JP2001136466A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

Info

Publication number
JP2001136466A
JP2001136466A JP31635099A JP31635099A JP2001136466A JP 2001136466 A JP2001136466 A JP 2001136466A JP 31635099 A JP31635099 A JP 31635099A JP 31635099 A JP31635099 A JP 31635099A JP 2001136466 A JP2001136466 A JP 2001136466A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
projection
definition
screen
video
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31635099A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Minagawa
剛 皆川
Haruo Takeda
晴夫 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP31635099A priority Critical patent/JP2001136466A/ja
Publication of JP2001136466A publication Critical patent/JP2001136466A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の、精細度が異なる複数の映像表示領域を
備える画像表示装置においては、投影すべき画像の生成
処理が複雑であった。また、異なる精細度の領域の境界
部分で映像の質が劣化していた。さらに、精細度の調整
に関して、離散的な調整を行うだけの自由度しかなかっ
た。 【解決手段】複数の画像投影装置を備え、各々の画像投
影装置が担当する投影領域内では映像の精細度を一様に
する。さらに、画像投影装置の配置によって映像の精細
度を調整する。さらに、画像投影装置に供給する画像の
解像度はすべての画像投影装置において同一とした。ま
た、担当する投影領域が隣接し、該投影領域での映像の
精細度が互いに異なるような少なくとも2つの画像投影
装置に関しては、各々の担当する投影領域が重なりを持
つように各々の画像投影装置を設置し、色変調処理を行
った映像を投影するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像投影装置を用
いて画像を表示する装置、特に、精細度が異なる複数の
映像表示領域を備える画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】精細度が異なる複数の映像表示領域を備
えることを特徴とする画像表示装置に関する従来の技術
としては、特開平9−93613号公報に記載のパノラ
マ立体画像方式がある。
【0003】該発明の特徴は、該発明が立体画像を表示
する方法であることを除くと、人間の目の特性を利用
し、画面の中央部の精細度が高く周辺部の精細度が低い
ような画像を生成し表示していることである。これによ
り、臨場感を損なわずに画像情報を削減することを可能
としている。
【0004】また、複数の画像投影装置を備え、該画像
投影装置の各々がスクリーン上における各々の担当領域
部分に画像を投影することで全体としてスクリーン上に
一つの大きな映像を表示する技術が、いくつか知られて
いる。例えば、特開平9−326981号公報に記載の
画像投影システムなどが挙げられる。これらの技術は、
スクリーン上に投影したいディジタル画像に対して、あ
らかじめ各々の画像投影装置毎に調整されたパラメタに
基づいて、幾何変形処理および色変調処理を行い、処理
結果の画像を画像投影装置に入力してやることにより、
スクリーン上で幾何学的にも色調(輝度を含む。以下同
じ。)的にも滑らかにつながった映像を得るというもの
である。ここで、幾何変形処理および色変調処理に使用
されるパラメタはあらかじめ生成しておくことが必要で
あるが、幾何変形処理および色変調処理に関しては各時
刻毎に行うため、動画像を投影することも可能である。
【0005】これらの装置では、まず、各々の画像投影
装置のスクリーン上での担当領域を設定する。この時、
担当領域が隣接する部分に関しては、互いに重なりを持
つように設定する。次に、各々の画像投影装置を設置す
る。この時、該画像投影装置の投影領域が、該画像投影
装置の担当領域の全体を、境界または内部に含むように
設置する。その上で、各画像投影装置の担当領域に合わ
せ、該画像投影装置に供給する画像を生成している。
【0006】画像投影装置の担当領域の境界部分、すな
わち他の画像投影装置の担当領域との重なり部分では、
各々の画像投影装置の投影する映像の色調を滑らかに接
続するために、各々の画像投影装置の投影する映像を混
合する割合を徐々に変化させて表示する、エッジブレン
ディング処理を行っている。複数の画像投影装置の投影
領域の重なり部分は、一つの画像投影装置の投影領域に
比べて輝度が高くなってしまうため、それを補正するこ
とが該処理の第一の目的である。また、各々の画像投影
装置が持つ色特性の違いを吸収することが該処理の第二
の目的である。該処理は、前記色変調処理において画像
の各画素の色を変調することにより実施される。
【0007】さらに、複数の画像投影装置を備え、該画
像投影装置の各々がスクリーン上における各々の担当領
域部分に画像を投影することで全体としてスクリーン上
に一つの大きな映像を表示する方法としては、画像投影
装置としてCRT方式のものを使用し、アナログ信号の
段階で調節を行う方法も知られている。これは、画像投
影装置から調整用のパターンを投影し、該パターンに基
づいて画像投影装置自体のパラメタを目視により調節す
るものである。なお、この方法における、スクリーン上
での各画像投影装置の担当領域の設定方法、および、各
画像投影装置に供給する画像の生成方法は、前記特開平
9−326981号公報等で使用している方法と同様で
ある。
【0008】なお、特開平9−93613号公報では
「解像度」と「精細度」の定義が曖昧であるが、本明細
書においては次のような定義とする。まず、画像投影装
置に入力される画像における画素の細やかさを、画像の
「解像度」と表現する。また、ユーザがスクリーン上で
知覚する映像における画素の細やかさを、映像の「精細
度」と表現する。例えば、ディジタル画像データおよび
それを投影する画像投影装置を考えた場合には、画像の
解像度は「縦何画素×横何画素」のように画像データが
決まった段階で一意に決まるものであり、映像の精細度
は「スクリーン上で1平方センチメートルあたり縦何画
素×横何画素」のように、画像データが決まった段階で
一意に決まるものではなく、画像表示装置全体を構成し
て初めて決まるパラメタである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】映像の一部に精細度が
他と異なるような部分を含む映像をユーザに提供する装
置において、特開平9−93613号公報に記載の方式
を用いた場合、以下のような課題がある。
【0010】まず、1枚の画像中に異なる解像度の画像
を含める必要があるため、画像生成処理が複雑になって
しまうという問題がある。ユーザの入力に従って逐次画
像を生成するような場合も考えられるため、画像生成処
理はできるだけ単純なもので済むようにすることが望ま
しい。
【0011】次に、色の変わり目・輝度の変わり目・精
細度の変わり目というような「変化」がある部分に敏感
であるという人間の目の持つ特性のため、精細度の変わ
る境界部分が線として目立ってしまうという問題があ
る。この「線」はユーザが知覚する映像の質を劣化させ
るものであるから、映像内に存在しないことが望まし
い。
【0012】また、映像の精細度を出力画像の解像度と
して制御することになるため、映像の精細度を離散的に
しか制御することができないという問題がある。例え
ば、ある1つのデータを、縦1画素×横1画素、縦2画
素×横2画素、縦3画素×横3画素というように縦横が
整数個の画素で成るような領域で共通に使用することで
出力画像の解像度を落とすことはできるが、その中間の
解像度にしようと思った場合には、画素内で色混合処理
を行うといった処理をすることにより疑似的に解像度を
変更することしかできない。必要なだけの精細度を確保
することは重要であるが、不必要に精細度を高くするこ
とは映像出力系の負荷が増加するというデメリットにつ
ながるため、精細度を連続的に調節することができ、必
要十分なだけの精細度を得られるようにすることが望ま
しい。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明では、前記の各々
の課題を解決するため、次のような手段をとった。
【0014】まず、複数の画像投影装置を備え、各々の
画像投影装置が担当する投影領域内では映像の精細度が
一様になるようにした。この手段をとることにより、精
細度が異なる複数の映像表示領域を備える画像表示装置
においても、1枚の画像中に異なる解像度の画像を含め
る必要がなくなり、画像投影装置に供給する画像を容易
に生成できる。
【0015】また、画像投影装置の配置によって映像の
精細度を調整するようにした。この手段をとることによ
り、映像の精細度を連続的に調節することができる。
【0016】また、担当する投影領域が隣接し、該投影
領域での映像の精細度が互いに異なるような画像投影装
置に関しては、各々の担当する投影領域が重なりを持つ
ように各々の画像投影装置を設置し、該画像投影装置が
投影する映像は、色変調処理が行われたものとなるよう
にした。この手段をとることにより、精細度が異なる複
数の映像表示領域の境界において精細度を滑らかに変化
させることができ、精細度の差を知覚することによる疑
似輪郭の発生に伴う映像の劣化を防ぐことができる。
【0017】また、複数のスクリーンを備える場合に
は、担当する投影領域が隣接し、該投影領域での映像の
精細度が互いに異なるような画像投影装置に関して、各
々の担当する投影領域の境界が、異なるスクリーン間の
境界位置と一致するように、各々の画像投影装置を設置
するようにした。この手段をとることにより、精細度の
差を知覚することによる疑似輪郭の発生による映像劣化
の効果が、クリーンの境界線による映像劣化の効果によ
り包含され、新たな映像劣化を引き起こすことなく、精
細度が異なる複数の映像表示領域を備えることができ
る。
【0018】また、上記の解決手段をとることによって
生じる新たな課題を解決するため、次のような手段をと
った。
【0019】画像投影装置に供給する画像の解像度はす
べての画像投影装置において同一とした。この手段をと
ることにより、各々の画像投影装置に画像を供給する画
像生成装置の負荷を略一致させることができ、画像生成
装置が画像投影装置に画像を供給する部分での同期をと
る処理が容易になる。また、映像の精細度が高い部分に
関しても、映像の精細度が低い部分と同程度の負荷で処
理することができるため、表示する動画像のフレームレ
ート(時間解像度)を高くすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を用いて本発明
の第一の実施例について詳細に説明する。図1〜図4
は、本発明を自動車運転シミュレータに適用した場合の
例である。
【0021】図1は、本発明の第一の実施例の概念図で
ある。
【0022】図1において、スクリーン100の上部に
は空および雲が、下部には道および道の両側に沿う岩山
が表示されている。ここで、臨場感を高めるための背景
となるスクリーン100の上部の映像よりも、実際に運
転するコースとなるスクリーン100の下部の映像の方
が、ユーザにとっては重要であると考えられるため、ス
クリーン100の上部の映像に比べてスクリーン100
の下部の映像のスクリーン100上における精細度を高
くする。すなわち、投影領域101における映像の精細
度に対して、投影領域102および投影領域103にお
ける映像の精細度を高くする。なお、投影領域毎に精細
度を調節する方法に関する詳細は、図2において説明す
る。
【0023】図2は、本発明の第一の実施例における画
像投影装置とスクリーンの配置を示す図である。
【0024】図2において、画像投影装置201はスク
リーン100上の投影領域101に映像を表示するもの
である。同様に、画像投影装置202はスクリーン10
0上の投影領域102に、画像投影装置203はスクリ
ーン100上の投影領域103に、それぞれ映像を表示
する。ここで、画像投影装置201および画像投影装置
202および画像投影装置203からはすべて等しい解
像度の画像、例えば横640画素×縦480画素の画像
を投影し、スクリーン100までの距離によってスクリ
ーン上での映像の精細度を調節する。例えば、本実施例
の場合、投影領域103における映像の精細度を投影領
域101における映像の精細度よりも高くしたいのであ
るから、画像投影装置202および画像投影装置203
からスクリーン100までの距離L2が、画像投影装置
201からスクリーン100までの距離L1よりも短く
なるように画像投影装置201および画像投影装置20
2および画像投影装置203を設置する。このようにす
ることにより、投影領域102および投影領域103に
おける映像の精細度は、同じ解像度の画像をより小さな
面積に投影しているために、投影領域101における映
像の精細度よりも高くすることができる。
【0025】なお、上記実施例においては画像投影装置
とスクリーン100との距離を調節することによりスク
リーン100上での映像の精細度を調節したが、画像投
影装置がズームパラメタ調節機構を備えるものであれ
ば、該ズームパラメタを調節することにより、上記実施
例と同様の効果を実現することもできることは言うまで
もない。
【0026】さらに、画像投影装置201および画像投
影装置202および画像投影装置203は、図1および
図2に示されているように、その各々の投影領域であ
る、投影領域101、投影領域102、投影領域10
3、のそれぞれが互いに重なりを持つように設置する。
なお「各々の画像投影装置にどのような画像を入力する
か」および「スクリーン上で複数の画像投影装置から投
影されている領域に関する処理をどのようにするか」に
関しては、従来の技術の応用により実施する。具体的に
は、図3および図4の説明において説明する。
【0027】図3は、本発明の第一の実施例における画
像生成装置のシステムブロック図である。図3は画像投
影装置201に画像を供給するための画像生成装置30
について示したものであるが、画像投影装置202およ
び画像投影装置203に関しても、それぞれ画像生成装
置30と同様の構成を持つ画像生成装置31、画像生成
装置32を用いて画像を供給するものとする。
【0028】図3において、画像生成装置30は、中央
演算処理装置301と、主記憶装置302と、補助記憶
装置303と、画像ボード304と、画像変調手段30
5と、同期手段306とを備え、さらに、動画像データ
表示プログラム3021と、動画像データ3022と、
画像変調パラメタ3051とを備えるものであり、画像
投影装置201に対し投影すべき画像を供給するもので
ある。
【0029】動画像データ表示プログラム3021およ
び動画像データ3022は、必要に応じて補助記憶装置
303から主記憶装置302に読み込まれる。動画像デ
ータ表示プログラム3021は、中央演算処理装置30
1を用いて演算を行い、各時刻毎に、動画像データ30
22から、該時刻に出力すべき画像データを生成し、画
像ボード304に対して出力する。画像ボード304か
ら出力された画像は、画像変調手段305において、画
像変調パラメタ3051に基づいて変調された上で、画
像投影装置201に入力される。
【0030】動画像データ3022および動画像データ
表示プログラム3021の例としては、「ある圧縮方法
で圧縮された時系列画像データ」と「該圧縮方法で圧縮
されたデータのデコードを行い画像ボードに出力するプ
ログラム」が挙げられる。別の例としては、「ある仮想
世界の3次元モデルと時系列視点位置データの組」と
「前記視点位置データに基づいて透視変換処理により画
像を生成し画像ボードに出力するプログラム」が挙げら
れる。なお、動画像データ3022および動画像データ
表示プログラム3021としては、もちろん例示したも
のに限るものではない。
【0031】同期手段306は、画像生成装置30が画
像投影装置201に画像を供給するタイミング、およ
び、画像生成装置31が画像投影装置202に画像を供
給するタイミング、および、画像生成装置32が画像投
影装置203に画像を供給するタイミング、を略一致さ
せるものである。
【0032】同期手段306としては、一般的に広く知
られている、同期をとるための方法を用いることができ
る。例えば、通信手段と内部時計とを備え、通信手段に
よってあらかじめ全画像生成装置の内部時計の時刻合わ
せを行った上で、画像生成開始時刻を設定する。動画像
データ表示プログラムは前記内部時計を監視しておき、
画像生成開始時刻に画像の生成を開始する。あらかじめ
フレームレート(1秒間に何枚の画像を生成するか)を
与えておき、動画像データ表示プログラムは、画像生成
開始後、該フレームレートに基づき内部時計を参照しな
がら順次画像を生成する。
【0033】画像変調手段305は、複数の画像投影装
置から投影された映像がスクリーン上で一つの映像とし
て滑らかにつながるように、画像投影装置に入力する画
像に幾何変形処理・色変調処理を行うものである。画像
変調パラメタ3051は、前記幾何変形処理・色変調処
理を行うためのパラメタである。画像変調手段305お
よび画像変調パラメタ3051としては、例えば、特開
平9−326981号公報に記載の技術を使用する。
【0034】該技術では各パラメタは連続的な値を取る
ものとして内部計算が行われているため、該技術を映像
の精細度が異なる画像投影装置を用いたシステムで利用
できるように拡張することは容易である。
【0035】該技術を使用することにより、該技術にお
いて異なる画像投影装置から投影された映像の色調を滑
らかに接続するために行っていたエッジブレンディング
処理を、異なる画像投影装置から投影された映像の精細
度を滑らかに接続するために利用することができ、映像
の精細度が異なることによる疑似輪郭の発生を抑えるこ
とができる。
【0036】図4は、本発明の第一の実施例における画
像データ生成方法を示す図である。図4において、画像
データ401は画像投影装置201に供給するために動
画像表示プログラムによって生成される画像データであ
る。同様に、画像データ402は画像投影装置202に
供給するために動画像表示プログラムによって生成され
る画像データであり、画像データ403は画像投影装置
203に供給するために動画像表示プログラムによって
生成される画像データである。ここで、各々の該画像デ
ータによって表現される領域は、各々、ユーザに提示す
べき元画像データ400によって表現される領域の部分
領域となっており、各々の該部分領域は、あらかじめ決
められただけの幅で共通部分を持つようにする。これ
は、特開平9−326981号公報に記載の技術におけ
る画像データ生成方法と同様である。
【0037】ここで、画像データ401および画像デー
タ402および画像データ403は、すべて等しい解像
度の画像データ、例えば、縦640画素×横480画素
の画像データとして生成する。これらの画像を生成する
場合には、必ずしも画像データ400を生成する必要は
ない。例えば、「仮想世界の3次元モデルと視点デー
タ」のようなデータが与えられている場合には、該デー
タから直接透視変換により生成することができる。ま
た、実際に画像データ400を適当な解像度で生成して
からその部分領域を切り取るような場合に、補助記憶装
置の容量などにより画像データ400の解像度として十
分な解像度が得られない場合には、ニアレストネイバー
法やバイリニア法などによる補間を行えばよい。
【0038】以上第一の実施例によれば、複数の画像投
影装置を備え、各々の画像投影装置が担当する投影領域
内では映像の精細度が一様になるようにすることで、精
細度が異なる複数の映像表示領域を備える画像表示装置
においても、投影すべき画像を容易に生成できる。
【0039】さらに、画像投影装置の配置によって映像
の精細度を調整するようにすることで、映像の精細度を
連続的に調節できる。
【0040】また、担当する投影領域が隣接し、該投影
領域での映像の精細度が互いに異なるような画像投影装
置に関しては、各々の担当する投影領域が重なりを持つ
ように各々の画像投影装置を設置し、各々の画像投影装
置においてエッジブレンディング処理が施された映像を
投影することで、精細度が異なる複数の映像表示領域の
境界において精細度を滑らかに変化させることができ、
精細度の差を知覚することによる疑似輪郭の発生に伴う
映像の劣化を防ぐことができる。
【0041】さらに、画像投影装置に供給する画像の解
像度はすべての画像投影装置において同一とすること
で、各々の画像投影装置に画像を供給する画像生成装置
の負荷を略一致させることができる(一般に、生成する
画像の解像度が高くなるほど画像生成装置の負荷は増加
する)ため、画像生成装置が画像投影装置に画像を供給
する部分での同期処理が容易になる、乃至、同期精度を
上げることができる。また、映像の精細度が高い部分に
関しても、映像の精細度が低い部分と同程度の負荷で処
理することができるため、表示する動画像のフレームレ
ート(時間解像度)を高くすることができる。
【0042】なお、前記第一の実施例においては、複数
の画像投影装置から投影された映像がスクリーン上で滑
らかにつながって一つの大きな映像を成す技術として特
開平9−326981号公報に記載の技術を利用した
が、該公報に記載の技術を用いることは本発明の本質で
はなく、複数の画像投影装置から投影された映像がスク
リーン上で滑らかにつながって一つの大きな映像を成す
技術のうち、エッジブレンディング処理を本質的に含む
ような、任意の技術を用いることができる。すなわち、
例えば、エッジブレンディング処理を画像データに色変
調処理を施すことで実現するのではなく、画像投影装置
からの投影光に適切な影をつける等の光学的処理によっ
て実現しているものであってもよい。
【0043】以下、図5および図6を用いて本発明の第
二の実施例について詳細に説明する。図5および図6
は、本発明を複数のスクリーンを備える画像表示装置に
適用した場合の例である。
【0044】図5は、本発明の第二の実施例の概念図で
ある。
【0045】図5において、正面スクリーン501およ
び左側面スクリーン502および右側面スクリーン50
3はそれぞれ同じ大きさの背面投射型スクリーンであ
る。これらのスクリーンは、正面スクリーン501の左
側の辺と左側面スクリーン502の右側の辺が接するよ
うに、正面スクリーン501の右側の辺と右側面スクリ
ーン503の左側の辺とが接するように、それぞれ配置
され、ユーザ504に対して該3枚のスクリーンに囲ま
れた映像空間を提供する。
【0046】該映像空間においては、ユーザ504の視
野をできるだけ広く覆うことで臨場感を高めるために3
枚のスクリーンのそれぞれに映像を投影するが、このう
ち最も重要なのは一般に正面スクリーン501に表示さ
れる映像である。
【0047】図6は、本発明の第二の実施例における画
像表示装置の平面図である。
【0048】図6において、画像投影装置601はスク
リーン501に映像を表示するものである。同様に、画
像投影装置602はスクリーン502に、画像投影装置
603はスクリーン503に、映像を表示するものであ
る。ここで、各プロジェクタは、各々が担当するスクリ
ーンの全域に映像を投影することができるように設置す
るものとする。遮光板610および遮光板611は、各
々の前記画像投影装置からの投影光が各々の担当するス
クリーン以外のスクリーンに及ぶのを防止するために設
置するものである。
【0049】ここで、各画像投影装置から投影する画像
の解像度は、投影領域の重要度に基づいて決定する。例
えば、最も重要である正面スクリーン501に映像を表
示する画像投影装置601からは縦1024画素×横7
68画素の画像を、重要度の低い左側面スクリーン50
2および右側面スクリーン503に映像を表示する画像
投影装置602および画像投影装置603からは縦64
0画素×横480画素の画像を投影する。
【0050】なお、上記実施例においては正面スクリー
ン501の映像を1台の画像投影装置から高解像度の画
像を投影することで表示したが、これをさらに第一の実
施例の方法を用いて表示するようにすることも、もちろ
ん可能である。その場合、スクリーン毎に映像の精細度
を調節できるだけでなく、1つのスクリーンの内部にお
いても映像の精細度を調節することができる。
【0051】以上第二の実施例によれば、画像表示装置
が複数のスクリーンを備える場合に、映像の精細度が異
なる領域の境界をスクリーンの継目に一致させること
で、精細度が異なることによる疑似輪郭の発生による映
像劣化の効果が、スクリーンの継目による映像劣化の効
果により包含され、新たな映像劣化を引き起こすことな
く、映像表示領域のうち重要な部分だけに対して高精細
な映像を表示することができる。
【0052】なお、上記第一の実施例および第二の実施
例においては、ディジタル画像を表示することを前提に
説明をしたが、本発明で扱う対象はディジタル画像に限
るものではなく、NTSC信号などのアナログデータを
投影する場合にも使用できる。
【0053】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
複数の画像投影装置を備え、各々の画像投影装置が担当
する投影領域内では映像の精細度が一様になるようにす
ることで、精細度が異なる複数の映像表示領域を備える
画像表示装置においても、投影すべき画像を容易に生成
できる。
【0054】さらに、画像投影装置の配置によって映像
の精細度を調整するようにすることで、映像の精細度を
連続的に調節することができる。
【0055】さらに、担当する投影領域が隣接し、該投
影領域での映像の精細度が互いに異なるような画像投影
装置に関しては、各々の担当する投影領域が重なりを持
つように各々の画像投影装置を設置し、該画像投影装置
が投影する映像は色変調処理が行われたものとなるよう
にすることで、精細度が異なる複数の映像表示領域の境
界において精細度を滑らかに変化させることができ、精
細度の差を知覚することによる疑似輪郭の発生に伴う映
像の劣化を防ぐことができる。
【0056】さらに、画像投影装置に供給する画像の解
像度はすべての画像投影装置において同一とすること
で、各々の画像投影装置に画像を供給する画像生成装置
の負荷を略一致させることができ、画像生成装置が画像
投影装置に画像を供給する部分の同期をとる処理が容易
になる。さらに、映像の精細度が高い部分に関しても、
映像の精細度が低い部分と同程度の負荷で処理すること
ができるため、表示する動画像のフレームレート(時間
解像度)を高くすることができる。
【0057】また、複数のスクリーンを備える場合に
は、担当する投影領域が隣接し、該投影領域での映像の
精細度が互いに異なるような画像投影装置に関して、各
々の担当する投影領域の境界が、異なるスクリーン間の
継目位置と一致するように、各々の画像投影装置を設置
するようにすることで、精細度の差を知覚することによ
る疑似輪郭の発生による映像劣化の効果が、スクリーン
の継目による映像劣化の効果により包含され、新たな映
像劣化を引き起こすことなく、精細度が異なる複数の映
像表示領域を備えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例の概念図である。
【図2】本発明の第一の実施例における画像投影装置と
スクリーンの配置を示す図である。
【図3】本発明の第一の実施例における画像生成装置の
システムブロック図である。
【図4】本発明の第一の実施例における画像データ生成
方法を示す図である。
【図5】本発明の第二の実施例の概念図である。
【図6】本発明の第二の実施例における画像表示装置の
平面図である。
【符号の説明】
100・501・502・503…スクリーン、101
・102・103…投影領域、201・202・203
・601・602・603…画像投影装置、400・4
01・402・403…画像データ、610・611…
遮光板。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像中に少なくとも2種類の異なる精細
    度の映像領域を含むことを特徴とする画像表示装置にお
    いて、複数の画像投影装置を備え、該複数の画像投影装
    置は各々一様な精細度の映像を投影することを特徴とす
    る画像表示装置。
JP31635099A 1999-11-08 1999-11-08 画像表示装置 Pending JP2001136466A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31635099A JP2001136466A (ja) 1999-11-08 1999-11-08 画像表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31635099A JP2001136466A (ja) 1999-11-08 1999-11-08 画像表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001136466A true JP2001136466A (ja) 2001-05-18

Family

ID=18076138

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31635099A Pending JP2001136466A (ja) 1999-11-08 1999-11-08 画像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001136466A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005293197A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Sony Corp 画像処理装置及び方法、並びに画像表示システム
JP2007101829A (ja) * 2005-10-04 2007-04-19 Sony Corp 縦横比可変装置、プロジェクタ、画像表示装置及び画像表示方法
JP2007243712A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Sony Corp マルチプロジェクション画像の提示装置および提示方法
US7607779B2 (en) * 2005-03-28 2009-10-27 Seiko Epson Corporation Stereoscopic image display device and image display device
JP2012048066A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Toshiba Corp 映像表示装置
JP2014109696A (ja) * 2012-12-03 2014-06-12 Seiko Epson Corp マルチプロジェクションシステム
JP2016177084A (ja) * 2015-03-19 2016-10-06 株式会社デンソー 表示装置
JP2017003905A (ja) * 2015-06-15 2017-01-05 株式会社エクサ マルチディスプレイ装置
JP2020167614A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 株式会社スノーピークビジネスソリューションズ 遠隔コミュニケーション装置
JP2021085991A (ja) * 2019-11-27 2021-06-03 京セラ株式会社 ヘッドアップディスプレイシステム及び移動体
US11977226B2 (en) 2019-11-27 2024-05-07 Kyocera Corporation Head-up display system and movable body

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005293197A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Sony Corp 画像処理装置及び方法、並びに画像表示システム
JP4496823B2 (ja) * 2004-03-31 2010-07-07 ソニー株式会社 画像処理装置及び方法、並びに画像表示システム
US7607779B2 (en) * 2005-03-28 2009-10-27 Seiko Epson Corporation Stereoscopic image display device and image display device
JP2007101829A (ja) * 2005-10-04 2007-04-19 Sony Corp 縦横比可変装置、プロジェクタ、画像表示装置及び画像表示方法
JP2007243712A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Sony Corp マルチプロジェクション画像の提示装置および提示方法
JP4696979B2 (ja) * 2006-03-09 2011-06-08 ソニー株式会社 画像提示装置および画像提示方法
US8152312B2 (en) 2006-03-09 2012-04-10 Sony Corporation Apparatus and method that present projection image
JP2012048066A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Toshiba Corp 映像表示装置
JP2014109696A (ja) * 2012-12-03 2014-06-12 Seiko Epson Corp マルチプロジェクションシステム
JP2016177084A (ja) * 2015-03-19 2016-10-06 株式会社デンソー 表示装置
JP2017003905A (ja) * 2015-06-15 2017-01-05 株式会社エクサ マルチディスプレイ装置
JP2020167614A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 株式会社スノーピークビジネスソリューションズ 遠隔コミュニケーション装置
JP2021085991A (ja) * 2019-11-27 2021-06-03 京セラ株式会社 ヘッドアップディスプレイシステム及び移動体
WO2021106689A1 (ja) * 2019-11-27 2021-06-03 京セラ株式会社 ヘッドアップディスプレイシステム及び移動体
JP7332448B2 (ja) 2019-11-27 2023-08-23 京セラ株式会社 ヘッドアップディスプレイシステム及び移動体
US11881130B2 (en) 2019-11-27 2024-01-23 Kyocera Corporation Head-up display system and moving body
EP4067972A4 (en) * 2019-11-27 2024-02-14 Kyocera Corporation HEADUP DISPLAY SYSTEM AND MOVING BODY
US11977226B2 (en) 2019-11-27 2024-05-07 Kyocera Corporation Head-up display system and movable body

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3719317B2 (ja) 補間方法、補間回路、画像表示装置
EP1039749A1 (en) Multi-projection image display device
EP1058452B1 (en) Image processing device and image processing method
KR100760228B1 (ko) 표시장치 및 표시방법
JP4825561B2 (ja) 画像表示装置
US7618146B2 (en) Multiscreen display system, multiscreen display method, luminance correction method, and programs
US20030067587A1 (en) Multi-projection image display device
JP2002116500A (ja) 画像投影表示装置
KR20010085280A (ko) 투사형 표시장치
US20090033874A1 (en) System and method of projecting an image using a plurality of projectors
JPH10327373A (ja) 接眼映像表示装置
JP2017198742A (ja) 投影装置及びその制御方法、投影システム
JP7065458B2 (ja) 映像表示装置、および映像表示方法
JP2001136466A (ja) 画像表示装置
KR20130043300A (ko) 프로젝터를 통해 투사되는 영상을 보정하기 위한 장치 및 방법
JP3101521B2 (ja) 立体映像表示パネル及び立体映像表示装置
JP2001184040A (ja) 画像データ表示システム及び画像データ生成方法
JP6271837B2 (ja) 投影装置及びその制御方法
JP2006033672A (ja) 曲面マルチスクリーン投射方法及び曲面マルチスクリーン投射装置
JP2004356919A (ja) プロジェクタ、プログラムおよび記録媒体
JP6635748B2 (ja) 表示装置、表示装置の制御方法及びプログラム
JP2006109168A (ja) 画像表示システム
JP2003143621A (ja) 色むら及び輝度むら補正回路付プロジェクタ
JP4355508B2 (ja) ドームスクリーンにおけるビデオ画像投映装置
JP3740487B1 (ja) 表示装置および表示方法