JP2014109696A - マルチプロジェクションシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】表示の自由度を向上させるとともに、遠視用画像と近視用画像とを併存可能なマルチプロジェクションシステムを提供する。
【解決手段】複数のプロジェクターを備え、各プロジェクターから投射される投射画像を、少なくとも一部を重ね合わせて又は隣接させて投射するマルチプロジェクションシステム1であって、所定の画素密度の第1の投射画像(近視用画像)を表示する第1のプロジェクター2Aと、第1の投射画像の画素密度とは異なる画素密度の第2の投射画像(遠視用画像)を表示する第2のプロジェクター2Eとを備えることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、マルチプロジェクションシステムに関する。
従来、複数のプロジェクターのそれぞれから被投射面に投射される画像がタイル状に隣接するように各プロジェクターを設置して画像を表示するタイリング方式のマルチプロジェクションシステムが知られている。このようなマルチプロジェクションシステムは、通常よりも大きな投射画像を表示することができるので、大画面の投射画像によって遠方の観察者に投射画像を視認させ、興味を引かせる広告方法として活用されることがある。
ところで、複数のプロジェクターを用いて画像をタイリング表示すると、各画像の繋ぎ目が目立ちやすいという問題がある。特に、各投射画像により形成される全体画像の中央部分では、このような問題が顕著である。
これに対し、異なる画像表示サイズフォーマットを有する複数のプロジェクターと、当該複数のプロジェクターの画像表示サイズフォーマット及び設置位置に基づいて、表示画像情報を分割及び制御して形成された分割画像情報を複数のプロジェクターのそれぞれに出力するコントローラーとを、備えたマルチプロジェクションシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のマルチプロジェクションシステムでは、画像が投射される全領域のうち、最も注目される頻度の高い中央部を含む広い領域に画像を投射するプロジェクターとして高解像度のプロジェクターを用い、それ以外の複数の狭い領域に画像を投射するプロジェクターとして低解像度のプロジェクターを用いている。すなわち、当該マルチプロジェクションシステムでは、高解像度のプロジェクターで大きな画像を投射し、低解像度のプロジェクターで小さな画像を投射することで、全領域において表示される画像の画素密度が一定となるように画像を表示している。
なお、画素密度とは、被投射面における投射画像の画素密度である。
特開2007−206356号公報
ところで、近年、表示領域に対して近くにいる観察者が見るための近視用の画像(以下、近視用画像と称する)と、遠くにいる観察者が見るための遠視用画像(以下、遠視用画像と称する)を併存させ、例えば、遠くから観察する観察者に遠視用画像を視認させ注意を引き、近くにいる観察者に対して近視用画像で製品の詳細仕様等を視認させる広告方法が利用されている。このような広告方法は、従来、印刷媒体等で展開されていたが、印刷媒体等よりも、表示内容の切替が容易であり、動画表示等の高い自由度の内容の表示が可能なマルチプロジェクションシステムにおいても、上記広告方法への適用が要望されている。
しかしながら、特許文献1に記載のマルチプロジェクションシステムでは、被投射面に対して所定範囲の距離から全投射画像を見る場合しか想定されていない。例えば、画像の表示領域に対して遠くから画像を見る観察者に合わせて全投射画像の画素密度を設定した場合、表示領域に対して近くにいる観察者には、全投射画像が粗く見えてしまう。一方、表示領域に対して近くにいる観察者に合わせて全投射画像の画素密度を設定した場合、遠くにいる観察者に対しては不必要に高い画素密度の全投射画像が表示されることになる。そのうえ、高い画素密度の投射画像を表示するためには、全てのプロジェクターで解像度が高い高価なプロジェクターを使用したり、1つのプロジェクターによる表示領域を小さくしてプロジェクターの数を増やしたりする必要があり、コストが高くなってしまう。
このように、特許文献1に記載のマルチプロジェクションシステムでは、近視用画像と、遠視用画像とを併存させることができなかった。
これに対して、マルチプロジェクションシステムに、近視用画像を表示するためにフラットパネルディスプレイ(以下、FPDと称する)等の画像表示装置を組み合わせることも考えられる。しかしながら、FPDは、表示画面のサイズや形状に制限があるため、FPDを組み合わせた場合、表示される画像のサイズや形状が制限され、表示可能なコンテンツ等の表示内容や、投射画像のレイアウトといった表示の自由度が低下してしまう。
本発明は、表示の自由度を向上させるとともに、遠視用画像と近視用画像とを併存可能なマルチプロジェクションシステムを提供することを目的の一つとする。
本発明の一態様に係るマルチプロジェクションシステムは、複数のプロジェクターを備え、各プロジェクターから投射される投射画像を、少なくとも一部を重ね合わせて又は隣接させて投射するマルチプロジェクションシステムであって、所定の画素密度の第1の投射画像を表示する第1のプロジェクターと、前記第1の投射画像の画素密度とは異なる画素密度の第2の投射画像を表示する第2のプロジェクターと、を備えることを特徴とする。
ここで、第1のプロジェクターによって投射される第1の投射画像と、第2のプロジェクターによって投射される第2の投射画像とは、マルチプロジェクションシステムが備える複数のプロジェクターによって投射された全投射画像が表示される1つの表示領域に含まれており、第1の投射画像及び第2の投射画像は、一部が重なっていてもよく、一方が他方を含んでいてもよく、隣接していてもよい。
上記一態様によれば、1つの表示領域の中に、互いに異なる画素密度の投射画像を表示する第1のプロジェクターと第2のプロジェクターとを備えている。これにより、例えば、近い位置で観察する観察者に適した画素密度の近視用画像を第1の投射画像として第1のプロジェクターで投射する。一方、遠い位置で観察する観察者でも観察可能な近視用画像よりも低い画素密度の遠視用画像を第2の投射画像として第2のプロジェクターで投射するように構成することができる。従って、近視用画像と遠視用画像とを1つの表示領域に表示することができ、当該表示領域に対して近くから観察する観察者、及び遠くから観察する観察者のそれぞれに対して好適な画素密度の画像を表示することができる。
また、上記一態様によれば、1つの表示領域に近視用画像と遠視用画像とを併存させることができるので、近視用画像を表示するためにFPD等の他の表示装置を併用する必要がなく、プロジェクターを用いて画像を表示することができる。このように、FPD等の表示領域の大きさや形状に制限がある表示装置を用いる必要がないので、表示領域の大きさや形状を任意に設定することができ、表示するコンテンツといった表示内容や投射画像のレイアウト等の表示の自由度を向上できる。
ここで、画像を媒体に印刷することにより、近視用画像と遠視用画像とを併存させることも可能ではあるものの、この場合、動画を表示できず、また、表示内容の切替には新たな画像を印刷し直す必要がある。
これに対して、上記一態様によれば、静止画のみならず動画を表示可能であり、表示内容の自由度を向上できる。例えば、電子広告として利用した場合に、動画を表示可能であるため、印刷物よりも観察者の注意を好適にひくことができる画像を表示でき、広告効果の向上を図ることができる。また、表示内容の切替も容易に行うことができる。
上記一態様では、前記第1のプロジェクターと、前記第2のプロジェクターとは、投射画像の画角が異なることが好ましい。
上記一態様によれば、投射画像の画角によって、投射画像の画素密度を異ならせることができる。例えば、プロジェクターの光源からの光束を画像情報に応じて変調する光変調装置の解像度や投射距離が同一の場合、投射光学装置によって拡大投射される投射画像の画角を大きくすることで画素密度を低くし、画角を小さくすることで画素密度を高くすることができる。従って、遠視用画像用のプロジェクターか、近視用画像用のプロジェクターかを投射画像の画角によって設定することができ、近視用画像と遠視用画像とを併存可能とするとともに、表示内容に応じたマルチプロジェクションシステムの構築を容易に行うことができる。
また、投射画像の画角が異なるプロジェクターを用いることにより、例えば、全てのプロジェクターをスクリーン等の被投射面から等距離の位置に設置する等、各プロジェクターから被投射面までの距離を適宜設定することができ、プロジェクターの設置位置の自由度を向上させることができる。
例えば、壁面等の平面状の被投射面に対して平行な面に沿って全てのプロジェクターを設置しても画素密度の異なる投射画像を投射できる。これにより、1つのラックに複数のプロジェクターを設置できる等、設置位置の簡素化を図ることができる。
また、平面状の被投射面に対して等距離の位置に全てのプロジェクターを設置することができるので、投射方向の前方に設置されたプロジェクターが、後方に設置されたプロジェクターの投射画像に干渉することがない。これにより、前方に設置されたプロジェクターによる投射画像への干渉を考慮せずにプロジェクターの設置位置を決定することができ、設置位置を容易に設定できる。
上記一態様では、前記プロジェクターは、光源から出射された光を画像情報に応じて変調する光変調装置を備え、前記第1のプロジェクターの光変調装置と、前記第2のプロジェクターの光変調装置とは、解像度が異なることが好ましい。
上記一態様によれば、光変調装置の解像度によって、投射画像の画素密度を異ならせることができる。例えば、投射画像の画角や投射距離が同一の場合、光変調装置の解像度を低くすることで画素密度を低く、解像度を高くすることで画素密度を高くすることができる。これにより、画素密度が近視用画像よりも低くてもよい遠視用画像を投射するためのプロジェクターとして、光変調装置の解像度が低い安価なプロジェクターを用いることができる。従って、マルチプロジェクションシステムを導入するためのコストを下げることができる。
上記一態様では、前記第1のプロジェクターの投射距離と、前記第2のプロジェクターの投射距離とは、異なることが好ましい。
上記一態様によれば、投射距離によって、投射画像の画素密度を異ならせることができる。例えば、光変調装置の解像度や投射画像の画角が同一の場合、遠視用画像を投射するプロジェクターの投射距離よりも、近視用画像を投射するプロジェクターの投射距離を小さくすることで、近視用画像と遠視用画像とを併存させることができる。これにより、遠視用画像及び近視用画像の各画像専用のプロジェクターを導入しなくても同一のプロジェクターを用いて、投射距離を適宜設定することで遠視用画像及び近視用画像を併存させることができる。従って、表示の内容に応じて投射距離を変更して画素密度を変更可能なので、マルチプロジェクションシステムを導入するためのコストを下げることができる。
上記一態様では、前記第2のプロジェクターを複数組み合わせて全投射画像の表示領域を形成し、前記第1の投射画像は、前記複数の第2のプロジェクターにより形成された前記表示領域の内部に投射されることが好ましい。
上記一態様によれば、複数の第2のプロジェクターで大画面の表示領域を形成して、遠視用画像を表示し、当該表示領域の中に第1のプロジェクターで近視用画像を表示することができる。これにより、遠視用画像及び近視用画像を組み合わせて、広告効果を一層向上させることができる。
上記一態様では、前記第1の投射画像及び前記第2の投射画像のうち、一方の投射画像は、他方の投射画像より所定の観察位置に近い位置に配置され、前記一方の投射画像の画素密度は、前記他方の投射画像の画素密度より高いことが好ましい。
上記一態様によれば、所定の観察位置から近い位置に投射された投射画像の画素密度が、遠い位置に投射された投射画像の画素密度よりも高くなっており、当該所定の観察位置にいる観察者が観察するのに適した画素密度に設定することができる。これにより、例えば、所定の観察位置にいる観察者に対して、近視用画像と遠視用画像とを1つの表示領域に表示することができる。
さらに、上記一態様では、前記他方の投射画像は、前記一方の投射画像より上方に位置することが好ましい。
上記一態様によれば、上方に表示される投射画像の画素密度を低くすることにより、所定の観察位置にいる観察者の水平方向の視線位置に当該所定の観察位置からの観察に適した近視用画像を投射でき、その上方に遠視用画像を投射できる。
また、遠視用画像を上方に投射することにより、当該観察者よりも被投影面から遠い位置にいる他の観察者も、所定の観察位置にいる観察者によって視界が妨げられることなく遠視用画像を観察できる。
本発明の第1実施形態に係るマルチプロジェクションシステムの概略構成を示すブロック図。 前記実施形態におけるプロジェクターの概略構成を示す図。 前記実施形態におけるプロジェクターの配置を示す模式図。 前記実施形態における投射画像の表示領域を示す模式図。 本発明の第2実施形態におけるプロジェクターの配置を示す模式図。 本発明の第3実施形態におけるプロジェクターの配置を示す模式図。 本発明の第4実施形態におけるプロジェクターの配置を示す模式図。 本発明の第5実施形態における全投射画像の一例を示す模式図。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
[マルチプロジェクションシステムの装置構成]
図1は、本実施形態に係るマルチプロジェクションシステム1の装置構成の概略を示すブロック図である。
なお、図1には、プロジェクター2Aの主要部を示している。本実施形態では、プロジェクター2B,2C,2D,2E,2Fは、プロジェクター2Aと基本的に同様の構成を有するので、以下、代表してプロジェクター2Aの構成について説明する。
本実施形態に係るマルチプロジェクションシステム1は、複数のプロジェクター2A,2B,2C,2D,2E,2Fと、当該複数のプロジェクター2A,2B,2C,2D,2E,2Fを制御するコントローラー8と、を備え、各プロジェクター2A〜2Fは、LAN等のネットワークでコントローラー8と接続されている。
プロジェクター2Aは、図1に示すように、画像情報に応じた画像光を形成して被投射面に投射する光学ユニット4と、プロジェクター2Aを制御する制御装置7とを備える。
光学ユニット4は、光源装置41と、光源装置41から出射された光束を画像情報に応じて変調して画像光を形成する光変調装置としての液晶パネル46と、液晶パネル46によって変調された画像光を被投射面に拡大投射する投射レンズ6とを備える。なお、光学ユニット4を含むプロジェクター2Aの構成については、後に詳述する。
制御装置7は、CPU(Central Processing Unit)及び映像処理プロセッサー等を備える。この制御装置7は、前記映像処理プロセッサーにより構成される画像処理部71と、光学ユニット4を制御する駆動制御部72と、プロジェクター2Aを制御するために必要な各種プログラム及びデータを記憶する記憶部73とを備える。
画像処理部71は、マルチプロジェクションシステム1を制御するコントローラー8から入力される画像情報に応じて、液晶パネル46により形成されるマルチプロジェクションシステム1画面分の画像(フレーム)に対応する画像データを生成する。
駆動制御部72は、生成された画像データに基づいて、液晶パネル46を駆動するための駆動信号を液晶パネル46に出力する。このほか、駆動制御部72は、光源装置41の点消灯及び発光光量を制御する制御信号を出力する。
第1のプロジェクターとして例示されるプロジェクター2A,2B,2C,2Dは、被投射面に対して近い位置にいる観察者が観察するのに適した高い画素密度の近視用画像を第1の投射画像として投射する。
一方、第2のプロジェクターとして例示されるプロジェクター2E,2Fは、被投射面に対して遠い位置にいる観察者が観察可能な程度の低い画素密度の遠視用画像を第2の投射画像として投射する。
なお、本明細書において画素密度とは、被投射面における投射画像の画素密度である。
コントローラー8は、各プロジェクター2A,2B,2C,2D,2E,2Fに画像情報を出力する。このコントローラー8は、CPU、RAM(Random Access Memory)及びフラッシュメモリー等の回路素子が実装された回路基板を備える。このコントローラー8は、各プロジェクター2A,2B,2C,2D,2E,2Fを制御するための各種プログラムやデータを記憶している。コントローラー8は、前記各種プログラムやデータを用いて、表示画像に応じて、各プロジェクター2A,2B,2C,2D,2E,2Fに出力すべき画像情報を生成し、生成した画像情報を出力する。なお、コントローラー8は、遠視用画像を投射するプロジェクター2E,2Fには、1つの大きな遠視用画像の部分画像に対応する画像情報を出力する。
このように構成されたマルチプロジェクションシステム1では、遠視用画像を投射するためのプロジェクター2E,2Fに遠視用画像の画像情報がコントローラー8から入力される。プロジェクター2E,2Fは、画像情報に基づいて形成した遠視用画像をタイル状に配置するように被投射面に投射して1つの大きな遠視用画像を表示する。また、近視用画像を投射するためのプロジェクター2A,2B,2C,2Dに近視用画像の画像情報がコントローラー8から入力される。プロジェクター2A,2B,2C,2Dは、画像情報に基づいて形成した近視用画像を、被投射面における当該大きな遠視用画像の周囲に表示したり、重ねて表示したりする。これにより、各プロジェクター2A〜2Fからの全投射画像によって形成される1つの表示領域に、近視用画像と遠視用画像とが同時表示される(図4参照)。
なお、本実施形態では、複数の遠視用画像を用いて1つの大きな遠視用画像を形成するとして説明するが、本発明はこれに限らず、複数の遠視用画像を用いて2以上の独立した画像を形成するように構成してもよい。
また、本実施形態では、各プロジェクター2A〜2Fは、LAN等のネットワークでコントローラー8と接続されているとしたが、本発明はこれに限らない。近視用画像はそれぞれ独立した画像とすることができるので、この場合、近視用画像を投射するプロジェクター2A,2B,2C,2Dは、それぞれ別のコントローラーに接続され、独立して制御されるように構成してもよい。
[プロジェクターの装置構成]
図2は、プロジェクター2Aの概略構成を示す図である。
なお、上述のように、本実施形態では、プロジェクター2B,2C,2D,2E,2Fは、プロジェクター2Aと基本的に同様の構成を有するので、以下、代表してプロジェクター2Aの構成について説明する。
プロジェクター2Aは、図に示すように、外装筐体3内部に収納される光学ユニット4を備える。
光学ユニット4は、光学部品用筐体5と、光学部品用筐体5に支持される投射光学装置としての投射レンズ6とを備える。なお、投射レンズ6は、複数のレンズによって構成される組レンズもよく、単一のレンズでもよい。
光学部品用筐体5には、光源装置41と、照明光学装置42と、色分離光学装置43と、リレー光学装置44と、3つの入射側偏光板45と、光変調装置としての3つの液晶パネル46と、3つの出射側偏光板47と、色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム48とが収納される。上記各部材41〜48は、図2に示すように、光学部品用筐体5内部に設定された照明光軸Ax(光源装置41から出射された光束の光軸)に対する所定位置に位置付けられる。
光源装置41は、光源ランプ411及びリフレクター412を有し、平行光束を出射する。
照明光学装置42は、第1,第2レンズアレイ421,422、偏光変換素子423、及び重畳レンズ424を有し、光源装置41から出射された平行光束を複数の部分光束に分割する。
色分離光学装置43は、ダイクロイックミラー431,432、及び反射ミラー433を有し、照明光学装置42から出射された光束を赤(R),緑(G),青(B)の3つの色光に分離する。
リレー光学装置44は、入射側レンズ441、リレーレンズ443、及び反射ミラー442,444を有し、色分離光学装置43によって分離された各色光を入射側偏光板45に導光する。
液晶パネル46は、各色光を画像情報に応じて変調する。
クロスダイクロイックプリズム48は、液晶パネル46によって変調された各色光を合成する。
上述した構成により、光源装置41から出射され照明光学装置42を介した光束は、色分離光学装置43にて赤(R),緑(G),青(B)の3つの色光に分離される。また、分離された各色光は、各液晶パネル46にてそれぞれ変調される。変調された各色光は、クロスダイクロイックプリズム48にて合成され、投射レンズ6にてスクリーンに投射される。
なお、本実施形態では、光変調装置として透過型の液晶パネル46を備える構成としたが、本発明はこれに限らない。例えば、光入射面と光出射面とが同一となる反射型の液晶パネルを有する光変調装置を採用してもよい。また、光変調装置は液晶パネルに限らず、入射光を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置であれば、他の構成の光変調装置を採用してもよい。例えば、マイクロミラーを用いたデバイスなど、液晶パネル以外の光変調装置を採用してもよい。
[プロジェクターの配置]
図3は、マルチプロジェクションシステム1の各プロジェクターの配置状態を示す図である。また、図4は、マルチプロジェクションシステム1の各プロジェクター2A〜2FによってスクリーンScに表示される各投射画像の表示領域を模式的に示す図である。
図3に示すように、プロジェクター2A,2B,2C,2Dは、被投射面であるスクリーンScに対して近い第1観察位置P1からの観察に適した画素密度を有する画像である近視用画像を投射する。これらプロジェクター2A,2B,2C,2Dは、スクリーンScから距離L1の位置に設置される、すなわち、投射距離が距離L1である。
また、図4に示すように、各プロジェクター2A,2B,2C,2Dの投射画像である近視用画像の表示領域は、それぞれ領域Ar1a,領域Ar1b,領域Ar1c,Ar1dである。
図3に示すように、プロジェクター2E,2Fは、スクリーンScに対して第1観察位置P1よりも遠い第2観察位置P2からの観察に適した画素密度を有する画像である遠視用画像を投射し、1つの大きな遠視用画像を表示する。
これらプロジェクター2E,2Fは、スクリーンScから距離L2の位置に設置される、すなわち、投射距離が距離L2である。距離L2は、距離L1よりも大きく、プロジェクター2E,2Fは、プロジェクター2Aと同様の解像度を有するので、プロジェクター2E,2Fの投射画像は、プロジェクター2Aの投射画像よりも、画素密度が低くなっている。
また、図4に示すように、各プロジェクター2E,2Fの投射画像である遠視用画像の表示領域は、それぞれ領域Ar2a,Ar2bである。このように、画素密度が低い遠視用画像の表示領域Ar2a,Ar2bが、画素密度が大きい近視用画像の表示領域Ar1a,領域Ar1b,領域Ar1c,Ar1dよりも上方に配置されている。
ここで、第1観察位置P1からの観察に適した画素密度とは、第1観察位置P1から観察する観察者が、表示された画像に粗さを感じることがないような画素密度以上の値の画素密度であり、スクリーンScから第1観察位置P1までの距離や、表示する画像の内容に応じて適宜設定すればよい。
また、距離L1は、所望の画素密度を有する近視用画像を表示可能なように、プロジェクター2A,2B,2C,2Dの解像度に応じて適宜設定すればよい。
また、第2観察位置P2からの観察に適した画素密度とは、第2観察位置P2から観察する観察者が、表示された画像に少なくとも粗さを感じることがないような画素密度以上の値の画素密度であればよく、第1観察位置P1から観察する観察者には粗さを感じる画素密度であってもよく、スクリーンScから第2観察位置P2までの距離や、表示する画像の内容に応じて適宜設定すればよい。
また、距離L2は、所望の画素密度を有する遠視用画像を表示可能なように、プロジェクター2E,2Fの解像度に応じて適宜設定すればよい。
ところで、上述のように、第1観察位置P1からの観察に適した近視用画像をプロジェクター2A,2B,2C,2Dで投射し、第2観察位置P2からの観察に適した遠視用画像をプロジェクター2E,2Fで投射するとしたが、これに限らない。
すなわち、所定の観察位置、例えば、第1観察位置P1からの観察に適した近視用画像をプロジェクター2A,2B,2C,2Dで投射し、当該観察位置からの観察に適した遠視用画像をプロジェクター2E,2Fで投射するようにしてもよい。
図3に示すように、第1観察位置P1からプロジェクター2Aの投射領域Ar1aの中心位置(すなわち投射位置)までの距離をL3、プロジェクター2Eの投射領域Ar2aの中心位置までの距離をL4とする。
プロジェクター2A及びプロジェクター2Eのうち、第1観察位置P1からの観察に適した近視用画像を、第1観察位置P1から投射位置までの距離が近いL3であるプロジェクター2Aで投射する。一方、第1観察位置P1からの観察に適した遠視用画像を、距離が遠いL4であるプロジェクター2Eで投射する。また、プロジェクター2B,2C,2Dもプロジェクター2Aと同様であり、プロジェクター2Fもプロジェクター2Eと同様である。
ここで、所定の観察位置とは、例えば、スクリーンScが部屋や通路の壁面に設けられた場合の部屋の通路の水平方向及び鉛直方向の幅寸法、並びに階段の壁面に沿って設けられた場合の階段の位置や水平方向の幅寸法といったマルチプロジェクションシステム1が設置された環境や、表示内容等に応じて予め設定される、観察位置として推奨される位置である。
なお、本実施形態のプロジェクター2E,2Fは、図4に示すように、各投射画像を隣接させて1つの大きな遠視用画像を表示するとしたが、各プロジェクター2E,2Fの投射画像の境界部分の画像を一部重ね合わせるようにしてもよい。この場合、各投射画像の重なり部分における輝度は、中央部分の輝度と比べて略半分に減光されるように設定される。
本実施形態では、プロジェクター2A,2B,2Eから投射された各画像の表示領域Ar1a,Ar1b,Ar2aが隣接するように、プロジェクター2A,2B,2Eが配置されている。また、プロジェクター2C,2D,2Fから投射された各画像の表示領域Ar1c,領域Ar1d,Ar2bが隣接するように、プロジェクター2C,2D,2Fが配置されている。また、表示領域Ar1b,Ar1c,Ar2a,Ar2bが隣接するようにプロジェクター2B,2C,2E,2Fが配置されている。このようにして、プロジェクター2A,2B,2C,2D,2E,2Fの各投射画像が、全表示領域Ar0内に表示されている。
このように構成された本実施形態のマルチプロジェクションシステム1は、全表示領域Ar0の中に、互いに異なる画素密度の投射画像を表示するプロジェクター2A,2B,2C,2Dと、プロジェクター2E,2Fとを備えている。これにより、プロジェクター2A,2B,2C,2Dで近視用画像を投射し、プロジェクター2E,2Fで遠視用画像を投射するように構成することができる。従って、近視用画像と遠視用画像とを1つの全表示領域Ar0に表示することができ、当該全表示領域Ar0に対して近くの第1観察位置P1から観察する観察者、及び遠くの第2観察位置P2から観察する観察者のそれぞれに対して好適な画素密度の投射画像を表示することができる。
また、1つの全表示領域Ar0に近視用画像と遠視用画像とを併存させることができるので、近視用画像を表示するためにFPD等の他の表示装置を併用する必要がなく、プロジェクターを用いて画像を表示することができる。このように、FPD等の表示領域の大きさや形状に制限がある表示装置を用いる必要がないので、表示領域の大きさや形状を任意に設定することができ、表示内容や投射画像のレイアウト等の自由度を向上できる。
また、近視用画像よりも遠視用画像の画素密度を低く設定することができるので、遠視用画像を表示するためのプロジェクター2E,2Fとして解像度が低い安価なプロジェクターを用いたり、1つのプロジェクターによる表示領域を大きくしてプロジェクターの個数の増大を抑制したりでき、設置のコストを抑制できる。
また、動画を表示できない印刷物と比較して、本実施形態のマルチプロジェクションシステム1によれば、静止画のみならず動画を表示可能であり、表示内容の自由度を向上できる。例えば、電子広告として利用した場合に、印刷物よりも観察者の注意を好適にひくことができる画像を表示でき、広告効果の向上を図ることができる。また、表示内容の切替も容易に行うことができる。
また、投射距離によって、投射画像の画素密度を異ならせることができる。これにより、遠視用画像及び近視用画像の各画像専用のプロジェクターを導入しなくても同一のプロジェクターを用いて、投射距離を適宜設定することで遠視用画像及び近視用画像を併存させることができる。従って、表示の内容に応じて投射距離を変更して画素密度を変更可能なので、マルチプロジェクションシステムを導入するためのコストを下げることができる。
また、プロジェクター2A,2Eのうち、所定の観察位置である第1観察位置P1から投射位置までの距離が近い方のプロジェクター2Aの投射画像の画素密度を高くし、遠い方のプロジェクター2Eの投射画像の画素密度を低くしている。
これにより、所定の観察位置から各投射位置までの距離に応じて投射画像の画素密度を当該観察位置にいる観察者が観察するのに適した値に設定することができる。このため、例えば、所定の観察位置にいる観察者からの観察に適した画素密度の近視用画像を当該観察者から見やすい位置に配置することができる。
また、投射画像の画素密度が低い方のプロジェクター2E,2Fの投射位置が、高い方のプロジェクター2A,2B,2C,2Dの投射位置よりも上方に位置している。
このように、上方に表示される投射画像の画素密度を低くすることにより、第1観察位置P1にいる観察者の水平方向の視線位置に近視用画像を投射し、その上方には遠視用画像を投射できる。これにより、Scから近い位置である第1観察位置P1からの観察に適した近視用画像及び遠視用画像を当該観察者から見やすい位置に配置することができる。
また、遠視用画像を上方に投射することにより、第1観察位置P1よりも遠い第2観察位置P2にいる観察者も、第1観察位置P1にいる観察者によって視界が妨げられることなく遠視用画像を観察することができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について説明する。
第1実施形態のマルチプロジェクションシステム1では、投射距離によって投射画像の画素密度を異ならせるように構成したが、本実施形態のマルチプロジェクションシステムでは、投射レンズの光学特性に依存する投射画像の画角によって投射画像の画素密度を異ならせるように構成する。
本実施形態に係るマルチプロジェクションシステムと、上記第1実施形態のマルチプロジェクションシステム1とは、投射画像の画角で画素密度を異ならせる構成以外は、基本的に同様なので、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については説明を省略する。
図5は、第2実施形態に係るマルチプロジェクションシステム1Aの各プロジェクターの配置状態を示す図である。
マルチプロジェクションシステム1Aは、近視用画像を投射するプロジェクター2A,2B,2C,2Dと、遠視用画像を投射するプロジェクター9A,9Bと、を備える。なお、本実施形態では、第1観察位置P1からプロジェクター9Aの投射領域の中心位置までの距離をL4とする。
プロジェクター2A,2B,2C,2Dが備える投射レンズ6は、投射画像を画角αでスクリーンSc上に投射する。一方、プロジェクター9A,9Bが備える投射レンズ6Aは、投射画像を画角β(α<β)でスクリーンSc上に投射する。これらのうち、プロジェクター9A,9Bは、投射レンズ6よりも投射画像の画角が大きい投射レンズ6Aを備えており、これ以外の構成は、基本的にプロジェクター2Aと同様である。
ここで、本実施形態において、画角は、投射レンズから投射される画像光の角度(angle of coverage)である。すなわち、図5に示すように、焦点面であるスクリーンScまでの距離である投射距離を高さとし、投射画像の上下方向を底辺とする三角形における、底辺の対角の角度で規定され、投射距離と投射画像の上下方向の幅寸法とによって規定することができる。
本実施形態では、各プロジェクター2A,2B,2C,2D,9A,9Bは、例えば、液晶パネル46の解像度及び投射距離が同一であり、投射レンズ6,6Aによる画角を異ならせることで、投射画像の画素密度を異ならせている。
なお、投射画像の画素密度は、光変調装置としての液晶パネル46の解像度、並びに、投射レンズ6,6Aによる画角及び焦点距離(投射距離)に応じて決定される。
従って、投射レンズ6による画角αや焦点距離といった光学的特性は、投射画像の画素密度が、スクリーンScから近い第1観察位置P1からの観察に適した画素密度となるように、プロジェクターの解像度や投射距離に応じて適宜設定すればよい。投射レンズ6Aの上記光学的特性も同様に、投射画像の画素密度が、スクリーンScから遠い第2観察位置P1からの観察に適した画素密度となるように設定すればよい。
また、本実施形態では、プロジェクター2A,2B,2C,2D,9A,9Bは、投射距離が等しくなるように設置されているが、焦点面までの距離が異なるように投射レンズ6,6Aの光学的特性を適宜設定することで投射距離を変更することもできる。
本実施形態においても、各プロジェクター2A,2B,2C,2Dの投射画像の表示領域は、それぞれ領域Ar1a,領域Ar1b,領域Ar1c,領域Ar1dである。また、各プロジェクター9A,9Bの投射画像の表示領域は、それぞれ領域Ar2a,領域Ar2bである。
そして、プロジェクター2A,2B,2C,2D,9A,9Bの各投射画像が、全表示領域Ar0内に表示されている(図4参照)。
以上説明した本実施形態に係るマルチプロジェクションシステム1Aによれば、投射画像の画角を異ならせることによって投射画像の画素密度を異ならせており、前述の第1実施形態と同様に、1つの表示領域に画素密度が異なる投射画像を表示できる。これにより、第1実施形態と同様の効果を奏することができる他、以下の効果を奏することができる。
本実施形態では、投射レンズ6,6Aに応じた画角によって、表示画像の画素密度を異ならせるており、遠視用画像用のプロジェクターか、近視用画像用のプロジェクターかを投射レンズに応じた画角によって設定することができる。これにより、近視用画像と遠視用画像とを併存可能とするとともに、表示内容に応じたマルチプロジェクションシステムの構築を容易に行うことができる。
また、投射レンズ6,6Aによる画角が異なるプロジェクターを用いて、焦点距離を適宜設定することにより、本実施形態のように全てのプロジェクター2A,2B,2C,2D,9A,9Bを表示領域から等距離の位置に設置する等、各プロジェクターから表示領域までの距離を適宜設定することができ、プロジェクターの設置位置の自由度を向上させることができる。
例えば、本実施形態のマルチプロジェクションシステム1Aのように、平面状のスクリーンScに対して全てのプロジェクターを等距離の位置に設置しても画素密度の異なる投射画像を表示できる。これにより、1つのラックに複数のプロジェクターを設置できる等、設置位置の簡素化を図ることができる。
また、平面状のスクリーンScに対して全てのプロジェクターを等距離の位置に設置することができるので、投射方向の前方に設置されたプロジェクターが、後方に設置されたプロジェクターの投射画像に干渉することがない。これにより、前方に設置されたプロジェクターによる投射画像への干渉を考慮せずにプロジェクターの設置位置を決定することができ、設置位置を容易に設定できる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について説明する。
本実施形態のマルチプロジェクションシステムでは、投射画像の画角によって投射画像の画素密度を異ならせるようにした第2実施形態のマルチプロジェクションシステム1Aにおいて、さらに、投射光学装置としてアナモフィックレンズを用いるプロジェクターを備えて構成されている。
図6は、第3実施形態に係るマルチプロジェクションシステムの概略構成を示す。
図6に示すマルチプロジェクションシステム1Bは、第2実施形態のマルチプロジェクションシステム1Aと同様に、近視用画像を投射するプロジェクター2A,2B,2C,2Dと、遠視用画像を投射するプロジェクター9A,9Bとを備える。さらに、マルチプロジェクションシステム1Bは、プロジェクター10A,10Bを備える。本実施形態においても、各プロジェクター2A,2B,2C,2D,プロジェクター9A,9B,10A,10Bは、投射距離が等しくなる位置に、図示しないラックによって設置されている。
プロジェクター10A,10Bは、投射レンズ6Bとしてアナモフィックレンズを備える。アナモフィックレンズは、縦方向及び横方向の拡大比が異なるレンズである。図6に示すように、プロジェクター10A,10Bが備える投射レンズ6Bは、横方向の拡大比が、縦方向よりも大きくなっている。従って、プロジェクター10A,10Bの投射画像は、横方向に拡張されており、プロジェクター2A,2B,2C,2Dの投射画像よりも画素密度は低くなっている。これらプロジェクター10A,10Bの投射画像は、それぞれ領域Ar3a,Ar3bに表示されている。なお、本実施形態において、全表示領域は、領域Ar1a〜Ar1d,Ar2a,Ar2b,Ar3a,Ar3bにより規定されている。
本実施形態では、投射レンズとしてアナモフィックレンズを用いることにより、縦横の拡大比が等しい通常のレンズを用いるよりも、横方向に引き延ばされた画像を表示することができる。これにより、横長の画像を表示することができ、表示内容の自由度を向上させることができる。従って、観察者の注意をより好適に引きつけることができ、広告として使用した際の広告効果をより一層向上させることができる。
なお、複数のプロジェクターにおいて投射画像の画素密度を異ならせることにより、近視用画像を観察するのに適した距離にいる観察者から観察し易い高さ、例えば、所定の観察位置にいる観察者の水平方向の視線位置に近視用画像を投射し、観察者がいる床面を基準として上方に向かうにつれて、すなわち、当該床面から離れるにつれて投射画像の画素密度が低くなるようにすることができる。
これにより、被投射面において観察者が近接可能な領域には、画素密度が高い近視用画像を配置し、床面から離れるにつれて、すなわち、観察者からの距離が離れるにつれて画素密度を低くすることができる。従って、所定の観察位置にいる観察者の水平方向の視線位置に近視用画像を表示させ、当該視線位置から上方に向かって離れるにつれて当該近視用画像よりも画素密度が低い投射画像を投射でき、観察者から投射位置までの距離に応じて当該観察者が観察するのに最適な画素密度を有する投射画像を表示することができる。
また、遠くにいる観察者に対しては、上方に配置された遠視用画像によってその注意を引きつけることができ、被投射面に近づいてきた観察者に対しては、下方に配置された近視用画像によってより詳細な情報を効率よく提供することができ、広告を表示した際の宣伝効果をより一層向上できる。
なお、本実施形態において、遠視用画像及び近視用画像を表示するために上記第2実施形態のように投射画像の画角が異なる投射レンズを有するプロジェクターを備えるマルチプロジェクションシステムを用いるとしたが、これに限らず、上記第1実施形態に記載のマルチプロジェクションシステム1を用いてもよい。
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態について説明する。
第1実施形態のマルチプロジェクションシステム1では、投射距離によって投射画像の画素密度を異ならせるように構成したが、本実施形態のマルチプロジェクションシステムでは、光変調装置としての液晶パネルの解像度によって投射画像の画素密度を異ならせるように構成する。
本実施形態に係るマルチプロジェクションシステム1Cと、上記第1実施形態のマルチプロジェクションシステム1とは、光変調装置としての液晶パネルの解像度によって投射画像の画素密度を異ならせる構成以外は、基本的に同様なので、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については説明を省略する。
図7は、第4実施形態に係るマルチプロジェクションシステム1Cの各プロジェクターの配置状態を示す図である。なお、本実施形態では、第1観察位置P1からプロジェクター11Aの投射領域の中心位置までの距離をL4とする。
マルチプロジェクションシステム1Cは、近視用画像を投射するプロジェクター2A,2B,2C,2Dと、遠視用画像を投射するプロジェクター11A,11Bと、を備える。
プロジェクター11A,プロジェクター11Bは、解像度が低い液晶パネル46Aを備えており、これ以外の点は、基本的にプロジェクター2Aと同様の構成を有する。
プロジェクター11A,プロジェクター11Bの液晶パネル46Aは、プロジェクター2Aが備える液晶パネル46よりも低い解像度を有する。なお、液晶パネル46,液晶パネル46Aの解像度は、投射画像の画素密度が、所望の画素密度となるように、投射距離に応じて適宜設定すればよい。
また、本実施形態では、プロジェクター2A,2B,2C,2D,プロジェクター11A,プロジェクター11Bは、投射距離が等しくなるように設置されている。また、投射画像の画角も同一である。
なお、光変調装置としての液晶パネルの解像度は、例えば、SVGA(横800×縦600ドット)、XGA(横1024×縦768ドット)、SXGA(横1280×縦1024ドット)であり、プロジェクターは、液晶パネルのドット数が多ければ高精細な投射画像を表示できる。近視用画像を投射するプロジェクターとしては、ドット数が多い、例えば、SXGAの液晶パネルを採用し、遠視用画像を投射するプロジェクターとしては、ドット数が少ない、例えば、SVGAの液晶パネルを採用する。
本実施形態においても、各プロジェクター2A,2B,2C,2Dの投射画像の表示領域は、それぞれ領域Ar1a,領域Ar1b,領域Ar1c,領域Ar1dである。また、プロジェクター11A,プロジェクター11Bの投射画像の表示領域はそれぞれ領域Ar2a,領域Ar2bである。そして、プロジェクター2A,2B,2C,2D,11A,11Bの各投射画像が、全表示領域Ar0内に表示されている(図4参照)。なお、本実施形態では、投射距離も画角も同じに設定されているため、各領域Ar1a,Ar1b,Ar1c,Ar1d,Ar2a,Ar2bの大きさは同一である。
以上説明した本実施形態に係るマルチプロジェクションシステム1Cによれば、光変調装置の解像度によって投射画像の画素密度を異ならせており、前述の第1実施形態と同様に、1つの表示領域に画素密度が異なる投射画像を表示できる。これにより、第1実施形態と同様の効果を奏することができる他、以下の効果を奏することができる。
本実施形態では、液晶パネル46,46Aの解像度によって、投射画像の画素密度を異ならせている。これにより、画素密度が近視用画像よりも低くてもよい遠視用画像を投射するためのプロジェクターとして、光変調装置の解像度が低い安価なプロジェクターを用いることができる。従って、マルチプロジェクションシステムを導入するためのコストを下げることができる。
[第5実施形態]
以下、本発明の第5実施形態について説明する。
本実施形態では、遠視用画像によって規定された全表示領域の内部に近視用画像を表示させており、近視用画像は、遠視用画像の表示領域の内部に表示されている。
図8は、上記各実施形態で詳細に説明した本発明に係るマルチプロジェクションシステムの適用例として、隣合う遠視用画像が接して配置されることで形成された全表示領域の内部に、近視用画像が表示されている表示態様の一例を示す。
図8に示すように、壁面Wに4つの遠視用画像が隣接して表示されている。そして、遠視用画像が表示されている領域Ar2c,Ar2d,Ar2e,Ar2fによって全表示領域Ar0が規定されている。
また、図8に示すように、全表示領域Ar0の内部に近視用画像が、観察者が通る階段12及び通路13に沿って表示されている。すなわち、近視用画像が表示されている領域Ar1e,Ar1f,Ar1g,Ar1hは、遠視用画像が表示されている領域Ar2c,Ar2d,Ar2e,Ar2fの少なくともいずれかと重なっている。
このように、遠視用画像の表示領域に近視用画像を投射するには、遠視用画像の表示領域のうち、近視用画像の表示領域と重なる領域を黒表示とするように、遠視用画像を投射すればよい。
具体的には、例えば、コントローラー8は、近視用画像の表示領域に関する情報に基づいて、遠視用画像の表示領域と近視用画像の表示領域との重なり領域を黒表示とする遠視用画像の画像情報を、当該重なり領域を有する遠視用画像を投射するプロジェクターに入力する。例えば、領域Ar2cにおけるAr1g及びAr1hに対応する重なり領域を黒表示とする。なお、重なり領域は、近視用画像の表示領域に関する情報に基づいて算出されてもよいし、予め算出されて記憶されていてもよい。
本実施形態では、近視用画像との重なり領域を有する遠視用画像において、当該重なり領域を黒表示とすることで、遠視用画像の表示領域内の任意の位置に近視用画像を表示させることができる。
また、図8では、矩形の近視用画像を表示しているが、本発明では、プロジェクターを用いて近視用画像を投射しているので、近視用画像の外形を円形や楕円形や各種多角形とすることもできるし、上記各種図形形状に限らず、任意の形状とでき、これにより近視用画像の表示領域を疑似的に任意の形状とすることができる。この場合も、近視用画像の外形に関する情報に基づいて、遠視用画像における重なり領域を黒表示として遠視用画像を表示すればよい。このように、遠視用画像の表示領域内の任意の位置に、任意の形状の近視用画像を表示させることができ、FPD等を組み合わせる場合と比較して近視用画像の形状を自由に設定でき、表示内容や投射画像のレイアウト等の表示の自由度を向上させることができる。
[実施形態の変形]
本発明は上記各実施形態に限定されず、上記実施形態を適宜組み合わせてもよく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
上記第2実施形態では、投射光学装置である投射レンズ6,6Aによって投射画像の画角を設定する構成としたが、本発明はこれに限らず、各プロジェクターが、投射レンズから投射された投射画像の画角を変更する画角変更手段を別途備える構成であってもよい。
上記第2,第3,第4実施形態では、各プロジェクターの投射距離が等しい構成を例示したが、本発明はこれに限らず、所望の画素密度の投射画像を表示可能であれば投射距離が異なるようにしてもよい。
上記各実施形態及び各変形例では、投射面を平面としたが、本発明はこれに限らず、曲面であってもよい。
上記各実施形態及び各変形例では、投射位置が上方に向かうにつれて当該投射位置に投射される投射画像の画素密度を低くするとしたが、本発明はこれに限らない。所定の観察位置から投射位置までの距離が近いプロジェクターの投射画像の画素密度を高く、遠い方を低くなるようにしてもよい。これにより、所定の観察位置から投射位置の距離に応じて投射画像の画素密度を当該投射位置にいる観察者が観察するのに適した値に設定することができる。
上記各実施形態及び各変形例では、複数の遠視用画像を用いて1つの画像を形成することを例示したが、複数の遠視用画像はそれぞれ関連しない画像であってもよい。また、近視用画像も同様に関連しない画像であってもよい。
この場合、複数のプロジェクターを関連付けて制御するコントローラー8は不要であり、本発明に係るマルチプロジェクションシステムは、コントローラー8を必ずしも備えていなくてもよい。
上記各実施形態及び各変形例では、スクリーンScの後方から画像を投射するリア投射型のマルチプロジェクションシステムについて説明したが、本発明はこれに限定されず、スクリーンScの前方から画像を投射するフロント投射型のマルチプロジェクションシステムであってもよいし、リア投射とフロント投射とを併用するマルチプロジェクションシステムであってもよい。
上記各実施形態及び各変形例では、近視用画像を表示する複数のプロジェクターを備えるとしたが、本発明はこれに限らず、近視用画像を表示する1つのプロジェクターを備える構成としてもよい。
また、上記各実施形態及び各変形例では、遠視用画像を表示する複数のプロジェクターを備える構成としたが、本発明はこれに限らず、遠視用画像を表示する1つのプロジェクターを備える構成としてもよい。
上記各実施形態及び各変形例では、光変調装置としての液晶パネルを3つ備えるプロジェクターを例示したが、本発明はこれに限らない。すなわち、2つ以下、あるいは、4つ以上の光変調装置を用いたプロジェクターにも、本発明を適用可能である。
上記各実施形態及び各変形例では、光学ユニットは平面視略L字形状を有した構成を説明したが、これに限らず、例えば、平面視略U字形状を有した構成を採用してもよい。
本発明は、表示内容や、投射画像のレイアウト等の表示の自由度が要望されるマルチプロジェクションシステムにおいて利用でき、特に、不特定多数の観察者に対して大画面の広告表示を行うマルチプロジェクションシステムに好適に利用できる。
1,1A,1B,1C…マルチプロジェクションシステム、2A,2B,2C,2D…第1のプロジェクター、2E,2F,9A,9B,11A,11B…第2のプロジェクター、46,46A…液晶パネル(光変調装置)、L1,L2…投射距離、L3,L4…所定の観察位置からの距離、α,β…画角、Ar0…全表示領域。

Claims (7)

  1. 複数のプロジェクターを備え、各プロジェクターから投射される投射画像を、少なくとも一部を重ね合わせて又は隣接させて投射するマルチプロジェクションシステムであって、
    所定の画素密度の第1の投射画像を表示する第1のプロジェクターと、
    前記第1の投射画像の画素密度とは異なる画素密度の第2の投射画像を表示する第2のプロジェクターと、を備える
    ことを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  2. 請求項1に記載のマルチプロジェクションシステムにおいて、
    前記第1のプロジェクターと、前記第2のプロジェクターとは、投射画像の画角が異なる
    ことを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のマルチプロジェクションシステムにおいて、
    前記プロジェクターは、光源から出射された光を画像情報に応じて変調する光変調装置を備え、
    前記第1のプロジェクターの光変調装置と、前記第2のプロジェクターの光変調装置とは、解像度が異なる
    ことを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のマルチプロジェクションシステムにおいて、
    前記第1のプロジェクターの投射距離と、前記第2のプロジェクターの投射距離とは、異なる
    ことを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のマルチプロジェクションシステムにおいて、
    前記第2のプロジェクターを複数組み合わせて全投射画像の表示領域を形成し、
    前記第1の投射画像は、前記複数の第2のプロジェクターにより形成された前記表示領域の内部に投射される
    ことを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のマルチプロジェクションシステムにおいて、
    前記第1の投射画像及び前記第2の投射画像のうち、一方の投射画像は、他方の投射画像より所定の観察位置に近い位置に投射され、
    前記一方の投射画像の画素密度は、前記他方の投射画像の画素密度より高い
    ことを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  7. 請求項6に記載のマルチプロジェクションシステムにおいて、
    前記他方の投射画像は、前記一方の投射画像より上方に位置する
    ことを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
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