JP2004070257A - 重畳型マルチプロジェクションシステム - Google Patents

Abstract

【課題】この発明は，投影画像に対して，任意の部分の画像情報密度を簡便に変更するための装置に関するものである。
【解決手段】全体投影用プロジェクタ（１）と局所投影用プロジェクタ（２）を用いて重畳投影を行う。
【選択図】図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は，複数のプロジェクタを用いて画像を表示する方法，及び表示システムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来の複数のプロジェクタを用いた投影システムでは，大画面で高解像度画像を表示するために投影装置を並置し，同じ大きさの画面を並べて投影するという方式をとっていた。部分的に画像の解像度を向上させるためには，それが一時的であっても，投影面全体を同一の解像度で扱うためにプロジェクタの台数を増やす必要があった。また，任意の部分の画像情報を操作する場合，その部分を担当するプロジェクタの投影画像を変更する必要があった。結果として，大規模で複雑，かつ高価なシステムになっている。また，設置時の調整が難しく，複数のプロジェクタを固定するための機材が必要であり，可搬性が問題になっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
科学技術計算やエンターテイメントの分野には，任意の部分に対する画像情報密度の操作（例えば，部分的な画像解像度の向上）を，低コストで可搬性に優れたシステムで実現したいという要求がある。本発明はそういった要求を満たすために考案されたものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
いま，その構成を説明すると，
（イ）スクリーンを設置する。
（ロ）全体投影用プロジェクタ（１）を設置する。
（ハ）局所投影用プロジェクタ（２）を設置する。
（ニ）位置決め，画像処理，及び画像出力用計算機を設置する。
以上のように装置する。
【０００５】
【発明の実施の形態】
次に形態を述べる。本設備では全体投影用プロジェクタ（１）と局所投影用プロジェクタ（２）の２組を使用する。１台以上の全体投影用プロジェクタ（１）によって，全体画像を投影する。全体画像と局所画像（画像情報密度を変化させる部分に対する画像）から局所投影用プロジェクタ（２）の位置決めを行い，局所投影用プロジェクタ（２）を移動させ，重畳投影する。同時に，局所画像重畳後の画像の輝度が均質になるように，全体画像の重畳部の輝度を画像処理によって調整する。位置決め，輝度調整等は計算機で統括的に処理する。
【０００６】
【発明の効果】
局所投影用プロジェクタの移動と重畳投影によって，任意の位置の画像情報密度を変化させることができる。全体を均一な画像解像度にする必要がないために，低コストで，可搬性に優れたシステムを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の投影装置部分の斜視図
【図２】２台のＸＧＡ型液晶プロジェクタを用いた利用例
【符号の説明】
１は全体投影用プロジェクタ
２は局所投影用プロジェクタ

Claims (1)

1. （イ）複数のプロジェクタを組み合わせる。
   （ロ）全体画像と局所画像を重畳投影する。
   （ハ）任意の部分の画像解像度を変化させる。
   以上の如く構成された，任意の部分の画像情報密度を操作することができるシステム。

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