JP2005062626A - 投射型表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 大画面の立体像を低コストで表示できる投射型表示装置を提供する。
【解決手段】 縦方向Y及び横方向Xに並べられた複数の画素Qと、複数の画素Qを複数の画素群16に分割して駆動する駆動回路7と、複数の画素群16のそれぞれに対向して設けられていて各画素Qの光像を視角的に異なる方向へ導くマイクロレンズ14と、マイクロレンズ14からの出射光を拡大する投写レンズとを有する投射型表示装置である。マイクロレンズ14を通して画素Qを視覚によって認識できる角度範囲である画素認識可能角度を『A』とし、投写レンズが光を集めて拡大できる角度範囲である飲み込み角度を『B』とするとき、A≦Bに設定して投射型表示装置を構成する。1つ又は数個の液晶パネルや有機ELパネルだけで大画面の立体像を表示できるので低コストにできる。
【選択図】 図2


Description

本発明は、スクリーン上に像を投影して表示する投射型表示装置に関する。
従来、インテグラルフォトグラフィを用いた立体表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このインテグラルフォトグラフィは、例えばハエの目レンズ、すなわちフライアイ・レンズ、すなわち複眼レンズを用いて立体表示を行う方法である。この方法では、例えば、観察側から見てハエの目レンズの後方に複数の画素群を平面的に並べ、各画素群内には複数の画素を平面的に並べ、ハエの目レンズを見る方向を変えると、見ることのできる画素が変化する。この装置において、正面から見たときには正面から見た絵が表示されている複数の画素が選択され、斜めから見たときには斜めから見た絵が表示されている複数の画素が選択されるようにすれば、観察者の右眼と左眼とに映る映像に変化を持たせることができ、それ故、立体像を表示することができる。
特許文献1に開示された立体表示装置では、垂直方向拡散板、すなわち縦方向拡散板を用いることにより画素群内の各画素の配置を工夫し、1つの画素群内に多くの画素を設けることが可能となった。個々の画素は個々の斜め角度から見た表示に対応しており、画素群内の画素が多いことは正面から斜めに視点を移動する際に多くの中間の表示が存在するということであり、これにより、立体像を滑らかに変化させることを可能にしている。
特開2003−140083号公報(第5頁、図1)
しかしながら、上記従来の立体表示装置は、実用的な大きさの像を形成するために数多くの画素、すなわち数多くの液晶パネルを必要とし、それに対応して大きなハエの目レンズを必要とし、それ故、コストが高いという問題点を有していた。
本発明は、上記の問題点に鑑みて成されたものであって、大画面の立体像を低コストで表示できる投射型表示装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る投射型表示装置は、縦方向及び横方向に並べられた複数の画素と、前記複数の画素を複数の画素群に分割して駆動する駆動手段と、前記複数の画素群のそれぞれに対向して設けられていて各画素の光像を視角的に異なる方向へ導く視角方向規制手段と、前記視角方向規制手段からの出射光を拡大する投写レンズとを有し、前記視角方向規制手段を通して前記画素を視覚によって認識できる角度範囲である画素認識可能角度を『A』とし、前記投写レンズが光を集めて拡大できる角度範囲である飲み込み角度を『B』とするとき、A≦Bであることを特徴とする。
この投射型表示装置において、前記複数の画素と、前記駆動手段と、前記視角方向規制手段とによって構成される光学系は、インテグラルフォトグラフィ装置と呼ばれることがある。このインテグラルフォトグラフィ装置は、左眼と右眼に見える横方向の画像の違いから立体像を表示する装置である。
上記複数の画素は、例えば液晶パネル、有機ELパネルによって構成することが望ましい。液晶パネルでは、液晶層を一対の電極で挟むことによって形成されるが、これら一対の電極を透明導電材料によって形成すれば、透過型の画素を形成できる。また、有機ELパネルによって画素を形成すれば、自発光型の画素を形成できる。
上記駆動手段は、液晶パネルや有機ELパネルを駆動する駆動回路によって構成され、例えば液晶パネルによって構成された場合、この駆動回路は複数の画素に選択的に所定の駆動電圧を印加することにより、液晶パネルの光出射側に希望の光像を形成する。この光像は視角方向規制手段により所定の視角方向へ導かれ、投写レンズへ送られる。
本発明では、前記視角方向規制手段を通して前記画素を視覚によって認識できる角度範囲である画素認識可能角度を『A』とし、前記投写レンズが光を集めて拡大できる角度範囲である飲み込み角度を『B』とするとき、A≦Bに設定したので、視角方向規制手段から投写レンズへ供給された光は、必ず投写レンズの飲み込み角度内に入っており、それ故、その光は投写レンズによって確実に拡大されて、スクリーン又は空間中に拡大像として投影され、観察者によって視認される。このように、本発明によれば、液晶パネル等を有するインテグラルフォトグラフィ装置、すなわちライトバルブを数多く使用する必要が無く、それ故、簡単な構造且つ低コストで大画面の立体表示を行うことができる。
上記構成の本発明に係る投射型表示装置において、前記複数の画素は光を透過する透過型とすることができ、その場合には、該複数の画素へ光を供給する光源をさらに設けることが望ましい。このような透過型の画素は、例えば透過型の液晶パネルによって構成できる。また、前記複数の画素はそれ自身で発光する機能、すなわち自発光機能を有することが望ましい。このような自発光型の画素は、例えば有機ELパネルによって構成できる。
上記構成の本発明に係る投射型表示装置において、前記視角方向規制手段はマイクロレンズ又はピンホールであることが望ましい。ここで、マイクロレンズとは、例えば図8(a)に符号14で示すように、視認対象物例えば画素Qのうちの1つを見る方向に応じて変化させることのできるレンズである。例えば、図8(a)では、見る方向をA1,A2,A3,A4,A5のように変化させると、見える画素がQa,Qb,Qc,Qd,Qeのように変化するような機能を持ったレンズである。また、ピンホールとは、例えば図8(b)に符号29で示すように、見る角度A1,A2,A3,A4,A5に応じて見える画素Qa,Qb,Qc,Qd,Qeを1つに制限するものである。
上記構成の本発明に係る投射型表示装置において、前記複数の画素は、縦方向及び横方向に直線の列状に並ぶ、いわゆるマトリクス状に設けられることが望ましい。あるいは、前記複数の画素は、横方向に関して互いに重なり合わないように、ずらせて並べることが望ましい。複数の画素を横方向にずらせて配列すれば、少ない面積内で多数の画素を横方向に並べることができ、それ故、横方向に関する立体像の表示を滑らかにすることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る投射型表示装置をその一例を挙げて説明する。図1は、本発明に係る投射型表示装置の一実施形態を示している。ここに示す投射型表示装置1Aは、光源2と、インテグレータレンズ3と、偏光変換素子4と、透過型インテグラルフォトグラフィ装置6と、投写レンズ8と、スクリーン9とを有する。インテグラルフォトグラフィ装置6は液晶パネル13を内蔵しており、その液晶パネル13の動作はパネル駆動回路7によって制御される。
光源2は、ランプ11及び放物面鏡12を有する。ランプ11としては、超高圧水銀ランプ等といった高輝度ランプを用いることが望ましい。インテグレータレンズ3は、インテグラルフォトグラフィ装置6内の液晶パネル13をできるだけ均一に照明できるレンズであることが望ましい。さらに、偏光変換素子4は、光の偏光方向を揃えることにより光の利用効率を上げるように機能することが望ましい。光源2、インテグレータレンズ3及び偏光変換素子4を以上のように構成することにより、明るくて高精細な像を表示することができる。
インテグラルフォトグラフィ装置6は、図2に示すように、液晶パネル13と、視角方向規制手段としてのマイクロレンズ14とを有する。液晶パネル13は、周知の通り、互いに対向する一対の電極の間に電気光学物質としての液晶を層として配置させた構造を有する。一対の電極が平面的に重なり合う領域が表示用ピクセル、すなわち表示用ドットDであり、R(赤),G(緑),B(青)の3色によってカラー表示を行う場合には、R表示用ドット、G表示用ドット及びB表示用ドットの3つの表示用ドットDによって1つの画素Qが形成される。
複数の表示用ドットDは縦方向Y及び横方向Xの両方向に沿ってドット・マトリクス状、すなわち直線の列状に並べられ、これら複数の表示用ドットDによって有効表示領域が形成されている。パネル駆動回路7は個々の表示用ドットDを構成する一対の電極に所定の電圧を印加するか、あるいは、印加しないかを制御し、所定の偏光を透過する状態と、透過しない状態とを表示ドット単位、換言すれば画素単位で制御する。これにより、液晶パネル13の光出射側の面に希望する光像を形成できる。なお、図2では1つの表示用ドットDを分かり易く示すために大きく描いてあるが、実際には、表示用ドットDは非常に微小な領域である。
パネル駆動回路7は、液晶パネル13の有効表示領域内を複数の画素群16に分割した状態で像を形成できるようになっている。個々の画素群16内には、図2(a)に示すように、複数の画素Qが縦横にマトリクス状に、すなわち縦方向及び横方向のいずれにも直線状に配列されている。なお、画素Qは、R,G,Bの3つの表示用ドットDの組み合わせによって形成されている。
各画素群16の光出射側の面に設けられたマイクロレンズ14は、図8(a)に示すように、当該マイクロレンズ14を見る方向に応じて、見ることのできる画素を複数の画素Qa〜Qeの中から選択できるレンズである。例えば、図8(a)では、見る方向をA1,A2,A3,A4,A5のように変化させると、見える画素がQa,Qb,Qc,Qd,Qeのように変化するような機能を持ったレンズである。
図2(a)に示す実施形態においては、観察者が視線を矢印Eのように水平面内で移動させると、マイクロレンズ14の働きにより、観察者によって視認できる画素Qは水平線Fに沿って変化する。この現象は、図2の液晶パネル13の有効表示領域内に在る複数の画素群16のそれぞれについて同じことである。従って、矢印Eのように視線を移動させる観察者の目は、全ての画素群16内におけるマイクロレンズ14によって選択された位置の画素Qを視認することになる。パネル駆動回路7は、それら選択された複数の画素Qによって形成されるフレーム領域内に希望の像を形成するように液晶パネル13を駆動する。このようにして水平視線E内における異なる視線角度位置S0,S1,S2,S4,……に異なる像を表示して、それらの像を観察者の右眼及び左眼によって視認させることにより、立体像を表示することができる。
図1において、光の進行路に沿ってインテグラルフォトグラフィ装置6の下流位置に配設された投写レンズ8は、インテグラルフォトグラフィ装置6の光出射側の面に形成された光像、本実施形態の場合はカラー像を拡大してスクリーン9上に投影する。観察者は、スクリーン9上に投影された像を観察できる。この場合、インテグラルフォトグラフィ装置6の光出射面に表示される像は立体像であるので、スクリーン9上に表示される像も観察者によって立体像として認識される。
ところで、図2において、インテグラルフォトグラフィ装置6のマイクロレンズ14を通して画素Qを視覚によって認識できる角度範囲は一定の角度範囲に限定される。本明細書では、このような角度範囲をインテグラルフォトグラフィ装置6における画素認識可能角度を『A』と呼ぶことにする。また、図1において、投写レンズ8が光を集めて拡大できる角度範囲は一定の角度範囲に限定される。本明細書では、このような角度範囲を飲み込み角度を『B』と呼ぶことにする。
本実施形態では、インテグラルフォトグラフィ装置6における画素認識可能角度Aと、投写レンズ8に関する飲み込み角度Bとの関係を、図3に示すように、
A≦B
のように設定してある。これにより、図1の投射型表示装置1Aによれば、インテグラルフォトグラフィ装置6から投写レンズ8へ供給された光は、必ず投写レンズ8の飲み込み角度内に入っており、それ故、その光は投写レンズ8によって確実に拡大されて、スクリーン又は空間中に拡大像として投影される。また、本実施形態によれば、液晶パネル13を多数個使用することなく、1つの液晶パネル13だけによって大きな像を表示することができる。
(第2実施形態)
図4は、本発明に係る投射型表示装置の他の実施形態を示している。この実施形態は、いわゆる3板式の投射型表示装置に本発明を適用した場合の実施形態である。ここに示す投射型表示装置1Bは、光供給系21と、画像形成系22とを有する。光供給系21は、光源2と、2つのインテグレータレンズ3a,3bと、偏光変換素子4と、反射鏡23aとを有する。これらの要素において、図1と同一符号で示すものは同一の要素である。光源2は、白色光を放射するランプ11と、ランプ11からの光を反射する放物面鏡12とを有する。インテグレータレンズ3a,3bは、図1のインテグレータレンズ3と同様に照明対象物の全面を均一に照明する機能を有する。
画像形成系22は、ダイクロイックミラー24aと、ダイクロイックミラー24bと、反射鏡23b,23c,23dとを有する分光光学系を有する。ダイクロイックミラー24aは、R(赤)色光を透過しその他の波長の光を反射する。また、ダイクロイックミラー24bは、B(青)色光を透過しG(緑)色光を反射する。
また、画像形成系22は、レンズ26a,26b,26cと、透過型インテグラルフォトグラフィ装置6r,6g,6bと、ダイクロイックプリズム27とを有する。各インテグラルフォトグラフィ装置6r,6g,6bには、それらの中に内蔵される液晶パネル13r,13g,13bを駆動するパネル駆動回路7r,7g,7bがそれぞれに接続されている。
透過型インテグラルフォトグラフィ装置6r,6g,6bの構成は先の実施形態で用いた図2に示すインテグラルフォトグラフィ装置6と同じである。但し、本実施形態では、インテグラルフォトグラフィ装置6rに接続されたパネル駆動回路7rはR色に対応する光像を形成するように液晶パネル13rを駆動する。また、インテグラルフォトグラフィ装置6gに接続されたパネル駆動回路7gはG色に対応する光像を形成するように液晶パネル13gを駆動する。また、インテグラルフォトグラフィ装置6bに接続されたパネル駆動回路7bはB色に対応する光像を形成するように液晶パネル13bを駆動する。
ダイクロイックプリズム27は3つの光入力口を有し、各インテグラルフォトグラフィ装置6r,6g,6bから出力されるR,G,Bの各色の光像をそれらの光入力口から内部へ取り込む。取り込まれた各色光はダイクロイックプリズムによって合成されて、出力口から出力される。
図4において、光の進行路に沿って画像形成系22の下流位置には投写レンズ8が配設され、さらにその下流位置にスクリーン9が配設されている。ダイクロイックプリズム27から出たR,G,Bの合成光は投写レンズ8によって拡大されてスクリーン9上に投影される。こうして、観察者は、スクリーン9上に投影されたカラー像を観察できる。
本実施形態では、ライトバルブとしてのインテグラルフォトグラフィ装置6r,6g,6bが図2のように構成される。つまり、液晶パネル13が複数の画素群16によって構成され、各画素群16に対応してマイクロレンズ14が設けられ、マイクロレンズ14を見る角度を変えたときに異なる映像が観察者の右目及び左目に視認されるように各画素群16内の各画素Qを駆動する。これにより、図4において、スクリーン9上にカラーの立体像を大きく拡大させて観察者に表示できる。その場合に必要となる液晶パネルの数は、R,G,Bのそれぞれに対応した3個だけで済む。
ところで、本実施形態で用いられる図2のインテグラルフォトグラフィ装置6r,6g,6bに含まれるマイクロレンズ14を通して画素Qを視覚によって認識できる角度範囲、すなわち画素認識可能角度は特定の範囲となる。今、この画素認識可能角度を『A』とする。一方、図4に示した投写レンズ8は、その光学的な特性上から、光を集めて拡大できる角度範囲、いわゆる飲み込み角度が特定の範囲に決められる。今、この飲み込み角度を『B』とする。
本実施形態では、インテグラルフォトグラフィ装置6r,6g,6bにおける上記の画素認識可能角度Aと、投写レンズ8に関する上記の飲み込み角度Bとの関係を、図3に示すように、
A≦B
のように設定してある。これにより、図4に示す本実施形態の投射型表示装置1Bによれば、インテグラルフォトグラフィ装置6r,6g,6bのマイクロレンズ14から投写レンズ8へ供給された光は、必ず投写レンズ8の飲み込み角度内に入っており、それ故、その光は投写レンズ8によって確実に拡大されて、スクリーン又は空間中に拡大像として投影される。
(第3実施形態)
図5は、本発明に係る投射型表示装置のさらに他の実施形態で用いられるインテグラルフォトグラフィ装置を示している。なお、投射型表示装置の全体的な構成は、図1に示す単板式の投射型表示装置1Aや、図4に示す3板式の投射型表示装置1Bとすることができる。
図2に示した先の実施形態に係るインテグラルフォトグラフィ装置6では、液晶パネル13の光出射側に視角方向規制手段としてマイクロレンズ14を配設した。これに対し、図5に示す本実施形態に係るインテグラルフォトグラフィ装置6Aでは、マイクロレンズ14に代えてピンホール板28が用いられている。ピンホール板28には、個々の画素群16の中心部分に対応させてピンホール、すなわち微小穴29が複数個、形成されている。
ピンホール29は、例えば図8(b)に示すように、見る角度A1,A2,A3,A4,A5に対応させて、見える画素Qa,Qb、Qc,Qd,Qeを1つに制限するものである。図5(a)に示す実施形態においては、観察者が視線を矢印Eのように水平面内で移動させると、ピンホール29の働きにより、観察者によって視認できる画素Qは水平線Fに沿って変化する。この現象は、図5の液晶パネル13の有効表示領域内に在る複数の画素群16のそれぞれについて同じことである。従って、矢印Eのように視線を移動させる観察者の目は、全ての画素群16内におけるピンホール29によって選択された位置の画素Qを視認することになる。パネル駆動回路7は、それら選択された複数の画素Qによって形成されるフレーム領域内に希望の像を形成するように液晶パネル13を駆動する。このようにして水平視線E内における異なる視線角度位置S0,S1,S2,S4,……に異なる像を表示して、それらの像を観察者の右眼及び左眼によって視認させることにより、立体像を表示することができる。
(第4実施形態)
図6は、本発明に係る投射型表示装置のさらに他の実施形態で用いられるインテグラルフォトグラフィ装置を示している。なお、投射型表示装置の全体的な構成は、図1に示す単板式の投射型表示装置1Aや、図4に示す3板式の投射型表示装置1Bとすることができる。
図2に示したインテグラルフォトグラフィ装置6や図5に示したインテグラルフォトグラフィ装置6Aでは、液晶パネル13において、表示用ドットDすなわち画素Qを列方向Y及び行方向Xの両方向へ直線の列状に並べて配置した。すなわち、複数の画素Qはドット・マトリクス状に配列されていた。これに対し、図6に示すインテグラルフォトグラフィ装置6Bでは、図6(a)に示すように、複数の画素Qが個々の画素群16内で横方向Fに関して互いに重ならないようにずらせて配列されている。
このような画素配列によれば、特開2003−140083号に説明されているように、横方向Fに関して画素Qを隙間を開けることなく連続して配置でき、それ故、横方向に表示できる画像の数を増加させることができ、このため、滑らかな立体像を表示できる。なお、この実施形態では、各画素Qに対応する投影像を横方向Fに直交する縦方向に拡大するために、図1の投射型表示装置1Aや図4の投射型表示装置1Bにおいて、インテグラルフォトグラフィ装置6,6r,6g,6bからスクリーン9へ至る光路上に縦方向拡散板を配設することが望ましい。
(第5実施形態)
図7は、本発明に係る投射型表示装置のさらに他の実施形態で用いられるインテグラルフォトグラフィ装置を示している。なお、投射型表示装置の全体的な構成は、図1に示す単板式の投射型表示装置1Aや、図4に示す3板式の投射型表示装置1Bとすることができる。
本実施形態に係るインテグラルフォトグラフィ装置6Cでは、図6に示した実施形態と同様に、複数の画素Qが個々の画素群16内で横方向Fに関して互いに重ならないようにずらせて配列されている。これにより、横方向Fに関する立体表示の滑らかさを向上させている。この実施形態においても、図1や図4において、インテグラルフォトグラフィ装置6,6r,6g,6bからスクリーン9へ至る光路上に縦方向拡散板を配設することが望ましい。
さらに本実施形態では、液晶パネル13とマイクロレンズ14との間にレンズ板31及びピンホール板32を介在させている。レンズ板31には、各画素Qに対応させて複数のレンズ33が設けられ、これらのレンズ33により複数の画素Q間における光の干渉、すなわちクロストークを防止する。また、ピンホール板32には各画素Qに対応させて複数のピンホール、すなわち微小開口34が設けられ、これらのピンホール34により各画素に余分な光が入ってくることを防止する。このように、レンズ板31及びピンホール板32を配置することにより、鮮明な立体像を表示できるようになる。
(第6実施形態)
図9は、本発明に係る投射型表示装置のさらに他の実施形態を示している。この実施形態は、自発光型のインテグラルフォトグラフィ装置を備えた投射型表示装置である。本実施形態の投射型表示装置1Cは、自発光型のインテグラルフォトグラフィ装置6Dと、投写レンズ8と、スクリーン9とを有する。
インテグラルフォトグラフィ装置6Dは、例えば図10に示すように、有機ELパネル43と、視角方向規制手段としてのピンホール板28とを有する。有機ELパネル43は、周知の通り、有機ELを一対の電極で挟み、それらの電極によって有機ELに画素ごとに所定の電圧を印加することにより、有機ELを発光させるものである。各画素への印加電圧はパネル駆動回路7によって供給される。1つの発光点が表示用ピクセル、すなわち表示用ドットである。表示用ドットとしてR,G,Bのうちの1色を発光できるもの3種類を用意し、それらR,G,Bの3つの集まりによって1画素を形成すれば、1画素中のR,G,B各色を適宜の階調値で発光させることにより、カラー表示を行うことができる。
なお、本実施形態では、視角方向規制手段としてピンホール29を備えたピンホール板28を用いたが、このピンホール板28に代えて図2のマイクロレンズ14を用いることもできる。
(第7実施形態)
図11は、本発明に係る投射型表示装置のさらに他の実施形態を示している。この実施形態は、自発光型のインテグラルフォトグラフィ装置を備えた3板式の投射型表示装置である。本実施形態の投射型表示装置1Dは、自発光型のインテグラルフォトグラフィ装置6r,6g,6bと、ダイクロイックプリズム27と、投写レンズ8と、スクリーン9とを有する。
各インテグラルフォトグラフィ装置6r,6g,6bは、それぞれ、例えば図10に示すように、有機ELパネル43と、視角方向規制手段としてのピンホール板28とを有する。インテグラルフォトグラフィ装置6rに接続されたパネル駆動回路7rはR色に対応する光像を形成するように有機ELパネル43rを駆動する。また、インテグラルフォトグラフィ装置6gに接続されたパネル駆動回路7gはG色に対応する光像を形成するように有機ELパネル43gを駆動する。また、インテグラルフォトグラフィ装置6bに接続されたパネル駆動回路7bはB色に対応する光像を形成するように有機ELパネル43bを駆動する。
各インテグラルフォトグラフィ装置6r,6g,6bの光出射面に形成されたR,G,Bの各色光像はダイクロイックプリズム27によって合成されて出射され、その合成光は投写レンズ8によって拡大されてスクリーン9上に投影される。
(その他の実施形態)
以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形態に限定されるものでなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変できる。
例えば、図2、図6及び図7に示した各実施形態では視角方向規制手段としてマイクロレンズ14を用いた。このマイクロレンズは、フライアイ・レンズ、すなわちハエの目レンズ、すなわち複眼レンズによって形成しても良いし、レンチキュラー・レンズ、すなわち、かまぼこ型レンズによって形成しても良い。つまり、マイクロレンズは、異なる場所にある視認対象物の中から、見る角度に応じて1つを選択して視認できるように機能するレンズであれば、どのような構造のレンズであっても良い。
本発明に係る投射型表示装置は、立体像を表示させたい場合に好適に用いられる。
本発明に係る投射型表示装置の一実施形態を示す側面図である。 図1の投射型表示装置で用いられるインテグラルフォトグラフィ装置をしめす斜視図である。 図1のインテグラルフォトグラフィ装置の光学特性と投写レンズの光学特性との関係を示す図である。 本発明に係る投射型表示装置の他の実施形態を示す側面図である。 インテグラルフォトグラフィ装置の変形例を示す斜視図である。 インテグラルフォトグラフィ装置の他の変形例を示す斜視図である。 インテグラルフォトグラフィ装置のさらに他の変形例を示す斜視図である。 視角方向規制手段の具体例を示す図である。 本発明に係る投射型表示装置のさらに他の実施形態を示す側面図である。 図9の投射型表示装置で用いられるインテグラルフォトグラフィ装置を示す斜視図である。 本発明に係る投射型表示装置のさらに他の実施形態を示す側面図である。
符号の説明
1A,1B,1C,1D:投射型表示装置、 2:光源、
3,3a,3b:インテグレータレンズ、 4:偏光変換素子、
6,6r,6g,6b,6A,6B,6C,6D:インテグラルフォトグラフィ装置、
7,7r,7g,7b:パネル駆動回路、 8:投写レンズ、 9:スクリーン
11:ランプ、 12:放物面鏡、 13:液晶パネル、
14:マイクロレンズ(視角方向規制手段)、 16:画素群、 21:光供給系、
22:画像形成系、 23a,23b,23c,23d:反射鏡、
24a,24b:ダイクロイックミラー、 26a,26b,26c:レンズ、
27:ダイクロイックプリズム、 28:ピンホール板(視角方向規制手段)、
29:ピンホール、 31:レンズ板、 32:ピンホール板、 33:レンズ、
34:ピンホール、 43.有機ELパネル、 A:画素認識可能角度、
B:飲み込み角度、 D:表示用ドット、 Q:画素、


Claims (6)

  1. 縦方向及び横方向に並べられた複数の画素と、
    前記複数の画素を複数の画素群に分割して駆動する駆動手段と、
    前記複数の画素群のそれぞれに対向して設けられて対応する画素群における各画素の光像を視角的に異なる方向へ導く視角方向規制手段と、
    前記視角方向規制手段からの出射光を拡大する投写レンズとを有し、
    前記視角方向規制手段を通して視覚によって前記画素を認識可能な角度範囲である画素認識可能角度をAとし、前記投写レンズが光を集めて拡大できる角度範囲である飲み込み角度をBとするとき、
    A≦B
    であることを特徴とする投射型表示装置。
  2. 請求項1において、前記複数の画素は光を透過する透過型であり、該複数の画素へ光を供給する光源をさらに設けたことを特徴とする投射型表示装置。
  3. 請求項1において、前記複数の画素は自発光機能を有することを特徴とする投射型表示装置。
  4. 請求項1から請求項3の少なくともいずれか1つにおいて、前記視角方向規制手段はマイクロレンズ又はピンホールであることを特徴とする投射型表示装置。
  5. 請求項1から請求項4の少なくともいずれか1つにおいて、前記複数の画素は、縦方向及び横方向に直線の列状に並べられることを特徴とする投射型表示装置。
  6. 請求項1から請求項4の少なくともいずれか1つにおいて、前記複数の画素は、横方向に関して互いに重ならないようにずらせて並べられることを特徴とする投射型表示装置。


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