JP2010197487A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】部分的に高解像度の表示が可能な表示装置を提供する。
【解決手段】本発明の表示装置1は、表示領域A1に第1画像P1を表示するプロジェクター2と、プロジェクター2の解像度に応じて表示装置本体への入力画像信号を変換してプロジェクター2への第1入力信号を生成する第1信号生成部と、表示領域A1の一部である部分領域に配置されて第1画像P1よりも小面積かつ高解像度の第2画像P2を表示する画像表示端末3と、部分領域に表示すべき画像の信号を入力画像信号から抽出して画像表示端末3への第2入力信号を生成する第2信号生成部と、を含んでいる。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置に関する。
従来から、PC等の信号源から出力される画像を表示する表示装置として、フラットパネルディスプレイ(以下、FPDと称する場合がある)やプロジェクター等が知られている。一般に、プロジェクターによれば装置の寸法に比して大画面の表示が容易であり、FPDによれば高精細な表示が容易である。
表示装置は、例えばCADやシミュレーション等を活用する作業において、コンテンツを表示させる用途で用いられることもある。このような作業において、コンテンツの全体を把握しつつ、コンテンツの細部を確認する機会がよくある。CADデータ等の情報量が多いコンテンツを扱う作業では、全体の表示と拡大された細部の表示とを切替える手法が用いられている。
この手法では、ズームインとズームアウトの切替が煩雑であることや、全体に対する細部の位置関係が把握しにくいこと等により作業効率が低下するおそれがある。この不都合を回避するためには、表示装置として、細部を詳細に観察できる程度に高解像度の表示が可能であり、かつ全体を表示可能な程度に大画面のものを用いるとよい。
例えば、表示装置として、PC等から出力される高画素数の映像信号を画素単位まで表示可能なプロジェクターを用いればよい。しかしながら、プロジェクターを構成する液晶ライトバルブ等の光変調装置は、同じ画素数のFPDと比較して格段に小型であり、高画素数にすることがコスト面で難しい。表示装置として大画面のFPDを用いてもよいが、FPDは、装置寸法が画面と同程度以上であり装置が極めて大型になってしまう。
結局のところ、全体を高解像度で表示させる手法により、全体と細部とを良好に表示させること現実的でない。現実的な手法として、領域ごとに解像度を調整することにより、細部のみを高解像度で表示する手法が考えられる。領域ごとに解像度を調整する技術としては、特許文献1〜4に開示されている技術が挙げられる。
特許文献1、2では、全体画像を表示するプロジェクターと、局所画像を表示するプロジェクターとを組み合わせている。2つのプロジェクターは、例えば画素数が同一のものである。局所画像は、全体画像よりも被投射領域(画面)が小さくなっており、全体画像よりも解像度が高い状態で全体画像の一部に重畳される。
特許文献3、4では、画像が表示される被投射領域と視聴者との距離に応じて、解像度が調整されるようになっている。視聴者が被投射領域に近づくと、被投射領域が縮小されて高解像の画像が表示される。
特開2004−70257号公報 特開2005−196137号公報 特開2000−276123号公報 特開2007−65542号公報
特許文献1〜4の技術を用いれば、視認する領域の大きさに応じた解像度で画像を表示することが可能であると考えられるが、以下のような問題点がある。
特許文献1〜4において、高解像度で表示する領域を切替えるには、細部を表示するプロジェクターによる被投射領域を切替える必要がある。被投射領域を切替える手法としては、プロジェクターの光軸を首振り等により調整する手法や、光軸が被投射領域になす角度を保持しつつプロジェクターを平行移動させる手法が考えられる。前者の手法では、偏角により細部の画像が大きく歪むので細部の解像度を確保することが難しくなる。後者の手法では、装置が極めて大型になる。
また、細部に非常に高い解像度が要求されると対応しきれなくなるおそれもある。細部の解像度を高めるために被投射領域を狭くすると、細部の輝度が高くなり、ある程度以上に高解像度にしようとしてもハレーションを生じて細部を観察することができなくなる。ある程度以上に高解像度にするには、プロジェクターの光変調装置の画素数を増やすことになり、前記のようにコスト面で現実的でなくなる。
本発明は、前記事情に鑑み成されたものであって、部分的に高解像度の表示が可能な表示装置を提供することを目的の1つとする。
本発明の表示装置は、表示領域に第1画像を表示するプロジェクターと、前記プロジェクターの解像度に応じて表示装置本体への入力画像信号を変換して前記プロジェクターへの第1入力信号を生成する第1信号生成部と、前記表示領域の一部である部分領域に配置されて前記第1画像よりも小面積かつ高解像度の第2画像を表示する画像表示端末と、前記部分領域に表示すべき画像の信号を前記入力画像信号から抽出して前記画像表示端末への第2入力信号を生成する第2信号生成部と、を含んでいることを特徴とする。
このようにすれば、プロジェクターにより第1画像を表示するので、第1画像を大画面で表示することが容易になる。画像表示端末により第2画像を表示するので、第2画像をプロジェクターにより表示する場合と比較して、第2画像を高解像度にすることが容易になる。本発明の表示装置によれば、画像表示端末が表示領域内に配置されるので、全体として大画面であるとともに部分的に高解像度な表示が容易に得られる。
また、画像表示端末により第2画像を表示するので、第2画像をプロジェクターにより表示する場合と比較して、第2画像に歪みを生じることがなくなる。したがって、表示領域のどの部分を部分領域に設定しても良好な第2画像が得られるようになり、部分領域を切替えることが容易になる。このように本発明の表示装置は、所望の部分領域を高解像度で表示することが容易であり、利便性が高いものになっている。
また、前記第1信号生成部は、前記第1入力信号として前記入力画像信号に対応する画像よりも画素数が少ない画像の信号を生成することが好ましい。
このようにすれば、プロジェクターに必要とされる画素数が低くなり、プロジェクターを低コストにすることができるので、表示装置を低コストにすることができる。前記のように本発明にあっては、所望の部分領域を高解像度で表示可能であるので、低コストでありながら細部を良好に観察可能な表示装置になる。
また、前記部分領域において前記第1画像がブランクになるように制御するブランキング制御部を含んでいることが好ましい。
このようにすれば、画像表示端末が部分領域に対して位置ずれを生じた場合でも、第2画像に第1画像がほとんど重ならなくなる。したがって、画像がずれて重なることによる解像度の低下が回避され、第2画像を確実に高解像度で表示することができる。
また、前記表示領域において前記画像表示端末が占める領域を検出する領域検出部を含み、前記第2信号生成部が前記領域検出部の検出結果に基づいて前記部分領域を設定することが好ましい。
このようにすれば、画像表示端末が占める領域に対応した画像が画像表示端末に自動的に表示され、部分領域を手動で設定する場合に比べて利便性が高い表示装置になる。
また、前記領域検出部が、発光部と、前記発光部から射出された光を検出する光検出部と、を含み、前記発光部又は前記光検出部が前記画像表示端末に設けられている構成にしてもよい。
このようにすれば、画像表示端末が占める領域を光により検出することができる。
また、前記発光部から射出される光が赤外光であることが好ましい。
このようにすれば、赤外光は可視光ではないので、発光部から射出される光が観察されることがなくなり、発光部から射出された光により第1画像や第2画像の画像品質が低下することが回避される。
前記プロジェクターは、光源装置と、前記光源装置から射出された光を変調する光変調装置と、前記光変調装置により変調された光を前記表示領域に導く導光光学系と、を含み、前記発光部から射出される光の波長が、前記光源装置から射出される光の波長と異なっている構成にしてもよい。
このようにすれば、発光部から射出される光が、光源装置から射出される光と明確に区別されるので、画像表示端末が占める領域を高精度に検出することができる。
前記導光光学系が走査光学系で構成されており、前記発光部から射出された光が、前記走査光学系を経て前記光検出部に入射することが好ましい。
走査光学系によれば、投射光学系を採用する場合に比べて、プロジェクターを小型にすることができる。また、光源装置から射出された光が走査光学系により表示領域内を走査され、また走査光学系を経た光が光検出部に検出される。したがって、画像表示端末が占める領域を第1画像と関連付けることが容易になり、画像表示端末が占める領域を正確かつ容易に検出することができる。
また、前記光検出部が前記画像表示端末に設けられており、前記発光部から射出された光が、前記光源装置から射出された光と合成されて前記走査光学系に入射する構成にすることもできる。
このようにすれば、走査光学系と発光部により光スキャナーが構成され、画像表示端末が占める領域を正確かつ容易に検出することができる。また、走査光学系が光スキャナーの一部としても機能するので、プロジェクターと独立して光スキャナーを構成する場合に比べて、装置を小型にすることや低コストにすることができる。
第1実施形態の表示装置の概略構成を示す斜視図である。 第1実施形態の表示装置の構成を示す模式図である。 第1入力信号の生成方法を示す概念図である。 第2入力信号の生成方法を示す概念図である。 プロジェクターの駆動系の構成を示す模式図である。 プロジェクターの構成を示す模式図である。 第2実施形態の表示装置の概略構成を示す斜視図である。 (a)〜(c)は、領域検出部の説明図である。 第3実施形態の表示装置の概略構成を示す斜視図である。 第4実施形態の表示装置の概略構成を示す斜視図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。説明に用いる図面において、特徴的な部分を分かりやすく示すために、図面中の構造の寸法や縮尺を実際の構造に対して異ならせている場合がある。また、実施形態において同様の構成要素については、同じ符号を付して図示し、その詳細な説明を省略する場合がある。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の表示装置1の概略構成を示す斜視図であり、図2は表示装置1の概略構成を示す模式図である。図1に示すように表示装置1は、プロジェクター2、画像表示端末3を含んでいる。プロジェクター2は、例えば机上等の設置面5の上方に設置される。画像表示端末3は、液晶や有機EL等を用いた直視型のFPDにより構成されている。画像表示端末3は、設置面5内で移動することができるように設置面5上に載置される。
ここでは、設置面5上にコンピューター4が載置されている。コンピューター4には、CADや数値シミュレーター等のアプリケーションがインストールされている。コンピューター4は、表示装置1に入力画像信号D0(図2参照)を供給する信号源43を含んでいる。信号源43は、入力画像信号D0として例えばCAD上で描画されたオブジェクトを示す信号を出力する。
表示装置1は、概略すると以下のように動作する。入力画像信号D0は、プロジェクター2の画素数に整合させて変換され、第1入力信号D1になる。プロジェクター2は、第1入力信号D1に基づいて、設置面5上の所定の表示領域A1に第1画像P1を表示する。表示領域A1は、例えばコンピューター4の表示部よりも大面積の略矩形領域である。第1画像P1は、例えばオブジェクト全体を示す画像である。
作業者Kは、オブジェクトの細部を詳細に観察する場合に、表示領域A1において細部に対応する領域を部分領域A2としてコンピューター4に入力する。部分領域A2は、例えば表示領域A1の長辺、短辺をそれぞれ1/4程度にした略矩形領域である。部分領域A2を入力すると、部分領域A2に表示すべき画像に対応させて入力画像信号D0の一部が抽出されて、第2入力信号D2が生成される。画像表示端末3は、表示領域A1の一部である部分領域A2に第2画像P2を表示する。第2画像P2は、第1画像P1よりも高解像度になっており、例えば細部を示す画像である。
次に、表示装置1の構成要素について詳しく説明する。図2に示すように表示装置1は、第1信号生成部11、第2信号生成部12を含んでいる。本実施形態の第1信号生成部11及び第2信号生成部12は、コンピューター4に内蔵されている。第1信号生成部11は、通信ケーブル41を介してプロジェクター2に接続されている。第2信号生成部12は、コンピューター4に装着された無線通信カード42により、画像表示端末3と通信可能になっている。
コンピューター4は、信号源43、ADコンバーター44、画像メモリー45、第1信号生成部11、第2信号生成部12を含んでいる。信号源43は、例えばCPU(center processing unit)等により構成される。信号源43から出力された信号は、ADコンバーター44によりデジタル信号に変換される。信号源43から出力された信号は、実際にはフルカラーの画像に対応した信号になっている。ここでは、赤色画像、緑色画像、青色画像の各々に対応した3つの系統の信号が信号源43から並列に出力されて、並列に処理される。図2には、3つの系統のうちの1つを代表的に図示しており、以下、1つの系統について代表的に説明する。
なお、信号源43がデジタル信号を出力する場合には、ADコンバーター44を省くことができ、例えば信号源43を画像メモリー45に直接するとよい。信号源43、あるいはADコンバーター44から出力されたデジタル信号は画像メモリー45に入力画像信号D0として書込まれる。ADコンバーター44や画像メモリーへ45に信号を書込むためのドットクロック信号やタイミングは、信号源43から出力される信号に基づいて、タイミング回路(図示略)により生成される。タイミング回路は、例えば位相同期回路(PLL回路)等により構成される。入力画像信号D0は、例えば画素数が4096×3072のHXGA形式の画像に対応する映像信号である。
本実施形態の第1信号生成部11は、第1画像変換回路111、第1画像バッファ112、第1出力回路113を含んでいる。第1信号生成部11は、入力画像信号D0に基づいてプロジェクター2の画素数に整合した第1入力信号D1を生成する。
第2信号生成部12は、第2画像変換回路121、第2画像バッファ122、第2出力回路123を含んでいる。第2信号生成部12は、部分領域A2に表示すべき画像に対応するデータを入力画像信号D0から抽出して、第2入力信号D2を生成する。以下、第1入力信号D1、第2入力信号D2の生成方法の一例を説明する。
図3は第1入力信号D1の生成方法を示す概念図であり、図4は第2入力信号D2の生成方法を示す概念図である。図3、図4には、入力画像信号D0や第1入力信号D1、第2入力信号D2について信号が示す画像と対応させてデータ構造を概念的に示している。
まず、第1入力信号D1の生成方法の一例を説明する。図3に示すように、入力画像信号D0は、画素ごとの階調データa(i,j)を含んで構成されている。階調データa(i,j)は、対応する画素とアドレスi、jにより関連付けられている。アドレスiには、例えば主走査方向(ここでは長辺方向)の画素配列に対応させて、0〜4095の整数が割り当てられる。アドレスjには、例えば副走査方向(ここでは短辺方向)の画素配列に対応させて、0〜3071の整数が割り当てられる。
第1画像変換回路111は、複数の画素の階調データを画像メモリー45から読出すとともに、読出した複数の階調データの平均値を算出する。この平均値が、第1入力信号D1において1画素分の階調データになる。1つの平均値の算出に用いる入力画像信号D0の階調データの数は、プロジェクター2の画素数に応じて選択される。ここでは、プロジェクター2の画素数が1024×768であり、プロジェクター2により表示される画像がXGA形式であるとする。
XGA形式では、主走査方向の画素数がHXGA形式の1/4であり、副走査方向の画素数がHXGA形式の1/4である。本実施形態では、HXGA形式をXGA形式に変換するために、HXGA形式において4行4列に連続して配列される16個の画素に対応する16個の階調データa(i,j)(i=4m〜4m+3、j=4n〜4n+3)の平均値を、第2入力信号D2における1画素の階調データb(m,n)にする。平均値は、図3中に示した式(1)により算出される。算出された平均値は、第1画像バッファ112に順次書込まれる。式(1)に示した演算をm=0,1,2・・・1023、n=0,1,2・・・767の範囲で順次行うことにより、XGA形式に対応した第1入力信号D1が第1画像バッファ112に書込まれる。
次に、第2入力信号D2の生成方法の一例を説明する。作業者Kがコンピューター4に部分領域A2を入力すると、第2画像変換回路121は、入力された部分領域A2の範囲に基づいて入力画像信号D0から抽出すべきデータの範囲を指定するパラメーターを設定する。具体的には、図4に示すように、部分領域A2の長辺方向が表示領域A1の長辺方向となす角度θを算出して、パラメーターの1つに設定する。また、表示領域A1に表示すべき第1画像P1において、部分領域A2に表示すべき第2画像P2の角に位置する画素と重なる画素を求め、この画素に対応する入力画像信号D0の階調データa(ic,jc)のアドレスic、jcをパラメーターに設定する。
第2画像変換回路121は、第2画像P2を構成する画素の階調データc(x,y)に対応する入力画像信号D0の階調データを読出す。アドレスx、yは、第2画像P2の画素数に応じて適宜選択される。ここでは、画像表示端末3の画素数が1024×768であり、第2画像P2がXGA形式であるとする。アドレスxには、例えば主走査方向(ここでは長辺方向)の画素配列に対応させて、0〜1095の整数が割り当てられる。アドレスyには、例えば副走査方向(ここでは短辺方向)の画素配列に対応させて、0〜767の整数が割り当てられる。
第2画像変換回路121は、アドレスx、yに入力する整数を前記の範囲内から順に選択し、図4中の式(2)に示される演算により、読出すべき入力画像信号D0の階調データの引数を算出する。式(2)に示したように、主走査方向用の引数は(ic+xcosθ−ysinθ)であり、副走査方向用の引数は(jc+xsinθ+ycosθ)である。これら引数は、θが0°、90°である場合等を除いて、一般に無理数になる。このような場合には、引数を四捨五入等により整数にする処理を行うとよい。また、補間により階調データc(x,y)を求める処理を行ってもよい。以下、数値例を用いて階調データc(x,y)を求める方法の一例を説明する。
前記パラメーターにおいてθ=15°ic=2000、jc=1000であるとし、c(500,300)を求める方法を説明する。前記パラメーターの値を式(2)に代入すると、c(500,300)=a(2405.32,1419.19)になる。引数を四捨五入して整数にする方法を用いると、c(500,300)=a(2405,1419)となり、階調データa(2405,1419)を読み出すことによりc(500,300)が求まる。
補間によりc(500,300)を求めるには、仮想的なデータ点である(2405.32,1419.19)の周辺のデータ点の階調データを参照信号として読出す。ここでは、参照データとして、4つの階調データa(2405,1419)、a(2406,1419)、a(2405,1420)、a(2406,1420)を読出す。そして、4つの階調データに重み付けを行って、4つの階調データの総和を求めることによりc(500,300)を算出する。重み付けの方法としては、各種方法を用いることができ、例えば仮想的なデータ点から参照データまでのデータ点間の距離の逆数を用いる手法が挙げられる。例えば、a(2405.32,1419.19)とa(2405,1419)とのデータ点間の距離は、(0.32+0.190.5である。
以上のようにして第2画像変換回路121は、第2画像P2を構成する画素の階調データc(x,y)を順次算出し、階調データc(x,y)を第2画像バッファ122に書込む。これにより、第2画像バッファ122に、第2入力信号D2が書込まれる。
図2の説明に戻り、本実施形態では部分領域A2の範囲を示すブランキング信号D21が第1画像バッファ112に伝達される。第1出力回路113は、ブランキング信号D21に基づいて、第1入力信号D1において部分領域A2の範囲内に位置する画素の階調データを暗表示(ブランク)とし、階調データの一部がブランクに変換された変換第1入力信号D11を読出す。このように、第1画像バッファ112と第2画像バッファ122とによりブランキング制御部が構成されている。なお、暗表示とする方法としては、部分領域A2の範囲内の階調データを読出さない方法であってもよいし、第1入力信号D1の一部を書換える方法であってもよい。
第1出力回路113は、通信ケーブル41を介して変換第1入力信号D11をプロジェクター2に出力する。
第2出力回路123は、第2入力信号D2を第2画像バッファ122から読出し、無線通信カード42を介して第2入力信号D2を画像表示端末3に出力する。画像表示端末3は、通常のFPDと同様にアクティブマトリックス方式で駆動される表示部を有するものである。画像表示端末3の表示部には、第2入力信号D2に対応した第2画像P2が表示される。
次に、プロジェクター2の駆動系について説明する。プロジェクター2は、赤色、緑色、青色にそれぞれ対応する3系統の光変調装置24a〜24c(図6参照)を含んでいる。3系統の光変調装置24a〜24cは、いずれも同様の構成になっており、同様の駆動系により駆動される。ここでは1系統の駆動系を代表的に説明する
図5は、プロジェクター2の駆動系20の概略構成を示す模式図である。駆動系20は、駆動系20は、変換第1入力信号D11に基づいて、プロジェクター2を構成する光変調装置24aの液晶ライトバルブ241用に駆動信号を生成するものである。図5に示すように、駆動系20は、入力端子201、インターフェース回路202、スケーリング回路203、画質調整回路204、ガンマ調整回路205、及び駆動回路206を含んでいる。変換第1入力信号D11は、入力端子201に入力され、入力端子201に接続されたインターフェース回路202を介してスケーリング回路203に伝達される。
スケーリング回路203は、プロジェクター2を構成する光学系等により生じる画像の歪を補正するものである。ここでは、画像の元になる変換第1入力信号D11を予め逆補正しておくことにより、画像の台形歪等を補正することが可能になっている。また、スケーリング回路203は、光変調装置24aの画素数に対応させて変換第1入力信号D11を変換する機能も有している。本実施形態では、第1信号生成部11においてプロジェクター2の画素数に対応した変換第1入力信号D11を生成しているので、スケーリング回路203で画素数の変換を行わない。
なお、第1信号生成部11において画素数の変換を行わないで、スケーリング回路203により画素数の変換を行うようにしてもよい。スケーリング回路203から出力された信号は、画質調整回路204に入力される。
画質調整回路204は、入力された信号により表示される画像の明るさやコントラストを調整すべく、入力された信号を画質調整信号207に基づいて調整する。画質調整回路204から出力された信号は、ガンマ調整回路205に入力される。ガンマ調整回路205は、光変調装置24aの入力信号に対する光変調特性に基づいて、ガンマ調整を行うものである。ガンマ調整回路205から出力された信号は、駆動回路206に入力される。駆動回路206は、入力された信号に基づいて、光変調装置24aを駆動する電圧波形等の駆動信号を生成するものである。
図6は、プロジェクター2の概略構成を示す模式図である。図6に示すように、プロジェクター2は、照明光学系21、色分離光学系22、リレー光学系23、光変調装置24a〜24c、色合成素子25、投射光学系(導光光学系)26を含んでいる。プロジェクター2は、概略すると、以下のように動作する。照明光学系21から射出された光Lは、色分離光学系22により波長帯域が異なる複数の光La、Lb、Lcに分離される。光La、Lb、Lcは、それぞれ対応する光変調装置24a〜24cにより変調される。変調された複数の光は、色合成素子25により合成される。合成された光Labcは、投射光学系26により被投射面(ここでは設置面5)に拡大投射され、フルカラーの拡大画像が表示される。以下、プロジェクター2の構成要素を詳しく説明する。
照明光学系21は、光源(光源装置)211、リフレクター212、偏光変換素子213を含んでいる。光源211は、高圧水銀ランプ等のランプ光源や発光ダイオード等の固体光源により構成される。本実施形態の光源211は、ランプ光源により構成されており、赤、緑、青の光スペクトルを含んだ白色光を発生させる。リフレクター212は、光源211にて発生した光を反射させて所定の方向に進行させる。偏光変換素子213は、リフレクター212から射出された光の偏光状態を揃える。照明光学系21の構成については、光源211にて発生する光の配光特性等に応じて適宜変更することができる。例えば、フライアイレンズアレイやロッドレンズ等により光強度分布を調整する構成にしてもよい。
色分離光学系22は、ダイクロイックミラー221、222、反射ミラー223を含んでいる。ダイクロイックミラー221、222は、誘電多層膜等により構成され、所定の波長帯域の光を選択的に反射させる特性を有している。ここでは、ダイクロイックミラー221が、光Lのうちの赤色の光Laを透過させ、緑色の光Lbと青色の光Lcとを反射させる。光Laは、反射ミラー223で反射して光変調装置24aに入射する。ダイクロイックミラー222は、光Lbを反射させ、光Lcを透過させる。光Lbは、光変調装置24bに入射する。光Lcは、リレー光学系23に入射する。光Lcは、リレー光学系23において、リレーレンズ231、反射ミラー232、リレーレンズ233、反射ミラー234、リレーレンズ235をこの順に経て光変調装置24cに入射する。
光変調装置24a〜24cは、いずれも同様の構成になっている。ここでは、光変調装置24aの構成を代表的に説明する。光変調装置24aは、透過型の液晶ライトバルブ241、入射側偏光板242、射出側偏光板243を含んでいる。液晶ライトバルブ241は、入射側偏光板242と射出側偏光板243との間に配置されている。光Laは、入射側偏光板242を通ることにより、偏光状態が略直線偏光になる。液晶ライトバルブ241は、図5に示した駆動系20から供給される駆動信号により駆動され、液晶ライトバルブ241を通る光の偏光状態を画素ごとに変化させる。液晶ライトバルブ24から射出された光Laは、偏光状態に応じてその一部が射出側偏光板243に吸収されることにより、駆動信号に応じた階調の光になる。すなわち、光Laは、光変調装置24aにより変換第1入力信号D11に基づいた赤色画像に形成される。同様にして、光変調装置24b、24cにより緑色画像、青色画像が形成される。光変調装置24a〜24cにより変調(形成)された光(画像)は、色合成素子25に入射する。
色合成素子25は、ダイクロイックプリズム等により構成される。ダイクロイックプリズムは、4つの三角柱プリズムが互いに貼り合わされた構造になっている。三角柱プリズムにおいて貼り合わされる面は、ダイクロイックプリズムの内面になる。ダイクロイックプリズムの内面に、赤色の光Laが反射し緑色の光Lbが透過するミラー面と、青色の光Lcが反射し緑色の光Lbが透過するミラー面とが互いに直交して形成されている。ダイクロイックプリズムに入射した光Lbは、ミラー面を通ってそのまま射出される。ダイクロイックプリズムに入射した光La、Lcは、ミラー面で選択的に反射あるいは透過して、光Lbの射出方向と同じ方向に射出される。このようにして3つの光La〜Lc(画像)が重ね合わされて合成される。合成された光Labcは、投射光学系26に入射する。
投射光学系26は、投射レンズ261、電動フォーカス262、電動ズーム263を含んでいる。投射レンズ261は、光Labcを表示領域A1に結像させる。電動フォーカス262により、投射レンズ261から表示領域A1までの距離に応じたフォーカス調整が可能になっている。電動ズーム263により、表示領域A1における像の大きさを調整可能になっている。ここでは、プロジェクター2により表示される第1画像P1の面積が、画像表示端末3の表示部面積の略16倍になるようにズームを調整する。
以上のような構成の表示装置1において、オブジェクトの全体像を示す第1画像P1が表示領域A1に表示される。また、部分領域A2に画像表示端末3を移動させることにより、オブジェクトの細部を示す第2画像P2が部分領域A2に表示される。第2画像P2は、第1画像P1よりも高解像度(ここでは単位面積当たりの画素数が略16倍)になっている。
以上のような構成の表示装置1によれば、プロジェクター2により第1画像P1を表示しているので、第1画像P1を大画面で表示することが容易である。一般に大画面の画像を観察する場合には、画像全体を視野に入れるために観察者は画像から遠ざかって画像を観察する。作業者Kが第1画像P1から離れるほど第1画像P1の画素が区別されなくなるので、全体像を観察する上で解像度が不足することはほとんどない。また、画像表示端末3により第2画像P2を表示しており、画像表示端末3が直視型のFPDにより構成されているので、第2画像P2を第1画像P1よりも高解像度にすることが容易になる。
このように表示装置1にあっては、全体像及び細部をともに良好に表示することが可能になっている。また、全体像を細部と同程度に高解像度にする手法に比べて、装置を小型にすることや低コストにすることが容易になっている。
また、部分領域A2において第1画像P1が暗表示になるので、部分領域A2を区別することが容易になり、部分領域A2に画像表示端末3を良好な位置精度で配置することが容易になる。また、画像表示端末3の位置が部分領域A2に対して厳密に一致していなくでも、第2画像P2において第1画像P1と重なる部分がほとんど生じない。したがって、画像がずれて重なることにより画像品質が低下してしまうことが格段に低減され、解像度が必要とされる細部を高品質で表示することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明に係る表示装置の第2実施形態を説明する。第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、表示領域において画像表示端末が占める領域を検出する領域検出部を含んでいる点である。
図7は、第2実施形態の表示装置6の構成を示す模式図である。図7に示すように表示装置6は、領域検出部61、パラメーター設定部62、マニュアル設定部63、切替回路64を含んでいる。表示装置6は、部分領域A2の自動設定モードと、部分領域A2の手動設定モードとを有している。
図8(a)は領域検出部61の概略構成を示す模式図であり、図8(b)は領域検出部61を構成する発光部の配置を示す平面図、図8(c)は領域検出部61を構成する光検出部により撮像される撮像画像の一例を示す概念図である。図8(a)に示すように、本実施形態の領域検出部61は、複数の発光部611、赤外線カメラ(光検出部)612、画像処理部613、位置決定部614を含んでいる。
図8(b)に示すように、画像表示端末3は、表示部31、額縁32を含んでいる。本実施形態では発光部611として、発光部611a〜611cが設けられている。発光部611a〜611cは、画像表示端末3の角部近辺の額縁32に配置されている。発光部611a〜611cは、例えばLEDにより構成されており、赤外光を射出するものである。
赤外線カメラ612は、撮像領域A3を撮像することにより、発光部611a〜611cから射出された赤外光を検出するものである。ここでは、赤外線カメラ612がプロジェクター2と同じ筐体に設けられており、プロジェクター2に対する赤外線カメラ612の相対位置が固定されている。これにより、表示装置6において独立した部品数が少なくなり、表示装置6を設置することが容易になる。赤外線カメラ612の撮像領域A3が表示領域A1と略一致するように、赤外線カメラ612の位置や光学系が調整されている。プロジェクター2に対する赤外線カメラ612の相対位置が固定されているので、撮像領域A3を表示領域A1と対応させることが容易になっている。なお、撮像領域A3は、表示領域A1と一致していなくてもよく、第1画像P1の略全体が視野に収まる範囲になっていればよい。赤外線カメラ612の撮像結果は、画像処理部613に出力される。
図8(c)に示すように、撮像画像には、撮像領域A3に対する発光部611a〜611cとの位置関係に対応して、輝点Pa〜Pcが撮像されている。画像処理部613は、撮像画像を処理して、輝点Pa〜Pcを抽出する。位置決定部614は、抽出された輝点Pa〜Pcの撮像画像における座標を求め、撮像領域A3における発光部611a〜611cの各々の位置を算出する。これにより、画像表示端末3の位置と姿勢(向き)が求まり、画像表示端末3が占める領域が検出される。
図7の説明に戻り、領域検出部61の検出結果は、パラメーター設定部62に出力される。パラメーター設定部62は、検出結果に基づいて部分領域A2の範囲を規定するパラメーターを設定する。ここでは、パラメーターとして、第1実施形態で説明した角度θ、アドレスic、jcの値を設定する。
マニュアル設定部63は、第1実施形態のように部分領域A2を手動で設定するためのものである。マニュアル設定部63は、例えば作業者KがPCに入力した部分領域A2の範囲に関するパラメーターを受け取る。切替回路64は、自動設定モードが選択されている場合には、パラメーター設定部62からパラメーターを受け取る。切替回路64は、手動設定モードが選択されている場合には、マニュアル設定部63からパラメーターを受け取る。切替回路64は、受け取ったパラメーターを第2画像変換回路121に出力する。以下、第1実施形態と同様にして、図1に示したように表示領域A1に第1画像P1が表示され、部分領域A2に第2画像P2が表示される。
以上のような構成の表示装置6によれば、第1実施形態と同様に全体像及び細部をともに良好に表示することが可能になる。また、全体像を細部と同程度に高解像度にする手法に比べて、装置を小型にすることや低コストにすることが容易になる。また、作業者Kが、所望の部分領域A2に画像表示端末3を移動させると、自動的に部分領域A2に対応した第2画像P2が表示される。すなわち、画像表示端末3は、部分領域A2を入力する入力装置としても機能しており、第1実施形態よりも少ない手間で所望の細部を観察することができる。また、画像表示端末3が占める領域と正確に対応した第2画像P2が表示され、第1画像P1に対する第2画像P2の位置ずれがほとんど生じなくなる。
[第3実施形態]
次に、図9を参照しつつ本発明に係る表示装置の第3実施形態を説明する。図9は、第3実施形態の表示装置7の概略構成を示す模式図である。表示装置7は、走査型のプロジェクター、画像表示端末3、領域検出部を含んでいる。プロジェクターは、駆動系70、レーザー光源71a〜71c、色合成光学系73、走査光学系(導光光学系)75を含んでいる。領域検出部は、発光部72、光合成素子74、走査光学系75、光検出部76a〜76c、位置決定部77を含んでいる。発光部72、光合成素子74は、プロジェクターと同じ筐体内に設けられている。光検出部76a〜76cは、画像表示端末3に設けられている。位置決定部77は、図2に示した第1信号生成部11、第2信号生成部12等とともにコンピューター4内に設けられている。
駆動系70は、インターフェース701、画像信号処理回路702、変調回路(光変調装置)703a〜703c、タイミング生成回路704、及びミラー駆動回路705を含んでいる。インターフェース701は、通信ケーブル41を介して変換第1入力信号D11を受け取る。変換第1入力信号D11は、画像信号処理回路702、タイミング生成回路704にそれぞれ出力される。
タイミング生成回路704は、画像の解像度や切換速度(フレームレート)、走査方式等に応じて、画像に含まれる複数の画素に対して画素ごとの表示タイミングを示すタイミング信号を生成する。生成されたタイミング信号は、画像信号処理回路702やミラー駆動回路705に伝達される。ミラー駆動回路705は、タイミング信号に基づいて走査光学系75を駆動する。
画像信号処理回路702は、ガンマ処理等の各種画像処理を行う。また、画像信号処理回路702は、画素ごとの階調データが走査方式に整合した時間順次で変調回路703a〜703cに伝達されるように、変調回路703a〜703cに信号を出力する。変調回路703a〜703cは、それぞれ赤色画像、緑色画像、青色画像に対応するものである。レーザー光源71a〜71cは、それぞれ赤色の光La、緑色の光Lb、青色の光Lcを射出するものである。変調回路703a〜703cは、レーザー光源71a〜71cと1対1で対応している。変調回路703aは、レーザー光源71aから射出される光Laの強度が画素ごとの階調データに対応して時間変化するように、レーザー光源71aの出力を調整する。変調回路703b、703cは、変調回路703aと同様に、レーザー光源71b、71cの出力を調整する。
色合成光学系73は、反射ミラー731、ダイクロイックミラー732、733を含んでいる。ダイクロイックミラー732は、赤色の光Laを透過させるとともに緑色の光Lbを反射させる特性を有している。ダイクロイックミラー732は、赤色の光La及び緑色の光Lbを透過させるとともに、青色の光Lcを反射させる特性を有している。
レーザー光源71aから射出された光Laは、反射ミラー731で反射した後にダイクロイックミラー732に入射する。
レーザー光源71bから射出された光Lbは、ダイクロイックミラー732で反射した後、ダイクロイックミラー732を透過した光Laと合成されてダイクロイックミラー733に入射する。
レーザー光源71cから射出された光Lcは、ダイクロイックミラー733で反射した後、ダイクロイックミラー733を透過した光La、Lbと合成されて光合成素子74に入射する。
本実施形態の発光部72は、レーザーダイオード等により構成されており、赤外光IRを射出するものである。発光部72から射出された赤外光IRは、光合成素子74に入射する。光合成素子74は、光La〜Lcを透過させるとともに赤外光IRを反射させる特性を有している。光合成素子74に入射した赤外光IRは、色合成光学系73により合成された光Labcと合成されて走査光学系75に入射する。
走査光学系75は、光Labc及び赤外光IRが入射する走査ミラー751を含んでいる。走査ミラー751には、第1軸752に取り付けられおり、第1軸752は枠状の支持体753に支持されている。走査ミラー751は、第1軸752周りに所定の角速度、振幅で回動可能になっている。走査ミラー751に入射した光Labc及び赤外光IRは、走査ミラー751の第1軸752周りの回動により、光軸が時間変化する。これにより、光Labc及び赤外光IRが、表示領域A1を主走査方向に走査する。支持体753には、第2軸754が取り付けられており、第2軸754は枠状の支持体755に支持されている。第2軸754の軸方向は、第1軸752の軸方向と略直交している。支持体753は、走査ミラー751と一括して第2軸754周りに所定の角速度、振幅で回動可能になっている。これにより、光Labc及び赤外光IRが、表示領域A1を副走査方向に走査する。走査光学系75から射出された光Labcは、表示領域A1を主走査方向及び副走査方向に走査して第1画像P1を描画する。
走査光学系75から射出された赤外光IRは、光Labcと同様に表示領域A1を主走査方向及び副走査方向に走査する。前記のように画像表示端末3には、光検出部76a〜76cが設けられている。光検出部76a〜76cは、赤外光を検出するフォトダイオード等により構成されている。光検出部76a〜76cは、第3実施形態の発光部611a〜611c(図8(b)参照)と同様に、画像表示端末3の角部近辺の額縁32に設けられている。光検出部76a〜76cに赤外光IRが入射すると、光検出部76a〜76cは赤外光IRを検出したことを示す検出信号を出力する。検出信号は、画像表示端末3に設けられた無線通信部により、無線通信カード42に送信される。
無線通信カード42は、受信した検出信号を位置決定部77に出力する。位置決定部77は、タイミング生成回路704により生成されたタイミング信号を参照して、赤外光IRが光検出部76a〜76cの各々により検出された検出タイミングを算出する。位置決定部77は、検出タイミングに描画された画素の位置を求めることにより、光検出部76a〜76cの位置を決定する。これにより、画像表示端末3の位置及び姿勢が検出される。以下、図7に示した第2実施形態と同様に、画像表示端末3の位置及び姿勢がパラメーター設定部62に出力される。パラメーター設定部62は、部分領域A2の範囲を規定するパラメーター設定する。パラメーターに基づいて、表示領域A1に第1画像P1が表示され、部分領域A2に第2画像P2が表示される。
以上のような構成の表示装置7によれば、第1実施形態と同様に全体像及び細部をともに良好に表示することが可能になっている。全体像を細部と同程度に高解像度にする手法に比べて、装置を小型にすることや低コストにすることが容易になっている。第2実施形態と同様に、第1画像P1と第2画像P2との位置ずれを防止することができ、また、少ない手間で所望の細部を観察することもできる。
また、発光部72と走査光学系75とを含んで光スキャナーが構成されており、画像表示端末3の位置及び姿勢を正確に検出することができる。赤外光IRを光Labcと合成しているので、プロジェクターの一部として機能させるとともに光スキャナーの一部として機能させることができ、表示装置7をシンプルな構成にすることができる。また、赤外光IRを光Labcと合成しているので、第1画像P1において光検出部76a〜76cと重なる画素を正確かつ容易に求めることができる。
[第4実施形態]
次に、本発明に係る表示装置の第4実施形態を説明する。第4実施形態が第3実施形態と異なる点は、レーザー光源から射出された光を外部変調器(光変調装置)により変調する点、画像表示端末に発光部が設けられている点である。
図10は、第4実施形態の表示装置8の概略構成を示す模式図である。表示装置8は、走査型のプロジェクター、画像表示端末3、領域検出部を含んでいる。本実施形態のプロジェクターが、第3実施形態のプロジェクターと異なる点は、変調回路703a〜703cの代わりに、外部変調器81a〜81cと外部変調器81a〜81cの駆動回路を含んでいる点である。
レーザー光源71a〜71cは、例えば自動出力制御(APC)等により出力が時間変化しないように駆動される。レーザー光源71a〜71cから射出された光La〜Lcは、それぞれ外部変調器81a〜81cに入射する。外部変調器81a〜81cは、例えば音響光変調器(AOM)等により構成される。外部変調器81a〜81cは、図9に示した変換第1入力信号D11に基づいて光La〜Lcの強度を時間変化させるように駆動される。光La〜Lcは、色合成光学系73により合成されて光Labcになり、光分離素子82を通って走査光学系75に入射する。光分離素子82は、第3実施形態の光合成素子74と同様の特性を有している。光Labcは、第3実施形態と同様に表示領域A1を走査して、第1画像P1を描画する。
画像表示端末3には、第2実施形態と同様の発光部611a〜611cが設けられている。発光部611aから射出された赤外光IRは、走査光学系75に入射する。走査光学系75から射出された光Labcが発光部611aに入射するタイミングで走査光学系75に入射した赤外光IRは、光Labcと略一致する光軸を逆向きに進行して光分離素子82に入射する。光分離素子82で反射した赤外光IRは、光検出部83に入射する。光検出部83に赤外光IRが入射すると、光検出部83は赤外光IRを検出したことを示す検出信号を位置決定部84に出力する。
位置決定部84は、第3実施形態と同様にして光検出部83により赤外光IRが検出されたタイミングと、このタイミングで表示領域A1に示される画素とを関連付ける。これにより、画像表示端末3の位置及び姿勢が検出される。以下、図7に示した第2実施形態と同様に、画像表示端末3の位置及び姿勢がパラメーター設定部62に出力される。パラメーター設定部62は、部分領域A2の範囲を規定するパラメーター設定する。設定されたパラメーターに基づいて、表示領域A1に第1画像P1が表示され、部分領域A2に第2画像P2が表示される。
以上のような構成の表示装置8によれば、第1実施形態と同様に全体像及び細部をともに良好に表示することが可能になっている。全体像を細部と同程度に高解像度にする手法に比べて、装置を小型にすることや低コストにすることが容易になっている。第2実施形態と同様に、第1画像P1と第2画像P2との位置ずれを防止することができ、また、少ない手間で所望の細部を観察することもできる。第3実施形態と同様に、シンプルな構成でありながら画像表示端末3が占める領域を正確に検出可能になっている。
なお、本発明の技術範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で様々な変形が可能である。
例えば、第1信号生成部11や第2信号生成部12が、プロジェクター2と同じ筐体に設けられている構成や、プロジェクター2に外付けされている構成にすることもできる。また、第1信号生成部11や第2信号生成部12が画像表示端末3と同じ筐体に設けられている構成や、画像表示端末3に外付けされている構成にすることもできる。また、画像表示端末3が通信ケーブルによりコンピューター4と接続されている構成や、プロジェクター2が無線通信カード等により第1信号生成部11と通信可能になっている構成にしてもよい。
複数の画像表示端末3を含んでいる構成にしてもよい。この場合には、手動設定モードにおいて、例えば部分領域の輪郭を示す画像(例えば輪郭線)等を第1画像P1の一部として表示するとともに、部分領域ごとに輪郭線の色を異ならせるとよい。これにより、複数の画像表示端末3を複数の部分領域に対応させることが容易になる。また、自動設定モードにおいて、画像表示端末3に設けられる発光部の特性(例えば発光量や発光波長)、あるいは光検出部の特性(例えば、感度)を、複数の画像表示端末3で異ならせるとよい。
また、スクリーンや壁面、ホワイトボード等に第1画像、第2画像を表示させてもよい。重力方向に対して傾斜した壁面等に画像表示端末を配置する場合には、画像表示端末の表示部に対する裏面を壁面に粘着力や吸着力、磁力等により保持する保持部を設けるとよい。
第2実施形態において、プロジェクター2の投射光学系26を通った光を光検出部により検出するようにしてもよい。例えば、光検出部をプロジェクター2と同じ筐体に配置する。投射光学系26と色合成素子25との間の光路に第4実施形態と同様の光分離素子82を配置する。光分離素子82で反射した赤外光を光検出部により検出する。この場合には、光検出部としてフォトダイオードがアレイ状に配置されたパネルを用いるとともに、光検出部における光の入射領域を光変調装置における光の射出領域と光学的に等価にしておくとよい。光検出部の入射領域において赤外光が検出される画素が、第1画像P1において発光部と重なる画素に対応するので、画像表示端末3が占める領域を正確かつ容易に検出することができる。
第3実施形態において、光検出部として光Labcを検出するものを採用することもできる。この場合には、レーザー光源71a〜71cが領域検出部の発光部として機能し、色合成光学系73が光合成素子として機能する。これにより、発光部72、光合成素子74を省くことができる。
1、6、7、8・・・表示装置、2・・・プロジェクター、3・・・画像表示端末、4・・・コンピューター、11・・・第1信号生成部、12・・・第2信号生成部、24a〜24c・・・光変調装置、211・・・光源(光源装置)、26・・・投射光学系(導光光学系)、61・・・領域検出部、611・・・発光部、612・・・赤外線カメラ(光検出部)、703a〜703c・・・変調回路(光変調装置)、71a〜71c・・・レーザー光源(光源装置)、72・・・発光部、75・・・走査光学系(導光光学系)、76a〜76c・・・光検出部、A1・・・表示領域、A2・・・部分領域、D0・・・入力画像信号、D1・・・第1入力信号、D2・・・第2入力信号、P1・・・第1画像、P2・・・第2画像

Claims (9)

  1. 表示領域に第1画像を表示するプロジェクターと、
    前記プロジェクターの解像度に応じて表示装置本体への入力画像信号を変換して前記プロジェクターへの第1入力信号を生成する第1信号生成部と、
    前記表示領域の一部である部分領域に配置されて前記第1画像よりも小面積かつ高解像度の第2画像を表示する画像表示端末と、
    前記部分領域に表示すべき画像の信号を前記入力画像信号から抽出して前記画像表示端末への第2入力信号を生成する第2信号生成部と、を含んでいることを特徴とする表示装置。
  2. 前記第1信号生成部は、前記第1入力信号として前記入力画像信号に対応する画像よりも画素数が少ない画像の信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記部分領域において前記第1画像がブランクになるように制御するブランキング制御部を含んでいることを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
  4. 前記表示領域において前記画像表示端末が占める領域を検出する領域検出部を含み、
    前記第2信号生成部が前記領域検出部の検出結果に基づいて前記部分領域を設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
  5. 前記領域検出部が、発光部と、前記発光部から射出された光を検出する光検出部と、を含み、
    前記発光部又は前記光検出部が前記画像表示端末に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
  6. 前記発光部から射出される光が赤外光であることを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
  7. 前記プロジェクターは、
    光源装置と、
    前記光源装置から射出された光を変調する光変調装置と、
    前記光変調装置により変調された光を前記表示領域に導く導光光学系と、を含み、
    前記発光部から射出される光の波長が、前記光源装置から射出される光の波長と異なっていることを特徴とする請求項5又は6に記載の表示装置。
  8. 前記導光光学系が走査光学系で構成されており、
    前記発光部から射出された光が、前記走査光学系を経て前記光検出部に入射することを特徴とする請求項7に記載の表示装置。
  9. 前記光検出部が前記画像表示端末に設けられており、
    前記発光部から射出された光が、前記光源装置から射出された光と合成されて前記走査光学系に入射することを特徴とする請求項8に記載の表示装置。
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