JP2004007315A - ヘッドマウントディスプレイ装置 - Google Patents

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Masanobu Shigeta
茂田 正信
Masato Furuya
古屋 正人
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Abstract

【課題】従来の画像表示デバイスを用いて解像度を高めることが可能なHMD装置を提供する。
【解決手段】使用者の頭部に装着可能であり、入力画像を表示する長方形の表示画面を有する左右目用の各画像表示デバイス11L,11Rと、前記各表示画面に表示された画像を前記使用者の視野内に結像させる光学系12,14,15とを備えたHMD装置において、前記各画像表示デバイスはそれぞれ前記長方形の表示画面の長辺または短辺を垂直にして縦長または横長配置にして、前記入力画像を分割した左半分の画像は前記左目用表示デバイスに表示すると共に前記分割した右半分の画像は前記右目用表示デバイスに表示して、両目で見ることによって前記入力画像全体が見えるようした。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はヘッドマウントディスプレイ装置に係り、特に高解像度の表示が可能なヘッドマウントディスプレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ビデオやDVDを観賞するディスプレイ装置の一つとしてヘッドマウントディスプレイ(HMD フェイスマウントディスプレイFMDともいわれている)装置が開発されている。
HMD装置は使用者の頭部に装着可能であり、入力画像をそれぞれ表示する左右目用の液晶等の表示パネル(デバイス)とそれが目で見えるようにするための光学系とで構成されている。
【0003】
HMD装置は見かけ上、大画面の画像を鑑賞することが出来るが、高解像度にするには、表示パネルを構成する画素サイズの大きさはそのままで、表示パネルの大きさを大きくして使用するか、表示パネルの大きさはそのままで画素サイズを小さくして使用するか、またはその両方を行ったものを使用するかなどの方法が考えられる。
【0004】
しかし、表示パネルを大きくすることは、コストアップや重量増につながり、出来るだけ避けたい。
また、表示パネルの画素サイズを小さくすることは、技術的に難しいため容易に出来ないという課題がある。
また、同じ入力画像を左右目用の表示パネルにそれそれ表示させて、両目で見るようにしているが、立体視等を主目的としなければ入力画像を重複させて見るようにしなくてもよいので、これをHMD装置の画像表示に利用出来ないかという課題がある。
【0005】
【発明が解決しょうとする課題】
そこでかかる課題を解決して、表示パネルを大きく重くせずに、表示パネルの画素サイズも小さくしないで、表示画面をより高解像度にして観賞可能なHMD装置の出現が望まれていた。
本発明はこの問題に鑑みてなされたものであり、左右目用の表示デバイスの長方形の表示面の長辺を垂直に配置し、1つの入力画像を左右半分ずつに分割した画像を前記左右目用の表示デバイスの表示面にそれぞれ表示し、両目で見ることによってはじめて入力画像全体が見えるように構成したHMD装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、
請求項1に記載された発明は、
使用者の頭部に装着可能であり、入力画像を表示する長方形の表示画面を有する左右目用の各画像表示デバイス11L,11Rと、前記各表示画面に表示された画像を前記使用者の視野内に結像させる光学系12,14,15とを備えたヘッドマウントディスプレイ装置において、
前記各画像表示デバイスはそれぞれ前記長方形の表示画面の長辺または短辺を垂直にして縦長または横長配置にして、
前記入力画像の略左半分の画像は前記左目用表示デバイスに表示すると共に前記入力画像の略右半分の画像は前記右目用表示デバイスに表示して、前記使用者の両目で見ることによってはじめて前記入力画像全体が見えるように構成したことを特徴とするヘッドマウントディスプレイ装置を提供し、
請求項2に記載された発明は、
使用者の頭部に装着可能であり、入力画像を表示する長方形の表示画面を有する左右目用の各画像表示デバイス11L,11Rと、前記各表示画面に表示された画像を前記使用者の視野内に結像させる光学系12,14,15とを備えたヘッドマウントディスプレイ装置において、
前記各画像表示デバイスはそれぞれ前記長方形の表示画面の長辺または短辺を垂直にして縦長または横長配置にして、
前記縦長配置の場合は前記入力画像を画像メモリ112に一旦取り込んだ後、前記取り込んだ入力画像の左側の最初の画素位置と前記取り込んだ入力画像の略右半分の画像の最初の画素位置とから、垂直方向に1ラインずつ交互に読み出し、
前記横長配置の場合は前記入力画像の各水平期間の信号の内、略左半分の信号と略右半分の信号とを左右目用ラインメモリ82L,82Rに一旦取り込んだ後、水平方向にそれぞれ読み出し、前記各画像表示デバイスの表示画面に出力することを特徴としたヘッドマウントディスプレイ装置を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明のHMD装置の実施の形態につき、好ましい実施例により、以下に図と共に説明する。
まず、本発明のHMD装置の原理について説明する。
本発明は、人間の目の見え方の特性を利用して、左右それぞれの目で見える画像エリアを制限し、両目あわせて画像全面(画像全体)が見えるようにすることで、本来のパネルの解像度以上の表示を可能とした。特に表示パネルを縦長に設置することにより上下方向に画素数の多い表示を可能としたものである。
【0008】
図1は、本発明のHMD装置の一実施例のブロック構成(ワイド画面構成のもの)を示したものであり、顔の横に例えば液晶よりなる二次元表示パネル11を設置し、レンズ12で拡大した画像をそれぞれの目のほぼ正面に位置したミラー15で反射させて見る構造のHMD装置である。
【0009】
図3はHMD装置の表示パネル11を駆動する回路のブロック構成を示した図である。映像入力手段18と演算部13とは図6の表示画像信号源81、ラインメモリ回路82に対応している。
【0010】
図1のHMD装置は、二次元液晶表示デバイス(表示パネル、画像表示デバイス)11L,11R、レンズ12L,12R、演算部(コントローラ)13、ガラス14L,14R、ミラー15L,15R、位置調整入力手段16、駆動回路(ドライバ)17L,17R、映像入力手段18、角度センサ19、眼鏡フレーム21、及び位置調整ツマミ(ネジ)22より構成されている。
【0011】
図1は、顔の横に二次元表示パネル(デバイス)11L,11Rをそれぞれ設置し、レンズ12L,12Rを介して拡大した画像をそれぞれの目のほぼ正面に配置したミラー15L,15Rでそれぞれ反射させて、それらを頭の中で合成して見る構造のHMD装置である。
前記各画像表示デバイス11L,11Rはそれぞれ長方形の表示画面の短辺を垂直にして横長に配置される。
【0012】
遠方を見た時、目の正面に表示パネルの表示画面の中心はなく、左目用は左半分の画像が、右目用は右半分の画像が見える。
【0013】
入力された画像は駆動回路17L,17Rにより画面が光学系とは逆方向にオフセットされていて、約2m前方を見たとき左右の表示された画像の隣接部がぴったりと完全に一致して見えるように画像表示位置調整手段である画像表示位置調整ツマミ(ネジ)22により調整されている。
【0014】
左右目用の液晶表示デバイス11L,11Rに表示された画像が左右目に見えている様子を図1に示す。
左右それぞれの目には左右の半分の画像しか見えていないが、脳で左右合成されあたかも完全な画像が表示されているように見える。
【0015】
左右の目で見える画像の一部が重なっている場合、2台のプロジェクタ画像をスクリーンに投射した場合と異なり、重なった部分の明るさが2倍に見えることはなく同じに見える。これが人間の目の特性である。
【0016】
例えば画素数640×480の表示パネルを用いた場合、左右に同じ画像を表示した場合はそのままの画素数であるが、左右の画像の重複部が少なくなるにつれて表示画素数は増加する。
【0017】
よって図1は重複部がない場合のもので、左右の画像の重複部を作らない構成のものとして、最大1280×480のワイド画面を実現させるものである。
【0018】
つぎに、表示パネルの駆動方法、及び表示パネルの駆動信号処理回路のブロック構成について説明する。
なお、本発明の主旨は2つの表示パネルを備えたHMD装置で、2つの表示パネルの表示画像を人間の視覚特性を利用して合成することで高解像度を得る点にある。
【0019】
図4及び図5は本発明のHMD装置で使用される表示パネル構成の一実施例である。
本発明の表示パネルとしては、例えば図示のようなアクティブマトリクス型の液晶表示パネルを用いることが出来る。
【0020】
図4は本発明のHMD装置に使用される液晶表示装置の駆動回路基板に形成される駆動回路の概要を示した図である。
水平走査回路31はシフトレジスタ回路32及びシフトレジスタの出力でオン・オフ制御されるサンプリングスイッチ群SW(33)で構成され、水平同期信号HST、クロック信号HCK及び表示信号SIGを入力することにより、表示信号を信号電極D1,…,Dm(mは自然数)に順次サンプリングして供給する。
【0021】
垂直走査回路(行走査電極駆動回路)36はシフトレジスタ回路で構成され、垂直同期信号VST,クロック信号VCKを入力することにより選択信号電極G1,…,Gn(nは自然数)に対し映像の水平期間毎に順次選択信号を供給する。
前記信号電極D1,…,Dm及び選択信号電極G1,…,Gnの各交差部には画素回路Pmn(m、nは自然数)がそれぞれ構成されている。
【0022】
図5に示される画素回路PmnはMOSトランジスタスイッチTr、信号蓄積用の静電容量Cs、及び表示電極で構成され、MOSトランジスタスイッチTrの一方の主端子には前記信号電極Dがもう一方の主電極には液晶駆動用電極が接続され、制御端子には選択信号電極Gが接続されている。
液晶駆動用電極の対向部には液晶表示材料層LCMを介して共通電極を形成した透明電極が配置される。
【0023】
前記垂直走査回路36からは画素回路Pmnを構成するMOSトランジスタスイッチTrの制御端子に選択信号が供給され、1水平期間毎に1行分のMOSトランジスタスイッチTrが一括して順次オン状態となり、選択された各画素回路Pmnでは信号電極Dの表示信号が信号蓄積容量Csに書き込まれる。
この電圧はつぎの垂直走査期間に新たな信号が書き込まれるまでの非選択期間中、保持され、各画素に対応した液晶を表示信号に対応した電圧で駆動する。
【0024】
表示素子として使用される液晶表示パネル(デバイス)について、以下に説明する。
使用される液晶表示パネルには大別して透過型方式と反射型方式とがある。
前者は透過性絶縁基板上に薄膜トランジスタと透明電極とからなる画素をマトリクス状に配列した液晶表示パネルを使用して、液晶表示パネルを透過する光を画素毎の液晶で変調して表示する方式である。
この透過型方式は光を投射するための光学系の構成が比較的簡単に構成出来るというメリットがある。
【0025】
しかし、表示パネルを小型化し、画素密度を高めるとトランジスタや配線部分の画素面積に占める割合が大きくなり、開口率が低下する問題がある。
また、画素の開口構造が投射画像にはっきりと表示されるため、特に自然画像を表示した場合に映像境界での滑らかさに欠けるという欠点もある。
【0026】
これに対して、後者の反射型方式は各画素が反射電極で構成される。
この反射型方式では、通常の半導体基板、例えばシリコン基板上にLSIプロセスで駆動回路部を構成することが可能で、トランジスタ及び配線全てを反射電極の下層に配置することが出来るため、開口率を低下させることなく高い画素密度を実現させることが出来るという利点がある。
本発明に適用する表示パネルを液晶表示パネルで構成する場合には、上記透過型方式と反射型方式のいずれを用いてもよい。
【0027】
HMD装置を構成する表示パネルの駆動処理ブロック構成について図と共に説明する。
図6、図7、及び図9にHMD装置の表示パネルを駆動する駆動信号処理ブロックの構成を示す。
【0028】
図6は2つの表示パネルでそれぞれ入力原画像の左右の1/2ずつを表示させ、光学系及び人間の視覚上で合成する駆動信号処理ブロックである。
【0029】
図6は表示画像信号源81、左右のラインメモリ回路LM−L(82L),LM−R(82R)、左右の表示パネル駆動回路PD−L(83L),PD−R(83R)、及び左右の表示パネル11L,11Rより構成される。
【0030】
図6において表示画像信号源81からの表示信号をラインメモリ回路LM−L(82L)、ラインメモリ回路LM−R(82R)により画面の左右分割に対応した表示信号に分割する。
【0031】
このとき入力画像信号を水平期間の1/2ずつに振り分けるが、2枚の表示パネルの繋がりを考慮してつなぎ部に相当する信号データを重複(オーバーラップ)するような重複部を有する信号形態に分割してもよい。
左右のラインメモリ回路LM−L(82L)、LM−R(82R)の並列読出し信号は左右の表示パネル駆動回路PD−L(83L),PD−R(83R)にそれぞれ供給される。
【0032】
左右の表示パネル駆動回路PD−L(83L),PD−R(83R)では入力信号を表示パネルの駆動に適したレベルに変換後、各々対応した表示パネルに表示信号を供給する。
【0033】
以上により、2枚の表示パネルには各々左半分、右半分の入力画像が分割して分配されて表示され、それらを両目によってはじめて入力画像全体が見るようになり、左右が合成されたワイド画面の表示が実現される。
【0034】
図7は2つの表示パネルで原画像の1/2ずつを表示させ、光学系及び人間の視覚上で合成する駆動信号処理ブロックである。
図7のものは、表示パネル駆動回路PD(92)と2つの表示パネル93L、93Rとより構成される。
【0035】
図7において、表示画像信号源91からの表示信号は表示パネル駆動回路PD(92)に供給されている。
表示パネル駆動回路PD(92)では入力信号を表示パネルの駆動に適したレベルに変換後、2つの表示パネル93L、93Rに同一の表示信号を供給する。
【0036】
一方2つの表示パネルには、水平走査の起点タイミングを制御する水平シフトトランジスタのスタート信号として各々HST−LとHST−Rを異なるタイミングで供給する。
【0037】
表示信号の1水平期間におけるこれら2つのパネルのHST信号のタイミング概要を図8に示した。
図8の左目用表示パネルの水平スタート信号HST−Lは1水平期間の表示信号の先頭で出力し、右目用表示パネルの水平スタート信号HST−Rは1水平期間の表示信号全体の1/2ずれた時刻に出力する。
【0038】
このような駆動タイミング制御を行うことで、左目用表示パネルに原信号の左半分の画像を表示させ、右目用表示パネルに原信号の右半分の画像を表示させることが出来る。
なお、左右目用の画像に重複部を設ける場合にはその分、右目用の画像の水平スタート信号HST−Rは進ませる。
【0039】
本構成では、2つの表示パネルに同一の表示信号を供給し、左右パネル表示画像の分割を駆動タイミング信号の設定で実現出来るため、前記実施例のようなラインメモリ回路は不要であり、表示パネル駆動回路PDを2つのパネルで共通化出来、外部駆動回路の規模が縮小出来る。従って小型、低消費電力のHMD装置の実現が可能となる。
【0040】
上記の特徴は、2つの表示パネルを横長に配置し、各パネルの短辺方向に画像が連続・合成するように構成したものである。一般的に画像表示用パネルのアスペクト比(表示エリアの水平、垂直寸法比)は4:3、16:9等、横長に構成するケースがほとんどである。
【0041】
これより、表示パネルを水平走査方向を基準にして単純に横長配置とした場合、合成画像は更に横方向に最大で2倍のワイド画面となる。
一般的な映像ソースを基準に考えた場合には、上記のものは画素数が有効に使われてなく、または合成画像が極端に横長のワイド画面になってしまうという問題がある。
この問題を解決するには現行の表示パネルをその表示パネルの長方形の表示画面の長辺を垂直にし配置して、縦長にして使用すればよい。
【0042】
図2は入力画像を表示する長方形の表示画面を有する左右目用の各表示パネルを縦にして使用した本発明のHMD装置のブロック構成の一実施例を示したものである。
【0043】
図3はHMD装置の左右目用の表示パネル11L,11Rを駆動する回路のブロック構成を示した図である。映像入力手段18と演算部13は図9の表示画像信号源111、フレームバッファ回路(FB)112、縦ラインメモリ回路113に対応している。
この場合、例えば、640×480の縦横比が4:3の表示パネルを縦長にしたとき最大960×640の縦横比が3:2の表示が実現される。
【0044】
図8に示した駆動方法をそのまま適用するには水平と垂直の走査ライン数を逆転した、水平より垂直の画素数が多い表示パネル480×640を製作して使用すればよい。
【0045】
従来の640×480の表示パネルを使用したものと比較して、本発明の640×480の表示パネルを縦長にして使用し960×640の表示パネルは垂直の解像度を3割程度高めることが可能な構成となる。
【0046】
従来の横長構造のパネルを使用した場合の駆動信号処理ブロックの実施例(請求項2に記載された発明)を図9に示した。
前記各画像表示デバイス114L,114Rはそれぞれ前記表示画114SL,114SRの長方形の長辺を図9に示されるように垂直にして配置して前記表示画面を縦長に見るようにしてある。
【0047】
図9において、FB(112)はフレームバッファ回路(画像メモリ)であり、表示画像信号源111の原画像1フレーム分の信号をFB(112)に水平方向に順次書き込んでメモリ後、読出しアドレス制御によって、読出し時には画像を書込み時の水平方向に対して直交方向(垂直方向)に1ラインずつ左半分画像の最初と右半分画像の最初とから交互に読み出す。
【0048】
FB(112)からの出力画像データの走査方向及び順序は、原画像の縦方向の1ラインを単位として、左半分の第1番目の縦方向の1ライン(a),右半分の第1番目の縦方向の1ライン(b),左半分の第2番目の縦方向の1ライン(a)’,右半分の第2番目の縦方向の1ライン(b)’,…、というように左右エリアに対し交互になるように読出しを制御する。
【0049】
縦方向走査に変換した左右の各画面からの画像信号は縦ラインメモリ回路LM−L(113L)、LM−R(113R)で同時並列化する。
縦ラインメモリ回路LM−L(113L)、LM−R(113R)の出力は表示パネル駆動回路PD−L(114LD)、PD−R(114RD)に各々供給される。
【0050】
表示パネル駆動回路PD−L(114LD)、PD−R(114RD)では入力信号を画像表示デバイス(パネル)114L,114Rの駆動に適したレベルに変換後、各々対応した表示パネル114L,114Rに表示信号を供給する。
【0051】
この実施例では画像メモリ(FB)112を、入力画像を2分割して、2分割した画像の各最初の画素位置から垂直方向に1ラインずつの交互の読出しを行うのに使用したので、各画像表示デバイス114L,114Rをそれぞれ長方形の表示画面の長辺を垂直にして配置する構成にしても、信号処理を簡単にすることが出来る。
【0052】
なお、左右目用の画像に重複部を設ける場合にはその分、右目用の右半分画像の水平スタート信号は進ませるようにする。
すなわち入力画像を画像メモリ112に一旦取り込んだ後、前記取り込んだ入力画像の左側の最初の画素位置と前記取り込んだ入力画像の略右半分の画像の最初の画素位置とから、それぞれ垂直方向に1ラインずつ交互に読み出して、前記左右目用の各画像表示デバイスの表示画面に前記垂直方向に1ラインずつ交互に出力させる。
【0053】
以上により、2枚の各縦表示パネルには左半分の画像、右半分の画像が表示される。
それらを左右各々の目で見ることにより、はじめて左右が合成された入力画面全体が表示される。
【0054】
以上のように、本実施例では、2つの表示パネルを長辺が縦となるように縦長に配置し、2つの表示パネルの画像を短辺方向につなげる構成としたため、合成後画像のアスペクト比は極端に横長となることはない。
【0055】
例えば4:3アスペクトの表示パネルを使用した場合、本実施例での合成後画像のアスペクト比は3:2となり、一般的な映像規格に近い値とすることが出来る。重なり量を調整することにより4:3のアスペクト比にすることは容易である。
【0056】
以上の各実施例は液晶表示パネルを用いて説明したが、自発光表示素子、例えばEL表示素子等を用いた場合も全く同じであり、画像を2つに分け表示することが出来る。
【0057】
図11に本発明のHMD装置の表示パネルの表示により両目で認識される表示画面の一実施例を示した。
図11(A)は左右の表示パネルが重複部を有している入力画像場合の、両目で認識される表示画面の一実施例である。
【0058】
また、図11(B)は左右に表示に使用されない余白部を有して表示される表示画面の一実施例である。この余白部は船酔い防止の構成とする場合に有効に活用される部分である。
【0059】
さらにまた、図11(C)は縦横の比率が4:3の入力画像を縦横の比率が3:2に変え少し横長にして表示される表示画面の一実施例である。
【0060】
以上入力画像は2分割して各表示パネルに供給する場合について主に説明したが、これに必ずしも限定されるものではなく、表示パネルの表示画面の寸法の都合で可能であれば左目用画面と右目用画面とを一分重複するようにして各表示画面に表示してもよい。
【0061】
【発明の効果】
以上に説明した通り、請求項1に記載されたHMD装置の発明によると、左右目用の各画像表示デバイスはその各画像表示デバイスの長方形の表示画面の長辺を垂直に配置して画面を縦長にして使用し、かつ1枚の入力画像をその左右の表示デバイスに入力画像を略半分ずつに分割して表示させることにより、左右の表示デバイスの画素数を有効に活用した表示を行うことが出来る。
また、その各画像表示デバイスの長方形の表示画面の短辺を垂直に配置して画面を横長にして使用し、かつ1枚の入力画像をその左右の表示デバイスに入力画像を略半分ずつに分割して表示させることにより、左右の表示デバイスの画素数を有効に活用したワイド画面表示を行うことが出来る。
【0062】
また、解像度が現行のものと同程度でよければ、より画素数の少ない小型の表示デバイスが利用出来るので、より小型軽量のHMD装置が実現可能になる。
また、現行のものより高解像度表示を更に要求する規格の入力画像が新しく出現しても、その入力画像に対して対応が可能となるものである。
【0063】
また、現行の実績のある安定した表示デバイスが使用できるので、安価でコスト力のあるHMD装置が実現可能になる。
【0064】
また、各々の表示パネルには左半分、右半分の入力画像が分割して分配されて表示され、かつ長方形の表示画面を縦長で使用するので、現行の表示画面を横長で使用する場合より解像度の高い装置を作ることが出来る。
【0065】
また、請求項2に記載されたHMD装置の発明によると、取り込んだ入力画像の左側の最初の画素位置と前記取り込んだ入力画像の略右半分の画像の最初の画素位置とから、1ラインずつ交互に読み出しを行うのに画像メモリを使用したので、信号処理が簡単に出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のHMD装置の一実施例のブロック構成(ワイド画面構成)を示した図である。
【図2】本発明のHMD装置の一実施例のブロック構成(縦長画面構成)を示した図である。
【図3】本発明のHMD装置の表示パネルを駆動する回路の一実施例のブロック構成を示した図である。
【図4】本発明のHMD装置を構成する表示パネルの駆動回路の一実施例を示した図である。
【図5】本発明のHMD装置を構成する表示パネルの駆動回路の液晶駆動回路の一実施例を示した図である。
【図6】本発明のHMD装置を構成する駆動信号処理回路のブロック構成を示した図である。
【図7】本発明のHMD装置を構成する駆動信号処理回路のブロック構成を示した図である。
【図8】本発明のHMD装置を構成する駆動信号処理回路のHST信号のタイミングチャートの一実施例を示した図である。
【図9】本発明のHMD装置を構成する駆動信号処理回路のブロック構成を示した図である。
【図10】本発明のHMD装置の一実施例を示した図である。
【図11】本発明のHMD装置の表示パネルの表示により両目で認識される表示画面の一実施例を示した図であり、同図(A)に左右の表示パネルが重複部を有している場合に両目で認識される表示画面、同図(B)に左右に表示に使用されない余白部を有して表示される表示画面、同図(C)には3:2に変えて少し横長にして表示される表示画面の一実施例を示した。
【符号の説明】
11L,11R 二次元液晶表示デバイス(画像表示デバイス、表示パネル)
12L,12R レンズ
13 演算部(コントローラ)
14L,14R ガラス
15L,15R ミラー
16 位置調整入力手段
17L,17R 駆動回路(ドライバ)
18 映像入力手段
19 角度センサ
21L,21R 眼鏡フレーム
22 画像表示位置調整ツマミ(ネジ)(画像表示位置調整手段)
31 水平走査回路
32 シフトレジスタ回路
33 サンプリングスイッチ群SW
36 垂直走査回路(行走査電極駆動回路)
81 表示画像信号源
82L,82R ラインメモリ回路
83L,83R 表示パネル駆動回路PD−L
91 表示画像信号源
92 表示パネル駆動回路PD
93L,93R 表示パネル
111 表示画像信号源
112 フレームバッファ回路(画像メモリ、FB)
113L,113R 縦ラインメモリ回路LM−L、LM−R
114L,114R 縦長表示デバイス(表示パネル)
114LD,114RD 表示パネル駆動回路PD−L、PD−R
114SL,114SR 長方形の表示画面
a 左半分の第1番目の縦方向のライン
b 右半分の第1番目の縦方向のライン
Cs 信号蓄積用の静電容量
D,D1,…,Dm 信号電極(mは自然数)
G1,…,Gn 選択信号電極(nは自然数)
HCK クロック信号
HST 水平同期信号
LCM 液晶表示材料層
Pmn 画素回路(m、nは自然数)
SIG 表示信号
Tr MOSトランジスタスイッチ
VCK クロック信号
VST 垂直同期信号

Claims (2)

  1. 使用者の頭部に装着可能であり、入力画像を表示する長方形の表示画面を有する左右目用の各画像表示デバイスと、前記各表示画面に表示された画像を前記使用者の視野内に結像させる光学系とを備えたヘッドマウントディスプレイ装置において、
    前記各画像表示デバイスはそれぞれ前記長方形の表示画面の長辺または短辺を垂直にして縦長または横長配置にして、
    前記入力画像の略左半分の画像は前記左目用表示デバイスに表示すると共に前記入力画像の略右半分の画像は前記右目用表示デバイスに表示して、前記使用者の両目で見ることによってはじめて前記入力画像全体が見えるように構成したことを特徴とするヘッドマウントディスプレイ装置。
  2. 使用者の頭部に装着可能であり、入力画像を表示する長方形の表示画面を有する左右目用の各画像表示デバイスと、前記各表示画面に表示された画像を前記使用者の視野内に結像させる光学系とを備えたヘッドマウントディスプレイ装置において、
    前記各画像表示デバイスはそれぞれ前記長方形の表示画面の長辺または短辺を垂直にして縦長または横長配置にして、
    前記縦長配置の場合は前記入力画像を画像メモリに一旦取り込んだ後、前記取り込んだ入力画像の左側の最初の画素位置と前記取り込んだ入力画像の略右半分の画像の最初の画素位置とから、垂直方向に1ラインずつ交互に読み出し、
    前記横長配置の場合は前記入力画像の各水平期間の信号の内、略左半分の信号と略右半分の信号とを左右目用ラインメモリに一旦取り込んだ後、水平方向にそれぞれ読み出し、前記各画像表示デバイスの表示画面に出力することを特徴としたヘッドマウントディスプレイ装置。
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