実になるとともに、第1層の迅速な溶解によって第2層の確実な剥離が可能になる。
また、本発明の別の具体的態様では、第2層が、0.05μm〜20μmの厚さを有する。この場合、安定した成形を長期にわたって維持できる。
また、本発明の別の具体的態様では、第1層及び第2層の少なくとも一方が、スパッタ、CVD、蒸着、及びイオンプレーティング法のいずれかにより形成された膜である。
また、本発明の別の具体的態様では、第1層を構成する少なくとも一つの元素と第2層を構成する少なくとも一つの元素とをともに含む混合層が第1層と第2層との間に形成されている。この場合、第2層が第1層に十分な強度で密着して支持されるので、成型を繰り返しても第2層が簡単に剥離しにくくなる。
また、本発明の別の具体的態様では、第1層の下部に、第1層のエッチング液に対して不溶な第3層をさらに備える。この場合、所定の処理液によって下地の下地用型面が浸食されることを確実に防止できる。
また、本発明の別の具体的態様では、第3層は金属の窒化物、炭化物、酸化物、及び、セラミックスの少なくとも一種以上を主成分とする。この場合、所定の処理液に対する第3層の耐性を確保することができる。
また、本発明に係る光学素子形成用成形型の製造方法は、(a)光学面を形成するための下地用型面を有する基盤領域と前記基盤領域の周辺部分であるフランジ部とを含む基板部材を準備する工程と、(b)前記基板部材の前記基盤領域の前記下地用型面前記フラ ンジ部の平坦な上面とを覆うよう形成されるとともに、所定の処理液によって溶解する第1層を形成する工程と、(c)前記第1層の前記基盤領域の周辺部分に相当する平坦な領域の少なくとも一部を残して、前記第1層の前記基盤領域の前記下地用型面に相当する領域を覆う第2層を形成する工程とを備える。
上記成形型の製造方法では、下地用型面上を第1層を介して覆う第2層を形成する際に 第1層を当該第1層が延びる面に沿って露出させるので、このようにして製造した光学素子形成用成形型を再生するべく所定の処理液で処理する場合、第1層が所定の処理液に露出する面積が大きくなって、第1層の溶解の進行が特に初期段階で早くなるとともに全体としても溶解の進行が連鎖的に加速される。これにより、第1層上の第2層の剥離も迅速に進行し、基板部材の下地用型面にダメージを与えることなくこれを迅速に露出させることができるので、光学素子形成用成形型の迅速で高精度の再生が可能になる。
また、本発明の具体的態様では、上記成形型の製造方法において、第2層を形成する第2領域が、第1領域の内側に設けられ、かつ、下地用型面を完全に覆う。
また、本発明の別の具体的態様では、第2層の形成に際して、第1領域の周辺部をマスキングして第2層を形成することで、第1領域よりも狭い第2領域に第2層を形成する。
また、本発明の別の具体的態様では、基板部材が、炭化珪素、窒化珪素、酸化珪素、超硬ステンレス鋼、及びサーメットの少なくとも一種からなる。
また、本発明の別の具体的態様では、第1層が、酸、若しくはアルカリに対して可溶性がある膜である。
また、本発明の別の具体的態様では、第2層が、Au、Ag、Ir、Re、Os、Pd、Rh、Ru、及びPtの一種類以上を主成分として含む貴金属膜である。
また、本発明の別の具体的態様では、第1層が、0.05μm〜20μmの厚さを有する。
また、本発明の別の具体的態様では、第2層が、0.05μm〜20μmの厚さを有する。
また、本発明の別の具体的態様では、第1層及び第2層の少なくとも一方が、スパッタ、CVD、蒸着、及びイオンプレーティング法のいずれかにより形成された膜である。
また、本発明の別の具体的態様では、第1層を構成する少なくとも一つの元素と第2層を構成する少なくとも一つの元素とをともに含む混合層を第1層と第2層との間に形成する。
また、本発明の別の具体的態様では、第1層のエッチング液に対して不溶な第3層を第1層の下部に形成する。
また、本発明の別の具体的態様では、第3層が、金属の窒化物、炭化物、酸化物、及び、セラミックスの少なくとも一種以上を主成分とする。
また、本発明に係る光学素子形成用成形型の再生方法は、光学面を形成するための下地用型面を有する基盤領域と前記基盤領域の周辺部分であるフランジ部とを含む基板部材と、前記基板部材の前記基盤領域の前記下地用型面前記フランジ部の平坦な上面とを覆うよう形成されるとともに、所定の処理液によって溶解する第1層と、前記第1層のうち 前記フランジ部の上面に相当する平坦な領域の少なくとも一部を残して、前記第1層の前記基盤領域の前記下地用型面に相当する領域を覆う第2層とを備える光学素子形成用成形型の再生方法であって、前記第1層をエッチングにより溶かすことによって前記第2層を除去する工程と、前記基板部材を洗浄後、露出した前記基盤領域の前記下地用型面前記 フランジ部の平坦な上面を覆うように前記第1層を再度設ける工程と、前記第1層のうち 前記フランジ部の上面に相当する平坦な領域の少なくとも一部を残して、前記第1層の前記基盤領域の前記下地用型面に相当する領域を覆う第2層を形成する工程とを備えることを特徴とする。
上記成形型の再生方法では、第1層が所定の処理液に露出する面積が大きくなって、第1層の溶解の進行が特に初期段階で早くなるとともに全体としても溶解の進行が連鎖的に加速される。これにより、第1層上の第2層の剥離も迅速に進行し、基板部材の下地用型面にダメージを与えることなくこれを迅速に露出させることができるので、光学素子形成用成形型の迅速で高精度の再生が可能になる。
また、本発明の具体的態様では、上記成形型の再生方法において、基板部材の洗浄後に下地用型面を含む型形状のチェックを行う。この場合、成形型の再生がより確実になる。なお、下地用型面の形状が劣化してなければそのまま第1層及び第2層を順次形成し、下地用型面の形状が劣化していれば下地用型面の研削等によって下地用型面自体を再生した後に第1層及び第2層を順次形成する。
また、本発明の具体的態様では、第1層のエッチングに用いる液が、酸、及びアルカリのいずれかである。
また、本発明の具体的態様では、第1層のエッチングに用いる液を、第1領域の範囲内であって、第2領域の範囲外に接触させる。
図1は、本発明の一実施形態に係る光学素子用の成形型を用いたレンズ成形装置の構造を説明する正面図である。
レンズ成形装置10は、成型対象として所定温度に加熱されたガラスプリフォームGPを搬送・供給するハンドリング装置2と、ヒータH1によって所望の温度に保持される下型21と、ヒータH2によって所望の温度に保持される上型24とを備える。ここで、下型21及び上型24は、ともに光源素子であるガラスレンズを形成するための光学素子形成用成形型である。このうち上型24は、不図示の駆動機構によって昇降可能になっており、ハンドリング装置2が適当な温度に保持されたガラスプリフォームGPを下型21上に載置すると、上型24が降下して下型21と嵌合する。両型21,24の間に挟まれたガラスプリフォームGPはプレスよってガラスレンズに変形加工され、徐冷によって最終製品に仕上げられる。
図2(a)は、下型21の構造を概念的に説明する断面図であり、図2(b)は、下型21の構造を概念的に説明する平面図である。下型21は、上部に下地用型面31aを設けた基板部材31と、下地用型面31a上に形成された第1の被覆層である溶解層32と、溶解層32上に形成された第2の被覆層である保護層33とを有する。
ここで、基板部材31は、中央上部に円形の下地用型面31aを有しており、その周辺に環状のフランジ部31bを有している。この基板部材31は、例えば炭化珪素(SiC)で形成されるが、炭化タングステン(WC)、アルミナ(Al)、窒化珪素(SiN)、酸化珪素(SiO)、超硬ステンレス鋼、及びサーメット等の他の材料で形成することもできる。さらに、これらの材料に他の少量成分を追加することもできる。なお、上述の炭化珪素等は、硬度、耐熱性等の観点で優れており、基板部材31の材料として好ましい。
また、第1層である溶解層32は、基板部材31の下地用型面31a及びフランジ部31b上面を覆う第1領域A1すなわち基板部材31の上端面全体に形成されている。この溶解層32は、例えばクロム(Cr)を主成分とし、スパッタ法のほか、蒸着、CVD法、イオンプレーティング法等を用いて形成することができる。このような溶解層32は、フランジ部31bにおいて表面が露出しており、クロム溶解性処理液によって迅速に溶解され、基板部材31の下地用型面31a表面からも確実に除去される。つまり、クロム溶解性処理液は、溶解層32に対して基板部材31等に比較して極めて高いエッチング能力を有するので、エッチング後によって溶解層32がきれいに除去され、残った下地用型面31aは、ほとんどダメージを受けていない状態となる。クロム溶解性処理液としては、例えば硝酸二アンモニウムセリウム溶液が好適に使用される。なお、溶解層32としては、Pt等の他の金属材料を使用することもでき、クロム溶解性処理液に代わる、塩酸、王水等を含む各種の酸やアルカリをその溶解及び除去に使用することができる。
また、第2層である保護層33は、基板部材31の下地用型面31aを覆うが溶解層32が形成されている第1領域A1よりも狭い第2領域A2すなわち溶解層32をフランジ部31bに対応する部分で露出させるように形成されており、その表面21aは、下地用型面31aに対応する表面形状を有する転写面となっている。この保護層33は、例えばPtやIr等を含む合金で形成された貴金属膜であるが、PtやIrのほかにAu、Ag、Re、Os、Pd、Rh、Ru等の他の材料で形成することができる。また、これらの材料を合金化したり、他の少量成分を追加することもできる。保護層33は、スパッタ法のほか、蒸着、CVD法、イオンプレーティング法等を用いて形成することができる。このような保護層33を設けることにより、光学面の転写が容易になり、型面である表面21aの劣化が少なく、良好な型押し及び離型を達成することができる。
図2に示すような下型21の場合、既に説明したように溶解層32がフランジ部31bで露出しているので、この露出部分では溶融を迅速に進行させることができる。つまり、基板部材31を処理液に浸した場合、溶解層32の溶解が特に初期段階で早くなる。また、溶解層32全体としても、初期段階の影響で溶解層32の溶解の進行が連鎖的に加速される。これにより、溶解層32上の保護層33の剥離も迅速に進行し、基板部材31の下地用型面31aにダメージを与えることなくこれを迅速に露出させることができるので、下型21の迅速で高精度な再生が可能になる。
以上の説明は、下型21についてのものであったが、上型24も同様の構造とすることができ、同様の機能を持たせることができる。
以下、図2等に示す下型21の再生について説明する。図1に示すようなレンズ成形装置10を連続的に稼働した場合、下型21が繰返使用によって徐々に劣化する。つまり、レンズ成形装置10によって形成されたガラスレンズのレンズ面にクモリ等が生じて得られたガラスレンズの光学特性が次第に劣化する。このように劣化した下型21の成形面は、以下の工程によって再生可能である。
具体的には、下型21をレンズ成形装置10から取り出して、その型面側をクロム溶解性処理液等の処理液に浸漬する。これにより、既述のように処理液が溶解層32を周囲から迅速に溶解する。つまり、溶解層32や保護層33が迅速に除去されて、基板部材31の下地用型面31aが露出する。次に、基板部材31に付着した処理液を洗浄・除去し、乾燥した下地用型面31a上にCr等を成分とする膜をスパッタ法等を用いて成膜し、溶解層32とする。この溶解層32の厚さは、0.05〜20μm程度とする。次に、溶解層32上に例えばPt、Ir、Au等を成分とする貴金属膜をスパッタ法等を用いて成膜し、保護層33とする。この保護層33の厚さは、0.05〜20μm程度とする。以上により、下型21の再生が完了するが、下型21の表面21aは元通り、図2に示す状態の型面となる。なお、以上の再生処理において、溶解層32の厚さが0.05μmよりも薄いと溶解層としての機能を果たさなくなり、溶解層32の厚さが20μmよりも厚いと型表面である光学面が形状変化しやすくなってしまう。また、保護層33の厚さが0.05μmよりも薄いと保護層としての機能を果たさなくなり、保護層33の厚さが20μmよりも厚いと光学面が形状変化しやすくなってしまう。
図3は、処理液による処理後の基板部材31上に溶解層32と保護層33とを形成するための成膜装置50の構造を説明するブロック図である。
この成膜装置50は、マグネトロンスパッタ型の装置であり、真空容器51中に、一対のターゲット装置62,63と、両被覆層32,33を除去した剥離処理後の基板部材31を保持するホルダ65と、ホルダ65上方の適所に進退可能に配置されるマスク67と、マスク67を適当なタイミングで進退動作させるマスク駆動装置68とを設けた構造となっている。ここで、第1のターゲット装置62は、溶解層32を構成する材料例えばCr等の金属材料からなるターゲットを備える。また、第2のターゲット装置63は、保護層33を構成する材料例えばPt等の金属材料からなるターゲットを備える。
成膜に際しては、まずマスク67を退避位置に移動させるとともに、第1のターゲット装置62を動作させて、ホルダ65に保持された基板部材31の上部表面に図2に示す溶解層32となるべき薄膜を形成する。次に、マスク67を動作位置に移動させるとともに、第2のターゲット装置63を動作させて、既に溶解層32で被覆されている基板部材31の上部表面に図2に示す保護層33となるべき薄膜を形成する。この際、マスク67が保護層33の輪郭すなわち第2領域A2に対応する開口を有するので、成膜された保護層33の周囲に溶解層32を露出させることができる。
以上の説明では、溶解層32の成膜に際してマスク67を退避位置に移動させることとしたが、マスク67よりも大きな開口を有する別のマスクを基板部材31の上方に配置することができ、これによっても、保護層33の周囲部分に溶解層32をはみ出させた成膜を行うことができる。
なお、以上では下型21の再生について説明したが、上型24の再生も同様であることはいうまでもない。また、以上では、再生について説明したが、下型21等の製造にも同様の手法を用いることができる。つまり、基板部材31を焼成や研削等の技術によって製造し、これに研磨等を施して下地用型面31aを製造する。その後、図3の成膜装置50を利用して、溶解層32と保護層33とを順次基板部材31上に積層すればよい。
図4は、図2に示す下型21の変形例を示す断面図である。下型21の基板部材31の上部表面すなわち下地用型面31a上及びその周囲表面には、クロム溶解性処理液等の処理液に対する耐性を有する阻止層136が形成されている。つまり、下地用型面31aと溶解層32との間に第3層である阻止層136が挿入されており、クロム溶解性処理液等の処理液による下地用型面31aの浸食を確実に防止することができる。阻止層136は、例えば窒化クロム等の金属窒化物とすることもできるが、炭化物、酸化物、セラミックス等他の材料で形成することができる。さらに、これらの材料に他の少量成分を追加することもできる。阻止層136は、例えばスパッタ、CVD等を用いて形成することができる。この厚さは、0.05〜20μm程度とする。阻止層136の厚さが0.05μmよりも薄いと阻止層としての機能を果たさなくなり、阻止層136の厚さが20μmよりも厚いと型表面である光学面が形状変化しやすくなってしまう。
図5は、図2に示す下型21の別の変形例を示す断面図である。下型21の基板部材31上に積層された溶解層32と保護層33との間に混合層236が形成されている。この混合層236は、溶解層32を構成する例えばCr等の金属と、保護層33を構成する例えばPt等の金属との合金等することができる。混合層33は、例えばスパッタ等を用いて独立した工程で形成することができるが、溶解層32と保護層33の成膜の切替えを段階的に行うことによっても形成できる。この混合層33を介在させることにより、溶解層32と保護層33との密着度が高まるので、成型を繰り返しても保護層33が簡単には剥離しにくくなる。
図6は、図1に示すレンズ成形装置10の変形例を示す断面図である。このレンズ成形装置110は、ガラスを溶融するルツボ11と、ルツボ11の下端から延びるノズル12と、ルツボ11及びノズル12を加熱するための炉側ヒータ13,14と、ノズル12先端のガラス滴GDを光学的に観察するための観察装置15,16とを備える。また、ノズル12の下方には、ガラス滴GDを受ける下型21が配置されており、ヒータH1によって所望の温度に保持されている。ルツボ11中のガラス融液MGは、炉側ヒータ13によって加熱されており、撹拌棒17によって均一に混合される。炉側ヒータ13,14の温度を適宜設定することにより、ノズル12の下端から滴下させるガラス滴GDのサイズや落下頻度を適宜に調節することができる。この際、ノズル12の下端に形成されたガラス滴GDのサイズや状態が、観察装置15,16によってリアルタイムで観察される。
下型21は、不図示の駆動機構によって水平方向に移動可能となっており、図示のノズル12直下の捕捉位置から上型24の直下のプレス位置まで移動して保持される。上型24は、ヒータH2によって所望の温度に保持されており、不図示の駆動機構によって昇降可能になっている。捕捉位置で塊状のガラス滴GDを受け取った下型21がプレス位置まで移動すると、上型24が降下して下型21と嵌合する。両型21,24の間に挟まれたガラス滴GDはプレスよってレガラスンズに変形加工され、徐冷によって最終製品に仕上げられる。
以下、具体的な実施例について説明する。炭化珪素(SiC)、炭化タングステン(WC)、アルミナ(Al)、及び、窒化珪素(SiN)からなる基板部材31を準備し光学面に対応する下地用型面31aを形成した。そして、基板部材31において、下地用型面31aを完全に覆って周囲に広がる第1領域A1が露出するようにφ8mmのマスキングを行い、マグネトロンスパッタ法にて、Cr又はPtからなる溶解層32を0.2μm成膜した。次いで、基板部材31において、第1領域A1よりも狭い第2領域A2が露出するようにφ5mmのマスキングを行い、マグネトロンスパッタ法にて、PtIr合金からなる保護層33を0.2μm成膜した。これにより、第1〜第8実施例の下型21が形成され、同様の工程で対応する上型24も製造された。
なお、以下に説明する第2〜4実施例の場合には、溶解層32を成膜する前の段階で基板部材31の上部表面全体に阻止層136を形成している。具体的には、溶解層32を形成すべき第1領域A1を含んでそれよりも広くなるようにφ10mmのマスキングを行い、マグネトロンスパッタ法にて、SiC又はCrNからなる阻止層136を基板部材31上に成膜した。また、各実施例において、溶解層32と保護層33との間には、両層の材料を混合した混合層を0.05μm成膜した。
第1〜8比較例は、保護層33の成膜面積が溶解層32の成膜面積と等しい点を除いて第1〜8実施例の下型21や上型24と同一の構造を有する。すなわち、保護層33と溶解層32とは、成膜面積が等しくなるように、φ5mmのマスキングで基板部材31上に成膜を行っている。
以上のようにして得た第1〜8実施例及び第1〜8比較例の型を利用して、3,000ショットのガラスモールド成形の試験を行った。このようなガラスモールド成形後、下型21の溶解層32の露出面に対し、硝酸二アンモニウムセリウム溶液、又は、塩酸若しくは王水等の溶解用の薬品をたらし溶解層32の溶解及び保護層33の剥離処理を行った。このような剥離処理後、溶解用の薬品を洗い流し、形状測定器(松下製UA3P)にて下地用型面31aの形状測定を行った。結果を以下の表1に示す。
例えば、第1実施例と第1比較例とを比較すると、第1比較例では、90分という極めて長い処理時間で液処理による保護層33の剥離が達成されたが、下地用型面31aまでが溶解用の薬品に侵食され、基板部材31の再利用が不可能となった。一方、第1実施例では、処理時間が短縮されたため、下地用型面31aが薬品に侵食されず、基板部材31の高精度の再生が達成された。その他の例を比較しても、実施例の方が、対応する比較例に比べて、処理時間、処理後の面形状、粗さの面で優れていることが分かる。なお、各実施例の型において、下地用型面31aから保護層33を剥離した後、新たに溶解層32や保護層33を順次成膜を設けることで、型の再利用が可能であった。
本発明により、再生のための処理時間が短く、再生においても基材への損傷も生じない光学素子形成用成形型、上記光学素子形成用成形型の製造方法及び再生方法を提供することができた。

Claims (28)

  1. 光学面を形成するための下地用型面を有する基盤領域と前記基盤領域の周辺部分であるフランジ部とを含む基板部材と、
    前記基板部材の前記基盤領域の前記下地用型面前記フランジ部の平坦な上面とを覆うように形成されるとともに、所定の処理液によって溶解する第1層と、
    前記第1層のうち前記フランジ部の上面に相当する平坦な領域の少なくとも一部を残して、前記第1層の前記基盤領域の前記下地用型面に相当する領域を覆う第2層とを備える光学素子形成用成形型。
  2. 前記基板部材は、炭化珪素、窒化珪素、酸化珪素、超硬ステンレス鋼、及びサーメットの少なくとも一種からなることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の光学素子形成用成形型。
  3. 前記第1層は、酸、若しくはアルカリに対して可溶性がある膜であることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の光学素子形成用成形型。
  4. 前記第2層は、Au、Ag、Ir、Re、Os、Pd、Rh、Ru、及びPtの一種類以上を主成分として含む貴金属膜であることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の光学素子形成用成形型。
  5. 前記第1層は、0.05μm〜20μmの厚さを有することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の光学素子形成用成形型。
  6. 前記第2層は、0.05μm〜20μmの厚さを有することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の光学素子形成用成形型。
  7. 前記第1層及び第2層の少なくとも一方は、スパッタ、CVD、蒸着、及びイオンプレーティング法のいずれかにより形成された膜であることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の光学素子形成用成形型。
  8. 前記第1層を構成する少なくとも一つの元素と前記第2層を構成する少なくとも一つの元素とをともに含む混合層が前記第1層と前記第2層との間に形成されていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の光学素子形成用成形型。
  9. 前記第1層と前記下地用型面との間に、前記第1層のエッチング液に対して不溶な第3層をさらに備えることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の光学素子形成用成形型。
  10. 前記第3層は、金属の窒化物、炭化物、酸化物、及び、セラミックスの少なくとも一種以上を主成分とすることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の光学素子形成用成形型。
  11. 光学面を形成するための下地用型面を有する基盤領域と前記基盤領域の周辺部分であるフランジ部とを含む基板部材を準備する工程と、
    前記基板部材の前記基盤領域の前記下地用型面前記フランジ部の平坦な上面とを覆うように形成されるとともに、所定の処理液によって溶解する第1層を形成する工程と、
    前記第1層のうち前記フランジ部の上面に相当する平坦な領域の少なくとも一部を残して、前記第1層の前記基盤領域の前記下地用型面に相当する領域を覆う第2層を形成する工程とを備える光学素子形成用成形型の製造方法。
  12. 前記第2層の形成に際して、前記第1領域の周辺部の一部をマスキングして前記第2層を形成することで、前記第1領域よりも狭い前記第2領域に前記第2層を形成することを特徴とする請求の範囲第11項に記載の光学素子形成用成形型の製造方法。
  13. 前記基板部材は、炭化珪素、窒化珪素、酸化珪素、超硬ステンレス鋼、及びサーメットの少なくとも一種からなることを特徴とする請求の範囲第12項に記載の光学素子形成用成形型の製造方法。
  14. 前記第1層は、酸、若しくはアルカリに対して可溶性がある膜であることを特徴とする請求の範囲第12項に記載の光学素子形成用成形型の製造方法。
  15. 前記第2層は、Au、Ag、Ir、Re、Os、Pd、Rh、Ru、及びPtの一種類以上を主成分として含む貴金属膜であることを特徴とする請求の範囲第12項に記載の光学素子形成用成形型の製造方法。
  16. 前記第1層は、0.05μm〜20μmの厚さを有することを特徴とする請求の範囲第12項に記載の光学素子形成用成形型の製造方法。
  17. 前記第2層は、0.05μm〜20μmの厚さを有することを特徴とする請求の範囲第12項に記載の光学素子形成用成形型の製造方法。
  18. 前記第1層及び第2層の少なくとも一方は、スパッタ、CVD、蒸着、及びイオンプレーティング法のいずれかにより形成された膜であることを特徴とする請求の範囲第12項に記載の光学素子形成用成形型の製造方法。
  19. 前記第1層を構成する少なくとも一つの元素と前記第2層を構成する少なくとも一つの元素とをともに含む混合層を前記第1層と前記第2層との間に形成することを特徴とする請求の範囲第12項に記載の光学素子形成用成形型の製造方法。
  20. 前記第1層のエッチング液に対して不溶な第3層を前記第1層の下部に形成することを特徴とする請求の範囲第12項に記載の光学素子形成用成形型の製造方法。
  21. 前記第3層は、金属の窒化物、炭化物、酸化物、及び、セラミックスの少なくとも一種以上を主成分とすることを特徴とする請求の範囲第12項に記載の光学素子形成用成形型の製造方法。
  22. 光学面を形成するための下地用型面を有する基盤領域と前記基盤領域の周辺部分であるフランジ部とを含む基板部材と、
    前記基板部材の前記基盤領域の前記下地用型面前記フランジ部の平坦な上面とを覆うように形成されるとともに、所定の処理液によって溶解する第1層と、
    前記第1層のうち前記フランジ部の上面に相当する平坦な領域の少なくとも一部を残して、前記第1層の前記基盤領域の前記下地用型面に相当する領域を覆う第2層とを備える光学素子形成用成形型の再生方法であって、
    前記第1層をエッチングにより溶かすことによって前記第2層を除去する工程と、
    前記基板部材を洗浄後、露出した前記基盤領域の前記下地用型面前記フランジ部の平坦な上面とを覆うように前記第1層を再度設ける工程と、
    前記第1層のうち前記フランジ部の上面に相当する平坦な領域の少なくとも一部を残して、前記第1層の前記基盤領域の前記下地用型面に相当する領域を覆う第2層を形成する工程とを備えることを特徴とする光学素子形成用成形型の再生方法。
  23. 前記基板部材の洗浄後に下地用型面を含む型形状のチェックを行うことを特徴とする請求の範囲第22項に記載の光学素子形成用成形型の再生方法。
  24. 前記第1層のエッチングに用いる液は、酸、及びアルカリのいずれかであることを特徴とする請求の範囲第22項に記載の光学素子形成用成形型の再生方法。
  25. 前記第1層のエッチングに用いる液を、前記第1領域の範囲内であって、前記第2領域の範囲外に接触させることを特徴とする請求の範囲第22項に記載の光学素子形成用成形型の再生方法。
  26. 前記第2層を形成する第2領域は、前記第1層を形成する第1領域の内側に設けられ、かつ、下地用型面を完全に覆うことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の光学素子形成用成形型。
  27. 前記第2層を形成する第2領域は、前記第1層を形成する第1領域の内側に設けられ、かつ、下地用型面を完全に覆うことを特徴とする請求の範囲第11項に記載の光学素子形成用成形型の製造方法。
  28. 前記第2層を形成する第2領域は、前記第1層を形成する第1領域の内側に設けられ、かつ、下地用型面を完全に覆うことを特徴とする請求の範囲第22項に記載の光学素子形成用成形型の再生方法。
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