JP2010097056A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的低コストで高解像度表示と同等の機能を実現でき、また、全体を見る場合には画面から離れ、詳細を見る場合には画面に近づくという人間の自然な動作に対応させた表示を行うことが可能な表示装置を提供する。
【解決手段】第1の光変調手段によって投射した第1の画面に対し、第2の光変調手段によって前記第1の画面より小さい第2の画面を重畳投射する表示装置であって、前記第1の光変調手段の解像度に応じて入力画像データの解像度を変換して前記第1の光変調手段の制御用画像データとする第1の画像変換手段と、前記入力画像データの中から前記第2の光変調手段の解像度に対応する範囲に含まれるデータを抽出して前記第2の光変調手段の制御用画像データとする第2の画像変換手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置に関し、特に第1の光変調手段によって投射した第1の画面に対し、第2の光変調手段によって前記第1の画面より小さい第2の画面を重畳投射する表示装置に関する。
従来から、CADやシミュレーション等を活用する作業においては、図面等の表示画像の全体像を確認しながら部分的な画像の詳細を確認する場面が多く、例えばXGA程度の汎用的な画素数のディスプレイを使用する場合には、表示画像のズームアップとズームアウトを繰り返す必要があり、作業効率の低下を招いていた。また、部分的な画像の詳細を確認するためにズームアップした場合、全体像が見えなくなるため、その全体像における部分画像の位置関係を把握することが困難であった。
このような問題に対しては、入力される高画素数映像信号に応じて画素単位で表示可能な高精細ディスプレイを使用することが望ましい。さらに、詳細画像の確認を行うために、画素自体が視認可能な程度の大きさであることが望ましく、その点において、ある程度表示画面が大きいプロジェクタは最適な表示装置の1つである。ところが、高画素数の映像信号をそのまま表示するためには、入力映像信号に対応したライトバルブ(例えば液晶ライトバルブ)を備えたプロジェクタが必要となり、装置コストの増大を招くことになる。
一方、画面が大きいディスプレイでは、全体像を見るには視野角を広げるために、ある程度ディスプレイから離れ、また詳細部分を見るには視力による分解能の制約があるため、ある程度ディスプレイに近づいて見ることが自然なユーザの動作となる。
そこで、下記特許文献1には、全体表示画面の中に部分的に詳細な情報を表す画面を重畳投射することにより、高精細ディスプレイを使用しなくても部分的な詳細を確認することの可能なプロジェクタが開示されている。また、下記特許文献2及び3には、ユーザの画面に対する観察距離に応じて表示解像度を可変する技術が開示されている。例えば、特許文献2の技術は、観察者と画面との距離をリモコンで検出し、距離が遠い場合には表示画像を拡大する一方、距離が近い場合には表示画像を縮小することにより、見かけ上の解像度を一定に保つものである。特許文献3の技術は、観察距離に応じてズームレンズを制御することで、常に観察者が識別可能な最大解像度で画面の全情報を表示するものである。
特開2004−70257号公報 特開2000−276123号公報 特開2007−65542号公報
上記特許文献1では、部分的な詳細画像の表示を行う局所投射プロジェクタの表示するサイズや表示位置の制御等についての詳細が一切開示されておらず、上記のような課題に対しては不十分であった。また、特許文献2及び3のいずれにおいても、観察距離に対応して物体の大きさが変化してしまうために、上記のように表示された物体の大きさは変わることなく、詳細を確認するために近づいて見るという自然な動作にはなじまないものであった。さらに、観察距離が遠くなると表示されている物体が大きくなり、近づくと小さくなるというように、詳細を見るために近づくという動作とは逆に作用してしまい、CADやシミュレーション等には適していなかった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、比較的低コストで高解像度表示と同等の機能を実現でき、また、全体を見る場合には画面から離れ、詳細を見る場合には画面に近づくという人間の自然な動作に対応させた表示を行うことが可能な表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る表示装置は、第1の光変調手段によって投射した第1の画面に対し、第2の光変調手段によって前記第1の画面より小さい第2の画面を重畳投射する表示装置であって、前記第1の光変調手段の解像度に応じて入力画像データの解像度を変換して前記第1の光変調手段の制御用画像データとする第1の画像変換手段と、前記入力画像データの中から前記第2の光変調手段の解像度に対応する範囲に含まれるデータを抽出して前記第2の光変調手段の制御用画像データとする第2の画像変換手段とを備えることを特徴とする。
このような特徴を有する表示装置によれば、第2の画面を高解像度(入力画像データの解像度)で表示し、第1の画面を低解像度(第1の光変調手段の解像度)で表示することができる。つまり、CADやシミュレーション等を活用する作業において、部分的な詳細情報は高解像度の第2の画面によって表示し、全体像は低解像度の第1の画面によって表示しても十分である場合が多いため、従来のように全体像を高い解像度で表示する場合と比べて、比較的低コストで所望の特性を実現することができる。また、全体を一度に観察しようとする場合には画面から離れるので、人間の視力からも詳細な部分は見えなくても十分であり、詳細な部分を観察する場合には画面に近づくので、人間の視界から一度に見える範囲は限られたものになるため、部分的に詳細な表示(高解像度表示)ができれば十分である。
また、本発明に係る表示装置は、第1の光変調手段によって投射した第1の画面に対し、第2の光変調手段によって前記第1の画面より小さい第2の画面を重畳投射する表示装置であって、前記第1の光変調手段の解像度に応じて入力画像データの解像度を変換して前記第1の光変調手段の制御用画像データとする第1の画像変換手段と、前記第2の画面の大きさを指定するための画面サイズパラメータを生成する画面サイズパラメータ生成手段と、前記画面サイズパラメータを基に前記第2の光変調手段の後段に設置された投射レンズのズーム比を設定するズーム比設定手段と、前記画面サイズパラメータを基に入力画像データの中から抽出すべきデータの範囲を指定するための抽出範囲パラメータを設定する抽出範囲設定手段と、前記入力画像データの中から前記抽出範囲パラメータにて指定される抽出範囲に含まれるデータを抽出すると共に、該抽出範囲と前記第2の光変調手段の解像度との関係から必要に応じて抽出データの解像度を変換して前記第2の光変調手段の制御用画像データとする第2の画像変換手段と、前記ズーム比設定手段によって設定されたズーム比に応じて前記投射レンズのズーム動作を制御するズーム制御手段とを備えることを特徴とする。
このような特徴を有する表示装置によれば、画面サイズパラメータの値によって第2の画面の大きさを任意に制御することができ、その大きさに応じて第2の画面の解像度も自動的に調整することができる。つまり、観察者が画面に近い位置にいる場合には画面サイズパラメータによって第2の画面を小さくし、また、観察者が画面から遠い位置にいる場合には第2の画面を大きくすることにより、全体を見る場合には画面から離れ、詳細を見る場合には画面に近づくという人間の自然な動作に対応させた表示を行うことができる。
また、上述した表示装置において、画面サイズパラメータ生成手段は、前記第2の画面内に表示される像の大きさが第2の画面の大きさに関わらず一定となるように前記画面サイズパラメータを設定することが好ましい。
これにより、第2の画面の大きさを変える場合に、第1の画面と第2の画面とに表示される像の大きさにずれが生じることを防ぎ、観察者に違和感を与えることのない表示を行うことができる。
また、上述した表示装置において、第1及び第2の画面の投射面から観察者までの観察距離を測定する観察距離測定手段を備え、画面サイズパラメータ生成手段は、前記観察距離測定手段による観察距離の測定結果を基に画面サイズパラメータを生成することが好ましい。
これにより、画面に対する観察者の観察距離に応じて自動的に第2の画面の大きさを制御することができる。つまり、観察者が画面に近い位置にいる場合には自動的に第2の画面を小さくし、また、観察者が画面から遠い位置にいる場合には自動的に第2の画面を大きくすることにより、人間の自然な動作に対応させた表示を行うことができる。
また、上述した表示装置において、画面サイズパラメータを基に第2の画面の画質を制御するための画質制御パラメータを設定する画質設定手段と、画質制御パラメータに応じて前記第2の解像度変換手段から得られる第2の光変調手段の制御用画像データに画質調整処理を施す画質調整手段とを備えることが好ましい。
より詳しくは、第2の画面の明るさを制御するための画質制御パラメータを設定することが好ましい。
これにより、第2の画面の大きさに応じて第2の画面の画質を自動的に調整することができる。特に、画質を決定付ける重要な要素である明るさを自動的に調整することにより、第2の画面の画質の向上を図ることができる。
また、本発明に係る表示装置は、第1の光変調手段によって投射した第1の画面に対し、第2の光変調手段によって前記第1の画面より小さい第2の画面を重畳投射する表示装置であって、前記第1の光変調手段の解像度に応じて入力画像データの解像度を変換して前記第1の光変調手段の制御用画像データとする第1の画像変換手段と、前記第2の画面の表示位置を指定するための表示位置パラメータを生成する表示位置パラメータ生成手段と、前記入力画像データの中から抽出すべきデータの範囲を指定するための抽出範囲パラメータを設定する抽出範囲設定手段と、前記表示位置パラメータを基に前記抽出範囲パラメータにて指定される前記抽出範囲の位置を移動させると共に、前記入力画像データの中から移動後の抽出範囲に含まれるデータを抽出して前記第2の光変調手段の制御用画像データとする第2の画像変換手段と、前記表示位置パラメータを基に前記第2の画面の表示位置を制御する表示位置制御手段とを備えることを特徴とする。
このような特徴を有する表示装置によれば、表示位置パラメータの値によって第2の画面の表示位置を任意に制御することができるため、観察者は所望の確認部分を高解像度の第2の画面で自由に表示することができ、作業効率の向上を図ることができる。
また、上述した表示装置において、前記第1及び第2の画面の投射面に平行する面内における観察者の観察位置を検出する観察位置検出手段を備え、前記表示位置パラメータ生成手段は、前記観察位置検出手段による観察位置検出結果を基に前記表示位置パラメータを生成することが好ましい。
これにより、画面に対する観察者の観察位置に応じて自動的に第2の画面の表示位置を制御することができ、作業効率の向上に寄与する。
また、上述した表示装置において、前記第2の画面の大きさを指定するための画面サイズパラメータを生成する画面サイズパラメータ生成手段と、前記画面サイズパラメータを基に前記第2の光変調手段の後段に設置された投射レンズのズーム比を設定するズーム比設定手段と、前記ズーム比設定手段によって設定されたズーム比に応じて前記投射レンズのズーム動作を制御するズーム制御手段と、を備え、前記抽出範囲設定手段は、前記画面サイズパラメータを基に前記抽出範囲パラメータを設定し、前記第2の画像変換手段は、前記抽出範囲パラメータにて指定される抽出範囲と前記第2の光変調手段の解像度との関係から必要に応じて抽出データの解像度を変換して前記第2の光変調手段の制御用画像データとすることが好ましい。
これによると、第2の画面の表示位置を任意に制御可能であるだけでなく、画面サイズパラメータの値によって第2の画面の大きさを任意に制御することができ、その大きさに応じて第2の画面の解像度も自動的に調整することができる。
また、本発明に係る表示装置は、第1の光変調手段によって投射した第1の画面に対し、第2の光変調手段によって前記第1の画面より小さい第2の画面を重畳投射する表示装置であって、前記第1の光変調手段の解像度に応じて入力画像データの解像度を変換して前記第1の光変調手段の制御用画像データとする第1の画像変換手段と、入力画像データのコンテンツの特性を解析するコンテンツ解析手段と、前記コンテンツ解析手段によるコンテンツの特性の解析結果を基に観察者の観察位置を決定する観察情報決定手段と、前記観察情報決定手段によって決定された観察位置を基に前記第2の画面の表示位置を指定するための表示位置パラメータを生成する表示位置パラメータ生成手段と、前記入力画像データの中から抽出すべきデータの範囲を指定するための抽出範囲パラメータを設定する抽出範囲設定手段と、前記表示位置パラメータを基に前記抽出範囲パラメータにて指定される前記抽出範囲の位置を移動させると共に、前記入力画像データの中から移動後の抽出範囲に含まれるデータを抽出して前記第2の光変調手段の制御用画像データとする第2の画像変換手段と、前記表示位置パラメータを基に前記第2の画面の表示位置を制御する表示位置制御手段とを備えることを特徴とする。
このような特徴を有する表示装置によると、入力画像データのコンテンツの特性に応じて自動的に第2の画面の表示位置を制御することが可能となる。
また、上述した表示装置において、前記観察情報決定手段は、コンテンツの特性の解析結果を基に観察者の観察位置に加えて観察距離を決定し、前記観察情報決定手段によって決定された観察距離を基に第2の画面の大きさを指定するための画面サイズパラメータを生成する画面サイズパラメータ生成手段と、前記画面サイズパラメータを基に前記第2の光変調手段の後段に設置された投射レンズのズーム比を設定するズーム比設定手段と、前記ズーム比設定手段によって設定されたズーム比に応じて前記投射レンズのズーム動作を制御するズーム制御手段と、を備え、前記抽出範囲設定手段は、前記画面サイズパラメータを基に前記抽出範囲パラメータを設定し、前記第2の画像変換手段は、前記抽出範囲パラメータにて指定される抽出範囲と前記第2の光変調手段の解像度との関係から必要に応じて抽出データの解像度を変換して前記第2の光変調手段の制御用画像データとすることが好ましい。
これによると、入力画像データのコンテンツの特性に応じて自動的に第2の画面の表示位置を制御可能であるだけでなく、第2の画面の大きさを任意に制御することができ、その大きさに応じて第2の画面の解像度も自動的に調整することができる。
また、上述した表示装置において、前記第1の画面と前記第2の画面とが重なる領域では、前記第1の光変調手段による投射光の投射を行わないように制御するためのブランキング制御手段を備えることが好ましい。
これによると、第1の画面及び第2の画面の表示位置関係がわずかにずれた場合でも、重要な情報を表示している第2の画面と周囲の第1の画面とが重なることはなく、投射画像の解像度の低下を回避することができる。
また、上述した表示装置において、前記第1の光変調手段と前記第2の光変調手段とは同一の解像度であることが好ましい。
これによると、同じ解像度の光変調手段を用いることができるため、共通の機種を使用することができ、保守用の機材を準備する場合にも同じ機種の1台を確保しておけば良いため、メンテナンス費用の低減を図ることができる。
さらに、上述した表示装置において、前記第1の光変調手段及び前記第2の光変調手段の解像度は、入力画像データの解像度より低いことが好ましい。
これにより、比較的低コストで高解像度表示と同等の機能を実現できるという効果が顕著となる。
以下、本発明に係る表示装置の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
〔第1実施形態〕
まず、本発明に係る表示装置の第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態における表示装置1の構成概略図である。この図1に示すように、本表示装置1は、A/Dコンバータ10、画像メモリ11、第1の解像度変換回路12、第2の解像度変換回路13、第1の画像バッファ14、第2の画像バッファ15、第1の出力回路16、第2の出力回路17、第1のプロジェクタ18及び第2のプロジェクタ19から構成されている。
このように構成された表示装置1は、コンピュータPCから入力される映像信号に応じた画像をスクリーンSC上に投射表示するものである。コンピュータPCは、パーソナルコンピュータやDVDプレイヤー等の映像信号を処理可能なコンピュータである。また、スクリーンSCは、投射側から観察するフロントスクリーン、または、投射側の反対側から観察するリアスクリーンのいずれでも良い。
A/Dコンバータ10は、コンピュータPCから入力される映像信号をデジタルデータに変換し、これにより得られる画像データを画像メモリ11に出力する。ここで、本実施形態では、コンピュータPCから送られる映像信号として、XGA(1024×768)の水平、垂直ともに2倍の解像度(画素数)であるQXGA(2048×1536)の信号を想定している。また、コンピュータPCから出力される映像信号は、通常、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色に対応する信号で構成されるが、実際には3系統が並列的に出力され、表示装置1内での処理も同等に行われるため、以下では代表的に1系統の信号に着目して説明する。
なお、コンピュータPCの出力がデジタルデータの場合には、A/Dコンバータ10を設ける必要はなく、画像メモリ11とコンピュータPCとを直接接続すれば良い。また、A/Dコンバータ10の動作、及び後述する画像メモリ11における画像データの書き込みに必要なドットクロック信号やタイミング信号等は、映像信号に含まれる同期信号を基に不図示のPLL回路等のタイミング回路で生成される。
画像メモリ11は、A/Dコンバータ10から入力される画像データを1画素分のデータに分割して、X方向のアドレス「0」〜「2047」、Y方向のアドレス「0」〜「1535」が割り当てられたメモリ領域に記憶する。また、画像メモリ11は、所定のタイミングで、記憶している画像データを第1の解像度変換回路12及び第2の解像度変換回路13に出力する。なお、画像メモリ11は、少なくとも1フレーム以上の画像データ(画素数2048×1536個のデータ)を記憶可能な容量が必要である。
第1の解像度変換回路(第1の画像変換手段)12は、画像メモリ11から入力される画像データの解像度を、第1のプロジェクタ18に設けられている液晶ライトバルブ(第1の光変調手段:図3参照))の解像度に対応するように変換する。後述するように、本実施形態で使用する液晶ライトバルブの解像度はXGAと想定しているため、第1の解像度変換回路12は、画像メモリ11から入力される画像データの解像度(QXGA)をXGAに変換し、その解像度変換後の画像データを第1の画像バッファ14に出力する。
第2の解像度変換回路(第2の画像変換手段)13は、画像メモリ11から入力される画像データの中から、第2のプロジェクタ19に設けられている液晶ライトバルブ(第2の光変調手段)の解像度に対応するサイズ(範囲)に含まれる画像データを抽出する。後述するように、本実施形態で使用する液晶ライトバルブの解像度はXGAと想定しているため、第2の解像度変換回路13は、画像データ(QXGA)の中からXGAに相当するサイズ(つまり1/2サイズ)に含まれるデータを抽出する。より具体的には、第2の解像度変換回路13は、画像データの中からXアドレス「511」〜「1535」、Yアドレス「383」〜「1151」の範囲に含まれる画像データを抽出して第2の画像バッファ15に出力する。
第1の画像バッファ14は、第1の解像度変換回路12から入力される画像データ(XGA変換後の画像データ)のバッファリングを行い、所定のタイミングで格納している画像データを第1の出力回路16に出力する。また、この第1の画像バッファ14は、第2の画像バッファ15から入力されるブランキング信号に応じて、所定アドレスの画像データを黒色データに変換して出力する機能を有している。
第2の画像バッファ(ブランキング制御手段)15は、第2の解像度変換回路13から入力される画像データ(XGAサイズ相当の画像データ)のバッファリングを行い、所定のタイミングで格納している画像データを第2の出力回路17に出力する。また、この第2の画像バッファ15は、第1の画像バッファ14から出力される画像データの内、所定アドレスの画像データを黒色データに変換させるためのブランキング信号を第1の画像バッファ14に出力する。詳細は後述するが、このブランキング信号は、第1のプロジェクタ18による投射画像と第2のプロジェクタ19による投射画像とが重ならないようにするためのものである。
第1の出力回路16は、第1の画像バッファ14から入力される画像データを第1のプロジェクタ18に出力する。第2の出力回路17は、第2の画像バッファ15から入力される画像データを第2のプロジェクタ19に出力する。
第1のプロジェクタ18は、第1の出力回路16から入力される画像データ(XGA変換後の画像データ)に応じた画像をスクリーンSC上に投射する。第2のプロジェクタ19は、第2の出力回路17から入力される画像データ(XGAサイズ相当の画像データ)に応じた画像を第1のプロジェクタ18の投射画面の1/2サイズの投射画面でスクリーンSC上に投射する。これら第1のプロジェクタ18及び第2のプロジェクタ19の内部構成については同様であるため、以下では第1のプロジェクタ18を代表的に用いて内部構成を説明する。
図2は、第1のプロジェクタ18の内部構成を表すブロック図である。この図2に示すように、第1のプロジェクタ18は、インタフェース回路20、スケーリング回路21、画質調整回路(画質調整手段)22、ガンマ調整回路23、駆動回路24及び光学系25から構成されている。なお、本来は、R、G、Bの3系統で構成されているが、各系統とも同じ構成であるので、図2では1系統のみを図示して説明する。
インタフェース回路20は、第1のプロジェクタ18と第1の出力回路16とのデータの送受信を担っており、第1の出力回路16(第2のプロジェクタ19の場合は第2の出力回路17)から入力される画像データをスケーリング回路21に出力する。
スケーリング回路21は、インタフェース回路20から入力される画像データの解像度を、光学系25に設けられている液晶ライトバルブの解像度に対応するように変換する機能、及び光学系25の機械的要因によって発生する台形歪みを電気的に補正する台形歪補正機能を有している。スケーリング回路21は、上記のような解像度変換及び台形歪補正後の画像データを画質調整回路21に出力する。なお、本実施形態では、使用する液晶ライトバルブの解像度をXGAと想定しているため、スケーリング回路21において解像度変換は行われない。
画質調整回路22は、明るさやコントラスト等の画質を調整する機能を有しており、スケーリング回路21から入力される画像データに、明るさ調整処理及びコントラスト調整処理等を施した後、その画質調整後の画像データをガンマ調整回路23に出力する。ガンマ調整回路23は、画質調整回路22から入力される画像データに、液晶ライトバルブの入力信号対光変調特性に応じたガンマ調整を施した後、そのガンマ調整後の画像データを駆動回路24に出力する。駆動回路24は、ガンマ調整回路23から入力される画像データを基に、光学系25に設けられている液晶ライトバルブを駆動するための駆動信号を生成し、その駆動信号を液晶ライトバルブに出力する。
図3は、光学系25の詳細構成図である。この図3に示すように、光学系25は、照明光学系100、色分離光学系110、リレー光学系120、赤色用液晶ライトバルブ130R、緑色用液晶ライトバルブ130G、青色用液晶ライトバルブ130B、クロスダイクロイックプリズム140及び投射光学系150から構成されている。
照明光学系100は、光源101及び偏光変換素子102から構成されている。光源101は、例えば超高圧水銀灯等であり、R、G、Bの光スペクトルを含んだ白色光を出射する。偏光変換素子102は、光源101から出射される白色光の方向を一定の方向に変換(偏光)して色分離光学系110に出射する。
色分離光学系110は、ダイクロイックミラー111、112及び反射ミラー113から構成されている。ダイクロイックミラー111は、照明光学系100から入射される白色光のうちの赤色光Lを反射ミラー113へ透過させると共に、青色光と緑色光とをダイクロイックミラー112へ反射する。反射ミラー113は、ダイクロイックミラー111から入射された赤色光を赤色用液晶ライトバルブ130Rへ反射する。一方、ダイクロイックミラー112は、ダイクロイックミラー111から入射される青色光と緑色光との内、緑色光Lを緑色用液晶ライトバルブ130Gへ反射すると共に、青色光Lをリレー光学系120へ透過する。
リレー光学系120は、リレーレンズ121、122、123、反射ミラー124、125から構成されている。色分離光学系110によって分離された青色光Lは、リレーレンズ121→反射ミラー124→リレーレンズ122→反射ミラー125→リレーレンズ123を経由して、青色用液晶ライトバルブ130Bに出射される。
赤色用液晶ライトバルブ130R、緑色用液晶ライトバルブ130G及び青色用液晶ライトバルブ130Bは、それぞれに対応する駆動回路24から供給される駆動信号によって駆動し、それぞれに入射された色光(赤色光、緑色光、青色光)を変調(光量制御)して、クロスダイクロイックプリズム140に出射する。クロスダイクロイックプリズム140は、4つの直角プリズムが貼り合わされ、その内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが十字状に形成されたものであり、これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成されて、カラー画像を表す光が投射光学系150に出射される。
投射光学系150は、投射レンズ151、電動フォーカス152及び電動ズーム153から構成されている。投射レンズ151は、クロスダイクロイックプリズム140から入射される合成光を、電動ズーム153によって調整された倍率(ズーム比)に応じてスクリーンSC上に拡大投射する。電動フォーカス152は、自動または手動操作によって投射レンズ151のフォーカス調整を行う。電動ズーム(ズーム制御手段)153は、自動または手動操作によって投射レンズ151による投射画面の大きさの倍率を調整する。
ここで、図4に示すように、第1のプロジェクタ18の投射画面W1(第1の画面)に対して、第2のプロジェクタ19の投射画面W2(第2の画面)が、水平、垂直方向ともに1/2サイズで中央に投射されるように、各プロジェクタの設置位置、ズーム比、フォーカスが調整されている。
次に、上記のように構成された本表示装置1の動作について説明する。
まず、コンピュータPCから入力された映像信号は、A/Dコンバータ10によって画像データに変換された後、画像メモリ11に1フレーム単位で書き込まれる。図5(a)は、画像メモリ11に書き込まれた画像データを表すものである。この図5(a)に示すように、画像データは、1画素分のデータに分割されて、X方向のアドレス「0」〜「2047」、Y方向のアドレス「0」〜「1535」が割り当てられたメモリ領域に記憶される。なお、図5(a)において、a(m、n)とは、アドレス(X、Y)=(m、n)に記憶された画像データを示している。
このように画像メモリ11に記憶された画像データは、所定のタイミングで1フレーム単位で第1の解像度変換回路12及び第2の解像度変換回路13に出力される。そして、第1の解像度変換回路12は、画像メモリ11から入力される画像データの解像度(QXGA)をXGAに変換する。具体的には、第1の解像度変換回路12は、図5(a)に示すように、隣接する4画素のまとまり毎に画像データの平均値を算出することにより、図5(b)に示すように、XGAの各画素に対応する画像データb(0、0)〜b(1023、767)に変換する。つまり、例えば、XGAのアドレス(X、Y)=(0、0)に対応する画像データb(0、0)は、下記(1)式によって算出される。
b(0、0)={a(0、0)+a(1、0)+a(0、1)+a(1、1)}/4
・・・・・(1)
このように第1の解像度変換回路12によってXGAの解像度に変換された画像データは、第1の画像バッファ14に格納される。つまり、図5(b)に示すように、XGAに変換された画像データは、1画素分のデータに分割されて、X方向のアドレス「0」〜「1023」、Y方向のアドレス「0」〜「767」が割り当てられた第1の画像バッファ14のメモリ領域に格納される。
一方、第2の解像度変換回路13は、画像メモリ11から入力される画像データ(QXGA)の中からXGAに相当するサイズ(つまり1/2サイズ)の範囲のデータを抽出する。具体的には、第2の解像度変換回路13は、図6(a)に示すように、画像データの中からXアドレス「511」〜「1535」、Yアドレス「383」〜「1151」の範囲に含まれる画像データを抽出する。
このように第2の解像度変換回路13によってXGAに相当するサイズ分だけ抽出された画像データは、第2の画像バッファ15に格納される。図6(b)に示すように、抽出された画像データは、1画素分のデータに分割されて、X方向のアドレス「0」〜「1023」、Y方向のアドレス「0」〜「767」が割り当てられた第2の画像バッファ15のメモリ領域に格納される。つまり、ここでは、アドレス変換のみが行われ、例えばa(511、383)の画像データは、XGAのアドレス(X、Y)=(0、0)に対応する画像データc(0、0)となり、a(1535、1151)の画像データは、XGAのアドレス(X、Y)=(1023、767)に対応する画像データc(1023、767)となる。
上記のように第1の画像バッファ14に格納された画像データ(XGA変換後の画像データ)は、第1のプロジェクタ18に出力されると共に、第2の画像バッファ15に格納された画像データ(XGAサイズ相当の画像データ)は、第2のプロジェクタ19に出力される。
これにより、第1のプロジェクタ18は、XGA変換後の画像データに応じた画像をスクリーンSC上に投射すると共に、第2のプロジェクタ19は、XGAサイズ相当の画像データに応じた画像をスクリーンSC上に投射する。図7は、スクリーンSCに表示される画面の一例を示したものである。この図7に示すように、第1のプロジェクタ18の投射画面W1に対して、第2のプロジェクタ19の投射画面W2が、水平、垂直方向ともに1/2サイズで中央に投射される。つまり、入力映像信号(解像度QXGA)に対して、画面の中央部の縦横1/2の範囲(投射画面W2)では、入力映像信号の解像度でそのまま表示し、周辺部(投射画面W1)については、縦横ともに1/2の解像度(XGA)で表示することになる。
通常、重要な情報は画面の中央付近に表示する場合が多いため、上記のように中央部を詳細(高い解像度)に表示し、周辺部は粗く(低い解像度)表示しても十分な場合が多い。このように、本第1実施形態における表示装置1によれば、従来のように全体を高い解像度で表示する場合と比べて、比較的低コストで所望の特性を実現することができる。すなわち、全体を一度に観察しようとする場合にはスクリーンSCから離れるので、人間の視力からも詳細な部分は見えなくても十分であり、また、詳細な部分を観察する場合にはスクリーンSCに近づくので、人間の視界から一度に見える範囲は限られたものになるため、部分的に詳細な表示(高解像度表示)ができれば十分である。
また、画面中央の高解像度の領域については、周囲の粗い投射画面W1にブランキング(黒色データ表示)をかけるような構成としているので、第1のプロジェクタ18及び第2のプロジェクタ19の位置関係などがわずかにずれた場合でも、重要な情報を表示している投射画面W2と周囲の投射画面W1とが重なることはなく、投射画像の解像度の低下を回避することができる。
さらに、2台のプロジェクタ(第1のプロジェクタ18及び第2のプロジェクタ19)に、同じ解像度(画素数)の液晶ライトバルブを用いることができるため、共通の機種を使用することができ、保守用の機材を準備する場合にも同じ機種の1台を確保しておけば良いため、メンテナンス費用の低減を図ることができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明に係る表示装置の第2実施形態について説明する。この第2実施形態は、スクリーンSCから観察者までの距離に応じて、第2のプロジェクタ19による投射範囲W2の大きさを可変することが可能な表示装置に関するものである。
図8は、第2実施形態における表示装置2の構成概略図である。なお、図8において、図1(第1実施形態)と同様の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。この図8に示すように、第2実施形態における表示装置2は、観察距離測定部30、観察距離マニュアル設定部31、切替回路32及びパラメータ生成部33を新たに備えている。
観察距離測定部(観察距離測定手段)30は、スクリーンSCから観察者までの距離dを測定し、その測定結果を示す観察距離信号を切替回路32に出力する。この観察距離測定部30としては、超音波や赤外線などを観察者に向けて発信し、その反射波が戻ってくるまでの時間を測定する等の公知の距離測定器を使用することができる。観察距離マニュアル設定部31は、手動操作によって観察距離を設定するためのものであり、その設定値に応じた観察距離信号を切替回路32に出力する。
切替回路32は、観察距離測定部30及び観察距離マニュアル設定部31から入力される観察距離信号の内、一方の観察距離信号を選択してパラメータ生成部33に出力する。なお、観察距離マニュアル設定部31の設定値は、便宜的に観察距離に応じた値に設定するように説明したが、必ずしも実際の観察距離に忠実である必要はなく、後述するように本第2実施形態の表示装置2では第2のプロジェクタ19による投射画面の大きさを変えることができるので、実際に表示画面を観察しながら任意に設定すれば良い。
パラメータ生成部33は、切替回路32から入力される観察距離信号を基に、画像メモリ11に記憶された画像データ(解像度QXGA)から抽出するデータの範囲を指定するための抽出範囲指定信号と、第2のプロジェクタ19における電動ズーム153を制御するためのズーム信号と、第2のプロジェクタ19における画質調整回路22を制御するための画質制御信号とを生成する。抽出範囲指定信号は第2の解像度変換回路13に出力され、ズーム信号は第2のプロジェクタ19における電動ズーム153に出力され、画質制御信号は第2のプロジェクタ19における画質調整回路22に出力される。
図9は、パラメータ生成部33の詳細構成図である。この図9に示すように、パラメータ生成部33は、画面サイズパラメータ生成部33a、ズーム信号生成部33b、画質制御信号生成部33c及び抽出範囲生成部33dから構成されている。
画面サイズパラメータ生成部(画面サイズパラメータ生成手段)33aは、図10(a)に示すように、予め設定されている観察距離dと画面サイズパラメータSPとの対応関係を基に、切替回路32から入力される観察距離信号が示す観察距離dに対応する画面サイズパラメータSPを取得し、この取得した画面サイズパラメータSPをズーム信号生成部33b、画質制御信号生成部33c及び抽出範囲生成部33dに出力する。
ここで、画面サイズパラメータSPとは、第2のプロジェクタ19の投射画面W2の大きさ(画面サイズ)を指定するためのデータである。第2のプロジェクタ19の投射画面W2の大きさは、第1のプロジェクタ18の投射画面W1の大きさとの関係で決定するため、図10(a)における画面サイズパラメータSPの上限値SPmaxは、第1のプロジェクタ18の投射画面W1と同じサイズになるような値に設定されており、一方の下限値SPminは、第1のプロジェクタ18の投射画面W1の1/2のサイズとなるように設定されている。なお、これらの設定値は、コンピュータPCから入力される映像信号、第1のプロジェクタ18及び第2のプロジェクタ19の解像度(画素数)の関係、さらには第2のプロジェクタ19の投射レンズ151のズーム比等によって決定すれば良く、上述のような値に限定されない。また、上限値SPmaxと下限値SPminとの間は、観察距離dとほぼ比例した値を設定しているが、実際には単純に増加する特性であれば良い。
ズーム信号生成部(ズーム比設定手段)33bは、図10(b)に示すように、予め設定されている画面サイズパラメータSPとズーム比Zmとの対応関係を基に、画面サイズパラメータ生成部33aから入力される画像サイズパラメータSPに対応するズーム比Zmを取得し、この取得したズーム比Zmに応じたズーム信号を生成して第2のプロジェクタ19に出力する。このズーム信号は、第2のプロジェクタ19の電動ズーム153を制御するためのもの(つまり第2のプロジェクタ19の投射画面W2の大きさを制御するためのもの)であるので、図10(b)に示すように、ズーム比Zmは、画面サイズパラメータの上限値SPmaxと下限値SPminと間で比例または単調増加するように設定されている。
画質制御信号生成部(画質設定手段)33cは、図10(c)に示すように、予め設定されている画面サイズパラメータSPと画質制御パラメータLPとの対応関係を基に、画面サイズパラメータ生成部33aから入力される画面サイズパラメータSPに対応する画質制御パラメータLPを取得し、この取得した画質制御パラメータLPに応じた画質制御信号を生成して第2のプロジェクタ19に出力する。なお、図10(c)では、画質制御パラメータLPとして、画像の明るさを制御するための明るさ制御パラメータを想定しており、画面サイズパラメータの上限値SPmaxと下限値SPminと間で逆比例するような特性で設定されている。
プロジェクタの画面の面積は画面の大きさの自乗に比例するため、第2のプロジェクタ19の光出力が一定のままで画面の大きさを小さくした場合、画面の輝度は大きさの自乗に反比例して明るくなる。例えば、1/2の大きさにした場合の輝度は、元の大きさの輝度の4倍にもなる。そこで、図10(c)に示すような特性で明るさを制御することにより、第2のプロジェクタ19の投射画面W2の明るさを、投射画面W2の大きさに関わらず、第1のプロジェクタ18の投射画面W1の明るさと同程度にすることができ、違和感を抑えることができる。なお、画質の制御対象の選定と特性の設定によって、投射画面W2の明るさを投射画面W1の明るさと異なる明るさに設定することや、黒側のレベルを設定したり、エッジ強調特性を変化させたりすることが可能であり、実際の設置環境や使用目的、観察者の好みなどによって設定すれば良い。
抽出範囲生成部(抽出範囲設定手段)33dは、図10(d)に示すように、予め設定されている画面サイズパラメータSPと抽出範囲パラメータDPとの対応関係を基に、画面サイズパラメータ生成部33aから入力される画面サイズパラメータSPに対応する抽出範囲パラメータDPを取得し、この取得した抽出範囲パラメータDPに応じた抽出範囲指定信号を生成して第2の解像度変換回路13に出力する。
図10(d)に示すように、抽出範囲パラメータDP(抽出範囲指定信号)は、画像メモリ11に記憶された画像データ(解像度QXGA)から抽出するデータの範囲を指定するためのもの(言い換えれば、実際に第2のプロジェクタ19の投射画面W2で表示する画像データの範囲を指定するもの)であるので、画面サイズパラメータの上限値SPmaxと下限値SPminと間で、比例または単調増加するように設定されている。ここで、例えば、画面サイズパラメータの下限値SPminに対応する抽出範囲パラメータDPは「0.5」に設定されており、上限値SPmaxに対応する抽出範囲パラメータDPは「1」に設定されている。
一方、本第2実施形態における第2のプロジェクタ19の電動ズーム153は、上述したパラメータ生成部33(ズーム信号生成部33b)から入力されるズーム信号に基づいて、投射レンズ151のズーム比Zmを制御する。また、第2のプロジェクタ19の画質調整回路22は、パラメータ生成部33(画質制御信号生成部33c)から入力される画質制御信号に基づいて、スケーリング回路21から入力される画像データに画質(明るさ)調整処理を施した後、その画質調整後の画像データをガンマ調整回路23に出力する。
さらに、本第2実施形態における第2の解像度変換回路13は、パラメータ生成部33(抽出範囲生成部33d)から入力される抽出範囲指定信号に基づいて、画像メモリ11から入力される画像データ(解像度QXGA)から指定範囲のデータの抽出、及び必要に応じて解像度の変換処理を行う。
次に、上記のように構成された本表示装置2の動作について説明する。
まず、コンピュータPCから入力された映像信号は、A/Dコンバータ10によって画像データに変換された後、画像メモリ11に1フレーム単位で書き込まれ、所定のタイミングで1フレーム単位で第1の解像度変換回路12及び第2の解像度変換回路13に出力される点では、第1実施形態と同様である。一方、本表示装置2の動作中においては、観察距離測定部30によって、スクリーンSCから観察者までの距離が継続的に測定されており、その測定結果(観察距離d)を示す観察距離信号が切替回路32に出力される。ここで、切替回路32は、観察距離測定部30の観察距離信号を選択してパラメータ生成部33に出力するものとする。
パラメータ生成部33における画面サイズパラメータ生成部33aは、図10(a)に示す特性データを基に、切替回路32から入力される観察距離信号が示す観察距離dに対応する画面サイズパラメータSPを取得する。例えば、観察距離dが短い(スクリーンSCに対して観察者が近い)程、画面サイズパラメータSPは下限値SPminに近づき、第2のプロジェクタ19の投射画面W2の大きさを小さくする(最小で投射画面W1の1/2サイズ)値となる。一方、観察距離dが長い(スクリーンSCに対して観察者が遠い)程、画面サイズパラメータSPは上限値SPmaxに近づき、第2のプロジェクタ19の投射画面W2の大きさを大きくする(最大で投射画面W1と同サイズ)値となる。
また、ズーム信号生成部33bは、図10(b)に示す特性データを基に、画面サイズパラメータSPに対応するズーム比Zmを取得し、この取得したズーム比Zmに応じたズーム信号を生成して第2のプロジェクタ19に出力する。例えば、画面サイズパラメータSPが下限値SPminの場合、第2のプロジェクタ19の投射画面W2の大きさを、第1のプロジェクタ18の投射画面W1の1/2サイズとするズーム比Zmが取得される。一方、画面サイズパラメータSPが上限値SPmaxの場合、第2のプロジェクタ19の投射画面W2の大きさを、第1のプロジェクタ18の投射画面W1と同サイズとするズーム比Zmが取得される。
また、画質制御信号生成部33cは、図10(c)に示す特性データを基に、画面サイズパラメータSPに対応する画質制御パラメータLPを取得し、この取得した画質制御パラメータLPに応じた画質制御信号を生成して第2のプロジェクタ19に出力する。例えば、画面サイズパラメータSPが下限値SPminの場合(第2のプロジェクタ19の投射画面W2の大きさが最小の場合)、第2のプロジェクタ19の投射画面W2の明るさが最小となるような画質制御パラメータLPが取得される。一方、画面サイズパラメータSPが上限値SPmaxの場合(第2のプロジェクタ19の投射画面W2の大きさが最大の場合)、第2のプロジェクタ19の投射画面W2の明るさが最大となるような画質制御パラメータLPが取得される。
また、抽出範囲生成部33dは、図10(d)に示す特性データを基に、画面サイズパラメータSPに対応する抽出範囲パラメータDPを取得し、この取得した抽出範囲パラメータDPに応じた抽出範囲指定信号を生成して第2の解像度変換回路13に出力する。例えば、画面サイズパラメータSPが下限値SPminの場合、第1実施形態と同様に、画像メモリ11に記憶された画像データ(解像度QXGA)からのデータ抽出範囲を1/2サイズ(XGAサイズ)に指定するような抽出範囲パラメータDP(「0.5」)が取得される。一方、画面サイズパラメータSPが上限値SPmaxの場合、画像メモリ11に記憶された画像データ(解像度QXGA)からのデータ抽出範囲を全範囲に指定するような抽出範囲パラメータDP(「1」)が取得される。
一方、第1の解像度変換回路12は、画像メモリ11から入力される画像データの解像度(QXGA)をXGAに変換し、変換後の画像データは第1の画像バッファ14に格納される。これらの動作は第1実施形態と同様であるので詳細な説明は省略する。
他方、第2の解像度変換回路13は、パラメータ生成部33(抽出範囲生成部33d)から入力される抽出範囲指定信号に基づいて、画像メモリ11から入力される画像データ(QXGA)の中から指定された抽出範囲に含まれるデータを抽出する。具体的には、抽出範囲パラメータDP=「0.5」を示す抽出範囲指定信号の場合、第2の解像度変換回路13は、第1実施形態と同様に、画像メモリ11から入力される画像データ(QXGA)の中からXGAに相当するサイズ(つまり1/2サイズ)の範囲のデータを抽出する。また、抽出範囲パラメータDP=「1」を示す抽出範囲指定信号の場合、第2の解像度変換回路13は、第1の解像度変換回路12による解像度変換処理と同様の処理を行う(つまり、画像メモリ11から入力される画像データの解像度(QXGA)をXGAに変換する)。
ここで、抽出範囲パラメータDPが「1」と「0.5」との間の値であった場合における第2の解像度変換回路13の動作について、図11のフローチャートを参照して説明する。なお、以下では、抽出範囲パラメータDPが「0.75」、つまり画像メモリ11から入力される画像データ(QXGA)の中から、中央の3/4に相当するサイズの範囲に含まれるデータを抽出して、XGAの解像度に変換する動作を想定して説明する。
図11に示すように、まず、第2の解像度変換回路13は、入力される抽出範囲指定信号から抽出範囲パラメータDP(ここでは「0.75」)を読み込む(ステップS1)。そして、第2の解像度変換回路13は、画像メモリ103から抽出するXアドレス方向及びYアドレス方向のデータ数を決定する(ステップS2)。ここでは、抽出範囲パラメータDP=「0.75」であるので、Xアドレス方向のデータ数は、2048×0.75=1536となり、Yアドレス方向のデータ数は、1536×0.75=1153となる。
続いて、第2の解像度変換回路13は、抽出データの読出し開始アドレスと終了アドレスとを決定する(ステップS3)。具体的には、抽出範囲の中心は画像全範囲の中心と一致し、アドレスは「0」から始まることを考慮すると、X方向の読み出し開始及び終了アドレスとY方向の読み出し開始及び終了アドレスは以下のようになる。
X方向の読み出し開始アドレス:(2048−1536)/2=256
X方向の読み出し終了アドレス: 256+1536−1=1792
Y方向の読み出し開始アドレス:(1536−1153)/2=191.5→192
Y方向の読み出し終了アドレス: 192+1153−1=1344
そして、第2の解像度変換回路13は、上記のように決定したX方向の読み出し開始及び終了アドレスとY方向の読み出し開始及び終了アドレスで示される抽出範囲に含まれるデータを抽出し、抽出した画像データを補間演算を用いてXGAの解像度に変換する(ステップS4)。この解像度変換処理について図12を参照して説明する。図12(a)は、上記の各アドレスで示される抽出範囲に含まれるデータa(256、192)〜a(1792、1344)を示している。
ここで、Xアドレス方向のデータ数1536をXGAのデータ数1024に変換するためには、2/3の変換を行えば良い(Y方向も同様である)。つまり、図12(a)に示すように、各画素のデータを補間演算により、太枠D1に相当する領域のデータに変換すれば良い。具体的には、4つの隣接する画素の位置に応じた補間係数を設定し、この補間係数を各画素のデータに乗算して平均値を算出することにより、図12(b)に示すように、XGAの各画素に対応する画像データd(0、0)〜b(1023、767)が得られる。例えば、XGAのアドレス(X、Y)=(0、0)に対応する画像データd(0、0)は、下記(2)式によって算出することができる。
d(0、0)={a(256、192)・4+a(257、192)・2+a(256、193)・2+a(257、193)}/9 ・・・・・・(2)
このように第2の解像度変換回路13によって、抽出及びXGAの解像度に変換された画像データ(解像度変換は抽出範囲パラメータDPが「0.5」以外の場合に行われる)は、第2の画像バッファ15に格納される。つまり、図12(b)に示すように、XGAに変換された画像データは、1画素分のデータに分割されて、X方向のアドレス「0」〜「1023」、Y方向のアドレス「0」〜「767」が割り当てられた第2の画像バッファ15のメモリ領域に格納される。
なお、実際には、抽出範囲パラメータDPは「0.5」〜「1」の任意の値になるが、補間演算処理として、上述した画素の面積または画素の中心を代表点として画素間の距離に応じた補間係数を設定する線形補間法の他に、バイキュービック法等の公知の方法を用いることができる。
上記のように第1の画像バッファ14に格納された画像データは、第1のプロジェクタ18に出力され、これにより、第1のプロジェクタ18によってXGA変換後の画像データに応じた画像がスクリーンSC上に投射される。これは第1実施形態と同様である。一方、第2の画像バッファ15に格納された画像データは、第2のプロジェクタ19に出力され、これにより、第1のプロジェクタ18によってXGA変換後の画像データに応じた画像がスクリーンSC上に投射されるが、その投射画面W2の大きさ及び明るさは、パラメータ生成部33で生成されるズーム信号及び画質制御信号によって制御される。
例えば、上述したように、画面サイズパラメータSPが下限値SPminの場合、第2のプロジェクタ19の投射画面W2の大きさを、第1のプロジェクタ18の投射画面W1の1/2サイズとするズーム比Zmが選択されるため、この場合には電動ズーム153の制御により、投射画面W2は投射画面W1の1/2サイズで表示される(第1実施形態と同様、図7参照)。また、画面サイズパラメータSPが下限値SPminの場合、第2のプロジェクタ19の投射画面W2の明るさが最小となるような画質制御パラメータLPが選択されるため、この場合には画質調整回路22の画質調整処理により、投射画面W2の明るさは最小となるように制御される。
また、画面サイズパラメータSPが上限値SPmaxの場合、第2のプロジェクタ19の投射画面W2の大きさを、第1のプロジェクタ18の投射画面W1と同サイズとするズーム比Zmが選択されるため、この場合には投射画面W2は投射画面W1と同サイズで表示される。また、画面サイズパラメータSPが上限値SPmaxの場合、第2のプロジェクタ19の投射画面W2の明るさが最大となるような画質制御パラメータLPが選択されるため、この場合には投射画面W2の明るさは最大となるように制御される。なお、このように、画面サイズパラメータSPが上限値SPmaxの場合、第1のプロジェクタ18と第2のプロジェクタ19は、実質的に同じ画面を表示することになるが、第1実施形態で述べたブランキング信号によって第1のプロジェクタ18の投射画面W1は黒色となるため、投射画面同士の重なりによる画質低下を防止することができる。
勿論、画面サイズパラメータSPが上限値SPmax及び下限値SPmax以外の値の場合(例えば、上記のように抽出範囲パラメータDPが「0.75」となるような場合)には、その画像サイズパラメータSPに応じた大きさ、明るさ及び解像度で投射画面W2が表示されることになる。
以上のように、本第2実施形態における表示装置2によれば、観察距離dに応じて第2のプロジェクタ19の投射画面W2の大きさを変化させることができると共に、観察距離dに応じて投射画面W2に表示する画像データの抽出範囲を変化させるため、投射画面W2に表示される物体の大きさを変えることなく表示を続けることができる。従って、画面に近づいて観察する場合には、投射画面W2を小さくして入力映像信号の解像度で中心付近に表示し、離れて観察する場合には、目の分解能に対応して観察距離dに応じて表示解像度を低下させ、一方で距離に応じて投射画面W2を大きくして見かけの視野角をほぼ同じに保ちながら表示することができる。また、第1のプロジェクタ18の投射画面W1は常に表示しているため、全体像を常に把握しながら、詳細な部分を見たい場合には画面に近づいて観察することができる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明に係る表示装置の第3実施形態について説明する。上記第1及び第2実施形態では、第2のプロジェクタ19の投射画面W2を、第1のプロジェクタ18の投射画面W1の中央に表示する場合、つまり投射画面W1とW2との中心が常に一致している場合について説明した。これに対し、本第3実施形態は、スクリーンSCの面内に対する観察者の位置に応じて投射画面W2の表示位置を制御することが可能な表示装置に関するものである。
図13は、第3実施形態における表示装置3の構成概略図である。なお、図13において、図1及び図8と同様の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。この図13に示すように、第3実施形態における表示装置3は、観察位置検出部40、表示位置パラメータ生成部41、観察位置マニュアル設定部42及び切替回路43を新たに備えている。
観察位置検出部(観察位置検出手段)40は、スクリーンSCに対して、スクリーンSCと平行な面内での観察者の位置を検出し、その検出結果を示す観察位置信号を表示位置パラメータ生成部41に出力する。なお、スクリーンSCに対して第1のプロジェクタ18の投射画面W1がずれている場合には、観察位置は投射画面W1に対する位置として求めても良い。
図14(a)に、観察位置検出部40の構成例を示す。この図14(a)に示すように、観察位置検出部40は、赤外線投射部40a、赤外線カメラ40b、画像処理部40c及び位置決定部40dから構成されている。
赤外線投射部40aは、赤外線発光ダイオード等により赤外線を発光して観察者Mを照明する。赤外線カメラ40bは、観察者Mを含む周辺領域を撮影し、撮影画像を示す画像データを画像処理部40cに出力する。図14(b)は、赤外線カメラ40bによる撮影画像を示す模式図である。この図14(b)に示すように、撮影画像にはスクリーンSC側から見た観察者Mが写り込んでいる。
画像処理部40cは、赤外線カメラ40bから入力される画像データを基に所定の画像処理(背景除去、二値化処理等)を行い、その画像処理後の画像データを位置決定部40dに出力する。位置決定部40dは、画像処理部40cから入力される画像データを基に観察者Mの目の位置を検出すると共にその位置を観察者Mの観察位置と決定し、この観察位置を2次元座標で表した観察位置信号を表示位置パラメータ生成部41に出力する。
表示位置パラメータ生成部(表示位置パラメータ生成手段)41は、観察位置検出部40(位置決定部40d)から入力される観察位置信号に基づいて、第2の解像度変換回路13における画像データの抽出範囲の位置、及び第2のプロジェクタ19の投射画面W2の表示位置を指定するための位置指定信号を切替回路43に出力する。なお、観察位置検出部40から入力される観察位置信号は、赤外線カメラ40bから見た角度としての情報しか持っていないため、観察位置が同じでも観察距離によってスクリーンSCに対して正対している位置は異なってくる。そこで、本実施形態では、表示位置パラメータ生成部41に、観察距離測定部30から観察距離信号を入力することにより、観察距離に応じて観察位置を補正し、スクリーンSCに対して正対している位置を把握可能な構成としている。
観察位置マニュアル設定部42は、手動操作によって観察位置を設定するためのものであり、その設定値に応じた位置指定信号を切替回路43に出力する。切替回路43は、表示位置パラメータ生成部41及び観察位置マニュアル設定部42から入力される位置指定信号の内、一方を選択して第2の解像度変換回路13及び第2のプロジェクタ19に出力する。
一方、図15に示すように、本第3実施形態における第2のプロジェクタ19における光学系25の投射光学系150には、電動レンズシフト(表示位置制御手段)154が設けられており、クロスダイクロイックプリズム140の出射光軸に対して、投射レンズ151の光軸を平行移動することにより、スクリーンSC上での投射画面W2の表示位置を水平方向及び垂直方向に平行移動することが可能な構成となっている。つまり、この電動レンズシフト154によって、上記の位置指定信号に応じた投射画面W2の表示位置の調整が行われる。
また、本第3実施形態における第2の解像度変換回路13は、第2実施形態と同様に、パラメータ生成部33から入力される抽出範囲指定信号に基づいて、画像メモリ11から入力される画像データ(解像度QXGA)から指定範囲のデータの抽出、及び必要に応じて解像度の変換処理を行う機能の他、上記の位置指定信号に基づいて抽出範囲の位置を調整する機能を有している。
次に、上記のように構成された本第3実施形態における表示装置3の動作について説明する。なお、以下では、第2実施形態と同様の動作の説明については省略し、本第3実施形態における特徴的な動作に着目して説明する。
本表示装置3の動作中においては、観察位置検出部40によって、スクリーンSCに対する観察者Mの観測位置が継続的に検出されており、表示位置パラメータ生成部41から位置指定信号が第2の解像度変換回路13及び第2のプロジェクタ19に出力される。なお、切替回路43は、位置パラメータ生成部41の位置指定信号を選択しているものとする。
以下、第2の解像度変換回路13の動作について説明する。第3実施形態における第2の解像度変換回路13の動作については、第2実施形態で説明した図11のフローチャートのステップS3以外は同じであるので、以下ではこのステップS3に着目して説明する。
このステップS3において、第2の解像度変換回路13は、抽出データの読出し開始アドレスと終了アドレスとを決定する。
具体的には、第2の解像度変換回路13は、位置指定信号を基に読出し開始アドレス及び終了アドレスを決定する。この位置指定信号が、スクリーンSCの中心、または第1のプロジェクタ18の投射画面W1の中心を原点として、X、Yの読み出しアドレスに対応してP、Qの値(表示位置パラメータ)を持っているとすると、これらの表示位置パラメータでアドレスにバイアスを掛ければ良い。
つまり、第2実施形態と同様に、抽出範囲パラメータDPを「0.75」と仮定すると、X方向の読み出し開始及び終了アドレスとY方向の読み出し開始及び終了アドレスは以下のようになる。
X方向の読み出し開始アドレス:(2048−1536)/2+P=256+P
X方向の読み出し終了アドレス: 256+1536−1+P=1792+P
Y方向の読み出し開始アドレス:(1536−1153)/2+Q=192+Q
Y方向の読み出し終了アドレス: 192+1153−1+Q=1344+Q
なお、アドレスが負になるか、画像メモリ11に記憶された画像データのアドレスより大きくなってしまった場合には、データが存在しないメモリ領域が読み出されてしまうため、その場合には、そのアドレスを「0」または画像データの最大アドレスに設定すれば良い。
上記のように決定されたX方向の読み出し開始及び終了アドレスとY方向の読み出し開始及び終了アドレスで示される範囲をデータの抽出範囲とすることにより、観察者Mの観察位置に対応するデータ(言い換えれば、観察位置に対応して表示位置が調整された第2のプロジェクタ19の投射画面W2に表示すべきデータ)を抽出することができる。
一方、第2のプロジェクタ19における電動レンズシフト154は、位置指定信号に応じて投射レンズ151の光軸を平行移動することにより、スクリーンSC上での第2のプロジェクタ19の投射画面W2の表示位置を制御する。
上記のような第3実施形態の特徴的な動作により、スクリーンSC上に表示される画像の一例を図16に示す。この図16は、観察者Mがある観察距離からスクリーンSCの向かって左下部分を観察していた場合に表示される画像を示したものである。この図16に示すように、観察者Mの観察位置に応じて第2のプロジェクタ19の投射画面W2の表示位置が制御され(観察者とスクリーンSCが正対する位置に調整される)、さらに観察距離に応じて投射画面W2の大きさ、明るさ及び解像度が調整されることになる。
以上のように、本第3実施形態における表示装置3によれば、観察位置及び観察距離に応じて第2のプロジェクタ19の投射画面W2の表示位置、大きさ及び明るさを変化させることができると共に、第2実施形態と同様に投射画面W2に表示される物体の大きさを変えることなく表示を続けることができる。また、観察位置に応じて投射画面W2の表示位置をスクリーンSCに正対する位置に移動することができるため、詳細を観察したい部分に近づくだけで、その部分を自動的に詳細表示することができる。さらに、観察位置マニュアル設定部42の操作によって、詳細表示する部分を手動設定することにより、任意の部分を詳細表示することができる。
また、第2実施形態と同様に、画面に近づいて観察する場合には、投射画面W2を小さくして入力映像信号の解像度で中心付近に表示し、離れて観察する場合には、目の分解能に対応して観察距離dに応じて表示解像度を低下させ、一方で距離に応じて投射画面W2を大きくして見かけの視野角をほぼ同じに保ちながら表示することができる。また、第1のプロジェクタ18の投射画面W1は常に表示しているため、全体像を常に把握しながら、詳細な部分を見たい場合には画面に近づいて観察することができる。
なお、投射画面W2の表示位置を移動させる手段として、投射レンズ151の光軸を平行移動させる電動レンズシフト154を用いたが、別の手段として、例えば第2のプロジェクタ19に出射光軸を平行移動させるための首振り機構を設けても良い。この場合、スクリーンSCに対する投射角度が表示位置によって変化するため台形歪みが発生するが、第2のプロジェクタ19に設けられたスケーリング回路21の台形歪み補正機能によって適応的に補正すれば良い。
〔第4実施形態〕
次に、本発明に係る表示装置の第4実施形態について説明する。上記第3実施形態では、
観察距離測定部30から得られる観察距離信号に基づいて、パラメータ生成部33によってズーム信号、画質制御信号及び抽出範囲指定信号を生成し、また、観察位置検出部40から得られる観察位置信号に基づいて、表示位置パラメータ生成部41によって位置指定信号を生成する場合について説明した。これに対し、本第4実施形態では、入力映像信号(画像データ)からコンテンツの特性を解析し、その解析結果に応じて観察距離信号及び観察位置信号を生成することにより、第2のプロジェクタ19の投射画面W2の表示位置、大きさ及び明るさを制御することが可能な表示装置に関するものである。
図17は、第4実施形態における表示装置4の構成概略図である。なお、図17において、図13と同様の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。この図17に示すように、第4実施形態における表示装置4は、コンテンツ解析部50及びコンテンツパラメータ生成部51を新たに備えている。また、第4実施形態では、観察距離測定部30、観察距離マニュアル設定部31、切替回路32、観察位置検出部40、観察位置マニュアル設定部42及び切替回路43は不要であるため、削除している。
コンテンツ解析部(コンテンツ解析手段)50は、A/Dコンバータ10によってデジタルデータ化された入力映像信号の画像データに基づいて入力映像信号のコンテンツの特性を解析し、その解析結果をコンテンツパラメータ生成部51に出力する。具体的には、コンテンツ解析部50は、図18(a)に示すように、動きベクトル検出部50a、スペクトル検出部50b及び総合判定部50cから構成されている。
動きベクトル検出部50aは、画像データを基に画像のベクトルを検出し、スペクトル検出部50bは、画像データを基に画像のスペクトル(空間周波数)を検出する。なお、これらベクトル及び空間周波数の検出は、図18(b)に示すように、画像データの全体に対して複数に分割された解析ブロックのそれぞれについて行われる。総合判定部50cは、それらの検出結果を基にどのようなシーンが表示されているか判定する。コンテンツパラメータ生成部(観察情報決定手段)51は、総合判定部50cのシーン判定結果(コンテンツの解析結果)に基づいて、観察者Mの観察距離及び観察位置を決定し、その結果に応じた観察距離信号及び観察位置信号を生成して、観察距離信号をパラメータ生成部33に出力すると共に、観察位置信号を表示位置パラメータ生成部41に出力する。
次に、上記のように構成された本第4実施形態における表示装置4の動作について説明する。なお、以下では、第3実施形態と同様の動作の説明については省略し、本第4実施形態における特徴的な動作に着目して説明する。
図19は、コンテンツ解析部50及びコンテンツパラメータ生成部51の動作を示すフローチャートである。なお、図19において、ステップS10はコンテンツ解析部50の動作を示し、ステップS20はコンテンツパラメータ生成部51の動作を示している。
この図19に示すように、まず、動きベクトル検出部50aによって、画像データの各解析ブロック毎のベクトルが検出されると共に、各解析ブロックのベクトル値の総和が所定の閾値Vthを越えたか否かが判定される(ステップS11)。このステップS11において、「Yes」の場合、つまりベクトル値の総和が閾値Vthを越えた場合は、動画であると判断され、続いてベクトルが一点から発散しているか否かが判定される(ステップS12)。
このステップS12において、「Yes」の場合、つまりベクトルが一点から発散している場合は、総合判定部50cによって、例えば移動中の乗り物から前方を見たような前方進行シーンと判断され、ベクトル値の総和と消点(ベクトルが発散している点)のブロック位置がコンテンツパラメータ生成部51に出力される(ステップS13)。
この場合、ステップS21において、コンテンツパラメータ生成部51によって、ベクトル値の総和に応じた観察距離信号が生成され、また、消点のブロック位置に応じた観察位置信号が生成されて、それぞれパラメータ生成部33、位置パラメータ生成部41に出力される。
一般的に移動中の前方シーンでは、観察者Mは進行方向である消点を集中して観察するため、消点を中心として高解像度の画像を表示することが望ましい。また、観察者は標識などの詳細情報を見ようとはするが、周辺部については周辺視のために高解像度の画像は必要ない。さらに、移動速度が速くなるほど、観察者が集中する範囲は狭くなる。つまり、本表示装置4では、第2のプロジェクタ19による高解像度の投射画面W2の表示位置の中心を消点と一致させることができると共に、第1のプロジェクタ18による低解像度の投射画面W1によって周辺部を表示することができるので、上記のような動画の特性に応じた表示を行うことができる。
一方、上記ステップS11において、「No」の場合、つまりベクトル値の総和が閾値Vthを越えなかった場合は、スペクトル検出部50bによって、各解析ブロック毎の空間周波数が検出されると共に、基準値より高い空間周波数の解析ブロックが存在するか否かが判定される(ステップS14)。このステップS14において、「Yes」の場合、その高い空間周波数の解析ブロックがある部分に集中しているか否かが判定される(ステップS15)。また、このステップS15において、「Yes」の場合には、総合判定部50cによって、詳細な情報が部分的に表示されているようなシーンと判断され、該当ブロックの数と位置がコンテンツパラメータ生成部51に出力される(ステップS16)。
この場合、ステップS22において、コンテンツパラメータ生成部51によって、該当ブロックの数に応じた観察距離信号が生成され、また、該当ブロックの位置に応じた観察位置信号が生成されて、それぞれパラメータ生成部33、位置パラメータ生成部41に出力される。
このように詳細な情報が部分的に表示されているようなシーン、例えば教育番組などにおいて、細かな表や文字が書かれたパネルと教師の像が同時に表示されているようなシーンでは、パネルの部分を第2のプロジェクタ19による高解像度の投射画面W2で表示することにより、細かい情報を見やすく表示することができる。
さらに、上記ステップS12、S14及びS15において、「No」の場合には、総合判定部50cによって一般的シーンと判断され(ステップS17)、ステップS23において、コンテンツパラメータ生成部51によって、遠方に対応する観察距離信号が生成され、また、中央位置に対応する観察位置信号が生成されて、それぞれパラメータ生成部33、位置パラメータ生成部41に出力される。
つまり、特に注意すべき特徴が無い画像(一般的シーン)であれば、観察距離を遠方、観察位置を中央に設定することによって、第2のプロジェクタ19の投射画面W2の表示位置、大きさ、明るさ及び解像度を第1のプロジェクタ18の投射画面W1と同程度に変換し、通常の1画面表示を行う。なお、第2実施形態で述べたように、この場合、ブランキング信号によって第1のプロジェクタ18の投射画面W1は黒色となるため、投射画面同士の重なりによる画質低下を防止することができる。
以上説明したように、本第1〜第4実施形態によると、比較的低コストで高解像度表示と同等の機能を実現できる。また、全体像を表示しながら、観察者のスクリーンSCに対する距離と位置に応じて、サイズと解像度、明るさを変えながら部分的な詳細表示を行うことができるため、全体を見る場合には画面から離れ、詳細を見る場合には画面に近づくという人間の自然な動作に対応させた表示を行うことができる。
上述した第1〜第4実施施形態における表示装置1〜4は、ドライビングシミュレータ、船舶シミュレータ、飛行機シミュレータ等に適用することができる。また、将来的には、机上に投射して電子化されたデスクトップ作業を行う場合に、全体に印刷物相当の解像度を実現することは現実的ではないが、例えば注目している書類のある部分のみを高解像度で表示する場合にも適用することができる。この場合、2台のプロジェクタを物理的に分離し、詳細表示部分は光出力も低くて良いので、LED光源やレーザ光源のプロジェクタ、さらにはスキャンプロジェクタが使用できる可能性がある。このような構成とすることで全体の装置サイズも小さくできる。
なお、上記第1〜第4実施形態では、2台のプロジェクタを使用した場合を例示して説明したが、図20(a)に示すように、1台のプロジェクタに、投射画面W1用の液晶ライトバルブLV1と投射画面W2用の液晶ライトバルブLV2を設け、光源Lの照明光を光分岐プリズムPBS及びミラーM1によって分岐して液晶ライトバルブLV1と液晶ライトバルブLV2とに入射し、液晶ライトバルブLV1及び液晶ライトバルブLV2の出射光を合成プリズムPM及びミラーM2によって合成して出射するような構成としても良い。また、液晶ライトバルブLV2の位置は、位置駆動部DVによって調整可能とする。このような構成とすることで、図20(b)に示すように、1台のプロジェクタで、投射画面W1及び投射画面W2を表示することが可能となる。
また、上記第1〜第4実施形態では、投射画面W1(第1の画面)に対して1つの投射画面W2(第2の画面)を重畳表示する場合を例示して説明したが、これに限らず、複数の第2の画面を第1の画面に重畳表示するような構成、つまり第2の光変調手段を複数備えるような構成としても良い。
本発明の第1実施形態に係る表示装置1の構成概略図である。 表示装置1における第1のプロジェクタ18の内部構成図である。 表示装置1における光学系25の詳細構成図である。 表示装置1によってスクリーンSCに表示される投射画面W1及びW2を示す図である。 表示装置1の動作に関する第1説明図である。 表示装置1の動作に関する第2説明図である。 表示装置1によってスクリーンSCに表示される投射画面W1及びW2を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る表示装置2の構成概略図である。 表示装置2におけるパラメータ生成部33の内部構成図である。 表示装置2におけるパラメータ生成部33の各パラメータに関する説明図である。 表示装置2の動作に関する第1説明図である。 表示装置2の動作に関する第2説明図である。 本発明の第3実施形態に係る表示装置3の構成概略図である。 表示装置3における観察位置検出部40の内部構成図である。 表示装置3における光学系25の詳細構成図である。 表示装置3によってスクリーンSCに表示される投射画面W1及びW2を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る表示装置4の構成概略図である。 表示装置4におけるコンテンツ解析部50の内部構成図である。 表示装置4の動作説明図である。 本実施形態の変形例に関する説明図である。
符号の説明
1、2、3、4…表示装置、10…A/Dコンバータ、11…画像メモリ、12…第1の解像度変換回路、13…第2の解像度変換回路、14…第1の画像バッファ、15…第2の画像バッファ、16…第1の出力回路、17…第2の出力回路、18…第1のプロジェクタ、19…第2のプロジェクタ、20…インタフェース回路、21…スケーリング回路、22…画質調整回路、23…ガンマ調整回路、24…駆動回路、25…光学系、100…照明光学系、110…色分離光学系、120…リレー光学系、130R…赤色用液晶ライトバルブ、130G…緑色用液晶ライトバルブ、130B…青色用液晶ライトバルブ、140…クロスダイクロイックプリズム、150…投射光学系、30…観察距離測定部、33…パラメータ生成部、40…観察位置検出部、41…表示位置パラメータ生成部、50…コンテンツ解析部、51…コンテンツパラメータ生成部、PC…コンピュータ、SC…スクリーン

Claims (14)

  1. 第1の光変調手段によって投射した第1の画面に対し、第2の光変調手段によって前記第1の画面より小さい第2の画面を重畳投射する表示装置であって、
    前記第1の光変調手段の解像度に応じて入力画像データの解像度を変換して前記第1の光変調手段の制御用画像データとする第1の画像変換手段と、
    前記入力画像データの中から前記第2の光変調手段の解像度に対応する範囲に含まれるデータを抽出して前記第2の光変調手段の制御用画像データとする第2の画像変換手段と、
    を備えることを特徴とする表示装置。
  2. 第1の光変調手段によって投射した第1の画面に対し、第2の光変調手段によって前記第1の画面より小さい第2の画面を重畳投射する表示装置であって、
    前記第1の光変調手段の解像度に応じて入力画像データの解像度を変換して前記第1の光変調手段の制御用画像データとする第1の画像変換手段と、
    前記第2の画面の大きさを指定するための画面サイズパラメータを生成する画面サイズパラメータ生成手段と、
    前記画面サイズパラメータを基に前記第2の光変調手段の後段に設置された投射レンズのズーム比を設定するズーム比設定手段と、
    前記画面サイズパラメータを基に入力画像データの中から抽出すべきデータの範囲を指定するための抽出範囲パラメータを設定する抽出範囲設定手段と、
    前記入力画像データの中から前記抽出範囲パラメータにて指定される抽出範囲に含まれるデータを抽出すると共に、該抽出範囲と前記第2の光変調手段の解像度との関係から必要に応じて抽出データの解像度を変換して前記第2の光変調手段の制御用画像データとする第2の画像変換手段と、
    前記ズーム比設定手段によって設定されたズーム比に応じて前記投射レンズのズーム動作を制御するズーム制御手段と、
    を備えることを特徴とする表示装置。
  3. 前記画面サイズパラメータ生成手段は、前記第2の画面内に表示される像の大きさが第2の画面の大きさに関わらず一定となるように前記画面サイズパラメータを設定することを特徴とする請求項2記載の表示装置。
  4. 前記第1及び第2の画面の投射面から観察者までの観察距離を測定する観察距離測定手段を備え、
    前記画面サイズパラメータ生成手段は、前記観察距離測定手段による観察距離の測定結果を基に前記画面サイズパラメータを生成することを特徴とする請求項2または3に記載の表示装置。
  5. 前記画面サイズパラメータを基に前記第2の画面の画質を制御するための画質制御パラメータを設定する画質設定手段と、
    前記画質制御パラメータに応じて前記第2の解像度変換手段から得られる第2の光変調手段の制御用画像データに画質調整処理を施す画質調整手段と、
    を備えることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の表示装置。
  6. 前記画質設定手段は、前記第2の画面の明るさを制御するための画質制御パラメータを設定することを特徴とする請求項5記載の表示装置。
  7. 第1の光変調手段によって投射した第1の画面に対し、第2の光変調手段によって前記第1の画面より小さい第2の画面を重畳投射する表示装置であって、
    前記第1の光変調手段の解像度に応じて入力画像データの解像度を変換して前記第1の光変調手段の制御用画像データとする第1の画像変換手段と、
    前記第2の画面の表示位置を指定するための表示位置パラメータを生成する表示位置パラメータ生成手段と、
    前記入力画像データの中から抽出すべきデータの範囲を指定するための抽出範囲パラメータを設定する抽出範囲設定手段と、
    前記表示位置パラメータを基に前記抽出範囲パラメータにて指定される前記抽出範囲の位置を移動させると共に、前記入力画像データの中から移動後の抽出範囲に含まれるデータを抽出して前記第2の光変調手段の制御用画像データとする第2の画像変換手段と、
    前記表示位置パラメータを基に前記第2の画面の表示位置を制御する表示位置制御手段と、を備えることを特徴とする表示装置。
  8. 前記第1及び第2の画面の投射面に平行する面内における観察者の観察位置を検出する観察位置検出手段を備え、
    前記表示位置パラメータ生成手段は、前記観察位置検出手段による観察位置検出結果を基に前記表示位置パラメータを生成することを特徴とする請求項7記載の表示装置。
  9. 前記第2の画面の大きさを指定するための画面サイズパラメータを生成する画面サイズパラメータ生成手段と、
    前記画面サイズパラメータを基に前記第2の光変調手段の後段に設置された投射レンズのズーム比を設定するズーム比設定手段と、
    前記ズーム比設定手段によって設定されたズーム比に応じて前記投射レンズのズーム動作を制御するズーム制御手段と、を備え、
    前記抽出範囲設定手段は、前記画面サイズパラメータを基に前記抽出範囲パラメータを設定し、
    前記第2の画像変換手段は、前記抽出範囲パラメータにて指定される抽出範囲と前記第2の光変調手段の解像度との関係から必要に応じて抽出データの解像度を変換して前記第2の光変調手段の制御用画像データとすることを特徴とする請求項7または8に記載の表示装置。
  10. 第1の光変調手段によって投射した第1の画面に対し、第2の光変調手段によって前記第1の画面より小さい第2の画面を重畳投射する表示装置であって、
    前記第1の光変調手段の解像度に応じて入力画像データの解像度を変換して前記第1の光変調手段の制御用画像データとする第1の画像変換手段と、
    入力画像データのコンテンツの特性を解析するコンテンツ解析手段と、
    前記コンテンツ解析手段によるコンテンツの特性の解析結果を基に観察者の観察位置を決定する観察情報決定手段と、
    前記観察情報決定手段によって決定された観察位置を基に前記第2の画面の表示位置を指定するための表示位置パラメータを生成する表示位置パラメータ生成手段と、
    前記入力画像データの中から抽出すべきデータの範囲を指定するための抽出範囲パラメータを設定する抽出範囲設定手段と、
    前記表示位置パラメータを基に前記抽出範囲パラメータにて指定される前記抽出範囲の位置を移動させると共に、前記入力画像データの中から移動後の抽出範囲に含まれるデータを抽出して前記第2の光変調手段の制御用画像データとする第2の画像変換手段と、
    前記表示位置パラメータを基に前記第2の画面の表示位置を制御する表示位置制御手段と、を備えることを特徴とする表示装置。
  11. 前記観察情報決定手段は、コンテンツの特性の解析結果を基に観察者の観察位置に加えて観察距離を決定し、
    前記観察情報決定手段によって決定された観察距離を基に第2の画面の大きさを指定するための画面サイズパラメータを生成する画面サイズパラメータ生成手段と、
    前記画面サイズパラメータを基に前記第2の光変調手段の後段に設置された投射レンズのズーム比を設定するズーム比設定手段と、
    前記ズーム比設定手段によって設定されたズーム比に応じて前記投射レンズのズーム動作を制御するズーム制御手段と、を備え、
    前記抽出範囲設定手段は、前記画面サイズパラメータを基に前記抽出範囲パラメータを設定し、
    前記第2の画像変換手段は、前記抽出範囲パラメータにて指定される抽出範囲と前記第2の光変調手段の解像度との関係から必要に応じて抽出データの解像度を変換して前記第2の光変調手段の制御用画像データとすることを特徴とする請求項10記載の表示装置。
  12. 前記第1の画面と前記第2の画面とが重なる領域では、前記第1の光変調手段による投射光の投射を行わないように制御するためのブランキング制御手段を備えることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の表示装置。
  13. 前記第1の光変調手段と前記第2の光変調手段とは同一の解像度であることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の表示装置。
  14. 前記第1の光変調手段及び前記第2の光変調手段の解像度は、入力画像データの解像度より低いことを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の表示装置。
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