JP2011170008A - プロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】アスペクト比の変換倍率に応じて、適切な解像度で画像を表示させることのできるプロジェクターを提供すること。
【解決手段】本発明のプロジェクター1は、光源部2から射出される光を用いて被照射面に投写画像を表示させるプロジェクターであって、光源部から射出された光を入力画像に応じて変調する光変調素子39R,39G,39Bと、光変調素子で変調された光が入射し、入力画像のアスペクト比に応じて投写画像のアスペクト比を光学的に変換するアスペクト比変換部54と、投写画像の画素をずらす画素ずらし部50と、アスペクト比変換部によるアスペクト比の変換倍率に基づいて画素のずらし量を算出する算出部と、画素ずらし部を制御して、ずらし量に基づいて画素をずらさせる制御部と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、プロジェクター、特に画像のアスペクト比を変換させるプロジェクターの技術に関する。
プロジェクターには、表示させる画像(投写画像)の様式に応じて、様々なアスペクト比(縦横比)の画像信号が入力される。一方、プロジェクターが備える液晶パネル等の光変調素子のサイズは一定である。そこで、入力画像のアスペクト比と光変調素子のアスペクト比とが異なる場合に、投写画像のアスペクト比を変換させるアスペクト比変換光学系を設ける場合がある。
また、近年ではプロジェクターで表示させる投写画像のワイド化が進んでおり、例えば、アスペクト比が2.35:1であるシネマスコープや、アスペクト比が8:3や32:10である2画面表示といった画像表示も行われる。画像のワイド化に対応するために、上述したアスペクト比変換光学系を用いて、単純にアスペクト比を変換しただけでは、入力画像の画素数よりも投写画像の画素数が不足して、十分な解像度で画像を表示することが難しいという問題がある。
そこで、例えば特許文献1には、投写画像の各画素に対して「4点画素ずらし」を行う画素ずらしユニットを備えることで、画素密度を高密度化させて投写画像の解像度を向上させる技術が開示されている。
特開2007−316240号公報
しかしながら、特許文献1に開示のものは、「4点画素ずらし」によって、投写画像の解像度を向上させているものの、アスペクト比の変換率に関わらず、画一的なずらし量で画素ずらしを行っている。したがって、アスペクト比の変換倍率によっては、入力画像で要求する画素数と実際の投写画像の画素数とが異なってしまう場合がある。入力画像の画素数と投写画像の画素数との違いにより、入力画像で要求された解像度を投写画像において得ることができないという問題がある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、アスペクト比の変換倍率に応じて、適切な解像度で画像を表示させることのできるプロジェクターを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、光源部から射出される光を用いて被照射面に投写画像を表示させるプロジェクターであって、光源部から射出された光を入力画像に応じて変調する光変調素子と、光変調素子で変調された光が入射し、入力画像のアスペクト比に応じて投写画像のアスペクト比を光学的に変換するアスペクト比変換部と、投写画像の画素をずらす画素ずらし部と、アスペクト比変換部によるアスペクト比の変換倍率に基づいて画素のずらし量を算出する算出部と、画素ずらし部を制御して、ずらし量に基づいて画素をずらさせる制御部と、を有することを特徴とする。
アスペクト比の変換倍率に基づくずらし量で画素をずらすので、アスペクト比の変換倍率に応じて画素密度の高密度化を図ることができる。したがって、アスペクト比の変換倍率に応じた適切な解像度で画像を表示させることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、光変調素子に変調された光を被照射面に向けて投写する投写光学系をさらに有し、画素ずらし部は、投写光学系に含まれることが望ましい。画素ずらし部を投写レンズに予め一体化しておくことで、投写レンズを取り付けるだけで、画素ずらし部の取り付け、位置決めを行うことができるようになり、プロジェクターの組立て工程を簡素化することができる。
また、本発明の好ましい態様としては、入力画像のアスペクト比を判別するアスペクト比判別部をさらに有し、算出部は、入力画像のアスペクト比に基づいて変換倍率を算出することが望ましい。入力画像のアスペクト比に基づいて変換倍率を算出するので、入力画像のアスペクト比に応じた適切な解像度で画像を表示させることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、入力画像のアスペクト比を入力する入力部をさらに有し、アスペクト比判別部は、入力部からの入力結果に基づいて入力画像のアスペクト比を判別することが望ましい。ユーザーの入力に基づいてアスペクト比が判別されるので、ユーザーの意図に沿った画像表現が可能となる。
また、本発明の好ましい態様としては、アスペクト比変換部は、投写画像のアスペクト比を設定する設定部を備え、アスペクト比判別部は、設定部により設定されたアスペクト比に基づいて入力画像のアスペクト比を判別することが望ましい。例えば、ユーザーが被照射面を見ながら直感的にアスペクト比を設定できるので、操作性の向上を図ることができる。また、直感的に設定されたアスペクト比に応じた適切な解像度で画像を表示させることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、算出部は、入力側アスペクト比をxi:yiとし、光変調素子のアスペクト比である変調側アスペクト比をxo:yoとし、アスペクト比変換部による横方向へのアスペクト比の横変換倍率をamxとし、アスペクト比変換部による縦方向へのアスペクト比の縦変換倍率をamyとした場合に、画素ずらし部による横方向への画素のずらし量nx、縦方向への画素のずらし量nyを以下の式に基づいて算出することが望ましい。
nx=1/amx
ny=1/amy
ただし、
amx=xi/xo
amy=yi/yo
アスペクト比の変換倍率が入力画像のアスペクト比に基づいて算出され、その変換倍率に基づいて画素のずらし量が算出されるので、入力画像のアスペクト比に応じた解像度で画像を表示させることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、制御部は、横変換倍率amxが2以上である場合には、算出されたずらし量nxの値に関わらず画素ずらし部による横方向への画素のずらし量を1/2とし、縦変換倍率amxが2以上である場合には、算出されたずらし量nxの値に関わらず画素ずらし部による縦方向への画素のずらし量を1/2とすることが望ましい。画素のずらし量を1/2とした場合に、そのずらした方向に画素密度を2倍に高密度化することができる。また、縦横ともに画素密度を2倍以上に高密度化することは難しい。したがって、変換倍率が2倍以上となった場合であっても、画素ずらし量が1/2とされれば、可能な範囲で最大に高密度化された解像度で画像を表示させることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、算出部は、横軸に対して画素をずらす角度θ、および角度θでの画素のずらし量nxyを、以下の式に基づいて算出することが望ましい。
θ=atan(ny/nx)
Figure 2011170008
例えば、画素ずらし部として1枚のミラーで一括して画素ずらしを行う場合には、角度θとその方向への画素のずらし量nxyを算出することで、ミラーに円滑な動作をさせやすくなる。
本発明の実施例1に係るプロジェクターの概略構成を示す図である。 ウォブリング素子を拡大した図であって、X軸に沿って見た側面図である。 ウォブリング素子を拡大した図であって、Y軸に沿って見た平面図である。 アスペクト比変換部をY−Z平面に平行な面で切断した横断面図である。 アスペクト比変換部をZ−X平面に平行な面で切断した平面断面図である。 画像処理部の詳細な構成を説明するためのブロック図である。 画素ずらしによる画素の高密度化について説明するための図である。 画素ずらしによる画素の高密度化について説明するための図である。 画素ずらしによる画素の高密度化について説明するための図である。 本発明の実施例1の変形例1に係るプロジェクターの概略構成を示す図である。 本発明の実施例1の変形例2に係るプロジェクターの概略構成を示す図である。 本発明の実施例1の変形例3に係るプロジェクターの概略構成を示す図である。 本発明の実施例2に係るプロジェクターの概略構成を示す図である。 本発明の実施例3に係るプロジェクターの概略構成を示す図である。 本発明の実施例4に係るプロジェクターの概略構成を示す図である。
以下に図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
<プロジェクターの構成について>
図1は、本発明の実施例1に係るプロジェクター1の概略構成を示す。プロジェクター1は、不図示のスクリーンへ光を投写し、スクリーンで反射する光を観察することで画像を鑑賞するフロント投写型のプロジェクターである。プロジェクター1は、光源装置2、駆動部6、画像処理部8を有して大略構成される。なお、本願の実施例の説明において、Z軸は、投写レンズ48の中心軸に平行な軸である。Y軸は、Z軸に直交する軸である。X軸は、Y軸およびZ軸に直交する軸である。Z軸の矢印の方向は、投写レンズ48から不図示の被照射面へ向かう方向を表す。各軸の矢印方向を正の方向とし、その逆方向を負の方向とする。また、本願の実施例において、X軸を横軸ともいい、X軸に沿った方向を横方向という。また、Y軸を縦軸ともいい、Y軸に沿った方向を縦方向という。
光源装置2は、例えば超高圧水銀ランプ等の発光管(図示せず)を備え、赤色(R)光、緑色(G)光、青色(B)光を含む光を光学エンジン4に向けて射出する。なお、光源装置2は、LEDなどの半導体光源を用いたものでもよい。光学エンジン4は、各種レンズや光学素子を備えて、光源装置2から射出された光を、被照射面に向けて投写させる。
凹レンズ31は、光源装置2から射出した光を平行化させる。第1インテグレーターレンズ32および第2インテグレーターレンズ33は、アレイ状に配列された複数のレンズ素子を有する。第1インテグレーターレンズ32は、凹レンズ31からの光束を複数に分割する。第1インテグレーターレンズ32の各レンズ素子は、凹レンズ31からの光束を第2インテグレーターレンズ33のレンズ素子近傍にて集光させる。第2インテグレーターレンズ33のレンズ素子は、第1インテグレーターレンズ32のレンズ素子の像を空間光変調装置上に形成する。
2つのインテグレーターレンズ32、33を経た光は、偏光変換素子34にて特定の振動方向の直線偏光に変換される。重畳レンズ35は、第1インテグレーターレンズ32の各レンズ素子の像を空間光変調装置上で重畳させる。第1インテグレーターレンズ32、第2インテグレーターレンズ33および重畳レンズ35は、光源装置2からの光の強度分布を空間光変調装置上にて均一化させる。重畳レンズ35からの光は、第1ダイクロイックミラー36に入射する。第1ダイクロイックミラー36は、R光を反射し、G光およびB光を透過させる。第1ダイクロイックミラー36へ入射したR光は、第1ダイクロイックミラー36、反射ミラー37でそれぞれ光路が折り曲げられ、R光用フィールドレンズ38Rへ入射する。R光用フィールドレンズ38Rは、反射ミラー37からのR光を平行化し、R光用空間光変調装置39Rへ入射させる。
R光用空間光変調装置39Rは、入力画像に応じてR光を変調可能な空間光変調装置であって、所定の画素数、所定のアスペクト比で構成される透過型液晶表示装置である。なお、空間光変調装置のアスペクト比とは、光を変調可能な有効領域の縦横比である。本実施例では、各画素の縦横比が1:1であり、画素数の縦横比(解像度)とアスペクト比とが一致する。R光用空間光変調装置39Rに設けられた不図示の液晶パネルは、2つの透明基板の間に、光を画像信号に応じて変調するための液晶層を封入している。R光用空間光変調装置39Rで変調されたR光は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム40へ入射する。
第1ダイクロイックミラー36を透過したG光およびB光は、第2ダイクロイックミラー41へ入射する。第2ダイクロイックミラー41は、G光を反射し、B光を透過させる。第2ダイクロイックミラー41へ入射したG光は、第2ダイクロイックミラー41で光路が折り曲げられ、G光用フィールドレンズ38Gへ入射する。G光用フィールドレンズ38Gは、第2ダイクロイックミラー41からのG光を平行化し、G光用空間光変調装置39Gへ入射させる。G光用空間光変調装置39Gは、入力画像に応じてR光を変調可能な空間光変調装置であって、所定の画素数、所定のアスペクト比で構成される透過型液晶表示装置である。G光用空間光変調装置39Gで変調されたG光は、クロスダイクロイックプリズム40のうちR光が入射する面とは異なる面へ入射する。
第2ダイクロイックミラー41を透過したB光は、リレーレンズ42を透過した後、反射ミラー43での反射により光路が折り曲げられる。反射ミラー43からのB光は、さらにリレーレンズ44を透過した後、反射ミラー45での反射により光路が折り曲げられ、B光用フィールドレンズ38Bへ入射する。R光の光路およびG光の光路よりもB光の光路が長いことから、空間光変調装置における照明倍率を他の色光と等しくするために、B光の光路には、リレーレンズ42、44を用いるリレー光学系が採用されている。
B光用フィールドレンズ38Bは、反射ミラー45からのB光を平行化し、B光用空間光変調装置39Bへ入射させる。B光用空間光変調装置39Bは、入力画像に応じてR光を変調可能な空間光変調装置であって、所定の画素数、所定のアスペクト比で構成される透過型液晶表示装置である。B光用空間光変調装置39Bで変調されたB光は、クロスダイクロイックプリズム40のうちR光が入射する面、G光が入射する面とは異なる面へ入射する。
クロスダイクロイックプリズム40は、互いに略直交する2つのダイクロイック膜46、47を有する。第1ダイクロイック膜46は、R光を反射し、G光およびB光を透過させる。第2ダイクロイック膜47は、B光を反射し、R光およびG光を透過させる。クロスダイクロイックプリズム40は、それぞれ異なる方向から入射したR光、G光およびB光を合成し、ウォブリング素子(画素ずらし部)50の方向へ射出する。
図2−1は、ウォブリング素子50を拡大した図であって、X軸に沿って見た側面図である。図2−2は、ウォブリング素子50を拡大した図であって、Y軸に沿って見た平面図である。ウォブリング素子50は、第1平行平板51と第2平行平板52を備える。第1平行平板51および第2平行平板52には、透光性の材料、例えばガラスが用いられる。第1平行平板51および第2平行平板52は、光の入射面と出射面とが平行になっている。
第1平行平板51は、回転軸51aを中心に回転可能とされている。図2−1に示すように、第1平行平板51の角度を変化させることで、第1平行平板51に入射した光線を、Y軸に平行な方向(縦方向)にシフトさせることができる。第2平行平板52は、回転軸52aを中心に回転可能とされている。図2−2に示すように、第2平行平板52の角度を変化させることで、第2平行平板52に入射した光線を、X軸に平行な方向(横方向)にシフトさせることができる。ウォブリング素子50を透過した光は、投写レンズ48に入射する。ウォブリング素子50によって、横方向および縦方向に光線をシフトさせることで、後述するように、投写画像において画素をずらすことができる。投写レンズ48は、複数のレンズを備えて構成され、入射した光を被照射面に向けて拡大投写する。
図3−1は、アスペクト比変換部54をY−Z平面に平行な面で切断した横断面図である。図3−2は、アスペクト比変換部をZ−X平面に平行な面で切断した平面断面図である。アスペクト比変換部54は、投写レンズの後段に設けられ、投写レンズ48から被照射面に向けて拡大投写された光が入射する。
アスペクト比変換部54は、投写レンズ48から投写された光が入射する位置に設けられている。アスペクト比変換部54は、第1のレンズ群L1と第2のレンズ群L2を有している。第1のレンズ群L1は、平面断面(一断面)において正のパワーを有する。第2のレンズ群L2は、平面断面(一断面)において正のパワーを有する。また、第1のレンズ群L1および第2のレンズ群L2は、横断面においてはパワーを持たない。レンズ群L1およびレンズ群L2は、少なくとも1のレンズを有して構成される。本実施例では、レンズ群L1およびレンズ群L2は、説明の簡単のために、平面断面と横断面とで曲率の異なる1のレンズで構成されたもので説明する。第1のレンズ群L1は、平面断面において光の入射面と出射面の両面が凸面となっているが、横断面における両面の曲率は無限大となっている。第2のレンズ群L2は、平面断面において光の入射面と出射面の両面が凹面となっているが、横断面における両面の曲率は無限大となっている。
両レンズ群L1,L2のうち、第2のレンズ群L2は、光軸に沿って平行に移動可能とされている。なお、以下、第1のレンズ群L1から投写レンズ48方向に離れた側を広角側といい、第1のレンズ群L1に近い側を望遠側という。アスペクト比変換部54はアフォーカル光学系となっており、第2のレンズ群L2が広角側に配置されている場合と望遠側に配置されている場合のどちらも、第1のレンズ群L1と第2のレンズ群L2とはアフォーカルな関係となる。
アスペクト比変換部54は、第2のレンズ群L2の位置を広角側に移動させたり、望遠側に移動させたりすることで、投写画像の横幅を変更することができる。したがって、アスペクト比変換部54の第2のレンズ群L2の位置によって、投写画像のアスペクト比が変換される。例えば、第2のレンズ群L2が広角側に配置された状態で、アスペクト比が4:3で表示される画像を、第2のレンズ群L2を望遠側に移動させることで、アスペクト比が8:3の二画面表示で表示させることができる。また、第2のレンズ群L2の位置を様々に変えることで、様々なアスペクト比に対応することができる。なお、投写画像の高さを変更できるような構成で両レンズ群L1,L2を配置しても構わない。
駆動部6は、光変調素子駆動部61、ウォブリング素子駆動部62、レンズ群駆動部63を備える。光変調素子駆動部61は、後述する画像処理部8からの指令に基づいて、各光用空間光変調装置39R,39G,39Bを駆動し、画像信号に応じた光の変調を行わせる。ウォブリング素子駆動部62は、画像処理部8からの指令に基づいて、ウォブリング素子50を構成する第1平行平板51および第2平行平板52を、回転軸51a,52aを中心に所定角度回転させる。レンズ群駆動部63は、画像処理部8からの指令に基づいて、第2レンズ群L2を広角側に移動させたり、望遠側に移動させたりする。
図4は、画像処理部の詳細な構成を説明するためのブロック図である。画像処理部8は、入力された画像信号に応じて、光変調素子駆動部61、ウォブリング素子駆動部62およびレンズ群駆動部63に指令を送り、各光用空間光変調装置39R,39G,39B、ウォブリング素子50および第2レンズ群L2を制御する。画像処理部8は、判別部81、演算制御回路82、スケーラー83を備える。画像処理部8による各制御については、後に詳述する。
<画素のずらし量の算出について>
次に、画像処理部8による、投写画像における画素のずらし量の算出について説明する。なお、画素のずらし量の算出の説明では、入力画像の解像度(入力側解像度)を640×240とし、各光用空間光変調装置39R,39G,39Bの解像度(変調側解像度)を320×240とする。すなわち、入力画像のアスペクト比は8:3であり、各光用空間光変調装置39R,39G,39Bのアスペクト比は4:3となる。なお、入力画像のアスペクト比とは、入力画像の縦横比である。本実施例では、入力画像を構成する各画素の縦横比は1:1であり、画素数の縦横比(解像度)とアスペクト比とが一致する。
判別部81は、入力された画像信号から入力側解像度を判別する解像度判別部として機能する。また、判別部81は、入力された画像信号から入力画像のアスペクト比を判別するアスペクト比判別部として機能する。判別部81は、判別した入力側解像度およびアスペクト比を示す信号を演算制御回路82に送信する。また、判別部81は、入力された画像信号をスケーラー83に向けて転送する。
演算制御回路82は、入力画像のアスペクト比をxi:yiとし、各光用空間光変調装置39R,39G,39Bの解像度の比である変調装置のアスペクト比をxo:yoとした場合に、アスペクト比変換部54による横方向へのアスペクト比の横変換倍率amx、およびアスペクト比変換部54による縦方向へのアスペクト比の縦変換倍率amyを以下の数式(1),(2)に基づいて算出する。
amx=xi/xo (1)
amy=yi/yo (2)
また、演算制御回路82は、ウォブリング素子50による横方向への画素ずらし量nx、すなわち、第2平行平板52による光線のシフト量を、以下の数式(3)に基づいて算出する。
nx=1/amx (3)
また、演算制御回路82は、ウォブリング素子50による縦方向への画素ずらし量ny、すなわち、第1平行平板51による光線のシフト量を、以下の数式(4)に基づいて算出する。
ny=1/amy (4)
本説明では、amx=8/4=2、amy=3/3=1となり、nx=1/2、ny=1となる。なお、nxおよびnyの単位は画素である。すなわち、nx=1/2、ny=1となる場合には、被照射面において、投写画像を形成する画素を、横方向に1/2画素ずらし、縦方向に1画素ずらすことを意味する。また、amx=2、amy=1である場合には、入力画像が要求する精細さで画像を投写するためには、各光用空間光変調装置39R,39G,39Bの画素数を横方向に2倍にする必要があることを意味する。なお、変調側解像度や、各光用空間光変調装置39R,39G,39Bのアスペクト比は、プロジェクター1に固有の値であり、これらの情報はプロジェクター1に予め保持されている。
また、演算制御回路82は、算出したnxおよびnyに基づいて、ウォブリング素子駆動部62に対して指令を送出し、第1平行平板51および第2平行平板52を初期状態から所定角度だけ回転させて、画素ずらしを実行させる。この画素ずらしは、後述するスケーラー83が行うスケーリングにおける時分割の周期に従って行われる。すなわち、各平行平板51,52の回転が行われた次の周期で、各平行平板51,52の初期状態への復帰が行われ、次の周期で再度、各平行平板51,52の回転が行われる。なお、変換倍率が1となった縦方向については、入力画像の画素数と各光用空間光変調装置39R,39G,39Bの画素数とが一致している。また、1画素の画素ずらしでは、単純に画素が重なるにすぎない。したがって、変換倍率が1となった方向、すなわちnxまたはnyの値が1となる方向には、後述する画素密度の高密度化を行う必要がない。そのため、演算制御回路82は、変換倍率が1となる方向には画素ずらしは行わせない。
また、演算制御回路82は、入力画像のアスペクト比に応じたアスペクト比で、被照射面に投写画像を投写するために、レンズ群駆動部63に対して指令を送出し、第2レンズ群L2を適切な位置に移動させる。また、演算制御回路82は、算出した変換倍率を示す情報をスケーラー83に送信する。
スケーラー83は、入力画像を、各光用空間光変調装置39R,39G,39Bのアスペクト比に圧縮するとともに、時分割で2種類の画像信号に分けてスケーリングを行う。時分割の周期は、1/24秒以下であることが望ましい。スケーラー83は、光変調素子駆動部61に指令を送出し、各光用空間光変調装置39R,39G,39Bを駆動させて、スケーリングされた画像信号に応じた光の変調を行わせる。スケーリングによって生成された画像信号に基づいて表示される2種類の画像は、時分割の周期分ずれたタイミングで表示される。また、上記2種類の画像は、上述した画素ずらしによって、互いにnx、ny画素分だけずれた位置で被照射面に表示されることとなる。
<解像度の向上(画素密度の高密度化)について>
次に、アスペクト比の変換倍率に応じた解像度の向上(画素密度の高密度化)について説明する。図5〜図7は、画素ずらしによる画素の高密度化について説明するための図である。まず、図5を用いて、投写画像の各画素を横方向に1/2画素ずらした場合の画素の高密度化について説明する。すなわち、画素のずらし量がnx=1/2、ny=1で、縦横の変換倍率がamx=2、amy=1の場合の画素密度の高密度化について説明する。なお、この変換倍率は、画素のずらし量の算出で説明した場合と同じ変換倍率である。なお、図5では、投写画像を構成する画素のうち、一部の画素のみを示し、それ以外の画素を省略している。図5で示す画素のうち、(a)は画素ずらしを行う前の画素を示し、(b)は画素ずらしを行った状態の画素を示し、(c)は、(a),(b)で示す画素が擬似的に合成された状態を模式的に示すものである。
図5(a)で示す画素と、図5(b)で示す画素は、異なるタイミングで表示されるものであるが、スケーリングにおける時分割の周期が非常に短いため、視聴者の視覚上で両方の画素は重畳されて認識される。上述したスケーラー83が行うスケーリングによって、図5(a)で示す画素領域10には「C+D」の成分で画素が表示され、画素領域11には「A+B」の成分で画素が表示される。また、図5(b)で示す画素領域12には「D+A」の成分で画素が表示され、画素領域13には「B+E」の成分で画素が表示される。
図5(a)で示す画素と、図5(b)で示す画素が擬似的に合成されることで、図5(c)で示すような画素として視聴者に認識される。より具体的には、仮想画素領域14には、画素領域11に表示される成分の1/2の成分と、画素領域12に表示される成分の1/2の成分とが重畳される。したがって、仮想画素領域14に表示される成分は、「A/2+B/2+D/2+A/2=A+B/2+D/2」となる。このように、仮想画素領域14では、成分「A」が最も強く認識されるため、仮想画素領域14を擬似的に「A」の成分が表示される画素とすることができる。
同様に、仮想画素領域15に表示される成分は、「A/2+B/2+B/2+E/2=B+A/2+E/2」となる。このように、仮想画素領域15では、成分「B」が最も強く認識されるため、仮想画素領域15を擬似的に「B」の成分が表示される画素とすることができる。
図5(c)に示すように、仮想画素領域14と仮想画素領域15とで、元の1画素分の大きさとなっている。すなわち、仮想画素領域14と仮想画素領域15とで、元の1画素分の領域に対して、擬似的に2画素の表示を行うこととなり、画素の高密度化を図ることができる。このように、横方向に1/2画素分の画素ずらしを行うことで、横方向に画素密度を2倍に高密度化することができる。すなわち、横変換倍率amx=2に応じて画素密度も2倍に高密度化されたこととなる。なお、縦方向に1/2画素分の画素ずらしを行えば、縦方向に画素密度を2倍に高密度化することができる。
次に、図6を用いて、投写画像の各画素を横方向に2/3画素ずらした場合の画素の高密度化について説明する。すなわち、画素ずらし量がnx=2/3、ny=1で、縦横の変換倍率がamx=1.5、amy=1の場合の画素密度の高密度化について説明する。なお、図6では、投写画像を構成する画素のうち、一部の画素のみを示し、それ以外の画素を省略している。図6で示す画素のうち、(a)は画素ずらしを行う前の画素を示し、(b)は画素ずらしを行った状態の画素を示し、(c)は、(a),(b)で示す画素が擬似的に合成された状態を模式的に示すものである。
図6(a)で示す画素と、図6(b)で示す画素は、異なるタイミングで表示されるものであるが、スケーリングにおける時分割の周期が非常に短いため、視聴者の視覚上で両方の画素は重畳されて認識される。上述したスケーラー83が行うスケーリングによって、図6(a)で示す画素領域16には「2D+E」の成分で画素が表示され、画素領域17には「2A+B」の成分で画素が表示され、画素領域18には「B+2C」の成分で画素が表示される。また、図6(b)で示す画素領域19には「E+2A」の成分で画素が表示され、画素領域20には「2B+C」の成分で画素が表示され、画素領域21には「C+2D」の成分で画素が表示される。
図6(a)で示す画素と、図6(b)で示す画素が擬似的に合成されることで、図6(c)で示すような画素として視聴者に認識される。より具体的には、仮想画素領域22には、画素領域17に表示される成分の2/3の成分と、画素領域19に表示される成分の2/3の成分とが重畳される。したがって、仮想画素領域22に表示される成分は、「(2A+B)×2/3+(E+2A)×2/3=8A/3+2B/3+2E/3」となる。このように、仮想画素領域22では、成分「A」が最も強く認識されるため、仮想画素領域22を擬似的に「A」の成分が表示される画素とすることができる。
同様に、仮想画素領域23に表示される成分は、「(2A+B)×1/3+(B+2C)×1/3+(2B+C)×2/3=2A/3+6B/3+4C/3」となる。このように、仮想画素領域23では、成分「B」が最も強く認識されるため、仮想画素領域23を擬似的に「B」の成分が表示される画素とすることができる。
同様に、仮想画素領域24に表示される成分は、「(B+2C)×2/3+(2B+C)×1/3+(C+2D)×1/3=4B/3+6C/3+2D/3」となる。このように、仮想画素領域24では、成分「C」が最も強く認識されるため、仮想画素領域24を擬似的に「C」の成分が表示される画素とすることができる。
図6(c)に示すように、仮想画素領域22,23,24で、元の2画素分の大きさとなっている。すなわち、仮想画素領域22,23,24で、元の2画素分の領域に対して、擬似的に3画素の表示を行うこととなり、画素の高密度化を図ることができる。このように、横方向に2/3画素分の画素ずらしを行うことで、横方向に画素密度を1.5倍に高密度化することができる。すなわち、横変換倍率amx=1.5に応じて画素密度も1.5倍に高密度化されたこととなる。なお、縦方向に2/3画素分の画素ずらしを行えば、縦方向に画素密度を1.5倍に高密度化することができる。
ここで、横変換倍率amxがamx>2となった場合には、画素ずらし量nxは、0<nx<1/2となるが、横方向の画素密度は2倍以上に高密度化されない。したがって、演算制御回路82は、横変換倍率amxがamx>2となった場合には、画素密度の高密度化が最大となるように、画素ずらし量nxをnx=1/2として、ウォブリング素子駆動部62に指令を送出する。縦変換倍率amyについても同様の理由により、amy>2となった場合には、演算制御回路82は、画素ずらし量nyをny=1/2として、ウォブリング素子駆動部62に指令を送出する。
図5および図6では、横方向のみに画素ずらしを行ったが、入力画像のアスペクト比と各光用空間光変調装置39R,39G,39Bのアスペクト比とによって、すなわち得られた横変換倍率amx,縦変換倍率amy,横方向への画素ずらし量nx,縦方向への画素ずらし量nyによっては、縦方向に画素ずらしを行ってもよい。
このように、変換倍率に応じて画素をずらすことで、空間光変調装置の解像度を高密度化せずに、簡単な構成で擬似的に画素密度を高密度化できるので、空間光変調装置やプロジェクターの小型化を図ることができる。
なお、判別部81(解像度判別部)で得られた入力側解像度とプロジェクター1に予め保持されている変調側解像度との差によっては、上述のアスペクト比変換のための画素ずらしの他に、図7に示すように、縦方向および横方向の両方向に画素ずらしを行ってもよい。縦横両方向への画素ずらしにより、図7(c)に示すように、縦横両方向への画素密度の高密度化を図ることができる。なお、本説明では、投写画像の一部について説明したが、投写画像の全体を解析した上でスケーリングを行うことで、画像全体で高密度化が図られた高精細な投写画像を得ることができる。
<画素形状の復元について>
図5や図6に示すように、画素ずらしを行うことで、画素形状が変形してしまう場合がある。図5、図6では、略正方形の正方画素が、画素ずらしを行うことで、擬似的に長方形の長方画素に変形している。ここで、本実施例では、アスペクト比の変換倍率に応じた
ずらし量で画素ずらしを行うことで、擬似的に入力画像の画素密度と、投写画像の画素密度を一致させている。したがって、アスペクト比変換部54によって、投写画像のアスペクト比を入力画像のアスペクト比と一致させれば、変形した画素形状が被照射面上で復元されることとなる。このように、本実施例では画一的な画素の高密度化ではなくアスペクト比の変換倍率に応じて画素の高密度化を図っているので、高密度化された画素の画素形状の復元がなされ、適切な形状の画素を用いて、高精細な画像を被照射面に表示させることができる。
このように、アスペクト比変換部54により、投写画像のアスペクト比を変換できるので、入力画像のワイド化に合わせて空間光変調素子をワイド化せずに済むので、照明効率の向上や、既存の空間光変調素子と共通化によるコスト削減を図ることができる。
なお、画素ずらしにおける画素ずらし量は、以下の数式(5),(6)に基づいて演算制御回路82によって算出されてもよい。
nx=1−(1/amx) (5)
ny=1−(1/amy) (6)
ここで、数式(3),(4)に基づいて算出される画素ずらし量は、1>nx,ny≧1/2となる。一方、数式(5),(6)に基づいて算出される画素ずらし量は、1/2≧nx,ny>0となる。このように、数式(5),(6)に基づいて算出された画素ずらし量は、数式(3),(4)に基づいて算出された画素ずらし量以下となるため、ウォブリング素子50を構成する第1平行平板51と第2平行平板52の回転角度を小さくすることができる。これにより、ウォブリング素子駆動部62の負荷を軽減することができるとともに、ウォブリング素子50の高速駆動や、構成の簡素化を図ることができる。
また、本実施例では、画素ずらし量を、横方向と縦方向で別々に算出しているが、これに限られず、画素をずらす方向と、画素ずらし量とを算出するように構成してもよい。例えば、画素をずらす方向と横軸(X軸)とがなす角度θを以下の数式(7)によって算出し、そのずらし量nxyを以下の数式(8)によって算出してもよい(図7も参照)。
θ=atan(ny/nx) (7)
Figure 2011170008
本実施例で示したウォブリング素子50のように、横方向に画素をずらす要素(第2平行平板52)と、縦方向に画素をずらす要素(第1平行平板51)とを、別々に備える構成ではなく、例えば、1枚のミラーを用いて一括して画素ずらしを行う場合には、上述したように画素をずらす角度θとそのずらし量を算出することで、ミラーに円滑な動作をさせやすくなる。
図8は、本発明の実施例1の変形例1に係るプロジェクターの概略構成を示す図である。本変形例1では、ウォブリング素子50が投写レンズ48に組み込まれている。このようにウォブリング素子50を投写レンズ48に一体化することで、プロジェクター1の組立時の、ウォブリング素子50の位置決めを容易にすることができる。
図9は、本発明の実施例1の変形例2に係るプロジェクターの概略構成を示す図である。本変形例2では、ウォブリング素子50を投写レンズ48の後段側に配置している。このような構成であれば、ウォブリング素子50を備えていない一般的なプロジェクターであっても、空間光変調装置の駆動を倍速にし、ウォブリング素子50を投写レンズ48の後段側に配置すれば、画素密度の高密度化を図ることができる。
図10は、本発明の実施例1の変形例3に係るプロジェクターの概略構成を示す図である。本変形例3では、プロジェクター1が、投写レンズ48よりも前段で中間像を結像させるリレー光学系90を備えており、ウォブリング素子50はその中間像部分に配置されている。このように構成することで、各光用空間光変調装置39R,39G,39Bでの映像光を、確実にウォブリング素子50で光路変更することができ、高精細な映像が得やすくなる。
図11は、本発明の実施例2に係るプロジェクターの概略構成を示す図である。実施例1と同様の構成部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。本実施例2に係るプロジェクター100は、ユーザーが入力画像のアスペクト比を入力できる入力部92を備える。入力部92は、例えばテンキーで構成されて、ユーザーが任意の数値を入力できるものであってもよい。また、入力部92は複数のスイッチから構成され、予め定められたアスペクト比が各スイッチに対応付けられており、その複数のスイッチを操作することでユーザーが解像度を選択できるものであってもよい。この構成では、判別部81は、入力部92から入力された入力結果に基づいて入力画像のアスペクト比を判別する。また、演算制御回路82は、入力部92で入力されたアスペクト比に基づいて、アスペクト比の変換倍率amx,amyや、画素のずらし量nx,nyを算出する。より具体的には、数式(1)〜(4)において、入力画像のアスペクト比と各光用空間光変調装置39R,39G,39Bのアスペクト比とを適用して算出すればよい。
このように構成することで、ユーザーが画像信号を強制的に変化させたいときや、入力画像として2画面分の画像信号があるときに、ユーザーがいずれか一方の画面を選択して表示させる場合でも、ユーザーの意図に沿った画像表現が可能となり、プロジェクター100の利便性が向上する。
図12は、本発明の実施例3に係るプロジェクターの概略構成を示す図である。上記実施例と同様の構成部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。本実施例3に係るプロジェクター150は、ユーザーがアスペクト比変換部54を操作して、投写画像のアスペクト比を設定できる設定部93を備える。より具体的には、設定部93を操作することで、第2レンズ群L2を移動させることができる。本実施例3では、判別部81は、設定部93の操作により移動された第2レンズ群L2の位置に基づいて、投写画像のアスペクト比を判別する。なお、投写画像のアスペクト比とは、投写画像の縦横比である。本実施例では、投写画像を構成する各画素の縦横比は1:1であり、画素数の縦横比(解像度)とアスペクト比とが一致する。また、演算制御回路82は、入力部92で入力されたアスペクト比に基づいて、アスペクト比の変換倍率amx,amyや、画素のずらし量nx,nyを算出する。より具体的には、数式(1)〜(4)において、入力側アスペクト比の部分に投写画像のアスペクト比を適用して算出すればよい。この構成によれば、ユーザーが設定部93を操作して投写画像のアスペクト比を任意に変更した場合でも、そのアスペクト比に応じた画素密度の高密度化を図ることができる。また、ユーザーは被照射面を見ながら直感的にアスペクト比を設定できるので、より一層の操作性に向上を図ることができる。
図13は、本発明の実施例4に係るプロジェクターの概略構成を示す図である。上記実施例と同様の構成部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。本実施例4に係るプロジェクター200では、各光用空間光変調装置39R,39G,39Bとして、反射型の変調装置、例えばDMD(Digital MicroMirror Device)を用いる。また、ウォブリング素子50に平面ミラーを用いる。ここで、光線の振り角はミラーの振り角の2倍となるので、ウォブリング素子50に平面ミラーを用いることで、少ない変位量で画素をずらすことができる。したがって、ウォブリング素子50の駆動部分の負荷を減らすことができ、簡単な構成で高速に画素をずらすことができる。なお、各光用空間光変調装置39R,39G,39Bとして用いる反射型の変調装置は、例えばLCOS(Liquid Crystal on Silicon)など、他の反射型の変調装置であってもよい。
なお、プロジェクターは、色光ごとに空間光変調装置を備える構成に限られない。プロジェクターは、一の空間光変調装置により2つ又は3つ以上の色光を変調する構成としても良い。プロジェクターは、空間光変調装置を用いる場合に限られない。プロジェクターは、スクリーンの一方の面に光を供給し、スクリーンの他方の面から射出される光を観察することで画像を鑑賞する、いわゆるリアプロジェクターであっても良い。
また、ウォブリング素子は、平行平板やミラーを用いるものに限られない。例えば、複屈折性結晶を備える光学素子であって、その光学素子に入射する入射光の変更方向を周期的に変化させることで、光線をシフトさせるものであってもよい。
1,100,150,200 プロジェクター、2 光源装置、4 光学エンジン、6 駆動部、8 画像処理部、10,11,12,13 画素領域、14,15 仮想画素領域、16,17,18,19,20,21 画素領域、22,23,24 仮想画素領域、31 凹レンズ、32 インテグレーターレンズ、33 インテグレーターレンズ、34 偏光変換素子、35 重畳レンズ、36 ダイクロイックミラー、37 反射ミラー、38R R光用フィールドレンズ、38G G光用フィールドレンズ、38B B光用フィールドレンズ、39R R光用空間光変調装置、39G G光用空間光変調装置、39B B光用空間光変調装置、40 クロスダイクロイックプリズム、41 ダイクロイックミラー、42 リレーレンズ、43 反射ミラー、44 リレーレンズ、45 反射ミラー、46 ダイクロイック膜、47 ダイクロイック膜、48 投写レンズ、50 ウォブリング素子(画素ずらし部)、51 第1平行平板、51a 回転軸、52 第2平行平板、52a 回転軸、54 アスペクト比変換部、61 光変調素子駆動部、62 ウォブリング素子駆動部、63 レンズ群駆動部、81 判別部、82 演算制御回路、83 スケーラー、90 リレー光学系、92 入力部、93 設定部、L1 第1レンズ群、L2 第2レンズ群

Claims (8)

  1. 光源部から射出される光を用いて被照射面に投写画像を表示させるプロジェクターであって、
    前記光源部から射出された光を入力画像に応じて変調する光変調素子と、
    前記光変調素子で変調された光が入射し、前記入力画像のアスペクト比に応じて前記投写画像のアスペクト比を光学的に変換するアスペクト比変換部と、
    前記投写画像の画素をずらす画素ずらし部と、
    前記アスペクト比変換部によるアスペクト比の変換倍率に基づいて前記画素のずらし量を算出する算出部と、
    前記画素ずらし部を制御して、前記ずらし量に基づいて前記画素をずらさせる制御部と、を有することを特徴とするプロジェクター。
  2. 前記光変調素子に変調された光を前記被照射面に向けて投写する投写光学系をさらに有し、
    前記画素ずらし部は、前記投写光学系に含まれることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクター。
  3. 前記入力画像のアスペクト比を判別するアスペクト比判別部をさらに有し、
    前記算出部は、前記入力画像のアスペクト比に基づいて前記変換倍率を算出することを特徴とする請求項1または2に記載のプロジェクター。
  4. 前記入力画像のアスペクト比を入力する入力部をさらに有し、
    前記アスペクト比判別部は、前記入力部からの入力結果に基づいて前記入力画像のアスペクト比を判別することを特徴とする請求項3に記載のプロジェクター。
  5. 前記アスペクト比変換部は、前記投写画像のアスペクト比を設定する設定部を備え、
    前記アスペクト比判別部は、前記設定部により設定されたアスペクト比に基づいて前記入力画像のアスペクト比を判別することを特徴とする請求項3に記載のプロジェクター。
  6. 前記算出部は、前記入力側アスペクト比をxi:yiとし、前記光変調素子の解像度の比である変調側アスペクト比をxo:yoとし、前記アスペクト比変換部による横方向へのアスペクト比の横変換倍率をamxとし、前記アスペクト比変換部による縦方向へのアスペクト比の縦変換倍率をamyとした場合に、
    前記画素ずらし部による横方向への画素のずらし量nx、縦方向への画素のずらし量nyを以下の式に基づいて算出することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のプロジェクター。
    nx=1/amx
    ny=1/amy
    ただし、
    amx=xi/xo
    amy=yi/yo
  7. 前記制御部は、
    前記横変換倍率amxが2以上である場合には、算出されたずらし量nxの値に関わらず前記画素ずらし部による横方向への画素のずらし量を1/2とし、
    前記縦変換倍率amxが2以上である場合には、算出されたずらし量nxの値に関わらず前記画素ずらし部による縦方向への画素のずらし量を1/2とすることを特徴とする請求項6に記載のプロジェクター。
  8. 前記算出部は、横軸に対して画素をずらす角度θおよび前記角度θでの画素のずらし量nxyを、以下の式に基づいて算出することを特徴とする請求項6に記載のプロジェクター。
    θ=atan(ny/nx)
    Figure 2011170008
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