JPH048415Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、スクリーン上に拡大画像を得る投射
装置に関する。

〔考案の概要〕

本考案は、スクリーン上に拡大画像を得る光源
とレンズ系との間にホルダを配する投射装置に於
いて、ホルダにスライドフイルムと液晶表示板と
を装着し得る様にし、ホルダを摺動することによ
つてスライドフイルムと液晶表示板とを選択的に
投射できる様にしたことにより、スライドフイル
ム投射装置、TV（テレビジヨン）画像投射装置、
VTR（ビデオテープレコーダ）画像投射装置とし
て使用できる様にし、家庭に於いて大画面を楽し
むことが出来るのみならず、講義、講演、会議等
に於いて有効に使用し、之等講義等の充実を図る
ことが出来る様にしたものである。

〔従来の技術〕

従来、スクリーン上にスライドフイルムを拡大
投射するスライドフイルム投射装置については知
られている。

またスクリーン上に液晶表示画像を拡大投射す
る液晶投射装置であつて、光源とレンズ系との間
に液晶表示板を配したものとしては先に実開昭55
−55314号公報に示される如きものが提案されて
いる。この液晶投射装置は第３図に示す如く、基
台１上に光源２を配し、この光源２の前方に液晶
表示板３を配し、この液晶表示板３の前方にレン
ズ系４を配して成るものであり、また液晶表示板
３はゲーム画像を表示するためのプログラムを内
蔵した図示しない電子回路に接続されている。そ
こで斯る投射装置に於いては、液晶表示板３に表
示されるゲーム画像がスクリーン５上に拡大投射
される。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら、従来例のスライドフイルム投射
装置はスライドフイルムのみを投射する専用機器
であり、また第３図に示す如き従来例の液晶投射
装置は液晶表示画像のみを投射する専用機器であ
る。またこの液晶投射装置は予じめプログラムさ
れたゲーム画像のみを拡大投射するのみであり、
TV画像等を拡大投射するものではない。

ところで一方、TV画像を拡大投射する投射装
置としては陰極線管に表示されるTV画像をレン
ズ系で拡大投射するものが知られているが、この
投射装置は大型であり、重く、高価格である上、
輝度を上げるためには高電圧を使用しなければな
らず、輝度的限界があるという不都合がある。ま
た光透過型のスライドフイルム投射装置と自己発
光型の陰極線管を使用したTV画像投射装置との
兼用は困難でもある。

本考案は、斯る点に鑑み、スライドフイルム投
射装置、TV画像投射装置、VTR画像投射装置
等を兼用し得る小型、軽量、安価な投射装置を提
供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は、第１図および第２図に示す如く、
TV受信装置９から出力されるTV画像を投射可
能とさた投射装置において、光源２とレンズ系４
との間で光路上位置に設けられ、液晶表示板３お
よびスライドフイルム７が装着されるとともに、
光路方向と垂直な方向に移動可能とされて、液晶
表示板３またはスライドフイルム７のうちいづれ
か一方のみに光源２からの光が投射されるホルダ
６と、液晶表示板３とTV受信装置９とが電気的
接続されるフレキシブル基板１０とが備えられた
ものである。

〔作用〕

斯る本考案に依れば、ホルダ６にスライドフイ
ルム７と液晶表示板３とが装着し得る様にされ、
且つ摺動することによつてスライドフイルム７と
液晶表示板３とが選択的に投射できる様にされて
いるので、スライドフイルム投射装置としてのみ
ならず、TV画像信号、VTR画像信号を液晶表
示板３に供給することによつてTV画像投射装
置、VTR画像投射装置としても使用することが
できる。

従つて、家庭に於いてTV画像等の大画面を楽
しむことが出来るのみならず、講義、講演、会議
等に於いて有効に使用することが出来、之等講義
等の充実を図ることが出来る。

また本考案に依れば、光源２とレンズ系４との
間にホルダ６を配するという簡単な構成としてい
るので、TV画像等を拡大投射できるにも拘ら
ず、小型、軽量、安価とすることが出来る。

〔実施例〕

以下、第１図及び第２図を参照して、本考案の
投射装置の一実施例につき説明しよう。この第１
図及び第２図に於いて、第３図に対応する部分に
は同一符号を付し、その詳細説明は省略する。

この第１図に於いて８は投射装置を示し、この
投射装置８を所望の基台１上に光源２を配し、こ
の光源２の前方にホルダ６を配し、このホルダ６
の前方にレンズ系４を配することによつて構成す
る。また本例に於いては、液晶表示板３として透
過型カラーTV用液晶表示板を使用し、第２図に
示す如くこの液晶表示板３とスライドフイルム７
とが夫々左右半面に装着し得る用にホルダ６を構
成し、更にこのホルダ６を矢印ａ及びｂの方向に
摺動可能となる如く取り付け、液晶表示板３とス
ライドフイルム７とを選択的に投射し得る様にす
る。

また本例に於いては、TV受信装置９を基台１
側面に配置し、このTV受信装置９と液晶表示板
３とをフレキシブル基板１０で接続し、ホルダ６
の摺動を妨げることなく、液晶駆動信号を液晶表
示板３に供給する如くする。またこのTV受信装
置はVTR１１を接続し得るものとし、TV放送
受信時はTV放送画像を表示し、VTR出力をこ
のTV受信装置に入力したときは、VTR再生画
像を表示し得る如くする。

また液晶表示板３に表示される画像は、スクリ
ーン５上に投射された場合、上下に反転するの
で、スクリーン５上に正常なTV画像を得る為、
液晶表示板３を上下逆にホルダ６に装着すると共
に水平走査方向を反転する如くする。

斯る本実施例に依れば、スライドフイルム７と
液晶表示板３とが選択的に投射できる様にされて
いるので、スライドフイルム投射装置としてのみ
ならず、TV画像信号、VTR画像信号を液晶表
示板３に供給することによつてTV画像投射装
置、VTR画像投射装置としても使用することが
できる。

従つて、家庭に於いてTV画像等の大画面を楽
しむことが出来るのみならず、講義、講演、会議
等に於いて有効に使用することが出来、之等講義
等の充実を図ることが出来る。

また本考案に依れば、光源２とレンズ系４との
間にホルダ６を配するという簡単な構成としてい
るので、TV画像等を拡大投射できるにも拘ら
ず、小型、軽量、安価とすることが出来る。

尚、上述実施例に於いてはTV受信装置９を基
台１側面に配置した場合について述べたが、この
TV受信装置９を別体とし、且つ液晶表示板３を
ホルダ６に対し着脱可能とし、必要な場合のみ液
晶表示板３をホルダ６に装着する如くしても、上
述同様の作用効果を得ることができる。

また本考案は上述実施例に限らず、本考案の要
旨を逸脱することなくその他種々の構成を取り得
ることは勿論である。

〔考案の効果〕

本考案に依れば、スライドフイルムと液晶表示
板とが選択的に投射できる様にされているので、
スライドフイルム投射装置をしてのみならず、
TV画像信号、VTR画像信号を液晶表示板に供
給することによつてTV画像投射装置、VTR画
像投射装置としても使用することができ、従つ
て、家庭に於いてTV画像等の大画面を楽しむこ
とが出来るのみならず、講義、講演、会議等に於
いて有効に使用することが出来、之等講義等の充
実を図ることが出来るという利益がある。

また光源とレンズ系との間にホルダを配すると
いう簡単な構成としているので、TV画像等を拡
大投射できるにも拘らず、小型、軽量、安価とす
ることが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案投射装置の一実施例を示す構成
図、第２図は本考案の一実施例の要部を示す構成
図、第３図は従来例を示す構成図である。 ２は光源、３は液晶表示板、４はレンズ系、６
はホルダ、７はスライドフイルム、８は投射装
置、９はTV受信装置、１１はVTRである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 TV受信装置から出力されるTV画像を投射可
   能とされた投射装置において、 光源とレンズ系との間で光路上位置に設けら
   れ、液晶表示板およびスライドフイルムが装着さ
   れるとともに、光路方向と垂直な方向に移動可能
   とされて、前記液晶表示板またはスライドフイル
   ムのうちいづれか一方のみに前記光源からの光が
   投射されるホルダと、 前記液晶表示板と前記TV受信装置とが電気的
   接続されるフレキシブル基板と、 が備えられたことを特徴とする投射装置。