JP2003098471A - 頭部装着型映像表示装置 - Google Patents

頭部装着型映像表示装置

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JP2003098471A
JP2003098471A JP2001291283A JP2001291283A JP2003098471A JP 2003098471 A JP2003098471 A JP 2003098471A JP 2001291283 A JP2001291283 A JP 2001291283A JP 2001291283 A JP2001291283 A JP 2001291283A JP 2003098471 A JP2003098471 A JP 2003098471A
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JP2001291283A
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Hisaya Sugimoto
尚也 杉本
Ryohei Sugihara
良平 杉原
Yoshihiro Maeda
義浩 前田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価にでき、映像を違和感なく観察できる頭
部装着型映像表示装置を提供する。 【解決手段】 頭部に装着した使用形態で、表示される
映像を観察するための頭部装着型映像表示装置におい
て、それぞれ2次元状に配列された複数の画素を有し、
供給される映像信号に対応した映像を表示する左右の自
己発光型表示素子1L,1Rと、左右の自己発光型表示
素子1L,1Rに対応して設けられ、各自己発光型表示
素子に表示される映像を観察者の対応する眼球に拡大し
て導く左右の拡大光学系2L,2Rと、左右の自己発光
型表示素子1L,1Rの表示制御を行なう制御手段(2
2,23,31L,31R〜36L,36R)とを有
し、制御手段により左右の自己発光型表示素子1L,1
Rにおけるそれぞれの映像表示領域13L,13Rを個
別に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左右の表示素子お
よび拡大光学系を有し、観察者の頭部に装着して左右の
表示素子に表示される映像を対応する拡大光学系を介し
て観察者の左右のる眼球に導く両眼タイプの頭部装着型
映像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の頭部装着型映像表示装置とし
て、TFTの液晶パネルを表示素子として用い、液晶パ
ネルに表示された映像を拡大光学系を介して観察者の対
応する眼球に導くようにしたものが種々提案されてい
る。
【0003】また、最近では、低消費電力、薄型化、高
輝度の観点から、表示素子として自己発光型の例えば有
機ELパネルを用いるものも提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の頭部
装着型映像表示装置では、表示素子を所定の支持枠に取
り付けるに際して、当該表示素子に映像を表示し、その
映像を作業者において観察しながら、当該表示素子が対
応する拡大光学系の光軸に対して所定の位置関係となる
ように手動で位置合わせを行ない、その後、接着剤で固
定するようにしている。
【0005】このため、表示素子の取り付けに時間と熟
練とを要し、コストアップの要因となっている。
【0006】また、特に表示素子として有機ELパネル
を用いる場合には、蛍光体の劣化による焼き付きを低減
させるために、映像表示領域を移動させることが考えら
れるが、その際の映像表示領域の移動の仕方によって
は、左右の有機ELパネルで劣化の程度が異なって映像
の観察に違和感が生じることがある。なお、焼き付け低
減方法として、映像の表示輝度を下げることが考えられ
るが、このようにすると画面が暗くなるため、実用的で
ない。
【0007】さらに、有機ELパネルを用いる場合に
は、有効視野範囲が広いため、表示された映像を拡大光
学系を介して観察する際に、不要な有効視野範囲外の光
が迷光となってゴーストの原因となることが懸念され
る。
【0008】したがって、かかる点に鑑みてなされた本
発明の第1の目的は、安価にでき、しかも映像を違和感
なく観察できる頭部装着型映像表示装置を提供すること
にある。
【0009】さらに、本発明の第2の目的は、ゴースト
の発生を有効に防止でき、映像を違和感なく観察できる
頭部装着型映像表示装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
る請求項1に係る発明は、頭部に装着した使用形態で、
表示される映像を観察するための頭部装着型映像表示装
置において、それぞれ2次元状に配列された複数の画素
を有し、供給される映像信号に対応した映像を表示する
左右の自己発光型表示素子と、上記左右の自己発光型表
示素子に対応して設けられ、各自己発光型表示素子に表
示される映像を観察者の対応する眼球に拡大して導く左
右の拡大光学系と、上記左右の自己発光型表示素子の表
示制御を行なう制御手段とを有し、上記制御手段により
上記左右の自己発光型表示素子におけるそれぞれの映像
表示領域を個別に設定するよう構成したことを特徴とす
るものである。
【0011】請求項2に係る発明は、頭部に装着した使
用形態で、表示される映像を観察するための頭部装着型
映像表示装置において、それぞれ2次元状に配列された
複数の画素を有し、供給される映像信号に対応した映像
を表示する左右の自己発光型表示素子と、上記左右の自
己発光型表示素子に対応して設けられ、各自己発光型表
示素子に表示される映像を観察者の対応する眼球に拡大
して導く左右の拡大光学系と、上記左右の自己発光型表
示素子の表示制御を行なう制御手段とを有し、上記制御
手段により上記左右の自己発光型表示素子におけるそれ
ぞれの映像表示領域を、ほぼ同じ方向に同時に移動制御
するよう構成したことを特徴とするものである。
【0012】請求項3に係る発明は、請求項1に記載の
頭部装着型映像表示装置において、上記制御手段は、上
記左右の自己発光型表示素子におけるそれぞれの映像表
示領域を、個別に設定された映像表示領域を基準にほぼ
同じ方向に同時に移動制御することを特徴とするもので
ある。
【0013】さらに、上記第2の目的を達成する請求項
4に係る発明は、頭部に装着した使用形態で、表示され
る映像を観察するための頭部装着型映像表示装置におい
て、それぞれ2次元状に配列された複数の画素を有し、
供給される映像信号に対応した映像を表示する左右の自
己発光型表示素子と、上記左右の自己発光型表示素子に
対応して設けられ、各自己発光型表示素子に表示される
映像を観察者の対応する眼球に拡大して導く左右の拡大
光学系と、上記左右の自己発光型表示素子と上記左右の
拡大光学系とのそれぞれの間に配置され、対応する自己
発光型表示素子における画素ピッチ以下のピッチで配列
された複数の屈折光学素子を有する左右の光学フィルタ
と、を有することを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明によ
る頭部装着型映像表示装置の実施の形態について説明す
る。
【0015】図1は、第1実施の形態における光学系の
要部の構成を示す分解斜視図である。本実施の形態によ
る頭部装着型映像表示装置は、左右の有機ELパネル1
L,1Rと、これら有機ELパネル1L,1Rに表示さ
れる映像を拡大して観察者の左右の眼球に導く左右の拡
大光学系2L,2Rとを有している。なお、拡大光学系
2L,2Rは、例えば公知の自由曲面プリズムをもって
構成する。
【0016】左右の拡大光学系2L,2Rは共通の鏡枠
3に保持し、この鏡枠3に左右の有機ELパネル1L,
1Rを取り付ける。
【0017】ここで、有機ELパネル1L,1Rは、図
2に平面図を示すように、それぞれパネル外形11L,
11R内に、例えば1000×800画素の発光可能領
域12L,12Rが形成されており、その発光可能領域
12L,12R内の例えば800×600画素をそれぞ
れ映像表示領域13L,13Rとして映像を表示するよ
うになっている。
【0018】しかし、有機ELパネル1L,1Rは、そ
の個体差により、一般には、パネル外形11L,11R
に対する発光可能領域12L,12Rの形成位置が一定
していない。このため、パネル外形11L,11Rのそ
れぞれの右端から対応する発光可能領域12L,12R
の右端までの寸法a,a′、およびパネル外形11L,
11Rのそれぞれの上端から対応する発光可能領域12
L,12Rの上端までの寸法b,b′は、a≠a′、b
≠b′となっている。
【0019】本実施の形態では、有機ELパネル1L,
1Rを、その個体差に関係なく、鏡枠3の所定の位置に
それぞれ保持する。したがって、保持後の状態は、図3
に平面図で示すようになり、映像表示領域13L,13
Rを対応する発光可能領域12L,12Rの中央部にそ
れぞれ設定した場合には、映像表示領域13L,13R
のそれぞれの中心と、対応する拡大光学系2L,2Rの
光軸oL,oRとは必ずしも一致せず、光軸oL,oR
から対応する映像表示領域13L,13Rの上端までの
寸法c,c′、および映像表示領域13L,13Rの右
端までの寸法d,d′は、c≠c′、d≠d′となって
いる。
【0020】図4は、本実施の形態による頭部装着型映
像表示装置の要部の回路構成を示すブロック図である。
本実施の形態の頭部装着型映像表示装置は、オンスクリ
ーンディスプレイ(OSD)挿入部21、マイクロコン
トローラユニット(MCU)22、EEPROM23、
および左右の映像表示部24L,24Rを有している。
【0021】映像表示部24Lは、ゲイン/オフセット
/γ調整回路31L、水平(H)シフトレジスタ/ドラ
イバ32L、タイミングジェネレータ33L、垂直
(V)シフトレジスタ34L、カウンタ35L、インタ
ーフェース/レジスタ36L、および有機ELパネル1
Lを有している。同様に、映像表示部24Rは、ゲイン
/オフセット/γ調整回路31R、Hシフトレジスタ/
ドライバ32R、タイミングジェネレータ33R、Vシ
フトレジスタ34R、カウンタ35R、インターフェー
ス/レジスタ36R、および有機ELパネル1Rを有し
ている。
【0022】外部信号発生装置からのRGB映像信号は
OSD挿入部21に供給し、水平同期信号(H.SYN
C)および垂直同期信号(V.SYNC)はMCU22
に供給すると共に、左右のタイミングジェネレータ33
L,33Rおよびカウンタ35L,35Rに供給する。
【0023】OSD挿入部21では、外部信号発生装置
からのRGB映像信号に、必要に応じてMCU22から
供給される頭部装着型映像表示装置の使用上の注意や映
像・音声調整を行うメニュー等の文字信号を重畳する。
このOSD挿入部21からの出力映像信号は、左右の映
像表示部24L,24Rのゲイン/オフセット/γ調整
回路31L,31Rに供給し、ここで所要の調整を行な
ってHシフトレジスタ/ドライバ32L,32Rに供給
する。
【0024】なお、OSD挿入部21で重畳する文字情
報はEEPROM23に予め格納しておき、MCU22
の制御のもとにEEPROM23から所要の文字情報を
読み出し、その読み出した文字情報に基づいて外部信号
発生装置からのH.SYNCおよびV.SYNCに同期
して文字信号を生成し、その文字信号をOSD挿入部2
1に供給する。
【0025】本実施の形態では、図3に示したように、
有機ELパネル1L,1Rを個体差に関係なく鏡枠3に
保持した状態で、図5に示すように、映像表示領域13
L,13Rのそれぞれの中心が、対応する拡大光学系2
L,2Rの光軸oL,oRと一致するように、すなわち
光軸oL,oRから対応する映像表示領域13L,13
Rの上端までの寸法がともにe、映像表示領域13L,
13Rの右端までの寸法がともにfとなるように、映像
表示領域13L,13Rの位置を予め電気的に調整し、
その調整データとして発光可能領域12L,12Rにお
けるそれぞれの走査開始画素から、調整した対応する映
像表示領域13L,13Rにおける走査開始画素までの
水平ライン数および水平画素数をEEPROM23に格
納しておく。なお、この調整は、例えば工場出荷時に、
有機ELパネル1L,1Rに対して独立して、同時にあ
るいはMCU22により有機ELパネル1L,1Rを順
次選択して行なう。
【0026】EEPROM23に格納されている映像表
示領域13L,13Rに関する上記の調整データは、M
CU22および対応するインターフェース/レジスタ3
6L,36Rを経てカウンタ35L,35Rに供給す
る。
【0027】一方、タイミングジェネレータ33L,3
3Rでは、外部信号発生装置からのH.SYNCを分周
して画素クロックを生成し、その画素クロックを対応す
るカウンタ35L,35Rに供給する。
【0028】カウンタ35L,35Rでは、図6に示す
ように、外部信号発生装置からのV.SYNCの立ち上
がり毎にH.SYNCをカウントし、そのカウント値が
対応する映像表示領域13L,13Rにおける調整デー
タの水平ライン数に達した時点で対応するタイミングジ
ェネレータ33L,33Rへそれぞれ水平ラインカウン
ト終了信号を送出すると共に、図7に示すように、外部
信号発生装置からのH.SYNCの立ち上がり毎に画素
クロックをカウントし、そのカウント値が対応する映像
表示領域13L,13Rにおける調整データの水平画素
数に達した時点で対応するタイミングジェネレータ33
L,33Rへ画素カウント終了信号をそれぞれ送出す
る。
【0029】また、タイミングジェネレータ33L,3
3Rでは、対応するカウンタ35L,35Rからの水平
ラインカウント終了信号を受けて、図6に示すようなV
スタートパルスを生成して対応するVシフトレジスタ3
4L,34Rに供給すると共に、対応するカウンタ35
L,35Rからの画素カウント終了信号を受けて、図7
に示すようなHスタートパルスを生成して対応するHシ
フトレジスタ/ドライバ32L,32Rに供給し、これ
により対応する有機ELパネル1L,1Rを駆動して、
それぞれ調整された映像表示領域13L,13Rに映像
を表示する。
【0030】このように、本実施の形態では、有機EL
パネル1L,1Rのそれぞれの映像表示領域13L,1
3Rの中心を、対応する拡大光学系2L,2Rの光軸に
一致させるのに際して、鏡枠3に対する有機ELパネル
1L,1Rの取り付け位置を物理的に調整するのではな
く、有機ELパネル1L,1Rはその個体差に関係なく
鏡枠3の所定の位置に保持し、その状態で映像表示領域
13L,13Rの位置を電気的に調整するので、熟練や
時間を要することなく正確に調整でき、したがって安価
にできると共に、映像を違和感なく観察することができ
る。
【0031】さらに、本実施の形態では、映像表示領域
13L,13Rの焼き付きを低減するため、カウンタ3
5L,35Rによる水平ラインおよび水平画素のそれぞ
れのカウント数を、左右の水平ライン同士および水平画
素同士それぞれ同じ数だけ増減して、例えば図8(a)
〜(d)に示すように、映像表示領域13L,13R
を、破線で示す調整された位置から、右下左上の順で同
じ方向に、同じタイミングで、同じ量だけ繰り返し移動
させる。ここでは、図8(a)に示す右方向にはg、図
8(b)に示す下方向にはh、図8(c)に示す左方向
にはi、図8(d)に示す上方向にはjだけそれぞれ移
動させる。なお、g,h,i,jは、等しい値でも、異
なる値でも良く、任意に設定することができる。
【0032】カウンタ35L,35Rによる上記のカウ
ント値を増減させるデータは、EEPROM23に予め
格納しておき、MCU22の制御のもとに対応するイン
ターフェース/レジスタ36L,36Rを経てカウンタ
35L,35Rに供給して、映像表示領域13L,13
Rの上記の移動を自動的に実行する。
【0033】このように、左右の映像表示領域13L,
13Rを、調整された位置を基準に、例えば右下左上の
順で同じ方向に、同じタイミングで、同じ量だけ繰り返
し移動させれば、有機ELパネル1L,1Rの発光可能
領域12L,12Rにおける劣化の場所と程度とがほぼ
同じになり、経時変化しても左右で観察される映像は変
わらないので、長期間に亘って映像を違和感なく観察す
ることができる。
【0034】また、有機ELパネル1L,1Rは、稼動
時間が長くなると劣化が進み、輝度が低下したり、ホワ
イトバランスが変化する。そこで、本実施の形態では、
装置の稼動中、MCU22で内部クロックを計数して、
その計数値をEEPROM23に保持することで装置の
累積稼動時間を管理し、その累積稼動時間に応じてMC
U22により左右のゲイン/オフセット/γ調整回路3
1L,31Rを制御して輝度やホワイトバランスを自動
的に調整する。
【0035】さらに、有機ELパネル1L,1Rに表示
するOSDの文字は、例えば図9に示すように、黒バッ
クに白文字で表示するが、この際、毎回同じ位置に表示
すると焼き付きが起こり易い。その対策として、本実施
の形態では、OSDの文字を表示するにあたって、上述
したように映像表示領域13L,13Rを移動させる
か、あるいはMCU22からOSD挿入部21への文字
信号の送出タイミングをずらして、OSDの文字を異な
る位置に表示する。また、鑑賞を目的とした映像調整で
は、黒レベル(オフセット)を少し上げる場合がある
が、OSDの文字表示では、黒バックのレベル(オフセ
ット)を鑑賞時の調整値よりも下げて、有機ELパネル
1L,1Rを無駄に劣化させないようにする。
【0036】なお、有機ELパネル1L,1Rは、各制
御をMCU22から受けるので、その際に映像に乱れが
生じる場合がある。これを防止するため、本実施の形態
では、制御を行う電源のオン時やV.SYNC期間に
は、有機ELパネル1L,1Rを発光させないようにす
る。
【0037】次に、本発明による頭部装着型映像表示装
置の第2実施の形態について説明する。
【0038】本発明の第2実施の形態は、第1実施の形
態による頭部装着型映像表示装置において、図10に部
分断面図を示すように、左右の有機ELパネル1L(1
R)の表面に、光学フィルタとして、パネルの画素41
L(41R)のピッチ以下、例えば同じピッチで配列さ
れた屈折光学素子としての回折格子を有する回折格子フ
ィルム42L(42R)を貼付し、これにより各画素4
1L(41R)からの光束を屈折透過させて対応する拡
大光学系2L,2Rに入射させるようにしたものであ
る。
【0039】このようにすれば、有機ELパネル1L
(1R)の輝度分布を、図11(a)に示す回折格子フ
ィルム42L(42R)を設けない場合の単体の輝度分
布に対して、図11(b)に示すように、拡大直視時に
必要な有効視野角(約50°)外の輝度を低下させて、
有効視野角内の輝度を向上させることができる。
【0040】したがって、本実施の形態によれば、第1
実施の形態における効果に加え、不要な有効視野範囲外
の光を低減できるので、ゴーストの発生を有効に防止す
ることができ、映像をより違和感なく観察することがで
きる。
【0041】なお、図10では光学フィルタとして回折
格子フィルムを用いたが、回折格子フィルムに代えて、
パネルの画素ピッチ以下のピッチで配列されたマイクロ
レンズアレイを用いて同様の効果を得ることもできる。
【0042】本発明は、上記実施の形態にのみ限定され
るものではなく、幾多の変形または変更が可能である。
例えば、上記各実施の形態では、自己発光型表示素子と
して有機ELパネルを用いたが、プラズマディスプレイ
等の他の表示素子を用いる場合でも、本発明を有効に適
用することができる。
【0043】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、左右の自
己発光型表示素子におけるそれぞれの映像表示領域を、
制御手段により電気的に個別に設定するようにしたの
で、左右の自己発光型表示素子を個体差に関係なく所定
の位置に保持した状態で、熟練や時間を要することなく
各表示領域を正確に設定でき、したがって安価にできる
と共に、映像を違和感なく観察することができる。
【0044】請求項2に係る発明によれば、左右の自己
発光型表示素子におけるそれぞれの映像表示領域を、制
御手段によりほぼ同じ方向に同時に移動制御するように
したので、左右の自己発光型表示素子の焼き付きを有効
に低減させることができる。
【0045】請求項3に係る発明によれば、左右の自己
発光型表示素子におけるそれぞれの映像表示領域を、請
求項1において個別に設定された映像表示領域を基準
に、制御手段によりほぼ同じ方向に同時に移動制御する
ようにしたので、左右の自己発光型表示素子の劣化の場
所と程度とをほぼ同じにでき、経時変化しても左右で観
察される映像を同じにできるので、長期間に亘って映像
を違和感なく観察することができる。
【0046】請求項4に係る発明によれば、左右の自己
発光型表示素子と左右の拡大光学系とのそれぞれの間
に、対応する自己発光型表示素子における画素ピッチ以
下のピッチで配列された複数の屈折光学素子を有する左
右の光学フィルタを配置したので、拡大直視時に必要な
有効視野角外の輝度を低下させて、有効視野角内の輝度
を向上させることができ、したがってゴーストの発生を
有効に防止でき、映像を違和感なく観察することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による頭部装着型映像表示装置の第1
実施の形態における光学系の要部の構成を示す分解斜視
図である。
【図2】 図1に示す左右の有機ELパネルの平面図で
ある。
【図3】 同じく、左右の有機ELパネルの鏡枠への保
持状態を示す図である。
【図4】 第1実施の形態による要部の回路構成を示す
ブロック図である。
【図5】 有機ELパネルの映像表示領域の中心を拡大
光学系の光軸に電気的に一致させた状態を示す平面図で
ある。
【図6】 同じく、映像表示領域の中心を拡大光学系の
光軸に電気的に一致させるためのVスタートパルスの生
成動作を示すタイミングチャートである。
【図7】 同じく、Hスタートパルスの生成動作を示す
タイミングチャートである。
【図8】 映像表示領域の焼き付きを低減する動作を説
明する図である。
【図9】 OSDの文字表示態様を説明するための図で
ある。
【図10】 本発明による頭部装着型映像表示装置の第
2実施の形態の要部の構成を示す部分断面図である。
【図11】 有機ELパネル表面に回折格子フィルムを
設けない場合と、設けた場合との輝度分布を比較して示
す図である。
【符号の説明】
1L,1R 有機ELパネル 2L,2R 拡大光学系 3 鏡枠 11L,11R パネル外形 12L,12R 発光可能領域 13L,13R 映像表示領域 21 オンスクリーンディスプレイ(OSD)挿入部 22 マイクロコントローラユニット(MCU) 23 EEPROM 24L,24R 映像表示部 31L,31R ゲイン/オフセット/γ調整回路 32L,32R 水平(H)シフトレジスタ/ドライバ 33L,33R タイミングジェネレータ 34L,34R 垂直(V)シフトレジスタ 35L,35R カウンタ 36L,36R インターフェース/レジスタ 41L,41R 画素 42L,42R 回折格子フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 義浩 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭部に装着した使用形態で、表示される
    映像を観察するための頭部装着型映像表示装置におい
    て、 それぞれ2次元状に配列された複数の画素を有し、供給
    される映像信号に対応した映像を表示する左右の自己発
    光型表示素子と、 上記左右の自己発光型表示素子に対応して設けられ、各
    自己発光型表示素子に表示される映像を観察者の対応す
    る眼球に拡大して導く左右の拡大光学系と、 上記左右の自己発光型表示素子の表示制御を行なう制御
    手段とを有し、 上記制御手段により上記左右の自己発光型表示素子にお
    けるそれぞれの映像表示領域を個別に設定するよう構成
    したことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  2. 【請求項2】 頭部に装着した使用形態で、表示される
    映像を観察するための頭部装着型映像表示装置におい
    て、 それぞれ2次元状に配列された複数の画素を有し、供給
    される映像信号に対応した映像を表示する左右の自己発
    光型表示素子と、 上記左右の自己発光型表示素子に対応して設けられ、各
    自己発光型表示素子に表示される映像を観察者の対応す
    る眼球に拡大して導く左右の拡大光学系と、 上記左右の自己発光型表示素子の表示制御を行なう制御
    手段とを有し、 上記制御手段により上記左右の自己発光型表示素子にお
    けるそれぞれの映像表示領域を、ほぼ同じ方向に同時に
    移動制御するよう構成したことを特徴とする頭部装着型
    映像表示装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、上記左右の自己発光型
    表示素子におけるそれぞれの映像表示領域を、個別に設
    定された映像表示領域を基準にほぼ同じ方向に同時に移
    動制御することを特徴とする請求項1に記載の頭部装着
    型映像表示装置。
  4. 【請求項4】 頭部に装着した使用形態で、表示される
    映像を観察するための頭部装着型映像表示装置におい
    て、 それぞれ2次元状に配列された複数の画素を有し、供給
    される映像信号に対応した映像を表示する左右の自己発
    光型表示素子と、 上記左右の自己発光型表示素子に対応して設けられ、各
    自己発光型表示素子に表示される映像を観察者の対応す
    る眼球に拡大して導く左右の拡大光学系と、 上記左右の自己発光型表示素子と上記左右の拡大光学系
    とのそれぞれの間に配置され、対応する自己発光型表示
    素子における画素ピッチ以下のピッチで配列された複数
    の屈折光学素子を有する左右の光学フィルタと、 を有することを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
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