JP2018200384A - 虚像表示装置 - Google Patents

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【課題】提示する虚像の視認性を向上させる。【解決手段】虚像表示装置10は、第1表示素子28を用いて生成される第1画像表示光L1を投射する投射部12と、第1画像表示光L1に基づく実像が結像する透過型スクリーン32と、透過型スクリーン32を透過した第1画像表示光L1を変調して第2画像表示光L2を生成する透過型の第2表示素子34とを含む中間像形成部14と、第2画像表示光L2を虚像提示面に向けて反射させる投射鏡16と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、虚像表示装置に関する。
近年、車両用表示装置としてヘッドアップディスプレイが用いられることがある。ヘッドアップディスプレイは、画像表示光を車両のウィンドシールドなどに投射し、画像表示光に基づく虚像を車外の風景に重畳して表示する。画像表示光は、スクリーンに結像され、スクリーン上の画像が虚像として提示される。太陽光などの外来光がスクリーンに入射し、スクリーンからの戻り光が生じると、提示される虚像のコントラストが低下しうる。スクリーンからの外来光の戻りを低減するため、透過型スクリーンに波長板および偏光板が組み合わせて用いられる(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−26245号公報
外来光が入射する環境下であっても、コントラストのより高い虚像を提示できることが好ましい。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、提示する虚像の視認性を向上させる技術を提供することを目的とする。
本発明のある態様の虚像表示装置は、第1表示素子を用いて生成される第1画像表示光を投射する投射部と、第1画像表示光に基づく実像が結像する透過型スクリーンと、透過型スクリーンを透過した第1画像表示光を変調して第2画像表示光を生成する透過型の第2表示素子と、を含む中間像形成部と、第2画像表示光を虚像提示面に向けて反射させる投射鏡と、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、提示する虚像の視認性を向上させることができる。
実施の形態に係る虚像表示装置の構成を模式的に示す図である。 図1の虚像表示装置の内部構成を詳細に示す図である。 図3(a)および(b)は、第1表示素子および第2表示素子の表示例を模式的に示す図である。 ユーザに提示される虚像の表示例を模式的に示す図である。 実施の形態に係る中間像形成部による外来光の反射低減効果を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。かかる実施の形態に示す具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、実施の形態に係る虚像表示装置10の設置態様を模式的に示す図である。本実施の形態では、移動体の一例である車両60のダッシュボード内に虚像表示装置10が設置される。虚像表示装置10は、いわゆるヘッドアップディスプレイ装置である。虚像表示装置10は、虚像提示面であるウインドシールド62に画像表示光を投射し、車両60の進行方向(図1の左方向)の前方に虚像50を提示する。運転者などのユーザEは、ウインドシールド62を介して現実の風景に重畳される虚像50を視認できる。そのため、ユーザEは、車両の走行中に視線をほとんど動かすことなく虚像50に示される情報を得ることができる。
虚像表示装置10は、投射部12と、中間像形成部14と、投射鏡16と、制御部40とを備える。投射部12は、第1表示素子を用いて第1画像表示光を生成し、生成した第1画像表示光を中間像形成部14に向けて投射する。中間像形成部14は、第1画像表示光に基づく実像が結像する結像面である。中間像形成部14は、透過型の第2表示素子を含み、第1画像表示光を変調して第2画像表示光を生成する。
投射鏡16は、中間像形成部14から出射される第2画像表示光をウインドシールド62に向けて反射させる。投射鏡16は、例えば凹面鏡であり、中間像形成部14の実像を拡大してユーザEに提示する。ユーザEは、中間像形成部14に結像する実像を虚像50として視認する。投射鏡16は、第2画像表示光の反射方向が可変となるように構成されてもよく、向きを変えるための駆動機構と接続されてもよい。
制御部40は、表示用画像を生成し、表示用画像に対応する虚像50が提示されるように投射部12、中間像形成部14および投射鏡16を動作させる。制御部40は、外部装置64と接続されており、外部装置64からの情報に基づいて表示用画像を生成する。
外部装置64は、虚像50として表示される画像の元データを生成する装置である。外部装置64は、例えば、車両60の電子制御ユニット(ECU;Electronic Control Unit)や、ナビゲーション装置、携帯電話やスマートフォン、タブレットといったモバイル装置などである。外部装置64は、虚像50の表示に必要な画像データ、画像データの内容や種別を示す情報、車両60の速度や現在位置といった車両60に関する情報を制御部40に送信する。
図2は、虚像表示装置10の内部構成を詳細に示す図である。投射部12は、照明部18、反射鏡25、フィールドレンズ26、偏光ビームスプリッタ27、第1表示素子28、検光子29および投射レンズ30を含む。照明部18は、光源20、コリメートレンズ21、フィルタ22、偏光子23、フライアイレンズ24を含む。
光源20は、白色光を出力するためのLED(Light Emitting Diode)やLD(Laser Diode)などの発光素子である。コリメートレンズ21は、光源20の出力光を平行光に変換する。フィルタ22は、コリメートレンズ21からの平行光に含まれる可視光以外の成分、例えば、紫外光や赤外光を除去する。偏光子23は、フィルタ22を透過した光を直線偏光にする。フライアイレンズ24は、偏光子23を透過した光の照度分布を均一化する。これらの光学素子により、照明光L0が生成される。
照明部18の構成は図示するものに限られず、適切な照明光L0を生成できる限りにおいて他の構成で実現されてもよい。例えば、白色光を出力する単一の発光素子を用いる代わりに、赤色光、緑色光および青色光のそれぞれを出力する複数の発光素子を用いてもよい。この場合、複数の発光素子のそれぞれについて、コリメートレンズ、フィルタ、偏光子、フライアイレンズが設けられてもよい。また、発光素子からの出力光を整えるため、ライトトンネル、フレネルレンズ、光拡散板などの他の光学素子を用いてもよい。
照明部18から出力される照明光L0は、反射鏡25、フィールドレンズ26および偏光ビームスプリッタ27を経て第1表示素子28に向かう。フィールドレンズ26は、照明光L0を第1表示素子28に集光させる。第1表示素子28は、照明光L0を変調して第1画像表示光L1を生成する。第1表示素子28からの第1画像表示光L1は、偏光ビームスプリッタ27で反射され、検光子29を経て投射レンズ30により中間像形成部14に向けて投射される。
第1表示素子28は、反射型の表示デバイスであり、例えば、反射型液晶表示パネルであるLCOS(Liquid crystal on silicon)である。第1表示素子28は、DMD(Digital Micromirror Device)や、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)等であってもよい。第1表示素子28として、TFT(Thin Film Transistor)液晶表示パネルなどの透過型表示素子を用いてもよい。
中間像形成部14は、透過型スクリーン32および第2表示素子34を含む。照明部18からの第1画像表示光L1は、まず透過型スクリーン32に入射し、つづいて第2表示素子34に入射する。透過型スクリーン32は、第1画像表示光L1を所定の配光角で拡散させる。透過型スクリーン32として、表面に微細な凹凸を設けた拡散板や、直径数十ミクロン程度のビーズ拡散材を分布させた拡散フィルムなどを用いることができる。透過型スクリーン32は、マイクロレンズアレイであってもよい。
第2表示素子34は、透過型スクリーン32を透過して拡散された第1画像表示光L1を変調して第2画像表示光L2を生成する。第2表示素子34は、透過型の表示素子であり、例えばTFT液晶表示パネルである。第2表示素子34は、透過型スクリーン32に隣接して設けられることが好ましく、例えば、透過型スクリーン32および第2表示素子34が積層されるように設けられる。
透過型スクリーン32は、第2表示素子34の第1画像表示光L1が入射する側に配置され、例えば、第2表示素子34の第1画像表示光L1が入射する入射面と接するように配置される。したがって、投射レンズ30から出射される第1画像表示光L1は、透過型スクリーン32を透過した後に第2表示素子34によって変調される。透過型スクリーン32および第2表示素子34は、互いに接して実質的に距離が0mmとなるように設けられる好ましいが、第2表示素子34の入射面と透過型スクリーン32とが離れていてもよい。第2表示素子34の入射面と透過型スクリーン32とが離れている場合には、両者の距離は10mm以下であることが好ましい。
中間像形成部14は、中間像形成部14から出射する第2画像表示光L2の光軸に対して傾斜するように設けられる。具体的には、投射鏡16に入射する第2画像表示光L2の入射光軸B1と、投射鏡16にて反射して出射する出射光軸B2との双方に直交する基準軸B3まわりに回転する方向に傾斜している。基準軸B3の方向は、例えば、図2の紙面に直交する方向である。中間像形成部14の傾斜角θは、特に限られないが、例えば、5度〜15度程度である。中間像形成部14を傾斜させることにより、第2画像表示光L2の光軸B1,B2に沿って入射する外来光が中間像形成部14の表面で鏡面反射され、第2画像表示光L2と同様の光路を辿ってユーザEに到達するのを抑制できる。
中間像形成部14は、入射光軸B1と出射光軸B2の双方に直交する基準軸B3まわりに左回転方向に傾斜させてもよいし、右回転方向に傾斜させてもよい。図示する例では、中間像形成部14を基準軸B3まわりに左回転方向に傾斜させることが好ましい。中間像形成部14を左回転方向に傾斜させることにより、第2画像表示光L2の光軸B1,B2に沿って入射した外来光を図2の紙面における下方に向けて反射させることができ、外来光による影響をより少なくすることができる。
第1表示素子28および第2表示素子34は、制御部40から送信される画像信号に基づいて動作する。本実施の形態において、第1表示素子28および第2表示素子34のそれぞれには異なる種類の画像信号が送信される。例えば、第1表示素子28には表示用画像に対応する輝度信号が送信され、第2表示素子34には表示用画像に対応する色度信号が送信される。この場合、白色の照明光L0は、第1表示素子28において輝度変調され、さらに第2表示素子34において色度変調される。その結果、モノクロの第1画像表示光L1と、カラーの第2画像表示光L2が生成される。本実施の形態では、二つの表示素子を光路に沿って直列的に配置し、二つの表示素子による変調を組み合わせることで最終的な画像表示光を生成する。
制御部40は、表示用画像に基づいて、第1表示素子28に送信する第1画像信号と、第2表示素子34に送信する第2画像信号とを生成する。制御部40は、例えば、カラーの表示用画像に対して所定の画像処理を施すことにより、輝度画像および色度画像を生成し、輝度画像に基づく第1画像信号と、色度画像に基づく第2画像信号とを生成する。制御部40は、第1表示素子28および第2表示素子34の画素数が異なる場合には、各表示素子の画素数に対応した画像信号を生成する。
図3(a)および(b)は、第1表示素子28および第2表示素子34の表示例を模式的に示す図である。図3(a)は、第1表示素子28の表示例であり、表示用画像に対応する輝度画像またはモノクロ画像を示す。第1表示素子28では、虚像50として表示すべき文字や図形部分の輝度が高く、それ以外の背景部分の輝度が低くなるように表示される。第1表示素子28は、二階調の白黒画像を表示してもよく、文字や図形部分が最大輝度の白色となり、背景部分が最小輝度の黒色となるように表示してもよい。第1表示素子28は、白黒画像ではなく、複数階調のグレースケール画像を表示してもよい。
図3(b)は、第2表示素子34の表示例であり、表示用画像に対応する色度画像またはカラー画像を示す。第2表示素子34では、虚像50として表示すべき文字や図形等の種類に応じて表示色が異なるように表示される。例えば、速度表示の文字は白色で表示され、路面標示のガイド線などが白色や黄色で表示され、進路を案内する矢印が緑色で表示される。その他、道路標識を示すアイコン等が実際の道路標識と同等の色彩(白、赤、緑、青、黄色等)で表示される。第2表示素子34は、実質的に色度のみを変調してもよいし、色度と輝度の双方を変調してもよい。
図4は、ユーザEに提示される虚像50の表示例を模式的に示す図である。ユーザEに提示される第2画像表示光L2は、第1表示素子28および第2表示素子34の双方に変調されているため、図3(a)の画像上に図3(b)の画像を重畳させたような表示となる。本実施の形態では、二つの表示素子を光路上に直列的に配置させるため、表示される虚像50のコントラスト比を高めることができる。一般的な液晶表示素子の場合、黒色部分と白色部分のコントラスト比が1/1,000程度であることから、二つの表示素子を組み合わせることで1/100,000〜1/1,000,000程度のコントラスト比を実現できる。これにより、視認性のより高い虚像50を提示できる。
第1表示素子28は、上述のようにモノクロ画像ないしグレースケール画像を表示するため、カラーフィルタ等を備えない単色用の表示素子であってもよい。また、最終的な表示光の解像度は第2表示素子34の性能により決められるため、第1表示素子28は相対的に画素数ないし精細度の低い表示デバイスであってもよい。一方、第2表示素子34は、上述のようにカラー画像を表示するため、カラーフィルタ等を備えるカラーの表示素子である必要がある。第2表示素子34は、表示する虚像50の解像度に応じて高精細な表示デバイスであることが好ましい。
図3(a)に示す第1表示素子28の表示画像は、図3(b)に示す第2表示素子34の表示画像に比べて文字や図形等の輪郭が太くなるように構成されてもよい。例えば、第1表示素子28にて高輝度に表示される部分が第2表示素子34にて高輝度に表示される部分より広くなるように第1表示素子28と第2表示素子34の表示用画像が生成されてもよい。これにより、透過型スクリーン32の面内での第1画像表示光L1の結像位置と、第2表示素子34の表示位置とが多少ずれたとしても、第2表示素子34の高輝度表示部分に高輝度の第1画像表示光L1を確実に投射することができる。その結果、車両60の振動等により表示位置にずれが生じるような場合であっても、位置ずれによる表示品位の劣化を緩和できる。
上述の文字や図形の輪郭の太さが異なる画像は、元の表示用画像に所定の画像処理を施すことにより生成してもよい。例えば、元の表示用画像に対して画素密度変換処理を施すことにより生成されてもよい。その他、輪郭線を抽出して輪郭線を太くするようなフィルタ処理を施すことにより生成されてもよい。また、元の表示用画像を変換して第1表示素子28および第2表示素子34のそれぞれの表示用画像を生成するのではなく、制御部40がそれぞれの表示用画像を別々に生成するようにしてもよい。
図5は、実施の形態に係る中間像形成部14による外来光の反射低減効果を模式的に示す図である。図示される第2表示素子34は、透過型の液晶表示パネルであり、第1偏光板36と、液晶層37と、第2偏光板38とを有する。第1偏光板36は、図5の紙面に平行な偏光成分を透過し、第2偏光板38は、図5の紙面に直交する偏光成分を透過する。液晶層37は、画素毎の印加電圧に応じて透過光の偏光を回転させ、第2表示素子34を透過する光を変調する。図5では、中間像形成部14の透過光の偏光方向(紙面に直交または平行)を例示している。
図5では、高輝度の画素に対応する第1画素37aと、低輝度の画素に対応する第2画素37bとを例示し、輝度の異なる画素37a,37bを透過する画像表示光および外来光を模式的に示している。第1画素37aに入射する第1画像表示光L1aは、透過型スクリーン32にて拡散され、第1偏光板36を透過し、液晶層37にて偏光方向が回転する。その結果、入射光の大部分が第2偏光板38を透過し、高輝度の第2画像表示光L2aが出射される。一方、第2画素37bに入射する第1画像表示光L1bは、液晶層37にて偏光方向が回転しないため、入射光の大部分が第2偏光板38により遮断される。その結果、低輝度の第2画像表示光L2bが出射される。
太陽光などの外来光S1a,S1bは、第1画像表示光L1a,L1bとは反対側から中間像形成部14に入射する。第1画素37aに入射する外来光S1aは、第2偏光板38に入射し、紙面に直交する偏光成分のみが第2偏光板38を透過する。つづいて、液晶層37にて偏光方向が回転し、第2偏光板38を透過した外来光の大部分が第1偏光板36を透過し、透過型スクリーン32に入射する。透過型スクリーン32での散乱光の一部は、第2表示素子34側に戻り、第2表示素子34を透過して戻り光S2aとして出射する。第1画素37aに入射する外来光S1aは、第2偏光板38により一部の偏光成分が遮断され、第2表示素子34の往復による二回の変調を受けるため、第2表示素子34が設けられない場合と比較して戻り光S2aの強度が小さくなる。
第2画素37bに入射する外来光S1bは、第2偏光板38を紙面に直交する偏光成分が透過した後、液晶層37にて偏光方向が回転しないため、第2偏光板38を透過した外来光の大部分が第1偏光板36により遮断される。したがって、第2画素37bを透過して透過型スクリーン32に到達する外来光の成分は非常に僅かである。その後、透過型スクリーン32にて散乱されて第2表示素子34側に戻る成分があったとしても、第2表示素子34を再度通過する際にその大部分が遮断される。その結果、第2画素37bから出射する戻り光S2bの強度は、無視できる程度に小さい。
以上より、本実施の形態に係る中間像形成部14によれば、中間像形成部14にて生じる外来光の戻り光S2a,S2bに対して、画像表示光と同様の強度変調を施すことができる。そのため、外来光の入射に起因する虚像50のコントラスト低下を抑制できる。特に、低輝度の画素(例えば、第2画素37b)において外来光の戻り光S2bのほとんどを遮断できるため、黒色として表示すべき箇所が明るく見えてしまう「黒浮き」の発生を好適に防ぐことができる。また、カラー表示される高輝度の画素(例えば、第1画素37a)についても、外来光の戻り光S2aに対して往復二回の変調を施すことができるため、表示光と同様の表示色を持つ戻り光S2aを出射させることができる。これにより、外来光が混合することによる表示色の変化を好適に防ぐことができる。さらに、特定の状況下では、外来光の一部を第2表示素子34のバックライトとして利用することができるため、虚像50の見かけ上の輝度を向上させることができる。したがって、本実施の形態によれば、提示される虚像50のコントラスト比を高め、虚像50の視認性を向上させることができる。
以上、本発明を上述の実施の形態を参照して説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、各表示例に示す構成を適宜組み合わせたものや置換したものについても本発明に含まれるものである。
上述の実施の形態では、第1表示素子28にてモノクロ変調し、第2表示素子34にてカラー変調する場合について示した。変形例では、第1表示素子28にてカラー変調し、第2表示素子34にてモノクロ変調するようにしてもよいし、第1表示素子28および第2表示素子34の双方にてカラー変調するようにしてもよい。また、モノクロの虚像を提示する場合には、第1表示素子28と第2表示素子34の双方でモノクロ変調するようにしてもよい。
上述の実施の形態では、投射部12に一つの第1表示素子28が設けられる場合について示した。変形例においては、投射部12からカラーの第1画像表示光L1が投射させるため、複数の第1表示素子を用いるようにしてもよい。例えば、赤色、緑色、青色のそれぞれを変調するための複数の第1表示素子が用いられてもよい。
10…虚像表示装置、12…投射部、14…中間像形成部、16…投射鏡、28…第1表示素子、32…透過型スクリーン、34…第2表示素子、50…虚像、L1…第1画像表示光、L2…第2画像表示光。

Claims (8)

  1. 第1表示素子を用いて生成される第1画像表示光を投射する投射部と、
    前記第1画像表示光に基づく実像が結像する透過型スクリーンと、前記透過型スクリーンを透過した第1画像表示光を変調して第2画像表示光を生成する透過型の第2表示素子と、を含む中間像形成部と、
    前記第2画像表示光を虚像提示面に向けて反射させる投射鏡と、を備えることを特徴とする虚像表示装置。
  2. 前記透過型スクリーンは、前記第2表示素子の前記第1画像表示光の入射側に隣接して設けられることを特徴とする請求項1に記載の虚像表示装置。
  3. 前記中間像形成部は、前記第2画像表示光の光軸に対して傾斜していることを特徴とする請求項1または2に記載の虚像表示装置。
  4. 前記中間像形成部は、前記投射鏡に入射する第2画像表示光の入射光軸と、前記投射鏡にて反射して出射する第2画像表示光の出射光軸との双方に直交する基準軸まわりに回転する方向に傾斜していることを特徴とする請求項3に記載の虚像表示装置。
  5. 前記第1画像表示光は、モノクロの画像表示光であり、前記第2画像表示光は、カラーの画像表示光であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  6. 前記第1画像表示光および前記第2画像表示光のいずれもカラーの画像表示光であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  7. 前記第1表示素子および前記第2表示素子の一方は、表示用画像に対応した輝度信号に基づいて作動し、前記第1表示素子および前記第2表示素子の他方は、表示用画像に対応した色度信号に基づいて作動することを特徴とする請求項5または6に記載の虚像表示装置。
  8. 前記第1表示素子および前記第2表示素子のうちカラー変調する一方の表示素子は、前記第1表示素子および第2表示素子のうちモノクロ変調する他方の表示素子より高精細であることを特徴とする請求項5から7のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
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