JP4904678B2 - プロジェクタシステム、携帯電話、カメラ - Google Patents

プロジェクタシステム、携帯電話、カメラ Download PDF

Info

Publication number
JP4904678B2
JP4904678B2 JP2004277735A JP2004277735A JP4904678B2 JP 4904678 B2 JP4904678 B2 JP 4904678B2 JP 2004277735 A JP2004277735 A JP 2004277735A JP 2004277735 A JP2004277735 A JP 2004277735A JP 4904678 B2 JP4904678 B2 JP 4904678B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
projector
projection
image
change command
partial
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004277735A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006094186A (ja
Inventor
展宏 藤縄
晃 大村
弘剛 野崎
説 三橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2004277735A priority Critical patent/JP4904678B2/ja
Publication of JP2006094186A publication Critical patent/JP2006094186A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4904678B2 publication Critical patent/JP4904678B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Projection Apparatus (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Telephone Set Structure (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Description

本発明は、液晶表示パネルを用いた投射型液晶プロジェクタなど、画像を投射面に投射してその投射像を生成するプロジェクタ装置、およびそのプロジェクタ装置を制御するプロジェクタ制御装置に関する。特に、携帯電話などに内蔵されるハンディタイプのプロジェクタ装置とそのプロジェクタ制御装置に関する。
複数のプロジェクタを利用して一つの合成画像を投影することにより、高精細な画像を大画面に投影することができるシステムが知られている(特許文献1)。
特開平9−326981号公報
特許文献1に開示されるシステムでは、各プロジェクタが投射可能な画像の解像度は予め決まっており、通常は同一の解像度で投射するようになっている。したがって、同じ解像度で複数の画像を生成して、その画像をそのまま各プロジェクタに投射させればよい。しかし、投射可能な画像の解像度が様々に異なるプロジェクタを複数組み合わせて用いる場合、生成した画像をそのまま各プロジェクタに投射させたのでは、プロジェクタによってはその画像を投射することができないことがある。そのため、投射可能な画像の解像度が様々に異なるプロジェクタを複数組み合わせて用いた場合にも、各プロジェクタに適切に画像を投射させることができるプロジェクタシステムが求められている。
また、特許文献1に開示されるシステムは据え置き型であるため、電源低下時の動作は考慮されていないが、プロジェクタごとに搭載されたバッテリで駆動する携帯型のシステムにおいては、プロジェクタの一台だけがバッテリ残量の低下によって動作できなくなることがある。このような場合、他のプロジェクタがそのまま画像の投射を続けても、適切な合成画像が得られなくなったり、バッテリを無駄に消費したりするという問題がある。したがって、プロジェクタの一台だけがバッテリ残量の低下によって動作できなくなった場合には、適切な投射方法に切り替えることができるものが求められている。
請求項1の発明によるプロジェクタシステムは、バッテリ電源を用いて画像を投射する複数のプロジェクタ装置と、前記複数のプロジェクタ装置を制御するプロジェクタ制御装置とを備え、投射対象画像に基づいて、その投射対象画像の一部分をそれぞれ表すための複数の部分画像を作成し、前記作成された複数の部分画像を投射して、前記複数の部分画像の投射像を投射面上に生成し、前記生成された複数の部分画像の投射像を前記投射面上で並べて合成することにより、前記投射対象画像の投射像を生成するプロジェクタシステムにおいて、前記複数のプロジェクタ装置の各々は、自身のバッテリ残量が前記所定値以下であることを示すためのバッテリ残量情報を前記プロジェクタ制御装置へ送信するバッテリ残量送信手段と、前記バッテリ残量情報の送信に応じて前記プロジェクタ制御装置から送信される投射変更指令を受信する変更指令受信手段と、前記変更指令受信手段により受信された投射変更指令に基づいて、前記部分画像の投射の仕方を変更する投射変更手段とを備え、前記プロジェクタ制御装置は、前記複数のプロジェクタ装置からそれぞれ送信される前記バッテリ残量情報を受信するバッテリ残量受信手段と、前記バッテリ残量受信手段により受信されたいずれかのプロジェクタ装置のバッテリ残量情報が所定値以下となった場合、前記部分画像の投射を止めるための投射変更指令を前記複数のプロジェクタ装置にそれぞれ送信する変更指令送信手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2の発明によるプロジェクタシステムは、バッテリ電源を用いて画像を投射する複数のプロジェクタ装置と、前記複数のプロジェクタ装置を制御するプロジェクタ制御装置とを備え、投射対象画像に基づいて、その投射対象画像の一部分をそれぞれ表すための複数の部分画像を作成し、前記作成された複数の部分画像を投射して、前記複数の部分画像の投射像を投射面上に生成し、前記生成された複数の部分画像の投射像を前記投射面上で重ね合わせて合成することにより、前記投射対象画像の投射像を生成するプロジェクタシステムにおいて、前記複数のプロジェクタ装置の各々は、自身のバッテリ残量が前記所定値以下であることを示すためのバッテリ残量情報を前記プロジェクタ制御装置へ送信するバッテリ残量送信手段と、前記バッテリ残量情報の送信に応じて前記プロジェクタ制御装置から送信される投射変更指令を受信する変更指令受信手段と、前記変更指令受信手段により受信された投射変更指令に基づいて、前記部分画像の投射の仕方を変更する投射変更手段とを備え、前記プロジェクタ制御装置は、前記複数のプロジェクタ装置からそれぞれ送信される前記バッテリ残量情報を受信するバッテリ残量受信手段と、前記バッテリ残量受信手段により受信されたいずれかのプロジェクタ装置のバッテリ残量情報が所定値以下となった場合、投射対象画像の明るさを変えないように、前記投射像の明るさを増加するための投射変更指令をそのバッテリ残量が所定値以下となったプロジェクタ装置以外の複数のプロジェクタ装置にそれぞれ送信する変更指令送信手段と、を備えることを特徴とする
請求項3の発明によるプロジェクタシステムは、バッテリ電源を用いて画像を投射する複数のプロジェクタ装置と、前記複数のプロジェクタ装置を制御するプロジェクタ制御装置とを備え、投射対象画像に基づいて、その投射対象画像の色の異なる部分画像をそれぞれ表すための複数の部分画像を作成し、前記作成された複数の部分画像を投射して、前記複数の部分画像の投射像を投射面上に生成し、前記生成された複数の部分画像の投射像を前記投射面上で重ね合わせて合成することにより、前記投射対象画像の投射像を生成するプロジェクタシステムにおいて、前記複数のプロジェクタ装置の各々は、自身のバッテリ残量が前記所定値以下であることを示すためのバッテリ残量情報を前記プロジェクタ制御装置へ送信するバッテリ残量送信手段と、前記バッテリ残量情報の送信に応じて前記プロジェクタ制御装置から送信される投射変更指令を受信する変更指令受信手段と、前記変更指令受信手段により受信された投射変更指令に基づいて、前記部分画像の投射の仕方を変更する投射変更手段とを備え、前記プロジェクタ制御装置は、前記複数のプロジェクタ装置からそれぞれ送信される前記バッテリ残量情報を受信するバッテリ残量受信手段と、前記バッテリ残量受信手段により受信されたいずれかのプロジェクタ装置のバッテリ残量情報が所定値以下となった場合、自身がそれまでに投射していた色に加えて、さらにそのバッテリ残量が所定値以下となったプロジェクタ装置がそれまでに投射していた色でも、前記部分画像を投射するための投射変更指令をそのバッテリ残量が所定値以下となったプロジェクタ装置以外の複数のプロジェクタ装置にそれぞれ送信する変更指令送信手段と、を備えることを特徴とする。
請求項4の発明による携帯電話は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のプロジェクタシステムにおいて用いられるプロジェクタ装置を1つと、外部の無線通信設備を介して他の端末との通信を行うための無線通信手段とを備えたものである。
請求項5の発明は、請求項4の携帯電話において、前記プロジェクタ装置のみを使用する第1の動作モードと、前記プロジェクタ制御装置のみを使用する第2の動作モードと、前記プロジェクタ装置と前記プロジェクタ制御装置を共に使用する第3の動作モードとを有し、これらの動作モードを切り替え可能なものである。
請求項6の発明によるカメラは、請求項1〜3のいずれか一項に記載のプロジェクタシステムにおいて用いられるプロジェクタ装置を1つ備えたものである。
請求項7の発明は、請求項6のカメラにおいて、前記プロジェクタ装置のみを使用する第1の動作モードと、前記プロジェクタ制御装置のみを使用する第2の動作モードと、前記プロジェクタ装置と前記プロジェクタ制御装置を共に使用する第3の動作モードとを有し、これらの動作モードを切り替え可能なものである。
請求項1の発明によれば、いずれかのプロジェクタ装置においてバッテリ電源のバッテリ残量が所定値以下となった場合、他のプロジェクタ装置における部分画像の投射の仕方を変更することとした。このようにしたので、プロジェクタごとに搭載されたバッテリで駆動する携帯型のシステムにおいて、プロジェクタの一台だけがバッテリ残量の低下によって動作できなくなった場合には、適切な投射方法に切り替えることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。本発明の一実施の形態によるプロジェクタシステム(以下、本システムという)は、図1に示すプロジェクタ付き携帯電話機10を複数用いて構成されるシステムであり、投射対象画像の一部分をそれぞれ表すための画像(部分画像)を複数のプロジェクタ付き携帯電話機10から投射する。そして、投射面上に生成された複数の部分画像の投射像をその投射面上で合成することにより、投射対象画像の投射像を生成するものである。
図1は、本システムにおいて用いられる携帯可能なハンディタイプのプロジェクタ付き携帯電話機10の外観図である。(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図をそれぞれ表している。図1において、プロジェクタ付き携帯電話機10の筺体は操作部1と表示部2によって構成されており、操作部1と表示部2は回動可能な折りたたみヒンジ部3を介して連結されている。すなわち、プロジェクタ付き携帯電話機10は折りたたみヒンジ部3を回動中心に折りたたみ可能な構造を有している。
操作部1には、ユーザからの操作入力を受け付けるための各種の操作キーが配設されている。この操作キーには、カメラ機能やメール送受信機能、インターネットへの接続機能などを備えた一般的な携帯電話機と同様のキーが含まれている。たとえば、通話を開始または終了するための操作キー、電話番号や文字等を入力するための操作キー、画面操作用のカーソルキー、カメラ撮影モードやメール送受信モード、インターネットへの接続モードなど各種の動作モードへ移行するための操作キーなどが含まれている。操作部1にはさらにこうした一般的な携帯電話機と同様の操作キーに加えて、後述するプロジェクタモジュール6を用いて画像を投射するモード(プロジェクタモード)へ移行するための操作キーが配設されている。たとえば、符号21に示す操作キーが押されるとプロジェクタモードへ移行し、プロジェクタモジュール6によって後で説明するようにして画像がスクリーンや壁面などの投射面に投射されて、その画像の投射像が生成される。
プロジェクタモードでは、さらに4種類の動作モードを選択することができる。一つ目の動作モードは、プロジェクタ付き携帯電話機10において選択した画像を、プロジェクタ付き携帯電話機10が自身のプロジェクタモジュール6を使用して画像を投射するモードであり、単一モードと呼ばれる。二つ目の動作モードは、他のプロジェクタ付き携帯電話機において選択された画像を投射するモードであり、リモート動作モードと呼ばれる。三つ目の動作モードは、プロジェクタ付き携帯電話機10が自身のプロジェクタモジュール6を使用せずに、他のプロジェクタ付き携帯電話機を制御して画像を投射するモードであり、リモート制御モードと呼ばれる。四つ目の動作モードは、プロジェクタ付き携帯電話機10が自身のプロジェクタモジュール6を使用して画像を投射すると共に、他のプロジェクタ付き携帯電話機を制御してそこからも画像を投射するモードであり、同時モードと呼ばれる。なお、単一モードは一台のみで動作するモードであるため、本システムではなくてもよい。
複数のプロジェクタ付き携帯電話機を用いて実現される本システムでは、そのうちの一台をリモート制御モードで動作させ、残りをリモート動作モードで動作させる。そして、リモート制御モードで動作している一台において画像を選択し、その画像を投射対象画像として、投射対象画像に基づいて複数の部分画像を作成する。こうして作成された複数の部分画像を、リモート動作モードで動作しているプロジェクタ付き携帯電話機からそれぞれ投射する。この複数の部分画像の投射像を合成することにより、投射対象画像の投射像を投射面上に生成することができる。なお、この点については後で詳しく説明する。
表示部2には、正面側にメイン液晶表示器4が配設され、背面側にサブ液晶表示器5が配設されている。表示部2の背面側にはさらに、プロジェクタモジュール6とカメラモジュール7が配設されている。
図2は、図1のプロジェクタ付き携帯電話機10の構成を説明するブロック図である。図2において、操作部1側にはCPU101と、メモリ102と、近距離通信部103と、マイク105と、外部インターフェイス(I/F)106と、電源107と、通信制御部108と、アンテナ109と、操作キー群110と、スピーカー111とが備えられ、着脱可能なメモリカード104が実装されている。
表示部2側にはメイン液晶表示器4と、サブ液晶表示器5と、プロジェクタモジュール(プロジェクタ部)6と、カメラモジュール(カメラ部)7と、スピーカー201とが備えられている。
CPU101は、制御プログラムに基づいて、プロジェクタ付き携帯電話機10を構成する各部から入力される信号を用いて所定の演算を行うなどして、プロジェクタ付き携帯電話機10の各部に対する制御信号を送出することにより、電話機動作、カメラ動作、プロジェクタ動作をそれぞれ制御する。なおプロジェクタ動作においては、前述のリモート制御モードまたは同時モードでは、他のプロジェクタ付き携帯電話機を制御してそれぞれに部分画像を投射させるための制御動作を実行し、リモート動作モードでは、他のプロジェクタ付き携帯電話機の制御に従って部分画像を投射するための制御動作を実行する。このときの制御動作の内容については後で説明する。制御プログラムは、CPU101内の不図示の不揮発性メモリに格納されている。
メモリ102はCPU101の作業用エリアとして使用される。近距離通信部103は、たとえば、赤外線通信回路によって構成され、CPU101の指令により外部機器との間でデータを送受信する。また外部インターフェイス106は、CPU101の指令により不図示のケーブルまたはクレードルを介して外部機器との間でデータを送受信する。近距離通信部103または外部インターフェイス106を用いることにより、各種の映像・音声データを外部機器から入力することが可能である。さらに、近距離通信部103を介して他のプロジェクタ付き携帯電話機と通信を行い、後で説明するような内容のデータを送受信することにより、リモート制御モードおよび同時モードでは他のプロジェクタ付き携帯電話機を制御し、リモート動作モードでは他のプロジェクタ付き携帯電話機から制御されることができる。
メモリカード104は不揮発性メモリによって構成され、CPU101の指令により、たとえば、カメラモジュール7より出力される画像データや、近距離通信部103または外部インターフェイス106を介して外部機器から入力される映像・音声データなどのデータの保存および読み出しが可能である。
マイク105は、集音した音声を電気信号に変換してCPU101へ送出する。音声信号は、録音時にはメモリカード104に記録され、通話時には通信制御部108へ送られる。スピーカー111は、CPU101から出力された音声信号による音声を再生する。なお、後で説明する図4〜6のように複数のプロジェクタ付き携帯電話機を左右に並べて投射対象画像の投射像を生成しているときに、そのスピーカー111によって音声を再生する場合には、設置されている位置によって異なる音声を出力することでステレオ音声を再生することができる。すなわち、投射像の視聴位置から見て左側に設置されているプロジェクタ付き携帯電話機のスピーカー111ではLチャンネル音声を再生し、右側に設置されているプロジェクタ付き携帯電話機のスピーカー111ではRチャンネル音声を再生することで、ステレオ再生が可能となる。
操作キー群110は、前述した各種の操作キーを1つのブロックにまとめて表したものであり、押下された操作キーに対応する操作信号をCPU101へ送出する。通信制御部108は無線送受信回路を含み、CPU101の指令により不図示の基地局を介して他の電話機との間で通信を行う。通信制御部108は、電話音声の他にもカメラモジュール7で撮影された画像データや、プロジェクタモジュール6で投射するための画像データなどを送受信可能に構成されている。アンテナ109は通信制御部110の送受信アンテナである。
電源107は、プロジェクタ付き携帯電話機10を動作させるためのバッテリ電源であり、たとえば、着脱可能な電池パック、DC/DC変換回路およびバッテリ残量検出回路などで構成され、プロジェクタ付き携帯電話機10内の各部に必要な電力を供給する。電源107はバッテリ残量検出回路によって自身のバッテリ残量を検出し、その検出結果をCPU101に出力する。
メイン液晶表示器4とサブ液晶表示器5は、CPU101の指令により画像やテキストなどの情報をそれぞれ表示する。スピーカー201は、通話時にCPU101から出力された音声信号による音声を再生する。
プロジェクタモジュール6は、投影レンズ61と、液晶パネル62と、LED光源63と、LED駆動部64と、液晶駆動部65と、レンズ駆動部66とを含む。LED駆動部64は、CPU101から出力されるLED駆動信号に応じてLED光源63に電流を供給する。LED光源63は、供給電流に応じた出力でR(赤)、G(緑)およびB(青)の3原色光をそれぞれ照射して液晶パネル62を照明する。これら各色の光が合成されることにより、LED光源63から白色光が照射される。なお、RGB各色の光の強度は、LED駆動部64からの電流強度によってそれぞれ個別に調節することができる。
液晶駆動部65は、画像データに応じて液晶パネル駆動信号を生成し、生成した駆動信号で液晶パネル62を駆動することにより、液晶パネル62上に画像を表示する。具体的には、液晶層に対して画像信号に応じた電圧を画素ごとに印加する。電圧が印加された液晶層は液晶分子の配列が変わり、当該液晶層の光の透過率が変化する。この透過率の変化によって画像が表される。なお、液晶パネル62にはモノクロ画像を表示するモノクロ液晶パネル、またはカラー画像を表示できるカラー液晶パネルのいずれかが用いられる。カラー液晶パネルである場合、その液晶パネル62はカラーフィルタを有しており、各画素がRGBいずれかの色に対応している。これにより、液晶パネル62にはRGB各色の画素を組み合わせたカラー画像が表示される。
液晶パネル62に表示する画像は、メモリカード104に保存されている画像や、外部機器から入力された画像、後述するようにしてカメラモジュール7によって撮像された画像など、様々な画像の中から選択することができる。メイン液晶表示器4やサブ液晶表示器5に表示されている画像と同じものであってもよいし、動画像であってもよい。また、メール文章などを選択して表示するようにしてもよい。なお、リモート動作モードまたは同時モードで動作している場合、液晶パネル62には投射対象画像に基づいて作成された部分画像が表示される。
以上説明したように選択された画像を液晶パネル62に表示した後、LED光源63から照射されたRGB各色の光を合成した白色光を通過させることにより、液晶パネル62に表示された画像の光像が生成される。レンズ駆動部66は、CPU101から出力される制御信号に基づいて、投影レンズ61を光軸方向に進退駆動する。こうして投影レンズ61の焦点位置を変化させることにより、投射像のフォーカス状態の調節が行われる。投影レンズ61は、液晶パネル62から射出される光像をスクリーンなどの投射面へ向けて投射する。このようにして、RGB各色の光を合成した白色光を用いて、選択された画像を投射面に投射して、その画像の投射像を生成する。
カメラモジュール7は、撮影レンズ71と、イメージセンサ72と、レンズ駆動部73と、カメラ制御CPU74とを含む。イメージセンサ72としてはCCDやCMOS撮像素子などが用いられる。カメラ制御CPU74は、CPU101の指令によりイメージセンサ72およびレンズ駆動部73を駆動制御する。レンズ駆動部73は、カメラ制御CPU74からの制御信号に応じて、撮影レンズ71を構成する焦点調節レンズ(不図示)を光軸に沿って前後方向へ駆動することにより、撮影レンズ71の焦点位置を変化させる。これにより、被写体像のピント調節が行われる。
撮影レンズ71は、イメージセンサ72の撮像面上に被写体像を結像させる。カメラ制御CPU74はイメージセンサ72に撮像を開始させ、撮像終了後にイメージセンサ72から蓄積電荷信号を読み出し、所定の信号処理を施した上で画像データとしてCPU101へ送出する。なお、カメラモジュール7で撮影した画像データを送信する場合にはCPU101から通信制御部108へ画像データが送出される。また、撮影画像を投射する場合にはカメラ制御CPU74からCPU101を経由してプロジェクタモジュール6へ画像データが送出される。このようにして、カメラモジュール7において撮影した被写体の撮像画像を取得する。
図3はプロジェクタモジュール6の断面図である。(a)は携帯電話機10の側面図中にプロジェクタモジュール6の断面図を示したものであり、(b)はその拡大図である。図2のレンズ駆動部73は、レンズ支持部731と駆動モータ732を有している。レンズ支持部731は、投影レンズ61の上下に配設されて投影レンズ61を支持している。駆動モータ732は、その駆動動作によってレンズ支持部731の位置を図の左右方向に移動することにより、液晶パネル62およびLED光源63と投影レンズ61との間隔を調節することができる。これにより、投射像のフォーカス状態を調節することができる。なお、図2のLED駆動部64と液晶駆動部65については、図3において図示を省略している。
次に、本システムにおいて投射対象画像の投射像を生成する方法について説明する。本システムでは、分割投影、重ね合わせ投影、または色分け重ね合わせ投影の3種類の投影方法のいずれかにより、複数のプロジェクタ付き携帯電話機を用いて投射対象画像の投射像を生成する。以下、これらの投影方法について順に説明する。
−分割投影−
分割投影では、複数のプロジェクタ付き携帯電話機によって複数の部分画像の投射像を生成し、その投射像を投射面上で並べて合成することにより、投射対象画像の投射像を生成する。これにより、1台のプロジェクタ付き携帯電話機で投射対象画像を投射する場合に比べて、より大画面の投射像を生成することができる。図4は、4つの部分画像の投射像を合成して投射対象画像の投射像を生成する様子を示している。(a)は初めに各部分画像の投射位置を調整するときの様子を示しており、(b)は投射対象画像の投射像が生成されている様子を示している。
図4において、符号11、12、13、14および15に示す携帯電話はいずれも、図1〜3を用いて説明したプロジェクタ付き携帯電話機10と同じものである。このとき携帯電話11はリモート制御モードで動作しており、携帯電話12〜15はいずれもリモート動作モードで動作しているものとする。すなわち、携帯電話11は他の携帯電話を制御するための制御装置として作用し、携帯電話12〜15は携帯電話11の制御によって部分画像を投射するプロジェクタ装置としてそれぞれ作用する。したがって以下の説明では、携帯電話11を制御端末と称し、携帯電話12〜15をプロジェクタ端末と称する。
制御端末(携帯電話)11は、初めにプロジェクタ端末(携帯電話)12〜15に対して、CPU101の制御により、それぞれが有している解像能力を示す解像能力情報の送信要求を近距離通信部103から発信する。ここでいう解像能力とは、各プロジェクタ端末が自身のプロジェクタモジュール6を用いて投射できる画像の解像度を表している。すなわち各プロジェクタ端末は、各々に予め定められた解像能力に応じた解像度の画像を投射することができ、自身の解像能力を超える画像を投射することはできない。各プロジェクタ端末の解像能力は、その液晶パネル62において表示できる画像の解像度に応じて決定され、たとえばQVGA(Quarter Video Graphics Array)と呼ばれる320ドット×240ドットの解像度の画像を表示できるもの等がある。なお、各プロジェクタ端末の解像能力は機種などに応じて変わり、必ずしも同一ではない。
制御端末11から解像能力情報の送信要求が発信されると、その送信要求はプロジェクタ端末12〜15の近距離通信部103によってそれぞれ受信される。するとプロジェクタ端末12〜15は、CPU101の制御により、近距離通信部103を用いて、自身の解像能力情報を制御端末11へとそれぞれ送信する。なお、各プロジェクタ端末において自身の解像能力情報は、CPU101内の不図示の不揮発性メモリに格納されている。
プロジェクタ端末12〜15からそれぞれに送信された解像能力情報は、制御端末11において近距離通信部103を介して受信される。すると制御端末11は、受信した各プロジェクタ端末の解像能力情報に基づいて、各プロジェクタ端末の解像能力をCPU101における処理によって判断する。その後、制御端末11はプロジェクタ端末12〜15に対して、近距離通信部103からの発信により、テストパターン画像を投射するように指示する。
上記の指示がプロジェクタ端末12〜15において受信されると、各プロジェクタ端末はその指示に応じてそれぞれにテストパターン画像を投射する。その結果(a)に示すように、テストパターン画像の投射像32、33、34および35が投射面上にそれぞれ生成される。ユーザは、この投射像32〜35によって各プロジェクタ端末12〜15による投射位置を判断し、各プロジェクタ端末の向きや折りたたみ角度などを適宜調節することで、その投射範囲が1画面を4分割したときの分割範囲とほぼ等しくなるように投射位置を調整する。
なお、(a)に示すテストパターン画像の投射像32〜35は、それぞれに色が異なっている。たとえば、プロジェクタ端末12は黒いテストパターン画像を用いて投射像32を生成し、プロジェクタ端末13は赤いテストパターン画像を用いて投射像33を生成する。同様に、投射像34は青、投射像35は緑のテストパターン画像によってそれぞれ生成される。制御端末11から各プロジェクタ端末12〜15に対してこのように異なる色のテストパターン画像を投射するよう指示することで、ユーザは各プロジェクタ端末の投射範囲を目で見て容易に判断することができる。なお、上記で述べた色は一例であって、他の色の組み合わせでも構わない。
投射位置の調整が終わると、プロジェクタ端末12〜15のいずれかに備えられているカメラモジュール7を用いて、テストパターン画像の投射像32〜35が撮影される。このとき、どのプロジェクタ端末で撮影してもよい。こうして取得された撮像画像は、そのプロジェクタ端末の近距離通信部103を介して、制御端末11へと送信される。制御端末11は、この撮像画像に基づいて、各投射像32〜35の位置関係、歪み具合および重なり部分をCPU101における処理によって判断する。この際、上記で説明したように投射像32〜35はそれぞれ異なる色で投射されているため、その撮像画像に基づいて位置関係、歪み具合および重なり部分を容易に判断することができる。
その後制御端末11は、CPU101における処理により、予めユーザによって選択された投射対象画像に基づいて、その投射対象画像の一部分をそれぞれ表す複数の部分画像を所定の解像度で作成する。このとき作成する部分画像の数はプロジェクタ端末の数に等しく、図4の例では4つの部分画像が作成される。また、各投射像32〜35の位置関係、歪み具合および重なり部分に対する前述の撮像画像に基づいた判断結果に応じて、各部分画像の具体的な内容が決定される。たとえば、投射像32を左上の投射範囲に投射していたプロジェクタ端末12に対しては、投射対象画像の左上の画像範囲を切り出した部分画像が作成される。このとき、他の投射像との重なり部分を考慮して切り出す画像範囲を決定し、さらに歪み具合を考慮して、その歪みを補正するよう逆方向に歪ませた部分画像を作成する。
さらに制御端末11は、前述したように各プロジェクタ端末12〜15より送信された解像能力情報に基づいて判断した各プロジェクタ端末の解像能力に応じて、CPU101における処理により、上記のようにして作成した複数の部分画像の解像度をそれぞれ変換する。このときの変換方法は、投影方法によって異なる。
分割投影では、各プロジェクタ端末の解像能力のうち最も低いものに合わせて、部分画像を全て同一の解像度に変換する。たとえば、プロジェクタ端末12の解像能力Aが他のプロジェクタ端末13〜15の解像能力B、CおよびDに比べて低い場合には、解像能力Aに合わせて全ての部分画像の解像度を変換する。このようにして、全てのプロジェクタ端末で表示可能な同一の解像度に各部分画像を変換する。
上記のようにして各部分画像の解像度を変換したら、次に制御端末11はプロジェクタ端末12〜15の各々に対して、その解像度が変換された後の複数の部分画像を近距離通信部103によって送信する。こうして制御端末11から送信された部分画像は、プロジェクタ端末12〜15によって、その近距離通信部103において受信される。このとき、各プロジェクタ端末において対応する部分画像がそれぞれ受信される。
以上説明したようにして、プロジェクタ端末12〜15の各々は、解像能力情報の送信に応じて制御端末11から送信される部分画像を受信する。そして、受信した部分画像をプロジェクタモジュール6によってそれぞれ投射する。これにより(b)に示すように、各プロジェクタ端末によって生成された部分画像の投射像42、43、44および45が投射面上に並べられる。これらの投射像42〜45を合成することによって、投射対象画像の投射像51が投射面上に生成される。
分割投影では、前述のようにプロジェクタ端末12〜15のうち最も低い解像能力のものに合わせて各部分画像の解像度が変換されているため、各プロジェクタ端末の解像能力が異なっていたとしても、各部分画像の投射像42〜45は全て同じ解像度である。したがって、これらを合成した投射対象画像の投射像51では、そのエリアによって解像度が異なるということがない。そのため、投射対象画像を見やすく投射することができる。
なお、上記では4つの部分画像の投射像42〜45を合成して投射対象画像の投射像51を生成する例を説明したが、分割投影において合成する部分画像の投射像数は4つに限定されない。たとえば、部分画像の投射像を縦横に3つずつ、合計9つ投射面上に並べ、これらを合成して投射対象画像の投射像を生成するようにしてもよい。投射面上に適切に並べることができる限り、いくつの投射像を合成してもよい。
次に、分割投影の際にプロジェクタ端末12〜15のいずれかにおいてバッテリ残量が低下したときの動作について説明する。各プロジェクタ端末では前述したように、電源107において検出したバッテリ残量をCPU101に出力している。各プロジェクタ端末のCPU101は、このバッテリ残量の検出結果が予め定められた所定値以下になったと判断した場合、近距離通信部103を用いて、そのことを示すバッテリ残量情報を制御端末11へ送信する。
プロジェクタ端末12〜15のいずれかによって上記のように送信されたバッテリ残量情報は、制御端末11によってその近距離通信部103において受信される。すると制御端末11は、受信したバッテリ残量情報に基づいて、各プロジェクタ端末における部分画像の投射の仕方を変更するための投射変更指令を近距離通信部103から各プロジェクタ端末に対してそれぞれ送信する。この投射変更指令がプロジェクタ端末12〜15において受信されると、各プロジェクタ端末はその指令内容に応じて部分画像の投射の仕方を変更する。このように、いずれかのプロジェクタ端末においてバッテリ残量が所定値以下となり、それ以降そのプロジェクタ端末が部分画像の投射像を生成できない場合には、その後の影響を軽減するため、他のプロジェクタ装置の部分画像の投射の仕方を変更する。
ここで説明している分割投影では、投射変更指令として、各プロジェクタ端末を制御して部分画像の投射を中止するための信号を制御端末11から送信する。この内容の投射変更指令を受信した各プロジェクタ端末は、部分画像の投射を停止する。すなわち、本システムにおいて投射対象画像の投射像51の生成が中止される。このように、いずれかのプロジェクタ端末においてバッテリ残量が所定値以下となった場合、他のプロジェクタ端末は、部分画像の投射を止めることで投射の仕方を変更する。
分割投影においては、1つでもプロジェクタ端末が部分画像を投射できなくなれば、投射対象画像の投射像51を適切に合成することができなくなってしまう。したがって以上説明したようにすることで、バッテリ残量が所定値以下となっていない他のプロジェクタ端末において、無駄な電力消費を抑えることができる。なお、投影を止める前には、バッテリ残量が低下したことを知らせるメッセージなどを投射するようにしてもよい。
−重ね合わせ投影−
次に重ね合わせ投影について説明する。重ね合わせ投影では、複数のプロジェクタ付き携帯電話機によって複数の部分画像の投射像を生成し、その投射像を投射面上で重ね合わせて合成することにより、投射対象画像の投射像を生成する。これにより、1台のプロジェクタ付き携帯電話機で投射対象画像を投射する場合に比べて、より輝度の高い投射像を生成することができる。図5は、同一の画像内容である3つの部分画像の投射像を合成して投射対象画像の投射像を生成する様子を示している。(a)は初めに各部分画像の投射位置を調整するときの様子を示しており、(b)は投射対象画像の投射像が生成されている様子を示している。
図5では、リモート制御モードで動作している制御端末(携帯電話)11により、リモート動作モードで動作している3台のプロジェクタ端末(携帯電話)12、13および14を制御している。そして、前述した分割投影の場合と同様に、初めに制御端末11からプロジェクタ端末12〜14に対して解像能力情報の送信要求が発信され、制御端末11において受信される。制御端末11は、受信した各プロジェクタ端末の解像能力情報に基づいて、各プロジェクタ端末の解像能力を判断し、プロジェクタ端末12〜14に対してテストパターン画像を投射するように指示する。
上記の指示がプロジェクタ端末12〜14において受信されると、各プロジェクタ端末はその指示に応じて、前述のようにそれぞれ色の異なるテストパターン画像を(a)のように投射する。ユーザは、この投射像によって各プロジェクタ端末12〜14による投射位置を調整する。この際、前述の分割投影の場合とは異なり、各投射像の投射範囲がほぼ重なって一致するように投射位置を調整する。投射位置の調整が終わると、プロジェクタ端末12〜14のいずれかに備えられているカメラモジュール7を用いて各テストパターン画像の投射像を撮影し、制御端末11へと送信する。この撮像画像に基づいて、分割投影の場合と同様に制御端末11において、各投射像の位置関係、歪み具合および重なり部分が判断される。
その後制御端末11において、複数の部分画像を所定の解像度で作成する。図5の例では、3つの部分画像が同一の画像内容で作成される。この部分画像はいずれも投射対象画像と同じものである。そして、各プロジェクタ端末12〜14より送信された解像能力情報に基づいて判断した各プロジェクタ端末の解像能力に応じて、その部分画像の解像度をそれぞれ変換する。
重ね合わせ投影では、各プロジェクタ端末の解像能力に応じて、各部分画像をそれぞれ異なる解像度に変換する。すなわち、プロジェクタ端末12、13および14が各々の解像能力内で表示可能な最高の解像度に合わせて、3つの部分画像の解像度をそれぞれ変換する。なお、解像能力が同じプロジェクタ端末が複数ある場合は、その部分画像同士については同じ解像度に変換すればよい。
上記のようにして各部分画像の解像度を変換したら、次に制御端末11はプロジェクタ端末12〜14の各々に対して、その解像度が変換された複数の部分画像を近距離通信部103によって送信する。こうして制御端末11から送信された部分画像は、プロジェクタ端末12〜14においてそれぞれ受信され、そのプロジェクタ端末に備えられたプロジェクタモジュール6によって投射される。これにより(b)に示すように、各プロジェクタ端末によって生成された部分画像の投射像が投射面上に重ね合わせて合成され、投射対象画像の投射像52が生成される。
重ね合わせ投影では、前述のように各プロジェクタ端末の解像能力に応じて各部分画像がそれぞれ異なる解像度に変換されている。重ね合わせ投影のように、部分画像の投射像を重ね合わせて投射対象画像投射の投射像52を生成した場合には、その解像度の差は問題とならない。したがって、各プロジェクタ端末の解像能力に応じた解像度の部分画像を複数重ね合わせて、投射対象画像を見やすく投射することができる。
なお、上記では3つの部分画像の投射像を合成して投射対象画像の投射像52を生成する例を説明したが、重ね合わせ投影において合成する部分画像の数は3つに限定されず、いくつの部分画像を重ね合わせて合成してもよい。また、上記では同一の部分画像を重ね合わせる例を説明したが、同一ではない部分画像を重ね合わせてもよい。たとえば、解像能力の比較的高いプロジェクタ端末からは、グラフィックスなどを用いた高精細な部分画像を投射し、解像能力の比較的低いプロジェクタ端末からは、メール等のテキスト表示など低精細な部分画像を投射して、これらの異なる内容の部分画像の投射像を重ね合わせることができる。
次に、重ね合わせ投影の際にプロジェクタ端末12〜14のいずれかにおいてバッテリ残量が低下したときの動作について説明する。バッテリ残量の検出結果が予め定められた所定値以下になると、そのプロジェクタ端末から前述のようにバッテリ残量情報が送信され、制御端末11によって受信される。すると制御端末11から各プロジェクタ端末12〜14へ投射変更指令が出力され、その後の影響を軽減するため、各プロジェクタ端末は指令内容に応じて部分画像の投射の仕方を変更する。
ここで説明している重ね合わせ投影では、投射変更指令として、各プロジェクタ端末において投射像の明るさを増加させて部分画像を投射するための信号を制御端末11から送信する。この内容の投射変更指令を受信した各プロジェクタ端末(バッテリ残量情報を送信したプロジェクタ端末を除く)は、自身のLED光源63の光量を増加させることにより、投射像の明るさを増加させて部分画像を投射する。具体的には、LED駆動部64からLED光源63に供給する電流量を増加させたり、PWM発光時のデューティ比を上げたりすることで、LED光源63の光量を増やして投射像の明るさを増加させる。なお、バッテリ残量情報を送信したプロジェクタ端末では、部分画像の投射を停止する。このように、いずれかのプロジェクタ端末においてバッテリ残量が所定値以下となった場合、他のプロジェクタ端末は、投射像の明るさを増加させて部分画像を投射することで投射の仕方を変更する。
重ね合わせ投影においては、複数のプロジェクタ端末のうちの1つが部分画像を投射できなくなっても、他のプロジェクタ端末が同一の部分画像を投射しているため、以上説明したように他のプロジェクタ端末における投射像の明るさを増加させることで、投射対象画像をそのままの明るさで投射し続けることができる。たとえば3台のプロジェクタ端末12〜14のうち、プロジェクタ端末12においてバッテリ残量が低下した場合には、他のプロジェクタ端末13および14がそれまでの1.5倍の明るさで部分画像をそれぞれ投射することで、その投射像によって合成される投射対象画像の投射像52を同じ明るさで投射し続けることができる。
なお、バッテリ残量が低下したときには、他のプロジェクタ端末がそれまでと同じ明るさで部分画像を投射し続けてもよい。このようにすると、投射対象画像の投射像52の明るさは低下するが、他のプロジェクタ端末において明るさを増加させることによって生じる電力消費の増加を抑えることができる。また、各プロジェクタ端末からそれぞれ異なる内容の部分画像を投射している場合には、明るさを増加させるだけでなく、2つの部分画像の内容を合わせた新たな部分画像、すなわち、バッテリ残量の低下したプロジェクタ端末がそれまでに投射していた部分画像の内容と、他のプロジェクタ端末がそれまでに投射していた部分画像の内容とを含む新たな部分画像を作成して、他のプロジェクタ端末においてその新たな部分画像を投射することが好ましい。
−色分け重ね合わせ投影−
次に色分け重ね合わせ投影について説明する。色分け重ね合わせ投影では、複数のプロジェクタ付き携帯電話機によって複数の部分画像をそれぞれ異なる色、たとえばR(赤)、G(緑)およびB(青)の各色で投射し、その色の異なる投射像を投射面上で重ね合わせて合成することにより、投射対象画像の投射像を生成する。これにより、プロジェクタモジュール6の液晶パネル62にモノクロ液晶パネルが用いられており、そのために各プロジェクタ端末から単色の画像しか投射できない場合であっても、投射対象画像のカラー投射像を生成することができる。図6は、RGB3色の投射像を合成して投射対象画像のカラー投射像を生成する様子を示している。(a)は初めに各部分画像の投射位置を調整するときの様子を示しており、(b)は投射対象画像のカラー投射像が生成されている様子を示している。
図6では、図5の場合と同様に、リモート制御モードで動作している制御端末(携帯電話)11により、リモート動作モードで動作している3台のプロジェクタ端末(携帯電話)12、13および14を制御している。初めに制御端末11からプロジェクタ端末12〜14に対して解像能力情報の送信要求が発信され、制御端末11において受信される。制御端末11は、受信した各プロジェクタ端末の解像能力情報に基づいて、各プロジェクタ端末の解像能力を判断し、プロジェクタ端末12〜14に対してテストパターン画像を投射するように指示する。
上記の指示がプロジェクタ端末12〜14において受信されると、各プロジェクタ端末はその指示に応じて、RGB各色のテストパターン画像を(a)のように投射する。この図では、プロジェクタ端末12がRのテストパターン画像を、プロジェクタ端末13がGのテストパターン画像を、プロジェクタ端末14がBのテストパターン画像をそれぞれ投射している例を示している。ユーザは、この投射像によって各プロジェクタ端末12〜14による投射位置を調整する。この際、前述の重ね合わせ投影の場合と同様に、各投射像の投射範囲がほぼ重なって一致するように投射位置を調整する。投射位置の調整が終わると、プロジェクタ端末12〜14のいずれかに備えられているカメラモジュール7を用いて各テストパターン画像の投射像を撮影し、制御端末11へと送信する。この撮像画像に基づいて、制御端末11において分割投影や重ね合わせ投影の場合と同様に、各投射像の位置関係、歪み具合および重なり部分が判断される。
その後制御端末11において、異なる色でそれぞれ投射される複数の部分画像を所定の解像度で作成する。図6の例では、投射対象画像をRGBの各成分値に分解し、その分解後のRGBいずれかの成分値に応じてモノクロ画像の濃淡度合いを変化させることにより、RGB各色で投射される3つの部分画像が作成される。そして、各プロジェクタ端末12〜14より送信された解像能力情報に基づいて判断した各プロジェクタ端末の解像能力に応じて、その部分画像の解像度をそれぞれ変換する。
色分け重ね合わせ投影では、分割投影の場合と同様に、各プロジェクタ端末の解像能力のうち最も低いものに合わせて、部分画像を全て同一の解像度に変換する。たとえば、プロジェクタ端末12の解像能力Aが他のプロジェクタ端末13、14の解像能力B、Cに比べて低い場合には、解像能力Aに合わせて全ての部分画像の解像度を変換する。このようにして、全てのプロジェクタ端末で表示可能な同一の解像度に各部分画像を変換する。
上記のようにして各部分画像の解像度を変換したら、次に制御端末11はプロジェクタ端末12〜14の各々に対して、その解像度が変換された複数の部分画像を近距離通信部103によって送信する。こうして制御端末11から送信された部分画像は、プロジェクタ端末12〜14によってそれぞれ受信され、そのプロジェクタ端末に備えられたプロジェクタモジュール6によってRGB各色で投射される。これにより(b)に示すように、各プロジェクタ端末によって生成されたRGB各色の部分画像の投射像が投射面上に重ね合わせて合成され、投射対象画像のカラー投射像53が生成される。
色分け重ね合わせ投影では、前述のようにプロジェクタ端末12〜14のうち最も低い解像能力のものに合わせて各部分画像の解像度が変換されているため、各プロジェクタ端末の解像能力が異なっていたとしても、RGB各色の投射像は全て同じ解像度である。したがって、これらを合成した投射対象画像のカラー投射像53では、その色によって解像度が異なるということがないため、投射対象画像を見やすく投射することができる。
なお、上記ではRGB3色の投射像を合成して投射対象画像のカラー投射像を生成する例を説明したが、色分け重ね合わせ投影において合成する色種類や色数はこれに限定されない。カラー画像を適切に合成できるものであれば、どのような色種類や色数の投射像を組み合わせてもよい。また、同じ色の投射像を複数のプロジェクタ端末から投射してもよい。たとえば、RGB各色の投射像を2台ずつ、合計6台のプロジェクタ端末によって生成し、これらを合成することで投資対象画像のカラー投射像を生成してもよい。
次に、色分け重ね合わせ投影の際にプロジェクタ端末12〜14のいずれかにおいてバッテリ残量が低下したときの動作について説明する。バッテリ残量の検出結果が予め定められた所定値以下になると、そのプロジェクタ端末から前述のようにバッテリ残量情報が送信され、制御端末11によって受信される。すると制御端末11から各プロジェクタ端末12〜14へ投射変更指令が出力され、その後の影響を軽減するため、各プロジェクタ端末は指令内容に応じて部分画像の投射の仕方を変更する。
ここで説明している色分け重ね合わせ投影では、投射変更指令として、そのプロジェクタ端末自身がそれまでに投射していた色に加えて、さらにバッテリ残量が所定値以下となったプロジェクタ装置がそれまでに投射していた色を指定し、その指定色でも部分画像を投射するように各プロジェクタ端末を制御するための信号を制御端末11から送信する。この内容の投射変更指令を受信した各プロジェクタ端末(バッテリ残量情報を送信したプロジェクタ端末を除く)は、そのプロジェクタ端末自身がそれまでに投射していた色に加えて、さらに指定された色、すなわちバッテリ残量が所定値以下となったプロジェクタ装置がそれまでに投射していた色でも部分画像を投射する。なお、この際にバッテリ残量情報を送信したプロジェクタ端末においては部分画像の投射を停止する。このように、いずれかのプロジェクタ端末においてバッテリ残量が所定値以下となった場合、他のプロジェクタ端末は、バッテリ残量が所定値以下となったプロジェクタ装置がそれまでに投射していた色でも部分画像を投射することで投射の仕方を変更する。
色分け重ね合わせ投影においては、複数のプロジェクタ端末のうちの1つがいずれかの色の投射像を生成できなくなっても、他のプロジェクタ端末によってその色の投射像を生成することで、投射対象画像を投射し続けることができる。たとえば3台のプロジェクタ端末12〜14のうち、プロジェクタ端末12においてバッテリ残量が低下した場合には、他のプロジェクタ端末13(またはプロジェクタ端末14)によって、そのプロジェクタ端末自身が投射している緑色(または青色)の投射像と、プロジェクタ端末12がそれまで投射していた赤色の投射像とを短時間ごとに切り替えてシーケンシャルに投射することで、投射対象画像のカラー投射像53を投射し続けることができる。
以上説明した実施の形態によれば、次の作用効果を奏する。
(1)作成した複数の部分画像の解像度を各プロジェクタ端末の解像能力に応じて変換し、その解像度を変換された複数の部分画像を複数のプロジェクタ端末から投射して、生成された投射像を投射面上で合成することにより、投射対象画像の投射像を生成することとした。このようにしたので、投射可能な画像の解像度が様々に異なるプロジェクタを複数組み合わせて用いた場合にも、各プロジェクタに適切に画像を投射させて、投射対象画像の投射像を生成することができる。
なお、上記のようにして投射対象画像の投射像を生成する際、具体的には次のようにすることとした。まず、複数のプロジェクタ端末12〜14または15の各々より、自身に定められた解像能力を示すための解像能力情報を制御端末11に送信する。制御端末11において解像能力情報を受信し、それに基づいて、所定の解像度で作成した複数の部分画像の解像度をそれぞれ変換する。そして、制御端末11から複数のプロジェクタ端末12〜14または15の各々に対して、解像度を変換された複数の部分画像をそれぞれ送信する。その後、複数のプロジェクタ端末12〜14または15の各々において、解像能力情報の送信に応じて制御端末11から送信された部分画像を受信し、その部分画像を各々が有するプロジェクタモジュール6によって投射する。このようにして、投射対象画像の投射像を生成する。
(2)分割投影において、各プロジェクタ端末の解像能力のうち最も低いものに合わせて、複数の部分画像を全て同一の解像度に変換し、その複数の部分画像の投射像を投射面上で並べて合成することにより、投射対象画像の投射像を生成することとした。このようにしたので、投射対象画像の投射像においてエリアごとに解像度が異なるということがなく、投射対象画像を見やすく投射することができる。
(3)重ね合わせ投影において、複数の部分画像をそれぞれ異なる解像度に変換し、その複数の部分画像の投射像を投射面上で重ね合わせて合成することにより、投射対象画像の投射像を生成することとした。このようにしたので、各プロジェクタ端末の解像能力に応じた解像度の部分画像を複数重ね合わせて、投射対象画像を見やすく投射することができる。
(4)色分け重ね合わせ投影において、各プロジェクタ端末の解像能力のうち最も低いものに合わせて、複数の部分画像を全て同一の解像度に変換し、その同一の解像度に変換された複数の部分画像を複数のプロジェクタ装置からそれぞれ異なる色で投射し、その色の異なる複数の部分画像の投射像を投射面上で重ね合わせて合成することにより、投射対象画像の投射像を生成することとした。このようにしたので、投射対象画像の投射像において色ごとに解像度が異なるということがなく、投射対象画像を見やすく投射することができる。
(5)いずれかのプロジェクタ端末においてバッテリ電源のバッテリ残量が所定値以下となった場合、他のプロジェクタ端末における部分画像の投射の仕方を変更することとした。このようにしたので、プロジェクタごとに搭載されたバッテリで駆動する携帯型のシステムにおいて、プロジェクタの一台だけがバッテリ残量の低下によって動作できなくなった場合には、適切な投射方法に切り替えることができる。
なお、上記のようにして部分画像の投射の仕方を変更する際、具体的には次のようにすることとした。まず、複数のプロジェクタ端末12〜14または15の各々より、自身のバッテリ残量が所定値以下であることを示すためのバッテリ残量情報を制御端末11に送信する。制御端末11において、そのバッテリ残量情報を受信し、それに基づいて、制御端末11から複数のプロジェクタ端末12〜14または15の各々に対して、部分画像の投射の仕方を変更するための投射変更指令をそれぞれ送信する。その後、複数のプロジェクタ端末12〜14または15の各々において、バッテリ残量情報の送信に応じて制御端末11から送信された投射変更指令を受信し、その投射変更指令に基づいて、部分画像の投射の仕方を変更する。
(6)分割投影時にいずれかのプロジェクタ端末においてバッテリ電源のバッテリ残量が所定値以下となった場合、他のプロジェクタ端末は部分画像の投射を止めることとした。このようにしたので、バッテリ残量が所定値以下となっていない他のプロジェクタ端末において、無駄な電力消費を抑えることができる。
(7)重ね合わせ投影時にいずれかのプロジェクタ端末においてバッテリ電源のバッテリ残量が所定値以下となった場合、他のプロジェクタ端末は、投射像の明るさを増加させて部分画像を投射することとした。このようにしたので、投射対象画像をそのままの明るさで投射し続けることができる。
(8)色分け重ね合わせ投影時にいずれかのプロジェクタ端末においてバッテリ電源のバッテリ残量が所定値以下となった場合、他のプロジェクタ端末は、自身がそれまでに投射していた色に加えて、さらにそのバッテリ残量が所定値以下となったプロジェクタ装置がそれまでに投射していた色でも、部分画像を投射することとした。このようにしたので、投射対象画像のカラー投射像を投射し続けることができる。
なお、上記の実施形態では、プロジェクタ機能が携帯電話機に組み込まれたプロジェクタ付き携帯電話機を例に説明した。しかし、上記に説明したような動作を行うプロジェクタ装置であれば、携帯電話機に組み込まれたものに限らず、プロジェクタ機能とカメラ機能を有する小型の携帯型電子機器であればどのようなものでもよい。あるいは、デジタルスチルカメラなどの電子式カメラにプロジェクタ機能を組み込み、上記のような動作を実行させるようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、いずれもプロジェクタ付き携帯電話機10と同じものである携帯電話11〜14または15を用いたシステム構成例について説明した。ここで制御端末(携帯電話)11は、他の携帯電話を制御する制御装置として使用するためにリモート制御モードで動作させ、プロジェクタ端末(携帯電話)12〜14または15は、制御端末11の制御によって部分画像を投射するプロジェクタ装置として使用するためにリモート動作モードで動作させている。しかし、プロジェクタ端末12〜14または15のいずれかを同時モードで動作させることにより、そのプロジェクタ端末において、制御装置としての機能とプロジェクタ装置としての機能を共に使用することもできる。このようにすれば、制御端末11を使用せずに本システムを構成することができ、システム構成をより簡略化することができる。
上記の実施形態において説明した内容はあくまで一例であって、本発明はこの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も、本発明の範囲内に含まれる。
本発明の一実施形態によるプロジェクタ付き携帯電話機の外観図である。 プロジェクタ付き携帯電話機のブロック図である。 プロジェクタモジュールの断面図である。 分割投影において投射対象画像の投射像を生成する様子を示す図である。 重ね合わせ投影において投射対象画像の投射像を生成する様子を示す図である。 色分け重ね合わせ投影において投射対象画像の投射像を生成する様子を示す図である。
符号の説明
1:操作部 2:表示部
3:折りたたみヒンジ部 4:メイン液晶表示器
5:サブ液晶表示器 6:プロジェクタモジュール
7:カメラモジュール 10:プロジェクタ付き携帯電話機
61:投影レンズ 62:液晶パネル
63:LED光源 64:LED駆動部
65:液晶駆動部 66:レンズ駆動部
71:撮影レンズ 72:イメージセンサ
73:レンズ駆動部 74:カメラ制御CPU
101:CPU 102:メモリ
103:近距離通信部 104:メモリカード
105:マイク 106:外部インターフェイス
107:電源 108:通信制御部
109:アンテナ 110:操作キー群
111:スピーカー

Claims (7)

  1. バッテリ電源を用いて画像を投射する複数のプロジェクタ装置と、前記複数のプロジェクタ装置を制御するプロジェクタ制御装置とを備え、投射対象画像に基づいて、その投射対象画像の一部分をそれぞれ表すための複数の部分画像を作成し、前記作成された複数の部分画像を投射して、前記複数の部分画像の投射像を投射面上に生成し、前記生成された複数の部分画像の投射像を前記投射面上で並べて合成することにより、前記投射対象画像の投射像を生成するプロジェクタシステムにおいて、
    前記複数のプロジェクタ装置の各々は、
    自身のバッテリ残量が前記所定値以下であることを示すためのバッテリ残量情報を前記プロジェクタ制御装置へ送信するバッテリ残量送信手段と、
    前記バッテリ残量情報の送信に応じて前記プロジェクタ制御装置から送信される投射変更指令を受信する変更指令受信手段と、
    前記変更指令受信手段により受信された投射変更指令に基づいて、前記部分画像の投射の仕方を変更する投射変更手段とを備え、
    前記プロジェクタ制御装置は、
    前記複数のプロジェクタ装置からそれぞれ送信される前記バッテリ残量情報を受信するバッテリ残量受信手段と、
    前記バッテリ残量受信手段により受信されたいずれかのプロジェクタ装置のバッテリ残量情報が所定値以下となった場合、前記部分画像の投射を止めるための投射変更指令を前記複数のプロジェクタ装置にそれぞれ送信する変更指令送信手段と、
    を備えることを特徴とするプロジェクタシステム。
  2. バッテリ電源を用いて画像を投射する複数のプロジェクタ装置と、前記複数のプロジェクタ装置を制御するプロジェクタ制御装置とを備え、投射対象画像に基づいて、その投射対象画像の一部分をそれぞれ表すための複数の部分画像を作成し、前記作成された複数の部分画像を投射して、前記複数の部分画像の投射像を投射面上に生成し、前記生成された複数の部分画像の投射像を前記投射面上で重ね合わせて合成することにより、前記投射対象画像の投射像を生成するプロジェクタシステムにおいて、
    前記複数のプロジェクタ装置の各々は、
    自身のバッテリ残量が前記所定値以下であることを示すためのバッテリ残量情報を前記プロジェクタ制御装置へ送信するバッテリ残量送信手段と、
    前記バッテリ残量情報の送信に応じて前記プロジェクタ制御装置から送信される投射変更指令を受信する変更指令受信手段と、
    前記変更指令受信手段により受信された投射変更指令に基づいて、前記部分画像の投射の仕方を変更する投射変更手段とを備え、
    前記プロジェクタ制御装置は、
    前記複数のプロジェクタ装置からそれぞれ送信される前記バッテリ残量情報を受信するバッテリ残量受信手段と、
    前記バッテリ残量受信手段により受信されたいずれかのプロジェクタ装置のバッテリ残量情報が所定値以下となった場合、投射対象画像の明るさを変えないように、前記投射像の明るさを増加するための投射変更指令をそのバッテリ残量が所定値以下となったプロジェクタ装置以外の複数のプロジェクタ装置にそれぞれ送信する変更指令送信手段と、
    を備えることを特徴とするプロジェクタシステム。
  3. バッテリ電源を用いて画像を投射する複数のプロジェクタ装置と、前記複数のプロジェクタ装置を制御するプロジェクタ制御装置とを備え、投射対象画像に基づいて、その投射対象画像の色の異なる部分画像をそれぞれ表すための複数の部分画像を作成し、前記作成された複数の部分画像を投射して、前記複数の部分画像の投射像を投射面上に生成し、前記生成された複数の部分画像の投射像を前記投射面上で重ね合わせて合成することにより、前記投射対象画像の投射像を生成するプロジェクタシステムにおいて、
    前記複数のプロジェクタ装置の各々は、
    自身のバッテリ残量が前記所定値以下であることを示すためのバッテリ残量情報を前記プロジェクタ制御装置へ送信するバッテリ残量送信手段と、
    前記バッテリ残量情報の送信に応じて前記プロジェクタ制御装置から送信される投射変更指令を受信する変更指令受信手段と、
    前記変更指令受信手段により受信された投射変更指令に基づいて、前記部分画像の投射の仕方を変更する投射変更手段とを備え、
    前記プロジェクタ制御装置は、
    前記複数のプロジェクタ装置からそれぞれ送信される前記バッテリ残量情報を受信するバッテリ残量受信手段と、
    前記バッテリ残量受信手段により受信されたいずれかのプロジェクタ装置のバッテリ残量情報が所定値以下となった場合、自身がそれまでに投射していた色に加えて、さらにそのバッテリ残量が所定値以下となったプロジェクタ装置がそれまでに投射していた色でも、前記部分画像を投射するための投射変更指令をそのバッテリ残量が所定値以下となったプロジェクタ装置以外の複数のプロジェクタ装置にそれぞれ送信する変更指令送信手段と、
    を備えることを特徴とするプロジェクタシステム。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のプロジェクタシステムにおいて用いられるプロジェクタ装置を1つと、
    外部の無線通信設備を介して他の端末との通信を行うための無線通信手段とを備えた携帯電話。
  5. 請求項4の携帯電話において、
    前記プロジェクタ装置のみを使用する第1の動作モードと、
    前記プロジェクタ制御装置のみを使用する第2の動作モードと、
    前記プロジェクタ装置と前記プロジェクタ制御装置を共に使用する第3の動作モードとを有し、これらの動作モードを切り替え可能な携帯電話。
  6. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のプロジェクタシステムにおいて用いられるプロジェクタ装置を1つ備えたカメラ。
  7. 請求項6のカメラにおいて、
    前記プロジェクタ装置のみを使用する第1の動作モードと、
    前記プロジェクタ制御装置のみを使用する第2の動作モードと、
    前記プロジェクタ装置と前記プロジェクタ制御装置を共に使用する第3の動作モードとを有し、これらの動作モードを切り替え可能なカメラ。
JP2004277735A 2004-09-24 2004-09-24 プロジェクタシステム、携帯電話、カメラ Expired - Fee Related JP4904678B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004277735A JP4904678B2 (ja) 2004-09-24 2004-09-24 プロジェクタシステム、携帯電話、カメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004277735A JP4904678B2 (ja) 2004-09-24 2004-09-24 プロジェクタシステム、携帯電話、カメラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006094186A JP2006094186A (ja) 2006-04-06
JP4904678B2 true JP4904678B2 (ja) 2012-03-28

Family

ID=36234726

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004277735A Expired - Fee Related JP4904678B2 (ja) 2004-09-24 2004-09-24 プロジェクタシステム、携帯電話、カメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4904678B2 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008276129A (ja) * 2007-05-07 2008-11-13 Nikon Corp 投射機能付きカメラ、投射機能付き携帯電話および投射機能付き携帯電子機器
JP2009171204A (ja) * 2008-01-16 2009-07-30 Sanyo Electric Co Ltd 携帯情報端末装置
JP5217497B2 (ja) * 2008-02-26 2013-06-19 ソニー株式会社 画像投影システム、制御装置、画像投影方法、プログラム及び記録媒体
JP5193681B2 (ja) * 2008-05-23 2013-05-08 三洋電機株式会社 携帯型プロジェクタ装置
WO2011096077A1 (ja) * 2010-02-08 2011-08-11 Necディスプレイソリューションズ株式会社 投写型表示装置及びその電力供給システム
JP5725724B2 (ja) * 2010-04-01 2015-05-27 キヤノン株式会社 投影装置
JP2014109696A (ja) * 2012-12-03 2014-06-12 Seiko Epson Corp マルチプロジェクションシステム
JP6507467B2 (ja) * 2013-03-13 2019-05-08 株式会社リコー 情報処理装置
JP6766914B2 (ja) * 2013-03-13 2020-10-14 株式会社リコー 映像出力システム
JP2014178393A (ja) * 2013-03-14 2014-09-25 Ricoh Co Ltd 画像投影システム及び画像投影方法
JP2015154370A (ja) * 2014-02-18 2015-08-24 株式会社リコー マルチプロジェクションシステム及び音声出力方法
WO2016125542A1 (ja) * 2015-02-06 2016-08-11 シャープ株式会社 投影制御装置、制御プログラムおよび制御方法
WO2017033574A1 (ja) * 2015-08-21 2017-03-02 ソニー株式会社 プロジェクションシステム、および機器ユニット
US10571863B2 (en) * 2017-12-21 2020-02-25 International Business Machines Corporation Determine and project holographic object path and object movement with mult-device collaboration
JP7077611B2 (ja) * 2017-12-27 2022-05-31 セイコーエプソン株式会社 プロジェクター、マルチプロジェクションシステムおよびプロジェクターの制御方法
CN117572716B (zh) * 2024-01-17 2024-05-03 厦门冠军时代科技有限公司 一种多光源艺术图形户外激光投影灯具

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5530271A (en) * 1978-08-25 1980-03-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd Electron beam controller
JP3706264B2 (ja) * 1998-12-21 2005-10-12 日本放送協会 投射型マルチ画面ディスプレイ装置
JP2000330201A (ja) * 1999-03-17 2000-11-30 Fujitsu Ltd 投写型画像表示装置
JP2001024926A (ja) * 1999-07-09 2001-01-26 C Media:Kk 携帯型カメラ、及び画像通信方法
JP2001021992A (ja) * 1999-07-09 2001-01-26 C Media:Kk 携帯型端末、携帯型端末システム及び携帯電話
US6359662B1 (en) * 1999-11-05 2002-03-19 Agilent Technologies, Inc. Method and system for compensating for defects in a multi-light valve display system
JP4574819B2 (ja) * 2000-08-30 2010-11-04 パナソニック株式会社 ビデオプロジェクタ装置
JP2002185987A (ja) * 2000-12-08 2002-06-28 Olympus Optical Co Ltd 映像調整装置
JP2004069997A (ja) * 2002-08-06 2004-03-04 Seiko Epson Corp プロジェクタシステム並びにプロジェクタ及び情報処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006094186A (ja) 2006-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4904678B2 (ja) プロジェクタシステム、携帯電話、カメラ
US8123363B2 (en) Projector device, portable telephone and camera
CN101150669A (zh) 拍摄全景图像的设备和方法
WO2006054633A1 (ja) プロジェクタ装置および携帯電話
KR101252623B1 (ko) 표시장치 및 휴대 단말장치
JP2009133926A (ja) 投影装置
US7773129B2 (en) Image pickup device, imaging apparatus containing the same, and control method thereof
JP6208930B2 (ja) 投影装置及びその制御方法、プログラム、並びに記憶媒体
JP2018004919A (ja) 表示装置およびその制御方法
JP4631370B2 (ja) プロジェクタ装置、携帯電話、カメラ
JP4961662B2 (ja) プロジェクタ装置、携帯電話、カメラ
JP4834973B2 (ja) プロジェクタ装置、携帯電話、カメラ
JP6794092B2 (ja) 表示装置
JP4369263B2 (ja) デジタルカメラ及び画像信号生成方法
JP2008046536A (ja) 画像表示システム、プロジェクタ、コンピュータプログラムおよび画像表示方法
JP5023355B2 (ja) 液晶表示装置、液晶表示方法及びプログラム
JP6635748B2 (ja) 表示装置、表示装置の制御方法及びプログラム
JP4655563B2 (ja) プロジェクタ装置、携帯電話、カメラ
JP4655565B2 (ja) プロジェクタ装置、携帯電話、カメラ
JP2019149633A (ja) プロジェクタ、制御装置、画像投影システム、制御方法およびプログラム
JP2004129027A (ja) 携帯機器及びそれを用いた3次元画像形成システム
JP4655564B2 (ja) プロジェクタ装置、携帯電話、カメラ
JP2017203804A (ja) 投影装置及び投影方法
JP2005039400A (ja) 電子機器
JP2014142466A (ja) 投影装置及びその制御方法、プログラム、並びに記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070906

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100810

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100909

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20100909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101026

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110809

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111006

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111213

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111226

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150120

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4904678

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150120

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees